説明

神経膠腫の診断、予後の予測及び治療の方法

本発明は概して、神経膠腫のモニタリング、診断、予後の予測及び治療の方法に関する。具体的には、本発明は、akt及びnotchシグナル伝達経路の活性化の差異によって区別した神経膠腫の三(3)つの予後の分類を提供する。神経又は前神経PN系列のマーカー(notch経路のエレメントを含む)を示す腫瘍の患者の生存期間中央値が大きい一方で、残る二つの腫瘍マーカー、Prolif及びMesは短い生存期間に関連付けられている。このようにして分類された腫瘍は、有糸分裂阻害薬、抗血管新生薬、Aktアンタゴニスト、及び神経分化薬と組み合わせた、細分類に対応する適切なPN−、Prolif−又はMes療法によっても治療することができる。別の態様として、本発明は、PTEN及びDLL3の発現レベルに基づいた二つの遺伝子モデルを使用して、神経膠腫の予後の予測及び診断の方法も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)腫瘍の試料中において一組のGDMの発現を測定すること、
(b)腫瘍の細分類がPN、Prolif及びMesのいずれであるかを決定すること、及び
(c)前記細分類に基づいた少なくとも有効量の治療薬に接触させること
を含む神経膠腫の治療法であって、
(I)Prolif細分類を発現する腫瘍は、有効量の(a)Aktアンタゴニスト及び/又はProlifアンタゴニスト及び/又は有糸分裂阻害薬と、(b)神経分化薬とに接触させることからなる併用療法により治療し、(II)Mes細分類を発現する腫瘍は、有効量の(a)Akt及び/又はMesアンタゴニスト及び/又は抗血管新生薬と、(b)神経分化薬とに接触させることからなる併用療法により治療し、(III)PN細分類を発現する腫瘍は、有効量の(1)PNアンタゴニスト、及び/又は(2)神経分化薬と、随意で、(3)Aktアンタゴニスト、(4)有糸分裂阻害薬及び(5)抗血管新生薬のうちの1つ以上の組み合わせに接触させることからなる併用療法により治療する、方法。
【請求項2】
細分類は、階層式クラスター形成を用いて腫瘍を一組の神経膠腫試料と比較することにより実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
細分類は、k平均法クラスター形成を用いて腫瘍を一組の神経膠腫試料と比較することにより実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
細分類は、投票方式を用いて腫瘍を一組の神経膠腫試料と比較することにより実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
細分類は、腫瘍と一組の分類の済んでいる神経膠腫試料との、一組のGDMマーカーの発現の類似性を比較することにより実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
PNアンタゴニストは、DLL3、Nog、Olig1、Olig2、THR及びASCL1を除いて表Aに示すPNマーカーからなる群より選択する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
Prolifアンタゴニストは、表Aに示すいずれかのProlifマーカーのアンタゴニストからなる群より選択する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
Mesアンタゴニストは、表Aに示すいずれかのMesマーカーのアンタゴニストからなる群より選択する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
Aktアンタゴニストは、akt1、akt2、akt3のアンタゴニスト、PIK3、PD1、FRAP、RPS6KB1、SGK、EGFR、及びIGFRの制御ドメイン又は触媒ドメインのアンタゴニスト、並びに、PTEN、INPP5D又はINPPL1の活性化因子、刺激装置又は回復薬からなる群より選択する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
有糸分裂阻害薬は、テモゾロミド、BCNU、CCNU、ロムスチン、グリアデル、エトポシド、カルムスチン、イリノテカン、トポテカン、プロカルバジン、シスプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ビンクリスチン、ドキソルビシン、ダクチノマイシン、ブレオマイシン、プリカマイシン、メトトレキサート、シタラビン、パクリタキセル、アウリスタチン、メイタンシノイドからなる群より選択する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
抗血管新生薬は、VEGFアンタゴニスト、抗VEGF抗体、VEGFR1及びVEGFR2アンタゴニストからなる群より選択する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
神経細胞分化薬は、MAP2、βチューブリン、GAD65及びGAP43からなる群より選択し、神経細胞分化薬には、限定されないが、レチノイン酸、バルプロ酸とその誘導体(例えばエステル、塩、レチノイド、retinate、バルプロ酸等);甲状腺ホルモン又は甲状腺ホルモンレセプターのアゴニスト;ノギン;NTRK2レセプターのBDNF、NT4/5又はその他アゴニスト;転写因子ASCL1、OLIG1の発現を増大させる薬剤;dll3アゴニスト、Notch1、2、3又は4アンタゴニスト、ニカストリン、Aph1A、Aph1B、Psen1、Psen2及びPSENENの小分子阻害剤を含むγ分泌阻害剤、デルタ様リガンド(Dll)−1アンタゴニスト、デルタ様リガンド(Dll)−4、jagged1アンタゴニスト、jagged2アンタゴニスト;numbアゴニスト又はnumb様アゴニストが含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
(a)一組のGDMの発現を測定すること、
(b)腫瘍の細分類がPN、Prolif及びMesのいずれかを決定すること、及び
(c)疾病の結果を予後予測及び/又は診断すること
を含む、神経膠腫の予後予測及び/又は診断方法であって、
Prolif又はMes細分類によって予後不良又は生存時間が短いことが示され、PN細分類によって良好な予後又は生存時間が長いことが示される、方法。
【請求項14】
細分類は、階層式クラスター形成を用いて腫瘍を一組の試料と比較することにより実行する、請求項7に記載の方法。
【請求項15】
細分類は、k平均法クラスター形成を用いて腫瘍を一組の試料と比較することにより実行する、請求項7に記載の方法。
【請求項16】
細分類は、投票方式を用いて腫瘍を一組の試料と比較することにより実行する、請求項7に記載の方法。
【請求項17】
細分類は、腫瘍と一組の分類の済んでいる神経膠腫試料との、一組のGDMマーカーの発現の類似性を比較することにより実行する、請求項7に記載の方法。
【請求項18】
(a)腫瘍試料におけるPTEN及びDLL3腫瘍マーカーの発現を測定すること、及び
(b)前記腫瘍マーカーの発現に基づいて予後の予測及び/又は診断を行うこと
を含む神経膠腫の予後予測及び/又は診断方法であって、
PTEN及びDLL3両方の発現が強いと、良好な予後又は生存時間が長いことが示され、DLL3の発現レベルとは無関係に、PTENの発現が弱いと、予後不良又は生存時間が短いことが示される、方法。
【請求項19】
患者から採取した少なくとも2つの試料において、一組の神経膠腫決定マーカー(「GDM」)の発現シグネチャーを比較することからなる神経膠腫のモニタリング又は診断法であって、
(a)第1の時点において第1の腫瘍試料におけるGDMの発現を測定するステップ、
(b)第1の時点より後の第2の時点において、第2の腫瘍試料におけるGDMの発現を測定するステップ、及び
(c)第1及び第2の試料の細分類が、PN、Prolif及びMesのうちのいずれであるかを決定するステップ
を含み、第1の腫瘍試料から第2の腫瘍試料の間に、PN又はProlifからMes細分類への移行があった場合、前記腫瘍の重症度の増大又は進行が示される、方法。
【請求項20】
(a)腫瘍試料における一組のGDMの発現を測定すること、
(b)腫瘍の細分類が、PN、Prolif及びMesのうちのいずれであるかを決定すること、及び
(c)前記細分類に基づいた少なくとも有効量の治療薬に接触させること
を含む神経膠腫の大きさ又は増殖を抑制する方法であって、
(I)Prolif細分類を発現する腫瘍は、有効量の(a)Aktアンタゴニスト及び/又はProlifアンタゴニスト及び/又は有糸分裂阻害薬と、(b)神経分化薬とに接触させることからなる併用療法により治療し、(II)Mes細分類を発現する腫瘍は、有効量の(a)Akt及び/又はMesアンタゴニスト及び/又は抗血管新生薬と、(b)神経分化薬とに接触させることからなる併用療法により治療し、(III)PN細分類を発現する腫瘍は、有効量の(1)PNアンタゴニスト、及び/又は(2)神経分化薬と、随意で、(3)Aktアンタゴニスト、(4)有糸分裂阻害薬及び(5)抗血管新生薬のうちの1つ以上の組み合わせに接触させることからなる併用療法により治療し、よって腫瘍の大きさ又は増殖を低減する、方法。
【請求項21】
細分類は、階層式クラスター形成を用いて腫瘍を一組の神経膠腫試料と比較することにより実行する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
細分類は、k平均法クラスター形成を用いて腫瘍を一組の神経膠腫試料と比較することにより実行する、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
細分類は、投票方式を用いて腫瘍を一組の神経膠腫試料と比較することにより実行する、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
細分類は、腫瘍と一組の分類の済んでいる神経膠腫試料との、一組のGDMマーカーの発現の類似性を比較することにより実行する、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
PNアンタゴニストは、DLL3、Nog、Olig1、Olig2、THR及びASCL1を除いて表Aに示すPNマーカーからなる群より選択する、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
Prolifアンタゴニストは、表Aに示すいずれかのProlifマーカーのアンタゴニストからなる群より選択する、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
Mesアンタゴニストは、表Aに示すいずれかのMesマーカーのアンタゴニストからなる群より選択する、請求項20に記載の方法。
【請求項28】
Aktアンタゴニストは、akt1、akt2、akt3のアンタゴニスト、PIK3、PD1、FRAP、RPS6KB1、SGK、EGFR、及びIGFRの制御ドメイン又は触媒ドメインのアンタゴニスト、並びに、PTEN、INPP5D又はINPPL1の活性化因子、刺激装置又は回復薬からなる群より選択する、請求項20に記載の方法。
【請求項29】
抗血管新生薬は、VEGFアンタゴニスト、抗VEGF抗体、VEGFR1及びVEGFR2アンタゴニストからなる群より選択する、請求項20に記載の方法。
【請求項30】
有糸分裂阻害薬は、テモゾロミド、BCNU、CCNU、ロムスチン、グリアデル、エトポシド、カルムスチン、イリノテカン、トポテカン、プロカルバジン、シスプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ビンクリスチン、ドキソルビシン、ダクチノマイシン、ブレオマイシン、プリカマイシン、メトトレキサート、シタラビン、パクリタキセル、アウリスタチン、メイタンシノイドからなる群より選択する、請求項20に記載の方法。
【請求項31】
神経細胞分化薬は、MAP2、βチューブリン、GAD65及びGAP43からなる群より選択し、神経細胞分化薬には、限定されないが、レチノイン酸、バルプロ酸とその誘導体(例えばエステル、塩、レチノイド、retinate、バルプロ酸等);甲状腺ホルモン又は甲状腺ホルモンレセプターのアゴニスト;ノギン;NTRK2レセプターのBDNF、NT4/5又はその他アゴニスト;転写因子ASCL1、OLIG1の発現を増大させる薬剤;dll3アゴニスト、Notch1、2、3又は4アンタゴニスト、ニカストリン、Aph1A、Aph1B、Psen1、Psen2及びPSENENの小分子阻害剤を含むγ分泌阻害剤、デルタ様リガンド(Dll)−1アンタゴニスト、デルタ様リガンド(Dll)−4、jagged1アンタゴニスト、jagged2アンタゴニスト;numbアゴニスト又はnumb様アゴニストが含まれる、請求項20に記載の方法。
【請求項32】
アンタゴニスト及び/又は薬剤との接触の結果、腫瘍細胞が死滅する、請求項20に記載の方法。
【請求項33】
PNアンタゴニスト、Prolifアンタゴニスト又はMesアンタゴニストが、(1)抗PN抗体、抗Prolif抗体又は抗Mes抗体、(2)抗PN抗原結合断片、抗Prolif抗原結合断片又は抗Mes抗原結合断片、(3)PN結合オリゴペプチド、Prolif結合オリゴペプチド又はMes結合オリゴペプチド、(4)PN小分子アンタゴニスト、Prolif小分子アンタゴニスト又はMes小分子アンタゴニスト、或いは、(5)PNアンチセンスオリゴヌクレオチド、Prolifアンチセンスオリゴヌクレオチド又はMesアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項20に記載の方法。
【請求項34】
PNアンタゴニスト、Prolifアンタゴニスト又はMesアンタゴニストは、(1)抗PN抗体、抗Prolif抗体又は抗Mes抗体、及び(2)抗PN抗原結合断片、抗Prolif抗原結合断片又は抗Mes抗原結合断片からなる群より選択する、請求項20に記載の方法。
【請求項35】
アンタゴニスト抗体は、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体及び一本鎖抗体からなる群より選択する、請求項20に記載の方法。
【請求項36】
抗体又は抗原結合断片は、増殖阻害剤又は細胞傷害性薬物にコンジュゲートさせる、請求項20に記載の方法。
【請求項37】
増殖阻害剤又は細胞傷害性薬物は、メイタンシノイド、カリケアマイシン、抗生物質、放射性同位体及び核酸分解酵素からなる群より選択する、請求項20に記載の方法。
【請求項38】
(a)腫瘍試料における一組のGDMの発現を測定すること、
(b)腫瘍の細分類が、PN、Prolif及びMesのうちのいずれであるかを決定すること、及び
(c)前記細分類に基づいた少なくとも有効量の治療薬に接触させること
を含む神経膠腫を有する哺乳動物の治療的処置方法であって、
(I)Prolif細分類を発現する腫瘍は、有効量の(a)Aktアンタゴニスト及び/又はProlifアンタゴニスト及び/又は有糸分裂阻害薬と、(b)神経分化薬とに接触させることからなる併用療法により治療し、(II)Mes細分類を発現する腫瘍は、有効量の(a)Akt及び/又はMesアンタゴニスト及び/又は抗血管新生薬と、(b)神経分化薬とに接触させることからなる併用療法により治療し、(III)PN細分類を発現する腫瘍は、有効量の(1)PNアンタゴニスト、及び/又は(2)神経分化薬と、随意で、(3)Aktアンタゴニスト、(4)有糸分裂阻害薬及び(5)抗血管新生薬のうちの1つ以上の組み合わせに接触させることからなる併用療法により治療し、よって腫瘍の大きさ又は増殖を低減する、方法。
【請求項39】
アンタゴニスト又は薬剤を投与した結果、神経膠腫が死滅する、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
アンタゴニスト又は薬剤が、抗体、抗抗原結合抗体断片、オリゴペプチド、小分子アンタゴニスト又はアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
アンタゴニスト抗体は、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体及び一本鎖抗体からなる群より選択する、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
抗体又は抗原結合断片は、増殖阻害剤又は細胞傷害性薬物にコンジュゲートさせる、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
増殖阻害剤又は細胞傷害性薬物は、メイタンシノイド、カリケアマイシン、抗生物質、放射性同位体及び核酸分解酵素からなる群より選択する、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
試料中における、PN、Prolif又はMes神経膠腫決定マーカー(「GDM」)の発現レベルの測定方法であって、試料をPN結合剤、Prolif結合剤又はMes結合剤に曝すこと、及び試料中におけるそれぞれの結合量を決定することを含み、前記結合量により、試料中におけるPN−GDM、Prolif−GDM又はMes−GDMそれぞれの発現レベルが示される方法。
【請求項45】
PN結合剤、Prolif結合剤又はMes結合剤は、抗PN抗体、抗Prolif抗体又は抗Mes抗体、PN結合抗体断片、Prolif結合抗体断片又はMes結合抗体断片、PNオリゴペプチド、Prolifオリゴペプチド又はMesオリゴペプチド、PN小分子アンタゴニスト、Prolif小分子アンタゴニスト、又はMes小分子アンタゴニスト、及びPNアンチセンスオリゴヌクレオチド、Prolifアンチセンスオリゴヌクレオチド又はMesアンチセンスオリゴヌクレオチドからなる群より選択する、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
抗PN抗体、抗Prolif抗体又は抗Mes抗体は、モノクローナル抗体、抗原結合抗体断片、キメラ抗体、ヒト化抗体及び一本鎖抗体からなる群より選択する、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
PN結合剤、Prolif結合剤又はMes結合剤を検出可能に標識する、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
神経膠腫を有する哺乳動物の生存時間を予測する方法であって、
a)腫瘍の試験試料を除去すること、及び
b)試験試料と、患者の生存時間が既知である三十(30)以上の悪性度の高い神経膠腫からなる組とにおける、PTEN及びDLL3の発現レベルを測定すること
を含み、試験試料中のPTEN及びDLL3両方の発現レベルが高い場合、標準試料の集団の中央値より生存時間が長い確率が統計的に高いことが示され、試験試料中のPTEN又はDLL3の発現レベルが低い場合、標準試料の集団の中央値より生存時間が短い確率が統計的に高いことが示される、方法。
【請求項49】
哺乳動物の神経膠腫の重症度を診断する方法であって、
(a)当該哺乳動物から採取された組織を含む試験試料を
(i)PTENポリペプチドに結合する抗体、オリゴペプチド又は有機小分子である第1の試薬、及び
(ii)DLL3ポリペプチドに結合する抗体、オリゴペプチド又は有機小分子である第1の試薬
に接触させること、並びに
(b)試験試料中における、第1試薬のPTENポリペプチドとの複合体形成量と、第2試薬のDLL3ポリペプチドとの複合体形成量をそれぞれ測定すること
を含み、PTEN複合体形成及びDLL3複合体形成両方の量が大きい場合に軽度の腫瘍が示され、PTEN複合体形成又はDLL3複合体形成の量が小さい場合に重度の腫瘍が示される、方法。
【請求項50】
第1試薬及び/又は第2試薬を検出可能に標識する、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
第1試薬及び/又は第2試薬を固体の支持体に付着させる、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
神経膠腫の(i)治療的処置又は(ii)診断的検出に有用な薬物の調製において、(a)PN−GDMポリペプチド、Prolif−GDMポリペプチド又はMes−GDMポリペプチド、又は(b)(a)をコードする核酸配列を使用する方法。
【請求項53】
GDMポリペプチドが、抗体、GDM結合抗体断片、GDM結合オリゴペプチド、GDM小分子アンタゴニスト、又はGDMアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項52に記載の使用方法。
【請求項54】
抗体が、モノクローナル抗体、抗原結合抗体断片、キメラ抗体、ヒト化抗体又は一本鎖抗体である、請求項52又は53に記載の使用方法。
【請求項55】
神経膠腫を有する哺乳動物を治療的に処置する方法であって、有効量の神経分化薬と、(1)Aktアンタゴニスト、(2)有糸分裂阻害薬及び(3)抗血管新生薬のうちの1つ以上との組合せに接触させることを含み、結果として腫瘍の大きさ又は増殖が低減される、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【公表番号】特表2009−523709(P2009−523709A)
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−545929(P2008−545929)
【出願日】平成18年12月11日(2006.12.11)
【国際出願番号】PCT/US2006/061869
【国際公開番号】WO2007/111733
【国際公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.サランラップ
【出願人】(507202770)ジェネンテック・インコーポレーテッド (24)
【Fターム(参考)】