説明

端子接続構造、表示システム、表示媒体および書込装置

【課題】接続時の位置合わせが容易で操作力が小さい端子接続構造、表示システム、表示媒体および書込装置を提供する。
【解決手段】この表示システム1は、表示媒体2にスライドファスナー5A,5Bによってコネクタ4A,4Bを装着できる構成を有し、コネクタ4A,4Bに設けた一端の務歯50A,50Bを表示媒体2に設けた止め具52に差し込み、スライダ51を移動させることにより、表示媒体2側の務歯50A,50Bとコネクタ4A,4B側の務歯50A,50Bとが順次係合し、務歯50A,50Bに形成した端子同士が電気的に接続され、書込装置本体7からケーブル6A,6Bおよびスライドファスナー5A,5Bを介して表示媒体2に画像を書き込むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一方の端子列と他方の端子列とを接続する端子接続構造、並びにその端子接続構造を用いた表示システム、表示媒体および書込装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の表示システムとして、例えば、カードエッジ方式により表示媒体と書込装置を着脱自在に構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この表示システムは、薄型矩形状の液晶パネルに列電極を駆動する駆動回路、および行電極を走査する走査回路を搭載した表示媒体と、表示媒体に着脱自在に装着されるL字状の書込装置とを備える。この構成によれば、表示媒体に駆動回路および走査回路を搭載することにより、表示媒体と書込装置との間の接続用電極数を少なくすることができる。
【0004】
また、従来の他の表示システムとして、例えば、ピングリッドアレイ方式により表示媒体と書込装置を着脱自在に構成したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
この表示システムは、表示媒体の画像表示面と反対側の面に複数の開口部を形成し、それらの開口部の底面に電極端子を配置し、書込装置の表示媒体接続面に先端が開口部の直径よりも少しだけ大きくした突起状の複数の電極端子を設け、表示媒体と書込装置の位置決めを行った後、書込装置の突起状の電極端子を表示媒体の開口部に嵌入して電極端子同士を接続するものである。この構成によれば、表示媒体と同程度の大きさで表示システムを構成することができ、カードエッジ方式と比べて両電極端子の耐摩耗性をそれほど考慮しなくてよいという利点がある。
【特許文献1】特開平2−254420号公報(第3頁左上欄第18行〜左下欄第16行、第4頁左下欄第19行〜右下欄第6行、第1図、第7図)
【特許文献2】特開2000−75805公報(段落[0041]、図13)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来の表示システムは、複数の電極端子同士を一度に接続するため、端子数が多くなると位置決めも難しくなり、また接続に要する力(操作力)が大きくなり、頻繁に着脱を行う用途には適していない。今後、高精細な画像を表示するためにますます端子数が多くなる傾向にあり、上記問題は重要である。
【0007】
従って、本発明の目的は、接続時の位置合わせが容易で操作力が小さい端子接続構造、表示システム、表示媒体および書込装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様は、上記目的を達成するため、第1の部材に設けた複数の第1の端子と、第2の部材に設けた複数の第2の端子とを有し、複数の前記第1および第2の端子は、係合操作により順次係合して互いに電気的に接続されることを特徴とする端子接続構造を提供する。
【0009】
上記第1の態様の端子接続構造によれば、複数の第1および第2の端子を順次係合しているので、小さな操作力で第1および第2の部材を接続することができる。第1および第2の部材は、両方がコネクタでも電気・電子機器でもよく、一方がコネクタで他方が電気・電子機器でもよい。
【0010】
上記第1および第2の端子は、導電性を有する材料、例えば、金属、導電性ゴム、導電性プラスチック等を用いることができ、ゴム、プラスチック等の非金属や金属の表面に導電性の高い金メッキ等の金属膜を被着したものを用いてもよい。
【0011】
前記複数の第1の端子は、前記第1の部材に列状に設けた複数の第1の務歯に形成され、前記複数の第2の端子は、前記第2の部材に列状に設けた複数の第2の務歯に形成され、スライダを移動させることにより、前記複数の第1および第2の務歯が順次係合して前記複数の第1および第2の端子が互いに電気的に接続される構成、すなわちスライドファスナーのような構成とすることができる。スライダの移動に伴って務歯が順次係合するので、小さな操作力で第1および第2の端子を接続することができる。また、列の一端に位置する第1および第2の務歯を位置決めすれば、他の第1および第2の務歯は順次係合するので、位置合わせが容易となる。
【0012】
前記第1および第2の端子は、前記務歯の両方の歯面に絶縁部材を介して形成してもよく、前記務歯の一方の歯面に形成してもよい。隣接する第1の端子間および第2の端子間の絶縁状態を保つことができる。
【0013】
前記複数の第1の端子は、前記第1の部材に線状に設けた凹部あるいは凸部に形成され、前記複数の第2の端子は、前記第2の部材に線状に設けた前記凸部あるいは前記凹部に形成され、押圧操作により前記凹部および前記凸部の各部が順次係合して前記複数の第1および第2の端子が互いに電気的に接続される構成、すなわち線状ファスナー(ジップロック)のような構成とすることができる。凸部あるいは凹部を押圧することにより凹部と凸部が順次係合するので、小さな操作力で第1および第2の端子を接続することができる。また、線状の凹部あるいは凸部の一端を位置決めすれば、凹部および凸部の他の部分は順次係合するので、位置合わせが容易となる。
【0014】
前記複数の第1および第2の端子は、前記凹部あるいは前記凸部の長手方向に沿って絶縁体と交互に形成された構成とすることができる。隣接する第1の端子間および第2の端子間の絶縁状態を保つことができる。
【0015】
前記凹部あるいは前記凸部の前記第1および第2の端子は、加圧されることにより金属線が所定の方向に露出する異方性導電ゴムを用いた構成とすることができる。金属線の露出により端子間の確実な接触を確保することができる。
【0016】
前記第1および第2の部材は、互いに位置決めする位置決め部を備えた構成とすることができる。位置決め部により接続時の位置合わせが容易となる。位置決め部は、例えば、凹部と凸部の組合せや、フックとループの組合せ等を用いることができる。
【0017】
前記複数の第1の端子は、前記第1の部材に形成された複数の第1の導電路に接続され、前記複数の第2の端子は、前記第2の部材に形成された複数の第2の導電路に接続され、1つの前記第1の端子に対して1つの前記第1の導電路が接続され、1つの前記第2の端子に対して1つの前記第2の導電路が接続された構成とすることができる。この構成によれば、導電路の密度を高めることが可能となる。
【0018】
前記複数の第1の端子は、前記第1の部材に形成された複数の第1の導電路に接続され、前記複数の第2の端子は、前記第2の部材に形成された複数の第2の導電路に接続され、複数の前記第1の端子に対して1つの前記第1の導電路が接続され、複数の前記第2の端子に対して1つの前記第2の導電路が接続された構成とすることができる。この構成によれば、接触が十分でない端子が存在しても他の端子により十分な接触が得られるので、第1および第2の導電路間の接続を確実に行うことができる。
【0019】
本発明の第2の態様は、上記目的を達成するため、画像を表示する表示媒体と、前記表示媒体に着脱自在のコネクタと、前記表示媒体に装着された前記コネクタを介して前記表示媒体に書込信号を供給することにより前記表示媒体に画像を書き込む書込装置本体と、
前記表示媒体に設けた複数の第1の端子と前記コネクタに設けた複数の第2の端子とを係合操作により順次接続して前記書込信号の供給経路を形成するファスナーとを備えたことを特徴とする表示システムを提供する。
【0020】
上記第2の態様の表示システムによれば、複数の第1および第2の端子を順次係合しているので、小さな操作力で表示媒体とコネクタを接続することができる。ファスナーにより表示媒体とコネクタとの分離が可能となり、1つの書込装置本体で複数の表示媒体に画像を書き込むことができる。また、コネクタと書込装置本体とを一体化した構成も可能である。
【0021】
前記ファスナーは、前記複数の第1の端子が前記表示媒体に列状に設けた複数の第1の務歯に形成され、前記複数の第2の端子が前記コネクタに列状に設けた複数の第2の務歯に形成され、スライダを移動させることにより、前記複数の第1および第2の務歯が順次係合して前記複数の第1および第2の端子が互いに電気的に接続される構成、すなわちスライドファスナーのような構成とすることができる。スライダの移動に伴って務歯が順次係合するので、小さな操作力で第1および第2の端子を接続することができる。また、列の一端に位置する第1および第2の務歯を位置決めすれば、他の第1および第2の務歯は順次係合するので、位置合わせが容易となる。
【0022】
前記ファスナーは、前記複数の第1の端子が前記表示媒体に線状に設けた凹部あるいは凸部に形成され、前記複数の第2の端子が前記コネクタに線状に設けた前記凸部あるいは前記凹部に形成され、押圧操作により前記凹部および前記凸部の各部が順次係合して前記複数の第1および第2の端子が互いに電気的に接続される構成、すなわち線状ファスナー(ジップロック)のような構成とすることができる。凸部あるいは凹部を押圧することにより凹部と凸部が順次係合するので、小さな操作力で第1および第2の端子を接続することができる。また、線状の凹部あるいは凸部の一端を位置決めすれば、凹部および凸部の他の部分は順次係合するので、位置合わせが容易となる。
【0023】
前記表示媒体の前記複数の第1の端子は、画素の列方向に沿う辺近傍に設けられ、行方向の画素に前記書込信号を供給する複数の行端子と、画素の行方向に沿う辺近傍に設けられ、列方向の画素に前記書込信号を供給する複数の列端子とからなり、前記コネクタは、前記複数の行端子に接続される複数の前記第2の端子を有する行側コネクタと、前記複数の列端子に接続される複数の前記第2の端子を有する列側コネクタとを備えた構成とすることができる。行端子接続用と列電極接続用として別個のコネクタを用いることにより、配線が容易となる。なお、行側コネクタと列側コネクタは、L字状に一体的に構成されていてもよい。
【0024】
前記表示媒体の前記複数の第1の端子は、所定の辺近傍に設けられ、行方向の画素に前記書込信号を供給する複数の行端子と、前記複数の行端子が設けられた前記所定の辺と同一の辺近傍に設けられ、前記列方向の画素に前記書込信号を供給する複数の列端子とからなり、前記コネクタは、前記複数の行端子および前記複数の列端子に接続される前記複数の第2の端子を有する単一のコネクタである構成とすることができる。行端子接続用と列電極接続用として単一のコネクタを用いることにより、接続操作が容易となる。
【0025】
前記表示媒体は、無電源でも前記画像の表示が継続するメモリー性を有する構成とすることができる。表示媒体がメモリー性を有することで紙媒体と同様に取り扱うことができる。メモリー性は、表示継続時間が通常は1時間あるいは1日以上の場合をいうが、1分以内あるいは1時間以内のメモリー性に乏しい場合も含む。
【0026】
前記表示媒体は、可撓性を有することにより、接続の際に表示媒体が変形し易くなり、接続が容易となる。また、表示媒体が可撓性を有するとともに、コネクタも可撓性を有することにより、接続の際にコネクタも変形して接続が容易となる。
【0027】
前記表示媒体は、前記書込信号として走査信号が供給される複数の走査線と、前記書込信号として画像データに応じた画像信号が供給される複数のデータ線とを備え、前記書込装置本体は、前記複数の走査線を走査する走査回路と、前記複数のデータ線を駆動する駆動回路とを備えた構成とすることができる。走査回路や駆動回路を書込装置本体に設けることにより、表示媒体およびコネクタの構成を簡素化でき、これらのコスト低減を図ることができる。
【0028】
前記表示媒体は、前記書込信号として走査信号が供給される複数の走査線と、前記書込信号として画像データに応じた画像信号が供給される複数のデータ線とを備え、前記コネクタは、前記複数の走査線を走査する走査回路と、前記複数のデータ線を駆動する駆動回路とを備えた構成とすることができる。走査回路や駆動回路をコネクタに設けることにより、表示媒体および書込装置本体の構成を簡素化でき、これらのコスト低減を図ることができる。
【0029】
前記表示媒体は、前記書込信号として走査信号が供給される複数の走査線と、前記書込信号として画像データに応じた画像信号が供給される複数のデータ線と、前記複数の走査線を走査する走査回路と、前記複数のデータ線を駆動する駆動回路とを備えた構成とすることができる。走査回路や駆動回路を表示媒体に設けることにより、端子数を減らすことができ、接続作業が容易となる。
【0030】
上記表示媒体は、全面電極と複数の画素電極との間に表示層を配置し、互いに直交する複数の走査線と複数のデータ線との各交点にTFT等の複数のアクティブ素子を接続し、アクティブ・マトリックス駆動により各画素を駆動してもよい。また、上記表示媒体は、互いに直交する複数の走査線としての行電極と複数のデータ線としての列電極との間に表示層を配置し、パッシブ・マトリックス駆動(単純マトリックス駆動)により各画素を駆動してもよい。
【0031】
本発明の第3の態様は、上記目的を達成するため、表示媒体に着脱自在のコネクタを装着し、前記コネクタを介して前記表示媒体に書込信号を供給することにより前記表示媒体に画像を書き込む表示システムにおいて、前記コネクタに設けた複数の第2の端子に、係合操作により順次接続して前記書込信号の供給経路を形成する複数の第1の端子を備えたことを特徴とする表示媒体を提供する。
【0032】
上記第3の態様の表示媒体によれば、複数の第1および第2の端子を順次係合しているので、小さな操作力で表示媒体とコネクタを接続することができる。
【0033】
前記表示媒体の所定の辺近傍に前記複数の第1の端子を備え、前記表示媒体の前記所定の辺とは異なる辺近傍に複数の第3の端子を備え、前記複数の第3の端子は、他の表示媒体に設けられた複数の第4の端子に係合操作により順次接続する構成とすることができる。
複数の表示媒体を接続することにより表示画面を大きくすることができる。
【0034】
本発明の第4の態様は、上記目的を達成するため、表示媒体に着脱自在であり、前記表示媒体に設けた複数の第1の端子に係合操作により順次接続する複数の第2の端子を有するコネクタと、前記表示媒体に装着された前記コネクタを介して前記表示媒体に書込信号を供給することにより前記表示媒体に画像を書き込む書込装置本体とを備えたことを特徴とする書込装置を提供する。
【0035】
上記第4の態様の書込装置本体によれば、複数の第1および第2の端子を順次係合しているので、小さな操作力で表示媒体とコネクタを接続することができる。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、接続時の位置合わせが容易で操作力が小さい端子接続構造、表示システム、表示媒体および書込装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る表示システムを示す。この表示システム1は、画像を表示する表示媒体2と、表示媒体2に画像を書き込む書込装置3とを備える。
【0038】
(書込装置)
書込装置3は、表示媒体2に着脱自在に装着される行側コネクタ4Aおよび列側コネクタ4Bと、表示媒体2とコネクタ4A,4Bとを電気的および機械的に接続する端子接続構造としてのスライドファスナー5A,5Bと、コネクタ4A,4Bにケーブル6A,6Bにより接続され、コネクタ4A,4Bおよびケーブル6A,6Bを介して表示媒体2に画像を書き込む書込装置本体7とを備える。
【0039】
書込装置本体7は、画像データを記憶する画像記憶部70と、表示媒体2に電圧を印加する電圧印加部72と、画像記憶部70が記憶する画像データに応じた書込信号としての電圧を表示媒体2に印加するように電圧印加部72を制御する制御部71とを備える。画像記憶部70および制御部71は、例えば、パーソナルコンピュータによって実現することができる。また、画像データを記録媒体から入力してもよく、LAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネット等のネットワークから入力してもよい。
【0040】
電圧印加部72は、表示媒体2を構成する後述する行電極201Aを走査する走査回路と、列電極201Bを画像データに応じた電圧を印加する駆動回路とを備える。
【0041】
(表示媒体)
表示媒体2は、表示部20を有し、その周辺に枠部21を設けている。表示部20は、互いに直交する複数の走査線あるいは導電路としての行電極201A、および複数のデータ線あるいは導電路としての列電極201Bを有している。各行電極201Aは、スライドファスナー5Aによって行側コネクタ4Aおよびケーブル6Aを介して書込装置本体7に接続されている。各列電極201Bは、スライドファスナー5Bによって列側コネクタ4Bおよびケーブル6Bを介して書込装置本体7に接続されている。
【0042】
また、表示媒体2は、可搬性の点で薄型の矩形状を有するものが好ましいが、矩形状に限定されず、円形、楕円形、三角形、五角形、多角形等の他の形状でもよい。また、コネクタ4A,4Bとの接続性および取扱性の点で可撓性を有するものが好ましいが、コネクタ4A,4Bが可撓性を有するものなら、剛性を有するものでもよい。
【0043】
(スライドファスナー)
スライドファスナー5Aは、表示媒体2およびコネクタ4Aにそれぞれ列状に設けられた一対の複数の務歯(エレメントともいう。)50Aと、表示媒体2側に設けられ、一対の複数の務歯50Aを係合操作により順次係合するスライダ51と、表示媒体2側の基端側の務歯50Aに設けられた止め具52と、表示媒体2およびコネクタ4Aの先端側の務歯50Aにそれぞれ設けられた一対の止め具53とを備える。
【0044】
スライドファスナー5Bは、スライドファスナー5Aと同様に、務歯50B、スライダ51および止め具52,53を備える。これらのスライドファスナー5A,5Bの詳細については図面を参照して後述する。なお、スライダ51および止め具52は、コネクタ4A,4B側に設けられいてもよい。
【0045】
コネクタ4A,4Bは、表示媒体2との接続性および取扱性の点で可撓性を有するものが好ましく、例えば、可撓性を有するプラスチックフィルムを主体に構成されている。なお、コネクタ4A,4Bは、接続性の点で表示媒体2が可撓性を有するものなら、剛性を有するものでもよい。
【0046】
(表示部の層構成)
図2は、表示部20の断面を示す。表示部20は、画像を表示する表示層200と、表示層200の表示面となる表面に設けられた複数の行電極201Aと、これらの行電極201Aが形成された表面基板202Aと、表示層200の裏面に行電極201Aに直交するように設けられた複数の列電極201Bと、これらの列電極201Bが形成された裏面基板202Bとを備える。
【0047】
行電極201Aおよび列電極201Bは、例えば、ITO(インジウム錫酸化物)等の透明な導電材料からなる。表面基板202Aおよび裏面基板202Bは、例えば、透明のPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムからなる。なお、画像の表示面と反対側の列電極201Bおよび裏面基板202Bは、不透明の材料から形成してもよい。また、行電極201Aと列電極201Bとは表裏逆に配置してもよい。さらに、表示媒体2の表面と裏面の両方を画像の表示面としてもよい。
【0048】
表示層200は、無電源でも表示を継続するメモリー性を有するものが好ましい。メモリー性を有する表示層200として、例えば、コレステリック液晶,ゲストホスト型液晶等の液晶や、電気泳動方式、ツイストボール式、トナーディスプレイ等を用いることができる。なお、表示層200は、メモリー性を有していないか、表示継続時間が1分以下あるいは1時間以下のメモリー性に乏しいものでもよい。メモリー性を有していない表示層200として、例えば、ネマティック液晶、EL(エレクトロルミネッセンス)等がある。
【0049】
(スライドファスナーの詳細)
図3は、スライドファスナー5Aの要部拡大図であり、(a)は接続前、(b)は接続後を示す。スライドファスナー5A,5Bは、同一の構造を有するので、スライドファスナー5Aについて説明する。スライドファスナー5Aは、務歯50Aの両方の歯面に絶縁部材500を介して端子501が形成されている。表示媒体2側の端子501は、行電極201Aに接続され、行側コネクタ4A側の端子501は、コネクタ4A内部の導電路40に接続されている。各導電路40は、ケーブル6Aを介して電圧印加部72に接続されている。
【0050】
端子501は、凸部501aと凹部501bとからなり、表示媒体2側の務歯50Aと行側コネクタ4A側の務歯50Aが係合すると、図3(b)に示すように、端子501の凸部501aが相手の端子501の凹部501bに嵌入し、両者は導通状態となる。
【0051】
また、端子501は、少なくとも表面が導電性および耐磨耗性を有する材料から形成されている。このような端子材料として、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等に硬質金メッキを施したものや、リン青銅,ベリリュウム銅等の銅合金、ステンレス鋼、導電性ゴム、導電性プラスチック等を用いることができる。
【0052】
(表示媒体とコネクタとの接続)
次に、表示媒体2とコネクタ4A,4Bとの接続方法について説明する。表示媒体2に設けたスライダ51を止め具52まで移動させ、行側コネクタ4Aの一端の務歯50Aを止め具52に差し込み、スライダ51を他端側へ移動させると、務歯50Aが順次係合し、行側コネクタ4A側の端子501と表示媒体2側の端子501とが電気的および機械的に接続される。スライダ51を他端の止め具53まで移動させると、表示媒体2と行側コネクタ4Aとの接続が完了する。これと同様に列側コネクタ4Bもスライダ51を移動させて表示媒体2と列側コネクタ4Bとを接続させる。
【0053】
(表示システムの動作)
次に、表示システム1の動作を説明する。制御部71は、画像記憶部70から画像データを読み出し、電圧印加部72を制御する。電圧印加部72の走査回路は、ケーブル6A、および行側コネクタ4Aに設けたスライドファスナー5Aの端子501を介して表示媒体2の行電極201Aを順次走査する。この走査のタイミングに同期して電圧印加部72の駆動回路は、画像データに応じた電圧をケーブル6B、および列側コネクタ4Bに設けたスライドファスナー5Bの端子501を介して表示媒体2の列電極201Bに印加する。これにより表示媒体2の表示部20に画像が書き込まれる。
【0054】
(表示媒体とコネクタの分離)
画像書込後は、上述した表示媒体2とコネクタ4A,4Bの接続操作とは逆の操作を行うことにより、表示媒体2とコネクタ4A,4Bを分離することができる。表示媒体2の表示部20は、メモリー性を有しているので、無電源でも所定の時間継続して画像が表示される。
【0055】
(第1の実施の形態の効果)
この第1の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(イ)スライドファスナー5A,5Bのスライダ51を移動して端子501を順次係合して接続しているので、小さな操作力で表示媒体2とコネクタ4A,4Bを接続することができる。
(ロ)スライドファスナー5A,5Bは、コネクタ4A,4Bの一端の務歯50A,50Bを止め具52に差し込むだけ表示媒体2とコネクタ4A,4Bを位置決めできるので、接続時の位置合わせが容易となる。
(ハ)走査回路および駆動回路を書込装置本体7に設けているので、表示媒体2およびコネクタ4A,4Bの構成を簡素化でき、これによりコスト低減が図れ、可撓性が向上する。
(ニ)スライドファスナー5A,5Bにより表示媒体2とコネクタ4A,4Bとの分離が可能となり、1つの書込装置本体7で複数の表示媒体2に画像を書き込むことができる。
【0056】
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る表示システムを示す。本実施の形態は、第1の実施の形態に対し、コネクタを1つにしたものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。
【0057】
本実施の形態のコネクタ4Cと表示媒体2とを接続するスライドファスナー5Cは、第1の実施の形態のスライドファスナー5Aと同様に、務歯50C,50D、スライダ51および止め具52,53を備える。
【0058】
図5は、表示媒体2とコネクタ4Cとの接続関係を示す。スライドファスナー5Cの務歯は、行電極201A用と列電極201B用の2つの群に分けられ、一方の群の務歯50Cは、行電極用配線203を介して行電極201Aに接続され、他方の群の務歯50Dは、列電極用配線204を介して列電極201Bに接続されている。
【0059】
本実施の形態の表示媒体2は、多層基板を用いて構成されており、列電極用配線204は、中間層の基板に形成されている。
【0060】
この第2の実施の形態によれば、1つのコネクタ4Cを表示媒体2に装着するだけで画像を表示媒体2に書き込めるので、接続作業が容易となる。他は第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0061】
[第3の実施の形態]
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る表示システムを示す。図7は、第3の実施の形態の端子接続構造の詳細を示し、(a)は図6のA−A線断面図、(b)は図6のB−B線断面図、(c)は(a)のC矢視図である。
【0062】
本実施の形態は、第2の実施の形態に対し、他の端子接続構造として線状ファスナーを採用したものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。
【0063】
線状ファスナー15は、図6に示すように、表示媒体2とコネクタ4Dとを位置決めする一対の位置決め部150を備える。位置決め部150は、図7(a)に示すように、表示媒体2に設けられた位置決め凹部151と、コネクタ4Dに設けられて位置決め凸部152とからなる。なお、位置決め部150は、1つでもよい。
【0064】
また、線状ファスナー15は、図7(b),(c)に示すように、表示媒体2に形成された線状のファスナー凹部153と、コネクタ4Dに形成され、ファスナー凹部153に嵌合する線状のファスナー凸部154とを備える。ファスナー凹部153は、長手方向に沿って交互に形成された端子凹部153aおよび絶縁凹部153bを備える。ファスナー凸部154は、長手方向に沿って交互に形成された端子凸部154aおよび絶縁凸部154bを備える。絶縁凹部153bおよび絶縁凸部154bは、絶縁材料からなる。
【0065】
端子凹部153aおよび端子凸部154aは、少なくとも表面が導電性および耐磨耗性を有する材料から形成されている。このような端子材料として、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等に硬質金メッキを施したものや、リン青銅,ベリリュウム銅等の銅合金、ステンレス鋼、導電性ゴム、導電性プラスチック等を用いることができる。
【0066】
コネクタ4Dは、図7(a),(b)に示すように、基材41を有し、基材41の下面の一方の端部に、図7(a)に示すように、位置決め凸部152を突設し、基材41の下面にファスナー凸部154が線状に形成されている。また、コネクタ4Dは、表示媒体2との接続性および取扱性の点で可撓性を有するものが好ましく、例えば、可撓性を有するプラスチックフィルムを主体に構成されている。なお、コネクタ4Dは、接続性の点で表示媒体2が可撓性を有するものなら、剛性を有するものでもよい。
【0067】
(表示媒体とコネクタとの接続)
次に、表示媒体2とコネクタ4Dとの接続方法について説明する。コネクタ4Dの位置決め凸部152を表示媒体2の位置決め凹部151に嵌入してコネクタ4Dと表示媒体2を位置決めした後、指等による押圧操作によりファスナー凸部154およびファスナー凹部153の各部を順次係合すると、端子凹部153aと端子凸部154aとが接続される。
【0068】
この第3の実施の形態によれば、線状ファスナー15の端子凹部153aと端子凸部154aを順次係合して接続しているので、小さな操作力で表示媒体2とコネクタ4Dを接続することができる。また、位置決め凸部152を位置決め凹部151に嵌入するだけで表示媒体2とコネクタ4Dを位置決めできるので、接続時の位置合わせが容易となる。その他の効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0069】
(ファスナー凸部の変形例)
図8は、ファスナー凸部154の変形例を示す。このファスナー凸部154は、端子凸部154aに加圧により針状導電部材155が突出する異方性導電ゴムを用いたものである。この変形例の場合、端子凸部154aの径をファスナー凹部153の径よりも僅かに大きくしている。
【0070】
この変形例によれば、ファスナー凸部154をファスナー凹部153に嵌合すると、そのときの圧縮応力によって針状導電部材155が突出してファスナー凹部153の端子凹部153aに当接するので、接続の信頼性を高くすることができる。
【0071】
[第4の実施の形態]
図9は、本発明の第4の実施の形態に係る表示システムを示す。本実施の形態は、複数の表示媒体を接続できるようにしたものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。同図は、表示媒体2の短辺に沿う方向に3つの表示媒体2を接続した例を示す。
【0072】
本実施の形態の表示媒体2は、第1の実施の形態と同様に、スライドファスナー5A,5Bによって行側コネクタ4Aおよび列側コネクタ4Bを接続できるように構成されているとともに、左側の長辺近傍に他の表示媒体2が接続できるようにスライドファスナー5Aの一方の列の務歯50A、および止め具52,52が設けられている。
【0073】
この第4の実施の形態によれば、スライドファスナー5A,5Bによって複数の表示媒体2を接続できるので、表示面積を大きくすることができる。また、スライドファスナー5A,5Bによって複数の表示媒体2を容易に分離できるので、携帯性に優れる。
【0074】
なお、第4の実施の形態において、第2の実施の形態のように1つのコネクタを介して複数の表示媒体2に画像を書き込むことも可能である。
【0075】
また、表示媒体2の長辺に沿う方向に複数の表示媒体2を接続してもよく、表示媒体2の短辺および長辺に沿う2次元方向に複数の表示媒体2を接続してもよい。また、接続する表示媒体2の数は、3つに限定されず、2つでも4つ以上でもよい。さらに、接続方法は、上記スライドファスナーの他に、第3の実施の形態の線状ファスナーや、順次係合させる他の締結手段を用いることができる。
【0076】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々と変形実施が可能である。
【0077】
例えば、上記各実施の形態では、表示媒体と書込装置との間の接続について説明したが、本発明は、通信線路や装置間においてコネクタ同士を接続する場合や、他の電気・電子機器同士、他の電気・電子機器とコネクタとを接続する場合にも適用することができる。
【0078】
また、上記各実施の形態では、ファスナーとしてスライドファスナーと線状ファスナーについて説明したが、本発明は、これらに限定されず、係合操作により順次係合するものなら他の締結手段を用いてもよい。
【0079】
また、上記各実施の形態の構成要素を発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に組み合わせることができる。
【0080】
例えば、第1および第4の実施の形態のスライドファスナーの代わりに、第3の実施の形態の線状ファスナーを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る表示システムの構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る表示媒体の表示部の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るスライドファスナーの要部拡大図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る表示システムの構成図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る表示媒体のオネクタとの接続関係を説明するための図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る表示システムの構成図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の端子接続構造の詳細を示し、(a)は図6のA−A線断面図、(b)は図6のB−B線断面図、(c)は(a)のC矢視図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る線状ファスナーのファスナー凸部の変形例を示し、(a)は接続前、(b)は接続後の要部断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る表示システムの構成図である。
【符号の説明】
【0082】
1 表示システム
2 表示媒体
3 書込装置
4A,4B,4C コネクタ
5A,5B,5C スライドファスナー
6,6A,6B ケーブル
7 書込装置本体
15 線状ファスナー
20 表示部
21 枠部
40 導電路
41 基材
50A,50B,50C,50D 務歯
51 スライダ
52,53 止め具
70 画像記憶部
71 制御部
72 電圧印加部
150 位置決め部
151 位置決め凹部
152 位置決め凸部
153 ファスナー凹部
153a 端子凹部
153b 絶縁凹部
154 ファスナー凸部
154a 端子凸部
154b 絶縁凸部
155 針状導電部材
200 表示層
201A 行電極
201B 列電極
202A 表面基板
202B 裏面基板
203 行電極用配線
204 列電極用配線
500 絶縁部材
501 端子
501a 凸部
501b 凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の部材に設けた複数の第1の端子と、
第2の部材に設けた複数の第2の端子とを有し、
複数の前記第1および第2の端子は、係合操作により順次係合して互いに電気的に接続されることを特徴とする端子接続構造。
【請求項2】
前記複数の第1の端子は、前記第1の部材に列状に設けた複数の第1の務歯に形成され、
前記複数の第2の端子は、前記第2の部材に列状に設けた複数の第2の務歯に形成され、スライダを移動させることにより、前記複数の第1および第2の務歯が順次係合して前記複数の第1および第2の端子が互いに電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の端子接続構造。
【請求項3】
前記第1および第2の端子は、前記務歯の両方の歯面に絶縁部材を介して形成されたことを特徴とする請求項2に記載の端子接続構造。
【請求項4】
前記第1および第2の端子は、前記務歯の一方の歯面に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の端子接続構造。
【請求項5】
前記複数の第1の端子は、前記第1の部材に線状に設けた凹部あるいは凸部に形成され、
前記複数の第2の端子は、前記第2の部材に線状に設けた前記凸部あるいは前記凹部に形成され、押圧操作により前記凹部および前記凸部の各部が順次係合して前記複数の第1および第2の端子が互いに電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の端子接続構造。
【請求項6】
前記複数の第1および第2の端子は、前記凹部あるいは前記凸部の長手方向に沿って絶縁体と交互に形成されたことを特徴とする請求項5に記載の端子接続構造。
【請求項7】
前記凹部あるいは前記凸部の前記第1および第2の端子は、加圧されることにより金属線が所定の方向に露出する異方性導電ゴムを用いたことを特徴とする請求項5に記載の端子接続構造。
【請求項8】
前記第1および第2の部材は、互いに位置決めする位置決め部を備えたことを特徴とする請求項5に記載の端子接続構造。
【請求項9】
前記複数の第1の端子は、前記第1の部材に形成された複数の第1の導電路に接続され、
前記複数の第2の端子は、前記第2の部材に形成された複数の第2の導電路に接続され、
1つの前記第1の端子に対して1つの前記第1の導電路が接続され、1つの前記第2の端子に対して1つの前記第2の導電路が接続されたことを特徴とする請求項1に記載の端子接続構造。
【請求項10】
前記複数の第1の端子は、前記第1の部材に形成された複数の第1の導電路に接続され、
前記複数の第2の端子は、前記第2の部材に形成された複数の第2の導電路に接続され、
複数の前記第1の端子に対して1つの前記第1の導電路が接続され、複数の前記第2の端子に対して1つの前記第2の導電路が接続されたことを特徴とする請求項1に記載の端子接続構造。
【請求項11】
画像を表示する表示媒体と、
前記表示媒体に着脱自在のコネクタと、
前記表示媒体に装着された前記コネクタを介して前記表示媒体に書込信号を供給することにより前記表示媒体に画像を書き込む書込装置本体と、
前記表示媒体に設けた複数の第1の端子と前記コネクタに設けた複数の第2の端子とを係合操作により順次接続して前記書込信号の供給経路を形成するファスナーとを備えたことを特徴とする表示システム。
【請求項12】
前記ファスナーは、前記複数の第1の端子が前記表示媒体に列状に設けた複数の第1の務歯に形成され、前記複数の第2の端子が前記コネクタに列状に設けた複数の第2の務歯に形成され、スライダを移動させることにより、前記複数の第1および第2の務歯が順次係合して前記複数の第1および第2の端子が互いに電気的に接続されることを特徴とする請求項11に記載の表示システム。
【請求項13】
前記ファスナーは、前記複数の第1の端子が前記表示媒体に線状に設けた凹部あるいは凸部に形成され、前記複数の第2の端子が前記コネクタに線状に設けた前記凸部あるいは前記凹部に形成され、押圧操作により前記凹部および前記凸部の各部が順次係合して前記複数の第1および第2の端子が互いに電気的に接続されることを特徴とする請求項11に記載の表示システム。
【請求項14】
前記表示媒体の前記複数の第1の端子は、画素の列方向に沿う辺近傍に設けられ、行方向の画素に前記書込信号を供給する複数の行端子と、画素の行方向に沿う辺近傍に設けられ、列方向の画素に前記書込信号を供給する複数の列端子とからなり、
前記コネクタは、前記複数の行端子が設けられた前記辺に装着されて前記複数の行端子に接続される複数の前記第2の端子を有する行側コネクタと、前記複数の列端子が設けられた前記辺に装着されて前記複数の列端子に接続される複数の前記第2の端子を有する列側コネクタとを備えたことを特徴とする請求項11に記載の表示システム。
【請求項15】
前記表示媒体の前記複数の第1の端子は、所定の辺近傍に設けられ、行方向の画素に前記書込信号を供給する複数の行端子と、前記所定の辺近傍に設けられ、前記列方向の画素に前記書込信号を供給する複数の列端子とからなり、
前記コネクタは、前記所定の辺に装着されて前記複数の行端子および前記複数の列端子に接続される前記複数の第2の端子を有する単一のコネクタであることを特徴とする請求項11に記載の表示システム。
【請求項16】
前記表示媒体は、無電源でも前記画像の表示が継続するメモリー性を有することを特徴とする請求項11に記載の表示システム。
【請求項17】
前記表示媒体は、可撓性を有することを特徴とする請求項11に記載の表示システム。
【請求項18】
前記コネクタは、可撓性を有することを特徴とする請求項11又は17に記載の表示システム。
【請求項19】
前記表示媒体は、前記書込信号として走査信号が供給される複数の走査線と、前記書込信号として画像データに応じた画像信号が供給される複数のデータ線とを備え、
前記書込装置本体は、前記複数の走査線を走査する走査回路と、前記複数のデータ線を駆動する駆動回路とを備えたことを特徴とする請求項11に記載の表示システム。
【請求項20】
前記表示媒体は、前記書込信号として走査信号が供給される複数の走査線と、前記書込信号として画像データに応じた画像信号が供給される複数のデータ線とを備え、
前記コネクタは、前記複数の走査線を走査する走査回路と、前記複数のデータ線を駆動する駆動回路とを備えたことを特徴とする請求項11に記載の表示システム。
【請求項21】
前記表示媒体は、前記書込信号として走査信号が供給される複数の走査線と、前記書込信号として画像データに応じた画像信号が供給される複数のデータ線と、前記複数の走査線を走査する走査回路と、前記複数のデータ線を駆動する駆動回路とを備えたことを特徴とする請求項11に記載の表示システム。
【請求項22】
表示媒体に着脱自在のコネクタを装着し、前記コネクタを介して前記表示媒体に書込信号を供給することにより前記表示媒体に画像を書き込む表示システムにおいて、
前記コネクタに設けた複数の第2の端子に係合操作により順次接続して前記書込信号の供給経路を形成する複数の第1の端子を備えたことを特徴とする表示媒体。
【請求項23】
前記表示媒体の所定の辺近傍に前記複数の第1の端子を備え、前記表示媒体の前記所定の辺とは異なる辺近傍に複数の第3の端子を備え、
前記複数の第3の端子は、他の表示媒体に設けられた複数の第4の端子に係合操作により順次接続することを特徴とする請求項22に記載の表示媒体。
【請求項24】
表示媒体に着脱自在であり、前記表示媒体に設けた複数の第1の端子に係合操作により順次接続する複数の第2の端子を有するコネクタと、
前記表示媒体に装着された前記コネクタを介して前記表示媒体に書込信号を供給することにより前記表示媒体に画像を書き込む書込装置本体とを備えたことを特徴とする書込装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−115640(P2007−115640A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−308893(P2005−308893)
【出願日】平成17年10月24日(2005.10.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】