説明

競技途中ベッティング装置及び方法、並びにこの方法を実行するためのコンピュータープログラムソースが記録された記録媒体

【課題】レーシング途中にもベッティングを行うことができる競技途中ベッティング装置及び方法、並びにこの方法を実行するためのプログラムが記録された記録媒体を提供する。
【解決手段】競技途中に区間別または時間別に競技した結果に基づいて配当率と転換比を算出し、算出された配当率と転換比によってベッティングを誘導することにより、一層迫力あふれる競技を進行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレーシングゲームに係り、より詳しくは、競馬、競犬、ボートなどのようにレーシング途中にもベッティングを行うことができるようにする競技途中ベッティング装置及び方法、並びにこの方法を実行するためのプログラムが記録された記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
競馬は、競走距離、方向、賞金、出走騎手、負担重量などの決まった条件の下で2匹以上の馬が走るようにして勝負を競う競技に観客がお金をかけて楽しむレジャーである。すなわち、競馬は、一般人がスポーツを観覧する楽しさとともにその結果を予測して競技にベッティングした後、競技結果によって一定額の配当を受ける競技である。ビデオゲーム機に基づく競馬競技も競技方式は実際の競馬に似ている。
【0003】
一般に、およそ6〜12匹の馬が競走に出場し、ゲーマーはこれら馬の中で特定の馬を選択してベッティングを行うことになる。競技が終わり、ベッティングした馬が優勝する場合には、ベッティングの時点に約束した配当金を受けることになるが、優勝しなかった場合には配当金を受けることができなくなる。
【0004】
競走馬にベッティングを行う方式には、単勝式(1位を当てる方式)、複勝式(順序にかかわらず1位及び2位を当てる方式)、連勝式、双勝式などがあり、ビデオゲーム競技においては主に単勝式と複勝式が行われる。ゲーマーは、競走状況を中継するためのTVクライアント(大型画面)と自分のベッティング現況を管理するための競技クライアントを同時に見ながら競馬競技を進行する。
【0005】
このようなTV−競技クライアントは、同じ競技サーバーに属する多くの競技クライアントが一つの同じ競走に対して予測してベッティングを行うので、競技操作の疑惑が減って経過結果に対する信頼を増大させることができ、より華麗なグラフィック演出が可能であるので多く利用される。
【0006】
競技は、通常画面上で競走に参加する馬が紹介され、スタートラインに整列し、競技が始まる前までベッティング画面を見守りながら自分なりのベッティングを行うことになる。このような競技の前に予測勝率による配当率を計算する方法が、次のような従来技術に開示されている。
【0007】
特許文献1は、原始データを収集し、現在競技日程をDBからロードして利用者に提供し、表示された現在競技日程の中で特定の競技を選択し、選択された競技で、特定の騎手と特定の騎馬を選択し、選択された騎手情報と騎馬情報を表示し、前記原始データに現在競技データを組み合わせた後、この組合せデータに加重値を付与し、加重値の付与されたそれぞれの組合せデータから期待利益(配当率、予測勝率)を算出する段階を含む競走勝率予測方法を提案する。
【0008】
すなわち、前記特許文献1は、過去の競技成績と現在の競技データを組み合わせて組合せデータを構成し、この組合せデータに使用者の主観による加重値を付与し競走勝率を予測して配当率を決定する方法に関するものである。
【0009】
しかし、このような予測方法は、たいてい競技が始まる前に分析が完了され、それによって配当率が決まり、競技開始前にベッティングを完了することになる。しかし、ゲーマーは競技開始前はいうまでもなく、競技開始後にも競技を見守りながらもベッティングを行いたがるが、競技開始後にはベッティングができないという問題がある。また、競技場の立場では、連続してベッティングがなされなければ売上げが増大しないと期待しているが、競技開始前のベッティング完了のため、売上げ増大をさせたくてもそうすることができないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】大韓民国公開特許公報第2002−88709号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、このような問題点を解決するために、本発明は、競技開始後にも進行する競技を見守りながらもベッティングを行うことができる競技途中ベッティング装置及び方法、並びにこの方法を実行するためのコンピュータープログラムソースが記録された記録媒体を提供することをその目的とする。
【0012】
また、本発明は、競技開始前には競技に参加する各単位の能力値に基づく配当率と転換比を表示するようにし、競技開始後には一定区間または一定時間の競技結果によってベッティングを行うことができるようにする競技途中ベッティング装置及び方法を提供することを他の目的とする。
【0013】
また、本発明は、競技開始後にも配当率は一定に表示し、転換比を可変させて表示することで、ゲーマーがより手軽く配当率を認知するようにする競技途中ベッティング装置及び方法を提供することをさらに他の目的とする。
【0014】
また、本発明は、ゲームの前、かつゲーム開始後に一定距離または一定時間の間は競技場を拡大して表示することができる競技途中ベッティング装置及び方法を提供することをさらに他の目的とする。
【0015】
そして、本発明は、一定金額以上ベッティングしたゲーマーにボーナスゲームとして追加ベッティングが終了すると同時にジャックポットゲームを提供することができる競技途中ベッティング装置及び方法を提供することをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
このような目的を達成するための本発明のレーシング競技途中ベッティング方法は、(a)競技開始前に表示された配当率によってベッティングする段階、及び(b)競技開始後に所定区間で走った距離の競技結果によって前記配当率を可変させてベッティングする段階を含んでなるようにするか、あるいは(a)競技開始前に設定された配当率によってベッティングする段階、及び(b)競技開始後に前記(a)段階で設定された配当率は一定に維持しながら所定区間で走った距離の競技結果によって転換比を可変させてベッティングする段階を含んでなるように構成することができる。
【0017】
前記転換比は、競技開始前には“1”に設定することができ、前記転換比は次の数式によって算出することができる。
競技途中転換比(Bin)=競技前配当率(Yi)/競技途中配当率(Yin
(ここで、Binはi番目単位のn番目区間での転換比、Yiはi番目単位の競技前配当率、Yinはi番目単位のn番目区間での配当率を意味する)
【0018】
他の実施例によるレーシング競技途中ベッティング方法は、(a)競技開始前に設定された配当率によってベッティングする段階、及び(b)競技開始後に残余距離優勝確率によって前記配当率を可変させてベッティングする段階を含んでなるようにするか、あるいは(a)競技開始前に設定された配当率によってベッティングする段階、及び(b)競技開始後に前記(a)段階で設定された配当率は一定に維持しながら残余距離優勝確率によって転換比を可変させてベッティングする段階を含んでなるように構成することができる。
【0019】
前記転換比は、競技開始前には“1”に設定するようにし、前記(b)段階は、(b−1)単位別に各区間での走破記録(Rin)を算出する段階、(b−2)単位別に各区間での平均区間記録(Rmn)を算出する段階、(b−3)前記平均区間記録(Rmn)と各区間別走破記録(Ri)を利用して単位別に残余距離に対する予想記録と予想記録の和を求め、これを用いて区間評価要素(R’in)を算出する段階、(b−4)前記単位別区間評価要素(R’in)によって単位別残余区間相対勝率(X’in)を算出する段階、及び(b−5)前記残余区間相対勝率(X’in)によって単位別残余区間配当率(Y’in)を算出する段階を含んでなることができる。
【0020】
また、前記(b)段階は、(b−1)単位別に各区間での走破記録(Rin)を算出する段階、(b−2)単位別に各区間での平均区間記録(Rmn)を算出する段階、(b−3)前記平均区間記録(Rmn)と各区間別走破記録(Ri)を利用して単位別に残余距離に対する予想記録と予想記録の和を求め、これを用いて区間評価要素(R’in)を算出する段階、(b−4)前記単位別区間評価要素(R’in)によって単位別残余区間相対勝率(X’in)を算出する段階、(b−5)前記残余区間相対勝率(X’in)によって単位別残余区間配当率(Y’in)を算出する段階、及び(b−6)前記配当率(Yin)によって残余区間転換比を算出する段階を含んでなることができる。
【0021】
このような目的を達成するための本発明のレーシング競技途中ベッティング装置は、競技開始前に競走に参加する各単位の評価点数と各単位の評価点数の総点によって各単位の相対勝率(Xi)と配当率(Yi)を算出して出力する第1勝率計算部、単位別各区間での走破記録(Rin)と各区間での平均区間記録(Rmn)によって単位別区間評価要素(Rin)を算出し、単位別区間相対勝率(Xin)と配当率(Yin)を算出して出力する第2勝率計算部、各単位の情報、競技開始前のベッティング画面、競技開始後の区間別ベッティング画面及び競技進行状態を表示する競技場表示部で構成される表示装置、及び前記第1勝率計算部から出力される配当率を競技開始前に前記表示装置に表示し、競技開始後に第2勝率計算部から出力される配当率を競技開始後に各区間別に前記区間別ベッティング画面を前記表示装置に表示するように制御する制御部を含んでなる。
【0022】
前記制御部は、競技開始前にベッティング画面には転換比を“1”で表示し、競技開始後に前記区間別ベッティング画面には配当率は一定に表示し、転換比を可変させて表示するように制御するようにし、前記転換比は次の数式によって算出することができる。
競技途中転換比(Bin)=競技前配当率(Yi)/競技途中配当率(Yin
(ここで、Binはi番目単位のn番目区間での転換比、Yiはi番目単位の競技前配当率、Yinはi番目単位のn番目区間での配当率を意味する)
【0023】
前記表示装置の競技場表示部は、競技開始前には競技に参加する各単位が所定ライン内で待機している状態を表示するようにし、競技開始後に100mを走破するまではスタートラインから100mまでの画面を全画面に拡大して詳細に競技進行状態を表示するようにし、100m超過からは総競走距離を表示するようにし、前記表示装置は、上端部にはクロスバー状に競技進行状態を示す競技場表示部を表示し、下端部の一側に各競技に参加する単位に対する単勝式表示部と複勝式表示部を縦に表示し、他側にはジャックポット表示部を表示するように構成されることができる。
そして、ジャックポット表示部は、一定金額以上をベッティングした場合にボーナスゲームとして表示するようにし、付与された順位をすべて当てた場合には該当の配当率を適用して支給するようにすることができる。
【0024】
このような目的を達成するためのさらに他の実施例による本発明のレーシング競技途中ベッティング装置は、競技開始前に競走に参加する各単位の評価点数と各単位の評価点数の総点によって各単位の相対勝率(Xi)と配当率(Yi)を算出して出力する第1勝率計算部、単位別各区間での走破記録(Rin)と各区間での平均区間記録(Rmn)によって単位別残余区間評価要素(Rin)を算出し、単位別残余区間相対勝率(Xin)と残余区間配当率(Yin)を算出して出力する第2勝率計算部、各単位の情報、競技開始前のベッティング画面、競技開始後の区間別ベッティング画面及び競技進行状態を表示する競技場表示部で構成される表示装置、及び前記第1勝率計算部から出力される配当率を競技開始前に前記表示装置に表示し、競技開始後に第2勝率計算部から出力される残余区間配当率を競技開始後に各区間別に前記残余区間別ベッティング画面を前記表示装置に表示するように制御する制御部を含んでなる。
【0025】
前記制御部は、競技開始前にベッティング画面には転換比を“1”で表示し、競技開始後に前記残余区間別ベッティング画面には配当率は一定に表示し転換比を可変させて表示するように制御することができる。
【0026】
そして、レーシング競技途中ベッティング方法に対するコンピュータープログラムソースを保存した記録媒体は、(a)競技開始前に設定された配当率によってベッティングする段階及び(b)競技開始後に前記(a)段階で設定された配当率は一定に維持しながら残余距離優勝確率によって転換比を可変させてベッティングする段階を含んでなる方法に対するコンピュータープログラムソースを保存するように構成される。
【0027】
前記(b)段階は、(b−1)単位別に各区間での走破記録(Rin)を算出する段階、(b−2)単位別に各区間での平均区間記録(Rmn)を算出する段階、(b−3)前記平均区間記録(Rmn)と各区間別走破記録(Ri)を利用して単位別に残余距離に対する予想記録と予想記録の和を求め、これを用いて区間評価要素(R’in)を算出する段階、(b−4)前記単位別区間評価要素(R’in)によって単位別残余区間相対勝率(X’in)を算出する段階、(b−5)前記残余区間相対勝率(X’in)によって単位別残余区間配当率(Y’in)を算出する段階、及び(b−6)前記配当率(Yin)によって残余区間転換比を算出する段階を含んでなることができる。
【発明の効果】
【0028】
したがって、本発明によれば、競技開始前だけなく競技開始後にもベッティングが可能であってより迫力あふれるように競技を進行することができるだけではなく、競技場運営側でも持続的なベッティングによって売上げが増大する効果がある。
ゲーマーは、一定区間別または時間別転換比によってベッティングを行うことができるので、より手軽くゲームの流れを把握することができる効果がある。
また、ゲーム開始後に一定距離または一定時間の間は拡大した競技場を観覧することができるので、一層興味をもってゲームすることができる。
そして、ボーナスゲームとしてジャックポットゲームが提供されるので、ゲーマーは一つのゲーム機で色々のゲームを楽しむことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】演出画面において競技開始前のそれぞれの馬匹情報を表示する図である。
【図3】本発明の一実施例による競技開始前の演出画面を示す図である。
【図4】本発明の一実施例による競技開始直前のベッティング演出画面を示す図である。
【図5】本発明の一実施例による競技開始後の演出画面を示す図である。
【図6】演出画面のベッティング画面を拡大して示す図である。
【図7】演出画面の競技進行程度表示画面を拡大して示す図である。
【図8】演出画面のジャックポット画面を拡大して示す図である。
【図9】本発明の競技開始後のベッティング方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本明細書及び請求範囲に使用される用語や単語は通常的で辞書的な意味に限定して解釈されてはいけなく、発明者はその自分の発明を最良の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に従って本発明の技術的思想に合う意味及び概念に解釈されなければならない。
【0031】
特に、本発明で使用される用語は次のように定義される。
“転換比”は決まった配当率を受けるためのベッティング単位であって、クレジット(Credit)で表示し、競技開始前には通常1クレジット(1credit)に対する配当率を表示する。
本発明は、競技が始まった後にもベッティングを行うことができる競技であるので、競技中に配当率を計算するために取り入れた概念である。
すなわち、競技途中優勝確率が落ちれば通常配当率が高くなるので、配当率を高く表示するのが一般的である。
しかし、他の方法として配当率は一定に維持しながら相対的に最小ベッティング単位を低めれば同一効果が発生するので、有効クレジットを優勝確率によって可変させることを意味する。
【0032】
具体的に、競技開始前に1クレジットに対して配当率が40であれば(競技開始前にはすべての配当率が1クレジットに対する値である)、競技途中に優勝確率が落ちれば配当率を高めるのではなくベッティング単位を0.8クレジット(転換比)に変更して相対的に低い金額のベッティングで同一配当率を受けることができるようにし、優勝確率が高くなれば配当率を低めるのではなく、ベッティング単位を1.2クレジット(転換比)に変更することで、相対的に高い金額のベッティングで同一配当率を低めるなどの方法で同一効果を得ることができる。
【0033】
“区間”は、該当の競技で競技する総距離を基準とし、競技開始後の約50%の距離を50mまたは100mの間隔で分割し、第1区間、第2区間などに表現する。
“時間”は、該当の競技に必要となる総競技時間を基準とし、競技開始後の約50%時間を5秒〜10秒単位で分割して第1区間、第2区間などに表現する。
“単位”は、レーシング競技に参加する主体をいうもので、自動車競技においては自動車を、競馬においては馬を意味するものに定義する。
【0034】
そして、本発明は、競技開始後にも中間ベッティングを行うことができるレーシング競技を説明するために競馬競技を一例として挙げて説明するが、これに限定されないのはいうまでもない。
【0035】
以下、添付図面を参照して本発明の一実施例による競技途中ベッティング装置について説明する。
本発明の競技途中ベッティング装置100は、配当率と転換比を計算する勝率計算部120、馬匹と勝率計算に必要なさまざまなデータを保有している能力値DB130、競技途中区間別競技結果データを保有するレーシング部140、競技途中のデータを収集するデータ収集部150、紙幤、小銭またはコインの投入を感知するコイン感知部160、ベッティングを管理するベッティング部170、使用者モジュール180、表示装置200、及び制御部110を含んでなる。
【0036】
データ収集部150は競技途中配当率を計算するために必要なデータを収集する装置で、競技開始後に区間別または時間別にそれぞれの馬の各区間での走破記録(Rin)を収集して出力するようにする。
ここで、“i”はi番目の馬を、“n”はn区間を意味する。
【0037】
レーシング部140は、データ収集部150で収集されたそれぞれの馬の区間別または時間別走破記録(Rin)を参照して該当の馬の平均区間記録(Rmn)を計算して平均区間記録(Rmn)とそれぞれの馬の該当の区間での走破記録(Rin)データを勝率計算部120に出力する。
変数“m”は平均を意味し、“n”はn区間を意味する。
【0038】
それぞれの馬の平均区間記録(Rmn)は競技開始後に各区間別または時間別配当率を算定するためのデータで、第1区間を走破した状態では第1区間の走破記録(Ri1)しかなくて平均記録を計算することは意味がないので、第1区間での平均区間記録(Rm1)は該当の馬の以前競技での区間別平均記録をデータとして使用する。
【0039】
第2区間を走破した状態では、“第1区間の走破記録(Ri1)”と“第2区間の走破記録(Ri2)”を平均して第2区間までの平均記録(Rm2)を算出し、第3区間を走破した状態では、“第1区間の走破記録(Ri1)”と“第2区間の走破記録(Ri2)”、及び“第3区間の走破記録(Ri3)”を平均して第3区間までの平均記録(Rm3)を算出して出力するように動作する。
【0040】
能力値DB130は、馬匹に対する情報を保存している馬匹DB132と競技開始前に相対勝率と配当率を計算するための評価情報DB134を含んでなる。
馬匹DB132は、それぞれの馬に対する情報と去る競技実績などを保有するように構成される。
【0041】
馬匹DB132は、例えば、それぞれの馬の馬名、年、性別、スタイル、最近5競技の競技結果、体重、最高記録、平均記録、以前競技の区間別走破記録などについてのデータを保存していて、制御部110の要請に応じて該当のデータを出力するように構成されるか、あるいはそれぞれの馬の能力値計算に必要なさまざまな要素を含むことができる。
【0042】
評価情報DB134は、競技開始前に相対勝率と配当率を算出するように、馬匹DB132からデータを受けて出力するように構成される。
評価情報DB134は、競技開始前の相対勝率を勝率計算部120で求めるように、馬匹DB132からそれぞれの馬の能力値データを受けてそれぞれの馬の評価点数とそれぞれの馬の評価点数の総点を算出して出力するように構成される。
【0043】
一例として、通常の参加馬は数値で表し得る固有の能力値に基づいて勝率と配当率を計算することになる。このような固有の能力値は、年齢、負担重量、コンディション、最高記録、平均記録、騎手相性などのファクター(factor)によって算定される。
負担重量とは競走で馬匹が負担すべき重量をいい、馬の年齢による重量である[馬齢重量]、ハンディキャッパーが負担させる[ハンディキャップ重量]、馬の年齢、性別、収得賞金及び勝利回数、その他の競馬計画表で決めた条件によって算出した[別定重量]がある。
【0044】
騎手相性とは、馬と騎手が互いに性質が類似し、親和する程度をいう。
その他に、パワー、スピード、スタミナ、スタート、根性などを能力値に反映することができる。
【0045】
評価情報DB134は、このような能力値に基づき、通常競走主体である馬、騎手、調教師の勝率影響要素に対して統計的能力値を算出して点数化し、さまざまな特性に鑑みて加重値を付与し、続いて競技当日の可変条件である気候(温度/湿度、天気)、競走主体の状態、競走の際に割り当てられたゲートなどのような環境要因を適用してそれぞれの馬の評価点数を求めて評価点数の総点を求めるものである。
【0046】
もちろん、このような評価総点は、選定されたそれぞれの予測因子に対して使用者が任意に付与した評価点数をすべて合算した値である。
【0047】
勝率計算部120は、競技開始前の配当率を計算する第1勝率計算部122と競技開始後の一定区間別または時間別配当率を計算する第2勝率計算部124とからなる。
第1勝率計算部122は、通常の競技開始前に配当率を算定するために能力値DB130の評価情報DB134から必要な情報を受けて相対勝率を予測し、これによって配当率を算定し、算定した配当率を出力するように構成される。
【0048】
競技開始前の配当率計算は客観的なデータによって相対的に評価されるもので、本発明は競技開始後に中間ベッティングを行うことができるようにする技術であるので、このような競技開始前の配当率計算に対しては特定しない。
【0049】
例えば、i番目の馬の評価点数とそれぞれの馬の評価点数の和がそれぞれ“Hi”と“ΣHtotal”として与えられて評価情報DB134から入力されれば、このときのi番目の馬の相対勝率(Xi)は次の[数式1]によって計算することができる。
【0050】
[数式1]
i=(Hi/ΣHtotal)*100
(ここで、Xiはi番目馬の相対勝率を、Hiはi番目馬の評価点数、そしてΣHtotalは競技に参加するすべての馬の評価点数の和を意味する)
[数式1]によって計算された相対勝率(Xi)を用いれば、i番目馬の配当率(Yi)はつぎの[数式2]によって計算することができる。
【0051】
[数式2]
i=1/(Xi/A)
(ここで、Yiはi番目馬の配当率を、Xiはi番目馬の相対勝率、そして“A”は配当率を計算するために使用者が付与した配当定数で、使用者が競技の運営実績によって調節することができ、通常1より大きくて100よりは小さく設定する。
すなわち、配当定数は、配当率があまり高く与えられる場合には配当定数を低め、配当率があまり低く与えられる場合は配当定数を高めて適切に調節するようにする。本発明では、“60”に設定して説明する)
【0052】
このように馬別配当率が計算されたら、該当の配当率データを馬番とともに制御部110に伝送し、制御部110は競技開始前に表示装置200を通じて配当率を馬別に表示するように制御するものである。
具体的に、図3の競技開始前の演出画面を参照して見ると、このように計算された配当率が配当率表示部224(図6参照)に表示されていることが分かる。
第2勝率計算部124は、競技が始まった後、一定区間または一定時間まで持続的にベッティングを行うことができるように区間別または時間別競技結果によって配当率を計算して出力するように構成される。
【0053】
前述したように、このときの区間と時間は特別に制限しないが、興味を倍加するために、すべての競技距離または時間の約50%の距離を50mまたは100mの間隔で区別して配当率を計算するようにし、時間で区別するときは、予想競走時間の50%時間の間に5秒〜10秒単位で配当率を計算して出力するようにし、区間ごとにまたは時間ごとに競技中にベッティングを行うことができるようにするものである。
【0054】
このために、競技途中に配当率を計算するときは、競技開始後に各区間別または各時間別競技結果を反映して相対勝率を計算するようにする。
例えば、レーシング部140から平均区間記録(Rmn)と各区間での走破記録(Rin)を受けてi番目馬の区間評価要素(Rin)を、次の[数式3]のように算出する。
【0055】
[数式3]
in=Ad*(Rmn−Rn-1
(ここで、Rinはi番目馬のn番目区間別または時間別馬の評価要素、Adは各区間別または時間別加重値、Rmnは競走が始まって走破した各区間の平均記録、Rn-1は“n−1”番目区間の走破記録を意味する)
加重値(Ad)は総競走距離や時間によって、競技開始直前は加重値を低くし、競技が進行するほど加重値を高くし、競技開始後の第一区間では競技開始前の相対勝率と配当率を適用する。
【0056】
本発明では、説明の便宜上、加重値(Ad)として、第1区間は“0”、第2区間は“1”、第3区間は“2”のように、該当の区間の数より“1”が小さい加重値を付与する方法で設定し、区間は“10”の区間に分けて説明する。
mnは競技開始後に各区間別または時間別の各区間の走破記録を平均したもので、第1区間では記録がないので、過去区間別平均記録を使用する。
【0057】
したがって、i番目馬の区間評価要素(Rin)は区間別成績が高いほど数は低くなり、成績が低いほど数は高くなる。
競技開始後の第1区間の記録が評価されれば、競技開始前のi番目馬の相対勝率(Xi)に[数式3]によって得られたi番目馬の区間評価要素(Rin)の逆数を掛けることで、競技途中i番目馬のn番目区間での相対勝率(Xin)を[数式4]のように求める。
【0058】
[数式4]
in=Xi/Rin
[数式4]に[数式1]を代入すれば、
in={(Hi/ΣHtotal)*100}/Rin
に表現される。
[数式4]を見れば、各区間別走破記録が高ければ高いほど該当の区間別相対勝率(Xin)は高くなるものである。
これによって各区間別相対勝率が決まれば、[数式5]によってi番目馬のn番目区間での配当率(Yin)は次のように計算することができる。
【0059】
[数式5]
in=1/(Xin/A)
つまり、[数式5]を参照すれば、“i”番目区間での配当率を決定するためには、“i−1”番目までの区間別平均記録と直前の区間である“i−1”番目走破記録が必要である。
すなわち、競技が進行された区間の結果を評価し、今後進行する区間までの配当率を表示し、ベッティングを行うようにするものである。
したがって、競技開始後の第1区間での配当率は競技開始前の配当率と同様に適用することができる。
【0060】
また、第2区間の配当率を計算するためには、第1区間での走破記録は生成されるが第1区間での平均記録は計算することができないので、競技に迫力を付与するために該当の区間での平均記録は過去平均記録を利用するようにする。
また、第2区間の競技が終了すれば第1区間及び第2区間の走破記録が算出されるので、区間平均記録(Rm)は過去平均記録は反映しないで第1区間及び第2区間の走破記録で平均記録(Rm)を算出する。
【0061】
したがって、競技開始前に相対勝率と配当率を計算するための定数を、次の[表1]のように設定し、これに基づいて競技開始前後の相対勝率と配当率、そして馬の評価要素によるデータは[表2]のように決定される。
【0062】
【表1】

【表2】

【0063】
(ここで、(Bn)は“n”区間での転換比を意味する)
コイン感知部160は、コイン投入口(図示せず)を通じての小銭、メダルなどの投入を感知する公知のセンサー、または紙幤投入口またはカードリーダーを通じての紙幤、代用紙幤などの投入を感知する公知の紙幤感知装置を適用して競技の開始を感知するように構成される。
【0064】
表示装置200は、ブラウン管モニター、PDP、LCDのように画面上に競技映像と点数などの文字を出力することができる公知のものなどで構成され、それぞれの馬の情報と競技開始前のベッティング画面と競技開始後のベッティング画面及び競技進行状態を表示するように構成される。
【0065】
図面を参照して表示装置200によって表示される各画面について具体的に説明する。
まず、図2の競技開始前のそれぞれの馬匹情報を表示する演出画面を参照すれば、決まったトラックに対応するそれぞれの競走馬の情報を表示するようにする。
【0066】
トラック番号(a)、各トラックに対応する馬の名前(b)、年齢及び性別表示(c)、スタイル表示(d)、最近5競技実績表示(e)、負担重量(Impost;f)、最高記録表示(g)、平均記録表示(h)、1区間平均記録表示(i)、最終区間記録表示(j)、及びハーモニー(k)をそれぞれ表示するようにし、競技開始10秒前からはカウントダウンして競技開始が切迫したことを知らせるカウント表示部250をポップアップ(pop−up)の形態で表示するように構成される。
【0067】
また、競技が始まる前にはベッティングを可能にするベッティング画面を表示することになる。
この際、図3の競技開始前の演出画面を見れば、表示装置200の上端部には競技進行状態を示す競技場表示部210、競走馬の数字にあたる各競走馬に対する単勝式表示部220、及び複勝式表示部230が縦に示されている。
【0068】
競技場表示部210は、競技開始前には全体競技が進行される距離を表示しながら競技に参加する各単位が与えられたライン内で待機している状態を表示するようにし、競技開始後には追加ベッティングの迫力を加えるために設定された区間別に競技場を拡大して表示するようにする。
【0069】
追加ベッティングが終了するときまでは一定距離別に区間を拡大して詳細に競技進行状態を表示するようにする。
かかる競技場拡大表示は追加ベッティングが完了するまで行われ、追加ベッティングが終了すれば全体競技場を表示するようにする。
【0070】
複勝式表示部230は、230aから203hまで表示するようにし、ゲーマーの便利のために、“230a”ラインは1番馬と結合される複勝式を表示するようにし、“230b”は2番馬と結合される複勝式を表示するように並べることが好ましい。
そして、右側表示部にはジャックポット表示部240が表示されるように構成される。
【0071】
図6のベッティング画面を拡大して示す演出画面を参照して単勝式表示部220と複勝式表示部230を具体的に説明すれば、単勝式の場合には、図6の左側画面のように、馬番表示部222、配当率表示部224、転換比表示部226、及びベッティング表示部228が表示されるようにし、複勝式の場合は、右側画面のように、馬番表示部222aに複勝式馬番を表示するようにし、単勝式と同様に配当率表示部224a、転換比表示部226a、及びベッティング表示部228aが表示されるように構成される。
【0072】
競技開始前には転換比表示部226がいずれも“1”に設定されている。
これは、競技開始前にはベッティング表示部228に表示されたベッティング数だけ配当率表示部224に表示されている配当率を適用して支給することを意味する。
【0073】
競技場表示部210は、競技開始前にはそれぞれの馬が指定ライン内で待機している状態を表示するようにし、競技開始初期には100mまでの画面を全画面に拡大して詳細に競技進行状態を表示するようにし、100m超過からは総競走距離を表示するようにすることが好ましい。
すなわち、図7の演出画面の競技進行程度表示画面を拡大して示す図を参照すれば、上部画面には、競技開始後に初期100mまでの拡大画面を表示するようにし、競技開始後に100m超過からは下部画面のように競走すべき全体距離を表示するようにする。
【0074】
また、図4の競技開始後の演出画面を見れば、単勝式の転換比表示部226と複勝式の転換比表示部226aの転換比が“1”より大きいか小さく表示されていることが分かる。
これは、本発明が競技開始後にもベッティングを行うことができるようにするために、区間別または時間別競技実績によって配当率を変化させて表示するためのものであるが、配当率の変化は使用者に混乱を引き起こすおそれがあるので、使用者の便宜のために、配当率は固定して表示し、相対的に転換比を可変させて同一効果を表示するためのものである。
【0075】
すなわち、競技開始前と競技進行による配当率の変化を転換比で表すことで、初期の配当率によって、現在進行される配当率の程度差を易しく認識することができるものである。
また、本発明の実施例では、配当率は固定し相対的な転換比を可変させるものとして説明したが、転換比表示部226、226aを“1”に固定し、配当率を区間別または時間別実績によって可変させることができるのはいうまでもない。この場合には、転換比表示部226、226aをオフして表示できないようにすることもできる。
【0076】
制御部110は、競技の進行状態によって表示装置200に必要な演出画面を表示するように制御し、一定金額以上をベッティングした場合には、表示装置200のジャックポット表示部240にボーナス点数を付与するための別のプログラムを駆動することができる。
【0077】
また、制御部110は、競技の進行状態によって勝率計算部120から出力される配当率を表示装置200にそのまま表示することもでき、転換比で表示することもできる。
すなわち、競技の進行状態によって可変される配当率を表示するときは、転換比を“1”にセットするか表示しないこともあり、配当率を固定し転換比で表示する場合には、勝率計算部120から出力される配当率を転換比に切り替えて表示するようにする。
【0078】
具体的に、転換比が“1”で表示されている場合は“1”ベッティングに対する配当率による配当を受けることになるが、転換比が競技途中に“0.6”に変わったら“1”ベッティングの単位は結局“0.6”ベッティングと認識するということを意味する。すなわち、0.6単位でベッティングすれば該当の配当率を適用して支給するというものである。
【0079】
したがって、配当率が高くなれば転換比を相対的に低く表示し、配当率が低くなれば転換比を相対的に高めることにより、配当率は固定して表示するが相対的に転換比を可変させて配当率を高めるか低める効果を得るためのものである。
【0080】
本発明における配当率は競技開始前と開始後にも一定に維持し、競技の進行状態によって相対的な転換比を可変させるものであるので、このような計算方式はいろいろあり得る。
一例として、転換比が“1”の場合(競技開始前にはいつも転換比が“1”である)に配当率が“4.8”であったが競技途中に配当率が5.4倍に高くなったら、配当率を高めて表示するものではなく、相対的に転換比を約“0.86”に低めれば配当率を高める効果が発生するものである。
このような方法は、配当率と転換比を掛けて得た値が一定の定数を維持するようにすれば良い。すなわち、i番目馬の競技途中転換比(Bi)は次の[数式6]のように表示することができるものである。
【0081】
[数式6]
競技前配当率(Yi)*競技前転換比(1)
=競技途中配当率(Yin)*競技途中転換比(Bi
=定数(C)
【0082】
したがって、前述した例を見れば、競技前配当率(Yi)は“4.8”、競技前転換比は“1”、競技途中特定区間での競技途中配当率(Yin)は“5.4”であるので、競技途中転換比(Bi)は[数式8]によって次のように求められる。
4.8*1=5.4*B
【0083】
したがって、“B”は約“0.86”になる。
結局、制御部110は、[表2]のデータから次の[表3]のような転換比(Bin)を算出して表示装置200に表示するようにするものである。
【0084】
【表3】

(ここで、Binは“i”番目馬の“n”区間での転換比を意味する)
【0085】
図8のジャックポット表示部の拡大図を参照して、ジャックポットについて説明する。
ジャックポットは、一定金額以上をベッティングした場合、追加のベッティングが終了すると同時にボーナスゲームで表示するようにし、付与された順位をすべて当てた場合には該当の配当率を適用して支給するように構成される。
このために、ジャックポット表示部240は、ジャックポットの種類表示部242と優勝の有力な順に優勝候補群を表示する馬番表示部244とから構成される。
【0086】
ジャックポットの種類表示部242は、ジャックポットの種類をブロンズ(Bronze;B)、シルバー(Silver;S)、ゴールド(Gold;G)で表示し、これらに当たるそれぞれの配当率表示部242aを持つ。
配当率表示部242aは、競技が終わったとき、表示された馬番の順に競技が終了し、当たった場合に支給する配当率を表示する。
ブロンズは例えばベッティングを10個以上行った場合に付与され、シルバーは20個以上、ゴールドは30個以上ベッティングを行った場合に付与されるボーナス競技に設定することができ、該当のボーナス競技が当たった場合は、配当率表示部242aに表示された配当金のボーナスをもらうことになる。
【0087】
具体的には、ブロンズ競技の場合は、優勝候補群の馬番4個を順に並べることになる。もちろん、優勝候補群は該当の競走で有力な優勝候補群を表示するようにする。
シルバー競技の場合は馬番5個を、ゴールドの場合は6個を表示することになり、例えばゴールド競技にあたるボーナス競技が指定され場合はシルバーとブロンズもサービスとして同時に参加するようにし、シルバー競技にあたる場合にはサービスとしてブロンズ競技を行えるようにする。
【0088】
この際、競技が終わった後、ジャックポットに表示された馬番が該当の順位で終わった場合には該当の馬番を点滅させてゲーマーに表示するようにすることもできる。
また、累積ベッティング金額の高いゲーマーには当選確率がより高い順位配置表を表示するようにすることで、競技を長くするほど有利なボーナス点数をもらうようにすることも好ましい。
【0089】
ベッティング部170は所定ベッティング率によってベッティングを行うことができるように構成され、競技開始前に表示された配当率によってベッティングを行うとともに競技開始後にも区間別または時間別にベッティングを行うことができるように構成される。
このために、ベッティング部170は所定配当率を受けるための最小限のベッティング単位(クレジット)を表示し、1ベッティングに対して配当率を受けることができることを表示する。
しかし、本発明の一実施例においては、転換比を使用することで、ベッティング部170に表示されるベッティング単位は制御部110から出力される転換比の単位でベッティングすることになる。
【0090】
使用者モジュール180は、多数のボタン(サービス呼出しボタン、小銭排出ボタン、ベッティングボタン、使用者設定ボタンなど)でなるもので、競技者によってタッチで入力されるタッチスクリーンもこれに含まれることができる。
【0091】
以下、添付図面を参照して本発明の競技開始後のベッティング方法について説明する。
前述した装置での変数と数式を使用することで、重複説明を省略する。
図9は本発明の競技開始後のベッティング方法を説明するためのフローチャートである。コイン感知部160によって、コインが投入されて競技が始まることを感知すれば、制御部110は、馬匹DB132からそれぞれの馬の能力値データを受け、それぞれの馬の評価点数(Hi)とそれぞれの馬の評価点数の総点(ΣHtotal)を算出して第1勝率計算部122に出力し、配当率を決定するための配当定数(A)を受け、競技開始後にベッティングを行うことができる総区間数と加重値(Ad)を設定する(S310)。
【0092】
このような区間数はすべての競技距離または時間の約50%の距離を、50mまたは100mの間隔で区別して総区間数を決定するようにし、時間で区別するときは、予想競走時間の50%の間に5秒〜10秒単位で総区間数を決定するようにする。
段階S312で、第1勝率計算部122は、配当定数(A)とそれぞれの馬の評価点数(Hi)とそれぞれの馬の評価点数の総点(ΣHtotal)を受けて競技開始前の相対勝率(Xi)を算出して配当率(Yi)を決定し、該当のデータを表示装置200に表示するように制御する。
【0093】
この際、第1勝率計算部122は、それぞれの馬の評価点数(Hi)とそれぞれの馬の評価点数の総点(ΣHtotal)から[数式1]によってそれぞれの馬の相対勝率(Xi)を求めた後、配当定数(A)と相対勝率(Xi)で[数式2]によってそれぞれの馬の配当率(Yi)を算出する。
このときの表示装置200には、先に図2の競技開始前のそれぞれの馬匹情報を表示する画面を表示するようにし、所定時間の経過後、図3の配当率と転換比が表示される競技開始前の演出画面を表示するようにする。
【0094】
また、競技開始時の約10秒前からはカウント表示部250にカウントダウンを表示するようにして、競技開始が切迫することを知らせることができるようにする。
段階S314では、競技が始まったかを判断し、競技が始まれば、区間設定変数(n)を1に設定し(S316)、n区間にあたる演出画面を表示装置200に表示するようにする(S318)。
【0095】
“n=1”の区間、つまりゲーム開始後の第1区間では演出画面をゲーム開始前の演出画面と同様に出力するようにする。
もちろん、このときの配当率と転換比はゲーム開始前の画面(図3)と同様に表示はするが、競技場表示部210にだけ競技の進行事項を表示するようにする。
“n=1”区間の競技が完了したかを判断し(S320)、競技が完了したと判断されれば。“n+1”区間での相対勝率(Xin)と配当率(Yin)を算出し、表示装置200に配当率を反映した“n+1”区間での演出画面を表示するようにする(S322)。
具体的に、制御部110は第n区間の競技が完了すれば、第2勝率計算部124が“n+1”番目区間で使用される配当率を計算するように制御する。
【0096】
データ収集部150で収集された区間別または時間別のそれぞれの馬の各区間での走破記録(Rin)を収集してレーシング部140に出力するようにし、レーシング部140は、データ収集部150で収集されたそれぞれの馬の区間別走破記録(Rin)を参照して該当馬の平均区間記録(Rmn)を計算して第2勝率計算部124に出力すれば、第2勝率計算部124は平均区間記録(Rmn)と各区間での走破記録(Rin)データを受けて[数式4]によって相対勝率(Xin)を求め、[数式5]によって配当率(Yin)を算出するものである。
【0097】
その後、段階S324では設定された区間の競技が完了したかを判断し、完了した場合は、最終区間での配当率を維持したまま競技進行状態を示す演出画面を表示装置200に表示するようにし(S330)、競技の終了時まで進む(S332)。
段階S324で、段階S310で設定した区間の競技が終了しなかった場合は、区間変数(n)を“1”だけ増加させ(S326)、該当の演出画面を表示するようにする。
区間変数(n)を“1”だけ増加させることは次の区間での配当率を設定するための段階である。
【0098】
以下、具体的な事例を挙げて説明する。
まず、配当定数(A)と加重値(Ad)は[表1]のようにそれぞれ設定し、馬は1番馬に、固有の能力値による1番馬の評価点数(H1)を“84”点に、すべての馬の評価点数の和(ΣHtotal)を“600”点、そして過去平均記録(Rm)を5.8秒にすれば、競技前に設定された数値は次の[表4]のようである。
【0099】
【表4】

【0100】
1)競技開始前
第1勝率計算部122は1番馬の相対勝率(X1)を[数式1]によって次のように算出する。
1番馬の相対勝率(X1)=(H1/ΣHtotal)*100において、
1=(84/600)*100=14%になり、1番馬の配当率(Y1)は[数式2]によってY1=1/(X1/A)=1/(14/60)≒4.28になる。
【0101】
したがって、競技開始前の配当率は1番馬が4.28倍になってゲーム開始前の演出画面の配当率表示部224に4.28倍が表示され、転換比表示部226には“1”が表示される。
ゲーム開始前に転換比はいずれも“1”に設定する。
このような演出画面によって、ゲーマーはベッティング部170を通じてベッティングすべき金額を設定して競技開始を待つ。
【0102】
2)競技開始後
競技が始まった後の第1区間までの配当率は競技開始前と同様に配当を設定し、第2勝率計算部124はレーシング部140で算出されるデータに基づいて第1区間競技終了後に第2区間に使用される配当率と転換比を計算するようにする。
この際、第1区間の競技が終わった直後には、1番馬の区間評価要素(R11)は直前競技の区間平均記録(Rm)が5.8秒、第1区間走破記録(R1)が4.9秒であれば、1番馬の第2区間での馬の評価要素(R12)は[数式3]によって次のように計算される。
【0103】
12=Ad*(Rm−Rn-1
=1*(5.8−4.9)=0.9になり、
よって、1番馬の第2区間での相対勝率(X12)は[数式4]によってX12=X1/R12=14/0.9≒15.56になるので、
配当率(Y12)は[数式5]によって
12=1/(X12/A)=1/(15.56/60)≒3.86倍になる。
したがって、転換比(B12)は[数式6]によって
12=(競技前配当率(Yi)*1)/Y12
=4.28*1/3.86
≒1.11
【0104】
このような転換比(B12)は第1区間競技終了後の第2区間までの1番馬の配当率を意味するので、第2区間競技が終了するまで転換比(B12)を演出画面に表示するようにしてベッティングを誘導する。
【0105】
同様な方法で、第2区間での競技が終了すれば、第3区間での配当率を計算する。例えば1番馬の第2区間走破記録が4.5秒であるとすると、1番馬の第3区間での評価要素(R13)を算出するために、先に区間平均記録(Rm)を算出する。
m=(4.9+4.5)/2=4.7秒になる。
(ここで、第2区間の競技が終了すれば、第1区間及び第2区間の走破記録が算出されるので、区間平均記録(Rm)は、過去平均速度は反映しないで第1区間及び第2区間の走破記録で平均記録(Rm)を算出する)
【0106】
13=Ad*(Rm−R2
=2*(4.7−4.5)=0.4になる。
したがって、第3区間での相対勝率(X13)は
13=X1/R13=14/0.4≒35.00になり
配当率(Y13)は
13=1/(X13/A)=1/(35.00/60)=1.71倍になり、
転換比(B13)は[数式6]によって
13=(競技前配当率(Yi)*1)/Y13
=4.28*1/1.71
≒2.50になるものである。
【0107】
前述したように、現在区間でのそれぞれの馬に対する走破記録が求められれば、各区間別馬の配当率を決定し、これによって転換比を算出して表示すればよい。
1番馬に対する競技開始前の配当率、第1区間での配当率、第2区間での配当率、及び第3区間での配当率は[表5]のように表示される。
【0108】
【表5】

前記表を参照すれば、“n”区間での配当率と転換比を計算するためには、“n−1”区間でのデータが使用されることが分かる。
【0109】
前述した例では、区間別記録によって配当率を算出して転換比を可変させる方法を説明したが、転換比を使用しないで区間ごとに変わる配当率を表示する実施例はあまりにも当然なので、その説明は省略する。
【0110】
また、本発明では、競技途中のベッティング方法を説明するために、区間別または時間別走破記録に基づいて配当率と転換比を可変させてベッティングを行うことができると説明したが、各区間別または各時間別に今後進行すべき残余距離または予想残余時間に対する配当率と転換比で表示して使用することもできる。
【0111】
例えば、競技開始前の相対勝率と配当率は前述した実施例と同様に算出して競技開始前にベッティングを誘導することになる。
競技が始まれば、各区間別平均区間記録(Rmn)も同様に算出した後、残余距離を“X”とすれば、それぞれの馬の残余距離に対する予想記録(Vi)と各予想記録の和(ΣVi)を求めて区間評価要素(R’in)を次の[数式7]のように算出する。
【0112】
[数式7]
R’in=Ad’*Vi/ΣVi
(ここで、R’inはi番目馬のn番目区間別または時間別馬の評価要素、Ad’は各区間別または時間別加重値を意味する)
加重値(Ad’)は競走すべき総距離または時間によって、競技開始直前は加重値を低くし競技が進行するほど加重値を高くする。
また、加重値(Ad’)においても、第1区間は“0”、第2区間は“1”、第3区間は“2”のように該当の区間より“1”だけ小さい加重値を同等に付与する。
したがって、i番目馬の区間評価要素(R’in)は区間別成績が高いほど数は低くなり、成績が低いほど数は高くなる。
【0113】
競技開始後の第1区間の記録が評価されれば、競技開始前のi番目馬の相対勝率(X’i)に[数式7]によって求められるi番目馬の区間評価要素(R’in)の逆数を掛けることで、競技途中i番目馬のn番目区間での相対勝率(X’in)を[数式8]のように求める。
【0114】
[数式8]
X’in=X’i/R’in
(ここで、X’iはi番目馬の競技開始前の相対勝率を意味する)
これにより各区間別相対勝率が決まれば、[数式9]によってi番目馬のn番目区間での配当率(Y’in)は次のように計算することができる。
【0115】
[数式9]
Y’in=1/(X’in/A)
したがって、i番目馬のn番目区間での転換比(B’in)も[数式10]によって次のように計算することができる。
【0116】
[数式10]
B’in={競技前配当率(Yi)*競技前転換比(1)}/競技途中配当率(Y’in
=一定の定数(C)
このような方法は、競技が進行された区間の結果から今後競技が進行する区間を予測して、競技が進行する区間までの配当率と転換比を表示してベッティングを行うようにするものである。
【0117】
前述した方法でそれぞれの馬に対する競技開始前の配当率と各区間でのそれぞれの馬に対する配当率を決定することができ、よってゲーマーは区間ごとに変わる配当率を参照して競技中にもベッティングを行うことができるものである。
【0118】
前述したように、本発明では競馬ゲームの単勝式ゲームを主として説明したが、複勝式または連勝式などの場合にも同様な方法で配当率または転換比を表示することができるのはいうまでもない。
【0119】
例えば、図6の右側図のように複勝式で馬番1−2番を選択した場合には、1番馬と2番馬の相対勝率を前述したようにそれぞれ算出した後、該当の相対勝率を互いに掛けて複勝式1−2番馬の相対勝率に算出し、ついで配当率と転換比を同様に計算して表示することができるものである。
【0120】
以上、本発明はこれに記載した具体例について説明したが、本発明の技術思想の範囲内で多様な変形及び修正が可能であるのは当業者にとって明白であり、このような変形及び修正が本発明の特許請求範囲に属することはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0121】
本発明によれば、競技開始前だけなく競技開始後にもベッティングが可能であって迫力あふれる競技を進行することができるだけではなく、競技場の運営側でも持続的なベッティングによって売上げが増大する効果があり、ストレスを解消しながらも競技を活性化することができる効果がある。
【符号の説明】
【0122】
110 制御部
120 勝率計算部
122 第1勝率計算部
124 第2勝率計算部
130 能力値DB
140 レーシング部
150 データ収集部
160 コイン感知部
170 ベッティング部
180 使用者モジュール
200 表示装置
210 競技場表示部
220 単勝式表示部
222 馬番表示部
224 配当率表示部
226 転換比表示部
228 ベッティング表示部
230 複勝式表示部
240 ジャックポット表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーシング競技途中ベッティング方法において、
(a)競技開始前に表示された配当率によってベッティングする段階;及び
(b)競技開始後に所定区間で走った距離の競技結果によって前記配当率を可変させてベッティングする段階;
を含んでなることを特徴とする、競技途中ベッティング方法。
【請求項2】
レーシング競技途中ベッティング方法において、
(a)競技開始前に設定された配当率によってベッティングする段階;及び
(b)競技開始後に前記(a)段階で設定された配当率は一定に維持しながら所定区間で走った距離の競技結果によって転換比を可変させてベッティングする段階;
を含んでなることを特徴とする、競技途中ベッティング方法。
【請求項3】
前記転換比は、競技開始前には“1”に設定することを特徴とする、請求項2に記載の競技途中ベッティング方法。
【請求項4】
前記転換比は次の数式によって算出されることを特徴とする、請求項2に記載の競技途中ベッティング方法。
競技途中転換比(Bin)=競技前配当率(Yi)/競技途中配当率(Yin
(ここで、Binはi番目単位のn番目区間での転換比、Yiはi番目単位の競技前配当率、Yinはi番目単位のn番目区間での配当率を意味する)
【請求項5】
レーシング競技途中ベッティング方法において、
(a)競技開始前に設定された配当率によってベッティングする段階;及び
(b)競技開始後に残余距離優勝確率によって前記配当率を可変させてベッティングする段階;
を含んでなることを特徴とする、競技途中ベッティング方法。
【請求項6】
レーシング競技途中ベッティング方法において、
(a)競技開始前に設定された配当率によってベッティングする段階;及び
(b)競技開始後に前記(a)段階で設定された配当率は一定に維持しながら残余距離優勝確率によって転換比を可変させてベッティングする段階;
を含んでなることを特徴とする、競技途中ベッティング方法。
【請求項7】
前記転換比は、競技開始前には“1”に設定することを特徴とする、請求項6に記載の競技途中ベッティング方法。
【請求項8】
前記(b)段階は、
(b−1)単位別に各区間での走破記録(Rin)を算出する段階;
(b−2)単位別に各区間での平均区間記録(Rmn)を算出する段階;
(b−3)前記平均区間記録(Rmn)と各区間別走破記録(Ri)を利用して単位別に残余距離に対する予想記録と予想記録の和を求め、これを用いて区間評価要素(R’in)を算出する段階;
(b−4)前記単位別区間評価要素(R’in)によって単位別残余区間相対勝率(X’in)を算出する段階;及び
(b−5)前記残余区間相対勝率(X’in)によって単位別残余区間配当率(Y’in)を算出する段階;
を含んでなることを特徴とする、請求項5に記載の競技途中ベッティング方法。
【請求項9】
前記(b)段階は、
(b−1)単位別に各区間での走破記録(Rin)を算出する段階;
(b−2)単位別に各区間での平均区間記録(Rmn)を算出する段階;
(b−3)前記平均区間記録(Rmn)と各区間別走破記録(Ri)を利用して単位別に残余距離に対する予想記録と予想記録の和を求め、これを用いて区間評価要素(R’in)を算出する段階;
(b−4)前記単位別区間評価要素(R’in)によって単位別残余区間相対勝率(X’in)を算出する段階;
(b−5)前記残余区間相対勝率(X’in)によって単位別残余区間配当率(Y’in)を算出する段階;及び
(b−6)前記配当率(Yin)によって残余区間転換比を算出する段階;
を含んでなることを特徴とする、請求項6に記載の競技途中ベッティング方法。
【請求項10】
前記残余区間転換比は次の数式によって算出されることを特徴とする、請求項9に記載の競技途中ベッティング方法。
競技途中残余区間転換比(B’in)=競技前配当率(Yi)/競技途中残余区間配当率(Y’in
(ここで、B’inはi番目単位のn番目区間での残余区間転換比、Yiはi番目単位の競技前配当率、Y’inはi番目単位のn番目区間での残余区間配当率を意味する)
【請求項11】
競技開始前に競走に参加する各単位の評価点数と各単位の評価点数の総点によって各単位の相対勝率(Xi)と配当率(Yi)を算出して出力する第1勝率計算部;
単位別各区間での走破記録(Rin)と各区間での平均区間記録(Rmn)によって単位別区間評価要素(Rin)を算出して単位別区間相対勝率(Xin)と配当率(Yin)を算出して出力する第2勝率計算部;
各単位の情報、競技開始前のベッティング画面、競技開始後の区間別ベッティング画面、及び競技進行状態を表示する競技場表示部でなる表示装置;及び
前記第1勝率計算部から出力される配当率を競技開始前に前記表示装置に表示し、競技開始後に第2勝率計算部から出力される配当率を競技開始後に各区間別に前記区間別ベッティング画面を前記表示装置に表示するように制御する制御部;
を含んでなることを特徴とする、競技途中ベッティング装置。
【請求項12】
前記制御部は、競技開始前にベッティング画面には転換比を“1”で表示し、競技開始後に前記区間別ベッティング画面には配当率は一定に表示し、転換比を可変させて表示するように制御することを特徴とする、請求項11に記載の競技途中ベッティング装置。
【請求項13】
前記転換比は次の数式によって算出されることを特徴とする、請求項12に記載の競技途中ベッティング装置。
競技途中転換比(Bin)=競技前配当率(Yi)/競技途中配当率(Yin
(ここで、Binはi番目単位のn番目区間での転換比、Yiはi番目単位の競技前配当率、Yinはi番目単位のn番目区間での配当率を意味する)
【請求項14】
前記表示装置の競技場表示部は、競技開始前には全体競技が進行する距離を表示しながら競技に参加する各単位が所定ライン内で待機している状態を表示するようにし、競技開始後に区間ベッティングが終了するまでは一定距離別に区間を拡大して詳細に競技進行状態を表示するようにし、追加のベッティングが終わった後には総競走距離を表示するようにすることを特徴とする、請求項13に記載の競技途中ベッティング装置。
【請求項15】
前記表示装置は、上端部にはクロスバー状に競技進行状態を示す競技場表示部を表示し、下端部の一側に各競技に参加する単位に対する単勝式表示部と複勝式表示部を縦に表示するようにし、他側にはジャックポット表示部を表示するように構成されることを特徴とする、請求項14に記載の競技途中ベッティング装置。
【請求項16】
前記ジャックポット表示部は、一定金額以上をベッティングした場合、追加のベッティングが終了すると同時にボーナスゲームで表示するようにし、付与された順位をすべて当てた場合には該当の配当率を適用して支給するようにすることを特徴とする、請求項15に記載の競技途中ベッティング装置。
【請求項17】
競技開始前に競走に参加する各単位の評価点数と各単位の評価点数の総点によって各単位の相対勝率(Xi)と配当率(Yi)を算出して出力する第1勝率計算部;
単位別各区間での走破記録(Rin)と各区間での平均区間記録(Rmn)によって単位別残余区間評価要素(Rin)を算出して単位別残余区間相対勝率(Xin)と残余区間配当率(Yin)を算出して出力する第2勝率計算部;
各単位の情報、競技開始前のベッティング画面、競技開始後の区間別ベッティング画面及び競技進行状態を表示する競技場表示部で構成される表示装置;及び
前記第1勝率計算部から出力される配当率を競技開始前に前記表示装置に表示し、競技開始後に第2勝率計算部から出力される残余区間配当率を競技開始後に各区間別に前記残余区間別ベッティング画面を前記表示装置に表示するように制御する制御部;
を含んでなることを特徴とする、競技途中ベッティング装置。
【請求項18】
前記制御部は、競技開始前にベッティング画面には転換比を“1”で表示し、競技開始後に前記残余区間別ベッティング画面には配当率は一定に表示し、転換比を可変させて表示するように制御することを特徴とする、請求項17に記載の競技途中ベッティング装置。
【請求項19】
レーシング競技途中ベッティング方法に対するコンピュータープログラムソースを保存した記録媒体において、
(a)競技開始前に設定された配当率によってベッティングする段階;及び
(b)競技開始後に前記(a)段階で設定された配当率は一定に維持しながら残余距離優勝確率によって転換比を可変させてベッティングする段階;
を含んでなる方法に対するコンピュータープログラムソースを保存したことを特徴とする、記録媒体。
【請求項20】
前記(b)段階は、
(b−1)単位別に各区間での走破記録(Rin)を算出する段階;
(b−2)単位別に各区間での平均区間記録(Rmn)を算出する段階;
(b−3)前記平均区間記録(Rmn)と各区間別走破記録(Ri)を利用して単位別に残余距離に対する予想記録と予想記録の和を求め、これを用いて区間評価要素(R’in)を算出する段階;
(b−4)前記単位別区間評価要素(R’in)によって単位別残余区間相対勝率(X’in)を算出する段階;
(b−5)前記残余区間相対勝率(X’in)によって単位別残余区間配当率(Y’in)を算出する段階;及び
(b−6)前記配当率(Yin)によって残余区間転換比を算出する段階;
を含んでなることを特徴とする、請求項19に記載のコンピュータープログラムソースを保存した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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