説明

砂型造型装置及び砂型造型方法

【課題】砂中子造型装置において、複数種類の金型に対応することができ、金型の交換を容易にして効率よく砂型を造型することができるようにする。
【解決手段】発泡砂Sを貯留した砂槽12の充填プレート14に金型2をセットする。加圧機構13によって発泡砂Sを加圧し、ノズル15の充填口を通して金型2のキャビティCに充填して砂中子を造型する。ノズル15の充填口は直穴とし、発泡砂Sの粘性により充填口からの自然落下を防止する。充填プレート14には、充填通路5の配置が異なる複数種類の金型2に対して、予め複数のノズル15を配置し、一の金型2がセットされたとき、金型2の充填通路5にいずれかのノズル15の充填口が接続され、接続されない充填口は金型の接合面19によって閉鎖されるようにする。これにより、充填プレート14を交換することなく金型2を交換することができ、効率よく砂型を造型することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金型内に砂を充填して固めることにより、砂型や砂中子を造型する砂型造型装置及び砂型造型方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
エンジンのシリンダブロックやシリンヘッド等を鋳造する際、ウォータジャケットや吸排気ポート等の中空部を形成するために崩壊性の砂中子が用いられる。砂中子は、熱可塑性樹脂で被覆したシェル砂を砂吹込み装置のノズルから圧縮空気によって金型に吹込み、キャビティ内に充填し、加熱して固めることによって所定の形状に形成される。
【0003】
シェル砂を金型のキャビティ内に均一に充填するため、金型には造型する砂中子の大きさや形状に応じて複数の砂吹込み口が設けられており、金型の種類が異なれば砂吹込み口の配置及び数も異なっている。また、一般的にシェル砂の吹込みは、金型の上部から行なわれるため、砂吹込み口の配置は、砂中子の形状によって制限されることになる。したがって、砂吹込み装置のノズルを砂吹込み口に対応して配置する必要がある。
【0004】
そこで、例えば特許文献1には、砂吹込み装置のシェル砂を貯留するブロータンクの底部に、金型の砂吹込み口に対応してノズルが設けられたプレートを着脱可能に取付け、金型の交換時に、金型の砂吹込み口の数及び配置に対応するノズルを有するプレートに交換することにより、1台で複数種類の金型にシェル砂を吹込むことができる砂吹込み装置が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、砂吹込み装置に、複数種類の金型の全ての砂吹込み口に対応して複数のノズルを配置し、各ノズルに開閉弁を設け、金型の種類に応じて、必要なノズルの開閉弁を開き、他のノズルの開閉弁を閉じることにより、1台で複数種類の金型にシェル砂を吹込むことができる砂吹込み装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭54−78323号公報
【特許文献2】特開2000−117395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載されたものでは、次のような問題がある。
特許文献1に記載されたものでは、金型の交換時に、ノズルが設けられたプレートを交換するため、交換作業が煩雑であり、また、金型の種類に応じた数のプレートが必要となり、設備コストもかかる。さらに、シェル砂を貯留するブロータンクには、プレートの交換時にシェル砂の落下を防止するため、ノズルに対向する開口にバッフルプレートが設けられており、構造が複雑である。
【0008】
特許文献2に記載されたものでは、砂吹込み装置の複数のノズルに開閉弁を設け、さらに、これらの開閉弁を金型の種類に応じて開閉する機構を設ける必要があるため、構造が複雑で設備コストが高くなる。
【0009】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、複数種類の金型に対応することができ、効率よく砂型を造型することができる砂型造型装置及び砂型造型方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明に係る砂型造型装置は、砂型を造型するためのキャビティを有する金型と、砂を貯留する砂槽と、該砂槽に取付けられて前記金型をセットする充填プレートと、該充填プレートに設けられて前記金型のキャビティに連通する充填通路に前記砂槽を接続する充填口を有するノズルと、前記砂槽内の砂を加圧する加圧手段とを備え、
前記充填プレートには、前記充填通路の配置が異なる複数種類の前記金型に対して予め複数の前記充填口が配置されて、一の前記金型がセットされたとき、前記ノズルに該金型が接合して前記充填通路に複数の前記充填口のいずれかが接続され、前記充填通路に接続されない前記充填口は前記金型の前記ノズルとの接合面によって閉鎖されるようになっており、前記充填口は、通常は前記砂槽の砂を保持し、前記加圧手段によって砂が加圧されたとき砂を通す大きさに設定された直穴であることを特徴とする。
【0011】
また、本願発明に係る砂型造型方法は、砂型を造型するためのキャビティを有する金型と、砂を貯留する砂槽と、該砂槽に取付けられて前記金型をセットする充填プレートと、該充填プレートに設けられて前記金型のキャビティに連通する充填通路に前記砂槽を接続する充填口を有するノズルと、前記砂槽内の砂を加圧する加圧手段とを備えた砂型造型装置によって砂型を造型する砂型造型方法であって、
前記充填通路の配置が異なる複数種類の前記金型を設け、
前記充填プレートに、複数種類の前記金型に対して予め複数の前記充填口を配置して、一の前記金型をセットしたとき、前記ノズルに該金型が接合して前記充填通路に複数の前記充填口のいずれかを接続し、前記充填通路に接続しない前記充填口を前記金型の前記ノズルとの接合面によって閉鎖し、
前記充填口を通常は前記砂槽の砂を保持し、前記加圧手段によって砂を加圧したとき砂を通す大きさの直穴としたことを特徴とする。
【0012】
(発明の態様)
以下に、本発明において特許請求が可能と認識される発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の(1)乃至(6)の内容が請求項1乃至6にそれぞれ対応する。
(1)砂型を造型するためのキャビティを有する金型と、砂を貯留する砂槽と、該砂槽に取付けられて前記金型をセットする充填プレートと、該充填プレートに設けられて前記金型のキャビティに連通する充填通路に前記砂槽を接続する充填口を有するノズルと、前記砂槽内の砂を加圧する加圧手段とを備え、
前記充填プレートには、前記充填通路の配置が異なる複数種類の前記金型に対して予め複数の前記充填口が配置されて、一の前記金型がセットされたとき、前記ノズルに該金型が接合して前記充填通路に複数の前記充填口のいずれかが接続され、前記充填通路に接続されない前記充填口は前記金型の前記ノズルとの接合面によって閉鎖されるようになっており、前記充填口は、通常は前記砂槽の砂を保持し、前記加圧手段によって砂が加圧されたとき砂を通す大きさに設定された直穴であることを特徴とする砂型造型装置。
ここで、砂は、ノズルの充填口から自然に落下せず、また、加圧によって加圧することにより充填口から充填できる適度な粘性を有するものであり、発泡砂が望ましいが、水溶性無機バインダ含む砂等の他の砂でもよい。
(2)(1)の構成において、前記砂は、発泡砂であることを特徴とする砂型造型装置。
(3)(1)又は(2)の構成において、1つの前記ノズルに複数の充填口が設けられていることを特徴とする砂型造型装置。
(4)砂型を造型するためのキャビティを有する金型と、砂を貯留する砂槽と、該砂槽に取付けられて前記金型をセットする充填プレートと、該充填プレートに設けられて前記金型のキャビティに連通する充填通路に前記砂槽を接続する充填口を有するノズルと、前記砂槽内の砂を加圧する加圧手段とを備えた砂型造型装置によって砂型を造型する砂型造型方法であって、
前記充填通路の配置が異なる複数種類の前記金型を設け、
前記充填プレートに、複数種類の前記金型に対して予め複数の前記充填口を配置して、一の前記金型をセットしたとき、前記ノズルに該金型が接合して前記充填通路に複数の前記充填口のいずれかを接続し、前記充填通路に接続しない前記充填口を前記金型の前記ノズルとの接合面によって閉鎖し、
前記充填口を通常は前記砂槽の砂を保持し、前記加圧手段によって砂を加圧したとき砂を通す大きさの直穴としたことを特徴とする砂型造型方法。
ここで、砂は、ノズルの充填口から自然に落下せず、また、加圧によって加圧することにより充填口から充填できる適度な粘性を有するものであり、発泡砂が望ましいが、水溶性無機バインダ含む砂等の他の砂でもよい。
(5)(4)の構成において、前記砂は、発泡砂であることを特徴とする砂型造型方法。
(6)(4)又は(5)の構成において、1つの前記ノズルに複数の充填口を設けたことを特徴とする砂型造型方法。
【発明の効果】
【0013】
本願発明によれば、複数種類の金型に対応することができ、金型の交換を容易にして効率よく砂型を造型することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る砂型造型装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す装置の充填プレートのノズル部を拡大して示す図である。
【図3】図1に示す装置のノズルの正面図である。
【図4】図1に示す装置の充填プレートの正面図である。
【図5】図1に示す装置の充填プレートと金型との結合部を示す縦断面図である。
【図6】図1に示す装置に使用する発泡砂の組成を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る砂型造型装置1は、発泡砂Sを固めて砂中子(砂型)を造型するものであって、砂中子を造型するためのキャビティCを有する金型2と、金型2のキャビティCに発泡砂Sを充填するための充填装置3とを備えている。
【0016】
本実施形態において使用する発泡砂Sは、砂を水ガラス(ケイ酸ナトリウム)、水及び界面活性剤を含む水溶性無機バインダと混合し、混錬して発泡状態としたものである。発泡砂Sを構成する粒子の状態のイメージを図6に示す。図6(A)は、砂の粒子7の表面に泡8が吸着した状態を示し、図6(B)は、泡8の一部を拡大して示している。図6(B)に示すように、発泡砂Sは、水ガラス水溶液(水を符号10、水ガラスを符号11で示す)の表面を界面活性剤9で覆って泡8を形成し、この泡8が界面活性剤9を介して砂の粒子7の表面に吸着して発泡状態となっており、適度な粘性を有している。ここで、砂に対して、水ガラスのモル比1.0〜3.0、重量比0.4〜3.0%、水の重量比1.5〜3.5%、界面活性剤の重量比0.003〜2.0%程度とすることにより、適度な粘性を有する発泡砂Sを得ることができる。
【0017】
金型2は、水平方向のパーティングライン4を有する上型2Aと下型2Bとを備え、上型2Aと下型2Bとを型締めしてキャビティCを形成する。上型2Aには、キャビティCの上部に連通して鉛直方向に延びて上型2Aの上部の接合面19に開口する複数(2つのみ図示する)の充填通路5が形成されている。充填通路5は、下部が拡開したテーパ状に形成されている。金型2は、造型する複数種類の砂中子に対応して、キャビティCの形状及び充填通路5の配置が異なる複数種類のものを準備する。
【0018】
充填装置3は、発泡砂Sを混錬し、貯留する砂槽12と、砂槽12内の発泡砂Sを加圧する加圧機構13(加圧手段)と、砂槽12の底部に取付けられた充填プレート14とを備えている。充填プレート14は、複数種類の金型2の1つを砂槽12にセットするものであり、充填プレート14には、砂槽12を金型2の充填通路5に連通するためのノズル15が設けられている。そして、砂槽12に金型2をセットし、加圧機構13によって砂槽12内の発泡砂Sを加圧することにより、ノズル15を介して金型2のキャビティC内に発泡砂Sを充填する。
【0019】
図2及び図3に示すように、ノズル15は、充填プレート14に設けられた開口16に嵌合して固定された円柱状の部材で、その下部が充填プレート14の下面から突出している。ノズル15には、軸方向に沿って1つ又は複数(図2及び図3の例では3つ)の充填口17が貫通して砂槽12内に連通している。充填口17は、直穴すなわち直線状の穴であり、その径は、砂槽12内に貯留された発泡砂Sがその粘性によって保持されて充填口17から自然に落下することがなく、あるいは、少なくともある程度の時間は自然に落下することがなく、加圧機構13によって砂槽12内を加圧することにより、発泡砂Sを充填口17を通して金型2のキャビティCへ供給できる大きさとなっている。本実施形態では、充填口17の直径を15mm程度とすることにより、発泡砂Sは、3分間程度の間、自然に落下することなく保持されることが確認された。
【0020】
図5(A)に示すように、充填プレート14にセットされた金型2の上部の接合面19が充填プレート14の下面から突出したノズル15の下端面に当接して、金型2の充填通路5とノズル15の充填口17とが連通し、又は、充填通路5が接合面19によって閉鎖される。例えば、図5(A)に示す例では、充填プレート14に設けられた2つのノズル15A、15Bのそれぞれに3つの充填口17A1、17A2、17A3及び充填口17B1、17B2、17B3が設けられている。このうちノズル15Aの充填口17A2が金型2の充填通路5Aに連通し、ノズル15Bの充填口17B3が金型2の充填通路5Bに連通し、残りのノズル15Aの充填口17A1、17A3及びノズル15Bの充填口17B1、17B2は、金型2の接合面19によって閉鎖されている。充填プレート14の下面から突出したノズル15の外周部には、円筒状のシール部材18が装着されており、シール部材18が金型2の接合面19に密着してノズル15の周囲をシールしている。
【0021】
次に、キャビティCの形状及び充填通路5の配置(すなわち接合面19上における充填通路5の開口の配置)が異なる複数種類の金型2に対する充填プレート14のノズル15の配置について図4及び図5を参照して説明する。
図4は、これらの複数の金型2に対応するノズル15(ノズル15A〜ノズル15Iで示す)の配置の一例を示している。ノズル15は、充填プレート14にセットされた金型2の充填通路5に対して、ノズル15A〜15Iの充填口17のいずれかが接続されるように予め配置されている。このとき、いくつかの充填通路5の開口が互いに接近している場合には、これらの充填通路5にそれぞれ接続される複数の充填口17を1つのノズル15に配置する。図4に示す例では、ノズル15A、15B、15Gには、それぞれ3つの充填口17A1〜3、17B1〜3、17G1〜3が配置され、ノズル15E、15Fには、それぞれ2つの充填口17E1〜2、17F1〜2が配置されている。
【0022】
これにより、例えば図5(A)に示すように、充填装置3に金型2をセットした場合には、上述のように、ノズル15Aの充填口17A2が金型2の充填通路5Aに連通し、ノズル15Bの充填口17B3が金型2の充填通路5Bに連通し、残りのノズル15Aの充填口17A1、17A3及びノズル15Bの充填口17B1、17B2は、金型2の接合面19によって閉鎖される。そして、加圧機構13により、砂槽12内の発泡砂Sを加圧することにより、ノズル15Aの充填口17A2及びノズル15Bの充填口17B3を通して、金型2のキャビティCに発泡砂Sを充填することができ、砂中子を造型することができる。
【0023】
砂中子の造型後、充填プレート14から金型2を取外す。このとき、図2に示すように、発泡砂Sの粘性に対応してノズル15の充填口17の径が適度な大きさに設定されているので、砂槽12内の発泡砂Sが充填口17から自然に落下することがない。これにより、砂槽12内の発泡砂Sを排出することなく、金型2を交換することができる。また、充填口17は、直穴であり、前述の特許文献1及び2に記載されているような開閉弁やバッフルプレートが不要であり、構造を非常に簡単にすることができる。
【0024】
そして、例えば図5(B)に示すように、充填プレート14に、形状の異なるキャビティC´及び配置が異なる充填通路5A´5B´を有する他の金型2´をセットする。この場合には、ノズル15の充填口17A1が金型2´の充填通路5A´に連通し、ノズル15Bの充填口17B2が金型2´の充填通路5B´に連通する。また、残りのノズル15Aの充填口17A2、17A3及びノズル15Bの充填口17B1、17B3は、金型2´の接合面19´によって閉鎖される。そして、加圧機構13により、砂槽12内の発泡砂Sを加圧することにより、ノズル15Aの充填口17A1及びノズル15Bの充填口17B2を通して、金型2´のキャビティC´に発泡砂Sを充填することができ、異なる砂中子を造型することができる。
【0025】
このように、1つの充填プレート14に対して異なる複数種類の金型2をセットすることができることにより、金型2を交換する際に、充填プレート14を交換する必要がなく、また、砂槽12内の発泡砂Sを排出する必要がないので、金型2の交換のための段取換えを大幅に簡素化することができる。また、ノズル15の充填口17を直穴としたことにより、金型2の充填通路5の位置が互いに接近している場合、1つのノズル15に複数の充填口17を設けることができ、充填口17を効率よく配置することができる。また、ノズル15の構造が簡単になり、設備コストを低減することができる。
【0026】
本実施形態に係る砂型造型装置は、例えばV型エンジンの各バンクのシリンダヘッドの吸排気ポート及びウォータジャケットを成形するための砂中子等の形状が類似する砂型を造型するための複数種類の異なる配置の充填通路を有する金型に適用した場合、充填プレート14に効率よく複数のノズル15及び充填口17を配置することができるので、特に好都合である。
【0027】
なお、上記実施形態では、本発明を一例として砂中子を造型する金型に適用した場合について説明しているが、本発明は、これに限らず、他の砂型を造型する金型にも同様に適用することができる。
【符号の説明】
【0028】
1…砂型造型装置、2…金型、5…充填通路、12…砂槽、13…加圧機構(加圧手段)、14…充填プレート、15…ノズル、17…充填口、19…接合面、C…キャビティ、S…発泡砂(砂)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
砂型を造型するためのキャビティを有する金型と、砂を貯留する砂槽と、該砂槽に取付けられて前記金型をセットする充填プレートと、該充填プレートに設けられて前記金型のキャビティに連通する充填通路に前記砂槽を接続する充填口を有するノズルと、前記砂槽内の砂を加圧する加圧手段とを備え、
前記充填プレートには、前記充填通路の配置が異なる複数種類の前記金型に対して予め複数の前記充填口が配置されて、一の前記金型がセットされたとき、前記ノズルに該金型が接合して前記充填通路に複数の前記充填口のいずれかが接続され、前記充填通路に接続されない前記充填口は前記金型の前記ノズルとの接合面によって閉鎖されるようになっており、前記充填口は、通常は前記砂槽の砂を保持し、前記加圧手段によって砂が加圧されたとき砂を通す大きさに設定された直穴であることを特徴とする砂型造型装置。
【請求項2】
前記砂は、発泡砂であることを特徴とする請求項1に記載の砂型造型装置。
【請求項3】
1つの前記ノズルに複数の充填口が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の砂型造型装置。
【請求項4】
砂型を造型するためのキャビティを有する金型と、砂を貯留する砂槽と、該砂槽に取付けられて前記金型をセットする充填プレートと、該充填プレートに設けられて前記金型のキャビティに連通する充填通路に前記砂槽を接続する充填口を有するノズルと、前記砂槽内の砂を加圧する加圧手段とを備えた砂型造型装置によって砂型を造型する砂型造型方法であって、
前記充填通路の配置が異なる複数種類の前記金型を設け、
前記充填プレートに、複数種類の前記金型に対して予め複数の前記充填口を配置して、一の前記金型をセットしたとき、前記ノズルに該金型が接合して前記充填通路に複数の前記充填口のいずれかを接続し、前記充填通路に接続しない前記充填口を前記金型の前記ノズルとの接合面によって閉鎖し、
前記充填口を通常は前記砂槽の砂を保持し、前記加圧手段によって砂を加圧したとき砂を通す大きさの直穴としたことを特徴とする砂型造型方法。
【請求項5】
前記砂は、発泡砂であることを特徴とする請求項4に記載の砂型造型方法。
【請求項6】
1つの前記ノズルに複数の充填口を設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載の砂型造型方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−71163(P2013−71163A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−212890(P2011−212890)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000191009)新東工業株式会社 (474)
【Fターム(参考)】