説明

穿刺口封止デバイス

血管壁(54)の穿刺部位を閉塞するための止血用インサート(10)を提供する。止血用インサート(10)は、膨張性止血材(12)を備えたものであり、この膨張性止血材は、体液に接したときに圧縮状態から膨張して血管壁の穿刺部位を封止するようにした生体適合性水溶性ゲルから成るものである。コントロール層(14)が、膨張性止血材(12)を囲繞しており、そして、膨張性止血材(12)の膨張を遅延させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血管等の体腔に形成された開口部を封止する技術に関する。より詳しくは、本発明は、バリヤ被覆層を備えた膨張性閉塞デバイスに関し、このバリヤ被覆層は、膨張性閉塞デバイスを体腔内に挿入したときに発生する、その膨張性閉塞デバイスの膨張を遅延させるものである。
【背景技術】
【0002】
医療処置のうちには、血管等の体腔内部へのアクセスを必要とするような種々様々な医療処置がある。そのような医療処置の多くは、血管等の体腔の中へ治療器具を挿入することを必要とするものである。そして、これらの医療処置の多くは、その治療器具の挿入部位としてアクセスが可能な動脈を利用する。ここでいう動脈とは、例えば、大腿動脈や鎖骨下動脈などである。そして、他の体腔に関しても、侵襲性が最小限の方法でその体腔へアクセスすることを必要とするような種々様々な医療処置がある。
【0003】
この種の医療処置を実施する際に対処しなければならない問題の1つに、その医療処置の完了後に、血管等の体腔に形成された開口部を、いかなる方法で封止するか、即ち閉塞するかという問題がある。従来の方法としては、単にその開口部を圧迫して、その開口部が自然に閉塞するのを待ち、そして、十分に閉塞したならば圧迫を解除するという方法がある。しかしながら、この方法では、医療処置の完了後に、かなりの長時間ないし長期間に亘って、圧迫を継続しなければならないことがしばしばある。更に、この方法を用いた場合には、閉塞が完全であることを処置した医師が確認するまで、患者の入院期間を延ばさなければならないことがある。
【0004】
別の方法として、血管壁等の体腔壁そのものを縫合するという方法もある。この方法の場合、医師は、一般的に、縫合を適切に行えるだけの、その血管等の体腔に対する十分なアクセスを確保するために、穿刺口の周囲のかなり広範な部分の組織を剥離する処置を行わねばならない。しかしながら、これはあいにく時間がかかる処置となり、その結果、患者にとって重大な苦痛の種となることがある。
【0005】
更に別の方法として、穿刺口の近傍に塞栓材料を挿入するという方法がある。この方法にも、無論、この方法に特有の問題が付随している。具体的に説明するならば、塞栓材料を挿入する際には、その塞栓材料が血管等の体腔の内部にまで入り込まないようにすることが望まれ、なぜならば、その血管等の体腔の内部に血栓等の塞栓が形成される恐れがあるからである。同様に、しかし乍ら、塞栓材料の挿入位置が穿刺口より手前過ぎないようにすることも望まれ、なぜならば、その血管等の体腔に形成された穿刺口より手前側で、かつ、塞栓材料より向こう側の部分の細胞間空間に、その血管等の体腔から血液等の体液が流れ込む恐れがあるからである。
【0006】
医療処置の完了後に、その医療処置によって血管等の体腔に形成された開口部を閉塞するために用いられているもう1つの方法として、その開口部に膨張性止血材を挿入するという方法がある。この膨張性止血材は、例えば、少なくとも、膨張して開口部を塞ぐことによって、その開口部を閉塞するようなスポンジ状材料を含んで構成されている。しかしながら、このような膨張性止血材を、開口部の中の適切な位置に定位することは、必ずしも容易ではなく、なぜならば、膨張した状態にあるときには、膨張性止血材の寸法が開口部の寸法より大きくなっているからである。
【発明の開示】
【0007】
血管壁の穿刺部位を閉塞する器具は、膨張性止血材を備えたものであり、この膨張性止血材は、体液に接したときに圧縮状態ないし収縮状態から膨張して血管壁の穿刺部位を封止するようにした、生体適合性で親水性ないし吸水性の材料から成るものである。コントロール層が、膨張性止血材を囲繞しており、このコントロール層は、液体に接したときの膨張性止血材の圧縮状態ないし収縮状態からの膨張を遅延させるものである。コントロール層は、適当な水溶性材料などで形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は止血用インサート10の断面図であり、この止血用インサート10は、膨張性止血材12と、それを囲繞するコントロール層14とを備えている。
【0009】
図1に示した膨張性止血材12は収縮状態にあり、この膨張性止血材12は、体液に接したときに膨張するように構成されている。本発明が提供する改良した止血用インサート10は、例えば、インターベンショナル血管形成術などを処置したときなどに形成される、穿刺部位を閉塞するために用いられるものである。また、コントロール層14は、膨張性止血材12が体液に接したときに発生するこの膨張性止血材12の膨張を遅延させるものである。これによって、止血用インサート10を、収縮状態のままで、穿刺部位に挿入して所望の位置に定位できるようにしている。また、これによって、従来の止血用コラーゲンスポンジや止血用ゼラチンスポンジに付随していた、穿刺部位に到達する前に膨潤してしまうという不都合を解消している。収縮状態にあるときの膨張性止血材12の体積は、膨張状態にあるときの体積よりも小さい。この体積変化を生じさせるための技法としては、適当な任意の技法を採用することができる。本発明によれば、挿入した止血用インサート10を定位すべき位置まで移動させることが容易であり、また、その挿入の過程において膨張性止血材12を傷付けるなどして毀損してしまう確率も小さい。収縮状態にある膨張性止血材12は、体積がより小さいため、小さな開口部からでも容易に挿入することができる。更に、コントロール層14を備えたことで、止血用インサート10の表面を、平滑性及び/または潤滑性に優れた表面とすることが可能となっており、そうすることによって、穿刺部位への挿入が更に容易になる。
【0010】
図2は、液体に接したために、膨張状態になった膨張性止血材12を示した側面図である。膨張は、図1に矢印で示した方向に発生する。1つの実施の形態においては、コントロール層14は、消滅ないし離脱が可能な被覆層、即ち保護被覆層から成り、この保護被覆層は、例えば溶解するなどして、膨張性止血材12の表面から消滅ないし離脱するようにしたものである。具体的には、例えば、コントロール層14は、血液等の体液に接したときに溶解することができる。また、別の実施の形態においては、コントロール層14が、液体に対してバリヤとして機能するものとしており、ここでいうバリヤとは、膨張性止血材12の中への液体の浸入を遅らせるものである。概括的に述べるならば、コントロール層14は、膨張性止血材12への液体の浸透を遅延させるものである。コントロール層14は、最終的には、例えば溶解するなどして、液体が膨張性止血材12へ浸入することを許容するようになり、すると、膨張性止血材12は液体が浸入してくることに反応して膨潤し、図2に示した最大寸法になる。そして、以上によって、穿刺部位の封止が、よりよくコントロールされた状態で、即ち良好に抑制された状態で行われることになる。
【0011】
一般的に、膨張性止血材12は、液体に接したときに膨張する生体適合性材料から成る。同様に、コントロール層14は、膨張性止血材12への液体の浸透を遅延させる生体適合性材料から成るものとする。膨張性止血材12のコントロール層は、例えば、体液に接したときに軟化または溶解するものとしてもよい。また、層12は、体液に接したときに潤滑性を発揮するものとしてもよい。1つの実施の形態においては、膨張性止血材12を、コラーゲン/ゼラチンスポンジから成るものとしている。膨張性止血材12は、変性コラーゲン、発泡材料、固体材料、又はスポンジ状材料より形成されるゲルから成ることができる。天然ポリマーまたは合成ポリマーのゲルも使用することができる。膨張性止血材12は、膨張する際に、外向きの力を発生し、その力によって、開口部の壁面に密接してそこを封止すると共に、その位置に固定される。一般的な手術に用いる場合には、通常、水分に接したならば数分以内に膨張性止血材12が十分に膨張するようなものとしておく。ただし、いくつかの具体例では、例えば数日又は数週間のように、かなりより長い遅延とすることが望まれることもある。
【0012】
1つの実施の形態では、膨張性止血材12をスポンジ状材料で形成して、その表面にアルギン酸塩の被覆層を形成し、そのアルギン酸塩を低濃度のカルシウムで交差結合するようにしている。これによって得られる多価陽イオンにより交差結合したアルギン酸塩は、非水溶性であり、透水性も比較的小さい。ただし、カルシウムイオンなどの多価陽イオンによるアルギン酸塩の交差結合の化学反応は、金属イオン封鎖剤の存在下では可逆的になる。そのため、以上のようにして交差結合したアルギン酸塩は、患者の体内に入れられたときに、体液によってカルシウムが除去され、そして、アルギン酸塩が溶解する。アルギン酸塩から成る保護層が、部分的にまたは完全に消滅ないし離脱した後に、膨張性止血材12に体液が浸入し始める。それによって膨張性止血材12が膨潤し、穿刺口を封止することになる。尚、アルギン酸塩の組成、交差結合の密度、コントロール層14の被覆厚さ、及び他のパラメータを調節することによって、アルギンの溶解特性及び膨張性止血材12の膨張特性を制御することができる。
【0013】
1つの実施例を示すと次の通りである。先ず、コラーゲンスポンジに、濃度が1%のアルギン酸塩(分子量200万)水溶液を噴霧して付着させる。そして、その付着させたアルギン酸塩水溶液を乾燥させる。別の実施例では、濃度が0.2%と3%の間のアルギン酸塩水溶液が使用されている。次に、乾燥したアルギン酸塩の上に、濃度が20%の塩化カルシウム水溶液を噴霧して付着させる。別の実施例では、濃度が5%と30%の間の塩化カルシウム水溶液が使用される。続いて、その塩化カルシウム水溶液を乾燥させる。このアルギン酸塩/カルシウム保護層の厚さは、約1μmと約5μmの間の厚さが好ましい。以上のようにして形成したコントロール層は、本発明に従って作用し、コラーゲンスポンジのコントロールされた膨潤が可能となる。
【0014】
別の1つの実施例では、コラーゲンスポンジは高分子量のヒドロキシルプロピルセルロース(HPC)のような多孔質組成物によって被覆される。このHPCは、コラーゲンスポンジの外側に薄い殻体を形成する。このHPC被覆層は、液体に接したときに、徐々に水和して溶解して行く。また、HPC被覆層は、液体がこのHPC被覆層を透過して膨張性止血材12に到達するまで移動する際に膨潤する。これによって膨張性止血材12が膨張する。この膨張によってHPC被覆層の崩壊が進行し、それによって膨張性止血材12の膨張がより加速される。このような被覆層を形成するために用い得る物質系には様々なものがある。以上に説明したように機能するその他の物質系としては、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、高分子量の酸化ポリエチレン、メチルビニルエーテルの共重合体、無水マレイン酸、及びその他の水溶性プラスチック材料、等々で構成される物質系がある。交差結合したハイドロゲルから成る物質系は、被覆層に透水性を与え、しかも、その被覆層が崩壊することによって、膨張性止血材12が膨潤するようなものとすることができる。水和が高速で進行するポリマーを使用する実施の形態とすることも可能である。或いはまた、遅延を長くした実施の形態とすることが望ましければ、そのようにすることも可能であり、これが望まれるのは、例えば、近傍の身体組織が治癒した後に、膨張性止血材12が完全に膨張するようにしたい場合などである。HPC被覆層によって得られる遅延の長さを制御する方法には、例えば、HPCの分子量を調節するという方法、HPC被覆層の厚さを調節するという方法、それに、HPCに適宜の添加剤を混合するという方法などがある。1つの実施例として、例えば、コラーゲンスポンジの表面に、濃度が5%(好ましくは1%と8%の間)のHPC(分子量150万)水溶液を噴霧して付着させ、乾燥させるというものがある。
【0015】
以上の説明では、噴霧被覆法を例示したが、その他の被覆法を用いることも可能であり、例えば、浸漬被覆法、懸濁被覆法、流動被覆法、それに、プラズマ被覆法などを用いることができる。また、以上に説明した以外の超親水性ポリマーを、コントロール層14の材料として用いることも可能であり、そのようなものには、例えば、高分子量ポリアクリル酸、アクリル酸/アクリルアミド共重合体、ポリメタクリル酸ヒドロキシルエチル(polyHEMA)(分子量100万以上)などがある。尚、コントロール層12を、可溶性の被覆層として形成する実施の形態においては、それが溶解してできる物質もまた、生体適合性を有するものであるようにすべきである。
【0016】
既述のごとく、止血用インサート10は、患者の身体の穿刺部位を封止するために用いられる。図3は、血管50及び身体組織48の一部を示した断面側面図である。尚、本発明は、略々いかなる体腔にも適用し得るものであり、ここに血管を示したのは、あくまでも説明のための1つの具体例を提示したに過ぎない。血管50は、血管壁54で画成された管腔52を有している。血管壁54及び身体組織48には、図示の如く、開口部56が形成されている。この開口部56は、例えば、管腔52へのアクセスを必要とする治療処置を実施することなどのために、形成された開口である。
【0017】
図3には更に、閉塞器具60が図示されており、閉塞器具60は止血用インサート10の孔を貫通して延在する細長部材62を含んでいる。止血用インサート10は、摩擦力によって細長部材62の先端に係止されている。ただし、止血用インサート10を係止するための技法及び機構は摩擦力を利用したものに限られず、その他の技法及び機構を用いてもよい。摺動可能な押え部材64は、細長部材62に沿って摺動するようにした部材である。開口部56を封止するには、先ず、細長部材62を操作して、開口部56の中の、血管50の血管壁54の近くに、止血用インサート10を定位する。止血用インサート10を適切に定位したならば、その定位した穿刺部位から移動しないように止血用インサート10を押え部材64で押さえながら、細長部材62を止血用インサート10から抜去する。この抜去プロセスは、膨張性止血材12の膨張前、膨張中、及び完全膨張後の、いずれの時点で行うようにすることも可能である。
【0018】
図4は血管10の断面図であり、図3に示した収縮状態から膨張した膨張性止血材12を示した図である。図示のごとく、膨張性止血材12は血管壁54の開口部56を封止している。
【0019】
図3及び図4に示した具体的な挿入方法及びそのための器具は、あくまでも説明のための1つの具体例を提示したものであり、本発明は、適当な任意の挿入方法及びそのための器具を用いて実施し得るものである。
【0020】
以上、本発明をその幾つかの好適な実施の形態に即して説明したが、当業者であれば、本発明の概念及び範囲から逸脱することなく、その形態並びに細部構成に対して様々な変更を加え得るということを理解するはずである。例えば、以上の説明においては、保護被覆層14は液体に接することに反応して膨張を開始するものであったが、これとは異なる技法によって膨張性止血材12の膨張を開始させるようにしてもよい。そのような技法としては、熱、無線信号、放射線、超音波信号、或いは化学物質等の作用を受けることなどがある。他方、コントロール層によって、止血用インサートに所望の形状を付与するようにするのもよい。例えば、コントロール層によって、止血用層の形状を、穿刺部位に容易に挿入できるような、先端が尖った形状にすることなどが考えられる。また、コントロール層の材料としては、製薬工業において使用されている様々な水溶性材料を使用することができ、例えば、無水マレイン酸や水溶性アクリル酸などを用いることも可能である。水溶性の被覆層材料(アクリル酸やセルロース誘導体など)は、例えばEastman社、BASF社、Rhom社、Poulenc社及び他の様々な会社から得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る止血用インサートの側面断面図である。
【図2】膨張後の膨張性止血材の側面図である。
【図3】図1の止血用インサートを挿入するところを示した血管の断面図である。
【図4】膨張性止血材が膨張して血管の開口部を封止した状態を示した図3の血管の側面断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
血管壁の穿刺部位を閉塞するための器具において、
体液に接したときに収縮状態から膨張して血管壁の穿刺部位を封止するようにした生体適合性部材から成る膨張性止血材と、
前記膨張性止血材の少なくとも一部を被覆して、液体に接したときの前記膨張性止血材の収縮状態からの膨張を遅延させるコントロール層と、
を備えたことを特徴とする器具。
【請求項2】
前記コントロール層が透水層から成り、該透水層は液体がその中を低速で移動して前記膨張性止血材へ到達するようにする層であることを特徴とする請求項1記載の器具。
【請求項3】
前記コントロール層が、水に接したときに溶解する材料から成ることを特徴とする請求項1記載の器具。
【請求項4】
前記膨張性止血材がコラーゲンから成ることを特徴とする請求項1記載の器具。
【請求項5】
前記コントロール層が、アルギン酸塩、セルロース誘導体、親水性ポリマー、ポリアクリル酸、酸/アクリルアミド共重合体、または、ポリメタクリル酸ヒドロキシルエチルから成ることを特徴とする請求項1記載の器具。
【請求項6】
前記アルギン酸塩が、低濃度のカルシウムで交差結合されていることを特徴とする請求項5記載の器具。
【請求項7】
前記アルギン酸塩が、濃度が0.2%〜3%のアルギン酸塩水溶液から形成されたものであることを特徴とする請求項5記載の器具。
【請求項8】
前記カルシウムが、濃度が5%〜30%の塩化カルシウム水溶液から形成されたものであることを特徴とする請求項6記載の器具。
【請求項9】
前記コントロール層が、約1μmと200μmの間の厚さを有することを特徴とする請求項1記載の器具。
【請求項10】
前記セルロース誘導体が、濃度が1%〜8%のヒドロキシルプロピルセルロース水溶液から形成されたものであることを特徴とする請求項5記載の器具。
【請求項11】
前記アルギン酸塩が、例えばカルシウム、マグネシウム、バリウムなどの多価イオンで交差結合されていることを特徴とする請求項5記載の器具。
【請求項12】
血管壁の穿刺部位を閉塞するための止血用インサートの製作方法において、
体液に接したときに膨張するようにした、収縮状態にある膨張性止血材を調製し、
前記膨張性止血材を囲繞して、液体に接したときの前記膨張性止血材の膨張を遅延させるコントロール層をもって、前記膨張性止血材を被覆する、
ことを特徴とする方法。
【請求項13】
前記膨張性止血材を被覆する際に、噴霧被覆法、浸漬被覆法、懸濁被覆法、流動被覆法、または、プラズマ被覆法を用いることを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記コントロール層が、アルギン酸塩、セルロース誘導体、親水性ポリマー、ポリアクリル酸、酸/アクリルアミド共重合体、または、ポリメタクリル酸ヒドロキシルエチルから成ることを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項15】
前記アルギン酸塩を、カルシウムで交差結合することを含む請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記アルギン酸塩を、濃度が0.1%〜3%の水溶液から形成することを特徴とする請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記カルシウムを、濃度が5%〜30%の塩化カルシウム水溶液から形成することを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記コントロール層の厚さが、約1μmと200μmであることを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項19】
前記ヒドロキシルセルロースを、濃度が1%と8%のヒドロキシルプロピルセルロース水溶液から形成することを含む請求項14記載の方法。
【請求項20】
前記膨張性止血材がコラーゲンから成ることを特徴とする請求項12記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−501100(P2007−501100A)
【公表日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533787(P2006−533787)
【出願日】平成16年6月10日(2004.6.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/018885
【国際公開番号】WO2004/110284
【国際公開日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【出願人】(505456089)ボストン サイエンティフィック リミテッド (17)
【Fターム(参考)】