説明

研磨材及びそれに用いられるトクサ表皮の製造方法

【課題】天然素材でありながら優れた特性を持つトクサの性質を活かし、簡素な構成で耐久性があり、しかも製造が容易で、且つ使い勝手の良い研磨材及びその研磨材のトクサ表皮の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】トクサの節を切り取り、節間だけとなるように切断する。このように切断したトクサを、アルカリ性物質を含有した水溶液で湯煮した後、トクサから維管束を含む内部組織を削ぎ落とすことにより、厚さを薄くしたトクサ表皮を得る。次に、その得られたトクサ表皮を、酸性の液体に浸して中和する。このようして得られたトクサ表皮を皮革20などの他材料への貼り付けることにより、トクサ表皮12の研磨効果を持つ仕上げ研磨材を製造する。トクサの本体を薄く加工することで他材料に容易に貼り付けが出来き、仕上げ研磨材としてのトクサ表皮12の利便性を高め、携行し易くする事ができ、トクサをより有効に使用する事ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木材などの研磨及び艶出しに使用する研磨材に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、木材表面の仕上げ研磨において、人工研磨紙・不織布・金属製鑢などをはじめとする優れた人工研磨材が数多くある。しかしながら、例えば研磨紙の砥粒は接着剤により紙に接着されている為に弾力性を持たない。この為、人工研磨紙を用いて木材等の研磨対象物を研磨した場合、砥粒は垂直加重を加えられただけ木材等を切り込む。この状態はひっかく状態に近い為、研磨対象物と人工研磨紙との相性によっては、人工研磨紙自体の目詰まり・研磨対象物である木材等自体の毛羽立ちが生じる。また、人工砂粒を含有する切り屑が多く発生し、消耗が激しい等のデメリットがあげられる。さらに、人工研磨材は、数多くの品種が製造され入手し易く、手軽に使用することができるが、同時に消耗が激しい為、多くの面積を研磨する場合には多量の人工研磨紙が必要になる。
【0003】
また、トクサは、研磨特性を持ち、しかも多年草で、繁殖力が高い天然植物であるので、古来より研磨材として珍重されてきた。また、トクサは、仕上げ研磨作業の質及び効率の点において、人口研磨材より優れている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、研磨材としてのトクサの一般的な使用方法としては、乾燥させた物をそのまま使用、或いは湯煮して乾燥させたものを他材料に貼り付けするなど、トクサの有効性を活かしきれていない原始的なものばかりである。こうした従来の方法であると、そのまま乾燥したものは破損し易く作業効率の優れる物ではない。また、湯煮して乾燥・貼り付けしたものに於いては、他材料に貼り付けしたとしても手間をかけたわりに剥がれ易く、割れやすいなど、消耗し易いという問題がある。すなわち、トクサを研磨材として使用するには、時間と手間が掛かってしまい、トクサを研磨材として手軽に使用するための手法はまだ確立されていないのが現状である。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑みてなされた物であり、天然素材でありながら優れた特性を持つトクサの性質を活かし、簡素な構成で耐久性があり、しかも製造が容易で、且つ使い勝手の良い研磨材及びその研磨材のトクサ表皮の製造方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する為に、本発明に係る研磨材は、基材と、維管束などの内部組織を削ぎ落とした一又は複数のトクサ表皮とを具備し、前記一又は複数のトクサ表皮を、表面側が外側に位置するようにして、前記基材の少なくとも一の表面に貼り付けたことを特徴とするものである。
【0007】
本発明の研磨材では、維管束を含む内部組織を削ぎ落としたトクサ表皮を、表面側が外側に位置するようにして基材に貼り付けたことにより、トクサ表皮を基材に確実かつ容易に貼り付けることができる。また、トクサ表皮の厚さが薄いことにより、かかるトクサ表皮を基材に貼り付け加工した研磨材では、研磨作業中にトクサ表皮が剥がれにくくなり、トクサ表皮をより有効に活用することができる。したがって、本発明の研磨材は、構成が簡易で耐久性があり、しかも製造が容易で、且つ使い勝手がよいという特性を有する。
【0008】
また、基材は、皮革、木材、布、樹脂又は紙であり、トクサ表皮は接着剤により基材に貼り付けられていることが望ましい。これにより、基材を身近な素材で容易に入手することができ、また、トクサ表皮を基材に接着剤で容易に貼り付けることができる。
【0009】
本発明に係るトクサ表皮の製造方法は、上記の研磨材に用いられるトクサ表皮を製造する方法であって、トクサを、アルカリ性物質を含有した水溶液で湯煮した後、トクサから維管束を含む内部組織を削ぎ落とすことにより、厚さを薄くしたトクサ表皮を得ることを特徴とするものである。このように、トクサを、アルカリ性物質を含有した水溶液で湯煮したことにより、トクサから維管束を含む内部組織を削ぎ落とす作業を短時間で行うことができるので、上記の研磨材に使用するのに適した薄いトクサ表皮を容易に製造することができる。
【0010】
また、本発明に係るトクサ表皮の製造方法は、上記の研磨材に用いられるトクサ表皮を製造する方法であって、トクサを、アルカリ性物質を含有した水溶液で湯煮した後、トクサから維管束を含む内部組織を削ぎ落とすことにより、厚さを薄くしたトクサ表皮を得て、次に、その得られたトクサ表皮を、酸性の液体に浸して中和することを特徴とするものである。このように、トクサを、アルカリ性物質を含有した水溶液で湯煮したことにより、トクサから維管束を含む内部組織を削ぎ落とす作業を短時間で行うことができる。しかも、トクサ表皮を、酸性の液体に浸して中和することにより、トクサ表皮は、他の材料である基材への接着が安定して行える性質になるので、このトクサ表皮を用いると、トクサ表皮を基材に接着剤で容易に貼り付けることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の研磨材は、維管束を含む内部組織を削ぎ落としたトクサ表皮を、表面側が外側に位置するようにして基材に貼り付けたことにより、構成が簡易で耐久性があり、しかも製造が容易で、且つ使い勝手がよいという特性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1(a)は本発明の一実施形態である研磨材の概略平面図、図1(b)はその研磨材の概略右側面図である。
【図2】図2は、トクサを節目で切断して長手方向において切り込みを入れ、平坦にした状態における概略部分断面図である。
【図3】図3は節目で切断されたトクサの概略斜視図である。
【図4】図4(a)はトクサ表皮の概略平面図、(b)はその概略右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための最良の形態について説明する。図1(a)は本発明の一実施形態である研磨材の概略平面図、図1(b)はその研磨材の概略右側面図である。
【0014】
本実施形態の研磨材は、図1に示すように、基材としての皮革20と、一又は複数のトクサ表皮12とを有するものである。トクサ表皮12は、トクサ(砥草、木賊)から後述の特別な製造方法により得られたものである。
【0015】
ところで、トクサは、多年草であって、繁殖力も高い天然植物である。かかるトクサの茎には多数の節があり、その茎の内部は中空になっている。図2は、トクサを節目で切断して長手方向において切り込みを入れ、平坦にした状態における概略部分断面図である。図2に示すように、トクサは、その表面の組織であるトクサ表皮12の表面側に複数の凸起部14の列を有し、一方、内側には空洞(気孔)15や維管束11を含む内部の柔らかい組織(内部組織)がある。このように、トクサは凸起部を持つことにより、高い研磨性を有するとともに、クッション効果を有している。また、トクサ表皮の凸起部14の列の両側には非常に浅い溝がある。このような構造により、木材を研磨した時、出た切り屑は固着せず上記の溝にたまり、軽くたたくだけで切り屑を除去することができる。
【0016】
また、トクサは、その凸起部14が丸味を帯びた半球状であるため、切り込むというよりも摩擦によって擦り取る様に研磨を行っており、毛羽立ちは殆ど発生せず、同時に光沢(艶)賦与の効果にも富んでいる。このため、トクサは、木材表面となじみやすく、人工研磨材と比べて、切削溝の深さのムラを少なくし、少ない切り屑で仕上げ面の質を向上させることができる。本実施形態の研磨材では、かかる特性を有するトクサを利用しているが、トクサそのものを利用するのではなく、トクサから維管束などの内部組織を削ぎ落として得られるトクサ表皮を利用している。
【0017】
本実施形態の研磨材では、複数のトクサ表皮12を、図1に示すように、表面側、すなわち凸起部14が外側に位置するようにして、皮革20の一方の表面に貼り付けている。ここで、トクサ表皮12と皮革20との貼り付けには、接着剤を用いている。尚、図1(b)では、各構成要素を明確に表現するために、トクサ表皮12と皮革20とが離れている状態を示しているが、実際には、トクサ表皮12は皮革20に接着されている。
【0018】
次に、本実施形態の研磨材に用いられるトクサ表皮の製造方法について説明する。このトクサ表皮の製造方法は、トクサを、アルカリ性物質を含有した水溶液で湯煮する第一工程と、この第一工程が行われた後、トクサから内部組織を削ぎ落とすことにより、厚さを薄くしたトクサ表皮を得る第二工程と、この第二工程が行われた後、トクサ表皮を、酸性の液体に浸して中和する第三工程とを具備するものである。
【0019】
以下、このトクサ表皮の製造方法を詳しく説明する。図3は節目で切断されたトクサの概略斜視図、図4(a)はトクサ表皮の概略平面図、(b)その概略右側面図である。
【0020】
まず、刈り取ったトクサそのもの、若しくは、刈り取った後に乾燥させたトクサを、節目を切り落として、節のない節間だけとなるように切断する。そして、これら切断されたトクサ10のそれぞれに対して、長手方向に縦に走る繊維に沿って、すなわち凸起部の列の延びる方向に沿って切り込み10aを入れる。図3には、こうして切り込み10aが入れられた状態のトクサ10が示されている。
【0021】
次に、第一工程で使用するアルカリ性水溶液を作製する。例えばアルカリ性物質である重曹を用い、この重曹を水に溶かすことにより、pH値が8.5〜9.0に保たれた水溶液を作る。ここで、具体的には、水1Lに対して重曹を20gの割合で混合することが望ましい。
【0022】
第一工程では、このアルカリ性水溶液を投入した鍋に、図3に示す乾燥させたトクサ10を約20g入れ、中火〜弱火にて約3時間湯煮する。この第一工程を行う事により、アルカリ性水溶液には滑りが発生するので、この滑りが発生したアルカリ性水溶液で湯煮したトクサ10については、アルカリ性水溶液ではない通常の水で湯煮する場合と異なり、トクサ表皮12の内部にある維管束11を含む内部組織を柔軟にすることができ、したがって、かかる内部組織を短時間で削ぎ落とす事が容易になる効果が得られる。
【0023】
次に、第一工程が行われたトクサを、湯煮後のアルカリ性水溶液に漬けたまま冷ます。そして、その冷ました各個体のトクサを、シート状に広げる。その後、第二工程として、そのトクサから維管束11を含む内部組織を、板状の道具を用いて削ぎ落とす作業を行う。これにより、図4に示すように、維管束11を含む内部組織が排除されて、厚さを薄くしたトクサ表皮12が得られる。
【0024】
次に、第三工程を行う。具体的には、第二工程が行われて、維管束11を含む内部組織が排除されたトクサ表皮12を水で洗い流し、pH値1.3〜1.5の酸性の液体に約1分以上浸して中和する。ここで、酸性の液体(中和剤)としては、水1Lに対してクエン酸20gの割合で溶かした水溶液を用いることができる。トクサ表皮12は、アルカリ性のままでは、糊類の接着が不安定な状態にあるが、この第三工程(中和)を行う事により、トクサ表皮12は、酢酸ビニールエマルジョン型接着剤での接着が安定して行える性質になる為、研磨材の基材として用いられる皮革や木材などへの貼り付けが容易となる。
【0025】
その後、第三工程が行われたトクサ表皮12に対して、清水で酸性液を洗い流す。そして、その洗い流したトクサ表皮12を、密封容器にて表面の水分付着が無くなるまで6時間以上冷蔵保存する。ここで、維管束11を含む内部組織を排除し、中和したトクサ表皮12を、密閉容器にて冷蔵保存するのは、完全に乾燥しない様にするためである。以上により、本実施形態の研磨材に用いられるトクサ表皮12が製造される。
【0026】
次に、本実施形態の研磨材を製造する手順を説明する。まず、基材としての、適当なサイズにカットされた1mm〜5mm厚の皮革20を用意すると共に、上記のトクサ表皮の製造方法で製造されたトクサ表皮を複数用意する。そして、図1に示すように、各トクサ表皮12を、酢酸ビニールエマルジョン型接着剤を用い、表面側、すなわち凸起部14が外側に位置するようにして、皮革20の一方の表面に貼り付けている。このとき、各トクサ表皮12については、凸起部14の列が互いに平行になるように配置する。こうして、図1に示す研磨材を容易に得ることができる。
【0027】
本実施形態の研磨材によれば、基材にトクサ表皮を、表面側が外側に位置するようにして貼り付けて構成したことにより、例えば、木材を研磨する場合、人工研磨材と比較して木材表面となじみやすく、切削溝の深さのムラを少なくし、少ない切り屑で仕上げ面の質を向上させ、しかも光沢(艶)を賦与することができ、さらに従来のものに比べて作業の質及び効率を格段にアップすることができる。また、本実施形態の研磨材によれば、作業効率、作業の質及び仕上がりの質の向上だけでなく、トクサは繁殖能力の高い多年草常緑の天然植物であるので、環境に優しく、また研磨作業等で人体に及ぼす悪影響を軽減することができる。
【0028】
また、本実施形態の研磨材によれば、容易に量産することができ、また作業工程に於ける殺菌性も有し、時・場所を選ばずに常に携行し易く、従来の人工研磨材のように気軽に使用することが可能となる。
【0029】
また、本実施形態の研磨材では、厚さを薄く加工したトクサ表皮を、凸起部が外側に位置するようにして基材(皮革)に貼り付けたことにより、トクサ表皮を基材に確実かつ容易に貼り付けることができる。また、トクサ表皮の厚さが薄いことにより、かかるトクサ表皮を基材に貼り付け加工した研磨材では、研磨作業中にトクサ表皮が剥がれにくくなり、トクサ表皮をより有効に活用することができる。したがって、本実施形態の研磨材は、構成が簡易で耐久性があり、しかも製造が容易で、且つ使い勝手がよいという特性を有する。
【0030】
また、本実施形態の研磨材に用いられるトクサ表皮は、トクサを、アルカリ性物質を含有した水溶液で湯煮した後、トクサから維管束を含む内部の柔らかい組織を削ぎ落とす方法により製造されている。これにより、トクサから維管束を含む内部組織を削ぎ落とす作業を短時間で行うことができ、本実施形態の研磨材に使用するのに適した薄いトクサ表皮を容易に製造することができる。
【0031】
また、本実施形態の研磨材に用いられるトクサ表皮は、上記のようにトクサから維管束を含む内部組織を削ぎ落とした後、酸性の液体に浸して中和する処理が施されている。このように中和処理を行ったことにより、トクサ表皮は、他の材料である基材への接着が安定して行える性質になるので、このトクサ表皮を用いると、トクサ表皮を基材に接着剤で容易に貼り付けることができる。
【0032】
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、トクサ表皮を基材の一の表面に貼り付けた場合について説明したが、トクサ表皮を基材の複数の表面に貼り付けるようにしてもよい。
【0033】
また、上記の実施形態では、基材として皮革を用いた場合について説明したが、基材としては、皮革以外に、木材、布、樹脂又は紙等を用いるようにしてもよい。このように、基材として皮革、木材、布、樹脂又は紙等の身近な素材を用いるのであれば、基材を容易に入手することができる。
【0034】
また、維管束を含む内部組織を削ぎ落とす方法は上記の実施形態の方法に限定されるものではなく、他の方法で内部組織を削ぎ落とすようにしてもよい。また、トクサ表皮の中和処理は省略することも可能である。
【0035】
更に、本実施形態の研磨材は、木材等の研磨に用いるだけでなく、愛玩動物用の爪研磨材として用いることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の研磨材では、トクサ表皮を、表面側、すなわち凸起部が外側に位置するようにして基材に貼り付けたことにより、トクサ表皮を基材に確実かつ容易に貼り付けることができる。また、トクサ表皮の厚さが薄いことにより、かかるトクサ表皮を基材に貼り付け加工した研磨材では、研磨作業中にトクサ表皮が剥がれにくくなり、トクサ表皮をより有効に活用することができる。したがって、本発明の研磨材は、木材などの研磨及び艶出し、愛玩動物用の爪研磨等、さまざまな研磨対象物に対する研磨処理のために使用するのに適している。
【符号の説明】
【0037】
10 トクサ
10a 切り込み
11 維管束
12 トクサ表皮
14 凸起部
15 空洞
20 皮革

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材と、維管束を含む内部組織を削ぎ落とした一又は複数のトクサ表皮とを具備し、前記一又は複数のトクサ表皮を、表面側が外側に位置するようにして、前記基材の少なくとも一の表面に貼り付けたことを特徴とする研磨材。
【請求項2】
前記基材は、皮革、木材、布、樹脂又は紙であり、前記トクサ表皮は接着剤により前記基材に貼り付けられていることを特徴とする請求項1記載の研磨材。
【請求項3】
請求項1又は2記載の研磨材に用いられるトクサ表皮を製造する方法であって、トクサを、アルカリ性物質を含有した水溶液で湯煮した後、前記トクサから維管束を含む内部組織を削ぎ落とすことにより、厚さを薄くした前記トクサ表皮を得ることを特徴とするトクサ表皮の製造方法。
【請求項4】
請求項1又は2記載の研磨材に用いられるトクサ表皮を製造する方法であって、トクサを、アルカリ性物質を含有した水溶液で湯煮した後、前記トクサから維管束を含む内部組織を削ぎ落とすことにより、厚さを薄くした前記トクサ表皮を得て、次に、その得られた前記トクサ表皮を、酸性の液体に浸して中和することを特徴とするトクサ表皮の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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