説明

発芽直前の玄米を用いた非加熱加工食品、または非加熱加工飲料

【課題】 見た目も食感も良く、美味しく、かつ健康的に食べることができる湿潤状玄米粉、玄米粉懸濁液、及びその非加熱加工食品を提供する。
【解決手段】 生玄米を浸水処理したのち、水を切って18℃〜38℃の温度下で静置し、発芽を促して、発芽直前のはと胸状態となし、そのまま粉砕加工して得られる湿潤状玄米粉。この湿潤状玄米粉に、乾燥果実、生果実、生野菜、種子、植物オイル、シロップから選ばれた、1種以上の粘着作用のある素材を、48℃を超えないように温度管理しながら混合し、加熱することなく室温で、所定の形状に賦形した非加熱加工食品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玄米を加熱せず、生で美味しく食べられるよう加工した、非加熱加工食品、または非加熱加工飲料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
玄米は健康食品として注目されているが、固く、食べにくく、消化吸収されにくいため、敬遠されがちである。また、加熱して食べるのが当たり前で、生で食べるのは、一部の健康法に限られている。医師としてその健康法の指導にあたり、特許第3019261号の発明者でもある甲田光雄先生は、著書の中で、以下のように述べている。
『炊いた玄米より生の玄米のほうが良いのは、生ならでんぷんはβでんぷんであるが、炊いてしまうと、脂肪やたんぱく質が変性し、酵素(身体の中で起こるあらゆる化学反応の触媒。酵素がなければ生命活動は維持できない。)は壊れ、でんぷんがαでんぷんになってしまうからである。αでんぷんは、消化酵素で分解されてブドウ糖になる。これに対して、βでんぷんには消化酵素が働かず、消化されないまま大腸にいき、大腸で腸内細菌に分解され、短鎖脂肪酸となり吸収されてエネルギーとなる。このとき大腸で酢酸、酪酸、プロピオン酸などがたくさん出て、腸壁が刺激され、便通が大変良くなる。また、その酪酸が大腸がんを予防する。炊いた玄米食との差は歴然たるものがある。』([非特許文献1]P.279〜281参照)
このように、生玄米の良さは認められているものの、生玄米は、食べにくい、美味しくないという問題点がある。それ故、玄米は加熱して食べられてきており、加熱してもなお食べにくいため、いろいろな工夫がなされてきたのである。しかし、加熱されると上述のように、でんぷんや脂肪やたんぱく質は変性し、酵素は失われてしまう。生の玄米こそが、酵素や栄養素の宝庫である。
特許第3019261号の生野菜健康食の中で、野菜と組み合わせて、生の玄米粉を食べることが提案されている。この食事法は、基本的に病気の方を対象としたものであり、生の玄米をミルで粉にしてそのまま食べることとなっている。これでは、パサパサして美味しくなく、食べにくい。
特開2010−148423号公報で提案されているアレルギー食品は、発芽させた玄米を粉砕し、加熱してパン、ケーキ、焼き菓子に加工するものであり、生ではない。
玄米を生で食べる提案としては、特開2006−25663号公報もあるが、こちらも美味しく食べる提案ではない。玄米をつぶのまま、または粉にして食べる健康食であり、美味しくなく、健康な人がより健康に生きるために、この生玄米を食べ続けるには無理がある。
また、特開2004−109号公報は、粉末にした玄米に飲料食品を混合する事により、玄米を摂取しやすくするという提案であるが、粉っぽさが残り、美味しい飲料とは言えない。また、生であるかどうかも分からない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−148423号公報
【特許文献2】特開2006−25663号公報
【特許文献3】特開2004−109号公報
【特許文献4】特許第3019261号
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「奇跡が起こる半日断食」甲田光雄
【非特許文献2】「少食の実行で世界は救われる」甲田光雄
【非特許文献3】「医者も知らない酵素の力」エドワード・ハウエル
【非特許文献4】「病気にならない生き方」新谷弘実
【非特許文献5】「スーパー酵素医療」鶴見隆史
【非特許文献6】「常識破りの超健康革命」松田麻美子
【非特許文献7】「米 イネからご飯まで」星川清親
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
玄米の良さは認められてきたものの、食べやすく工夫されてきたのは、加熱する場合に限られる。
玄米を生で食べる健康法は、食べにくく、美味しくなく、健康な人がより健康に生きる為に生玄米を食べ続けるのは、大変な忍耐力が必要であった。従来の生玄米の食べ方は、健康に良いものではあるが、病気治しでしかなく、食欲がわかず、摂取しにくく、長続きせず、健康増進のために取り入れることが難しかったのである。
本発明の課題は、このように食べにくい生玄米を消化されやすく、かつ、外観も食感もよく、かつ、美味しく食べやすくすることによって、通常の菓子類と遜色なく摂取できる。また通常の菓子類との違いもわからないまま、知らず知らずのうちに生玄米を摂取することができ、健康増進につながる様にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の湿潤状玄米粉、または玄米粉懸濁液は、生の玄米を10時間〜24時間浸水処理したのち、水を切って18℃〜38℃の温度下で静置し、発芽を促して、発芽直前のはと胸状態となし、そのまま、または所定量の水を添加して、このはと胸状態の玄米自身の温度が48℃を超えないように温度管理しながら、粉砕加工して得られることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の非加熱加工食品は、湿潤状玄米粉、または玄米粉懸濁液に、乾燥果実、生果実、生野菜、種子、植物オイル、シロップから選ばれた、1種以上の粘着作用のある素材を、48℃を超えないように温度管理しながら混合し、加熱することなく室温で、所定の形状に賦形したことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の非加熱加工飲料は、玄米粉懸濁液に、乾燥果実、生果実、生野菜、種子、植物オイル、シロップから選ばれた、1種以上の粘着作用のある素材を、48℃を超えないように温度管理しながら、混合して得たことを特徴とする。
【0009】
本発明で用いる生の玄米としては、一般に市販されているもので良い。ただし、オーガニックのものが望ましい。それは、生で食べるため、使用する玄米の品質が、そのままストレートに、加工食品の味や品質に反映されるためである。
【0010】
本発明では玄米を浸水処理するのだが、それは、玄米の酵素抑制物質を取り除くためである。酵素抑制物質とは、周りの環境条件が整うまで種が発芽しないように、種の酵素の働きを抑制している物質で、そのまま体内に取り入れると、体内において酵素の働きが阻害されてしまうため、取り除く必要がある。([非特許文献3]参照)
浸水時間は10時間以上必要である。浸水時間が10時間に満たないと、酵素抑制物質を取り除くことができず、発芽準備が完了しない。また、浸水時間は24時間までとし、水を切る。浸水時間が24時間を超えると、種が呼吸できず死んでしまうおそれがあるためである。
【0011】
次に、水を切って18℃〜38℃の温度下で静置して、発芽を促すのだが、この工程を入れることにより、発芽直前のはとむね状態となるのである。発芽を促すのは、水を切った状態で、室温が20℃の場合で2日間、室温が25℃の場合で1日間程度が好ましい。
【0012】
本発明でいう発芽直前のはと胸状態とは、胚芽が少し膨らんだ状態のことである。実際的には、0.5mm以下の芽がでたものが混ざり始めた状態を目安とする。発芽直前のはと胸状態の玄米を使用するのは、酵素抑制物質を完全に除去し、酵素を活性化させ、玄米のエネルギーを高めると同時に、玄米が最も柔らかくなり、栄養価も高まり、消化吸収も良く、食べやすく、美味しくなるためである。
【0013】
次いで、このはと胸状態の玄米を粉砕する。粉砕は、このはと胸状態の玄米自身の温度が、48℃を超えない温度範囲で行う必要がある。長時間同一粉砕機で粉砕をすると、機械が熱を持ち過ぎることがあるので、48℃を超えないよう留意する。それは、48℃を超えると、酵素の破壊が著しくなるため、48℃以下に保ち、玄米に含まれる酵素の破壊を最小限に抑えるためである。
【0014】
はと胸状態の玄米を乾燥させることなく、フードプロセッサーで粉砕すると、湿潤状玄米粉となる。砕く細かさは、目的とする食品により調節する。水を所定量加えてミキサーで粉砕すると、玄米粉懸濁液となる。加える水の分量は、目的とする食品または飲料に応じて変える。また、玄米を粉砕するのは、食べやすく、かつ消化吸収を良くするためである。
【0015】
本発明でいう粘着性のある素材とは、上記湿潤状玄米粉、または玄米粉懸濁液に、粉砕して混合すると、粘着性を生じる素材であって、乾燥果実、生果実、生野菜、種子、植物オイル、シロップである。請求項2記載の非加熱加工食品は、この素材の添加により、湿潤状玄米粉、玄米粉懸濁液に粘りが生じ、所定の形状に賦形することができるようになる。請求項3記載の非加熱加工飲料は、この素材の添加により、玄米粉懸濁液の食感を変え、美味しく飲みやすくすることができるようになる。
【0016】
本発明で用いる乾燥果実としては、例えばデーツ、レーズン、ドライバナナ、ドライイチヂク等で、乾燥果実はどれも粘着性を有しているため、本発明に用いることができる。生果実としては、例えばバナナ、アボカド等、生野菜としては、例えば長芋、里芋、自然薯等、種子としては、例えばフラックスシード、カシュナッツ、くるみ等、オイルとしては、例えばカカオバター、ココナッツオイル等、シロップとしては、例えばアガベシロップ、メイプルシロップ等が挙げられる。この粘着作用のある素材の数及び量は、作ろうとする食品や飲料により、適宜選べば良い。
【0017】
請求項2記載の所定の形状とは、ボール状、棒状、板状、ブロック状、容器に移して固めたムース状、または、ドロっとしたクリーム状等のことである。
【0018】
請求項1記載の玄米粉懸濁液は、そのまま発酵させて玄米ヨーグルトとして食べることもできるし、請求項3に記載のように、乾燥果実、生果実、生野菜、種子、植物オイル、シロップから選ばれた、1種以上の粘着作用のある素材を混合し、非加熱加工飲料とすることもできる。飲料として価値を上げるために、舌触りを良くする素材を加えても良い。例えば、りんご、柑橘、キウイ、パイナップル等である。このように、塊状物を混ぜることにより、ドロっとした食感となり、口当たりが滑らかで美味しく飲みやすくなる。
【0019】
請求項2記載の非加熱加工食品、または請求項3記載の非加熱加工飲料を得るには、湿潤状玄米粉または玄米粉懸濁液、及び、粘着作用のある素材を、48℃を超えないよう温度管理しながら混合し、加工する必要がある。それは、湿潤状玄米粉または玄米粉懸濁液、及び、混合する粘着作用のある素材に含まれる、熱に弱い酵素を、最大限に活用するためである。
【発明の効果】
【0020】
本発明では、請求項1記載のように、生玄米を浸水処理後、水を切って18℃〜38℃の温度下で静置し、発芽を促して、発芽直前のはとむね状態の玄米とすることによって、玄米を柔らかく、栄養価を高め、消化吸収も良く、食べやすく、美味しくするとともに、酵素抑制物質を完全に取り除き、酵素を活性化させることができた。この効果を一覧表にまとめたものが、表1である。
【0021】
【表1】

【0022】
本発明では、はと胸状態の玄米、湿潤状玄米粉、または、玄米粉懸濁液、及び粘着作用のある素材自身の温度が、48℃を超えないように温度管理をしながら粉砕し、加工されているので、出来上がった食品、飲料ともに、これらの素材が保有している酵素が最大限に活かされている。このように加熱せず、生であるため、酵素を可及的に存在させたまま食品にすることができた。
また、はと胸状態の玄米を粉砕するのは、咀嚼能力の落ちている現代人の消化吸収を助けるという効果がある。噛むことの代わりを機械に代替させるのである。また、この粉砕する細かさよって、食感を変えることができる。
【0023】
請求項2記載の非加熱加工食品では、粘着作用のある素材を加えて混合しているので、湿潤状玄米粉や玄米粉懸濁液に粘りをもたせ、賦形することができるようになる。この混合により、湿ってはいるものの、ぱさついて食べにくい湿潤状玄米粉や、ザラツキ感のある玄米粉懸濁液が、粘りを持ち、所望の形状に賦形できるようになり、美しい外観、形状、食感を与えることができるようになるのである。今まで加熱することにより形作られてきた玄米粉に、粘着作用のあるものを見出し、混合することによって非加熱で賦形することができるようになったのである。
【0024】
請求項3記載の非加熱加工飲料では、玄米粉懸濁液に粘着作用のある素材を加えて混合しているので、食感がかわり、ドロッとすることにより、玄米粉懸濁液のザラツキ感がなくなり、格段に飲みやすくなったのである。
【0025】
今まで健康食品というと、健康的ではあるが、見た目が悪く、美味しくない物が多かった。これでは病人はともかく、健康に留意し、より健康に、健康で長生きしたい、という人には受け入れがたく、長続きしなかった。本発明は、そういう人たちに焦点をあてるものである。本発明の最大の効果は、健康食品である生玄米を、非加熱でありながら、通常のおやつと遜色なく、見た目も華やかで美味しく加工できた、ということである。しかも食べたものには酵素が含まれ、栄養価も高く、健康的であり、お米であるため少量で満腹感も得られ、健康増進につながるという画期的なものである。
本発明は、食べにくいとされてきた健康食品である生玄米の、安全で新しい、生のままでの画期的な食べ方の発明であり、普通に生活している人々が、食を楽しみ、美味しく食べることによって、知らず知らずのうちに健康になることができる、玄米を使った非加熱加工食品、及び非加熱加工飲料である。
本発明で得た食品の例を図1、2に示す。図1は本発明で得た、非加熱スイーツ類である。図2は本発明で得た、非加熱ケーキ類である。
図からわかる通り、いろいろな形状、色合いに賦形することができる。通常の食品の外観や形状に見劣りせず、見た目も美しく、食欲をそそるものである。また、食べても、通常の食品と遜色なく美味しく、繰り返し食べたくなり長続きするものである。
【0026】
上述の通り、本発明は加工の工程が簡便である為、加工にかかるコストをかなり抑えることが出来る。また、非加熱のため、加熱に必要なエネルギーを削減し、省エネにもなる。
家庭においても簡単に加工できるため、日々の離乳食や病人食、子供たちのおやつ等への応用も簡単にでき、実践もしやすい。これにより、発芽直前のはと胸状態の玄米の良さを、美味しく、無理なく簡単に取り入れることができるのである。
【0027】
以上に述べた本発明の効果を、一覧表にまとめたものが表2である。
本発明の食品も飲料も、はと胸状態の玄米を使用すること、粘着作用のある素材を混合すること、非加熱で調理することが特徴で、その効果は表2でわかる通りである。本発明によれば、酵素抑制物質は完全に取り除かれ、一方酵素は可及的に存在させたまま取り入れることができる。また粘着作用のある素材を混合するため、賦形することができ、外観や食感もよく、美味しいため食べやすい。比較例1の健康食に、外観の良さと美味しさを足して、食べやすくした上に、酵素抑制物質を取り除き、酵素を活性化させ、栄養価も高めたものである。
比較例1は、従来知られている生野菜健康食であり、生野菜と生玄米粉を食べる健康食である。この健康食では、生玄米を粉にしてそのまま、または塩を足して食べられている。([特許文献1]記載の生野菜健康食)
比較例2は、玄米を加熱して作られた、ケーキ、クッキー等である。
【0028】
【表2】

【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明で得た非加熱スイーツ類
【図2】本発明で得た非加熱ケーキ類
【図3】実施例1の生玄米デーツボール、及び生玄米チョコボール
【図4】実施例2の生玄米のパテ
【図5】実施例3の生玄米ヨーグルト、及び生玄米シェイク風ドリンク
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0030】
生玄米デーツボール
生の玄米を12時間浸水し、水を切り、室温25℃で、1日発芽を促した。そのはと胸状態の玄米100gをフードプロセッサーで粉砕し、湿潤状玄米粉を得た。デーツ40g、レーズン40gを加え、再びフードプロセッサーにかけ、粘りが出てきたところで取り出し、手で丸め、まわりにココナッツをまぶし、生玄米デーツボールを作った。得られた生玄米デーツボールを図3に示す。図からわかるように、通常のお菓子類と同じように、つまんで食べることもでき、食べやすく、見た目もよく賦形することができた。そして、とても美味しく食べることができた。
【実施例2】
【0031】
生玄米のパテ
生の玄米を12時間浸水し、水を切り、室温20℃で、2日間発芽を促した。そのはと胸状態の玄米100gをフードプロセッサーで粉砕し、湿潤状玄米粉を得た。8時間浸水し、酵素抑制物質を取り除いた生くるみ100g、塩小さじ1/2、シーズニング適量、レモン汁大さじ2を加え、再びフードプロセッサーにかけ、水を適量加え、好みの滑らかさになったところで取り出し、それをパテとした。得られた生玄米のパテを図4に示す。図のように、野菜スティックやクラッカー等を添えて飾り付けると、通常のパテに見劣りせず、とても美味しそうで、食欲をそそることができた。また、野菜と生玄米を同時に摂ることができ、栄養価的にも満足がいき、美味しくいただけた。
【実施例3】
【0032】
生玄米ヨーグルト、及び生玄米シェイク風ドリンク
生の玄米を12時間浸水し、水を切り、室温20℃で、2日間発芽を促した。そのはと胸状態の玄米200gと水100gをミキサーに入れ、1分間ミキサーで粉砕し、玄米粉懸濁液を得た。この玄米粉懸濁液を半量とりわけ、20℃の室温で2日間発酵させて玄米ヨーグルトとした。残りの半量に、デーツ30g、レーズン30g、バナナ1本約100g、水50g、レモン汁大さじ1/2をたし、再び1分間ミキサーで粉砕した。容器に注ぎ、玄米シェイク風ドリンクとした。得られた生玄米ヨーグルト、及び生玄米シェイク風ドリンクを、図5に示す。この生玄米ヨーグルトは、適度な酸味もあり、通常のヨーグルト同様、そのままでも、また、甘みを足して食べても美味しくいただけた。また、生玄米シェイク風ドリンクは、ドロリとして食感も良く大変飲みやすいものとなった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生の玄米を10時間〜24時間浸水処理したのち、水を切って18℃〜38℃の温度下で静置し、発芽を促して、発芽直前のはと胸状態となし、そのまま、または所定量の水を添加して、このはと胸状態の玄米自身の温度が48℃を超えないように温度管理しながら、粉砕加工して得られることを特徴とする、湿潤状玄米粉、または玄米粉懸濁液。
【請求項2】
上記湿潤状玄米粉、または玄米粉懸濁液に、乾燥果実、生果実、生野菜、種子、植物オイル、シロップから選ばれた、1種以上の粘着作用のある素材を、48℃を超えないように温度管理しながら混合し、加熱することなく室温で、所定の形状に賦形したことを特徴とする、非加熱加工食品。
【請求項3】
上記玄米粉懸濁液に、乾燥果実、生果実、生野菜、種子、植物オイル、シロップから選ばれた、1種以上の粘着作用のある素材を、48℃を超えないように温度管理しながら、混合して得たことを特徴とする、非加熱加工飲料。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−165731(P2012−165731A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−45679(P2011−45679)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【出願人】(511010875)
【Fターム(参考)】