窓口業務処理システム
【課題】ATM等の受付端末で申請を行った利用者の顔写真を撮影し、窓口で申請結果を引き渡す際に、窓口端末に顔写真を表示させることにより利用者の本人確認を行う技術があるが、この技術を利用するためには、受付端末にカメラ等の撮影機能が備え付けられており、かつ、窓口端末で顔写真の表示ができなければならない。また、利用者の同意なしに顔写真が利用されてしまう。
【解決手段】利用者の顔写真を確認する方法を、受付端末の情報と、窓口端末の情報と、利用者の同意情報によって切り替える。利用者情報の登録時に顔写真を登録しておき、受付端末にカメラがない場合にはこれを利用する。また、顔写真の表示ができない場合には、申請後に利用者に引き渡す控えに利用者の顔写真を印刷し、これを利用する。また、利用者登録時に利用者の同意を確認することにより、利用者の意に沿わない顔写真の利用を防止する。
【解決手段】利用者の顔写真を確認する方法を、受付端末の情報と、窓口端末の情報と、利用者の同意情報によって切り替える。利用者情報の登録時に顔写真を登録しておき、受付端末にカメラがない場合にはこれを利用する。また、顔写真の表示ができない場合には、申請後に利用者に引き渡す控えに利用者の顔写真を印刷し、これを利用する。また、利用者登録時に利用者の同意を確認することにより、利用者の意に沿わない顔写真の利用を防止する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される主題は、窓口業務処理システムの複数の窓口において本人確認情報を連携する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
金融機関などに事務処理を依頼する場合、窓口職員の負荷を軽減するために、利用者にATM等の受付端末で、事務処理の事前申請を行わせる技術が知られている。(例えば、特許文献1)一方、利用者にとっては、事務処理結果を窓口で受け取るために、窓口で本人確認情報を提示して受付端末で申請操作を行った本人であることを示さなければならず、手間が増えてしまっている。
【0003】
この点を解決する技術として、受付端末において利用者の顔写真を撮影すると同時に受付番号を印刷した控えを利用者に引き渡し、次に窓口において窓口職員が利用者から渡された控えの受付番号を窓口端末に入力すると受付端末で撮影された利用者の顔写真が窓口端末に表示され、窓口職員が顔写真を確認することによって利用者に本人確認情報の提示を求めずに受付端末を操作した利用者であることの確認を行う技術が知られている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−250148号公報(要約)
【特許文献2】特開2004−240600号公報(要約)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献2に記載の技術を利用する場合、受付端末において利用者の顔写真を撮影できる環境と、受付端末で撮影した写真をサーバ等に格納し、その後に窓口で顔写真が参照できる環境とが両立されていなければならない。
【0006】
また、利用者にとっては本人の意思に関わりなく顔情報を利用されてしまうという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示されるのは、受付端末で利用者が申請した事務処理の結果を、窓口端末を操作する職員から受け取る窓口業務処理システムにおいて、受付端末に撮影手段がない場合や窓口端末で利用者画像を表示できない場合においても、利用者の本人確認を容易に行うことができ、また、利用者にとって同意なしに顔情報を利用されることを防ぐことができる窓口業務処理システムである。
【0008】
開示される窓口業務システムは、受付端末にカメラなどの撮影手段がなく、利用者の顔写真(利用者画像)を取得できない場合には、事前登録画像保存機能に保持されている利用者の顔写真を利用した窓口での利用者の確認を可能にする。
【0009】
また、窓口端末において受付端末で撮影した顔写真を表示できない場合には、プリンタなどの印刷手段で、利用者の顔写真を印刷した控えを発行し、これを窓口で確認することにより利用者の確認を行う。
【0010】
また、顔写真の保持と、顔写真の表示と、顔写真の印刷に関しては、利用者の同意情報を確認して行う。
【0011】
上記窓口業務処理システムは、より具体的には、
利用者が操作する受付端末と、窓口職員が操作する窓口端末と、受付管理端末と、本人確認情報連携サーバとを備え、
本人確認情報連携データベースは、予め登録された各々の利用者ごとの事前登録画像と、受付端末での新たな撮影に同意するか否かの同意情報と、各々の受付端末が撮影手段を備えているか否か、とを管理しており、
受付端末が撮影手段を備えているか否かと、利用者が撮影手段による新たな撮影に同意しているか否かと、に基づき、窓口端末で利用する利用者画像を、登録済みの利用者画像にするか、受付端末の撮影手段で新たに撮影するか、を決定することを特徴とする。
【0012】
上記窓口業務処理システムは、また、受付端末が撮影手段を備え、かつ、利用者が、新たな撮影に同意する場合には、撮影手段で撮影する利用者画像を、窓口端末での利用者の確認に利用することを特徴とする。
【0013】
上記窓口業務処理システムは、さらに、受付端末が撮影手段を備えていない、あるいは、利用者が新たな撮影に同意していない場合には、本人確認情報連携サーバに事前登録されている利用者画像を、窓口端末での利用者の確認に利用することを特徴とする。
【0014】
上記窓口業務処理システムは、また、本人確認情報連携データベースが、さらに、各々の利用者ごとの同意情報として、窓口端末での利用者画像の表示に同意するか否か、を管理しており、
さらに、窓口端末が利用者画像を表示できるか否か、を管理しており、
受付端末が撮影手段を備えており、かつ、利用者が撮影手段による新たな撮影に同意している場合に、窓口端末で利用者画像を表示でき、かつ、表示に利用者が同意している場合には、利用者の確認のため窓口端末に、新たに撮影した利用者画像を表示することを特徴とする。
【0015】
上記窓口業務処理システムは、また、窓口端末で利用者画像を表示できない、あるいは、表示に利用者が同意していない場合には、受付端末が発行する控えに利用者画像を印刷することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
開示によれば、受付端末にカメラがない場合や窓口端末で顔写真を表示できない場合においても、利用者の本人確認を容易に行うことができる。また、利用者にとって同意なしに顔情報を利用されることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】情報処理システムの全体構成を例示する図である。
【図2】本人確認情報連携サーバ5の機能構成を例示するブロック図である。
【図3】実施形態に係る連携情報保存機能52に保存されているデータの例である。
【図4】実施形態に係る同意情報保存機能53に保存されているデータの例である。
【図5】実施形態の、利用者登録時の動作を例示するフローチャートである。
【図6】実施形態の、窓口端末1で利用者の顔写真を撮影する場合の、受付時の動作を例示するフローチャートである。
【図7】実施形態に係る、窓口端末2で利用者の顔写真の表示を行う場合の、利用者に引き渡す控えの例である。
【図8】実施形態に係る、窓口端末2で利用者の顔写真の表示を行わない場合の、利用者に引き渡す控えの例である。
【図9】実施形態の、窓口端末1で利用者の顔写真を撮影しない場合の、受付時の動作を例示するフローチャートである。
【図10】実施形態の、処理の完了を利用者に通知する場合の動作を例示するフローチャートである。
【図11】実施形態の、受付端末2で利用者の顔写真を表示する場合の、本人確認時の動作を例示するフローチャートである。
【図12】実施形態の、受付端末2で利用者の顔写真を表示しない場合の、本人確認時の動作を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施例について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態によって本発明が限定されるものではない。
【0019】
図1は実施形態のシステム構成を例示する図である。
【0020】
本システムは、受付端末1、窓口端末2、受付管理端末3、顧客データベース4、本人確認情報連携サーバ5を備えており、これらはLAN等の回線により通信可能に接続されている。
【0021】
受付端末1は金融機関等の営業店に来店した顧客(以下、利用者ともいう)が操作するものであり、ディスプレイ等による表示部、タッチパネル等による操作部、カメラ等による撮影部、プリンタ等による印刷部等を含んでおり、営業店のロビー等に1台もしくは複数台設置されている。受付端末1は専用の端末で実現しても良いし、ATM等で他の機能と併存させて実現しても良い。
【0022】
窓口端末2は顧客と対面で業務を行う窓口職員が操作するものであり、キーボードやマウス等の入力部、ディスプレイ等による表示部、及びこれらを制御する制御部等を含んでおり、営業店の窓口に1台もしくは複数台設置されている。
【0023】
受付管理端末3はハードディスクドライブ等による記憶部や制御部等を含んでおり、窓口の後方等に配置されている。
【0024】
顧客データベース4は金融機関等のホストコンピュータであり、データセンタなど、全店舗から通信可能な場所に配置されている。顧客の住所・氏名・電話番号・店番号・口座番号・取引履歴・口座残高等の顧客情報を登録した顧客データベースを保有しているものであり、本実施の形態では、この顧客データベースを顧客の連絡先メールアドレスの保存にも利用する。
【0025】
本人確認情報連携サーバ5はハードディスクドライブ等による記憶部や制御装置等を含んでおり、データセンタなど、全店舗から通信可能な場所に配置されている。
【0026】
図1に示す各装置は、プロセッサと記憶装置を備えた情報処理装置上に、実現することができる。そして、以下に説明する各装置の各処理内容は、それぞれの装置において、プロセッサが記憶装置に格納されたプログラムを実行することにより、具現化されるものである。
【0027】
図2は本人確認情報連携サーバ5の機能構成を例示するブロック図である。
【0028】
本人確認情報連携サーバ5は本人確認情報保存機能51、連携情報保存機能52、同意情報保存機能53、連携方法判断機能54を備えている。
【0029】
本人確認情報保存機能51は目視で確認できる情報として顧客の顔写真等(以下、利用者画像ともいう)を保有する。また、本人確認情報保存機能51は事前登録画像保存機能511とカメラ画像保存機能512を備えている。事前登録画像保存機能511は本システムを利用する取引が発生する以前に登録された顧客の顔写真等を保有する。カメラ画像保存機能512は本システムを利用する取引が発生した際に、受付端末1のカメラで撮影された顧客の顔写真を保有する。
【0030】
連携情報保存機能52は各受付端末1と各窓口端末2とのそれぞれの状態を保有する。
【0031】
図3に連携情報保存機能52に保存されているデータの例を示す。受付端末1と窓口端末2の情報が端末IDによって区別されて保存されている。受付端末1に相当する端末に関しては、カメラの有無の情報と、顔写真印刷の可否の情報とが保存されている。受付端末2に相当する端末に関しては、顔写真表示の可否の情報が保存されている。
【0032】
同意情報保存機能53は顧客が顔写真の利用に同意しているか、顔写真の表示に同意しているか、顔写真の印刷に同意しているかについての同意情報を保有する。
【0033】
図4に同意情報保存機能53に保存されているデータの例を示す。顧客IDと、顧客氏名と、受付端末1に付属のカメラによる顔写真の撮影の可否と、事前登録画像保存機能511に保存されている画像の使用の可否と、窓口端末2での顔写真表示の可否と、受付端末1に付属のプリンタによる顔写真印刷の可否と、を示す同意情報が、顧客の事前登録により、顧客ごとのエントリとして保存されている。
【0034】
連携方法判断機能54は外部からの問い合わせに対して、連携情報保存機能52と同意情報保存機能53の同意情報を利用して顧客の顔写真を連携する方法を判断して応答し、また、外部からの問い合わせに対して、本人確認情報保存機能51に保有されている顔写真の応答を行う。
【0035】
次に上述した構成によるシステムの利用方法について説明する。
【0036】
図5は、システムを利用した、利用者登録時のフローチャートの例である。
【0037】
利用者が窓口で利用者登録の申請を行う(ステップ500)。
【0038】
利用者登録の申請を受け付けた窓口職員は、免許証の確認等、本人確認情報の確認等を行う(ステップ501)。次に、窓口職員は、利用者の住所、氏名、連絡先等の情報と、利用者の顔写真の取得と、サービス利用にあたっての同意情報の取得を行う(ステップ502)。
【0039】
ここで利用者の顔写真を取得する際には、窓口端末にカメラが備え付けられていればその場で撮影しても良いし、利用者が提出した写真を使用しても良い。次に、ステップ502で取得した情報(利用者情報という)を窓口端末2に入力し、窓口端末2は、入力された利用者情報を顧客データベース4に送信する(ステップ503)。
【0040】
顧客データベース4は、利用者情報を受信すると(ステップ504)、利用者の氏名、住所、連絡先等の情報をデータベースに登録する(ステップ505)。
【0041】
窓口端末2は、顧客データベース4が利用者の情報を登録したことを確認すると、ステップ502で取得した利用者情報を本人確認情報連携サーバ5に送信する(ステップ506)。
【0042】
本人確認情報連携サーバ5は、利用者情報を受信すると(ステップ507)、利用者の画像として利用者情報に含まれている写真を、利用者の氏名と共に保存する(ステップ508)。次に、利用者情報に含まれている同意情報を、利用者の氏名と共に、同意情報保存機能53に保存する(ステップ509)。
【0043】
なお、利用者の申し出に基づく、本人確認情報連携サーバ5に保存されている利用者の顔写真の更新や、同意情報の変更など、利用者情報の変更の際にもステップ500からステップ509まで動作を行う。
【0044】
図6は受付端末1にカメラが備え付けられており、かつ、カメラでの撮影について利用者の同意が得られている場合の、システムを利用した、受付時のフローチャートの例である。
【0045】
利用者が受付端末1を使用して、氏名、住所、申請内容、どの店舗の窓口で申請した事務処理の結果を受け取るかの選択、等の入力を行う(ステップ600)。
【0046】
受付端末1は利用者からの入力を取得し、自身の設置店舗の識別番号と利用者が選択した受け取り店舗の識別番号を付加して受付情報を生成し、受付管理端末3に受付情報を送信する(ステップ601)。
【0047】
受付管理端末3が受付情報を受信すると、受付情報に受付番号を付与して保存する(ステップ602)。次に、本人確認情報連携サーバ5に受付情報を送信する(ステップ603)。
【0048】
本人確認情報連携サーバ5が受付情報を受信すると(ステップ604)、受付店舗の識別番号と受け取り店舗の識別番号を使用して連携情報保存機能52より受付端末1にカメラが付属しているかの情報と、顔写真の印刷が可能かの情報と、窓口端末2で利用者の顔写真が表示可能かの情報と、を取得する(ステップ605)。
【0049】
次に、利用者の情報を使用して同意情報保存機能53より利用者が本サービスに同意しているか否かの情報を取得する(ステップ606)。次に、ステップ605とステップ606で得られた情報より、受付端末1と窓口端末2との間での連携方法を決定する(ステップ607)。
【0050】
具体的には、まず、利用者の顔写真として受付端末1で顔写真を撮影して利用するか、事前登録画像保存機能511に保存されている顔写真を利用するかを決定する。
【0051】
ステップ605で得られた情報より受付端末1にカメラが備え付けられており、かつ、ステップ606で得られた情報より利用者が顔写真の撮影に同意していることが確認できた場合は、受付端末1に備え付けられているカメラで利用者の顔の撮影を行い、取得した顔写真を以降の処理で利用することを決定する。
【0052】
ステップ605で得られた情報より受付端末1にカメラが備え付けられていない、もしくは、利用者が顔写真の撮影に同意していることが確認できない場合は、ステップ606で得られた情報より利用者が事前登録画像保存機能511に保存されている顔写真の使用に同意していることを確認する。利用者の同意が確認できた場合は、事前登録画像保存機能511に保存されている利用者の顔写真を以降の処理で利用することを決定する。
【0053】
事前登録画像保存機能511に保存されている顔写真の利用に関して利用者の同意が確認できない場合は、本システムを用いずに窓口にて本人確認書類の提示等を求めることになる。
【0054】
次に、利用者の顔写真について、窓口端末2で表示するか、利用者に引き渡す控えに印刷するかを決定する。
【0055】
ステップ605で得られた情報より窓口端末2で顔写真の表示が可能であり、かつ、ステップ606で得られた情報より利用者が顔写真の表示に同意していることが確認できた場合は、窓口端末2で利用者の顔写真を表示することに決定する。
【0056】
ステップ605で得られた情報より窓口端末2で顔写真の表示ができない、もしくは、ステップ606で得られた情報より利用者が顔写真の表示に同意していることが確認できない場合は、ステップ605で得られた情報より受付端末1で顔写真の印刷が可能であることと、ステップ606で得られた情報より利用者が顔写真の印刷に同意していることを確認する。受付端末1で顔写真の印刷が可能であり、かつ、利用者の同意が各院で来た場合は、受付端末1で利用者に引き渡す控えに顔写真を印刷することに決定する。
【0057】
受付端末1で顔写真の印刷ができない、もしくは、顔写真の印刷に関して利用者の同意が確認できない場合については、本システムを用いずに窓口にて本人確認書類の提示等を求めることになる。
【0058】
前述したとおり、ここでは受付端末1にカメラが設置されており、利用者が受付端末1に付属のカメラによる顔写真の撮影についても同意しているとして説明する。次に、決定した連携方法を受付管理端末3に送信する(ステップ608)。
【0059】
受付管理端末3が連携方法を受信すると(ステップ609)、連携方法から受付端末1にカメラが設置されていることと、利用者が受付端末1に付属のカメラによる顔写真の撮影についても同意していることを確認し、受付端末1に、どの連携方法を採用するか通知すると共に、利用者への確認を命令する(ステップ610)。
【0060】
受付端末1が、連携方法の通知と、利用者へ確認の命令と、を受信すると(ステップ611)、利用者に申請に使用する情報と、本人確認情報の連携を行う形態と、申請に要すると予想される時間と、利用者の顔写真の撮影を行うことと、を表示し、利用者に確認させる(ステップ612)。
【0061】
利用者がここでキャンセルした場合は、ステップ600に戻る。利用者が同意した場合、付属のカメラにより受付端末1を操作中の利用者の顔写真を撮影する(ステップ613)。次に、撮影した利用者の顔写真を受付管理端末3に送信する(ステップ614)。
【0062】
受付管理端末3が利用者の顔写真を受信すると(ステップ615)、ステップ602で取得されている利用者の情報と併せて本人確認情報連携サーバ5に送信する(ステップ616)。
【0063】
本人確認情報連携サーバ5が利用者の顔写真と利用者の情報を受信すると(ステップ617)、利用者情報と関連付けてカメラ画像保存機能612に保存する(ステップ618)。
【0064】
受付管理端末3がステップ618を確認すると、受付端末1に利用者に引き渡す控えのデータを作成し、受付端末1に印刷データを送信する(ステップ619)。
【0065】
図7にステップ607において窓口端末2に利用者の顔写真を表示すると決定した場合の、ステップ619で作成される印刷データの例を示す。印刷データには受付店舗、受付店舗識別子、取引内容、受付番号、受取店舗、受取店舗識別子等が含まれている。
【0066】
図8にステップ607において利用者に引き渡す控えに利用者の顔写真を印刷すると決定した場合の、ステップ619で作成される印刷データの例を示す。印刷データには受付店舗、店舗識別子、取引内容、受付番号、受取店舗、受取店舗識別子、利用者の顔写真等が含まれている。
【0067】
受付端末1が印刷データを受信すると(ステップ620)、付属のプリンタで印刷を行い、利用者に引き渡す(ステップ621)。
【0068】
図9は受付端末1にカメラが備え付けられていない、もしくは、カメラでの撮影について利用者の同意が得られていない場合の、受付時のフローチャートの例である。
【0069】
なお、ステップ900〜907は図6のステップ600〜607と同等の処理内容である。
【0070】
利用者が受付端末1を使用して、氏名、住所、申請内容、どの店舗の窓口で申請結果を受け取るかの選択、等の入力を行う(ステップ900)。
【0071】
受付端末1は利用者からの入力を取得し、自身の設置店舗の識別番号と利用者が選択した受け取り店舗の識別番号を付加して受付情報を生成し、受付管理端末3に受付情報を送信する(ステップ901)。
【0072】
受付管理端末3が受付情報を受信すると、受付情報に受付番号を付与して保存する(ステップ902)。次に、本人確認情報連携サーバ5に受付情報を送信する(ステップ903)。
【0073】
本人確認情報連携サーバ5が受付情報を受信すると(ステップ904)、受付店舗の識別番号と受け取り店舗の識別番号を使用して連携情報保存機能52より受付端末1にカメラが付属しているかの情報と、顔写真の印刷が可能かの情報と、窓口端末2で利用者の顔写真が表示可能かの情報と、を取得する(ステップ905)。
【0074】
次に、利用者の情報を使用して同意情報保存機能53より利用者が本サービスに同意しているか否かの情報を取得する(ステップ906)。次に、ステップ905とステップ906で得られた情報より、受付端末1と窓口端末2との間での連携方法を決定する(ステップ907)。
【0075】
前述したとおり、ここでは受付端末1にカメラが設置されていない、もしくは、利用者が受付端末1に付属のカメラによる顔写真の撮影についても同意していないとして説明する。次に、決定した連携方法を受付管理端末3に送信する(ステップ908)。
【0076】
受付管理端末3が連携方法を受信すると、連携方法から受付端末1にカメラが設置されていないこと、もしくは、利用者が受付端末1に付属のカメラによる顔写真の撮影についても同意していないことを確認し、また、利用者が事前登録画像の使用に同意していることを確認し、事前登録画像を本人確認情報連携サーバ5に要求する(ステップ909)。ここで利用者が事前登録画像の使用に同意していなかった場合については、本システムを用いずに窓口にて本人確認書類の提示等を求めることになる。
【0077】
本人確認情報連携サーバ5は事前登録画像の要求に応じて事前登録画像保存機能511より利用者情報の登録時に保存した顔写真を取得し、受付管理端末3に送信する(ステップ910)。
【0078】
受付管理端末3が利用者の事前登録画像保存機能511に保存されている顔写真を受信すると(ステップ911)、
受付端末にどの連携方法を採用するか通知する(ステップ912)。
【0079】
受付端末1が連携方法の通知を受信する(ステップ913)と、利用者に申請に使用する情報と、本人確認情報の連携を行う形態と、申請に要すると予想される時間と、を表示し、利用者に申請を行うか確認させる(ステップ914)。利用者がここでキャンセルした場合は、ステップ900に戻る。
【0080】
受付管理端末3が、利用者が同意したことを確認すると、受付端末1に利用者に引き渡す控えのデータを作成し、受付端末1に印刷データを送信する(ステップ915)。
【0081】
受付端末1が印刷データを受信すると(ステップ916)、付属のプリンタで印刷を行い、利用者に引き渡す(ステップ917)。窓口端末2で利用者の顔写真を表示する場合の印刷データの例は図7であり、利用者に引き渡す控えに利用者の顔写真を印刷する場合の印刷データの例は図8である。
【0082】
図10はステップ600、もしくは、ステップ900において利用者が受付端末1の設置されている店舗以外で申請結果を受け取ることを選択し、かつ、顧客データベース4に利用者の連絡先が登録されている場合のフローチャートの例である。なお、上記条件に該当しない場合については、本システムを用いずに申請が完了した旨を顧客に通知する、もしくは、申請が完了した旨を顧客に通知しないことになる。
【0083】
受付け端末1が利用者からの申請に基づいた処理を完了すると、処理が終了したことを受付管理端末3に送信する(ステップ1000)。送信するデータには受付店舗、店舗識別子、取引内容、受付番号、受取店舗、受取店舗識別子等が含まれている。
【0084】
受付管理端末3が、利用者からの申請に基づいた処理が完了したことを受信すると(ステップ1001)、どの受付情報に基づいた処理が完了したのか受付番号を使用して取得する(ステップ1002)。次に、受付情報を顧客データベース4に送付する(ステップ1003)。
【0085】
顧客データベース4が受付情報を受信すると(ステップ1004)、受付情報中の申請者情報を使用して、メールアドレス等の申請者の連絡先を取得する(ステップ1005)。次に、取得した申請者の連絡先を受付管理端末3に送信する(ステップ1006)。
【0086】
受付管理端末3が申請者の連絡先を受信すると(ステップ1007)、申請に基づいた処理が完了した旨を取得した連絡先へと通知する(ステップ1008)。
【0087】
図11は窓口端末2で利用者の顔写真が表示できる場合の、申請結果の返却時のフローチャートの例である。
【0088】
窓口端末2を操作する職員が、ステップ1008により連絡を受けた利用者からの申請結果返却の申請を受け付けると(ステップ1100)、利用者に控えの提出を求め、控えを確認する(ステップ1101)。次に、控えに記載されている受付番号を窓口端末2に入力し、受付管理端末3に送信する(ステップ1102)。
【0089】
受付管理端末3が受付番号を受信すると(ステップ1103)、受付番号から受付情報を取得し、本人確認情報連携サーバ5に受付情報を送信する(ステップ1104)。
【0090】
本人確認情報連携サーバ5が受付情報を受信すると(ステップ1105)、受付情報より受付時に決定した連携方法を取得する(ステップ1106)。次に、連携方法から窓口端末2で利用者の顔写真の表示が可能であることと、利用者が顔写真の表示に同意していることを確認し、本人確認情報保存機能51から利用者の顔写真を取得する(ステップ1107)。
【0091】
ここで、受付端末1にカメラが備え付けられており、かつ、利用者の同意が得られている場合には、カメラ画像保存機能512から、受付時に受付端末1に備え付けられているカメラで撮影した利用者の顔写真を取得する。また、受付端末1にカメラが備え付けられていない、もしくは、利用者の同意が得られていない場合には、事前登録画像保存機能511から利用者登録時に登録してある利用者の顔写真を取得する。次に、取得した利用者の顔写真を受付管理端末3に送信する(ステップ1108)。
【0092】
受付管理端末3が利用者の顔写真を受信すると(ステップ1109)、窓口端末2に利用者の顔写真を送信する(ステップ1110)。
【0093】
窓口端末2が利用者の顔写真を受信すると(ステップ1111)、窓口端末の表示部に利用者の顔写真を表示する(ステップ1112)。窓口端末2を操作する職員は、表示された顔写真と控えを提出した利用者の顔を比較することにより、本人確認を行う。
【0094】
図12は受付端末1と窓口端末2の間で利用者の顔写真が表示できない、もしくは、利用者が顔写真の表示に同意していない場合の、申請結果の返却時のフローチャートの例である。
【0095】
窓口端末2を操作する職員が、利用者からの申請結果返却の申請を受け付けると(ステップ1200)、利用者に控えの提出を求め、控えを確認する(ステップ1201)。窓口端末2を操作する職員は、提出された控えに印刷されている顔写真と控えを提出した利用者の顔を比較することにより、本人確認を行う。
【符号の説明】
【0096】
1:受付端末
2:窓口端末
3:受付管理端末
4:顧客データベース
5:本人確認情報連携サーバ
51:本人確認情報保存機能
511:事前登録画像保存機能
512:カメラ画像保存機能
52:連携情報保存機能
53:同意情報保存機能
54:連携方法判断機能
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される主題は、窓口業務処理システムの複数の窓口において本人確認情報を連携する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
金融機関などに事務処理を依頼する場合、窓口職員の負荷を軽減するために、利用者にATM等の受付端末で、事務処理の事前申請を行わせる技術が知られている。(例えば、特許文献1)一方、利用者にとっては、事務処理結果を窓口で受け取るために、窓口で本人確認情報を提示して受付端末で申請操作を行った本人であることを示さなければならず、手間が増えてしまっている。
【0003】
この点を解決する技術として、受付端末において利用者の顔写真を撮影すると同時に受付番号を印刷した控えを利用者に引き渡し、次に窓口において窓口職員が利用者から渡された控えの受付番号を窓口端末に入力すると受付端末で撮影された利用者の顔写真が窓口端末に表示され、窓口職員が顔写真を確認することによって利用者に本人確認情報の提示を求めずに受付端末を操作した利用者であることの確認を行う技術が知られている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−250148号公報(要約)
【特許文献2】特開2004−240600号公報(要約)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献2に記載の技術を利用する場合、受付端末において利用者の顔写真を撮影できる環境と、受付端末で撮影した写真をサーバ等に格納し、その後に窓口で顔写真が参照できる環境とが両立されていなければならない。
【0006】
また、利用者にとっては本人の意思に関わりなく顔情報を利用されてしまうという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示されるのは、受付端末で利用者が申請した事務処理の結果を、窓口端末を操作する職員から受け取る窓口業務処理システムにおいて、受付端末に撮影手段がない場合や窓口端末で利用者画像を表示できない場合においても、利用者の本人確認を容易に行うことができ、また、利用者にとって同意なしに顔情報を利用されることを防ぐことができる窓口業務処理システムである。
【0008】
開示される窓口業務システムは、受付端末にカメラなどの撮影手段がなく、利用者の顔写真(利用者画像)を取得できない場合には、事前登録画像保存機能に保持されている利用者の顔写真を利用した窓口での利用者の確認を可能にする。
【0009】
また、窓口端末において受付端末で撮影した顔写真を表示できない場合には、プリンタなどの印刷手段で、利用者の顔写真を印刷した控えを発行し、これを窓口で確認することにより利用者の確認を行う。
【0010】
また、顔写真の保持と、顔写真の表示と、顔写真の印刷に関しては、利用者の同意情報を確認して行う。
【0011】
上記窓口業務処理システムは、より具体的には、
利用者が操作する受付端末と、窓口職員が操作する窓口端末と、受付管理端末と、本人確認情報連携サーバとを備え、
本人確認情報連携データベースは、予め登録された各々の利用者ごとの事前登録画像と、受付端末での新たな撮影に同意するか否かの同意情報と、各々の受付端末が撮影手段を備えているか否か、とを管理しており、
受付端末が撮影手段を備えているか否かと、利用者が撮影手段による新たな撮影に同意しているか否かと、に基づき、窓口端末で利用する利用者画像を、登録済みの利用者画像にするか、受付端末の撮影手段で新たに撮影するか、を決定することを特徴とする。
【0012】
上記窓口業務処理システムは、また、受付端末が撮影手段を備え、かつ、利用者が、新たな撮影に同意する場合には、撮影手段で撮影する利用者画像を、窓口端末での利用者の確認に利用することを特徴とする。
【0013】
上記窓口業務処理システムは、さらに、受付端末が撮影手段を備えていない、あるいは、利用者が新たな撮影に同意していない場合には、本人確認情報連携サーバに事前登録されている利用者画像を、窓口端末での利用者の確認に利用することを特徴とする。
【0014】
上記窓口業務処理システムは、また、本人確認情報連携データベースが、さらに、各々の利用者ごとの同意情報として、窓口端末での利用者画像の表示に同意するか否か、を管理しており、
さらに、窓口端末が利用者画像を表示できるか否か、を管理しており、
受付端末が撮影手段を備えており、かつ、利用者が撮影手段による新たな撮影に同意している場合に、窓口端末で利用者画像を表示でき、かつ、表示に利用者が同意している場合には、利用者の確認のため窓口端末に、新たに撮影した利用者画像を表示することを特徴とする。
【0015】
上記窓口業務処理システムは、また、窓口端末で利用者画像を表示できない、あるいは、表示に利用者が同意していない場合には、受付端末が発行する控えに利用者画像を印刷することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
開示によれば、受付端末にカメラがない場合や窓口端末で顔写真を表示できない場合においても、利用者の本人確認を容易に行うことができる。また、利用者にとって同意なしに顔情報を利用されることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】情報処理システムの全体構成を例示する図である。
【図2】本人確認情報連携サーバ5の機能構成を例示するブロック図である。
【図3】実施形態に係る連携情報保存機能52に保存されているデータの例である。
【図4】実施形態に係る同意情報保存機能53に保存されているデータの例である。
【図5】実施形態の、利用者登録時の動作を例示するフローチャートである。
【図6】実施形態の、窓口端末1で利用者の顔写真を撮影する場合の、受付時の動作を例示するフローチャートである。
【図7】実施形態に係る、窓口端末2で利用者の顔写真の表示を行う場合の、利用者に引き渡す控えの例である。
【図8】実施形態に係る、窓口端末2で利用者の顔写真の表示を行わない場合の、利用者に引き渡す控えの例である。
【図9】実施形態の、窓口端末1で利用者の顔写真を撮影しない場合の、受付時の動作を例示するフローチャートである。
【図10】実施形態の、処理の完了を利用者に通知する場合の動作を例示するフローチャートである。
【図11】実施形態の、受付端末2で利用者の顔写真を表示する場合の、本人確認時の動作を例示するフローチャートである。
【図12】実施形態の、受付端末2で利用者の顔写真を表示しない場合の、本人確認時の動作を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施例について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態によって本発明が限定されるものではない。
【0019】
図1は実施形態のシステム構成を例示する図である。
【0020】
本システムは、受付端末1、窓口端末2、受付管理端末3、顧客データベース4、本人確認情報連携サーバ5を備えており、これらはLAN等の回線により通信可能に接続されている。
【0021】
受付端末1は金融機関等の営業店に来店した顧客(以下、利用者ともいう)が操作するものであり、ディスプレイ等による表示部、タッチパネル等による操作部、カメラ等による撮影部、プリンタ等による印刷部等を含んでおり、営業店のロビー等に1台もしくは複数台設置されている。受付端末1は専用の端末で実現しても良いし、ATM等で他の機能と併存させて実現しても良い。
【0022】
窓口端末2は顧客と対面で業務を行う窓口職員が操作するものであり、キーボードやマウス等の入力部、ディスプレイ等による表示部、及びこれらを制御する制御部等を含んでおり、営業店の窓口に1台もしくは複数台設置されている。
【0023】
受付管理端末3はハードディスクドライブ等による記憶部や制御部等を含んでおり、窓口の後方等に配置されている。
【0024】
顧客データベース4は金融機関等のホストコンピュータであり、データセンタなど、全店舗から通信可能な場所に配置されている。顧客の住所・氏名・電話番号・店番号・口座番号・取引履歴・口座残高等の顧客情報を登録した顧客データベースを保有しているものであり、本実施の形態では、この顧客データベースを顧客の連絡先メールアドレスの保存にも利用する。
【0025】
本人確認情報連携サーバ5はハードディスクドライブ等による記憶部や制御装置等を含んでおり、データセンタなど、全店舗から通信可能な場所に配置されている。
【0026】
図1に示す各装置は、プロセッサと記憶装置を備えた情報処理装置上に、実現することができる。そして、以下に説明する各装置の各処理内容は、それぞれの装置において、プロセッサが記憶装置に格納されたプログラムを実行することにより、具現化されるものである。
【0027】
図2は本人確認情報連携サーバ5の機能構成を例示するブロック図である。
【0028】
本人確認情報連携サーバ5は本人確認情報保存機能51、連携情報保存機能52、同意情報保存機能53、連携方法判断機能54を備えている。
【0029】
本人確認情報保存機能51は目視で確認できる情報として顧客の顔写真等(以下、利用者画像ともいう)を保有する。また、本人確認情報保存機能51は事前登録画像保存機能511とカメラ画像保存機能512を備えている。事前登録画像保存機能511は本システムを利用する取引が発生する以前に登録された顧客の顔写真等を保有する。カメラ画像保存機能512は本システムを利用する取引が発生した際に、受付端末1のカメラで撮影された顧客の顔写真を保有する。
【0030】
連携情報保存機能52は各受付端末1と各窓口端末2とのそれぞれの状態を保有する。
【0031】
図3に連携情報保存機能52に保存されているデータの例を示す。受付端末1と窓口端末2の情報が端末IDによって区別されて保存されている。受付端末1に相当する端末に関しては、カメラの有無の情報と、顔写真印刷の可否の情報とが保存されている。受付端末2に相当する端末に関しては、顔写真表示の可否の情報が保存されている。
【0032】
同意情報保存機能53は顧客が顔写真の利用に同意しているか、顔写真の表示に同意しているか、顔写真の印刷に同意しているかについての同意情報を保有する。
【0033】
図4に同意情報保存機能53に保存されているデータの例を示す。顧客IDと、顧客氏名と、受付端末1に付属のカメラによる顔写真の撮影の可否と、事前登録画像保存機能511に保存されている画像の使用の可否と、窓口端末2での顔写真表示の可否と、受付端末1に付属のプリンタによる顔写真印刷の可否と、を示す同意情報が、顧客の事前登録により、顧客ごとのエントリとして保存されている。
【0034】
連携方法判断機能54は外部からの問い合わせに対して、連携情報保存機能52と同意情報保存機能53の同意情報を利用して顧客の顔写真を連携する方法を判断して応答し、また、外部からの問い合わせに対して、本人確認情報保存機能51に保有されている顔写真の応答を行う。
【0035】
次に上述した構成によるシステムの利用方法について説明する。
【0036】
図5は、システムを利用した、利用者登録時のフローチャートの例である。
【0037】
利用者が窓口で利用者登録の申請を行う(ステップ500)。
【0038】
利用者登録の申請を受け付けた窓口職員は、免許証の確認等、本人確認情報の確認等を行う(ステップ501)。次に、窓口職員は、利用者の住所、氏名、連絡先等の情報と、利用者の顔写真の取得と、サービス利用にあたっての同意情報の取得を行う(ステップ502)。
【0039】
ここで利用者の顔写真を取得する際には、窓口端末にカメラが備え付けられていればその場で撮影しても良いし、利用者が提出した写真を使用しても良い。次に、ステップ502で取得した情報(利用者情報という)を窓口端末2に入力し、窓口端末2は、入力された利用者情報を顧客データベース4に送信する(ステップ503)。
【0040】
顧客データベース4は、利用者情報を受信すると(ステップ504)、利用者の氏名、住所、連絡先等の情報をデータベースに登録する(ステップ505)。
【0041】
窓口端末2は、顧客データベース4が利用者の情報を登録したことを確認すると、ステップ502で取得した利用者情報を本人確認情報連携サーバ5に送信する(ステップ506)。
【0042】
本人確認情報連携サーバ5は、利用者情報を受信すると(ステップ507)、利用者の画像として利用者情報に含まれている写真を、利用者の氏名と共に保存する(ステップ508)。次に、利用者情報に含まれている同意情報を、利用者の氏名と共に、同意情報保存機能53に保存する(ステップ509)。
【0043】
なお、利用者の申し出に基づく、本人確認情報連携サーバ5に保存されている利用者の顔写真の更新や、同意情報の変更など、利用者情報の変更の際にもステップ500からステップ509まで動作を行う。
【0044】
図6は受付端末1にカメラが備え付けられており、かつ、カメラでの撮影について利用者の同意が得られている場合の、システムを利用した、受付時のフローチャートの例である。
【0045】
利用者が受付端末1を使用して、氏名、住所、申請内容、どの店舗の窓口で申請した事務処理の結果を受け取るかの選択、等の入力を行う(ステップ600)。
【0046】
受付端末1は利用者からの入力を取得し、自身の設置店舗の識別番号と利用者が選択した受け取り店舗の識別番号を付加して受付情報を生成し、受付管理端末3に受付情報を送信する(ステップ601)。
【0047】
受付管理端末3が受付情報を受信すると、受付情報に受付番号を付与して保存する(ステップ602)。次に、本人確認情報連携サーバ5に受付情報を送信する(ステップ603)。
【0048】
本人確認情報連携サーバ5が受付情報を受信すると(ステップ604)、受付店舗の識別番号と受け取り店舗の識別番号を使用して連携情報保存機能52より受付端末1にカメラが付属しているかの情報と、顔写真の印刷が可能かの情報と、窓口端末2で利用者の顔写真が表示可能かの情報と、を取得する(ステップ605)。
【0049】
次に、利用者の情報を使用して同意情報保存機能53より利用者が本サービスに同意しているか否かの情報を取得する(ステップ606)。次に、ステップ605とステップ606で得られた情報より、受付端末1と窓口端末2との間での連携方法を決定する(ステップ607)。
【0050】
具体的には、まず、利用者の顔写真として受付端末1で顔写真を撮影して利用するか、事前登録画像保存機能511に保存されている顔写真を利用するかを決定する。
【0051】
ステップ605で得られた情報より受付端末1にカメラが備え付けられており、かつ、ステップ606で得られた情報より利用者が顔写真の撮影に同意していることが確認できた場合は、受付端末1に備え付けられているカメラで利用者の顔の撮影を行い、取得した顔写真を以降の処理で利用することを決定する。
【0052】
ステップ605で得られた情報より受付端末1にカメラが備え付けられていない、もしくは、利用者が顔写真の撮影に同意していることが確認できない場合は、ステップ606で得られた情報より利用者が事前登録画像保存機能511に保存されている顔写真の使用に同意していることを確認する。利用者の同意が確認できた場合は、事前登録画像保存機能511に保存されている利用者の顔写真を以降の処理で利用することを決定する。
【0053】
事前登録画像保存機能511に保存されている顔写真の利用に関して利用者の同意が確認できない場合は、本システムを用いずに窓口にて本人確認書類の提示等を求めることになる。
【0054】
次に、利用者の顔写真について、窓口端末2で表示するか、利用者に引き渡す控えに印刷するかを決定する。
【0055】
ステップ605で得られた情報より窓口端末2で顔写真の表示が可能であり、かつ、ステップ606で得られた情報より利用者が顔写真の表示に同意していることが確認できた場合は、窓口端末2で利用者の顔写真を表示することに決定する。
【0056】
ステップ605で得られた情報より窓口端末2で顔写真の表示ができない、もしくは、ステップ606で得られた情報より利用者が顔写真の表示に同意していることが確認できない場合は、ステップ605で得られた情報より受付端末1で顔写真の印刷が可能であることと、ステップ606で得られた情報より利用者が顔写真の印刷に同意していることを確認する。受付端末1で顔写真の印刷が可能であり、かつ、利用者の同意が各院で来た場合は、受付端末1で利用者に引き渡す控えに顔写真を印刷することに決定する。
【0057】
受付端末1で顔写真の印刷ができない、もしくは、顔写真の印刷に関して利用者の同意が確認できない場合については、本システムを用いずに窓口にて本人確認書類の提示等を求めることになる。
【0058】
前述したとおり、ここでは受付端末1にカメラが設置されており、利用者が受付端末1に付属のカメラによる顔写真の撮影についても同意しているとして説明する。次に、決定した連携方法を受付管理端末3に送信する(ステップ608)。
【0059】
受付管理端末3が連携方法を受信すると(ステップ609)、連携方法から受付端末1にカメラが設置されていることと、利用者が受付端末1に付属のカメラによる顔写真の撮影についても同意していることを確認し、受付端末1に、どの連携方法を採用するか通知すると共に、利用者への確認を命令する(ステップ610)。
【0060】
受付端末1が、連携方法の通知と、利用者へ確認の命令と、を受信すると(ステップ611)、利用者に申請に使用する情報と、本人確認情報の連携を行う形態と、申請に要すると予想される時間と、利用者の顔写真の撮影を行うことと、を表示し、利用者に確認させる(ステップ612)。
【0061】
利用者がここでキャンセルした場合は、ステップ600に戻る。利用者が同意した場合、付属のカメラにより受付端末1を操作中の利用者の顔写真を撮影する(ステップ613)。次に、撮影した利用者の顔写真を受付管理端末3に送信する(ステップ614)。
【0062】
受付管理端末3が利用者の顔写真を受信すると(ステップ615)、ステップ602で取得されている利用者の情報と併せて本人確認情報連携サーバ5に送信する(ステップ616)。
【0063】
本人確認情報連携サーバ5が利用者の顔写真と利用者の情報を受信すると(ステップ617)、利用者情報と関連付けてカメラ画像保存機能612に保存する(ステップ618)。
【0064】
受付管理端末3がステップ618を確認すると、受付端末1に利用者に引き渡す控えのデータを作成し、受付端末1に印刷データを送信する(ステップ619)。
【0065】
図7にステップ607において窓口端末2に利用者の顔写真を表示すると決定した場合の、ステップ619で作成される印刷データの例を示す。印刷データには受付店舗、受付店舗識別子、取引内容、受付番号、受取店舗、受取店舗識別子等が含まれている。
【0066】
図8にステップ607において利用者に引き渡す控えに利用者の顔写真を印刷すると決定した場合の、ステップ619で作成される印刷データの例を示す。印刷データには受付店舗、店舗識別子、取引内容、受付番号、受取店舗、受取店舗識別子、利用者の顔写真等が含まれている。
【0067】
受付端末1が印刷データを受信すると(ステップ620)、付属のプリンタで印刷を行い、利用者に引き渡す(ステップ621)。
【0068】
図9は受付端末1にカメラが備え付けられていない、もしくは、カメラでの撮影について利用者の同意が得られていない場合の、受付時のフローチャートの例である。
【0069】
なお、ステップ900〜907は図6のステップ600〜607と同等の処理内容である。
【0070】
利用者が受付端末1を使用して、氏名、住所、申請内容、どの店舗の窓口で申請結果を受け取るかの選択、等の入力を行う(ステップ900)。
【0071】
受付端末1は利用者からの入力を取得し、自身の設置店舗の識別番号と利用者が選択した受け取り店舗の識別番号を付加して受付情報を生成し、受付管理端末3に受付情報を送信する(ステップ901)。
【0072】
受付管理端末3が受付情報を受信すると、受付情報に受付番号を付与して保存する(ステップ902)。次に、本人確認情報連携サーバ5に受付情報を送信する(ステップ903)。
【0073】
本人確認情報連携サーバ5が受付情報を受信すると(ステップ904)、受付店舗の識別番号と受け取り店舗の識別番号を使用して連携情報保存機能52より受付端末1にカメラが付属しているかの情報と、顔写真の印刷が可能かの情報と、窓口端末2で利用者の顔写真が表示可能かの情報と、を取得する(ステップ905)。
【0074】
次に、利用者の情報を使用して同意情報保存機能53より利用者が本サービスに同意しているか否かの情報を取得する(ステップ906)。次に、ステップ905とステップ906で得られた情報より、受付端末1と窓口端末2との間での連携方法を決定する(ステップ907)。
【0075】
前述したとおり、ここでは受付端末1にカメラが設置されていない、もしくは、利用者が受付端末1に付属のカメラによる顔写真の撮影についても同意していないとして説明する。次に、決定した連携方法を受付管理端末3に送信する(ステップ908)。
【0076】
受付管理端末3が連携方法を受信すると、連携方法から受付端末1にカメラが設置されていないこと、もしくは、利用者が受付端末1に付属のカメラによる顔写真の撮影についても同意していないことを確認し、また、利用者が事前登録画像の使用に同意していることを確認し、事前登録画像を本人確認情報連携サーバ5に要求する(ステップ909)。ここで利用者が事前登録画像の使用に同意していなかった場合については、本システムを用いずに窓口にて本人確認書類の提示等を求めることになる。
【0077】
本人確認情報連携サーバ5は事前登録画像の要求に応じて事前登録画像保存機能511より利用者情報の登録時に保存した顔写真を取得し、受付管理端末3に送信する(ステップ910)。
【0078】
受付管理端末3が利用者の事前登録画像保存機能511に保存されている顔写真を受信すると(ステップ911)、
受付端末にどの連携方法を採用するか通知する(ステップ912)。
【0079】
受付端末1が連携方法の通知を受信する(ステップ913)と、利用者に申請に使用する情報と、本人確認情報の連携を行う形態と、申請に要すると予想される時間と、を表示し、利用者に申請を行うか確認させる(ステップ914)。利用者がここでキャンセルした場合は、ステップ900に戻る。
【0080】
受付管理端末3が、利用者が同意したことを確認すると、受付端末1に利用者に引き渡す控えのデータを作成し、受付端末1に印刷データを送信する(ステップ915)。
【0081】
受付端末1が印刷データを受信すると(ステップ916)、付属のプリンタで印刷を行い、利用者に引き渡す(ステップ917)。窓口端末2で利用者の顔写真を表示する場合の印刷データの例は図7であり、利用者に引き渡す控えに利用者の顔写真を印刷する場合の印刷データの例は図8である。
【0082】
図10はステップ600、もしくは、ステップ900において利用者が受付端末1の設置されている店舗以外で申請結果を受け取ることを選択し、かつ、顧客データベース4に利用者の連絡先が登録されている場合のフローチャートの例である。なお、上記条件に該当しない場合については、本システムを用いずに申請が完了した旨を顧客に通知する、もしくは、申請が完了した旨を顧客に通知しないことになる。
【0083】
受付け端末1が利用者からの申請に基づいた処理を完了すると、処理が終了したことを受付管理端末3に送信する(ステップ1000)。送信するデータには受付店舗、店舗識別子、取引内容、受付番号、受取店舗、受取店舗識別子等が含まれている。
【0084】
受付管理端末3が、利用者からの申請に基づいた処理が完了したことを受信すると(ステップ1001)、どの受付情報に基づいた処理が完了したのか受付番号を使用して取得する(ステップ1002)。次に、受付情報を顧客データベース4に送付する(ステップ1003)。
【0085】
顧客データベース4が受付情報を受信すると(ステップ1004)、受付情報中の申請者情報を使用して、メールアドレス等の申請者の連絡先を取得する(ステップ1005)。次に、取得した申請者の連絡先を受付管理端末3に送信する(ステップ1006)。
【0086】
受付管理端末3が申請者の連絡先を受信すると(ステップ1007)、申請に基づいた処理が完了した旨を取得した連絡先へと通知する(ステップ1008)。
【0087】
図11は窓口端末2で利用者の顔写真が表示できる場合の、申請結果の返却時のフローチャートの例である。
【0088】
窓口端末2を操作する職員が、ステップ1008により連絡を受けた利用者からの申請結果返却の申請を受け付けると(ステップ1100)、利用者に控えの提出を求め、控えを確認する(ステップ1101)。次に、控えに記載されている受付番号を窓口端末2に入力し、受付管理端末3に送信する(ステップ1102)。
【0089】
受付管理端末3が受付番号を受信すると(ステップ1103)、受付番号から受付情報を取得し、本人確認情報連携サーバ5に受付情報を送信する(ステップ1104)。
【0090】
本人確認情報連携サーバ5が受付情報を受信すると(ステップ1105)、受付情報より受付時に決定した連携方法を取得する(ステップ1106)。次に、連携方法から窓口端末2で利用者の顔写真の表示が可能であることと、利用者が顔写真の表示に同意していることを確認し、本人確認情報保存機能51から利用者の顔写真を取得する(ステップ1107)。
【0091】
ここで、受付端末1にカメラが備え付けられており、かつ、利用者の同意が得られている場合には、カメラ画像保存機能512から、受付時に受付端末1に備え付けられているカメラで撮影した利用者の顔写真を取得する。また、受付端末1にカメラが備え付けられていない、もしくは、利用者の同意が得られていない場合には、事前登録画像保存機能511から利用者登録時に登録してある利用者の顔写真を取得する。次に、取得した利用者の顔写真を受付管理端末3に送信する(ステップ1108)。
【0092】
受付管理端末3が利用者の顔写真を受信すると(ステップ1109)、窓口端末2に利用者の顔写真を送信する(ステップ1110)。
【0093】
窓口端末2が利用者の顔写真を受信すると(ステップ1111)、窓口端末の表示部に利用者の顔写真を表示する(ステップ1112)。窓口端末2を操作する職員は、表示された顔写真と控えを提出した利用者の顔を比較することにより、本人確認を行う。
【0094】
図12は受付端末1と窓口端末2の間で利用者の顔写真が表示できない、もしくは、利用者が顔写真の表示に同意していない場合の、申請結果の返却時のフローチャートの例である。
【0095】
窓口端末2を操作する職員が、利用者からの申請結果返却の申請を受け付けると(ステップ1200)、利用者に控えの提出を求め、控えを確認する(ステップ1201)。窓口端末2を操作する職員は、提出された控えに印刷されている顔写真と控えを提出した利用者の顔を比較することにより、本人確認を行う。
【符号の説明】
【0096】
1:受付端末
2:窓口端末
3:受付管理端末
4:顧客データベース
5:本人確認情報連携サーバ
51:本人確認情報保存機能
511:事前登録画像保存機能
512:カメラ画像保存機能
52:連携情報保存機能
53:同意情報保存機能
54:連携方法判断機能
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が操作する受付端末と、窓口職員が操作する窓口端末と、受付管理端末と、本人確認情報連携サーバとを備え、受付端末で利用者が申請した事務処理の結果を、前記窓口端末を操作する職員から受け取る窓口業務処理システムであって、
前記本人確認情報連携データベースは、
予め登録された各々の利用者ごとの事前登録画像と、受付端末での新たな撮影に同意するか否かの同意情報と、各々の前記受付端末が撮影手段を備えているか否か、とを管理しており、
前記受付端末が撮影手段を備えているか否かと、前記利用者が前記撮影手段による新たな撮影に同意しているか否かと、に基づき、
前記窓口端末で利用する利用者画像を、登録済みの利用者画像にするか、前記受付端末の前記撮影手段で新たに撮影するか、を決定する
ことを特徴とする窓口業務処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の窓口業務処理システムであって、
前記受付端末が前記撮影手段を備え、かつ、前記利用者が、前記新たな撮影に同意する場合には、前記撮影手段で撮影する前記利用者画像を、前記窓口端末での前記利用者の確認に利用する
ことを特徴とする窓口業務処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の窓口業務処理システムであって、
前記受付端末が前記撮影手段を備えていない、あるいは、利用者が前記新たな撮影に同意していない場合には、前記本人確認情報連携サーバに事前登録されている前記利用者画像を、前記窓口端末での前記利用者の確認に利用する
ことを特徴とする窓口業務処理システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一に記載の窓口業務処理システムであって、
前記本人確認情報連携データベースは、
さらに、各々の利用者ごとの前記同意情報として、前記窓口端末での前記利用者画像の表示に同意するか否か、を管理しており、
さらに、前記窓口端末が前記利用者画像を表示できるか否か、を管理しており、
前記受付端末が撮影手段を備えており、かつ、前記利用者が前記撮影手段による新たな撮影に同意している場合に、
前記窓口端末で利用者画像を表示でき、かつ、前記表示に前記利用者が同意している場合には、前記利用者の確認のため前記窓口端末に、前記新たに撮影した利用者画像を表示する
ことを特徴とする窓口業務処理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の窓口業務処理システムであって、
前記窓口端末で前記利用者画像を表示できない、あるいは、前記表示に前記利用者が同意していない場合には、前記受付端末が発行する控えに前記利用者画像を印刷する
ことを特徴とする窓口業務処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の窓口業務処理システムであって、
前記窓口端末を複数備え、
前記受付端末は、前記利用者の申請を受け付ける際に、申請した事務処理の結果をどの窓口端末で受け取るかの選択を受け付ける
ことを特徴とする窓口業務処理システム。
【請求項7】
請求項6に記載の窓口業務処理システムであって、
利用者情報を管理する顧客データベースを備え、
前記本人確認情報連携サーバは、申請された前記事務処理が完了したことを、前記顧客データベースに登録されている前記利用者情報に基づいて連絡する
ことを特徴とする窓口業務処理システム。
【請求項1】
利用者が操作する受付端末と、窓口職員が操作する窓口端末と、受付管理端末と、本人確認情報連携サーバとを備え、受付端末で利用者が申請した事務処理の結果を、前記窓口端末を操作する職員から受け取る窓口業務処理システムであって、
前記本人確認情報連携データベースは、
予め登録された各々の利用者ごとの事前登録画像と、受付端末での新たな撮影に同意するか否かの同意情報と、各々の前記受付端末が撮影手段を備えているか否か、とを管理しており、
前記受付端末が撮影手段を備えているか否かと、前記利用者が前記撮影手段による新たな撮影に同意しているか否かと、に基づき、
前記窓口端末で利用する利用者画像を、登録済みの利用者画像にするか、前記受付端末の前記撮影手段で新たに撮影するか、を決定する
ことを特徴とする窓口業務処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の窓口業務処理システムであって、
前記受付端末が前記撮影手段を備え、かつ、前記利用者が、前記新たな撮影に同意する場合には、前記撮影手段で撮影する前記利用者画像を、前記窓口端末での前記利用者の確認に利用する
ことを特徴とする窓口業務処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の窓口業務処理システムであって、
前記受付端末が前記撮影手段を備えていない、あるいは、利用者が前記新たな撮影に同意していない場合には、前記本人確認情報連携サーバに事前登録されている前記利用者画像を、前記窓口端末での前記利用者の確認に利用する
ことを特徴とする窓口業務処理システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一に記載の窓口業務処理システムであって、
前記本人確認情報連携データベースは、
さらに、各々の利用者ごとの前記同意情報として、前記窓口端末での前記利用者画像の表示に同意するか否か、を管理しており、
さらに、前記窓口端末が前記利用者画像を表示できるか否か、を管理しており、
前記受付端末が撮影手段を備えており、かつ、前記利用者が前記撮影手段による新たな撮影に同意している場合に、
前記窓口端末で利用者画像を表示でき、かつ、前記表示に前記利用者が同意している場合には、前記利用者の確認のため前記窓口端末に、前記新たに撮影した利用者画像を表示する
ことを特徴とする窓口業務処理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の窓口業務処理システムであって、
前記窓口端末で前記利用者画像を表示できない、あるいは、前記表示に前記利用者が同意していない場合には、前記受付端末が発行する控えに前記利用者画像を印刷する
ことを特徴とする窓口業務処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の窓口業務処理システムであって、
前記窓口端末を複数備え、
前記受付端末は、前記利用者の申請を受け付ける際に、申請した事務処理の結果をどの窓口端末で受け取るかの選択を受け付ける
ことを特徴とする窓口業務処理システム。
【請求項7】
請求項6に記載の窓口業務処理システムであって、
利用者情報を管理する顧客データベースを備え、
前記本人確認情報連携サーバは、申請された前記事務処理が完了したことを、前記顧客データベースに登録されている前記利用者情報に基づいて連絡する
ことを特徴とする窓口業務処理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−234237(P2012−234237A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−100394(P2011−100394)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
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