説明

磁気共鳴映像装置

【課題】被検体が呼吸レベルを容易に許容範囲に合わせられるよう適切に支援する。
【解決手段】主制御部10gは、被検体200の呼吸レベルを検出する。主制御部10g、映像伝送システム11および表示システム12は、検出した呼吸レベルが許容範囲内であるか否かを被検体200に報知する。主制御部10gは、検出した呼吸レベルが許容範囲内であるときに磁気共鳴信号の収集を行うとともに、このように収集された磁気共鳴信号に基づいて被検体200の体を映像化するように各部を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検体内から放射される磁気共鳴信号に基づいて前記被検体内の画像を得る磁気共鳴映像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
磁気共鳴映像(MRI)法で冠動脈を撮像するためには、3次元(3D)のSSFP(steady state free precession)シーケンスを用いて、息止め、もしくは自然呼吸下で撮像する方法が用いられる。特に心臓全体の冠動脈走行を画像化するWH MRCA(whole heart MR coronary angiography)の場合には、息止めでは空間分解能が不十分なことがある。
【0003】
これの対策としては、自然呼吸下で、例えば横隔膜の位置をNMR(nuclear magnetic resonance)信号に基づいて検出することによって呼吸レベルをモニタしながら、その呼吸レベルに合わせて撮像する位置を変えながら撮像するRMC(realtime motion correction)法が用いられる。
【0004】
ただし、精度良く撮像できる位置の可変量にはある程度の制限があるために、呼吸による動きの範囲に対して一定の閾値を設けて、その閾値より動きが大きくなっているときには撮像のためのNMR信号の収集を休止するという方法が用いられる。すなわち例えば、図21(a)に示すような領域Rについて収集したNMR信号を1次元フーリエ変換して得られる信号(以下、モニタ信号と称する)からは、体軸方向に関しての横隔膜の位置が検出できる。体軸方向に関する横隔膜の位置は呼吸に応じて周期的に上下するから、周期的に検出される横隔膜の位置を時系列にプロットすることによって、呼吸動に同期した図21(b)に示すようなモニタ信号を得ることができる。このモニタ信号のピークが図21(b)に示すように上限閾値USLと下限閾値LSLとの間の許容範囲外にあるときには撮像しないか、もしくは収集したデータを用いないようにし、許容範囲内にあるときにはデータ収集を行う。さらに、呼吸動に合わせて撮像する位置を変えながら撮像を行う。
【0005】
この様にすることで、自然呼吸下でもかなりの高分解能の3D画像が良好に得られる。
【0006】
しかしながら、呼吸レベルが一定でなく次第に下がったり、あるいは次第に上がったりし、NMR信号を1次元フーリエ変換して得られる信号における横隔膜の位置に相当する部分が例えば図21(c)に示すように許容範囲から外れてしまうと、撮像時間が長くなったり、最悪のケースでは検査を終了できなくなるおそれがあった。
【0007】
このため、例えば図22に示すように、帯状の固定具、いわゆる腹帯500を用いて腹部を固定する方法が用いられる。この腹帯500により、ある程度の呼吸動の抑制効果は得られる。
【0008】
しかしながら、腹帯500で腹部を固定しても、完全には呼吸動を抑えることは出来ず、やはり長時間での撮像では、呼吸レベルが変動して検査時間が延長する恐れがあった。また、呼吸動を減らすために腹帯500による固定強度を上げると、被検体への負担が大きくなり、検査が長引いた場合に今度は固定による不快感から被検体が動き出してしまう恐れがあった。さらには、被検体が大きい場合、腹帯500さえ出来ない場合も生じる。
【0009】
一方、自然呼吸下ではなく、複数回の息止めを繰り返して3次元データを撮像するマルチブレスホールド法もある。
【0010】
マルチブレスホールド法では、図23(a)に示すように心臓全体を含む1つのスラブS1についてのデータ収集を、被検体が繰り返し息止めするのに同期して間欠的に行う。さらには、このマルチブレスホールド法にRMCを併用して、モニタ信号が許容範囲内に入っている時にのみデータ収集を行う方法がある。しかしながら、被検体は自身の呼吸レベルを正しく把握することが困難であるため、被検体が均一な息止めをしているつもりであっても、その息止め状態における呼吸レベルがばらつく。このため、例えばRMC併用の場合には図23(b)に示すように、息止めをしていてもモニタ信号が許容範囲内にならない場合がある。この場合には、被検体が息止めをしているにも拘わらずにデータ収集が行われず、被検体の負担となる。しかも、このような不適切な息止めは、データ収集を行えない期間が長くなって、データ収集の効率が低下して検査時間が長くなってしまう。また、撮像時間が長くなると、息止めを繰り返すことによって被検体が疲れ、息止め状態における呼吸レベルがさらに乱れやすくなるために最悪のケースでは検査を終了できなくなるおそれがあった。また、RMCを併用しないマルチブレスホールド法の場合は、複数のスラブのデータが息止め位置が異なる状態でそれぞれ収集されるために、再構成された画像におけるスラブどうしのつなぎ目がバラバラになる恐れがあった。
【0011】
一方、図24(a)に示すように心臓全体を含む領域を複数のスラブS1〜S4に分割して、これらのスラブS1〜S4のそれぞれで個別にデータ収集を行うようにするマルチスラブ法が考えられている。この場合も、単純なマルチブレスホールド法またはRMCを併用したマルチブレスホールド法の適用が考えられる。図24(b)は、RMCを併用するマルチブレスホールド法を適用する場合を示しており、スラブ毎に許容範囲を変更する。この場合、各スラブでそれぞれ許容範囲が異なるため、収集されたデータを用いてそのまま再構成すると、スラブ毎に断層ができるという不具合があった。単純なマルチブレスホールド法の場合も、同様な断層が生じる。このようなマルチスラブ法を採用する場合でも、RMCを併用したマルチブレスホールド法の場合は毎回の息止め位置が異なることによるデータ収集の効率低下は上記と同様に生じ、単純なマルチブレスホールド法の場合は息止め位置が毎回異なることによる各スラブのブラーリングは上記と同様に生じる。
【特許文献1】特開2000−041970
【特許文献2】特開2000−157507
【特許文献3】特開2004−057226
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
以上のように自然呼吸法では、呼吸レベルのばらつきや呼吸レベルの長期変動により、ナビゲータエコー法によるデータ収集効率が悪化してしまう。
【0013】
またマルチブレスホールド法とシングルスラブ法とを組み合わせて適用すると、息止め位置が毎回異なることによるブラーリングが生じてしまう。
【0014】
マルチブレスホールド法とマルチスラブ法とを組み合わせて適用する場合、1つの撮像領域についてのデータ収集毎に息止め位置が異なるが、これに合わせて許容範囲が変わるために、収集されたデータは異なる位置でのデータとなる。このため、最終的に得られる3D画像にミスレジストレーションが発生し、当該3D画像においてデータの不連続性が生じてしまうという不具合があった。そこでこのような不連続性を軽減するために、画像処理等において各スラブの位置合わせを行う必要があったが、データ収集時に各スラブに含まれるデータ位置が既に異なっているために、適切に合わせることが困難であった。
【0015】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは第1に、被検体が呼吸レベルを容易に許容範囲に合わせられるよう適切に支援することにある。
【0016】
本発明の目的とするところは第2に、各スラブ間のミスレジストレーションやブラーリングの発生を抑えることにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の第1の態様による磁気共鳴映像装置は、被検体に一様な静磁場を印加するとともに、高周波磁場および傾斜磁場を所定のパルスシーケンスに従って前記被検体に印加して前記被検体からの磁気共鳴信号を収集する収集手段と、前記収集手段により収集された前記磁気共鳴信号に基づいて前記被検体を映像化する映像化手段と、前記被検体の呼吸レベルを検出する検出手段と、検出された前記呼吸レベルが許容範囲内であるか否かを前記被検体に報知する報知手段と、検出された前記呼吸レベルが前記許容範囲内であるときに映像化用の前記磁気共鳴信号の収集を行うとともに、このように収集された映像化用の前記磁気共鳴信号に基づいて前記被検体を映像化するように前記収集手段および前記映像化手段を制御する手段とを備える。
【0018】
本発明の第2の態様による磁気共鳴映像装置は、被検体に一様な静磁場を印加するとともに、高周波磁場および傾斜磁場を所定のパルスシーケンスに従って前記被検体に印加して前記被検体からの磁気共鳴信号を複数のスラブのそれぞれについて個別に収集する収集手段と、収集された前記磁気共鳴信号に基づいて前記複数のスラブを包含する撮像領域に関して映像化する映像化手段と、前記被検体の呼吸レベルを検出する手段と、検出された前記呼吸レベルが前記複数のスラブのそれぞれに対して設定される許容範囲内であるときに前記磁気共鳴信号の収集を行うように前記収集手段を制御する手段と、前記複数のスラブのうちの最初のスラブについての前記収集が開始される前に検出された前記呼吸レベルに基づいて前記複数のスラブのそれぞれに共通に適用するものとして前記許容範囲を1つ設定する手段とを備える。
【0019】
本発明の第3の態様による表示装置は、被検体の呼吸レベルが許容範囲内であるときに前記被検体から収集された映像化用の磁気共鳴信号に基づいて前記被検体を映像化する磁気共鳴映像装置とともに使用される表示装置であって、前記被検体の呼吸レベルが前記許容範囲内であるか否かを表す映像を生成する生成手段と、前記映像を前記被検体に対して表示する表示手段とを備える。
【発明の効果】
【0020】
本発明の第1の態様による磁気共鳴撮像装置や第3の態様による表示装置によれば、被検体が呼吸レベルを容易に許容範囲に合わせられるよう適切に支援することが可能となる。
【0021】
本発明の第2の態様による磁気共鳴撮像装置によれば、各スラブ間のミスレジストレーションやブラーリングの発生を抑えることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
【0023】
図1は本実施形態に係る磁気共鳴映像装置(MRI装置)100の構成を示す図である。このMRI装置100は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイルユニット2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、送信RFコイル6、送信部7、受信RFコイル8、受信部9、計算機システム10、映像伝送システム11および表示システムを具備する。
【0024】
静磁場磁石1は、中空の円筒形をなし、内部の空間に一様な静磁場を発生する。この静磁場磁石1としては、例えば永久磁石または超伝導磁石等が使用される。
【0025】
傾斜磁場コイルユニット2は、中空の円筒形をなし、静磁場磁石1の内側に配置される。傾斜磁場コイルユニット2は、互いに直交するX,Y,Zの各軸に対応する3種類のコイルが組み合わされている。傾斜磁場コイルユニット2は、上記の3種類のコイルが傾斜磁場電源3から個別に電流供給を受けて、磁場強度がX,Y,Zの各軸に沿って変化する傾斜磁場を発生する。なお、Z軸方向は、例えば静磁場と同方向とする。X,Y,Z各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Geおよびリードアウト用傾斜磁場Grにそれぞれ任意に使用される。スライス選択用傾斜磁場Gsは、任意にイメージング断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Geは、空間的位置に応じてNMR信号の位相を変化させるために利用される。リードアウト用傾斜磁場Grは、空間的位置に応じてNMR信号の周波数を変化させるために利用される。
【0026】
被検体200は、寝台4の天板4aに載置された状態で傾斜磁場コイルユニット2の空洞内に挿入される。寝台4が有する天板4aは寝台制御部5により駆動され、その長手方向および上下方向に移動する。通常、この長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように寝台4が設置される。
【0027】
送信RFコイル6は、傾斜磁場コイルユニット2の内側に配置される。送信RFコイル6は、送信部7から高周波パルスの供給を受けて、高周波磁場を発生する。
【0028】
送信部7は、ラーモア周波数に対応する高周波パルスを送信RFコイル6に送信する。
【0029】
受信RFコイル8は、傾斜磁場コイルユニット2の内側に配置される。受信RFコイル8は、上記の高周波磁場の影響により被検体から放射されるNMR信号を受信する。受信RFコイル8からの出力信号は、受信部9に入力される。
【0030】
受信部9は、受信RFコイル8からの出力信号に基づいてNMR信号データを生成する。
【0031】
計算機システム10は、インタフェース部10a、データ収集部10b、再構成部10c、記憶部10d、表示部10e、入力部10fおよび主制御部10gを有している。
【0032】
インタフェース部10aには、傾斜磁場電源3、寝台制御部5、送信部7、受信RFコイル8および受信部9等が接続される。インタフェース部10aは、これらの接続された各部と計算機システム10との間で授受される信号の入出力を行う。
【0033】
データ収集部10bは、受信部9から出力されるデジタル信号をインタフェース部10aを介して収集する。データ収集部10bは、収集したデジタル信号、すなわちNMR信号データを、記憶部10dに格納する。
【0034】
再構成部10cは、記憶部10dに記憶されたNMR信号データに対して、後処理、すなわちフーリエ変換等の再構成を実行し、被検体200内の所望核スピンのスペクトラムデータあるいは画像データを求める。
【0035】
記憶部10dは、NMR信号データと、スペクトラムデータあるいは画像データとを、患者毎に記憶する。
【0036】
表示部10eは、スペクトラムデータあるいは画像データ等の各種の情報を主制御部10gの制御の下に表示する。表示部10eとしては、液晶表示器などの表示デバイスを利用可能である。
【0037】
入力部10fは、オペレータからの各種指令や情報入力を受け付ける。入力部10fとしては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスを適宜に利用可能である。また入力部10fは、心臓全体などのイメージング領域、横隔膜などの同期対象部位としての励起スライスあるいは励起スラブのオペレータにより指定を受け付ける。
【0038】
主制御部10gは、図示していないCPUやメモリ等を有しており、MRI装置100を総括的に制御する。また主制御部10gは、呼吸レベルが前記許容範囲内であるか否かを表す映像の映像信号を生成する。この映像信号は、例えばNTSC(national television system committee)信号である。
【0039】
映像伝送システム11は、主制御部10gにより生成された映像信号を光で伝送する。
【0040】
表示システム12は、映像信号に基づいて映像を、撮影状態に置かれた被検体200が目視可能なように表示する。
【0041】
図2は映像伝送システム11および表示システム12の詳細な構成を示す図である。なお、図1と同一部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0042】
映像伝送システム11は、電気−光信号変換器11a、光ケーブル(光ファイバケーブル)11bおよび光−電気信号変換器11cを含む。表示システム12は、室内ディスプレイ12aおよびミラー12bを含む。
【0043】
図2における符号20はガントリを示す。ガントリ20は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイルユニット2および送信RFコイル6を収容している。ガントリ20は、静磁場磁石1がなす円筒形の軸心と一致する軸心を持ったほぼ円筒形の撮影空間20aを内部に有していて、この撮影空間20aをガントリ20の外部へと開放させる開口20b,20cが撮影空間の両端にそれぞれ形成されている。寝台4は、一方の開口20bの側にガントリ20に近接して配置されている。そして寝台4は、開口20bから撮影空間20aへと天板4aを送り込む。このため以後においては、開口20bを寝台側開口20bと称し、開口20cを反寝台側開口20cと称することとする。
【0044】
ガントリ20および寝台4は、磁気的にシールドされたシールドルームR1に配置されている。計算機システム10は、シールドルームR1とは別のオペレーションルームR2に配置されている。
【0045】
電気−光信号変換器11aは、シールドルームR1外に、ここではオペレーションルームR2内に配置されている。電気−光信号変換器11aは、インタフェース部10aから電気信号として出力される映像信号を光信号に変換する。
【0046】
光ケーブル11bは、電気−光信号変換器11aから光信号として出力される映像信号を光−電気信号変換器11cへと伝送する。
【0047】
光−電気信号変換器11cは、シールドルームR1内に配置される。光−電気信号変換器11cは、光ケーブル11bにより光信号として伝送された映像信号を電気信号に変換する。
【0048】
かくして映像伝送システム11は、映像信号を光信号としてシールドルームR1内に伝送する。
【0049】
室内ディスプレイ12aは、シールドルームR1内に配置される。室内ディスプレイ12aは、光−電気信号変換器11cから電気信号として出力される映像信号が表す映像を表示する。室内ディスプレイ12aは、その表示面が撮影空間20aの軸心にほぼ直交するとともに撮影空間20aの側を向く姿勢で、反寝台側開口20cの側に配置されている。室内ディスプレイ12aとしては、液晶モニタ等の周知の表示デバイスを利用可能である。ただし室内ディスプレイ12aは、その内部で発生するノイズがシールドルームR1内に漏れることを防止するように電磁シールド等を備える。
【0050】
ミラー12bは、撮影空間20aの内部に配置される。ミラー12bは、天板4aに載置されて撮影空間20aへと送り込まれた被検体200がそのままの姿勢で室内ディスプレイ12aに表示された映像を目視できるように、室内ディスプレイ12aに表示された映像を図3に示すように反射させる。
【0051】
次に以上のように構成されたMRI装置100の動作について説明する。
【0052】
このMRI装置100では、WH MRCAの際、マルチスラブ−マルチブレスホールド法によりデータ収集を行う。すなわち、例えば図4(a)に示すように心臓全体を含む領域を複数のスラブS1〜S4に分割して、これらのスラブS1〜S4のそれぞれで個別にデータ収集を行う。そして従来と同様に、横隔膜または肝臓の周辺から得られた磁気共鳴信号を1次元フーリエ変換して得られるモニタ信号のレベルが上限閾値USLと下限閾値LSLとの間の許容範囲内であるときに上記のデータ収集を実行する。
【0053】
ただし本実施形態においては、主制御部10gは図4(b)に示すように、1番目のスラブS1の収集前もしくは開始と同時に求めた被検体200の呼吸レベルに基づいて定めた上限閾値USLおよび下限閾値LSLを、スラブS1〜S4の全てについて変更せずに適用する。上限閾値USLおよび下限閾値LSLの設定は、スキャン前に被検体200に数回の自然呼吸させて、例えば呼吸レベルの最頻値を統計的に求め、その値を基準(中心)に、あらかじめ設定しておいた許容幅(例えば5mm)が得られるように定めることができる。この上限閾値USLおよび下限閾値LSLの設定は、オペレータによって行われても良いし、主制御部10gの制御の下に自動的に行っても良い。この時、被検体200の呼吸レベルの判定には、NMR信号を用いても良いし、呼吸同期装置(ベローズ等)の信号を用いても良い。
【0054】
図5はNMR信号の収集に係るシーケンスの一例を示す図である。
【0055】
この撮像法は、通常は心電同期を伴って実施される。そしてR波から一定の遅延時間が経過したのちに、モニタ信号を得るためのNMR信号としてMPP(motion probing pulse)を収集する。このMPPの収集は位相エンコード用傾斜磁場Geを印加せずに行う。そしてMPPを収集した直後に、撮影のためのデータ収集を行う。この撮影のためのデータ収集においては、位相エンコード用傾斜磁場Geを印加する。
【0056】
一方、このような形態でのWH MRCAの実行中において主制御部10gは、被検体200の呼吸レベルが許容範囲内であるか否かを表す映像を生成する。上記の映像は例えば、モニタ信号と上限閾値USLおよび下限閾値LSLとを表した例えば図4(b)に示したような映像とする。この映像を主制御部10gは、オペレータに確認させるために表示部10eに表示させる。また主制御部10gは、上記の映像を表す映像信号をインタフェース部10aを介して電気−光信号変換器11aへと与える。この映像信号は、電気−光信号変換器11aにより光信号に変換されて光ケーブル11bを伝送されてシールドルームR1内に導かれる。そして映像信号は、シールドルームR1内にて光−電気信号変換器11cにより電気信号に戻された後、室内ディスプレイ12aに与えられる。かくして室内ディスプレイ12aは、この映像信号が表す上記の映像を表示する。室内ディスプレイ12aにより表示された映像は、ミラー12bによって反射されて被検体200が目視可能となる。
【0057】
かくして被検体200は、ミラー12bに映った映像を確認することで、現在の自分の呼吸レベルが許容範囲内であるか否かを確認することができる。そして被検体200は、自分の呼吸レベルが許容範囲内となる状態において息止めすることができる。
【0058】
かくしてMRI装置100では、被検体200が息止めをする毎に確実にデータ収集を行うことができ、データ収集の効率が向上する。しかも、息止め毎に収集されるデータは、複数のスラブのいずれでも一定の許容範囲内の呼吸状態において得られるものであるので、複数のスラブのそれぞれについて収集されたデータに基づいて最終的に得られる3D画像は、ミスレジストレーションやブラーリングの少ない高画質なものとすることができる。
【0059】
さらにMRI装置100では、シールドルームR1外で生成された映像信号を光信号としてシールドルームR1内へと導いている。これにより、シールドルームR1外からのノイズ等が磁気共鳴信号の収集に影響してしまうことを防止することができる。
【0060】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
【0061】
(1) 映像信号は、表示部10eに表示された映像をCCD(charge-coupled device)カメラなどにより撮影することによって生成しても良い。
【0062】
(2) 室内ディスプレイ12aは、図2に破線で示すように、表示面が撮影空間20aの軸心にほぼ直交するとともに撮影空間20aの側を向く姿勢で、寝台側開口20bの側に配置されても良い。あるいは室内ディスプレイ12aは、表示面が撮影空間20aの軸心にほぼ平行になる姿勢で、寝台側開口20bの側に配置されても良い。室内ディスプレイ12aを、その表示面が撮影空間20aの軸心にほぼ平行になる姿勢で配置した場合には、室内ディスプレイ12aが表示している映像をミラー12cによってミラー12bへと反射させる。ただし、寝台側開口20bの側に室内ディスプレイ12aを配置する場合には、ミラー12bの向きを図3に破線で示すように変える。ミラー12bの向きは、固定としても良いし、可変としても良い。
【0063】
(3) 室内ディスプレイ12aに代えて、図6に示すように大型ディスプレイ(液晶、プラズマ等)12dを用いても良い。
【0064】
(4) 室内ディスプレイ12aに代えて、図7に示すようにプロジェクタ12eを用い、映像信号が表す映像をシールドルームR1の壁に投射しても良い。プロジェクタ12eを用いる場合には、ミラー12bに映像を直接に投射しても良いし、さらにミラー12bを省略し、撮影空間20aの周囲のガントリ20の壁面に映像を投射することもできる。室内ディスプレイ12aおよびミラー12bに代えて、レーザ発光装置と可動ミラーとを組み合わせた描写装置を用い、ガントリ20の壁面に映像を描写させても良い。
【0065】
(5) 室内ディスプレイ12aを、撮影空間20aの内部に配置しても良い。この場合、ミラー12bを省略して、室内ディスプレイ12aに表示される映像を直接的に被検体200に目視させるようにしても良い。またこの場合、液晶シートや有機EL(electroluminescence)などを撮影空間20aの周囲のガントリ20の壁面に取り付けるようにすることが考えられる。
【0066】
(6) シールドルームR1の外で生成した映像をシールドルームR1内に導いて被検体200に目視させるようにしても良い。
【0067】
例えば図8に示すように、映像伝送システム11をLED(light emitted diode)アレイ11dおよび光ケーブル群(光ファイバ群)11eを含めて構成し、表示システム12を可視化部12fを含めて構成する。
【0068】
LEDアレイ11dは、多数のLEDを1次元状または2次元状に配列してなり、映像信号が表す映像を再生する。光ケーブル群11eは、多数の光ケーブルを束ねてなり、LEDアレイ11dにより再生された映像をそのまま伝送する。可視化部12fは、光ケーブル群11eにより伝送されて映像を被検体に目視させる。
【0069】
図9はLEDを1次元状に配列してなるLEDアレイ11dでの映像の再生状態の一例を示す図である。なお、図9中の1つの丸が1つのLEDを表している。図9では、両端のLEDを青色および黄色でそれぞれ点灯させることにより上限閾値USLおよび下限閾値LSLを表し、内側の5個のLEDのうちの1つを赤色に点灯させることにより現在のモニタ信号の現在のレベルを表す。モニタ信号の現在のレベルが許容範囲外であるときには、内側の5個のLEDのいずれも点灯させない。
【0070】
図10はLEDを2次元状に配列してなるLEDアレイ11dでの映像の再生状態の一例を示す図である。なお、図10中の1つの丸が1つのLEDを表している。図10では、図9に示すように配列されたLED列を4列配列している。これら4列のLED列のそれぞれでモニタ信号のレベル変化を上記と同様にして表す。
【0071】
可視化部12fは、光ケーブル群11eに含まれる多数の光ケーブルの端面を1次元状または2次元状に配列することによって、これら光ケーブルから出射される光の配列により映像を可視化するように構成することができる。
【0072】
図11は端部が可視化部12fとして機能する光ケーブル群11eの構成の一例を示す図である。
【0073】
あるいは、可視化部12fは、図12に示すように撮影空間20a内に配置され、撮影空間20aの上方のガントリ20の壁面に映像を投射するようなものとして構成することもできる。
【0074】
あるいは、光ケーブル群11eに代えて図13に示すようなファイバースコープ11fを用い、LEDアレイ11dで再生された映像を被検体200の目までガイドしても良い。
【0075】
可視化部12fとして、図14に示すような半透明光ケーブルアレイを用い、これを図15に示すように撮影空間20aの上方のガントリ20の壁面に取り付けても良い。
【0076】
可視化部12fとしての半透明光ケーブルアレイは、図16に示すように撮影空間20aの周囲のガントリの壁面の周方向に半透明光ケーブルの配列方向を合わせるように配置しても良い。
【0077】
可視化部12fを、図17に示すように光ケーブル群11eの端部をレンズ部分に配列したメガネの様に構成し、これを被検体200の顔に装着させるようにしても良い。
【0078】
(7) 上記の(6)に示した映像の伝送技術を用いて、表示部10eで表示された映像や室内ディスプレイ12aで表示された映像を撮影空間20aに導いて被検体200に目視させるようにしても良い。
【0079】
この場合には図18に示すように、表示部10eまたは室内ディスプレイ12aが表示する映像の上方をロスなく入射させることができるように、光ケーブル群11eの入力端を表示部10eまたは室内ディスプレイ12aに密着させるようにする。この時、レンズや、補助的な光ガイドの媒体を用いることも有用である。また可視化部12fとしては、レンズ付きガラスや拡散ガラスなどが適する。
【0080】
また光ケーブル群11eに代えてファイバースコープ11fを用いる場合には、図19に示すように表示部10eまたは室内ディスプレイ12aが表示する映像を縮小レンズ11gによって縮小してファイバースコープ11fに入射させ、ファイバースコープ11fから出射した映像を拡大レンズ11hによって拡大して可視化部12fに入射させる。
【0081】
(8) 室内ディスプレイ12aを、図20に示すようにLEDアレイ12gをレンズ部分に内蔵したメガネの様に構成し、これを被検体200の顔に装着させるようにしても良い。
【0082】
(9) 予め理想状態としていくつかの呼吸パターンを登録しておき、それらのうちの1つをガイドパターンとして、計測した実際の呼吸パターンとを比較可能に表す映像を表示しても良い。これにより、被検体200の呼吸パターンを理想的なパターンに近づけるように被検体200をガイドすることが可能となる。すなわち、所謂、外部誘導法を適切に実行することが可能となる。なお、ガイドパターンおよび計測パターンは互いに異なった色で表示しても良い。また、被検体200の安静時のHR(heart rate)を予め計測しておき、それを参考に、データ収集を安定して早く終了できる呼吸パターンを選択してガイドパターンとしても良い。
【0083】
(10) 呼吸レベルが許容範囲内であるか否かを表す映像の表示は、呼吸レベルが許容範囲内に有る際にデータ収集を行う方法であれば、マルチスラブ−マルチブレスホールド法以外の方法、すなわち例えば自然呼吸法やシングルスラブ−マルチブレスホールド法を用いる場合に適用しても有効である。
【0084】
(11) 横隔膜の動きに追尾しながら心臓の撮像領域を追尾する、動き補正法を併用しても良い。このようにすれば、許容範囲内での呼吸レベルの変動を動き補正法によって補正してマルチスラブの位置を高精度に合わせることができるため、3D画像におけるミスレジストレーションやブラーリングをさらに低減することが可能となる。
【0085】
(12) 映像伝送システム11および表示システム12は、呼吸レベルが許容範囲内であるか否か以外の様々な情報を被検体200に報知するために使用することが可能である。
【0086】
(13) 映像伝送システム11は、映像信号を電気信号のままでシールドルームR1内へと導くようにしても良い。
【0087】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気共鳴映像装置(MRI装置)100の構成を示す図。
【図2】図1における映像伝送システム11および表示システム12の詳細な構成を示す図。
【図3】図2中のミラー12bの機能を示す図。
【図4】図1に示すMRI装置100でのデータ収集法を示す図。
【図5】NMR信号の収集に係るシーケンスの一例を示す図。
【図6】図1における表示システム12の変形構成例を示す図。
【図7】図1における表示システム12の変形構成例を示す図。
【図8】図1における映像伝送システム11および表示システム12の変形構成例を示す図。
【図9】LEDを1次元状に配列してなる図2中のLEDアレイ11dでの映像の再生状態の一例を示す図。
【図10】LEDを2次元状に配列してなる図2中のLEDアレイ11dでの映像の再生状態の一例を示す図。
【図11】端部が図8中の可視化部12fとして機能する光ケーブル群11eの構成の一例を示す図。
【図12】図8中の可視化部12fの具体的な構成例を示す図。
【図13】図8中の光ケーブル群11eに代えて使用可能なファイバースコープ11fを示す図。
【図14】図8中の可視化部12fの具体的な構成例を示す図。
【図15】図14に示した可視化部12fの配置例を示す図。
【図16】図8中の可視化部12fとして半透明光ケーブルアレイを用いる場合の配置例を示す図。
【図17】可視化部12fの変形構成例を示す図。
【図18】図1における映像伝送システム11および表示システム12の変形構成例を示す図。
【図19】図1における映像伝送システム11および表示システム12の変形構成例を示す図。
【図20】図2中の室内ディスプレイ12aの変形構成例を示す図。
【図21】従来技術を説明する図。
【図22】従来技術を説明する図。
【図23】従来技術を説明する図。
【図24】従来技術を説明する図。
【符号の説明】
【0089】
1…静磁場磁石、2…傾斜磁場コイル、3…傾斜磁場電源、4…寝台、4a…天板、5…寝台制御部、6…送信RFコイル、7…送信部、8…受信RFコイル、9…受信部、10…計算機システム、10a…インタフェース部、10b…データ収集部、10c…再構成部、10d…記憶部、10e…表示部、10f…入力部、10g…主制御部、11…映像伝送システム、11a…光信号変換器、11b…光ケーブル、11c…電気信号変換器、11d…LEDアレイ、11e…光ケーブル群、11f…ファイバースコープ、11g…縮小レンズ、11h…拡大レンズ、12…表示システム、12a…室内ディスプレイ、12b,12c…ミラー、12d…大型ディスプレイ、12e…プロジェクタ、12f…可視化部、12g…LEDアレイ、20…ガントリ、20a…撮影空間、20b…寝台側開口、20c…反寝台側開口、100…磁気共鳴撮像装置(MRI装置)、200…被検体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体に一様な静磁場を印加するとともに、高周波磁場および傾斜磁場を所定のパルスシーケンスに従って前記被検体に印加して前記被検体からの磁気共鳴信号を収集する収集手段と、
前記収集手段により収集された前記磁気共鳴信号に基づいて前記被検体を映像化する映像化手段と、
前記被検体の呼吸レベルを検出する検出手段と、
検出された前記呼吸レベルが許容範囲内であるか否かを前記被検体に報知する報知手段と、
検出された前記呼吸レベルが前記許容範囲内であるときに映像化用の前記磁気共鳴信号の収集を行うとともに、このように収集された映像化用の前記磁気共鳴信号に基づいて前記被検体を映像化するように前記収集手段および前記映像化手段を制御する手段とを具備したことを特徴とする磁気共鳴映像装置。
【請求項2】
前記検出手段は、
前記被検体の内部に存在する対象部位に励起スライスまたは励起スラブを設定し、
前記傾斜磁場のうちの一成分である位相エンコード用傾斜磁場を印加しないで前記励起スライスまたは前記励起スラブから位置検出用の前記磁気共鳴信号を収集するように前記収集手段を制御し、
前記収集ユニットにより収集された位置検出用の前記磁気共鳴信号に基づいて前記対象部位の位置情報を取得し、
取得された前記位置情報に基づいて前記呼吸レベルを検出することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴映像装置。
【請求項3】
前記検出手段は、横隔膜を前記対象部位とすることを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴映像装置。
【請求項4】
前記検出手段は、映像化用の前記磁気共鳴信号を前記位相エンコード用傾斜磁場の印加を伴って前記収集手段が収集する直前に、前記被検体の1心拍毎に前記位相エンコード用傾斜磁場を印加しないで位置検出用の前記磁気共鳴信号を収集するように前記収集手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴映像装置。
【請求項5】
前記検出手段は、所定時間毎に前記呼吸レベルを検出し、
前記報知手段は、前記検出手段により最も新しく検出された前記呼吸レベルと予め定められた閾値情報との関係を前記被検体に報知することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴映像装置。
【請求項6】
被検体に一様な静磁場を印加するとともに、高周波磁場および傾斜磁場を所定のパルスシーケンスに従って前記被検体に印加して前記被検体からの磁気共鳴信号を複数のスラブのそれぞれについて個別に収集する収集手段と、
収集された前記磁気共鳴信号に基づいて前記複数のスラブを包含する撮像領域に関して映像化する映像化手段と、
前記被検体の呼吸レベルを検出する手段と、
検出された前記呼吸レベルが前記複数のスラブのそれぞれに対して設定される許容範囲内であるときに前記磁気共鳴信号の収集を行うように前記収集手段を制御する手段と、
前記複数のスラブのうちの最初のスラブについての前記収集が開始される前に検出された前記呼吸レベルに基づいて前記複数のスラブのそれぞれに共通に適用するものとして前記許容範囲を1つ設定する手段とを具備したことを特徴とする磁気共鳴映像装置。
【請求項7】
検出された前記呼吸レベルが前記許容範囲内であるか否かを前記被検体に報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の磁気共鳴映像装置。
【請求項8】
前記収集手段により収集された映像化用の前記磁気共鳴信号を前記呼吸レベルの変動の影響を軽減するように補正する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項6に記載の磁気共鳴映像装置。
【請求項9】
前記報知手段は、
前記収集手段が配置される磁気シールドされた第1の部屋とは異なる第2の部屋に配置され、検出された前記呼吸レベルが前記許容範囲内であるか否かを表す映像を生成する生成手段と、
前記映像を光により前記第2の部屋から前記第1の部屋へと伝送する伝送手段と、
前記第1の部屋に配置され、前記伝送手段により伝送された映像を前記被検体に対して表示する表示手段とを具備したことを特徴とする請求項1または請求項7に記載の磁気共鳴映像装置。
【請求項10】
前記生成手段は、前記映像を表した映像情報を生成し、
前記伝送手段は、前記映像情報を光信号により伝送し、
前記表示手段は、前記映像情報に基づいて前記映像を再生して表示することを特徴とする請求項9に記載の磁気共鳴映像装置。
【請求項11】
前記生成手段は、前記映像を可視光像として生成し、
前記伝送手段は、前記可視光像を伝送し、
前記表示手段は、前記可視光像を前記被検体の目に投射することを特徴とする請求項9に記載の磁気共鳴映像装置。
【請求項12】
被検体の呼吸レベルが許容範囲内であるときに前記被検体から収集された映像化用の磁気共鳴信号に基づいて前記被検体を映像化する磁気共鳴映像装置とともに使用される表示装置であって、
前記被検体の呼吸レベルが前記許容範囲内であるか否かを表す映像を生成する生成手段と、
前記映像を前記被検体に対して表示する表示手段とを具備したことを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2008−302214(P2008−302214A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−119264(P2008−119264)
【出願日】平成20年4月30日(2008.4.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】