説明

端末装置、及び外部装置

【課題】筐体を閉じた状態でも、側面に設けられた操作部の操作を容易にする。
【解決手段】第一の筐体1と第二の筐体2がヒンジ部3を介して折り畳み可能に連結された端末装置であって、第一の筐体1の側面に設けられた操作部7と、第一の筐体1及び第二の筐体2を折り畳んだ状態で、操作部7が相対する第二の筐体2の側面に設けられた切り欠き部8と、を備える。具体的には、第二の筐体2に出力部5を更に備え、ヒンジ部3は、第一の筐体1と第二の筐体2を互いに開閉動作させる際に中心となる開閉軸と、第一の筐体1及び第二の筐体2を開いた状態で互いに回動動作させる際に中心となる回動軸とを備える二軸ヒンジであり、切り欠き部8は、第一の筐体1及び第二の筐体2を出力部5が露出するように折り畳んだ状態で操作部7と相対する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み式やスライド式の端末装置と、その端末装置を接続或いは載置する外部装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示部を備える表示部筐体と操作部を備える操作部筐体を二軸ヒンジで連結するタイプの携帯端末において、ビュースタイル(ビュアーポジション)と呼ばれる、表示部を露出するように折り畳むことができるようになっているものがある。
【0003】
このような二軸ヒンジタイプの携帯端末において、ビュースタイル時にカメラ撮影が行ないやすいように操作部筐体の側面にサイドキーと呼ばれる第二の操作部を備える技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。すなわち、特許文献1では、ビュースタイル時、操作部筐体に配置されているサイドキーをズーム調整、シャッター及びメニュー表示のための操作キーとして用いる。
【特許文献1】特開2005−318164号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1において、表示部筐体と操作部筐体は通常ほぼ同一のサイズであるため、ビュースタイルではサイドキーの手前に表示部筐体が来るので、表示部筐体に指が当たり、サイドキーが操作しにくく、特にシャッターボタンの場合は手振れを起こしやすいという問題があった。
【0005】
本発明の課題は、筐体を閉じた状態でも、側面に設けられた操作部の操作を容易にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、第一の筐体と第二の筐体がヒンジ部を介して折り畳み可能に連結された端末装置であって、前記第一の筐体の側面に設けられた操作部と、前記第一の筐体及び第二の筐体を折り畳んだ状態で、前記操作部が相対する第二の筐体の側面に設けられた切り欠き部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の端末装置であって、前記第二の筐体に出力部を更に備え、前記ヒンジ部は、前記第一の筐体と第二の筐体を互いに開閉動作させる際に中心となる開閉軸と、前記第一の筐体及び第二の筐体を開いた状態で互いに回動動作させる際に中心となる回動軸とを備える二軸ヒンジであり、前記切り欠き部は、前記第一の筐体及び第二の筐体を前記出力部が露出するように折り畳んだ状態で前記操作部と相対することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の端末装置であって、前記第一の筐体及び第二の筐体を前記出力部が隠れるように折り畳んだ状態で、前記切り欠き部が相対する前記第一の筐体の側面に外部機器の接続部を更に備えることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の端末装置であって、前記第一の筐体及び第二の筐体を前記出力部が隠れるように折り畳んだ状態で、前記切り欠き部が相対する前記第一の筐体の側面に第二の操作部を更に備えることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、第一の筐体と第二の筐体がスライド機構を介してスライド可能に連結された端末装置であって、前記第一の筐体の側面に設けられた操作部と、前記第一の筐体及び第二の筐体を重ねた状態で、前記操作部が相対する第二の筐体の側面に設けられた切り欠き部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の端末装置であって、前記第一の筐体及び第二の筐体を開いた状態或いは途中まで閉じた状態で、前記切り欠き部に相対する前記第一の筐体の側面に第二の操作部を更に備えることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の端末装置であって、前記第一の筐体にカメラ撮影機能部を更に備え、前記操作部は前記カメラ撮影機能部で使用されることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の端末装置を接続或いは載置する外部装置であって、前記端末装置を接続或いは載置した際に前記切り欠き部が当該外部装置に当接しているか否かを検出する検出手段と、前記検出手段により検出された検出結果に応じた制御を行なう制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、筐体を閉じた状態であっても、側面に設けられた操作部に切り欠き部が相対することで指が当たりにくくなり操作しやすくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
先ず図1〜図3を用いて実施形態1を説明する。図1は本発明を適用した端末装置の実施形態1の構成として折り畳み式携帯電話を開いた状態の正面図(a)及び側面図(b)で、図2は図1の携帯電話を折り畳んでカメラ撮影時を示した正面図、図3は図2のカメラ撮影時の携帯電話の側面図で、図2の矢印A‐A線に沿って切り欠き部の断面形状を示した図である。図中、1は第一の筐体、2は第二の筐体、3はヒンジ部、4はキー入力部、5は出力部、6はカメラ撮影機能部、7は操作部であるシャッターボタン、8は切り欠き部である。
【0016】
図示のように、第一の筐体1と第二の筐体2はヒンジ部3を介して折り畳み可能(開閉可能)に結合されている。第一の筐体1にキー入力部4が設けられて、第二の筐体2に出力部である表示部5が設けられている。
【0017】
さらに、第一の筐体1には、キー入力部4の裏面側にカメラ撮影機能部6が設けられるとともに、一側面にカメラ撮影機能部6の操作部であるシャッターボタン7が設けられている。シャッターボタン7は第一の筐体1の側面の一端側に設けられている。
【0018】
ここで、ヒンジ部3は、第一の筐体1と第二の筐体2を互いに開閉動作させる際に中心となる図示しない開閉軸と、第一の筐体1及び第二の筐体2を開いた状態で互いに回動動作させる際に中心となる図示しない回動軸とを備える二軸ヒンジである。
【0019】
そして、実施形態において、第二の筐体2には、第一の筐体1に重ねて折り畳んだ状態でシャッターボタン7が相対する側面及び他側面に一対の切り欠き部8が形成されている。この一対の切り欠き部8は、第一の筐体1及び第二の筐体2を表示部5が露出するように折り畳んだ状態で一方の切り欠き部8がシャッターボタン7と相対し、また、第一の筐体1及び第二の筐体2を表示部5が隠れるように折り畳んだ状態では他方の切り欠き部8がシャッターボタン7と相対する。
【0020】
以上、実施形態1の折り畳み式携帯電話によれば、第一の筐体1の側面に設けられた操作部、すなわち、シャッターボタン7と、第一の筐体1及び第二の筐体2を折り畳んだ状態でシャッターボタン7が相対する第二の筐体2の側面に設けられた切り欠き部8とを備えることにより、図2及び図3に示すように、筐体1・2を閉じた状態であっても、側面に設けられたシャッターボタン7に切り欠き部8が相対することで、指が当たりにくくなり、操作しやすくなる。
【0021】
特に、第一の筐体1及び第二の筐体2を出力部、すなわち、表示部5が露出するように折り畳んだビュースタイルと呼ばれる状態において、切り欠き部8がシャッターボタン7と相対するようにしたことで、カメラ撮影の使用状態であるビュースタイルでは側面に設けられたシャッターボタン7を操作しやすくすることができる。
【0022】
このように、シャッターボタン7の操作がビュースタイルで容易となり、シャッターボタン7操作(押込み)時に不要な力も必要とせず、手振れ等を軽減することができる。
【0023】
なお、実施形態1では、一対の切り欠き部8の他方は必ずしも必要としない。
【0024】
(実施形態2)
引き続き図4〜図5を用いて実施形態2を説明する。図4は本発明を適用した端末装置の実施形態2の構成としてスライド式携帯電話を開いた状態の正面図(a)及び側面図(b)で、図5は図4の携帯電話を閉じてカメラ撮影時を示した正面図である。図中、11は第一の筐体、12は第二の筐体、13はスライド機構部、14はキー入力部、15は出力部、16はカメラ撮影機能部、17は操作部であるシャッターボタン、18は切り欠き部である。
【0025】
図示のように、第一の筐体11と第二の筐体12はスライド機構部13を介してスライド可能(開閉可能)に結合されている。第一の筐体11にキー入力部14が設けられて、第二の筐体12に出力部である表示部15が設けられている。
【0026】
さらに、第一の筐体11には、キー入力部14の裏面側にカメラ撮影機能部16が設けられるとともに、一側面にカメラ撮影機能部16の操作部であるシャッターボタン17が設けられている。シャッターボタン17は第一の筐体11の側面の一端側に設けられている。
【0027】
以上の第一の筐体11のキー入力部14を設けた面上に、第二の筐体12が表示部15を上にしてスライド機構部13により結合されている。
【0028】
そして、実施形態において、第二の筐体12には、第一の筐体11に重ねた状態でシャッターボタン17が相対する側面及び他側面に一対の切り欠き部18が形成されている。この一対の切り欠き部18の一方は、第一の筐体11及び第二の筐体12をキー入力部14が隠れるように重ねた状態でシャッターボタン17と相対する。
【0029】
以上、実施形態2のスライド式携帯電話によれば、第二の筐体12の側面に配置された操作部、すなわち、シャッターボタン17と、第一の筐体11及び第二の筐体12を閉じた状態でシャッターボタン17が相対する第一の筐体11の側面に設けられた切り欠き部18とを備えることにより、筐体11・12を閉じた状態であっても、側面に設けられたシャッターボタン17に切り欠き部18が相対することで、指が当たりにくくなり、操作しやすくなる。
【0030】
従って、カメラ撮影の使用状態である閉じた状態では側面に設けられたシャッターボタン17を操作しやすくすることができ、シャッターボタン7操作(押込み)時に不要な力も必要とせず、手振れ等を軽減することができる。
【0031】
なお、実施形態2では、一対の切り欠き部18の他方は必ずしも必要としない。
【0032】
(実施形態3)
更に図6を用いて実施形態3を説明する。図6は図3と同様の側面図で、本実施形態3の切り欠き部の断面形状を示したものであり、前述した実施形態1と同様、図中、1は第一の筐体、2は第二の筐体、6はカメラ撮影機能部、7は操作部であるシャッターボタン、8は切り欠き部である。
【0033】
すなわち、実施形態1の図3においては、切り欠き部8の底面をフラット形状としたが、実施形態3では、図6に示したように、切り欠き部8の底面を、第二の筐体2の正面側からは見えない傾斜形状としている。
【0034】
このように、切り欠き部8の底面を傾斜形状とすれば、シャッターボタン7を操作しやすくしながら、第二の筐体2の正面側からは見えなくして見栄えを良くすることも可能となる。
【0035】
(実施形態4)
更に図7〜図8を用いて実施形態4を説明する。図7は図2と同様の正面図で、本実施形態4の切り欠き部を示したものであり、図8は図7の状態から表示部を裏返して非カメラ撮影時を示した図で、前述した実施形態1と同様、図中、1は第一の筐体、2は第二の筐体、3はヒンジ部、5は表示部、7は操作部であるシャッターボタン、8は切り欠き部である。
【0036】
すなわち、実施形態4では、図示のように、第二の筐体2には、第一の筐体1に重ねて折り畳んだ状態でシャッターボタン7が相対する側面にのみ切り欠き部8を形成している。
【0037】
以上、実施形態4の折り畳み式携帯電話によれば、前述した実施形態1と同様に、ビュースタイルでは側面に設けられたシャッターボタン7が操作しやすいように切り欠き部8が相対する他、図8に示すように、非使用状態である表示部5が隠れるように折り畳んだ状態では側面に設けられたシャッターボタン7が不用意に操作されないように切り欠き部8が相対しないようにすることができる。
【0038】
(実施形態5)
更に図9を用いて実施形態5を説明する。図9は図8の状態の部分底面図で、実施形態5の外部機器の接続部を示したものであり、前述した実施形態1と同様、図中、1は第一の筐体、2は第二の筐体、8は切り欠き部であって、9は外部機器の接続部である。
【0039】
すなわち、実施形態5では、非使用状態である表示部5が隠れるように折り畳んだ状態(図8参照)において、図9に示すように、第二の筐体2の切り欠き部8が相対する第一の筐体1の側面に外部機器の接続部であるメモリカードの挿入口(またはケーブルのコネクタ)9を設けている。
【0040】
以上、実施形態5の折り畳み式携帯電話によれば、第一の筐体1及び第二の筐体2を表示部5が隠れるように折り畳んだ状態において、第二の筐体2の切り欠き部8が相対する第一の筐体1の側面に設けられた外部機器の接続部、すなわち、メモリカードの挿入口(またはケーブルのコネクタ)9を更に備えることより、そのメモリカードの挿入口(またはケーブルのコネクタ)9に切り欠き部8が相対することで、非使用状態である表示部5が隠れるように折り畳んだ状態で行なうことが推奨される記録媒体の着脱やケーブルの着脱を行ないやすくすることができる。
【0041】
(実施形態6)
更に図10を用いて実施形態6を説明する。図10は図5の状態からスライド式携帯電話を途中まで閉じた状態(或いは途中まで開いた状態)を示す正面図で、実施形態6の第二の操作部を示したものであり、前述した実施形態2と同様、図中、11は第一の筐体、12は第二の筐体、15は表示部、17は操作部であるシャッターボタン、18は切り欠き部であって、21・22は第二の操作部である。
【0042】
すなわち、図示のように、実施形態6では、第一の筐体11の一側面にシャッターボタン17の他、第二の操作部である二つのサイドキー21・22が設けられている。ここで、シャッターボタン17は第一の筐体11の側面の一端側に設けられ、サイドキー21は第一の筐体11の側面の中間部に設けられて、サイドキー22は第一の筐体11の側面の他端側に設けられている。
【0043】
そして、切り欠き部18は、第一の筐体11及び第二の筐体12をキー入力部14が隠れるように重ねた状態でシャッターボタン17と相対し、第一の筐体11及び第二の筐体12を途中まで閉じた状態(或いは途中まで開いた状態)でサイドキー21と相対し、第一の筐体11及び第二の筐体12をキー入力部14が露出するように開いた状態でサイドキー22と相対する。
【0044】
以上、実施形態6のスライド式携帯電話によれば、第一の筐体11及び第二の筐体12を途中まで閉じた状態とキー入力部14が露出するように開いた状態で、切り欠き部18に相対する第二の筐体12の側面に設けられた第二の操作部、すなわち、サイドキー21・22を更に備えることにより、筐体11・12を途中まで閉じた状態とキー入力部14が露出するように開いた状態で使用するサイドキー21・22に切り欠き部18が順次相対することで、使用するサイドキー21・22が明確になるとともに、指が当たりにくくなり、操作しやすくなる。
【0045】
なお、実施形態6において、第二の筐体12の反対側にも切り欠き部18を設けて、その反対側の切り欠き部18と相対する位置にサイドキー21・22等を設けても良い。
【0046】
(実施形態7)
更に図11〜図13を用いて実施形態7を説明する。図11は本実施形態7を示すもので、端末装置と外部装置を離れた状態で示した正面図であり、図12は図11の端末装置を外部装置に載置した状態でのカメラ撮影時を示した図で、図13は図12の状態から表示部を裏返して非カメラ撮影時を示した図である。前述した実施形態4と同様、図中、1は第一の筐体、2は第二の筐体、3はヒンジ部、5は表示部、7は操作部であるシャッターボタン、8は切り欠き部であって、30は外部装置、31は該外部装置30に具備されている検出手段、である。
【0047】
実施形態7では、図示のように、実施形態4と同様、第二の筐体2には、第一の筐体1に重ねて折り畳んだ状態でシャッターボタン7が相対する側面にのみ切り欠き部8を形成した折り畳み式携帯電話を使用している。
【0048】
そして、外部装置として携帯電話を載置接続する充電用及び/またはデータ通信用等のクレードル30を用いている。このクレードル30には、携帯電話を載置接続した際にその切り欠き部8が当該クレードル30に当接しているか否かを検出する検出スイッチ31が備えられている。さらに、クレードル30には、検出スイッチ31により検出された検出結果に応じた制御を行なう図示しない制御手段が内蔵されている。
【0049】
図12はビュースタイルで携帯電話をクレードル30にセットしたもので、図示のように、検出スイッチ31は第二の筐体2の側面に当接して押し込まれている。
【0050】
図13は非ビュースタイルで携帯電話をクレードル30にセットしたもので、図示のように、検出スイッチ31は第二の筐体2の側面の切り欠き部8内に位置して突出した状態のままとなっている。
【0051】
以上、実施形態8のクレードル30によれば、図12、図13に示したように、携帯電話を載置して接続した際に切り欠き部8が当該クレードル30に当接しているか否かを検出スイッチ31により検出し、その検出結果に応じた制御を行なうことによって、ユーザが使用しながら充電等を行なうためにクレードル30に載置接続したのか、或いは使用せずに充電等を行なうために載置接続したのかを判別できるので、使用しないと判別された場合のみウィルスチェックを行なうといった制御が可能となる。
【0052】
なお、実施形態7では、クレードルに折り畳み式携帯電話を載置接続したが、スライド式携帯電話を載置接続しても良い。
また、実施形態7では、携帯電話を載置接続するクレードルとしたが、クレードルに限らず、携帯電話を接続のみする外部装置でも良く、少なくとも携帯電話を接続或いは載置する外部装置であれば良い。
【0053】
(実施形態8)
実施形態8は、前述した実施形態5の図9において、外部機器の接続部に代えて、第二の操作部であるスイッチ9を設けたものである。このスイッチ9としては、例えばスイッチ9を操作すると電源をオンして該当する機能を立ち上げるような処理を行うように設定されているものが好ましい。
【0054】
以上、実施形態8の折り畳み式携帯電話によれば、第一の筐体1及び第二の筐体2を表示部5が隠れるように折り畳んだ状態で切り欠き部8に相対する第二の操作部、すなわち、スイッチ9を更に備えるようにしたことで、非使用状態である表示部5が隠れるように折り畳んだ状態であってもスイッチ9を操作すると電源をオンして該当する機能を立ち上げるような処理を行うように設定されているような場合に、スイッチ9を操作しやすくすることができる。
【0055】
(変形例)
なお、以上の実施形態においては、携帯電話としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラ、PDA、ノートパソコン、ウェアラブルパソコン、電卓、電子辞書、その他の端末装置すべてに用いることができる。
また、実施形態では、出力部として表示部としたが、スピーカ等であっても良い。
さらに、実施形態では、操作部としてシャッターボタンとしたが、ズームボタンでも良く、他の機能の操作部であっても良い。
また、テレビ機能を有する携帯電話の場合には、本発明の適用はカメラ関係、シャッターボタンに限定されるものではなく、操作部としてテレビチャンネルボタン、ボリュームボタン、であっても構わない。
また、ヒンジ部としては、二軸ヒンジに限らず一軸ヒンジであっても良い。
そして、筐体や操作部や切り欠き部の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明を適用した端末装置の実施形態1の構成を示すもので、折り畳み式携帯電話を開いた状態の正面図(a)及び側面図(b)である。
【図2】図1の携帯電話を折り畳んでカメラ撮影時を示した正面図である。
【図3】図2のカメラ撮影時の携帯電話の側面図で、図2の矢印A‐A線に沿って切り欠き部の断面形状を示した図である。
【図4】本発明を適用した端末装置の実施形態2の構成を示すもので、スライド式携帯電話を開いた状態の正面図(a)及び側面図(b)である。
【図5】図4の携帯電話を閉じてカメラ撮影時を示した正面図である。
【図6】図3と同様の側面図で、実施形態3の切り欠き部の断面形状を示した図である。
【図7】図2と同様の正面図で、実施形態4の切り欠き部を示した図である。
【図8】図7の状態から表示部を裏返して非カメラ撮影時を示した図である。
【図9】図8の状態の部分底面図で、実施形態5の外部機器の接続部を示した図である。
【図10】図5の状態からスライド式携帯電話を途中まで閉じた状態(或いは途中まで開いた状態)を示す正面図で、実施形態6の第二の操作部を示した図である。
【図11】実施形態7を示すもので、端末装置と外部装置を離れた状態で示した正面図である。
【図12】図11の端末装置を外部装置に載置した状態でのカメラ撮影時を示した図である。
【図13】図12の状態から表示部を裏返して非カメラ撮影時を示した図である。
【符号の説明】
【0057】
1 第一の筐体
2 第二の筐体
3 ヒンジ部
4 キー入力部
5 出力部
6 カメラ撮影機能部
7 操作部
8 切り欠き部
9 外部機器の接続部(第二の操作部)
11 第一の筐体
12 第二の筐体
13 ヒンジ部
14 キー入力部
15 出力部
16 カメラ撮影機能部
17 操作部
18 切り欠き部
21・22 第二の操作部
30 外部装置
31 検出手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の筐体と第二の筐体がヒンジ部を介して折り畳み可能に連結された端末装置であって、
前記第一の筐体の側面に設けられた操作部と、
前記第一の筐体及び第二の筐体を折り畳んだ状態で、前記操作部が相対する第二の筐体の側面に設けられた切り欠き部と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記第二の筐体に出力部を更に備え、
前記ヒンジ部は、前記第一の筐体と第二の筐体を互いに開閉動作させる際に中心となる開閉軸と、前記第一の筐体及び第二の筐体を開いた状態で互いに回動動作させる際に中心となる回動軸とを備える二軸ヒンジであり、
前記切り欠き部は、前記第一の筐体及び第二の筐体を前記出力部が露出するように折り畳んだ状態で前記操作部と相対することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記第一の筐体及び第二の筐体を前記出力部が隠れるように折り畳んだ状態で、前記切り欠き部が相対する前記第一の筐体の側面に外部機器の接続部を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記第一の筐体及び第二の筐体を前記出力部が隠れるように折り畳んだ状態で、前記切り欠き部が相対する前記第一の筐体の側面に第二の操作部を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項5】
第一の筐体と第二の筐体がスライド機構を介してスライド可能に連結された端末装置であって、
前記第一の筐体の側面に設けられた操作部と、
前記第一の筐体及び第二の筐体を重ねた状態で、前記操作部が相対する第二の筐体の側面に設けられた切り欠き部と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項6】
前記第一の筐体及び第二の筐体を開いた状態或いは途中まで閉じた状態で、前記切り欠き部に相対する前記第一の筐体の側面に第二の操作部を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
前記第一の筐体にカメラ撮影機能部を更に備え、
前記操作部は前記カメラ撮影機能部で使用されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の端末装置を接続或いは載置する外部装置であって、
前記端末装置を接続或いは載置した際に前記切り欠き部が当該外部装置に当接しているか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された検出結果に応じた制御を行なう制御手段と、
を備えることを特徴とする外部装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−98641(P2010−98641A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−269477(P2008−269477)
【出願日】平成20年10月20日(2008.10.20)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】