説明

確認メッセージ表示装置および確認メッセージ表示方法

【課題】携帯電話等の処理状況の確認メッセージは、使用者の使用状況、操作状況によって表示されないほうが、良好な使用環境となる。
【解決手段】装置の備える機能の処理が終了した状況確認を該装置の使用者に通知するためのメッセージを表示する手段を含んだ装置であって、該メッセージを表示する工程を含んだ機能が起動されたことを判別する手段と、該判別手段の判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される頻度が予め設定された第一の閾値以上であることを判定する手段と、該判別手段の判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される間隔が予め設定された第二の閾値以下であることを判定する手段と、該起動頻度が第一の閾値以上であり、そして該起動間隔が第二の閾値以下の場合に該メッセージを表示しないように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置の使用者にその装置の備える機能処理が終了した状況確認を促すためのメッセージを表示する手段を含んだその装置において、その確認メッセージの表示を抑止できる確認メッセージ表示装置および確認メッセージ表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、パーソナルコンピュータ等の表示部を備えた装置において、その装置が処理している機能がどのような状況にあるのかを、その装置の使用者に通知するためのメッセージを表示する装置が増えてきている。
【0003】
例えば、メール送信機能において電子メールの送信が完了した状況にて「送信しました」とのメッセージを暫時表示する携帯電話やパーソナルコンピュータ、またアドレス登録機能においてアドレス帳に電話番号、メールアドレス等の情報を登録した状況にて「登録しました」とのメッセージを暫時表示する携帯電話、そして設定登録機能において各種設定項目の設定を行った状況にて「設定しました」とのメッセージを暫時表示する携帯電話やパーソナルコンピュータ等がある。
【0004】
また、装置が有するデータを他の装置に送信する場合に「送信しますか」とのメッセージと共にその送信について「OK」もしくは「CANCEL」かの応答を求める装置もある。
【0005】
これらの処理状況を確認するために表示されるメッセージは使用者にとって面倒な場合があり、この応答を求めるメッセージを表示させないための設定を予め装置に行うことが検討されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−5847号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上記載したように、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の表示部を備えた装置は、これらの装置の処理状況を使用者に通知し、確認させるためのメッセージを表示する場合がある。
【0007】
この確認メッセージは、装置の操作に不慣れな使用者や、そのメッセージを表示する工程を含んだ機能を久しぶりに使用する場合に、使用者に安心感を与える。
【0008】
しかし、装置の操作に習熟した使用者にとって、この確認メッセージは無くても支障が無い場合が多く、操作効率を妨げる要因と考えられる。
【0009】
本目的は、装置の処理状況を確認するためのメッセージの表示される工程を含んだ機能が起動される頻度、間隔を判断して、このメッセージの表示を制御する確認メッセージ表示装置および確認メッセージ表示方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
確認メッセージ表示装置の一つの態様は、装置の備える機能の処理が終了した状況確認を該装置の使用者に通知するためのメッセージを表示する手段を含んだ装置であって、該メッセージを表示する工程を含んだ機能が起動されたことを判別する手段と、該判別手段の判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される頻度が予め設
定された第一の閾値以上であることを判定する手段と、該判別手段の判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される間隔が予め設定された第二の閾値以下であることを判定する手段と、該起動頻度が第一の閾値以上であり、そして該起動間隔が第二の閾値以下の場合に該メッセージを表示しないように制御する手段を備えることを特徴とする確認メッセージ表示装置を提供する。
【0011】
この態様によれば、装置の備える機能の処理が終了した状況確認のためのメッセージの表示される工程を含んだ機能が起動される頻度、間隔に基づいてこのメッセージを非表示にする確認メッセージ表示装置の提供が可能となる。
【0012】
確認メッセージ表示方法の一つの態様は、装置の備える機能の処理が終了した状況確認を該装置の使用者に通知するためのメッセージを表示する方法であって、該メッセージを表示する工程を含んだ機能が起動されたことを判別し、該判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される頻度が予め設定された第一の閾値以上であることを判定し、該判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される間隔が予め設定された第二の閾値以下であることを判定し、該起動頻度が第一の閾値以上であり、そして該起動間隔が第二の閾値以下の場合に該メッセージを表示しないように制御することを特徴とする確認メッセージ表示方法を提供する。
【0013】
この態様によれば、装置の備える機能の処理が終了した状況確認のためのメッセージの表示される工程を含んだ機能が起動される頻度、間隔に基づいてこのメッセージを非表示にする確認メッセージ表示方法の提供が可能となる。
【発明の効果】
【0014】
ここに開示する確認メッセージ表示装置または確認メッセージ表示方法によれば、装置の備える機能の処理が終了した状況確認のためのメッセージの表示される工程を含んだ機能が起動される頻度が閾値以上であり、かつ装置の備える機能の処理が終了した状況確認のためのメッセージの表示される工程を含んだ機能が起動される間隔が閾値以下の場合に、このメッセージを非表示にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以降、図面を併用して最良の形態について説明する。なお、図面において同一のものまたは類似するものについては同一の符号を記載する。
【0016】
なお、確認メッセージ表示装置として携帯電話を例にして以降の説明を記載するが、表示部を備えたパーソナルコンピュータ等が、その処理状況をその使用者に通知し、確認させるためのメッセージを表示する装置であっても同様である。
(実施例1)
図1は携帯電話の構成の概要を説明するための図である。
【0017】
10は携帯電話であり、以下に説明する1−5を備えている。
【0018】
1はキー入力部である。キー入力部1は携帯電話10に搭載されるキー(ボタンと表現する場合もある。)に応じて押されたキーを識別する情報を生成する。例えば、オンフックキー、オフフックキー、0〜9の数字キー、決定キー、クリアキー、メニューキー等がある。
【0019】
2は基本インタフェース部である。基本インタフェース部2はアンテナ、マイク、スピーカを備え、携帯電話10の基本機能である無線通信処理に必要な信号について処理している。
【0020】
3は表示部である。表示部3は携帯電話10が使用者に対して携帯電話10の処理状況を通知し、確認させる等のための文字、図形等の一時的な表示を行う。例えば、電話番号入力時の数字キー情報、メール送信時の送信するテキスト情報、そしてメール送信後の送信完了メッセージ等がある。
【0021】
4は装置制御処理部である。装置制御処理部4は、無線通信処理部41とアプリケーション処理部42を備え、キー入力部1からのキー情報、基本インタフェース部2との無線通信に関する情報、表示3への表示に関する情報の処理及びその制御を行う。
【0022】
無線通信処理部41は通信・呼処理制御を処理するCPU(Central Processing Unit)を備え、通信・呼処理を行うためのレイヤ1機能を提供する。
【0023】
アプリケーション処理部42はアプリケーション処理を担当するCPUを備え、キー入力部1からのキー情報、表示部3への表示情報の処理、そして携帯電話10に搭載されるアプリケーションソフトを実行するための処理等のアプリケーション機能の処理を行う。
【0024】
無線通信処理部41とアプリケーション処理部42は、無線通信機能とアプリケーション機能の間の信号の受け渡しに必要な情報の処理も行う。例えば、通信中の状態に応じた表示部3への表示のために、無線通信処理部41はアプリケーション処理部42へ通信の状態を通知する。
【0025】
5はソフトウェア群である。ソフトウェア群5は以下に説明する51−58のソフトウェアを備えている。
【0026】
デバイスドライバ51は携帯電話10の基本機能である無線通信処理に必要となる周辺機器を使えるようにするためのソフトウェアである。通信制御用OS52は無線通信処理部41が備える通信制御用CPUのためのOS(Operating System)である。通信制御ソフト53は通信制御プロトコル(レイヤ2/レイヤ3制御)の処理を行うためのソフトウェアである。ターミナルアダプタ54はISDN(Integrated Services Digital Network)などの回線終端装置(DSU:Digital Service Unit)に接続するためのインタフェース信号を処理するためのソフトウェアである。
【0027】
デバイスドライバ55は携帯電話10に搭載されるアプリケーション機能に必要となる周辺機器を使えるようにするためのソフトウェアである。アプリ用OS56はアプリケーション処理部42が備えるアプリケーション処理用のCPUのためのOSである。ミドルウェア57はアプリケーションソフトがハードウェア、OSを意識しなくても良いようにそれらの違いを吸収するためのソフトウェアである。アプリケーションソフト58は携帯電話10に搭載されるアプリケーションソフトウェアであり、例えば電子メールを実現するためのメールソフトウェア、ミュージックプレーヤを実現するためのソフトウェア、電子ゲームを実現するためのゲームソフトウェア等がある。
【0028】
図2はメッセージ表示の処理を説明するための図である。メッセージ表示機能処理部421、メッセージ表示制御部422、メッセージ表示判定部423、起動状況記憶部424、閾値データ格納部425、そして閾値データ更新部426は、図1に記載したアプリケーション処理部42に備えられ、表示部3に表示されるデータを処理する。
【0029】
メッセージ表示機能処理部421は、携帯電話10が処理している機能において、表示部3に表示されるデータを処理する工程を含んだ機能の表示機能を処理し、表示するデータをメッセージ表示制御部422に通知する。そして、携帯電話10が処理している機能
において、携帯電話10の使用者に対して、その処理状況を通知し確認させるための確認メッセージを表示する工程を含む機能があった場合に、その機能を識別するデータ(メッセージ表示機能名と記載する。)を起動状況記憶部424に通知する。なお、このメッセージ表示機能名はメッセージ表示制御部422にも表示データに含まれて通知される。
【0030】
なお、上記の確認メッセージとは、携帯電話10が備える機能の処理が終了した場合に、携帯電話10の使用者にその機能処理が終了したことを通知するためのメッセージである。例えば、メール送信機能にてメール送信処理が正常に終了した場合に「メールを送信しました」、アドレス登録機能にてアドレス登録処理が正常に終了した場合に「登録しました」等のメッセージである。この確認メッセージは、使用者が確認するために十分な、予め決められた時間だけ表示される。
【0031】
メッセージ表示制御部422は、メッセージ表示機能処理部421から通知される表示データについて、確認メッセージの表示制御を行う。つまり、メッセージ表示機能処理部421から通知されるメッセージ表示機能名をメッセージ表示判定部423に問合せする。そして、メッセージ表示判定部423からのデータに基づいて、確認メッセージを非表示にする表示データである場合に表示するか否かを制御し、表示させるためのデータを表示部3へ通知する。
【0032】
メッセージ表示判定部423は、メッセージ表示制御部422から該当する確認メッセージを表示するか非表示にするかを、起動状況記憶部424に記憶されている起動頻度、起動間隔のデータと、閾値データ格納部425に格納されている閾値データに基づいて判定する。その判定結果をメッセージ表示機能名に対応してメッセージ表示制御部422へ通知する。
【0033】
起動状況記憶部424は、メッセージ表示機能処理部421において確認メッセージを表示する工程を含む機能があった場合に通知されるデータ(メッセージ表示機能名)に基づいて、メッセージ表示機能名毎の累積起動回数、起動頻度を更新する。また記憶されている前回起動日時のデータと今回の起動日時のデータの差より起動間隔を求め、前回起動日時を更新する。更新した起動頻度、そして求めた起動間隔のデータをメッセージ判定部423へ通知する。
【0034】
なお、更新された累積起動回数、起動頻度、前回起動日時のデータは、後で説明する図3に示すように、メッセージ表示機能名毎に格納される。
【0035】
閾値データ格納部425は、後で説明する図4に示すように、メッセージ表示機能名毎に確認メッセージを非表示にするか否かを識別する非表示識別子と、確認メッセージを非表示にするか否かを判定する閾値として、累積起動回数、起動頻度、起動間隔を格納する。なお、累積起動回数を判定条件として用いる場合も考えられるので、閾値として格納している。
【0036】
閾値データ更新部426は、閾値データ格納部425が格納しているデータを、携帯電話10の使用者が更新する場合に、使用者が更新するために設定したデータを閾値データ格納部425に格納する。
【0037】
図3はメッセージ表示の起動状況を説明するための図であり、図2の起動状況記憶部424に格納されているデータを示している。
【0038】
例えば、起動状況記憶部424には、メール送信、アドレス登録等の確認メッセージを含む機能(メッセージ表示機能名と称する。)が登録されており、メッセージ表示機能名
に対応して累積起動回数、起動頻度、前回起動日時が格納されている。
【0039】
累積起動回数は装置使用開始からのその機能の起動された累積回数を示しており、確認メッセージを表示する工程を含む機能が起動される毎に更新される。
【0040】
起動頻度は本図では1日ごとにリセットされる、その機能の起動される頻度を示しており、確認メッセージを表示する工程を含む機能が起動される毎に更新される。
【0041】
前回起動日時は、確認メッセージを表示する工程を含む機能が起動される毎に、その起動された日時データと、ここに格納されている日時データとに基づいて起動間隔が計算され、メッセージ表示判定部423へ通知され、その起動された日時データが更新される。
【0042】
なお、ここに記憶されているデータは、携帯電話10の使用者によってリセットできる構成にしてもよい。
【0043】
図4はメッセージ表示の閾値を説明するための図であり、図2の閾値データ格納部425に格納されているデータを示している。
【0044】
例えば、メール送信、アドレス登録等の確認メッセージを含むメッセージ表示機能名、それに対応して非表示識別子、閾値として累積起動回数、起動頻度、起動間隔が格納されている。
【0045】
非表示識別子は確認メッセージを非表示の対象とするか否かを設定する識別子であり、例えばOFFの場合は非表示の対象とせず、ONの場合に非表示の対象とする。
【0046】
累積起動回数、起動頻度の閾値は、確認メッセージを非表示にするための最低値が設定されている。
【0047】
起動間隔は確認メッセージを非表示にするための起動の最大間隔を設定している。
【0048】
ここに格納されるデータは閾値データ更新部426からのデータに基づいて変更される。
【0049】
つまり、上記にて説明した携帯電話10では、確認メッセージを表示する工程を含む機能(メッセージ表示機能)が起動された場合、起動状況記憶部424に記憶されているそのメッセージ表示機能名毎の累積起動回数、起動頻度、前回起動日時を更新すると共に起動間隔を求める。そして、その起動頻度、起動間隔について、それに対応する閾値データ格納部425に格納されている閾値に基づいて非表示にするか否かを判定する。よって、メッセージ表示制御部422は、非表示対象となる確認メッセージについて、メッセージ表示判定部423の判定結果に基づいて、そのメッセージを非表示にするか否かを制御する。
【0050】
上記の携帯電話10によれば、確認メッセージを表示する工程を含む機能が起動された場合、その機能毎に、その起動頻度、起動間隔について予め設定されている閾値に基づいてその確認メッセージを非表示にするか否かを判定することが可能となるので、その機能毎に確認メッセージを非表示にすることが可能となる。また、その機能毎に確認メッセージを非表示にする対象から外すことも可能となる。
【0051】
図5はメッセージ表示の処理フローを示している。
【0052】
S1. 例えば携帯電話のメール送信機能のように、メッセージを表示する工程が含まれた機能が起動される。
【0053】
S2. ステップS1で起動された機能が、使用者に対してその機能の処理状況を通知し確認させるための確認メッセージを表示する工程を含む機能(メッセージ表示機能)に該当するか否かを判断する。本判断は、その機能が、図2に示した閾値データ格納部425に登録されているメッセージ表示機能に存在するか否かで判断できる。
【0054】
該当する機能であった場合はステップS3を処理し、該当する機能でなかった場合はステップS6のメッセージを表示する処理を実行する。
【0055】
S3. ステップS2にて確認メッセージを表示する工程を含む機能が起動された場合であり、その起動状況を記憶する。つまり、そのメッセージ表示機能名毎にその機能の累積起動回数、累積起動回数から求められる起動頻度を更新し、そして、その機能が起動された時刻データと前回の時刻データによって起動間隔を求め、時刻データ(前回起動日時)を更新する。
【0056】
S4. ステップS3で更新された起動頻度、S3で求められた起動間隔が予め設定した条件に該当するか否かを判断する。本ステップの詳細な処理フローを図6に示す。
【0057】
S5. ステップS4で起動頻度、起動間隔が予め設定した条件に該当する場合であり、メッセージを表示する工程にて処理されるメッセージを非表示にする。
【0058】
S6. ステップS2で確認メッセージを表示する工程を含んでいない機能の場合、もしくはステップS4で起動頻度、起動間隔が予め設定した条件に該当しない場合であるので、メッセージを表示する工程を実行してメッセージを表示する。
【0059】
図6はメッセージ表示の判断フローを示しており、図5のステップS4の処理内容を示している。
【0060】
S41. 起動された機能が確認メッセージを表示する工程を含む場合に本ステップは処理される。その機能に対応して格納されている、その確認メッセージを非表示にする対象とするか否かを示す非表示識別子に基づいて非表示にするかを判定する。
【0061】
なお、非表示識別子は図2に示す閾値データ格納部425に格納されている。メッセージ表示判定部423はメッセージ表示制御部422からの機能に関するデータ、つまりメール送信等のメッセージ表示機能名のデータを受け、閾値データ格納部425のメッセージ表示機能名に該当する非表示識別子により、該当する確認メッセージを非表示の対象とするか否かを判定する。
【0062】
判定結果により、非表示の対象であった場合はステップS42を処理し、表示する対象であった場合はステップS6を処理する。
【0063】
S42. ステップS41で確認メッセージを表示する工程を含む機能が非表示可能な対象であった場合に本ステップは処理される。その機能の起動された頻度(起動頻度)が予め設定されている閾値以上であるか否かを判定する。
【0064】
つまり、メッセージ表示判定部423は、該当するメッセージ表示機能名に対応する起動頻度に関するデータを起動状況記憶部424から、閾値に関するデータを閾値データ格納部425からそれぞれ読み出し、その起動頻度が閾値以上であるかを判定する。
【0065】
なお、該当する機能によっては、起動頻度の代わりに累積起動回数に基づいて判断しても良い。
【0066】
判定結果により、起動頻度が閾値以上の場合はステップS43を処理し、閾値未満の場合はステップS6を処理する。
【0067】
S43. ステップS42で確認メッセージを表示する工程を含む機能の起動頻度が閾値以上の場合に本ステップは処理される。その機能の起動された間隔(起動間隔)が予め設定されている閾値以下であるか否かを判定する。
【0068】
つまり、メッセージ表示判定部423は、起動状況記憶部424から通知される、該当するメッセージ表示機能名に対応する起動間隔のデータと、閾値データ格納部425から読み出される閾値に関するデータに基づいて、その起動間隔が閾値以下であるかを判定する。
【0069】
この判定結果により、起動間隔が閾値以下の場合はステップS5にてメッセージ表示制御部422は確認メッセージを非表示にするように制御し、起動間隔が閾値より大きい場合はステップS6にてメッセージ表示制御部422は確認メッセージを表示するように制御する。
【0070】
本実施例によれば、確認メッセージを表示する工程を含む機能が起動された場合、その機能毎に確認メッセージを非表示にする対象であるか否かを判定する。非表示にする対象である場合のみ、その機能の起動回数が閾値以上か否かを判定し、閾値以上の場合のみにその機能の起動回数が閾値以下か否かを判定し、閾値以下の場合にその機能の確認メッセージを非表示にすることが可能となる。また、確認メッセージを表示する工程を含む機能が起動されるたびに、上に記載した処理が行われるので、暫くその機能を使用しなかった場合には確認メッセージは表示されるようになる。
【0071】
また、この閾値は使用者によって設定(変更)を可能とするので、使用者の操作慣れ等使用者の特性に応じた制御が可能となる。
(実施例2)
実施例1では、確認メッセージ表示装置として携帯電話を例にして以上の説明を記載した。
【0072】
本実施例では確認メッセージ表示装置としてパーソナルコンピュータを例にする。例えば図1において基本インタフェース部2、無線通信処理部41、そしてソフトウェア群5の51−54のフソフトウェアを除いた構成は、パーソナルコンピュータの構成と考えることができる。よって、実施例1に仔細した実勢形態はパーソナルコンピュータにて実現することが可能である。
【0073】
以上の実施例1〜2を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0074】
(付記1) 装置の備える機能の処理が終了した状況確認を該装置の使用者に通知するためのメッセージを表示する手段を含んだ装置であって、
該メッセージを表示する工程を含んだ機能が起動されたことを判別する手段と、
該判別手段の判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される頻度が予め設定された第一の閾値以上であることを判定する手段と、
該判別手段の判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される間隔が予め設定された第二の閾値以下であることを判定する手段と、
該起動頻度が第一の閾値以上であり、そして該起動間隔が第二の閾値以下の場合に該メッセージを表示しないように制御する手段を備えることを特徴とする確認メッセージ表示装置。
【0075】
(付記2) 装置の備える機能の処理が終了した状況確認を該装置の使用者に通知するためのメッセージを表示する方法であって、
該メッセージを表示する工程を含んだ機能が起動されたことを判別し、
該判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される頻度が予め設定された第一の閾値以上であることを判定し、
該判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される間隔が予め設定された第二の閾値以下であることを判定し、
該起動頻度が第一の閾値以上であり、そして該起動間隔が第二の閾値以下の場合に該メッセージを表示しないように制御することを特徴とする確認メッセージ表示方法。
【0076】
(付記3) 付記1に記載の確認メッセージ表示装置であって、
前記メッセージを非表示にする対象とするか否かが設定される識別子に基づいて、起動された前記機能を判定する手段と、
該識別子が該メッセージの非表示にする対象に設定されている場合に、前記起動頻度が第一の閾値以上であり、そして前記起動間隔が第二の閾値以下の場合に該メッセージを表示しないように制御する手段を備えることを特徴とする確認メッセージ表示装置。
【0077】
(付記4) 付記1に記載の確認メッセージ表示装置であって、
第一の閾値を設定できる手段と、第二の閾値を設定できる手段を備えることを特徴とする確認メッセージ表示装置。
【0078】
(付記5) 付記3に記載の確認メッセージ表示装置であって、
前記識別子を設定できる手段を備えることを特徴とする確認メッセージ表示装置。
【0079】
(付記6) 付記1に記載の確認メッセージ表示装置は携帯電話である。
【0080】
(付記7) 付記2に記載の確認メッセージ表示方法であって、
前記メッセージを非表示にする対象とするか否かが設定される識別子に基づいて、起動された前記機能を判定し、
該識別子が該メッセージの非表示にする対象に設定されている場合に、前記の起動頻度が第一の閾値以上であり、そして前記の起動間隔が第二の閾値以下の場合に該メッセージを表示しないように制御することを特徴とする確認メッセージ表示方法。
【0081】
(付記8) 付記2に記載の確認メッセージ表示方法であって、
使用者は必要に応じて、少なくとも第一の閾値と第二の閾値の何れかの閾値を設定することを特徴とする確認メッセージ表示方法。
【0082】
(付記9) 付記7に記載の確認メッセージ表示方法であって、
使用者は必要に応じて、前記識別子を設定することを特徴とする確認メッセージ表示方法。
【0083】
(付記10) 付記2に記載の確認メッセージ表示方法は携帯電話の状況確認メッセージ表示方法である。
【0084】
(付記11) 装置の備える機能の処理が終了した状況確認を該装置の使用者に通知するためのメッセージを表示する確認メッセージ表示装置を、
該メッセージを表示する工程を含んだ機能が起動されたことを判別する手段と、
該判別手段の判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される頻度が予め設定された第一の閾値以上であることを判定する手段と、
該判別手段の判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される間隔が予め設定された第二の閾値以下であることを判定する手段と、
該起動頻度が第一の閾値以上であり、そして該起動間隔が第二の閾値以下の場合に該メッセージを表示しないように制御する手段として機能させることを特徴とする確認メッセージ表示プログラム。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】携帯電話の構成の概要を説明するための図である。
【図2】携帯電話のメッセージ表示の処理を説明するための図である。
【図3】メッセージ表示の起動状況を説明するための図である。
【図4】メッセージ表示の閾値を説明するための図である。
【図5】メッセージ表示の処理フローを示している。
【図6】メッセージ表示の判断フローを示している。
【符号の説明】
【0086】
10 携帯電話
1 キー入力部
2 基本インタフェース部
3 表示部
4 装置制御処理部
41 無線通信処理部
42 アプリケーション処理部
421 メッセージ表示機能処理部
422 メッセージ表示制御部
423 メッセージ表示判定部
424 起動状況記憶部
425 閾値データ格納部
426 閾値データ更新部
5 ソフトウェア群
51 デバイスドライバ
52 通信制御用OS
53 通信制御ソフト
54 ターミナルアダプタ
55 デバイスドライバ
56 アプリ用OS
57 ミドルウェア
58 アプリケーションソフト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置の備える機能の処理が終了した状況確認を該装置の使用者に通知するためのメッセージを表示する手段を含んだ装置であって、
該メッセージを表示する工程を含んだ機能が起動されたことを判別する手段と、
該判別手段の判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される頻度が予め設定された第一の閾値以上であることを判定する手段と、
該判別手段の判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される間隔が予め設定された第二の閾値以下であることを判定する手段と、
該起動頻度が第一の閾値以上であり、そして該起動間隔が第二の閾値以下の場合に該メッセージを表示しないように制御する手段を備えることを特徴とする確認メッセージ表示装置。
【請求項2】
装置の備える機能の処理が終了した状況確認を該装置の使用者に通知するためのメッセージを表示する方法であって、
該メッセージを表示する工程の処理を含んだ機能が起動されたことを判別し、
該判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される頻度が予め設定された第一の閾値以上であることを判定し、
該判別結果により、該メッセージを表示する工程を含んだ機能の起動される間隔が予め設定された第二の閾値以下であることを判定し、
該起動頻度が第一の閾値以上であり、そして該起動間隔が第二の閾値以下の場合に該メッセージを表示しないように制御することを特徴とする確認メッセージ表示方法。
【請求項3】
請求項1に記載の確認メッセージ表示装置であって、
前記メッセージを非表示にする対象とするか否かが設定される識別子に基づいて、起動された前記機能を判定する手段と、
該識別子が該メッセージの非表示にする対象に設定されている場合に、前記起動頻度が第一の閾値以上であり、そして前記起動間隔が第二の閾値以下の場合に該メッセージを表示しないように制御する手段を備えることを特徴とする確認メッセージ表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の確認メッセージ表示装置であって、
第一の閾値を変更できる手段と、第二の閾値を変更できる手段を備えることを特徴とする確認メッセージ表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の確認メッセージ表示装置は携帯電話である。
【請求項6】
請求項2に記載の確認メッセージ表示方法であって、
前記メッセージを非表示にする対象とするか否かが設定される識別子に基づいて、起動された前記機能を判定し、
該識別子が該メッセージの非表示にする対象に設定されている場合に、前記の起動頻度が第一の閾値以上であり、そして前記の起動間隔が第二の閾値以下の場合に該メッセージを表示しないように制御することを特徴とする確認メッセージ表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−61491(P2010−61491A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−227806(P2008−227806)
【出願日】平成20年9月5日(2008.9.5)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】