説明

移動局がリソースを識別できるようにするパラメータから得られる値を決定する方法及び装置、移動局がリソースを識別できるようにするパラメータを決定する方法及び装置、ならびにコンピュータプログラム

【課題】移動機が、リソースを識別できるようにするパラメータを決定する方法を提供する。
【解決手段】リソースを移動局に割り当てるステップと、割り当てられたリソースに対応する第1及び第2のパラメータからなる対を決定するステップであって、決定された対が、割り当て可能なリソースに対応する各対の中でのランクを有する、対を決定するステップと、決定された第1及び第2のパラメータの対より低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい値を取得するステップと、決定された値を移動局に転送するステップと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、無線通信ネットワークのどのリソースが移動局に割り当てられるかを、その移動局が識別できるようにする少なくとも第1、第2、第3のパラメータから得られる情報を決定するための方法及び装置に関する。
【0002】
より具体的には、本発明は、無線通信ネットワーク内の移動局に割り当てられるリソースのシグナリングの分野に関する。
【背景技術】
【0003】
直交周波数分割多重方式(OFDM)は、周波数分割多重方式(FDM)の原理に基づいており、デジタル変調方式として実現される。伝送されるべきビットストリームは、複数の並列のビットストリームに分割される(通常では、数十〜数千)。利用可能な周波数スペクトルは、複数のサブチャネルに分割される。低レートの各ビットストリームは、PSKやQAM等の標準的な変調方式を使用してサブキャリアを変調することにより1つのサブチャネルで伝送される。サブキャリア周波数は、変調されたデータストリームが互いに直交するように、即ち、サブチャネル間のクロストークが除去されるように選択される。
【0004】
OFDMの主な利点は、複雑なイコライゼーションフィルタなしでも、厳しいチャネル条件(例えば、マルチパスや狭周波数帯干渉)に対応できるということである。チャネルイコライゼーションは、高速に変調される1つの広帯域信号ではなく、低速で変調される多くの狭帯域信号を使用することで簡略化される。
【0005】
DFT拡散OFDM又はSC−FDMA(シングルキャリア周波数分割多元接続)と呼ばれる異なった種類の方式が開発されている。このようなシステムでは、伝送される各シンボルは、DFT(離散フーリエ変換)によって一組の伝送周波数上で拡散され、結果としてもたらされる信号は従来のOFDMA伝送システムで送信される。
【0006】
符号化/復号の実装については、周波数ドメインでの実装が好ましいと考えられるが、実際には周波数ドメイン又は時間ドメインのいずれかで行われる。
【0007】
使用されるサブキャリアが連続的なサブバンドに割り当てできないため、複数のクラスタへの分離の必要がある場合がある。これにより、クラスタードSC−FDMA(Clustered SC-FDMA)が生まれた。これは、ローカライズされたSC−FDMAに対してより柔軟なサブキャリアマッピングを行えるという利点があり、スケジューリングの向上及びマルチユーザの多重化の向上につながる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】欧州特許出願公開第2136503A2号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、通信デバイスに割り当てられるサブキャリアが連続的又は非連続的であり、かつ割り当てられたサブキャリアのシグナリングが削減される通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このために、本発明は、無線通信ネットワークのどのリソースが基地局によって移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにする少なくとも第1、第2、第3のパラメータから得られる値を決定する方法であって、
前記方法は、
−リソースを移動局に割り当てるステップと、
−割り当てられたリソースに対応する、第1及び第2のパラメータからなる対を決定するステップであって、決定された対は、割り当て可能なリソースに対応する各対の中でのランクを有する、対を決定するステップと、
−決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい値を取得するステップと、
決定された値を移動局に転送するステップと、を含む方法に関する。
【0011】
本発明はまた、無線通信ネットワークのどのリソースが基地局によって移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにする第1、第2、第3のパラメータから得られる値を決定する装置であって、
情報を決定するための装置が、
−移動局にリソースを割り当てる手段と、
−割り当てられたリソースに対応する、第1及び第2のパラメータからなる対を決定する手段であって、決定された対が、割り当て可能なリソースに対応する各対の中でのランクを有する、対を決定する手段と、
−決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい値を取得するための手段と、
−決定された値を、移動局に転送する手段と、
を含むことを特徴とする装置に関する。
したがって、割り当てられるリソースのシグナリングを低減した状態で、無線通信ネットワークの連続的または非連続的なリソースを移動局に割り当てることができる。
【0012】
特定の特徴によれば、
割り当てられたリソースが、少なくとも1つのリソースからなる第1のクラスタと、少なくとも1つのリソースからなる第2のクラスタとに分割され、
第1及び第2のクラスタは非連続であり、
第1のパラメータは移動局に割り当てられたリソース数を2で割り算したものであり、
第2のパラメータは移動局に割り当てられた第1のリソースのインデックスであり、
第3のパラメータは各クラスタを隔てるリソース数であり、
決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい値は、
決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に、第3のパラメータの値を表す情報を加えたもの
に等しい。
【0013】
したがって、シグナリングオーバーヘッドの量が最小限に抑えられる。
【0014】
特定の特徴によれば、第1及び第2のクラスタは同じ数のリソースを含む。
【0015】
結果として生じる信号のピーク対平均電力比が抑えられる。
【0016】
特定の特徴によれば、第1のクラスタ及び第2のクラスタは異なる数のリソースを含み、方法は、各クラスタにおけるリソースの割合を表す情報を転送するステップを更に含む。
【0017】
したがって、リソース割り当て方式の柔軟性が高まる。
【0018】
特定の特徴によれば、
割り当てられたリソースが、少なくとも1つのリソースからなる第1のクラスタと、少なくとも1つのリソースからなる第2のクラスタとに分割され、
第1のクラスタと第2のクラスタとは非連続であり、
第1のパラメータは移動局に割り当てられたリソース数を2で割り算したものであり、
第2のパラメータは移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい値は、
決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に、第3のパラメータの値を表す情報を加えたものに等しい。
【0019】
特定の特徴によれば、
割り当てられたリソースが偶数のリソースからなる1つのクラスタに分割され、
第1のパラメータはクラスタ内のリソース数を2で割り算したものであり、
第2のパラメータは移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい値は、
決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に等しい。
【0020】
したがって、第1の割り当てられたリソースのインデックスが、最大でもリソースの総数から3を減じた値に等しい位置で開始される場合には、偶数リソースでの連続的な割り当ても有効になる。リソース割り当て方式の柔軟性が改善される。
【0021】
特定の特徴によれば、
割り当てられたリソースが偶数のリソースからなる1つのクラスタに分割され、
第2のパラメータは移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
無線通信ネットワークのリソースはランク付けされ、
最後2つの連続したリソースの両方が移動局に割り当てられた場合には、
決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい値は、
決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に、1又は2又は3を加えた値に等しい。
【0022】
したがって、リソースの総数から2を減じた値に等しい位置で開始される2つのリソースの連続的な割り当ても有効になる。リソース割り当て方式の柔軟性が改善される。
【0023】
特定の特徴によれば、
割り当てられたリソースが奇数のリソースからなる1つのクラスタに分割され、
第1のパラメータは、クラスタ内のリソース数に1を加えた数を2で割り算したものであり、
第2のパラメータは移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい値は、
決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に、無線通信ネットワークのリソース数の合計を加え、1を加え、第1のパラメータの2倍を減じ、第2パラメータの値を減じた値に等しい。
【0024】
したがって、第1の割り当てられたリソースのインデックスが、最大でリソースの総数から3を減じた値に等しい位置で開始されるときの奇数のリソースでの連続的な割り当ても有効になる。リソース割り当て方式の柔軟性が改善される。
【0025】
特定の特徴によれば、
割り当てられたリソースが奇数のリソースからなる1つのクラスタに分割され、
第1のパラメータは、クラスタ内のリソース数に1を加えた数を2で割り算したものであり、
第2のパラメータは移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
無線通信ネットワークのリソースはランク付けされ、
最後2つの連続したリソースのいずれかが移動局に割り当てられた場合には、
決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい値は、
決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に、1又は2又は3を加えた値に等しい。
【0026】
したがって、リソースの総数から2又は1を減じた値に等しい位置で開始される1つのリソースの割り当ても有効になる。リソース割り当て方式の柔軟性が改善される。
【0027】
特定の特徴によれば、
割り当てられたリソースが、
少なくとも1つのリソースからなる第1のクラスタと、
少なくとも1つのリソースからなる第2のクラスタと、
少なくとも1つのリソースからなる第3のクラスタと
に分割され、
各クラスタは他のクラスタと非連続であり、
第2のクラスタは第1のクラスタ及び第3のクラスタから同じリソース数だけ隔てられており、
各クラスタは第1のパラメータと等しい同じ数のリソースを含み、
第2のパラメータは移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
第3のパラメータは第1のクラスタ及び第3のクラスタから第2のクラスタを隔てるリソース数である。
【0028】
したがって、3つのクラスタの割り当てが可能になる。リソース割り当て方式の柔軟性が改善される。
【0029】
特定の特徴によれば、
割り当てられたリソースが、少なくとも1つのリソースからなる非連続な複数のクラスタに分割され、
各クラスタは、少なくとも1つのクラスタから同じ数のリソースだけ隔てられており、
各クラスタは第1のパラメータと等しい同じ数のリソースを含み、
第2のパラメータは移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
少なくとも2つのクラスタを隔てるリソース数が第3のパラメータである。
【0030】
したがって、複数のクラスタの割り当てが可能になる。リソース割り当て方式の柔軟性が改善される。
【0031】
特定の特徴によれば、本発明は、無線通信ネットワークのどのリソースが基地局によって移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにする第1、第2、及び少なくとも第3のパラメータを決定する方法であって、
前記方法は、移動局によって実行される複数のステップとして、
−基地局から値を受信するステップであって、
前記値は、移動局に割り当てられたリソースを表す第1及び第2のパラメータからなる対と、移動局に割り当てられたリソースを表す第3のパラメータとを少なくとも表し、
前記対は、割り当て可能なリソースに対応する各対の中のランクを有し、
前記値は、第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい
値を受信するステップと、
−受信された値からパラメータを決定するステップと、
−割り当てられたリソースを決定されたパラメータに基づいて識別するステップと、
を含むことを特徴とする方法に関する。
【0032】
本発明はまた、無線通信ネットワークのどのリソースが基地局によって移動局に割り当てられるかを前記移動局が識別できるようにする第1、第2、及び少なくとも第3のパラメータを決定する装置であって、
パラメータを決定するための装置は移動局内に含まれ、
パラメータを決定するための装置は、
−基地局から値を受信する手段であって、
前記値は移動局に割り当てられたリソースを表す第1及び第2のパラメータからなる対と、移動局に割り当てられたリソースを表す第3のパラメータとを表し、
前記対は割り当て可能なリソースに対応する各対の中のランクを有し、
前記値は第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい
値を受信する手段と、
−受信された値から各パラメータを決定する手段と、
−割り当てられたリソースを決定された各パラメータに基づいて識別する手段と、
を含むことを特徴とする装置に関する。
【0033】
したがって、割り当てられるリソースのシグナリングを削減して、無線通信ネットワークの連続的又は非連続的なリソースを移動局に割り当てることができる。
【0034】
更に別の様態によれば、本発明は、プログラム可能な装置に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、コンピュータプログラムがプログラム可能な装置において実行されるときに本発明に係る方法における各ステップを実施するためのコード部分又は命令を含むコンピュータプログラムに関する。
【0035】
コンピュータプログラムに関係する機能及び利点は、本発明に係る方法及び装置に関連する前述した内容と同じであるので、ここでは省略する。
【0036】
本発明の特徴は、以下に示す例示的な実施形態の説明を読めばより明らかになるであろう。以下の内容は添付の図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明が実施される無線セルラー通信ネットワークを表す。
【図2】本発明が実施される基地局のアーキテクチャを示す図である。
【図3】本発明が実施される移動局のアーキテクチャを示す図である。
【図4】周波数領域において本発明の特定の実施形態に係る移動局に含まれる符号器のアーキテクチャを示す。
【図5】本発明の特定の実施形態に係る1つ又は複数の受信アンテナを備える基地局における復号器のアーキテクチャを示す。
【図6】本発明に係るパラメータと、移動局に割り当てられた2つのリソースブロックグループクラスタの例を示す。
【図7】移動局に割り当てられたリソースブロックグループを表す少なくとも3つのパラメータを示すために、基地局によって実行されるアルゴリズムの例を開示する。
【図8】第1の実現モードに従って様々な値を示すための第1の方法を表す。これらの値は、移動局にどのリソースブロックグループが割り当てられるかを移動局が識別できるようにする、3つのパラメータを表す情報を取り得る。
【図9】本発明を実現する第1のモードを実現する特定のモードに従って使用される表を示す。
【図10】第2の実現モードに従って様々な値を示すための第2の方法を表す。これらの値は、移動局にどのリソースブロックグループが割り当てられるかを移動局が識別できるようにする、3つのパラメータを表す情報を取り得る。
【図11】本発明に係る移動局によって実行されるアルゴリズムの例を開示する。
【図12】第3の実現モードに従って様々な値を示すための第3の方法を表す。これらの値は、移動局にどのリソースブロックグループが割り当てられるかを移動局が識別できるようにする、少なくとも3つのパラメータを表す情報を取り得る。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1は本発明が実施される無線セルラー通信ネットワークを表している。
【0039】
本発明は通信システムが無線セルラー通信システムである例を挙げて説明する。
【0040】
本発明はまた、無線通信システム又は有線通信システム(ローカルエリアネットワーク等)に適用することも可能である。
【0041】
その場合、基地局及び移動局は、放射器及び/又は受信機となる。
【0042】
図1には、無線セルラー通信ネットワークの一基地局BSと移動局MSとが図示されている。
【0043】
本発明では、移動局MSによって使用される無線セルラー通信ネットワークのリソースが基地局BSによって割り当てられる場合について説明する。
【0044】
無線セルラー通信ネットワークのリソースは、無線セルラー通信ネットワークによって使用される周波数スペクトルである。周波数スペクトルは、例えば、複数のリソースブロックからなる複数のグループに分解され、各リソースブロックは予め決められた数(例えば、12)のサブキャリアを有する。
【0045】
ここで、変形例では、1つのリソースブロックを単一のサブキャリアから構成できることに留意されたい。
【0046】
本発明はリソースブロックグループを使用して開示される。本発明はまた、リソースブロックにも適用可能である。
【0047】
基地局BSは、複数の基地局を含む無線セルラー通信ネットワークの基地局である。
【0048】
明確にするため移動局MSは1つしか図示していないが、無線セルラー通信ネットワークは、基地局BSと通信する移動局MSをより多数有してもよい。
【0049】
基地局BSはノード又はアクセスポイントと称することが可能である。
【0050】
移動局MSは、パーソナルコンピュータ、周辺装置(セットトップボックス等)、又は電話とすることができる。
【0051】
本発明によれば、無線セルラー通信ネットワークの移動局MS又は任意のコアネットワーク装置を処理する基地局BSは、次のことを行う。
−リソースを移動局に割り当てる。
−割り当てられたリソースに対応する第1及び第2パラメータからなる対を決定する。決定された対は、割り当て可能なリソースに対応する各対の中でのランクを有する。
−値を取得する。この値は、第1及び第2のパラメータからなる対(ただし、決定された第1及び第2のパラメータからなる対よりもランクが低いもの)のそれぞれについて第3のパラメータが取り得る、可能な値の個数の合計に少なくとも等しい値である。
−少なくとも決定された値を移動局に転送する。
【0052】
移動局は以下のことを行う。
−基地局から値を受信する。この値は、移動局に割り当てられたリソースを表す第1及び第2のパラメータからなる対と、移動局に割り当てられたリソースを表す第3のパラメータとを表す値である。この対は、割り当て可能なリソースに対応する各対の中でのランクを有する。この値は、第1及び第2のパラメータからなる対(ただし、第1及び第2のパラメータからなる対よりもランクが低いもの)のそれぞれについて第3のパラメータが取り得る、可能な値の個数の合計に少なくとも等しい値である。
−受信した値を基にパラメータを決定する。
−割り当てられたリソースを、決定されたパラメータに基づいて識別する。
【0053】
図2は本発明が実施される基地局のアーキテクチャを示す図である。
【0054】
基地局BSのアーキテクチャは、例えば、バス201によって相互に連結される構成要素や図7に開示されるようなプログラムによって制御されるプロセッサ200に基づいている。
【0055】
ここで基地局BSは専用の集積回路に基づくアーキテクチャを備えてもよいことに注目する必要がある。
【0056】
バス201により、プロセッサ200は、読み取り専用メモリROM202、ランダムアクセスメモリRAM203、無線インターフェイス205、及びネットワークインターフェイス206とリンクしている。
【0057】
メモリ203は、変数を収容することを意図するレジスタと、図7に開示されたアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを含む。
【0058】
プロセッサ200は、ネットワークインターフェイス206及び無線インターフェイス205の動作を制御する。
【0059】
読み取り専用メモリ202は、図7に開示されたアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。これらの命令は、基地局BSの電源が投入されたときにランダムアクセスメモリ203に転送される。
【0060】
基地局BSは、ネットワークインターフェイス206を介して通信ネットワークに接続してもよい。例えば、ネットワークインターフェイス206としては、DSL(デジタル加入者線)モデムやISDN(デジタル総合サービス網)インターフェイス等がある。
【0061】
無線インターフェイス205は、移動局MSに割り当てられたサブキャリアを表す情報を転送する手段を備える。
【0062】
無線インターフェイス205は図5に開示される復号器を備える。無線インターフェイス205は、図4に開示される符号器を備えてもよい。
【0063】
図3は本発明が実施される移動局のアーキテクチャを示す図である。
【0064】
移動局MSのアーキテクチャは、例えば、バス301によって互いに連結される構成要素と、図11に開示されるようなプログラムによって制御されるプロセッサ300とを備える。
【0065】
ここで移動局MSは、専用の集積回路に基づくアーキテクチャを備えてもよいことに注目する必要がある。
【0066】
バス301により、プロセッサ300は、読み取り専用メモリROM302、ランダムアクセスメモリRAM303、及び無線インターフェイス305とリンクしている。
【0067】
メモリ303は、変数を収容することを意図するレジスタと、図11に開示されたアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを含む。
【0068】
プロセッサ300は、無線インターフェイス305の動作を制御する。
【0069】
読み取り専用メモリ302は、図11に開示されるアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。これらの命令は、移動局MSの電源が投入されたときにランダムアクセスメモリ303に転送される。
【0070】
無線インターフェイス305は、移動局MSに割り当てられたサブキャリアのクラスタに含まれるサブキャリア上にデータをマップする手段を備える。
【0071】
無線インターフェイス305は、図4に開示されたような符号器を備える。無線インターフェイス305は、図5に開示される復号器を備えてもよい。
【0072】
図4は、周波数領域において本発明の特定の実施形態に係る符号器のアーキテクチャを示す。
【0073】
伝送されるべきデータは、コード化及び変調モジュール40によってコード化され、シンボルとして編成され、シンボルの組xnが提供される。次に、信号は、周波数領域内でDFT(離散型フーリエ変換)モジュール41によって拡散される。変形例では、DFTモジュールは、高速フーリエ変換モジュール又は他の任意の処理モジュールに置き換えられる。
【0074】
OFDMAの場合、DFTモジュールが必要ない場合がある。
【0075】
周波数領域で拡散されたシンボルは、周波数マッピングモジュール42(この周波数マッピングモジュール42は、転送されるべきデータをサブキャリアにマップする)によって、割り当てられた周波数帯域に含まれるサブキャリア上にマップされる。周波数マッピングモジュール42は、ゼロ挿入機能及び/又は周波数シェーピング機能を備える。
【0076】
周波数マッピングモジュール42は、移動局MSに割り当てられた周波数帯域にシンボルをマップする。サブキャリアは1つの連続したサブバンド内に割り当てられないので、周波数帯域は複数のクラスタに分割される。周波数マッピングモジュール42は、移動局MSに割り当てられた周波数帯域内の様々なクラスタにシンボルをマップする。
【0077】
図4において周波数マッピングモジュール42は例を示す。この例では、T=T0+T1個のシンボルが2つのクラスタのT個のサブキャリアにマップされている。第1のクラスタは、n0〜n0+T0−1と記載されたサブキャリアを含み、第2のクラスタはn1〜n1+T1−1と記載されたサブキャリアを含む。
【0078】
周波数マッピングモジュール42によって出力されるシンボルは、IDFT(逆離散フーリエ変換)モジュール43によって時間ドメインに変換し戻される。
【0079】
移動局MSのアンテナを介した伝送の前に、オプションの巡回プレフィックス挿入モジュール44を適用することが可能である。
【0080】
図5は、本発明の特定の実施形態に係る装置の復号器のアーキテクチャを示す。
【0081】
少なくとも1つの信号57が、少なくとも1つの受信アンテナから受信される。同期モジュール50は、受信された信号57の同期を取る。
【0082】
オプションの巡回プレフィックス除去モジュール51は、同期された信号に対して、巡回プレフィックスが使用されている場合は、それを除去する。
【0083】
DFTモジュール52は、巡回プレフィックスが除去された又は除去されていない同期化された信号に対してDFTを実行する。変形例では、DFTモジュールが、高速フーリエ変換モジュール又は他の任意の処理モジュールに置き換えられる。
【0084】
チャネル推定モジュール54は、DFTモジュール52によって提供される信号に影響を与える。チャネル推定モジュール54の出力は、イコライゼーションモジュール53に命令を出す。イコライゼーションモジュール53の出力は、逆DFTモジュール55によって処理され、結果として生成された信号を従来のチャネル復号モジュール56が処理する。
【0085】
OFDMAの場合、IDFTモジュール55は必要ない場合がある。変形例では、他の処理モジュールに置き換えてもよい。
【0086】
復調及び復号モジュール56は、シンボルをデータに復調及び復号する。
【0087】
図6は、本発明に係るパラメータと、移動局に割り当てられた2つのリソースブロックグループクラスタとの例を示す。
【0088】
本発明によれば、移動局に割り当てられたリソースブロックグループは、連続的または非連続的である。
【0089】
図6の例では、2つのリソースブロックグループクラスタが、1つの移動局MSに割り当てられており、かつ2つのクラスタは非連続的である。
【0090】
図6は、13個のリソースブロックグループ(0〜12)を開示している。
【0091】
ピーク対平均電力比PAPRの増大及びシグナリングオーバーヘッドの両方を抑制するには、サイズが等しい2つのクラスタを割り当てることが前提である。
【0092】
本発明は、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを移動局等の受信機が識別できるようにする、少なくとも3つのパラメータを表す情報を定義することを意図する(例えば、アップリンク伝送の場合に)。
【0093】
3つのパラメータを挙げると、移動局MSに割り当てられた最初のリソースブロックグループクラスタの識別子Nと、移動局に割り当てられたリソースブロックグループクラスタのそれぞれに含まれるリソースブロックグループの数Mと、移動局MSに割り当てられた2つのリソースブロックグループクラスタを隔てるリソースブロックグループの数Lである。図6の例によれば、N=3、M=3、L=4である。本明細書でさらに記述されるように、連続的なリソース割り当ての場合、Lおよび/またはMは他の特別な値をとることができる。
【0094】
図7は、移動局に割り当てられたリソースブロックグループを表す少なくとも3つのパラメータを示すために、基地局によって実行されるアルゴリズムの例を開示する。
【0095】
例えば、本アルゴリズムについて、基地局BSのプロセッサ200によって実行された場合について説明する。
【0096】
ここで、変形例では、本アルゴリズムは基地局BSによって実行される代わりに、複数の基地局BS用の無線セルラー通信装置のコアネットワーク装置(図1に示さず)によって実行されることに注目されたい。
【0097】
本アルゴリズムは、基地局BSによって処理される移動局MSに、サブキャリアのクラスタが割り当てられるたびに実行される。
【0098】
ステップS700では、プロセッサ200はリソースブロックグループを移動局MSに割り当てる。割り当て対象のリソースブロックグループは、例えば、チャネル条件に従って、及び/又は必要なサービス品質に従って割り当てられる。割り当てられたリソースブロックグループは、1つの、または2つの、またはそれ以上のクラスタに分割される。
【0099】
次のステップS701では、プロセッサ200は少なくとも3つのパラメータを決定し、その3つのパラメータにより、移動局はどのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを識別することができる。
【0100】
次のステップS702では、プロセッサ200は、少なくとも3つのパラメータを表す情報を算出する。
【0101】
本発明で実現する第1のモードによれば、リソースブロックグループを同数含んでいる又は含んでいない2つ以上の非連続のクラスタが移動局MSに割り当てられ、この情報は少なくとも3つのパラメータを表す。
【0102】
M、Nの考えられる全ての組み合わせを図8に示す。
【0103】
図8は、3つのパラメータを表す情報が取り得る各種値を示す第1の方法を表す。この3つのパラメータは、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにするものである。
【0104】
第1の方法では、第1のパラメータは、移動局に割り当てられたリソースブロックグループクラスタそれぞれに含まれるリソースブロックグループの数Mであり、第2のパラメータは、移動局MSに割り当てられた最初のリソースブロックグループクラスタの識別子又はインデックスNであり、第3のパラメータは、移動局MSに割り当てられた各リソースブロックグループクラスタを隔てているリソースブロックグループの数Lである。Lは少なくとも1に等しい。
【0105】
図8に開示した例では、リソースブロックグループの総数NRBGが13に等しい。
【0106】
図8の上側に示す数字は、パラメータNが取り得る様々な値を示す。
【0107】
図8の左側の数字は、パラメータMが取り得る様々な値を示す。
【0108】
図8の対(M、N)の行と列の交差点に対応する各セルに、値が1つ含まれる。この値は対(M、N)に関連付けられている。
【0109】
この値は、対(M、N)に対してパラメータLが取り得る異なる値の最大個数に等しい。
【0110】
N=0からN=NRBG−3までのNの値ごとに、Mは1からfloor((NRBG−N−1)/2)までの値を取り得る。ここで、floor(x)は、xの整数部分である。
【0111】
対(M、N)ごとに、Lは1からNRBG−N−2*Mまでの値を取り得る。
【0112】
ここで、図8に開示した例は、NRBGが奇数の場合であることに留意されたい。NRBGが偶数の場合、図8の最後の行には1つのセルではなく2つのセルが含まれる。
【0113】
M番目の行における全ての値の合計をSM1で表すと次式のようになる。
【数1】

【0114】
特定の行Mにおいて、先頭からN個の要素の部分合計をSM1(N)で表すと次式のようになる。
【数2】

【0115】
本発明で実現される第1のモードによれば、3つのパラメータM、N、及びLを表す情報(即ち、決定される値)は、次式に従って決定される。
【数3】

【0116】
値RIVg1は、決定された第1及び第2のパラメータの対(M、N)よりもランクの低い第1及び第2のパラメータの対(M、N)ごとに第3のパラメータLが取り得る可能な各値の個数の合計に、第3のパラメータLの値を表す情報を加えたものに等しい。
【0117】
対のランク付けを可能にするには、例えば、
第1のパラメータ値の値が、所与の対に含まれる第1のパラメータ値より低い場合、又は、
第1のパラメータ値の値が、所与の対の第1のパラメータ値に等しく、かつ、第2のパラメータ値の値が、所与の対の第2のパラメータ値より低い場合、
第1及び第2のパラメータ対のランクはその所与の対より低いということを考慮に入れる必要がある。
【0118】
第3のパラメータLの値を示す情報は、例えば、Lに等しい。
【0119】
RIVg1の最大値は、
【数4】

で表すことができ、この値は、M、N、Lの可能な組み合わせの個数に等しい。
【0120】
したがって、RIVg1を表現するには、
【数5】

ビットのシグナリングが必要とされ、ここで、ceil(x)は厳密にxより大きい整数のうちで最も小さい整数である。
【0121】
図8に開示した例では、列はNの可能な値ごとに表され、行はMの値ごとに表されることに留意されたい。
【0122】
列をMの可能な値ごとに表し、行をNの値ごとに表す場合に適合させるには、前述した式を簡単に修正すればよい。
【0123】
別の変形例では、パラメータM又はNをパラメータLによって置き換えることも可能である。前述した式から対応する式を簡単に派生させることも可能である。
【0124】
第1及び第2のパラメータからなる対をランク付けする他のルールを想定することも可能である。前述した式から対応する式を簡単に派生させることも可能である。
【0125】
図9は、本発明を実現する第1のモードを実現する特定のモードに従って使用される表を示す。
【0126】
特定の実現モードによれば、移動局MSに割り当てられた2つ又は3つの連続しないリソースブロックグループクラスタの有するリソースブロックグループ個数が同じであるかどうかを示すために、2つの補足ビットを使用する。
【0127】
補足ビット値が「00」に等しい場合には、2つの非連続のクラスタがリソースブロックグループをそれぞれM個有し、これらが移動局MSに割り当てられる。
【0128】
補足ビット値が「01」に等しい場合には、2つの非連続のクラスタが、それぞれ、リソースブロックグループをfloor(2M/3)個、および、2M−floor(2M/3)個有し、これらが移動局MSに割り当てられる。
【0129】
補足ビット値が「10」に等しい場合には、2つの非連続のクラスタが、それぞれ、リソースブロックグループをfloor(4M/3)個、および、2M−floor(4M/3)個有し、これらが移動局MSに割り当てられる。
【0130】
補足ビット値が「11」に等しい場合には、3つの非連続のクラスタが、それぞれ、リソースブロックグループをA=floor(2M/3)個、B=floor((2M−floor(2M/3))/2)個、および2M−A−B個有し、これらが移動局MSに割り当てられる。
【0131】
補足ビット値が「11」に等しい場合には、第1のリソースブロックグループクラスタと第2のリソースブロックグループクラスタとの間隔はfloor(L/2)に等しく、第2のリソースブロックグループクラスタと第3のリソースブロックグループクラスタとの間隔はceil(L/2)に等しい。
【0132】
本発明で実現する第2のモードによれば、移動局MSには2つの連続クラスタ又は非連続クラスタが割り当てられる。
【0133】
M、N、Lの考えられる全ての組み合わせを図10に示す。
【0134】
図10では、3つのパラメータを表す情報が取り得る様々な値を示す第2の方法を示す。この3つのパラメータにより、移動局は、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを識別することができる。
【0135】
図10で開示する例では、リソースブロックグループの総数NRBGは13に等しい。
【0136】
図10の上側の0〜12の数字は、パラメータNが取り得る異なる値を表している。
【0137】
図10の左側の1〜6の数字は、パラメータMが取り得る異なる値を示す。N=0からN=NRBG−3までのNの値ごとに、Mは1からfloor((NRBG−N−1)/2)までの値を取り得る。ここで、floor(x)は、xの整数部分である。
【0138】
図10の対(M、N)の行と列の交差点に対応する各セルに、値が1つ含まれる。この値は対(M、N)に関連付けられている。
【0139】
この値は、第3のパラメータが取り得る可能な値の個数に等しい。
【0140】
本発明で実現する第1のモードで開示されているように、Lは、非連続的なリソースブロックグループクラスタについて対(M、N)ごとに、1からNRBG−2*Mまでの値を取り得る。
【0141】
本発明で実現する第2のモードによれば、第3のパラメータ値L=0を使用して、偶数サイズ2Mの連続的な全ての割り当てをシグナリングする。この割り当ては最大でもNRBG−3の位置から始まるものである。
【0142】
本発明で実現する第2のモードによれば、第3のパラメータ値L=NRBG−N−2*M+1を使用して、奇数サイズ2M−1の連続的な全ての割り当てをシグナリングする。この割り当ては最大でもNRBG−3の位置から始まるものである。当然ながら、他の選択肢を使用して連続したケースをシグナリングすることもできる。例えば、偶数サイズの割り当ての場合はL=0、偶数サイズの割り当ての場合はL=NRBG−N−2*M+1が使用される。
【0143】
図10の表内の対(M、N)に対応する値について言えば、図8内の対(M、N)に対応する値と比較して2つだけ増えている。
【0144】
言い換えると、所与の第1及び第2のパラメータからなる対(M、N)に対して非連続な割り当てを想定する場合、対(M、N)に関連付けられた値は、2つのクラスタを隔てるリソース数が取り得る可能な値の個数に、2を加えたものの合計に等しい。
【0145】
M=1かつN=NRBG−2の場合(即ち、Nが11の場合)、最後の2つのリソースブロックグループが移動局MSに割り当てられるか、または、N=NRBG−2の位置にあるリソースブロックグループだけが移動局MSに割り当てられる。
【0146】
M=1かつN=NRBG−1の場合(即ち、Nが12の場合)、最後のリソースブロックグループが移動局MSに割り当てられる。
【0147】
N=0からN=NRBG−3までの場合には、
‐第1のパラメータの値が、所与の対に含まれる第1のパラメータの値より小さい場合、又は、
‐第1のパラメータの値が、所与の対に含まれる第1のパラメータの値に等しく、且つ、第2のパラメータの値が、所与の対に含まれる第2のパラメータの値より小さい場合、
その第1及び第2パラメータからなる対のランクは、その所与の対のランクより低い。
【0148】
太い境界で囲まれた領域の外側にある対(M=1、N=NRBG−2)及び対(M=1、N=NRBG−1)は、図10のNRBG−3以下のNに対応する他のいずれの対よりも高いランクを有する。
【0149】
太線の領域内のM番目の行にある全ての値の合計をSM2で表すと次式のようになる。
【数6】

【0150】
所与の行Mにおいて、先頭からN個の要素の部分合計をSM2(N)で表すと次式のようになる。
【数7】

【0151】
本発明で実現する第2のモードによれば、3つのパラメータM、N、及びLを表す情報、言い換えると、決定される値は、以下の式に従って決定される。
リソースブロックグループクラスタが非連続で2つの割り当てられる場合には、
【数8】

で表され、リソースブロックグループが2M個連続的に割り当てられる場合には、
【数9】

で表され、リソースブロックグループが2M−1個連続的に割り当てられる場合には、
【数10】

で表され、太線の領域の外側にある最後の2個のリソースブロックグループに対応する3つが割り当てられる場合には、
【数11】

で表される。
ここで、NRBG−2の位置にあるリソースブロックグループが移動局MSに割り当てられる場合、specは1となり、NRBG−1の位置にあるリソースブロックグループが移動局MSに割り当てられる場合、specは2となり、NRBG−2の位置にあるリソースブロックグループ及びNRBG−1の位置にあるリソースブロックグループが移動局MSに割り当てられる場合、specは3となる。
【0152】
リソースブロックグループクラスタが2つ非連続で割り当てられた場合に関する値RIVg2は、第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に等しい。
【0153】
言い換えると、2つの非連続で割り当てられたリソースブロックグループクラスタに関する値RIVg2は、「非連続なリソース割り当てを行うことが前提とされている場合に、決定された第1及び第2のパラメータの対よりもランクが低い第1及び第2のパラメータの対のそれぞれに対して、2つのクラスタを隔てるリソースの個数が取り得る可能な値の個数に2を加えたものの合計に、第3のパラメータの値を表す情報を加えたもの」に等しい。2を加えることは、NULL値とNRBG−N−2*M+1値を取るLを表すと同時に、決定された第1及び第2のパラメータの対(M、N)よりもランクが低い第1及び第2のパラメータの対(M、N)ごとに、偶数又は奇数のサイズの連続的なリソースブロックグループを割り当てることができることを表す。
【0154】
リソースブロックグループの数が偶数2Mである1つのクラスタに関する値RIVg2は、NがNRBG−3より低い場合には、決定された第1及び第2のパラメータの対よりもランクが低い第1及び第2のパラメータの対のそれぞれに対して、第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に等しい。
【0155】
リソースブロックグループの数が奇数2M−1である1つのクラスタに関する値RIVg2は、NがNRBG−3より低い場合には、決定された第1及び第2のパラメータの対よりもランクが低い第1及び第2のパラメータの各対に対して、第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に、無線通信ネットワークのリソース数の合計を加え、1を加え、第1のパラメータの2倍を減じ、第2パラメータの値を減じた値に等しい。
【0156】
RIVg2の最大値は
【数12】

となり、これはM、N、Lの可能な組み合わせ個数に等しい。
【0157】
したがって、RIVg2を表すには、
【数13】

ビットのシグナリングが必要である。
【0158】
図10の例で開示した例では、列はNの可能な値ごとに表され、行はMの値ごとに表されるということをここで留意されたい。
【0159】
列をMの可能な値ごとに表し、行をNの値ごとに表す場合に適合するために、前述した式を簡単に変更することが可能である。
【0160】
別の変形例では、パラメータM又はNをパラメータLと置き換えることも可能である。対応する式もまた、上述の式から容易に導くことができる。
【0161】
別の変形例では、Lの特別な値を使用してサイズ2M+1の奇数割り当てをシグナリングすることができる。3つの特殊なケースが、それぞれ、リソースブロックの最後の2つのブロック、最後のブロック、および最初のブロックを割り当てるケースに対応する。リソースブロックグループが奇数個連続的に割り当てられる場合の第1のパラメータは、リソースブロックグループの総数から1を引き算し、2で割り算した値となる。この変形例に対応するために、式は容易に変更することができる。
【0162】
本発明で実現する第3のモードによれば、K個(Kは3以上)のリソースブロックグループクラスタが非連続的に等間隔で移動局MSに割り当てられる。
【0163】
ここで、Kの値は、基地局BS及び移動局MSにとって既知の、事前に決定された値とすることが可能なことに留意されたい。Kの値は、基地局BSで決定され、移動局MSへ転送される値となり得る。
【0164】
図12は、3つのパラメータを表す情報が取り得る各種値を示す第3の方法を表す。3つのパラメータは、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにするものである。
【0165】
第3の方法では、第1のパラメータは、移動局に割り当てられたK個のリソースブロックグループクラスタのそれぞれに含まれるリソースブロックグループの個数Mとなり、第2のパラメータは、移動局MSに割り当てられる最初のリソースブロックグループクラスタの識別子又はインデックスNとなり、第3のパラメータは、移動局MSに割り当てられたリソースブロックグループクラスタのうち任意の隣接する2個のものを隔てるリソースブロックのグループの個数Lとなる。Lは少なくとも1に等しい。
【0166】
移動局MSに割り当てられた2つのリソースブロックグループクラスタを分離するギャップの中に、移動局MSに割り当てられた他のリソースブロックグループクラスタが存在しない場合には、移動局MSに割り当てられたそれら2つのリソースブロックグループクラスタは、隣接するリソースブロックグループクラスタである。
【0167】
図12で開示する例では、リソースブロックグループの総数NRBGは13に等しく、K=3個のリソースブロックグループクラスタが移動局に割り当てられる。
【0168】
図12の上側の数値は、パラメータNが取り得る異なる値を示す。
【0169】
図12の左側の数値は、パラメータMが取り得る異なる値を示す。
【0170】
図12の対(M、N)の行および列の交差点に対応する各セル内に、値が1つ含まれる。この値は対(M、N)に関連付けられる。値は、対(M、N)に対してパラメータLが取り得る異なる値の最大個数に等しい。
【0171】
N=0からN=NRBG−2K+1までの各値については、Mは1からfloor((NRBG−K−N+1)/K)までの値を取ることができ、ここで、floor(x)はxの整数部分である。対(M、N)ごとに、Lは1からfloor((NRBG−N−KM)/(K−1))までの値を取り得る。
【0172】
M番目のラインの値の全ての合計をSM3で表すと、次式のようになる。
【数14】

【0173】
特定の行Mにおいて、先頭からN個の要素の部分合計をSM3(N)で表すと、次式のようになる。
【数15】

【0174】
本発明で実現する第3のモードによれば、3つのパラメータM、N、Lを表す情報は、次の式に従って求められる。
【数16】

【0175】
したがって、RIVg3を表すには、
【数17】

ビットのシグナリングが必要である。
【0176】
Kが、基地局BS及び移動局MSにとって既知の予め決定された値である場合、余分なシグナリングは必要ない。
【0177】
基地局BSによってKが決定され、移動局MSに転送される場合、追加のシグナリングが必要である。Kの値を移動局MSへシグナリングするにはceil(log2(Kmax−1))ビットが必要とされる。ここで、Kmaxは、Kの最大値である。
【0178】
本発明で実現する第4のモードによれば、任意の数のクラスタについて全ての可能な割り当てが最適にシグナリングされる。クラスタ数Kを予め決定したり個別に転送する必要はない。
【0179】
次の式で表すことができる。
【数18】

この式は、関係する合計が全てKに依存するので、Kに依存する。
また、
【数19】

の最大値を
【数20】

で表すと、次式のようになる。
【数21】

【0180】
4つの次元(N、M、L、K)に対応する、等間隔かつ同等のK個のクラスタの所与の割り当てをシグナリングするために、次の式を定義する。
【数22】

【0181】
実現する第4のモードでは、割り当てられたリソースに対応する第1及び第2のパラメータからなる対は(M、N)であり、第3のパラメータはLであり、Kは本発明で実現する第3のモードで開示される第4のパラメータである。Kの値が固定されている場合、対(M、N)は既に開示されたようにランク付けされ、対(M、N)のグループはKに応じて(例えば、Kパラメータの昇順に)更にランク付けされる。
【0182】
対のランク付けを可能にするには、例えば、所与の対(M、N)及び所与の第4のパラメータKについては、第1及び第2のパラメータの対(M、N)のランクは、以下の場合には、所与の対(M、N)のランクより低いということを考慮に入れる必要がある。すなわち、
−第4のパラメータKの値が所与の第4のパラメータKの値より低いか、または、
−第4のパラメータKの値が第4の所与のパラメータKの値に等しく、かつ、第1のパラメータの値が所与の対の第1のパラメータの値より低いか、または、
−第4のパラメータの値が所与の第4のパラメータKの値に等しく、第1のパラメータの値が所与の対の第1のパラメータの値に等しく、第2のパラメータの値が所与の対の第2のパラメータの値より低い。
【0183】
対のランク付けの方法は他にも存在し得る。他のタイプのランク付けに対応するよう、上記の式は簡単に変更することができる。
【0184】
次のステップS705では、プロセッサ200は、少なくとも3つのパラメータを表す情報を移動局に転送するための命令を出す。
【0185】
図11は、本発明に係る移動局によって実行されるアルゴリズムの例を開示する。
【0186】
より正確には、本アルゴリズムは、移動局MSのプロセッサ300によって実行される。
【0187】
ステップS110では、移動局MSは少なくとも3つのパラメータを表す情報を受信する。
【0188】
次のステップS111では、移動局MSは、少なくとも3つのパラメータを表す情報から少なくとも3つのパラメータを受信する。
【0189】
本発明で実現する第1のモードによれば、3つ揃い(M、N、L)を識別するには、プロセッサ300は次式を満たすMの値を求めることによりMを決定する。
【数23】

0はNull値と見なされる。
【0190】
プロセッサ300は、次式を満たすNの値を求めることによりNを決定する。
【数24】

【0191】
プロセッサ300は、
【数25】

【0192】
を求める。
プロセッサ300は、M個のリソースブロックグループを含む2つの同等なクラスタが非連続的に割り当てられ、L個のリソースブロックグループによって隔てられ、第1のクラスタの開始位置はNによって与えられると判断する。
【0193】
本発明で実現する第1モードで実現する特定のモードによれば、プロセッサ300は、ステップS110で受信した追加ビットの値に従って、同等な2つ又は3つのリソースブロックグループクラスタが非連続的に割り当てられていると判断する。
【0194】
本発明で実現する第2のモードによれば、3つ揃い(M、N、L)を識別するために、プロセッサ300ではRIVg2
【数26】

より大きいかをチェックし、大きい場合は、変数「spec」に関して受容された規則に応じて、最後のリソースブロックグループまたは最後から2個のリソースブロックグループについて対応する割り当てを選択する。
【0195】
或いは、プロセッサ300は、次式
【数27】

を満たすMの値を求めることでMを決定する。ここで、S0は0になると見なされる。
【0196】
プロセッサ300は、次式
【数28】

になるようなNの値を求めてNを決定する。
【0197】
プロセッサ300は、
【数29】

を決定する。
【0198】
L=0の場合、プロセッサ300は、2M個のリソースブロックグループからなる1つのクラスタの連続的な割り当てであり、クラスタは位置Nにおいて開始すると判断する。
【0199】
L=NRBG−N−2M+1の場合、プロセッサ300は、2M−1個のリソースブロックグループからなる1つのクラスタの連続的な割り当てであり、クラスタは位置Nにおいて開始すると判断する。
【0200】
或いは、プロセッサ300は、2つの同等なリソースブロッククラスタがそれぞれM個のグループを含む非連続の割り当てであり、2つのクラスタはL個のリソースブロックグループによって隔てられており、第1のクラスタの開始位置はNによって与えられると判断する。
【0201】
実現する第3のモードによれば、3つ揃い(M、N、L)を識別するために、プロセッサ300は次式
【数30】

を満たすMの値を求めてMを決定する。S0はNull値と見なされる。
【0202】
プロセッサ300は次式
【数31】

を満たすNの値を求めてNを決定する。
【0203】
プロセッサ300は、
【数32】

を求める。
【0204】
或いは、プロセッサ300は、K個の同等なクラスタがM個のリソースブロックグループを含み、非連続に割り当てられ、L個のリソースブロックグループによって隔てられており、第1のクラスタの開始位置はNによって与えられると判断する。
【0205】
Kが基地局BSによって決定され、移動局MSに転送される場合、プロセッサ300はまず、Kの値を特定し、次に前述したようにM、N、Lの値を特定する。
【0206】
本発明で実現する第4のモードによれば、シグナリングされた値
【数33】

から対応する(N、M、L、K)を取得するには、プロセッサ300はまず、Kを、
【数34】


【数35】

より小さくなるようなKの値のうち最大値として求める。
次に、受信した値から
【数36】

を引き算し、本発明で実現する第3のモードのように先に進む。
【0207】
次のステップS112で、移動局MSは少なくとも3つのパラメータに対応するリソースブロックグループを識別する。
【0208】
当然ながら、本発明の範囲から逸脱することなく、前述した発明の実施形態に対して多くの変更を加えることが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークのどのリソースが基地局(BS)によって移動局(MS)に割り当てられるかを前記移動局が識別できるようにする、少なくとも第1(N)、第2(M)、第3(L)のパラメータから得られる値を決定する方法であって、
前記方法は前記基地局によって実行され、
前記方法は、
‐総数(NRBG)のリソースの中から、リソースを移動局に割り当てるステップ(S700)
を含む、方法において、
前記方法は、
‐前記割り当てられたリソースに対応する、第1及び第2のパラメータからなる対を決定するステップであって、前記決定された対は、割り当て可能なリソースに対応する各対の中でのランクを有する、対を決定するステップと、
‐前記決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい値を取得するステップ(S702)と、
‐前記決定された値を前記移動局に転送するステップ(S703)と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記割り当てられたリソースは、少なくとも1つのリソースからなる第1のクラスタと、少なくとも1つのリソースからなる第2のクラスタとに分割され、
前記第1のクラスタと前記第2のクラスタとは非連続である
ことを特徴とし、かつ、
前記第1のパラメータは、前記移動局に割り当てられたリソースの数を2で割り算したものであり、
前記第2のパラメータは、前記移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
前記第3のパラメータは、前記第1および第2のクラスタを隔てるリソースの数であり、
前記決定された第1及び第2のパラメータの前記対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい前記値は、
前記決定された第1及び第2のパラメータの前記対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に、前記第3のパラメータの値を表す情報を加えたもの
に等しいことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のクラスタと第2のクラスタとが同じ数のリソースを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のクラスタと第2のクラスタとが異なる数のリソースを含むことを特徴とし、かつ、
前記方法は、前記クラスタの中で割り当てられたリソースの分布を表す情報を転送するステップを更に含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記割り当てられたリソースが、少なくとも1つのリソースからなる第1のクラスタと、少なくとも1つのリソースからなる第2のクラスタとに分割され、
前記第1のクラスタと第2のクラスタとは非連続であり、
前記第1のパラメータは、前記移動局に割り当てられたリソース数を2で割り算したものであり、
前記第2のパラメータは、前記移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
前記決定された第1及び第2のパラメータの前記対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい前記値は、
前記決定された第1及び第2のパラメータの前記対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に、前記第3のパラメータの値を表す情報を加えたもの
に等しいことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記割り当てられたリソースが、偶数のリソースからなる1つのクラスタに分割され、
前記第1のパラメータは、前記クラスタ内のリソース数を2で割り算したものであり、
前記第2のパラメータは、前記移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
前記決定された第1及び第2のパラメータの前記対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい前記値は、
前記決定された第1及び第2のパラメータの前記対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計
に等しい
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記割り当てられたリソースが、偶数のリソースからなる1つのクラスタに分割され、
前記第1のパラメータは、前記クラスタ内のリソース数を2で割り算したものであり、
前記第2のパラメータは、前記移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
前記無線通信ネットワークの前記リソースはランク付けされ、
最後2つの連続したリソースのうちいずれかが前記移動局に割り当てられた場合には、
前記決定された第1及び第2のパラメータの前記対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい前記値は、
前記決定された第1及び第2のパラメータの前記対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に、1、2又は3を加えたものに等しい
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記割り当てられたリソースが、奇数のリソースからなる1つのクラスタに分割され、
前記第1のパラメータは、前記クラスタ内のリソース数に1を加えた数を2で割り算したものであり、
前記第2のパラメータは、前記移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
前記決定された第1及び第2のパラメータの前記対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい前記値は、
前記決定された第1及び第2のパラメータの前記対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に、前記無線通信ネットワークのリソース数の合計を加え、1を加え、前記第1のパラメータの2倍を減じ、前記第2パラメータの値を減じた値に等しい
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記割り当てられたリソースが、奇数のリソースからなる1つのクラスタに分割され、
前記第1のパラメータは、前記クラスタ内のリソース数に1を足し算した値を2で割り算したものであり、
前記第2のパラメータは、前記移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
前記無線通信ネットワークの前記リソースはランク付けされ、
最後2つの連続したリソースが前記移動局に割り当てられた場合には、
前記決定された第1及び第2のパラメータの前記対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい前記値は、
前記決定された第1及び第2のパラメータの前記対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数に2を加えたものの合計に、前記無線通信ネットワークのリソース数の合計を加え、1を加え、第1パラメータの2倍を減じ、第2のパラメータの値を減じ、1又は2又は3を加えた値に等しい
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記割り当てられたリソースが、
少なくとも1つのリソースからなる第1のクラスタと、
少なくとも1つのリソースからなる第2のクラスタと、
少なくとも1つのリソースからなる第3のクラスタと
に分割され、
各クラスタは他のクラスタと非連続であり、
前記第2のクラスタは前記第1のクラスタ及び前記第3のクラスタから同じリソース数だけ隔てられており、
各クラスタは、前記第1のパラメータと等しい同じ数のリソースを含み、
前記第2のパラメータは、前記移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
前記第3のパラメータは、前記第1のクラスタ及び第3のクラスタから前記第2のクラスタを隔てるリソース数である
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記割り当てられたリソースが、少なくとも1つのリソースからなる非連続な複数のクラスタに分割され、
各クラスタは、少なくとも1つのクラスタから、同じ数のリソースだけ隔てられており、
各クラスタは、前記第1のパラメータと等しい同じ数のリソースを含み、
前記第2のパラメータは、前記移動局に割り当てられた最初のリソースのインデックスであり、
少なくとも2つのクラスタを隔てるリソース数が前記第3のパラメータである
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
無線通信ネットワークのどのリソースが基地局(BS)によって移動局(MS)に割り当てられるかを前記移動局が識別できるようにする第1(N)、第2(M)、第3(L)のパラメータを決定する方法において、
前記方法は、前記移動局によって実行される複数のステップとして、
‐前記基地局から値を受信するステップ(S110)であって、
前記値は、前記移動局に割り当てられたリソースを表す前記第1及び第2のパラメータからなる対と、前記移動局に割り当てられた前記リソースを表す前記第3のパラメータとを表し、
前記対は、割り当て可能なリソースに対応する各対の中のランクを有し、
前記値は、前記第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい
値を受信するステップと、
‐前記受信された値から前記各パラメータを決定するステップ(S111)と、
‐総数(NRBG)のリソースの中から、前記決定されたパラメータに基づいて前記割り当てられたリソースを識別するステップ(S112)と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
無線通信ネットワークのどのリソースが基地局(BS)によって移動局(MS)に割り当てられるかを前記移動局が識別できるようにする第1(N)、第2(M)、第3(L)のパラメータから得られる値を決定する装置であって、
情報を決定するための前記装置は、
‐総数(NRBG)のリソースの中から、前記移動局にリソースを割り当てる手段
を含み、
前記情報を決定するための前記装置は、
‐前記割り当てられたリソースに対応する第1及び第2のパラメータからなる対を決定する手段であって、前記決定された対が、割り当て可能なリソースに対応する各対の中でのランクを有する、対を決定する手段と、
‐前記決定された第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい値を取得するための手段と、
‐前記決定された値を、前記移動局に転送する手段と、
を更に含むことを特徴とする装置。
【請求項14】
無線通信ネットワークのどのリソースが基地局(BS)によって移動局(MS)に割り当てられるかを前記移動局が識別できるようにする第1(N)、第2(M)、第3(L)のパラメータを決定する装置であって、
前記パラメータを決定するための前記装置は、前記移動局に含まれ、
前記パラメータを決定するための前記装置は、
−前記基地局から値を受信するための手段であって、
前記値は、前記移動局に割り当てられたリソースを表す前記第1及び第2のパラメータからなる対と、前記移動局に割り当てられた前記リソースを表す前記第3のパラメータとを表し、
前記対は、割り当て可能なリソースに対応する各対の中のランクを有し、
前記値は、前記第1及び第2のパラメータの対よりも低いランクを有する第1及び第2のパラメータの各対に対して前記第3のパラメータが取り得る可能な値の個数の合計に少なくとも等しい
値を受信するための手段と、
‐前記受信された値から前記各パラメータを決定する手段と、
‐総数(NRBG)のリソースの中から、前記決定されたパラメータに基づいて前記割り当てられたリソースを識別する手段と、
を含むことを特徴とする装置。
【請求項15】
プログラム可能な装置に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムがプログラム可能な装置において実行されるときに請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法における前記各ステップを実施するための、コード部分又は命令を含む
コンピュータプログラム。
【請求項16】
プログラム可能な装置に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムがプログラム可能な装置において実行されるときに請求項12に記載の方法における前記各ステップを実施するためのコード部分又は命令を含む
コンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−151802(P2011−151802A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−2998(P2011−2998)
【出願日】平成23年1月11日(2011.1.11)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【Fターム(参考)】