説明

端末装置、画像通信システムおよび処理プログラム

【課題】効率的に利用者の所望する画像データを確認することのできる端末装置、画像通信システムおよび処理プログラムを提供すること。
【解決手段】画像表示装置100は、ネットワーク150を介して接続された相手先の画像表示装置110と通信をおこない、表示用画像データを記憶する記憶媒体204とを備える。送信元の画像表示装置100は、送信先の画像表示装置110との通信に関する履歴情報を記憶媒体204から取得し、記憶媒体204に記憶された画像データのうち、複数の画像データを選択し、選択された画像データの縮小画像データを、履歴情報に基づいて生成する。画像表示装置100は、画像表示装置110に対して、生成された縮小画像データを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、一の装置に記憶された画像データを他の装置へ送信する端末装置、画像通信システムおよび処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信によって繋がれた複数の画像データを記憶している端末装置は、他の端末装置へ画像データを送信する場合がある。近年では、送信先の端末装置は、送信元の端末装置に記憶された画像データを確認してから、送信先の端末装置の利用者が必要な画像データを取得する提案がされている。
【0003】
たとえば、下記特許文献1では、画像データの送信元となる端末装置は、自装置の記憶媒体に記憶されている画像データのサムネイル画像を作成する。送信元の端末装置は、作成したサムネイル画像を送信先の端末装置へ送信する。送信先の端末装置は、送信元の端末装置から受信されたサムネイル画像を確認して、サムネイル画像の元の画像データの取得要求をおこなうか否かを決定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−5060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の従来技術では、送信元の端末装置に記憶された画像データのそれぞれについて、サムネイル画像を1枚ずつ表示して確認する構成である。したがって、複数の画像データから所望の画像データを抽出する場合、確認に時間を要してしまうという問題が一例として挙げられる。
【0006】
この発明は、上述した問題を解決するため、送信先の端末装置との通信に関する履歴情報に基づいて、送信元の端末装置に記憶されている複数の画像データのうち縮小画像データを生成する画像データを選択することで、効率的に送信先の利用者の所望する画像データを確認することのできる端末装置、画像通信システムおよび処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に記載の発明の端末装置は、ネットワークを介して接続された、画像データの送信先の端末装置と通信をおこなう通信手段と、前記画像データを記憶する記憶手段とを備えた送信元の端末装置であって、前記通信手段による前記送信先の端末装置との通信に関する履歴情報を、前記履歴情報が記憶されているデータベースから取得する取得手段と、前記記憶手段によって記憶された前記画像データのうち、前記送信先の端末装置への送信候補となる複数の前記画像データを、前記履歴情報に基づいて選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された前記画像データの縮小画像データを、前記履歴情報に基づいて生成する生成手段と、前記送信先の端末装置に対して、前記生成手段によって生成された前記縮小画像データを送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明の端末装置は、上記発明において、前記生成手段は、前記履歴情報に基づいて、前記縮小画像データの一覧のレイアウト情報を決定し、前記送信手段は、前記送信先の端末装置に対して、前記生成手段によって決定されたレイアウト情報と、前記縮小画像データとを送信することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明の端末装置は、上記発明において、前記生成手段は、前記選択手段によって選択された前記画像データの画像数に基づいて、前記縮小画像データの一覧のレイアウト情報を決定することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明の端末装置は、上記発明において、前記生成手段は、前記画像データごとの縮小サイズを、前記縮小画像データの一覧のレイアウト情報として決定し、前記縮小サイズとなる前記縮小画像データを生成することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明の端末装置は、上記発明において、前記生成手段は、前記履歴情報として、前記送信先の端末装置との前記通信における通話内容に基づいて、前記画像データの重要度を算出し、前記重要度の高いものから前記送信先の端末装置に優先表示されるよう前記縮小画像データを生成することを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明の端末装置は、上記発明において、前記送信先の端末装置の性能に関する性能情報を取得する性能取得手段をさらに備え、前記生成手段は、前記性能取得手段によって取得された前記性能情報に基づいて、前記縮小画像データの一覧のレイアウト情報を決定することを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の発明の端末装置は、ネットワークを介して接続された、画像データの送信元の端末装置と通信をおこなう通信手段と、データを表示する表示手段とを備えた送信先の端末装置であって、前記送信元の端末装置から、受信候補となる複数の画像データの縮小画像データを受信する受信手段を備え、前記表示手段は、前記受信手段によって受信された複数の前記縮小画像データの一覧を表示し、前記表示手段によって表示された前記一覧に基づいて、前記縮小画像データの生成元の画像データである元画像データの取得要求の対象となる前記縮小画像データの選択を受け付ける選択受付手段と、前記選択受付手段による選択に基づいて、前記元画像データの取得要求を、前記送信元の端末装置に送信する取得要求送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載の発明の端末装置は、上記発明において、前記通信手段による前記送信元の端末装置との通信に関する履歴情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記履歴情報に基づいて、前記受信手段によって受信された複数の前記縮小画像データの一覧の表示レイアウトを作成する作成手段と、をさらに備え、前記表示手段は、前記作成手段によって作成された前記表示レイアウトに基づいて、複数の前記縮小画像データの一覧を表示することを特徴とする。
【0015】
請求項9に記載の発明の端末装置は、上記発明において、前記作成手段は、前記性能取得手段によって取得された自装置の性能に関する性能情報に基づいて、前記縮小画像データの一覧の前記表示レイアウトを作成することを特徴とする。
【0016】
請求項10に記載の発明の端末装置は、上記発明において、前記決定手段は、複数の前記画像データごとに決定される縮小サイズによって、前記縮小画像データの一覧の前記表示レイアウトを作成することを特徴とする。
【0017】
請求項11に記載の発明の画像通信システムは、画像データの送受信をおこなう送信元の端末装置と、送信先の端末装置とを含む画像通信システムであって、前記送信元の端末装置は、画像データを記憶する記憶手段と、前記送信先の端末装置との間の通信に関する履歴情報を取得する取得手段と、前記記憶手段に記憶された画像データのうち、前記送信先の端末装置への送信候補となる複数の前記画像データを、前記履歴情報に基づいて選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された前記画像データの縮小画像データを、前記履歴情報に基づいて生成する生成手段と、前記送信先の端末装置に対して、前記生成手段によって生成された前記縮小画像データを送信する送信手段と、を備え、前記送信先の端末装置は、前記送信元の端末装置から複数の前記縮小画像データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された複数の前記縮小画像データの一覧を表示する表示手段と、前記表示手段によって表示された前記一覧に基づいて、前記縮小画像データの生成元の元画像データの取得要求の対象となる前記縮小画像データの選択を受け付ける選択受付手段と、前記選択手段による選択に基づいて、前記元画像データの取得要求を、前記送信元の端末装置に取得要求送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項12に記載の発明の処理プログラムは、ネットワークを介して接続された、画像データの送信先の端末装置と通信をおこなう通信手段と、前記画像データを記憶する記憶手段とを備えた送信元の端末装置のための処理プログラムであって、前記通信手段による前記送信先の端末装置との通信に関する履歴情報を取得させる取得工程と、前記記憶手段によって記憶された前記画像データのうち、前記送信先の端末装置への送信候補となる複数の前記画像データを、前記履歴情報に基づいて選択させる選択工程と、前記選択工程によって選択された前記画像データの縮小画像データを、前記履歴情報に基づいて生成させる生成工程と、前記送信先の端末装置に対して、前記生成工程によって生成された前記縮小画像データを送信させる送信工程と、を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0019】
請求項13に記載の発明の処理プログラムは、ネットワークを介して接続された、画像データの送信元の端末装置と通信をおこなう通信手段と、データを表示する表示手段とを備えた送信先の端末装置ための処理プログラムであって、前記送信元の端末装置から、受信候補となる複数の画像データの縮小画像データを受信させる受信工程と、前記受信工程によって受信された複数の前記縮小画像データの一覧を表示させる表示工程と、前記表示工程によって表示された前記一覧に基づいて、前記縮小画像データの生成元の画像データである元画像データの取得要求の対象となる前記縮小画像データの選択を受け付けさせる選択受付工程と、前記選択受付工程による選択に基づいて、前記元画像データの取得要求を、前記送信元の端末装置に送信させる取得要求送信工程と、を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
請求項1に記載の発明によれば、画像データの送信先の端末装置との履歴情報に基づいて、縮小画像データを生成するための画像データを選択することができる。また、選択した画像データに対して、送信先の端末装置に適した画像データの縮小画像データを生成して送信することができる。したがって、送信に適した画像データを送信先で確認させることができる。すなわち、送信元の利用者が送信したい画像データや、送信先の端末装置の利用者が所望する画像データを最適な条件で確認可能となるよう、送信先の端末装置に縮小画像データを送信することができる。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、送信先の端末装置との履歴情報に基づいて、縮小画像データの一覧のレイアウト情報を決定することができる。したがって、履歴情報に応じたレイアウトの縮小画像データによって、送信先の利用者に画像データを的確に確認させることができる。
【0022】
請求項3に記載の発明によれば、画像データの画像数に基づいて、縮小画像データのレイアウト情報を決定することができる。したがって、画像数に適したレイアウトの縮小画像データによって、送信先の利用者に画像データを的確に確認させることができる。
【0023】
請求項4に記載の発明によれば、画像データごとの縮小サイズを、レイアウト情報として決定することができる。したがって、適切なサイズの縮小画像データによって、送信先の利用者に画像データを的確に確認させることができる。
【0024】
請求項5に記載の発明によれば、送信先の端末装置との通話内容に基づく画像データの重要度を用いて、縮小画像データを作成することができる。したがって、重要度に応じた縮小画像データによって、送信先の利用者に画像データを的確に確認させることができる。
【0025】
請求項6に記載の発明によれば、送信先の端末装置の性能情報に基づいて、縮小画像データのレイアウト情報を決定することができる。したがって、送信先の端末装置の性能に適したレイアウトの縮小画像データによって、送信先の利用者に画像データを的確に確認させることができる。
【0026】
請求項7に記載の発明によれば、複数の縮小画像データの一覧を表示して、送信元の端末装置に元画像データの取得要求をおこなうことができる。したがって、送信元の利用者が送信を所望する元画像データや送信先の利用者が所望する元画像データを、送信先の利用者によって効率的に確認させることで、適切な取得要求をおこなうことができる。
【0027】
請求項8に記載の発明によれば、送信元の端末装置との履歴情報に基づいて、縮小画像データの一覧の表示レイアウトを作成することができる。したがって、適切なレイアウトによって、送信先の利用者に元画像データを確認させることができる。
【0028】
請求項9に記載の発明によれば、自装置の性能情報に基づいて、縮小画像データの一覧の表示レイアウトを作成することができる。したがって、自装置の性能に適したレイアウトの縮小画像データによって、送信先の利用者に画像データを的確に確認させることができる。
【0029】
請求項10に記載の発明によれば、画像データごとにさまざまな縮小サイズの縮小画像データからなる表示レイアウトを作成することができる。したがって、適切なサイズの縮小画像データによって、送信先の利用者に画像データを容易に確認させることができる。
【0030】
請求項11に記載の発明によれば、送信元の端末装置と、送信先の端末装置との履歴情報に基づいて、縮小画像データを生成するための画像データを選択し、送信先端末によって、選択された画像データの縮小画像データの一覧を表示することができる。したがって、送信元の利用者が送信を所望する画像データや送信先の利用者が所望する画像データを、送信先の利用者によって効率的に確認させることで、適切な取得要求をおこなうことができる。
【0031】
請求項12に記載の発明によれば、コンピュータによって、送信先の端末装置との履歴情報に基づいて、縮小画像データを生成するための画像データを選択させることができる。したがって、送信先の端末装置に適した画像データの縮小画像データを送信させ、送信先の端末装置において、送信元の利用者が送信を所望する画像データや送信先の利用者が所望する画像データを、送信先の利用者によって効率的に確認させることができる。
【0032】
請求項13に記載の発明によれば、コンピュータによって、複数の縮小画像データの一覧を表示させて、送信先の端末装置に元画像データの取得要求をおこなわせることができる。したがって、送信先の利用者によって元画像データを効率的に確認させて取得要求をおこなわせることができる。
【0033】
以上説明したように、本発明にかかる端末装置、画像通信システムおよび処理プログラムによれば、送信元の利用者が送信を所望する画像データや送信先の利用者の所望する画像データについて、送信先の利用者による効率的な確認を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態の画像表示装置の一例を示す説明図である。
【図2】本発明の実施形態の画像表示装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態の記憶媒体に記憶される各種データの一例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態の画像表示装置の処理の内容を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態の画像処理装置におけるサムネイル画像送信処理(図4に示したステップS402)の内容を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態の重要度決定処理(図5に示したステップS502)の処理の内容を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態の重み付与に関する決定項目と点数の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態の画像表示装置におけるレイアウト決定処理(図5に示したステップS503)の処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態の画像表示装置におけるサムネイル画像の数調整と配置の決定の一例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態の送信先の画像表示装置の処理の内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下に添付図面を参照して、この発明の端末装置、画像通信システムおよび処理プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0036】
(実施形態)
(全体構成)
図1を用いて、本発明の端末装置を、メモリなどの記憶媒体に記憶された表示用画像データの連続再生が可能な、いわゆるフォトフレームなどの画像表示装置に適用し、画像通信システムおよび処理プログラムを画像表示装置によって実行する場合について説明する。
【0037】
図1は、本発明の実施形態の画像表示装置の一例を示す説明図である。図1において、画像表示装置100,110は、同様の構成であり、画像表示装置100は、本発明における送信元の端末装置として機能し、画像表示装置110は、本発明における送信先の端末装置として機能する。
【0038】
画像表示装置100は、インターネットや公衆電話回線網などのネットワーク150を介して画像表示装置110と接続され、相互に通信可能な構成である。画像表示装置100,110は、通話制御部217に接続されたマイクやスピーカなどを備え、相互通信として、たとえば、インターネット回線を利用したIP(インターネットプロトコル)電話によって、図示しないプロバイダ業者を介した通話をおこなう。画像表示装置100は、記憶媒体204などに複数の表示用画像データを記憶している。画像表示装置100は、通信対象の画像表示装置110との通信に関する履歴情報に基づいて、記憶媒体204に記憶された表示用画像データのうち、複数の表示用画像データを選択する。詳細は図3を用いて説明するが、履歴情報は、たとえば、電話通信による通話回数、通話日時や通話内容や表示用画像データの取得元などを含む情報である。
【0039】
送信元の画像表示装置100は、選択された表示用画像データについて、履歴情報に基づいて縮小画像データとしてサムネイル画像を生成する。画像表示装置100は、生成したサムネイル画像を、ネットワーク150を介して、送信先の画像表示装置110が一覧可能となるように送信する。
【0040】
送信先の画像表示装置110は、通信対象である送信元の画像表示装置100からネットワーク150を介して送信された複数のサムネイル画像を受信する。画像表示装置110は、受信されたサムネイル画像を、利用者から選択可能にディスプレイ215に一覧表示する。詳細は図4〜図10を用いて説明するが、サムネイル画像の一覧表示は、たとえば、画像表示装置100と、画像表示装置110との間の通信に関する履歴情報に基づいて決定される表示レイアウトに基づいて表示される。
【0041】
表示レイアウトは、たとえば、送信元の画像表示装置100によって、履歴情報に基づいてレイアウト情報を決定する。送信元の画像表示装置100は、決定されたレイアウト情報とサムネイル画像とを送信先の画像表示装置110に送信する。送信先の画像表示装置110は、受信されたレイアウト情報に基づいて、サムネイル画像の表示レイアウトを決定する。なお、レイアウト情報は、送信先の画像表示装置110の性能や、送信対象のサムネイル画像の枚数などに応じて決定することとしてもよい。
【0042】
また、表示レイアウトは、送信元の画像表示装置100でレイアウト情報を決定する代わりに、送信先の画像表示装置110でレイアウト情報を決定し、決定されたレイアウト情報に基づいて決定する構成としてもよい。すなわち、送信先の画像表示装置110は、送信元の画像表示装置110との履歴情報を取得して、取得された履歴情報に基づいて表示レイアウトを決定する。なお、表示レイアウトは、送信先の画像表示装置110の性能や、受信されたサムネイル画像の枚数などに応じて決定することとしてもよい。
【0043】
送信先の画像表示装置110は、送信先の利用者から選択可能に表示した複数のサムネイル画像の一覧に基づいて、選択を受け付ける。具体的には、送信先の画像表示装置110は、送信元の画像表示装置100によって決定された表示レイアウトからなるサムネイル画像の一覧を、各サムネイル画像のいずれかを後述する操作入力部216によって選択可能に表示する。送信先の画像表示装置110は、選択されたサムネイル画像について、サムネイル画像の元となった表示用画像データの取得要求を、送信元の画像表示装置100へ送信する。
【0044】
(機能的構成)
図2を用いて、本発明の実施形態の画像表示装置100,110のハードウェア構成について説明する。図2は、本発明の実施形態の画像表示装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【0045】
図2において、画像表示装置100,110は、CPU(セントラルプロセッシングユニット)201と、RAM(ランダムアクセスメモリ)202と、ROM(リードオンリーメモリ)203と、各種情報を記憶する記憶媒体204と、ディスプレイ215に対して画像データの出力を制御する映像I/F205と、操作入力部216と、通話制御部217とを介して各種情報の入力を受け付ける入出力I/F206と、外部機器との通信を制御する通信I/F207とを備えている。また、画像表示装置100,110の各構成部は、バス220によってそれぞれ接続されている。
【0046】
CPU201は、画像表示装置100,110全体の制御をおこなう。CPU201は、RAM202をワークエリアとして、ROM203から読み込まれる各種プログラムを実行する。
【0047】
記憶媒体204は、HD(ハードディスク)や着脱可能な記憶媒体の一例としてのUSB(Universal Serial Bus)メモリやFD(フレキシブルディスク)などである。記憶媒体204は、それぞれのドライブデバイスを有している。CPU201は、ドライブデバイスを制御して記憶媒体204に各種データを記憶、または、記憶媒体204から各種データを読み取る。
【0048】
具体的には、たとえば、記憶媒体204は本発明の記憶手段の機能を実現し、CPU201の制御にしたがって、写真などの表示用画像データや、履歴情報としての通話履歴データや通話相手を検索可能な電話帳データなどが記憶される。送信元の画像表示装置100と、送信先の画像表示装置110との間で通話された場合、送信元の画像表示装置100の利用者の通話相手は、送信先の画像表示装置110の利用者となる。同様に、送信先の画像表示装置110の利用者の通話相手は、送信元の画像表示装置100の利用者となる。各種データは、通信I/F207を介して外部機器から入力されたり、記憶媒体204の着脱によって外部機器から取り込まれたり、後述する操作入力部216から入力されたりする。
【0049】
ここで、図3を用いて記憶媒体204に記憶される各種データについて説明する。図3は、本発明の実施形態の記憶媒体に記憶される各種データの一例を示す説明図である。図3において、記憶媒体204は、各種データを記憶する表示用画像データ記憶領域301と、通話履歴データ記憶領域302と、電話帳データ記憶領域303とを含み構成されている。なお、図3の説明では、送信元の画像表示装置100から、送信先の画像表示装置110に対して表示用画像データを送信する場合について説明する。すなわち、送信元の画像表示装置100の記憶媒体204に記憶された各種データについて説明する。
【0050】
表示用画像データ記憶領域301には、表示用画像データが記憶されている。表示用画像データは、テーブル310に示すように、ファイル名311と、表示回数312と、表示用画像データの撮影時の緯度・経度情報と、表示用画像データに関連付けられたキーワード314,315と、被写体の顔情報316と、画像情報317と、表示用画像データの取得元318とを含み構成されている。
【0051】
ファイル名311は、表示用画像データに付された名称であり、送信元の画像表示装置100の利用者による設定や、表示用画像データを撮像した機器による自動的な付与などによって決定される。表示回数312は、画像表示装置100によって表示された回数である。緯度・経度情報は、表示用画像データが撮像された地点を示す情報であり、画像表示装置100の利用者による設定や、撮像した機器による自動取得などによって一意に決定される。
【0052】
キーワード314,315は、表示用画像データに関連付けられた単語であり、利用者による設定や、表示用画像データの画像認識によって、表示用画像データが示す地物などによって決定される構成でもよい。具体的には、たとえば、インターネット上に公開されている情報について所定の検索キーワードで検索される画像と、表示用画像データとが類似している場合に、検索キーワードをキーワード314,315として決定する。また、新たな表示用画像データについて、すでに記憶媒体204に記憶されている表示用画像データとの類似度に基づいて、すでに記憶されている表示用画像データのキーワードを用いる構成でもよい。
【0053】
顔情報316は、表示用画像データに含まれる人物を示す情報である。顔情報316は、たとえば、画像表示装置100の利用者によって予め設定入力される。なお、図3の説明では「Bさん」や「Cさん」のように固有名詞で示すこととしたが、これに限ることはなく、顔情報333の対応付けられた所有者を示す識別コードや、電話番号331であってもよい。画像情報317は、ファイル名311に対応する画像データであり、JPEG形式やGIF形式などのさまざまなデータ形式により保存される。取得元318は、表示用画像データの取得元を示す情報で、自装置や他の端末装置(たとえば、画像表示装置110)などの識別情報などが記憶される。具体的には、取得元318は、各装置の識別番号、各装置の電話番号、各装置の所有者を示す識別コードなどでもよい。
【0054】
通話履歴データ記憶領域302には、画像表示装置100による通話履歴データが記憶されている。通話履歴データは、テーブル320に示すように、通話相手となった送信先の画像表示装置110やその他の端末装置などの電話番号321と、通話者322と、前回の通話日時323と、通話内容(キーワード)324とを含み構成されている。
【0055】
電話番号321は、送信先の画像表示装置110やその他の端末装置などと通話するためのアドレスを示す情報である。通話者322は、送信先の画像表示装置110やその他の装置の利用者を示す情報であり、後述する電話帳データに基づき設定したり、利用者によって入力されたりする。具体的には、「Aさん」や「Bさん」のように固有名詞で示す代わりに、所有者を示す識別コードなどで示すこととしてもよい。前回通話日時323は、電話番号321を有する機器を用いて通話者322が通話をおこなった日時情報である。通話内容324は、通話者322や通話内容に含まれるキーワードを示す情報であり、通話時の音声認識によって抽出される。公知技術であるため詳細な説明は省略するが、音声認識は、たとえば、隠れマルコフモデルなどを用いて所定単位のベクトルから得られる確率分布によって単語や音素を決定する。所定のキーワードを記憶した単語データベースに基づいて、通話中に発話されたキーワードを、たとえば、地名、趣味、その他などに分類されて記憶される。
【0056】
電話帳データ記憶領域303には、電話帳データが記憶されている。電話帳データは、テーブル330に示すように、電話番号331と、電話番号331を有する送信先の画像表示装置110やその他の端末装置の所有者332(たとえば、利用者)と、所有者の顔情報333と、キーワード334とを含み構成されている。
【0057】
電話番号331、所有者332、顔情報333、キーワード334は、たとえば、それぞれ利用者によって入力される。キーワード334は、所有者の居住地、訪問先、趣味などが設定される。キーワード334は、利用者により入力可能な構成としたが、キーワードの候補群から絞り込んで入力する構成としてもよい。
【0058】
図2に戻って、映像I/F205は、CPU201の制御にしたがって、ディスプレイ215に各種情報を表示させる。映像I/F205は、たとえば、本発明の表示手段の機能を実現し、再生対象の表示用画像データや、画像表示装置100,110の処理画面などをディスプレイ215に表示させる。
【0059】
入出力I/F206は、操作入力部216に対するデータの入出力を制御する。操作入力部216は、たとえば、本発明の選択受付手段の機能を実現し、タッチパネルや操作ボタンなどによって構成され、画像表示装置100,110に対する操作情報の入力を受け付けて、入力された信号を入出力I/F206を介してCPU201へ出力する。
【0060】
また、入出力I/F206は、通話制御部217における通話の入出力を制御する。通話制御部217は、マイクやスピーカなどに接続され、通信I/F207を介して他の端末装置と電話通信による音声の入出力によって通話を可能とする。
【0061】
通信I/F207は、通信回線を通じてインターネットなどのネットワーク150に接続され、このネットワーク150を介して他の端末装置などに接続される。通信I/F207は、たとえば、本発明の通信手段の機能を実現し、ネットワーク150と画像表示装置100,110内部のインターフェースをつかさどり、外部機器に対するデータの入出力を制御する。通信I/F207には、たとえば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。通信I/F207は、音声などによる画像表示装置100,110同士の電話通信を制御する。なお、本実施形態では、電話通信による通話について電話番号などによって通信をおこなう例について説明したが、画像表示装置100,110や他の装置のIPアドレスなどのアドレス情報による相互通信などをおこなう構成でもよい。
【0062】
図1に示した画像表示装置100から、画像表示装置100の記憶媒体204に記憶された表示用画像データを、通信I/F207を介して画像表示装置110へ送信する場合について説明する。
【0063】
画像表示装置100は、送信先の画像表示装置110との通話が開始されると、画像表示装置110との履歴情報である表示用画像データの取得元、通話履歴データや電話帳データなどに基づいて、記憶媒体204に記憶された表示用画像データのうち、複数の表示用画像データを選択する。詳細は図4〜図10を用いて説明するが、画像表示装置100のCPU201は、たとえば、本発明の取得手段、選択手段および生成手段の機能を実現し、選択された表示用画像データについて、表示用画像データの画像情報317を用いて、縮小画像データであるサムネイル画像を生成する。画像表示装置100は、生成したサムネイル画像を、本発明の送信手段の機能を実現する通信I/F207を介して、送信先の画像表示装置110によって一覧可能となるように送信する。
【0064】
画像表示装置110は、送信元の画像表示装置100から本発明の受信手段の機能を実現する通信I/F207を介して送信された複数のサムネイル画像を受信する。画像表示装置110は、受信されたサムネイル画像を画像表示装置110の利用者から選択可能にディスプレイ215に一覧表示する。詳細は図4〜図10を用いて説明するが、サムネイル画像の一覧表示は、たとえば、画像表示装置100と、画像表示装置110との間の通信に関する履歴情報に基づいて決定される表示レイアウトに基づいて表示される。
【0065】
画像表示装置110は、表示した複数のサムネイル画像の一覧に基づいて、画像表示装置110の利用者からの操作入力部216による選択を受け付ける。画像表示装置110のCPU201は、選択されたサムネイル画像について、サムネイル画像の元となった表示用画像データの取得要求を、本発明の取得要求送信手段の機能を実現する通信I/F207を介して送信元の画像表示装置100へ送信する。
【0066】
(画像表示装置100の処理の内容)
図4を用いて、本発明の実施形態の画像表示装置100の処理の内容について説明する。図4は、本発明の実施形態の画像表示装置の処理の内容を示すフローチャートである。図4のフローチャートは、表示用画像データを送信先の画像表示装置110に送信する送信元の端末装置である画像表示装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0067】
図4のフローチャートにおいて、まず、CPU201は、通信I/F207を介して、送信先の画像表示装置110との通話が開始されたか否かを判断する(ステップS401)。具体的には、操作入力部216が利用者によって操作されて画像表示装置110の電話番号が入力されると、通信I/F207によって、ネットワーク150に接続されたプロバイダを介して発呼がおこなわれる。ステップS401においては、CPU201は、通信I/F207によって、発呼に応じた応答を受信することで通話が開始されたか否かを判断する。ステップS401において、通話が開始されるのを待って、開始された場合(ステップS401:Yes)は、CPU201は、画像表示装置110へ送信対象となる表示用画像データのサムネイル画像送信処理をおこなう(ステップS402)。
【0068】
図5を用いて、本発明の実施形態の画像表示装置100におけるサムネイル画像送信処理(図4に示したステップS402)について説明する。図5は、本発明の実施形態の画像処理装置におけるサムネイル画像送信処理(図4に示したステップS402)の内容を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおいて、まず、CPU201は、記憶媒体204に記憶されている表示用画像データのうち、送信先の画像表示装置110に存在しないと推測される表示用画像データを抽出する(ステップS501)。送信先の画像表示装置110に存在するか否かの推測は、たとえば、履歴情報として、図3に示した表示用画像データを示すテーブル310における各表示用画像データのファイル名311に対応付けられた取得元318を参照して、取得元となった装置について通話履歴データや電話帳データにおける所有者(電話番号)が送信先の画像表示装置110の所有者(電話番号)と一致しない場合に、送信先の画像表示装置110に存在しないと推測してもよい。なお、図5の説明では、ステップS501においてテーブル310を参照することとしたが、これに限ることはなく、送信先の画像表示装置110に自装置が記憶している表示用画像データのファイル名311を問合せて画像表示装置110が記憶している表示用画像データのファイル名311と一致するかを検索する構成でもよい。
【0069】
CPU201は、ステップS501において抽出された表示用画像データにおける画像情報317から生成するサムネイル画像の重要度決定処理をおこなう(ステップS502)。
【0070】
図6を用いて、本発明の実施形態の画像表示装置100における重要度決定処理(図5に示したステップS502)について説明する。図6は、本発明の実施形態の重要度決定処理(図5に示したステップS502)の処理の内容を示す説明図である。図6のフローチャートにおいて、まず、CPU201は、ステップS401において通話が開始された送信先の画像表示装置110の電話番号に基づいて、記憶媒体204に記憶された通話履歴データのテーブル320および電話帳データのテーブル330を参照して、通話履歴データのテーブル320から画像表示装置110の電話番号に対応付けられたキーワード、電話帳、前回通話日時などを取得する(ステップS601)。
【0071】
CPU201は、ステップS601において取得された情報から、画像表示装置110の電話番号321に対応付けられた前回の通話履歴があるか否かを判断する(ステップS602)。ステップS602において、前回の通話履歴がない場合(ステップS602:No)は、ステップS607へ移行する。ステップS602において前回の通話履歴がある場合(ステップS602:Yes)は、CPU201は、通話履歴データにおける電話番号321に対応付けられキーワードに地名があるか否かを判断する(ステップS603)。
【0072】
ステップS603においてキーワードに地名がない場合(ステップS603:No)は、ステップS605へ移行する。ステップS603において、キーワードに地名がある場合(ステップS603:Yes)は、CPU201は、地名を緯度・経度情報に変換し、表示用画像データのテーブル310におけるファイル名311に対応付けられた緯度・経度情報に基づいて、重要度として、ステップS501において抽出された表示用画像データに重みを付与する(ステップS604)。
【0073】
重みは、たとえば、記憶媒体204に記憶されている通話履歴データや電話帳データと、表示用画像データとによって決定される点数が付与される構成である。ステップS604においては、CPU201は、送信先の画像表示装置110に関連付けられた通話履歴データにおけるキーワードから変換される緯度・経度情報が、送信元の画像表示装置100が記憶している表示用画像データの緯度・経度情報から所定範囲内であったときに、ステップS501において抽出された表示用画像データに所定の点数を付与する。
【0074】
図7を用いて、本発明の実施形態の重要度としての重みの付与について説明する。図7は、本発明の実施形態の重み付与に関する決定項目と点数の一例を示す説明図である。図7において、重み一覧700は、決定項目と、決定項目に対応付けられた点数とを含み構成されている。
【0075】
決定項目は、図4に示したステップS401において通話が開始された画像表示装置110(の電話番号)に関連付けられた通話履歴データや電話帳データの各項目と、表示用画像データの各項目との比較対象項目を示している。点数は、決定項目について、一致あるいは所定範囲で類似(近似)していた場合に付与する重みである。具体的には、「通話の地名キーワードと画像の緯度・経度」は、ステップS604で示した、通話履歴データの地名に基づく緯度・経度情報が、表示用画像データの緯度・経度情報313の所定範囲である場合に、重みとして「4点」を付与する項目である。
【0076】
「キーワードと画像認識」は、画像認識によって表示用画像データに通話履歴データのキーワード324が含まれている場合に、重みとして「2点」を付与する項目である。「キーワードと画像のキーワード」は、通話履歴データのキーワード324と、表示用画像データのキーワード314,415とが一致あるいは類似している場合に、重みとして「3点」を付与する項目である。
【0077】
「電話帳の顔情報と画像認識」は、電話帳データにおける顔情報333と、表示用画像データにおける顔情報316とが一致あるいは類似している場合に、重みとして「5点」を付与する項目である。類似は、たとえば、顔情報333と、顔情報316との所定の特徴領域について比較をおこない、差分が所定以下の場合に類似とする。「電話帳のキーワードと画像認識」は、画像認識によって表示用画像データに電話帳データにおけるキーワード334が含まれている場合に、重みとして「2点」を付与する項目である。「電話帳のキーワードと画像のキーワード」は、電話帳データにおけるキーワード334と、表示用画像データのキーワード314,415とが一致あるいは類似している場合に、重みとして「3点」を付与する項目である。
【0078】
「表示回数10回以上」は、表示用画像データの表示回数312が10回以上であった場合に、「3点」を付与する項目である。すなわち、たとえば、「通話の地名キーワードと画像の緯度・経度」および「電話帳の顔情報と画像認識」が一致あるいは類似し、表示回数が10回以上である表示用画像データの重みの合計は「12点」となる。
【0079】
図6に戻って、CPU201は、通話履歴データにおけるキーワード324による重み付けをおこなう(ステップS605)。キーワードによる重み付けは、たとえば、図7に示した「キーワードと画像認識」や「キーワードと画像のキーワード」によって重みを付与する。
【0080】
CPU201は、前回の通話から今回の通話までの表示回数による重み付けをおこなう(ステップS606)。表示回数による重み付けは、たとえば、図7に示した「表示回数10回以上」によって重みを付与する。なお、ステップS606では、前回の通話から今回の通話までの期間における表示回数としたが、これに限ることはない。具体的には、全表示回数や、所定期間の表示回数などを用いることとしてもよい。
【0081】
CPU201は、ステップS601において取得された情報における電話帳データのテーブル330から、図4に示したステップS401において通話が開始された送信先の画像表示装置110(の電話番号)の電話帳登録があるか否かを判断する(ステップS607)。ステップS607において、電話帳登録がない場合(ステップS607:No)は、そのまま一連の重要度決定処理終了し、図5に示したステップS503へ移行する。
【0082】
ステップS607において、電話帳登録があった場合(ステップS607:Yes)は、CPU201は、電話帳データの顔情報333に顔情報が登録されているか否かを判断する(ステップS608)。ステップS608において、顔情報の登録がない場合(ステップS608:No)は、ステップS610へ移行する。
【0083】
ステップS608において、顔情報の登録があった場合(ステップS608:Yes)は、CPU201は、顔認証による重み付けをおこなう(ステップS609)。顔認証による重み付けは、たとえば、図7に示した「電話帳の顔情報と画像認識」によって重みを付与する。
【0084】
CPU201は、電話帳データにおける趣味などのキーワードによる重み付けをおこない(ステップS610)、そのまま一連の重要度決定処理を終了し、図5に示したステップS503へ移行する。趣味などのキーワードによる重み付けは、たとえば、図7に示した「電話帳のキーワードと画像認識」や「電話帳のキーワードと画像のキーワード」によって重みを付与する。
【0085】
なお、図6および図7の説明では、決定項目に対して、表示用画像データの各項目と、通話履歴データや電話帳データの各項目について重みを付与する構成として説明したがこれに限ることはない。具体的には、キーワードを用いる場合、送信先の画像表示装置110との会話内容と比較して重みを付与してもよい。また、複数の項目で一致あるいは類似があった場合は、さらに重みを高くするよう調整してもよい。また、決定項目について、多段階で点数を設けてもよい。たとえば、表示回数について、0〜4回は0点、5〜9回は1点、10回以上は3点にしてもよい。キーワードについても、キーワードの登場回数で重みを変更させてもよい。このようにすることで、汎用性に富み、精度の高い重要度の決定をおこなうことができる。
【0086】
図5に戻って、CPU201は、ステップS502において決定された重要度に基づいて、表示用画像データの画像情報から生成するサムネイル画像のレイアウト決定処理をおこなう(ステップS503)。
【0087】
図8を用いて、本発明の実施形態の画像表示装置100におけるレイアウト決定処理(図5に示したステップS503)について説明する。図8は、本発明の実施形態の画像表示装置におけるレイアウト決定処理(図5に示したステップS503)の処理の内容を示すフローチャートである。図8のフローチャートにおいて、まず、CPU201は、ステップS502において決定された重要度に基づいて、サムネイル画像のサイズ、順序を決定するため、ステップS502において決定された重要度に基づいて、サムネイルを生成する表示用画像データを重要度の高いものから順に並び替える(ステップS801)。
【0088】
CPU201は、ステップS801において並び替えられた表示用画像データについて、サムネイル画像のサイズを所定の閾値に基づいて大中小のいずれかに決定する(ステップS802)。サムネイル画像のサイズは、たとえば、ディスプレイ215のサイズに応じて定めておくこととしてもよい。具体的には、たとえば、各サイズのうち、「大」は1ページ(1画面)に4枚表示可能なサイズ、「中」は1ページに9枚表示可能なサイズ、「小」は1ページに16枚表示可能なサイズなどである。所定の閾値は、たとえば、重要度として付与された重みによって決定することとしてもよい。具体的には、重要度が15点以上であれば「大」、重要度が8〜14点であれば「中」、重要度が3〜7点であれば「小」、重要度が3点未満であればサムネイルの作成をおこなわないなどである。
【0089】
CPU201は、ステップS802において決定されたサムネイル画像の各サイズについて、表示のための各サイズの数調整と配置を決定し(ステップS803)、一連のレイアウト決定処理を終了し、図5に示したステップS505へ戻る。数調整と配置の決定は、たとえば、サムネイルを生成する対象となる表示用画像データの数量と、各サイズの1ページに表示可能な枚数に応じて決定される。
【0090】
図9を用いて、本発明の実施形態の画像表示装置におけるサムネイル画像の数調整と配置の決定について説明する。図9は、本発明の実施形態の画像表示装置におけるサムネイル画像の数調整と配置の決定の一例を示す説明図である。図9において、図8に示したサイズ、順序決定処理で14枚の表示用画像データのサムネイル画像について、「大」サイズ1枚、「中」サイズ5枚、「小」サイズ8枚に決定された場合について説明する。
【0091】
「大」サイズは、1ページに4枚表示可能であることから、2枚、4枚、6枚(1ページに4枚+他のページに2枚)で2の倍数で表示することとして、表示する場合は、1ページの縦または横に並列的に表示する構成とする。「中」サイズは、1ページに6枚表示可能であることから、3枚、6枚、9枚(1ページに6枚+他のページに3枚)のように3の倍数で表示することとして、表示する場合は、縦または横に並列的に表示する構成とする。なお、図10の例では、「大」サイズ、「中」サイズともに縦に並列的に表示する場合について説明する。
【0092】
「小」サイズは、「大」「中」の各サイズの配置後の余白に表示することとなる。上記のような配置にした場合に、図8に示したサイズ、順序の割合から微調整をおこなって、図9に示すサムネイル画像一覧901,902となるように各サイズの数調整と配置をおこなうこととなる。
【0093】
図5に戻って、CPU201は、ステップS803において決定されたサムネイル画像の各サイズの数および配置に基づいて、表示用画像データのサムネイル画像を生成して、生成したサムネイル画像を、通信I/F207を介して送信先の画像表示装置110へ送信し(ステップS505)、一連のサムネイル画像送信処理を終了して、図4に示したステップS403へ戻る。
【0094】
図4に戻って、CPU201は、ステップS401において開始された通話が終了したか否かを判断する(ステップS403)。ステップS403において、通話が終了するのを待って、終了した場合(ステップS403:Yes)は、CPU201は、記憶媒体204に記憶された履歴情報としての通話履歴データを更新して、ステップS401へ戻る。
【0095】
(画像表示装置110の処理の内容)
図10を用いて、本発明の実施形態の送信先の画像表示装置110の処理の内容について説明する。図10は、本発明の実施形態の送信先の画像表示装置の処理の内容を示すフローチャートである。図10のフローチャートは、表示用画像データの送信元の端末装置である画像表示装置100からサムネイル画像を画像表示装置110で受信する処理の一例を示すフローチャートである。
【0096】
図10のフローチャートにおいて、まず、CPU201は、通信I/F207を介して、画像表示装置100との通話が開始されたか否かを判断する(ステップS1001)。具体的には、送信元の画像表示装置100から、通信I/F207によって、ネットワーク150に接続されたプロバイダを介して送信される発呼信号を受信する。ステップS1001においては、CPU201は、通信I/F207によって受信された発呼信号に応じて着呼をおこなう場合に、通話が開始されたと判断する。ステップS1001において、通話が開始されるのを待って、開始された場合(ステップS1001:Yes)は、CPU201は、送信元の画像表示装置100から送表示用画像データのサムネイル画像を受信したか否かを判断する(ステップS1002)。
【0097】
ステップS1002において、サムネイル画像を受信するのを待って、受信した場合(ステップS1002:Yes)は、CPU201は、映像I/F205を制御して、ステップS1002において受信されたサムネイル画像をディスプレイ215に表示する(ステップS1003)。
【0098】
CPU201は、ステップS1001において開始された通話が終了したか否かを判断する(ステップS1004)。ステップS1004において、通話が終了するのを待って、終了した場合(ステップS1004:Yes)は、CPU201は、記憶媒体204に記憶された履歴情報としての通話履歴データを更新して(ステップS1005)、ステップS1001へ戻る。
【0099】
なお、図10のフローチャートでは説明を省略したが、ステップS1003において表示されるサムネイル画像は、サムネイル画像の生成元となった表示用画像データの取得要求をおこなうために選択可能に一覧表示される構成である。すなわち、画像表示装置110の利用者が、サムネイル画像の一覧から取得を所望する表示用画像データを選択すると、CPU201は、画像表示装置100へ取得要求をおこなう構成である。そして、送信元の画像表示装置100は、送信先の画像表示装置110から取得要求があった場合に、選択されたサムネイル画像の生成もとの表示用画像データを送信する構成である。表示用画像データの取得要求は、たとえば、通話中に限らず、通話後のタイミングでおこなうこととしてもよい。すなわち、ステップS1003に示したサムネイル画像の表示は、通話終了後、利用者の操作によって表示可能な構成でもよい。
【0100】
以上説明したように、本発明の実施形態の表示用画像装置によれば、通話履歴データや電話帳データに基づいて、送信候補(受信候補)となる表示用画像データのサムネイル画像を生成することができる。また、通話履歴データや電話帳データに基づいて、サムネイル画像のサイズや配置を適切に決定することができる。したがって、送信先の利用者は、効率的に所望の表示用画像データを選択することができる。くわえて、送信元の画像表示装置から表示用画像データを送信することなく、サムネイル画像によって送信元の利用者の送信を所望する表示用画像データや送信先の利用者の所望の表示用画像データを確認させることができるため、通信量の低減を図りつつ、適切に表示用画像データを選択させることができる。
【0101】
(その他の一部の変形例)
本発明の実施形態では特に、図8に示したステップS803において、所定の閾値に基づいてサムネイル画像のサイズを決定する構成としたが、これに限ることはない。具体的には、たとえば、重要度として付与された点数に閾値を用いる代わりに、「大」「中」「小」の各サイズの比率を定めておいて、定められた比率に基づいて、重要度の高いものからサムネイル画像の各サイズを決定する構成でもよい。
【0102】
予め定めるサイズは、たとえば、ディスプレイ215に表示される一覧の1ページに表示可能なサイズに基づいてもよい。すなわち、「大」は1ページに4枚表示可能、「中」は1ページに9枚表示可能、「小」は1ページに16枚表示可能とした場合、大:中:小=4:9:16などと決定してもよい。このようにすれば、所定の閾値を用いた比較処理をおこなわなくても、サムネイル画像のサイズを適切に決定することができる。
【0103】
また、各サイズの割合は、全体の枚数に応じて決定する構成でもよい。具体的には全体の枚数が1000枚以上である場合は、「大」サイズの割合を減少させて、「中」「小」サイズのサムネイル画像を多く生成する。このようにすることで、効率的にサムネイル画像の一覧を確認することができる。
【0104】
また、本発明の実施形態では特に、所定の閾値に基づいてサムネイル画像のサイズを決定しる構成としたが、これに限ることはない。具体的には、たとえば、「大」サイズとなる割合に応じて、各サイズを変更することとしてもよい。たとえば、「大」サイズの割合が全体の5%未満などの所定の割合や、「大」サイズで表示されるページ数が所定のページ数未満である場合などは、「大」サイズの大きさを拡張することとしてもよい。「大」サイズが1ページに4枚表示可能としてサイズを決定した場合、全体の5%未満などの所定の割合や、「大」サイズで表示されるページ数が所定のページ数未満である場合には、「大」サイズの大きさを1ページに1枚となるサイズに変更する。一方で、「大」サイズの割合が全体の50%以上などの所定の割合や、「大」サイズで表示されるページ数が所定のページ数以上である場合などは、「大」サイズの大きさを縮小することとしてもよい。このようにすることで、サムネイル画像のレイアウト決定の最適化を図ることができる。
【0105】
また、本発明の実施形態では特に、送信元の画像表示装置100によって図5に示したステップS502における重要度決定処理やステップS503におけるレイアウト決定処理をおこなう構成としたが、これに限ることはない。具体的には、たとえば、送信元の画像表示装置100は、送信対象のサムネイル画像を生成したら、生成したサムネイル画像を表示用画像データの各項目と関連付けて送信先の画像表示装置110に送信する。送信先の画像表示装置110は、複数のサムネイル画像を受信すると、CPU201は、本発明の作成手段の機能として、自装置の記憶媒体204に記憶された通話履歴データや電話帳データに基づいて重要度決定処理およびレイアウト決定処理を実行する構成でもよい。
【0106】
また、図5に示した重要度決定処理までを送信元の画像表示装置100でおこなって、レイアウト決定処理を送信先の画像表示装置110でおこなう構成でもよい。もちろん、双方の画像表示装置100,110で重要度決定処理またはレイアウト決定処理をおこなう構成としてもよい。さらに、画像表示装置100,110の処理性能によって、処理性能が高い装置によって重要度決定処理やレイアウト決定処理をおこなうよう決定する構成でもよい。具体的には、たとえば、送信元の画像表示装置100のCPU201は本発明の性能取得手段の機能を実現し、通信I/F207を介して送信先の画像表示装置110の性能情報を取得する。また、送信先の画像表示措置110のCPU201は、自装置の性能情報を取得する。このようにすることで、システム全体の汎用性を向上させ、利便性の向上を図ることができる。
【0107】
また、ステップS503において決定されたレイアウト情報に基づいたサムネイル画像について、ステップS505において送信先の画像表示装置110へ送信する構成としたがこれに限ることはない。具体的には、たとえば、送信元の画像表示装置100は、ステップS503において決定されたレイアウト情報と、表示用画像データに基づくサムネイル画像とをステップS505の処理によって送信する。送信先の画像表示装置110は、ステップS1002における処理によって、複数のサムネイル画像と、レイアウト情報とを受信する。送信先の画像表示装置110は、受信したサムネイル画像を、レイアウト情報に基づいて一覧表示することとすればよい。
【0108】
また、本発明の実施形態では特に、ステップS501に示したステップS501において、送信対象とするサムネイル画像の生成元となる表示用画像データを抽出するため、送信先の画像表示装置110に存在しない表示用画像データを抽出する構成としたが、これに限ることはない。具体的には、たとえば、ステップS502に示した重要度決定処理のように通話履歴データや電話帳データを用いて、重要度の高い表示用画像データのうち、上位の所定枚数を抽出することとしてもよい。このようにすれば、重要度の高い表示用画像データを正確に抽出することができ、送信先の利用者の所望する表示用画像データのサムネイル画像を効率的に送信することができる。
【0109】
また、本発明の実施形態では特に、図4に示したサムネイル画像送信処理(図5に示したステップS505)について、ステップS401〜ステップS403において通話中におこなうこととして説明したが、これに限ることはない。具体的には、たとえば、通話が終了しても、送信対象となったサムネイル画像の送信が終了していない場合は、継続して送信をおこなうこととしてもよい。このとき図10に示したステップS1002、S1003におけるサムネイル画像の受信および表示についても同様である。具体的には、ステップS1004において通話が終了してもサムネイル画像を受信する構成としてもよい。このようにすれば、確実にサムネイル画像の送信をおこなうことができる。また、通話時間が短い場合には、サムネイル画像の送信をおこなわない構成としてもよい。このようにすれば、通話のみを目的としている場合などは、サムネイル画像の送受信をおこなわずに、通信の最適化を図ることができる。
【0110】
また、本発明の実施形態では特に、図3に示した通話履歴データとして、前回の通話内容などを用いる構成としたが、これに限ることはない。具体的には、たとえば、今回の通話内容を通話履歴データとして用いることとしてもよい。今回の通話内容を用いる場合、重要度決定処理、レイアウト決定処理などを経るサムネイル画像送信処理は、通話終了後の処理になる。今回の通話内容をキーワードに用いることとすれば、利用者にとって最新の重要度によってサムネイル画像を送受信することができる。
【0111】
また、本発明の実施形態では特に、図8に示したステップS801およびステップS802におけるサイズ、順序の決定で、重要度および所定の閾値を用いる構成としたがこれに限ることはない。具体的には、たとえば、送信先の画像表示装置110の性能情報として、ディスプレイ215の解像度を取得して、取得された解像度を用いてサイズ、順序を決定することとしてもよい。具体的には、予め設定された「小」サイズのサムネイル画像の最小解像度について、ディスプレイ215の解像度から、「小」サイズのサムネイル画像の解像度が最小解像度を下回らない範囲で、「小」サイズを決定する構成である。
【0112】
より具体的には、たとえば、「小」サイズの最小解像度が140×105画素である場合に、ディスプレイ215の解像度が640×480であれば、「小」サイズのサムネイル画像は、ディスプレイ215を越えない範囲で、横:140×4=560、縦105×4=420で16枚ということになる。送信先の画像表示装置110のディスプレイ215の解像度は、たとえば、図4に示したステップS401における通話開始と共に取得したり、送信元の画像表示装置100から送信先の画像表示装置110へ取得要求をおこなうこととしてもよい。
【0113】
なお、本発明の実施形態では、IP電話による通話について説明したが、これに限ることはない。具体的には、たとえば、公衆電話回線網を用いて、交換機を介して通話をおこなう場合に適用してもよい。さらに、インターネットを用いたメールの送受信について、メールの送受信履歴やメールアドレスを用いることとしてもよい。このようにすれば、反抗性を向上させることができる。
【0114】
また、上述した説明では、実施形態および一部の変形例について別々の例として説明したが、これに限ることはない。すなわち、それぞれを組み合わせた構成として、実施形態および一部の変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
【0115】
なお、本発明の実施形態および変形例で説明した方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【符号の説明】
【0116】
100,110 画像表示装置
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 記憶媒体
205 映像I/F
206 入出力I/F
207 通信I/F
215 ディスプレイ
216 操作入力部
217 通話制御部
220 バス


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続された、画像データの送信先の端末装置と通信をおこなう通信手段と、前記画像データを記憶する記憶手段とを備えた送信元の端末装置であって、
前記通信手段による前記送信先の端末装置との通信に関する履歴情報を、前記履歴情報が記憶されているデータベースから取得する取得手段と、
前記記憶手段によって記憶された前記画像データのうち、前記送信先の端末装置への送信候補となる複数の前記画像データを、前記履歴情報に基づいて選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記画像データの縮小画像データを、前記履歴情報に基づいて生成する生成手段と、
前記送信先の端末装置に対して、前記生成手段によって生成された前記縮小画像データを送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記生成手段は、前記履歴情報に基づいて、前記縮小画像データの一覧のレイアウト情報を決定し、
前記送信手段は、前記送信先の端末装置に対して、前記生成手段によって決定されたレイアウト情報と、前記縮小画像データとを送信することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記生成手段は、前記選択手段によって選択された前記画像データの画像数に基づいて、前記縮小画像データの一覧のレイアウト情報を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記生成手段は、前記画像データごとの縮小サイズを、前記縮小画像データの一覧のレイアウト情報として決定し、前記縮小サイズとなる前記縮小画像データを生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の端末装置。
【請求項5】
前記生成手段は、前記履歴情報として、前記送信先の端末装置との前記通信における通話内容に基づいて、前記画像データの重要度を算出し、前記重要度の高いものから前記送信先の端末装置に優先表示されるよう前記縮小画像データを生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の端末装置。
【請求項6】
前記送信先の端末装置の性能に関する性能情報を取得する性能取得手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記性能取得手段によって取得された前記性能情報に基づいて、前記縮小画像データの一覧のレイアウト情報を決定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の端末装置。
【請求項7】
ネットワークを介して接続された、画像データの送信元の端末装置と通信をおこなう通信手段と、データを表示する表示手段とを備えた送信先の端末装置であって、
前記送信元の端末装置から、受信候補となる複数の画像データの縮小画像データを受信する受信手段を備え、
前記表示手段は、前記受信手段によって受信された複数の前記縮小画像データの一覧を表示し、
前記表示手段によって表示された前記一覧に基づいて、前記縮小画像データの生成元の画像データである元画像データの取得要求の対象となる前記縮小画像データの選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択受付手段による選択に基づいて、前記元画像データの取得要求を、前記送信元の端末装置に送信する取得要求送信手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項8】
前記通信手段による前記送信元の端末装置との通信に関する履歴情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記履歴情報に基づいて、前記受信手段によって受信された複数の前記縮小画像データの一覧の表示レイアウトを作成する作成手段と、をさらに備え、
前記表示手段は、前記作成手段によって作成された前記表示レイアウトに基づいて、複数の前記縮小画像データの一覧を表示することを特徴とする請求項7に記載の端末装置。
【請求項9】
前記作成手段は、自装置の性能に関する性能情報に基づいて、前記縮小画像データの一覧の前記表示レイアウトを作成することを特徴とする請求項8に記載の端末装置。
【請求項10】
前記作成手段は、複数の前記画像データごとに決定される縮小サイズによって、前記縮小画像データの一覧の前記表示レイアウトを作成することを特徴とする請求項8または9に記載の端末装置。
【請求項11】
画像データの送受信をおこなう送信元の端末装置と、送信先の端末装置とを含む画像通信システムであって、
前記送信元の端末装置は、
画像データを記憶する記憶手段と、
前記送信先の端末装置との間の通信に関する履歴情報を取得する取得手段と、
前記記憶手段に記憶された画像データのうち、前記送信先の端末装置への送信候補となる複数の前記画像データを、前記履歴情報に基づいて選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記画像データの縮小画像データを、前記履歴情報に基づいて生成する生成手段と、
前記送信先の端末装置に対して、前記生成手段によって生成された前記縮小画像データを送信する送信手段と、を備え、
前記送信先の端末装置は、
前記送信元の端末装置から複数の前記縮小画像データを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された複数の前記縮小画像データの一覧を表示する表示手段と、
前記表示手段によって表示された前記一覧に基づいて、前記縮小画像データの生成元の元画像データの取得要求の対象となる前記縮小画像データの選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択手段による選択に基づいて、前記元画像データの取得要求を、前記送信元の端末装置に取得要求送信する取得要求送信手段と、
を備えることを特徴とする画像通信システム。
【請求項12】
ネットワークを介して接続された、画像データの送信先の端末装置と通信をおこなう通信手段と、前記画像データを記憶する記憶手段とを備えた送信元の端末装置のための処理プログラムであって、
前記通信手段による前記送信先の端末装置との通信に関する履歴情報を取得させる取得工程と、
前記記憶手段によって記憶された前記画像データのうち、前記送信先の端末装置への送信候補となる複数の前記画像データを、前記履歴情報に基づいて選択させる選択工程と、
前記選択工程によって選択された前記画像データの縮小画像データを、前記履歴情報に基づいて生成させる生成工程と、
前記送信先の端末装置に対して、前記生成工程によって生成された前記縮小画像データを送信させる送信工程と、
を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする処理プログラム。
【請求項13】
ネットワークを介して接続された、画像データの送信元の端末装置と通信をおこなう通信手段と、データを表示する表示手段とを備えた送信先の端末装置ための処理プログラムであって、
前記送信元の端末装置から、受信候補となる複数の画像データの縮小画像データを受信させる受信工程と、
前記受信工程によって受信された複数の前記縮小画像データの一覧を表示させる表示工程と、
前記表示工程によって表示された前記一覧に基づいて、前記縮小画像データの生成元の画像データである元画像データの取得要求の対象となる前記縮小画像データの選択を受け付けさせる選択受付工程と、
前記選択受付工程による選択に基づいて、前記元画像データの取得要求を、前記送信元の端末装置に送信させる取得要求送信工程と、
を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする処理プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−199585(P2011−199585A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−63990(P2010−63990)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】