説明

突入電流防止回路及び電源供給制御装置

【課題】電源投入直後などにおいて負荷を動作させる制御を行なったり負荷に短絡のような異常が発生したりした場合でも、電流制限抵抗における無駄な電力消費及び破損を防止することができる突入電流防止回路及び電源供給制御装置を提供する。
【解決手段】電流制限抵抗R1の負荷側とコンデンサC1との接続点と、モータM1との間に接続され、モータM1への電流の供給と遮断とを切り換えて行う遮断スイッチQ2を備える。電圧検知回路により検出された電流制限抵抗R1の負荷側の電圧が所定の電圧より小さいときは、遮断スイッチQ2でモータM1への電流を遮断しておき、電流制限抵抗R1の負荷側の電圧が上記所定の電圧以上になったとき、遮断スイッチQ2でモータM1への電流の供給を開始する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源投入時などに流れる突入電流を防止する突入電流防止回路、並びに、その突入電流防止回路を備えた電源供給制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
負荷と並列にコンデンサが接続されている場合、電源投入時に一時的に突入電流と呼ばれる大電流が流れ、電源スイッチの故障やヒューズの溶断などのトラブルが発生することがある。そのため、電源と負荷との間に電流を制限する抵抗(以下、「電流制限抵抗」という。)を入れた突入電流防止回路が知られている。しかしながら、電源投入から時間が経過して突入電流が収まった後において電流制限抵抗に電流が流れ続けると、電流制限抵抗によって無駄な電力消費が発生してしまう。そこで、電流制限抵抗の両端間の電位差を監視して負荷の電気回路にあるコンデンサへの充電状態を把握し、上記電位差が小さくなりコンデンサの充電が完了したら電流制限抵抗と並列に接続したスイッチやトランジスタ等でバイパスすることにより、電流制限抵抗での無駄な電力消費を防止できる突入電流防止回路が提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記特許文献1や特許文献2に開示されている従来の突入電流防止回路では、電源投入直後などにおいて負荷を動作させる制御を行ったり負荷に短絡のような異常が発生したりした場合、突入電流が収まった後において何らかの原因で電流制限抵抗に定常時よりも大きな電流が流れ、電流制限抵抗での電圧降下が十分に小さくならず、電流制限抵抗に並列に接続されたスイッチがオンにならない場合がある。例えば負荷としてモータを接続した場合、電源投入直後などにおいて、電流制限抵抗に並列に接続されたスイッチがオフになったまま、負荷のモータを動作させるように制御したり負荷に短絡のような異常が発生したりすると、電流制限抵抗に定常時よりも大きな電流が流れ、電流制限抵抗での電圧降下が上記スイッチをオンするための電位差まで小さくならない場合がある。このように上記スイッチがオンにならないと電流制限抵抗に電流が流れ続けるため無駄に電力を消費してしまうことになる。また、電流制限抵抗は定常的に大電流が流れることを通常は想定しないため、大電流が流れ続けることにより電流制限抵抗が過熱し焼損するおそれもある。
【0004】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、電源投入直後などにおいて負荷を動作させる制御を行なったり負荷に短絡のような異常が発生したりした場合でも、電流制限抵抗における無駄な電力消費及び破損を防止することができる突入電流防止回路及び電源供給制御装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、静電容量素子が並列に接続される負荷と電源との間に接続され電流を制限する電流制限抵抗と、上記電流制限抵抗と並列に接続され該電流制限抵抗の両端間の短絡と開放とを切換可能なバイパス手段と、上記電流制限抵抗の負荷側の電圧を検出する負荷電圧検出手段と、を備え、上記電流制限抵抗の両端間を開放にした状態で、上記負荷電圧検出手段により検出された上記負荷側の電圧が所定の電圧以上になったときに、上記バイパス手段で上記電流制限抵抗の両端間を短絡させてバイパスする突入電流防止回路であって、上記電流制限抵抗の負荷側から上記負荷への電流の供給と遮断とを切り換える負荷電流オンオフ手段と、上記負荷電圧検出手段により検出された上記電流制限抵抗の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さいときは、上記負荷電流オンオフ手段で上記負荷への電流を遮断しておき、該電流制限抵抗の負荷側の電圧が該所定の電圧以上になったとき、該負荷電流オンオフ手段で上記負荷への電流の供給を開始するオンオフ切換手段と、を更に備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の突入電流防止回路において、上記負荷電流オンオフ手段は、上記負荷に直列に接続された、制御入力端子を有するスイッチ素子であり、上記負荷電圧検出手段は、上記電流制限抵抗の負荷側の電圧の検出結果に基づいて上記スイッチ素子の制御入力端子に制御信号を供給することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1の突入電流防止回路において、上記負荷電流オンオフ手段は、制御信号に基づいて上記負荷へ供給する電流を遮断する機能を有する負荷駆動手段であり、上記負荷電圧検出手段の検出結果に基づいて、上記負荷駆動手段に制御信号を送信して制御する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の突入電流防止回路において、上記制御手段は、所定のプログラムに基づいて動作するコンピュータ装置又は論理回路であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの突入電流防止回路において、上記負荷電流オンオフ手段で上記負荷への電流の供給を開始した後、上記負荷電圧検出手段により検出された上記電流制限抵抗の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さくなったとき、該負荷電流オンオフ手段で該負荷への電流を再度遮断することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の突入電流防止回路において、上記負荷電圧検出手段により検出された上記電流制限抵抗の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さくなった状態が一定時間継続したとき、上記負荷電流オンオフ手段で上記負荷への電流を再度遮断することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかの突入電流防止回路において、上記負荷電圧検出手段は、ツェナーダイオードを用いて構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、突入電流防止回路を備えた電源供給制御装置であって、上記突入電流防止回路として、請求項1乃至7のいずれかの突入電流防止回路を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、負荷電圧検出手段により検出された電流制限抵抗の負荷側の電圧が所定の電圧より小さいときは、負荷電流オンオフ手段で負荷への電流を遮断しておくことにより、電源投入直後などにおいて負荷を動作させる制御を行なったり負荷に短絡のような異常が発生したりした場合でも、電流制限抵抗を介して大電流が負荷に流れることがない。また、負荷への電流を遮断した状態で電流制限抵抗を介して静電容量素子が充電されるため、静電容量素子の充電が速やかに行われ、その充電が完了すると、電流制限抵抗の負荷側の電圧が所定の電圧以上まで速やかに上昇する。そして、電流制限抵抗の負荷側の電圧が上記所定の電圧以上になったとき、バイパス手段で電流制限抵抗の両端間を短絡させてバイパスすることにより電源からの電流が電流制限抵抗を流れないようにするとともに、その電流制限抵抗を介さずに負荷電流オンオフ手段で負荷への電流の供給が開始され、負荷を動作させることができる。以上のように、電源投入直後などにおいて負荷を動作させる制御を行なったり負荷に短絡のような異常が発生したりした場合でも、静電容量素子の充電が完了した後、電源からの電流が電流制限抵抗を流れないようにバイパスして負荷への電流の供給を開始できるので、電流制限抵抗における無駄な電力消費及び破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る突入電流防止回路を有する電源供給制御装置の構成例を示す回路図。
【図2】同突入電流防止回路における電圧検知回路をより具体的な構成例を示す回路図。
【図3】(a)は図2の回路における電圧の時間変化の波形を示すグラフ。(b)は図2の回路における電流の時間変化の波形を示すグラフ。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る突入電流防止回路を有する電源供給制御装置の構成例を示す回路図。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る突入電流防止回路を有する電源供給制御装置の構成例を示す回路図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る突入電流防止回路を有する電源供給制御装置の構成例を示す回路図である。図1において、電源供給制御装置は、電源ラインVccに電源スイッチSW1を介して接続された電流制限抵抗R1と、電流制限抵抗R1を迂回するバイパス手段としての第1スイッチであるバイパススイッチQ1と、負荷側に流れる電流をオンオフする負荷電流オンオフ手段としての第2スイッチである遮断スイッチQ2と、電圧検知回路1と、負荷のモータM1と並列的に接続された静電容量素子としてのコンデンサC1と、モータM1を駆動する負荷駆動手段としての駆動ドライバ(例えば、駆動ドライバIC)2とを備える。突入電流防止回路100は、電流制限抵抗R1とバイパススイッチQ1と遮断スイッチQ2と電圧検知回路1とを用いて構成される。また、電圧検知回路1は、電流制限抵抗の負荷側の電圧を検出する負荷電圧検出手段として機能する。また、電圧検知回路1は、電流制限抵抗R1の負荷側の検出電圧が所定の電圧より小さいときは、遮断スイッチQ2でモータM1への電流を遮断しておき、電流制限抵抗R1の負荷側の検出電圧が所定の電圧以上になったとき、遮断スイッチQ2でモータM1への電流の供給を開始するオンオフ切換手段としても機能する。
【0009】
バイパススイッチQ1は、電流制限抵抗R1と並列に接続され、電流制限抵抗R1の両端間の短絡と開放とを切り換えることができる。遮断スイッチQ2は、電流制限抵抗R1の負荷側とコンデンサC1との接続点(図中のV1点)と、駆動ドライバ2との間に接続され、モータM1への電流の供給と遮断とを切り換えることができる。
【0010】
なお、本実施形態において、バイパススイッチQ1及び遮断スイッチQ2はそれぞれ、スイッチ素子としての電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor;FET)である。図示の例では、バイパススイッチQ1及び遮断スイッチQ2として、制御入力端子としてのゲート端子を有するPチャンネル型MOSFET(PMOSFET)を用いている。これらのバイパススイッチQ1及び遮断スイッチQ2は、電源投入前(電源スイッチSW1をオンする前)の初期状態ではオフになっている。遮断スイッチQ2がオフになっているため、電流制限抵抗R1の両端間は開放され、モータM1への電流は遮断されている。電源スイッチSW1をオンにすると、電源ラインから供給される電流は電流制限抵抗R1を通り、コンデンサC1へ流れ、コンデンサC1を充電する。この電源ラインから供給される電流は、電流制限抵抗R1によって制限されるため、コンデンサC1にかかる電圧すなわち図中V1点の電圧は徐々に上昇し、コンデンサC1を充電するために生じる突入電流を抑制することができる。
【0011】
電圧検知回路1は、電流制限抵抗R1の負荷側のV1点の電圧を検知しており、電源スイッチSW1がオンされて電源からの電流供給が開始された後、V1点の電圧が予め設定した所定の電圧に達すると、バイパススイッチQ1のゲートGに、絶対値で所定のゲート閾値電圧よりも大きい電圧を印加する。この電圧印加により、バイパススイッチQ1のドレインD−ソースS間に電流が流れるようになり、電流制限抵抗R1がバイパススイッチQ1で短絡された状態(バイパスされた状態)になるので、電源ラインVccから供給される電流は、電流制限抵抗R1をバイパスしてバイパススイッチQ1のドレインD−ソースS間を流れる。なお、このとき微小な突入電流が流れるが、電流制限抵抗R1がない場合と比べると格段に小さな突入電流である。また、このときの突入電流は、バイパススイッチQ1をオンするための電圧が電源電圧Vccに近いほど、すなわち電源電圧VccとV1点の電圧との電位差が小さいほど、小さくなる。
【0012】
電圧検知回路1は、バイパススイッチQ1をオンするのと同時、あるいはやや遅延させて遮断スイッチQ2をオンする。つまり、遮断スイッチQ2のゲートGに、バイパススイッチQ1をオンするのと同時、あるいはやや遅延させて、絶対値で所定のゲート閾値電圧よりも大きい電圧を印加する。この電圧印加により、遮断スイッチQ2のドレインD−ソースS間にドレイン電流が流れ、遮断スイッチQ2がオンする。すると、駆動ドライバ2を介してモータM1へ電流が供給されるようになる。このようにモータM1へ電流が供給されても、バイパススイッチQ1がオンしていることにより、電源ラインから供給される電流は抵抗の小さいバイパススイッチQ1に流れるので、電流制限抵抗R1に過大な電流が流れることはない。また、仮に、遮断スイッチQ2がオンする前にモータM1を起動しようとしても、遮断スイッチQ2がオフになっていることによりモータM1への電流が遮断されているため、モータM1へは電流が流れずモータM1は起動しない。なお、モータM1の起動時に定常時よりも大きな電流が流れようとするが、コンデンサC1により、この電流を抑制することができる。
【0013】
このように電源投入直後などにおいて負荷を動作させる制御を行なったり負荷に短絡のような異常が発生したりした場合でも、電流制限抵抗R1に過大な電流が流れることを防止することができる。従って、電流制限抵抗R1による電圧降下によってバイパススイッチQ1がオンしないことに起因した、電流制限抵抗R1における無駄な電力消費という不具合や、モータM1の誤動作等の悪影響、電流制限抵抗R1の発熱・焼損などの不具合を防止することができる。
【0014】
また、電圧検知回路1は、電流制限抵抗R1の負荷側のV1点の電圧が所定の電圧以上になったことを検知してバイパススイッチQ1をオンした後、そのV1点の電圧が上記所定の電圧より小さくなったことを検知したときに遮断スイッチQ2をオフするように制御する。この遮断スイッチQ2のオフにより、電源の異常などにより電源電圧が低下したときなどにおいても、負荷(本例では、モータM1)への電流を遮断するので、その負荷を使用している機器の誤動作などを防止できる。
【0015】
図2は、電圧検知回路1のより具体的な構成例を示す回路図である。図2中の二点鎖線で示すように、電圧検知回路1は、第3スイッチQ3と、第4スイッチQ4と、第1ツェナーダイオードZD1と、第2ツェナーダイオードZD2と、遅延用コンデンサC2と、第2〜第7抵抗R2〜R7とを備えている。
【0016】
第3スイッチQ3及び第4スイッチQ4はそれぞれ、スイッチ素子としての電界効果トランジスタ(FET)である。図示の例では、第3スイッチQ3及び第4スイッチQ4として、制御入力端子としてのゲート端子を有するNチャンネル型MOSFET(NMOSFET)を用いている。
【0017】
電源スイッチSW1をオンすると、電流が電流制限抵抗R1を通りコンデンサC1が充電される。コンデンサC1の充電に伴って、電流制限抵抗R1の負荷側のV1点の電圧が徐々に上昇する。そして、V1点の電圧が定電圧素子としての第1ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧を超えると、第1ツェナーダイオードZD1に逆方向電流が流れ始める。すると、遅延用コンデンサC2が充電され、図中のV2点の電圧が徐々に上昇する。V2点の電圧が、絶対値で第3スイッチQ3及び第4スイッチQ4それぞれの所定のゲート閾値電圧に達すると、第3スイッチQ3及び第4スイッチQ4のドレインD−ソースS間に電流が流れるようになり、第2抵抗R2と第3抵抗R3との抵抗分圧及び第6抵抗R6と第7抵抗R7との抵抗分圧により、バイパススイッチQ1及び遮断スイッチQ2のゲートG−ソースS間に電位差が生じ、バイパススイッチQ1及び遮断スイッチQ2がそれぞれオンする。これにより、駆動ドライバ2を介してモータM1に電流が流れるようになる。
【0018】
第2ツェナーダイオードZD2は、第3スイッチQ3及び第4スイッチQ4それぞれのゲート電圧の絶対定格を越えないツェナー電圧(一定の電圧)を生成するダイオードであり、第3スイッチQ3及び第4スイッチQ4のゲート電圧の上昇を防止し、第3スイッチQ3及び第4スイッチQ4の破壊を防止する。
【0019】
また、異常時などで電源電圧が第1ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧より小さくなると、図中のV2点の電圧が下がり始める。電源電圧が第1ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧より小さい状態が、遅延用コンデンサC2及び第5抵抗R5の定数で決まる一定時間以上継続すると、V2点の電圧は、絶対値で第4スイッチQ4のゲート閾値電圧より低下し、第4スイッチQ4がオフする。この第4スイッチQ4のオフにより、遮断スイッチQ2がオフするので、負荷(本例ではモータM1)への電流を遮断する。これにより、電源電圧の低下などの異常時においても、その負荷を使用している機器の誤動作などを防止できる。
【0020】
なお、電源電圧が第1ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧より小さくなっても、すぐに負荷への電流を遮断しないため、負荷を使用している機器の動作に影響のない程度の瞬間的な電圧低下では継続して動作させることができる。
【0021】
図3は、図2の回路における電圧及び電流の時間変化の波形を示すグラフであり、(a)は電圧波形のグラフ、(b)は電流波形のグラフである。図3(a)において、Vaは、図2中の電流制限抵抗R1の入力側のV0点の電圧であり、Vbは、図2中の電流制限抵抗R1の負荷側のV1点の電圧である。また、Vcは、比較例として示した、図2中の遮断スイッチQ2を設けずにt0時点から負荷が動作した場合のV1点の電圧である。また、図2の縦軸におけるVdは、図2中の第1ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧(バイパススイッチQ1及び遮断スイッチQ2をオンするために必要なV1点の電圧)であり、Vccは電源電圧である。また、図3中のt0は電源スイッチSW1をオンした時間であり、t1はVbがVdに達した時間であり、t2はバイパススイッチQ1がオンした時間である。また、図3(b)において、Iaは、比較例として示した突入電流制限が無い場合のV1点の電流であり、Ibは図2中のV1点の電流である。
【0022】
図3(a)及び(b)において、電源スイッチSW1をオンしたとき、V0点の電圧はVaのように瞬間的に電源電圧Vccとなる。突入電流防止回路を設けない場合はIaのような突入電流が流れる。図2に示した回路では電流制限抵抗R1で制限されるため、VbのようにV1点の電圧が徐々に上昇する。Vbが第1ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧Vdに達すると、第1ツェナーダイオードZD1に電流が流れ始め、V2点の電圧が徐々に上昇する。V2点の電圧が絶対値で第3スイッチQ3及び第4スイッチQ4それぞれのゲート閾値電圧に達すると、第3スイッチQ3及び第4スイッチQ4のドレインD−ソースS間に電流が流れるようになる。これにより、第2抵抗R2と第3抵抗R3との抵抗分圧及び第6抵抗R6と第7抵抗R7との抵抗分圧により、バイパススイッチQ1及び遮断スイッチQ2のゲートG−ソースS間に電位差が生じ、バイパススイッチQ1及び遮断スイッチQ2がそれぞれオンする(時間t2)。このとき、図3(a)に示すようにV1点の電圧がVccに上昇するため、同図(b)に示すIbのような電流波形となる。
【0023】
仮に、遮断スイッチQ2を設けずに電源スイッチSW1をオンしたときからモータM1に電流が流れるように構成した場合は、電流制限抵抗R1による電圧降下のため、V1点はVcのような電圧波形となる。つまり、VcはVdに達しないため、バイパススイッチQ1はオンしないことになる。そのため電流制限抵抗R1に電流が流れつづけ、電流制限抵抗R1による電圧降下が続き、V1点の電圧は電源電圧Vccに達しない。すると、電流制限抵抗R1の発熱・焼損などの不具合や、モータM1がトルク不足で機器の異常動作や故障を引き起こしてしまうおそれがある。
【0024】
[実施形態2]
上記第1の実施形態(実施形態1)では、負荷電流オンオフ手段として遮断スイッチQ2を用いた構成について説明したが、負荷電流オンオフ手段としてリセット端子付きの駆動ドライバICを用いることができる。
【0025】
図4は、負荷電流オンオフ手段としてリセット端子付きの駆動ドライバICを用いた、本発明の第2の実施形態に係る突入電流防止回路を有する電源供給制御装置の構成例を示す回路図である。なお、図4において、上記実施形態1と同様の構成については同じ符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0026】
図4の電源供給制御装置では、前述の図1における遮断スイッチQ2及び駆動ドライバ2に代えて、リセット端子付きの負荷駆動手段としての駆動ドライバIC10を備えている。この駆動ドライバIC10は、モータM1の駆動を制御するものであり、内部の制御回路をリセットしモータM1への出力を遮断するリセット端子(RESET)を備えている。このリセット端子にオン信号が入力されると、モータ1への出力の遮断が解除され、モータM1が駆動されるようになっている。
【0027】
図4において、電源スイッチSW1をオンにすると、電源から供給される電流は電流制限抵抗R1を通りコンデンサC1へと流れる。この電流は電流制限抵抗R1によって制限されているため、コンデンサC1にかかる電圧すなわち図中V1点の電圧は徐々に上昇する。これにより、コンデンサC1を充電するために生じる突入電流を抑制することができる。
【0028】
また、電源スイッチSW1がオンした直後、駆動ドライバIC10に電流が流れるが、電圧検知回路1が検知するV1点の電圧が予め設定した所定の電圧より小さいので、電圧検知回路1から駆動ドライバIC10のリセット端子にオン信号が出力されず、モータM1への出力は遮断されたままの状態になるため、モータM1は駆動しない。
【0029】
そして、上記V1点の電圧が所定の電圧に達すると、電圧検知回路1はバイパススイッチQ1をオンにし、これと同時、あるいはやや遅延させて、駆動ドライバIC10のリセット端子にオン信号を出力する。駆動ドライバIC10は、電圧検知回路1からのオン信号の入力により、モータM1への出力の遮断を解除し、これにより、モータM1が起動する。
【0030】
なお、バイパススイッチQ1がオンしたときに、微小な突入電流が流れるが、電源電圧Vccと電流制限抵抗R1の負荷側(V1点)の電圧との電位差が小さいので、その突入電流の大きさは、問題とはならない程度のものである。また、駆動ドライバIC10によるモータM1の起動時に定常時よりも大きな電流が電源から流れるが、コンデンサC1により、この電流を抑制することができる。
【0031】
本実施形態2によれば、リセット端子付きの駆動ドライバIC10を用いて、電圧検知回路1から出力されたオン信号を駆動ドライバIC10のリセット端子に入力することにより、上記実施形態1で説明した遮断スイッチQ2を設けなくても、モータM1の駆動制御を行うことができ、同様の効果を得ることができる。
【0032】
[実施形態3]
上記第2の実施形態(実施形態2)では、負荷電流オンオフ手段としてリッセト端子(RESET)付きの駆動ドライバIC10を備え、その駆動ドライバIC10のリッセト端子を利用してモータM1の駆動を制御する構成について説明したが、駆動ドライバIC10を制御する制御手段としてのコントローラを設けてもよい。
【0033】
図5は、駆動ドライバIC10を制御するコントローラを備えた、本発明の第3の実施形態に係る突入電流防止回路を有する電源供給制御装置の構成例を示す回路図である。なお、図5において、上記実施形態2と同様の構成については同じ符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0034】
図5に示すように、本実施形態3では、電圧検知回路1の電圧検知結果に基づいて駆動ドライバIC10を制御する制御手段としてのコントローラ11を備えている。このコントローラ11は、例えば、所定の制御プログラムに基づいてデータや信号を処理するCPUやメモリなどを有するマイクロコンピュータ(マイコン)等のコンピュータ装置、又は、所定の制御プログラムで動作するように構成された論理回路で構成することができる。
【0035】
モータM1の駆動を制御する駆動ドライバIC10は、コントローラ11からの命令によって動作を制御している。このため、コントローラ11からモータM1を動作させる所定の動作信号(命令信号)を駆動ドライバIC10側へ送出しなければ、モータM1は動作しない。また、コントローラ11は、電圧検知回路1が検知するV1点の電圧が所定の電圧より小さい場合には、駆動ドライバIC10にモータM1の動作信号を送出しないように、プログラムされている。
【0036】
図5において、電源スイッチSW1をオンにすると、電源から供給される電流は電流制限抵抗R1を通りコンデンサC1へと流れる。この電流は電流制限抵抗R1によって制限されているため、コンデンサC1にかかる電圧すなわち図中V1点の電圧は徐々に上昇する。これにより、コンデンサC1を充電するために生じる突入電流を抑制することができる。
【0037】
また、電源スイッチSW1がオンした直後に、駆動ドライバIC10に電流が流れるが、電圧検知回路1が検知するV1点の電圧が所定の電圧より小さいので、コントローラ11は駆動ドライバIC10にモータM1の動作信号(命令信号)を送出せず、モータM1は起動しない。
【0038】
そして、上記V1点の電圧が所定の電圧に達すると、電圧検知回路1はバイパススイッチQ1をオンにし、これと同時、あるいはやや遅延させて、コントローラ11にオン信号を出力する。コントローラ11は、電圧検知回路1からのオン信号の入力により、駆動ドライバIC10にモータM1の動作信号(命令信号)を送出する。駆動ドライバIC10は、コントローラ11からの動作信号の入力により、モータM1への出力の遮断を解除する。これにより、モータM1が起動する。
【0039】
なお、バイパススイッチQ1がオンしたときに、微小な突入電流が流れるが、電源電圧Vccと電流制限抵抗R1の負荷側(V1点)の電圧との電位差が小さいので、その突入電流の大きさは、問題とはならない程度のものである。また、駆動ドライバIC10によるモータM1の起動時に定常時よりも大きな電流が流れるが、コンデンサC1により、この電流を抑制することができる。
【0040】
本実施形態3によれば、駆動ドライバIC10を制御するコントローラ11を用いて、電圧検知回路1から出力されたオン信号に基づいてコントローラ11が駆動ドライバIC10を制御することにより、上記実施形態1で説明した遮断スイッチQ2を設けなくても、モータM1の駆動制御を行うことができ、同様の効果を得ることができる。
【0041】
なお、コントローラ11が電圧検知回路1のオン信号に基づいて駆動ドライバIC10を制御する上記構成に限らず、コントローラ11と駆動ドライバIC10との間にコントローラ11の動作信号を遮断する動作信号遮断手段を設け、電圧検知回路1が検知するV1点の電圧が所定の電圧より小さいときは、動作信号を遮断してもよい。
【0042】
また、電圧検知回路1が所定の電圧以上になったことを検知してバイパススイッチQ1をオンした後、電圧が低下したときに、モータM1を停止させるようにコントローラ11をプログラムしておけば、電源異常などにより電源電圧が低下したときなども負荷への電流を遮断することができ、その負荷を使用している機器の誤動作などを防止することができる。
【0043】
以上、上記各実施形態によれば、負荷電圧検出手段としての電圧検知回路1により検出された電流制限抵抗R1の負荷側の電圧が所定の電圧より小さいときは、負荷電流オンオフ手段としての遮断スイッチQ2で負荷(モータM1)への電流を遮断しておくことにより、電源投入直後などにおいてモータM1を動作させる制御を行なったりモータM1に短絡のような異常が発生したりした場合でも、電流制限抵抗R1を介して大電流が負荷に流れることがない。また、モータM1への電流を遮断した状態で電流制限抵抗R1を介して静電容量素子としてのコンデンサC1が充電されるため、コンデンサC1の充電が速やかに行われ、その充電が完了すると、電流制限抵抗R1の負荷側の電圧が所定の電圧以上まで速やかに上昇する。そして、電流制限抵抗R1の負荷側の電圧が上記所定の電圧以上になったとき、バイパス手段としてのバイパススイッチQ1で電流制限抵抗R1の両端間を短絡させてバイパスすることにより電源からの電流が電流制限抵抗R1を流れないようにするとともに、その電流制限抵抗R1を介さずに遮断スイッチQ2でモータM1への電流の供給が開始され、モータM1を動作させることができる。以上のように、電源投入直後などにおいてモータM1を動作させる制御を行なったりモータM1に短絡のような異常が発生したりした場合でも、コンデンサC1の充電が完了した後、電源からの電流が電流制限抵抗R1を流れないようにバイパスしてモータM1への電流の供給を開始できるので、電流制限抵抗R1における無駄な電力消費及び破損を防止することができる。
また、上記電流制限抵抗R1での電圧降下に起因したモータM1への印加電圧の低下を防止できるため、モータM1がトルク不足で機器の異常動作や故障を引き起こすおそれがない。
また、上記実施形態1によれば、上記負荷電流オンオフ手段は、モータM1に直列に接続された、制御入力端子(ゲート端子)を有するスイッチ素子として遮断スイッチ(FET)Q2であり、電圧検知回路1は、電流制限抵抗R1の負荷側の電圧の検出結果に基づいて遮断スイッチQ2のゲート端子に制御信号を供給する。このような単体の遮断スイッチ(FET)Q2を用いてモータM1への電流のオンオフを確実に行うことができる。
また、上記実施形態2、3によれば、上記負荷電流オンオフ手段は、制御信号に基づいてモータM1へ供給する電流を遮断する機能(リセット端子:RESET)を有する負荷駆動手段としての駆動ドライバIC10であり、電圧検知回路1の検出結果に基づいて駆動ドライバIC10に制御信号を送信して制御する制御手段としてのコントローラ11を備える。この駆動ドライバIC10には、モータM1を駆動する駆動手段として駆動ドライバを兼用できるとともに、上記コントローラ11には、モータ駆動装置における主制御手段としてのコントローラモータを兼用することができ、電流供給経路の途中に別途遮断スイッチQ2などを設ける必要がなく、低コスト化できる。
また、上記実施形態3によれば、上記制御手段としてのコントローラ11は、所定のプログラムに基づいて動作するコンピュータ装置(マイクロコンピュータ)又は論理回路である。この場合も、電流供給経路の途中に別途遮断スイッチQ2などを設ける必要がなく、低コスト化できる。
また、上記各実施形態によれば、上記遮断スイッチQ2等でモータM1への電流の供給を開始した後、電圧検知回路1により検出された電流制限抵抗R1の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さくなったとき、遮断スイッチQ2等でモータM1への電流を再度遮断する。これにより、電源の異常などにより電源電圧が低下したときなどにおいてもモータM1への電流を遮断するので、モータ1やそのモータM1を使用している機器の誤動作などを防止できる。
また、上記各実施形態によれば、電圧検知回路1により検出された電流制限抵抗R1の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さくなった状態が一定時間継続したとき、上記遮断スイッチQ2等でモータM1への電流を再度遮断する。これにより、モータM1を有する機器の動作に影響の小さい瞬間的な電圧低下の場合はモータM1の動作を継続させ、電源異常などにより継続して電源電圧が低下したときのみモータM1への電流を遮断することができるので、機器の動作停止を最小限にとどめ、そのモータM1を使用している機器の誤動作などを防止できる。
また、上記各実施形態によれば、電圧検知回路1における電流制限抵抗R1の負荷側及び第3スイッチQ3及び第4スイッチQ4の制御入力側にツェナーダイオードZD1,ZD2を用いることにより、電源電圧の異常低下を検出するときの基準電圧や、バイパススイッチQ1及び遮断スイッチQ2それぞれのオンオフの基準電圧として、ツェナーダイオードZD1,ZD2の安定した一定電圧であるツェナー電圧を利用できる。従って、電源電圧の異常低下の検出やバイパススイッチQ1及び遮断スイッチQ2それぞれのオンオフを安定して行うことができる。しかも、上記基準電圧の生成をそれぞれ単一のツェナーダイオードで実現できるため、部品数の増加を抑えつつ低コスト化を図ることができる。
【0044】
なお、上記各実施形態では、負荷がモータM1である例について説明したが、本発明は、モータM1以外の負荷の場合にも適用することができる。例えば、本発明は、電力を必要とするヒータ、電磁石、ソレノイド等のアクチュエータなどの負荷の場合にも適用することができる。
また、上記各実施形態では、電流制限抵抗R1を迂回するバイパス手段としてのバイパススイッチQ1及び負荷側に流れる電流をオンオフする負荷電流オンオフ手段としての遮断スイッチQ2がそれぞれPチャンネル型MOSFETを用いた構成について説明したが、これに限られるものではなく、本発明は、上記バイパス手段及び負荷電流オンオフ手段としてリレーやバイポーラトランジスタなどを用いる場合にも同様に適用することができる。
また、上記各実施形態において、遮断スイッチQ2の配設位置は、モータM1への電流のオンオフができれば図1に示した位置に限定されるものではない。例えば、駆動ドライバ2とモータM1との間、あるいは、モータM1とGNDとの間に遮断スイッチQ2を設けてもよく、この場合にも上記各実施形態の場合と同様の効果を奏する。
【符号の説明】
【0045】
1 電圧検知回路
2 駆動ドライバ
10 駆動ドライバIC
11 コントローラ
C1 コンデンサ
C2 遅延用コンデンサ
M1 モータ
Q1 バイパススイッチ(第1スイッチ)
Q2 遮断スイッチ(第2スイッチ)
Q3 第3スイッチ
Q4 第4スイッチ
R1 電流制限抵抗
SW1 電源スイッチ
Vcc 電源電圧
ZD1 第1ツェナーダイオード
ZD2 第2ツェナーダイオード
【先行技術文献】
【特許文献】
【0046】
【特許文献1】特開昭61−76024号公報
【特許文献2】特開昭60−77213号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電容量素子が並列に接続される負荷と電源との間に接続され電流を制限する電流制限抵抗と、
上記電流制限抵抗と並列に接続され該電流制限抵抗の両端間の短絡と開放とを切換可能なバイパス手段と、
上記電流制限抵抗の負荷側の電圧を検出する負荷電圧検出手段と、を備え、
上記電流制限抵抗の両端間を開放にした状態で、上記負荷電圧検出手段により検出された上記負荷側の電圧が所定の電圧以上になったときに、上記バイパス手段で上記電流制限抵抗の両端間を短絡させてバイパスする突入電流防止回路であって、
上記電流制限抵抗の負荷側から上記負荷への電流の供給と遮断とを切り換える負荷電流オンオフ手段と、
上記負荷電圧検出手段により検出された上記電流制限抵抗の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さいときは、上記負荷電流オンオフ手段で上記負荷への電流を遮断しておき、該電流制限抵抗の負荷側の電圧が該所定の電圧以上になったとき、該負荷電流オンオフ手段で上記負荷への電流の供給を開始するオンオフ切換手段と、を更に備えたことを特徴とする突入電流防止回路。
【請求項2】
請求項1の突入電流防止回路において、
上記負荷電流オンオフ手段は、上記負荷に直列に接続された、制御入力端子を有するスイッチ素子であり、
上記負荷電圧検出手段は、上記電流制限抵抗の負荷側の電圧の検出結果に基づいて上記スイッチ素子の制御入力端子に制御信号を供給することを特徴とする突入電流防止回路。
【請求項3】
請求項1の突入電流防止回路において、
上記負荷電流オンオフ手段は、制御信号に基づいて上記負荷へ供給する電流を遮断する機能を有する負荷駆動手段であり、
上記負荷電圧検出手段の検出結果に基づいて、上記負荷駆動手段に制御信号を送信して制御する制御手段を備えたことを特徴とする突入電流防止回路。
【請求項4】
請求項3の突入電流防止回路において、
上記制御手段は、所定のプログラムに基づいて動作するコンピュータ装置又は論理回路であることを特徴とする突入電流防止回路。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかの突入電流防止回路において、
上記負荷電流オンオフ手段で上記負荷への電流の供給を開始した後、上記負荷電圧検出手段により検出された上記電流制限抵抗の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さくなったとき、該負荷電流オンオフ手段で該負荷への電流を再度遮断することを特徴とする突入電流防止回路。
【請求項6】
請求項5の突入電流防止回路において、
上記負荷電圧検出手段により検出された上記電流制限抵抗の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さくなった状態が一定時間継続したとき、上記負荷電流オンオフ手段で上記負荷への電流を再度遮断することを特徴とする突入電流防止回路。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかの突入電流防止回路において、
上記負荷電圧検出手段は、ツェナーダイオードを用いて構成されていることを特徴とする突入電流防止回路。
【請求項8】
突入電流防止回路を備えた電源供給制御装置であって、
上記突入電流防止回路として、請求項1乃至7のいずれかの突入電流防止回路を備えたことを特徴とする電源供給制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−143110(P2012−143110A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−785(P2011−785)
【出願日】平成23年1月5日(2011.1.5)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】