説明

米のアルファー澱粉水溶液による液体洗剤

【課題】純石鹸であっても製造の過程で塩素を生じ、また合成洗剤は自然界での分解のために、微生物の死滅を伴う。これらは持続的バイオマス環境を破壊する危険性を帯びている。
【解決手段】食物であり生物が摂取しても無害なアルファー澱粉を用いた洗剤であり、水田や畑作など、環境に適した採取が可能である。またこの洗剤による動物性油脂、植物性油脂を洗浄後の液体は土壌に還元でき、肥沃化を促進する。例えば肉、魚を中華鍋で調理し同時に炊いた米を一緒に中華鍋に入れ混ぜ合わせて食べれば、後は中華鍋をささら等で水洗いすれば油分を洗い流す事が出来る。また中華鍋等で肉、魚料理をしたあと、炊いた米を鍋に残った汁に和え、好みの調味料で味付けして混ぜ合わせて食べれば、同様に油分を洗い流す事が出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は米のアルファー澱粉水溶液による動物性油脂、植物性油脂の洗浄分解及び皮膚の洗浄に関する
【背景技術】
【0002】
従来の洗剤及び石鹸はケン化による天然成分による純石鹸や、酵素や活性剤を用いた合成洗剤によるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】化学 乾 利成 化学同人
【非特許文献2】環境微生物学 大森 俊雄 昭晃堂
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら以上の技術によれば、ケン化の際、塩素が発生し、また合成洗剤に含まれる化学物質による水質汚染、環境汚染が問題となっている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、第一発明は稲作による米及び、精米時に生じる米粉を加熱しアルファー澱粉化し、その水溶液による油脂の洗浄作用を特徴とする洗浄液である。
また、第二発明は米を炊飯する前に研ぐ過程で生じる米粉の水溶液を加熱しアルファー澱粉化し同様の作用を利用することを特徴とする洗浄液である。
また第三発明はアルファー澱粉かした固体の米をその水分と粘性を利用し、油脂に混ぜ合わせその後、水又は湯を加え洗浄することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
第一発明、第二発明、第三発明によれば、米は古くから世界各地で生産された食物であり、100%天然の植物による。またその油脂を洗浄する際に交じり合った水溶液は微生物により、容易に分解され土壌中のバクテリア、微生物、菌類、昆虫などの、栄養分となり植物の成長に適した土壌環境を作り出すことに役立ち、水田を介して自然界に循環させる事によって、水質汚濁、環境悪化等の問題を根本的に解消する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す略式図である
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明の一実施形態を図1に示す
アルファー澱粉による水溶液1は油脂の量により濃度を調節し、必要に応じて、ボトル3や鍋4、ビン5等に入れ、腐敗を避けるため、必要量を使い切るようにする。固体状のアルファー澱粉2は水分と粘性を保った状態で油脂と混ぜ合わせると効果的に洗浄できる。
【0010】
「実施形態の効果」
バイオマス生態系の循環、維持及び、環境の保全に寄与する。
「他の実施形態」
米以外にも、アルファー澱粉化する穀物を利用することで、水田に適さない土地でも油脂の洗浄が可能である。
【符号の説明】
【0011】
1 アルファー澱粉水溶液による油脂の洗浄液 2 固体状のアルファー澱粉 3 ボトル 4 鍋 5 ビン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルファー澱粉化した穀物を水溶液とし油脂を洗浄する、またはの固体のアルファー澱粉を油脂と混合した後に洗浄する、また皮膚の老廃物をあらうこと、これらを特徴とする、アルファー澱粉洗剤。
【請求項2】
前記のアルファー澱粉は穀物の澱粉を過熱によりアルファー澱粉化して得られる物であり米など水田による物や、ジャガイモなど畑作による物などを用いる事が出来、化学物質を含まない天然成分による。万一、余剰が生じた場合は土壌に還元でき肥沃化を促進する。これらを特徴とする請求権1記載のアルファー澱粉洗剤である。

【図1】
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【公開番号】特開2012−46709(P2012−46709A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−207269(P2010−207269)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【出願人】(510237996)
【Fターム(参考)】