説明

簡単に摂取できる副食の調理法。

【課題】 一人暮らしの場合など,料理をするのが,億劫になったり,体調不良時に作りたいと思っても,多くの食材を無駄にすることが多い。発明者はそこでペットのドライフーズのように安直に摂れしかも栄養分は全部入っているものがあれば良いと考え1日目標30品目と基礎食品が摂取出来見た目も良く見えるものをとこれを発明した。
【解決手段】 一部食材を除き野菜等をみじん切りとし,その他の食材をフードプロセッサーにかけみじん状とし,それを型に入れオーブンで焼く。それをパッケージにして使用者はパッケージを破り中のものを出して食べる。(温めると尚可)。これにより,色々の食材を同時に食べられる。栄養も必要量は全部入っている。味も良く又,舌ざわりも良く,一人暮らし,又は非常時にはぴったりの副食を提供する。
一部食材を残したのは色どり,食感を持たせるために行った。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は簡単に摂取できる副食の調理法に関する。
【背景技術】
【0002】
一人暮らし等では,自分の食事を作ることが億劫となり,作るべくして買い込んだ多くの材料,特に野菜を無駄にすることが多い。
そこで,ペット等のドライフーズの様に安直に摂れ,しかも栄養分は全部入っているというような食材があれば便利である。
そこでパッケージを破って即ちに食べられる食事を作った。この他穀類(米・パン・麺),果物・牛乳を食すれば,1日に必要な量は確保できるものである。
【0003】
【特許文献1】 これに関する先行特許は全くない。
【非特許文献1】 色々と売り出されているが,この様なものは全く無い。
【発明の開示】

【発明の解決しようとする課題】
【0004】
本発明は,パッケージより取り出し,即食べられて,3食で一日分の栄養素が全部入っている副食の調理法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は一部食材を除き,その他の食材をフードプロセッサーにかけ,それをベースとし,型に入れオーブンで20分から30分加熱して焼き,それをパックに密封する簡単に摂取できる調理法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の効果は,パッケージを破って簡単に食事が摂れることが第1である。
【0007】
又,味も良く,一日の栄養を簡単に摂れるものである。これは発明者が栄養について良く知って作っているからである。又,冷凍食や脱水して保存食ともなる。
【発明と実施するための最良の形態】
【0008】
発明を実施する実施例を3つ説明する。
【実施例1】
まず和食の鯵の香り焼きを説明する。
第1工程で鯵を3枚に下ろす。第2工程で人参・カボチャを15cm位に切る。第3工程として本しめじは小房に分け,椎茸は幅0.5cmから0.7cm位に切る。第4工程として竹の子を15cm幅になるように切る。第5工程として人参・カボチャ・インゲンをゆがく。人参の面取りをする場合は取った部分以降説明するものに混ぜる。第6工程としてジャガイモ・山イモ・ゴボウ・レンコン等の皮をむき水浸しアク抜きする。第7工程として第6工程で出来たものを適当な大きさに切る。第8工程としてキャベツは茹で固く水気を絞る。第9工程としておからは電子レンジで40秒〜1分かけ,水分を切る。
【0009】
第10工程として玉葱・古根を適当な大きさに切る。第11工程として,ヒジキは水に戻し水気を切る。第12工程としてとり小間切れに酒をふり,蒸す。これは電子レンジでも良い。第13工程として第7・8・10で切った野菜をフードプロセッサーにかけ,みじん状にし,おから・卵・調味料(片栗粉3gは別,サラダ油も)を加え更に大きなボールにて粘り合わせる。第14工程として13工程のものに,ヒジキ・トリ小間切れを混ぜ合わせる。
【0010】
第15工程としてスクエアー型15cmケーキ型(テフロン加工)にサラダ油を塗り14工程でできた1部を平らに広げる。16工程として15工程でできたての上に人参・竹の子・カボチャ・インゲン・しめじ・椎茸を並行に並べる。この際野菜には軽く片栗粉をつける。
第17工程として,16工程でできたものに,14工程でできたものの残りをのせ,空気部分のない様に平均にならす。第18工程として鯵を16工程でできたものに並べ香り山椒を全体にかける。(この時,人参カボチャの切口が見えるよう鯵の並べ方に気をつける。)この際色どりでインゲンの一部を飾りとしても良い。第19工程として家庭用オーブン(オーブンレンジ)で20分位焼き,鯵に程好い焼目がついた所でホイルをかぶせ更に10分焼く。第20工程として型から出し,人参・カボチャの切り口が見えるように3等分する。これで3食分ができる。
【0011】
3食分で,小鯵60グラム,竹の子(ゆで)20グラム,本しめじ15グラム,椎茸10グラム,細インゲン20グラム,カボチャ40グラム,ジャガイモ50グラム,山イモ40グラム,玉葱30グラム,キャベツ30グラム,ゴボウ20グラム,レンコン20グラム,古根7グラム,削り節3グラム,出し昆布3グラム,煮干3グラム,すりゴマ白5グラム,味噌10グラム,正油2.4グラム,酒10グラム,塩1グラム,砂糖8グラム,片栗粉15グラム,片栗粉3グラム,ヒジキ(長)5グラム,サラダ油3グラム,おから140グラム,卵60グラム,トリ小間切れ45グラム,を用いる。これで1食当り,エネルギー248キロカロリー,蛋白質16.7グラム,脂肪6.9グラム,炭水化物30.1グラム,塩分1.2グラム,食物繊維9.0グラムとなる。
【実施例2】
【0012】
次に中華料理の八宝菜について説明する。第1工程としてバナナエビの殼をむき背ワタを取る。エビは小さめのが平均に出来る。第2工程としてイカは皮をむき斜め包丁を入れ4cm幅に切り,それを1cm幅弱に切る。
第3工程としてキヌサヤはゆがいて横半分に切っておく。第4工程としてキヌサヤを除き,豚こま,エビ,イカ,コショウ,酒,ゴマ油,卵少々,塩,片栗粉の調味料を混ぜる。第5工程として人参,カボチャは15cm角型に入るように切り,茹でておく。第6工程として白菜は幅4cmにし2cm位の斜めはす切りにする。軽く茹で水気を絞っておく。第7工程として竹の子・椎茸を適当な大きさに切る。
第8工程としてジャガ芋・レンコン・山芋・ゴボウ・玉葱・にんにく・出し昆布を適当な大きさに切り,フードプロセッサーにかけみじん状にし,片栗粉・調味料・卵を加える(1部第12工程のものを使用する。)おからは水気を切ったものを粘り合わせる。
第9工程として木クラゲは水にもどし荒い千切りにする。
第10工程として,とり小間切れは酒をふり蒸す(電子レンジを使用)。
第11工程として,第8工程の材料にとり小間切れ,木クラゲを混ぜ合わせる。
【0013】
12工程としてスクケアー型15cmケーキ型(テフロン加工)にゴマ油を塗り11工程の材料半分位を平に広げる。第13工程として11工程のものに人参・竹の子・白菜・ヤングコーン・カボチャを平行に並べる。この時野菜に片栗粉を軽くつける。第14工程として13工程の上に残りの第11工程のものの材料を空気を抜きながら平らに広げる。
第15工程として14工程の上に片栗粉を少し振り掛け4工程の材料に椎茸・キヌサヤを混ぜ,15工程のものの上にエビが平均に飾るように広げる。その際,1部のキヌサヤは色どり用にとっておく。第16工程として,オーブンで25〜30分焼く。途中でキヌサヤの一部を飾る。
第17工程として型から出し人参等の切り口が見えるように3等分する。
【0014】
これに用いるバナナエビ(ムキエビ)は40グラム・イカは30グラム・豚小間切30グラム・(塩・コショウ・酒・ゴマ油・卵・片栗粉少々(下味用))・キヌサヤ20グラム・椎茸10グラム・人参40グラム・竹の子20グラム・白菜30グラム・ヤングコーン15グラム・カボチャ40グラムである。
ジャガ芋50グラム・山芋40グラム・レンコン20グラム・ゴボウ20グラム・玉葱20グラム・にんにく5グラム・すりゴマ5グラム・片栗粉15グラム・酒10グラム・オイスターソース8グラム・正油2.4グラム・砂糖2.5グラム・コショウ少々・出し昆布3グラム・塩1グラム・おから140グラム・卵60グラム・とり小間切20グラム・木クラゲ2グラムとゴマ油3グラムとなっている。
1食当りエネルギー243キロカロリー・たんぱく質16.2グラム・脂質7.2グラム・炭水化物28.6グラム・塩分1.1グラム・食物繊維8.4グラムとなっている。
【実施例3】
【0015】
洋食のミートローフについて説明する。
1日3食分で,第1工程として玉葱20グラムをみじん切りし,牛,豚挽肉・コーン・グリンピース・パン粉と卵少々,塩・コショウを入れ,粘りが出るよう混ぜておく。
第2工程として,タラ・サーモン切身は1cm幅に切っておく。第3工程として,ブロッコリー・カリフラワーを小房に分けゆがいておく。第4工程として人参を15cm角型に入るように切る。第5工程としてほうれん草をゆがいて3〜4cm幅に切り,水気を切る。第6工程としてエリンギは大きさにより縦に4〜6等分に切る。第7工程として椎茸は0.5cm幅に切る。第8工程としてキャベツは茹で固く水気を切る。
【0016】
第9工程としてジャガ芋・大和芋・レンコン・ゴボウを適当な大きさに切り,アク抜きをし第8工程のキャベツを入れ,フードプロセッサーでみじん切り状にする。
第10工程として9工程でできたものにおからを電子レンジにて,水分を切ったものと卵・片栗粉・調味料を入れフードプロセッサーにかけよく粘り混ぜる。
第11工程としてスクエア15cmケーキ型(テフロン加工)にバターを塗り,第10工程の材料の半分位を平に広げる。第12工程としては第2・3・4・5・6工程の材料に小麦粉をうすくつけ,11工程のものに平行に並べる。第12工程の材料の上に第10工程の材料の残りを平均に重ねる。又,小麦粉を全体にふる。第13工程として第1工程の材料を平均に広げる。第14工程として家庭用オーブンで20分焼き,焦げ目の程度によりホイルをかぶせ10分加熱する。
第15工程として型から出し,サーモン・人参等の切口が見えるよう3等分する。
【0017】
この実施例の材料は1日3食分 牛挽肉30グラム・豚挽肉30グラム・玉葱20グラム・ホールコーン10グラム・グリンピース10グラム・パン粉3グラム・塩・コショウ少々・タラ30グラム・サーモン30グラム・ブロッコリー30グラム・人参40グラム・カリフラワー20グラム・ほうれん草30グラム・エリンギ10グラム・生椎茸10グラム・ジャガ芋80グラム・大和芋(山芋)20グラム・玉葱30グラム・キャベツ30グラム・ゴボウ20グラム・レンコン20グラム・にんにく5グラム・すりゴマ5グラム・片栗粉15グラム・コンソメの素2.5グラム・生クリーム10グラム・正油2.4グラム・砂糖1グラム・塩1グラム・おから140グラム・卵60グラム・小麦粉6グラム・バター3グラム・コショウ少々である。
栄養としては,1食当り,エネルギー251キロカロリー・たんぱく質15.6グラム・脂質8.3グラム・炭水化物36.9グラム・塩分1.0グラム・食物繊維8.3グラム
【産業上の利用可能性】
一部廃棄処分となっているものを有効活用し、かつ簡単なバランス食生活にぴったりであり,手間を取らずに食事ができ広く利用されると思う。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食材の一部を除き,その他の食材をフードプロセッサーにかけ,それをベースにし,型に入れ,オーブンで20分から30分加熱して焼き,それをパックに密閉する,食生活で1日30品目以上簡単に摂取できる副食の調理法。

【公開番号】特開2010−259424(P2010−259424A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−132524(P2009−132524)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(509153146)
【Fターム(参考)】