説明

磁気カードリーダ及びその感度制御プログラム

【課題】感度が高くなりすぎることによる誤読を生じることがなく、最適な感度で磁気カードから読取データを読み取ることができること。
【解決手段】磁気ヘッド部23により磁気カード8から読み取られた読取データが正常に読み取られたか否かを判定し、正常に読み込まれなければ、読取データが正常に読み取られるまで、例えば磁気ヘッド部23の読取感度を最大2段階まで段階的に大きく設定可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気カードに記憶されている磁気データを読み取る磁気カードリーダ及びその感度制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、商品情報処理装置として例えばPOSシステムや電子キャッシュレジスタ(ECR)には、磁気カードに記憶されている磁気データを読み取る磁気カードリーダが備えられている。磁気カードとしては、例えば顧客のクレジットカードやポイントカード、キャシュカードがある。これらカードは、カード本体上に磁性体により形成された磁気ストライプが設けられ、この磁気ストライプに各種データ(以下、磁気データと称する)が書き込まれる。
【0003】
磁気カードリーダは、磁気カードに記憶されている磁気データを読み取り、この磁気データを読取データとして復調して出力する。磁気カードリーダの技術は、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1は、磁気ヘッドの出力を増幅する増幅器の出力レベルをホールドする回路を備え、このホールドした値に反比例して増幅器のゲインを制御し、カード速度の変動や、磁化レベルの低下したカードに対しても読み取り性能を向上できることを開示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、増幅器の出力レベルに反比例して増幅器のゲイン、すなわち磁気カードリーダの感度を制御するが、感度が高くなりすぎると、ノイズ成分も増幅されてしまうために、磁気カードからの読取データの読み取りに誤り(誤読)が生じるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、感度が高くなりすぎることによる誤読を生じることがなく、最適な感度で磁気カードから読取データを読み取ることができる磁気カードリーダ及びその感度制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の主要な局面に係る磁気カードリーダは、磁気カードに記憶されている磁気データを読み取り、読取データとして出力する磁気ヘッド部と、磁気ヘッド部により読み取られた読取データが正常に読み取られたか否かを判定し、正常に読み込まれなければ、読取データが正常に読み取られるまで磁気ヘッド部の読取感度を段階的に大きく可変する制御部とを具備する。
【0007】
本発明の主要な局面に係る磁気カードリーダの感度制御プログラムは、磁気ヘッド部により磁気カードから読み取られた読取データが正常に読み取られたか否かを判定し、正常に読み込まれなければ、読取データが正常に読み取られるまで磁気ヘッド部の読取感度を段階的に大きく可変する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、感度が高くなりすぎることによる誤読を生じることがなく、最適な感度で磁気カードから読取データを読み取ることができる磁気カードリーダ及びその感度制御プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係る磁気カードリーダを備えたPOS端末装置の一実施の形態を示す外観図。
【図2】同装置の機能ブロック構成図。
【図3】同装置における磁気カードリーダを示す構成図。
【図4】同装置におけるオペレータディスプレイに表示される注意文の一例を示す図。
【図5】同装置におけるオペレータディスプレイに表示される警告文の一例を示す図。
【図6】同装置における感度制御フローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は磁気カードリーダを備えたPOS端末装置1の外観図を示す。このPOS端末装置1は、商品データ処理装置2と、オペレータディスプレイ3と、客面ディスプレイ4と、磁気カードリーダ5とを備える。オペレータディスプレイ3と客面ディスプレイ4とは、そのオペレータ表示画面3aと客面表示画面4aとを相反する方向に向けて商品データ処理装置2上に設けられている。オペレータディスプレイ3は、オペレータ表示画面3aの全面上にタッチパネル3bが設けられている。
【0012】
磁気カードリーダ5は、例えばオペレータディスプレイ3を囲む四辺形状の枠6上に設けられている。この磁気カードリーダ5は、例えば顧客の買い物時におけるクレジットカードによる取り引きやポイントカードからのポイントの読み取り時等に、これらクレジットカードやポイントカード、キャシュカード等の磁気カード8に書き込まれている磁気データを読み取る。磁気カードリーダ5には、磁気カード8をスライド移動するためのライン状のスライド溝7が設けられている。このスライド溝7内に磁気カード8がスライド移動すると、磁気カードリーダ5は、磁気カード8に記録されている磁気データを読み取る。なお、磁気カード8には、磁性体により形成された磁気ストライプ8aが設けられ、この磁気ストライプ8aに磁気データが書き込まれている。
【0013】
図2はPOS端末装置1の機能ブロック構成図を示す。POS端末装置1は、CPU10を搭載する。このCPU10には、オペレータディスプレイ3と、タッチパネル3bと、客面ディスプレイ4と、磁気カードリーダ5とがバスBを介して接続されている。又、CPU10には、メモリ11と、キーボード12と、ハードディスクドライブ(HDD)13と、バーコードスキャナ14と、通信装置15とがバスBを介して接続されている。バーコードスキャナ14は、例えば商品に付されている価格等のバーコードを読み取る。通信装置15は、例えばPOSサーバとの間でデータ通信を行う。CPU10は、バスBを介してオペレータディスプレイ3と、タッチパネル3bと、客面ディスプレイ4と、磁気カードリーダ5と、メモリ11と、キーボード12と、ハードディスクドライブ(HDD)13と、バーコードスキャナ14と、通信装置15との各動作を制御する。
【0014】
図3は磁気カードリーダ5の構成図を示す。磁気カードリーダ5は、磁気ヘッド20を備える。この磁気ヘッド20は、磁気カード8の磁気ストライプ8aに記憶されている磁気データを読み取ってその電気信号を出力する。磁気ヘッド20の出力端子には、増幅回路(AMP)21を介して復調回路22、インタフェース(I/F)回路24が接続されている。増幅回路21は、磁気ヘッド20の出力信号を増幅する。この増幅回路21は、増幅率に応じた複数の定数を有し、この定数を可変することによって増幅率を可変可能である。復調回路22は、増幅回路(AMP)21の増幅出力を復調して複数ビットのパラレル信号から成る読取データとして出力する。なお、磁気ヘッド20と増幅回路21と復調回路22とにより磁気ヘッド部23を構成する。I/F回路24は、バスBを介してCPU10に接続されている。このI/F回路24は、復調回路22からのパラレルの読取データをシリアルの読取データに変換してバスBに送る。
【0015】
磁気カードリーダ5には、制御部としての感度制御回路30と感度切替回路31とが設けられている。感度制御回路30は、I/F回路24内に設けられている。感度切替回路31は、増幅回路21に接続されている。
【0016】
感度制御回路30は、コンピュータから成り、予め感度制御プログラムが記憶されている。この感度制御プログラムは、コンピュータに、磁気ヘッド部23により磁気カード8から読み取られた読取データが正常に読み取られたか否かを判定する判定機能と、正常に読み込まれなければ、読取データが正常に読み取られるまで、磁気ヘッド部23の読取感度を段階的に大きく可変する読取感度機能とを実現させる。
【0017】
具体的に、感度制御回路30は、読取データが正常に読み取られたか否かを判定し、正常に読み込むと、増幅回路21の増幅率を可変させず、通常の増幅率に設定した状態にする。一方、読取データが正常に読み込まれなければ、感度制御回路30は、再度、スライド溝7内に磁気カード8がスライド移動されて読取データが正常に読み取られるまで、増幅回路21の定数を切り替えて増幅率を複数段で段階的に大きく可変する増幅率指令を感度切替回路31に発する。実際に感度制御回路30は、同一の磁気カード8に対する読み込みで、増幅回路21の増幅率を大きくする段数を例えば最大2段階に設定する。すなわち、磁気ヘッド部23の読取の最大感度は、2段階まで大きく設定可能とする。
【0018】
感度制御回路30は、増幅回路21の増幅率を順次大きく可変し、読取データを正常に読み取ると、増幅回路21の増幅率を元の通常の増幅率に戻す指令を感度切替回路31に発する。
【0019】
感度制御回路30は、読取データを正常に読み込まれなければ、再度、磁気カード8に記憶されている磁気データの読み取りを促す報知、例えばオペレータディスプレイ3のオペレータ表示画面3a上に図4に示すような「もう1回、磁気カードの読み込みを行ってください」の注意文D1を表示するようCPU10に信号を送信する。磁気データの読み取りを促す報知は、オペレータ表示画面3a上への表示に限らず、例えばスピーカを動作させて音声によって「もう1回、磁気カードの読み込みを行ってください」を知らせてもよい。また、CPU10は、警告音を1回鳴らすようしてもよい。
【0020】
感度制御回路30は、同一の磁気カード8に対する読み込みで、読取データを例えば最大2回繰り返して正常に読み込まれなければ、当該磁気カード8から磁気データを読み込むことができない旨を報知、例えばオペレータディスプレイ3のオペレータ表示画面3a上に「この磁気カードは、読み込みができません」の警告文D2を表示するようCPU10に信号を送信する。CPU10は、この警告文D2をオペレータディスプレイ3に表示するか、音声で知らせるか、警告音を2回鳴らして報知する。これと共に、感度制御回路30は、読取データを例えば最大2回繰り返して正常に読み込まれなければ、当該磁気カード8からの磁気データの読み込みをエラーとして扱い、読取データの読み込み処理を終了する旨をCPU10に通知する。
【0021】
感度切替回路31は、感度制御回路30から増幅率を大きく可変する指令を受けると、増幅回路21の増幅率の定数を切り替えて、増幅回路21の増幅率を1段ずつ大きく可変する。
【0022】
感度切替回路31は、感度制御回路30から通常の増幅率に戻す指令を受けると、増幅回路21の増幅率の定数を通常の増幅率の定数切り替えて、増幅回路21の増幅率を通常の増幅率に戻す。
【0023】
次に、上記の如く構成された磁気カードリーダ5の動作について図6に示す感度制御フローチャートに従って説明する。
【0024】
磁気カードリーダ5のスライド溝7内に磁気カード8がスライド移動すると、磁気ヘッド20は、磁気カード8の磁気ストライプ8aに記憶されている磁気データを読み取ってその電気信号を出力する。増幅回路21は、磁気ヘッド20の出力信号を通常の増幅率で増幅する。復調回路22は、増幅回路21の増幅出力を復調して複数ビットのパラレル信号から成る読取データとして出力する。
【0025】
感度制御回路30は、ステップS1において、読取データが正常に読み取られたか否かを判定する。この判定の結果、読取データが正常に読み取られていると、感度制御回路30は、ステップS2からステップS3に移り、読取データを正常に読み込んだとして読み込みを完了し、ステップS4において、増幅回路21の増幅率を通常の増幅率に戻す。なお、増幅回路21の増幅率が大きく可変されていなければ、感度制御回路30は、通常の増幅率に設定した状態にする。
【0026】
一方、読取データが正常に読み取られていなければ、感度制御回路30は、ステップS2からステップS5に移り、磁気ヘッド部23の読取の最大感度が2段階まで大きく設定しても正常に読み取られていない否かを判定する。
【0027】
この判定の結果、磁気ヘッド部23の読取感度は、1段階も大きく設定していないので、感度制御回路30は、ステップS6からステップS7に移り、増幅回路21の定数を切り替えて増幅率を1段階大きく可変する増幅率指令を感度切替回路31に発する。この感度切替回路31は、ステップS8において、感度制御回路30から増幅率を大きく可変する指令を受けて増幅回路21の増幅率の定数を切り替え、増幅回路21の増幅率を1段大きく設定する。
【0028】
これと共に、感度制御回路30は、再度、磁気カード8に記憶されている磁気データの読み取りを促す報知、例えばオペレータディスプレイ3のオペレータ表示画面3a上に図4に示すような「もう1回、磁気カードの読み込みを行ってください」の注意文D1を表示するよう、CPU10に信号を送信する。CPU10はこの信号を元に注意文D1をオペレータディスプレイ3に表示する。
【0029】
再び、磁気カードリーダ5のスライド溝7内に磁気カード8がスライド移動される。感度制御回路30は、読取データが正常に読み取られていると判定すると、ステップS3において、読取データを正常に読み込んだとして読み込みを完了し、ステップS4において、増幅回路21の増幅率を通常の増幅率に戻す。
【0030】
一方、再度、読取データが正常に読み取られていなければ、感度制御回路30は、磁気ヘッド部23の読取の最大感度を1段階大きく設定しているので、ステップS5からステップS7に移り、増幅回路21の増幅率をさらに1段階(2段階目)大きく可変する増幅率指令を感度切替回路31に発する。この感度切替回路31は、ステップS8において、増幅回路21の増幅率をさらに1段大きく設定する。これと共に、感度制御回路30は、再度、オペレータディスプレイ3のオペレータ表示画面3a上に図4に示すような「もう1回、磁気カードの読み込みを行ってください」の注意文D1を表示するようCPU10に信号を送信する。CPU10はこの信号を受けると注意文D1をオペレータディスプレイ3に再度表示する。
【0031】
再び、磁気カードリーダ5のスライド溝7内に磁気カード8がスライド移動され、読取データが正常に読み取られていると判定すると、感度制御回路30は、上記同様に、増幅回路21の増幅率を通常の増幅率に戻す。
【0032】
一方、再度、読取データが正常に読み取られていなければ、感度制御回路30は、磁気ヘッド部23の読取の最大感度を既に2段階大きく設定しているので、ステップS6からステップS9に移り、増幅回路21の増幅率を通常の増幅率に戻し、当該磁気カード8からの磁気データの読み込みをエラーとして扱い、読取データの読み込み処理を終了する旨をCPU10に通知する。
【0033】
これと共に、感度制御回路30は、当該磁気カード8から磁気データを読み込むことができない旨を報知、例えば図5に示すようにオペレータディスプレイ3のオペレータ表示画面3a上に「この磁気カードは、読み込みができません」の警告文D2を表示するようCPU10に信号を送信する。CPU10はこの信号を受信すると警告文D2をオペレータディスプレイ3に表示する。
【0034】
このように上記一実施の形態によれば、磁気ヘッド部23により磁気カード8から読み取られた読取データが正常に読み取られたか否かを判定し、正常に読み込まれなければ、読取データが正常に読み取られるまで、例えば磁気ヘッド部23の読取感度を最大2段階まで段階的に大きく設定可能とする。これにより、磁気カード8の磁気ストライプ8aに記憶されている磁気データの磁気の大きさが小さくなり、磁気カード8から読取データを読み取りにくくなっても、当該読取データを確実に読み込むことができる。この場合、磁気ヘッド部23の読取感度を例えば最大2段階で段階的に大きくするので、磁気ヘッド部23の読取感度が高くなりすぎることによる誤読を生じることがなく、最適な感度で磁気カード8から読取データを読み取ることができる。
【0035】
読取データが正常に読み取られていなければ、オペレータディスプレイ3に「もう1回、磁気カードの読み込みを行ってください」の注意文D1を表示するので、オペレータに対して磁気カードの読み込みを促すことができ、さらに、磁気ヘッド部23の読取感度を例えば最大2段階大きく設定しても読取データが正常に読み取られていなければ、オペレータディスプレイ3に「この磁気カードは、読み込みができません」の警告文D2を表示し、本磁気カードリーダ5での磁気カード8に対する取り扱いを知らせることができる。
【0036】
読取データを正常に読み込むと、増幅回路21の増幅率を通常の増幅率に戻すので、別の磁気カード8の磁気データの状態に自動的に戻すことができ、別の磁気カード8の読み込みに影響を与えることがない。
【0037】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0038】
上記一実施の形態では、感度制御回路30をI/F回路24内に設けているが、感度制御回路30の機能をCPU10に持たせてもよい。この場合、感度制御プログラムは、例えばメモリ11又はHDD13に記憶される。CPU10は、メモリ11又はHDD13に記憶されている感度制御プログラムを実行し、I/F回路24からバスBを介して読取データを読み込み、この読取データが正常に読み取られたか否かを判定し、正常に読み込むと、増幅回路21の増幅率を可変させず、通常の増幅率に設定した状態にする。一方、読取データが正常に読み込まれなければ、CPU10は、再度、スライド溝7内に磁気カード8がスライド移動されて読取データが正常に読み取られるまで、増幅回路21の定数を切り替えて増幅率を複数段、例えば最大2段階で段階的に大きく可変する増幅率指令を感度切替回路31に発する。
【0039】
CPU10は、増幅回路21の増幅率を順次大きく可変し、読取データを正常に読み取ると、増幅回路21の増幅率を元の通常の増幅率に戻す指令を感度切替回路31に発する。
CPU10は、読取データを正常に読み込まれなければ、再度、磁気カード8に記憶されている磁気データの読み取りを促す報知、例えばオペレータディスプレイ3に「もう1回、磁気カードの読み込みを行ってください」の注意文D1を表示する。
【0040】
CPU10は、同一の磁気カード8に対する読み込みで、読取データを例えば最大2回繰り返して正常に読み込まれなければ、当該磁気カード8から磁気データを読み込むことができない旨を報知、例えばオペレータディスプレイ3に「この磁気カードは、読み込みができません」の警告文D2を表示すると共に、当該磁気カード8からの磁気データの読み込みをエラーとして扱い、読取データの読み込み処理を終了する旨をCPU10に通知する。
【符号の説明】
【0041】
1:POS端末装置、2:商品データ処理装置、3:オペレータディスプレイ、3a:オペレータ表示画面、3b:タッチパネル、4:客面ディスプレイ、4a:客面表示画面、5:磁気カードリーダ、6:枠、7:スライド溝、8:磁気カード、8a:磁気ストライプ、10:CPU、11:メモリ、12:キーボード、13:ハードディスクドライブ(HDD)、14:バーコードスキャナ、15:通信装置、B:バス、15:通信装置、20:磁気ヘッド、21:増幅回路(AMP)、22:復調回路、23:磁気ヘッド部、24:インタフェース(I/F)回路、30:感度制御回路、31:感度切替回路。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0042】
【特許文献1】特開2001−236604号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気カードに記憶されている磁気データを読み取り、読取データとして出力する磁気ヘッド部と、
前記磁気ヘッド部により読み取られた前記読取データが正常に読み取られたか否かを判定し、正常に読み込まれなければ、前記読取データが正常に読み取られるまで前記磁気ヘッド部の読取感度を段階的に大きく可変する制御部と、
を具備することを特徴とする磁気カードリーダ。
【請求項2】
前記磁気ヘッド部は、前記磁気カードに記憶されている前記磁気データを読み取る磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドの出力信号を増幅する増幅回路と、
前記増幅回路の出力信号を前記読取データとして読み取る復調回路と、
を有し、
前記制御部は、前記読取データが正常に読み取られたか否かを判定し、正常に読み込まれなければ、前記読取データが正常に読み取られるまで前記増幅回路の増幅率を段階的に大きく可変する、
ことを特徴とする請求項1記載の磁気カードリーダ。
【請求項3】
前記制御部は、前記増幅回路の前記増幅率を段階的に大きく可変して前記読取データを正常に読み取ると、前記増幅回路の前記増幅率を元の前記増幅率に戻すことを特徴とする請求項2記載の磁気カードリーダ。
【請求項4】
前記制御部は、前記読取データを正常に読み込まれなければ、再度、前記磁気カードに記憶されている前記磁気データの読み取りを促す報知を行うことを特徴とする請求項2記載の磁気カードリーダ。
【請求項5】
前記制御部は、同一の前記磁気カードに対する読み込みで、前記読取データを少なくとも2回繰り返して正常に読み込まれなければ、前記磁気カードから前記磁気データを読み込むことができない旨を報知することを特徴とする請求項2記載の磁気カードリーダ。
【請求項6】
コンピュータに、
磁気ヘッド部により磁気カードから読み取られた読取データが正常に読み取られたか否かを判定する判定機能と、
正常に読み込まれなければ、前記読取データが正常に読み取られるまで前記磁気ヘッド部の読取感度を段階的に大きく可変する読取感度機能と、
を実現させることを特徴とする磁気カードリーダの感度制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−170928(P2011−170928A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−35117(P2010−35117)
【出願日】平成22年2月19日(2010.2.19)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】