説明

監視カメラ、監視方法、及び監視プログラム

【課題】部分領域の人物の静止画を撮像すると共に、当該人物の行動が撮像されている動画をストリームとして取得する。
【解決手段】本発明に係る監視カメラは、撮像部と、監視領域の動画を撮像部に撮像させる動画撮像制御部と、撮像部が撮像する動画のフレーム周期より長い周期で、監視領域の一部である部分領域の静止画を撮像部に撮像させる静止画撮像制御部と、撮像部が撮像した動画及び静止画を格納する画像格納部と、画像格納部が格納している動画を構成するフレーム画像と静止画とを対応づける情報である対応情報を格納する対応情報格納部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視カメラ、監視方法、及び監視プログラムに関する。特に、本発明は、監視領域の画像を撮像する監視カメラ、監視方法、及び監視プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、撮像装置を用いた監視装置が様々な場所に配置され、侵入者の検知等に用いられている。そして、予め撮像領域の基準画像を撮像して、当該基準画像と撮像画像とを比較することにより被写体の変化を検知する。基準画像と撮像画像との比較により、被写体の変化が検知された場合には、撮像装置の撮像領域内において被写体の動きに変化があったとして、撮像する画像の圧縮率を低くする装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−335492号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
監視装置は、撮像領域内で検知された人物の行動を監視することを目的として、広い領域の画像を取得することが要求される。更に、監視装置は、撮像領域内で検知された人物の特定をするために十分な画質の画像を取得することも併せて要求される。ここで、撮像領域内で検知された人物を特定する場合に、人物を特定するのに十分な高画質の画像で動画を撮像し続けると、動画を記憶するための記憶装置の容量が不足する場合がある。一方、撮像された動画をインターネット等により撮像装置の外部と通信する場合の通信トラフィックの軽減、及び動画を記憶するための記憶装置の容量を節約することを目的として、低画質の動画を撮像すると、撮像領域内で検知された人物を特定できない場合がある。
【0004】
特許文献1に記載の発明においては、撮像領域内において被写体の動きに変化があった場合には、被写体がどのような人物であっても撮像する画像の圧縮率が低く設定される。そして、被写体に動きがある間は、撮像する画像の圧縮率が低く設定されたまま撮像が続行される。しかしながら、特許文献1に記載の発明においては、被写体が誰であるかにかかわらず、また、被写体の人物を認証した後においても、被写体の動きがある間は撮像画像の圧縮率が低く設定されたままなので、撮像画像を通信により外部の装置に送信する場合における通信トラフィックが軽減されないという課題がある。更には、画像の圧縮率が低く設定されたままなので、撮像画像のデータ量を効率的に低減させることが困難な場合がある。
【0005】
そこで本発明は、上記課題を解決することができる監視カメラ、監視方法、及び監視プログラムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、監視領域の画像を撮像する監視カメラであって、撮像部と、監視領域の動画を撮像部に撮像させる動画撮像制御部と、撮像部が撮像する動画のフレーム周期より長い周期で、監視領域の一部である部分領域の静止画を撮像部に撮像させる静止画撮像制御部と、撮像部が撮像した動画及び静止画を格納する画像格納部と、画像格納部が格納している動画を構成するフレーム画像と静止画とを対応づける情報である対応情報を格納する対応情報格納部とを備える。また、対応情報格納部は、撮像部が動画を構成するフレーム画像を撮像したタイミングと、撮像部が静止画を撮像したタイミングとに基づく、動画を構成するフレーム画像と静止画とを対応づける対応情報を格納してもよい。
【0007】
そして、画像格納部が格納している動画を構成するフレーム画像に含まれる人物を抽出する動画人物抽出部と、画像格納部が格納している静止画に含まれる人物を抽出する静止画人物抽出部とをさらに備え、対応情報格納部は、動画人物抽出部が抽出した人物と、静止画人物抽出部が抽出した人物とが同一人物であることを示す対応情報を格納してもよい。また、動画人物抽出部が抽出した人物毎に、画像格納部が格納している動画を複数のストリームに分割する動画分割部をさらに備え、対応情報格納部は、動画分割部が分割したストリームと、画像格納部が格納している静止画とを対応づける対応情報を格納してもよい。
【0008】
また、撮像部の撮像領域である監視領域における、撮像部の監視領域の一部である部分領域の位置を予め格納している部分領域位置格納部と、撮像部が撮像した監視領域の動画を解析して、撮像部の監視領域の一部である部分領域に人物が存在するか否かを判断する人物判断部とを更に備え、静止画撮像制御部は、人物判断部が部分領域に人物が存在すると判断した場合に、撮像部に部分領域の静止画を撮像させ、対応情報格納部は、人物判断部が部分領域に人物が存在すると判断した動画を構成するフレーム画像と、人物判断部が部分領域に人物が存在すると判断した場合に撮像部が撮像した静止画とを対応づける対応情報を格納してもよい。
【0009】
更に、撮像部の撮像領域である監視領域における、撮像部の監視領域の一部である部分領域の位置を予め格納している部分領域位置格納部と、撮像部が撮像した監視領域の動画を解析して、撮像部の監視領域の一部である部分領域に動きがあるか否かを判断する動き判断部とを更に備え、静止画撮像制御部は、動き判断部が部分領域に動きがあると判断した場合に、撮像部に部分領域の静止画を撮像させ、対応情報格納部は、動き判断部が部分領域に動きがあると判断した動画を構成するフレーム画像と、動き判断部が部分領域に動きがあると判断した場合に撮像部が撮像した静止画とを対応づける対応情報を格納してもよい。
【0010】
また、本発明の第2の形態においては、監視領域の画像を撮像する監視方法であって、監視領域の動画を撮像部に撮像させる動画撮像制御段階と、撮像部が撮像する動画のフレーム周期より長い周期で、監視領域の一部である部分領域の静止画を撮像部に撮像させる静止画撮像制御段階と、撮像部が撮像した動画及び静止画を格納する画像格納段階と、画像格納段階が格納している動画を構成するフレーム画像と静止画とを対応づける情報である対応情報を格納する対応情報格納段階とを備える。
【0011】
また、本発明の第3の形態においては、監視領域の画像を撮像する監視カメラ用の監視プログラムであって、監視カメラを、撮像部と、監視領域の動画を撮像部に撮像させる動画撮像制御部と、撮像部が撮像する動画のフレーム周期より長い周期で、監視領域の一部である部分領域の静止画を撮像部に撮像させる静止画撮像制御部と、撮像部が撮像した動画及び静止画を格納する画像格納部と、画像格納部が格納している動画を構成するフレーム画像と静止画とを対応づける情報である対応情報を格納する対応情報格納部として機能させる。
【0012】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、部分領域の人物の静止画を撮像できると共に、当該人物の行動が撮像されている動画をストリームとして取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係る監視カメラ200の概要を示す。監視カメラ200は、撮像装置12において監視領域の動画を撮像すると共に、動画のフレーム周期よりも長い周期で、監視領域に含まれる部分領域の静止画像を撮像する。本実施形態に係る監視カメラ200は、人物等の行動が撮像されているフレーム画像を、複数のフレーム画像の集合であるストリームとして取得すると共に、人物等の高解像度の画像を取得することを目的とする。
【0016】
監視カメラ200は、撮像装置12において監視領域、例えば、撮像装置12の撮像領域の動画を撮像する。撮像装置12は、動画を低解像度のフレーム画像として格納する。また、監視カメラ200は、撮像装置12において、監視領域の一部である部分領域の高解像度の静止画像を、動画のフレーム周期よりも長い周期で撮像する。監視カメラ200は、例えば、人物900が部分領域に含まれる場合に、人物900が含まれる部分領域の高解像度の静止画400を撮像する。そして、監視カメラ200は、静止画400が撮像されたタイミングに基づいて、人物900の行動が撮像された動画を構成するフレーム画像302からフレーム画像312と、静止画400とを対応づけて、対応情報600として格納する。監視カメラ200において、対応情報600は、人物900が撮像されているフレーム画像302からフレーム画像312を、人物900を一意に識別できる人物識別子に対応づけて格納される。
【0017】
また、監視カメラ200は、人物910が部分領域に含まれる場合に、人物910が含まれる部分領域の高解像度の静止画410を撮像する。そして、監視カメラ200は、静止画410が撮像されたタイミングに基づいて、人物910の行動が撮像された動画を構成するフレーム画像352からフレーム画像358と、静止画410とを対応づけて、対応情報650として格納する。監視カメラ200において、対応情報650は、対応情報600と同様に、人物910が撮像されているフレーム画像352からフレーム画像358を、人物910を一意に識別できる人物識別子に対応づけて格納される。
【0018】
そして、監視カメラ200において、人物900を一意に識別できる人物識別子に基づいてフレーム画像302からフレーム画像312を、複数のフレーム画像が集合したストリームとして取得することにより、人物900の行動を把握できる。同様にして、監視カメラ200において、人物910を一意に識別できる識別子に基づいて、フレーム画像352からフレーム画像358をストリームとして取得することにより、人物910の行動を把握できる。
【0019】
本実施形態に係る監視カメラ200によれば、人物の高解像度の静止画を撮像すると共に、当該人物の行動を、ストリームにより把握することができる。これにより、監視カメラ200は、人物認証装置等が要する高解像度の人物の静止画を撮像できると共に、当該人物の行動だけが撮像されているストリームを格納できる。また、監視カメラ200は、部分領域に人物が含まれた場合にだけ高解像度の静止画を撮像でき、また、当該人物が撮像されたストリームだけを取得できるので、撮像された高画質度画像を人物認証装置等に送信する場合の通信トラフィックを適切に軽減できる。更に、監視カメラ200は、画像を格納する容量を効率的に低減できる。
【0020】
図2は、本実施形態に係る監視カメラ200の機能構成の一例を示す。監視カメラ200は、撮像部10、動画撮像制御部20、静止画撮像制御部22、画像格納部30、対応情報格納部40、静止画人物抽出部50、動画人物抽出部55、動画分割部60、部分領域位置格納部70、人物判断部80、動き判断部85、同一人物判断部90、及び画像出力部100を備える。撮像部10は、動画撮像制御部20の制御に基づいて監視領域の動画を撮像する。また、撮像部10は、静止画撮像制御部22の制御に基づいて静止画を撮像する。ここで、撮像部10は、CCDセンサ、及びCMOSセンサ等による受光デバイスを有していてよい。更に、受光デバイスは、複数の受光素子を含んでいてよい。撮像部10は、撮像された動画、及び動画が撮像されたタイミングを画像格納部30に供給する。また、撮像部10は、撮像された静止画、及び静止画が撮像されたタイミングを画像格納部30に供給する。更に、撮像部10は、撮像された動画、及び動画を撮像したタイミングを、人物判断部80、及び動き判断部85に供給する。なお、撮像装置12は、撮像部10の一例である。
【0021】
動画撮像制御部20は、監視領域の動画を撮像部10に撮像させる。なお、監視領域は、撮像部10の撮像領域であってよい。動画撮像制御部20は、撮像部10に、動画を撮像する旨の情報を供給する。なお、動画撮像制御部20は、撮像部10に動画を撮像させる場合に、複数の受光素子の一部分から画素データを読み出させることにより、低解像度の動画を撮像してよい。静止画撮像制御部22は、撮像部10において撮像される動画のフレーム周期より長い周期で、監視領域の一部である部分領域の静止画を、撮像部10に撮像させる。静止画撮像制御部22は、人物判断部80、又は、動き判断部85の制御に基づいて、部分領域の静止画を撮像する。なお、部分領域は、例えば、監視領域において特に監視を要する領域であってよい。また、静止画撮像制御部22は、撮像部10に静止画を撮像させる場合に、撮像部10に動画を撮像させる場合よりも単位面積当たりの画素数が多くなるように制御してよい。静止画撮像制御部22は、部分領域の静止画を撮像させる旨の情報を、撮像部10に供給する。
【0022】
画像格納部30は、撮像部10から受け取った動画に含まれる複数のフレーム画像、及び静止画を格納する。画像格納部30は、動画に含まれるフレーム画像を一意に識別できるフレーム画像識別子に対応づけて、フレーム画像を格納する。また、画像格納部30は、フレーム画像が撮像されたタイミングをフレーム画像識別子に対応づけて格納してもよい。更に、画像格納部30は、静止画を一意に識別できる静止画識別子に対応づけて、静止画を格納する。画像格納部30は、静止画が撮像されたタイミングを静止画識別子に対応づけて格納してもよい。
【0023】
画像格納部30は、格納された動画のフレーム画像、当該フレーム画像に対応するフレーム画像識別子、及び当該フレーム画像が撮像されたタイミングを動画人物抽出部55に供給する。また、画像格納部30は、フレーム画像、及び当該フレーム画像に対応するフレーム画像識別子を動画分割部60に供給する。更に、画像格納部30は、静止画、当該静止画に対応する静止画識別子、及び当該静止画が撮像されたタイミングを静止画人物抽出部50に供給する。そして、画像格納部30は、フレーム画像識別子、当該フレーム画像識別子に対応するフレーム画像が撮像されたタイミング、静止画識別子、及び当該静止画識別子に対応する静止画が撮像されたタイミングを、対応情報格納部40に供給する。また、画像格納部30は、静止画、静止画識別子、フレーム画像、フレーム画像識別子、及び後述する対応情報格納部40から受け取った対応情報等を画像出力部100に供給する。
【0024】
動画人物抽出部55は、画像格納部30から受け取ったフレーム画像に含まれる人物を抽出する。動画人物抽出部55は、複数のフレーム画像をマッチングすることにより、フレーム画像に含まれる背景に対して動きを有する被写体を検出してよい。そして、動画人物抽出部55は、肌色抽出等により当該被写体が人物か否かを判断してもよい。また、動画人物抽出部55は、フレーム画像に人物が含まれていると判断した場合には、当該人物と判断される被写体が含まれている当該フレーム画像に連続して撮像された複数のフレーム画像を、同一人物が含まれているフレーム画像と判断してよい。動画人物抽出部55がフレーム画像に含まれる人物を検出した場合には、動画人物抽出部55は、当該人物が含まれる複数のフレーム画像に対応する複数のフレーム画像識別子を、動画分割部60に供給する。また、動画人物抽出部55は、当該人物が含まれる複数のフレーム画像に対応する複数のフレーム画像識別子、及び、当該複数のフレーム画像が撮像されたタイミングを、同一人物判断部90に供給する。
【0025】
静止画人物抽出部50は、画像格納部30から受け取った静止画に含まれる人物を抽出する。静止画人物抽出部50は、輪郭抽出処理、及び色分布分析処理等の画像処理により、静止画に含まれる被写体を検出する。そして、静止画人物抽出部50は、予め人物の顔に固有の特徴量を格納してよい。人物の顔に固有の特徴量は、例えば、顔の輪郭、目、鼻、口、眉、及びこれらの顔に含まれる部位間の距離等であってよい。静止画人物抽出部50は、静止画に含まれる被写体から、人物の顔に固有の特徴量をマッチング等により検出して、被写体が人物であるか否かを判断してよい。また、静止画人物抽出部50は、人物の服装、及び靴等の形状、色等から、静止画に含まれる被写体が人物であるか否かを判断してもよい。例えば、静止画人物抽出部50は、人が着用する服装、靴等の形状、色等のデータを予め格納していてよい。そして、静止画人物抽出部50は、静止画に含まれる被写体と、予め格納しておいた服装、靴等の形状とマッチングすることにより、当該被写体が人物か否かを判断してもよい。更に、静止画人物抽出部50は、肌色抽出により当該被写体が人物か否かを判断してもよい。静止画人物抽出部50は、静止画に人物が含まれていると判断した場合には、人物が含まれている静止画の静止画識別子、及び当該静止画識別子に対応する当該静止画が撮像されたタイミングを、同一人物判断部90に供給する。
【0026】
同一人物判断部90は、動画人物抽出部55から受け取ったフレーム画像識別子、フレーム画像が撮像されたタイミング、静止画人物抽出部50から受け取った静止画識別子、及び当該静止画識別子に対応する静止画が撮像されたタイミングに基づいて、動画人物抽出部55において抽出された人物と、静止画人物抽出部50において抽出された人物とが同一人物であるか否かを判断する。同一人物判断部90は、人物が含まれる静止画が撮像されたタイミングと略同一のタイミングで撮像されたフレーム画像と、当該フレーム画像に連続して撮像されている複数のフレーム画像のうち、同一の人物が含まれる複数のフレーム画像を選択する。そして、同一人物判断部90は、同一の人物が含まれると判断された複数のフレーム画像のフレーム画像識別子、及び静止画の静止画識別子に、当該人物を一意に識別できる人物識別子を対応づけてよい。
【0027】
例えば、同一人物判断部90は、静止画が撮像されたタイミングと略同一のタイミングで撮像されたフレーム画像を選択する。そして、同一人物判断部90は、当該フレーム画像と、当該フレーム画像に連続して撮像されているフレーム画像とをマッチングして、フレーム画像に含まれる人物の動きを検出する。そして、同一人物判断部90は、当該フレーム画像に続いて撮像されている複数のフレーム画像に含まれる人物の動きが検出されている間は、複数のフレーム画像に同一の人物が含まれると判断してもよい。そして、同一人物判断部90は、複数のフレーム画像に含まれる人物と、静止画に含まれる人物とが同一人物であることを示す情報、当該人物が含まれる静止画の静止画識別子、人物識別子、及び当該人物が含まれる複数のフレーム画像の複数のフレーム画像識別子を対応情報格納部40に供給する。
【0028】
動画分割部60は、動画人物抽出部55において抽出された人物ごとに、画像格納部30から受け取った複数のフレーム画像を複数のストリームに分割する。動画分割部60は、画像格納部30から受け取ったフレーム画像、及び当該フレーム画像に対応するフレーム画像識別子、そして、動画人物抽出部55から受け取ったフレーム画像識別子に基づいて、複数のフレーム画像を複数のストリームに分割する。動画分割部60は、複数のフレーム画像を複数のストリームに分割した場合には、複数のフレーム画像に対応するフレーム画像識別子と、複数のストリームのそれぞれを一意に識別できるストリーム識別子とに対応付けてよい。そして、動画分割部60は、ストリーム識別子、及び当該ストリーム識別子に対応するストリームに含まれるフレーム画像のうち、最も早いタイミングで撮像されたフレーム画像に対応するフレーム画像識別子を、対応情報格納部40に供給する。
【0029】
部分領域位置格納部70は、撮像部10の撮像領域である監視領域における、撮像部10の監視領域の一部である部分領域の位置を予め格納する。例えば、部分領域位置格納部70は、監視領域に座標軸を設定して、当該座標軸に基づいて部分領域の位置情報を格納してよい。なお、部分領域は、監視領域において、特に監視を要する領域であってよい。部分領域位置格納部70は、部分領域の位置に関する情報を、人物判断部80、及び動き判断部85に供給する。
【0030】
人物判断部80は、撮像部10において撮像された動画を解析して、撮像部10の監視領域の一部である部分領域に人物が存在するか否かを判断する。人物判断部80は、複数のフレーム画像をマッチングすることにより、フレーム画像に含まれる背景に対して動きを有する被写体を検出してよい。また、人物判断部80は、輪郭抽出、及び色分布分析処理等によって被写体を抽出してもよい。更に、人物判断部80は、肌色抽出等により当該被写体が人物か否かを判断してもよい。人物判断部80は、部分領域に人物が存在すると判断した場合には、人物が存在すると判断された部分領域を含むフレーム画像が撮像されたタイミングに関する情報を、対応情報格納部40に供給する。また、人物判断部80は、静止画撮像制御部22に、部分領域の静止画を撮像させる旨の情報を供給する。
【0031】
動き判断部85は、撮像部10において撮像された動画を解析して、撮像部10の監視領域の一部である部分領域に動きがあるか否かを判断する。動き判断部85は、フレーム画像と、当該フレーム画像に連続して撮像された複数のフレーム画像とを比較して、フレーム画像に含まれる被写体の動きが予め定められた所定値以上の動き量を示すか否かを判断する。例えば、動き判断部85は、被写体が含まれているフレーム画像と、当該フレーム画像に連続して撮像されたフレーム画像とを比較して、被写体のマッチングをする。続いて、動き判断部85は、フレーム画像に含まれる背景に対する、被写体のずれ量を算出する。そして、動き判断部85は、算出された被写体のフレーム画像に含まれる背景に対するずれ量が、予め定められた所定量以上であるか否かを判断してよい。動き判断部85において、被写体のフレーム画像に含まれる背景に対するずれ量が、予め定められた所定量以上であると判断された場合には、動き判断部85は、動きのあるフレーム画像が撮像されたタイミングに関する情報を、対応情報格納部40に供給する。また、動き判断部85は、静止画撮像制御部22に、部分領域の静止画を撮像させる旨の情報を供給する。
【0032】
対応情報格納部40は、画像格納部30からフレーム画像識別子、静止画識別子、当該フレーム画像識別子に対応するフレーム画像の撮像タイミングに関する情報、及び当該静止画識別子に対応する静止画の撮像タイミングに関する情報を受け取る。そして、対応情報格納部40は、撮像部10において動画を構成するフレーム画像が撮像されたタイミングと、撮像部10において静止画が撮像されたタイミングに基づいて、動画を構成するフレーム画像と静止画とを対応付ける対応情報を格納する。
【0033】
また、対応情報格納部40は、複数のフレーム画像に含まれる人物と、静止画に含まれる人物とが同一人物であることを示す情報、人物識別子、当該人物が含まれる静止画の静止画識別子、及び当該人物が含まれるフレーム画像のフレーム画像識別子を同一人物判断部90から受け取る。そして、対応情報格納部40は、動画人物抽出部55において抽出された人物と、静止画人物抽出部50において抽出された人物とが同一人物であることを当該人物を一意に識別できる人物識別子に対応づけた対応情報を格納する。例えば、対応情報格納部40は、静止画人物抽出部50において抽出された人物が含まれる静止画と略同一のタイミングで撮像されたフレーム画像と、当該フレーム画像に連続して撮像されている複数のフレーム画像のうち、同一人物が含まれていると同一人物判断部90において判断された複数のフレーム画像を、当該人物を一意に識別できる人物識別子に対応づけて格納してよい。
【0034】
更に、対応情報格納部40は、ストリーム識別子、当該ストリーム識別子に対応するストリームに含まれるフレーム画像のうち、最も早いタイミングで撮像されたフレーム画像に対応するフレーム画像識別子を動画分割部60から受け取る。そして、対応情報格納部40は、動画分割部60において分割されたストリームと、当該ストリーム識別子に対応するストリームに含まれるフレーム画像のうち、最も早いタイミングで撮像されたフレーム画像に対応するフレーム画像識別子に対応する、画像格納部30において格納されている静止画を選択する。そして、対応情報格納部40は、ストリームと静止画とを対応付ける対応情報とを格納する。対応情報格納部40は、格納されている対応情報を画像格納部30に供給する。
【0035】
画像出力部100は、画像格納部30から、対応情報、静止画、及びフレーム画像等を受け取る。そして、画像出力部100は、対応情報に基づいて静止画、及びフレーム画像をモニタ等に出力する。例えば、画像出力部100が画像格納部30から受け取った対応情報が、動画人物抽出部55において抽出された人物と、静止画人物抽出部50において抽出された人物とが同一人物であることを示す対応情報である場合には、画像出力部100は、静止画人物抽出部50において抽出された人物ごとに、当該人物の静止画をモニタ等に出力する。また、画像出力部100は、当該人物が含まれるフレーム画像を動画としてモニタ等に出力してもよい。
【0036】
また、画像出力部100は、画像格納部30から受け取った対応情報が、動画分割部60において分割されたストリームと、画像格納部30に格納されている静止画とを対応付ける対応情報であった場合には、画像出力部100は、静止画に対応づけられているストリームを、モニタ等に出力してよい。係る場合において画像出力部100は、人物識別子に基づいて、当該人物識別子に対応づけられている静止画、及びストリームをモニタ等に出力してよい。すなわち、監視カメラ200は、特定の人物が撮像されている静止画、及びストリームを選択して、モニタ等に出力できる。
【0037】
更に、画像出力部100は、人物判断部80において部分領域に人物が含まれると判断されたフレーム画像と、部分領域に人物が含まれると判断した場合に、撮像部10において撮像された静止画とを対応付けた対応情報を受け取った場合には、当該人物の静止画、及び当該人物が含まれるフレーム画像を動画としてモニタ等に出力してもよい。なお、動き判断部85において部分領域に動きがあると判断されたフレーム画像が存在する場合においても、同様に動きのあると判断された静止画、及び動きがあると判断されたフレーム画像を動画としてモニタ等に出力してよい。そして、画像出力部100は、人物認証装置等に部分領域において撮像された人物が含まれる高解像度の静止画を、インターネット等のネットワーク、及びメモリ等を介して供給してもよい。
【0038】
本実施形態に係る監視カメラ200によれば、部分領域内に人物がいる場合において、人物の高解像度の静止画を撮像すると共に、当該人物の行動をストリームとして取得できる。また、監視カメラ200は、部分領域内に動きがある場合においても、動きがあると判断された部分領域の静止画を撮像すると共に、部分領域に動きがあると判断された動画を構成するフレーム画像を取得できる。これにより、監視カメラ200は、撮像された動画のうち、部分領域内の人物等を認証できるのに十分な静止画を取得でき、また、監視に必要な部分の動画だけを取得できる。したがって、監視カメラ200は、撮像された高画質度画像を人物認証装置等に送信する場合の通信トラフィックを適切に軽減できる。更に、監視カメラ200は、画像を格納する容量を効率的に低減できる。
【0039】
図3は、対応情報格納部42の一例を示す。対応情報格納部40は、動画を構成するフレーム画像と静止画とを対応付ける情報である対応情報を格納する。対応情報格納部42においては、静止画、及び動画を構成するフレーム画像が撮像されたタイミングの一例である、撮像時刻に対応づけて、フレーム画像を一意に識別できるフレーム画像識別子、及び静止画を一意に識別できる静止画識別子を対応情報として格納する。なお、対応情報格納部42は、複数のフレーム画像を予め定められた間隔で区切った場合の当該区切りの位置情報である区切り位置情報、及び区切られた位置からのフレーム画像の順序に対応づけて、フレーム画像識別子、及び静止画識別子を対応情報として格納してもよい。
【0040】
また、対応情報格納部40は、同一人物判断部90においてフレーム画像に含まれる人物と、静止画に含まれる人物とが同一人物であると判断された場合には、人物識別子に対応づけて、フレーム画像識別子、及び静止画識別子を対応情報として格納してよい。すなわち、対応情報格納部40は、静止画に含まれる人物と同一の人物が含まれると同一人物判断部90において判断された複数のフレーム画像のフレーム画像識別子、及び静止画の静止画識別子を、当該人物の人物識別子に対応づけて対応情報として格納してよい。
【0041】
図4は、動画分割部60において動画を複数のストリームに分割する方法の一例を示す。また、図5は、対応情報格納部44の一例を示す。まず、動画分割部60は、動画人物抽出部55において抽出された人物ごとに、画像格納部30に格納されている動画に含まれる複数のフレーム画像を、複数のストリームに分割する。例えば、動画分割部60は、動画に含まれる複数のフレーム画像を、同一人物が含まれているフレーム画像ごとに、ストリーム#800、ストリーム#820、及びストリーム#830のように分割する。そして、対応情報格納部44は、各ストリームに含まれる複数のフレーム画像が撮像されたタイミングと、静止画が撮像されたタイミングとを比較する。続いて、対応情報格納部44は、ストリームに含まれる複数のフレーム画像が撮像されたタイミングと一致するタイミングで撮像された静止画を、ストリームと対応付ける。例えば、人物#930が含まれる静止画460が撮像されたタイミング#460が、ストリーム#800に含まれるフレーム画像が撮像されたタイミングと一致する場合には、対応情報格納部44は、ストリーム#800に対応するストリーム識別子、静止画460に対応付けられる静止画識別子、及び人物#930の人物識別子とを対応づけて格納する。
【0042】
また、人物#930が含まれる静止画480が撮像されたタイミング#480が、ストリーム#830に含まれるフレーム画像が撮像されたタイミングと一致する場合には、対応情報格納部44は、ストリーム#830に対応するストリーム識別子、静止画480に対応付けられる静止画識別子、及び人物#930の人物識別子とを対応づけて格納する。更に、人物#950が含まれる静止画470が撮像されたタイミング#470が、ストリーム#820に含まれるフレーム画像が撮像されたタイミングと一致する場合には、対応情報格納部44は、ストリーム#820に対応するストリーム識別子、静止画470に対応付けられる静止画識別子、及び人物#950の人物識別子とを対応づけて格納する。このように、対応情報格納部44は、人物を一意に識別できる人物識別子に対応づけて、ストリーム識別子、及び静止画識別子を対応情報として格納してよい。
【0043】
本実施形態に係る監視カメラ200によれば、人物を一意に識別できる人物識別子を選択するだけで、当該人物が撮像されている静止画、及びストリームを取得できる。
【0044】
図6は、本実施形態に係る監視カメラ200のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係る監視カメラ200は、ホスト・コントローラ1582により相互に接続されるCPU1505、RAM1520、グラフィック・コントローラ1575、及び表示装置1580を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ1584によりホスト・コントローラ1582に接続される通信インターフェイス1530、ハードディスクドライブ1540、及びCD−ROMドライブ1560を有する入出力部と、入出力コントローラ1584に接続されるROM1510、フレキシブルディスク・ドライブ1550、及び入出力チップ1570を有するレガシー入出力部とを備える。
【0045】
ホスト・コントローラ1582は、RAM1520と、高い転送レートでRAM1520をアクセスするCPU1505及びグラフィック・コントローラ1575とを接続する。CPU1505は、ROM1510及びRAM1520に格納されたプログラムに基づいて動作して、各部を制御する。グラフィック・コントローラ1575は、CPU1505等がRAM1520内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得して、表示装置1580上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ1575は、CPU1505等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
【0046】
入出力コントローラ1584は、ホスト・コントローラ1582と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス1530、ハードディスクドライブ1540、CD−ROMドライブ1560を接続する。通信インターフェイス1530は、インターネット等のネットワーク、及びメモリ等を介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ1540は、監視カメラ200内のCPU1505が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ1560は、CD−ROM1595からプログラム又はデータを読み取り、RAM1520を介してハードディスクドライブ1540に提供する。
【0047】
また、入出力コントローラ1584には、ROM1510と、フレキシブルディスク・ドライブ1550、及び入出力チップ1570の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM1510は、監視カメラ200が起動時に実行するブート・プログラム、監視カメラ200のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ1550は、フレキシブルディスク1590からプログラム又はデータを読み取り、RAM1520を介してハードディスクドライブ1540に提供する。入出力チップ1570は、フレキシブルディスク・ドライブ1550、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
【0048】
RAM1520を介してハードディスクドライブ1540に提供される監視プログラムは、フレキシブルディスク1590、CD−ROM1595、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。監視プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM1520を介して監視カメラ200内のハードディスクドライブ1540にインストールされ、CPU1505において実行される。監視カメラ200にインストールされて実行される監視プログラムは、CPU1505等に働きかけて、撮像部10、動画撮像制御部20、静止画撮像制御部22、画像格納部30、対応情報格納部40、静止画人物抽出部50、動画人物抽出部55、動画分割部60、部分領域位置格納部70、人物判断部80、動き判断部85、同一人物判断部90、及び画像出力部100を、図1から図5にかけて説明した監視カメラ200として機能させる。
【0049】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】監視カメラ200の概念図である。
【図2】監視カメラ200の機能構成を示すブロック図である。
【図3】対応情報格納部42を示す図である。
【図4】動画分割部60が動画を複数のストリームに分割する方法を示す図である。
【図5】対応情報格納部44を示す図である。
【図6】監視カメラ200のハードウェア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0051】
10 撮像部
12 撮像装置
20 動画撮像制御部
22 静止画撮像制御部
30 画像格納部
40、42、44 対応情報格納部
50 静止画人物抽出部
55 動画人物抽出部
60 動画分割部
70 部分領域位置格納部
80 人物判断部
85 動き判断部
90 同一人物判断部
100 画像出力部
200 監視カメラ
302、312、352、358 フレーム画像
400、410 静止画
460、470、480 静止画
600、650 対応情報
900、910 人物
1505 CPU
1510 ROM
1520 RAM
1530 通信インターフェイス
1540 ハードディスクドライブ
1550 フレキシブルディスク・ドライブ
1560 CD−ROMドライブ
1570 入出力チップ
1575 グラフィック・コントローラ
1580 表示装置
1582 ホスト・コントローラ
1584 入出力コントローラ
1590 フレキシブルディスク
1595 CD−ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視領域の画像を撮像する監視カメラであって、
撮像部と、
監視領域の動画を前記撮像部に撮像させる動画撮像制御部と、
前記撮像部が撮像する動画のフレーム周期より長い周期で、監視領域の一部である部分領域の静止画を前記撮像部に撮像させる静止画撮像制御部と、
前記撮像部が撮像した動画及び静止画を格納する画像格納部と、
前記画像格納部が格納している動画を構成するフレーム画像と静止画とを対応づける情報である対応情報を格納する対応情報格納部と
を備える監視カメラ。
【請求項2】
前記対応情報格納部は、前記撮像部が動画を構成するフレーム画像を撮像したタイミングと、前記撮像部が静止画を撮像したタイミングとに基づく、動画を構成するフレーム画像と静止画とを対応づける対応情報を格納する
請求項1に記載の監視カメラ。
【請求項3】
前記画像格納部が格納している動画を構成するフレーム画像に含まれる人物を抽出する動画人物抽出部と、
前記画像格納部が格納している静止画に含まれる人物を抽出する静止画人物抽出部と
をさらに備え、
前記対応情報格納部は、前記動画人物抽出部が抽出した人物と、前記静止画人物抽出部が抽出した人物とが同一人物であることを示す対応情報を格納する
請求項1に記載の監視カメラ。
【請求項4】
前記動画人物抽出部が抽出した人物毎に、前記画像格納部が格納している動画を複数のストリームに分割する動画分割部
をさらに備え、
前記対応情報格納部は、前記動画分割部が分割したストリームと、前記画像格納部が格納している静止画とを対応づける対応情報を格納する
請求項3に記載の監視カメラ。
【請求項5】
前記撮像部の撮像領域である監視領域における、前記撮像部の監視領域の一部である部分領域の位置を予め格納している部分領域位置格納部と、
前記撮像部が撮像した監視領域の動画を解析して、前記撮像部の監視領域の一部である部分領域に人物が存在するか否かを判断する人物判断部とを更に備え、
前記静止画撮像制御部は、前記人物判断部が部分領域に人物が存在すると判断した場合に、前記撮像部に部分領域の静止画を撮像させ、
前記対応情報格納部は、前記人物判断部が部分領域に人物が存在すると判断した動画を構成するフレーム画像と、前記人物判断部が部分領域に人物が存在すると判断した場合に前記撮像部が撮像した静止画とを対応づける対応情報を格納する
請求項1に記載の監視カメラ。
【請求項6】
前記撮像部の撮像領域である監視領域における、前記撮像部の監視領域の一部である部分領域の位置を予め格納している部分領域位置格納部と、
前記撮像部が撮像した監視領域の動画を解析して、前記撮像部の監視領域の一部である部分領域に動きがあるか否かを判断する動き判断部とを更に備え、
前記静止画撮像制御部は、前記動き判断部が部分領域に動きがあると判断した場合に、前記撮像部に部分領域の静止画を撮像させ、
前記対応情報格納部は、前記動き判断部が部分領域に動きがあると判断した動画を構成するフレーム画像と、前記動き判断部が部分領域に動きがあると判断した場合に前記撮像部が撮像した静止画とを対応づける対応情報を格納する
請求項1に記載の監視カメラ。
【請求項7】
監視領域の画像を撮像する監視方法であって、
監視領域の動画を撮像部に撮像させる動画撮像制御段階と、
前記撮像部が撮像する動画のフレーム周期より長い周期で、監視領域の一部である部分領域の静止画を前記撮像部に撮像させる静止画撮像制御段階と、
前記撮像部が撮像した動画及び静止画を格納する画像格納段階と、
前記画像格納段階が格納している動画を構成するフレーム画像と静止画とを対応づける情報である対応情報を格納する対応情報格納段階と
を備える監視方法。
【請求項8】
監視領域の画像を撮像する監視カメラ用の監視プログラムであって、前記監視カメラを、
撮像部と、
監視領域の動画を前記撮像部に撮像させる動画撮像制御部と、
前記撮像部が撮像する動画のフレーム周期より長い周期で、監視領域の一部である部分領域の静止画を前記撮像部に撮像させる静止画撮像制御部と、
前記撮像部が撮像した動画及び静止画を格納する画像格納部と、
前記画像格納部が格納している動画を構成するフレーム画像と静止画とを対応づける情報である対応情報を格納する対応情報格納部
として機能させる監視プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−19845(P2007−19845A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−199020(P2005−199020)
【出願日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(000005201)富士フイルムホールディングス株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】