説明

真空蒸着アルミニウムへのポリプロピレン系多層包装フィルム構造体の改善された接着性のためのポリプロピレン変性

金属化性アルケンポリマー組成物または金属化性オレフィンポリマー組成物が提供される。本組成物は変性剤とアルケンポリマー組成物またはオレフィンポリマー組成物のブレンドから生じる。変性剤は、無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマー、酸モノマーおよび/またはエステルモノマーを含むエチレンコポリマー、酸グラフトプロピレンコポリマーおよびプロピレンコポリマーとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドからなる群から選択される。得られた高分子組成物は、金属フィルム、特にアルミニウムフィルムに驚くべきほどよく接着する。得られた組成物は意外に好ましい流動学的特性も有し、組成物を共押出プロセスにおいて用いるために効率的にする。ポリマー組成物を調製する方法も提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に金属層への金属化性フィルムの接着性を必要とするバリア食品ラップの製造に関するアルミニウムなどの金属への改善された接着性を有する金属化性フィルムを形成する変性プロピレンポリマーに関する。
【背景技術】
【0002】
ポリプロピレンおよびポリエチレンよりなるバリア食品ラップは広く用いられており、周知されている。これらの食品ラップの目的は、腐りやすい食品品目の短期間の貯蔵および保存のためである。腐りやすい食品品目は、空気および水分にさらされることを通して劣化し、それは細菌コロニーの増殖をもたらし、よって食品製品の汚染および腐敗の原因になる。
【0003】
ポリプロピレン系食品ラップは優れた構造的特性および機械的特性を有し、水分に対する効果的なバリアを提供する。しかし、酸素はポリプロピレン系高分子食品ラップおよびポリエチレン系高分子食品ラップを通して透過する。これは中に包装された食品に関する短い保存寿命をもたらす。
【0004】
酸素の透過の問題に取り組むために、金属フィルムの薄層を含む多層食品ラップが開発された。これらの食品ラップの多くは機能的酸素バリアとして作用するアルミニウムフィルムの薄層を用いる。フィルムのコストおよび機械的性能の理由で、金属層は非常に薄くなければならない。アルミニウムの薄層を作る技術として前もって形成されたフィルム基材上に真空蒸着を用いることが知られている。先行技術の食品ラップは、ポリプロピレンフィルム層を真空蒸着アルミニウム層に接着することが知られている。しかし、これらの食品ラップには、真空蒸着アルミニウム層へのポリプロピレン層の劣った接着性を有する欠点がある。これは、酸素に対するバリアとして機能する際にこれらの食品ラップの許容できない性能につながる。
【0005】
例えば、米国特許第6,503,635号明細書には、酸素および水分に対するバリアを提供する目的で多層フィルムが開示されている。このフィルムは、シンジオタクチックポリプロピレンとプロピレンブチレン−1コポリマーのブレンドまたはシンジオタクチックポリプロピレンと無水マレイン酸グラフトシンジオタクチックポリプロピレンのブレンドのいずれかを含む高分子金属化性層に固定された金属薄層を含む。このフィルムは追加のポリプロピレン層および1層以上の他の層も含む。このフィルムは、不均一の欠点および金属薄層への金属化性層の変わりやすい接着性を有する。これは、金属層と金属化性ポリプロピレン層との間の不完全なシールおよび少量の酸素がフィルムを通して透過する可能性をもたらす。
【0006】
ポリプロピレンの金属への結合は劣る。ポリプロピレンがアルミニウムなどの金属に向けて殆ど親和性をもたない非反応性ポリマーであるからである。アルミニウムへのポリプロピレンの結合を改善するために、ポリプロピレンとアルミニウムとの界面付近に極性官能基を提供することが必要である。金属アルミニウム表面との強い極性相互作用または共有結合のいずれかを形成する際の最も効率的で機能的な基の1つは無水物官能基である。無水物基は2つの方法で導入することが可能である。第1は、プロピレンと無水マレイン酸を共重合させて無水物変性ポリプロピレンコポリマーを形成させることによる。第2の方法は、ラジカル開始剤としての過酸化物の存在下でポリプロピレンの押出中に溶融物中のポリプロピレン主鎖上に無水マレイン酸モノマーをグラフトさせることである。無水マレイン酸グラフトは、ポリプロピレンマトリックスに無水マレイン酸官能基を導入するより経済的で融通の効く方法である。このグラフトは、溶融押出中にポリプロピレン上に高レベルの無水マレイン酸をグラフトさせると、ポリマー鎖がより小さいセグメントに切断されるので不利である。これは、出発ポリマーより低い分子量および低い粘度を有する無水マレイン酸変性ポリプロピレンをもたらす。その結果は、高度にグラフトされたポリプロピレンが直接的な共押出に適さないことである。過去にこの問題に対して試みられた解決方法は、高い分子量および高い粘度のポリプロピレン系樹脂中にグラフトポリプロピレンをブレンドして、接着性および押出のために適するレオロジーのための許容できる機能性のブレンドを形成させることである。これは、問題に対処するために幾分か貢献したが、ポリプロピレン層の金属層への一定でなく且つ不均一な接着性をなおもたらしている。
【0007】
従って、薄い真空蒸着アルミニウムに対する改善された接着性を有するポリプロピレン系フィルムが必要とされている。強い接着性および真空蒸着アルミニウム層と合わせて共押出するために許容できるレオロジーを有する無水マレイン酸でグラフトされているこうしたポリプロピレン系フィルムが必要とされている。
【0008】
本明細書に引用されたすべての特許/出願の開示は本明細書に引用して援用する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は金属化性アルケンポリマー組成物または金属化性オレフィンポリマー組成物を提供する。本組成物は変性剤とアルケンポリマー組成物またはオレフィンポリマー組成物をブレンドすることから生じる。変性剤は、無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマー、酸モノマーおよび/またはエステルモノマーを含むエチレンコポリマー、酸グラフトプロピレンコポリマーおよびプロピレンコポリマーとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドからなる群から選択される。得られた高分子組成物は、金属フィルム、特にアルミニウムフィルムに驚くべきほどよく接着する。得られた組成物は意外に好ましい流動学的特性も有し、組成物を共押出プロセスにおいて用いるために効率的にする。得られた無水マレイン酸グラフト高分子組成物は金属フィルムに驚くほどうまく接着し、アルミニウムフィルムに特にうまく接着する。得られた組成物は意外に好ましい流動学的特性も有し、無水マレイン酸グラフト高分子組成物を共押出プロセスにおいて用いるために効率的にする。
【0010】
本発明は水分および酸素の透過に対して保護するバリア食品ラップも提供する。ラップは金属フィルム層に結合されている金属化プロピレンポリマー層を有する。金属化プロピレンポリマー層は、アルケンポリマーまたはオレフィンポリマーと無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマー、酸モノマーおよび/またはエステルモノマーを含むエチレンコポリマー、酸グラフトプロピレンコポリマーおよびプロピレンコポリマーとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドからなる群から選択された変性剤とのブレンドである。アルケンポリマーまたはオレフィンポリマーは、好ましくはプロピレンモノマーを含む。金属フィルムは、好ましくは真空蒸着アルミニウム層である。ラップは、好ましくは追加のポリプロピレンバリア層およびヒートシール性層を有する。
【0011】
本発明は無水マレイン酸グラフトプロピレンポリマー組成物を調製する方法も含む。本方法は、アルケンポリマーまたはオレフィンポリマーを無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマー、酸モノマーおよび/またはエステルモノマーを含むエチレンコポリマー、酸グラフトプロピレンコポリマーおよびプロピレンコポリマーとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドからなる群から選択された変性剤とブレンドすることを含む。
【0012】
本発明の一態様によると、アルケンポリマーと無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマー、酸モノマーおよび/またはエステルモノマーを含むエチレンコポリマー、酸グラフトプロピレンコポリマーおよびプロピレンコポリマーとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドからなる群から選択された変性剤とのブレンドを含む高分子組成物が提供される。アルケンポリマーまたはオレフィンポリマーは、好ましくはプロピレンモノマーを含む。
【0013】
本発明のもう1つの態様によると、金属フィルムを含む第1の層およびアルケンポリマーと無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマー、酸モノマーおよび/またはエステルモノマーを含むエチレンコポリマー、酸グラフトプロピレンコポリマーおよびプロピレンコポリマーとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドからなる群から選択された変性剤とのブレンドを含む高分子組成物を含む、第1の層上の第2の層を含む包装フィルムが提供される。
【0014】
本発明のもう1つの態様によると、金属化性高分子組成物を調製する方法であって、
a.好ましくはプロピレンモノマーを有するアルケンポリマーを含むポリマーマトリックスを提供する工程、
b.無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマー、酸モノマーおよび/またはエステルモノマーを含むエチレンコポリマー、酸グラフトプロピレンコポリマーおよびプロピレンコポリマーとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドからなる群から選択された変性剤を提供する工程および
c.前記変性剤を前記ポリマーマトリックスとブレンドする工程
を含む方法が提供される。
【0015】
本方法の多くの他の目的、利点および特徴は、好ましい実施形態、実施例およびクレームの詳細な説明を読むと、更に当業者に対して明らかになるであろう。
【0016】
本発明の好ましい実施形態を添付図を参照して説明する。図中、類似番号は幾つかの図における同じ部品に関連する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の好ましい実施形態を添付した図1を参照して今から説明する。
【0018】
本発明は金属の薄いフィルムに効果的に結合する金属化性高分子組成物を提供する。本明細書で用いられる「金属化性」という用語は金属に効果的に結合できることを意味する。高分子組成物はプロピレンモノマーを有するアルケンポリマーを含む。好ましくは、アルケンポリマーはポリプロピレンである。最も好ましくは、アルケンポリマーは、約1〜約6重量%の間のエチレンモノマーのレベルが低いプロピレンとエチレンのコポリマーである。他の例は、プロピレンとブテンのコポリマーおよびプロピレン、エチレンおよびブテンのターポリマーである。アルミニウムへのポリプロピレンの接着性を改善する意図した効果をもたらす変性ポリプロピレンの追加の例は以下の表6〜9に提示されている。
【0019】
アルケンポリマーが金属フィルムに効果的に結合するために、アルケンポリマーの主鎖上に官能基をグラフトさせることが必要である。本発明によると、アルケンポリマーは、無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマー、酸モノマーおよび/またはエステルモノマーを含むエチレンコポリマー、酸グラフトプロピレンコポリマーおよびプロピレンコポリマーとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドからなる群から選択された変性剤とブレンドされる。好ましくは、無水マレイン酸官能基は、重合触媒としてメタロセンにより製造された線状低密度ポリエチレン(LLDPE)または重合触媒としてメタロセンにより製造された超低密度ポリエチレン(VLDPE)のいずれかの上にグラフトされる。これらを以後mLLDPEおよびmVLDPEと呼ぶ。これらのグラフトは、二軸スクリュー押出機内でのラジカル開始剤と無水マレイン酸の両方の存在下でのmVLDPEまたはmLLDPEの溶融押出によっても調製される。
【0020】
本発明の好ましい実施形態によると、アルケンポリマーは、高分子量(高粘度)ポリプロピレン基樹脂にブレンドして、金属への接着性のために許容できる官能基と押出のために適するレオロジーのブレンドを形成させる。
【0021】
本発明は、上述した変性剤をポリプロピレンなどのプロピレンポリマーを含む基樹脂とブレンドすることから得られた高分子組成物が同じポリプロピレン基樹脂と従来の無水マレイン酸グラフトポリプロピレンのブレンドより金属への高分子組成物の優れた接着性を提供するという意外な結果を提供する。本発明の高分子組成物は共押出プロセスのための優れたレオロジーも維持する。高分子組成物は、好ましくは1〜20のメルトインデックスを有する。この結果は、ポリプロピレンとポリエチレンが相溶性ではなく、通常は劣ったモルホロジーのブレンドを形成することが技術上知られているので意外である。この意外な結果は本明細書に記載された変性剤に特有である。金属へのより劣った接着性が、重合触媒がチーグラーナッタ触媒などの従来の触媒である従来のLLDPEから作られた無水マレイン酸グラフト源の使用を通して得られるからである。
【0022】
アルケンポリマーは、好ましくはプロピレンモノマーを含む。最も好ましくは、アルケンポリマーは、ポリプロピレン、プロピレンとエチレンのコポリマー、プロピレンとブテンのコポリマーまたはプロピレン、エチレンおよびブテンのターポリマーである。
【0023】
本発明における有用な変性剤は、
a.無水マレイン酸グラフトメタロセン超低密度ポリエチレン、無水マレイン酸グラフトメタロセン線状低密度ポリエチレンおよびチーグラーナッタ触媒から製造された無水マレイン酸グラフト線状低密度ポリエチレンからなる群から好ましくは選択される無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマー、
b.酸モノマーが好ましくはアクリル酸またはメタクリル酸であり、エステルモノマーが好ましくはアクリル酸のアルキルエステル、アルキルアクリレート、メタクリル酸のアルキルエステル、アルキルメタクリレート、グリシジルメタクリレートまたは酢酸ビニルである酸モノマーおよび/またはエステルモノマーを含むエチレンコポリマー、
c.酸グラフトプロピレンコポリマー、好ましくはアクリル酸グラフトポリプロピレンおよび
d.プロピレンコポリマーとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンド、(好ましくは、ポリプロピレンはエチレンとのプロピレンコポリマーであり、エチレンコポリマーはメタロセン超低密度ポリエチレンである)
からなる群から選択される。
【0024】
本発明は金属化性層として上述した高分子組成物を含む層を含む多層バリア食品ラップも提供する。バリア食品ラップの好ましい実施形態を図1に概略的に示している。好ましくは、バリア食品ラップは4層を有する。
【0025】
図1のバリア食品ラップの第1の層1は薄い金属フィルムである。好ましくは、この層は真空蒸着アルミニウムから形成される。許容できる他の金属には、銅、銀、クロム、金およびそれらの混合物が挙げられる。この層は酸素および水分に対するバリアとして機能する。
【0026】
第2の層2は本発明の金属化性高分子組成物である。この層は、プロピレン含有アルケンポリマーを変性剤にブレンドすることから生じる上述した金属化性高分子組成物よりなる。この層の厚さは、好ましくは10〜25μmである。
【0027】
第3の層3は第2の層2に融着されている。第3の層3は、好ましくはポリプロピレンを含み、バリアとして機能する。この層の厚さは、好ましくは10〜25μmである。
【0028】
第4の層4は第3の層3に融着されている。第4の層4はヒートシール性ポリプロピレン層である。構造の材料は、選択肢として、エラストマーとブレンドされたコポリプロピレンまたはゴム弾性挙動を提供するのに十分なエチレンコモノマーを有するポリプロピレン/ポリエチレンコポリマーあるいはプロピレン/ブテン−1のコポリマーまたはブテン−1のホモポリマーであってもよい。
【0029】
本発明による包装フィルムは、第1の層1と第2の層2を共押出することにより製造してもよい。第3の層3は第2の層に共押出してもよく、第4の層は第3の層に共押出してもよい。
【0030】
本発明の更なる態様は金属化性高分子組成物を調製する方法である。本方法は、(a)アルケンポリマーを含むポリマーマトリックスを提供する工程、(b)無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマー、酸モノマーおよび/またはエステルモノマーを含むエチレンコポリマー、酸グラフトプロピレンコポリマーおよびプロピレンコポリマーとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドからなる群から選択された変性剤を提供する工程および(c)前記変性剤を前記ポリマーマトリックスとブレンドする工程を含む。
【0031】
好ましくは、ポリマーマトリックスと変性剤は両方とも樹脂であるか、またはポリマーマトリックスは樹脂であり、変性剤は無水マレイン酸のコンセントレートであり、コンセントレートは樹脂にブレンドされる。ブレンド工程はラジカル開始剤としての過酸化物の存在下で行われる。本方法は、高分子組成物の表面上にアルミニウムの層を添加する工程を更に含んでもよく、ここで前記アルミニウムは前記表面上に真空蒸着される。
【0032】
本発明の多層フィルムの特定の特性を改質するか、または強化するために、層の1層以上が適切な添加剤を含むことが可能である。許容できる添加剤の例には、粘着防止剤、帯電防止剤、摩擦係数(COF)調整剤、加工助剤、着色剤および透明剤が挙げられる。技術上知られている他の添加剤もあり、それらも許容できる。
【0033】
本多層フィルムの露出層は、印刷インキ、接着剤および塗料に対してフィルムを受容性にするために表面処理することができよう。これらの表面処理された層は他のフィルムまたは他の表面上に後で積層してもよい。表面処理は、コロナ放電処理または火炎処理などの技術上知られているいずれかの方法によって行うことが可能である。
【0034】
任意に、塗料はフィルムの最外層の露出表面の1方または両方に被着させて積層を容易にしてもよい。塗料材料の塗布の前に、フィルムは表面処理してもよいか、またはプライマ層により下塗りしてもよい。考慮されている適切な塗料には、アクリル塗料およびPVDC塗料が挙げられる。ビニルアルコールポリマーも塗料組成物として用いてよい。
【0035】
適切なプライマ材料は、ポリ(エチレンイミン)およびエポキシプライマなどである。
【0036】
多層フィルムの外側表面は上述したように処理して、フィルムの表面エネルギーを高め、従って、塗料層がフィルムに強く接着性であることを確実にし、よって塗料がフィルムから剥がれるか、またはフィルムから剥ぎ取られる可能性を減らしてもよい。この処理は、例えば、フィルムの塩素化、すなわちフィルム表面を水性塩素にさらすこと、クロム酸などの酸化剤による処理およびホットエアー処理またはホットスチーム処理などの既知技術を用いて実行することが可能である。これらの技術のどれもがフィルム表面を前処理するために効果的に用いられるけれども、特に望ましい処理方法は、いわゆるコロナ処理法であり、それは、間隔を取った1対の電極の間にフィルムを通しつつ、フィルム表面を高電圧コロナ放電にさらすことを含む。フィルム表面のコロナ処理後、塗料組成物はフィルム表面に被着される。
【0037】
処理表面または未処理表面は適する接着剤、例えば、低密度ポリエチレン、エチレンメタクリレートコポリマーなどのホットメルト接着剤およびポリ塩化ビニリデンラテックスなどの水性接着剤と合わせて積層してもよい。
【0038】
以下の実施例は、プロピレンを含む金属化性高分子組成物の配合物中のグラフト源としての本明細書に記載された変性剤、特に無水マレイン酸グラフト−mLLDPEおよびmVLDPEの優れた性能を確立している。本明細書の変性剤の使用は、金属化性ポリプロピレン層の押出のために優れた機械的特性を提供する追加の利点も有する。これらの得られた金属化性高分子組成物はより高い溶融粘度を有し、バリア食品ラップとして有用なフィルム中の隣接層を形成してもよい材料により良好な粘度調和を提供する。
【実施例】
【0039】
金属化高分子組成物の調製
金属化高分子組成物を次の通り調製した。
【0040】
4インチ×4インチの大きさの正方形フィルムクーポンを真空金属化チャンバ内で処理した。真空系を2×10-5トルにポンプで下げ、アルミニウムを加熱して、秒当たり5オングストロームの速度で200オングストロームの厚さにフィルム表面上に沈着させた。沈着したアルミニウム層の厚さは、前もって確立された相関関係を用いて表面抵抗率または光透過率のいずれかによって決定した。
【0041】
多層金属化高分子フィルムの調製
3台の押出機、幅8インチのKillionキャストロール装置および3種の樹脂原料で運転するために構成されたCloeren8インチ(5−ベーン)キャストフィルムダイが装着されたパイロット規模共押出ライン上に接着性能評価のためのフィルムをキャスティングした。
ダイ構成:AABBCセレクタープラグ
A:直径1・3/4インチのNRM一軸スクリュー押出機、内層のために選択された材料をフィードする。
B:直径1.0インチのDavis標準一軸スクリュー、コア層として選択された材料をフィードする。
C:直径1・1/4インチのWayne一軸スクリュー押出機、変性されたPP組成物をフィードする。
セレクタープラグ:AA−BB−C
全ライン速度:20fpm
全フィルム厚さ:3ミル
【0042】
用いた温度を以下の表1に示している。





【0043】
表1



【0044】
3層キャストフィルムを後でコロナ処理した。41ダイン/cm2の最終表面エネルギーを得るために、コロナ処理装置のパラメータを100ft/分のライン速度で設定した。
【0045】
用いた接着性試験
以下の方法を用いて真空蒸着フィルムへの高分子金属化性層の接着性を測定した。別個に加熱された2×1インチ幅のシール棒を有するSencorp Systemsヒートシーラーを用いて、アルミニウム層上にわたってNUCREL(登録商標)903フィルムに真空蒸着クーポンを最初にヒートシールした。NUCREL(登録商標)フィルムを40psi/135℃下で0.5秒の保圧時間にわたってシールした。剥ぎ取りを変性−PP/アルミニウム界面で開始し、その後、周囲条件下でInstronメカニカルテスターを用いて12インチ/分の顎速度で剥離力を測定した。結果をlb.ft/インチで報告した。
【0046】
作成された実施例
25mmBerstorff二軸スクリュー押出機を用いて押出により金属化性ポリプロピレン組成物を最初にブレンドした。5種の異なるポリプロピレン樹脂を3種の異なる無水マレイン酸グラフトポリオレフィンで変性し、無水マレイン酸グラフト源として用いた。ポリプロピレン(PP)基樹脂を2つの異なるグラフトレベルで変性した。
【0047】
表2

【0048】
表3

【0049】
変性PPの組成物を3層構造中の金属化性PP層として用いた。
【0050】
表4

【0051】
Dowの5D98ホモ−PPをコア層として、Dowの7C06耐衝撃性改良PPを裏地層として用い、8インチ共押出キャスティングラインを用いて各変性PP組成物を3層フィルムに共押出した。各フィルム構造を最初に約41ダイン/cm2にコロナ処理し、その後、アルミニウム(厚さ約200nmの層)で金属化した。二重バーヒートシーラーを用いてヒートシールした後に、沈着したアルミニウムへの金属化性層、すなわちNucrelフィルムへのアルミニウム上層の接着性を評価した。幅1インチの細片をヒートシールされた基材から切り出し、剥ぎ取りを手で開始し、アルミニウム/変性PP界面での剥離強度をInstronによって測定した。金属化3層PPフィルム構造内の接着性能をg/インチ剥離力における剥離強度下で表5に示している。既存商用フィルムを基準にして完全機能に関する完全機能剥離強度のための最小「合格」は130g/インチである。















【0052】
表5

【0053】
実施例XII、XIII、XIV、XVIは優れた性能を示している。それらは、変性ポリプロピレン配合物12、13、14、16(表4参照)にそれぞれ対応している。従って、mLLDPEに基づく配合物のみ、すなわち変性剤G(表3)に基づく配合物のみが目標性能を満たす。無水マレイン酸グラフトポリプロピレンに基づく組成物(変性PP組成物A〜F)は130g/インチ標準より劣る性能を示している。更に、エチレンコモノマー含有率が最も高いコポリプロピレン(下方Tm=134℃、実施例XIIIおよびXIV)は、より低いグラフトレベルでさえも最良の性能である。これは、最低コストのための配合物の観点から有利である。
【0054】
実施例I〜VIに対する実施例VIIおよびVIII〜の比較は、コポリプロピレンと比べて耐衝撃性改良ポリプロピレンの劣った性能を明らかに示している。
【0055】
実施例XI〜XVIに対する実施例IXおよびXの比較は、ホモポリプロピレンに比べてコポリプロピレンの優れた性能を明らかに実証している。
【0056】
表6 追加の基樹脂

(1)MitsuiのTAFMER XR107L
(2)ChissoのNOVATEC PP FW4BM




【0057】
表7 追加の他の「変性剤」

(1)NUCREL903、%9メタクリル酸
(2)AtofinaのOREVAC9314
(3)CromptonのPOLYBOND1002
(4)ELVAX4355、%
(5)DowのPRIMACOR1430
(6)FUSABOND226D
(7)FUSABOND528D
(8)DDEのENGAGE ENR7447、2.3%MAN−g
(9)Dowの6D81コPP/ENGAGE8411mVLDPE(80/20)コ−グラフト、1.96%MAN−g
【0058】
表8 新(変性PP)層






【0059】
表9 変性PPインcPP構造の追加の実施例

【0060】
表6〜9の結果は、重合触媒としてメタロセンにより製造された無水マレイン酸グラフトLLDPEまたはVLDPEに加えてうまく使用できる追加の変性剤を示している。表6は、無水マレイン酸グラフトmVLDPEで変性することができる基樹脂の2つの追加の実施例を示している(表8の変性PP25および30ならびに表9の実施例XXVおよびXXXを参照すること)。真空蒸着アルミニウムへの接着性を以下からなる変性剤によっても改善することも可能である。
a.エチレン/メタクリル酸コポリマー(表7の変性剤J、表8の変性PP17および表9の実施例XVII)
b.エチレン/酢酸ビニル/無水マレイン酸ターポリマー(表7の変性剤K、表8の変性PP18および表9の実施例XVIII)
c.アクリル酸グラフトPP(表7の変性剤L、表8の変性PP19および表9の実施例XIX)
d.エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸ターポリマー(表7の変性剤M、表8の変性PP20、21、29および表9の実施例XX、XXIおよびXXIX)
e.エチレン/アクリル酸コポリマー(表7の変性剤N、表8の変性PP22および表9の実施例XXII)
f.無水マレイン酸グラフトエチレン/オクテンmLLDPE(より高い密度)(表7の変性剤O、表8の変性PP23および表9の実施例XXIII)
g.無水マレイン酸グラフトエチレン/オクテンLLDPE(チーグラーナッタ)(表7の変性剤P、表8の変性PP24および表9の実施例XXIV)
h.無水マレイン酸グラフトエチレン/ブテンmVLDPE(表7の変性剤Q、変性PP27および表9の実施例XXVII)および
i.PPとmVLDPEの80/20ブレンドの無水マレイン酸コ−グラフト(表7の変性剤R、表8の変性PP28および表9の実施例XXVIII)
【0061】
本発明を好ましい実施形態に関しておよび実施例において示し説明してきたけれども、他の変更、修正、追加および省略を添付クレームによって定義された本発明の本質および範囲を逸脱せずに行うことができることは当業者によって理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の多層バリアラップの好ましい実施形態の概略断面である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)アルケンポリマーおよび
(b)無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマー、酸モノマーおよび/またはエステルモノマーを含むエチレンコポリマー、酸グラフトプロピレンコポリマーおよびプロピレンコポリマーとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドからなる群から選択された変性剤
のブレンドを含む高分子組成物。
【請求項2】
前記アルケンポリマーはプロピレンモノマーを含む、請求項1に記載の高分子組成物。
【請求項3】
前記アルケンポリマーはポリプロピレンである、請求項1に記載の高分子組成物。
【請求項4】
前記アルケンポリマーはプロピレンとエチレンのコポリマーである、請求項1に記載の高分子組成物。
【請求項5】
前記アルケンポリマーはプロピレンとブテンのコポリマーである、請求項1に記載の高分子組成物。
【請求項6】
前記アルケンポリマーはプロピレン、エチレンおよびブテンのターポリマーである、請求項1に記載の高分子組成物。
【請求項7】
前記無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマーは、無水マレイン酸グラフトメタロセン超低密度ポリエチレン、無水マレイン酸グラフトメタロセン線状低密度ポリエチレンおよびチーグラーナッタ触媒から製造された無水マレイン酸グラフト線状低密度ポリエチレンからなる群から選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の高分子組成物。
【請求項8】
前記酸モノマーはアクリル酸またはメタクリル酸であり、前記エステルモノマーはアクリル酸のアルキルエステル、アルキルアクリレート、メタクリル酸のアルキルエステル、アルキルメタクリレート、グリシジルメタクリレートまたは酢酸ビニルである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の高分子組成物。
【請求項9】
前記酸グラフトプロピレンコポリマーはアクリル酸グラフトポリプロピレンである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の高分子組成物。
【請求項10】
前記変性剤はポリプロピレンとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドであり、前記ポリプロピレンはエチレンとのプロピレンコポリマーであり、前記エチレンコポリマーはメタロセン超低密度ポリエチレンである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の高分子組成物。
【請求項11】
前記コポリマーは4〜6重量%のエチレンモノマーを含む、請求項4に記載の高分子組成物。
【請求項12】
前記組成物のメルトインデックスは1〜20である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の高分子組成物。
【請求項13】
(a)金属フィルムを含む第1の層および
(b)(i)アルケンポリマーと、
(ii)無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマー、酸モノマーおよび/またはエステルモノマーを含むエチレンコポリマー、酸グラフトプロピレンコポリマーおよびプロピレンコポリマーとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドからなる群から選択された変性剤とのブレンドを含む高分子組成物を含む、前記第1の層上の第2の層
を含む包装フィルム。
【請求項14】
前記アルケンポリマーはプロピレンモノマーを含む、請求項13に記載の包装フィルム。
【請求項15】
前記アルケンポリマーはポリプロピレンである、請求項13に記載の包装フィルム。
【請求項16】
前記アルケンポリマーはプロピレンとエチレンのコポリマーである、請求項13に記載の包装フィルム。
【請求項17】
前記アルケンポリマーはプロピレンとブテンのコポリマーである、請求項13に記載の包装フィルム。
【請求項18】
前記アルケンポリマーはプロピレン、エチレンおよびブテンのターポリマーである、請求項13に記載の包装フィルム。
【請求項19】
前記無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマーは、無水マレイン酸グラフトメタロセン超低密度ポリエチレン、無水マレイン酸グラフトメタロセン線状低密度ポリエチレンおよびチーグラーナッタ触媒から製造された無水マレイン酸グラフト線状低密度ポリエチレンからなる群から選択される、請求項13〜18のいずれか1項に記載の包装フィルム。
【請求項20】
前記酸モノマーはアクリル酸またはメタクリル酸であり、前記エステルモノマーはアクリル酸のアルキルエステル、アルキルアクリレート、メタクリル酸のアルキルエステル、アルキルメタクリレート、グリシジルメタクリレートまたは酢酸ビニルである、請求項13〜19のいずれか1項に記載の包装フィルム。
【請求項21】
前記酸グラフトプロピレンコポリマーはアクリル酸グラフトポリプロピレンである、請求項13〜20のいずれか1項に記載の包装フィルム。
【請求項22】
前記変性剤はポリプロピレンとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドであり、前記ポリプロピレンはエチレンとのプロピレンコポリマーであり、前記エチレンコポリマーはメタロセン超低密度ポリエチレンである、請求項13〜18のいずれか1項に記載の包装フィルム。
【請求項23】
前記コポリマーは4〜6重量%のエチレンモノマーを含む、請求項16に記載の包装フィルム。
【請求項24】
前記組成物のメルトインデックスは1〜20である、請求項13〜23のいずれか1項に記載の包装フィルム。
【請求項25】
前記金属はアルミニウムである、請求項13〜24のいずれか1項に記載の包装フィルム。
【請求項26】
前記金属は真空蒸着アルミニウムである、請求項13〜24のいずれか1項に記載の包装フィルム。
【請求項27】
前記第1の層および第2の層は共押出される、請求項13〜26のいずれか1項に記載の包装フィルム。
【請求項28】
前記第2の層に共押出された第3の層を更に含み、前記第3の層はポリプロピレンを含む、請求項13〜27のいずれか1項に記載の包装フィルム。
【請求項29】
前記第3の層に共押出された第4の層を更に含み、前記第4の層はヒートシール性ポリプロピレンから形成される、請求項28に記載の包装フィルム。
【請求項30】
前記第3の層に共押出された第4の層を更に含み、前記第4の層は、エラストマーとブレンドされたコポリプロピレン、またはゴム弾性挙動を提供するのに十分なエチレンコモノマーを有するポリプロピレン/ポリエチレンコポリマー、あるいはプロピレン/ブテン−1のコポリマー、またはブテン−1のホモポリマーから形成される、請求項28に記載の包装フィルム。
【請求項31】
金属化性高分子組成物を調製する方法であって、
(a)アルケンポリマーを含むポリマーマトリックスを提供する工程、
(b)無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマー、酸モノマーおよび/またはエステルモノマーを含むエチレンコポリマー、酸グラフトプロピレンコポリマーおよびプロピレンコポリマーとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドからなる群から選択された変性剤を提供する工程および
(c)前記変性剤を前記ポリマーマトリックスとブレンドする工程
を含む方法。
【請求項32】
前記アルケンポリマーはプロピレンモノマーを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記アルケンポリマーはポリプロピレンである、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記アルケンポリマーはプロピレンとエチレンのコポリマーである、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記アルケンポリマーはプロピレンとブテンのコポリマーである、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
前記アルケンポリマーは、プロピレン、エチレンおよびブテンのターポリマーである、請求項31に記載の方法。
【請求項37】
前記無水マレイン酸グラフトエチレンコポリマーは、無水マレイン酸グラフトメタロセン超低密度ポリエチレン、無水マレイン酸グラフトメタロセン線状低密度ポリエチレンおよびチーグラーナッタ触媒から製造された無水マレイン酸グラフト線状低密度ポリエチレンからなる群から選択される、請求項31〜36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
前記酸モノマーはアクリル酸またはメタクリル酸であり、前記エステルモノマーはアクリル酸のアルキルエステル、アルキルアクリレート、メタクリル酸のアルキルエステル、アルキルメタクリレート、グリシジルメタクリレートまたは酢酸ビニルである、請求項31〜37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
前記酸グラフトプロピレンコポリマーはアクリル酸グラフトポリプロピレンである、請求項31〜38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記変性剤はポリプロピレンとエチレンコポリマーの無水マレイン酸グラフトブレンドであり、前記ポリプロピレンはエチレンとのプロピレンコポリマーであり、前記エチレンコポリマーはメタロセン超低密度ポリエチレンである、請求項31〜36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
前記コポリマーは4〜6重量%のエチレンモノマーを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項42】
前記組成物のメルトインデックスは1〜20である、請求項31〜41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
前記ポリマーマトリックスと前記変性剤はいずれも樹脂である、請求項31〜42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
前記ポリマーマトリックスは樹脂であり、前記変性剤は無水マレイン酸のコンセントレートであり、前記コンセントレートは前記樹脂中にブレンドされる、請求項31〜42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
前記ブレンド工程はラジカル開始剤としての過酸化物の存在下で行われる、請求項31〜44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
前記高分子組成物の表面上にアルミニウムの層を添加する工程を更に含む、請求項31〜45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記アルミニウムは前記表面上に真空蒸着される、請求項46に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2007−517940(P2007−517940A)
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−548055(P2006−548055)
【出願日】平成17年1月7日(2005.1.7)
【国際出願番号】PCT/CA2005/000019
【国際公開番号】WO2005/066266
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(390023674)イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー (2,692)
【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
【Fターム(参考)】