説明

箱の蓋開放装置

【課題】箱の蓋を確実に開放させることができる箱の蓋開放装置を提供することである。
【解決手段】ダンボール箱900の蓋開放装置100においては、支持体251,252,253,254によりダンボール箱900の外側から各4片901,902,903,904の折り目の近傍が支持され、爪駆動装置500によりダンボール箱900の各4片901,902,903,904を係止しつつ、各4片901,902,903,904をすくなくともダンボール箱900の直立姿勢から外側に移動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、箱の内部に商品を収納する前工程において箱の蓋を開くための箱の蓋開放装置に関する。特に、ダンボール箱の蓋開放装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品を梱包して運搬するために紙製の箱が使用されている。一般的に少量の商品を収容する際には、紙製の箱が用いられる。
【0003】
例えば、特許文献1には、所定範囲よりも拡がった紙器のサイドフラップを移送方向へ折込むことができる紙器のサイドフラップ折込み方法及びその装置について開示されている。
【0004】
特許文献1に開示された紙器のサイドフラップ折込み装置においては、ほぼ水平に設置されたコンベアには、少なくとも天面側にフラップ付きの開口部を有するとともに当該開口部が開口した状態に立体化された紙器を、開口部が一側方へ面するように支持する支持片が所定間隔に設けられ、コンベアの移送方向の途中には、当該コンベアで移送中の紙器と干渉しない状態に、開口部における移送方向後方側の辺部に形成され、かつ開口部の外側方向へ拡げられた(倒された)サイドフラップを起立方向へ変位させる姿勢矯正手段が設けられ、コンベアの側方には、姿勢矯正手段によって起立方向へ変位されたサイドフラップを、開口部の内側へ倒すべく移送方向へ回動するタッカーが設けられていることを特徴とするものである。
【0005】
また、特許文献2には、包装機械における段ボール箱のフラップ開放装置について開示されている。特許文献2記載の包装機械における段ボール箱のフラップ開放装置は、フレーム構造体、フレーム構造体下方を水平に走行するコンベア、フレーム構造体の上方中央部に固定される第1のシリンダ、第1のシリンダのシリンダ棒に固定されかつこれにより垂直方向上下に摺動されるハンガーヘッド、第1のシリンダに隣接してフレーム構造体に上方に固定されかつ先端にハンガーヘッドと係合されるフックをもつシリンダ棒を有している第2のシリンダ、ハンガーヘッドよりシャフトを介して懸架される固定板、固定板の上方で前記シャフトに沿って垂直上下に摺動されるスライドベース、スライドベース上に固定され、固定板に関してスライドベースを上下に駆動する第3のシリンダ、固定板とスライドベースに間接接合され第3のシリンダの駆動に基づいて縦方向又は横方向に開閉し得る2対のレバー、及びフレーム構造体上部に固定されかつフラップ押え込み棒を垂直方向上下に摺動する第4のシリンダを備えるものである。
【0006】
また、特許文献3には、ダンボール箱のフラップ開放装置について開示されている。特許文献3記載のフラップ開放装置においては、ダンボール箱の送路に沿って設けた機枠のフラップ開放位置に、上記送路の一部を構成する無端のチェーンコンベアを挟んで、該コンベアによって間欠的に送給されるダンボール箱を挟持または解放するストッパを設けると共に、機枠上にシリンダによってそれぞれ独立に昇降せしめられるタッカーベース及びガイドベースを設け、上記タッカーベースに、互いに噛合する2つの歯車の回転軸に上端をそれぞれ固着され、歯車の回動により下端の押圧部が送路の方向に開閉する前後一対の内フラップタッカーと、同様に噛合する2つの歯車の回転軸に上端を固着され、その歯車の回動により下端の押圧部が送路と直交する方向に開閉する左右一対の外フラップタッカーとを垂設し、上記2組の歯車にそれらを往復回動せしめるシリンダをそれぞれ連結し、ガイドベースに、上記2組のフラップタッカーにより拡開された内フラップ及び外フラップを押し下げて、それらをダンボール箱の外側面に沿って折り込むフラップガイドを垂設したものである。
【0007】
さらに、特許文献4には、ボール箱開閉装置について開示されている。特許文献4記載のボール箱開閉装置においては、ボール箱を4本のフィンガー(Fig4参照)によりフラップを垂直に起立させ、吸着カップによりボール箱のフラップを起立状態に維持させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−278411号公報
【特許文献2】実開昭57−202904号公報
【特許文献3】実開昭56−024608号公報
【特許文献4】米国特許5558614明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、近年、一般的に近年地球資源の有効活用のため、リサイクル活動が活発である。上記の紙器等にもリサイクルのニーズが求められており、紙器、特に紙器の一種であるダンボール箱においても、リサイクルを行うことができるように求められている。
【0010】
一般的にダンボール箱は、大量の商品を包装および運搬する場合に多く使用されている。ダンボール箱は、梱包した商品への衝撃吸収および汚れ防止等に有効であり、多くの流通経路で使用されている。
【0011】
このように、紙器、例えば、ダンボール箱等のリサイクル時には、箱の蓋を開放させて商品を再度投入する必要があり、箱の蓋を開放させる蓋開放装置が必要となる。特許文献1〜特許文献4記載の技術は、リサイクル時の箱に適用しても適切に蓋を開放させることができない。例えば、リサイクル時の箱は、汚れおよび折れ曲がり等がある。したがって、特許文献1〜特許文献4記載の技術を適用しても、折れ曲がり等の影響により意図する折り目部分以外の部分で変形してしまい、スムーズに蓋を解放させることができないという問題が生じる。
【0012】
さらに、新品の箱においては、折り目が、各4片および側壁の間の箱の内側にあるものの、外側には折り目がなく、各4片を外側に折り曲げようとすると、意図する折り目部分以外の部分で変形が生じてしまい、スムーズに蓋を解放させることができないという問題も生じる。
【0013】
また、ダンボール箱の表面に汚れが付着することもあり、吸着カップ等の吸引装置のみを用いても適切に吸着できない場合がある。そのため、リサイクル時には、手作業により箱の開放作業を行うことが多々行われているが、手作業では、自動化の商品投入装置に対して、安定して供給することができない。
【0014】
本発明の目的は、箱の蓋を確実に開放させることができる箱の蓋開放装置を提供することである。
本発明の他の目的は、新品のダンボール箱およびリサイクルのダンボール箱の蓋を確実に開放させることができる箱の蓋開放装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
(1)
本発明に係る箱の蓋開放装置は、側壁を有する箱の各側壁から延在して設けられた箱の蓋となる各4片を箱の外側に位置させる箱の蓋開放装置であって、各4片および側壁の間で箱の内側にある折り目近傍を側壁の外側から支持する支持部材と、箱の各4片を係止しつつ、各4片を少なくとも箱の直立姿勢から外側に移動させるフラップ開口手段と、を含むものである。
【0016】
本発明に係る箱の蓋開放装置においては、支持部材により各4片および側壁の間で箱の内側にある折り目近傍が側壁の外側から支持され、フラップ開口手段により箱の各4片が係止されつつ、各4片が少なくとも箱の直立姿勢(箱の側壁に沿って起立した姿勢)から外側に移動される。
【0017】
この場合、箱の蓋部を外側に確実に開放することができる。したがって、後工程において、箱の内部に商品等を確実に収納させることができる。また、箱がリサイクルされているものでも、新品のものであっても、支持部材が側壁の外側から折り目の近傍を確実に支持するので、箱の蓋となる各4片を容易で確実に箱の外側に折ることができる。
【0018】
(2)
フラップ開口手段は、箱の蓋となる各4片に個々に応じた爪を有する4本の棒状部材と、4本の棒状部材の開度を調整する開度駆動部と、開度駆動部および4本の棒状部材を鉛直上下方向に移動させる移動部とを含んでもよい。
【0019】
この場合、4本の棒状部材により箱の各4片を係止することができ、移動部により4本の棒状部材を鉛直上方向に移動させつつ、開度駆動部により4本の棒状部材の開度を調整することにより、箱の各4片を箱の内側から鉛直姿勢に移動させることができる。さらに、支持部材および移動部により4本の棒状部材を鉛直下方向に移動させることにより箱の各4片を確実に外側へ折ることができる。
【0020】
(3)
フラップ開口手段は、制御部をさらに備え、制御部は、箱の蓋となる各4片が内側に折り込まれた状態において、4本の棒状部材を各4片の間に形成された空間内に差込むよう鉛直下方向に移動するよう移動部に指示し、移動部により4本の棒状部材が空間内に差込まれた際に、4本の棒状部材の開度を大きくするように開度駆動部に指示し、4本の棒状部材により箱の蓋となる各4片が係止された場合に、4本の棒状部材を鉛直上方向に移動するよう移動部に指示してもよい。
【0021】
この場合、制御部は、箱の蓋となる各4片が内側に折り込まれた状態において、4本の棒状部材を各4片の間に形成された空間内に差込むよう鉛直下方向に移動するよう移動部に指示し、移動部により4本の棒状部材が空間内に差込まれた際に、4本の棒状部材の開度を大きくするように開度駆動部に指示し、4本の棒状部材により箱の蓋となる各4片が係止された場合に、4本の棒状部材を鉛直上方向に移動するよう移動部に指示する。
その結果、箱の蓋となる各4片が箱の内側に折り込まれた状態、例えば、箱の蓋が卍状に閉じられた場合であっても、確実に箱の蓋となる各4片を直立姿勢にすることができる。
【0022】
(4)
制御部は、4本の棒状部材により箱の蓋の各4片を直立姿勢から外側に移動させる際に、開度調整部に4本の棒状部材の開度をさらに開かせた後、移動部に4本の棒状部材を鉛直下方向に移動させるよう制御してもよい。
【0023】
この場合、制御部は、4本の棒状部材により箱の蓋の各4片を直立姿勢から外側に移動させる際に、開度調整部に4本の棒状部材の開度をさらに開かせるので、箱の蓋の各4片を直立姿勢から外側に開放することができ、その後、さらに移動部により鉛直下方向に各4片が押されるよう制御されるので、箱の蓋となる各4片を確実に外側に折ることができる。
【0024】
(5)
制御部は、4本の棒状部材により箱の蓋の各4片を箱の内側から直立姿勢を経由して外側に移動させる際に、開度調整部にさらに4本の棒状部材の開度を大きくするとともに、移動部に4本の棒状部材を鉛直下方向に移動させるよう制御してもよい。
【0025】
この場合、制御部は、4本の棒状部材により箱の蓋の各4片を箱の内側から直立姿勢を経由して外側に移動させる際に、開度調整部にさらに4本の棒状部材の開度を大きくするとともに、移動部に4本の棒状部材を鉛直下方向に移動させるよう制御するので、箱の蓋となる各4片を円滑に外側に折ることができる。
【0026】
(6)
4本の棒状部材は、爪に各4片の内側表面を滑らかに保持する滑り機構を備えてもよい。
【0027】
この場合、4本の個々の棒状部材の爪に滑り機構が設けられているので、箱が後工程に排出される際に、箱の蓋となる各4片を外側に開いた状態を維持させることができる。すなわち、箱が後工程に排出される際に、滑り機構により箱の各4片の内側表面を傷つけることなく押し続けて、箱の各4片が外側に折られた状態を維持することができる。したがって、吸引装置等を利用しないので、消費電力を下げることができ、消音化および低コスト化を図ることができる。ここで、滑り機構とは、平面的な機構であってもよく、ローラ等の回転体であってもよい。
【0028】
(7)
支持部材は、箱の外側から各4片の折り目部近傍を押圧してもよい。
【0029】
この場合、支持部材は、箱の外側から各4片の折り目近傍を押圧するので、箱の折り目近傍が内側に圧迫され、箱の蓋の各4片を折り曲げ易くなる。すなわち、箱が外側に膨らむ変形状態を防止することができる。
【0030】
(8)
支持部材は、4本の棒状部材により係止される各4片の各鉛直線方向の折り目近傍を支持してもよい。
【0031】
この場合、支持部材は、4本の棒状部材により係止される各4片の各鉛直線方向の折り目近傍を支持するので、4本の棒状部材により係止され、力が付加される各4片の力点を確実に支持できる支点を形成することができる。
【0032】
(9)
支持部材は、前工程から箱が搬入される搬入方向および箱が後工程に排出される排出方向を阻害しないよう移動可能に設けられてもよい。
【0033】
この場合、支持部材は、前工程から箱が搬入される搬入方向および箱が後工程に排出される排出方向を阻害しないよう移動可能に設けられているので、箱を円滑に前工程から後工程に送ることができる。
【0034】
(10)
支持部材は、側壁の折り目近傍を外側から其々支持する4個の支持体と、4個の支持体のうち少なくとも1個の支持体の一端を保持しつつ回転させて、箱を水平方向に沿った搬入および排出の少なくとも一方を可能にする回転装置とを含んでもよい。
【0035】
この場合、側壁の折り目近傍を外側から其々支持する4個の支持体により折り目近傍を確実に保持することができるとともに、少なくとも1個の支持体の一端側を保持しつつ回転させる回転装置により箱の搬入および排出の少なくとも一方を阻害することなく、箱の搬入または排出を確実に行うことができる。
【0036】
(11)
支持部材は、箱の折り目近傍を4方向から其々支持する4個の支持体と、4個の支持体のうち少なくとも1個の支持体を水平移動させて、箱を水平方向に沿った搬入および排出の少なくとも一方を可能にする伸縮装置とを含んでもよい。
【0037】
この場合、側壁の折り目近傍を外側から其々支持する4個の支持体により折り目近傍を確実に保持することができるとともに、少なくとも1個の支持体を水平移動させる伸縮装置により箱の搬入および排出を阻害することなく、箱の搬入または排出を確実に行うことができる。
【0038】
(12)
フラップ開口手段は、箱の蓋となる各4片に個々に応じた吸着装置からなってもよい。
【0039】
この場合、フラップ開口手段は、箱の蓋となる各4片に個々に応じた吸着装置からなるので、新品の箱の蓋部を外側に確実に開放することができる。したがって、後工程において、箱の内部に商品等を確実に収納させることができる。また、箱が新品であれば、片を確実に吸着し、支持部材が側壁の外側から折り目の近傍を確実に支持するので、箱の蓋となる各4片を容易で確実に箱の外側に折ることができる。
【0040】
(13)
箱は、ダンボール箱からなってもよい。
【0041】
この場合、ダンボール箱の蓋となる4片を確実に側壁の外側に位置させることができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明によれば、箱の蓋部を外側に確実に開放することができる。したがって、後工程において、箱の内部に商品等を確実に収納させることができる。また、箱がリサイクルされているものでも、新品のものであっても、支持部材が側壁の外側から折り目の近傍を確実に支持するので、箱の蓋となる各4片を容易に箱の外側に折ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】ダンボール箱の開放を説明するための模式的斜視図
【図2】ダンボール箱の開放を説明するための模式的斜視図
【図3】ダンボール箱の開放を説明するための模式的斜視図
【図4】本実施の形態に係るダンボール箱の蓋開放装置の一例を示す模式的外観図
【図5】蓋開放装置の構造の一例を示す模式的ブロック図
【図6】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図7】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図8】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図9】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図10】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図11】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図12】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図13】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図14】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図15】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図16】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図17】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図18】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図19】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図20】蓋開放装置の動作を説明するための模式図
【図21】図14に示した滑り機構の他の実施例を示す模式的斜視図
【図22】図20の工程の他の例を示す模式的断面図
【図23】図4から図19で示した支持体の他の例を示す模式図
【図24】図4から図19で示した支持体の他の例を示す模式図
【図25】図7に示したダンボール箱に対する支持体の配置の他の例を示す模式的平面図
【図26】ダンボール箱の片の折り目を説明するための模式的説明図
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、本発明に係る実施の形態について図面を用いて説明する。本実施の形態においては、箱の蓋開放装置の箱としてダンボール箱を例示して説明を行う。また、ダンボール箱の蓋部分について説明を行うが、これに限定されず、他の紙製からなる箱の蓋部分、箱の底部分およびダンボール箱の底部分にも適用することが可能である。
【0045】
(一実施の形態)
まず、図を用いて本発明に係る箱の蓋開放について説明を行う。図1から図3は、ダンボール箱900の開放を説明するための模式的斜視図である。
【0046】
図1に示すように、ダンボール箱900は、側壁905,906,907,908から形成され、側壁905の上に片901が形成され、側壁906の上に片902が形成され、側壁907の上に片903が形成され、側壁908の上に片904が形成される。
片901は側壁905の内側(側壁905,〜,側壁908に囲まれた領域側)に位置し、片902は側壁906の内側に位置し、片903は側壁907の内側に位置し、片904は側壁908の内側に位置する。
【0047】
このように、図1に示すダンボール箱900は、蓋が閉じられた状態である。以下、本実施の形態では、片901,〜,片904が内側に折られた状態を蓋が閉じられた、または内側にある状態と呼ぶ。また、図2に示すダンボール箱900は、片901,片902,片903,片904が順に互いに一部ずつが折り重なった状態を示す。同様に、図2のダンボール箱900の状態を蓋が卍状で閉じられた状態と呼ぶ。
【0048】
一方、図3に示すように、ダンボール箱900の片901が側壁905の外側(側壁905,〜,側壁908に囲まれていない領域側)に位置し、片902が側壁906の外側に位置し、片903が側壁907の外側に位置し、片904が側壁908の外側に位置する。このように、図3に示すダンボール箱900は、蓋が開放された状態である。すなわち、図3のダンボール箱900の状態を蓋が開放された状態、外側に位置する状態と呼ぶ。
【0049】
このように、本実施の形態におけるダンボール箱900の蓋開放装置は、図1または図2に示すダンボール箱900の蓋を閉じられた状態から図3に示すように、蓋が開放された状態にする装置である。
【0050】
図4は、本実施の形態に係るダンボール箱900の蓋開放装置100の一例を示す模式的外観図である。
【0051】
図4に示すように、蓋開放装置100は、主に支持装置200、爪駆動装置500および搬送機構601,602を含む。
【0052】
支持装置200は、ダンボール箱900の側壁905,〜,側壁908と片901,〜,片904との間の折り目近傍の側壁905,〜,側壁908を支持するものである。支持装置200は、支持体251,252,253,254、伸縮装置261およびモータ262を含み、支持体251は伸縮装置261に取り付けられ、支持体252はモータ262に取り付けられている。
【0053】
また、爪駆動装置500は、先端に爪形状を含む4本の棒状部材501,502,503,504、棒状部材501,502,503,504の開度調整装置505および移動装置506を含む。
【0054】
図4に示すように、本実施の形態においては、多数の回転ローラからなる搬送機構601によりダンボール箱900が前工程から矢印Xの方向に搬入され、多数の回転ローラからなる搬送機構602によりダンボール箱900が後工程に対して矢印Yの方向に排出される。
【0055】
続いて、図5は、蓋開放装置100の構造の一例を示す模式的ブロック図である。
【0056】
蓋開放装置100においては、制御部301、記録部302、垂直方向調整部305、開度調整駆動部306、第1搬送駆動部310、第2搬送駆動部320、回転支持体移動部330および伸縮支持体移動部331を含む。
【0057】
制御部301は、記録部302に記録された指示に基づいて、垂直方向調整部305、開度調整駆動部306、第1搬送駆動部310、第2搬送駆動部320、回転支持体移動部330および伸縮支持体移動部331に指示を与える。
【0058】
垂直方向調整部305は制御部301からの指示により爪駆動装置500の移動装置506の動作を駆動し、開度調整駆動部306は制御部301からの指示により爪駆動装置500の開度調整装置505の動作を駆動する。また、第1搬送駆動部310は制御部301からの指示により搬送機構601の回転ローラを駆動し、第2搬送駆動部320は制御部301からの指示により搬送機構602の回転ローラを駆動する。
【0059】
また、回転支持体移動部330は制御部301からの指示によりモータ262の動作を駆動し、伸縮支持体移動部331は制御部301からの指示により伸縮装置261の動作を駆動する。
【0060】
次に、図6から図14を用いて蓋開放装置100の動作について説明する。図6から図14は、蓋開放装置100の動作を説明するための模式図である。
【0061】
図6に示すように、ダンボール箱900が搬送機構601から搬送機構602に搬入された場合、ダンボール箱900の側壁907の折り目近傍が支持体253に接触し、側壁908の折り目近傍が支持体254に接触する。ここで、支持体253および支持体254は固定された状態とする。
【0062】
また、モータ262が矢印P1の方向に回転し、支持体252が側壁906の折り目近傍に接触され、伸縮装置261が支持体251を矢印−Y1の方向に伸縮させることにより、支持体251が側壁905の折り目近傍に接触される。
すなわち、蓋開放装置100においては、図4の矢印Xの方向にダンボール箱900を搬入できるように設けられており、ダンボール箱900が搬入されてから搬入方向を阻害する支持体251がダンボール箱900の側壁905の折り目近傍を支持する。
【0063】
また、図7の平面も式図に示すように、ダンボール箱900の各側壁905,〜,908が支持体251,252,253,254により支持された状態となる。
【0064】
続いて、図6に示すように、爪駆動装置500の移動装置506により爪駆動装置500の4本の棒状部材501,502,503,504が矢印V1の方向(鉛直下方向)で片901,〜,片904の各端面により形成された空間内に移動される。
【0065】
次いで、図8に示すように、爪駆動装置500の開度調整装置505により4本の棒状部材501,502,503,504の開度が開かれ、移動装置506により爪駆動装置500の4本の棒状部材501,502,503,504が矢印−V1の方向(鉛直上方向)に移動される。この場合、4本の棒状部材501,502,503,504の爪がダンボール箱900の片901,〜,片904をひっかけ、片901,〜,片904の姿勢が内側から鉛直姿勢に近づくように移動される。
【0066】
また、図9に示すように、4本の棒状部材501,502,503,504の爪がダンボール箱900の片901,〜,片904の中央近傍を引掛け、当該片901,〜,片904の引掛け位置の延長線上に支持体251,〜,支持体254が配設される。この配置の詳細について説明する。
【0067】
具体的に、図10に示すように、ダンボール箱900は、ハニカム構造HMからなるため、鉛直方向に沿って変形しやすい。
例えば、片901に対して棒状部材501が点P501に力を付加した場合、片901の端部が破線901Mのように変形する。この場合、ダンボール箱900の側壁905においても、破線906Mのように変形する。仮に、側壁905および片901が破線905Mおよび破線901Mのように膨らむ方向に変形した場合、片901を外側(側壁905,〜,側壁908に囲まれた領域の外側)に折ることが困難となる。
【0068】
そこで、本発明に係るダンボール箱の蓋開放装置100においては、側壁905において片901と側壁905との間の折り目の近傍の点P905に支持体251により外側から内側に力を付加する、または支持体251により外側に変形する力を防止するものである。
【0069】
なお、上記の点P501は、片901の中央部に位置するよう記載しているが、これに限定されず、片901を折り曲げることができる位置であればよい。また、点P501と点P905の関係は、鉛直線上に存在することが最もよいが、点P905を2箇所に設けて、点P501を頂点とした二等辺三角形の各点を構成するようにしてもよい。
【0070】
続いて、図11に示すように、4本の棒状部材501,502,503,504により片901,〜,片904の内側を支持しつつ、移動装置506により4本の棒状部材501,502,503,504が矢印V1の方向(鉛直下方向)に移動される。それにより、片901,〜,片904が確実にダンボール箱900の外側に位置するように変形される。
【0071】
次に、図12および図13に示すように、片901,〜,片904が水平面に沿った状態となるように、移動装置506により4本の棒状部材501,502,503,504が矢印−V1の方向(鉛直上方向)にわずかに移動される。なお、移動装置506を用いず、開度調整装置505により4本の棒状部材501,502,503,504の開度を大きくし、片901,〜,片904が水平面に沿った状態となるようにしてもよい。
これは、片901,〜,片904を水平面以上に折り曲げることにより折り戻りを考慮したものである。そして、図13に示すように、モータ262により支持体252が矢印−P1の方向に回転され、搬送機構602によりダンボール箱900が矢印Yの方向に排出される。
【0072】
この場合、図14に示すように、ダンボール箱900の片901,〜,片904が鉛直(起立)姿勢に戻らないように、4本の棒状部材501,502,503,504の滑り機構が片901,〜,片904の内側を押し続ける。例えば、棒状部材502の爪部近傍に滑り機構502aが設けられる。この滑り機構502aは、平面を有する形状からなり、片902および片904を水平面に沿った状態で後工程に送る効果を奏する。また、図示していないが、棒状部材501,503,504にも同様の滑り機構が設けられている。
【0073】
次いで、図15から図20を用いて、4本の棒状部材501,502,503,504により片901,〜,片904がダンボール箱900の内側から外側に位置するまでの工程について詳細に説明を行う。なお、図15から図20においては、片902,904の状態について説明を行うが、片901,903についても同様の状態でダンボール箱900の内側から外側に位置される。
【0074】
図15から図20は、ダンボール箱900の断面を示す模式的工程図である。
【0075】
まず、図15に示すように、ダンボール箱900の蓋が閉じられた状態において、片902および片904の間の空間内に、棒状部材502,504が矢印V1の方向に移動される。この場合、側壁906における側壁906と片902との折り目近傍に支持体252が配置され、側壁908における側壁908と片904との折り目近傍に支持体254が配置される。
【0076】
次に、図16に示すように、片902および片904の間の空間内に移動された棒状部材502,504が開度調整装置505により矢印R1の方向に開かれる。
【0077】
そして、図17に示すように、開度調整装置505により棒状部材502,504が矢印R1の方向にさらに開きつつ、移動装置506により矢印−V1の方向(鉛直上方向)に移動される。それにより、片902,904が、閉じられた状態から起立し始める。
【0078】
続いて、図18に示すように、開度調整装置505により棒状部材502,504が矢印R1の方向にさらに開きつつ、移動装置506により矢印−V1の方向(鉛直上方向)に移動される。それにより、片902,904が、鉛直状態になる。この場合、移動装置506は、矢印−V1の方向(鉛直上方向)の移動を停止する。
【0079】
次いで、図19に示すように、開度調整装置505により棒状部材502,504が矢印R1の方向にさらに開かれることにより、片902,904が鉛直(起立)状態から外側に折られ始める。この場合、移動装置506により棒状部材502,504が矢印V1の方向(鉛直下方向)に移動され、片902,904の内側表面を下方向に押し始める。
また、図19に示すように、支持体252,254により側壁906,908の変形が防止されるので、片902,904は、容易に内側から外側に位置するよう折り曲げることができる。
【0080】
最後に、図20に示すように、開度調整装置505は、矢印R1の方向の開き動作を停止するとともに、移動装置506により棒状部材502,504が矢印V1の方向(鉛直下方向)に移動する。それにより、片902,904が水平状態となる。
【0081】
(他の実施例)
続いて、図21は、図14に示した滑り機構502aの他の実施例を示す模式的斜視図である。
【0082】
図21に示すように、棒状部材501,〜,504の爪部近傍に、ローラからなる滑り機構502bを設けてもよい。なお、図示していないが、棒状部材501,503,504の爪部近傍にローラからなる滑り機構を設けている。この場合、片901,〜,片904を傷つけることなく、片901,〜,片904を水平状態に維持し、蓋が開放された状態のダンボール箱900を後工程に排出することができる。
【0083】
(さらに他の実施例)
次に、図22は、図20の工程の他の例を示す模式的断面図である。
【0084】
図22に示すように、開度調整装置505が、矢印R1の方向の開き動作を継続しつつ、移動装置506により棒状部材502,504が矢印V1の方向(鉛直下方向)に移動してもよい。この場合、片902,904の端部側(先端側)を鉛直下方向に押すことができるので、小さな力で片902,904を折り曲げることができる。
【0085】
(さらに他の例)
次に、図23および図24は、図4から図19で示した支持体251,〜,254の他の例を示す模式図である。
【0086】
図23および図24に示すように、支持体251,〜,254は、テーパ形状を有する支持体251aであってもよく、3個の突出部を有する支持体252bであってもよく、1個の突出部を有する支持体253cであってもよく、楕円部を有する支持体254dであってもよい。なお、支持体251a,252b,253c,254dは、個々に異なる形状を示しているが、これに限定されず、全ての支持体がテーパ形状を有してもよく、全ての支持体が1個の突出部を有してもよく、全ての支持体が楕円部を有してもよく、全ての支持体が他の任意の突出形状を有してもよい。
【0087】
この場合、図24に示すように、ダンボール箱900の側壁905,〜,908を内側に押圧するので、ダンボール箱900の片901,〜,904を内側から外側に位置させることが容易となる。すなわち、図10に示した側壁905の変形(破線905M)を積極的に防止するとともに、片901,〜,904を折り曲げやすくし、ダンボール箱900を確実に保持することができる。
【0088】
(さらに他の例)
図25は、図7に示したダンボール箱900に対する支持体251,252,253,254の配置の他の例を示す模式的平面図である。
【0089】
図25に示すように、支持体251,252,253,254は、ダンボール箱900の側壁905,〜,908との隙間を設けずに配設させてもよい。この場合、ダンボール箱900の側壁905,〜,908の変形(例えば、図10の破線905M)を積極的に防止するとともに、ダンボール箱900を確実に保持することができる。
【0090】
(さらに他の例)
図26は、折り目を説明するための模式的説明図である。
【0091】
図26に示すように、片904は、ダンボール箱900において直立姿勢にある。この新品のダンボール箱900においては、片904および側壁908の間の内側に折り目D904が設けられている。この折り目D904と同様に、図示していないが、片901および側壁905の間の内側に折り目D901が設けられ、片902および側壁906の間の内側に折り目D902が設けられ、片903および側壁907の間の内側に折り目D903が設けられている。
したがって、片904を矢印R3の方向(内側)に折り曲げることは、容易であるが、矢印R4の方向(外側)に折り曲げることは、困難である。そこで、本発明においては、支持体251,〜,支持体254を設けることにより、容易に片901,〜,片904を外側に折り曲げることができる。
【0092】
また、図26に示すように、爪駆動装置500の代わりに、吸引装置VC01を各片901,〜,片904に設けて矢印R4の方向(外側)に折り曲げてもよく、引掛け装置FUCK1を各片901,〜,片904に設けて矢印R4の方向(外側)に折り曲げてもよい。
【0093】
なお、蓋開放装置100の構造上のスペースを大きく取れるのであれば、支持体251,〜,254を鉛直下方向から鉛直上方向に移動させる構造をとってもよく、この場合、伸縮装置261を用いず、搬送機構602の回転ローラの間から鉛直上方向に支持体251を突出させる構造をとることができ、また、モータ262を90度回転させた状態で配置させ、支持体252の一端側(最も移動する端部)を鉛直下方向から水平方向に回転させるように構成してもよい。
【0094】
以上のように、蓋開放装置100によれば、ダンボール箱900の蓋部(片901,〜,片904)を外側に確実に開放することができる。したがって、後工程において、ダンボール箱900の内部に商品等を確実に収納させることができる。
また、ダンボール箱900がリサイクルされているものでも、新品のものであっても、支持体251,〜,254が側壁905,〜,側壁908および片901,〜,片904の間の折り目D904の近傍をダンボール箱900の側壁905,〜,側壁908の外側から確実に支持するので、ダンボール箱900の蓋となる各4片901,〜,片904を容易にダンボール箱900の外側に折ることができる。
【0095】
本発明においては、ダンボール箱900が箱に相当し、側壁905,906,907,908が側壁に相当し、片901,902,903,904が蓋となる各4片に相当し、側壁905,906,907,908に囲まれた領域から外側が、箱の内側から外側に相当し、蓋開放装置100が蓋開放装置に相当し、支持体251,252,253,254が支持部材に相当し、爪駆動装置500、吸引装置VC01、引掛け装置FUCK1がフラップ開口手段に相当し、吸引装置VC01が吸着装置に相当し、4本の棒状部材501,502,503,504が4本の棒状部材に相当し、開度調整装置505が開度駆動部に相当し、移動装置506が移動部に相当し、制御部301が制御部に相当し、矢印R1の方向が4本の棒状部材の開度を大きくする方向に相当し、滑り機構502a,502bが滑り機構に相当し、矢印Xの方向が搬入方向に相当し、矢印Yの方向が排出方向に相当し、モータ262が回転装置に相当し、伸縮装置261が伸縮装置に相当する。
【0096】
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
【符号の説明】
【0097】
100 蓋開放装置100
200 支持装置
251,252,253,254 支持体
261 伸縮装置
262 モータ
301 制御部
302 記録部
500 爪駆動装置
501,502,503,504 棒状部材
505 開度調整装置
506 移動装置
601,602 搬送機構
900 ダンボール箱
901,902,903,904 片
905,906,907,908 側壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
側壁を有する箱の各側壁から延在して設けられた箱の蓋となる各4片を箱の外側に位置させる箱の蓋開放装置であって、
前記各4片および前記側壁の間で前記箱の内側にある折り目近傍を前記側壁の外側から支持する支持部材と、
前記箱の各4片を係止しつつ、前記各4片を少なくとも前記箱の直立姿勢から前記外側に移動させるフラップ開口手段と、を含むことを特徴とする箱の蓋開放装置。
【請求項2】
前記フラップ開口手段は、
前記箱の蓋となる各4片に個々に応じた爪を有する4本の棒状部材と、
前記4本の棒状部材の開度を調整する開度駆動部と、
前記開度駆動部および前記4本の棒状部材を鉛直上下方向に移動させる移動部とを含むことを特徴とする請求項1記載の箱の蓋開放装置。
【請求項3】
前記フラップ開口手段は、制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記箱の蓋となる各4片が内側に折り込まれた状態において、前記4本の棒状部材を前記各4片の間に形成された空間内に差込むよう鉛直下方向に移動するよう前記移動部に指示し、
前記移動部により前記4本の棒状部材が前記空間内に差込まれた際に、前記4本の棒状部材の開度を大きくするように開度駆動部に指示し、
前記4本の棒状部材により前記箱の蓋となる各4片が係止された場合に、前記4本の棒状部材を鉛直上方向に移動するよう前記移動部に指示することを特徴とする請求項2記載の箱の蓋開放装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記4本の棒状部材により前記箱の蓋の各4片を前記直立姿勢から前記外側に移動させる際に、前記開度調整部に前記4本の棒状部材の開度をさらに開かせた後、前記移動部に前記4本の棒状部材を鉛直下方向に移動させるよう制御することを特徴とする請求項3記載の箱の蓋開放装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記4本の棒状部材により前記箱の各4片を前記箱の内側から直立姿勢を経由して前記外側に移動させる際に、前記開度調整部にさらに前記4本の棒状部材の開度を大きくするとともに、前記移動部に前記4本の棒状部材を鉛直下方向に移動させるよう制御することを特徴とする請求項3記載の箱の蓋開放装置。
【請求項6】
前記4本の棒状部材は、前記爪に前記各4片の内側表面を滑らかに保持する滑り機構を備えたことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の箱の蓋開放装置。
【請求項7】
前記支持部材は、前記箱の側壁の外側から各4片の折り目部近傍を押圧することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の箱の蓋開放装置。
【請求項8】
前記支持部材は、前記4本の棒状部材により係止される各4片の各鉛直線方向の折り目近傍を支持することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の箱の蓋開放装置。
【請求項9】
前記支持部材は、前工程から前記箱が搬入される搬入方向および前記箱が後工程に排出される排出方向を阻害しないよう移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の箱の蓋開放装置。
【請求項10】
前記支持部材は、
前記側壁の前記折り目近傍を外側から其々支持する4個の支持体と、
前記4個の支持体のうち少なくとも1個の支持体の一端を保持しつつ回転させて、前記箱を水平方向に沿った搬入および排出の少なくとも一方を可能にする回転装置と、を含むことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の箱の蓋開放装置。
【請求項11】
前記支持部材は、
前記側壁の前記折り目近傍を外側から其々支持する4個の支持体と、
前記4個の支持体のうち少なくとも1個の支持体を水平移動させて、前記箱を水平方向に沿った搬入および排出の少なくとも一方を排出可能にする伸縮装置と、を含むことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の箱の蓋開放装置。
【請求項12】
フラップ開口手段は、前記箱の蓋となる各4片に個々に応じた吸着装置からなることを特徴とする請求項1記載の箱の蓋開放装置。
【請求項13】
前記箱は、ダンボール箱からなることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の箱の蓋開放装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2010−274928(P2010−274928A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−126248(P2009−126248)
【出願日】平成21年5月26日(2009.5.26)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】