説明

米飯成形装置

【課題】米飯成形装置において、米飯の成形形状の自由度を向上させる。
【解決手段】水平方向に間欠的に回転するターンテーブル13と、ターンテーブル13の周方向に所定の間隔を空けて形成され、横方向外方および上方向に向けて開口した形状を有する複数の成形孔17と、成形孔17に米飯を投入する米飯投入部20と、成形孔17に投入された米飯を横方向および上方向から圧縮して所定の形状に成形する成形部21とを有する。成形部21は、横方向から米飯を圧縮する第1の圧縮部22と、上方向から米飯を圧縮する第2の圧縮部23とで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、米飯を所定の形状に成形するための米飯成形装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
米飯を様々な形状に成形する米飯成形装置には、例えば特開平10−127238号公報、特開2004−008024号公報、特開2005−185133号公報に開示されているように、ターンテーブル(成形テーブル)に一定の間隔を空けて形成された成形孔に米飯を投入し、これを上下方向に圧縮する構造のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−127238号公報
【特許文献2】特開2004−008024号公報
【特許文献3】特開2005−185133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、成形テーブルに形成された成形孔に米飯を投入して上下方向に圧縮する技術では、圧縮方向が単一方向であるために、成形される米飯の形状が制限的になっていた。
【0005】
そのため、成形テーブルを用いた米飯成形装置において、例えば柱状形、錘状形、球体、玉子形などといった形状に米飯を成形するのは困難であった。
【0006】
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、米飯の成形形状の自由度を向上させることのできる米飯成形装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の米飯成形装置は、水平方向に間欠的に回転する成形テーブルと、前記成形テーブルの周方向に所定の間隔を空けて形成され、横方向外方および上方向に向けて開口した形状を有する複数の成形孔と、前記成形孔に米飯を投入する米飯投入手段と、前記成形孔に投入された米飯を横方向および上方向から圧縮して所定の形状に成形する成形手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記成形手段は、水平方向に往復移動可能に設けられ、前記成形孔に横方向から進入して当該成形孔に投入された米飯を圧縮する第1の圧縮部と、上下方向に往復移動可能に設けられ、前記成形孔に上方向から進入して当該成形孔に投入された米飯を圧縮する第2の圧縮部と、を有することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明において、前記成形手段は、前記第1の圧縮部が前記成形孔に進入して米飯を横方向から圧縮し、次に、前記第1の圧縮部が米飯を横方向から圧縮したままで、前記第2の圧縮部が前記成形孔に進入して当該米飯を上方向から圧縮する、ことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記成形孔の内壁に沿って上下動可能に設けられ、当該成形孔の底面を構成する底型と、前記米飯投入手段による米飯投入時および前記成形手段による米飯成型時には前記底型を下降させ、その後上昇させる底型昇降手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、上記請求項4に記載の発明において、前記底型昇降手段は、前記成形テーブルを回転可能に支持する支持台に形成され、前記成形孔内に設けられた前記底型を前記成形テーブルの回転に伴って上下動させる溝部である、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
成形テーブルの成形孔に投入された米飯を上方向のみならず横方向からも圧縮して所定の形状に成形しているので、米飯の成形形状の自由度を向上させることが可能になる。
【0013】
また、成形孔を横方向外方および上方向に向けて開口した形状として、成形部による一回の動作で成形しているので、装置が大型化することもない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施の形態に係る米飯成形装置を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る米飯成形装置を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る米飯成形装置を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る米飯成形装置の要部を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る米飯成形装置に用いられたターンテーブル、底型および第2の圧縮部を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る米飯成形装置における成形動作の一工程を示す説明図であり、(a)は当該一工程を平面で、(b)は当該一工程を断面で示している。
【図7】本発明の一実施の形態に係る米飯成形装置における成形動作の図6に続く工程を示す説明図であり、(a)は当該一工程を平面で、(b)は当該一工程を断面で示している。
【図8】本発明の一実施の形態に係る米飯成形装置における成形動作の図7に続く工程を示す説明図であり、(a)は当該一工程を平面で、(b)は当該一工程を断面で示している。
【図9】本発明の一実施の形態に係る米飯成形装置における成形動作の図8に続く工程を示す説明図であり、(a)は当該一工程を平面で、(b)は当該一工程を断面で示している。
【図10】本発明の一実施の形態に係る米飯成形装置において第1の圧縮部が後退位置にあるときの内部構造を平面から見た説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る米飯成形装置において第1の圧縮部が後退位置にあるときの内部構造を側面から見た説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る米飯成形装置において第1の圧縮部が前進位置にあるときの内部構造を平面から見た説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態に係る米飯成形装置において第1の圧縮部が前進位置にあるときの内部構造を側面から見た説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0016】
図1〜図3に示すように、本実施の形態の米飯成形装置Mは、筐体11と、筐体11の上に設置されたホッパ12とを有している。ホッパ12には、当該ホッパ12内に米飯を入れる際に開閉操作される上蓋12aが備えられている。
【0017】
筐体11の下部には支持台14が設けられ、この支持台14上にはターンテーブル13(成形テーブル)が支持されており、図示しないモータによって水平方向に間欠的に回転するようになっている。ターンテーブル13には、複数の成形孔17が当該ターンテーブル13の周方向に所定の間隔を空けて形成されている。なお、ターンテーブル13は、複数の成形孔17の一ピッチ分を一回の動作とする回転角で間欠的に回転する。また、成形孔17の詳細は後述する。
【0018】
筐体11の前面には、米飯成形装置Mの動作設定(たとえば、成形速度や米量など)を行う操作パネル15aの取り付けられたパネルカバー15、および米飯成形装置Mの内部を保護するための保護カバー16が、相互に上下方向となる位置に設けられている。そして、カバー16を取り外すと、図4に示すように、筐体11から前半分が出ていたターンテーブル13の全体が露出し、またホッパ12内の米飯を適度に圧縮するとともに所定量に分割してターンテーブル13の成形孔17に投入する米飯投入部20(米飯投入手段)が露出する。
【0019】
米飯投入部20は、解し羽根(図示せず)によって解されながら供給されたホッパ12からの米飯を上方より下方へ圧縮しながら搬送する圧縮搬送部18と、圧縮搬送部18によって搬送される米飯を所定量に分割するカッタ19とから構成されている。
【0020】
圧縮搬送部18は、相互に近接配置されたローラ対(図示せず)が米飯の供給方向に沿って上下に3組配置されており、各組のローラ対の間隔は下方に向かって徐々に狭められている。これにより、米飯は、3組のローラ対で徐々に圧縮されながら下方に移送される。なお、ローラ対は複数組であればよく、3組である必要はない。
【0021】
また、カッタ19は、最も奥部に位置する成形孔17の直上に配置されて相互に交差・離間する一対の板状体であり、下方に移送された米飯を分割して自重により成形孔17内に投入する。
【0022】
カッタ19で分割された米飯が投入される成形孔17が複数形成されたターンテーブル13は、図4および図5に示すように、米飯が投入される上方向のみならず、横方向外方にも向けて開口した形状を有している。
【0023】
そして、このような形状の成形孔17に投入された米飯を成形孔17が開口した方向、つまり横方向および上方向から圧縮して所定の形状に成形する成形部21(成形手段)が設けられている。すなわち、成形部21は、水平方向に往復移動可能に設けられて、成形孔17に横方向から進入して米飯を圧縮する第1の圧縮部22と、上下方向に往復移動可能に設けられて、成形孔17に上方向から進入して米飯を圧縮する第2の圧縮部23とで構成されている。そして、第1の圧縮部22と第2の圧縮部23とは、米飯投入部20による米飯の投入位置にある成形孔17よりもターンテーブル13の回転方向下流側に位置する成形孔17(本実施の形態においては、米飯の投入位置にある成形孔17よりもターンテーブル13の回転方向下流側に2つ進んだ成形孔17)に進入する。
【0024】
また、ターンテーブル13に形成された成形孔17は下方向にも開口している。そして、成形孔17内には、当該成形孔17の底面を構成する底型24が成形孔17の内壁に沿って上下動可能に設けられている。
【0025】
そして、米飯成形装置Mには、このような底型24を昇降させるための底型昇降部14a(底型昇降手段)が設けられている。
【0026】
すなわち、底型昇降部14aは、ターンテーブル13を回転可能に支持する前述している支持台14に形成された溝部である。溝部14aはターンテーブル13の回転中心を中心にして環状(または弧状)に形成された起伏を有しており、成形孔17内に設けられた底型24をターンテーブル13の回転に伴って上下動させる。溝部14aは、米飯投入部20による米飯の投入部位および成形部21による米飯の成形部位で低くなり、その後徐々に高くなって、米飯の投入部位に至る前で徐々にあるいは急峻に低くなっている。また、底型24には、溝部14a内を滑動できるようにするためのローラ24aが取り付けられている。
【0027】
このような底型昇降部としての溝部14aにより、底型24は、米飯投入部20による米飯投入時および成形部21による米飯成型時には下降され、その後上昇される。そして、米飯が投入される位置に到達する前に、再び下降され、以下、この動きが繰り返されることになる。
【0028】
ここで、図4、図6〜図13に示すように、成形孔17に横方向から進入して米飯を圧縮する第1の圧縮部22は、駆動部22aと、駆動部22aに固定されたガイドボックス22bと、ガイドボックス22bにスライド可能に取り付けられた成形型22cとを有している。
【0029】
駆動部22aにはモータ22a−1が備えられており、当該モータ22a−1の軸22a−1aにはモータクランク22a−2が取り付けられている。モータクランク22a−2にはピン22a−2aが取り付けられており、成形型22cのスライド方向に沿って配置された一対のスライド軸22a−3に摺動可能に嵌め込まれたスライダ22a−4に形成された長穴22a−4a内を移動可能になっている。スライダ22a−4に形成された長穴22a−4aは成形型22cのスライド方向と直交する方向に長くなって形成されており、したがって、モータ22a−1によりモータクランク22a−2が回転してピン22a−2aが長穴22a−4a内を移動することにより、スライダ22a−4はスライド軸22a−3に案内されて直線的に往復移動する。
【0030】
なお、駆動部には、スライダ22a−4の2つの移動端位置を検出するために、第1のフォトセンサ22a−5aおよび第2のフォトセンサ22a−5bが設けられている。
【0031】
このような駆動部22aに固定されたガイドボックス22bのガイド溝22b−1には、成形型22cが当該ガイド溝22b−1に沿ってスライド可能に設けられている。成形型22cは、先端面22c−1が内側に湾曲した形状に形成されている。また、成形型22cの後部には、プランジャ22b−2や取付金具22b−3等によりシャフト22b−4が取り付けられており、シャフト22b−4は前述したスライダ22a−4と連結金具22a−6を介して連結されている。
【0032】
このような構造により、スライダ22a−4はモータ22a−1により直線的に往復移動することから、当該スライダ22a−4の往復移動に伴って成形型22cがガイド溝22b−1内をスライドする。そして、スライドした前進位置でターンテーブル13に形成された成形孔17内に進入し、当該成形孔17に投入された米飯を先端面22c−1により圧縮する。
【0033】
図4および図5に示すように、成形孔17に上方向から進入して米飯を圧縮する第2の圧縮部23は、昇降スライダ23aと、昇降スライダ23aの下部に取り付けられたプレート23bと、下方に向けてプレートに取り付けられた成形上型23cとを有している。
【0034】
昇降スライダ23aは図示しない昇降機構により昇降可能となっており、したがって、プレート23bを介して当該昇降スライダ23aに取り付けられた成形上型23cは、昇降スライダ23aの下降により成形孔17に上方向から進入して米飯を圧縮する。
【0035】
成形上型23cは円柱形の形状を呈しており、当該成形上型23cの底面と、前述した成形型22cの内側に湾曲した先端面22c−1と、成形孔17の湾曲した内周面と、底型24とで囲まれた空間に米飯を圧縮することにより、米飯は円柱形状に成形される。
【0036】
さて、以上の構成を有する米飯成形装置Mにおける米飯の成形動作について図6〜図9を用いて説明する。併せて、その際の第1の圧縮部22の内部動作について、図10〜図13を用いて説明する。
【0037】
図6において、ターンテーブル13の米飯投入位置にあって底型24が下降した位置となっている成形孔17に米飯投入部20から米飯Rが投入されると、ターンテーブル13が間欠的に回転して当該米飯Rが米飯成形位置に到達する。なお、米飯Rが到達したときには、成形型22cは図10および図11に示す位置となっている。
【0038】
米飯Rが米飯成形位置に到達すると、図7に示すように、最初に第1の圧縮部22が成形孔17に進入して米飯Rを横方向から圧縮する。すなわち、図10および図11において、駆動部22aのモータ22a−1の回転によりスライダ22a−4が直線移動をし、これに伴って成形型22cがガイド溝22b−1内をスライドすると、図12および図13に示すように、成形型22cは前進位置となって横方向から成形孔17に進入し、その先端面22c−1により米飯Rを横方向から圧縮する。なお、米飯Rの圧縮時には、底型24は下降した位置のままとなっている。
【0039】
第1の圧縮部22により米飯Rを横方向から圧縮したならば、図8に示すように、第1の圧縮部22による圧縮はそのままに保持したままで、第2の圧縮部23が成形孔17に進入して米飯Rを上方向から圧縮する。これにより、米飯Rは第1の圧縮部22の成形型22c、第2の圧縮部23の成形上型23c、底型24および成形孔17とで囲まれた空間に圧縮されて円柱形状に成形される。
【0040】
このようにして米飯Rが成形されたならば、図9に示すように、第1の圧縮部22が後退するとともに第2の圧縮部23が上昇することにより、両者が成形孔17から抜け出る。
【0041】
その後、ターンテーブル13がさらに回転をすると底型24が溝部14a上を滑動して上昇し、これに伴って底型24上の米飯Rがターンテーブル13の上面から突出した位置まで持ち上げられる。そこで、その米飯Rを図示しないハンドラあるいは人手でターンテーブル13から取り出す。
【0042】
このように、本実施の形態の米飯成形装置Mによれば、ターンテーブル13の成形孔17に投入された米飯を上方向のみならず横方向からも圧縮して所定の形状に成形しているので、米飯の成形形状の自由度を向上させることが可能になる。
【0043】
しかも、成形孔17を横方向外方および上方向に向けて開口した形状として、成形部21による一回の動作(本実施の形態では、成形部21を構成する第1の圧縮部22で圧縮し、続いて同じく成形部21を構成する第2の圧縮部23で圧縮するという連続した一回の動作)で成形しているので、装置が大型化することもない。
【0044】
なお、以上の実施の形態では、第1の圧縮部22が成形孔17に進入して米飯Rを横方向から圧縮した後に第2の圧縮部23が成形孔17に進入して米飯Rを上方向から圧縮するようになっている。これは、第2の圧縮部23の方が先に成形孔17に進入すると、上方向から圧縮された米飯Rが横方向に広がる際に一部が盛り上がってしまい、その状態で第1の圧縮部22が横方向から成形孔17に進入すると、盛り上がった部分が第1の圧縮部22の成形型22cと第2の圧縮部23の成形上型23cとに挟まれて潰れるおそれがあるからである。
【0045】
但し、このようなおそれがないのであれば、第2の圧縮部23が成形孔17に進入して米飯Rを上方向から圧縮した後に第1の圧縮部22が成形孔17に進入して米飯Rを横方向から圧縮するようにしてもよい。
【0046】
さらに、第1の圧縮部22と第2の圧縮部23とが同時に成形孔17に進入して米飯Rを圧縮するようにしてもよい。
【0047】
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上の説明では、米飯が円柱形状に成形されるようになっているが、成形される形状は自由に決めることができる。たとえば、角柱形状、三角錐や四角錐などの錐状、あるいは球体や玉子型など、様々な形状が考えられる。
【0049】
したがって、成形された米飯は寿司玉に限定されるものではなく、例えば小豆あんやきな粉をまぶして得られるぼた餅やきな粉餅用の米飯など、様々な用途の米飯の成形に用いることができる。
【符号の説明】
【0050】
11 筐体
12 ホッパ
12a 上蓋
13 ターンテーブル
14 支持台
14a 溝部
15 パネルカバー
16 保護カバー
17 成形孔
18 圧縮搬送部
19 カッタ
20 米飯投入部
21 成形部
22 第1の圧縮部
22a 駆動部
22b ガイドボックス
22b−1 ガイド溝
22c 成形型
22c−1 先端面
23 第2の圧縮部
23c 成形上型
24 底型
24a ローラ
M 米飯成形装置
R 米飯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向に間欠的に回転する成形テーブルと、
前記成形テーブルの周方向に所定の間隔を空けて形成され、横方向外方および上方向に向けて開口した形状を有する複数の成形孔と、
前記成形孔に米飯を投入する米飯投入手段と、
前記成形孔に投入された米飯を横方向および上方向から圧縮して所定の形状に成形する成形手段と、
を備えたことを特徴とする米飯成形装置。
【請求項2】
前記成形手段は、
水平方向に往復移動可能に設けられ、前記成形孔に横方向から進入して当該成形孔に投入された米飯を圧縮する第1の圧縮部と、
上下方向に往復移動可能に設けられ、前記成形孔に上方向から進入して当該成形孔に投入された米飯を圧縮する第2の圧縮部と、
を有することを特徴とする請求項1記載の米飯成形装置。
【請求項3】
前記成形手段は、
前記第1の圧縮部が前記成形孔に進入して米飯を横方向から圧縮し、
次に、前記第1の圧縮部が米飯を横方向から圧縮したままで、前記第2の圧縮部が前記成形孔に進入して当該米飯を上方向から圧縮する、
ことを特徴とする請求項2記載の米飯成形装置。
【請求項4】
前記成形孔の内壁に沿って上下動可能に設けられ、当該成形孔の底面を構成する底型と、
前記米飯投入手段による米飯投入時および前記成形手段による米飯成型時には前記底型を下降させ、その後上昇させる底型昇降手段と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の米飯成形装置。
【請求項5】
前記底型昇降手段は、
前記成形テーブルを回転可能に支持する支持台に形成され、前記成形孔内に設けられた前記底型を前記成形テーブルの回転に伴って上下動させる溝部である、
ことを特徴とする請求項4記載の米飯成形装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−223166(P2012−223166A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−95930(P2011−95930)
【出願日】平成23年4月22日(2011.4.22)
【出願人】(591094262)鈴茂器工株式会社 (74)
【Fターム(参考)】