説明

眼球内インプラント用のアンチ・グレア解決策

【課題】インプラント本体を通過する光線によって引起されるグレアを防止してユーザーの視界が妨害されることを防止できる、眼球内インプラントを提供する。
【解決手段】インプラント本体に取付けられた取付け触覚を持つようにされたインプラント本体を含む、眼球内インプラント。インプラント本体は、ほぼ円柱形の部分、及びほぼ円柱形の部分の端部に取付けられた少なくとも1つの封止部材を含む。眼球内インプラントは、インプラント本体内に取付けられた少なくとも1つのレンズ、及び少なくともほぼ円柱形の部分の外側領域の一部分を覆うアンチ・グレア・コーティング層も含んで、インプラント本体を通過する光線によって引起されるグレアを防止してユーザーの視界が妨害されることを防止するように作動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、オプティカル・インプラントに関し、より具体的には、眼球内インプラント用のアンチ・グレア解決策に関する。
【背景技術】
【0002】
以下の特許文献1−7が、現在の当該技術分野の状況を表していると思われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第5,628,794号明細書
【特許文献2】米国特許第5,169,597号明細書
【特許文献3】米国特許第6,632,887号明細書
【特許文献4】米国特許第6,613,088号明細書
【特許文献5】米国特許第6,280,471号明細書
【特許文献6】米国特許公開第2002/0149741号明細書
【特許文献7】米国特許公開第2003/0229303号明細書
【特許文献8】米国特許出願第10/489,388号明細書
【特許文献9】米国特許出願第09/222,330号明細書
【特許文献10】米国特許出願第09/678,559号明細書
【特許文献11】米国特許出願第09/721,916号明細書
【発明の概要】
【0004】
本発明は、インプラント本体に取付けられる取付触覚を持つようにされたインプラント本体を含む、眼球内インプラントの提供を探求するものである。インプラント本体は、ほぼ円柱形の部分、及び、ほぼ円柱形の部分の端部に取付けられた、少なくとも1つの封止部材を含む。さらに、眼球内インプラントは、インプラント本体内に取付けられた少なくとも1つのレンズ、及び、少なくとも部分的にほぼ円柱形の部分の外側領域を覆う、アンチ・グレア・コーティング層も含んで、インプラント本体を通過する光線によって発生するグレアがユーザの視界をぼやかすことを防止するように作動する。あるいは、インプラント本体を通過する光線によって引起されるグレアを防止してユーザの視界を妨害することを防止するように作動するということもできる。
【0005】
本発明の1つの好適な実施態様によると、コーティング層は、コーティング層内での渦電流(eddy current)の形成を防止するように機能する、複数の長手方向の溝を含むメタリック層を含む。好適には、コーティング層は、チタンから形成されている。
【0006】
本発明の別の1つの好適な実施態様によると、アンチ・グレア・コーティング層は、不透明である。好適には、コーティング層は、ほぼ円柱形の部分にスパッタリング・プロセスによって塗布される。
【0007】
本発明のもう1つの別の好適な実施態様によると、少なくとも1つのレンズは、(例えば、屈折、及び/又は回折させる能力などの)光学的能力を持つ光学面を持ち、アンチ・グレア・コーティング層の内側の境界は、光学面の縁部にある。好適には、アンチ・グレア・コーティング層は、ほぼ円柱形の部分の外側の周縁部を覆っており、少なくとも1つの封止部材まで伸延している。
【0008】
本発明の別の1つの好適な実施態様によると、眼球内インプラントは、インプラント本体、及び少なくとも1つのレンズを含み、インプラント本体は、コーティングに形成された複数の溝を持つメタリック・コーティングの少なくとも部分的に塗布されている。溝は、渦電流の形成を防止するように作動する。
【0009】
本発明の1つの好適な実施態様によると、コーティングは、インプラント本体を通過する光線によって発生するグレアがユーザの視界を妨害することを防止するように作動する、アンチ・グレア・コーティングである。好適には、コーティング層は、不透明である。
【0010】
本発明の別の1つの好適な実施態様によると、コーティング層は、スパッタリング工程によってほぼ円柱形の部分に塗布されている。好適には、少なくとも1つのレンズは、光学的能力を持つ光学面を持っており、コーティング層の内側の境界は、光学面の縁部にある。付加的に、あるいは、代替的に、インプラント本体は、ほぼ円柱形の部分、及び少なくとも1つの封止部材を含む。コーティング層は、ほぼ円柱形の部分の外側の周縁部を覆っており、少なくとも1つの封止部材まで伸延している。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明は、以下の図面と関連付けて後述の詳細な記載により、より完全に理解されるものと思われる。
【図1A】本発明の代替可能な2つの好適な実施態様の1つによる、製造されて作動する視野を拡げる伸縮式のインプラントの簡略化した断面図である。
【図1B】本発明の代替可能な2つの好適な実施態様のもう1つによる、製造されて作動する視野を拡げる伸縮式のインプラントの簡略化した断面図である。
【図2】本発明の別の好適な実施態様による、製造されて作動する、かつ、人工視界システムの一部を形成するインプラントの簡略化した部分断面図である。
【図3A】本発明の代替可能な2つの好適な実施態様の1つによって、製造されて作動する眼球内インプラントの簡略化した断面図である。
【図3B】本発明の代替可能な2つの好適な実施態様のもう1つによって、製造されて作動する眼球内インプラントの簡略化した断面図である。
【図4】本発明の別の好適な実施態様よって、コートされたインプラント本体の簡略化した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願発明の2つの代替可能な好適な実施態様によって製造され作動するようにされた、視野を拡げる伸縮式のインプラント、簡略化された断面図である、図1A、図2Aを参照する。
【0013】
図1A、図1Bからわかるように、インプラントは、好適には、触覚取付構造254を介して触覚252によって支持される、インプラント本体250を具備する。インプラント本体250は、通常、それぞれ互いに封止される前方の円柱形のハウジング部256、及び後方の円柱形のハウジング部258、並びに、前方の円柱形のハウジング部256を封止する、透明な前方の窓260を具備している。通常、インプラント本体250は、硝子レーザー溶接(glass laser welding)によって封止される、硝子ハウジング部からなる。
【0014】
ネガティブ・レンズ262は、前方の円柱形のハウジング部256内で前方の窓260の後ろ側に配置される。拡大レンズ264は、二重レンズ、あるいは、接合レンズ(doublet)としてネガティブ・レンズ256に固定されて、前方の円柱形のハウジング部256内に部分的に位置し、かつ、後方の円柱形のハウジング部258内に部分的に位置する。ポジティブ・レンズ266は、拡大レンズ264の後ろ側に配置されて、インプラント本体250の後方の円柱形のハウジング部258と係合する封止部材内に取付けられて、後方に面する窓を画定する。
【0015】
ネガティブ・レンズ262とポジティブ・レンズ266は、好適には、屈折光学部材及び回折光学部材を含む。ネガティブ・レンズ262とポジティブ・レンズ266は、通常、オプティカル・コーティングが塗布されている。
【0016】
液体あるいは気体がインプラントに入り込まないようにするために、インプラント本体250の内側がインプラント本体250の外側から封止されていることは、本発明の重要な特徴である。屈折を増大させるために、参照番号270、272、及び274で示される、3つのエア・ギャップが備えられていることもまた、本発明の重要な特徴である。軸280に対する、レンズ264とレンズ266との間の接触点276の位置精度、及び、レンズ262とレンズ264との間の周縁接触点278の位置精度も、所望のフォーカスを維持するためには重要である。
【0017】
本発明の好適な実施態様において、レンズ264とレンズ266とを押付けて保持するために、弾力のあるOリング282あるいは同様の機能を有するその他の部材が、接触点276で接触して係合する態様で備えられている。
【0018】
代替的には、インプラント本体は、単一のシリンダ、あるいは、適切な数の円柱部から形成されることもできる。さらに、適切な如何なる数のレンズの組合せも使用することができる。好適には、触覚252は、適切なポリマーから形成され、インプラント本体は、生体適合性硝子250から形成され、そして、前方の窓260とレンズ266は、硝子から形成されて本体250と係合する封止部材内でレーザー溶接されることができる。
【0019】
図1Aに戻ると、メタリック・アンチ・グレア・コーティング層292は、インプラント本体250の前方の窓260の外側周縁部を覆っていることがわかる。コーティング層292は、不透明であるので、透明なインプラント本体250を通過する光線がユーザの視界を妨害するグレアを生成することを防止する。
【0020】
図1Aの拡大部分からわかるように、コーティング層292は、コーティング層292内での渦電流の形成を防止するように作動する、複数の長手方向及び径方向の溝294を含んでいる。コーティング層292は、好適には、チタンからなり、好適には、インプラント本体にスパッタリング工程によって塗布されている。
【0021】
眼球内インプラント250は、光学的な能力を持つ光学的な面を含んでいること、及びコーティング層292の内側の境界296は、この光学的な面の縁部にあることがわかる。
【0022】
図1Bに戻ると、メタリック・アンチ・グレア・コーティング層302は、参照番号303で示したように、インプラント本体250の外側周縁部を覆っており、前方の窓260上まで伸延していることがわかる。コーティング層302は、不透明であるので、透明なインプラント本体250を通過する光線がユーザの視界を妨害するグレアを生成することを防止する。
【0023】
図1Bの拡大部分からわかるように、コーティング層302は、コーティング層302内での渦電流の形成を防止するように作動する、複数の(外側周縁部で)長手方向の溝304及び/又は複数の(前方の窓上で)径方向の溝304を含んでいる。コーティング層302は、好適には、チタンからなり、好適には、インプラント本体にスパッタリング工程によって塗布されている。
【0024】
眼球内インプラント250は、光学的な能力を持つ光学的な面を含んでいること、及びコーティング層302の部分303の境界306は、この光学的な面の縁部にあることがわかる。
【0025】
人工視界システムの部分を形成する、本発明のもう1つの好適な実施態様によって製造されて作動するインプラントの簡略化された部分断面を表す、図2を参照する。
【0026】
図2は、好適には、ここで引用してその開示を取り込む出願人の特許文献8に記載されているような、人工視界システムの部分を形成する、眼球内インプラント400を表している。眼球内インプラント400は、取付触覚404を持つ、インプラント本体402を含んでいる。前方封止板406と後方封止板408は、インプラント本体402に気密封止されている。後方封止板408は、透明である。内部の撮像素子(図示せず)は、好適には、前方封止板406の外側面に取付けられる。このタイプのカプセルは、1998年12月29日に出願されてその後に放棄された「伸縮式眼球内レンズ」と題する特許出願9の分割出願である、2000年10月3日に出願された「伸縮式眼球内レンズ」と題する出願人の特許文献10、及び2000年11月27日に出願された「伸縮式眼球内レンズ」と題する出願人の特許文献11、に記載されている。これらの開示は、ここで引用してその開示を取り込むものとする。
【0027】
電子回路、及び、画像データ用のワイヤレス・レシーバを好適には含む電子回路412に連結された電子的ディスプレイ410を好適には含む表示アセンブリは、好適には、インプラント400内に配置される。電子回路412は、好適には、円柱形状の構造内に配置されて、かつ、ディスプレイ410、ここではレンズ416として示されている焦点を合わせる光学部材、及びユーザの網膜との間の光路に干渉しないように、ディスプレイ410と後方封止板408との間の光路の周縁部にある、フレキシブル回路ボード414に実装されており、ディスプレイ410は、前方封止板406にほぼ平行になるように配置されている。焦点を合わせる光学部材は、複数のレンズを具備することもできることは理解されるべきである。
【0028】
図2からわかるように、メタリック・アンチ・グレア・コーティング層422は、参照番号423で示しように、インプラント本体402の外側周縁部を覆っており、前方封止板406上まで伸延している。コーティング層422は、不透明であるので、透明なインプラント本体402を通過する光線がユーザの視界を妨害するグレア生成することを防止する。
【0029】
図2の拡大部分からわかるように、コーティング層422は、コーティング層422内での渦電流の形成を防止するように作動する、複数の長手方向及び径方向の溝424を含んでいる。コーティング層422は、好適には、チタンからなっており、また、好適には、インプラント本体にスパッタリング工程によって塗布されている。
【0030】
眼球内インプラント400は、光学的能力を有する光学的面を含み、また、コーティング層422の部分423の内側の境界426は、光学的面の縁部にある。
【0031】
本願発明の2つの代替可能な好適な実施態様によって製造されて作動する、眼球内インプラントの簡略化した断面を表す、図3A、図3Bを参照する。
【0032】
図3A、図3Bは、人間の眼の中へインプラントするための触覚(図示しない)との接続に適した、テレスコープ500を表している。テレスコープ500は、通常、円柱形状をなして、硝子からなる、テレスコープ本体512を具備している。代替的には、テレスコープ本体は、ポーラスでない生体適合性のある部材からなるか、あるいは、適切なポーラスでない生体適合性のある部材でコートされたその他の部材からなることもできる。
【0033】
テレスコープ本体512の前区端部514、後区端部516は、それぞれ、好適には、光学的能力を持たない、窓518、窓520である。中間窓518、520は、それぞれ、テレスコープ本体512内で、前方レンズ522、後方レンズ524に取付けられている。好適には、エア・ギャップ526、528は、それぞれ、レンズ522と窓518、レンズ524と窓520との間で規定され、エア・ギャップ530は、レンズ522とレンズ524との間で規定される。
【0034】
図3Aに戻ると、メタリック・アンチ・グレア・コーティング層532は、テレスコープ本体512の前方窓518の外側周縁部を覆っていることがわかる。コーティング層532は、不透明であり、それ故、透明のテレスコープ本体512を通過する光線がグレアを生成してユーザの視界を妨害することを防止する。
【0035】
図3Aの拡大部分からわかるように、コーティング層532は、コーティング層532内の渦電流の形成を防止するように作動する、複数の径方向の溝534を含んでいる。コーティング層532は、好適には、チタンからなっており、また、好適には、スパッタリング工程によってインプラント本体に塗布されている。
【0036】
眼球内インプラント500は、光学的能力を持った光学面を含み、また、コーティング層532の内側の境界536は、光学面の縁部にあることは理解されるべきである。
【0037】
図3Bを参照すると、メタリック・アンチ・グレア・コーティング層542は、テレスコープ本体512の外側周縁部を覆っており、それぞれ、参照番号543、544で示したように、前方窓518及び後方窓520上まで伸延していることがわかる。コーティング層542は、不透明であり、それ故、透明のテレスコープ本体512を通過する光線がグレアを生成してユーザの視界を妨害することを防止する。
【0038】
図3Bの拡大部分からわかるように、コーティング層542は、コーティング層542内の渦電流の形成を防止するように作動する、複数の(部分544で)長手方向の溝545及び複数の(部分543で)径方向の溝545を含んでいる。コーティング層542は、好適には、チタンからなっており、また、好適には、スパッタリング工程によってインプラント本体に塗布されている。
【0039】
眼球内インプラント500は、光学的能力を持った光学面を含み、また、コーティング層542の部分543の内側の境界546は、光学面の縁部にあることは理解されるべきである。
【0040】
本願発明の別の好適な実施態様によってコートされたインプラント本体を表す簡略化された斜視図である、図4を参照すると、インプラント本体は、図1A−図3Bにて上に記載されたタイプであることがわかる。
【0041】
図4からわかるように、インプラント本体700は、ほぼ円形の円柱形の構造を有しており、通常、その中に1つあるいはそれ以上のレンズ(図示しない)が配置されている。インプラント本体700は、通常、前後でレンズ及び/又は窓702によって封止されている。
【0042】
メタリック・アンチ・グレア・コーティング層712は、参照番号714で示したように、インプラント本体700の外側周縁部を覆っており、参照番号716で示したように、窓あるいはレンズであることができる、インプラント本体700の前封止部材と後封止部材の上まで伸延している。コーティング層712は、不透明であり、それ故、透明のインプラント本体700を通過する光線がグレアを生成してユーザの視界を妨害することを防止する。コーティング層712は、その部分714、716に沿って伸延して、かつ、コーティング層712内の渦電流の生成を防止するように作動する、(部分714で)複数の長手方向の溝718、(部分716で)複数の径方向の溝718を含んでいる。コーティング層712は、好適には、チタンからなっており、また、好適には、スパッタリング工程によってインプラント本体に塗布されている。
【0043】
本願発明は上に具体的に示され記載されたものに限定されるものではないことは、当該技術分野の当業者によって理解されるべきである。むしろ、本願発明の範囲は、先行技術ではない本明細書を読んで当該技術分野の当業者が想起する変形態様と設計変更と共に、上に記載された様々な特徴の組合せ及びサブコンビネーションの双方を含むものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼球内インプラントであって、
インプラント本体であって、
ほぼ円柱形の部分、及び
前記ほぼ円柱形の部分の端部に取付けられる、少なくとも1つの封止部材を含んで、かつ、インプラント本体に取付けられた取付触角を持つようにされた、該インプラント本体、
前記インプラント本体内に取付けられた、少なくとも1つのレンズ、並びに、
前記ほぼ円柱形の部分の外側領域の少なくとも一部を覆って、前記インプラント本体を通過する光線によって引起されるグレアを防止してユーザの視界を妨害することを防止するように作動する、アンチ・グレア・コーティング層、
を具備する、眼球内インプラント。
【請求項2】
前記コーティング層は、メタリック層を具備し、前記メタリック層は、前記コーティング層内での渦電流形成を防止するように作動する、複数の溝を含む、請求項1に記載の眼球内インプラント。
【請求項3】
前記コーティング層は、チタンからなる、請求項2に記載の眼球内インプラント。
【請求項4】
前記コーティング層は、不透明である、請求項1に記載の眼球内インプラント。
【請求項5】
前記コーティング層は、スパッタリング工程によって前記ほぼ円柱形の部分に塗布されている、請求項1に記載の眼球内インプラント。
【請求項6】
前記少なくとも1つのレンズは、光学的能力を持つ光学的面を持ち、かつ、前記アンチ・グレア・コーティング層の内側の境界は前記光学面の縁部にある、前記、請求項1に記載の眼球内インプラント。
【請求項7】
前記アンチ・グレア・コーティング層は、前記ほぼ円柱形の部分の外側周縁部を覆って、前記少なくとも1つの封止部材上に伸延する、請求項1に記載の眼球内インプラント。
【請求項8】
インプラント本体、及び少なくとも1つのレンズを具備した、眼球内インプラントであって、
前記インプラント本体は、少なくとも部分的にメタリック・コーティングされ、該コーティング層は、前記インプラント本体の内部に形成されて、かつ、渦電流形成を防止するように作動する、複数の溝を持つ、
眼球内インプラント。
【請求項9】
前記コーティングは、アンチ・グレア・コーティングであって、前記インプラント本体を通過する光線によって引起されるグレアを防止してユーザの視界を妨害することを防止するように作動する、請求項8に記載の眼球内インプラント。
【請求項10】
前記コーティング層は、チタンからなる、請求項8に記載の眼球内インプラント。
【請求項11】
前記コーティング層は、不透明である、請求項8に記載の眼球内インプラント。
【請求項12】
前記コーティング層は、スパッタリング工程によって前記ほぼ円柱形の部分に塗布されている、請求項8に記載の眼球内インプラント。
【請求項13】
前記少なくとも1つのレンズは、光学的能力を持つ光学的面を持ち、かつ、前記コーティング層の内側の境界は前記光学面の縁部にある、請求項8に記載の眼球内インプラント。
【請求項14】
前記インプラント本体は、ほぼ円柱形の部分、及び少なくとも1つの封止部材を具備して、前記コーティング層は、前記ほぼ円柱形の部分の外側周縁部を覆って、前記少なくとも1つの封止部材上に伸延する、請求項8に記載の眼球内インプラント。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−137053(P2010−137053A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−278830(P2009−278830)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【出願人】(503063283)ビジョンケア オフサルミック テクノロジーズ,インコーポレイティド (7)
【Fターム(参考)】