説明

管理システム

【課題】高熱を出している外部の人間が特定のエリアに入ることを防止しつつ、高熱を出している患者や医療従事者が特定のエリアに入ろうとした場合には、対象者を動揺させないようにする。
【解決手段】無線タグ5を患者および医療従事者に携行させ、無線タグ5から送信された識別信号を受信する受信装置6と体温を検出する非接触温度センサー7とを特定のエリアの入口近傍に設置する。そして、受信装置6が識別信号を受信せずに非接触温度センサー7が所定の温度以上の体温を検出した場合には、入口近傍に設置された警告装置20が高熱のため入場できない旨を警告し、一方、受信装置6が識別信号を受信して非接触温度センサー7が所定の温度以上の体温を検出した場合には、高熱を出している患者または医療従事者が存在することを報知部14にて通知するので、医療従事者に対してのみ通知が行われ、対象者を動揺させないようにすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システムに関し、特に、病院内などの施設における特定のエリアへの入場を管理する管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、病院などの施設では、看護師などの医療従事者が患者の体温を定期的に計測している。そして、体温の数値が異常値である患者については、風邪やインフルエンザなどへの感染があるかどうかを調べ、風邪やインフルエンザなどに感染していると判断された患者については、隔離するなどして、風邪やインフルエンザなどが施設内に蔓延しないようにしている。しかしながら、風邪やインフルエンザなどに感染している見舞客などの外部の人間が施設を訪れた場合には、上述した対策は役に立たない。
【0003】
ところで、移動管理対象の体温を非接触に計測するための非接触温度測定装置を設置し、計測した体温が平熱を上回っている(以下、高熱を出していると記載する)場合に、クリーンルームへの入場を不許可とする入場管理システムが知られている(例えば、特許文献1に記載)。
【0004】
上述した特許文献1に記載の技術を病院などの施設に適用すると、施設内の特定のエリア(例えば、病室など)へ入場するための入口に非接触温度測定装置を設置し、高熱を出している見舞客が入口を通過しようとした際に、非接触温度測定装置にて見舞客の体温を測定することで、入口付近で警告音を鳴らすなどして、その見舞客が施設内の特定のエリアに入ることを防止することができる。しかしながら、この従来技術では、高熱を出している見舞客だけではなく、高熱を出している患者が入口を通過しようとした場合でも、その場で警告音が鳴ってしまうため、患者が警告音に動揺してしまうことがあるという問題があった。
【0005】
特に、風邪やインフルエンザなどを要因とする高熱ではなく、感染することのない病気などを要因とする高熱を出している患者に対して不用意に動揺を与えることになってしまうという問題があった。同様に、高熱を出している医療従事者が入口を通過しようとした場合でも、その場で警告音が鳴ってしまうため、医療従事者だけではなく、その周囲に居る医療従事者や患者、見舞客などに動揺を与えてしまうという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−4630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、高熱を出している見舞客などの外部の人間が施設内の特定のエリアに入ることを防止しつつ、高熱を出している患者や高熱を出している医療従事者が特定のエリアに入ろうとした場合には、対象者を動揺させないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明では、他の無線タグと識別可能とするための識別信号を送信する無線タグを患者および医療従事者に携行させる。また、各無線タグから送信された識別信号を受信する受信装置と、対象者の体温を非接触で検出する非接触温度センサーとを施設内の特定のエリアへの入口近傍に設置する。そして、受信装置が無線タグから識別信号を受信することなく、非接触温度センサーが所定の温度以上の体温を検出した場合には、入口近傍に設置された警告装置にて入場しないように促す警告を行い、受信装置が無線タグから識別信号を受信し、かつ、非接触温度センサーが所定の温度以上の体温を検出した場合には、高熱を出している患者または医療従事者が存在することを医療従事者に通知するようにしている。
【発明の効果】
【0009】
上記のように構成した本発明によれば、施設内の特定のエリアに入ろうとした対象者の体温が非接触温度センサーにより検出され、その温度が所定の温度以上である場合には、対象者が高熱を出していると判断される。そして、高熱を出している対象者のうち、見舞客などの無線タグを携行していない外部の人間が施設内の特定のエリアに入ろうとした場合には、受信装置が無線タグから識別情報を受信しないため、入口近傍に設置された警告装置によって警告が行われる。そのため、高熱を出している外部の人間が施設内の特定のエリアに入ることを防止することができる。一方、高熱を出している対象者のうち、無線タグを携行している患者や医療従事者が施設内の特定のエリアに入ろうとした場合には、医療従事者に対してのみ通知が行われるので、対象者やその周囲に居る人を動揺させないようにすることができる。また、通知された情報を基に調査を行うことで、高熱を出している患者や医療従事者に対して適切な対処を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態による管理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の管理システムによる警告または通知の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態による管理システムは、ナースコールシステムを用いて構成されている。図1は、本実施形態による管理システムの構成例を示すブロック図である。図1において、1はナースコール子機であり、患者のベッドの近傍に設置され、患者などにより使用される。ここで、ナースコール子機1は、各患者に対して設置されている。また、ナースコール子機1は、子機制御部2、呼出操作部3、子機インターフェース4を備えて構成されている。
【0012】
5は無線タグであり、患者や医療従事者によって携行される。ここで、無線タグ5は、内部に記憶した識別情報を含む識別信号を無線送信することができる。また、識別情報は、患者や医療従事者毎に異なる。6は受信装置であり、施設内の特定のエリアの入口近傍に設置されており、所定の距離(例えば、1mなど)に近付いた無線タグ5に電源を供給し、その無線タグ5から送信された識別信号を受信する。また。受信装置6は、有線などによりナースコール親機10に接続されている。また、受信装置6は、自装置を他の受信装置6と識別するための受信装置識別情報を記憶しており、無線タグ5から受信した識別信号に受信装置識別情報を付加してナースコール親機10へ出力する。ここで、施設内の特定のエリアとは、例えば、病室や手術室などの風邪やインフルエンザなどに感染した人間が入ることが望まれないエリアである。
【0013】
7は非接触温度センサーであり、施設内の特定のエリアの入口近傍に設置されている。また、非接触温度センサー7は、赤外線センサーなどにより構成されている。ここで、非接触温度センサー7は、施設内の特定のエリアの入口近傍の温度を検出し、検出した温度を温度情報として出力する。また、非接触温度センサー7は、有線などによりナースコール親機10に接続されている。なお、本実施形態では、非接触温度センサーは赤外線センサーにより構成されているが、これに限定されない。例えば、その他のセンサーを用いるようにしても良い。また、サーモグラフィカメラを用いて、最も温度が高い領域の温度を示す温度情報を出力するようにしても良い。
【0014】
10はナースコール親機であり、医療従事者が常駐するナースステーションなどに設置され、医療従事者によって使用される。ここで、ナースコール親機10は、親機制御部(特許請求の範囲の制御装置に該当する)11、親機インターフェース12、記憶部13、報知部(特許請求の範囲の通知装置に該当する)14を備えて構成されている。ここで、ナースコール子機1とナースコール親機10との間には、廊下灯や制御機(ともに図示せず)が接続されている。廊下灯は、病室内の患者の氏名を表示するとともに、病室内の患者が呼び出しを行った場合に呼び出しが行われたことを表示する。また、制御機は、ナースコール子機1とナースコール親機10との通信の制御を行う。
【0015】
20は警告装置であり、施設内の特定のエリアの入口近傍に設置されており、スピーカなどを備えて構成されている。また、警告装置20は、有線などによりナースコール親機10に接続されている。ここで、警告装置20は、「高熱のため、入場できません」といった警告音声を施設内の特定のエリアの入口近傍に出力する。
【0016】
子機制御部2は、ナースコール子機1の各構成要素を後述するように制御するためのものであり、CPU(Central Processing Unit)などにより構成されている。呼出操作部3は、患者などが医療従事者を呼び出す際に操作される。ここで、呼出操作部3が操作されると、子機制御部2は呼出信号を生成する。また、呼出信号には、このナースコール子機1を他のナースコール子機1と区別するための子機識別情報(例えば、ベッド番号など)が含まれる。子機インターフェース4は、ナースコール子機1とナースコール親機10とを接続して通信を行うためのものである。ここで、子機インターフェース4は、子機制御部2により生成された呼出信号をナースコール親機10へ出力する。また、ナースコール子機1とナースコール親機10との間で通話が可能である場合には、子機インターフェース4は、ナースコール子機1とナースコール親機10との間で音声信号をやり取りするために使用される。
【0017】
親機制御部11は、ナースコール親機10の各構成要素を後述するように制御するためのものであり、CPUなどにより構成されている。親機インターフェース12は、ナースコール親機10とナースコール子機1とを接続して通信を行うためのものである。また、親機インターフェース12は、ナースコール親機10と受信装置6とを接続して通信を行う。また、親機インターフェース12は、ナースコール親機10と非接触温度センサー7とを接続して通信を行う。また、親機インターフェース12は、ナースコール親機10と警告装置20とを接続して通信を行う。
【0018】
ここで、親機インターフェース12は、ナースコール子機1から出力された呼出信号を入力する。また、ナースコール親機10とナースコール子機1との間で通話が可能である場合には、親機インターフェース12は、ナースコール親機10とナースコール子機1との間で音声信号をやり取りするために使用される。また、親機インターフェース12は、受信装置6から出力された識別信号を入力する。また、親機インターフェース12は、非接触温度センサー7から出力された温度情報を入力する。また、親機インターフェース12は、親機制御部11にて生成された警告音声信号を警告装置20へ出力する。
【0019】
記憶部13はメモリやハードディスクなどの記憶装置により構成されており、無線タグ5に記憶されている識別情報と患者の氏名を示す患者情報とを関連付けて記憶するとともに、無線タグ5に記憶されている識別情報と医療従事者の氏名を示す医療従事者情報とを関連付けて記憶している。また、記憶部13は、受信装置6に記憶されている受信装置識別情報とその受信装置6が設置されている場所を示す設置位置情報とを関連付けて記憶している。また、記憶部13は、「高熱のため、入場できません」といった警告音声信号や、「○○さんが高熱を出しています」といった通知音声信号を記憶している。
【0020】
報知部14は、スピーカやランプなどにより構成されており、患者からの呼び出しを報知するためのものである。患者が呼出操作部3を操作すると、子機制御部2が呼出信号を生成し、子機インターフェース4が呼出信号をナースコール親機10へ出力する。一方、ナースコール親機10では、親機インターフェース12が呼出信号を入力し、親機制御部11は、呼出信号に含まれる子機識別情報(ベッド番号情報)を抽出する。そして、親機制御部11は、報知部14を動作させて、抽出された子機識別情報とともに呼び出しが行われていることを報知するようにしている。また、報知部14は、患者や医療従事者が高熱を出していることを通知するための音声、例えば、「○○さんが高熱を出しています」といった通知音声を出力する。
【0021】
以下、本実施形態の具体的な動作について説明する。例えば、無線タグ5を携行していない見舞客などの外部の人間が施設内の特定のエリアの入口近傍に居る場合、受信装置6は、無線タグ5から識別信号を受信することはない。また、非接触温度センサー7は、見舞客の体温を検出して温度情報を出力する。このとき、ナースコール親機10では、親機インターフェース12が温度情報を入力する。親機制御部11は、親機インターフェース12が入力した温度情報が所定の温度以上(例えば、38度以上)であるか否かを判定する。そして、温度情報が所定の温度以上ではない(換言すると、所定の温度未満である)と親機制御部11にて判断した場合、親機制御部11は処理を終了する。そのため、見舞客は、そのまま入口から所定のエリアに入ることができる。
【0022】
一方、図2(a)に示すように、温度情報が所定の温度以上であると親機制御部11にて判断した場合、親機制御部11は記憶部13を参照して「高熱のため、入場できません」という警告音声信号を読み出し、親機インターフェース12を介して警告装置20へ出力する。警告装置20では、「高熱のため、入場できません」という警告音声が出力される。これを聞いた見舞客は、入口から所定のエリアに入ることを断念する。
【0023】
また、無線タグ5を携行している患者や医療従事者が施設内の特定のエリアの入口近傍に居る場合、受信装置6は、無線タグ5から識別信号を受信する。識別信号を受信した受信装置6は、自装置の受信装置識別情報を識別信号に付加して出力する。また、非接触温度センサー7は、患者または医療従事者の体温を検出して温度情報を出力する。このとき、ナースコール親機10では、親機インターフェース12が識別信号および温度情報を入力する。親機制御部11は、記憶部13を参照して、親機インターフェース12が入力した識別信号に含まれる識別情報に関連付けて記憶されている患者情報または医療従事者情報を抽出する。また、親機制御部11は、親機インターフェース12が入力した温度情報が所定の温度以上であるか否かを判定する。そして、温度情報が所定の温度以上ではないと親機制御部11にて判断した場合、親機制御部11は処理を終了する。そのため、患者または医療従事者は、そのまま入口から所定のエリアに入ることができる。
【0024】
一方、図2(b)に示すように、温度情報が所定の温度以上であると親機制御部11にて判断した場合、親機制御部11は記憶部13を参照して、先に抽出していた患者情報または医療従事者情報を示す音声信号と、「〜さんが高熱を出しています」という音声信号とを読み出して、それらを組み合わせて「○○さんが高熱を出しています」といった通知音声信号を生成する。そして、親機制御部11は、親機インターフェース12を介して、通知音声信号を報知部14へ出力する。報知部14では、「○○さんが高熱を出しています」という通知音声が出力される。これを聞いた別の医療従事者は、該当者に対して検査を行ったり、高熱の理由を調査したりして、特定のエリアへ入ることが望ましいか否かを判定する。
【0025】
なお、該当者を迅速に探し出すために、親機制御部11は、親機インターフェース12が入力した識別信号に含まれる受信装置識別情報を抽出し、記憶部13を参照して、受信装置識別情報に関連付けて記憶されている設置位置情報を読み出して、該当者の居場所を報知部14などにより報知させるようにしても良い。
【0026】
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、他の無線タグ5を識別可能とするための識別信号を送信する無線タグ5を患者および医療従事者に携行させ、各無線タグ5から送信された識別信号を受信する受信装置6と、対象者の体温を非接触で検出する非接触温度センサー7とを施設内の特定のエリアへの入口近傍に設置する。そして、受信装置6が無線タグ5から識別信号を受信することなく、非接触温度センサー7が所定の温度以上の体温を検出したと親機制御部11にて判断した場合には、親機制御部11は、入口近傍に設置された警告装置20にて高熱のため入場できない旨を警告する。一方、受信装置6が無線タグ5から識別信号を受信し、かつ、非接触温度センサー7が所定の温度以上の体温を検出したと親機制御部11にて判断した場合には、親機制御部11は、高熱を出している患者または医療従事者が存在することを報知部14にて報知することで、医療従事者に通知するようにしている。
【0027】
これにより、施設内の特定のエリアに入ろうとした対象者の体温が非接触温度センサー7により検出され、その温度が所定の温度以上である場合には、対象者が高熱を出していると判断される。そして、高熱を出している対象者のうち、見舞客などの無線タグ5を携行していない外部の人間が施設内の特定のエリアに入ろうとした場合には、受信装置6が無線タグ5から識別情報を受信しないため、入口近傍に設置された警告装置20によって警告が行われる。そのため、高熱を出している外部の人間が施設内の特定のエリアに入ることを防止することができる。
【0028】
一方、高熱を出している対象者のうち、無線タグ5を携行している患者や医療従事者が施設内の特定のエリアに入ろうとした場合には、報知部14によって医療従事者に対してのみ通知が行われるので、対象者や対象者の周囲の人を動揺させないようにすることができる。また、通知された情報を基に医療従事者が調査を行うことで、高熱を出している患者や医療従事者に対して適切な対処を行うことができる。
【0029】
なお、前述した実施形態では、無線タグ5を携行していない見舞客が高熱を出していることが検出された場合に、警告装置20が警告音声を出力しているだけであるが、これに限定されない。例えば、ナースコール親機10の報知部14にて、高熱を出している見舞客などが特定のエリアに入ろうとしていることを警告するようにしても良い。これにより、警告装置20により警告を受けた見舞客が、この警告を無視して特定のエリアに入ろうとした場合でも、医療従事者が別途対応することが可能である。
【0030】
また、前述した実施形態では、無線タグ5を携行している患者が高熱を出している場合と、無線タグ5を携行している医療従事者が高熱を出している場合とで、ナースコール親機10は報知部14を用いて同様の通知を行っているが、これに限定されない。例えば、患者が高熱を出している場合には、ナースコール親機10の報知部14だけではなく、各医療従事者が携行している携帯端末の報知部14にて通知を行うようにし、医療従事者が高熱を出している場合には、看護師長などの医療従事者を統べる立場の医療従事者が携行している携帯端末の報知部14のみで通知を行うようにしても良い。
【0031】
また、前述した実施形態では、警告装置20は、警告音声を出力するだけであるが、これに限定されない。例えば、警告装置20が警告音声を出力する際に、特定のエリアへの入場を規制するために入口のドアをロックするようにしても良い。
【0032】
また、前述した実施形態では、所定の温度を固定としているが、これに限定されない。例えば、患者や医療従事者毎に平熱を示す情報を患者情報や医療従事者情報に関連付けて記憶部13に記憶しておき、非接触温度センサー7が検出した温度情報がそれぞれの平熱を示す情報以上である場合に、該当する患者や医療従事者が高熱を出していると判断するようにしても良い。
【0033】
その他、上記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0034】
1 ナースコール子機
2 子機制御部
3 呼出操作部
4 子機インターフェース
5 無線タグ
6 受信装置
7 非接触温度センサー
10 ナースコール親機
11 親機制御部
12 親機インターフェース
13 記憶部
14 報知部
20 警告装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者および医療従事者によって携行され、自装置を他の機器と識別するための識別情報を含む識別信号を送信する無線タグと、
施設内の特定のエリアの入口近傍に設置され、前記無線タグから送信された識別信号を受信する受信装置と、
前記入口近傍に設置され、対象者の体温を非接触で検出する非接触温度センサーと、
前記入口近傍に設置され、高熱を出しているため入場することができない旨を警告する警告装置と、
高熱を出している患者または医療従事者が存在することを医療従事者に通知する通知装置と、
前記受信装置が前記無線タグから識別信号を受信せず、かつ、前記非接触温度センサーが所定の温度以上の体温を検出した場合に、前記警告装置を動作させ、前記受信装置が前記無線タグから識別信号を受信し、かつ、前記非接触温度センサーが所定の温度以上の体温を検出した場合に、前記通知装置を動作させる制御装置と、
を備えたことを特徴とする管理システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−203885(P2011−203885A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−69046(P2010−69046)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(591253593)株式会社ケアコム (493)
【Fターム(参考)】