説明

眼の変性疾患を処置するためのヒストンデアセチラーゼインヒビター

ヒストンデアセチラーゼインヒビターを用いて眼の変性状態および変性疾患を処置するための組成物および方法が開示される。本発明の方法は、眼の急性または慢性の変性状態または変性疾患に罹患したヒトを処置するための方法であって、治療有効量のヒストンデアセチラーゼインヒビターを投与する工程を包含する。この状態または疾患は、緑内障;乾性AMD;RPおよび他の形態の遺伝性変性網膜疾患;網膜剥離および網膜断裂;黄斑パッカー;外側の網膜を冒す虚血;糖尿病性網膜症および網膜虚血に関連した細胞損傷;光ダイナミック療法(PDT)を含め、(グリッド、局所、および汎網膜の)レーザー治療に関連した損傷;外傷;外科的(網膜転座、網膜下外科手術、または硝子体切除)網膜症または光誘発性医原性網膜症;ならびに網膜移植物の保存からなる群より選択され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼の急性または慢性の変性状態または変性疾患に罹患しているヒトを処置するための、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)インヒビターとして機能する化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
本願は、2002年11月12日出願の米国特許出願第60/425,576号による優先権を主張する。
【0003】
緑内障は、各々がその疾患形態の特定の特徴によって区別される一群の疾患である。
原発性開放角緑内障(POAG)は、視神経乳頭局所解剖学に対する典型的な緑内障性変化、視野における弓状暗点(arcurate scotomas)、開放角によって特徴付けられ、通常、上昇した眼内圧(IOP)に関連する。正常眼圧緑内障(NTG)または低眼圧緑内障は、これらの患者についてのIOPが正常範囲になること以外は、POAGと非常に類似する。他の形態の緑内障としては、閉塞角緑内障および色素分散緑内障が挙げられる。これらの全ての形態の緑内障は、患者が、神経線維層および視野の連続喪失を罹患するという点で類似している。緑内障(特に、POAGおよびNTG)の処置についての現在の治療は、眼内圧を低下および制御することによって視野喪失の進行を緩慢にすることに努める。これは、IOP低下薬物またはアルゴンレーザー線維柱帯形成術(ALT)および/もしくは緑内障濾過外科手術(GFS)のいずれかによって行われる。(NTG患者においてさえも)IOPを低下させることの効果の長期研究は、何人かの患者においてこの疾患の進行を緩慢にするために有効であることが示されている。あいにく、IOPを低下したにもかかわらず、視野を喪失し続ける患者が存在する。
【0004】
IOPを低下させるとともに、網膜および視神経乳頭に対するさらなる防御を提供する薬物治療が開発されている。ベタキソロールおよびブリモニジン(brimonidine)のような化合物は、動物モデルにおいて神経保護性であることが示されている。両方とも、局所での眼投与後に眼の背部への直接透過によって緑内障において神経保護を提供することが示唆されている。ベタキソロールの神経保護特性は、そのカルシウムチャネルブロック活性および重要な神経保護因子(例えば、CNTF、bFGF、およびBDNF)の発現を刺激する能力から生じると考えられる。ブリモニジンは、αアゴニストであり、bFGFの産生を刺激すると考えられる。
【0005】
加齢性黄斑変性(AMD)は、高齢者における失明の主な原因であり、65歳の成人において約20%の発症率は、75歳以上の個体においては37%まで増加する。非浸出性AMD(乾性AMD)は、ドルーゼン蓄積、ならびに外側の網膜、網膜色素上皮(RPE)、ブルック膜および脈絡毛細管板での杆状光受容体および錐状光受容体の萎縮によって特徴付けられる;一方、浸出性AMDは、脈絡膜新生血管形成をもたらす(GreenおよびEnger,Ophthalmol,第100巻:1519−1535,1993;Greenら,Ophthalmol,第92巻:615−627,1985;GreenおよびKey,Trans Am Ophthalmol Soc.,第75巻:180−254,1977;Bresslerら,Retina,第14巻:130−142,1994;Schneiderら,Retina,第18巻:242−250,1998;GreenおよびKuchle:Yannuzzi,L.A.,Flower,R.W.,Slater,J.S.(編),Indocyanine Green Angiography,St.Louis:Mosby,151−156頁,1997)。網膜色素変性症(RP)は、錘状光受容体および下層の色素上皮の二次萎縮を伴った杆状体変性によって特徴付けられる、一群の遺伝性ジストロフィーを表す(Pruett,Trans Am Ophthalmol Soc.,第81巻:693−735,1983;Heckenlively,Trans Am Ophthalmol Soc.,第85巻:438−470,1987;Pagon,Sur Ophthalmol,第33巻:137−177,1988;Berson,Invest Ophthalmol Vis Sci,第34巻:1659−1676,1993;NickelsおよびZack,Ophthalmic Genet,第17巻:145−165,1996)。網膜変性疾患(例えば、AMDおよびRP)の病因は、多面的であり、そして正常個体または遺伝的に素因を有する個体において環境要因によって誘発され得る。今日までに、種々の外側網膜変性に関連し得る100を超える遺伝子がマッピングまたはクローニングされている。
【0006】
光曝露は、網膜変性障害(例えば、AMD)の進行に対する寄与要因として同定されている環境要因である(Young,Sur Ophthal,第32巻:252−269,1988;Taylorら,Arch Ophthal,第110巻:99−104,1992;Cruickshankら,Arch Ophthal,第111巻:514−518,1993)。網膜細胞への光損傷をもたらす光酸化ストレスは、以下の理由から、網膜の変性疾患を研究するための有用モデルであることが示されている:損傷は主に、外側網膜の光受容体および網膜色素上皮(RPE)に対してであり、この同じ細胞が、遺伝性変性疾患において冒される(Noellら,Invest Ophthal Vis Sci,第5巻:450−472,1966;Bresslerら,Sur Ophthal,第32巻:375−413,1988;Curcioら,Invest Ophthal Vis Sci,第37巻:1236−1249,1996);アポトーシスは、乾性AMDおよびRP、ならびに光酸化誘発性細胞傷害後に光受容体およびRPE細胞が失われる、細胞死機構である(Ge−Zhiら,Trans AMOphthal Soc,Vol.4:411−430,1996;Ablerら,Res Commun Mol Pathol Pharmacol,第92巻:177−189,1996;Nickels and Zack,Ophthalmic Genet,第17巻:145−165,1996);光は、AMDおよびRPの進行についての環境危険因子として関係付けられている(Taylorら,Arch Ophthalmol,第110巻:99−104,1992;Naashら,Invest Ophthal Vis Sci,第37巻:775−782,1996);そして光酸化的損傷を阻害する治療介入もまた、遺伝性変性網膜疾患の動物モデルにおいて有効であることが示されている(LaVailら,Proc Nat Acad Sci,第89巻:11249−11253,1992;Fakforovichら,Nature,第347巻:83−86,1990;Frassonら,Nat.Med.第5巻:1183−1187,1990)。
【0007】
網膜の光酸化的損傷を最少にする多数の異なる化合物のクラスが、種々の動物モデルにおいて同定されている。これらとしては、以下が挙げられる:抗酸化剤(例えば、アスコルベート(Organisciakら,Invest Ophthal Vis Sci,第26巻:1589−1598,1985)、ジメチルチオウレア(Organisciakら,Invest Ophthal Vis Sci,第33巻:1599−1609,1992;Lamら,Arch Ophthal,第108巻:1751−1752,1990)、α−トコフェロール(Kozakiら,Nippon Ganka Gakkai Zasshi,第98巻:948−954,1994)およびβ−カロチン(Rappら,Cur Eye Res,第15巻:219−232,1995));カルシウムアンタゴニスト(例えば、フルナリジン(Liら,Exp Eye Res,第56巻:71−78,1993;Edwardら,Arch Ophthal,第109巻:554−622,1992;Collierら,Invest Ophthal Vis Sci,第36巻:S516));増殖因子(例えば、塩基性線維芽細胞増殖因子、脳由来神経因子、毛様体神経栄養因子およびインターロイキン−1−β(LaVailら,Proc Nat Acad Sci,第89巻:11249−11253,1992));グルココルチコイド(例えば、メチルプレドニゾロン(Lamら,Graefes Arch Clin Exp Ophthal,第231巻:729−736,1993)およびデキサメタゾン(Fuら,Exp Eye Res,第54巻:583−594,1992));鉄キレーター(例えば、デフェロキサミン(desferrioxamine)(Liら,Cur Eye Res,第2巻:133−144,1991);NMDA−アンタゴニスト(例えば、エリプロディル(eliprodil)およびMK−801(Collierら,Invest Ophthal Vis Sci,第40巻:S159,1999))。
【0008】
ヒストンアセチルトランスフェラーゼ/デアセチラーゼは、より高次のクロマチン設計および遺伝子転写において重要な要因である。ヒストンのアセチル化は、転写的に活性なクロマチン状態に関連している;一方、脱アセチル化は、遺伝子抑制を生じる、閉じたクロマチン状態に関連している。HDACインヒビターが遺伝子発現を再活性化し得、そして腫瘍細胞の増殖および生存を阻害し得ることが示されている(Johnstone,Nature Reviews,Drug Discovery,第1巻,2002年4月)。HDACインヒビターは、現在、抗癌剤としての有用性に関して試験されている(例えば、FujisawaによりFR−901228;Schering AGによりMS−275;Pfizerによりアセチルジナリン(Acetyldinaline)(CI−994;PD−123654);MethyleneによりMG−2856;VertexによりVX−563)。HDACインヒビターは、眼の変性状態または変性疾患に罹患したヒトの処置における使用については示唆されていない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
(発明の要旨)
本発明は、眼の急性または慢性の変性状態または変性疾患(特に、以下の状態または疾患)を罹患したHDACインヒビターまたは(「化合物」)の使用に関する:緑内障、乾性AMD;RPおよび他の形態の遺伝性変性網膜疾患;網膜剥離および網膜断裂;黄斑パッカー(macular pucker);外側の網膜を冒す虚血;糖尿病性網膜症および網膜虚血に関連した細胞損傷;光ダイナミック療法(PDT)を含め、(グリッド、局所(focal)、および汎網膜の)レーザー治療に関連した損傷;外傷;外科的(網膜転座、網膜下外科出術、または硝子体切除)または光誘発性医原性網膜症;ならびに網膜移植物の保存。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(好ましい実施形態の説明)
緑内障における視野喪失をもたらす要因は様々である。緑内障を説明するために何年にもわたって提案されている多数の仮説が存在するが、これらのいずれもが原因であるとは証明されていない。視野の喪失は、神経網膜(特に、網膜神経節細胞)の死(または機能不全)の直接的な結果である。従って、網膜神経節細胞を保護する薬物治療は有用であると考えられる。緑内障がほとんど理解されていない疾患であるという事実を考慮すると、この疾患の、充分に確立された動物モデルが存在しないことは驚くべきではない。従って、神経網膜の保護となる機構および薬物クラスについての洞察を提供するモデルは、代用緑内障モデルとして役立つ。光誘発性網膜症モデルは、いくつかのこのようなモデルのうちの1つである。このモデルは、試験品が神経網膜を保護する能力を特徴付けることに役立ち、その結果、このモデルにおいて活性である化合物は、神経保護性であるといわれる。
【0011】
眼の急性または慢性の変性状態または変性疾患としては、緑内障に加えて、以下が挙げられる:正常個体または遺伝的に素因を有する個体における光受容体およびRPE細胞の急性および慢性の環境的に誘発される(外傷、虚血、光酸化ストレス)変性状態。このような状態または疾患としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:乾性AMD、RPおよび他の形態の遺伝性変性網膜疾患、網膜剥離、網膜断裂、黄斑パッカー、外側の網膜を冒す虚血、糖尿病性網膜症および網膜虚血に関連した細胞損傷;光ダイナミック療法(PDT)、熱療法または寒冷療法を含め、(グリッド、局所および汎網膜の)レーザー治療に関連した損傷、外傷、外科的(網膜転座、網膜下外科手術または硝子体切除)または光誘発性医原性網膜症および網膜移植片の保存。
【0012】
一般に、変性疾患について、本発明の化合物は、約0.001mgと約500mgとの間のこれらの化合物の日投薬量で経口投与される。好ましい総日用量は、約1mgと約100mgとの間の範囲に及ぶ。非経口投与(例えば、硝子体内、眼表面、経皮パッチ、皮下、非経口、眼内、結膜下、または眼球後もしくは腱下(subtenon)での注射、経強膜(イオン導入法が挙げられる))あるいは徐放性生体分解性ポリマーもしくはリポソームは、治療有効量の化合物を提供するために必要な合計日用量の調節を必要とし得る。この化合物はまた、眼を洗浄する溶液中で送達され得る。濃度は、約0.001μM〜約100zM、好ましくは約0.01μM〜約10μMの範囲であるべきである。
【0013】
上記のように、これらの化合物は、(例えば、局所的、前眼房内、硝子体内、または移植片を介した)眼への送達のために、種々の形態の眼用処方物中に取り込まれ得る。これらは、眼科的に受容可能な、保存剤、界面活性剤、粘度増強剤、ゲル化剤、浸透増強剤、緩衝剤、塩化ナトリウムおよび水と合わされて、水性滅菌眼用懸濁液もしくは水性滅菌眼用溶液、または予め形成されたゲルまたはインサイチュで形成されるゲルを形成し得る。眼用溶液の処方物は、生理学的に受容可能な等張の水性緩衝液中に化合物を溶解することによって調製され得る。さらに、眼用溶液は、化合物の溶解を補助するために、眼科的に受容可能な界面活性剤を含み得る。この眼科溶液は、結膜嚢における処方物の保持を改善するために、粘度増強剤(例えば、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニル−ピロリドンなど)を含み得る。無菌の眼用軟膏処方物を調製するために、活性成分は、適切なビヒクル(例えば、鉱油、液体ラノリンまたは白色ワセリン)中で保存剤と会わされる。無菌の眼用ゲル処方物は、例えば、類似の眼用調製物についての公開された処方に従って、carbopol−940などの組み合わせから調製された親水性塩基中に活性成分を懸濁することによって調製され得る;保存剤および張度調整剤(tonicity agent)が取り込まれ得る。
【0014】
局所的に投与される場合、これらの化合物は、好ましくは、約4〜8のpHを有する、局所眼用懸濁物または溶液として処方される。これらの化合物は通常、これらの処方物中に、0.001重量%〜5重量%の量で含まれるが、好ましくは0.01重量%〜2重量%の量で含まれる。従って、局所提示に関して、1〜2滴のこれらの処方物が、当該分野の臨床医の裁量に従って、眼の表面に1日あたり1〜4回送達される。
【0015】
本発明に従って有用な好ましいHDACインヒビターとしては、以下が挙げられる:ヒドロキサム酸スベロイルアニリド(suberoylanilide hydroxamic acid)(SAHA)、MS−275、オキサムフラチン(oxamflatin)、トリコスタチンA(trichostatin A)、デプシペプチド(depsipeptide)、およびスベリン酸ビスヒドロキサメート(suberic bishydroxamate)(SBHA)。
【0016】
これらの化合物はまた、以下のような(しかしこれらに限定されない)、緑内障を処置するための他の薬剤と組み合わせて用いられ得る:β−ブロッカー(例えば、チモロール、ベタキソロール、レボベタキソロール、カルテオロール、レボブノロール、メチプラノロール)、カルボニックアンヒドラーゼインヒビター(例えば、ブリンゾラミド(brinzolamide)、ドルボラミド(dorzolamide)、アセタゾラミド)、αアンタゴニスト(例えば、ニプラジロール(nipradolol))、αアゴニスト(例えば、オプラクロニジン(opraclonidine)およびブリモニジン(brimonidine))、縮瞳剤(例えば、ピロカルピン)およびアドレナリン作用剤(エピネフリン)、プロスタグランジンアナログ(例えば、ラタノプロスト(latanoprost)、トラボプロスト(travoprost)、ウノプロストン(unoprostone)、ビマトプロスト(bimatoprost)、ならびに米国特許第5,889,052号;同第5,296,504号;同第5,422,368号;同第5,688,819号;およびドウ第5,151,444号に示される化合物、「低血圧性脂質」(例えば、米国特許第5,352,708号に示される化合物)、神経保護剤(例えば、米国特許第4,690,931号からの化合物、特に係属中の出願米国特許出願第06/203350号に示される通りのエリプロジル(eliprodil)R−エリプロジル(R−eliprodil)、およびWO94/13275からの適切な化合物(例えば、メマンチン))ならびにセロトニン作用剤(serotonergic)(5−HTアゴニスト)(例えば、S−(+)−1−(2−アミノプロピル)−インダゾール−6−オールおよび他の5−HTアゴニスト)。
【0017】
以下の局所的眼用処方物は、本発明に従って有用であり、臨床医の裁量に従って1日あたり1〜4回投与される。
【実施例】
【0018】
【表1】

【0019】
【表2】

【0020】
【表3】

【0021】
【表4】

【0022】
【表5】

【0023】
【表6】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼の急性または慢性の変性状態または変性疾患に罹患したヒトを処置するための方法であって、治療有効量のヒストンデアセチラーゼインヒビターを投与する工程を包含する、方法。
【請求項2】
前記状態または前記疾患が、緑内障;乾性AMD;RPおよび他の形態の遺伝性変性網膜疾患;網膜剥離および網膜断裂;黄斑パッカー;外側の網膜を冒す虚血;糖尿病性網膜症および網膜虚血に関連した細胞損傷;光ダイナミック療法(PDT)を含め、(グリッド、局所、および汎網膜の)レーザー治療に関連した損傷;外傷;外科的(網膜転座、網膜下外科手術、または硝子体切除)網膜症または光誘発性医原性網膜症;ならびに網膜移植物の保存からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記状態または前記疾患が、乾性AMDである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記状態または前記疾患が、緑内障である、請求項2に記載の方法。

【公表番号】特表2006−508120(P2006−508120A)
【公表日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−551572(P2004−551572)
【出願日】平成15年10月27日(2003.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2003/033873
【国際公開番号】WO2004/043348
【国際公開日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【出願人】(399054697)アルコン,インコーポレイテッド (102)
【Fターム(参考)】