移動通信方法及び無線基地局
【課題】移動局ＵＥがリレーノードＲＮ配下のセルにハンドオーバを実行する際に、必要な情報を無線基地局ｅＮＢにおいて作成する。
【解決手段】本発明に係る移動通信方法は、無線基地局ＤｅＮＢに、複数のリレーノードＲＮ＃１乃至＃３が接続されている場合に、無線基地局ＤｅＮＢが、無線基地局ｅＮＢに対して、無線基地局ＤｅＮＢ配下のセルの識別情報として、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報（ＰＣＩやＥＣＧＩ）を通知する工程を有する。
【解決手段】本発明に係る移動通信方法は、無線基地局ＤｅＮＢに、複数のリレーノードＲＮ＃１乃至＃３が接続されている場合に、無線基地局ＤｅＮＢが、無線基地局ｅＮＢに対して、無線基地局ＤｅＮＢ配下のセルの識別情報として、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報（ＰＣＩやＥＣＧＩ）を通知する工程を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、移動通信方法及び無線基地局に関する。
【背景技術】
【０００２】
ＬＴＥ（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）-Ａｄｖａｎｃｅｄ方式では、無線基地局ＤｅＮＢ（Ｄｏｎｅｒ ｅＮＢ）に接続可能なリレーノードＲＮ（Ｒｅｌａｙ Ｎｏｄｅ）を用いることができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００３】
【非特許文献１】３ＧＰＰ ＴＲ３６.８０６（Ｖ９.０.０）、「Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ（Ｅ-ＵＴＲＡ）；Ｒｅｌａｙ ａｒｃｈｉｔｅｓｃｕｒｅｓ ｆｏｒ Ｅ−ＵＴＲＡ（ＬＴＥ-Ａｄｖａｎｃｅｄ）（Ｒｅｌｅａｓｅ.９）」、２０１０年３月
【非特許文献２】３ＧＰＰ ＴＳ３６.４２３（Ｖ９.３.０）、「Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ（Ｅ-ＵＴＲＡＮ）；Ｘ２ ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ ｐｒｏｔｏｃｏｌ （Ｘ２ＡＰ）」、２０１０年６月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、ＬＴＥ-Ａｄｖａｎｃｅｄ方式では、多数のリレーノードＲＮが、１つの無線基地局ＤｅＮＢに接続されるケースが想定される。
【０００５】
ＬＴＥ方式の移動通信システムにおける無線基地局ｅＮＢは、隣接する無線基地局ｅＮＢとの間で、「Ｘ２ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ」を確立し、交換局ＭＭＥを経由せずに、ハンドオーバ制御信号や無線基地局ｅＮＢの負荷情報を交換することができる。
【０００６】
しかし、リレーノードＲＮが、無線基地局ＤｅＮＢ配下に数多く設置される運用形態において、リレーノードＲＮが、全ての隣接無線基地局ｅＮＢとの間で、「Ｘ２ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ」を確立すると、無線基地局ｅＮＢの処理負荷が多くなることが懸念される。
【０００７】
よって、無線基地局ＤｅＮＢが、配下のリレーノードＲＮとの間の「Ｘ２ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ」を集約し、配下のリレーノードＲＮの数に依存せず、無線基地局ＤｅＮＢが、隣接無線基地局ｅＮＢとの間で「Ｘ２ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ」を確立する方法が提案されている。
【０００８】
しかし、隣接無線基地局ｅＮＢが、無線基地局ＤｅＮＢ配下のリレーノードＲＮ配下のセルに対する移動局ＵＥのハンドオーバを実行する場合、どのような管理情報を保持すべきか、若しくは、かかる管理情報がどのように作成されるかは明らかになっていない。
【０００９】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、移動局ＵＥが、リレーノードＲＮ配下のセルにハンドオーバを実行する際に、必要な情報を無線基地局ｅＮＢにおいて作成することができる移動通信方法及び無線基地局を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明の第１の特徴は、移動通信方法であって、第１無線基地局に、１つ又は複数のリレーノードが接続されている場合に、該第１無線基地局が、第２無線基地局に対して、該第１無線基地局配下のセルの識別情報として、該リレーノード配下のセルの識別情報を通知する工程を有することを要旨とする。
【００１１】
本発明の第２の特徴は、１つ又は複数のリレーノードが接続されている無線基地局であって、隣接無線基地局に対して、前記無線基地局配下のセルの識別情報として、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知するように構成されていることを要旨とする。
【発明の効果】
【００１２】
以上説明したように、本発明によれば、移動局ＵＥが、リレーノードＲＮ配下のセルにハンドオーバを実行する際に、必要な情報を無線基地局ｅＮＢにおいて作成することができる移動通信方法及び無線基地局を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
【図２】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図３】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒｅａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」の一例を示す図である。
【図４】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒｅａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」の一例を示す図である。
【図５】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図６】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「Ｘ２ Ｓｅｔｉｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」の一例を示す図である。
【図７】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図８】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「Ｘ２ Ｓｅｔｉｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」の一例を示す図である。
【図９】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
（本発明の第１の実施形態に係る移動通信システム）
図１乃至図９を参照して、本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
【００１５】
本実施形態に係る移動通信システムは、ＬＴＥ-Ａｄｖａｎｃｅｄ方式の移動通信システムであって、図１に示すように、移動管理ノードＭＭＥ（Ｍｏｂｉｌｉｔｙ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｅｎｔｉｔｙ）と、無線基地局ｅＮＢと、無線基地局ＤｅＮＢと、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３とを具備している。
【００１６】
ここで、リレーノードＲＮ＃１は、セル＃１を管理しており、リレーノードＲＮ＃２は、セル＃２を管理しており、リレーノードＲＮ＃３は、セル＃３を管理しており、無線基地局ＤｅＮＢは、セル＃Ａを管理しているものとする。
【００１７】
また、無線基地局ＤｅＮＢは、Ｘ２インターフェイス（すなわち、Ｘ２シグナリングコネクション）を介して、隣接する無線基地局ｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」や「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」や「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」等を送信するように構成されている。
【００１８】
なお、無線基地局ＤｅＮＢと無線基地局ｅＮＢとの間では、無線基地局ＤｅＮＢに接続されているリレーノードＲＮの数に関係なく、１本のＸ２シグナリングコネクションが確立されていればよい。
【００１９】
以下、図２乃至図９を参照して、本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
【００２０】
第１に、図２乃至図４を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、無線基地局ＤｅＮＢが、無線基地局ｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知する場合の動作について説明する。
【００２１】
図２に示すように、ステップＳ１００１において、無線基地局ＤｅＮＢとリレーノードＲＮ＃１乃至＃３との間で、「ＲＲＣ ｓｅｔｕｐ」処理が行われる。
【００２２】
ステップＳ１００２において、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３と移動管理ノードＭＭＥとの間で、「ＵＥ Ａｔｔａｃｈ ｐｒｏｃｅｄｕｒｅ」が行われ、ステップＳ１００３において、移動管理ノードＭＭＥは、加入者情報管理サーバＨＳＳ（Ｈｏｍｅ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｓｅｒｖｅｒ）から、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３の加入者データを取得する。
【００２３】
移動管理ノードＭＭＥと無線基地局ＤｅＮＢの間で、ステップＳ１００４において、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３用のデフォルトベアラが設定され、ステップＳ１００５において、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３用のＵＥコンテキストが設定される。
【００２４】
ステップＳ１００６において、無線基地局ＤｅＮＢとリレーノードＲＮ＃１乃至＃３との間で、「ＲＲＣ ｒｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」処理が行われる。
【００２５】
この結果、無線基地局ＤｅＮＢとリレーノードＲＮ＃１乃至＃３との間で、ＵプレーンのＩＰ接続が確立される。
【００２６】
ステップＳ１１０１において、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３は、Ｏ＆Ｍ（Ｏｐｅｒａｔｉｏｎ ＆ Ｍａｉｎｔｅｎａｎｃｅ）システムから、「Ｎｏｄｅ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」をダウンロードする。
【００２７】
ステップＳ１１０２Ａ及びＳ１１０２Ｂにおいて、無線基地局ＤｅＮＢとリレーノードＲＮ＃１乃至＃３との間で、Ｓ１インターフェイス及びＸ２インターフェイスが設定され、ステップＳ１１０３Ａ及びＳ１１０３Ｂにおいて、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」を送信する。
【００２８】
ここで、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、無線基地局ＤｅＮＢ配下のセルの識別情報として、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知する。
【００２９】
具体的には、図３及び図４に示すように、無線基地局ＤｅＮＢは、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌｓ Ｔｏ Ａｄｄ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」内の情報要素「ＰＣＩ」や「Ｃｅｌｌ ＩＤ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３のＰＣＩ（Ｐｈｉｓｉｃａｌ Ｃｅｌｌ ＩＤ）及びＥＣＧＩ（Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｃｅｌｌ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤ）等のパラメータを通知する。
【００３０】
ここで、図３は、３ＧＰＰのＴＳ３６.４２３に規定されている「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」のフォーマット例を示し、図４は、３ＧＰＰのＴＳ３６.４２３に規定されている「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」のフォーマット例を示す。
【００３１】
なお、無線基地局ＤｅＮＢは、新しいリレーノードＲＮが追加された場合、任意のタイミングで、無線基地局ＤｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌｓ Ｔｏ Ａｄｄ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」内の情報要素「ＰＣＩ」や「Ｃｅｌｌ ＩＤ」によって、かかるリレーノードＲＮのＰＣＩ及びＥＣＧＩ）等のパラメータを通知することができる。
【００３２】
また、無線基地局ＤｅＮＢは、既存のリレーノードＲＮの設定が変更された場合、任意のタイミングで、無線基地局ＤｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｍｏｄｉｆｙ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌｓ Ｔｏ Ａｄｄ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」内の情報要素によって、かかるリレーノードＲＮの変更後のパラメータを通知することができる。
【００３３】
さらに、無線基地局ＤｅＮＢは、既存のリレーノードＲＮの運用が停止された場合、任意のタイミングで、無線基地局ＤｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｄｅｌｅｔｅ」によって、かかるリレーノードＲＮの運用停止を通知することができる。
【００３４】
第２に、図４乃至図６を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、無線基地局ＤｅＮＢが、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知する場合の動作について説明する。
【００３５】
図５に示すように、ステップＳ２００１において、Ｏ＆Ｍシステムが、無線基地局ＤｅＮＢに対して、無線基地局ｅＮＢのＴＮＬ（Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｌａｙｅｒ）アドレス（例えば、ＩＰアドレス）を通知する。
【００３６】
ステップＳ２００２において、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢのＴＮＬアドレスに基づいて、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」を送信する。
【００３７】
ここで、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」によって、無線基地局ＤｅＮＢ配下のセルの識別情報として、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知する。
【００３８】
具体的には、図４及び図６に示すように、無線基地局ＤｅＮＢは、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌｓ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」内の情報要素「ＰＣＩ」や「Ｃｅｌｌ ＩＤ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３のＰＣＩ及びＥＣＧＩ等のパラメータを通知する。
【００３９】
ここで、図６は、３ＧＰＰのＴＳ３６.４２３に規定されている「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」のフォーマット例を示す。
【００４０】
第３に、図４、図７及び図８を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、無線基地局ＤｅＮＢが、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知する場合の動作について説明する。
【００４１】
図７に示すように、ステップＳ３００１において、無線基地局ｅＮＢは、移動管理ノードＭＭＥに対して、「Ｓ１ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」を送信し、ステップＳ３００２において、移動管理ノードＭＭＥは、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｓ１ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」を送信する。
【００４２】
ステップＳ３００３において、無線基地局ｅＮＢは、無線基地局ＤｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」を送信し、ステップＳ３００４において、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」を送信する。
【００４３】
ここで、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」によって、無線基地局ＤｅＮＢ配下のセルの識別情報として、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知する。
【００４４】
具体的には、図４及び図８に示すように、無線基地局ＤｅＮＢは、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌｓ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」内の情報要素「ＰＣＩ」や「Ｃｅｌｌ ＩＤ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３のＰＣＩ及びＥＣＧＩ等のパラメータを通知する。
【００４５】
ここで、図８は、３ＧＰＰのＴＳ３６.４２３に規定されている「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」のフォーマット例を示す。
【００４６】
第４に、図３及び図９を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、無線基地局ＤｅＮＢが、無線基地局ｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３における通信停止を通知する場合の動作について説明する。
【００４７】
図９に示すように、ステップＳ４００１において、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３における通信停止を通知する。
【００４８】
具体的には、図３に示すように、無線基地局ＤｅＮＢは、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌｓ Ｔｏ Ｍｏｄｉｆｙ」内の情報要素「Ｄｅａｃｔｉｖａｔｉｏｎ Ｉｎｄｉｃａｔｉｏｎ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３における通信停止（例えば、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３の電源をＯＦＦにすること）を通知する。
【００４９】
ステップＳ４０００２において、無線基地局ＤｅＮＢとリレーノードＲＮ＃１乃至＃３との間で、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３の電源をＯＦＦにする手順を行う。
【００５０】
例えば、かかる手順は、移動局ＵＥをＩｄｌｅ状態に遷移させる手順や、移動局ＵＥをＤｅｔｔａｃｈする手順と同様である。
【００５１】
本実施形態に係る移動通信システムによれば、無線基地局ｅＮＢからは、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３が、無線基地局ＤｅＮＢ配下のセルのように見えるため、無線基地局ｅＮＢにおいて、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の管理負荷を軽減することができる。
【００５２】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【００５３】
本実施形態の第１の特徴は、移動通信方法であって、無線基地局ＤｅＮＢ（第１無線基地局）に、複数のリレーノードＲＮ＃１乃至＃３が接続されている場合に、無線基地局ＤｅＮＢが、無線基地局ｅＮＢ（第２無線基地局）に対して、無線基地局ＤｅＮＢ配下のセルの識別情報として、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報（ＰＣＩやＥＣＧＩ）を通知する工程を有することを要旨とする。
【００５４】
本実施形態の第１の特徴において、上述の工程において、無線基地局ＤｅＮＢは、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知してもよい。
【００５５】
本実施形態の第１の特徴において、上述の工程において、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢからの「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」に応じて送信する「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知してもよい。
【００５６】
本実施形態の第１の特徴において、上述の工程において、無線基地局ＤｅＮＢは、移動管理ノードＭＭＥから無線基地局ｅＮＢの識別情報（ＩＰアドレス）を受信した場合に、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知してもよい。
【００５７】
本実施形態の第１の特徴において、上述の工程において、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢに対して、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３における通信停止を示す情報「Ｄｅａｃｔｉｖａｔｅ ｉｎｄｉｃａｔｉｏｎ」を通知してもよい。
【００５８】
本実施形態の第２の特徴は、複数のリレーノードＲＮ＃１乃至＃３が接続されている無線基地局ＤｅＮＢであって、隣接する無線基地局ｅＮＢに対して、無線基地局ＤｅＮＢ配下のセルの識別情報として、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知するように構成されていることを要旨とする。
【００５９】
本実施形態の第２の特徴において、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知するように構成されていてもよい。
【００６０】
本実施形態の第２の特徴において、無線基地局ｅＮＢからの「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」に応じて送信する「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知するように構成されていてもよい。
【００６１】
本実施形態の第２の特徴において、移動管理ノードＭＭＥから無線基地局ｅＮＢの識別情報を受信した場合に、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知するように構成されていてもよい。
【００６２】
本実施形態の第２の特徴において、無線基地局ｅＮＢに対して、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３における通信停止を示す情報「Ｄｅａｃｔｉｖａｔｅ ｉｎｄｉｃａｔｉｏｎ」を通知するように構成されていてもよい。
【００６３】
なお、上述の移動管理ノードＭＭＥや無線基地局ＤｅＮＢ/ｅＮＢやリレーノードＲＮや移動局ＵＥの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【００６４】
ソフトウェアモジュールは、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）や、フラッシュメモリや、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）や、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）や、ＥＥＰＲＯＭ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ ａｎｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、ＣＤ-ＲＯＭといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【００６５】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ＡＳＩＣ内に設けられていてもよい。かかるＡＳＩＣは、移動管理ノードＭＭＥや無線基地局ＤｅＮＢ/ｅＮＢやリレーノードＲＮや移動局ＵＥ内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動管理ノードＭＭＥや無線基地局ＤｅＮＢ/ｅＮＢやリレーノードＲＮや移動局ＵＥ内に設けられていてもよい。
【００６６】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【００６７】
ＲＮ…リレーノード
ＤｅＮＢ、ｅＮＢ…無線基地局
ＭＭＥ…移動管理ノード
【技術分野】
【０００１】
本発明は、移動通信方法及び無線基地局に関する。
【背景技術】
【０００２】
ＬＴＥ（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）-Ａｄｖａｎｃｅｄ方式では、無線基地局ＤｅＮＢ（Ｄｏｎｅｒ ｅＮＢ）に接続可能なリレーノードＲＮ（Ｒｅｌａｙ Ｎｏｄｅ）を用いることができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００３】
【非特許文献１】３ＧＰＰ ＴＲ３６.８０６（Ｖ９.０.０）、「Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ（Ｅ-ＵＴＲＡ）；Ｒｅｌａｙ ａｒｃｈｉｔｅｓｃｕｒｅｓ ｆｏｒ Ｅ−ＵＴＲＡ（ＬＴＥ-Ａｄｖａｎｃｅｄ）（Ｒｅｌｅａｓｅ.９）」、２０１０年３月
【非特許文献２】３ＧＰＰ ＴＳ３６.４２３（Ｖ９.３.０）、「Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ（Ｅ-ＵＴＲＡＮ）；Ｘ２ ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ ｐｒｏｔｏｃｏｌ （Ｘ２ＡＰ）」、２０１０年６月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、ＬＴＥ-Ａｄｖａｎｃｅｄ方式では、多数のリレーノードＲＮが、１つの無線基地局ＤｅＮＢに接続されるケースが想定される。
【０００５】
ＬＴＥ方式の移動通信システムにおける無線基地局ｅＮＢは、隣接する無線基地局ｅＮＢとの間で、「Ｘ２ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ」を確立し、交換局ＭＭＥを経由せずに、ハンドオーバ制御信号や無線基地局ｅＮＢの負荷情報を交換することができる。
【０００６】
しかし、リレーノードＲＮが、無線基地局ＤｅＮＢ配下に数多く設置される運用形態において、リレーノードＲＮが、全ての隣接無線基地局ｅＮＢとの間で、「Ｘ２ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ」を確立すると、無線基地局ｅＮＢの処理負荷が多くなることが懸念される。
【０００７】
よって、無線基地局ＤｅＮＢが、配下のリレーノードＲＮとの間の「Ｘ２ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ」を集約し、配下のリレーノードＲＮの数に依存せず、無線基地局ＤｅＮＢが、隣接無線基地局ｅＮＢとの間で「Ｘ２ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ」を確立する方法が提案されている。
【０００８】
しかし、隣接無線基地局ｅＮＢが、無線基地局ＤｅＮＢ配下のリレーノードＲＮ配下のセルに対する移動局ＵＥのハンドオーバを実行する場合、どのような管理情報を保持すべきか、若しくは、かかる管理情報がどのように作成されるかは明らかになっていない。
【０００９】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、移動局ＵＥが、リレーノードＲＮ配下のセルにハンドオーバを実行する際に、必要な情報を無線基地局ｅＮＢにおいて作成することができる移動通信方法及び無線基地局を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明の第１の特徴は、移動通信方法であって、第１無線基地局に、１つ又は複数のリレーノードが接続されている場合に、該第１無線基地局が、第２無線基地局に対して、該第１無線基地局配下のセルの識別情報として、該リレーノード配下のセルの識別情報を通知する工程を有することを要旨とする。
【００１１】
本発明の第２の特徴は、１つ又は複数のリレーノードが接続されている無線基地局であって、隣接無線基地局に対して、前記無線基地局配下のセルの識別情報として、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知するように構成されていることを要旨とする。
【発明の効果】
【００１２】
以上説明したように、本発明によれば、移動局ＵＥが、リレーノードＲＮ配下のセルにハンドオーバを実行する際に、必要な情報を無線基地局ｅＮＢにおいて作成することができる移動通信方法及び無線基地局を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
【図２】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図３】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒｅａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」の一例を示す図である。
【図４】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒｅａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」の一例を示す図である。
【図５】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図６】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「Ｘ２ Ｓｅｔｉｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」の一例を示す図である。
【図７】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図８】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「Ｘ２ Ｓｅｔｉｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」の一例を示す図である。
【図９】本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
（本発明の第１の実施形態に係る移動通信システム）
図１乃至図９を参照して、本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
【００１５】
本実施形態に係る移動通信システムは、ＬＴＥ-Ａｄｖａｎｃｅｄ方式の移動通信システムであって、図１に示すように、移動管理ノードＭＭＥ（Ｍｏｂｉｌｉｔｙ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｅｎｔｉｔｙ）と、無線基地局ｅＮＢと、無線基地局ＤｅＮＢと、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３とを具備している。
【００１６】
ここで、リレーノードＲＮ＃１は、セル＃１を管理しており、リレーノードＲＮ＃２は、セル＃２を管理しており、リレーノードＲＮ＃３は、セル＃３を管理しており、無線基地局ＤｅＮＢは、セル＃Ａを管理しているものとする。
【００１７】
また、無線基地局ＤｅＮＢは、Ｘ２インターフェイス（すなわち、Ｘ２シグナリングコネクション）を介して、隣接する無線基地局ｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」や「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」や「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」等を送信するように構成されている。
【００１８】
なお、無線基地局ＤｅＮＢと無線基地局ｅＮＢとの間では、無線基地局ＤｅＮＢに接続されているリレーノードＲＮの数に関係なく、１本のＸ２シグナリングコネクションが確立されていればよい。
【００１９】
以下、図２乃至図９を参照して、本発明の第１の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
【００２０】
第１に、図２乃至図４を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、無線基地局ＤｅＮＢが、無線基地局ｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知する場合の動作について説明する。
【００２１】
図２に示すように、ステップＳ１００１において、無線基地局ＤｅＮＢとリレーノードＲＮ＃１乃至＃３との間で、「ＲＲＣ ｓｅｔｕｐ」処理が行われる。
【００２２】
ステップＳ１００２において、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３と移動管理ノードＭＭＥとの間で、「ＵＥ Ａｔｔａｃｈ ｐｒｏｃｅｄｕｒｅ」が行われ、ステップＳ１００３において、移動管理ノードＭＭＥは、加入者情報管理サーバＨＳＳ（Ｈｏｍｅ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｓｅｒｖｅｒ）から、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３の加入者データを取得する。
【００２３】
移動管理ノードＭＭＥと無線基地局ＤｅＮＢの間で、ステップＳ１００４において、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３用のデフォルトベアラが設定され、ステップＳ１００５において、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３用のＵＥコンテキストが設定される。
【００２４】
ステップＳ１００６において、無線基地局ＤｅＮＢとリレーノードＲＮ＃１乃至＃３との間で、「ＲＲＣ ｒｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」処理が行われる。
【００２５】
この結果、無線基地局ＤｅＮＢとリレーノードＲＮ＃１乃至＃３との間で、ＵプレーンのＩＰ接続が確立される。
【００２６】
ステップＳ１１０１において、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３は、Ｏ＆Ｍ（Ｏｐｅｒａｔｉｏｎ ＆ Ｍａｉｎｔｅｎａｎｃｅ）システムから、「Ｎｏｄｅ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」をダウンロードする。
【００２７】
ステップＳ１１０２Ａ及びＳ１１０２Ｂにおいて、無線基地局ＤｅＮＢとリレーノードＲＮ＃１乃至＃３との間で、Ｓ１インターフェイス及びＸ２インターフェイスが設定され、ステップＳ１１０３Ａ及びＳ１１０３Ｂにおいて、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」を送信する。
【００２８】
ここで、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、無線基地局ＤｅＮＢ配下のセルの識別情報として、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知する。
【００２９】
具体的には、図３及び図４に示すように、無線基地局ＤｅＮＢは、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌｓ Ｔｏ Ａｄｄ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」内の情報要素「ＰＣＩ」や「Ｃｅｌｌ ＩＤ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３のＰＣＩ（Ｐｈｉｓｉｃａｌ Ｃｅｌｌ ＩＤ）及びＥＣＧＩ（Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｃｅｌｌ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤ）等のパラメータを通知する。
【００３０】
ここで、図３は、３ＧＰＰのＴＳ３６.４２３に規定されている「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」のフォーマット例を示し、図４は、３ＧＰＰのＴＳ３６.４２３に規定されている「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」のフォーマット例を示す。
【００３１】
なお、無線基地局ＤｅＮＢは、新しいリレーノードＲＮが追加された場合、任意のタイミングで、無線基地局ＤｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌｓ Ｔｏ Ａｄｄ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」内の情報要素「ＰＣＩ」や「Ｃｅｌｌ ＩＤ」によって、かかるリレーノードＲＮのＰＣＩ及びＥＣＧＩ）等のパラメータを通知することができる。
【００３２】
また、無線基地局ＤｅＮＢは、既存のリレーノードＲＮの設定が変更された場合、任意のタイミングで、無線基地局ＤｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｍｏｄｉｆｙ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌｓ Ｔｏ Ａｄｄ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」内の情報要素によって、かかるリレーノードＲＮの変更後のパラメータを通知することができる。
【００３３】
さらに、無線基地局ＤｅＮＢは、既存のリレーノードＲＮの運用が停止された場合、任意のタイミングで、無線基地局ＤｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｄｅｌｅｔｅ」によって、かかるリレーノードＲＮの運用停止を通知することができる。
【００３４】
第２に、図４乃至図６を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、無線基地局ＤｅＮＢが、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知する場合の動作について説明する。
【００３５】
図５に示すように、ステップＳ２００１において、Ｏ＆Ｍシステムが、無線基地局ＤｅＮＢに対して、無線基地局ｅＮＢのＴＮＬ（Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｌａｙｅｒ）アドレス（例えば、ＩＰアドレス）を通知する。
【００３６】
ステップＳ２００２において、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢのＴＮＬアドレスに基づいて、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」を送信する。
【００３７】
ここで、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」によって、無線基地局ＤｅＮＢ配下のセルの識別情報として、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知する。
【００３８】
具体的には、図４及び図６に示すように、無線基地局ＤｅＮＢは、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌｓ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」内の情報要素「ＰＣＩ」や「Ｃｅｌｌ ＩＤ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３のＰＣＩ及びＥＣＧＩ等のパラメータを通知する。
【００３９】
ここで、図６は、３ＧＰＰのＴＳ３６.４２３に規定されている「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」のフォーマット例を示す。
【００４０】
第３に、図４、図７及び図８を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、無線基地局ＤｅＮＢが、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知する場合の動作について説明する。
【００４１】
図７に示すように、ステップＳ３００１において、無線基地局ｅＮＢは、移動管理ノードＭＭＥに対して、「Ｓ１ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」を送信し、ステップＳ３００２において、移動管理ノードＭＭＥは、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｓ１ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」を送信する。
【００４２】
ステップＳ３００３において、無線基地局ｅＮＢは、無線基地局ＤｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」を送信し、ステップＳ３００４において、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」を送信する。
【００４３】
ここで、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」によって、無線基地局ＤｅＮＢ配下のセルの識別情報として、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知する。
【００４４】
具体的には、図４及び図８に示すように、無線基地局ＤｅＮＢは、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌｓ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」内の情報要素「ＰＣＩ」や「Ｃｅｌｌ ＩＤ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３のＰＣＩ及びＥＣＧＩ等のパラメータを通知する。
【００４５】
ここで、図８は、３ＧＰＰのＴＳ３６.４２３に規定されている「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」のフォーマット例を示す。
【００４６】
第４に、図３及び図９を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、無線基地局ＤｅＮＢが、無線基地局ｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３における通信停止を通知する場合の動作について説明する。
【００４７】
図９に示すように、ステップＳ４００１において、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢに対して、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３における通信停止を通知する。
【００４８】
具体的には、図３に示すように、無線基地局ＤｅＮＢは、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」内の情報要素「Ｓｅｒｖｅｄ Ｃｅｌｌｓ Ｔｏ Ｍｏｄｉｆｙ」内の情報要素「Ｄｅａｃｔｉｖａｔｉｏｎ Ｉｎｄｉｃａｔｉｏｎ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３における通信停止（例えば、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３の電源をＯＦＦにすること）を通知する。
【００４９】
ステップＳ４０００２において、無線基地局ＤｅＮＢとリレーノードＲＮ＃１乃至＃３との間で、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３の電源をＯＦＦにする手順を行う。
【００５０】
例えば、かかる手順は、移動局ＵＥをＩｄｌｅ状態に遷移させる手順や、移動局ＵＥをＤｅｔｔａｃｈする手順と同様である。
【００５１】
本実施形態に係る移動通信システムによれば、無線基地局ｅＮＢからは、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３が、無線基地局ＤｅＮＢ配下のセルのように見えるため、無線基地局ｅＮＢにおいて、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の管理負荷を軽減することができる。
【００５２】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【００５３】
本実施形態の第１の特徴は、移動通信方法であって、無線基地局ＤｅＮＢ（第１無線基地局）に、複数のリレーノードＲＮ＃１乃至＃３が接続されている場合に、無線基地局ＤｅＮＢが、無線基地局ｅＮＢ（第２無線基地局）に対して、無線基地局ＤｅＮＢ配下のセルの識別情報として、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報（ＰＣＩやＥＣＧＩ）を通知する工程を有することを要旨とする。
【００５４】
本実施形態の第１の特徴において、上述の工程において、無線基地局ＤｅＮＢは、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知してもよい。
【００５５】
本実施形態の第１の特徴において、上述の工程において、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢからの「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」に応じて送信する「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知してもよい。
【００５６】
本実施形態の第１の特徴において、上述の工程において、無線基地局ＤｅＮＢは、移動管理ノードＭＭＥから無線基地局ｅＮＢの識別情報（ＩＰアドレス）を受信した場合に、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知してもよい。
【００５７】
本実施形態の第１の特徴において、上述の工程において、無線基地局ＤｅＮＢは、無線基地局ｅＮＢに対して、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３における通信停止を示す情報「Ｄｅａｃｔｉｖａｔｅ ｉｎｄｉｃａｔｉｏｎ」を通知してもよい。
【００５８】
本実施形態の第２の特徴は、複数のリレーノードＲＮ＃１乃至＃３が接続されている無線基地局ＤｅＮＢであって、隣接する無線基地局ｅＮＢに対して、無線基地局ＤｅＮＢ配下のセルの識別情報として、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知するように構成されていることを要旨とする。
【００５９】
本実施形態の第２の特徴において、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知するように構成されていてもよい。
【００６０】
本実施形態の第２の特徴において、無線基地局ｅＮＢからの「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」に応じて送信する「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知するように構成されていてもよい。
【００６１】
本実施形態の第２の特徴において、移動管理ノードＭＭＥから無線基地局ｅＮＢの識別情報を受信した場合に、無線基地局ｅＮＢに対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」によって、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３の識別情報を通知するように構成されていてもよい。
【００６２】
本実施形態の第２の特徴において、無線基地局ｅＮＢに対して、リレーノードＲＮ＃１乃至＃３配下のセル＃１乃至＃３における通信停止を示す情報「Ｄｅａｃｔｉｖａｔｅ ｉｎｄｉｃａｔｉｏｎ」を通知するように構成されていてもよい。
【００６３】
なお、上述の移動管理ノードＭＭＥや無線基地局ＤｅＮＢ/ｅＮＢやリレーノードＲＮや移動局ＵＥの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【００６４】
ソフトウェアモジュールは、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）や、フラッシュメモリや、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）や、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）や、ＥＥＰＲＯＭ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ ａｎｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、ＣＤ-ＲＯＭといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【００６５】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ＡＳＩＣ内に設けられていてもよい。かかるＡＳＩＣは、移動管理ノードＭＭＥや無線基地局ＤｅＮＢ/ｅＮＢやリレーノードＲＮや移動局ＵＥ内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動管理ノードＭＭＥや無線基地局ＤｅＮＢ/ｅＮＢやリレーノードＲＮや移動局ＵＥ内に設けられていてもよい。
【００６６】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【００６７】
ＲＮ…リレーノード
ＤｅＮＢ、ｅＮＢ…無線基地局
ＭＭＥ…移動管理ノード
【特許請求の範囲】
【請求項１】
第１無線基地局に、１つ又は複数のリレーノードが接続されている場合に、該第１無線基地局が、第２無線基地局に対して、該第１無線基地局配下のセルの識別情報として、該リレーノード配下のセルの識別情報を通知する工程を有することを特徴とする移動通信方法。
【請求項２】
前記工程において、前記第１無線基地局は、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知することを特徴とする請求項１に記載の移動通信方法。
【請求項３】
前記工程において、前記第１無線基地局は、前記第２無線基地局からの「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」に応じて送信する「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」によって、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知することを特徴とする請求項１に記載の移動通信方法。
【請求項４】
前記工程において、前記第１無線基地局は、移動管理ノードから前記第２無線基地局の識別情報を受信した場合に、該第２無線基地局に対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」によって、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知することを特徴とする請求項１に記載の移動通信方法。
【請求項５】
前記工程において、前記第１無線基地局は、前記第２無線基地局に対して、前記リレーノード配下のセルにおける通信停止を示す情報を通知することを特徴とする請求項１乃至４のいずれか一項に記載の移動通信方法。
【請求項６】
１つ又は複数のリレーノードが接続されている無線基地局であって、
隣接無線基地局に対して、前記無線基地局配下のセルの識別情報として、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知するように構成されていることを特徴とする無線基地局。
【請求項７】
「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知するように構成されていることを特徴とする請求項６に記載の無線基地局。
【請求項８】
前記隣接無線基地局からの「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」に応じて送信する「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」によって、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知するように構成されていることを特徴とする請求項６に記載の無線基地局。
【請求項９】
移動管理ノードから前記隣接無線基地局の識別情報を受信した場合に、該隣接無線基地局に対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」によって、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知するように構成されていることを特徴とする請求項６に記載の無線基地局。
【請求項１０】
前記隣接無線基地局に対して、前記リレーノード配下のセルにおける通信停止を示す情報を通知するように構成されていることを特徴とする請求項６乃至９のいずれか一項に記載の無線基地局。
【請求項１】
第１無線基地局に、１つ又は複数のリレーノードが接続されている場合に、該第１無線基地局が、第２無線基地局に対して、該第１無線基地局配下のセルの識別情報として、該リレーノード配下のセルの識別情報を通知する工程を有することを特徴とする移動通信方法。
【請求項２】
前記工程において、前記第１無線基地局は、「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知することを特徴とする請求項１に記載の移動通信方法。
【請求項３】
前記工程において、前記第１無線基地局は、前記第２無線基地局からの「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」に応じて送信する「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」によって、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知することを特徴とする請求項１に記載の移動通信方法。
【請求項４】
前記工程において、前記第１無線基地局は、移動管理ノードから前記第２無線基地局の識別情報を受信した場合に、該第２無線基地局に対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」によって、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知することを特徴とする請求項１に記載の移動通信方法。
【請求項５】
前記工程において、前記第１無線基地局は、前記第２無線基地局に対して、前記リレーノード配下のセルにおける通信停止を示す情報を通知することを特徴とする請求項１乃至４のいずれか一項に記載の移動通信方法。
【請求項６】
１つ又は複数のリレーノードが接続されている無線基地局であって、
隣接無線基地局に対して、前記無線基地局配下のセルの識別情報として、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知するように構成されていることを特徴とする無線基地局。
【請求項７】
「ｅＮＢ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｕｐｄａｔｅ」によって、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知するように構成されていることを特徴とする請求項６に記載の無線基地局。
【請求項８】
前記隣接無線基地局からの「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」に応じて送信する「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ」によって、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知するように構成されていることを特徴とする請求項６に記載の無線基地局。
【請求項９】
移動管理ノードから前記隣接無線基地局の識別情報を受信した場合に、該隣接無線基地局に対して、「Ｘ２ Ｓｅｔｕｐ Ｒｅｑｕｅｓｔ」によって、前記リレーノード配下のセルの識別情報を通知するように構成されていることを特徴とする請求項６に記載の無線基地局。
【請求項１０】
前記隣接無線基地局に対して、前記リレーノード配下のセルにおける通信停止を示す情報を通知するように構成されていることを特徴とする請求項６乃至９のいずれか一項に記載の無線基地局。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【公開番号】特開２０１２−５０９１（Ｐ２０１２−５０９１Ａ）
【公開日】平成２４年１月５日（２０１２．１．５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１４１１０７（Ｐ２０１０−１４１１０７）
【出願日】平成２２年６月２１日（２０１０．６．２１）
【出願人】（３９２０２６６９３）株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１月５日（２０１２．１．５）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年６月２１日（２０１０．６．２１）
【出願人】（３９２０２６６９３）株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Ｆターム（参考）】
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