説明

立体障害アミンを添加したアミン水溶液による、ガスからのCO2の除去

本発明は、少なくとも2つの異なるアミンを有する水溶液を含む、流体フローから酸性ガスを除去するための吸収剤の使用に関する。水溶液中の合計アミン量の50重量%を超える割合の任意のアミンが水溶液中の第1のアミン成分であり、50重量%未満の割合の立体障害アミンが水溶液中の第2のアミン成分である。流体フローを、<200ミリバールの分圧で吸収剤と接触させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、技術的なガスからCOを除去するための吸収剤の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
技術的なガスからCOを除去することは、COが温室効果の主な原因と考えられていることから、CO排出の削減に関して特に重要である。
【0003】
業界では、例えば、サワーガス成分除去のための吸収剤として、アルカノールアミン等の有機塩基の水溶液を用いることが多い。
【0004】
吸収剤は、熱を供給する、減圧する、または好適な助剤によるストリッピングにより再生される。吸収剤は再生されると、サワーガス成分の吸収において再生溶剤として再利用することができる。
【0005】
化石燃料の燃焼による燃料排ガスは、ほぼ大気圧で得られる。燃料排ガス中のCO含量は、典型的に、約3〜13体積%であり、CO分圧は、それに応じて、僅か、0.03〜0.13バールの範囲である。低CO分圧で燃料排ガスからCOを適正に除去するためには、好適な吸収剤は、非常に高いCO吸収能を有するものであるでなければならない。特に、可能な限り高い吸収能はまた、低CO分圧で既に確保されているものとする。
【0006】
吸収剤の吸収能は、吸収剤の必要な循環流量、すなわち、必要な設備のサイズおよびコストを主に決めるものである。吸収剤を加熱および冷却するのに必要なエネルギーは、循環流量に比例するため、溶剤を再生するのに必要な再生エネルギーは、吸収剤の循環流量がうまく減少できるのであれば、かなりの程度まで減少するであろう。
【0007】
単なる吸収能の他に、アミンの熱再生において、吸収中に吸収された二酸化炭素の溶剤に残る量ができる限り少ないことが、アミンのいわゆる循環吸収能にとって極めて重要である。第一級および第二級アミンは、吸収されたCOとカーバメートを主に形成し、これらのカーバメートのかなりの部分は、典型的な再生条件(120℃、2バール)であっても再生されず、溶液中にカーバメートとして残り、これらのアミン溶液の吸収能の特定の部分のみしか、COの除去に用いることができない。
【0008】
このため、一方で、第一級および第二級アミンの利点、すなわち、高吸収能を有し、他方で、典型的な再生条件下で、溶液中の化学的に結合したCOをなるべく残さない吸収剤に対してかなりの需要がある。かかる需要を満たすために、すなわち、かかる吸収剤を利用可能とするために、そして、技術的なガスからCOを除去するかかる方法を提供することが、本発明の目的である。
【0009】
この目的は、
・水溶液の第1のアミン成分を構成する水溶液の合計アミン含量の50重量%を超える割合の任意のアミンと、
・水溶液の第2のアミン成分を構成する合計アミン含量の50重量%未満の割合の立体障害アミンと
の少なくとも2つの異なるアミンの水溶液からなる吸収剤であって、
流体ストリームを、吸収剤と、<200ミリバールの分圧で接触させる、吸収剤の使用により達成される。
【0010】
水溶液の合計アミン含量の任意のアミンの割合は、好ましくは、60重量%〜90重量%、特に、好ましくは、70重量%〜85重量%の範囲である。これに対応して、水溶液の合計アミン含量の立体障害アミンの割合は、1重量%〜40重量%の範囲であり、好ましくは、<15重量%である。
【0011】
好ましい実施形態において、立体障害アミンは、
(i)第三級炭素原子に結合する第一アミノ基を有するアミン、
(ii)第二級または第三級炭素原子に結合する第二アミノ基を有するアミン、および
(iii)第三級または第四級炭素原子が、アミノ基に対して、β位に位置するアミン
を含む群から選択される。
【0012】
ここで、特に好ましい立体障害アミンは、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)である。このために用いることのできる多数のさらなる立体障害アミンは、国際公開第2008/145658A1号パンフレット、米国特許出願公開第2009/0199713A1号明細書、米国特許第4,217,236号明細書、米国特許第5,700,437号明細書、米国特許第6,036,931号明細書および米国特許第6,500,397B1号明細書の文献に開示されている。
【0013】
任意のアミンは、好ましくは、ピペラジンまたはピペラジン誘導体である。
【0014】
本発明のさらなる実施形態において、任意のアミンは、分子中に2つ以上のアミノ基を有するアミンであり、アミノ基は、第一級および第二級構造に、また、混合第一級および第二級構造に存在する。
【0015】
さらなる有利な実施形態において、任意のアミンは、式HN−R2−NH(式中、R2は、C〜Cのアルキル基を表わす)のジアミンである。
【0016】
任意で、任意のアミンは、エチレンジアミン、1,4ジアミノブタン、1,3ジアミノプロパン、1,2ジアミノプロパン、2,2ジメチル−1,3ジアミノプロパン、ヘキサメチレンジアミン、3−メチルアミノプロピルアミン、3−(ジメチルアミノ)プロピルアミン、3−(ジエチルアミノ)プロピルアミン、4−ジメチルアミノブチルアミンおよび5−ジメチルアミノペンチルアミン、1,1,N,N−テトラメチルエタンジアミン、2,2,N,N−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン、N,N’−ジメチル−1,3−プロパンジアミンならびにN,N’ビス(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミンを含む群から選択される。
【0017】
さらなる好ましい実施形態において、任意のアミンは、式R1−HN−R2−NH(式中、R1はC〜Cのアルキルを表わし、R2はC〜Cのアルキル基を表わす)のジアミンである。
【0018】
有利には、任意のアミンはまた、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、トリス(3−アミノプロピル)アミン、トリス(2−アミノエチル)アミン、ビス(3−ジメチルアミノプロピル)アミン、メチル−ビス(2−メチルアミノエチル)アミンを含む群から選択されるポリアルキレンポリアミンである。
任意のアミンは、任意で、第一級または第二級アミン、例えば、2−アミノエタノール(モノエタノールアミン、MEA),N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミン(ジエタノールアミン、DEA)、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)アミン(ジイソプロパノールアミン、DIPA)、2−(メチルアミノ)エタノール、2−(エチルアミノ)エタノール、2−(n−ブチルアミノ)エタノール、2−アミノ−1−ブタノール(2−AB)、3−アミノ−1−プロパノールおよび5−アミノ−1−ペンタノールである。
【0019】
本発明の好ましい実施形態において、任意のアミンは、一般式N(R1)2−n(R2)1+n(式中、R1はアルキル基を表わし、R2はヒドロキシアルキル基を表わす)の第三級アミンまたは一般式(R1)2−n(R2)N−X−N(R1)2−m(R2)(式中、R1はアルキル基を表わし、R2はヒドロキシアルキル基を表わし、Xは酸素により1回または数回中断されたアルキレン基を表わし、nおよびmは0〜2の整数を表わし、または異なる窒素原子に結合した2つの残基R1およびR2は併せてアルキレン基を表わす)の第三級アミンである。ここで、任意のアミンは、ビス−ジメチルアミノエチルエーテル、トリス(2−ヒドロキシエチル)アミン、トリス(2−ヒドロキシプロピル)アミン、トリブタノールアミン、ビス(2−ヒドロキシエチル)−メチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、3−ジメチルアミノ−1−プロパノール、3−ジエチルアミノ−1−プロパノール、2−ジイソプロピルアミノエタノール、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)メチルアミン(メチルジイソプロパノールアミン、MDI PA)、N,N,N’,N’−テトラメチレンジアミン、N,N−ジエチル−N’,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラエチルエチレンジアミン、N,N’,N’−テトラメチルプロパンジアミン、N,N,N’,N’−テトラエチルプロパンジアミン、N,N−ジメチル−N’,N’−ジエチルエチレンジアミン、2−(2−ジメチルアミノエトキシ)−N,N−ジメチルエタンアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2.]オクタン(DABCO)、N,N,N’−トリメチルアミノエチルエタノールアミン、N,N’−ジメチルピペラジンおよびN,N’−ビス(ヒドロキシエチル)ピペラジンを含む群から選択される。特に好ましくは、ビス−ジメチルアミノエチルエーテルが用いられる。
【0020】
使用済み吸収剤は、加熱する、減圧する、溶剤の内部蒸発により生成されるストリッピング蒸気によりストリッピングする、不活性流体でストリッピングする、またはこれらの手段の2つまたは全ての組み合わせにより有利には再生される。
【0021】
測定結果を用いて、本発明をより詳細に以下に説明する。
【0022】
測定したところ、50重量%のHO、37重量%のピペラジンおよび13重量%のAMPの混合物は、例えば、50重量%のHOおよび50重量%のピペラジンの混合物よりも、再生条件(120℃)下で、残渣CO負荷が非常に少ないという意外な結果が明らかとなった。本実施例において、ピペラジンは第二級ジアミンを、AMPは立体障害アミンを構成する。
【0023】
再生条件下での残渣CO負荷は、いわゆる合成方法による120℃の温度での平衡測定により求められ、純粋なピペラジン水溶液について測定された文献からの値と比較された。
【0024】
結果は、アミン溶液の再生中、脱着装置の下部の条件に匹敵する、すなわち、120℃の温度および0.09バールのCO分圧という平衡条件下、大量のピペラジンの他に、少量の立体障害アミン(溶液中の合計アミン含量の28重量%のAMP)も含有する50重量%の合計アミン含量のアミン溶液は、50重量%のピペラジン含量の水溶液よりも、残渣CO含量が大幅に低いことであった(表1参照)。

【0025】
前者の実験において、少量しか立体障害アミンを含有しない(合計アミン含量の28%、72%ピペラジン)アミン溶液の絶対CO吸収性は、ピペラジンしか含有しないアミン溶液の絶対CO吸収性より僅かに低いだけであるということがわかった。
【0026】
このように、0.03バールのCO分圧(<100ミリバールのCO分圧について得られる匹敵する測定値)および40℃の温度でのCO吸収を、ピペラジン水溶液およびピペラジンとAMPの水溶液について求めた。ピペラジンとAMPの第1の溶液は、72%のピペラジンと28%のAMPを、第2の溶液は、28%のピペラジンと72%のAMPを含有していた。パーセンテージの数字は、合計アミン含量中のアミンの割合を指す(表2参照)。

【0027】
立体障害アミンの含量が28%の混合物は、第二級ジアミンの水溶液のみからなる混合物より、COの吸収が僅かに少なくなり得る(8%)だけであることが分かった。しかしながら、立体障害アミンの含量をさらに増加すると、全体の能力が大幅に減少し(純粋なアミン水溶液に比べて、能力は半分のみ)、含量の高い立体障害アミンは、むしろ悪影響を与える。しかしながら、再生条件下で、溶液中の残渣CO含量の大幅な改善を考えると、ある量の立体障害アミンを含有する溶液の場合の循環CO吸収能は、合計アミン含量の50%未満の量で立体障害アミンを含有しない参照溶液の場合よりも大幅に大きいことが顕著になる。
【0028】
立体障害アミンの改善された再生性に対する影響の観察された挙動を、第二級アミンと全く同じように、第一級アミンに適用する場合を明らかにするために、水溶液中の1,3ジアミノプロパンを、例えば、水溶液中の1,3ジアミノプロパンとAMPの混合物と比べた。

この系でも、立体障害アミンを、水溶液中の第一級アミンに加えると、影響は、第二級ジアミン、すなわち、ピペラジンの場合ほど大きくはないが、典型的な再生条件下で、残渣CO負荷が減少することが証明された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体ストリームからサワーガスを除去するための吸収剤の使用において、
前記吸収剤が、
・前記水溶液の第1のアミン成分を構成する前記水溶液の合計アミン含量の50重量%を超える割合の任意のアミンと、
・前記水溶液の第2のアミン成分を構成する合計アミン含量の50重量%未満の割合の立体障害アミンと
の少なくとも2つの異なるアミンの水溶液からなり、
前記流体ストリームを、前記吸収剤と、<200ミリバールの分圧で接触させることを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項2】
請求項1に記載の吸収剤の使用において、前記水溶液の合計アミン含量の前記任意のアミンの割合が、60重量%〜90重量%、好ましくは、70重量%〜85重量%の範囲であることを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項3】
請求項1に記載の吸収剤の使用において、前記水溶液の前記合計アミン含量の前記立体障害アミンの割合が、1重量%〜40重量%の範囲である、好ましくは、<15重量%であることを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の吸収剤の使用において、前記立体障害アミンが、
(i)第三級炭素原子に結合する第一アミノ基を有するアミン、
(ii)第二級または第三級炭素原子に結合する第二アミノ基を有するアミン、および
(iii)第三級または第四級炭素原子が、前記アミノ基に対して、β位に位置するアミン
を含む群から選択されることを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項5】
請求項4に記載の吸収剤の使用において、前記立体障害アミンが、特に好ましくは、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)であることを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の吸収剤の使用において、前記任意のアミンが、ピペラジンまたはピペラジン誘導体であることを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項7】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の吸収剤の使用において、前記任意のアミンが、分子中に2つ以上のアミノ基を有するアミンであり、前記アミノ基が、第一級および第二級構造に、また、混合第一級および第二級構造に存在することを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項8】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の吸収剤の使用において、前記任意のアミンが、式HN−R2−NH(式中、R2は、C〜Cのアルキル基を表わす)のジアミンであることを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項9】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の吸収剤の使用において、前記任意のアミンが、エチレンジアミン、1,4ジアミノブタン、1,3ジアミノプロパン、1,2ジアミノプロパン、2,2ジメチル−1,3ジアミノプロパン、ヘキサメチレンジアミン、3−メチルアミノプロピルアミン、3−(ジメチルアミノ)プロピルアミン、3−(ジエチルアミノ)プロピルアミン、4−ジメチルアミノブチルアミンおよび5−ジメチルアミノペンチルアミン、1,1,N,N−テトラメチルエタンジアミン、2,2,N,N−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン、N,N’−ジメチル−1,3−プロパンジアミンならびにN,N’ビス(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミンを含む群から選択されることを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項10】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の吸収剤の使用において、前記任意のアミンが、式R1−HN−R2−NH(式中、R1はC〜Cのアルキルを表わし、R2はC〜Cのアルキル基を表わす)のジアミンであることを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項11】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の吸収剤の使用において、前記任意のアミンが、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、トリス(3−アミノプロピル)アミン、トリス(2−アミノエチル)アミン、ビス(3−ジメチルアミノプロピル)アミン、メチル−ビス(2−メチルアミノエチル)アミンを含む群から選択されるポリアルキレンポリアミンであることを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項12】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の吸収剤の使用において、前記任意のアミンが、第一級または第二級アミンであることを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項13】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の吸収剤の使用において、前記任意のアミンが、一般式N(R1)2−n(R2)1+n(式中、R1はアルキル基を表わし、R2はヒドロキシアルキル基を表わす)の第三級アミンであることを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項14】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の吸収剤の使用において、前記任意のアミンが、一般式(R1)2−n(R2)N−X−N(R1)2−m(R2)(式中、R1はアルキル基を表わし、R2はヒドロキシアルキル基を表わし、Xは酸素により1回または数回中断されたアルキレン基を表わし、nおよびmは0〜2の整数を表わし、または異なる窒素原子に結合した2つの残基R1およびR2は併せてアルキレン基を表わす)の第三級アミンであることを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項15】
請求項13または14に記載の吸収剤の使用において、前記任意のアミンが、ビス−ジメチルアミノエチルエーテル、トリス(2−ヒドロキシエチル)アミン、トリス(2−ヒドロキシプロピル)アミン、トリブタノールアミン、ビス(2−ヒドロキシエチル)−メチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、3−ジメチルアミノ−1−プロパノール、3−ジエチルアミノ−1−プロパノール、2−ジイソプロピルアミノエタノール、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)メチルアミン(メチルジイソプロパノールアミン、MDI PA)、N,N,N’,N’−テトラメチレンジアミン、N,N−ジエチル−N’,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラエチルエチレンジアミン、N,N’,N’−テトラメチルプロパンジアミン、N,N,N’,N’−テトラエチルプロパンジアミン、N,N−ジメチル−N’,N’−ジエチルエチレンジアミン、2−(2−ジメチルアミノエトキシ)−N,N−ジメチルエタンアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2.]オクタン(DABCO)、N,N,N’−トリメチルアミノエチルエタノールアミン、N,N’−ジメチルピペラジンおよびN,N’−ビス(ヒドロキシエチル)ピペラジンを含む群から選択され、特に好ましくは、ビス−ジメチルアミノエチルエーテルであることを特徴とする吸収剤の使用。
【請求項16】
請求項1乃至15の何れか1項に記載の流体ストリームから二酸化炭素を除去するための吸収剤の使用において、使用済み吸収剤が、
i)加熱する、
ii)減圧する、
iii)溶剤の内部蒸発により生成されるストリッピング蒸気によりストリッピングする、
iv)不活性流体でストリッピングする、
またはこれらの手段の2つまたは全ての組み合わせにより再生されることを特徴とする吸収剤の使用。

【公表番号】特表2013−516304(P2013−516304A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546379(P2012−546379)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【国際出願番号】PCT/EP2010/007839
【国際公開番号】WO2011/082809
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(502099418)ティッセンクルップ ウーデ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (75)
【氏名又は名称原語表記】ThyssenKrupp Uhde GmbH
【住所又は居所原語表記】Friedrich−Uhde−Strasse 15, D−44141 Dortmund, Germany
【Fターム(参考)】