説明

皮膚ピーリング器

【課題】痛みを伴うことなく、安価且つ容易、安全そして均一にピーリングし、医薬品または化粧品のピーリング部位へ均等に塗布し浸透させる技術と器具を提供することにある。
【解決手段】研磨粒子を表面に保持するソフトなピーリングパッドまたは研磨粒子が先端に付着したソフトなプラスチックファイバーの多数からなるブラシパッドにより皮膚表面をピーリングすると同時に、医薬品または化粧品を研磨粒子、パッド、中空ファイバ、中空ファイバーのブラシがついた容器などに吸収、吸着、充填したピーリングパッドまたはピーリングブラシにより上記課題は解決できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
皮膚表面をピーリングし、同時に医薬品、化粧品をピーリング面への均等に浸透させる施術する技術と器具に関する。
【0002】
【特許文献1】特開昭56−131512
【背景技術】
【0003】
生体の皮膚表面に医薬品や化粧品等を投与し、この物質を皮膚表面からの吸収により生体内部組織へ浸透させる場合、その浸透を阻害する要因として、皮膚の老廃物や老化角質等の皮膚表面バリアの存在が知られている。このため、浸透させるべき物質の皮膚表面への投与に先立って、皮膚表面バリアをピーリング(剥離)する方法が知られている。
このピーリング手法としては、テープピーリング、ヒアルロン酸などによる薬剤による方法、またはサンドブラスターのごとき高速粒子を皮膚表面に吹き付けるアブレーション、CO2レーザ、エルビウムYAGレーザなどによる生体表面組織を蒸散させる方法が知られている。また、化粧品の分野では、皮膚表面を整えるためや洗浄のために、数ミクロン〜数十ミクロンの無機系研磨粒子を皮膚表面に投与し、ハンドマッサージで老廃物や老化角質を除去する方法(例えば、特許文献1参照。)も知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のピーリング手法のうち、テープピーリングはもっとも原始的な方法であり、安価かつ容易に実施できるものの、均一かつ精密に数10ミクロンの皮膚表面バリアをピーリングできないだけでなく、痛みを伴うという欠点がある。レーザを用いた皮膚表面組織の蒸散は、均一かつ精密に皮膚表面バリアをピーリングできるものの、高価な装置が必要である。アブレーションは、均一かつ精密に皮膚表面バリアをピーリングできないだけでなく、高価な装置が必要となる。硬質のヤスリのようなピーリング器は研磨部位が硬質でありソフトで変化のある曲面をもつ皮膚にフィットしにくく均一なピーリングは困難である。これらと比べて、研磨コンパウンドのような無機系研磨粒子を含む、クリームまたはジェルによる皮膚研磨する方法は、痛みが少なく安価且つ容易にピーリングを実施できる点で好ましいが、ピーリング中、大量の粒子が顔に残存し眼内、口腔内に入り眼球損傷、口中異物感を残す可能性がある。ピーリング後、残留粒子が皮膚表面に残るので皮膚洗浄が必要とされる。医薬品または化粧品を含有させたクリーム、ジェルを皮膚にピーリング時に投与しても皮膚洗浄でほとんど除かれ、浸透されるべき物質の皮膚内浸透効果は大きく減少する。したがってピーリング、洗浄、医薬品または化粧品の投与の3段階で施術される。ピーリングと医薬品または化粧品の皮膚内浸透を同時に行うことはできない。施術は複雑、コスト高となり、容易で安全性が要求されるホームケアなどには適さない。また粒子形状は粉砕された鋭利な不定形状、針状のものも含み、角質を超えて皮膚に刺さったり、眼球などに刺さったりして皮膚、眼球損傷、細菌感染を起こす可能性がある。医薬品または化粧品の皮膚投与は指または手によるので複雑な形状の皮膚に均一に投与することは困難である。
したがって本発明の主たる課題は本発明により痛みを伴うことなく、安価、容易、安全に均一な深さで、皮膚表面をピーリングし、同時に医薬品、化粧品をピーリング面へ容易に、均等に浸透させる技術と器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題解決した本発明は次記のとうりである。
すなわち第1の発明はソフトパッド表面に平均粒径が1mm未満の研磨粒子を保持する皮膚ピーリングパッドである。第2の発明は平均粒径で0.5mmを超えない研磨粒子が先端に付着した直径1mmを超えないソフトなプラスチックファイバーの多数からなる皮膚ピーリングブラシである。第3の発明は多数の皮膚角質より硬い材質で皮膚研磨能力のある柔軟なナイロン樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート、アクリル樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)、またはガラス、石英などのファイバー芯をナイロン樹脂、フッ素樹脂、イミド樹脂などで外周をコーティングしたファイバーからなる皮膚ピーリングブラシである。パッド表面、ファイバー先端の研磨粒子または研磨能力のあるファイバー先端が皮膚に接触したときこれを保持するパッドまたはファイバーのシャフトが柔軟であるため、ピーリングパッドまたはブラシを皮膚に加圧接触し、マッサージした場合、複雑な曲面にパッド全体、またはブラシ全体が接触する。皮膚の硬度より小さいソフトパッドはパッド表面のピーリング層全体が接触すると同時に接触圧も均一になり、均一な深さのピーリングと医薬品、化粧品のピーリング面へ均等に浸透させることが可能となる。ピーリングブラシの場合、それぞれのシャフトが独立に変形し、より複雑な頭皮、または毛髪の多い皮膚の毛穴のような狭小な部位への接触が可能となり、この部位のピーリングが可能となる。第4の発明は最長軸が最短軸の2倍の長さを超えない、皮膚に刺入しにくい粒子を多数有する皮膚ピーリングパッドまたはブラシである。最長軸が最短軸の2倍の長さを超えない粒子がソフトパッド表面またはプラスチックファイバーの先端に接着または固着された場合、パッド面、またはブラシ先端面から突出する粒子長は最長軸と最短軸の平均値に近づく、したがって研磨面の凹凸が揃い、特に突出した粒子による擦過に伴う疼痛を防止できる。製造不良、保持バインダーの性能などにより、間違ってパッドから粒子が剥離して皮膚表面に残った場合でも針状でないため粒子が皮膚、眼球などに刺さり、細菌感染する可能性は少なくなり安全な施術が可能となる。第5の発明は細孔形成が可能で皮膚ピーリングに十分な硬度を有するガラス、石英、セラミック、カーボン、アパタイト、ポリカーボネート、アクリル樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)または他の硬質プラスチックの粒子を有する皮膚研磨パッドである。細孔を有する研磨粒子は細孔に医薬品、化粧品を含有でき、研磨と同時に粒子から医薬品、化粧品をピーリングされた深部に供給できる。
第6の発明は親水性粒子細孔に油性医薬品、化粧品を含有する、または親油性細孔に水性医薬品、化粧品含有する多細孔研磨粒子を有するピーリングパッドである。これらのピーリングパッドまたはブラシは医薬品または化粧品を急速にピーリング部位に供給する上で有効である。油性医薬品、化粧品を親水性細孔粒子に含有するピーリングパッドまたはブラシの場合、粒子が皮膚の水分に接触した場合、水分が細孔に吸収され、油性医薬品、化粧品を排出する。水性医薬品、化粧品を親油性細孔粒子に含有したピーリングパッドまたはブラシの場合、粒子が皮膚の油分に接触した場合、油分が細孔に吸収され、水性医薬品、化粧品を排出する。またソフトパッドが連続発泡で発泡細孔に医薬品、化粧品を含有している場合、パッドを皮膚に加圧すると同時に医薬品、化粧品が浸出するが、粒子細孔に吸収または吸着されてピーリング面に供給されるので医薬品、化粧品の皮膚浸透がより均等になる。医薬品または化粧品をソフトパッドまたは粒子細孔に吸収、吸着保持した皮膚研磨パッドはピーリングと医薬品または化粧品の皮膚浸透が同時にできることに加え、医薬品、化粧品とピーリングパッドまたはブラシが一体化しており、使い捨て、または滅菌済み器材として使用することが可能であり衛生的で安全な施術が可能となる。第7の発明は多数の中空ファイバーからなるピーリングブラシである。中空内に充填されている医薬品または化粧品は皮膚に接触している中空ファイバー先端から毛細管現象によりまたは中空ファイバーが接続された医薬品または化粧品を充填しているピストン容器からピストンの押し出しでピーリング部位にピーリングと同時に医薬品または化粧品が投与される。
第8の発明は皮膚ピーリングパッドまたはブラシがハンドルに装着された皮膚研磨器である。硬いパッドキャップに固定されたピーリングパッドはハンドルに装着される。ハンドル操作によるマッサージはパッドまたはブラシの皮膚への加圧がより均一となり、施術の容易性と安全性を高めることができる。第9の発明は上記ハンドルまたはピストンつきハンドルが振動機能を有するものである。モータによる振動は手の運動による研磨より均一深さのピーリングと医薬品または化粧品のピーリング面への均等な浸透が簡単に達成される。
「発明の効果」
【0006】
本発明により痛みを伴うことなく、安価、容易、安全に均一な深さで、皮膚表面をピーリングし、同時に医薬品、化粧品をピーリング面へ容易に、均等に塗布し、浸透させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態について詳説する。
図1、2に示すようにソフトパッド1の表面に平均粒径が1mm未満の研磨粒子6を多数保持する粒子層が1層以上のピーリング層2が形成されている。(図2−1)のピーリングパッドの一部5が拡大された図が(図2−2)である。ピーリングパッドは化粧品パフのように手で保持し単独でも使用できるがソフトであるため皮膚に対する均等な加圧をまたより大きな皮膚との接触面積を得るには施術上、硬質プラスチック製のパッドキャップ3に接着または両面テープ等で保持されることが好ましい。ピーリングパッドを保持したパッドキャップは把持用ハンドル4に圧入、またねじ込みで脱着可能である。
図3に示すようにハンドル内部に電池9で駆動する直流モータ7が内蔵されたハンドルはモータ軸に取り付けられた円盤状錘8が中心から外れて取り付けられており、モータ回転でハンドルに取り付けられたピーリングパッドの面全体に対して回転振動をあたえることができる。(図3−3)は皮膚ピーリングパッドで中心10を持つ円盤形態であり、皮膚に接触する面である。(図3−4)はセンターが偏心面回転している様子である。回転数は1分間に3000回転以上、偏心した面回転の最大振幅11は半径1mm以内が好ましい。本発明の平均粒子径は1mmを超えないので粒子径の2倍以内の振幅を持つ面回転振動でピーリングは十分可能である。
図4にソフトピーリングパッドのピーリング層が変形して皮膚角質13の複雑な形状の断面にフィットしている様子が示されている。(図4-1)の一部12の拡大断面図が(図4−2)である。
【0008】
ソフトパッド材質としてはシリコン、ブチレン系またはスチレン系人工ゴム、天然ゴムなどの非発泡ゴム材質または連続発泡スポンジであるポリウレタン、ポリエチレン、ポリオレフィン、ポリスチレン系エラストーマ、フォームなどのソフト材質が使用できる。連続発泡スポンジは医療用または化粧性物質を含む粉体、液体、クリーム、ジェルなどの投与剤をより多く吸収することで好ましいが、低硬度、非発泡材でも投与剤の塗布を頻繁にすることで使用できる。ソフトパッドの形状は厚さ2mm以上で直径20mm以上のディスク状が好ましいが、円形、楕円、ひし形等、形にとらわれない。図2のごとく研磨粒子はソフトパッド全表面にわたり固着されるが、ピーリング層は粒子がパッド全表面に隙間なく覆うには1層以上固着されることが好ましい。これはソフトパッドにシリコン、ウレタン、ゴム系の接着剤、固着剤を均一に塗布、この塗布面を均一な力で研磨粒子粉に加圧することで1層以上のピーリング層が形成できる。接着剤、固着剤は固化後でも柔軟である材質を選定する。形成後余分な研磨粒子を取り去りピーリング層形成は完了する。ソフトパッドの成型時に成型器のパッド表面部位に研磨粒子を混入し成型することでも表面にピーリング層を形成することは可能である。ソフトパッドが熱可塑性材質の場合、パッド表面を加熱溶解、表面溶解している間、研磨粒子に加圧接着させることでも研磨粒子をパッド表面に固着できる。固化された接着剤、固着剤、バインダーは、ソフトパッド材質と同様にJIS硬度50度またはショア硬度50A以下の低硬度のものとする。かくしてピーリングパッド全体が柔軟な構造となり加圧接触マッサージのときにパッド全表面がより均等圧力で、複雑な形状をもつ皮膚に均一圧力で接触し、均一なピーリング、医薬品、化粧品の均一な塗布を達成することができる。図5に皮膚ピーリングブラシが示されている。ソフトパッドと同様にブラシを構成する多数のファイバー15が硬質のキャップに固着されている。各ファイバーの皮膚に接触する先端に研磨粒子6が接着または固着されている。(図5−1)のブラシの一部14の拡大断面図が(図5−2)である。図6にブラシがハンドルに脱着できる様子が示されている。圧入またはねじ込みで脱着が可能である。図7は複雑な曲面、毛穴のような狭小な部位に各ファイバーがよく接触、ピーリングできる様子が示されている。シャフトはソフトでありモータ偏心面振動が加われた場合狭小深部へのピーリングが容易になる。図8に中空ファイバー15の中空から薬品または化粧品19がピーリング部位に投与できるかの様子が示されている。18のピストンハンドルの押し込みで中空ファイバーを薬品または化粧品を保持する容器16から中空を経由してピーリング部位に排出、塗布される。17はピストンハンドルのOリングである。(図8−1)の一部20の拡大図が(図8−2)である。粘性の高いジェル、クリーム状の医薬品または化粧品を投与する場合ピストンハンドルつき容器が必要であるが粘性の低いローション、溶液などは一部が毛細穴を有する容器のでも毛細管現象で中空部から先端の皮膚接触部に排出、塗付される。振動機能を有するピストンつきハンドルは均一な深さのピーリングと医薬品または化粧品の均等な塗布を容易にする。
【0009】
本発明の研磨粒子として平均粒径1mm以下のガラス、石英、セラミック、カーボン、アパタイト、サファイア、ダイアモンド、ポリカーボネート、アクリル樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)または他の硬質プラスチックなどの皮膚より硬い材質が好適である。研磨粒子の形状は最長軸が最短軸の2倍の長さを超えない、皮膚に刺入しにくいものとする。最長軸が最短軸の2倍の長さを超えない粒子がソフトパッドに接着または固着された場合、パッドから突出する粒子長は最長軸と最短軸の平均値に近づき、研磨面の凹凸が揃い、特に突出した粒子による擦過による疼痛を防止できる。
【0010】
サファイア、ダイアモンドなどの結晶を除き、これら粒子の材質はいずれ多くの粒子細孔を形成することが可能である。1ミクロン以下の細孔を多数有し、1gあたり100m2以上のBET比表面積を有する研磨粒子はその細孔径を変えることによりサイズの異なる医薬品または化粧性品を選択的に吸収、吸着し皮膚に塗布、投与することができる。多くの細孔を有する研磨粒子の表面積は大きい、すなわちこれがソフトパッド表面に接着または固着された場合接着面積が大きく、接着強度が向上、結果的にピーリングパッドの耐久性と安全性が向上する。塗布する医薬品または化粧性品として、クリーム、ジェル、乳液、ローション、または液体、固体の石鹸、シャンプーなどの形態が含まれる。
【0011】
細孔を持たない研磨粒子を保持するピーリングパッドは皮膚内浸透されるべき医薬品または化粧品をパッドに塗布して次にマッサージを必要がある。この場合でもピーリングとピーリング部位への化粧品の投与は同時に施術できる。親水性粒子細孔に油性医薬品、化粧品を含有する、または親油性細孔に水性医薬品、化粧品含有する多細孔研磨粒子を有するピーリングパッドは医薬品または化粧品を急速にピーリング部位に供給する上で有効である。皮膚の水分または油分と反応することでも排出は行われるが、施術前に皮膚またはピーリングパッドに水または油分を塗布することでも急速に吸収、吸着された物質が排出される。排出された医療用、または化粧性物質はピーリングと同時に皮膚内に浸透される。
【実施例1】
【0012】
皮膚ピーリングを主体としたピーリングパッドはブチレン系連続発泡スポンジのパッドとその表面にJIS粒度#500のホワイトアルミナ研磨粉をシリコンゴム系接着剤で固着したピーリングパッドである。ソフトパッドはパッドキャップに耐水性両面テープで保持されている。パッドキャップは把持ハンドルに脱着できる。
【実施例2】
【0013】
軽度のピーリングで主として医薬品および化粧品を皮膚に浸透させる目的の場合はブチレン系連続発泡スポンジのパッドとその表面に平均粒子径50−100ミクロンで5ミクロン以下の細孔径、1gあたり1000m2の比表面積の細孔空隙を有する多孔質シリカをシリコンゴム系接着剤で固着したピーリングパッドを使用する。粒子細孔は親水性でクリームなどの油性医薬品または化粧品を含有した粒子を有するピーリングパッドである。パッドキャップは振動把持ハンドルに脱着できる。面振動のモータ回転数は毎分10,000回転以上、面回転の回転半径は1mmである。
【実施例3】
【0014】
頭皮に対する軽いピーリングと育毛剤を頭皮に浸透させる場合は中空ファイバーからなるピーリングブラシを使用する。中空ファイバーはポリエステル製で皮膚に接触するファイバー先端円周部には細孔を有する平均粒径50ミクロンの研磨粒子が固着されている。ファイバー径は0.5mm、中空部外径は0.2mm、長さは20mm、ファイバー50本を1束として直径30mmの各束間の間隔を5mmとして容器底部に固着する。容器はピストン構造になっておりピストンの押し出しでファイバー先端からマッサージピーリング中に育毛剤が頭皮、毛穴に投与される。押し出しハンドルピストン内部に振動モータを有する。面振動のモータ回転数は毎分20,000回転以上、面回転の回転半径は0.7mmである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】(図1−1)は本発明の実施形態で把持ハンドルと組み合わされたピーリングパッドの断面図である。(図1−2)はピーリングパッドが把持ハンドルからはずされた断面図である。(図1−3)はピーリングパッドが把持ハンドルからはずされた斜視図である。
【図2】(図2−2)は(図2−1)のピーリングパッドの詳細断面図である。
【図3】(図3−1)は振動把持ハンドルにピーリングパッドが取り付けられた断面図である。(図3−2)はピーリングパッドが振動把持ハンドルからはずされた斜視図である。(図3−1)はピーリングパッドの皮膚の接触面である。(図3−4)はピーリングパッドの皮膚の接触面が偏心面回転運動している様子である。
【図4】(図4−1)はソフトピーリングパッド変形して複雑な曲面の角質に密着している様子を示している。(図4−2)はその様子の拡大図である。
【図5】(図5−1)はピーリングブラシの断面図である。(図5−2)はブラシの一部を拡大した断面図である。
【図6】(図6−1)はハンドルに取り付けられたブラシタイプ、ピーリング器の断面図である。(図6−2)はブラシタイプ、ピーリング器のブラシがとりはずされた様子を示す断面図である。(図6−3)はブラシタイプ、ピーリング器のブラシがとりはずされた様子を示す斜視図である。
【図7】(図7−1)はハンドルに取り付けられたブラシタイプ、ピーリング器が皮膚角質の複雑な曲面、狭小部位接触ピーリングしている様子を示す断面図である。(図7−2)は(図7−1)の拡大断面図である。
【図8】(図8−1)ピストンハンドルと医薬品また化粧品を充填する容器に接続された中空ファイバーからなる振動皮膚ピーリングブラシの断面図である。(図8−1)の一部の拡大図が(図8−2)である。(図8−3)は振動機能を有するピストンつきハンドルと医薬品また化粧品を充填する容器に接続された中空ファイバーからなる皮膚ピーリングが分離された斜視図である。
【符号の説明】
【0016】
1ピーリングパッド 2ピーリング層 3キャップ 4把持ハンドル 5(図2−2)の拡大図面の範囲 6研磨粒子 7直流モータ 8円盤状錘 9電池 10皮膚接触面パッドの中心 11ピーリングパッドが偏心面回転運動をする様子 12(図4−1)の断面拡大図 13複雑な曲面の角質(図5−1)の断面拡大図 15皮膚ピーリングブラシのファイバーシャフト 16(図7−1)の断面拡大図 17ピストンのOリング 18ハンドル 19
充填された医薬品または化粧人 20(図8−1)の拡大断面図



【特許請求の範囲】
【請求項1】
平均粒径で1mmを超えない多数の研磨粒子をソフトパッド表面に有する皮膚ピーリングパッド
【請求項2】
請求項1の皮膚ピーリングパッドにおいて最長軸が最短軸の2倍の長さを超えない、皮膚に刺入しにくい粒子を多数有する皮膚ピーリングパッド
【請求項3】
請求項1または請求項2の研磨粒子がパッドに接着または固着され、その接着、固着部位およびソフトパッドの硬度がJIS硬度50以下の、皮膚と同程度以下の硬度を有する皮膚ピーリングパッド
【請求項4】
請求項3の皮膚ピーリングパッドにおいてガラス、石英、セラミック、カーボン、アパタイト、サファイア、ダイアモンド、ポリカーボネート、アクリル樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)または他の硬質プラスチックなどの皮膚より硬い研磨粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項5】
請求項4の皮膚ピーリングパッドにおいて1ミクロンをこえない細孔を多数含み、BET(Brunaure Emmett Teller Value)比表面積が1gあたり100平方メートル以上の研磨粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項6】
請求項5の皮膚ピーリングパッドにおいて粒子細孔に医薬品、化粧品を含有する粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項7】
請求項6の皮膚ピーリングパッドにおいて粒子細孔が親水性の場合に親油性医薬品、化粧品を含有する、または親油性細孔の場合、親水性医薬品、化粧品含有する粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項8】
請求項7の皮膚ピーリングパッドにおいてソフトパッドが連続発泡のスポンジ材質であり、その発泡空隙に医薬品、化粧品を含有する皮膚研磨パッド
【請求項9】
平均粒径で0.5mmを超えない研磨粒子が先端に固着した直径1mmを超えない、シャフト長が3mm以上の柔軟なファイバーの多数からなる皮膚ピーリングブラシ
【請求項10】
上記請求項9の皮膚ピーリングブラシにおいて中空構造を有する柔軟なファイバーの多数からなる皮膚ピーリングブラシ
【請求項11】
請求項9の皮膚ピーリングブラシにおいて最長軸が最短軸の2倍の長さを超えない、皮膚に刺入しにくい研磨粒子を先端に多数有する柔軟なファイバーの多数からなる皮膚ピーリングブラシ
【請求項12】
請求項11の皮膚ピーリングブラシにおいてガラス、石英、セラミック、カーボン、アパタイト、サファイア、ダイアモンド、ポリカーボネート、アクリル樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)または他の硬質プラスチックなどの皮膚より硬い研磨粒子をファイバーの先端に有する皮膚研磨パッド
【請求項13】
請求項12の皮膚ピーリングブラシにおいて1ミクロンをこえない細孔を多数含み、BET(Brunaure Emmett Teller Value)比表面積が1gあたり100平方メートル以上の研磨粒子を有する皮膚ピーリングブラシ
【請求項14】
請求項13の皮膚ピーリングブラシにおいて粒子細孔に医薬品、化粧品を含有する粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項15】
請求項14の皮膚ピーリングブラシにおいて粒子細孔が親水性の場合に親油性医薬品、化粧品を含有する、または親油性細孔の場合、親水性医薬品、化粧品含有する粒子を有する皮膚ピーリングブラシ
【請求項16】
皮膚より硬い、皮膚研磨能力のあるナイロン樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート、アクリル樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)などのシャフトが柔軟な単一材質の硬質プラスチックファイバーの多数からなる皮膚ピーリングブラシ
【請求項17】
皮膚研磨能力のあるガラス、石英などのファイバー芯の外周をナイロン樹脂、フッ素樹脂、イミド樹脂などでコーティングし、折損防止の構造を有するシャフトが柔軟な複合材質ファイバーの多数からなる皮膚ピーリングブラシ
【請求項18】
上記請求項16または17で単一材質の硬質プラスチックファイバー、またはガラスおよび石英のファイバー芯を中空化したシャフトが柔軟な多数のファイバーからなる皮膚ピーリングブラシ
【請求項19】
上記請求項10および18でファイバー中空部に医薬品、化粧品を充填した多数のファイバーからなる皮膚ピーリングブラシ
【請求項20】
上記請求項21の中空ファイバーで皮膚と接触する反対側のすべてのファイバー端が医薬品または化粧品を充填した容器内部の充填空間とファイバーの中空部位が連結するようにファイバーが容器に固着され、皮膚接触する中空ファイバーの先端から医薬品または化粧品を浸出させることができる構造の皮膚ピーリング器
【請求項21】
上記請求項20の医薬品または化粧品を充填した容器がピストン構造となっており、粘度の高い医薬品または化粧品でもピストンの押し出しで皮膚接触する中空ファイバーの先端から医薬品または化粧品を浸出させることができる構造の皮膚ピーリング器
【請求項22】
請求項10の皮膚ピーリングブラシにおいて最長軸が最短軸の2倍の長さを超えない、皮膚に刺入しにくい粒子をファイバー先端に多数有する皮膚ピーリングブラシ
【請求項23】
請求項22の皮膚ピーリングブラシにおいてガラス、石英、セラミック、カーボン、アパタイト、サファイア、ダイアモンド、ポリカーボネート、アクリル樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)または他の硬質プラスチックなどの皮膚より硬い研磨粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項24】
請求項23の皮膚ピーリングブラシにおいて1ミクロンをこえない細孔を多数含み、BET(Brunaure Emmett Teller Value)比表面積が1gあたり100平方メートル以上の研磨粒子を有する皮膚ピーリングブラシ
【請求項25】
請求項24の皮膚ピーリングブラシにおいて粒子細孔に医薬品、化粧品を含有する粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項26】
請求項25の皮膚ピーリングブラシにおいて粒子細孔が親水性の場合に親油性医薬品、化粧品を含有する、または親油性細孔の場合、親水性医薬品、化粧品含有する粒子を有する皮膚ピーリングブラシ
【請求項27】
請求項1または2の皮膚ピーリングパッドにおいて研磨粒子がガラス、石英、セラミック、カーボン、アパタイト、サファイア、ダイアモンド、ポリカーボネート、アクリル樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)または他の硬質プラスチックなどの皮膚より硬い材質である皮膚研磨パッド
【請求項28】
請求項27の皮膚のピーリングパッドにおいてサファイア、ダイアモンドを除く1ミクロンをこえない細孔を多数含み、BET比表面積が1gあたり100平方メートル以上の研磨粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項29】
請求項28の皮膚ピーリングパッドにおいて粒子細孔に医薬品、化粧品を含有する粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項30】
請求項29の皮膚ピーリングパッドにおいて粒子細孔が親水性の場合に油性医薬品、化粧品を含有する、または親油性細孔の場合、水性医薬品、化粧品含有する粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項31】
請求項30の皮膚ピーリングパッドにおいてソフトパッドが連続発泡のスポンジ材質であり、その発泡空隙に医薬品、化粧品を含有する皮膚研磨パッド
【請求項32】
請求項2の皮膚ピーリングパッドにおいて1ミクロンをこえない細孔を多数含む、BET比表面積が1gあたり100平方メートル以上の研磨粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項33】
請求項32の皮膚ピーリングパッドにおいて粒子細孔に医薬品、化粧品を含有する粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項34】
請求項33の皮膚ピーリングパッドにおいて粒子細孔が親水性の場合に油性医薬品、化粧品を含有する、または親油性細孔の場合、水性医薬品、化粧品含有する粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項35】
請求項34の皮膚ピーリングパッドにおいてソフトパッドが連続発泡のスポンジ材質であり、その発泡空隙に医薬品、化粧品を含有する皮膚研磨パッド
【請求項36】
請求項1の皮膚のピーリングパッドにおいて1ミクロンをこえない細孔を多数含む、BET比表面積が1gあたり100平方メートル以上の研磨粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項37】
請求項36の皮膚ピーリングパッドにおいて医薬品、化粧品を細孔に含む粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項38】
請求項37の皮膚ピーリングパッドにおいて粒子細孔が親水性の場合に油性医薬品、化粧品を含有する、または親油性細孔の場合、水性医薬品、化粧品含有する粒子を有する皮膚研磨パッド
【請求項39】
請求項38の皮膚ピーリングパッドにおいてソフトパッドが連続発泡のスポンジ材質であり、その発泡空隙に医薬品、化粧品を含有する皮膚研磨パッド
【請求項40】
請求項1−39のパッドに把持用ハンドルがついた皮膚ピーリング器
【請求項41】
上記請求項40の把持用ハンドルが振動機構を有する皮膚ピーリング器
【請求項42】
上記請求項41の振動機構がパッド面全体を振幅が半径1mm以内の回転振動与える機構を有する皮膚ピーリング器


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−143681(P2006−143681A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−338322(P2004−338322)
【出願日】平成16年11月24日(2004.11.24)
【出願人】(304042009)ナノオプテック有限会社 (6)
【Fターム(参考)】