説明

端末装置

【課題】第1の筺体の上面と第2の筺体の上面とが同一平面上に並び、且つ第1の筺体と第2の筺体との接続部が側面に露出せずデザイン性が優れている端末装置を提供する。
【解決手段】端末装置10は、第1の筺体1と、第1の筺体1の上に重なる第2の筺体2と、第1の筺体1の幅方向の両側に配置されて幅方向に直交する方向にスライドする一対のスライダー31と、スライダー31のスライド方向の先端側にそれぞれ配置されてスライダー31と第2の筺体2とを平行な状態を維持しつつ連結する平行リンクとを有する。平行リンクは、スライド方向に離隔して配置された2個の連結部材32により形成される。この連結部材32は、スライダー1と第2の筺体2とを連結し、スライド方向に直交する軸を回転中心として回動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライド機構を備えた端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンを代表とする多機能携帯電話が広く使用されている。これらの多機能携帯電話の多くは、テンキー又はQWERTYキー等の入力デバイスを備えた第1の筺体と、液晶表示装置等の表示デバイスを備えた第2の筺体と、第1の筺体の上に第2の筺体をスライド可能に支持するスライド機構とを有する。
【0003】
このような端末装置において、第2の筐体をスライドさせると第1の筐体の入力デバイスが露出し、表示装置の画面を見ながら入力デバイスを操作して、端末装置に所望の動作を実行させることが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−71588号公報
【特許文献2】特表2009−519671号公報
【特許文献3】特開2010−130264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
第1の筺体の上面と第2の筺体の上面とが同一平面上に並び、且つ第1の筺体と第2の筺体との接続部が側面に露出せずデザイン性が優れている端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の技術の一観点によれば、第1の筺体と、前記第1の筺体の上に重なる第2の筺体と、前記第1の筺体の幅方向の両側に配置されて前記幅方向に直交する方向にスライドする一対のスライダーと、前記一対のスライダーのスライド方向の先端側にそれぞれ配置されて前記スライダーと前記第2の筺体とを平行な状態を維持しつつ連結する平行リンクとを有し、前記平行リンクが、前記スライド方向に離隔して配置されて前記スライダーと前記第2の筺体とを連結し、前記スライド方向に直交する軸を回転中心として回動可能な2個の連結部材を含んで形成されている端末装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
上記の一観点によれば、第1の筺体と第2の筺体とを重ね合わせた状態から、第1の筺体と第2の筺体とが同一平面上に並んだ状態に、端末装置を変形させることができる。また、第1の筺体と第2の筺体との接続部が側面に露出せず、端末装置のデザイン性が優れている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、第1の実施形態に係る端末装置の斜視図である。
【図2】図2は、第1の実施形態に係る端末装置の分解図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、第1の実施形態に係る端末装置の斜視図である。
【図4】図4(a)〜(c)は、第1の実施形態に係る端末装置の透視図である。
【図5】図5(a)〜(c)は、第1の実施形態に係る端末装置の断面図である。
【図6】図6は、第2の実施形態に係る端末装置の分解図である。
【図7】図7(a)〜(c)は、第2の実施形態に係る端末装置の透視図である。
【図8】図8(a)〜(c)は、第2の実施形態に係る端末装置の断面図である。
【図9】図9(a),(b)は、第1の実施形態に係る端末装置の第1の筺体と第2の筺体との間の隙間を説明する図である。
【図10】図10(a),(b)は、第2の実施形態に係る端末装置の第1の筺体と第2の筺体との間の隙間を説明する図である。
【図11】図11は、第2の実施形態に係る端末装置において、2個の連結部材が逆方向に回転して第1の筺体と第2の筺体との平行性が保たれなくなった状態を表した模式図である。
【図12】図12は、2個の連結部材の中央部を連結する連結バーを設けた状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る端末装置の斜視図であり、図2は同じくその端末装置の分解図である。なお、図2では、説明の都合上、第2の筺体2を裏返した状態で表している。
【0011】
端末装置10は、ほぼ直方体形状の第1の筺体1及び第2の筺体2と、それらの第1の筺体1と第2の筺体2とをスライド可能に連結する一対の連結ユニット3とを有する。以下、第2の筺体2のスライド方向(図1中の矢印Aの方向)の前方側を先端側、その反対側を後端側と呼ぶ。また、スライド方向に直交する方向を幅方向と呼ぶ。
【0012】
第1の筺体1及び第2の筺体2の上面側には、それぞれタッチパネル式液晶表示装置1a,2aが配置されている。これらの液晶表示装置1a,2aの画面に文字、画像、アイコン又はキーボード(仮想キーボード)等を表示したり、画面に表示されたアイコン又はキーボード等にタッチして端末装置10に所望の動作を実行させることができる。
【0013】
連結ユニット3は、第1の筺体1内に配置されてスライド方向に移動するスライダー31と、スライダー31の先端側に配置された2個の連結部材32と、スライダー31の移動をアシストするスライドアシスト部材33とを有する。
【0014】
第1の筺体1には連結ユニット3を収納するスペース13が設けられており、スライダー31が配置される部分にはスライド方向に延びるガイドレール12が設けられている。一方、スライダー31の下面側には、ガイドレール12に係合する溝31aが設けられており、スライダー31がガイドレール12に沿って所定の範囲を移動するようになっている。また、第2の筺体2の下面側(図2では上側の面)には、スライダー31を収納可能な溝21が設けられている。
【0015】
2個の連結部材32は、スライダー31の長手方向(スライド方向)に相互に離隔して配置されている。それらの連結部材32の一端側はスライダー31の先端側に設けられた接続部31bに回動可能に接続され、他端側は第2の筺体2の溝21内の先端側に設けられた接続部21aに回動可能に接続される。
【0016】
連結部材32の長さはいずれも同じであり、接続部31b間の距離と接続部21a間の距離とが同じに設定されているため、連結部材32はいわゆる平行リンクとして作用する。すなわち、連結部材32の回動により第2の筺体2とスライダー31との高さ方向の距離は変化するが、第2の筺体2はスライダー31に対し常に平行な状態を維持する。
【0017】
第1の筺体1の上面側の連結部材32に対応する位置にはスライド方向に延びる開口部11が設けられている。このため、連結部材32は、スライダー31と第2の筺体2とを連結した状態のまま、スライド方向に移動することができる。開口部11には、スライダ31の後端部に設けられた凸部31cに係合してスライダー31とともに移動するカバー14が配置されており、スライダー31が移動しても開口部11から第1の筺体1の内部が露出しないようにしている。
【0018】
スライドアシスト部材33は複数のコイルばねを有し、一方の端部が第1の筺体1内の中心側に設けられた支点13aに回動可能に接続され、他方の端部がスライダー31の後端側近傍に回動可能に接続されている。このスライドアシスト部材33は、スライダー31を常に支点13aから離れる方向に付勢する。
【0019】
なお、第1の筺体1側の電子回路と第2の筺体2側の電子回路とは、スライダー31に沿って配置されたフレキシブルケーブルを介して電気的に接続される。
【0020】
図3(a)〜(c)は端末装置10の斜視図であり、図4(a)〜(c)は同じくその端末装置10の透視図、図5(a)〜(c)は同じくその端末装置10の断面図である。なお、図5(a)〜(c)は、スライダー部分の断面を表している。
【0021】
本実施形態に係る端末装置10は、固定側筐体1に対し可動側筐体2を移動させることにより、図3(a)〜(c)のように変形する。
【0022】
図3(a)は、第1の筺体1と第2の筺体2とが重なった状態を表している。以下、この状態を閉じた状態と呼ぶ。本実施形態の端末装置10は、閉じた状態でも、電源がオンの場合は第2の筺体2の表示装置2aに表示されるアイコンをタッチして操作することができる。
【0023】
本実施形態の端末装置10では、スライドアシスト部材33によりスライダー31の後端部に支点13aから離れる方向の力が付与されている。このため、閉じた状態では、スライダー31は、図4(a),図5(a)のようにスライド可能範囲の後端側に位置しており、第1の筺体1内に収納されている。このとき、連結部材32は、スライダー31に対しほぼ垂直に立った状態で可動側筐体2に接続されている。
【0024】
端末装置10を開くときには、ユーザが第2の筺体2を先端側(図3(a)の矢印Aの方向)に押し出す。ユーザが第2の筺体2を押し出すことにより、第2の筺体2はスライドアシスト部材33の付勢力に逆らって先端側にスライドする。この第2の筺体2の移動にともなってスライドアシスト部材33が圧縮され、スライドアシスト部材33に反発力が蓄積される。
【0025】
そして、第2の筺体2がスライド可能範囲のほぼ中間点を超えると、スライドアシスト部材33が伸長を開始し、スライドアシスト部材33に蓄積された反発力が開放される。これにより、スライダー31に先端側に向かう力が付与され、図3(b),図4(b),図5(b)のように、第2の筺体2がスライド可能範囲の先端側までスライドする。このとき、図5(b)のように、連結部材32は垂直に立った状態を維持しており、第1の筺体1の上面と第2の筺体2の上面との間には段差がある。
【0026】
次に、例えばユーザが指で第2の筺体2を斜め下方(図5(b)の矢印Bの方向)に押し下げると、図3(c),図4(c),図5(c)のように、連結部材32が倒れて水平になり、スライダー31が第2の筺体2の下面側の溝21内に収納される。このとき、第1の筺体1の上面と第2の筺体2の上面とが同一平面上に並ぶように、予めスライダー31の厚さや溝21の深さを設定しておく。このようにして、端末装置10を開くことができる。
【0027】
端末装置10を開いた状態では、例えば第1の筺体1の液晶表示装置1aの画面に表示されるキーボードにタッチして第2の筺体2の液晶表示装置2aの画面に文字等を入力することができる。また、例えば第1の筺体1の液晶表示装置1aに表示されるアイコンやその他の画像にタッチして、第2の筺体2の液晶表示装置2aに表示される画像を制御することができる。
【0028】
端末装置10を閉じるときには、上記の動作とは逆の動作を行う。すなわち、連結部材32が垂直に立った状態となるまで第2の筺体2を持ち上げた後、第2の筺体2を後端側にスライドさせる。第2の筺体2をスライド方向のほぼ中間点までスライドさせると、スライドアシスト部材33の付勢力によりスライダー31がスライド可能範囲の後端側まで移動する。このようにして、端末装置10を閉じることができる。
【0029】
本実施形態においては、上述したように第2の筺体2をそのスライド可能範囲の先端側までスライドさせた後、連結部材32を水平に倒すことにより、第1の筺体1の上面を第2の筺体2の上面とを同一平面上に配置することができる。これにより、例えば端末装置10を平坦な机の上に置いて操作するときに、端末装置10が安定し、良好な操作性が得られる。
【0030】
また、本実施形態の端末装置10は、閉じた状態のときにスライド機構や連結機構が露出せず、デザイン的に優れている。更に、本実施形態の端末装置10は、スライダー31の移動をアシストするスライドアシスト部材33が設けられているので、第2の筺体2をある程度スライドさせれば、その後第2の筺体2はそのスライド可能範囲の先端側又は後端側まで自動的に移動する。これにより、端末装置10を容易に開くことができ、且つ容易に閉じることができる。
【0031】
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る端末装置の分解図である。また、図7(a)〜(c)は同じくその端末装置の透視図であり、図8(a)〜(c)は同じくその端末装置の断面図である。なお、図6〜図8において、図1〜図5と同一物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0032】
本実施形態に係る端末装置30は、第1の実施形態と同様に、第1の筺体1の内側の幅方向の両側部にガイドレール12が設けられている。スライダー41の下面側には溝41aが設けられており、この溝41aがガイドレール12に係合した状態で、スライダー41はその長手方向(スライド方向)にスライドする。
【0033】
スライダー41の先端側には、2個の連結部材42がスライド方向に相互に離隔して配置されている。それらの連結部材42の一端側はスライダー41の先端側に設けられた接続部に回動可能に接続され、他端側は第2の筺体2の溝21内の先端側に設けられた接続部21aに回動可能に接続される。スライダー41の後端側には、カバー14に係合する凸部41cが設けられている。
【0034】
本実施形態においても、同一のスライダー41に接続された2個の連結部材42は平行リンクとして作用する。そして、連結部材42の回動により第2の筺体2とスライダー41との高さ方向の距離が変化しても、第2の筺体2はスライダー41に対し常に平行な状態を維持する。
【0035】
本実施形態においては、先端側の連結部材42にコイルばね43が接続されている。このコイルばね43は、連結部材42の上部を後端側に付勢する。そして、図8(a)のようにスライダー41の先端側には、連結部材42が所定の角度以上に倒れないようにするストッパー41dが設けられている。端末装置30を閉じた状態では、連結部材42はストッパー41dに当接しており、後端側に若干傾いている。
【0036】
端末装置30を開くときには、図8(b)のように、第2の筺体2をそのスライド可能範囲の先端側までスライドさせる。その後、ユーザが、第2の筺体2を更に先端側に押すように移動させる。これにより、第2の筺体2は連結部材42が描く円(図8(b)に一点鎖線で示す円)に沿って移動する。図8(c)は、連結部材42がほぼ水平になるまで第2の筺体2を移動させた状態を表している。
【0037】
この状態から更に第2の筺体2を下方に移動させると、図8(d)のようにスライダー41が溝21の底面に当接する。このとき、第1の筺体1の上面と第2の筺体2の上面とが同一平面上に位置するように、スライダー41の厚さや溝21の深さ等を設定しておく。このようにして、端末装置30を開くことができる。
【0038】
前述の第1の実施形態に係る端末装置10では、端末装置10を閉じた状態のときに、連結部材32はスライダー31に対し垂直に立った状態である。このため、図5(a)〜(c)のように、第2の筺体2をそのスライド可能範囲の先端側までスライドさせた後、連結部材32を垂直の状態から水平の状態まで90度回転させている。従って、第1の実施形態では、図9(a)のように、第1の筺体1の先端部を、連結部材32の回転半径と同じ曲率の曲面にしている。
【0039】
この場合、端末装置10を開いたときに、図9(b)のように、第1の筺体1の先端部と第2の筺体2の後端部との間に比較的大きな隙間が発生する。
【0040】
これに対し、本実施形態では、端末装置30を閉じた状態のときに連結部材42が後端側に若干傾いているので、端末装置30を開くときに、図10(a)ように第2の筺体2と第1の筺体1との間の距離が一旦広がり、その後第2の筺体2は円周に沿って下降する。このため、本実施形態の端末装置30は、図10(b)のように、第1の筺体1の先端部と第2の筺体2の後端部との間の隙間を小さくできる。
【0041】
本実施形態に係る端末装置30は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるのに加えて、開いたときの第1の筺体1の先端部と第2の筺体2の後端部との間の隙間を小さく、デザイン性がより一層向上するという利点がある。
【0042】
(変形例)
上述の第2の実施形態では、端末装置30を開いた状態のときに第2の筺体2の後端側を持ち上げると、図11のように2個の連結部材42が逆方向に回転して第1の筺体1と第2の筺体2との平行性が保たれなくなってしまう。これを避けるために、例えば図12のように2個の連結部材42の中央部を連結する連結バー44を設けてもよい。これにより、第1の筺体1と第2の筺体2とを常に平行に維持することができる。
【0043】
なお、上述した第1及び第2の実施形態では第1の筺体及び第2の筺体にいずれもタッチパネル式液晶表示装置が配置されている場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、例えば第1の筺体1にQWERTYキー(メカニカルキー)を配置し、第2の筺体2に液晶表示装置又は有機EL表示装置を配置してもよい。
【0044】
また、上述した第1及び第2の実施形態ではいずれも端末装置が携帯電話の場合について説明しているが、開示の技術を他の端末装置、例えばPDA(Personal Digital Assistant)や携帯型ゲーム機等に適用してもよい。
【0045】
以上の諸実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0046】
(付記1)第1の筺体と、
前記第1の筺体の上に重なる第2の筺体と、
前記第1の筺体の幅方向の両側に配置されて前記幅方向に直交する方向にスライドする一対のスライダーと、
前記一対のスライダーのスライド方向の先端側にそれぞれ配置されて前記スライダーと前記第2の筺体とを平行な状態を維持しつつ連結する平行リンクとを有し、
前記平行リンクが、前記スライド方向に離隔して配置されて前記スライダーと前記第2の筺体とを連結し、前記スライド方向に直交する軸を回転中心として回動可能な2個の連結部材を含んで形成されていることを特徴とする端末装置。
【0047】
(付記2)前記第2の筺体は、前記スライダーにより前記第1の筺体の前記スライド方向の先端側までスライドし、前記連結部材の回動によりその上面が前記第1の筺体の上面と同一平面上に位置するまで移動することを特徴とする付記1に記載の端末装置。
【0048】
(付記3)前記第2の筺体には、前記スライダーを収納可能な溝が設けられていることを特徴とする付記1又は2に記載の端末装置。
【0049】
(付記4)前記第1の筺体内の回転中心と前記スライダーの後端側との間に接続されて前記スライダーを前記回転中心から離れる方向に付勢するスライドアシスト部材を有することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の端末装置。
【0050】
(付記5)前記連結部材が、前記スライド方向に垂直な方向から前記スライド方向に平行な方向まで90度の角度範囲を回動可能であることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の端末装置。
【0051】
(付記6)前記連結部材が、前記スライド方向に垂直な方向から前記スライド方向に平行な方向までの90度の範囲を含む90度よりも大きな角度範囲を回動可能であることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の端末装置。
【0052】
(付記7)前記2個の連結部材の中間部が、連結バーにより連結されていることを特徴とする付記6に記載の端末装置。
【0053】
(付記8)前記第1の筺体の上面には入力装置が配置され、前記第2の筺体の上面には表示装置が配置されていることを特徴とする付記1乃至7のいずれか1項に記載の端末装置。
【0054】
(付記9)前記第1の筺体及び前記第2の筺体の上面にはいずれもタッチパネル式表示装置が配置されていることを特徴とする付記1乃至7のいずれか1項に記載の端末装置。
【符号の説明】
【0055】
1…第1の筺体、1a…タッチパネル式液晶表示装置、2…第2の筺体、2a…タッチパネル式液晶表示装置、3…連結ユニット、10…端末装置、11…開口部、12…ガイドレール、13a…支点、14…カバー、21…溝、21a…接続部、30…端末装置、31…スライダー、31a…溝、31b…接続部、32…連結部材、33…スライドアシスト部材、41…スライダー、41a…溝、42…連結部材、43…コイルばね、44…連結バー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の筺体と、
前記第1の筺体の上に重なる第2の筺体と、
前記第1の筺体の幅方向の両側に配置されて前記幅方向に直交する方向にスライドする一対のスライダーと、
前記一対のスライダーのスライド方向の先端側にそれぞれ配置されて前記スライダーと前記第2の筺体とを平行な状態を維持しつつ連結する平行リンクとを有し、
前記平行リンクが、前記スライド方向に離隔して配置されて前記スライダーと前記第2の筺体とを連結し、前記スライド方向に直交する軸を回転中心として回動可能な2個の連結部材を含んで形成されていることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記第2の筺体は、前記スライダーにより前記第1の筺体の前記スライド方向の先端側までスライドし、前記連結部材の回動によりその上面が前記第1の筺体の上面と同一平面上に位置するまで移動することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記第2の筺体には、前記スライダーを収納可能な溝が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記第1の筺体内の回転中心と前記スライダーの後端側との間に接続されて前記スライダーを前記回転中心から離れる方向に付勢するスライドアシスト部材を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項5】
前記連結部材が、前記スライド方向に垂直な方向から前記スライド方向に平行な方向までの90度の範囲を含む90度よりも大きな角度範囲を回動可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の端末装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2012−186671(P2012−186671A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−48536(P2011−48536)
【出願日】平成23年3月7日(2011.3.7)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】