説明

空気清浄機能を有する室内装飾物

【課題】どのような場所に設置されても、また、昼夜の別を問わず、光触媒機能を利用することによって、消臭、脱臭、抗菌等の空気清浄機能を発揮し得る室内装飾物を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明にかかる室内装飾物130は、光触媒が担持された装飾物本体20と、前記装飾物本体20の近傍に設けられた前記光触媒を励起し得る波長の光を放出する光源部と、前記装飾物本体20近傍に空気の流れを生じさせる空気流形成部150とを備えたことを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内装飾物に関し、詳しくは、空気清浄機能を有する室内装飾物(特に、人工観葉植物)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、光触媒機能を利用して消臭等を行う、造花等の人工植物が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記従来技術にかかる人工植物は、太陽光や室内照明等の光によって光触媒が励起され、消臭等の機能が発揮される。つまり、従来技術にかかる人工植物は、太陽光を利用する場合には窓際に置かれ、また、室内照明を利用する場合には紫外線を含む室内照明の近く(例えば直下)に置かれるというように、効果的に光触媒の作用を得るべく、その設置位置が定められている。
【0004】
しかしながら、室内において、光触媒の作用を得たい場所が必ずしも「窓際」や「室内照明の近く」であるとは限らない。したがって、その家や部屋の構造等によって、従来技術にかかる人工植物を設置しても、光触媒の機能を効果的に得ることができないという問題があった。
【0005】
また、夜間においては、当然のことながら「太陽光」を利用することができないため、上記従来技術にかかる人工植物は、光触媒の機能を効果的に得ることができないという問題があった。さらに、夜間の就寝後においては、「室内照明」を利用することもできないため(就寝後においては室内照明等を消灯するため)、同様に、上記従来技術にかかる人工植物は、光触媒の機能を効果的に得ることができないという問題があった。
【0006】
【特許文献1】特開平9−209208号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記従来技術にかかる問題を解決するためになされたものであって、どのような場所に設置されても、また、昼夜の別を問わず、光触媒機能を利用することによって、消臭、脱臭、抗菌等の空気清浄機能を発揮し得る室内装飾物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかる空気清浄機能を有する室内装飾物(以下、単に「室内装飾物」という。)は、上記課題を解決するためになされたものであって、光触媒が担持された装飾物本体と、前記装飾物本体の近傍に設けられた前記光触媒を励起し得る波長の光を放出する光源部と、前記装飾物本体近傍に空気の流れを生じさせる空気流形成部とを備えたことを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、光触媒が担持された装飾物本体近傍に、前記光源部が設けられているため、「太陽光」や「室内照明」の有無に関わらず、前記光源部を発光させることによって、効果的に光触媒機能を利用することができる。したがって、本発明によれば、設置される場所や昼夜の別を問わず、消臭、脱臭、抗菌、除菌等の空気清浄機能を発揮し得る室内装飾物を得ることができる。
加えて、このような構成によれば、空気流形成部が設けられているため、前記装飾物本体近傍に空気の流れが生じ(つまり、空気の対流が促され)、光触媒が担持された前記装飾物本体に対する空気の接触量が増加する。したがって、本発明によれば、空気に対する、消臭、脱臭、抗菌、除菌等の効果をより高めることが可能となる。前記空気流形成部としては、例えば、送風機、空調装置、換気装置、オイルヒータ等があげられる。
【0010】
また、本発明にかかる室内装飾物においては、前記光源部の近傍に、蓄光石、蛍光石、高輝度蓄光材、および蓄光シートの少なくとも一つが設けられている構成が好ましい。
【0011】
この好ましい構成によれば、前記光源部の近傍に、蓄光石、蛍光石、高輝度蓄光材、および蓄光シートの少なくとも一つを設けることによって、前記光源部の電源を落とした後であっても、蓄光石、蛍光石、高輝度蓄光材、および蓄光シートの少なくとも一つが発光するため、癒しの効果を発揮すると共に、非常時における目印等としての効果を得ることもできる。
【0012】
さらに、本発明にかかる室内装飾物においては、前記装飾物本体が、花器に設けられた人工植物であり、前記花器に前記光源部が設けられており、前記花器および前記花器近傍の少なくとも一方に、前記空気流形成部が設けられている構成が好ましい。
【0013】
また、本発明にかかる室内装飾物においては、前記装飾物本体が、花器に設けられた人工植物であり、前記光源部が、前記人工植物を構成する雄しべおよび雌しべの少なくとも一方を模して構成されており、前記花器および前記花器近傍の少なくとも一方に、前記空気流形成部が設けられている構成が好ましい。さらに、本発明にかかる室内装飾物においては、前記雄しべの花糸および前記雌しべの花柱の少なくとも一方を模した部位が、光ファイバを用いて構成されており、前記光ファイバの一方端部が、前記花器内部に設けられた光源本体部に近接して設けられている構成が好ましい。
【0014】
また、本発明にかかる室内装飾物においては、前記光源部が、環状に構成され、前記装飾物本体が、前記環状の光源部周囲に設けられた人工植物を用いて構成されたリースであることが好ましい。さらに、本発明にかかる室内装飾物においては、リースである前記人工植物の近傍に、空気流形成部が設けられている構成も好ましい。また、リースである前記人工植物の近傍に、蓄光石、蛍光石、高輝度蓄光材、および蓄光シートの少なくとも一つを設ける構成も好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、どのような場所に設置されても、また、昼夜の別を問わず、光触媒機能を利用することによって、消臭、脱臭、抗菌、除菌等の空気清浄機能を発揮し得る室内装飾物を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。
【0017】
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態にかかる空気清浄機能を有する室内装飾物1(以下、単に「室内装飾物」という。)の概略斜視図を示したものである。また、図2は、本実施形態にかかる室内装飾物1を構成する花器10の概略斜視図を示したものである。
【0018】
この図1に示すように、本実施形態にかかる室内装飾物1は、花器10と、花器10上に設けられた人工植物20とを用いて構成されている。
【0019】
図1から明らかなように、人工植物20(本発明の「装飾物本体」に相当)は、複数の人工の花(例えば、ユリを模した造花21)や複数の人工の葉(例えば、造葉22)を用いて構成されている(なお、他の造花および造葉については、図面の煩雑化を防ぐために、符号を付すことを省略している。)。そして、この複数の造花や造葉を用いて構成された人工植物20には、光触媒が担持されている。
【0020】
上述した「光触媒」とは、紫外線等の光エネルギによって活性化されて、その表面の物質を酸化することによって、種々の有機物を分解することにより、抗菌作用、除菌作用、脱臭作用等の効果を発揮し得る物質である。この「光触媒」としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、および酸化ジルコニウム等の少なくとも一つを用いたものが使用される(つまり、これらのいずれか一つを用いることも、また複合的に用いることも可能である。)。
【0021】
本実施形態においては、人工植物20(造花21および造葉22等)が、紙、パルプ、自然繊維、および化学繊維のいずれか、あるいはこれらを組み合わせて構成されており、その表面には、酸化チタン層が形成されている。
【0022】
なお、本実施形態においては、装飾物本体として、上述した人工植物20を用いるが、本発明はこの構成に限定されない。したがって、例えば、本発明にかかる装飾物本体を構成する要素としては、ドライフラワー、プリザーブドフラワー、あるいはプリザーブドグリーン等を用いてもよい。すなわち、これらのドライフラワー、プリザーブドフラワー、あるいはプリザーブドグリーン等の表面に酸化チタン層を設けて、本発明にかかる装飾物本体を構成してもよい。
【0023】
この酸化チタン層は、例えば、人工植物20を構成する造花21や造葉22の表面に酸化チタン溶液を塗布する塗布工程と、塗布した酸化チタン溶液を乾燥させる乾燥工程とを複数回行うことによって形成される。例えば、図1に示すようにアレンジされた人工植物20に対して、スプレーあるいは刷毛等を用いて酸化チタン溶液を塗布し(塗布工程)、その後、ドライヤ、送風機、あるいは自然乾燥によって酸化チタン溶液を乾燥させる(乾燥工程)。これらの塗布工程および乾燥工程を複数回(例えば2〜3回)繰り返すことによって、光触媒が担持された人工植物20が構成される。
【0024】
なお、塗布工程等は上述した方法に限定されるものではなく、例えば、一つ一つの造花21や造葉22等の複数の造花および造葉について塗布工程および乾燥工程を行い、その表面に酸化チタン層が形成された複数の造花や造葉等を用いて、図1に示すような人工植物20をアレンジするようにしてもよい。
【0025】
上述したように構成された人工植物20が設けられた花器10は、具体的には、図2に示すように構成されている。図2に示される花器10は、花器本体部11と、花器本体部11の上側縁部11aに設けられた複数のランプ12(本発明の「光源部」に相当)とを用いて構成されている。このランプ12の数は特に限定されるものではなく、光触媒の機能を効果的に発揮させ得る光量を得ることができるか否か、あるいはデザイン的な観点に基づいて適宜定められる。
【0026】
このランプ12は、人工植物20を構成する造花や造葉の表面に担持された光触媒を励起し得る波長の光を放出すべく構成されており、例えば、400nm以下の波長の光を放出するものが使用される。例えば、ランプ12としては、蛍光灯、紫外線ランプ、発光ダイオード(紫外線を発する発光ダイオード(LED)を含む)、ブラックライト等を用いることができる。
【0027】
また、このランプ12は、必要に応じて、常時点灯したり、点滅したり、隣接するランプが交互に点灯および消灯(点滅)を繰り返すように構成してもよい。さらに、例えば、光センサ等を用いて、ランプ12の点灯状態を制御してもよい。具体的には、太陽(昼間)あるいは室内照明によって必要な光量を得ることができると判断される場合(光センサが所定値以上の光量を検知している場合)には、ランプ12は消灯状態を維持し、夜間等で必要な光量を得ることができなくなった場合(光センサが所定値未満の光量しか検知していない場合)には、ランプ12を点灯あるいは点滅させてもよい。
【0028】
本実施形態にかかる室内装飾物1は、以上のように構成されているため、次のような作用効果を得ることができる。
【0029】
本実施形態にかかる室内装飾物1は、上述したように、光触媒が担持された人工植物20(装飾物本体)と、人工植物20の近傍に設けられた光触媒を励起し得る波長の光を放出するランプ12(光源部)とを備えている。つまり、光触媒が担持された人工植物20の近傍にランプ12が設けられているため、「太陽光」や「室内照明」の有無に関わらず、ランプ12を発光させることによって、効果的に光触媒機能を利用することができる。したがって、本実施形態によれば、設置される場所や昼夜の別を問わず、消臭、脱臭、抗菌、除菌等の空気清浄機能を発揮し得る室内装飾物を得ることができる。
【0030】
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態にかかる空気清浄機能を有する室内装飾物(以下、単に「室内装飾物」という。)について説明する。図3は、本実施形態にかかる室内装飾物30の概略断面図を示したものである。なお、以下においては、第一実施形態と同様の構成要素については詳細な説明を省略し、主に、第一実施形態と異なる構成要素について説明を行う。
【0031】
この図3に示すように、本実施形態にかかる室内装飾物30は、花器10と、花器10上に設けられた人工植物20とを用いて構成されている。
【0032】
先に説明した第一実施形態と同様に、本実施形態にかかる人工植物20(本発明の「装飾物本体」に相当)も、図3から明らかなように、複数の人工の花(例えば、ユリを模した造花21)や複数の人工の葉(造葉22)を用いて構成されている(なお、他の造花および造葉については、図面の煩雑化を防ぐために、符号を付すことを省略している。)。そして、この複数の造花や造葉を用いて構成された人工植物20には、光触媒が担持されている。
【0033】
本実施形態にかかる人工植物20は、第一実施形態と同様に、光触媒が担持された複数の造花21および造葉等を用いて構成されており、具体的には、各造花21および造葉等の表面に酸化チタン層が形成されている。各造花21および造葉等は、第一実施形態と同様に、紙、パルプ、自然繊維、および化学繊維のいずれか、あるいはこれらを組み合わせて構成されており、その表面には、酸化チタン層が形成されている。また、本実施形態においても、第一実施形態同様に、装飾物本体は、上述した人工植物20に限定されず、例えば、ドライフラワー、プリザーブドフラワー、あるいはプリザーブドグリーン等を用いてもよい。すなわち、これらのドライフラワー、プリザーブドフラワー、あるいはプリザーブドグリーン等の表面に酸化チタン層を設けて、本発明にかかる装飾物本体を構成してもよい。
【0034】
以上のように構成された室内装飾物30においては、図3に示すように、花器本体部11内部に、人工植物20を構成する造花21や造葉の表面に担持された光触媒を励起し得る波長の光を放出する、光源本体部31が設けられている。この光源本体部31としては、400nm以下の波長の光を放出するものが使用され、例えば、蛍光灯、紫外線ランプ、発光ダイオード(紫外線を発する発光ダイオード(LED)を含む)、ブラックライト等が用いられる。
【0035】
また、本実施形態においては、造花21等の内部に設けられた雄しべの花糸および雌しべの花柱の少なくとも一方を模した部位32(以下、「花芯等部位」という。)が、光ファイバを用いて構成されており、この花芯等部位32を構成する光ファイバの一方端部32aが、花器本体部11内部に設けられた光源本体部31に近接して設けられている。加えて、この花芯等部位32の他方端部には、透明あるいは半透明の合成樹脂やガラス等にて構成された光発散部33が設けられている。この光発散部33は、例えば、球体あるいは多面体に構成されている。また、この光発散部33は、雄しべの葯および雌しべの柱頭の少なくとも一方を模して構成してもよい。
【0036】
上述したように、本実施形態においては、花芯等部位32(光ファイバ)の一方端部32aが光源本体部31に近接して設けられ、花芯等部位32(光ファイバ)の他方端部には光発散部33が設けられている。したがって、本実施形態によれば、光源本体部31が点灯あるいは点滅することによって、花芯等部位32(光ファイバ)の他方端部に設けられた光発散部33が点灯あるいは点滅することとなる。すなわち、本実施形態によれば、光触媒が担持された装飾物本体が人工植物20であって、本発明にかかる光源部が、造花21等の雄しべおよび雌しべの少なくとも一方を模した花芯等部位32として構成されることとなる。
【0037】
また、光源本体部31は、必要に応じて、常時点灯したり、点滅したり、隣接するランプが交互に点灯および消灯(点滅)を繰り返すように構成してもよい。さらに、例えば、光センサ等を用いて、光源本体部31の点灯状態を制御してもよい。具体的には、太陽(昼間)あるいは室内照明によって必要な光量を得ることができると判断される場合(光センサが所定値以上の光量を検知している場合)には、光源本体部31は消灯状態を維持し、夜間等で必要な光量を得ることができなくなった場合(光センサが所定値未満の光量しか検知していない場合)には、光源本体部31を点灯あるいは点滅させてもよい。
【0038】
なお、本実施形態において、花芯等部位32は、造花の内部に設けられたものに限定されず、光源本体部31からの光を光ファイバ等を用いて人工植物20(造花および造葉)に照射可能であれば、造花の外部(例えば、造花21等の近傍および造葉の近傍)に設けられたものも含む概念である。
【0039】
本実施形態にかかる室内装飾物30は、以上のように構成されているため、次のような作用効果を得ることができる。
【0040】
本実施形態にかかる室内装飾物30は、上述したように、光触媒が担持された人工植物20(装飾物本体)と、光触媒を励起し得る波長の光を放出する光源本体部31、花芯等部位32、および光発散部33を用いて構成される光源部等とを備えている。つまり、光触媒が担持された人工植物20の近傍に光源部(光発散部33等)が設けられているため、「太陽光」や「室内照明」の有無に関わらず、光源本体部31を発光させることによって、効果的に光触媒機能を利用することができる。したがって、本実施形態によれば、設置される場所や昼夜の別を問わず、消臭、脱臭、抗菌、除菌等の空気清浄機能を発揮し得る室内装飾物を得ることができる。
【0041】
また、本実施形態によれば、光ファイバ等を用いて構成された、造花21等の雄しべおよび雌しべの少なくとも一方を模した花芯等部位32等を光源部としているため、より自然に近い形で人工植物20と花器10とを用いた室内装飾物30を構成可能である。つまり、本実施形態によれば、花器10および人工植物20以外の他の特殊な構成要素を設けることなく、設置される場所や昼夜の別を問わず、消臭、脱臭、抗菌、除菌等の空気清浄機能を発揮し得る室内装飾物を得ることができる。
【0042】
<第三実施形態>
次に、本発明の第三実施形態にかかる空気清浄機能を有する室内装飾物(以下、単に「室内装飾物」という。)について説明する。図4は、本実施形態にかかる室内装飾物40の概略正面図を示したものである。
【0043】
この図4に示すように、本実施形態にかかる室内装飾物40は、環状に構成された環状ランプ41(本発明の「環状の光源部」に相当)と、この環状ランプ41の周囲に設けられた人工植物(造花51および造葉52等)を用いて構成されたリース50とを用いて構成されている。
【0044】
図4から明らかなように、人工植物にて構成されたリース50(本発明の「装飾物本体」に相当)は、複数の人工の花(例えば、バラを模した造花51)や複数の人工の葉(例えば、造葉52)を用いて構成されている(なお、他の造花および造葉については、図面の煩雑化を防ぐために、符号を付すことを省略している。)。そして、この複数の造花や造葉を用いて構成された人工植物によるリース50には、光触媒が担持されている。
【0045】
本実施形態においては、人工植物から成るリース50(造花51および造葉52等)が、第一実施形態および第二実施形態と同様に、紙、パルプ、自然繊維、および化学繊維のいずれか、あるいはこれらを組み合わせて構成されており、その表面には、酸化チタン層が形成されている。また、本実施形態においても、第一実施形態および第二実施形態と同様に、装飾物本体は、上述した人工植物に限定されず、例えば、ドライフラワー、プリザーブドフラワー、あるいはプリザーブドグリーン等を用いてもよい(これれを用いて「リース」を構成してもよい。)。すなわち、これらのドライフラワー、プリザーブドフラワー、あるいはプリザーブドグリーン等の表面に酸化チタン層を設けて、本発明にかかる装飾物本体(リース)を構成してもよい。
【0046】
この酸化チタン層は、第一実施形態の場合と同様に、例えば、リース50を構成する造花51や造葉52の表面に酸化チタン溶液を塗布する塗布工程と、塗布した酸化チタン溶液を乾燥させる乾燥工程とを複数回行うことによって形成される。この塗布工程および乾燥工程は、図4に示すようにアレンジしたリース50に対して行われる。つまり、リース50に対して図1にて説明した塗布工程および乾燥工程が行われることによって、一つ一つの造花51や造葉52等の複数の造花および造葉の表面に酸化チタン層が形成される。そして、環状ランプ41の周囲に、図4に示すような光触媒が担持された人工植物から成るリース50が構成される。
【0047】
環状ランプ41は、リース50を構成する造花や造葉の表面に担持された光触媒を励起し得る波長の光を放出すべく構成されており、例えば、400nm以下の波長の光を放出するものが使用される。例えば、環状ランプ41としては、蛍光灯、紫外線ランプ、発光ダイオード(紫外線を発する発光ダイオード(LED)を含む)、ブラックライト等を用いることができる。
【0048】
また、この環状ランプ41は、第一実施形態にて説明したランプ12と同様に、必要に応じて、常時点灯したり、点滅したり、隣接するランプが交互に点灯および消灯(点滅)を繰り返すように構成してもよい。さらに、例えば、光センサ等を用いて、環状ランプ41の点灯状態を制御してもよい。具体的には、太陽(昼間)あるいは室内照明によって必要な光量を得ることができると判断される場合(光センサが所定値以上の光量を検知している場合)には、環状ランプ41は消灯状態を維持し、夜間等で必要な光量を得ることができなくなった場合(光センサが所定値未満の光量しか検知していない場合)には、環状ランプ41を点灯あるいは点滅させてもよい。
【0049】
本実施形態にかかる室内装飾物40は、以上のように構成されているため、第一実施形態および第二実施形態と同様の効果を得ることができる。具体的には、光触媒が担持された人工植物から成るリース50の近傍に(内部に)環状ランプ41が設けられているため、「太陽光」や「室内照明」の有無に関わらず、環状ランプ41を発光させることによって、効果的に光触媒機能を利用することができる。したがって、本実施形態によれば、設置される場所や昼夜の別を問わず、消臭、脱臭、抗菌、除菌等の空気清浄機能を発揮し得る室内装飾物を得ることができる。
【0050】
<第四実施形態>
次に、本発明の第四実施形態にかかる空気清浄機能を有する室内装飾物(以下、単に「室内装飾物」という。)について説明する。図5は、本実施形態にかかる室内装飾物101の概略斜視図を示したものである。また、図6は、本実施形態にかかる室内装飾物101を構成する花器110の概略斜視図を示したものである。なお、以下においては、第一実施形態と同様の構成要素については同様の符号を付して詳細な説明を省略し、主に、第一実施形態と異なる構成要素について説明を行う。
【0051】
この図5に示すように、本実施形態にかかる室内装飾物101は、花器110と、花器110上に設けられた人工植物20とを用いて構成されている。
【0052】
先に説明した第一実施形態と同様に、本実施形態にかかる人工植物20(本発明の「装飾物本体」に相当)も、複数の人工の花(例えば、ユリを模した造花21)や複数の人工の葉(造葉22)を用いて構成されている(なお、他の造花および造葉については、図面の煩雑化を防ぐために、符号を付すことを省略している。)。そして、この複数の造花や造葉を用いて構成された人工植物20には、光触媒が担持されている。本実施形態にかかる人工植物20は、第一実施形態と同様の構成であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0053】
本実施形態にかかる人工植物20が設けられた花器110は、具体的には、図6に示すように構成されている。図6に示される花器110は、花器本体部111と、花器本体部111の上側縁部111aに設けられた複数のランプ112(本発明の「光源部」に相当)と、複数の蓄光石113とを用いて構成されている。このランプ112あるいは蓄光石113の数は特に限定されるものではなく、光触媒の機能を効果的に発揮させ得る光量を得ることができるか否か、あるいはデザイン的な観点に基づいて適宜定められる。
【0054】
このランプ112は、人工植物20を構成する造花や造葉の表面に担持された光触媒を励起し得る波長の光を放出すべく構成されており、例えば、400nm以下の波長の光を放出するものが使用される。例えば、ランプ112としては、蛍光灯、紫外線ランプ、発光ダイオード(紫外線を発する発光ダイオード(LED)を含む)、ブラックライト等を用いることができる。
【0055】
また、このランプ112は、必要に応じて、常時点灯したり、点滅したり、隣接するランプが交互に点灯および消灯(点滅)を繰り返すように構成してもよい。さらに、例えば、光センサ等を用いて、ランプ112の点灯状態を制御してもよい。具体的には、太陽(昼間)あるいは室内照明によって必要な光量を得ることができると判断される場合(光センサが所定値以上の光量を検知している場合)には、ランプ112は消灯状態を維持し、夜間等で必要な光量を得ることができなくなった場合(光センサが所定値未満の光量しか検知していない場合)には、ランプ112を点灯あるいは点滅させてもよい。
【0056】
さらに、本実施形態にかかる花器110を構成する蓄光石113(例えば、蓄光発光セラミックス)は、自然光等から紫外線を充電可能に構成されており、その紫外線を放出することによって光を発する。つまり、蓄光石113は、自然光やランプ112からのエネルギに基づき、発光することとなるため、ランプ112の制御具合等に応じて、癒しの効果を発揮し、非常時における目印等としての効果を得ることもできる。
【0057】
加えて、本実施形態においては、図3にて示した第二実施形態と同様に、花器本体部111内部に、人工植物20を構成する造花21や造葉22の表面に担持された光触媒を励起し得る波長の光を放出する、光源本体部(図示省略)が設けられている。この光源本体部としては、400nm以下の波長の光を放出するものが使用され、例えば、蛍光灯、紫外線ランプ、発光ダイオード(紫外線を発する発光ダイオード(LED)を含む)、ブラックライト等が用いられる。
【0058】
また、本実施形態においては、造花21等の内部に設けられた雄しべの花糸および雌しべの花柱の少なくとも一方を模した部位(花芯等部位)が、光ファイバを用いて構成されており、この花芯等部位を構成する光ファイバの一方端部が、花器本体部111内部に設けられた光源本体部に近接して設けられている。そして、この花芯等部位の他方端部には、透明あるいは半透明の合成樹脂やガラス等にて構成された光発散部33が設けられている。この光発散部33は、例えば、球体あるいは多面体に構成されている。また、この光発散部33は、雄しべの葯および雌しべの柱頭の少なくとも一方を模して構成してもよい。(第二実施形態参照)
【0059】
上述したように、本実施形態においては、花芯等部位(光ファイバ)の一方端部が光源本体部に近接して設けられ、花芯等部位(光ファイバ)の他方端部には光発散部33が設けられている。したがって、本実施形態によれば、光源本体部が点灯あるいは点滅することによって、花芯等部位(光ファイバ)の他方端部に設けられた光発散部33が点灯あるいは点滅することとなる。すなわち、本実施形態によれば、光触媒が担持された装飾物本体が人工植物20であって、造花21等の雄しべおよび雌しべの少なくとも一方を模した花芯等部位も、本発明にかかる光源部として機能する。
【0060】
さらに、本実施形態においては、造花21や造葉22等の間に、ワイヤ等の支持部にて支持された発光部34が設けられている。この発光部34は、光源部として機能し、例えば、400nm以下の波長の光を放出する、蛍光灯、紫外線ランプ、発光ダイオード(紫外線を発する発光ダイオード(LED)を含む)、ブラックライト等を用いて構成されている。なお、造花21や造葉22の間に設けられた光源部(本実施形態における発光部34)は、この構成に限定されず、必要に応じて、上述した光発散部33と同様の構成としてもよい。つまり、光発散部を造花21や造葉22の間に設ける構成としてもよい。
【0061】
本実施形態にかかる室内装飾物101は、以上のように構成されているため、次のような作用効果を得ることができる。
【0062】
本実施形態にかかる室内装飾物101は、上述したように、光触媒が担持された人工植物20(装飾物本体)と、人工植物20の近傍に設けられた光触媒を励起し得る波長の光を放出するランプ112(光源部)等(ランプ112、光発散部33、発光部34)とを備えている。つまり、光触媒が担持された人工植物20の近傍にランプ112等が設けられているため、「太陽光」や「室内照明」の有無に関わらず、ランプ112等を発光させることによって、効果的に光触媒機能を利用することができる。したがって、本実施形態によれば、設置される場所や昼夜の別を問わず、消臭、脱臭、抗菌、除菌等の空気清浄機能を発揮し得る室内装飾物を得ることができる。
【0063】
また、本実施形態にかかる室内装飾物101は、ランプ112近傍に蓄光石113を有している。したがって、本実施形態によれば、この蓄光石113が発光することによって、癒しの効果を得ることができると共に、非常時における目印等としての効果を得ることもできる。なお、本発明はこの構成(蓄光石)に限定されず、例えば、蓄光石、蛍光石、高輝度蓄光材、および蓄光シートの少なくとも一つをランプ112近傍に設ける構成としてもよい。
【0064】
<第五実施形態>
次に、本発明の第五実施形態にかかる空気清浄機能を有する室内装飾物(以下、単に「室内装飾物」という。)について説明する。図7は、本実施形態にかかる室内装飾物130の概略断面図を示したものである。なお、以下においては、第一実施形態と同様の構成要素については詳細な説明を省略し、主に、第一実施形態と異なる構成要素について説明を行う。
【0065】
この図7に示すように、本実施形態にかかる室内装飾物130は、花器140と、送風機150(本発明の「空気流形成部」に相当)と、花器140上に設けられた人工植物20とを用いて構成されている。
【0066】
先に説明した第一実施形態と同様に、本実施形態にかかる人工植物20(本発明の「装飾物本体」に相当)も、図7から明らかなように、複数の人工の花(例えば、ユリを模した造花)や複数の人工の葉(造葉)を用いて構成されている。そして、この複数の造花や造葉を用いて構成された人工植物20には、光触媒が担持されている。
【0067】
本実施形態にかかる人工植物20は、第一実施形態と同様に、光触媒が担持された複数の造花および造葉等を用いて構成されており、具体的には、各造花および造葉等の表面に酸化チタン層が形成されている。各造花および造葉等は、第一実施形態と同様に、紙、パルプ、自然繊維、および化学繊維のいずれか、あるいはこれらを組み合わせて構成されており、その表面には、酸化チタン層が形成されている。また、本実施形態においても、第一実施形態同様に、装飾物本体は、上述した人工植物20に限定されず、例えば、ドライフラワー、プリザーブドフラワー、あるいはプリザーブドグリーン等を用いてもよい。すなわち、これらのドライフラワー、プリザーブドフラワー、あるいはプリザーブドグリーン等の表面に酸化チタン層を設けて、本発明にかかる装飾物本体を構成してもよい。
【0068】
以上のように構成された室内装飾物130においては、詳細は省略しているが、第一実施形態あるいは第二実施形態に示すように、花器本体部141の上側縁部あるいは花器本体部141内部に(必要に応じてこれらの両方の箇所に)、人工植物20を構成する造花や造葉の表面に担持された光触媒を励起し得る波長の光を放出する、光源本体部(図示省略)が設けられている。この光源本体部としては、400nm以下の波長の光を放出するものが使用され、例えば、蛍光灯、紫外線ランプ、発光ダイオード(紫外線を発する発光ダイオード(LED)を含む)、ブラックライト等が用いられる。
【0069】
当然のことながら、第二実施形態に示すような構成の場合には、造花等の内部に設けられた雄しべの花糸および雌しべの花柱の少なくとも一方を模した部位(花芯等部位)が、光ファイバを用いて構成されており、この花芯等部位を構成する光ファイバの一方端部、花器本体部内部に設けられた光源本体部に近接して設けられている。加えて、この花芯等部位の他方端部には、透明あるいは半透明の合成樹脂やガラス等にて構成された光発散部が設けられている。この光発散部は、例えば、球体あるいは多面体に構成されている。また、この光発散部は、雄しべの葯および雌しべの柱頭の少なくとも一方を模して構成してもよい。
【0070】
また、本実施形態においては、図7に示すように、花器本体部141の底部に、送風機150(空気流形成部)が設けられている。本実施形態にかかる送風機150は、回転翼151、モータ152、およびこれらを連結する回転軸153等を用いて構成されている。
【0071】
本実施形態にかかる室内装飾物130は、花器本体部141の底部あるいは側面部に、一つあるいは複数の空気孔(図示省略)が設けられており、送風機150を駆動させる(モータ152を駆動させて回転軸153を介して回転翼151を回転駆動させる)ことによって、この空気孔から花器本体部141内に空気を導入可能に構成されている。この導入された空気は、送風機150によって上方に吹き上げられ、花器本体部141の上方に位置する人工植物20に接触した後、室内に送られる。
【0072】
本実施形態にかかる室内装飾物130は、以上のように構成されているため、次のような作用効果を得ることができる。
【0073】
本実施形態にかかる室内装飾物130は、上述したように、光触媒が担持された人工植物20(装飾物本体)と、人工植物20の近傍に設けられた光触媒を励起し得る波長の光を放出するランプ(光源部)(図示省略)とを備えている。つまり、光触媒が担持された人工植物20の近傍にランプが設けられているため、「太陽光」や「室内照明」の有無に関わらず、ランプを発光させることによって、効果的に光触媒機能を利用することができる。したがって、本実施形態によれば、設置される場所や昼夜の別を問わず、消臭、脱臭、抗菌、除菌等の空気清浄機能を発揮し得る室内装飾物を得ることができる。
【0074】
また、本実施形態にかかる室内装飾物130は、上述したように、花器本体部141の底部に送風機150が設けられているため、人工植物20(装飾物本体)近傍に空気の流れが生じ(つまり、空気の対流が促され)、光触媒が担持された人工植物20(装飾物本体)に対する空気の接触量が増加する。したがって、本実施形態にかかる室内装飾物130によれば、空気に対する、消臭、脱臭、抗菌、除菌等の効果をより高めることが可能となる。
【0075】
また、本実施形態においては、空気流形成部として送風機150を用いる場合について説明したが、本発明は、この構成に限定されず、例えば、空調装置、換気装置、オイルヒータ等を空気流形成部として用いてもよい。さらに、本実施形態においては、送風機150(空気流形成部)を花器本体部141内に設ける構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されず、必要に応じて、花器本体部141の外面部に取り付けたり、花器本体部141外の人工植物20近傍に設けたりしてもよい。すなわち、本発明にかかる「空気流形成部」の構成および取り付け位置は、何等かの構成に限定されるものではなく、人工植物20(槽植物本体)およびその近傍に空気の流れを生じさせることが可能であればよい。
【0076】
<その他の実施形態>
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲で必要に応じて種々の変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0077】
例えば、第一実施形態においては、花器本体部11に光源部として機能するランプ12を設ける構成を示し、第二実施形態においては、造花内部あるいは造花等の近傍に光源部として機能する花芯等部位32を設ける構成を示したが、本発明はこれらの構成に限定されるものではない。したがって、本発明は、例えば、これらの両方(ランプ12および花芯等部位32)を光源部として有するような室内装飾物としてもよい。
【0078】
また、第三実施形態においては、光源部として環状ランプ41を用いて、リース50を用いた室内装飾物を構成する場合について説明したが、本発明は、この構成に限定されない。したがって、例えば、第一実施形態にて示したような小型のランプをリース50の内部に複数設けるような構成としてもよい。また、例えば、第二実施形態にて示したように、リース50内部のいずれかの箇所に光源本体部を設け、光ファイバによる花芯等部位を複数設けるような構成としてもよい。
【0079】
さらに、上記第一実施形態および第二実施形態においては、「花器」が、一般の植物等に用いられるいわゆる「器状」のものである場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。つまり、本発明にかかる「花器」は、装飾物本体たる人工植物を支持可能であれば、その形状等は特に限定されない。したがって、例えば、電気スタンドのような「スタンド型」の花器も本発明に含まれる。この場合には、スタンド型の花器の上方位置(例えば、電気スタンドにおける「笠」が設けられる位置)に人工植物等の装飾物本体が設けられ、その人工植物中(第二実施形態参照)、あるいはその下方位置のスタンドに、光源部が設けられることとなる。
【0080】
また、上述した各実施形態においては、装飾物本体たる「人工植物」に光触媒を担持させる構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。したがって、例えば、本発明にかかる室内装飾物を成す「花器」に対しても光触媒を担持させる(酸化チタン層を形成させる)構成としてもよい。つまり、「花器」も含めて、本発明にかかる「装飾物本体」としてもよい。
【0081】
さらに、上述した第五実施形態においては、花器本体部141内に送風機(空気流形成部)を設ける場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。したがって、例えば、光触媒が担持された人口植物20に接触する空気あるいはその周辺空気の空気流を形成可能であれば、花器本体部141内のみならず、花器本体部141あるいは人工植物20の周辺に送風機等の空気流形成部を設ける構成としてもよい。
【0082】
また、上述した実施形態においては、第五実施形態のみ空気流形成部を設ける場合について説明したが、本発明は、この構成に限定されない。したがって、例えば、他の実施形態(第一実施形態〜第四実施形態)においても、適切な箇所に空気流形成部を設ける構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる空気清浄機能を有する室内装飾物の概略斜視図を示したものである。
【図2】図1に示した室内装飾物を成す花器の概略斜視図を示したものである。
【図3】本発明の第二実施形態にかかる空気清浄機能を有する室内装飾物の概略断面図を示したものである。
【図4】本発明の第三実施形態にかかる空気清浄機能を有する室内装飾物の概略正面図を示したものである。
【図5】本発明の第四実施形態にかかる空気清浄機能を有する室内装飾物の概略斜視図を示したものである。
【図6】図5に示した室内装飾物を成す花器の概略斜視図を示したものである。
【図7】本発明の第五実施形態にかかる空気清浄機能を有する室内装飾物の概略断面図を示したものである。
【符号の説明】
【0084】
1、30、40…室内装飾物
10…花器
11…花器本体部
11a…上側縁部
12…ランプ
20…人工植物
21、51…造花
22、52…造葉
31…光源本体部
32…花芯等部位
33…光発散部
34…発光部
41…環状ランプ
50…リース
101、130…室内装飾物
110、140…花器
111、141…花器本体部
111a…上側縁部
112…ランプ
113…蓄光石
150…送風機(空気流形成部)
151…回転翼
152…モータ
153…回転軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光触媒が担持された装飾物本体と、
前記装飾物本体の近傍に設けられた前記光触媒を励起し得る波長の光を放出する光源部と、
前記装飾物本体近傍に空気の流れを生じさせる空気流形成部とを備えた
ことを特徴とする空気清浄機能を有する室内装飾物。
【請求項2】
前記光源部の近傍に、蓄光石、蛍光石、高輝度蓄光材、および蓄光シートの少なくとも一つが設けられている
請求項1に記載の空気清浄機能を有する室内装飾物。
【請求項3】
前記装飾物本体が、花器に設けられた人工植物であり、
前記花器に前記光源部が設けられており、
前記花器および前記花器近傍の少なくとも一方に、前記空気流形成部が設けられている
請求項1または2に記載の空気清浄機能を有する室内装飾物。
【請求項4】
前記装飾物本体が、花器に設けられた人工植物であり、
前記光源部が、前記人工植物を構成する雄しべおよび雌しべの少なくとも一方を模して構成されており、
前記花器および前記花器近傍の少なくとも一方に、前記空気流形成部が設けられている
請求項1または2に記載の空気清浄機能を有する室内装飾物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−84288(P2010−84288A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−255978(P2008−255978)
【出願日】平成20年10月1日(2008.10.1)
【出願人】(505330114)
【Fターム(参考)】