説明

空気圧式材料搬送システムの方法及び空気圧式材料搬送システム

廃棄物搬送システム等の空気圧式材料搬送システムで材料を供給して搬送する方法であって、搬送システムは、材料、特に廃材の少なくとも1つの供給ポイント(61)と、該供給ポイント(61)に接続可能である材料搬送配管(100)と、搬送される材料を搬送空気から分離する分離装置(20)と、少なくとも材料の搬送の間に搬送配管(100)内に差圧を与える手段(3、4)とを備える、方法。少なくとも中身を排出することが意図された供給ポイント(61)の地点で搬送配管100内に負圧が与えられ、材料搬送方向に見て、分離装置(20)の近くに位置付けられている供給ポイントの中身を最初に排出して、次に材料搬送方向に見て分離装置(20)から実質的に遠くに位置付けられている供給ポイント(61)の中身を排出するという排出の順序を用いて、搬送配管(100)に供給ポイントの中身が排出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部に記載の方法に関する。
【0002】
本発明は、請求項2に記載の方法にも関する。
【0003】
本発明は、さらに、請求項17に記載の空気圧式材料搬送システムに関する。
【0004】
本発明は、包括的には、真空搬送システム等の空気圧式搬送システムに関し、特に家庭廃棄物の搬送等の廃棄物の収集及び搬送に関する。
【背景技術】
【0005】
廃棄物を吸引によって配管内で搬送するシステムが既知である。こうしたシステムでは、廃棄物は、吸引によって配管内で長距離にわたって搬送される。とりわけ、異なる施設において廃棄物を搬送する複数の装置が利用される。当該装置に典型的なのは、差圧を得るために真空装置が用いられ、当該真空装置においては、搬送パイプ内の負圧が真空ポンプ又はエジェクタ装置等の真空発生器で与えられることである。搬送パイプには、通常は少なくとも1つのバルブ要素があり、バルブ要素の開閉によって搬送パイプに入る補給空気が調節される。真空搬送システムは典型的には、とりわけ、エネルギー消費が多いこと、配管内の空気流が多いこと、騒音の問題、出口パイプ内の塵及び微粒子特という問題を含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、既知の構成の欠点を回避することができる材料搬送システムに関連した全く新しい構成を創出することである。本発明の第2の目的は、材料供給の騒音問題を低減することができる真空搬送システムに適用可能な構成を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、次の供給ポイントの搬送パイプへの通路が開く前に前の供給ポイントから搬送パイプまでの通路が閉じることのないように特定された順序で、空気圧式材料搬送システムの供給ポイントの搬送パイプへの材料の送り込みが制御されるという概念に基づく。
【0008】
本発明による方法は、少なくとも中身を排出することが意図された供給ポイントの地点で、搬送パイプ内に負圧を与えること、及び、材料搬送方向に見て分離装置の近くに位置付けられている供給ポイントの中身を最初に排出して、次に材料搬送方向に見て分離装置から実質的に遠くに位置付けられている供給ポイントの中身を排出する排出の順序を用いて、搬送パイプへの供給ポイントの中身を排出することを主に特徴とする。
【0009】
さらに、本発明による方法は、請求項2乃至16に記載の内容を特徴とする。
【0010】
さらに、本発明による材料搬送システムは、材料搬送システムが請求項1乃至16に記載の少なくとも1つの方法を用いるように構成されることを主に特徴とする。
【0011】
本発明による構成には、重要な利点が数多くある。本発明によるシステムの供給ポイントを開閉することによって、材料が搬送パイプに効果的に移送され且つ搬送パイプ内で効果的に搬送されると同時に、システムの動作によって引き起こされる騒音の影響を最小にすることができる。複数の動作エリア、すなわち複数の部分巡回路から成るように材料搬送システムの搬送パイプを構成することによって、搬送配管内の材料の搬送及び搬送パイプへの供給ポイントの中身の排出を効果的に構成することが可能である。搬送空気の少なくとも一部が循環する回路を備えるようにシステムの配管を構成することによって、出口空気の体積を減らすことができる。同時に、システムのエネルギー消費が最小化される。負圧と同時に吹出しを維持することによって、巡回路内での搬送空気の循環及び搬送パイプ内での材料の搬送を効果的に行うことが可能である。本発明による構成では、出口空気の体積を実質的に減らすことができると同時に、出口パイプ内の塵及び微粒子に関して生じ得る問題を減らすことができる。本発明による構成は、従来技術が引き起こす騒音問題も実質的に減らす。配管内に蓄積する水分が最小化され、且つ配管内で空気を循環させることによって配管を乾燥させることができる。内部に吸引される空気の体積が減るため、エネルギー消費も減る。
【0012】
以下では、添付の図面を参照して例を用いて本発明を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態によるシステムを模式的に示す。
【図2】本発明の第2の実施形態によるシステムを模式的に示す。
【図3】本発明の第3の実施形態によるシステムを模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、空気圧式材料搬送システム、特に廃材搬送システムを模式的に示す。図1及び図2は、本発明の材料搬送システムの根本的な基本原理を示し、図3は、本発明の一実施形態を示す。
【0015】
図1においては、参照符号61、66は、材料、特に搬送されることが意図された廃材の供給ステーションを示し、当該供給ステーションから材料、特に搬送されることが意図された家庭廃棄物等の廃材が搬送システムへ送り込まれる。当該システムは、いくつかの供給ステーション61、66を備えることができ、ここから搬送されることが意図された材料が搬送配管100、101、102、103、104へ送り込まれる。典型的には、搬送配管は主搬送パイプ100を備えており、いくつかの分岐搬送パイプ101、102が主搬送パイプ100に接続することができ、同様にいくつかの供給ステーション61、66がまた、供給パイプ103、104を介して主搬送パイプ100に接続することができる。供給された材料は、搬送配管100、101、102、103、104に沿って分離装置20へ搬送され、分離装置で当該材料は、たとえば、落下の割合により、また、遠心力により、搬送空気から分離される。分離された材料は、たとえば必要に応じて、分離装置20から廃棄物容器51等の材料容器へ、又はさらなる処理のために除去される。材料容器は、図の実施形態におけるように、廃棄物コンパクタ50を備えることができ、当該廃棄物コンパクタから材料は廃棄物容器51へさらに搬送される。図1の実施形態では、分離装置20には材料出口要素21、24が設けられている。分離装置20から、パイプ105が、搬送パイプ内に負圧を生成する手段3につながっている。図1の実施形態では、負圧を生成する手段は、真空ポンプユニット3を含む。負圧を生成する手段によって、材料を搬送するのに必要な負圧が搬送配管100、101、102、103、104内に与えられる。真空ポンプユニット3は、アクチュエータ31によって作動されるポンプ30を備える。
【0016】
本発明によれば、システムは、図の実施形態で吹出側から搬送パイプ100に接続されるブロワユニット4をさらに備える。搬送パイプ100は、図の実施形態で主搬送パイプ100と、分離要素20と、パイプ105及び106とから成る巡回区域の部分である。ブロワユニット4は、ブロワ40及びそのアクチュエータ41を備える。ブロワユニット4のブロワ40は、吸引側が、分離装置20から通じるパイプ105、106に対して配置される。したがって、搬送パイプ100は、ブロワ40の吹出側に接続される。主搬送パイプには、ブロワ40の吹出方向に見て通常はブロワユニット4のブロワ40と供給パイプ103及び/又は分岐搬送パイプ101、102との間に、少なくとも1つのバルブ要素69が配置される。ブロワは、真空発生器と共に負圧も発生させる。
【0017】
バルブ要素64及び69が閉鎖位置にある場合、ブロワ40は、ブロワと搬送パイプ100のバルブ要素69との間の部分に対する圧力を上昇させる。同様に、搬送方向及び/又は空気流方向とは逆に進む方向に見た場合、図の実施形態でパイプ105、106、分離装置20、及び分離装置からバルブ69までの主搬送パイプ100の部分を含む、真空発生器3及び/又はブロワ40の吸引側の巡回区域の部分では、バルブ69、64と搬送パイプへの供給ステーション61、66のバルブ60、65とが閉じている場合に負圧ができる。
【0018】
図1の実施形態では、分岐搬送パイプ102は、主搬送パイプ100の圧力側から主搬送パイプの吸引側まで延在しており、すなわち小巡回区域の部分を形成している。分岐搬送パイプ102には、主搬送パイプの圧力側の端部にバルブ64が配置される。分岐搬送パイプのバルブ64が開いていて、主搬送パイプのバルブ69が閉じている場合、図の実施形態では、ブロワ40からの空気が主搬送パイプの圧力側から分岐搬送パイプ102を経て主搬送パイプの吸引側へ、さらに分離装置を経てパイプ105及び106へ循環する、という小巡回路が形成される。真空ポンプユニットが作動すると、回路内を循環している空気の一部が出口34に導かれる。
【0019】
図1による実施形態では、主搬送パイプ100は、2つの第1の分岐搬送パイプ101に接続される。図中では、両方の第1の分岐搬送パイプ101に2つの供給ステーション61が接続されている。第2の分岐搬送パイプ102には、供給パイプ103によって3つの供給ステーション61が接続されている。しかしながら、その数はより多くてもよく、例えば20個でもよい。それらを開いて、最初に分離要素に最も近いもの、続いて次に近いもの等、材料を搬送パイプに段階的に搬送することができる。
【0020】
図の上側部分では、さらに3つの供給ステーション66が供給パイプ104を介して主搬送パイプに直接接続されている。
【0021】
図中で分離装置の側から真空ユニット3及びブロワユニット4によって搬送パイプ100に対して行われる吸引の総量が、ブロワユニットによって行われる吹出しよりも有益的に多く、これにより搬送が負圧下で行われる。ブロワ40では、例えば0.1バール乃至0.5バールの範囲の圧力を与えることが通常は可能である。真空発生器では、同じく例えば0.1バール乃至0.5バールの範囲の負圧を与えることが通常は可能である。吹出しは、バルブ69、64が閉じている場合、圧力の上昇と共にブロワ40とバルブ69(及びバルブ64)との間の搬送パイプ100の部分で、例えば+0.5バールのエネルギー(すなわち、過圧)を蓄える。真空ユニット3の吸引は、他方の側で、すなわちバルブ69と分離装置20(及びパイプ105)との間の部分に対して、例えば−0.5バールの負圧を蓄える。バルブ69、64の少なくとも一方が開くと、差圧は1バールにもなり得る。吸引が吹出しよりも大きいと、配管内で負圧が得られることにより、供給ステーション61のファンネルから配管内に廃棄物を吸引させることができる。
【0022】
本発明によるシステムの目標であるところの、吸引が吹出しよりも大きいことにより、搬送パイプに供給される材料、特に廃材が圧搾及び圧縮されることがなく、搬送空気によって搬送されてパイプ内で「自由に」進むことが可能になる。吹出しが吸引よりも大きいことにより搬送中の材料が蓄積して搬送パイプを塞ぐ危険がある状況よりも、搬送中の材料が閉塞をもたらす可能性が大幅に低くなる。さらに、搬送方向側における搬送される材料部分に関連する部分的な負圧でさえも特に空気抵抗を大幅に減らすため、材料の搬送に必要な力が負圧によって減らされる。図中では、矢印が動作モードでの配管内の空気の移動方向を示している。
【0023】
廃材の搬送等、材料の搬送の際に、供給ポイントの材料が最初に吸引によって供給パイプ101、103、又は104を経て搬送パイプに搬送されるとき、極めて速い加速と搬送が材料に対して与えられる。
【0024】
このとき、差圧によって得られる搬送力は、例えば直径400ミリメートルのパイプ内で、約12.32キロニュートン(1,256キロポンド)の範囲にあり得る。搬送パイプ100の圧力側、すなわち図の例ではブロワ40とバルブ69、64との間の部分は、搬送パイプの吸引側、すなわち通常は少なくともバルブ69、64と分離要素20との間の部分よりも直径を実質的に小さくすることができる。この場合、圧力側は、その直径及び費用に関してより有利に形成することができる。
【0025】
図の実施形態では、ブロワの吸引側にあるパイプ106にフィッティング107が形成され、当該フィッティング107にはバルブ37が存在し、バルブ37を開くことによって巡回路の外側からブロワ4の吸引側に追加の空気を導入することができる。バルブ37を開くことによって、必要であれば搬送パイプ内の空気の圧力を上昇させ、且つ材料を搬送する搬送速度を高めることが可能である。
【0026】
供給パイプ103、104には出口バルブ60、65が配置され、当該出口バルブ60、65が開閉されることにより、適切なサイズの材料の部分が供給ポイント61、66から分岐搬送パイプ101、102に搬送され、又は主搬送パイプ100に直接搬送される。材料は、廃棄物容器等の供給ポイント61、66から廃棄物容器等に送り込まれ、容器が満杯になった後で、出口バルブ60、65は自動又は手動で開かれる。
【0027】
システムは通常、以下のように動作する。分離装置20の出口ハッチ21が閉じられて、主搬送パイプ100と分離装置20との間のバルブ26が開かれる。真空ポンプユニット3及び/又はブロワユニット4は、主搬送パイプ100内の負圧を維持する。真空ユニット3及びブロワユニット4が共に分離装置20を介して搬送パイプ100に与える吸引作用は、ブロワユニット4が搬送パイプ100の一端部、すなわち吹出側で、ブロワ40とバルブ69又はバルブ64との間の部分に与える圧力作用よりも大きい。
【0028】
供給ポイント、すなわち廃棄物容器の付近にある出口バルブ60、65は、全て閉じている。開始状況では、分岐搬送パイプ102のエリアバルブ64及び主搬送パイプ100のラインバルブ69が閉じている。
【0029】
第1の分岐搬送パイプ101のエリアに属する供給ポイント61の廃棄物容器の中身が排出されると仮定する。排出信号に基づいて、出口バルブ60が一時的に、例えば2秒間乃至10秒間開かれることにより、廃材等の搬送される材料が、負圧の影響によって分岐搬送パイプに搬送され、さらに主搬送パイプ100に搬送される。出口バルブ60は通常、開始状況の数秒後に閉じられる。真空ポンプユニット3は、所望の負圧を維持し、ブロワユニット4は、まだ稼働していない場合には始動する。バルブ69が開かれることにより、配管内に吹出し、すなわち強力な圧力作用と吸引作用とが与えられることで、搬送中の材料部分が配管に沿って分離装置20に搬送される。
【0030】
分離装置20が満杯になると、搬送パイプ100のバルブ26が閉じて制御バルブ23が開き、それによって分離装置の出口ハッチ21のアクチュエータ24が出口ハッチ21を開き、分離装置に蓄積された材料がコンパクタ装置(廃棄物圧縮器)50に排出されて廃棄物容器51へさらに排出される。分離装置20の出口ハッチ21が閉じてバルブ26が開く。
【0031】
この後、開始の状況に戻り、排出プロセスが繰り返され得るか、又は他の何らかの1つ又は複数の供給ポイントの排出が実施され得る。
【0032】
廃棄物貨物容器等の廃棄物容器51は、満杯になると交換されるか又は中身が排出される。
【0033】
廃棄物搬送においては、吹出しが、搬送される材料部分のできる限り近くに常に向けられるように、空気循環及び吹出しを最適化することが可能である。供給ポイント66を介して直接供給される材料部分が搬送されている場合、最初に主搬送パイプ100のバルブ69が開かれる。その材料部分が、図の場合には分岐搬送パイプ102と主搬送パイプ100との接続点を通過した後で、分岐搬送パイプのバルブ64が開かれて主搬送パイプのバルブ69が閉じられることにより、吹出作用が搬送中の材料部分のできる限り近くに向けられて、その材料部分の動きを搬送パイプ内で最も良好に維持することができる。
【0034】
図2による実施形態は、複数の部分的巡回路A、B、C、Dを備えるより大規模なシステムを模式的に示す。システムは、部分的巡回路A、B、C、Dの配管100A、100B、100C、100D、100AB、100CDに配置されているバルブ要素A1、B1、C1、D1、AB、CDによって空気循環が制御可能である複数の巡回路を備え得る。この場合、吹出側のバルブA1、B1、C1、D1が最初に閉じられる。ブロワは、搬送パイプ又はそれに接続されているパイプとバルブA1、B1、C1、D1との間のパイプ部分内の圧力を上昇させる。同様に、搬送方向及び/又は空気流方向とは逆に進む方向に見た場合、図の実施形態でパイプ105、106、分離装置20、及び分離装置からバルブA1、B1まで、且つ同様にC1、D1までの搬送パイプ100AB、100ACの部分を含む、真空発生器3及び/又はブロワ40の吸引側の回路の部分では、バルブA1、B1、C1、D1と搬送パイプへの供給ステーション61のバルブ60とが閉じている場合に負圧ができる。回路の一部は、空気循環していない場合があり、空気循環は、材料の搬送元となるシステムのうち1つ又は複数の巡回路に対してのみに制御される。通常は開始状況において負圧側では、部分巡回路へのバルブAB、CDが開かれるが、通常は、起動すべき巡回路のバルブは開いたままであり起動すべきでない巡回路のバルブは閉じられる。
【0035】
システムは、4つの部分巡回路A、B、C、及びDを含むパイプ網を備える。各部分巡回路は、バルブ要素A1、B1、C1、D1を開閉することによって、搬送空気の循環方向に見て、ブロワ装置4から通じる管路100への入口側から接続可能である管路100A、100B、100C、100Dを含む。図の実施形態では、巡回路A及びBの搬送パイプ100A、100Bは、分離装置20に繋がる搬送パイプ100ABとして組み合わせられる。同様に、回路C、Dの搬送パイプ100C、100Dは、分離装置20に繋がる搬送パイプ100CDとして組み合わせられる。図の例では、矢印は、回路が使用の接続にされている状況での回路内の搬送空気の循環を示している。同様に、搬送中の材料は、回路に沿って配置されている材料供給ポイントの1つから分離装置まで矢印の方向に進む。
【0036】
したがって、本発明は、空気圧式材料搬送システム、特に廃棄物搬送システムに関連しており、当該搬送システムは、材料、特に廃材の少なくとも1つの供給ポイント61、66と、供給ポイント61、66に接続可能である材料搬送パイプ100、101、102と、搬送中の材料を搬送空気から分離する分離装置20と、少なくとも材料の搬送中に搬送パイプ100、101、102内に差圧を与える手段3、4とを備える。搬送パイプ100及び搬送空気チャネル105、106の少なくとも一部は、少なくとも1つの真空発生器3の吸引側が接続される少なくとも1つの巡回路として形成される。システムは、少なくとも1つのブロワ40をさらに備え、上記巡回路内でブロワ40によって空気を循環させることが可能であるように、ブロワ40の吸引側が巡回路の分離装置20から通じる空気チャネル105、106に接続され、且つ吹出側が搬送パイプ100又は搬送パイプに接続されているか若しくは接続可能である巡回路の部分に接続され、及び巡回路において、ブロワ40と少なくとも1つの材料供給ポイント61、66との間に少なくとも1つのバルブ要素69が配置される。当該バルブは、巡回路を圧力側と吸引側とに分け、少なくとも巡回路のバルブ要素69が閉じている場合は、当該圧力側で過圧を提供可能であり、当該吸引側で負圧を提供可能である。バルブ69は、少なくとも材料の搬送中に開くように構成される。
【0037】
システムは、部分巡回路に配置されるバルブ要素69、64を用いて空気循環が制御可能である複数の回路を備え得る。この場合、回路の一部は、空気循環をしていない場合があり、空気循環は、システムのうち材料の搬送元となる回路に対してのみに制御される。
【0038】
有利な一実施形態によれば、システムにおいて起動される回路の負圧を発生させる装置3、4によって与えられる負圧、すなわち材料搬送パイプ100又はその一部内での吸引は、少なくとも1つのブロワ4によって与えられる圧力作用、すなわち吹出しよりも大きい。
【0039】
典型的な一実施形態によれば、真空発生器3は真空ポンプである。
【0040】
別の実施形態によれば、真空発生器3はエジェクタポンプ装置である。エジェクタポンプ装置は、例えば油圧エジェクタ装置、特に液体ミストで作動されるエジェクタ装置であり得ることにより、システムの粒子、不純物、及び臭気の放出の可能性を減らす。
【0041】
本発明の有利な一実施形態によれば、搬送空気の主要部分は、巡回路内で循環させられる。これは、システムの出口空気の体積を大幅に減らすと同時に、粒子及び不純物の放出を大幅に減らすため、極めて有利な実施形態である。
【0042】
本発明の一実施形態によれば、搬送空気の一部のみが、巡回路から送り出される。
【0043】
本発明の一実施形態によれば、真空ポンプユニット3は、搬送配管100内に基準の負圧を与えるように構成される。
【0044】
通常、ブロワ装置4は、巡回路内で搬送空気を循環させるように構成される。
【0045】
真空発生器3及び/又はブロワ装置4は、搬送配管100、101、102内で少なくとも1つの真空発生器3及び/又はブロワ装置4によって与えられる材料の搬送作用を少なくとも一時的に高めるように構成される。通常、ブロワ40によって与えられる圧力の上昇によって、回路のバルブ69、64が開いている時に材料の動き出しを促進させて、材料搬送速度を高めることが可能である。代替的には、総消費電力を減らすことが可能である。
【0046】
本発明の有利な一実施形態によれば、材料搬送システムは廃棄物搬送システムである。
【0047】
有利な一実施形態によれば、材料供給ポイント61、66は、廃棄物容器又は廃棄物シュート等の廃棄物供給ポイントであることが有利である。
【0048】
図1の実施形態では、いわゆる廃棄物サイクロンである分離要素20と、真空ポンプ装置3と、ブロワユニット4と、分離要素の排出機構を駆動する圧縮機ユニット1とが、材料搬送システムの、すなわち特に廃棄物ステーションに関連する廃棄物搬送システムの、材料の搬出端部に配置されている。
【0049】
本発明による場合、搬送パイプ100が、吸引/吹出巡回路の少なくとも一部であり、その出力端部及び入口端部は、廃棄物ステーションに関連するように有利に構成されており、且つ吸引/吹出巡回路の出力端部は、ブロワ40の吹出側にあり、入口端部は、ブロワ40の吸引側にある。この場合、ブロワは、バルブ69が開いている場合、搬送パイプ100によって一部が形成される吸引/吹出巡回路内で空気を循環させることができる。供給ポイント61、66は、システム配管に沿って分散して位置決めされ得る。廃棄物搬送システムに関連して、供給ポイントは、例えば廃棄物容器又は廃棄物シュートであり得る。
【0050】
本発明による場合、搬送パイプ100が、吸引/吹出巡回路の少なくとも一部であり、その出力端部及び入口端部は、廃棄物ステーションに関連するように有利に構成されており、且つ吸引/吹出巡回路の出力端部は、ブロワ40の吹出側にあり、入口端部は、ブロワ40の吸引側にある。この場合、ブロワは、搬送パイプ100によって一部が形成される吸引/吹出巡回路内で空気を循環させることができる。供給ポイント61、66は、システム配管に沿って分散して位置決めされ得る。廃棄物搬送システムに関連して、供給ポイントは、例えば廃棄物容器又は廃棄物シュートであり得る。
【0051】
図3は、本発明によるシステムの有利な一実施形態を示している。図中では、供給ステーション又は供給ポイント61及びそれらに関連するゲート要素60が、搬送配管100に沿って1つの円で概略的に示されている。供給ポイント61は通常、ファンネル等の供給容器と、供給ポイントから搬送パイプ100への接続を開閉するバルブ要素60とを備える。システムの搬送配管100及びそれに沿った供給ポイント61は、搬送配管に配置されているエリアバルブV、VAB、VBC、VBE、VBE等によって動作エリアA、B、C、D,E、F、G、H、Iに分けることが可能である。図中では、動作エリアの搬送配管100の各部分が、対応する動作エリアの文字で示されているため、動作エリアAの地点では搬送パイプが100Aで示され、動作エリアBの地点では搬送パイプが100Bで示されている。対応する呼称が他の動作エリアに関連する場合でも用いられている。システムの動作は、所望の動作エリアの供給ポイントの中身を出すために、搬送パイプ100のその動作エリアに関して材料搬送方向に見て、搬送空気の供給側、すなわち吸引側で、少なくとも1つのバルブが開かれることにより、吸引がその動作エリアの搬送パイプに影響を及ぼすことができるように制御される。この図による構成において、エリアAの供給ポイント61の中身が排出されるべきものであると仮定する。この場合、搬送方向に見て分離要素20と搬送パイプ100(図中の搬送パイプの部分100B、100C、100D)の動作エリアAとの間の全てのエリアバルブが開かれる(図中のバルブVAB、VBC、VCD、V)。続いて、少なくとも1つの真空発生器3によって与えられる吸引が、動作エリアAの搬送配管100A内に生じる。搬送パイプ100Aの吹出側の少なくとも1つのバルブVが閉じられることにより、動作エリアAに吸引のみが生じる。動作エリアの供給ポイント61又はそれらの少なくとも一部は、搬送パイプの搬送方向に見て送出端部に最も近い、すなわちこの図による実施形態では分離装置20に最も近い、搬送パイプ100Aへの供給ポイント61(1)の接続が最初に開かれて中身が排出され、それにより、その材料を第1の供給ポイントから搬送パイプに搬送することができ、搬送パイプへの第1の供給ポイント(1)の接続が閉じる前に、搬送パイプへの次の供給ポイント61(2)の接続が開かれる。図の実施形態では、この次の供給ポイントは、材料搬送方向とは逆に進む方向に見た場合、中身を排出することが意図された次の供給ポイント61(2)である。この後で、搬送パイプへの第1の供給ポイント61(1)の接続が閉じられる。同様に、搬送パイプへの中身を排出することが意図された第3の供給ポイント61(3)の接続が開かれた後に、搬送パイプへの第2の供給ポイント61(2)の接続が閉じられる。すべての所望の供給ポイントの中身が排出されるまでこの動作が繰り返される。図中では、エリアAのすべての供給ポイント61の中身を排出することが考えられているため、搬送パイプ100、100Aに対するそれらの排出の順序は、図中で括弧内の数字(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、及び(11)で示されている。
【0052】
動作エリアAで中身を排出することが意図された、搬送パイプ100への最後の供給ポイント61(11)の通路が開かれ、材料が搬送パイプ100、100Aに移り、搬送パイプへの供給ポイントの通路が閉じられると、動作エリアAと搬送パイプ100への吹出しを行うブロワ装置4との間にある少なくとも1つのバルブ要素Vを開くことによって、吹出し側すなわちブロワ4から動作エリアAの搬送パイプ100Aの接続が開かれる。続いて、強力な搬送作用(吸引及び吹出しの両方)が、搬送パイプ100、100A、100B、100C、100D内で移送される搬送中の材料に対して与えられる。搬送空気が、図中の矢印で示す経路で循環するため、供給ポイントから搬送パイプに搬送される材料部分は、図の例ではエリアB、C、及びDを通過してさらに分離要素20に至る経路で搬送配管内を移動し、搬送中の材料は分離要素20において搬送空気から分離される。図中では、動作エリアEの搬送パイプ100EのエリアバルブVBE及びVEDが閉じられていることにより、搬送空気及び搬送中の材料は、動作エリアEの搬送パイプ100Eにアクセスできないが、エリアCの搬送パイプ100Cを経て循環する。異なる動作エリアの中身を排出することに関連して、動作エリアから分離要素20等の送出ステーションまでの材料搬送経路は、所望の搬送経路に沿ってエリアバルブを開いたままにすることによって最適化され得る。
【0053】
材料は、搬送パイプ内で分離装置20に搬送される。分離装置20は、所望に応じて、その中身が例えば材料容器51に排出され、これに関連して圧縮器(コンパクタ装置)5を設けてもよい。図によるシステムでは、第2の分離装置20’が、搬送空気からより小さな粒子を分離するために分離要素の後の搬送空気チャネルにさらに配置される。第2の分離要素20’によって分離された粒子は、例えばコンベヤによって材料容器51に搬送され得る。搬送空気チャネルにおいて、空気循環方向に見て第2の分離要素の後には、搬送空気から小粒子を除去するフィルタ要素がある。空気チャネルは、真空発生器3の吸引側に接続され、搬送空気チャネルは、真空発生器3の前で、ブロワ装置4の吸引側に接続される第2の搬送空気チャネルに分岐する。ブロワ装置の吹出側は、直接又は空気チャネルを介して搬送パイプ100に接続される。搬送配管100は、搬送空気をブロワの吹出側から吸引側の分離要素20を介して循環させることができる少なくとも1つの巡回路を含む。動作エリアA、B、C、D、E、F、G、H、Iのどれを搬送パイプ100の使用する搬送回路に接続するかを、バルブを用いて調節することが可能である。
【0054】
本発明は、廃棄物搬送システム等の空気圧式材料搬送システムにおいて材料を送り込んで搬送する方法であって、当該搬送システムは、材料、特に廃材(廃材)の少なくとも1つの供給ポイント61と、当該供給ポイント61に接続可能である材料搬送パイプ100と、搬送中の材料を搬送空気から分離する分離装置20と、少なくとも材料の搬送中に搬送パイプ100内に差圧を与える手段3、4とを備える、方法に関する。本発明は主に、少なくとも中身を排出することが意図された供給ポイント61の地点で搬送パイプ100内に負圧を与えること、及び、材料搬送方向に見て分離装置20の近くに位置付けられている供給ポイントの中身を最初に排出して、次に材料搬送方向に見て分離装置20から実質的に遠くに位置付けられている供給ポイント61の中身を排出するという排出の順序を用いて、供給ポイントの中身を搬送パイプ100に排出すること、を特徴とする。
【0055】
本発明はまた、廃棄物搬送システム等の空気圧式材料搬送システムにおいて材料を送り込んで搬送する方法であって、当該搬送システムは、材料、特に廃材の少なくとも1つの供給ポイント61と、当該供給ポイント61に接続可能である材料搬送パイプ100と、搬送される材料を搬送空気から分離する分離装置20と、少なくとも材料の搬送中に搬送パイプ100内に差圧を与える手段3、4とを備える、方法に関する。当該方法においては、少なくとも中身を排出することが意図された供給ポイント61の地点で搬送パイプ100内に負圧が与えられること、及び、搬送パイプ100に供給ポイントの中身を、
− 材料が供給ポイント61から搬送パイプに搬送されるように、供給ポイントから搬送パイプへの接続を開き、
− すべての所望の供給ポイント61の中身が排出されるまで、
・少なくとも1つ次の供給ポイントから搬送パイプへの接続を開くステップと、
・その前の供給ポイントから搬送パイプへの接続を閉じるステップと、
を繰り返し、
− 搬送パイプへ中身が排出される最後の供給ポイントの接続を閉じ、
− 搬送パイプ内に吹出作用を与えることにより、当該吹出作用が吸引作用と共に搬送パイプ内の材料を分離装置に搬送する、
という排出の順序を用いて排出する。
【0056】
本発明による方法の一実施形態においては、搬送パイプの材料搬送方向に関して逆の順序で供給ポイント61の中身が排出される。本発明の一実施形態によれば、材料搬送方向に見て分離装置20の近くに位置付けられている供給ポイントの中身が最初に排出されて、次に材料搬送方向に見て分離装置20から実質的に遠くに位置付けられている供給ポイントの中身が排出される。
【0057】
本発明による有利な一実施形態によれば、当該方法において、システムは少なくとも2つの動作エリアに分けられ、材料搬送パイプ100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100Iへの少なくとも1つの動作エリアA、B、C、D、E、F、G、H、Iの供給ポイント61の少なくとも一部の中身の排出が次のような順序で制御される。最初に、搬送パイプへ中身を排出することが意図された当該動作エリアの第1の供給ポイント61(1)の接続が開かれ、搬送パイプへの前の供給ポイントの接続が閉じられる前に搬送パイプへの次の供給ポイント61(2)の接続が開かれ、搬送パイプへの前の供給ポイント61(1)の接続が閉じられ、当該動作エリアの所望の供給ポイント(1)…(11)の中身が搬送パイプに排出される限りにおいて当該動作エリアの供給ポイントの中身の排出が続けて行われ、最後の供給ポイント(11)の搬送パイプへの接続が閉じられる。
【0058】
本発明による方法の一実施形態においては、前の動作エリアの供給ポイントの中身が排出され空になった後で、処理すべき次の動作エリアに移り、次の動作エリアにおいて供給ポイントの排出の手順が繰り返される。
【0059】
動作エリアA、B、C、D、E、F、G、H、Iの供給ポイントは、搬送方向に対して逆の順序(1)、(2)、…(10)、(11)で搬送パイプに中身が排出される。
【0060】
本発明の一実施形態によれば、搬送パイプ100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I及び搬送空気チャネル105、106の少なくとも一部によって形成される巡回路内で搬送空気が循環され、少なくとも1つの真空発生器3の吸引側及び少なくとも1つのブロワ装置4の吸引側が、回路の分離装置20から通じる空気チャネル105、106に接続され、吹出側が、搬送パイプ100又は該搬送パイプに接続されている回路の部分に接続されるため、上記回路内でブロワ装置4によって空気を循環させることが可能である。
【0061】
本発明の一実施形態によれば、搬送配管100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100Iに配置されている1つ又は複数のエリアバルブV、VAB、VBC、VBE、VBE、…VH等を開閉することによって、システムにおける搬送空気循環及び材料搬送が制御される。
【0062】
本発明による方法の一実施形態によれば、搬送配管100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100Iによって一部が形成される巡回路内で搬送空気の少なくとも主要部分が循環される。
【0063】
本発明の一実施形態によれば、システムにおいて起動される巡回路の負圧を発生させる装置3、4によって与えられる負圧、すなわち材料搬送パイプ100、100A、100B、100C、100D等内での吸引が、少なくとも1つのブロワ4によって与えられる圧力作用、すなわち吹出しよりも大きくなるように構成される。
【0064】
本発明の一実施形態によれば、真空ポンプユニット3を用いて搬送配管100内に基準負圧を与える。
【0065】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つのブロワ装置4が、巡回路内で搬送空気を循環させるために用いられる。本発明による方法の一実施形態によれば、真空発生器3及び/又はブロワ装置4は、搬送配管100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100Iにおいて少なくとも1つの真空発生器3及び/又はブロワ装置4によって与えられる材料の搬送作用を少なくとも瞬間的に高めるように構成される。
【0066】
本発明の有利な一実施形態によれば、この方法は、廃棄物搬送システムにおいて用いられる。
【0067】
本発明による方法の有利な一実施形態によれば、材料供給ポイント61、66は、廃棄物容器又は廃棄物シュート等の廃棄物供給ポイントである。
【0068】
本発明は、請求項1乃至16及び/又は上記説明に記載の少なくとも1つの方法を用いるように構成される空気圧式材料搬送システムにも関する。
【0069】
本発明が上述の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内で変更できることは当業者には明らかである。必要に応じて、本明細書に記載された可能性のある特徴と共に他の特徴は、互いに別個に使用することもできる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃棄物搬送システム等の空気圧式材料搬送システムにおいて材料を送り込んで搬送する方法であって、該搬送システムは、材料、特に廃材の少なくとも1つの供給ポイント(61)と、該供給ポイント(61)に接続可能である材料搬送配管(100)と、搬送される該材料を搬送空気から分離する分離要素(20)と、少なくとも該材料の該搬送の際に該搬送配管(100)内に差圧を与える手段(3、4)とを備える、方法において、
少なくとも中身を排出することが意図された該供給ポイント(61)の地点で該搬送配管(100)内に負圧を与えること、及び、材料搬送方向に見て該分離装置(20)の近くに位置付けられている供給ポイントの中身を最初に排出して、次に該材料搬送方向に見て該分離装置(20)から実質的に遠くに位置付けられている供給ポイント(61)の中身を排出するという排出の順序を用いて、該搬送配管(100)に該供給ポイントの中身を排出することを特徴とする、方法。
【請求項2】
廃棄物搬送システム等の空気圧式材料搬送システムにおいて材料を送り込んで搬送する方法であって、該搬送システムは、材料、特に廃材の少なくとも1つの供給ポイント(61)と、該供給ポイント(61)に接続可能である材料搬送配管(100)と、搬送される該材料を搬送空気から分離する分離装置(20)と、少なくとも該材料の該搬送の際に該搬送配管(100)内に差圧を与える手段(3、4)とを備える、方法において、
少なくとも中身を排出することが意図された該供給ポイント(61)の地点で該搬送配管(100)内に負圧を与えること、
該材料が該供給ポイント(61)から該搬送配管に搬送されるように、該供給ポイントから該搬送配管への接続を開くことと、全ての所望の供給ポイント(61)の中身が排出されるまで、少なくとも1つ次の供給ポイントから該搬送配管への接続を開く工程と前の供給ポイントから該搬送配管への接続を閉じる工程とを繰り返すことと、
該搬送配管への中身を排出すべき最後の供給ポイントの接続を閉じることと、該搬送配管内に吹出作用を与えることにより、該吹出作用が吸引作用と共に該搬送配管内の該材料を該分離装置に搬送すること、
との排出の順序を用いて該搬送配管(100)に該供給ポイントの中身を排出することを特徴とする、方法。
【請求項3】
材料搬送方向に見て該分離装置(20)の近くに位置付けられている供給ポイントの中身を最初に排出して、次に該材料搬送方向に見て該分離装置(20)から実質的に遠くに位置付けられている供給ポイント(61)の中身を排出することを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
該搬送配管の該材料搬送方向に関して逆の順序で該供給ポイント(61)の中身を排出することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
方法において、該システムを少なくとも2つの動作エリアに分割すること、及び、該搬送配管へ中身が排出されることが意図された該動作エリアの第1の供給ポイント(61)(1)の接続が最初に開かれ、前の供給ポイントの該搬送配管への該接続が閉じられる前に該搬送配管への次の供給ポイント(61)(2)の接続が開かれ、該搬送配管への該前の供給ポイント(61)(1)の該接続が閉じられ、該動作エリアの該所望の供給ポイントの中身が該搬送配管に排出されるまで該動作エリアの該供給ポイントの中身の該排出が続けられ、該搬送配管への最後の供給ポイントの接続が閉じられるという順序で、該材料搬送配管(100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I)への少なくとも1つの動作エリア(A、B、C、D、E、F、G、H、I)の該供給ポイント(61)の少なくとも一部の中身の排出を制御することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前の動作エリアの供給ポイントの中身を排出した後で処理すべき次の動作エリアに移動すること、及び該次の動作エリアの供給ポイントの排出の順序を繰り返すことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
該搬送方向に関して逆の順序で該搬送配管の該動作エリアの供給ポイントの中身を排出することを特徴とする、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
該搬送配管(100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I)と搬送空気チャネル(105、106)の少なくとも一部によって形成される巡回路内で搬送空気を循環させ、少なくとも1つの真空発生器(3)の吸引側と少なくとも1つのブロワ装置(4)の吸引側が、該巡回路の該分離装置(20)から通じる該空気チャネル(105、106)に接続され、吹出側が該搬送配管(100)又は該搬送配管に接続されている該巡回路の部分に接続されていて、該巡回路内で該ブロワ装置(4)によって空気を循環させることができることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
該搬送配管(100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I)に配置されている1つ又は複数のエリアバルブ(V、VAB、VBC、VBE、VBE等)を開閉することによって、該システムにおける該搬送空気の循環及び該材料の搬送を制御することを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
該搬送配管(100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I)によって形成される該巡回路の区分において該搬送空気の少なくとも主要部分を循環させることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
該システムにおいて起動される該巡回路の負圧を発生させる装置(3、4)によって与えられる負圧、すなわち該材料搬送配管(100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I)内での吸引を、少なくとも1つの該ブロワ(4)によって与えられる圧力作用、すなわち吹出しよりも大きく構成することを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
該真空ポンプユニット(3)を用いて該搬送配管(100)内に基準負圧を与えることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つのブロワ装置(4)を用いて該巡回路内で該搬送空気を循環させることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
該搬送配管(100、100A、100B、100C、100D、・・・100I)内で少なくとも1つの真空発生器(3)及び/又はブロワ装置(4)によって与えられる該材料の該搬送作用を少なくとも瞬間的に高めるように、該真空発生器(3)及び/又は該ブロワ装置(4)を配設することを特徴とする、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
廃棄物搬送システムにおいて当該方法が用いられることを特徴とする、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
該材料供給ポイント(61、66)は、廃棄物容器又は廃棄物シュート等の廃棄物供給ポイントであることを特徴とする、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
請求項1乃至16の少なくとも1つに記載の方法を用いるように構成される、空気圧式材料搬送システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−506228(P2011−506228A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−538811(P2010−538811)
【出願日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際出願番号】PCT/FI2008/050756
【国際公開番号】WO2009/080880
【国際公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(508342644)マリキャップ オーワイ (28)
【Fターム(参考)】