説明

目隠し及びこれを用いた面格子、柵

【課題】面格子等に取り付けられる目隠しにおいて、良好な通気性及び目隠し性を得られるようにする。特に目隠し部分を面方向に流れる風を内部に取り込むことができるようにする。
【解決手段】左右一対の目隠し面部12,13を有し、これら目隠し面部12,13同士の間に隙間14が形成される目隠し11であって、前記目隠し面部のうちの一方12を有する導入目隠し部材22と、前記目隠し面部のうちの他方13を有する補助目隠し部材23とを備え、導入目隠し部材22には、前方に突出する導入板12aを備えるとともに、該導入板12aが補助目隠し部材23側に向けて屈曲され、前記補助目隠し部材23の前端位置が、前記導入目隠し部材22の前端位置よりも後退した位置に形成されて、前記隙間14が前後方向に広がるように形成された目隠し11。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、防犯や化粧目的で窓の外側に固定される面格子等の目隠しに関し、より詳しくは、外部からの透視を防ぎつつも外部の風を良好に取り込めるような目隠し及びこれを用いた面格子、柵に関する。
【背景技術】
【0002】
面格子の目隠しとしては、例えば下記特許文献1のようなものが提案されている。これは、上下方向に延びる複数本の縦桟を平行に配設した面格子に取り付けられる目隠しであって、図13に示したように、この目隠し101は、前記縦桟102の左右両側面に粘着固定される帯状基板103と、この帯状基板103から左右方向の一方に延びる目隠し板104とを有する構造である。そして、隣り合う縦桟102に取り付けられて相対向する一対の目隠し板104は、縦桟102の厚み内において一方が厚み方向前方に、他方が厚み方向後方に位置するように屈曲され、目隠し板104間に隙間105ができるように構成される。
【0003】
しかし、面格子106部分を面方向に流れる風は、図13に矢印で示したように、一対の目隠し板104間に形成される面方向での隙間105aの幅wが狭く浅いので、ほとんど表面を流れるだけで、内部には流入しにくい。このため、窓を通しての風の取り込みは困難であった。
【0004】
近年の住宅は、高気密・高断熱仕様のものが多く、窓を通しての通気、換気が非常に大切であるが、例えば住宅密集地では隣家との間が非常に狭く、正面からの風の流入は期待できない。
【0005】
また、相対向する目隠し板104の先端同士は、オーバーラップする長さであるものの、特許文献1で開示されている程度のオーバーラップ長さでは、外部からの透視を完全には防げない。これを完全に防ごうとすると、目隠し板104同士の間の隙間105が更に狭くなり、しかも前記隙間105を通る通気路の形が横断面略Z字状になるので、通気性を阻害することになってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実公昭59−1918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、この発明は、良好な通気性及び目隠し性を得られ、特に目隠し部分を面方向に流れる風を内部に取り込むことが効率よく行えるようにすることを主たる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのための手段は、左右一対の目隠し面部を有し、これら目隠し面部同士の間に隙間が形成される目隠しであって、前記目隠し面部のうちの一方が、前方に突出する導入板を備えるとともに、該導入板が、他方の目隠し面部側に向けて屈曲され、該他方の目隠し面部の最も前方の位置が、前記一方の目隠し面部の最も前方の位置よりも後退した位置に形成されて、一対の目隠し面部間の前記隙間が、前後方向に広がるように形成された目隠しである。
【0009】
前記一方の目隠し面部と他方の目隠し面部は、それぞれ別部材として形成されるものであるもの、一体として構成されるものであってもよく、取り付け対象たる物品が例えば縦桟を有する面格子や柵であればその縦桟など、取り付け対象に対して適宜固定される。さらに、前記一方の目隠し面部と他方の目隠し面部は、前記物品またはそれを構成する部材と一体であってもよい。
【0010】
課題を解決するための別の手段は、前記目隠しを備えた面格子である。
【0011】
これらの構成では、一対の目隠し板部が外部からの透視を防ぎ、それらの間の隙間が空気の流通を許容する。また、他方の目隠し面部が一方の目隠し面部よりも後退した位置にあるため、一方の目隠し面部のみが前方に突出した状態となっており、一方の目隠し面部を左右方向に複数並設しても、隣り合う一方の目隠し面部同士の並設方向での隙間の幅を広く取れるので、目隠し近傍を左右方向に流れる風は、一方の目隠し面部に当たって内部に取り込まれる。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、良好な目隠し性や通気性を得られるうえに、特に目隠し部分を左右方向に流れる風を内部に取り込むことが効率よく行える。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】目隠しを固定した面格子の斜視図。
【図2】目隠しを固定した面格子の平面図。
【図3】目隠しと面格子の斜視図。
【図4】目隠しを固定した面格子の一部拡大断面図。
【図5】目隠しを固定した面格子の一部拡大断面図。
【図6】目隠しの作用状態を示す説明図。
【図7】他の例に係る目隠しとこれを固定した面格子の断面図。
【図8】他の例に係る目隠しを固定した面格子の斜視図。
【図9】図7の目隠しを固定した面格子の一部拡大断面図。
【図10】他の例に係る目隠しを固定した面格子の斜視図。
【図11】他の例に係る目隠しの断面図。
【図12】目隠しを固定した柵の斜視図。
【図13】従来技術の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、目隠し11を固定した面格子31の斜視図であり、図2はその平面図、図3は、目隠し11を分離した状態の面格子31の斜視図である。図示した面格子31は一例であって、この例では面格子31は、左右方向に延びる上下2本の横桟32の前面に上下方向に延びる複数本の縦桟33が平行に配設された、いわゆる縦面格子である。
【0015】
これらの図と図4(a)の拡大断面図に示すように、目隠し11は、左右一対の目隠し面部12,13を有し、これら目隠し面部12,13同士の間に隙間14が形成されるもので、前記目隠し面部12,13のうちの一方12が、前方に突出する導入板12aを備えるとともに、該導入板12aが、他方の目隠し面部13側に向けて屈曲され、該他方の目隠し面部13の最も前方の位置が、前記一方の目隠し面部12の最も前方の位置よりも後退した位置に形成されて、一対の目隠し面部12,13間の前記隙間14が、前後方向に広がるように形成されている。
【0016】
より具体的には、前記目隠し11は、前記左右一対の目隠し面部の一方12を有する導入目隠し部材22と、一対の目隠し面部の他方13を有する補助目隠し部材23との2種類の目隠し部材22,23で構成されている。導入目隠し部材22と補助目隠し部材23は、互いに対向するように、隣り合う2本の前記縦桟33の側面に固定される。
【0017】
これら目隠し部材22,23は、合成樹脂や金属などの適宜の材料で形成され、合成樹脂による場合には透光性を有するものであるとよい。ここで、「透光性を有する」とは、光を透過する性質を有しているが、透過する光が拡散されるために、その材質の向こう側の形状等を認識できない状態をいう。これによって、光を取り入れつつ目隠しを実現できる。
【0018】
前記導入目隠し部材22は、前記縦桟33における上下2本の横桟32間に収まる長さの長尺状に形成され、その横断面形状は、縦桟33の側面に固定される平らな固定板12cと、この固定板12cの先端から前方に延びる前記導入板12aとを有し、これら固定板12cと導入板12aを合わせた全体が、前記一方の目隠し面部12である。
【0019】
前記導入板12aは、前記固定板12cの先端側で小さく湾曲したのち、その先をそれよりも大きく湾曲するように円弧を描いて屈曲する形状である。そして、該導入板12aの先端12bが、前記一方の目隠し面部12の最も前方の位置となる。このほか、例えば直線状に屈曲するような形状など、その他の形状に屈曲するものであってもよい。
【0020】
前記固定板12cにおける前記導入板12aの屈曲方向と反対側の面の一部が、前記縦桟33に固定される固定部12dであり、両面粘着テープ25(図3参照)で縦桟33に対して固定される。両面粘着テープ25のほか、例えば図示しない面ファスナ、ねじ、釘などの適宜の手段で固定してもよい。
【0021】
また、前記固定板12cは、図示例において前記固定部12dよりも後方、つまり前記縦桟33の後面よりも後方に突出する長さに設定され、十分な目隠し性を得られるようにしているが、導入板12aの屈曲形状や長さ等の条件に応じて、後方への突出量は適宜設定される。
【0022】
前記補助目隠し部材23は、前記縦桟33における上下2本の横桟32間に収まる長さの長尺状に形成され、その横断面形状は、縦桟33の側面に固定される平らな固定板13cと、この固定板13cの先端から、導入目隠し部材22方向に向けて横に延びる補助板13aとを有し、これら固定板13bと補助板13aを合わせた全体が、前記目隠し面部の他方13である。前記のように補助板13aは横に延びるので、この補助板13aが、前記他方の目隠し面部13の最も前方の位置となる。
【0023】
前記導入目隠し部材22と補助目隠し部材23が相対向する縦桟33の側面に固定されたときに、図4(a)に示した如く、前記目隠し面部13の先端13bが、前記一方の目隠し面部12の先端12bと後端12eを結ぶ仮想直線Lに達するように、補助目隠し面部23の補助板13aが形成されている。縦桟33のピッチP1の広いものに合わせて前記目隠し面部13の先端13bが前記仮想直線Lに接するように(図4(a)参照)製造しておけば、図4(b)に示したように、それよりも多少ピッチP2が狭いものにも対応できる。また、図4(c)に示したように、補助目隠し部材23の固定向きを変更することで、さらに狭いピッチP3の縦桟33にも固定ができるようになる。
【0024】
このほかに、たとえば図5に示した如く、導入目隠し部材22と補助目隠し部材23の固定態様を変えることによっても、狭いピッチの縦桟33に対する固定にも対応できるようになる。すなわち、縦桟33の両側面ではなく一側面に対して補助目隠し部材23の固定板13cの内側面を固定し、この固定板13cの外側面に導入目隠し部材22の固定板12cを固定する。
【0025】
前記補助板13aの先端13bは前記仮想直線Lに達するものの、導入目隠し部材22との間には、通気のための前記隙間14が形成されている。
【0026】
この隙間14は、屈曲して前方に突出する導入板12aと、これより後方に位置する補助板13aとの間の前後方向に広がる隙間と、補助板13aの先端13bと導入目隠し部材の固定板12cとの間の隙間とよりなる、断面略L字状である。前者の導入板12aと補助板13aとの間の前後方向に広がる隙間は、広いほうが風の取り込みが円滑に行えるのでよい。例えば図4(a)に図示したように、前記縦桟33の奥行きよりも広くするとよい。
【0027】
この補助目隠し部材23においても、前記固定板13cにおける前記補助板13aの屈曲方向と反対側の面の一部が、前記縦桟33に固定される固定部13dであり、図3に示したような両面粘着テープ25などの適宜の手段で縦桟33に対して固定される。
【0028】
このような構成の導入目隠し部材22と補助目隠し部材23を有する目隠し11は、図1、図2に示したように、面格子31の左右方向における中間位置を境にして、前記一方の目隠し面部12の屈曲の向きがそれぞれ左右方向の外側に向くように固定される。つまり、面格子31の左右方向中間位置の縦桟33の両側面に、導入目隠し部材22が背中合わせになるように固定され、これより左右方向外側に向けて順に、補助目隠し部材23と導入目隠し部材22が、交互に固定される。
【0029】
このように前記目隠し11が固定されると、目隠し11は次のような作用効果を達成する。
【0030】
まず、目隠し11は、外部からの透視を防止する。すなわち、前述の如く一方の目隠し面部12、つまり導入目隠し部材22の先端12bと後端12eを結ぶ仮想直線L(図4の仮想線参照)に補助目隠し部材23の先端13bが達するように構成されているので、導入目隠し部材22と補助目隠し部材23との間に隙間14があっても、この隙間14を通して内部が透視されることを完全に防げる。
【0031】
導入目隠し部材22と補助目隠し部材23の固定板12c,13cは、後方にも突出するように形成されているので、導入目隠し部材22の導入板12aの前方への突出を抑えながらも、完全な透視防止を図ることができる。
【0032】
しかも、2種類の目隠し部材22,23で構成されているので、縦桟33の間隔の違いにも対応可能である。加えて、導入目隠し部材22と補助目隠し部材23の輸送や管理等が嵩張らずに行える。
【0033】
また、前記のように完全な透視防止を図ることができるので、雨の吹き込みや異物の侵入を抑制することもできる。
【0034】
次に、目隠し11は、面格子31部分を面方向に流れる風を効率的に内部に流入させる。すなわち、目隠し11のうち一方の導入目隠し部材22のみが、面格子31の前面、つまり縦桟33の前面から突出しており、導入目隠し部材22と補助目隠し部材23との間に、前後方向に広がるとともに内部へ通じる断面略L字形をなす前記隙間14が形成されている。このため、面方向を左右に流れる風は、導入目隠し部材22の導入板12aに導かれて内部に入り易い。
【0035】
しかも、複数の目隠し11を並設した場合であっても、縦桟33に固定される目隠し11のうちの一方の導入目隠し部材22のみが前方に突出している構造であるため、隣の導入目隠し部材22との間の距離は、縦桟33の間隔と同じであり、従来のように縦桟間に縦桟の厚みに収まる目隠しを固定した場合に比して広く、しかも深い。このため、図6に矢印で示したように、導入目隠し部材22の近くを面方向に流れる風F1は、速度にもよるが、導入板12aに接する流れは速度が落ちて導入板12aの上面に沿って流れようとするため、面方向に一様ではなく、全体として大きく波打つような流れとなる。しかも、この流れの波は、従来のそれよりも大きい。この結果、導入板12aに近い境界層F2はもちろんのこと、境界層F2よりも上の主流F3も、前記隙間14に入りやすい状態となる。このため、隙間14が断面略L字形であることと相まって、面格子31部分を面方向に流れる風を、その隙間14を通して効率よく内部に取り込むことができるようになる。
【0036】
また、目隠し11は、導入板12aの屈曲する方向が左右方向の外側になるように面格子31の左右において分けて固定されているので、左右いずれからの風でも良好に取り込むことができる。
【0037】
以上のように、良好な目隠し効果などを得られる上に、特に窓の外部を左右方向に流れる風を内部に取り込むことが効率よく行え、通気性も良好な面格子31を得られる。このため、例えば隣家との間が狭い建物などにおいて外部の空気を好適に取り込んで、建物内の環境を整えることができて、建物の状態や人の健康の維持等に貢献できる。
【0038】
以下、その他の例について説明する。この説明において、先の構成と同一又は同等の部位については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0039】
前記一方の目隠し面部12の上下方向の中間部分に、図7に示したように、この目隠し面部12と直交し前後方向に延びる整流板15が形成された目隠し11であってもよい。なお、前記「中間部分」とは、上下方向における両端を除く部分を意味する。
【0040】
この整流板15は、入り込む空気の流れを整えて、前記隙間14での対流などを抑制して空気取り込みの円滑化を図る。
【0041】
図示例では、整流板15を一方の目隠し面部12に形成した例を示したが、他方の目隠し面部13に形成されるものであっても、双方の目隠し面部12,13に形成されるものであってもよい。
【0042】
図8、図9は、一方の目隠し面部12の上下両端に、他方の目隠し面部側に延びる閉塞板16が形成された目隠し11の例を示す。
【0043】
すなわち、閉塞板16は一方の目隠し面部12の両端において、目隠し面部12と直交し前後左右方向に延びる形状であり、一方の目隠し面部12の端末を塞ぐ。
【0044】
この閉塞板16は、一方の目隠し面部12と他方の目隠し面部13との間に入った空気が端末から外部に漏れるのを防ぐ。このため、風の取り込み損失を少なくできる。
【0045】
図10は、前記一方の目隠し面部12の屈曲向きを左右方向ではすべて同一としつつ、上下方向において、前記一方の目隠し面部12の屈曲向きが異なる方向に向くように設定された面格子31の例を示す。
【0046】
すなわち、目隠し部材22,23の長さが前記例のように面格子31の長さに対応した長さではなく、それよりも短く設定され、面格子31の上下方向を4段に分けて、上から1段目と3段目の向きを同一にし、上から2段目と4段目の向きがそれらとは逆向きに設定されている。
【0047】
このような固定をした場合でも、左右方向いずれからの風でも取り込める。また、目隠し部材22,23を適宜組み合わせれば、面格子31の上下方向の長さの違いに対応させることもできる。
【0048】
前記の各例においては、一方の目隠し面部12と他方の目隠し面部13を別々の部材として構成した目隠し11を示したが、例えば図11(a)に示したように、縦桟33を挟んで隣接する一方の目隠し面部12と他方の目隠し面部13とを一体に形成した目隠し部材24を用いてもよい。この場合には、両者の固定板12c,13c部分を、断面横コ字状をなす嵌合部17で構成して、縦桟33に対して嵌めつけて固定できるようにするとよい。この場合、前記嵌合部17を柔軟な軟質樹脂で構成し、導入板12aと補助板13aとを硬質の合成樹脂で構成すべく、2種類の樹脂の同時押出で成形するのが好ましい。軟質合成樹脂によって、縦桟の左右方向の長さ(W)の違いに対応できるからである。図11(a)中、17aは、嵌合部17の変形が導入板12aや補助板13aの角度に影響を与えないようにする断面円弧状をなす切欠部で、18は、縦桟33の縁に係止する係止爪である。もちろん、両面粘着テープなどを用いて固定してもよい。
【0049】
図11(b)、図11(c)は、それぞれ、面格子31の左右方向の端部に固定する導入目隠し部材22、補助目隠し部材23を示している。このように、導入板12aのみを備えた導入目隠し部材22と、補助板13aのみを備えた補助目隠し部材23を、前記目隠し部材24(図11(a)参照)と共に用いることで、図1に示したような状態の面格子を得られる。
【0050】
なお、図11(d)に示したように、嵌合部の両内側面に、前記係止爪に代えて縦桟33に対する差込方向に並設された多数の微細な凹凸19を形成することで、縦桟33の前後方向の長さD(図11(a)参照)の違いにも対応できるようになる。
【0051】
図12は、図1〜図3に示した目隠しを固定した柵41を示す。このような柵41においても、前記と同様の作用効果を達成する。
【0052】
この発明の構成と、前記一形態の構成との対応において、
この発明の一方の目隠し面部は、前記一方の目隠し部12および導入目隠し部材22に対応し、
同様に、
他方の目隠し面部は、前記他方の目隠し部13および補助目隠し部材23に対応するも、
この発明は、前記の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することもできる。
【0053】
たとえば、互いに向き合った状態の導入目隠し部材と補助目隠し部材を一体に構成するものであってもよい。
【0054】
また、面格子や柵の縦桟が一方の目隠し面部や導入板、他方の目隠し面部や補助板を一体にするものであってもよい。
【0055】
さらに、面格子の種類は縦面格子に限定されず、前記以外の形態の面格子や柵であってもよい。この場合には、縦桟の側面のほか、面格子や柵の形状に応じて、直接、または他の部材を用いて適宜固定される。
【0056】
さらにまた、目隠しは、クローゼットや各種保管箱等の扉や筐体などに利用することもできる。
【符号の説明】
【0057】
11…目隠し
12…一方の目隠し面部
12a…導入板
12b…先端
12e…後端
13…他方の目隠し面部
13b…先端
14…隙間
15…整流板
16…閉塞板
22…導入目隠し部材
23…補助目隠し部材
24…目隠し部材
31…面格子
41…柵
L…仮想直線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の目隠し面部を有し、これら目隠し面部同士の間に隙間が形成される目隠しであって、
前記目隠し面部のうちの一方が、前方に突出する導入板を備えるとともに、
該導入板が、他方の目隠し面部側に向けて屈曲され、
該他方の目隠し面部の最も前方の位置が、前記一方の目隠し面部の最も前方の位置よりも後退した位置に形成されて、一対の目隠し面部間の前記隙間が、前後方向に広がるように形成された
目隠し。
【請求項2】
前記他方の目隠し面部の先端が、前記一方の目隠し面部の前端と後端を結ぶ仮想直線に達するように前記他方の目隠し面部が形成された
請求項1に記載の目隠し。
【請求項3】
前記一方の目隠し面部または他方の目隠し面部の上下方向の中間部分に、これら目隠し面部と直交し前後方向に延びる整流板が形成された
請求項1または請求項2に記載の目隠し。
【請求項4】
前記一方の目隠し面部の上端または下端の少なくともいずれか一方に、前記他方の目隠し面部側に延びる閉塞面が形成された
請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の目隠し。
【請求項5】
請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の目隠しを備えた面格子。
【請求項6】
当該面格子の左右方向における中間位置を境にして、前記一方の目隠し面部の屈曲する向きがそれぞれ外側に向くように設定された
請求項7に記載の面格子。
【請求項7】
当該面格子の上下方向において、前記一方の目隠し面部の屈曲する向きが異なる方向に向くように設定された
請求項7または請求項8に記載の面格子。
【請求項8】
請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の目隠しを備えた柵。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−92615(P2012−92615A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−242554(P2010−242554)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【特許番号】特許第4733226号(P4733226)
【特許公報発行日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(510287511)
【Fターム(参考)】