説明

筋腫治療器具及び方法

器具であって、患者の膣(26)の中に入るように構成され、且つチューブの遠位端(36)が患者の子宮動脈(28)の外側であるが子宮筋腫(30)に血液を供給している子宮動脈の一部分(38)の近くにくるまで膣組織(24)を貫通するように構成されたチューブ(22)を含んで成る器具が提供される。遠位端に配置されたバルーン(40)は、子宮動脈を閉塞するのに十分な程度に子宮動脈の前記部分の局所的圧搾を引き起こすように膨張する。別の態様も記載される。

【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【0001】
関連出願へのクロス・リファレンス
本発明は、2006年10月31日出願の“Fibroid treatment apparatus and method”という発明の名称を有するGrossの米国特許出願第11/591,044号の一部継続出願であって該出願から優先権を主張し、該米国特許出願は2006年7月24日出願の“Fibroid treatment apparatus and method”という発明の名称を有するGrossの米国仮特許出願第60/820,130号から優先権を主張する。前記2つの特許出願は共に本明細書中に参考として組み入れられる。
【0002】
発明の分野
本発明は、一般的には筋腫の治療に関し、そして具体的には、子宮動脈閉塞による筋腫の軽減に関する。
【0003】
発明の背景
子宮筋腫は、子宮壁の内側に発生するか又は子宮壁に付着する、筋肉及び結合組織の良性腫瘍である。
【0004】
Vascular Control Systems(San Juan Capistrano, CA)は、フロスタット(Flostat)と呼ばれる器具を開発した。その会社によると、フロスタット器具の主要素は、子宮動脈の両側性一時閉塞のために設計されたドップラー誘導鉗子である。この器具は、現在のところ腹腔鏡下筋腫摘出術のような保存的婦人科手術の際の使用が指摘されている。
【0005】
Burbank他への米国特許第6,764,488号、Burbank他への米国特許第6,254,601号、及びBurbank他への米国特許第6,602,251号、及びBurbank他への米国特許出願公報第2003/0216759号(これらは参考として本明細書中に組み入れられる)は、子宮動脈からの血液供給を受け入れる子宮病変を治療する器具及び方法を記載している。特に、経膣、経子宮、経直腸、又は後腹膜アプローチを使って子宮動脈を閉塞することにより、子宮筋腫が効果的に治療できると記載されている。該器具及び方法は、治療の過程で患者の婦人科医による実施を意図したものであり、(a)専門的施術者への照会及び(b)別の処置、例えば子宮摘出術、の必要性を回避する。該方法は、動脈の一時的及び永久閉塞の両方を包含する。カニューレが画像装置及び組織を貫通する部材を担持し、該部材は部分的に又は完全にそして一時的に又は永久的に、子宮動脈を閉塞する器具を含む。
【0006】
Burbank他への米国特許出願公報第2005/0113852号(これは参考として本明細書に組み込まれる)は、筋腫、不正子宮出血、分娩後出血等といった子宮疾患を治療するための経膣子宮動脈閉塞装置を記載している。この閉塞装置は、子宮頸レセプタクル又はキャップ、前記子宮頸レセプタクルの閉鎖近位端に固定された開放遠位端を有する細長いシャフト、及び前記細長いシャフトの遠位端の方に伸びる内腔を有する。シャフトの内腔を経由したレセプタクルの内部への圧力の適用によるか又は他の方法により、患者の子宮頸がセプタクルの内部に維持された状態で、子宮頸レセプタクルの先端が患者の膣を圧迫して下の又は近くの子宮動脈を閉塞する。少なくとも1つの血流センサーをレセプタクルの先端上に提供し、子宮動脈を固定するのを助けると同時に、固定された子宮動脈からの血流をモニタリングすることができる。該第'852特許出願公報の図7は、患者の体内に配置された装置を描写しており、内側に膨張する側方膨張バルーンが膣円蓋を圧迫して患者の左子宮動脈の閉塞を確実にする。
【0007】
Burbank他への米国特許出願第2006/0000479号公報(参考として本明細書中に組み込まれる)は、子宮動脈の非永久的閉塞が、従来の永久閉塞技術に付随する低酸素状態に別の組織や解剖学的構造を不必要に暴露することなく、子宮筋腫の消滅を引き起こすのに十分であると記載している。子宮筋腫を治療するための子宮動脈の治療上有効な一時的閉塞時間は、1時間から24時間であり、好ましくは少なくとも約4時間である。子宮筋腫を治療するための子宮動脈の治療上有効な一時的閉塞時間は1日(24時間)から7日(168時間)であり、好ましくは約4日(96時間)である。膣壁組織を子宮動脈まで又はその近くまで陥入させることにより、患者の組織を貫通することなしに子宮動脈の虚脱が達成可能であると記載されている。
【0008】
Mourlas他の米国特許出願第2004/0097788号公報(これは参考として本明細書に組み込まれる)は、体腔内の形態学的特徴を位置づけるための器具を記載している。該器具は、近位端と遠位端を含むカテーテル、遠位端上に担持された透明バルーン、及び該バルーンを通して画像診断するための遠位端上に担持された光学画像診断用アセンブリを含んで成る。バルーンは、それを通って管腔の方に伸びるチャンネルを含み、該管腔はカテーテルから伸びる。誘導線又は別の位置決定部品が該チャンネルから伸長可能な管腔の中に収容される。使用中、カテーテルは心臓の右心房中に挿入され、バルーンが膨張されて心臓壁を圧迫することにより冠状静脈洞の位置が決定される。表面と壁の間の血流を明らかにし、且つ画像診断アセンブリの視野を明確にするために十分な力が負荷される。カテーテルを操作して冠状静脈洞の位置が決定されるとすぐに、位置決定部品が冠状静脈洞の中に挿入される。
【0009】
McIntyre他のPCT公報WO 06/086234(参考として本明細書中に組み込まれる)は、子宮筋腫を治療する方法であって、膣円蓋中に切り込みを入れて該子宮筋腫に血液を供給する第一の血管を暴露し、該第一の血管に開口部を作り、そして該開口部を介して第一の血管の中に挿管器を挿入することを含んで成り、ここで挿管器を介して第一の血管内の所望の位置にカテーテルを進行させ、そして該カテーテルから第一の血管中に閉塞剤を導入して、第一の血管を通る血流を遮断するという段階を伴うという方法を記載している。子宮筋腫を治療する器具は、膣円蓋中の切り込みを介した子宮動脈中への挿入に適した大きさの細長い鞘を含んで成り、前記鞘は、鞘の近位端に作られた第一の鞘開口部から鞘の遠位端に作られた第二の鞘開口部にまで伸びる鞘管腔、及びその遠位端が鞘の近位端に連結されている本体を含み、前記本体は、該本体の近位端にある第一の本体開口部と該本体の遠位端にある第二の本体開口部から伸びる本体管腔を含み、前記第二の本体開口部は本体管腔を通る血流を制御する止血弁と共に鞘管腔に通じている。
【0010】
次の特許及び特許出願(それらは参考として本明細書中に組み込まれる)を注目することができる:
Burbank他の米国特許第7,229,465号
Burbank他の米国特許第7,223,279号
Burbank他の米国特許第7,207,996号
Burbank他の米国特許第7,172,603号
Burbank他の米国特許第7,141,057号
Burbank他の米国特許第6,905,506号
Burbank他の米国特許第6,638,286号
Burbank他の米国特許第6,635,065号
Burbank他の米国特許第6,550,482号。
【0011】
発明の要約
本発明の或る態様では、患者の子宮筋腫を治療するための器具は、患者の膣内に入るように構成されたチューブを含んで成る。該チューブは、患者の子宮動脈の外側であるが、筋腫に血液を供給する子宮動脈の一部分の近くに、該チューブの遠位端がくるまで膣組織を貫通する。バルーンが該遠位端に配置され、そして膨張して子宮動脈を閉塞するのに十分な程度に子宮動脈の該部分の局所的圧搾を引き起こすように構成される。
【0012】
ある種の患者又は医師は、腰椎穿刺と組み合わせて本発明の態様を実施することを選択するかもしれないが、本発明の或る態様は、腰椎穿刺を必要とせず、実際、バルーンが子宮動脈を圧搾しながらも患者がベッドの周囲を動くことができ又は完全に移動できるようにする。
【0013】
従って、本発明の一態様によれば、
チューブであって、患者の膣内に入りそして該チューブの遠位端が患者の子宮動脈の外側であるが子宮筋腫に血液を供給する子宮動脈の一部分の近くになるまで膣組織を貫通するように構成されたチューブ;及び
バルーンであって、該遠位端に配置されそして膨張して子宮動脈を閉塞するのに十分な程度に子宮動脈の該部分の局所的圧搾を引き起こすように構成されたバルーン
を含んで成る器具が提供される。
【0014】
一態様では、該バルーンが、子宮動脈の前記部分から4cm未満の距離の所に配置されて子宮動脈の該部分の局所的圧搾を引き起こすように構成される。
一態様では、該バルーンがドーナツ状の形状を有し、該チューブの遠位端の周りを包み込むように構成される。
【0015】
一態様では、該チューブは、バルーンが局所的圧搾を引き起こしている時間の間は患者の膣内に一部残留し、そして患者からのバルーンの抽出を促進するように構成される。
一態様では、該チューブは柔軟性チューブを含んで成る。
【0016】
一態様では、該器具は、該チューブの近位端に配置されたプラグを含んで成る。
一態様では、該器具は注射器と注射針を含んで成り、それらは前記プラグに穴をあけ、該チューブを介してバルーンを膨張させるように構成され、そして該プラグは注射器を引き抜いた後にその穴をセルフシール(自動封止)するように構成される。
【0017】
一態様では、器具は、患者の膣内に入る挿管器であってその遠位端が指定部位に来るまで膣組織を貫通するように構成された挿管器を含んで成り、そしてチューブは、該チューブの遠位端が指定部位に来るまで、挿管器によって膣内組織を貫通するように構成される。
一態様では、挿管器が金属を含んで成る。
【0018】
一態様では、器具は、挿管器の内部への設置用に構成されそして患者への医薬品の投与を容易にするように構成された、医薬投与チューブを含んで成る。
一態様では、器具は、挿管器の内部への設置用に構成されそして患者への麻酔薬の投与を容易にするように構成された、医薬投与チューブを含んで成る。
一態様では、器具は、挿管器の内部への設置用に構成され、そして抗炎症薬及び抗生物質から成る群より選択された医薬品の患者への投与を容易にするように構成される。
【0019】
一態様では、挿管器は、該挿管器の遠位端が指定部位の所に配置された時に、該挿管器による膣壁の貫通を停止するように構成されたストッパーを含んで成る。
一態様では、該ストッパーは、挿管器の縦軸から45度〜85度の角度で配置される。
一態様では、該ストッパーは、挿管器の縦軸から75度〜85度の角度で配置される。
一態様では、該ストッパーは、挿管器の遠位端から1cm〜2cmの距離の所に配置される。
【0020】
一態様では、該チューブは、該チューブの遠位端が指定部位の所に配置された時を指示するように構成されたマーカーを含んで成る。
一態様では、該マーカーは、該チューブの遠位端が指定部位の所に配置された時に挿管器の近位端に隣接するように構成される。
一態様では、該チューブは、バルーンが局所的圧搾を引き起こしている期間中に患者の膣内に一部残留するように構成され、そして患者からのバルーンの抽出を促進するように構成される。
【0021】
一態様では、該挿管器は、チューブの遠位端が指定部位にきた時に分割されそして患者から除去されるように構成される。
【0022】
一態様では、該チューブは医薬品を溶出するように構成される。
一態様では、該チューブは麻酔薬を溶出するように構成される。
一態様では、該チューブは、抗炎症薬及び抗生物質から成る群より選択された医薬品を溶出するように構成される。
一態様では、該チューブは柔軟性である。
一態様では、該チューブは、該チューブの近位端に配置されたプラグを含んで成る。
【0023】
一態様では、該器具は注射器及び注射針を含んで成り、それらはプラグに穴をあけそして該チューブを介してバルーンを膨張させるように構成され、そして該チューブは注射器の引き抜き後にその穴をセルフシールするように構成される。
【0024】
一態様では、該チューブは医療処置の間に患者の膣の中に入るように構成され、そして該バルーンは同医療処置の間に患者から取り除かれるように構成される。
一態様では、バルーンの少なくとも一部分を光が透過可能であり、そして該器具は、バルーンの向こう側にある組織の、バルーン部分を通した視覚化を可能にするように構成されたスコープを含んで成る。
【0025】
一態様では、該器具は、子宮動脈の閉塞の所望の終点を指示するシグナルを生じるように構成された、終点指示器を含んで成る。
一態様では、該終点指示器は、筋腫の温度を測定するのに適した温度センサーを含んで成る。
一態様では、該終点指示器はタイマーを含んで成る。
【0026】
一態様では、該バルーンは、終点指示器により生じたシグナルに応答して収縮するように構成される。
一態様では、該器具は、チューブがバルーンから分離されそしてバルーンが患者の体内に膨張状態で残留したまま、チューブが患者から除去されるように構成される。
一態様では、該器具は、弁を介してバルーンを膨張させ、そしてチューブからのバルーンの分離後にバルーンの収縮を抑制する弁を含んで成る。
【0027】
一態様では、バルーンは、圧搾後に患者の体内で収縮するようにそして患者の体内に慢性的に残存するように構成される。
一態様では、バルーンは、収縮後に患者から除去されるように構成される。
【0028】
一態様では、該器具は、バルーンと連結された抽出器であって、バルーンが局所的圧搾を引き起こしている間は患者の膣内に一部残留するように構成され、そして患者からの該バルーンの抽出を容易にするように構成される。
【0029】
一態様では、該器具は、子宮動脈に対する遠位端の近接の指標であるシグナルを生成するように構成されたセンサーを含んで成る。
一態様では、センサーは聴覚センサーを含んで成る。
一態様では、センサーは圧力センサーを含んで成る。
一態様では、圧力センサーは、実質的に子宮動脈の方にエネルギーを伝達することなく作動するように構成される。
【0030】
一態様では、バルーンは、バルーンが患者の体内にある時、患者の体内にバルーンの内容物を放出するように構成された開口部を規定するように造形される。
一態様では、該器具は、バルーン内への配置用に構成されそしてバルーンの内容物の少なくとも一部が患者の体内に放出されるように構成された、塩溶液を含んで成る。
一態様では、該器具は、バルーン内への配置用に構成されそしてバルーンの内容物の少なくとも一部が患者の体内に放出されるように構成された、医薬品を含んで成る。
【0031】
一態様では、該医薬品は麻酔薬を含んで成る。
一態様では、該医薬品は、抗炎症薬及び抗生物質から成る群より選択された薬剤を含んで成る。
【0032】
一態様では、バルーン及び開口部は、内容物の放出が少なくとも30分間持続する一定期間に渡り起こるように構成される。
一態様では、該期間は少なくとも3時間であり、該バルーン及び開口部は、内容物の放出が少なくとも3時間持続する一定期間に渡り起こるように構成される。
【0033】
一態様では、バルーン及び開口部は、内容物の放出が、30分間に渡り計算すると、1%/時間〜30%/時間の平均速度でバルーンの体積を減少するように構成される。
一態様では、バルーン及び開口部は、該平均速度が1%/時間〜5%/時間であるように構成される。
一態様では、バルーン及び開口部は、該平均速度が5%/時間〜15%/時間であるように構成される。
一態様では、バルーン及び開口部は、該平均速度が15%/時間〜30%/時間であるように構成される。
【0034】
一態様では、バルーンは、閉塞の完了後少なくとも7日間、患者の体内に残留するように構成される。
一態様では、バルーンの少なくとも一部分が生分解性である。
一態様では、バルーンの少なくとも一部分が生分解性でない。
【0035】
一態様では、バルーンは、患者の体内にありながら、積極的ヒト介入を伴わずに収縮するように構成される。
一態様では、バルーンは生分解性収縮要素を含んで成り、該生分解性収縮要素の分解がバルーンの収縮を引き起こすように構成される。
一態様では、バルーンは、バルーンの膨張後少なくとも1時間である時点で収縮するように構成される。
【0036】
一態様では、器具は、
バルーンの膨張レベルを指示するシグナルを生成するように構成された、膨張センサー;及び
膨張レベルのヒトへの指示を与えるように構成された、指示器
を含んで成る。
【0037】
一態様では、膨張センサーは、バルーン内の圧力レベルに応答してシグナルを生成するように構成された圧力センサーを含んで成る。
一態様では、膨張センサーは、子宮動脈中の血流の特徴に応答してシグナルを生成するように構成されたセンサーを含んで成る。
【0038】
一態様では、圧力センサーはバルーンに付着するように構成され、そして
指示器は患者の体の外側に配置されるように且つ膨張センサーから無線でシグナルを受信するように構成される。
【0039】
一態様では、バルーンは、該バルーンの収縮を能動的に引き起こすように構成された能動的収縮要素を含んで成る。
一態様では、能動的収縮要素は、穿刺要素及び加熱要素から成る群より選択された少なくとも1つの要素を含んで成る。
【0040】
一態様では、器具は、子宮動脈の閉塞の所望の終点を指示するシグナルを生成するように構成された、終点指示器を含んで成り、そして能動的収縮要素は、該シグナルに応答してバルーンの収縮を引き起こすように構成される。
一態様では、能動的収縮要素は、子宮動脈の閉塞後の指定された時点で収縮を引き起こすように構成される。
【0041】
一態様では、バルーンは、該バルーンの膨張後36時間未満である時点で収縮するように構成される。
一態様では、バルーンは、該バルーンの膨張後少なくとも1時間である時点で収縮するように構成される。
一態様では、バルーンは、該バルーンの膨張後5時間〜20時間である時点で収縮するように構成される。
【0042】
本発明の一態様によれば、更に、
患者の膣の外側で且つ患者の子宮動脈の外側であるが、子宮筋腫に血液を供給する子宮動脈の一部分の近くである、患者の体内の一部位の方に器具を前進させ;そして
子宮動脈の該部分を前記器具で、子宮動脈を閉塞するのに十分な程度に圧搾する
ことを含んで成る方法が提供される。
【0043】
一態様では、子宮動脈の該部分の近くに器具を前進させることは、子宮動脈の該部分から距離4cm以内に該器具を前進させることを含む。
【0044】
一態様では、器具は、チューブと該チューブに連結されたバルーンとを含んで成り、そして子宮動脈の一部分を圧搾することは、バルーンを膨張させることを含んで成る。
【0045】
一態様では、バルーンは、チューブを包み込むドーナツ形バルーンを含んで成り、そして子宮動脈の一部分を圧搾することは、ドーナツ形バルーンを膨張させることを含んで成る。
一態様では、該方法は、バルーンが膨張される時間の間にバルーンに連結されたチューブを脱離させることを含んで成る。
【0046】
一態様では、該チューブは柔軟性であり、そしてバルーンに連結されたチューブを脱離させることは、バルーンに連結された柔軟性チューブを脱離させることを含んで成る。
一態様では、バルーンを膨張させることは、チューブの近位端の所でセルフシール要素に穴を開け、そして該チューブを介してバルーンを膨張させることを含んで成る。
【0047】
一態様では、器具を該部位の方に前進させることは、
挿管器の遠位端を該部位の方に前進させ;そして
該挿管器を介してチューブの遠位端を該部位の方に前進させる
ことを含んで成り、ここでバルーンがチューブの遠位端の所に配置されている。
【0048】
一態様では、挿管器が金属挿管器を含み、そして挿管器の遠位端を前進させることは、金属挿管器の遠位端を前進させることを含んで成る。
一態様では、該方法は挿管器を介して医薬品を患者に投与することを含んで成る。
一態様では、患者に医薬品を投与することは、患者に麻酔薬を投与することを含む。
一態様では、患者に医薬品を投与することは、患者に抗炎症薬及び抗生物質から成る群より選択された医薬品を投与することを含む。
【0049】
一態様では、該方法は、バルーンが膨張される期間の間に該バルーンに連結されたチューブを脱離させることを含んで成る。
一態様では、該方法は、チューブの遠位端が該部位に配置された時に、患者から挿管器を除去することを含んで成る。
一態様では、挿管器を除去することは、該挿管器を分割することを含んで成る。
【0050】
一態様では、該方法はチューブを介して患者に医薬品を投与することを含む。
一態様では、医薬品を投与することは、麻酔薬を投与することを含む。
一態様では、医薬品を投与することは、抗炎症薬及び抗生物質から成る群より選択された医薬品を投与することを含む。
【0051】
一態様では、チューブは柔軟性であり、そしてバルーンに連結されたチューブを脱離させることは、バルーンに連結された柔軟性チューブを脱離させることを含んで成る。
一態様では、バルーンを膨張させることは、チューブの近位端でセルフシール要素に穴をあけ、そしてチューブを介してバルーンを膨張させることを含んで成る。
【0052】
一態様では、該方法は、腰椎穿刺を実施することを含まない。
一態様では、該方法は、子宮動脈の所望の閉塞終点の到達を同定することを含んで成る。
【0053】
一態様では、該方法は筋腫の温度を測定することを含み、そして同定は測定温度に応答して所望の終点の到達を同定することを含む。
一態様では、所望の終点の到達を同定することは、子宮動脈の実閉塞期間を、子宮動脈の所望の閉塞期間と比較することを含む。
【0054】
一態様では、該方法は、同定に応答して圧搾を終了させることを含む。
一態様では、終了させることは、患者から器具を引き抜くことを含む。
一態様では、該方法は、終了後に、器具の少なくとも一部分を少なくとも7日間、患者の体内に維持することを含んで成る。
【0055】
一態様では、該方法は、積極的ヒト介入なしに、器具を患者の体内に維持しながら圧搾を終了させることを含んで成る。
一態様では、圧搾を終了させることは、生分解性収縮要素の生分解に応答して圧搾を終了させることを含んで成る。
一態様では、圧搾を終了させることは、圧搾の開始後少なくとも1時間である時点で圧搾を終了させることを含んで成る。
【0056】
一態様では、該方法は
圧搾が終了したかどうかの指示を感知し;そして
該感知に応答してヒトにシグナルを出力する
ことを含んで成る。
【0057】
一態様では、感知が圧力を感知することを含む。
一態様では、感知が子宮動脈中の血流の特徴を感知することを含む。
【0058】
一態様では、該方法が、圧搾が終了したという出力シグナルによる指示に応答して患者から用具を除去することを含んで成る。
一態様では、該方法は、子宮動脈の一部分が閉塞されていた期間を評価し、そして評価された期間が短すぎると決定されるならば、子宮動脈の該部分を再び圧搾することを含んで成る。
【0059】
一態様では、該方法は、圧搾が終了したという出力シグナルによる指示に応答して、少なくとも部分的に患者を医療施設から解放することを含んで成る。
一態様では、圧搾を終了することは、圧搾を終了させる能動的要素を作動させることを含んで成る。
【0060】
一態様では、該方法は、子宮動脈の閉塞の所望の終点の到達を感知し、そして能動的要素を作動させることが該感知に応答して能動的要素を作動させることを含んで成る。
一態様では、積極的要素を始動させることは、用具を穿刺すること、及び用具を加熱することから成る群より選択された少なくとも1つの行為を含んで成る。
一態様では、積極的要素を始動させることは、子宮動脈の閉塞後の指定された時点で該積極的要素を始動させることを含んで成る。
【0061】
一態様では、圧搾を終了させることは、圧搾の開始後36時間未満である時点で圧搾を終了させることを含んで成る。
一態様では、圧搾を終了させることは、圧搾の開始後少なくとも1時間である時点で圧搾を終了させることを含んで成る。
一態様では、圧搾を終了させることは、圧搾の開始後5時間〜20時間である時点で圧搾を終了させることを含んで成る。
【0062】
一態様では、該方法は、或る終了時点で子宮動脈の一部分の圧搾を終了させ、そして該終了時点後少なくとも7日間、該用具の少なくとも一部分を患者の体内に残すことを含んで成る。
一態様では、該用具の前記部分はバルーンを含み、そしてバルーンを残すことはバルーンを残して患者の体内で生分解させることを含む。
【0063】
一態様では、該バルーンの少なくとも一部分が生分解性であり、そしてバルーンを残すことが、患者の体内でバルーンを生分解させることを含む。
一態様では、該バルーンの少なくとも一部分が生分解性でなく、そしてバルーンを残すことが、バルーンを患者の体内に永久に残すことを含む。
【0064】
一態様では、バルーンの少なくとも一部分が光を透過させることができ、そして該方法が、バルーンの該部分を通して、バルーンの向こう側の組織を視覚化することを含んで成る。
【0065】
一態様では、該方法は、子宮動脈に対する該器具の近接の指示を感知することを含んで成る。
一態様では、感知は音響的に感知することを含んで成る。
一態様では、感知は圧力を感知することを含んで成る。
一態様では、圧力を感知することは、子宮動脈の方にエネルギーを伝達することなく実質的に圧力を感知することを含んで成る。
【0066】
一態様では、該方法は、該用具が患者の体内にある時、患者の体の中に該用具の内容物を放出することを含んで成る。
一態様では、内容物を放出することは、液体を放出することを含む。
一態様では、液体を放出することは、塩溶液を放出することを含む。
一態様では、内容物を放出することは、医薬品を放出することを含む。
一態様では、医薬品を放出することは、麻酔薬を放出することを含む。
【0067】
一態様では、内容物を放出することは、少なくとも30分間持続する期間に渡り内容物を放出することを含む。
一態様では、内容物を放出することは、少なくとも3時間持続する期間に渡り内容物を放出することを含む。
【0068】
一態様では、内容物を放出することは、30分間に渡り測定した時に、1%/時間〜30%/時間の平均速度で該用具の体積を減少させることを含んで成る。
一態様では、体積を減少させることは、1%/時間〜5%/時間に平均速度を設定することを含んで成る。
一態様では、体積を減少させることは、5%/時間〜15%/時間に平均速度を設定することを含んで成る。
一態様では、体積を減少させることは、15%/時間〜30%/時間に平均速度を設定することを含んで成る。
【0069】
本発明の一態様によれば、
チューブであって、該チューブの遠位端が患者の子宮動脈の外側にくるまで、患者の膣に貫入し膣組織を貫通するように構成されたチューブ;及び
用具であって、前記遠位端に配置され、そして子宮動脈を閉塞するのに十分な程度にまで子宮動脈の一部分の局所的圧搾を引き起こすように構成された用具
を含んで成る器具も提供される。
【0070】
本発明の一態様によれば、
チューブであって、該チューブの遠位端が患者の動脈の外側にくるまで、患者の体内に入るように構成されたチューブ;及び
バルーンであって、前記遠位端に配置され、そして動脈を閉塞するのに十分な程度に動脈の一部の局所的圧搾を引き起こすように膨張させられるバルーン
を含んで成る器具もまた提供される。
【0071】
本発明の一態様によれば、
患者の動脈の外側である、患者の体内の一部位にバルーンを前進させ;そして
該動脈を閉塞するのに十分な程度に該バルーンを膨張させることにより、該動脈を圧搾する
ことを含んで成る方法も更に提供される。
【0072】
本発明の一態様によれば、
バルーンを患者の体内に外科的に移植し;そして
ヒトの介入なしに、36時間以内に収縮するように、該バルーンを構成する
ことを含んで成る方法も付加的に提供される。
【0073】
本発明の一態様によれば、
バルーンを患者の膣を経由して患者の体内に外科的に移植し;そして
ヒトの介入なしに収縮するように該バルーンを構成する
ことを含んで成る方法もまた提供される。
【0074】
本発明の一態様によれば、
患者の膣を経由して患者の体内にバルーン及びセンサーを設置し;そして
該バルーンの膨張状態の指示を該センサーから受け取る
ことを含んで成る方法も更に提供される。
【0075】
本発明の一態様によれば、
バルーン及びセンサーを患者の体内に設置し;
該バルーンを膨張させることにより医療処置を開始し;そして
該センサーから該処置が終了したという指示を受け取る
ことを含んで成る方法も更にまた提供される。
【0076】
本発明の一態様によれば、
バルーンを患者の体内に設置し;そして
ヒトの介入なしにバルーンが収縮するように構成する
ことを含んで成る方法が付加的に提供される。
【0077】
本発明の一態様によれば、
生分解性バルーンを患者の体内に移植し;そして
該バルーンを膨張させることにより医療処置を開始する
ことを含んで成る方法も提供される。
【0078】
本発明は、図面と共に、下記の実施態様の詳細な説明から更に詳しく理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】図1は本発明の一態様に従った、子宮筋腫を治療するための方法及び器具の図解である。
【図2】図2は本発明の一態様に従った、子宮筋腫を治療するための方法及び器具の図解である。
【図3】図3A及び図3Bは、本発明の一態様に従った、図1の器具の詳細を示す図解である。
【0080】
【図4】図4は本発明の別の態様に従った、子宮筋腫を治療するための器具の図解である。
【図5】図5は本発明の別の態様に従った、子宮筋腫を治療するための器具の図解である。
【図6】図6は本発明の別の態様に従った、子宮筋腫を治療するための器具の図解である。
【0081】
【図7】図7A〜Cは、本発明の一態様に従った、図4〜6の器具の一部を配置するための手順の図解である。
【図8】図8は本発明の更に別の態様に従った、子宮筋腫を治療するための器具の図解である。
【図9】図9は本発明の更に別の態様に従った、子宮筋腫を治療するための器具の図解である。
【0082】
【図10】図10は本発明の更に別の態様に従った、子宮筋腫を治療するための器具の図解である。
【図11】図11A〜Cは、本発明の一態様に従った、図8〜10の器具の一部を配置するための手順の図解である。
【図12】図12A及び12Bは、本発明の一態様に従った、バルーンの内容物を送達させるための器具の図解である。
【0083】
【図13】図13A及び13Bは、本発明の一態様に従った、バルーンを収縮させるための器具の図解である。
【図14】図14A〜14Dは、本発明の別の態様に従った、筋腫を治療するための器具の図解である。
【図15】図15は、本発明の一態様に従った、筋腫を治療するためのドーナツ形バルーンの図解である。
【0084】
実施態様の具体的記載
図1及び2は、本発明の一態様に従った、患者の子宮32中の筋腫30を治療するための器具20の図解である。筋腫30は、子宮動脈28から酸素化血液を受け取る。器具20は、患者の体内であり、患者の膣26の外側であり且つ子宮動脈の外側である、一部位から該動脈を圧搾する用具により、子宮動脈28を閉塞する(即ち、完全に閉塞するか又は少なくとも部分的に閉塞する)。
【0085】
本発明の或る態様では、器具20は、患者の膣26内に入るように構成された、チューブ22のような用具を含んで成る。(チューブ22は、図3A及び3Bに詳細に示される縦長のキャリヤー60のような別の用具の内部に配置されてもよい。)チューブ22は、該チューブの遠位端36が子宮動脈28の外側であるが、筋腫30に血液を供給する子宮動脈の一部分28の近くにくるまで、膣組織24を貫通する。バルーン40(図2)は、遠位端36のところに配置され、そして膨張して子宮動脈28の部分38の局所的圧搾を引き起こすように構成される。或る態様では、バルーン40は、部分38の近くの非特異的部位で膨張させることにより子宮動脈の部分38を閉塞し、該膨張が近隣の組織を圧迫された状態にする。典型的には、バルーンは部分38を閉塞するために部分38から4cm以内の所に配置される。
【0086】
動脈28は、典型的には、患者の非腫瘍組織に実質的なレベルの損傷を引き起こさないで、筋腫30を部分的に又は完全に破壊するのに十分な時間の間閉塞される。適当なら、当業界で既知でありそして/又は本特許出願の背景技術の項目に引用した1又は複数の参考文献に記載されている技術や器具を、必要な変更を加えて(mutatis mutandis)本明細書に記載の技術と組み合わせることができる。例えば、切断及び/又は組織貫通用具を用いて、子宮動脈28の部分38の方への遠位端36の通過を促進することができる。同様に、内視鏡のワークングチャンネルを通してチューブ22を進行させてもよい。
【0087】
図3Aは、本発明の一態様に従った、器具20の詳細を示す図解である。図3A中のハードウエア成分の配置が非限定的な例示によって示され、そして本発明の範囲が本明細書に記載の方法を実施するのに適当な別の器具を包含するということを理解すべきである。
【0088】
図3Aに示される器具20は、複数のチャンネルを有する縦長のキャリヤー60を含んで成る。それらのチャンネルの1つは典型的にはチューブ22を限定する。典型的には、キャリヤー60は、遠位端36の周囲環境の視覚化を可能にする内視鏡を含んで成る。或る用途では、バルーン40は透明であり、光ガイド70を通って内視鏡に入る光が、遠位端36の周囲環境を照らす。該部位から反射した光はバルーン40を透過し、そして器具20を操作する医師が、所望の位置にバルーンが到達したかどうかを決定するのを助ける。一態様では、バルーン40を通して得られる画像が、器具20のワークステーション74上に表示される。
【0089】
或る用途には、器具20は、子宮動脈28の方への遠位端36の接近を指示するシグナルを生成するように構成されたセンサー72を含んで成る。一態様では、センサー72は、チャンネル66を介してバルーン40と流体接続する圧力センサーを含んで成る。この態様での子宮動脈28の方への遠位端36の近接は、典型的には、ワークステーション74上に表示された動脈圧トレース76の明瞭性及び/又はシグナルを基に算出された数学的変数の値に基づいて決定される。例えば、変数はシグナルのフーリエ変換に基づいてもよく、そして1Hz付近の揺らぎを含むシグナルの割合を表してもよい。図3Aは、動脈血流に特徴的な方法で明らかに変動する圧力トレース76を示し、近位端36が子宮動脈28の近くにあり且つその動脈の血流を閉塞しないことを示す。
【0090】
或る用途では、センサー72が音響センサーを含んで成り、その出力が拡声器(図示せず)を通してチャネリングされ、遠位端36が子宮動脈28に対してどれ位近くにあるかを医師が評価できるようにする。こうして、チャンネル66を有するセンサー72は聴診器と同様な方法で作用する。
【0091】
センサー72の位置並びに機械的及び電気的特徴が本明細書に説明され、そして例示であって限定でなく図面に示されることを理解すべきである。或る用途では、センサー72は別の形で構成され、例えば、遠位端36に配置することにより、構成される。どの場合でも、子宮動脈28に対する遠位端36の距離が近いため、センサー72は典型的には、動脈へのエネルギー伝達及び該動脈からの反射エネルギーのその後の収集を実質的に使用することなく、子宮動脈28に対する遠位端36の近接を示すシグナルを発生する。代わりに、それらの態様では、センサー72は、動脈に対する該先端の近接を指示するパラメーターを感知する。或いは、近接の測定を容易にするために、少なくとも部分的にエネルギー伝達(例えば超音波)が用いられる。
【0092】
図3Bは、本発明の一態様に従った、操作の間の器具20の図解である。遠位端36が子宮動脈28の十分近くにあるか又は接触していると測定された時、器具20の圧力源50によりバルーン40を膨張させる。典型的には、必須ではないが、動脈28が閉塞したことをセンサー72(又は別のセンサー)からのシグナルが示すまで、バルーン40の膨張レベルを増加させる。例えば、約1Hzであるシグナルの変動は、動脈が閉塞されている時には実質的に減少するように聞こえる又は見えるかもしれない。図3Bの圧力トレース76は、図3Aのものより小さく見えるが、これはバルーンが子宮動脈を少なくとも部分的に閉塞していることを示す。
【0093】
圧力源50は、典型的には図示されるような手動注射器を含んで成るが、或いは自動圧力源、例えば、ワークステーション74により始動されるものを含んでもよい。圧力源50は典型的には塩溶液、別の液体又はガスにより、バルーンを膨張させる。バルーン40の膨張は、子宮動脈28の部分38を圧搾し、それにより動脈を閉塞しそして筋腫30からその血液供給を奪う。
【0094】
本発明の別の態様に従った、子宮筋腫を治療するための器具100の図解である図4〜6について言及する。器具100は、下記に記載することを除いて、図1〜3に関して記載した器具20と一般的に同様である。
【0095】
器具100は、器具100の最初の設置の間、遠位端36に配置されているバルーン102を圧搾する(図4)。バルーン102は、バルーンポート104を介して膨張する(図5)。遠位端36は、遠位端36を方向108でバルーンから引っ張ることによりバルーン102から分離される(図6)。遠位端36がバルーン102から分離された時、バルーンのバルブ106が閉じて、バルーンの収縮を防止又は抑制する。
【0096】
ここで、本発明の一態様に従って、患者の体内にバルーン102を設置する手順の図解である図7A〜Cに関して言及する。該手順は、記載するものを除いて図1と2に関して図示及び記載したものと一般的に同様である。チューブ22は、器具100が子宮動脈28の外側であるが子宮動脈の部分38の近くにくるまで、膣組織24を貫通する(図7A)。バルーン102はチューブ22を介して膨張させられる(図7B)。チューブ22は引き抜かれ、膨張しそして筋腫に血液を供給する子宮動脈28の部分を圧迫しているバルーンを残す(図7C)。
【0097】
本発明の一態様に従って、子宮筋腫を治療するための器具102の図解である図8〜10について言及する。器具120は、下記に記載すること以外は、図4〜6に関して記載した器具100と一般的に同様である。
【0098】
器具120は、器具120の最初の設置の間、遠位端36に配置されているバルーン122を圧搾する(図8)。バルーン122は膨張させられる(図9)。遠位端36を方向138でバルーンから引っ張ることにより、遠位端36はバルーン122から分離される(図10)。遠位端36がバルーン122から分離された時、バルーンのバルブ126が閉じて、バルーンの収縮を防止又は抑制する。
【0099】
本発明の一態様に従って、患者の体内にバルーン122を配置するための手順の図解である図11A〜Cについて言及する。手順は、指摘するもの以外は図7A〜Cに関して記載したものと一般的に同様である。チューブ22は、器具120が子宮動脈28の外側であるが子宮動脈の部分38の近くにくるまで、膣組織24を貫通する(図11A)。バルーン122はチューブ22を介して膨張させられる(図11B)。チューブ22が引き抜かれ、筋腫に血液を供給する子宮動脈28の部分を圧迫(圧搾)している膨張したバルーン122を残す(図11C)。典型的には、バルーン122が子宮動脈28の部分38を圧搾しながら、バルーン122に連結された抽出器130が膣26内に一部残留する。抽出器130は、子宮動脈の閉塞を終了すべきであると決定された時に、患者からのバルーンの抽出を促進する。
【0100】
本発明の一態様に従って、システム140の図解である図12Aと12Bについて言及する。システム140は、患者の体内にありながらその内容物144の少なくとも一部を放出するように構成されたバルーン142を含んで成る。適当であれば、バルーン142は、後述するようなバルーン40、102又は122のいずれかを、必要な変更を加えて含んで成ることができ、そしてそれらのバルーンの代用として構成してもよい。
【0101】
一態様では、バルーン142の開口部148が、徐々にバルーンの収縮を生じるために、例えば少なくとも30分間、例えば少なくとも3時間又は少なくとも10時間に渡り、内容物144を徐放する。放出速度は、30分間に渡り計算すると、典型的には1%/時間〜30%/時間(例えば、1%〜5%/時間、5%〜15%/時間、又は15%〜30%/時間)の平均速度で、バルーン142の体積が減少するように構成される。例示目的であり限定目的でなく、図4〜7に関して上述したバルーン102をバルーン142が含んで成る場合に、システム140のこの使用は有用である。特に、バルーン102を含んで成る時のバルーン142は、典型的には慢性的に患者の体内に残るか又は生分解するように構成される。一般的に子宮動脈の閉塞が完結したであろう時点で、内容物144の放出が所望のバルーンのゆっくりした収縮を引き起こす。これらの目的には、内容物144は典型的には塩溶液及び/又は別の生体適合性液体を含んで成る。
【0102】
代替的又は付加的に、内容物144は医薬品、例えば麻酔薬(例えばリドカイン)、抗生物質、及び/又は抗炎症薬を含んで成る。この場合、患者の体内への内容物144の放出は、必ずしもバルーン142の体積の実質的減少を引き起こさなくてもよい(しかし、例えばバルーン142がバルーン102を含んで成る場合には、やはり減少するように構成されるだろう)。
【0103】
開口部148を通した内容物144の放出による体積の減少は、本明細書に記載されるバルーンのいずれにも適当である。
【0104】
一態様では、内容物144は、バルーン142内部の圧力のために、受動的に放出される。代替的に又は付加的に、例えばポンプによって、該内容物が能動的に放出される。ある用途では、ポンプは、例えば薬品の組み合わせにより又は加水分解により発生する、膨張ガスを含んで成る。膨張ガスは、当業界で既知である技術を使って、所望の速度で内容物144を放出させる。
【0105】
本発明の一態様に従って、バルーン162を収縮させるための器具の図解である図13Aと13Bについて言及する。適当ならば、バルーン162は、上述のバルーン40,102,122又は142のいずれかを、変更すべきところは変更して含んで成ることができ、そしてそれらのバルーンの代用として構成してもよい。
【0106】
バルーン162は、典型的には、積極的なヒトの介入なしに、患者の体内に維持したままで、収縮するように構成される。一態様では、バルーン162は受動的に動く収縮要素166を含んで成る。例えば、収縮要素166は生分解性であることができ(図13A)、そして収縮要素166の分解がバルーンの収縮を引き起こすようにバルーンが構成される(図13B)。典型的には、収縮要素166は、患者の体内への配置後約1〜36時間、例えば約5〜10時間の間、バルーン162の収縮を引き起こすのに十分な位に分解するように構成される。
【0107】
一態様では、収縮要素166はバルーン162の収縮を能動的に引き起こすように構成される。例えば、収縮要素166は、適当な時点で作動させて穿刺又は加熱によりバルーンの収縮を引き起こす、穿刺又は加熱要素を含んで成ることができる。この場合の収縮要素は、自動的に(即ちヒトの介入なしに)、又はヒトオペレーターから受け取ったコマンドに応答して作動することができる。
【0108】
或る用途では、子宮動脈の閉塞の所望の終点を示す終点シグナルを生成するように構成された、終点指示器が提供される。収縮要素166は典型的には該シグナルに応答してバルーン162を収縮させる。一態様では、該終点指示器は、筋腫30の温度を感知し、そして筋腫の温度が周囲組織の温度と平衡化した時、終点シグナルを生成する。(多くの特許明細書には、筋腫がわずかに周囲組織よりも温かいとある。)或いは、終点シグナルが連続して筋腫の温度を指示し、そしてヒトが終点シグナルを解釈して所望の終点に到達したかどうかを決定する。或る態様では、終点指示器がタイマーを含んで成り、そして終点シグナルが子宮動脈28の閉塞の所望の持続時間に相当する(例えば、約1〜36時間、例えば約5〜10時間である持続時間)。この場合、収縮要素166は、典型的には、自動的に又はコマンドに応答して、この時間の終りにバルーン162の収縮を引き起こす。
【0109】
一態様では、膨張センサー170は、バルーン162の膨張レベルを指示するシグナルを生成するように構成される。膨張センサー170は、典型的にはバルーンに取り付けられる(図示の通り)が、代わりにバルーンから遠くに配置されてもよい。指示器182は、典型的には、膨張レベルの指示をヒトに向けて生成するために提供される。該指示は典型的には数値である(図示の通り)が、その代わりに又は付加的に、例えばテキスト又はカラーコード(例えば、赤=完全に膨張;黄色=部分的に膨張;及び緑=ほぼ収縮)であってもよい。指示器182は、典型的には患者の体外に、例えば、棒180上に配置され、そして膨張センサーからワイヤレスでシグナルを受信するように構成される。
【0110】
バルーン162が収縮したことを膨張センサー170が示す時、典型的にはバルーンが除去されるか又は慢性的に残れるようにし、そして患者を検査しそして医療施設(例えば病院又は診療所)から解放する。
【0111】
一態様では、膨張センサー170は、バルーン中の圧力レベルに応答してシグナルを生成するように構成された圧力センサー172を含んで成る。或いは、膨張センサー170が、膨張の指標であるバルーンの性質、例えばバルーンに連結されたひずみ計を検出するように構成された別の装置を含んで成る。或る用途では、膨張センサーが子宮動脈28中の血流の特徴に応答してシグナルを生成するように構成される。例えば、膨張センサーは超音波センサー又は圧力センサーを含んでもよい。子宮動脈28中のパルス流の回復(子宮動脈閉塞中のそれの減少後)は、典型的にはバルーン162が収縮したことを示す時には中断される。もしパルス流の回復が未熟に検出される(例えば、子宮動脈閉塞の開始から1時間後又は6時間後といった、予め決められた時間より少ない)ならば、流れ回復は典型的に中断され、このことはバルーンが不十分に収縮したか又は子宮動脈28に関して正しい位置から外れたことを示す。この場合、子宮動脈を再閉塞するために適当な段階を採用する。
【0112】
膨張センサー170は、典型的にはバッテリー駆動されるが、或いはアンテナ174、超音波変換器又は当業界で既知の別の適当な回路を介して電力を受信してもよい。
【0113】
本発明の別の態様に従って、子宮筋腫を治療するための器具の図解である図14A〜Dについて言及する。器具200は、膣組織24を貫通するように構成された挿管器190を含んで成る。典型的には円筒状である挿管器は、該挿管器の外周に配置されたストッパー192を含んで成る。該ストッパーは、挿管器の遠位端191が、子宮筋腫30に血液を供給する子宮動脈の部分38の近くに配置されると、膣組織を貫通する該挿管器の進行を停止させるように配置される。チューブ222は、部分38の近くに該チューブの遠位端236がくるまで該挿管器を。典型的には、チューブ222はマーカー194を含んで成り、該マーカーは、チューブの遠位端が部分38の近くにきたとき、マーカーが挿管器の近位端の近くにあるように配置される。よって該マーカーは、挿管器190からチューブ222がどれ位の距離だけ前進したかを示すガイドとして働く。図14Aは、マーカーが挿管器の近位端の近くにくるまでチューブ222が挿管器190に入っている、この段階での器具200を示す。
【0114】
或る用途では、患者への医薬、例えば麻酔薬、抗炎症薬及び/又は抗生物質の投与を容易にするように、挿管器190内の医薬投与チューブ(図示せず)が構成される。例えば、注射器は医薬投与チューブを介して患者に医薬を注入することができる。
【0115】
或る態様では、挿管器190が脱着可能である。チューブ222が挿管器に入った後、該挿管器が取り外され、そして膣から除去される。
【0116】
或る態様では、チューブ222はその近位端にセルフシールプラグ196を含んで成る。該チューブの遠位端236にバルーン40が配置される。該チューブの遠位端が部分38の近くにありそして挿管器190が膣から除去された後、典型的には注射器202を使って、バルーンが膨張させられる。典型的には、注射針204がプラグ196に穴をあけ、そしてチューブ222からバルーン40中に液体が注入される。図14Bは、液体をチューブ222中に注入することにより、注射器がバルーンを膨張させることを示す。バルーンを膨張させた後、注射器は引き抜かれ、プラグ196がセルフシールし、バルーンが膨張状態を保つ。バルーンは、子宮動脈28の部分38の近くにある組織を圧搾し、部分38を閉塞した状態にする。
【0117】
典型的には、チューブ222は、バルーン40が部分38の圧迫を引き起こしている時間中ずっと、患者の膣内に一部残存するように構成される。チューブは、患者からのバルーンの抽出を容易にするように構成される。典型的には、チューブ222は柔軟性であり、チューブを膣壁中に残すことが、患者に多大な不快を引き起こさない。或る態様では、チューブ222及び/又はバルーン40は、それが患者の体内に配置されたままで医薬を放出し、例えば、チューブが麻酔薬又は抗生物質を溶出してもよい。図14Cは、バルーンが膨張した後の患者の膣壁内のチューブを示す。
【0118】
図14Dは、本発明の一態様に従った、挿管器190をより詳細に示す。挿管器は、チューブ222(図示せず)を患者の体内に維持しながら、膣からの該挿管器の除去を容易にするために線210及び/又は212に沿って分裂する。ストッパー192は、挿管器の遠位端191が部分38の近くに配置されると、該ストッパーが膣組織を貫通する挿管器の進行を停止させるように、該挿管器の遠位端から距離L1の所に配置される。距離L1は、典型的には1cm〜2cmであり、例えば1.5cmである。或る態様では、ストッパー192は、挿管器の正しい設置を容易にするため、挿管器の縦軸から45度〜90度の角度αで配置される(図14A中に示されるαも参照のこと)。適当ならば、αは45度未満、45度〜85度、75度〜85度、又は本質的に90度であることができる。或る態様では、医療専門家は、挿管器の選択から患者の体形(proportions)に最も適当である挿管器を選択し、その挿管器の選択は、各々異なる寸法を有する。
【0119】
本発明の一態様に従った、チューブ22の遠位端36又はチューブ222の遠位端236の周辺に配置された、ドーナツ状の形状を有するバルーン40の略図である、図15について言及する。他の面では、バルーン40並びにチューブ22及び222は一般的に上記に記載したのと同様である。
【0120】
本発明が上記に具体的に示し記載したものに限定されないことは理解されよう。本発明の範囲は、上述した様々な特徴の組み合わせ及び部分的組合せ、並びに従来技術には無いそれの変更及び改良を包含し、それらは上記記載を読めば当業者に明らかになるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
器具であって
チューブであって、患者の膣内に入るように、且つ該チューブの遠位端が患者の子宮動脈の外側であるが、子宮筋腫に血液を供給する子宮動脈の一部分の近くの部位にくるまで、膣組織を貫通するように構成されたチューブ;及び
バルーンであって、前記遠位端に配置され且つ膨張して該子宮動脈を閉塞するのに十分な程度に子宮動脈の前記部分の局所的圧搾を引き起こすように構成されたバルーン
を含んで成る器具。
【請求項2】
前記バルーンが子宮動脈の前記部分から4cm未満の距離の所に配置され、該子宮動脈の前記部分の局所的圧搾を引き起こすように構成される、請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記バルーンがドーナツ状の形状を有し、且つ前記チューブの遠位端の周りを包み込むように構成される、請求項1に記載の器具。
【請求項4】
前記チューブが、前記バルーンが局所的圧搾を引き起こしている時間を通して患者の膣内に一部存在するように構成され、且つ患者からの前記バルーンの抽出を容易にするように構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の器具。
【請求項5】
前記チューブが柔軟性チューブを含んで成る、請求項4に記載の器具。
【請求項6】
前記チューブの近位端に配置されたプラグを更に含んで成る、請求項5に記載の器具。
【請求項7】
前記プラグに穴をあけそして前記チューブを介してバルーンを膨張させるように構成された、注射器と注射針を更に含んで成り、ここで前記プラグは、該注射器の引き抜き後にセルフシールするように構成される、請求項6に記載の器具。
【請求項8】
患者の膣内に入り且つ挿管器の遠位端が前記部位にくるまで膣組織を貫通するように構成された挿管器を更に含んで成り、ここで前記チューブは、該チューブの遠位端が前記部位にくるまで、該挿管器を介して膣組織に入るように構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の器具。
【請求項9】
前記挿管器が金属を含んで成る、請求項8に記載の器具。
【請求項10】
前記挿管器内への設置のために構成され且つ患者への医薬品の投与を容易にするように構成された医薬投与チューブを更に含んで成る、請求項8に記載の器具。
【請求項11】
前記挿管器内への設置のために構成され且つ患者への麻酔薬の投与を用意にするように構成された医薬投与チューブを更に含んで成る、請求項8に記載の器具。
【請求項12】
前記挿管器内への設置のために構成され且つ患者への抗炎症薬及び抗生物質から成る群より選択された医薬品の投与を容易にするように構成された医薬投与チューブを更に含んで成る、請求項8に記載の器具。
【請求項13】
前記挿管器が、該挿管器の遠位端が前記部位に配置された時に該挿管器による膣壁の貫通を停止させるように構成されたストッパーを含んで成る、請求項8に記載の器具。
【請求項14】
前記ストッパーが前記挿管器の縦軸から45度〜85度の角度で配置される、請求項13に記載の器具。
【請求項15】
前記ストッパーが前記挿管器の縦軸から75度〜85度の角度で配置される、請求項13に記載の器具。
【請求項16】
前記ストッパーが前記挿管器の遠位端から1cm〜2cmの距離の所に配置される、請求項13に記載の器具。
【請求項17】
前記チューブが、該チューブの遠位端が前記部位に配置された時を指示するように配置されたマーカーを含んで成る、請求項13に記載の器具。
【請求項18】
前記マーカーが、該チューブの遠位端が前記部位に配置された時に該挿管器の近位端の近くにくるように構成される、請求項17に記載の器具。
【請求項19】
前記チューブが、前記バルーンが局所的圧搾を引き起こしている時間中、患者の膣内に一部存在するように構成され、そして患者からの該バルーンの抽出を容易にするように構成される、請求項8に記載の器具。
【請求項20】
前記挿管器が、前記チューブの遠位端が前記部位に配置された時に患者から引き出され且つ除去されるように構成される、請求項19に記載の器具。
【請求項21】
前記チューブが医薬品を溶出するように構成される、請求項19に記載の器具。
【請求項22】
前記チューブが麻酔薬を溶出するように構成される、請求項21に記載の器具。
【請求項23】
前記チューブが抗炎症薬及び抗生物質から成る群より選択された医薬品を溶出するように構成される、請求項21に記載の器具。
【請求項24】
前記チューブが柔軟性である、請求項19に記載の器具。
【請求項25】
前記チューブが、該チューブの近位端に配置されたプラグを含んで成る、請求項24に記載の器具。
【請求項26】
前記プラグに穴をあけそして前記チューブを介してバルーンを膨張させるように構成された、注射器と注射針を更に含んで成り、ここで前記プラグは、該注射器の引き抜き後にセルフシールするように構成される、請求項25に記載の器具。
【請求項27】
前記チューブが医療処置の間、患者の膣内に入るように構成され、そして前記バルーンが同医療処置の間に患者から除去されるように構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の器具。
【請求項28】
前記バルーンの少なくとも一部分が光の透過を可能にし、且つ前記器具がバルーンの該部分を通して、バルーンの向こう側の組織の視覚化を可能にするように構成されたスコープを含んで成る、請求項1〜3のいずれか一項に記載の器具。
【請求項29】
前記子宮動脈の閉塞の所望の終点を示すシグナルを生成するように構成された終点指示器を更に含んで成る、請求項1〜3のいずれか一項に記載の器具。
【請求項30】
前記終点指示器が、筋腫の温度を測定するのに適した温度センサーを含んで成る、請求項29に記載の器具。
【請求項31】
前記終点指示器がタイマーを含んで成る、請求項29に記載の器具。
【請求項32】
前記バルーンが、前記終点指示器により生成されたシグナルに応答して収縮するように構成される、請求項29に記載の器具。
【請求項33】
前記器具が、前記チューブを前記バルーンから分離することができ且つ前記バルーンを膨張状態で患者の体内に保持したままで前記チューブを除去することができるように構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の器具。
【請求項34】
前記バルーンが、前記チューブが該バルーンを膨張させ且つ前記チューブからの該バルーンの分離後に該バルーンの収縮を阻止するバルブを含んで成る、請求項33に記載の器具。
【請求項35】
前記バルーンが、圧搾後に患者の体内での収縮のために構成され、且つ患者の体内に慢性的に存在するように構成される、請求項33に記載の器具。
【請求項36】
前記バルーンが収縮後に患者からの除去のために構成される、請求項33に記載の器具。
【請求項37】
前記バルーンに連結された抽出器を更に含んで成り、該抽出器は、バルーンが局所的圧搾を引き起こしている期間中、患者の膣内に一部残留し、且つ患者からのバルーンの抽出を容易にするように構成される、請求項36に記載の器具。
【請求項38】
子宮動脈に対する前記遠位端の近接を示すシグナルを生成するように構成されたセンサーを更に含んで成る、請求項1〜3のいずれか一項に記載の器具。
【請求項39】
前記センサーが音響センサーを含んで成る、請求項38に記載の器具。
【請求項40】
前記センサーが圧力センサーを含んで成る、請求項38に記載の器具。
【請求項41】
前記圧力センサーが、実質的に子宮動脈の方にエネルギー伝達することなく作動するように構成される、請求項40に記載の器具。
【請求項42】
前記バルーンが、該バルーンが患者の体内にある時、該バルーンの内容物を患者の体内に放出するように構成された開口部を規定するように造形される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の器具。
【請求項43】
前記バルーンの内部への配置のために構成され、且つ患者の体内に放出される該バルーンの内容物の少なくとも一部分であるように構成された、塩溶液を更に含んで成る、請求項42に記載の器具。
【請求項44】
前記バルーンの内部への配置のために構成され、且つ患者の体内に放出される該バルーンの内容物の少なくとも一部分であるように構成された、医薬品を更に含んで成る、請求項42に記載の器具。
【請求項45】
前記医薬品が麻酔薬を含んで成る、請求項44に記載の器具。
【請求項46】
前記医薬品が抗炎症薬及び抗生物質から成る群より選択された医薬品を含んで成る、請求項44に記載の器具。
【請求項47】
前記バルーン及び開口部が、内容物の放出が少なくとも30分間持続する期間に渡り起こるように構成される、請求項42に記載の器具。
【請求項48】
前記期間が少なくとも3時間であり、そして前記バルーン及び開口部が、内容物の放出が少なくとも3時間持続する期間に渡り起こるように構成される、請求項47に記載の器具。
【請求項49】
前記バルーン及び開口部が、30分間に渡り計算すると、内容物の放出が1%/時間〜5%/時間の平均速度で該バルーンの体積を減少させるように構成される、請求項42に記載の器具。
【請求項50】
前記バルーン及び開口部が、前記平均速度が1%/時間〜5%/時間であるように構成される、請求項49に記載の器具。
【請求項51】
前記バルーン及び開口部が、前記平均速度が5%/時間〜15%/時間であるように構成される、請求項49に記載の器具。
【請求項52】
前記バルーン及び開口部が、前記平均速度が15%/時間〜30%/時間であるように構成される、請求項49に記載の器具。
【請求項53】
前記バルーンが、閉塞の終了後少なくとも7日間に渡り患者の体内に残留するように構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の器具。
【請求項54】
前記バルーンの少なくとも一部分が生分解性である、請求項53に記載の器具。
【請求項55】
前記バルーンの少なくとも一部分が生分解性でない、請求項53に記載の器具。
【請求項56】
前記バルーンが、積極的なヒトの介入なしに、患者の体内にある間に収縮するように構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の器具。
【請求項57】
前記バルーンが生分解性収縮要素を含んで成り、前記生分解性収縮要素の分解が該バルーンの収縮を引き起こすように構成される、請求項56に記載の器具。
【請求項58】
前記バルーンが、該バルーンの膨張後少なくとも1時間である時点で収縮するように構成される、請求項56に記載の器具。
【請求項59】
バルーンの膨張レベルを示すシグナルを生成するように構成された膨張センサー;及び
ヒトへの膨張レベルの指示を生成するように構成された指示器
を更に含んで成る、請求項56に記載の器具。
【請求項60】
前記膨張センサーが、バルーンの圧力レベルに応答してシグナルを生成するように構成された圧力センサーを含んで成る、請求項59に記載の器具。
【請求項61】
前記膨張センサーが、子宮動脈中の血流の特徴に応答してシグナルを生成するように構成されたセンサーを含んで成る、請求項59に記載の器具。
【請求項62】
前記膨張センサーがバルーンに取り付けられるように構成され、そして
前記指示器が、患者の体の外側に配置され且つ前記膨張センサーからワイヤレスでシグナルを受信するように構成される、請求項59に記載の器具。
【請求項63】
前記バルーンが該バルーンの収縮を能動的に引き起こすように構成された、能動的収縮要素を含んで成る、請求項56に記載の器具。
【請求項64】
前記能動的収縮要素が、穿刺要素及び加熱要素から成る群より選択された少なくとも1つの要素を含んで成る、請求項63に記載の器具。
【請求項65】
子宮動脈の閉塞の所望の終点を示すシグナルを生成するように構成された終点指示器を更に含んで成り、ここで前記能動的収縮要素が該シグナルに応答してバルーンの収縮を引き起こすように構成される、請求項63に記載の器具。
【請求項66】
前記能動的収縮要素が、子宮動脈の閉塞後指定された時点で収縮を引き起こすように構成される、請求項63に記載の器具。
【請求項67】
前記バルーンが、該バルーンの膨張後36時間未満である時点で収縮するように構成される、請求項56に記載の器具。
【請求項68】
前記バルーンが、該バルーンの膨張後少なくとも1時間である時点で収縮するように構成される、請求項67に記載の器具。
【請求項69】
前記バルーンが、該バルーンの膨張後5時間〜20時間である時点で収縮するように構成される、請求項68に記載の器具。
【請求項70】
患者の体内であって、患者の膣の外側で且つ患者の子宮動脈の外側であるが、子宮筋腫に血液を供給する子宮動脈の一部分に近い一部位の方に用具を前進させ;そして
子宮動脈を閉塞するのに十分な程度に、子宮動脈の該部分を該用具で圧搾する
ことを含んで成る方法。
【請求項71】
子宮動脈の前記部分に近い部位にまで前記用具を前進させることが、子宮動脈の前記部分から4cmの距離内に前記用具を前進させることを含んで成る、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記用具が、チューブ及び該チューブに連結したバルーンを含んで成り、そして子宮動脈の前記部分を圧搾することが該バルーンを膨張させることを含んで成る、請求項70又は請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記バルーンが前記チューブの周りを包み込むドーナツ状バルーンを含んで成り、そして子宮動脈の前記部分を圧搾することが該ドーナツ状バルーンを膨張させることを含んで成る、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
バルーンが膨張させられる期間の間、バルーンに連結したチューブを脱離させることを更に含んで成る、請求項72に記載の方法。
【請求項75】
前記チューブが柔軟性であり、そして前記バルーンに連結したチューブを脱離させることが、前記バルーンに連結した柔軟性チューブを脱離させることを含んで成る、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記バルーンを膨張させることが、前記チューブの近位端にあるセルフシール要素に穴をあけ、そして前記チューブを介してバルーンを膨張させることを含んで成る、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記用具を前記部位の方に前進させることが、
挿管器の遠位端を前記部位の方に前進させ;そして
該挿管器を介して、チューブの遠位端を前記部位の方に前進させ、ここでバルーンが該チューブの遠位端に配置されている
ことを含んで成る、請求項72に記載の方法。
【請求項78】
前記挿管器が金属挿管器を含んで成り、そして前記挿管器の遠位端を前進させることが該金属挿管器の遠位端を前進させることを含んで成る、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記挿管器を介して患者に医薬品を投与することを更に含んで成る、請求項77に記載の方法。
【請求項80】
患者に医薬品を投与することが、患者に麻酔薬を投与することを含んで成る、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
患者に医薬品を投与することが、患者に抗炎症薬及び抗生物質から成る群より選択された医薬品を投与することを含んで成る、請求項79に記載の方法。
【請求項82】
前記バルーンが膨張せしめられる期間の間に、該バルーンに連結したチューブを脱離させることを更に含んで成る、請求項77に記載の方法。
【請求項83】
前記チューブの遠位端が前記部位に配置された時に、患者から前記挿管器を除去することを更に含んで成る、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記挿管器を除去することが前記挿管器を分割することを含んで成る、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記チューブを介して患者に医薬品を投与することを更に含んで成る、請求項82に記載の方法。
【請求項86】
前記医薬品を投与することが麻酔薬を投与することを含んで成る、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記医薬品を投与することが抗炎症薬及び抗生物質から成る群より選択された医薬品を投与することを含んで成る、請求項85に記載の方法。
【請求項88】
前記チューブが柔軟性であり、そして前記バルーンに連結されたチューブを脱離させることが、前記バルーンに連結された柔軟性チューブを脱離させることを含んで成る、請求項82に記載の方法。
【請求項89】
前記バルーンを膨張させることが、チューブの近位端の所のセルフシール要素に穴をあけ、そして該チューブを通して該バルーンを膨張させることを含んで成る、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記方法が腰椎穿刺を実施することを含まない、請求項70又は請求項71に記載の方法。
【請求項91】
子宮動脈の閉塞の所望の終点の到達を同定することを更に含んで成る、請求項70又は請求項71に記載の方法。
【請求項92】
子宮筋腫の温度を測定することを更に含んで成り、そして前記同定することが、測定温度に応答して所望の終点の到達を同定することを含んで成る、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記所望の終点の到達を同定することが、子宮動脈の実閉塞期間を、子宮動脈の所望の閉塞期間に比較することを含んで成る、請求項91に記載の方法。
【請求項94】
前記同定に応答して圧搾を終了させることを更に含んで成る、請求項91に記載の方法。
【請求項95】
前記終了が、患者から器具を引き出すことを含んで成る、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記方法が、前記終了に続いて、前記器具の少なくとも一部分を少なくとも7日間患者の体内に維持することを含んで成る、請求項94に記載の方法。
【請求項97】
前記器具を患者の体内に維持しながら、積極的なヒトの介入なしに、前記圧搾を終了させることを更に含んで成る、請求項70又は請求項71に記載の方法。
【請求項98】
前記圧搾を終了させることが、生分解性収縮要素の生分解に応答して圧搾を終了させることを含んで成る、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
前記圧搾を終了させることが、該圧搾の開始後少なくとも1時間である時点で圧搾を終了させることを含んで成る、請求項97に記載の方法。
【請求項100】
圧搾が終了したかどうかの指示を感知し;そして
該感知に応答してヒトにシグナルを出力する
ことを更に含んで成る、請求項97に記載の方法。
【請求項101】
前記感知が圧力を感知することを含んで成る、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
前記感知が子宮動脈中の血流の特徴を感知することを含んで成る、請求項100に記載の方法。
【請求項103】
前記圧搾が終了したという出力シグナルによる指示に応答して、患者から前記用具を除去することを更に含んで成る、請求項100に記載の方法。
【請求項104】
子宮動脈の前記部分が閉塞されている間の期間を評価し、そしてその評価された期間が短かすぎると決定された場合に再び子宮動脈の前記部分を圧搾することを更に含んで成る、請求項100に記載の方法。
【請求項105】
前記圧搾が終了したという出力シグナルによる指示に応答して、患者を少なくとも部分的に医療施設から解放することを更に含んで成る、請求項100に記載の方法。
【請求項106】
前記圧搾を終了させることが、圧搾を終了させる能動的要素を作動させることを含んで成る、請求項97に記載の方法。
【請求項107】
子宮動脈の閉塞の所望の終点の到達を感知することを更に含んで成り、前記能動的要素を作動させることが該感知に応答して該能動的要素を作動させることを含んで成る、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記能動的要素を作動させることが、該用具を穿刺すること及び該用具を加熱することから成る群より選択された少なくとも1つの行為を含んで成る、請求項106に記載の方法。
【請求項109】
前記能動的要素を作動させることが、子宮動脈の閉塞後の指定された時点で該能動的要素を作動させることを含んで成る、請求項106に記載の方法。
【請求項110】
前記圧搾を終了させることが、圧搾の開始後36時間未満である時点で圧搾を終了させることを含んで成る、請求項97に記載の方法。
【請求項111】
前記圧搾を終了させることが、圧搾の開始後少なくとも1時間である時点で圧搾を終了させることを含んで成る、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
前記圧搾を終了させることが、圧搾の開始後5時間〜20時間である時点で圧搾を終了させることを含んで成る、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
終了時点で子宮動脈の前記部分の圧搾を終了させ、そして該終了時点の後、少なくとも7日間、患者の体内に前記用具の少なくとも一部分を残しておくことを含んで成る、請求項70又は請求項71に記載の方法。
【請求項114】
前記用具の前記部分がバルーンを包含し、そして残しておくことが患者の体内に該バルーンを残しておくことを含んで成る、請求項113に記載の方法。
【請求項115】
前記バルーンの少なくとも一部分が生分解性であり、そして該バルーンを残しておくことが、該バルーンを残して患者の体内で生分解するようにすることを含んで成る、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
前記バルーンの少なくとも一部分が生分解性でなく、そして該バルーンを残しておくことが患者の体内に該バルーンを永久に残しておくことを含んで成る、請求項114に記載の方法。
【請求項117】
前記用具がバルーンを含んで成り、そして子宮動脈の前記部分を圧搾することが前記バルーンを膨張させることを含んで成る、請求項70又は請求項71に記載の方法。
【請求項118】
前記バルーンの少なくとも一部分が光を透過させ、そして前記方法がバルーンの該部分を通して、該バルーンの向こう側の組織を視覚化することを含んで成る、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
子宮動脈に対する前記用具の近接の指示を感知することを更に含んで成る、請求項70又は請求項71に記載の方法。
【請求項120】
前記感知することが音響的に感知することを含んで成る、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記感知することが圧力を感知することを含んで成る、請求項119に記載の方法。
【請求項122】
前記圧力を感知することが、子宮動脈の方にエネルギーを伝達することなく、実質的に圧力を感知することを含んで成る、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記用具が患者の体内にある時、患者の体内に該用具の内容物を放出することを更に含んで成る、請求項70又は請求項71に記載の方法。
【請求項124】
前記内容物を放出することが液体を放出することを含んで成る、請求項123に記載の方法。
【請求項125】
前記液体を放出することが塩溶液を放出することを含んで成る、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
前記内容物を放出することが医薬品を放出することを含んで成る、請求項123に記載の方法。
【請求項127】
前記医薬品を放出することが麻酔薬を放出することを含んで成る、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
前記内容物を放出することが、少なくとも30分間持続する期間に渡り該内容物を放出することを含んで成る、請求項123に記載の方法。
【請求項129】
前記内容物を放出することが、少なくとも3時間持続する期間に渡り該内容物を放出することを含んで成る、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
前記内容物を放出することが、30分間の期間に渡り計算すると、1%/時間〜30%/時間の平均速度で該用具の体積を減少させることを含んで成る、請求項123に記載の方法。
【請求項131】
前記体積を減少させることが、1%/時間〜5%/時間に平均速度を設定することを含んで成る、請求項130に記載の方法。
【請求項132】
前記体積を減少させることが、5%/時間〜15%/時間に平均速度を設定することを含んで成る、請求項130に記載の方法。
【請求項133】
前記体積を減少させることが、15%/時間〜30%/時間に平均速度を設定することを含んで成る、請求項130に記載の方法。
【請求項134】
器具であって、
チューブであって、患者の膣内に通され、そして該チューブの遠位端が患者の子宮動脈の外側であるが、子宮筋腫に血液を供給する子宮動脈の一部分の近くになるまで、膣組織を貫通するように構成されたチューブ;及び
用具であって、前記遠位端に配置され、そして子宮動脈を閉塞するのに十分な程度に子宮動脈の該部分の局所的圧搾を引き起こすように構成された用具
を含んで成る器具。
【請求項135】
器具であって、
チューブであって、該チューブの遠位端が患者の動脈の外側になるまで患者の体内を貫通するように構成されたチューブ;及び
バルーンであって、前記遠位端に配置され、そして前記動脈を閉塞するのに十分な程度に前記動脈の一部分の局所的圧搾を引き起こすように構成されたバルーン
を含んで成る器具。
【請求項136】
患者の動脈の外側である患者の体内の一部位にバルーンを前進させ;そして
該動脈を閉塞するのに十分な程度に該バルーンを膨張させることにより、該動脈を圧搾する
ことを含んで成る方法。
【請求項137】
患者の体内にバルーンを外科的に移植し;そして
ヒトの介入なしに、36時間以内に、該バルーンを収縮するように設定する
ことを含んで成る方法。
【請求項138】
患者の膣を介して、体内にバルーンを外科的に移植し;そして
ヒトの介入なしに該バルーンを収縮するように設定する
ことを含んで成る方法。
【請求項139】
患者の膣を介して、患者の体内にバルーン及びセンサーを配置し;そして
該バルーンの膨張状態の指示を該センサーから受け取る
ことを含んで成る方法。
【請求項140】
患者の体内にバルーン及びセンサーを配置し;そして
該バルーンを膨張させることにより医療処置を開始し;そして
該処置が完了したという指示を該センサーから受け取る
ことを含んで成る方法。
【請求項141】
患者の体内にバルーンを配置し;そして
該バルーンをヒトの介入なしに収縮するように構成する
ことを含んで成る方法。
【請求項142】
患者の体内に生分解性バルーンを移植し;そして
該バルーンを膨張させることにより医療処置を開始する
ことを含んで成る方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図15】
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【公表番号】特表2009−544397(P2009−544397A)
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−521412(P2009−521412)
【出願日】平成19年7月18日(2007.7.18)
【国際出願番号】PCT/IL2007/000911
【国際公開番号】WO2008/012802
【国際公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(508026618)
【Fターム(参考)】