説明

立体映像表示装置及びその電気変色モジュール

【課題】表示装置を水平または垂直方向に回転した後も立体映像を表示できる立体映像表示装置及びその電気変色モジュールを提供する。
【解決手段】表示モジュール、電気変色モジュール、制御素子と感知素子、とを備える。電気変色モジュールは異なる方向に設置された第1電気変色素子と第2電気変色素子とを備える。前記電気変色素子は溶液形電気変色材料であり、材料のイオン価の改変により高速、かつ均一の色変化を引き起す。表示装置は感知素子の検出信号が制御素子に伝送し、制御素子によって前記第1、第2電気変色素子の変/褪色を制御することによって、水平又は垂直方向の視差バリアの切り換えで、各視角方向とも使用者の視聴に適した立体映像を視聴できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は立体映像表示装置及びその電気変色モジュールに関し、特に方向を回転し立体映像を表示可能な立体映像表示装置及びその電気変色モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、立体映像の視聴は裸眼の立体映像と、シャッター式メガネを着用し立体映像を形成する2種類に分けられる。
【0003】
図1と図2は、公知技術のシャッター式メガネ(shutter glass)を利用し立体映像を形成する立体映像表示装置の態様図と、同期制御プロセス概略図である。この立体映像表示装置1において、バックライト13の出射光が液晶表示パネル12を通過した後、左目、右目がそれぞれの時点におのおの左目用の映像データと右目用の映像データを視聴し、視覚分離の効果を有する。交互に表示する左目用、右目用の映像は、シャッター式メガネ11と制御回路(図示しない)によって、同期に操作する必要がある。切り換え信号を利用し、シャッター式メガネ11の左目と右目のオン(On)とオフを制御する。タイミングを液晶パネル12の受信映像との同期に切り換えて、左目用の映像データを表示するとき、右目の視線はシャッシャッター式メガネによって遮られる。これに対して、右目の映像データが表示されている間に、左目の視線はシャッター式メガネによって遮られる。このように、左目用、右目用の映像データが高速で交互に表示され、視覚の残像性効果により、立体の視覚効果を形成する。この種の立体映像の結合方式は時分割法(Time Division)ともいう。
【0004】
このほか、一種の波長分割(Wavelength Division)は、左目用と右目用の映像をまず赤気味と緑気味の画面処理を行い、視聴者は左目に赤色、右目に緑色の色付きメガネを着用し、右目は緑色の右目用の映像のみを視聴できる。左と右に異なる色の画面処理を利用し立体映像を構成できる。
【0005】
さらに、一種のプルフリッヒ効果(Pulfrich effect)を利用した立体映像表示装置がある。この種の立体映像表示装置はプルフリッヒ立体メガネを備え、立体メガネのうち1枚のレンズはさらにニュートラルフイルタ(neutral filter)を有し、左と右2枚レンズの光透過率はそれぞれ異なり、頭脳が暗い光色の刺激に対する認知性が明るい光色の刺激より鈍い原理を利用し、光の錯覚を形成する。これにより、両眼とも同じ映像を見ることはできるが、フィルタを介して映像が目から脳内に伝送する速度を遅くすることによって、仮想の空間深度を構築し立体効果を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】台湾特許第M368088号
【特許文献2】台湾特許第M371902号
【特許文献3】米国特許公報第2006087499号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述メガネの着用による立体映像を表示する方法は、技術度が成熟されているため、幅広く映画、テレビ装置とプロジェクターの産業に使用されている。しかし、メガネを着用必要があるため、従来から近眼または遠視メガネを着用していた使用者は、もう一つのメガネを着用しなければ、視聴することはできないため、非常に不便を感じる。このほか、公共場所で使用する場合は、衛生上の問題がある。さらに、この種のメガネを着用することによって、めまいや吐き気を引き起し、心理的な負担となり、この種の映像技術の応用に制限を受ける。
【0008】
一方、裸眼立体表示技術は、レンチキュラー(lenticular)レンズ、光バリア式(Barrier)などに大きく分けられる。そのうち、レンチキュラーレンズは、多くの細長い条状のレンズを軸方向に配列され、光学の屈折原理を利用して、左目用と右目用にそれぞれの視図を形成する。光バリア式に比べ、光の屈折により分光の目的を実現しているため、光ロスは少なく、輝度も良い。しかし、レンズ構造の縁部に屈折効果の限界があるため、屈折効果が良くないか、またはレンチキュラーレンズを製造するときの精度管理が難しいことから、使用時に散乱光を発生しやく、全体の表示効果に影響を与える。
【0009】
このほか、光バリア式は、一列のバリア物体を利用し、所定角度の光の出射を制限し、所定角度の視図映像をそれぞれ左目と右目に伝送して、立体映像を形成する仕組みである。レンチキュラーレンズ方式に比べ、単眼方式の映像の視認性が良い。しかし、構造上の特徴により、映像全体の輝度點が低下し、映像解像度も低下する。
【0010】
材料技術の発展につれて、電気変色(electrochromic)材料は電気接続した後に、変色/褪色の特性を有するため、徐々に裸眼立体映像に必要な視差バリアに使用するようになった。中華民国特許第M368088号整合式電気変色2D/3D表示装置(特許文献1)、中華民国特許第M371902号、米国特許公報第2006087499号Autostereoscopic 3D display device and fabrication method thereof(特許文献3)によれば、立体映像の視差バリア構造に電気変色材料を使用されている。しかし、その構造に電解質層が設けられておらず、イオンを電気変色層に提供するが欠けているため、電気変色素子の酸化または可逆反応の発生および変色/褪色することはできない。よって、前述特許は実務上に実施不可能であろう。さらに、視差バリア装置の透明電極層と電気変色材料層ともグリッドパターンを設けるため、生産プロセスにおける層を分けての塗布、スパッタリング、または蝕刻さらに各積層の精確な位置合わせなど、生産プロセスが極めて複雑のほか、抵抗値が高くなり、応答時間が遅くなる一方、すべての積層がグリッドパターンになっているため、グリッドパターン同士の中間に中空区域を形成し、全体の光線透過、屈折または反射に影響する恐れがある。一般の2D表示においても、表示装置の映像品質に影響し、色差または輝度の不均衡問題を引き起こす。
【0011】
さらに、公知の立体映像表示技術は、一つ方向による立体映像表示しかできない。現在大量に使用されている携帯電話機、携帯型情報端末、乗物のナビゲーション装置などの携帯式電子製品にとって、使用者が特定の方向に回さないと、立体映像を視聴することができない。角度に対応して立体表示ができなく、非常に不便である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の主な目的は、表示装置を水平または垂直方向に回転した後も立体映像を表示できる立体映像表示装置及びその電気変色モジュールを提供することにある。
【0013】
前述の目的を達成するため、本発明の電気変色モジュールは第1透明基板、第1透明導電素子、複数の第1電気変色素子、一つの第2透明導電素子、第2透明基板、第3透明導電素子、複数の第2電気変色素子、一つの第4透明導電素子と第3透明基板、とを含み、前記第1透明基板の一端に設ける第1透明導電素子と、前記第1透明導電素子の一端に設ける第1電気変色素子と、第1電気変色素子の一端に設ける第2透明導電素子と、前記第2透明導電素子の一端に設ける第2透明基板と、前記第2透明基板の一端に設ける第3透明導電素子と、前記第3透明導電素子の一端に設け、前記第1電気変色素子と正交して配列する前記第2電気変色素子と、前記第2電気変色素子の一端に設ける第4透明導電素子と、前記第4透明導電素子の一端に設ける第3透明基板、とを備える。そのうち、第1電気変色素子または第2透明導電素子の電子提供によって、第1電気変色素子のイオン価を改変し色変化を引き起し、第2電気変色素子は第3透明導電素子または第4透明導電素子から電子の提供によって、第2電気変色素子のイオン価を改変し、色変化を引き起こす。
【0014】
そのうち、電気変色モジュールは複数の第1バリア素子と複数の第2バリア素子をさらに有する。第1バリア素子は間隔置きに第1電気変色素子の間に設け、第1バリア素子は間隔置きに第2電気変色素子の間に設け、かつ第1バリア素子と第2バリア素子は正交して配列される。
【0015】
前記構造のほか、本発明もう一つの設置方式は、基板片側の表面に複数に間隔置きに配列して透明導電素子を設け、透明導電素子より交互に正、負電圧を電気変色材料の色変化に必要な電子を提供する。
【0016】
そのうち、第1電気変色素子と第2電気変色素子は溶液形電気変色素子である。その材料は、2つの配置方法がある。
【0017】
第1種の材料は、第1電気変色素子第2電気変色素子を溶液の中に有機電気変色材料と無機電気変色材料とを混ぜ合わせてなる。
【0018】
そのうち、有機電気変色材料は酸化還元指示薬、酸塩基指示薬または有機化合物より選択することができる。
【0019】
そのうち、無機電気変色材料は遷移元素の酸化物、硫化物、塩化物、水酸化物等の無機派生物である。
【0020】
そのうち、遷移元素はスカンジウム亜族(IIIB)、チタニウム亜族(IVB)、クロム亜族(VIB)、マンガン亜族(VIIB)、鉄族(VIII)、銅亜族(IB)、亜鉛亜族(IIB)、バナジウム亜族(VB)または白金系(VIII)などの材料、およびハロゲン族(VIIA)、酸素族(VIA)、窒素族(VA)、カーボン族(IVA)、ボロン族(IIIA)、アルカリ土族(IIA)、アルカリ金属族(IA)など無機派生物のいずれかである。そのうち、溶剤の材料はジメチルスルホキシド[(CH32SO]、炭酸プロピレン(C463)、水(H2O)、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、シアン化エチル、ベンゾニトリル、グルタロニトリル、メチルグルタロニトリル、3,3’−オキシジプロピオニトリルヒドロキシプロピオニトリル、ジメチルホルムアミ、N−メチルピロリジンケトン、スルホラン、3−メチルスルホランまたはその混合物を用いる。
【0021】
第2種の材料は、第1電気変色素子と第2電気変色素子は電気変色材料に電解質材料をドープした複合材である。
【0022】
そのうち、電気変色材料は、陽極着色(anodic coloration)、陰極着色(cathodic coloration)および陰/陽極変色(cathodic/anodic coloration)より組み合わせる遷移金属酸化物グループのいずれかまたは有機電気変色材料より選択する。
【0023】
そのうち、電解質材料は過塩素酸リチウム(LiClO4)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)またはケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)などである。
【0024】
前述の目的を達成するため、本発明の立体映像表示装置は、表示モジュール、電気変色モジュール、制御素子と感知素子、とを備える。
【0025】
表示モジュールによって、左目用の映像と右目用の映像が形成される。電気変色モジュールは前述の構造と材質である。制御素子によって、第1電気変色素子、第2透明導電素子、第3透明導電素子及び第4透明導電素子の電圧を切り換える。感知素子は制御素子と導通され、感知素子は立体映像表示装置の回転方向を検出し、検出信号を制御素子に伝送することによって、第1電気変色素子または第2電気変色素子を変色させ、視差バリアを形成する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】公知技術のシャッター式メガネを利用し立体映像を形成する立体映像表示装置の態様図である。
【図2】公知技術のシャッター式メガネの制御プロセス図である。
【図3】本発明の立体映像表示装置実施例1のブロック図である。
【図4】本発明の立体映像表示装置の実施例1で使用された電気変色モジュールと表示モジュールを結合した分解図である。
【図5】本発明の立体映像表示装置の実施例1に使用された電気変色モジュールと表示モジュールを結合した断面視図である。
【図6】本発明の立体映像表示装置実施例1の立体図である。
【図7】本発明の立体映像表示装置の電気変色素子実施例1の電気変色素子の第1変色態様図である。
【図8】本発明の立体映像表示装置実施例1の立体映像結像の第1態様図である。
【図9】本発明の立体映像表示装置実施例1の立体映像結像の第2態様図である。
【図10】本発明の立体映像表示装置実施例1回転後の立体図である。
【図11】本発明の立体映像表示装置の実施例1に使用された電気変色素子の第2変色態様図である。
【図12】本発明の立体映像表示装置実施例2のブロック図である。
【図13】本発明の立体映像表示装置の実施例2に使用された電気変色モジュールの分解図である。
【図14】本発明の立体映像表示装置の実施例2に使用された電気変色モジュールの断面視図である。
【図15】本発明の立体映像表示装置実施例3のブロック図である。
【図16】本発明の立体映像表示装置の実施例3に使用された電気変色モジュールの分解図である。
【図17】本発明の立体映像表示装置の実施例3に使用された電気変色モジュールの断面視図である。
【図18】本発明の立体映像表示装置実施例4のブロック図である。
【図19】本発明の立体映像表示装置の実施例4に使用された電気変色モジュールの分解図である。
【図20】本発明の立体映像表示装置の実施例4に使用された電気変色モジュールの断面視図である。
【図21】本発明の立体映像表示装置の実施例5に使用された電気変色モジュールの分解図である。
【図22】本発明の立体映像表示装置の実施例5に使用された電気変色モジュールの断面視図である。
【図23A】本発明の立体映像表示装置の実施例5の第5透明導電素子の構造態様図(その1)である。
【図23B】本発明の立体映像表示装置の実施例5の第6透明導電素子の構造態様図(その1)である。
【図24A】本発明の立体映像表示装置の実施例5の第5透明導電素子の構造態様図(その5)である。
【図24B】本発明の立体映像表示装置の実施例5の第6透明導電素子の構造態様図(その2)である。
【図25】本発明の立体映像表示装置の実施例6に使用された電気変色モジュールの分解図である。
【図26】本発明の立体映像表示装置の実施例6に使用された電気変色モジュールの断面視図である。
【図27】本発明の立体映像表示装置の実施例7に使用された電気変色モジュールの分解図である。
【図28】本発明の立体映像表示装置の実施例7に使用された電気変色モジュールの断面視図である。
【図29】本発明の立体映像表示装置の実施例8に使用された電気変色モジュールの分解図である。
【図30】本発明の立体映像表示装置の実施例8に使用された電気変色モジュールの断面視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に図面を参照しながら本発明について詳しく説明する。
【実施例】
【0028】
図3乃至図5は、本発明の表示装置実施例1のブロック図、本発明の電気変色モジュールと結合する表示モジュールの分解図及び断面視図であり、これらの図面を参照して説明する。
図に示すように、立体映像表示装置2は、表示モジュール21、電気変色モジュール22、制御素子23と感知素子24、とを備える。
【0029】
表示モジュール21によって、左目用の映像Lと右目用の映像Rが形成される。表示モジュール21はソフトウェアまたはファームウェアであり、平像を左目用の映像Lと右目用の映像Rを含めた重ね映像に置き換えるか、または直接に左目用の映像Lと右目用の映像Rより形成する重ね映像に含める表示信号ソースである。このほか、表示モジュール21は液晶表示ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel,PDP)、表面伝導電子エミッタディスプレイ(Surface conduction Electron−emitter Display,SED)、フィールドエミッションディスプレイ(Field Emission Display,FED)、真空蛍光表示管(Vacuum Fluorescent Display,VFD)、有機発光ダイオードディスプレイ(Organic Light−Emitting Diode,OLED)または電子ペーパー (E−Paper)のいずれかである。
【0030】
電気変色モジュール22は第1透明基板221、第1透明導電素子222、複数の第1電気変色素子223、一つの第2透明導電素子224、第2透明基板225、第3透明導電素子226、複数の第2電気変色素子227、一つの第4透明導電素子228、一つの第3透明基板229、複数の第1バリア素子2220と複数の第2バリア素子2221、とを備える。
【0031】
第1透明基板221は表示モジュール21の上部表面に設けられている。第1透明導電素子222は、第1透明基板221の上方に設けられている。そのうち、第1透明基板221、第2透明基板225と第3透明基板229は平板状、薄い片状と透明状であっても良い。第1透明基板229、第2透明基板225と第3透明基板229の材料はプラスチック、高分子プラスチック、ガラスまたは樹脂、テレフタル酸ポリエチレン(polyethylene Terephthalate,PET)、ポリカーボネート(Poly Carbonate,PC)、ポリエチレン(polyethylene,PE)、ポリ塩化ビニル(Poly Vinyl Chloride,PVC)、ポリメタクリル酸メチル(Polymethylmethacrylate,PMMA)またはこれらと混合されたラスチックポリマのいずれかである。
【0032】
そのうち、第1透明導電素子222、第2透明導電素子224、第3透明導電素子226及び第4透明導電素子228の材料は、インジウムドープ酸化スズ(Indium Tin Oxide, ITO)、インジウム酸化亜鉛(Indium Zinc Oxide, IZO)、アルミニウム含有酸化亜鉛(Al−doped ZnO, AZO)及び酸化アンチモン錫(Antimony Tin Oxide, ATO)より組み合わせる不純物ドープ酸化物(Impurity−Doped Oxides)グループのいずれかである。
【0033】
そのうち、第1透明導電素子222、第2透明導電素子224、第3透明導電素子226及び第4透明導電素子228の材料はポリエチレンジオキシチオフェン(Poly−3,4−Ethylenedioxythiophene,PEDOT)、ポリアニリン(polyaniline)または名のカーボンチューブ(carbon nanotube)である。
【0034】
第1電気変色素子223は第1透明導電素子222の上方に設けられている。第2透明導電素子224は第1電気変色素子223の上方に設けることにより、第1電気変色素子223を第1透明導電素子222と第2透明導電素子224との間に取り付けることができる。前記第2透明基板225は第2透明導電素子224の上方に設けられている。第3透明導電素子226は、第2透明基板225の上方に設けられている。第2電気変色素子227は第3透明導電素子226の上方に設けられている。第4透明導電素子228は第2電気変色素子227の上方に設けることにより、第2電気変色素子227を第3透明導電素子226と第4透明導電素子228との間に設けることができる。前記第3透明基板229は、第4透明導電素子228の上方に設けられている。本実施例において、第1電気変色素子223と第2電気変色素子227すべては溶液形の電気変色材料である。第1バリア素子2220は間隔置きに第1電気変色素子223の間に設け、第1電気変色素子223を仕切り/閉鎖することによって、第1電気変色素子223が変色するときにグリッド状を形成する。第2バリア素子2221は間隔置きに第2電気変色素子223の間に設け、第2電気変色素子227を仕切り/閉鎖することによって、第2電気変色素子227が変色するときにグリッド状を形成する。本実施例において、第1バリア素子2220と第2バリア素子2221はフォトレジスト(photoresist)、二酸化ケイ素(SiO2)を用いるが、この限りでない。
なお、第1電気変色素子223と第2電気変色素子227はガラス、プラスチック、金属、UVグルーまたはその他固化形ぐる材によって第1電気変色素子223を第1、第2透明基板の間にパッケージし(図示しない)、第2電気変色素子227を第2、第3透明基板の間にパッケージする(図示しない)。
【0035】
そのうち、第1電気変色素子223と第2電気変色素子225は異なる方向に設置され、正交して配列することが好ましい。ただし、この限りでない。すなわち、第1電気変色素子223を水平に配列するときは、第2電気変色素子227を垂直に配列する。逆の場合、第1電気変色素子227を垂直に配列するときは、第2電気変色素子227を水平に配列する。第1バリア素子2220と第2バリア素子2221はそれぞれ第1電気変色素子223と第2電気変色素子227の配列方式に合わせて、正交して配列する。
【0036】
このほか、第1電気変色素子223と第2電気変色素子227は少なくとも一種の有機電気変色材料と、少なくとも一種の無機電気変色材料を溶剤の中に溶かしてなる。ただし、この限りでない。有機電気変色材料は一つまたは複数種を選択でき、無機電気変色材料も一つまたは複数種を選択し、混合してなる。
【0037】
有機電気変色材料は、酸化還元指示薬(Redox Indicator)、酸塩基指示薬(acid−base indicator)またはその他有機化合物より選択することができる。
【0038】
そのうち、酸化還元指示薬はメチレンブルー(Methylene blue, C1618ClN3S・3H2O)、ビオローゲン、N−フェニルアントラニル酸(C1311NO2)、ジフェニルアミンスルホン酸ナトリウム(C1210NNaO3S)、ジクロロフェノールインドフェノールナトリウム(Dichlorophenolindophenol sodium, C126Cl2NNaO2)、ジフェニルアミンスルホン酸ナトリウム、(N,N’−Diphenylbenzidine, C20202)ルアントラニル酸などを使用する。そのうち、ビオローゲン(Viologen)はR置換基の炭素鎖長または構造により様々な色として現れる。なお、R置換基はメチル基(Methyl)、エチル基(Ethyl)、プロピル基(Propyl)、ブチル基(Butyl)、ペンチル基(Pentyl)、ヘキシル基(Hexyl)、ヘプチル基(Heptyl)、オクチル基(Octyl)、イソペンチル基(Iso−pentyl)またはベンジル基(Benzyl)のいずれかである。その実施例は以下のものがある。 1,1’−ジメチル−4,4’−ビピリジニウムジクロリド水和物(1,1’−Dimethyl−4,4’−bipyridinium Dichloride Hydrate, MV)、1,1’−ジヘプチル−4,4’−ビピリジニウムジブロミド(1,1’−Diheptyl−4,4’−bipyridinium Dibromide, HV)、1,1’−ジベンジル−4,4’−ビピリジニウムジクロリド水和物(1,1’−Dibenzyl−4,4’−bipyridinium Dichloride Hydrate, BV)、1,1’−1,1’−ビス(2,4−ジニトロフェニル)−4,4’−ビピリジニウムジクロリド (1,1’−Bis(2,4−dinitrophenyl)−4,4’−bipyridinium Dichloride)、1,1’−ジ−n−オクチル−4,4’−ビピリジニウムジブロミド(1,1’−Di−n−octyl−4,4’−bipyridinium Dibromide, Octyl)、1,1’−ジフェニル−4,4’−ビピリジニウムジクロリド(1,1’−Diphenyl−4,4’−bipyridinium Dichloride)、4,4’−ビピリジル (4,4’−Bipyridyl)等。
【0039】
好ましい酸塩基指示薬は、バリアミンブルーBジアゾニウム塩B(Variamine Blue B Diazonium salt、C1312ClN3O)である。
【0040】
好ましい有機化合物は、フェロセン(Ferrocene, Fe(C552)、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(7,7,8,8−Tetracyanoquinodimethane)である。
【0041】
そのうち、無機電気変色材料は、遷移元素の酸化物、硫化物、塩化物、水酸化物等の無機派生物であり、遷移元素はスカンジウム亜族(IIIB)、チタニウム亜族(VB)、クロム亜族(VIB)、マンガン亜族(VIIB)、鉄族(VIIIB)、銅亜族(IB)、亜鉛亜族(IIB)、バナジウム亜族(VB)または白金系(第5,6周期VIIIB)などである。
【0042】
または、無機電気変色材料はハロゲン族(VIIA)、酸素族(VIA)、窒素族(VA)、カーボン族(IVA)、ボロン族(IIIA)、アルカリ土族(IIA)、アルカリ金属族(IA)など無機派生物である。
【0043】
そのうち、無機電気変色材料は塩化第一鉄(FeCl2)、塩化第二鉄(FeCl3)、三塩化チタン(TiCl3)、四塩化チタン(TiCl4)、塩化ビスマス(III)(BiCl3)、塩化銅(CuCl2)または臭化リチウム(LiBr)より選択することが好ましい。
【0044】
溶剤の材料は主に、ジメチルスルホキシド[(CH32SO]、炭酸プロピレン(C463)、水(H2O)、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、シアン化エチル、ベンゾニトリル、グルタロニトリル、メチルグルタロニトリル、3,3’−オキシジプロピオニトリルヒドロキシプロピオニトリル、ジメチルホルムアミ、N−メチルピロリジンケトン、スルホラン、3−メチルスルホランまたはその混合物を用いる。
【0045】
また、電気変色部材は液体のため液漏れの問題があり、かつ変色するときに形成する光格子の線状は外部より僅かな力量を加わることで形状変化を引き起こすことを防止すため、電気変色部材24において、電解質または高分子化合物を備えている。これにより、前述の課題が解決されるほか、変色の均一度とも純液体物質より良い。そのうち、電解質は過塩素酸リチウム(LiClO4)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)またはケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)であっても良い。一方、高分子化合物は高フッ化樹脂、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸) (Poly(2−acrylamido−2−methyl−1−propanesulfonic acid, PAMAS)、ポリビニルアルコールりん酸( poly(vinylalcohol phosphoric acid, PAVA)、ポリエチレンオキシド( Polyethylene oxide, PEO)、ポリエチレンイミン(polyethyleneimine, PEI)、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(Tetrabutylammonium tetrafluoroborate)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、フェニルりん酸(Phenyl Acid Phosphate, PAP)、ポリビニルピロリドン(Polyvinyl Pyrrolidone, PVP)のうち一種または多種の混合物を選択する。
【0046】
第1電気変色素子223と第2電気変色素子227の稼動原理は、有機電気変色材料と無機電気変色材料の相補効果を利用することによって、材料自体に酸化および還元反応の特性をもたせる。透明導電素子より電子を提供し、電子の移動と伝送することにより、電気変色材料のイオン価を改変し変色を引き起こす。この種の駆動方式は、公知技術の電気変色材料による電子とイオンを同時に搬入と搬出することによって、変色を実現する方式に対して、電気変色の速度は速く、均一、かつ駆動電圧が小さく、寿命が長い特長を有する。さらに、紫外光(UV)よりエネルギーを提供しても、導電素子の電子の移動と伝送、変色効果を実現できる。前述第1電気変色素子223と第2電気変色素子227は導電高分子と混ぜ合わせて電気変色インキを仕上げ、スクリーン印刷と組み合わせて使用することができる。
【0047】
前述無機電気変色材料の族種を以下のとおり説明する。
【0048】
ハロゲン族(VIIA族元素):
【0049】
固形:I2 暗紫色;ICl 暗赤色;IBr 濃い灰色;IF3 黄色;ICl3 オレンジ色;I25 白色; I24 黄色(イオン結晶);I49 黄色(イオン結晶)。
【0050】
酸素族(VIA族元素):
【0051】
固形:S レモン色;Se 灰色、茶色;Te 無色金属光沢;Na2S,(NH42S,K2S,BaS 白色、可溶性;ZnS 白色↓;MnS 肌色↓;FeS 黒色↓;PbS 黒色↓;CdS 黄色↓;Sb23 タンジェリン色↓;SnS 茶色↓;HgS 黒色(沈殿)、赤色(シン砂);Ag2S 黒色↓;CuS 黒色↓;Na223 白色;Na224 白色; SeO2 白色、揮発しやすい;SeBr2 赤色;SeBr4 黄色;TeO2 白色加熱により黄色に変わる;H2TeO3 白色;TeBr2 茶色;TeBr4 オレンジ色;TeI4 濃い灰色;PoO2 低温黄色(面心立方)、高温赤色(四方);SO3 無色;SeO3 無色湿気により、解離しやすい;TeO3 オレンジ色;H6TeO6 無色。
【0052】
窒素族(VA族元素):
【0053】
固形: アンモニウム塩 無色金属;窒化金属 白色;N23青色(低温);N25白色;P白色、赤色、黒色;P23白色;P25白色;PBr3黄色;PI3紅;PCl5無色;P4Sx黄色;P23灰黄色;P25黄色;H427無色ガラス状;H3PO2白色;As 灰;As23 白色;As25 白色;AsI3赤色;A44赤色(雄黄);As46黄色(石黄);As25 レモン色;Sb 銀白;Sb(OH)3白色↓;Sb23白色(テルル白色、顔料);Sb25レモン色;SbX3(X<>I) 白色;SbI3赤色;Sb23タンジェリン↓;Sb25オレンジ色;Bi 銀白赤気味;Bi23レモン色;Bi25赤茶色;BiF3灰白;BiCl3白色;BiBr3黄色;BiI3黒↓;Bi23暗褐黒色。
【0054】
カーボン族(IVA族元素):
【0055】
固形:C(金剛石) 無色透明;C(黒鉛) 黒金属光沢;Si 濃い灰色金属光沢;Ge 淡灰白色;Sn 銀白色;Pb 濃い灰色;SiO2無色透明;H2SiO3無色透明グルー↓;Na2SiF6白色結晶;GeO 黒色;GeO2白色;SnO 黒色;SnO2白色;Sn(OH)2白色↓;PbO黄色または黄色がかった赤;Pb23オレンジ色;Pb34赤色;PbO2 茶色;CBr4レモン色;CI4ピンク色;GeI2オレンジ色;GeBr2 黄色;GeF4白色;GeBr4淡灰白色;GeI4黄色;SnF2白色;SnCl2 白色;SnBr2レモン色;SnI2オレンジ色;SnF4 白色;SnBr4無色;SnI4赤色;PbF2無色↓;PbCl2白色↓;PbBr2白色;PbI2金色;PbF4無色;GeS 赤色;GeS2白色;SnS 茶色↓;SnS2金色(俗称「金粉」)↓;PbS 黒色↓;PbS2赤茶色;Pb(NO32無色;Pb(Ac)2・3H2O 無色結晶;PbSO4白色↓;PbCO3白色↓;Pb(OH)2 白色↓;Pb3(CO32(OH)2鉛白色↓;PbCrO4山吹色↓。
【0056】
ホウ素族(IIIA族元素):
【0057】
固形:B(定形がない) 茶色粉末;B(結晶) 黒灰;Al 銀白色;Ga 銀白色(液化しやすい);In 銀灰色; Tl 銀灰色;B23ガラス状;H3BO3無色片状;BN 白色;Na247・10H2O白色結晶;Cu(BO22 青色↓;Ni(BO22緑↓;NaBO2・Co(BO22青色↓;NaBO2・4H2O無色結晶;無水NaBO2黄水晶;Al23白色結晶;AlF3無色;AlCl3白色;AlBr3白色;AlI3棕;Al(OH)3白色↓;Ga23白色↓Ga(OH)3 白色↓;GaBr3 白色;GaI3黄色;In23黄色;InBr3白;InI3黄色;TIOH 黄色;Tl2O 黒色;Tl23暗褐黒色;TlCl 白色↓;TlBr 淡黄色↓;TlI 黄色↓(銀色に近い);TlBr3黄色;TlI3黒色。
【0058】
アルカリ土族(IIA族元素)
【0059】
単純物質:銀白色。
【0060】
火炎色:Ca ブリックレッド;Sr マゼンタ;Ba 緑色。
酸化物:すべては白色固体。
【0061】
水酸化物:白色固体 Be(OH)2↓,Mg(OH)2↓。
【0062】
塩:ほとんど無色または白色結晶体;BeCl2淡黄色;BaCrO4黄色↓;CaF2白色↓。
【0063】
アルカリ金属(IA族元素):
【0064】
単純物質:銀白色。
【0065】
火炎色:Li 赤色;Na 黄色;K紫色;Rb マゼンタ;Cs マゼンタ。
【0066】
酸化物、過酸化物、超酸化物、オゾン化物:Li2O 白色;Na2O 白色;K2O レモン色;Rb2O山吹色;Cs2O橙赤色;Na22レモン色;KO2オレンジ色;RbO2こげ茶色;CsO2暗黄灰色;KO3シトラスレッド。
【0067】
水酸化物:白色、LiOH白色↓。
【0068】
塩:ほとんどが無色または白色結晶、かつ水に溶けやすい。
【0069】
不溶性塩類↓(注記のないものはすべて白色結晶である):LiF Li2CO3 Li3PO4 LiKFeIO6 Na[Sb(OH)6] NaZn(UO23(Ac)9・6H2O 黄緑色;M=K,Rb,Cs M3[Co(NO26]山吹色;MBPh4 MClO42PtCl6レモン色;CsAuCl4
【0070】
銅亜族(IB族元素):
【0071】
単純物質:Cu マゼンタまたは暗赤色;Ag 銀白色;Au 金色。
【0072】
銅化合物:火炎色 緑色;CuF 赤色;CuCl 白色↓;CuBr黄色↓;CuI茶黄色↓;CuCN白色↓;Cu2O暗赤色;Cu2S黒色;CuF2白色;CuCl2茶黄色(溶液は黄緑色);CuBr2茶黄色;Cu(CN)2茶黄色; CuO黒色↓;CuS黒色↓;CuSO4無色;CuSO4・5H2O青色;Cu(OH)2ライトブルー↓;Cu(OH)2・CuCO3黒緑色;[Cu(H2O)42+青緑色;[Cu(OH)42-青みがかった)紫色;[Cu(NH342+濃青色;[CuCl42-黄色;[Cu(en22+濃青紫色;Cu2[Fe(CN)6]赤茶色;アルキン銅 赤色↓。
【0073】
銀化合物:AgOH白色(常温は分解する);Ag2O黒色;AgOH茶黄色(Ag2O混入);プロテイン銀(AgNO3を手に滴下する)黒色↓;AgF白色;AgCl白色↓;AgBrレモン色↓;AgI黄色↓(膠質);Ag2S黒色↓;Ag4[Fe(CN)6]白色↓;Ag3[Fe(CN)6]白色↓;Ag+,[Ag(NH3)2+,[Ag(S2O3)23-,[Ag(CN)2]−無色。
【0074】
金化合物:HAuCl4・3H2山吹色結晶;KAuCl4・1.5H2O 無色片状結晶;Au23黒色;H[Au(NO34]・3H2O 黄色結晶;AuBr 灰黄色↓;AuI レモン色↓。
【0075】
亜鉛亜族(IIB族元素):
【0076】
単純物質:すべて銀白色、Hgは水溶液に沈殿して黒色となる。
【0077】
亜鉛化合物:ZnO 白色(亜鉛華顔料)↓;ZnI2 無色;ZnS 白色↓;ZnCl2白色結晶(溶解度が極めて大きく水溶液は酸性を帯び);K3Zn3[Fe(CN)6]白色;Zn3[Fe(CN)62黄褐色。
【0078】
カドミウム化合物:CdO茶灰色↓;CdI2 黄色;CdS黄色(カドミウム黄色顔料)↓;HgCl2(昇汞) 白色;HgNH2Cl 白色↓;Hg2Cl2(甘汞) 白色↓。
【0079】
水銀化合物:HgO 赤色(粗粒子)または黄色(小さい粒子)↓;HgI2赤または黄色(かすかに溶解);HgS 黒または赤色↓;Hg2NI・H2O赤色↓;Hg2(NO32無色結晶。
【0080】
ZnS蛍光体:Ag 青色;Cu黄緑色;Mn オレンジ色。
【0081】
チタニウム亜族(IVB族元素):
【0082】
チタニウム化合物:Ti3+マゼンタ; [TiO(H2222+オレンジ色;H2TiO3白色↓;TiO2白色(亜鉛華顔料)またはピンク(ルチル)↓;(NH42TiCl6黄色水晶;[Ti(H2O)6]Cl3 紫水晶;[Ti(H2O)5Cl]Cl2・H2O 緑色水晶;TiCl4無色発煙液体。
【0083】
ジルコニウム、ハフニウム:MO2,MCl4白色
【0084】
バナジウム亜族(VB族元素):
【0085】
バナジウム化合物:V2+紫色;V3+緑色;VO2+ 青色;V(OH)4-黄色;VO43-黄色;VO 黒色;V23濃い灰色;V23 茶黒色;VO2青色固体;VF4緑色固体;VCl4濃い茶色液体;VBr4マゼンタ液体;V25黄色またはブリックレッド;水合V25茶赤色;飽和V25溶液(かすかに溶解) レモン色;[VO2(O2(O223-黄色;[V(O233-赤茶色。
【0086】
凝縮バナジウム酸塩:バナジウム酸素原子数の減少に従い、淡黄色〜深紅色〜淡黄色に変色する。
【0087】
ニオブ、タンタル:略。
【0088】
クロム亜族(VIB族元素):
【0089】
クロム化合物:Cr2+青色、Cr3+紫色、Cr272-橙赤色、CrO42-黄色、Cr(OH)4-鮮緑色;Cr(OH)3納戸色;Cr23緑色、CrO3暗赤針状、[CrO(O22]OEt2青色、CrO2Cl2暗赤色液体、Na2Cr27,K2CrO7橙赤色、Ag2CrO4ブリックレッド↓;BaCrO4黄色↓;PbCrO4黄色↓。
【0090】
マゼンタCr2(SO43・18H2O→緑色Cr2(SO43・6H2O→ピンク色Cr2(SO43
【0091】
暗緑色[Cr(H2O)4Cl2]Cl−冷却HCl→紫色[Cr(H2O)6]Cl3−エーテルHCl→薄緑色[Cr(H2O)5Cl]Cl2
【0092】
[Cr(H2O)63+紫色[Cr(H2O)4(NH323+マゼンタ、[Cr(H2O)3(NH333+桃色、[Cr(H2O)2(NH343+橙赤色、[Cr (NH352O]3+オレンジ色、[Cr(NH363+黄色。
【0093】
モリブデン、タングステン:MoO3白色:茶色MoCl3;緑色MoCl5;MoS3茶色↓;(NH43[P(Mo1240)]・6H2O黄色結晶状↓;WO3暗黄色;H2WO4・xH2O白色膠質。
【0094】
マンガン亜族(VIIB族元素):
【0095】
マンガン化合物:Mn2+肉紅;Mn3+紫紅;MnO42-緑色;MnO4-紫色;MnO3+鮮緑色;Mn(OH)2白色↓;MnO(OH)2茶色↓;MnO2黒色↓;硫酸マンガン(MnSO4)白色結晶体;マンガン塩六水化物(MnX2・6H2, X=ハロゲンNO3,ClO4)ピンク色;MnS・nH22肌色↓;無水MnS濃緑色;MnCO3白色↓;Mn3(PO42白色↓;KMnO4マゼンタ;K2MnO4緑色;K2[MnF6]金色結晶体;Mn27茶色油状液体。
【0096】
テクネチウム、レニウム:略。
【0097】
鉄族(第4周期VIII族元素):
【0098】
鉄化合物:Fe2+ 淺緑;[Fe(H2O)63+ 淺紫;[Fe(OH)(H2O)52+ 黄;FeO42- 紫紅;FeO 黒;Fe23 暗赤色;Fe(OH) 2白色↓;Fe(OH) 3赤褐色↓;FeCl3またはFeCl2結晶 赤褐色 青;無水FeSO4白色;FeSO4・7H2O緑色;K4 [Fe(CN)6](黄血塩)黄色結晶;K3[Fe(CN)6](赤血塩)赤色結晶;Fe[Fe(CN)6]フェロシアン化第二鉄↓;Fe[Fe(CN) 6]黒色↓;Fe(C552 (フェロセン)オレンジ色結晶;M2Fe6(SO44(OH)12 (ジャロサイト、M=NH4, Na, K)淡黄色結晶;Fe(CO) 5黄色液体。
【0099】
コバルト化合物Co2+ピンク色;CoOセージグリーン;Co34黒色;Co(OH) 3茶色↓;Co(OH) 2ピンク色↓;Co(CN) 2赤色;K4[Co(CN)6]紫色結晶;Co2 (CO) 8黄色結晶;[Co(SCN) 64-紫色;
【0100】
塩化コバルト脱水変色:ピンク色CoCl2・6H2O−325K→マゼンタCoCl2・2H2O−3l3K→青紫色CoCl2・H2O−393K→青色CoCl2
【0101】
ニッケル化合物:Ni2+鮮緑色;[Ni(NH362+紫色;Ni(OH)2緑色↓;Ni(OH) 3黒色↓;無水Ni(II)塩 黄色;Na2[Ni(CN)4]黄色;K2[Ni(CN)4]オレンジ色;Ni(CO) 4無色液体。
【0102】
白金系元素(第5、第6周期VIII族):
【0103】
Os 青灰色揮発しやすい固体;Pd↓(aq)黒色;OsO4無色特殊臭いを有する気体;H2PtCl6橙赤色水晶体;Na2PtCl6橙赤色水晶体;M2PtCl6(M=K,Rb,Cs,NH4) 黄色↓。
【0104】
液体電気変色素子の変色原理を詳細説明するため、一例として、鉄族(VIIIB)の二塩化鉄(FeCl2) およびメチレンブルーの場合、溶剤はジメチルスルホキシド(DMSO)を用いて、相補体系の電気変色溶液を形成する。二塩化鉄の水晶粒子の色は青色(Fe2+)であり、表面酸化によって赤茶色 (Fe3+はレモン色)を形成する。もし、二塩化鉄を溶剤に溶かすと、酸化によってFe2+からFe3+に変化し、溶剤はレモン色に変色する。第1透明導電素子222、第2透明導電素子224、第3透明導電素子226または第4透明導電素子228から電子の提供により、透明導電素子付近部のメチレンブルー分子が電子を得て、還元反応を引き起こし、メチレンブルーは自由基に変わる。これに対して、外部からの電圧を奪われると、Fe3+とメチレンブルー自由基の電位差は異なるため、すなわち、メチレンブルー自由基の電位はFe3+より低いことから、電子は自主的にメチレンブルー自由基からFe3+に伝送され、レモン色Fe3+は青色Fe2+に還元し、第1電気変色素子223と第2電気変色素子227は還元によりイオン価を改変し、レモン色から青色に変わり、色を深める効果を実現し、視差バリアを形成する。第1透明導電素子222、第2透明導電素子224、第3透明導電素子226または第4透明導電素子228の電子は短絡または逆方向電圧の負荷がなくなると、第1電気変色素子223または第2電気変色素子227が酸化によってイオン価を改変したことで、青色からレモン色に変色し、褪色効果を実現する。このほか、第1電気変色素子223及び第2電気変色素子227の厚みを制御することにより、レモン色を透明無色に近い効果を実現できる。このほか、溶液の濃度、電位差、溶液の極性、PH値、両極間の距離と誘電係数の差を調節することによって、青色、紫色、ピンク色、レモン色などの色表示ができる。
【0105】
第1電気変色素子223と第2電気変色素子227の材料はさらに、少なくとも一種の非活性導電塩を含み、前記導電塩はリチウム、ナトリウムまたはテトラアルキルアミン塩から選択する。
【0106】
制御素子23はそれぞれ第1電気変色素子222、第2電気変色素子224、第3透明導電素子226及び第4透明導電素子228に電気導通し、導電素子のバイアス電圧を制御する。
【0107】
感知素子24は制御素子23に電気導通され、感知素子24は立体映像表示装置2が水平基準面に対する方向を検出する。本実施例において、感知素子24はジャイロ装置(Gyroscope)または光電式の方向センサーである。ただし、この限りでない。
【0108】
引き続き、図6乃至図9に示した本発明の立体映像表示装置の立体図、電気変色素子の第1変色態様図、立体映像結像の第1態様図と立体映像結像の第2態様図を参照して説明する。
図に示すように、立体映像表示装置2は自らの画面の平面を基準面に定義し、この基準面に垂直する軸方向を回転基軸と定義し、この基準面の水平の軸方向と垂直の軸方向をそれぞれ水平方向と垂直方向と定義する。すなわち、回転基軸に対して、1/4周を回転するたびに、第1、第2透明導電素子222、224のバイアス電圧を改変し、水平方向または垂直方向の視差バリアを切り換える。たとえば、立体映像表示装置2が水平方向に置かくとき、制御素子23よりバイアス電圧をそれぞれ第3透明導電素子226と第4透明導電素子228に印加される。第2電気変色素子227は第3透明導電素子226または第4透明導電素子228の電子移動により価電子が変化し、第2電気変色素子227が褪色状態から変色状態に変わり、視差バリアを形成する。これにより、表示モジュール21より形成する左目用の映像Lと右目用の映像Rによって重ね合わせた多重映像は、視差バリアより形成する遮光区域を通過した後、一部の重ね映像区域は排除されて、肉眼で視聴するとき干渉縞は発生しない。人間の目に両眼視差(Binocular Disparity)を有するため、左目用の映像Lと右目用の映像Rはそれぞれ左目と右目によって受信した後の結像の差異は被観察物体の深さを検出および判断され、脳内にて立体映像に融合される。
【0109】
引き続き、図10と図11に示した本発明の立体映像表示装置実施例1回転後の立体図と、電気変色素子の第2電気変色態様図を参照して説明する。
使用者が立体映像表示装置を回転して、定義した基準面に対して垂直方向に置くとき、感知素子24より検出信号241を制御素子23に伝送することによって、制御素子23よりバイアス電圧を第1透明導電素子222または第2透明導電素子224に印加すると共に、第3透明導電素子226または第4透明導電素子228の電子を短絡するか、または逆方向電圧の負荷を解除する。このとき、第2電気変色素子227は価電子の改変によって、着色状態から褪色状態に変わり、第2電気変色素子227より形成する視差バリアが消えて、第1電気変色素子223は価電子の改変によって、褪色状態から着色状態に変わり、視差バリアを形成する。これにより、表示モジュール21より形成する左目用の映像Lと右目用の映像Rによって重ね合わせた多重映像は、視差バリアより形成する遮光区域を通過した後、一部の重ね映像区域は排除されて、肉眼で視聴するとき干渉縞は発生せず、脳内で立体映像に融合される。
【0110】
図12乃至図14に示した本発明の立体映像表示装置実施例2のブロック図、本発明の電気変色モジュール分解図及び本発明の電気変色モジュールの断面視図を参照して説明する。
図において、立体映像表示装置3は、表示モジュール31、電気変色モジュール32、制御素子33と感知素子34、とを備える。そのうち、感知素子34より検出信号341を制御素子33に伝送する。
【0111】
電気変色モジュール32は第1透明基板321、第1透明導電素子322、第1電気変色素子323、第2透明導電素子324、第2透明基板325、第3透明導電素子32、第2電気変色素子327、第4透明導電素子32と第3透明基板329、とを含める。
【0112】
本実施例において、表示モジュール31、制御素子33、感知素子34、第1透明基板321、第1電気変色素子323、第2電気変色素子325、第2透明導電素子426と第2透明基板427の構造と材料は実施例1に同じのため、ここでの説明を省略する。
【0113】
本実施例と実施例1と異なる点は、フォトレジストまたは二酸化ケイ素からなるバリア層を設ける必要はなく、そのまま透明導電素子をバリア部に延在する方式にて、電場効果によって、溶液形の第1電気変色素子323および第2電気変色素子327を阻止して置き、クロストーク(cross talk)を防止しグリッド状を形成する。第1透明導電素子322は上向きにして、間隔置きに複数の第1バリア部3221を延在し、第1透明導電素子324は下向きにして、間隔置きに複数の第2バリア部3241を延在することにより、第1電気変色素子323を第1バリア部3221と第1バリア部3241との間に収容され、第3透明導電素子326は上向きに、複数の第3バリア部3261を延在し、第4透明導電素子328は下向きに複数の第4バリア部3281を延在することにより、第2電気変色素子327をそれぞれ第3バリア部3261と第4バリア部3281との間に収容する。このほか、第1バリア部3221は第2透明導電素子324と接触されない。第2バリア部3241は第1透明導電素子322と接触されない。第3バリア部3261は第4透明導電素子328と接触されない。第4バリア部3281は第3透明導電素子326と接触されない。さらに、第1電気変色素子323と第2電気変色素子327はガラス、プラスチック、金属、UVグルーまたはその他固化のぐる材によって第1電気変色素子323を第1、第2透明基板の間(図示しない)にパッケージし、第2電気変色素子327を第2、第3透明基板の間(図示しない)にパッケージする。
【0114】
図15乃至図17に示した本発明の立体映像表示装置実施例3のブロック図、本発明の電気変色モジュールの分解図、電気変色モジュールの断面視図を参照して説明する。
図において、立体映像表示装置4は、表示モジュール41、電気変色モジュール42、制御素子43と感知素子44、とを備える。感知素子44より検出信号441を制御素子43に伝送する。
【0115】
電気変色モジュール42は第1透明基板421、第1透明導電素子422、複数の第1電気変色素子423、一つの第2透明導電素子424、第2透明基板425、第3透明導電素子426、複数の第2電気変色素子427、一つの第4透明導電素子42と第3透明基板429、とを備える。
【0116】
本実施例において、表示モジュール41、制御素子43、感知素子44、第1透明基板421、第1透明導電素子422、第2電気変色素子424、第2透明基板425、第3透明導電素子426、第4透明導電素子428、第3透明基板429の構造ならび機能は、実施例1に同じのため、ここでの説明を省略する。
【0117】
本実施例と実施例1との違い点は、第1電気変色素子423と第2電気変色素子427は電気変色材料に電解質材料をドープしてなる。材料は液体、ゲル状態または固体から選択する。液体でない電気変色材料は、バリア素子またはバリア部を取り付ける必要はないが、構造強度の強化、使用寿命を延長するために、さらに第1、第2電気変色材料423、427との間にバリア素子(図示しない)を取り付けても良い。
【0118】
そのうち、電気変色材料は陽極変色の遷移金属酸化物、陰極変色の遷移金属酸化物、陰/陽極変色の遷移金属酸化物または有機電気変色材料のいずれかを選択し、前述材料を電解質からなる複合材にドープする。
【0119】
そのうち、陽極変色(anodic coloration)の遷移金属酸化物は酸化クロム(Cr23)、ニッケル酸化物(NiOx)、インジウム酸化物(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル[Ni(OH)2]、五酸化タンタル(Ta25)とフェロシアン化第二鉄(Fe[Fe(Cn)63)より組み合わせるグループのいずれかである。
【0120】
陰極着色(cathodic coloration)の材料は酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデム(MoO3)、酸化ニオブ(Nb23)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)および五酸化タンタル(Ta25)より組み合わせる陰極着色(cathodic coloration)遷移金属酸化物グループのいずれかを選択する。
【0121】
そのうち、陰/陽極変色(catholic/anodic coloration)の遷移金属酸化物は酸化バナジウム(V22)、酸化ロジウム(Rh23)と酸化コバルト(CoOx)より組み合わせるグループのいずれかである。
【0122】
前述有機電気変色材料はビピリジル(bipyridyls)、ビオローゲン(viologen)、アントラキノン(Anthraquinone)、テトラチアフルバレン(Tetrathiafulvalene)またはピラゾロン(pyrazolone)酸化還元形化合物とその派生物、あるいはポリアセチレン(Polyacetylene)、ポリアリニン(Polyaniline)、ポリピロール(Polypyrrole)、ポリチオフェン(Polythiophene)、ポリ−3−アルキルチオフェン(Poly−3−alkylthiophene)、ポリフラン(Polyfuran)、ポリフェニレン(Polyphenylene)、芳香族ポリアミド/ポリイミドまたはポリフェニレンビニレン(Polyphenylenevinylene)導電重合物とその派生物、もしくはポリ金属錯体化合物とその派生物、または遷移金属とランタン系元素の配位錯体化合物とその派生物、もしくは金属フタロシアニンとその派生物、またはフェロセン(Ferrocene)、鉄のチオシアン酸塩[iron(III)thiocyanate]を水溶液に溶かし、ヘキサシアノ鉄酸塩(hexacyanoferrate)をテトラシアノキノンに溶かし、またはテトラチオン酸塩溶をシアノメタンに溶かせる。
前述電気変色材料が固体のとき、第1電気変色素子423を第1透明基板421または第2透明基板425に設ける方法は、ゾルゲル(Sol−gel)法、真空スパッタリング(Sputtering)法、電気めっき(Plating)法、スクリーン印刷、吹き付け、陽極酸化(Anodizing)法、光重合(photopolymerization)法、電気泳動法、電気化学析出法またはレーザー蝕刻法より選択できる。
【0123】
第2電気変色素子427を第2透明基板425または第3透明基板429に設ける方法は、ゾルゲル(Sol−gel)法、真空スパッタリング(Sputtering)法、電気めっき(Plating)法、スクリーン印刷、吹き付け、陽極酸化(Anodizing)法、光重合(photopolymerization)法、電気泳動法、電気化学析出法またはレーザー蝕刻法より選択できる。
【0124】
そのうち、異なる遷移金属酸化物における電気変色材料の分類は下表1に示す。
【0125】
【表1】

【0126】
そのうち、電解質材料は過塩素酸リチウム(LiClO4)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)またはケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)などである。
【0127】
図18乃至図20に示した本発明の立体映像表示装置実施例4のブロック図、本発明の電気変色モジュールの分解図及び断面視図を参照して説明する。
図に示すように、立体映像表示装置は、表示モジュール51、電気変色モジュール52、制御素子53と感知素子54、とを備える。
【0128】
電気変色モジュール52は第1透明基板521、複数の第1透明導電素子522、複数の第1電気変色素子523、複数の第2透明導電素子524、一つの第2透明基板525、複数の第3透明導電素子526、複数の第2電気変色素子527、複数の第4透明導電素子528と一つの第3透明基板529、とを備える。
【0129】
本実施例と実施例3との違い点は第1透明導電素子522と第2透明導電素子524は複数あり、交差して第1透明基板521と第2透明基板525との間に配列することにより、各第1電気変色素子523をそれぞれ第1透明導電素子522と第2透明導電素子524との間に対応させ、第3透明導電素子526と第4透明導電素子528は複数あり、交差して第2透明基板525と第3透明基板529との間に配列することにより、各第2電気変色素子527をそれぞれ第3透明導電素子526と第4透明導電素子528との間に対応させ、第1透明導電素子522と第2電気変色素子524に異なるバイアス電圧を印加し、第1電気変色素子523をバイアス電圧の変化に従って変色または褪色する。第3透明導電素子526と第4透明導電素子528に異なるバイアス電圧を印加し、第2電気変色素子527をバイアス電圧の変化に従って変色または褪色させ、視差バリアを形成する。
【0130】
図21と図22に示した本発明の立体映像表示装置実施例5電気変色モジュールの分解図及び断面視図を参照して説明する。
本発明もう一つの設置方式は、電気変色モジュールはそのうち一つの基板のみに透明導電素子を設ける。一例として、第1透明基板621は複数に間隔置きに第5透明導電素子622を配列しており、第2透明基板625は複数に間隔置きに第6透明導電素子626を配列している。かつ第5透明導電素子622と第6透明導電素子626は異なる方向に設置されている。ただし、直交して配置することが好ましい。第1電気変色素子623は第1透明基板621と第2透明基板625との間に設置され、第2電気変色素子627は第2透明基板625と第3透明基板629との間に設置されている。第5、第6透明導電素子622、626の電極設計は図23A、23Bに示すように、交互に正、負電圧を印加するか、または図24A、24Bに示すように、負電圧を帯びる透明導電素子はS字型により設置し、正電圧を帯びる透明導電素子は交差して負極間に設置し、かつ負極を帯びる透明導電素子によって被せる。この種の設計は、電界効果を解決しクロストーク(cross talk)は発生しないと共に、電気変色素子はより均一な変色ができる。
【0131】
図25と図26に示した本発明の立体映像表示装置の実施例6に使用された電気変色モジュールの分解図及び断面視図を参照して説明する。
本実施例において、第1透明基板721、第5透明導電素子722、第1電気変色素子723、第2透明基板725、第2透明導電素子726、第2電気変色素子727、第6透明導電素子と第3透明基板729の設置方式及び構造は実施例5に同じである。異なる点は透明導電素子722、726の表面はさらに複数の第1、第2シールド素子7231、7271を設け、透明導電素子722、726の上部表面をシールドする。よって、電気変色素子723、727が変色するときには、透明導電素子722、726それぞれ正、負極の間の区域に制限される。
【0132】
図27と図28に示した本発明の立体映像表示装置実施例7電気変色モジュールの分解図及び断面視図を参照して説明する。
本実施例において、第1透明基板821、第1透明導電素子822、第1電気変色素子823、第2透明基板825、第2電気変色素子827と第3透明基板829の設置方式及び構造は前述実施例に同じである。異なる点は、映像のクロストーク(crosstalk)効果を防止するため、第2、第3透明基板の下部表面はさらに少なくとも一つの第7、第8透明導電素子824、828を設け、第5、第6透明導電素子822、826の電圧印加は交互に正、負電圧の印加に対して、第7、第8透明導電素子824、828は第1電気変色素子823と第2電気変色素子827に正電圧しか与えていない。電気変色素子の変色区域を負極の表面またはその周辺部に制限することを目的としている。
【0133】
図29と図30に示した本発明の立体映像表示装置実施例8電気変色素子の分解図及び断面視図を参照して説明する。
本実施例において、第1透明基板921、第1透明導電素子922、第1電気変色素子923、第2透明基板925、第2透明導電素子927と第3透明基板929の設置方式及び構造は実施例7に同じである。異なる点は透明導電素子922、926の表面はさらに複数の第1、第2シールド素子9231、9271を設け、透明導電素子926、926の上部表面をシールドする。よって、電気変色素子923、927が変色するときには、透明導電素子922、926それぞれ正、負極の間の区域に制限される。
【0134】
以上に説明したものは、本発明の好ましい実施例であり、本発明の実施範疇に制限を加わるものではない。当技術に熟知するものは、本発明の精神と範疇を逸脱されない、いかなる等効果変化と修飾とも、本発明の実用新案請求範囲に含まれる。
【0135】
以上に説明された通り、本発明による立体映像表示装置及びその電気変色モジュールは特許の発明性を有し、産業上の利用価値を有する。よって、発明者は特許法により、特許出願を提出する。
【符号の説明】
【0136】
1 立体映像表示装置
11 シャッター式メガネ
12 液晶表示パネル
13 バックライト
2 立体映像表示装置
21 表示モジュール
22 電気変色モジュール
221 第1透明基板
222 第1透明導電素子
2220 第1バリア素子
2221 第2バリア素子
223 第1電気変色素子
224 第2透明導電素子
225 第2透明基板
226 第3透明導電素子
227 第2電気変色素子
228 第4透明導電素子
229 第3透明基板
23 制御素子
24 感知素子
241 検出信号
3 立体映像表示装置
31 表示モジュール
32 電気変色モジュール
321 第1透明基板
322 第2透明基板
3221 第1バリア部
323 第1電気変色素子
324 第2透明導電素子
3241 第2バリア部
325 第2透明基板
326 第3透明導電素子
3261 第3バリア部
327 第2電気変色素子
328 第4透明導電素子
3281 第4バリア部
329 第3透明基板
33 制御素子
34 感知素子
341 検出信号
4 立体映像表示装置
41 表示モジュール
42 電気変色モジュール
421 第1透明基板
422 第1透明導電素子
423 第1電気変色素子
424 第2透明導電素子
425 第2透明基板
426 第3透明導電素子
427 第2電気変色素子
428 第4透明導電素子
429 第3透明基板
43 制御素子
44 感知素子
441 検出信号
51 表示モジュール
52 電気変色モジュール
521 第1透明基板
522 第1透明導電素子
523 第1電気変色素子
524 第2透明導電素子
525 第2透明基板
526 第3透明導電素子
527 第2電気変色素子
528 第4透明導電素子
529 第3透明基板
53 制御素子
54 感知素子
61 表示モジュール
62 電気変色モジュール
621 第1透明基板
622 第5透明導電素子
623 第1電気変色素子
625 第2透明基板
626 第6透明導電素子
627 第2電気変色素子
629 第3透明基板
71 表示モジュール
72 電気変色モジュール
721 第1透明基板
722 第5透明導電素子
723 第1電気変色素子
7231 第1シールド素子
725 第2透明基板
726 第6透明導電素子
727 第2電気変色素子
7271 第2シールド素子
729 第3透明基板
81 表示モジュール
82 電気変色モジュール
821 第1透明基板
822 第5透明導電素子
823 第1電気変色素子
824 第7透明導電素子
825 第2透明基板
826 第6透明導電素子
827 第2電気変色素子
828 第8透明導電素子
829 第3透明基板
91 表示モジュール
92 電気変色モジュール
921 第1透明基板
922 第5透明導電素子
923 第1電気変色素子
9231 第1シールド素子
924 第7透明導電素子
925 第2透明基板
926 第6透明導電素子
927 第2電気変色素子
9271 第2シールド素子
928 第8透明導電素子
929 第3透明基板
L 左目用の映像
R 右目用の映像
S 立体映像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気変色モジュールであって、
第1透明基板と、
前記第1透明基板の一端に設ける第1透明導電素子と、
前記第1透明導電素子の一端に設ける複数の第1電気変色素子と、
前記第1電気変色素子の一端に設ける第2透明導電素子と、
前記第2透明導電素子の一端に設ける第2透明基板と、
前記第2透明基板の一端に設ける第3透明導電素子と、
前記第3透明導電素子の一端に設け、前記第1電気変色素子と正交して配列する複数の前記第2電気変色素子と、
前記第2電気変色素子の一端に設ける第4透明導電素子と、
前記第4透明導電素子の一端に設ける第3透明基板と、
前記第1電気変色素子の間に間隔置きに設ける複数の第1バリア素子と、
間隔置きに前記第2電気変色素子の間に設ける複数の第2バリア素子、とを備え、
前記第1バリア素子と前記第2バリア素子の設置方向は、第1電気変色素子と前記第2電気変色素子に同じであり、
前記第1電気変色素子は前記第1透明導電素子または前記第2透明導電素子から電子の提供によって、前記第1電気変色素子のイオン価を改変し色変化を引き起し、前記第2電気変色素子は前記第3透明導電素子または前記第4透明導電素子から電子の提供によって、前記第2電気変色素子のイオン価を改変し、色変化を引き起こすことを特徴とする、電気変色モジュール。
【請求項2】
前記第1、第2透明導電素子が複数あるときは、前記第1透明導電素子と前記第2透明導電素子を間隔置きに前記第1透明基板と前記第2透明基板の間に配列することにより、各前記第1電気変色素子が対応する前記第1透明導電素子と前記第2透明導電素子の間に位置し、前記第3、第4透明導電素子が複数あるときは、前記第3透明導電素子と前記第4透明導電素子は間隔置きに、前記第2透明基板と前記第3透明基板との間に設置することにり、各前記第2電気変色素子が対応する前記第3透明導電素子と前記第4透明導電素子の間に位置することを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項3】
前記第1透明導電素子は上向きに複数の第1バリア部を延在し、前記第2透明導電素子は下向きに複数の第2バリア部を延在し、前記第3透明導電素子は上向きに複数の第3バリア部を延在し、前記第4透明導電素子は下向きに複数の第4バリア部を延在することを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項4】
電気変色モジュールであって、
第1透明基板と、
間隔置きに前記第1透明基板の一端に配列する複数の第5透明導電素子と、
前記第5透明導電素子の一端に設ける第1電気変色素子と、
前記第1電気変色素子の一端に設ける第2透明基板と、
間隔置きに前記第2透明基板の一端に配列する複数の第6透明導電素子と、
前記第6透明導電素子の一端に設ける第2電気変色素子と、
前記第2電気変色素子の一端に設ける第3透明基板、とを備え、
前記第5透明導電素子と前記第6透明導電素子は正交して設けられ、前記第1電気変色素子は前記第5透明導電素子から電子の提供によって、前記第1電気変色素子のイオン価を改変し色変化を引き起し、前記第2電気変色素子は前記第6透明導電素子から電子の提供によって、前記第2電気変色素子のイオン価を改変し、色変化を引き起こすことを特徴とする、電気変色モジュール。
【請求項5】
前記第5透明導電素子は交互に正、負電圧を前記第1電気変色素子に印加し、前記第6透明導電素子は交互に正、負電圧を前記第2電気変色素子に印加することを特徴とする、請求項4記載の電気変色モジュール。
【請求項6】
前記第5、第6透明導電素子の上部表面はさらに、複数の第1、第2シールド素子を設けることを特徴とする、請求項5記載の電気変色モジュール。
【請求項7】
前記第1、第2シールド素子の材料はフォトレジストまたは二酸化ケイ素であることを特徴とする、請求項6記載の電気変色モジュール。
【請求項8】
第7透明導電素子と第8透明導電素子をさらに備え、前記第7透明導電素子を前記第2透明基板の下部表面に設け、前記第8透明導電素子を前記第3透明基板の下部表面に設けることを特徴とする、請求項5記載の電気変色モジュール。
【請求項9】
前記第7、第8透明導電素子より、前記第1電気変色素子と前記第2電気変色素子に正電圧を印加することを特徴とする、請求項8記載の電気変色モジュール。
【請求項10】
前記第1電気変色素子と前記第2電気変色素子は、無機電気変色材料と有機電気変色材料を混ぜ合わせて溶液に溶かしてなることを特徴とする、請求項1または請求項4記載の電気変色モジュール。
【請求項11】
前記無機電気変色材料は遷移元素の酸化物、硫化物、塩化物、水酸化物などの無機派生物であることを特徴とする、請求項10記載の電気変色モジュール。
【請求項12】
前記遷移元素はスカンジウム亜族(IIIB)、チタニウム亜族(IVB)、クロム亜族(VIB)、マンガン亜族(VIIB)、鉄族(VIII)、銅亜族(IB)、亜鉛亜族(IIB)または白金族(VIII)材料からなることを特徴とする、請求項11記載の電気変色モジュール。
【請求項13】
前記無機電気変色材料はハロゲン族(VIIA)、酸素族(VIA)、窒素族(VA)、カーボン族(IVA)、ホウ素族(IIIA)、アルカリ土族(IIA)、アルカリ金属族(IA)の酸化物、硫化物、塩化物、水酸化物などの無機派生物であることを特徴とする、請求項10記載の電気変色モジュール。
【請求項14】
前記無機電気変色材料は塩化第一鉄(FeCl2)、塩化第二鉄(FeCl3)、三塩化チタン(TiCl3)または四塩化チタン(TiCl4)、塩化ビスマス(III)(BiCl3)、塩化銅(CuCl2)または臭化リチウム(LiBr)であることを特徴とする、請求項10記載の電気変色モジュール。
【請求項15】
前記有機電気変色材料は酸化還元指示薬、酸塩基指示薬またはその他有機化合物であることを特徴とする、請求項10記載の電気変色モジュール。
【請求項16】
前記酸化還元指示薬はメチレンブルー(Methylene blue, C1618ClN3S・3H2O)、ビオローゲン(Viologen)、N−フェニルアントラニル酸(n−phenylanthranilic acid, C1311NO2)、ジフェニルアミンスルホン酸ナトリウム(C1210NNaO3S)、ジクロロフェノールインドフェノールナトリウム(dichlorophenol indophenol sodium, C126Cl2NNaO2)、N,N’−ジフェニルベンジジン(N,N’−Diphenylbenzidine,C20202)であることを特徴とする、請求項15記載の電気変色モジュール。
【請求項17】
前記酸塩基指示薬はバリアミンブルーBジアゾニウム塩(Variamine Blue B Diazonium salt,C1312ClN3O)であることを特徴とする、請求項15記載の電気変色モジュール。
【請求項18】
前記有機化合物は7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(7,7,8,8−Tetracyanoquinodimethane)またはフェロセン[Fe(C552]であることを特徴とする、請求項15記載の電気変色モジュール。
【請求項19】
前記溶剤はジメチルスルホキシド[(CH32SO]、炭酸プロピレン(C463)、水(H2O)、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、シアン化エチル、ベンゾニトリル、グルタロニトリル、メチルグルタロニトリル、3,3’−オキシジプロピオニトリル、ヒドロキシプロピオニトリル、ジメチルホルムアミ、N−メチルピロリジンケトン、スルホラン、3−メチルスルホランまたはその混合物から選択することを特徴とする、請求項10記載の電気変色モジュール。
【請求項20】
前記第1電気変色素子と前記第2電気変色素子は電気変色材料に電解質材料をドープしてなることを特徴とする、請求項1または請求項4記載の電気変色モジュール。
【請求項21】
前記電気変色材料は陽極変色(anodic coloration)、陰極変色(cathodic coloration)、陰/陽極変色(cathodic/anodic coloration)より組み合わせる遷移金属酸化物グループまたは有機電気変色材料のいずれかを選択することを特徴とする、請求項20記載の電気変色モジュール。
【請求項22】
前記遷移金属酸化物は、水酸化ニッケル[Ni(OH)2]、五酸化タンタル(Ta25)とフェロシアン化第二鉄(Fe[Fe(Cn)63)、酸化タングステン(WO3)、酸化バナジウム(V22)、酸化ニオブ(Nb23)、酸化チタニウム(TiO2)のいずれかを選択することを特徴とする、請求項21記載の電気変色モジュール。
【請求項23】
前記有機電気変色材料は酸化還元化合物、導電重合物、高分子金属錯体、遷移金属とランタン系の配位子錯体、金属フタロシアニンなど及びその派生物であることを特徴とする、請求項20記載の電気変色モジュール。
【請求項24】
前記有機電気変色材料はビピリジル(bipyridyls)、ビオローゲン(viologen)、ポリアセチレン(Polyacetylene)、ポリアニリン(Polyaniline)、ポリピロール(Polypyrrole)、ポリチオフェン(Polythiophene)、フェロセン(Ferrocene)、鉄のチオシアン酸塩[iron(III)thiocyanate]を水溶液に溶かし、ヘキサシアノ鉄酸塩をテトラシアノキノンに溶かし、またはテトラチオン酸塩をシアノメタンに溶かすことを特徴とする、請求項23記載の電気変色モジュール。
【請求項25】
前記液体電解質は過塩素酸リチウム(LiClO4)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化ナトリウ(NaOH)またはケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)のいずれかを選択することを特徴とする、請求項20記載の電気変色モジュール。
【請求項26】
前記第1電気変色素子と前記第2電気変色素子はさらに、電解質または高分子化合物を含めることを特徴とする、請求項1または請求項4記載の、電気変色モジュール。
【請求項27】
前記電解質は過塩素酸リチウム(LiClO4)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化ナトリウ(NaOH)またはケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)のいずれかを選択することを特徴とする、請求項26記載の電気変色モジュール。
【請求項28】
前記高分子化合物は高フッ化樹脂、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)(PAMAS)、ポリビニルアルコールリン酸(PAVA)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリエチレンイミン(PEI)、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(Tetrabutylammonium tetrafluoroborate)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、フェニルリン酸(Phenyl Acid Phosphate, PAP)、ポリビニルピロリドン(PVP)のうち一種または複数種の混合物を選択することを特徴とする、請求項26記載の電気変色モジュール。
【請求項29】
前記バリア素子はフォトレジスト(photoresist)または二酸化ケイ素(SiO2)であることを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項30】
前記第1電気変色素子と前記第2電気変色素子はさらに、リチウム、ナトリウムまたはテトラアルキルアミン塩の非活性導電塩を含めることを特徴とする、請求項1または請求項4記載の電気変色モジュール。
【請求項31】
立体映像表示装置であって、
左目用の映像と右目用の映像を形成する表示モジュールと、
請求項1乃至請求項4の何れかに記載の前記電気変色モジュールと、
第1透明導電素子、第2透明導電素子、第3透明導電素子及び第4透明導電素子にそれぞれ電気導通する制御素子は、前記制御素子は前記透明導電素子の電圧の切り換えに提供し、前記第1電気変色素子は前記第1透明導電素子と前記第2透明導電素子の電圧変化によって、変色/褪色を制御し、前記第2電気変色素子は前記第3透明導電素子及び第4透明導電素子の電圧変化によって、変色/褪色を制御し、
前記制御素子と導通され、前記立体映像表示装置の回転方向を検出し、前記検出信号を前記制御素子に伝送することにり、前記第1電気変色素子または前記第2電気変色素子を変色させ、視差バリアを形成する感知素子、とを備える、立体映像表示装置。
【請求項32】
前記感知素子はジャイロ装置(Gyroscope)または光電式の方向センサーであることを特徴とする、請求項31記載の立体映像表示装置。
【請求項33】
立体映像表示装置であって、
左目用の映像と右目用の映像を形成する表示モジュールと、
請求項1乃至請求項4の何れかに記載の前記電気変色モジュールと、
それぞれ前記第5透明導電素子と前記第6透明導電素子に電気導通され、前記透明導電素子の電圧を切り換える制御素子と、
前記制御素子と導通され、前記立体映像表示装置の回転方向を検出し、前記検出信号を前記制御素子に伝送することにより、前記第1電気変色素子または前記第2電気変色素子を変色させ、前記視差バリアを形成する感知素子、とを備えることを特徴とする、立体映像表示装置。
【請求項34】
前記感知素子はジャイロ装置(Gyroscope)または光電式の方向センサーであることを特徴とする、請求項33記載の立体映像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23A】
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【図23B】
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【図24A】
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【図24B】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2012−133305(P2012−133305A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−99511(P2011−99511)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【出願人】(507294753)介面光電股▲ふん▼有限公司 (29)
【Fターム(参考)】