説明

端末充電システム、充電装置、端末装置、情報処理プログラム及び端末充電方法

【課題】適正な課金処理を行うことが可能となる端末充電システム等を提供する。
【解決手段】取得した情報を再生する携帯情報端末Tと、携帯情報端末Tに電力を供給して充電させる充電器Cと、を備える端末充電システムSであって、充電器Cは、携帯情報端末Tが再生した情報の実績を示す再生実績を記録するFlashROM16から、当該再生実績の情報を示す再生実績情報を取得する再生実績情報取得手段(CPU21)と、携帯情報端末Tから取得した再生実績情報を、携帯情報端末Tの再生実績を管理する管理センタに通信経路(公衆通信回線L)を介して送信する再生実績情報送信手段(CPU21)と、再生実績情報取得手段が、携帯情報端末Tから再生実績情報を取得し、かつ、再生実績情報送信手段が前記再生実績情報を管理センタに送信した後に、携帯情報端末Tの充電池13に電力を供給する電力供給制御手段(CPU21)と、を備えることにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取得した情報を再生する端末装置と、当該端末装置に電力を供給して充電させる充電装置と、を備える端末充電システム及び方法等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ディジタルコンテンツの利用形態が、デスクトップ型やノート型のパーソナルコンピュータ上での利用から、どのような環境でも利用できる小型化された携帯型デジタル音楽プレーヤ等の携帯情報端末での利用へと移ってきている。
【0003】
このような携帯情報端末においても、コンテンツの利用状況に応じた適正な課金がなされる必要がある。しかしながら、携帯情報端末は遠隔な位置にあるシステムの管理センタとの通信手段に乏しく、課金のための情報を適切に管理センタに送信できない場合が考えられる。
【0004】
このような場合のデジタル情報管理方法として、情報携帯端末におけるデジタル情報の課金されるべき内容を示した利用情報を、端末側の充電時に、端末用充電器が情報管理センタ側に送信する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−167196号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の携帯情報端末におけるコンテンツの利用形態として、多くのコンテンツを利用可能に保持しておき、これらから利用したコンテンツの分だけ課金する形態が考えられる。
【0006】
上記特許文献1に記載の技術をこのような形態に利用することを考えると、例えば、端末用充電器を通信回線から外すことや、情報携帯端末と端末用充電器の間の通信を妨害することにより、デジタル情報の利用情報を情報管理センタに送信することが不可能となり、デジタル情報の利用状況に応じた適正な課金処理を行うことができないことも考えられる。
【0007】
そこで、本発明は、適正な課金処理を行うことが可能となる手法を提案するものであり、これに適した端末充電システム及び方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、取得した情報を再生する端末装置と、前記端末装置に電力を供給して充電させる充電装置と、を備える端末充電システムであって、前記充電装置は、前記端末装置が再生した情報の実績を示す再生実績を記録する記録手段から、当該再生実績の情報を示す再生実績情報を取得する再生実績情報取得手段と、前記端末装置から取得した前記再生実績情報を、前記端末装置の再生実績を管理する管理装置に通信経路を介して送信する再生実績情報送信手段と、前記再生実績情報取得手段が、前記端末装置から前記再生実績情報を取得し、かつ、前記再生実績情報送信手段が前記再生実績情報を前記管理装置に送信した後に、前記端末装置の充電池に電力を供給する電力供給制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
これによれば、充電装置は、再生実績情報取得手段が端末装置から再生実績情報を取得し、かつ、再生実績情報送信手段が再生実績情報を管理装置に送信した後に、端末装置の充電池に電力を供給する電力供給制御手段を備えることから、端末装置におけるコンテンツ等の情報の再生実績を管理装置に通知することを妨害することによる不正な課金逃れを防止し、管理装置において適正な課金処理を行うことが可能となる。すなわち、充電装置を管理装置との通信経路から外すことや、端末装置と充電装置の間の通信を妨害した場合には、コンテンツ等の情報の再生実績情報を管理装置に送信することが不可能となるが、同時に端末装置の充電も行うことができないため、このような場合には、端末装置は電力がないために駆動せず、ユーザは端末装置を利用できなくなる。また、携帯可能な端末装置等の電子機器は、定期的に充電が必要になるため、定期的に課金に必要な再生実績情報を管理装置に送信することが可能となる。
【0010】
上記課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の端末充電システムであって、前記充電装置は、前記端末装置の前記記録手段に電力を供給する補助電力供給制御手段を備え、前記充電装置の前記再生実績情報取得手段は、前記端末装置の前記記録手段に前記補助電力供給制御手段から電力が供給された後に、前記再生実績情報を取得することを特徴とする。
【0011】
これによれば、充電装置が補助電力供給制御手段を有することにより、端末装置に全く電力がない場合に、少なくとも記録手段には電力を供給して再生実績情報取得手段が再生実績情報を取得できる。そのため、上述のように不正を防止できる。
【0012】
上記課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の端末充電システムであって、前記充電装置の前記再生実績情報取得手段は、前記端末装置から前記再生実績情報を無線で取得し、前記端末装置の前記記録手段は、無線により情報を送信可能であることを特徴とする。
【0013】
これによれば、無線で再生実績情報を取得できる記録手段として、例えば電子タグを用いることができ、充電装置の再生実績情報取得手段と、端末装置の記録手段とが上述の構成になっていることにより、端末装置に全く電力がない場合であっても、電子タグから再生実績情報を取得できる。そのため、上述のように不正を防止できる。さらに、端末装置及び充電装置には、通信用の回路や充電用の回路を別個に設ける必要がないため、各装置の構成を簡略化できる。
【0014】
上記課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の端末充電システムであって、前記端末装置は、前記記録手段と、前記充電池と、前記記録手段に電力を供給するための補助電力供給回路と、前記充電装置の前記再生実績情報取得手段が前記端末装置から前記再生実績情報を取得し、かつ、前記充電装置の前記再生実績情報送信手段が前記再生実績情報を前記管理装置に送信したことを検知した後に、前記充電池に前記充電装置からの電力を供給して充電させるための充電用回路と、を備え、前記充電装置の前記再生実績情報取得手段は、前記端末装置の記録手段に前記補助電力供給回路から電力が供給された後に、前記再生実績情報を取得することを特徴とする。
【0015】
これによれば、端末装置が上述の構成となっていることにより、端末装置に全く電力がない場合であっても、はじめに記録手段に電力を供給し、再生実績情報が取得されて管理装置に送信されたことを認識すると、充電池に電力を供給するように、端末装置内において調節することができる。そのため、上述のように不正を防止できる。
【0016】
上記課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の端末充電システムであって、前記充電装置の前記再生実績情報送信手段は、前記管理装置が前記再生実績情報を受信できない場合に、前記管理装置に前記再生実績情報を再度送信することを特徴とする。
【0017】
これによれば、充電装置の再生実績情報送信手段がこのような構成となっていることにより、確実に再生実績情報を管理装置に送信することができ、端末装置において充電しやすくすることができる。
【0018】
上記課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の端末充電システムであって、前記充電装置又は前記端末装置の少なくともいずれか一方は、前記充電装置の前記再生実績情報送信手段における前記再生実績情報を送信した程度又は前記端末装置の前記充電池における充電された程度の少なくともいずれか一方を示す表示手段を備えることを特徴とする。
【0019】
これによれば、充電装置又は端末装置に備えられる表示手段により、再生実績情報の送信や充電の進捗を端末装置のユーザが確認でき、ユーザにおける利便性が向上したものとなる。
【0020】
上記課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の端末充電システムであって、前記充電装置又は前記端末装置の少なくともいずれか一方は、前記充電装置の前記再生実績情報送信手段において前記再生実績情報の送信に失敗した場合に、前記再生実績情報の送信に失敗したことを示す表示手段を備えることを特徴とする。
【0021】
これによれば、充電装置又は端末装置に備えられる表示手段により、再生実績情報の送信エラーを端末装置のユーザが確認できる。ユーザはその際に、充電がされないので改めて充電するか、充電ができるまで再生実績情報を送信するか、を選択でき、ユーザにおける利便性が向上したものとなる。
【0022】
上記課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の端末充電システムであって、前記充電装置の前記再生実績情報送信手段は、前記通信経路として電力線インターネット経路を介して前記再生実績情報を前記管理装置に送信することを特徴とする。
【0023】
これによれば、通信経路として電力線インターネット経路を用いることにより、電源の供給経路と再生実績情報送信のための通信経路を同時に確保できる。そのため、端末装置のユーザが各経路を別々に確保する必要がなくなり、ユーザにおける利便性が向上したものとなる。
【0024】
上記課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の端末充電システムに含まれることを特徴とする充電装置である。
【0025】
これによれば、上述のように、不正な課金逃れを防止し、管理装置において適正な課金処理を行うことが可能となる。
【0026】
上記課題を解決するために、請求項10に記載の発明は、コンピュータを請求項9に記載の充電装置として機能させることを特徴とする情報処理プログラムである。
【0027】
上記課題を解決するために、請求項11に記載の発明は、取得した情報を再生する端末装置と、前記端末装置に電力を供給して充電させる充電装置と、を備える端末充電システムに含まれる前記端末装置であって、当該端末装置が再生した情報の実績を示す再生実績を記録する記録手段と、充電池と、前記充電装置からの電力を前記記録手段に供給するための補助電力供給回路と、前記充電装置が当該端末装置から前記再生実績情報を取得し、かつ、前記充電装置が当該再生実績情報を前記端末装置の再生実績を管理する管理装置に通信経路を介して送信したことを検知した後に、前記充電池に前記充電装置からの電力を供給して充電させるための充電用回路と、を備えることを特徴とする。
【0028】
これによれば、端末装置に全く電力がない場合であっても、はじめに記録手段に電力を供給し、再生実績情報が取得されて管理装置に送信されたことを認識すると、充電池に電力を供給するように、端末装置内において調節することができる。そのため、不正な課金逃れを防止し、管理装置において適正な課金処理を行うことが可能となる。
【0029】
上記課題を解決するために、請求項12に記載の発明は、コンピュータを、請求項10に記載の端末装置として機能させることを特徴とする情報処理プログラムである。
【0030】
上記課題を解決するために、請求項13に記載の発明は、取得した情報を再生する端末装置と、前記端末装置に電力を供給して充電させる充電装置と、を備える端末充電システムの前記充電装置における端末充電方法であって、前記端末装置が再生した情報の実績を示す再生実績を記録する記録手段から、当該再生実績の情報を示す再生実績情報を取得する工程と、前記端末装置から取得した前記再生実績情報を、前記端末装置の再生実績を管理する管理装置に通信経路を介して送信する工程と、前記端末装置から前記再生実績情報を取得する工程、及び、前記再生実績情報を前記管理装置に送信する工程の後に、前記端末装置の充電池に電力を供給する工程と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、端末装置におけるコンテンツ等の情報の再生実績を管理装置に通知することを妨害することによる不正な課金逃れを防止し、管理装置において適正な課金処理を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。以下に説明する実施の形態は、取得した情報を再生する端末装置として携帯情報端末Tを用い、端末装置に電力を供給して充電させる充電装置として充電器Cを用いた端末充電システムSに本発明を適用した場合の実施形態である。なお、本発明の端末充電システム等の各発明は、以下に説明する実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更して実施される。
【0033】
[1.端末充電システムの概略等]
始めに、図1を参照して、端末充電システムSの概要構成等について説明する。図1は、本実施形態に係る端末充電システムSにおける携帯情報端末T及び充電器Cの接続態様の一例を示す図である。
【0034】
図1に示すように、充電時には携帯情報端末Tと充電器Cとが通信及び電力の供給が可能なように接続されている。このとき、充電装置Cが通信経路としての公衆通信回線Lを介して管理センタMと接続されている。管理センタMは本発明の管理装置であり、携帯情報端末Tの再生実績を管理している。
【0035】
本実施形態においては、携帯情報端末Tにおける取得した情報としてのコンテンツの利用形態として、携帯情報端末Tが多くのコンテンツを利用可能に保持しておき、これらから利用(再生)したコンテンツの分だけ課金することとする。コンテンツは、特に限定されないが、例えば、音楽、画像(動画像及び静止画像含む)、映像、ゲーム等であり、特に著作権を有し、課金が必要な情報に好ましく適用できる。
【0036】
充電器Cは、携帯情報端末Tから再生した情報の実績を示す再生実績情報を取得し、かつ、再生実績情報を管理センタMに送信した後に、携帯情報端末Tの充電池に電力を供給することに特徴を有している。
【0037】
ここで、図2に再生実績情報の一例を示す。図2に示すように、再生実績情報は、情報携帯端末Tにおいて再生したコンテンツのコンテンツID(例えば、コンテンツID1、コンテンツID2、コンテンツID3等)と、当該コンテンツを情報携帯端末Tにおいて何回再生したか(再生回数)、が対応付けられた表となっている。この再生実績情報が後述する情報携帯端末Tの記録手段としてのFlashROM等に記録されており、この再生実績情報を充電器Cが取得し、管理センタMに送信する。なお、コンテンツIDは、あるコンテンツを他のコンテンツと識別できるIDであれば、特に限定されない。
【0038】
管理センタMにおいては、再生実績情報のコンテンツIDと再生回数から、コンテンツ再生の単価や加算額を確認して、当該再生実績情報に対応する情報携帯端末Tへの課金額を算出し、課金処理を行うことができる。なお、このような課金処理を行うために、再生実績情報には、コンテンツを再生した時刻の情報や、携帯情報端末Tの識別情報を含めてもよい。このように、管理センタMにおいて、受信した携帯情報端末T毎の再生実績情報が管理される。
【0039】
また、携帯情報端末Tとこれが設置される充電器Cとの組合せは、予め定められたものでもいいし、異なった充電器Cにより携帯情報端末Tを充電することができるようになっていてもよい。特に後者の場合には、携帯情報端末Tの識別情報を再生実績情報に含めることにより、管理センタMにおいて適切に課金処理が行える。
【0040】
また、情報携帯端末Tにおける再生実績情報を充電器Cが取得し、管理センタMに送信した場合に、後述の各実施形態においては、充電器Cが取得した分の情報を削除することとしているが、記録手段の記録容量によってはそのまま記録していてもよい。再生実績情報を削除する態様とした場合には、誤って重複した再生実績情報が管理センタMに送信され、重複して課金されることが防止される。
【0041】
以下に、携帯情報端末Tと充電器Cとの組合せにおいて、充電器Cが再生実績情報取得のための補助電力供給制御手段を備えた第1実施形態、携帯情報端末Tが記録手段として無線により情報を送信可能である電子タグを備えた第2実施形態、再生実績情報が管理センタMに送信されてから電力が供給されるように携帯情報端末T内において制御された第3実施形態、について説明する。
【0042】
[2.第1実施形態]
端末充電システムSの第1実施形態においては、充電器Cが再生実績情報取得のための補助電力供給制御手段を備えている。第1実施形態について、図3及び図4を参照して説明する。
【0043】
[2.1概要構成等]
図3を参照して、端末充電システムSの第1実施形態における携帯情報端末Tと充電器Cの概要構成例について説明する。
【0044】
図3に示すように、携帯情報端末Tは、主制御部11と、USB(Universal Serial Bus)ポート12と、充電池13と、充電用コネクタ14と、再生実績情報の管理及び補助電力供給のためのCPU15と、再生実績情報が記録される記録手段としてのFlashROM16と、通信用コネクタ17と、を備えている。
【0045】
主制御部11は、携帯情報端末T全体を統括・制御し、演算機能を有する。図示しないが、主制御部11には、受信したコンテンツデータ等を一時蓄積するバッファメモリ、作業用RAM、各種データおよびプログラムを記憶するROM等の記録媒体、スピーカへの音声出力部、表示部への画像出力部、外部との通信を行う通信部、ユーザによる操作がなされる操作部等の携帯情報端末Tの本来の機能を有する各部が含まれていることとする。
【0046】
主制御部11はUSBポート12と接続して他の装置等からコンテンツ等を取得する他、CPU15と接続されて連携し、コンテンツを再生した場合に、これに係る再生実績情報をCPU15に接続するFlashROM16に記録できるようになっている。
【0047】
USBポート12は、外部のPC(Personal Computer)や他の情報記録媒体等とUSB接続するためのポートであり、このUSBポート12を通じて外部からコンテンツ等の情報を取得することができる。また、USBポート12を通じて外部のPC等から携帯情報端末Tの情報等を読み取ることができるようになっている。これらの情報は、例えば、主制御部11に含まれるROM等に保存される。
【0048】
充電池13は、携帯情報端末T全体、図3においては主制御部11に電力を供給するための充電池であり、充電器Cから充電用コネクタ14を通じて電力が供給される。充電用コネクタ14は、携帯情報端末Tの充電時に充電器Cの充電用コネクタ23と接続し、充電器Cからの電力を充電池13に供給する。
【0049】
CPU15は、主制御部11からの指示によりFlashROM16に再生実績情報を記録させる。また、CPU15は、充電器Cから通信用コネクタ17を通じて供給された補助電力が供給されると、当該電力をFlashROM16に供給する。そして、CPU15は、FlashROM16から再生実績情報を読み出して通信用コネクタ17を通じて充電器Cに当該再生実績情報を送信する。なお、この補助電力は、CPU15と充電器Cとが通信を行うための電力であり、補助電力は上述の充電池13には供給されない。
【0050】
FlashROM16は、本発明の記録手段として機能し、CPU15からの制御により再生実績情報が記録される。FlashROM16の再生実績情報は、携帯情報端末Tが充電される前に充電器Cに取得される。
【0051】
通信用コネクタ17は、携帯情報端末Tの充電時に充電器Cの通信用コネクタ24と接続し、充電器Cからの補助電力をCPU15に供給し、また、CPU15から受信した再生実績情報を充電器Cに送信する。なお、通信用コネクタ17は、主制御部11について記載した通信部と共用されてもよい。
【0052】
このように、本実施形態の携帯情報端末Tは、充電器Cとの通信に必要な構成(例えば、CPU15、FlashROM16、通信用コネクタ17)が、携帯情報端末T自体の機能に応じた動作を行う構成(主制御部11等)とは別個に設けられており、各構成が独立して動作することが可能である。
【0053】
一方、充電器Cは、CPU21と、電源22と、充電用コネクタ23と、通信用コネクタ24と、スイッチSWと、モデム25と、RAM26と、を備えている。
【0054】
CPU21は、充電器C全体を統括・制御し、演算機能を有する。CPU21は、再生実績情報取得手段、再生実績情報送信手段、電力供給制御手段、補助電力供給制御手段として機能する。
【0055】
再生実績情報取得手段としてのCPU21は、携帯情報端末Tが再生したコンテンツの実績を示す再生実績を記録するFlashROM16から、当該再生実績の情報を示す再生実績情報を取得する。再生実績情報送信手段としてのCPU21は、携帯情報端末Tから取得した再生実績情報を、携帯情報端末Tの再生実績を管理する管理センタMに公衆通信回線Lを介して送信する。また、電力供給制御手段としてのCPU21は、上記のようにCPU21が、携帯情報端末Tから再生実績情報を取得し、かつ、CPU21が再生実績情報を管理センタMに送信した後に、携帯情報端末Tの充電池13に電力を供給する。
【0056】
本実施形態では、特に、CPU21が補助電力供給制御手段として機能し、通信用コネクタ24を用いて携帯情報端末Tの通信コネクタ17を介してCPU15に電力を供給することによって、FlashROM16に電力が供給される。そして、再生実績情報取得手段としてのCPU21は、補助電力供給制御手段としてのCPU21における制御により携帯情報端末TのFlashROM16に電力が供給された後に、再生実績情報を取得する。
【0057】
電源22は携帯情報端末Tに供給する電力源であり、通常、図示しない外部の電力コンセント等に接続されている。電源22は、CPU21の制御により、充電用コネクタ23や通信用コネクタ24を介して携帯情報端末Tに電力を供給する。
【0058】
充電用コネクタ23は、携帯情報端末Tの充電時に携帯情報端末Tの充電用コネクタ14と接続し、電力供給制御手段としてのCPU21の制御により電源22からの電力を携帯情報端末Tに供給する。
【0059】
通信用コネクタ24は、携帯情報端末Tの充電時に携帯情報端末Tの通信用コネクタ17と接続し、補助電力供給制御手段としてのCPU21の制御により電源22からの補助電力を携帯情報端末Tに供給し、また、携帯情報端末Tから受信した再生実績情報をCPU21に送信する。
【0060】
スイッチSWは、充電用コネクタ23と電源22との間に設けられて電力供給制御手段としてのCPU21により制御されるものである。スイッチSWは、通常、図3にも示すように開いているが、CPU21が携帯情報端末Tから再生実績情報を取得し、かつ、再生実績情報を管理センタMに送信した場合には、その後、携帯情報端末Tの充電池13に電力を供給するよう閉じられる。
【0061】
モデム25は、CPU21から再生実績情報を受信し、公衆通信回線Lを介して管理センタMへ送信する。モデム25は、その他にも充電器Cと他の装置とが公衆通信回線Lを介して通信を行う際に、その情報の伝送を行う。
【0062】
RAM26には、充電器Cに必要なプログラムや一時的に記憶される携帯情報端末Tの再生実績情報の各種情報がCPU21により読み出し可能に記録されている。
【0063】
ここで、携帯情報端末Tと充電器Cとの接続が切断された場合には、充電用コネクタ14、23間、通信用コネクタ17、24間の接続が切断され、携帯情報端末Tにおける充電用コネクタ14と充電池13間、通信用コネクタ17とCPU15間の電力供給が途絶える。これに伴い、充電器Cの電源22と充電用コネクタ23間のスイッチSWが閉じられていた場合も、開いた状態に戻る。
【0064】
[2.2動作]
図4を参照して、端末充電システムSの第1実施形態における充電器Cの動作について説明する。
【0065】
この動作の説明においては、充電器Cの電源が確保されてオンになると動作が開始し(start)、図4には示していないが、充電器Cの電源が確保されなくなりオフになると終了するものとする。また、動作の説明においては、再生実績情報をコンテンツ再生実績情報とする。
【0066】
図4に示すように、充電器Cにおける動作が開始すると、CPU21は充電用コネクタ23及び通信用コネクタ24において携帯情報端末Tが充電器Cに接続されたか否かを判断する(ステップS1)。携帯情報端末Tが充電器Cに接続されない場合には、ステップS1に戻り、携帯情報端末Tが充電器Cに接続されるまで、ステップS1の判断を繰り返す(ステップS1;NO)。ステップS1において、携帯情報端末Tが充電器Cに接続されると(ステップS1;YES)、CPU21は通信用電源をオンにし(ステップS2)、つまり、通信用コネクタ24を通じて携帯情報端末Tの通信コネクタ17に補助電力を供給する。すると、携帯情報端末Tでは、通信コネクタ17を介してCPU15に充電器Cからの補助電力が供給される。そしてCPU15は、供給された補助電力をFlashROM16に供給する。次いで、CPU15は、FlashROM16からコンテンツ再生実績情報を読み出し、通信コネクタ17を介して充電器Cに送信する。充電器Cでは、CPU21が、通信コネクタ24を介してコンテンツ再生実績情報を取得する(ステップS3)。
【0067】
次いで、CPU21は、コンテンツ再生実績情報を携帯情報端末Tから取得できたか否かを判断する(ステップS4)。コンテンツ再生実績情報を取得できた場合には(ステップS4;YES)、CPU21は、取得したコンテンツ再生実績情報を管理センタMへ公衆通信回線Lを介して送信する(ステップS5)。
【0068】
次いで、CPU21は、コンテンツ再生実績情報を管理センタMに送信できたか否かを判断する(ステップS6)。コンテンツ再生実績情報を送信できた場合には(ステップS6;YES)、CPU21は、通信コネクタ24を介して携帯情報端末Tにコンテンツ再生実績情報を削除する指示を送信する(ステップS7)。すると、携帯情報端末Tでは、CPU15がFlashROM16からコンテンツ再生実績情報を削除する。そして、充電器Cでは、CPU21が充電用電源をオンにし(ステップS8)、つまり、スイッチSWを閉じて充電用コネクタ23を通して携帯情報端末Tの充電用コネクタ14に電力を供給する。すると、携帯情報端末Tでは、充電用コネクタ14を介して充電池13に電力が供給されて、充電池13が充電される。
【0069】
次いで、CPU21は、携帯情報端末Tが充電器Cから外されたか否かを判断する(ステップS9)。携帯情報端末Tが充電器Cから外されない場合には、ステップS9に戻り、携帯情報端末Tが充電器Cから外されるまで、ステップS9の判断を繰り返し(ステップS9;NO)、その間携帯情報端末Tの充電池13に電力が供給されて充電される。ステップS9において、携帯情報端末Tが充電器Cから外された場合には(ステップS9;YES)、スイッチSWを開いて充電用電源をオフにし(ステップS10)、ステップS1に戻る。
【0070】
一方、ステップS4においてコンテンツ再生実績情報を取得できない場合(ステップS4;NO)と、ステップS6において再生実績情報を取得できない場合(ステップS6;NO)には、上記の充電用電源をオンにするステップS8を行わずにステップS9に進む。このとき、ステップS9において携帯情報端末Tが充電器Cから外されるまでステップS9の判断を繰り返し(ステップS9;NO)、携帯情報端末Tが充電器Cから外された場合には(ステップS9;YES)、元々の状態のままであるが、スイッチSWを開いた状態で充電用電源をオフとし(ステップS10)、ステップ1に戻る。
【0071】
[3.第2実施形態]
端末充電システムSの第2実施形態においては、携帯情報端末Tが記録手段として無線により情報を送信可能である電子タグ35を備えている。具体的に、充電器Cの再生実績情報取得手段としてのCPU21は、携帯情報端末Tから再生実績情報を無線で取得できるようになっており、携帯情報端末Tの記録手段としての電子タグ35は、無線により情報を送信可能となっている。第2実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。
【0072】
[3.1概要構成等]
図5を参照して、端末充電システムSの第2実施形態における携帯情報端末Tと充電器Cの概要構成例について説明する。
【0073】
図5に示すように、携帯情報端末Tは、再生実績情報の管理のための主制御部31と、USBポート32と、充電池33と、充電用コネクタ34と、再生実績情報が記録される記録手段としての電子タグ35と、を備えている。
【0074】
主制御部31は、携帯情報端末T全体を統括・制御し、演算機能を有する。図示しない各構成は、第1実施形態の主制御部11と同様である。なお、主制御部31はUSBポート32と接続して他の装置等からコンテンツ等を取得する他、電子タグ35と接続されて連携し、コンテンツを再生した場合に、これに係る再生実績情報を電子タグ35に記録できるようになっている。
【0075】
USBポート32、充電池33及び充電用コネクタ34は、第1実施形態の対応する各構成部材と同様である。
【0076】
電子タグ35は、本発明の記録手段として機能し、主制御部31からの制御により再生実績情報が記録される。電子タグ35は、充電器Cの電子タグ用アンテナ44からの電波を受信すると、記録されている再生実績情報を送信する。すると、充電器Cの電子タグ用アンテナ44が再生実績情報を受信する。
【0077】
このように、本実施形態の携帯情報端末Tは、充電器Cとの通信に必要な構成(例えば、電子タグ35)が、携帯情報端末T自体の機能に応じた動作を行う構成(主制御部11等)とは別個に設けられており、各構成が独立して動作することが可能である。
【0078】
一方、充電器Cは、CPU41と、電源42と、充電用コネクタ43と、電子タグ用アンテナ44と、スイッチSWと、モデム45と、RAM46と、を備えている。
【0079】
CPU41は、充電器C全体を統括・制御し、演算機能を有する。CPU41は、再生実績情報取得手段、再生実績情報送信手段、電力供給制御手段として機能する。これらの各手段としてのCPU41は、第1実施形態の充電器CのCPU21と同様に機能する。
【0080】
また、本実施形態では、特に、CPU41が再生実績情報取得手段として、携帯情報端末Tから電子タグ用アンテナ44を用いて再生実績情報を無線で取得する。CPU41は、再生実績情報を取得すると、当該再生実績情報を管理センタMに送信し、スイッチSWを閉じて、携帯情報端末Tの充電池13に電力を供給する。
【0081】
電源42は、第1実施形態の電源22とほぼ同様であり、CPU41の制御により、充電用コネクタ43を介して携帯情報端末Tに電力を供給する。
【0082】
充電用コネクタ43、スイッチSW、モデム45及びRAM46は、第1実施形態の対応する各構成部材と同様である。
【0083】
ここで、携帯情報端末Tと充電器Cとの接続が切断された場合には、充電用コネクタ34、43間の接続が切断され、電子タグ用アンテナ44が電子タグ35から情報を読み取れなくなる。また、携帯情報端末Tにおける充電用コネクタ34と充電池33間の電力供給が途絶える。これに伴い、充電器Cの電源42と充電用コネクタ43間のスイッチSWが閉じられていた場合も、開いた状態に戻る。
【0084】
なお、本実施形態においては、充電器Cが再生実績情報を無線で取得し、携帯情報端末Tが再生実績情報を無線で送信できるよう、携帯情報端末Tに電子タグ35が備えられ、充電器Cに電子タグ用アンテナ44が備えられているが、無線で再生実績情報を送受信するためには、電子タグ35等以外の構成を用いてもよい。
【0085】
[3.2動作]
図6を参照して、端末充電システムSの第2実施形態における充電器Cの動作について説明する。
【0086】
この動作の説明においては、充電器Cの電源が確保されてオンになると動作が開始し(start)、図6には示していないが、充電器Cの電源が確保されなくなりオフになると終了するものとする。
【0087】
図6に示すように、充電器Cにおける動作が開始すると、CPU41は充電用コネクタ43及び通信用コネクタ44において携帯情報端末Tが充電器Cに接続されたか否かを判断する(ステップS11)。携帯情報端末Tが充電器Cに接続されない場合には、ステップS11に戻り、携帯情報端末Tが充電器Cに接続されるまで、ステップS11の判断を繰り返す(ステップS11;NO)。ステップS11において、携帯情報端末Tが充電器Cに接続されると(ステップS11;YES)、携帯情報端末Tの電子タグ35が再生実績情報を無線で送信するため、CPU41は電子タグ用アンテナ44を介して再生実績情報を無線で取得する(ステップS12)。
【0088】
次いで、CPU41は、コンテンツ再生実績情報を電子タグ35から取得できたか否かを判断する(ステップS13)。コンテンツ再生実績情報を取得できた場合には(ステップS13;YES)、CPU41は、取得したコンテンツ再生実績情報を管理センタMへ公衆通信回線Lを介して送信する(ステップS14)。
【0089】
次いで、CPU41は、コンテンツ再生実績情報を管理センタMに送信できたか否かを判断する(ステップS15)。コンテンツ再生実績情報を送信できた場合には(ステップS15;YES)、CPU41は、電子タグ用アンテナ44を介して携帯情報端末Tにコンテンツ再生実績情報を削除する指示を送信する(ステップS16)。すると、携帯情報端末Tでは、電子タグ35がコンテンツ再生実績情報を削除する。そして、充電器Cでは、CPU41が充電用電源をオンにし(ステップS17)、つまり、スイッチSWを閉じて充電用コネクタ43を通じて携帯情報端末Tの充電用コネクタ34に電力を供給する。すると、携帯情報端末Tでは、充電用コネクタ34を介して充電池33に電力が供給されて、充電池33が充電される。
【0090】
次いで、CPU41は、携帯情報端末Tが充電器Cから外されたか否かを判断する(ステップS18)。携帯情報端末Tが充電器Cから外されない場合には、ステップS18に戻り、携帯情報端末Tが充電器Cから外されるまで、ステップS18の判断を繰り返し(ステップS18;NO)、その間携帯情報端末Tの充電池33に電力が供給されて充電される。ステップS18において、携帯情報端末Tが充電器Cから外された場合には(ステップS18;YES)、CPU41はスイッチSWを開いて充電用電源をオフにし(ステップS19)、ステップS11に戻る。
【0091】
一方、ステップS13においてコンテンツ再生実績情報を取得できない場合(ステップS13;NO)と、ステップS15において再生実績情報を取得できない場合(ステップS15;NO)には、上記の充電用電源をオンにするステップS17を行わずにステップS18に進む。このとき、ステップS18において携帯情報端末Tが充電器Cから外されるまでステップS18の判断を繰り返し(ステップS18;NO)、携帯情報端末Tが充電器Cから外された場合には(ステップS18;YES)、元々の状態のままであるが、スイッチSWを開いた状態で充電用電源をオフとし(ステップS19)、ステップ11に戻る。
【0092】
[4.第3実施形態]
端末充電システムSの第3実施形態においては、再生実績情報が管理センタMに送信されてから充電池53に電力が供給されるように、携帯情報端末T内において制御されている。第3実施形態について、図7乃至図9を参照して説明する。
【0093】
[4.1概要構成等]
図7を参照して、端末充電システムSの第3実施形態における携帯情報端末Tと充電器Cの概要構成例について説明する。
【0094】
図7に示すように、携帯情報端末Tは、主制御部51と、主制御部51に含まれたFlashROM511と、USBポート52と、充電池53と、スイッチSWと、充電用コネクタ54と、通信用コネクタ55と、を備えている。主制御部51は、再生実績情報が記録される記録手段としても機能する。また、携帯情報端末Tにおいて、充電用コネクタ54と主制御部51との間を電力補助供給回路56が結んでおり、充電用コネクタ54と充電池53との間をスイッチSWを含んだ充電用回路57が結んでいる。
【0095】
主制御部51は、携帯情報端末T全体を統括・制御し、演算機能を有する。図示しない各構成は、第1実施形態の主制御部11と同様である。なお、主制御部51はUSBポート52と接続して他の装置等からコンテンツ等を取得する他、コンテンツを再生した場合に、これに係る再生実績情報をFlashROM511に記録できるようになっている。また、主制御部51は、充電器Cの再生実績情報取得手段としてのCPU61が携帯情報端末Tから再生実績情報を取得し、かつ、充電器Cの再生実績情報送信手段としてのCPU61が再生実績情報を管理センタMに送信したことを、充電器Cから通信用コネクタ55を介して信号等により検知した後に、充電用回路57のスイッチSWを閉じて、充電池53に充電器Cからの電力を供給して充電させる。
【0096】
また、主制御部51は、FlashROM511を含んでいる。主制御部51は本発明の記録手段として機能し、主制御部51の制御により再生実績情報がFlashROM511に記録される。携帯情報端末Tが充電器Cに設置され、充電用コネクタ54と充電器Cの充電用コネクタ63とが接続されると、FlashROM511を含む主制御部51には補助電力供給回路56を通じて補助電力が供給され、FlashROM511の再生実績情報は、通信用コネクタ55を介して充電器Cに取得される。
【0097】
USBポート52、充電池53及び充電用コネクタ54は、第1実施形態の対応する各構成部材と同様である。
【0098】
通信用コネクタ55は、携帯情報端末Tの充電時に充電器Cの通信用コネクタ64と接続し、FlashROM511から受信した再生実績情報を充電器Cに送信する。なお、通信用コネクタ55は、主制御部51における通信部として共用されてもよい。
【0099】
補助電力供給回路56は、主制御部51に補助電力を供給するための回路であり、充電用コネクタ54から主制御部51に電力を供給する。この補助電力供給回路56における電力は、主制御部51のみに供給されて、充電器Cにおいて再生実績情報の取得を可能にするものであり、携帯情報端末Tの他の部分には供給されない。
【0100】
充電用回路57は、充電用コネクタ54と充電池53との間に設けられており、途中にスイッチSWを有している。充電用回路57は、充電器Cの再生実績情報取得手段としてのCPU61が携帯情報端末Tから再生実績情報を取得し、かつ、充電器Cの再生実績情報送信手段としてのCPU61が再生実績情報を管理センタMに送信したことを主制御部51が検知した後に、充電池53に充電器Cからの電力を供給して充電するためにスイッチSWを閉じる。具体的には、充電用回路57のスイッチSWは、通常、図7に示すように開いており、充電器Cにより再生実績情報が管理センタMに送信されたことを主制御部51が検知すると閉じられて、充電用コネクタ54から充電池53に電力が供給される。このように、充電用回路57及びスイッチSWは、主制御部51により制御される。
【0101】
一方、充電器Cは、CPU61と、電源62と、充電用コネクタ63と、通信用コネクタ64と、モデム45と、RAM46と、を備えている。
【0102】
CPU61は、充電器C全体を統括・制御し、演算機能を有する。CPU61は、再生実績情報取得手段、再生実績情報送信手段、電力供給制御手段として機能する。これらの各手段としてのCPU61は、第1実施形態の充電器CのCPU21と同様に機能する。
【0103】
また、本実施形態では、特に、再生実績情報取得手段としてのCPU61が、携帯情報端末Tの主制御部51に補助電力供給回路56から電力が供給された後に、再生実績情報を取得する。
【0104】
電源62は、第1実施形態の電源22とほぼ同様であり、CPU61の制御により、充電用コネクタ63を介して携帯情報端末Tに電力を供給する。
【0105】
充電用コネクタ63、モデム65及びRAM66は、第1実施形態の対応する各構成部材と同様である。
【0106】
通信用コネクタ64は、携帯情報端末Tの充電時に携帯情報端末Tの通信用コネクタ55と接続し、携帯情報端末Tから受信した再生実績情報をCPU61に送信する。また、通信用コネクタ64は、CPU61が携帯情報端末Tから再生実績情報を取得し、かつ、再生実績情報を管理センタMに送信することに成功すると、このことを携帯情報端末Tの主制御部51に向けて信号等により送信する。
【0107】
ここで、携帯情報端末Tと充電器Cとの接続が切断された場合には、充電用コネクタ54、63間の接続及び通信用コネクタ55、64間の接続が切断される。また、携帯情報端末Tにおける充電用コネクタ54と主制御部51間の補助電力供給回路56への電力供給が途絶える。このとき、充電用コネクタ54と充電池53間の充電用回路57への電力供給が途絶えるが、これに伴い、スイッチSWが閉じられていた場合では、スイッチSWが開いた状態になるよう主制御部51により制御される。
【0108】
[4.2動作]
図8及び図9を参照して、端末充電システムSの第3実施形態における充電器Cと携帯情報端末Tの動作について説明する。まず、図8を参照して充電器Cの動作について説明する。
【0109】
この動作の説明においては、充電器Cの電源が確保されてオンになると動作が開始し(start)、充電器Cから携帯情報端末Tへは常に電力が供給されている状態とする。
【0110】
図8に示すように、充電器Cにおける動作を開始すると、CPU61は充電用コネクタ63及び通信用コネクタ64において携帯情報端末Tが充電器Cに接続されたか否かを判断する(ステップS21)。携帯情報端末Tが充電器Cに接続されない場合には、ステップS21に戻り、携帯情報端末Tが充電器Cに接続されるまで、ステップS21の判断を繰り返す(ステップS21;NO)。ステップS21において、携帯情報端末Tが充電器Cに接続されると(ステップS21;YES)、電源62から充電用コネクタ63を介して携帯情報端末Tへ電力が供給される。このとき、携帯情報端末Tでは、充電用回路57が開いているので、供給された電力は、補助電力供給回路56を介して主制御部51に供給される。そして、充電器CのCPU61は、コンテンツ再生実績情報の要求を通信用コネクタ64を介して送信する。すると、携帯情報端末Tの主制御部51はFlashROM511のコンテンツ再生実績情報を通信用コネクタ55を介して送信する。そして、充電器CのCPU61がコンテンツ再生実績情報を取得する(ステップS22)。
【0111】
次いで、CPU61は、コンテンツ再生実績情報を携帯情報端末Tから取得できたか否かを判断する(ステップS23)。コンテンツ再生実績情報を取得できた場合には(ステップS23;YES)、CPU61は、取得したコンテンツ再生実績情報を管理センタMへ公衆通信回線Lを介して送信する(ステップS24)。
【0112】
次いで、CPU61は、コンテンツ再生実績情報を管理センタMに送信できたか否かを判断する(ステップS25)。コンテンツ再生実績情報を送信できた場合には(ステップS25;YES)、CPU61は、携帯情報端末Tにコンテンツ再生実績情報を削除する指示を通信コネクタ64を介して送信し、かつ、再生実績情報を管理センタMに送信できたことを示す信号を通信コネクタ64を介して送信し(ステップS26)、処理を終了する(end)。
【0113】
一方、ステップS23においてコンテンツ再生実績情報を取得できない場合(ステップS23;NO)と、ステップS25において再生実績情報を取得できない場合(ステップS25;NO)には、他の処理を行わずに処理を終了する(end)。
【0114】
次いで、図9を参照して携帯情報端末Tの動作について説明する。
【0115】
この動作の説明においては、充電器Cに携帯情報端末Tが設置されると動作が開始し(start)、充電器Cに携帯情報端末Tが設置されると充電器Cから携帯情報端末Tへは常に電力が供給されている状態となる。
【0116】
図8に示すように、充電器Cに携帯情報端末Tが設置されると、主制御部51は充電用スイッチSWをオフにする(ステップS31)。このとき、充電用スイッチSWがオフになっていれば、そのままでよい。次いで、主制御部51は、コンテンツ再生実績情報を送信すべき要求が充電器Cからあるか否かを判断する(ステップS32)。コンテンツ再生実績情報を送信すべき要求が充電器Cからあるまでこの判断を繰り返し(ステップS32;NO)、コンテンツ再生実績情報を送信すべき要求が充電器Cからあると(ステップS32;YES)、主制御部51は、FlashROM511に記録されたコンテンツ再生実績情報を通信用コネクタ55を介して充電器Cに送信する(ステップS33)。
【0117】
次いで、主制御部51は、充電器Cからコンテンツ再生実績情報を削除する指示及びコンテンツ再生実績情報を管理センタMに送信できたことを示す信号があったか否かを判断する(ステップS34)。充電器Cからコンテンツ再生実績情報の指示等があるまでこの判断を繰り返し(ステップS34;NO)、充電器Cからコンテンツ再生実績情報の指示等があると(ステップS34;YES)、主制御部51は、コンテンツ再生実績情報をFlashROM511から削除する(ステップS35)。
【0118】
また、主制御部51は、コンテンツ再生実績情報を管理センタMに送信できたことを示す信号を受信しているため、充電用スイッチSWをオンにして(ステップS36)、充電池53に電力の供給を開始する。次いで、主制御部51は、充電池53が満充電になったか、又は、充電器Cが携帯情報端末Tから外されたか否かを判断する(ステップS37)。主制御部51は、充電池53が満充電になるか、又は、充電器Cが携帯情報端末Tから外されるまで、この判断を繰り返し(ステップS37;NO)、充電池53が満充電になった場合、又は、充電器Cが携帯情報端末Tから外された場合に(ステップS37;YES)、充電用スイッチSWをオフにして(ステップS38)、充電池53に電力が供給されないように制御し、処理を終了する(end)。
【0119】
[5.変形形態]
本発明の一例として上述の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、以下の変形形態とすることもできる。
【0120】
上述の第1実施形態から第3実施形態においては、携帯情報端末Tに電力が全くなくなる場合を想定して、少なくとも充電器Cが先に再生実績情報を取得できるように、記録手段に補助電力を供給して再生実績情報を取得できるようにしたり、電子タグから再生実績情報を取得できるようにしたものである。
【0121】
本発明の端末充電システムの実施形態は、これらに限定されず、例えば、少なくとも充電器Cが先に再生実績情報を取得できるように、ユーザからは携帯情報端末Tに電力が全くなくなったことが認識される場合であっても、携帯情報端末Tの記録手段においては再生実績情報を送信できるだけの電力を必ず蓄えておく態様としてもよい。
【0122】
このように、本発明の端末充電システムは、充電器Cが、携帯情報端末Tが再生した情報の実績を示す再生実績を記録する記録手段(FlashROM16等)から、当該再生実績の情報を示す再生実績情報を取得する再生実績情報取得手段(CPU21)と、携帯情報端末Tから取得した再生実績情報を、携帯情報端末Tの再生実績を管理する管理装置としての管理センタMに通信経路としての公衆通信回線Lを介して送信する再生実績情報送信手段(CPU21)と、再生実績情報取得手段(CPU21)が、携帯情報端末Tから再生実績情報を取得し、かつ、再生実績情報送信手段(CPU21)が再生実績情報を管理センタMに送信した後に、携帯情報端末Tの充電池13に電力を供給する電力供給制御手段と(CPU21)と、を備えていればよい。
【0123】
このことにより、携帯情報端末Tにおけるコンテンツ等の情報の再生実績を管理センタMに通知することを妨害することによる不正な課金逃れを防止し、管理センタMにおいて適正な課金処理を行うことが可能となる。
【0124】
(リトライについて)
上述の各実施形態においては、図4のステップS6;NO等に示すように、充電器CのCPU21が一度再生実績情報の送信に失敗すると、一度携帯情報端末Tを充電器Cから外さない限り(ステップS9等)、再生実績情報を送信できない態様としているが、充電器CのCPU21は、管理センタMが再生実績情報を受信できない場合に、管理センタMに再生実績情報を再度送信することとしてもよい。このようにすると、確実に再生実績情報を管理センタMに送信することができ、携帯情報端末Tにおいて充電しやすくすることができる。また、管理センタMにおいても課金処理のための情報を得やすくなる。
【0125】
上述の各実施形態においては、図4のステップS4;NO等に示すように、充電器CのCPU21が一度再生実績情報の取得に失敗すると、一度携帯情報端末Tを充電器Cから外さない限り(ステップS9等)、再生実績情報を再取得できない態様としているが、充電器CのCPU21は、再生実績情報を取得できない場合に、携帯情報端末Tから再生実績情報を再度取得することとしてもよい。このようにすると、確実に再生実績情報を取得でき、管理センタMに送信することもできるようになり、携帯情報端末Tにおいて充電しやすくすることができる。また、管理センタMにおいても課金処理のための情報を得やすくなる。
【0126】
(表示部について)
上述の各実施形態においては説明していないが、本発明の端末充電システムにおいて、充電器Cや携帯情報端末Tは、図10に携帯情報端末Tが充電器Cにより充電される様子の一例を示すように、少なくともいずれか一方に表示部81、71を有していてもよい。
【0127】
この表示部においては、充電器CのCPU21が管理センタMに再生実績情報を送信した程度を示すことができる。例えば、充電器Cの表示部81を参照すると、再生実績情報の送信した程度について「送信中45%」の表示がされている。また、表示部においては、携帯情報端末Tの充電池13における充電された程度を示すことができる。例えば、携帯情報端末Tの表示部71を参照すると、黒四角が充電完了、白抜き四角が未充電を示すものとして、約2/3充電が完了していることを示している。また、表示部81、71は、充電器CのCPU21において再生実績情報の送信に失敗した場合に、再生実績情報の送信に失敗したことを示してもよい。このように、充電器Cや携帯情報端末Tに備えられる表示部81、71により、各情報を携帯情報端末Tのユーザが確認でき、この情報によりすぐにユーザが何らかの対処が可能となるため、ユーザにおける利便性が向上したものとなる。
【0128】
(公衆通信回線Lについて)
上述の各実施形態においては、本発明における通信経路として公衆通信回線Lを用いて説明したが、携帯情報端末Tの再生実績を管理し、課金処理等を行う管理センタMに、充電器Cが再生実績情報を送信できる手段であれば、どのようなものであってもよい。また、通信経路として電力線インターネット経路を用いることもでき、この場合には、充電器Cにおける電源22の供給経路と再生実績情報送信のための通信経路を同時に確保できることとなる。
【0129】
(再生実績情報について)
再生実績情報は、上述の各実施形態のように、携帯情報端末Tから充電器Cに取得され、管理センタMに送信された後に、携帯情報端末Tの記録手段から削除されてもよいし、そのまま記録していてもよい。
【0130】
携帯情報端末Tにおいて記録手段に再生実績情報をそのまま記録している場合には、管理センタMに当該再生実績情報を送信した後、再生実績情報と併せて課金済み又は管理センタMへ報告済みであることを記録手段に記録してもよい。さらに、携帯情報端末Tにおいて、所定の期間又は記録手段に再生実績情報が記録されている限りは、充電器Cを通じて管理センタMが再度再生実績情報を取得できるようにしてもよい。また、このような場合には、携帯情報端末Tが一度再生実績情報を送信した後、通常、未送信の再生実績情報のみを充電器Cに送信することが好ましい。
【0131】
なお、充電器Cに携帯情報端末Tを設置したときに、再生実績情報がない場合、すなわち、前回の充電の後にコンテンツを再生していない場合には、再生実績情報は既に送信したものとして、充電器Cは携帯情報端末Tに電力を供給すればよい。
【0132】
上述の充電器C、携帯情報端末Tの各動作に対応するプログラムをフレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、或いはインターネット等のネットワークを介して取得して記録しておき、これをマイクロコンピュータ等により読み出して実行することにより、当該マイクロコンピュータを各実施形態に係るCPU21、41、61又はCPU15、主制御部51等として機能させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】本実施形態に係る端末充電システムSにおける携帯情報端末T及び充電器C等の接続態様の一例を示す図である。
【図2】再生実績情報の一例を示す。
【図3】端末充電システムSの第1実施形態における携帯情報端末Tと充電器Cの概要構成例を示す図である。
【図4】端末充電システムSの第1実施形態における充電器Cの動作を示すフローチャートである。
【図5】端末充電システムSの第2実施形態における携帯情報端末Tと充電器Cの概要構成例を示す図である。
【図6】端末充電システムSの第2実施形態における充電器Cの動作を示すフローチャートである。
【図7】端末充電システムSの第3実施形態における携帯情報端末Tと充電器Cの概要構成例を示す図である。
【図8】端末充電システムSの第3実施形態における充電器Cの動作を示すフローチャートである。
【図9】端末充電システムSの第3実施形態における携帯情報端末Tの動作を示すフローチャートである。
【図10】携帯情報端末Tが充電器Cにより充電される様子の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0134】
11、31、51 主制御部
12、32、52 USBポート
13、33、53 充電池
14、34、54 携帯情報端末の充電用コネクタ
15 携帯情報端末のCPU
16、511 FlashROM
17、55 携帯情報端末の通信用コネクタ
21、41、61 充電器のCPU
22、42、62 電源
23、43、63 充電器の充電用コネクタ
24、64 充電器の通信用コネクタ
25、45、65 モデム
26 RAM
35 電子タグ
44 電子タグ用アンテナ
56 補助電力供給回路
57 充電用回路
SW スイッチ
C 充電器
T 携帯情報端末
M 管理センタ
L 公衆通信回線
S 端末充電システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取得した情報を再生する端末装置と、前記端末装置に電力を供給して充電させる充電装置と、を備える端末充電システムであって、
前記充電装置は、
前記端末装置が再生した情報の実績を示す再生実績を記録する記録手段から、当該再生実績の情報を示す再生実績情報を取得する再生実績情報取得手段と、
前記端末装置から取得した前記再生実績情報を、前記端末装置の再生実績を管理する管理装置に通信経路を介して送信する再生実績情報送信手段と、
前記再生実績情報取得手段が、前記端末装置から前記再生実績情報を取得し、かつ、前記再生実績情報送信手段が前記再生実績情報を前記管理装置に送信した後に、前記端末装置の充電池に電力を供給する電力供給制御手段と、
を備えることを特徴とする端末充電システム。
【請求項2】
請求項1に記載の端末充電システムであって、
前記充電装置は、前記端末装置の前記記録手段に電力を供給する補助電力供給制御手段を備え、
前記充電装置の前記再生実績情報取得手段は、前記端末装置の前記記録手段に前記補助電力供給制御手段から電力が供給された後に、前記再生実績情報を取得することを特徴とする端末充電システム。
【請求項3】
請求項1に記載の端末充電システムであって、
前記充電装置の前記再生実績情報取得手段は、前記端末装置から前記再生実績情報を無線で取得し、
前記端末装置の前記記録手段は、無線により情報を送信可能であることを特徴とする端末充電システム。
【請求項4】
請求項1に記載の端末充電システムであって、
前記端末装置は、
前記記録手段と、
前記充電池と、
前記記録手段に電力を供給するための補助電力供給回路と、
前記充電装置の前記再生実績情報取得手段が前記端末装置から前記再生実績情報を取得し、かつ、前記充電装置の前記再生実績情報送信手段が前記再生実績情報を前記管理装置に送信したことを検知した後に、前記充電池に前記充電装置からの電力を供給して充電させるための充電用回路と、
を備え、
前記充電装置の前記再生実績情報取得手段は、前記端末装置の記録手段に前記補助電力供給回路から電力が供給された後に、前記再生実績情報を取得することを特徴とする端末充電システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の端末充電システムであって、
前記充電装置の前記再生実績情報送信手段は、前記管理装置が前記再生実績情報を受信できない場合に、前記管理装置に前記再生実績情報を再度送信することを特徴とする端末充電システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の端末充電システムであって、
前記充電装置又は前記端末装置の少なくともいずれか一方は、
前記充電装置の前記再生実績情報送信手段における前記再生実績情報を送信した程度又は前記端末装置の前記充電池における充電された程度の少なくともいずれか一方を示す表示手段を備えることを特徴とする端末充電システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の端末充電システムであって、
前記充電装置又は前記端末装置の少なくともいずれか一方は、
前記充電装置の前記再生実績情報送信手段において前記再生実績情報の送信に失敗した場合に、前記再生実績情報の送信に失敗したことを示す表示手段を備えることを特徴とする端末充電システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の端末充電システムであって、
前記充電装置の前記再生実績情報送信手段は、前記通信経路として電力線インターネット経路を介して前記再生実績情報を前記管理装置に送信することを特徴とする端末充電システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の端末充電システムに含まれることを特徴とする充電装置。
【請求項10】
コンピュータを請求項9に記載の充電装置として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項11】
取得した情報を再生する端末装置と、前記端末装置に電力を供給して充電させる充電装置と、を備える端末充電システムに含まれる前記端末装置であって、
当該端末装置が再生した情報の実績を示す再生実績を記録する記録手段と、
充電池と、
前記充電装置からの電力を前記記録手段に供給するための補助電力供給回路と、
前記充電装置が当該端末装置から前記再生実績情報を取得し、かつ、前記充電装置が当該再生実績情報を前記端末装置の再生実績を管理する管理装置に通信経路を介して送信したことを検知した後に、前記充電池に前記充電装置からの電力を供給して充電させるための充電用回路と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項12】
コンピュータを、請求項10に記載の端末装置として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項13】
取得した情報を再生する端末装置と、前記端末装置に電力を供給して充電させる充電装置と、を備える端末充電システムの前記充電装置における端末充電方法であって、
前記端末装置が再生した情報の実績を示す再生実績を記録する記録手段から、当該再生実績の情報を示す再生実績情報を取得する工程と、
前記端末装置から取得した前記再生実績情報を、前記端末装置の再生実績を管理する管理装置に通信経路を介して送信する工程と、
前記端末装置から前記再生実績情報を取得する工程、及び、前記再生実績情報を前記管理装置に送信する工程の後に、前記端末装置の充電池に電力を供給する工程と、
を備えることを特徴とする端末充電方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate