籾摺ロールのロール間隙制御装置
【課題】籾摺ロールのロール間隙制御において、再開籾摺作業を円滑にする。
【解決手段】一対の籾摺ロール7,7のロール間隙を所定時間毎に所定量の閉調節をするタイマ制御型のロール間隙制御手段により行なう。籾摺作業の開始時に籾摺ロール7,7の初期ロール間隙を設定するロール間隙初期設定手段を設け、ロール間隙初期設定手段の主モータ起動時毎作動か、あるいは、主モータの初回起動時のみ作動かを選択できるロール間隙初期設定スイッチ44を設ける。籾摺作業の終了時においてロール間隙初期設定スイッチ44の主モータの初回起動時のみ作動を選択している場合には、タイマ制御型のロール間隙制御手段の閉調節出力用の設定時間の計時を一時停止して再開作業時のタイマ制御型ロール間隙制御に引き継ぎ、前回の作業時間と今回の作業時間の合計が所定時間になると、ロール間隙の閉調節をする。
【解決手段】一対の籾摺ロール7,7のロール間隙を所定時間毎に所定量の閉調節をするタイマ制御型のロール間隙制御手段により行なう。籾摺作業の開始時に籾摺ロール7,7の初期ロール間隙を設定するロール間隙初期設定手段を設け、ロール間隙初期設定手段の主モータ起動時毎作動か、あるいは、主モータの初回起動時のみ作動かを選択できるロール間隙初期設定スイッチ44を設ける。籾摺作業の終了時においてロール間隙初期設定スイッチ44の主モータの初回起動時のみ作動を選択している場合には、タイマ制御型のロール間隙制御手段の閉調節出力用の設定時間の計時を一時停止して再開作業時のタイマ制御型ロール間隙制御に引き継ぎ、前回の作業時間と今回の作業時間の合計が所定時間になると、ロール間隙の閉調節をする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、籾摺ロールのロール間隙制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一対の籾摺ロールの間隙を負荷電流値基準で制御するロール間隙制御装置において、作業初期に籾摺ロールの初期間隙を設定し、次いで、籾供給調節弁が開調節されて籾摺作業が開始されると、籾供給調節弁の弁開度に応じた基準負荷電流値が設定されてこの基準負荷電流値に基づき籾摺ロールのロール間隙が所定間隙になるように調節制御され、次いで、このロール間隙を固定して所定時間にわたり籾摺をして籾摺作業の安定化を図るようにし、この籾摺作業の安定化を図る所定時間を長短に設定変更するものは公知である(特許文献1)。
【0003】
また、籾摺ロールのロール間隙制御装置において、籾摺ロールの初期間隙設定の要否を選択する初期設定開始スイッチを設けたものは公知である(特許文献2)。
【0004】
また、籾摺ロールのロール間隙制御装置において、籾摺ロールの初期間隙設定の要否を選択する初期設定開始スイッチを設け、主モータの停止時には、前記初期設定開始スイッチが初期設定の要選択をした場合には、籾摺ロールのロール間隙を所定時間開調節し拡げて作業を終了し、初期設定開始スイッチが初期設定の不要を選択した場合には、籾摺ロールのロール間隙をそのままの状態として作業を終了するようにしたものは公知である(特許文献3)。
【特許文献1】特開平8−229816号公報
【特許文献2】特開2000−37636号公報
【特許文献3】特開1999−10012号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、籾摺ロールのロール間隙を所定間隙に維持するようにした籾摺ロールのロール間隙自動制御装置において、ロール間隙初期設定スイッチにおける初期設定の要否選択により、再開籾摺作業の初期にロール間隙の初期設定を省略して前回籾摺作業時のロール間隙を維持しながら迅速に籾摺作業を再開しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
【0007】
請求項1の発明は、一対の籾摺ロール7,7のロール間隙を所定時間毎に所定量の閉調節をするタイマ制御型のロール間隙制御手段と、籾摺作業の開始時に籾摺ロール7,7の初期ロール間隙を設定するロール間隙初期設定手段と、前記ロール間隙初期設定手段が主モータ起動時毎作動かあるいは主モータの初回起動時のみ作動かを選択できるロール間隙初期設定スイッチ44と、籾摺作業の終了時において前記ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータ初回起動時のみ作動選択の場合には、前記タイマ制御型のロール間隙制御手段における閉調節作動用の所定時間の計時を一時停止して再開作業時のタイマ制御型のロール間隙制御に引き継ぐタイマ機能継続手段とからなる籾摺ロールのロール間隙制御装置とする。
【0008】
前記構成によると、ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータ起動時毎作動を選択している場合には、籾摺作業の初回開始時にロール間隙初期設定手段が作動して籾摺ロール7,7の初期ロール間隙が設定され、その後にタイマ制御型のロール間隙制御に移行し所定時間の終了毎にロール間隙の閉調節がなされる。また、ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定を選択した場合には、再開作業時にはロール間隙の初期設定がなされずに、タイマ制御型のロール間隙制御に移行し、所定時間毎にロール間隙の閉調節がなされる。
【0009】
また、籾摺作業の終了時においてロール間隙初期設定スイッチ44の主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定を選択した場合には、タイマ制御型ロール間隙制御における閉調節作動用の所定時間の計時を一時停止して再開作業時のタイマ制御型ロール間隙制御の所定時間に引き継がれ、前回籾摺時の所定時間及び再開籾摺時の所定時間の合計時間により所定時間が終了すると、ロール間隙の閉調節がなされる。
【0010】
請求項2の発明は、籾摺ロール7,7駆動用の主モータ29が基準負荷電流値を維持するように一対の籾摺ロール7,7のロール間隙を開閉調節する負荷電流値基準によるロール間隙制御手段と、籾摺作業開始時に籾摺ロール7,7の初期ロール間隙を設定するロール間隙初期設定手段と、該ロール間隙初期設定手段により設定された初期ロール間隙を固定状態としながら所定時間にわたり籾摺を継続するロール間隙固定籾摺手段と、前記ロール間隙初期設定手段が主モータ起動時毎作動かあるいは主モータの初回起動時のみ作動かを選択できるロール間隙初期設定スイッチ44と、該ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータの初回起動時のみに初期設定作動を選択した場合には、前記ロール間隙固定籾摺手段の所定時間を短く補正する時間補正手段とからなる籾摺ロールのロール間隙制御装置とする。
【0011】
前記構成によると、ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータ起動時毎作動を選択した場合には、籾摺作業開始時にロール間隙初期設定手段が作動して籾摺ロール7,7の初期ロール間隙が設定され、次いで、ロール間隙固定籾摺手段により所定時間にわたり初期設定されたままのロール間隙で所定時間にわたり籾摺作業がなされ、次いで、負荷電流値基準によるロール間隙制御がなされる。
【0012】
また、ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定作動の選択をした場合には、再開籾摺作業時ではロール間隙の初期設定制御が省略され、ロール間隙固定籾摺手段における所定時間が短く補正されて、ロール間隙固定籾摺手段による籾摺作業が短い時間でなされ、次いで、負荷電流値基準によるロール間隙制御がなされる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明は、タイマ型のロール間隙制御をするにあたり、ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータ起動時毎作動かあるいは主モータの初回起動時のみ作動かを選択できるので、オペレータの希望する使い方や習熟度に合わせたロール間隙制御をすることができ、また、再開籾摺作業時に前回籾摺作業時のロール間隙を維持しながら作業を円滑に再開することができる。
【0014】
請求項2の発明は、所定ロール間隙で安定した籾摺作業のなされる再開籾摺作業時には、ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定を選択とすることにより、籾摺ロールの初期ロール間隙設定を省略し、ロール間隙固定状態での籾摺作業を短い時間として、負荷電流値基準によるロール間隙制御で籾摺作業を行なうことができ、再開籾摺作業時に前回のロール間隙を維持しながら円滑に籾摺作業を再開することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施例1)
以下、図面に示すこの発明の実施例の形態について説明する。
【0016】
まず、図1に基づきこの発明を具備する籾摺選別機の全体構成について説明する。
【0017】
籾摺選別機は、機体の前側上部に配置した籾摺部1、機体の前側下部に配置した摺落米風選部2、機体の後側部に配置した揺動選別板型の混合米選別部3、摺落米を揚穀する混合米揚穀機4、及び、玄米を機外に取り出す玄米揚穀機5等により構成されている。
【0018】
籾摺部1は、籾ホッパ6、籾摺ロ−ル7,7の内装されている籾摺室8等で構成されている。摺落米風選部2は、摺落米風選箱体9、摺落米風選箱体9内に前後方向に斜設されている摺落米選別風路10、摺落米選別風路10の中途部下方に設けられている粃受樋11、摺落米選別風路10の始端部下方に設けられている摺落米受樋12、摺落米選別風路10の終端部に配設されている唐箕13、排塵筒14等により構成されている。
【0019】
次に、揺動選別型の混合米選別部3について説明する。多段の揺動選別板15,…には、板面に選別用の凹凸が形成されていて、横方向の一側を高い供給側、他側を低い排出側とし、横方向に直交する縦方向の一方側を高い揺上側、反対側を低い揺下側として、揺動選別板15の縦横2方向ともに傾斜した構成とし、揺動選別板15,…は揺動アーム,揺動リンクから構成されている揺動装置により横方向斜め上下に往復揺動される構成である。
【0020】
この揺動選別板15,…の供給側には供給口が構成されていて、摺落米受樋12に風選された混合米が混合米揚穀機4,混合米タンク24,分配供給樋16及び分配ケース17を経由して揺動選別板15,…に供給される構成である。揺動選別板15,…に供給された混合米は、粒形の大小,比重の大小,摩擦係数の大小等の関係で、比重の重い小形の玄米は揺上側に偏流分布し、玄米に比較して大形で比重の軽い籾は、揺下側に偏流分布し、その中間部には分離されない籾・玄米の混合米が分布しながら選別される。そして、これらの選別穀粒は、揺動選別板15の排出側に設けられている玄米仕切板18及び籾仕切板19で仕切られて取り出される構成である。
【0021】
取り出された玄米は、玄米取出樋20,玄米流路21,玄米揚穀機5を経て機外に取り出される。また、取り出された混合米は混合米取出樋22,混合米流路23,摺落米受樋12,混合米揚穀機4,混合米タンク24,分配供給樋16,分配ケース17を経て、揺動選別板15,…に供給されて再選別される。また、取り出された籾は、籾取出樋25,籾流路26,籾揚穀機27を経て籾摺部1に揚穀還元されて、再度の籾摺がなされる構成である。
【0022】
次に、図2〜図6に基づき籾摺ロール7,7のロール間隙制御装置について説明する。
【0023】
図2には籾摺ロール7,7の公知のロール間隙調節手段が図示されている。左側の籾摺ロール7は定位置で駆動される主籾摺ロールで、右側の籾摺ロール7は誘導アーム7aに軸架されていている副籾摺ロールである。副籾摺ロールはロール間隙調節手段7bにより主籾摺ロールとの間隙を開閉調節自在に構成されていて、ロール間隙調節モータ28を正逆転することにより、ロール間隙調節手段7bが正逆駆動されて誘導アーム7aが時計方向あるいは反時計方向に回動し、主副の籾摺ロール7,7のロール間隙が開閉調節される。なお、ロール間隙調節ハンドル7cを手動で回転操作して、ロール間隙調節手段7bを正逆駆動しロール間隙の開閉調節をすることができる。
【0024】
CPUを内蔵したコントローラ40の入力側には、入力インターフェイスを介して、主モータ29の負荷電流値を検出する負荷電流センサ30、元電源電圧を検出する電源電圧センサ31、揺動選別板15の揺動回転数を検出する揺動回転数センサ32、籾摺部1の籾供給調節弁33の弁開度を検出する弁開度センサ34、籾ホッパ6の穀粒の有無を検出する籾センサ43、ロール間隙初期設定スイッチ44、運転/停止スイッチ35、ロール間隙の開調節スイッチ36、ロール間隙の閉調節スイッチ37、ロール間隙制御装置の自動/手動を切り替える自動/手動切替スイッチ38、表示切替スイッチ39を接続している。
【0025】
また、コントローラ40の出力側には、出力インタ−フエイス、駆動回路を経由して主モータ29、ロール間隙調節モータ28、弁開度調節モータ41を接続している。
【0026】
次に、図4のフローに基づきコントローラ40のロール間隙の制御内容について説明する。
【0027】
初期籾摺作業の開始時に電源スイッチ(図示省略)をONすると制御が開始され、ロール間隙初期設定スイッチ44を入りあるいは切り操作すると、ロール間隙初期設定スイッチ44のフラグがFG=1の「主モータ29の起動時毎にロール間隙の初期設定を実行するモード」、あるいは、FG=2の「主モータ29の初回起動時のみにロール間隙の初期設定を実行するモード」に切り替えられてる(ステップ1)。次いで、主モータ29のON/OFFの判定がなされ(ステップ2)、主モータ29がONであるとロール間隙の初期設定モードの判定がなされ、フラグがFG=1の主モータ起動時毎に初期設定を実行するモードであると、籾摺ロール7,7のロール間隙の初期設定制御がなされる(ステップ4)。
【0028】
なお、ロール間隙の初期設定制御は、例えば、次のようにして実行される。まず、ロール間隙を開調節して、負荷電流センサ30の検出負荷電流値が変化しなくなると、籾摺ロール7,7の非接触状態と判定してロール間隙の開調節を停止し、次いで、ロール間隙を閉調節し負荷電流センサ30が負荷電流値の増加を検出すると、籾摺ロール7,7の微接触と判定してロール間隙の閉調節を停止し、次いで、ロール間隙を所定時間にわたり開調節して所定の初期ロール間隙(例えば、1mm)に調節設定する。
【0029】
ロール間隙の初期設定制御が実行されると、フラグが初期設定実行済みのFG=0に変更され(ステップ5)、次いで、タイマ制御型ロール間隙制御のタイマ時間(T)がセットされる(ステップ6)。次いで、籾センサ43の検出情報により籾ホッパ6の籾の有無が判定され(ステップ7)、籾ありの場合には、次いで弁開度センサ34の検出情報により籾供給調節弁33の開閉が判定され(ステップ8)、籾供給調節弁33が開調節の場合には、タイマ制御型ロール間隙制御におけるタイマ時間が減算され(ステップ9)、次いで、所定時間毎にタイマ時間の残時間が算出され(ステップ10)、タイマ残時間が0か否かの判定がなされ(ステップ11)、タイマ残時間が0になると、コントローラ40から所定のロール間隙閉調節指令が出され、ロール間隙調節モータ28が1パルス閉調節されロール間隙が閉調節される。次いで、タイマ制御における次のタイマ時間(T)が設定されタイマ制御によるロール間隙制御がなされ(ステップ13)、次いで、主モータ29のON/OFFが判定され、ONの場合にはステップ7に戻り制御が継続される。
【0030】
また、ロール間隙初期設定スイッチ44をOFFに操作すると、フラグがFG=2の「主モータの初回起動時のみにロール間隙初期設定を実行するモード」に切り替えられる。この状態で制御が開始されると、初期設定モードの判定にあたりFG=2で主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定を実行するモードと判定され(ステップ3)、次いで、初期設定モードがFG=1か否かの判定がなされ(ステップ15)、主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定を実行するモードであるので、再開作業時には初期設定制御が省略され、次いで、ステップ17以下の制御が実行される。
【0031】
そして、ロール間隙初期設定スイッチ44のONにより主モータ起動時毎に初期設定を実行するモードを選択した場合には、主モータ29がOFFになると、タイマ制御のタイマ時間をリセットする。また、ロール間隙初期設定スイッチ44のOFFにより主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定を実行するモードを選択した場合には、主モータ29がOFFになると、タイマ制御によるタイマ時間のリセットを中止し、タイマ時間の計時を一時停止させる。そして、主モータ29がその後ONして次回の籾摺作業が再開されると、タイマ時間の残存時間の計時が再開される。
【0032】
しかして、主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定を実行するモードではタイマ制御型ロール間隙制御におけるタイマ時間の計時は、前回のタイマ時間の計時、及び、今回のタイマ時間の計時の合計によりタイマ時間が終了すると、ロール間隙の閉調節がなされる。
【0033】
前記のように、籾摺ロールのロール間隙制御をするにあたり、ロール間隙初期設定スイッチ44により主モータの起動時毎にロール間隙初期設定、あるいは、主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定の何れかを設定できるので、オペレータの希望する使い方や習熟度に合わせた使い方をすることができ、再開籾摺作業時に前回籾摺作業時と同じロール間隙で籾摺作業を再開することができる。
【0034】
次に、図5に基づきロール間隙制御の他の実施例について説明する。
【0035】
初期籾摺作業の開始時に電源スイッチ(図示省略)をONすると制御が開始され、ロール間隙初期設定スイッチ44を入りあるいは切りに操作すると、ロール間隙初期設定スイッチ44のフラグがFG=1の「主モータ29の起動時毎にロール間隙の初期設定を実行するモード」、あるいは、FG=2の「主モータ29の初回起動時のみにロール間隙の初期設定を実行するモード」に切り替えられてる(ステップ1)。
【0036】
次いで、主モータ29のON/OFFの判定がなされ(ステップ2)、主モータONのときには、次いで、ロール間隙初期設定モードの判定がなされる(ステップ3)。そして、フラグがFG=1の主モータ起動時毎に初期設定を実行するモードであると、ロール間隙の初期設定制御がなされ(ステップ4)、次いで、ロール間隙初期設定のフラグが実行済みのFG=0に変更される(ステップ5)。次いで、所定のロール間隙を維持しながら籾摺作業をするロール間隙維持制御が開始され(ステップ6)、前記ロール間隙維持制御が継続される(ステップ7)。
【0037】
なお、このロール間隙維持制御は、タイマ制御によるロール間隙維持制御では、所定のタイマ時間がセットされ、タイマ時間が終了すると、ロール間隙が所定間隙だけ閉調節されて所定のロール間隙の維持が図られる。また、負荷電流値基準により所定のロール間隙を維持する制御をしてもよい。即ち、籾摺ロール駆動用主モータ29の負荷電流値を負荷電流センサ30で所定時間毎に検出し、検出負荷電流値を所定基準値に維持するようにロール間隙を開閉調節し、所定のロール間隙に維持するものである。
【0038】
次いで、主モータ29のON/OFFの判定がなされ(ステップ8)、主モータ29がONの場合には前記ステップ7に戻り、前記ロール間隙維持制御が継続される。また、主モータ29がOFFの場合には、前記ロール間隙維持制御が終了し(ステップ9)、次いで、ロール間隙の初期設定モードの判定がなされ(ステップ10)、FG=1の主モータ起動時毎に初期設定を実行するモードの場合には、籾摺ロールのロール間隙を所定時間開調節してロール間隙を拡げ(ステップ11)、また、FG=2の主モータ初回起動時のみロール間隙を初期設定するモードの場合には、ロール間隙をそのままの状態で制御を終了する。
【0039】
また、ロール間隙初期設定モードの判定がなされて(ステップ3)、フラグがFG=2の主モータの初回起動時にのみロール間隙の初期設定をするモードである場合には、次いで、フラグがFG=1であるか否かの判定がなされ、FG=1でない場合には、ロール間隙の初期設定を実行せずに、前記ロール間隙維持制御がなされる(ステップ7)。
【0040】
しかして、ロール間隙の制御をするにあたり、ロール間隙の初期設定の主モータの起動時毎に実行あるいは主モータの初回起動時にのみ実行の選択に関連して、前記のように作業終了時にロール間隙を開調節して広くしたりあるいはそのままのロール間隙を選択することができて、前回の籾摺作業時と同じロール間隙で円滑に籾摺作業を再開することができる。
【0041】
次に、図6に基づきロール間隙制御の他の実施例について説明する。
【0042】
初期籾摺作業の開始時に電源スイッチ(図示省略)をONすると制御が開始され、ロール間隙初期設定スイッチ44を入りあるいは切りに操作する。すると、ロール間隙初期設定スイッチ44のフラグがFG=1の「主モータ29の起動時毎にロール間隙の初期設定を実行するモード」、あるいは、FG=2の「主モータ29の初回起動時のみにロール間隙の初期設定を実行するモード」に切り替えられてる(ステップ1)。
【0043】
次いで、主モータ29のON/OFFの判定がなされ(ステップ2)、主モータがONであると、次いで、ロール間隙初期設定モードの判定がなされる(ステップ3)。そして、フラグがFG=1の主モータ起動時毎にロール間隙の初期設定を実行するモードであると、ロール間隙の初期設定制御がなされ(ステップ4)、ロール間隙初期設定のフラグが初期設定実行済みのFG=0に変更される(ステップ5)。
【0044】
次いで、主モータ29の負荷電流値が基準負荷電流値を超えると(ステップ6)、次いで、籾供給調節弁33が開調節されたか否かの判定がなされ(ステップ7)、籾供給調節弁33が開調節されると、所定時間(T1)の安定待ち籾摺行程に移行し(ステップ8)、ロール間隙初期設定で設定されたロール間隙を所定時間にわたり固定した籾摺作業がなされる。安定待ち籾摺行程の所定時間(T1)が終了すると、籾供給調節弁33の弁開度に対応する負荷電流値基準によるロール間隙制御用の基準負荷電流値が所定の計算式により算出される(ステップ9)。
【0045】
次いで、主モータ29の負荷電流値(I)が検出されて(ステップ10)、基準負荷電流値と検出負荷電流値(I)が比較されて(ステップ11)、検出負荷電流値(I)が大のときには、ロール間隙の開調節がなされ(ステップ12)、また、検出負荷電流値(I)が小のときには、ロール間隙の閉調節がなされ(ステップ13)、また、検出負荷電流値(I)と基準負荷電流値が等しいときには、ロール間隙の開閉調節はなされずそのままのロール間隙を維持する制御がなされる。
【0046】
次いで、主モータ29のON/OFFの判定がなされ(ステップ14)、主モータがONのときには前記ステップ10に戻って負荷電流値基準によるロール間隙制御が継続され、また、主モータOFFのときには、前記ステップ2に戻り制御が継続される。
【0047】
また、前記ステップ3でロール間隙初期設定モードの判定において、ロール間隙の初期設定モードがFG=2の主モータの初回起動時にのみロール間隙の初期設定を実行するモードである場合には、次いで、フラグがFG=1であるか否かの判定がなされ(ステップ15)、FG=1でない場合には、次いで、籾供給調節弁33の開調節がされたか否かの判定がなされ(ステップ16)、開調節されると、所定時間(T2)の安定待ち籾摺行程に移行し(ステップ17)、所定時間(T2)が終了すると、前記ステップ10に移行し、負荷電流値基準によるロール間隙制御がなされる。
【0048】
なお、ステップ17の安定待ち籾摺行程の所定時間(T2)は、ロール間隙の初期設定の後になされるステップ8の安定待ち籾摺行程の所定時間(T1)よりも短く設定している。
【0049】
前記のように、ロール間隙初期設定スイッチ44により主モータの初回起動時にのみロール間隙の初期設定を実行するモードを選択すると、主モータの二回目以降の起動時にはロール間隙の初期設定を省略し、安定待ち籾摺行程の時間を短くして籾摺作業を再開することができる。従って、前回作業時のロール間隙を維持しながら籾摺作業を迅速に再開することができる。なお、再開籾摺作業時には籾摺選別機の穀粒の循環部位に穀粒が残留していて早く作業が安定するので、安定待ち籾摺行程の所定時間を短縮しても問題はない。
【0050】
次に、図7〜図9に基づき玄米揚穀機5の他の実施例について説明する。
【0051】
玄米揚穀機5をバケット式の昇降機で構成し、摺落米風選箱体9の後部に設けた揚穀機ベース51に、縦軸51a回りに回動自在に軸支している。この玄米揚穀機5は、揚穀ケース5aと、揚穀ケース5a内の上下の揚穀プーリに巻き掛けているバケット5b,…付きの昇降ベルト5cと、玄米投げ口5dにより構成されている。
【0052】
そして、運転状態では、図7(1)に示すように、玄米揚穀ケース5aを後方に突出するようにして、主モータ19からの動力を伝動軸52、ベルト伝動装置53を介して下部プーリ軸54に伝達して玄米揚穀機5を駆動し、揚穀玄米を玄米投げ口5dから後方に向けて投げ出すように構成している。
【0053】
また、格納状態では、図8に示すように、摺出米風選箱体9の後側壁9aに沿うように玄米揚穀機5を回動して固定可能に構成している。そして、図9に示すように、玄米揚穀ケース5aの下部には清掃用の開口部55を構成し、玄米揚穀ケース5bが作業状態の後方に突出した状態では、揚穀機ベース51により開口部55が閉鎖され、また、格納状態に回動すると、開口部55が揚穀機ベース51からずれて開口し、残留穀粒を開口部55から取り出し清掃ができるように構成している。また、籾摺選別機の運搬時には、玄米揚穀機5を格納状態とし機体を小型化して輸送コストの低減を図っている。
【0054】
また、摺出米風選箱体9の後側端部に設けた揚穀機ベース51に玄米揚穀機5を回動自在に軸支するにあたり、玄米揚穀機5の揚穀ケース5aの下部にはブラケット56を介して縦軸51aを取り付け、揚穀機ベース51側には縦軸51aの嵌入可能な軸孔57を構成し、揚穀ケース5aを矢印方向に上下動して、揚穀ケース5a側の縦軸51aを揚穀機ベース51側の軸孔57に着脱する。しかして、籾摺選別機の摺出米風選箱体9に玄米揚穀機5を容易に着脱でき、作業状態と格納状態とに容易に変更できる。
【0055】
また、上記図9に示すように、摺出米風選箱体9に対して揚穀機ベース51を横軸58回りに軸支し、揚穀機ベース51を下方に回動した突出状態と、上方に回動した収納状態に変更できるように構成してもよい。そして、横軸58には押圧スプリング59を装着し、揚穀機ベース51を上方に回動しがちに付勢する。しかして、上方に回動した揚穀機ベース51により玄米取出口61が閉鎖されねずみ等の侵入を防止できる。
【0056】
次に、図10に基づき摺出米風選箱体9の防護カバー62の係止構成について説明する。
【0057】
摺出米風選箱体9の側面に防護カバー62を着脱自在に取り付けている。この防護カバー62の例えば下端部に開口部62aを設け、例えば合成樹脂材からなる把手63を開口部62aに嵌合装着してカバーの下部を補強し、この把手63の内側部に係止部64を一体的に構成している。また、摺出米風選箱体9の内側部にはブラケットを介して係止凹部65を設けている。しかして、摺出米風選箱体9の側面開口部を防護カバー62で閉鎖し、把手63に一体的に取り付けられている係止部64を係止凹部65に嵌合させて、摺出米風選箱体9に防護カバー62を係止する。
【0058】
従来装置にあっては、把手63に丸棒で構成した係止部を溶接して一体化する構成であるので、部品点数が多くなりコスト高となっていた。しかし、前記のように、一体構成されている係止部63付きの把手63を防護カバー62の開口部62aに嵌合装着するように構成したので、防護カバー62の強度を高めながら部品点数を減らしコストの低減を図ることができる。
【0059】
なお、この係止装置は籾摺選別装置や防護カバー62の係止装置に限定されるものではなく、他の農業用機械のカバーの係止装置に広く応用できる。
【0060】
次に、図11に基づき粃受樋11の他の実施例について説明する。
【0061】
摺落米選別風路10の中途部には粃受樋11を設け、摺落米選別風路10の粃受樋11の下方に沿わせて粃選別風路71を設け、粃選別風路71の始端部に流入した選別風は中途部の粃受樋11の下方部を通って終端側に流れ、唐箕13に流入するように構成している。
【0062】
そして、粃選別風路71の終端部にバイパス弁72を開閉自在に軸支し、バイパス弁72の全開状態では粃受樋11に選別された粃を粃選別風路71から唐箕13を経由して機外に排出し、また、バイパス弁72の全閉状態では、選別された粃を粃受樋11から粃選別風路71を経由して下方に粃溜まりに取り出し可能に構成している。
【0063】
唐箕13には回転数調節手段73を設けている。この回転数調節手段73は、ファン軸13aに設けている可変プーリ73aと、可変プーリ73aの可動プーリを広狭に調節するカム73bにより構成されている。そして、バイパス弁72とカム73bとを連動ワイヤ74を介して連動連結し、バイパス弁72が粃選別風路71を閉鎖側に切り替えられると、回転数調節手段73が減少側に調節され、また、バイパス弁72が開口側に切り替えられると、回転数調節手段73が増加側に調節されるように関連構成されている。
【0064】
なお、摺落米選別風路10の終端側には風量調節弁78を設け、摺落米選別風路10の選別風量を増減調節可能に構成している。
【0065】
しかして、バイパス弁72が粃選別風路71を閉鎖する側に切り替えられると、粃選別風が粃選別風路71を経て唐箕13に流入するときには唐箕13の風量が増加調節され、また、粃選別風路71が閉鎖されて粃選別風が唐箕13に流れないときには、唐箕13の風量が減少調節される。従って、摺落米選別風路10の摺落米の選別を安定させながら、粃受樋11から粃を取り出したり、あるいは、粃を粃選別風路71から唐箕13を経由して機外に排出することができる。
【0066】
また、バイパス弁72の開閉切替に関連して唐箕13の回転数調節手段73を関連調節するにあたり、図12に示すように構成してもよい。即ち、バイパス弁72の開閉切替を検出するリミットスイッチ76を設けると共に、回転数調節手段73を増減調節する調節モータ77を設ける。しかして、バイパス弁72が開側に切り替えされてリミットスイッチ76がONすると、調節モータ77が増加調節側に所定回転数回転され、また、バイパス弁72が閉側に切り替えられてリミットスイッチ76がOFFすると、調節モータ77が減少調節側に所定回転数回転される。
【0067】
なお、バイパス弁72の開閉度をセンサで検出し、回転数調節手段73の回転数を無段に増減調節するように構成してもよい。
【0068】
また、図13に示すように構成してもよい。即ち、摺落米選別風路10の終端部に副風量調節弁78aを設け、開口部81から摺落米選別風路10に流入する空気量を調節できるように構成する。そして、副風量調節弁78aとバイパス弁72とを連動ロッド79を介して連動連結し、バイパス弁72が開調節されると、副風量調節弁78aにより開口部81の開口面積が減少調節され、また、バイパス弁72が閉調節されると、副風量調節弁78により開口部81の開口面積が増加調節されるように構成しても、前記実施例と同様の効果が期待できる。
【0069】
また、図14に示すように構成してもよい。粃選別風路71の始端側に粃風量調節弁82を設けて、粃選別風路71への流入風量を調節可能に構成し、バイパス弁72と粃風量調節弁82とを連動ロッド79により連動連結して関連的に調節する。しかして、バイパス弁72を開側に切り替えると、粃風量調節弁82が閉鎖側に調節され、摺落米選別風路10の選別風量の減少を抑制し、摺落米の選別を安定させることができる。
【0070】
また、同図14に示すように、粃受樋11の落下口に落下案内板83を設けて、摺落米選別風路10で選別された粃を粃選別風路71の終端側に案内するように構成してもよい。このように構成することにより、選別された粃を粃選別風路71を経由して唐箕13に排出する際に、粃選別風路71の終端側への流動が円滑になり、粃を確実に機外に排出できる。
【0071】
また、粃受樋11を図15のように構成してもよい。即ち、粃受樋11の底板84を軸84aで上下回動自在に軸支し、底板84を上方に回動した粃受樋11の底部を閉鎖状態にすると、粃は底板84上を流下し粃排出ラセン86を経て機外に取り出される。また、底板84を仮想線で示すように下方に回動し、粃受樋11の底部を開口状態にする。すると、粃は開口部から落下し、流下板87を経て唐箕13のケース13aの流下口88からケース内に流入し機外に排出される。
【0072】
そして、閉鎖板89を回動自在に軸支して、閉鎖板89の下端部を閉鎖状態の底板84の下端部に当接させているので、粃が所定量溜まると、粃の重量により閉鎖板89を押し開け下方に流下するように構成している。従って、摺落米選別風路10の選別風量の変動を抑制しながら、粃の機外取り出し及び機外排出をすることができる。
【0073】
また、粃受樋11を図16に示すように構成してもよい。摺出米風選箱体9の一側には粃受樋11の下方に位置するように粃口91を開口し、選別された粃を粃口91から機外に取り出しできるように構成している。摺落米選別風路10の粃受樋11の下方に沿うように粃選別風路71を設け、粃選別風路71の終端側を唐箕13に連通している。そして、粃受樋11の下方の粃選別風路71には左右全幅にわたって粃調節弁82を軸82aにより軸支し、この粃調節弁82の前記粃口91寄りを狭く開口し、粃口91から遠ざかる部分を広く開口するように構成している。しかして、粃選別風の左右の風力が均等化し、摺落米選別風路10の左右の選別風を均等化し安定させることができる。
【0074】
次に、図17に基づき籾摺部1の籾供給調節弁33と混合米タンク24との関連調節構成について説明する。
【0075】
混合米揚穀機4の上部には上下のリンク92,92を介して混合米タンク24を上下動自在に支持し、混合米タンク24をバネ93により吊り下げ支持している。混合米タンク24の連結板94には、下方ほど前側に位置する傾斜長孔95を設け、この傾斜長孔95に弁連動ロッド96の屈折部96aを移動自在に挿入し、弁連動ロッド96の下端部を籾供給調節弁33に連動連結している。そして、傾斜長孔95の下端部に締結ボルト97によって傾斜長孔95の長手方向に沿って調節固定自在なロッド受け98を取り付けている。
【0076】
しかして、混合米タンク24の混合米が増加して下動すると、弁連動ロッド96を介して籾供給調節弁33が減少側に調節される。また、弁連動ロッド96の関連調整量を調節する際に、弁連動ロッド96の長手方向に沿って連結板94の傾斜長孔95が構成されているので、締結ボルト97を長穴に沿って移動調節することにより、籾供給調節弁33を比例的に調節することができ、調整操作を的確にすることができる。また、組み付け時の誤差等によって長穴に位置するロッド端が連結板94を係止して下動させるタイミングがずれることがあるが、このような場合には締結ボルト97を緩めてロッド受け98の位置を適正に調整することができ、籾供給部シャッタの開閉連動の適性化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】籾摺選別機の全体の切断側面図。
【図2】ロール間隙調節装置の切断側面図。
【図3】制御ブロック図。
【図4】制御フローチャート。
【図5】制御フローチャート。
【図6】制御フローチャート。
【図7】(1)籾摺選別機の機体後部の切断平面図。(2)同切断側面図。(3)同背面図。
【図8】籾摺選別機の機体後部の切断平面図。
【図9】(1)玄米揚穀機の切断側面図。(2)同背面図。
【図10】(1)防護カバーの斜視図。(2)同拡大断面図。
【図11】(1)摺落米風選部摺出米風選部の側面図。(2)同正面図。
【図12】(1)摺落米風選部の切断側面図。(2)同正面図。
【図13】摺落米風選部の切断側面図。
【図14】摺落米風選部の切断側面図。
【図15】摺落米風選部の切断側面図。
【図16】(1)摺落米風選部の切断側面図。(2)同斜視図。
【図17】(1)混合米揚穀機部分の側面図。(2)同拡大側面図。
【符号の説明】
【0078】
1 籾摺部
2 摺落米風選部
3 混合米選別部
4 混合米揚穀機
5 玄米揚穀機
7 籾摺ロール
29 主モータ
30 負荷電流センサ
40 コントローラ
44 ロール間隙初期設定スイッチ
【技術分野】
【0001】
この発明は、籾摺ロールのロール間隙制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一対の籾摺ロールの間隙を負荷電流値基準で制御するロール間隙制御装置において、作業初期に籾摺ロールの初期間隙を設定し、次いで、籾供給調節弁が開調節されて籾摺作業が開始されると、籾供給調節弁の弁開度に応じた基準負荷電流値が設定されてこの基準負荷電流値に基づき籾摺ロールのロール間隙が所定間隙になるように調節制御され、次いで、このロール間隙を固定して所定時間にわたり籾摺をして籾摺作業の安定化を図るようにし、この籾摺作業の安定化を図る所定時間を長短に設定変更するものは公知である(特許文献1)。
【0003】
また、籾摺ロールのロール間隙制御装置において、籾摺ロールの初期間隙設定の要否を選択する初期設定開始スイッチを設けたものは公知である(特許文献2)。
【0004】
また、籾摺ロールのロール間隙制御装置において、籾摺ロールの初期間隙設定の要否を選択する初期設定開始スイッチを設け、主モータの停止時には、前記初期設定開始スイッチが初期設定の要選択をした場合には、籾摺ロールのロール間隙を所定時間開調節し拡げて作業を終了し、初期設定開始スイッチが初期設定の不要を選択した場合には、籾摺ロールのロール間隙をそのままの状態として作業を終了するようにしたものは公知である(特許文献3)。
【特許文献1】特開平8−229816号公報
【特許文献2】特開2000−37636号公報
【特許文献3】特開1999−10012号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、籾摺ロールのロール間隙を所定間隙に維持するようにした籾摺ロールのロール間隙自動制御装置において、ロール間隙初期設定スイッチにおける初期設定の要否選択により、再開籾摺作業の初期にロール間隙の初期設定を省略して前回籾摺作業時のロール間隙を維持しながら迅速に籾摺作業を再開しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
【0007】
請求項1の発明は、一対の籾摺ロール7,7のロール間隙を所定時間毎に所定量の閉調節をするタイマ制御型のロール間隙制御手段と、籾摺作業の開始時に籾摺ロール7,7の初期ロール間隙を設定するロール間隙初期設定手段と、前記ロール間隙初期設定手段が主モータ起動時毎作動かあるいは主モータの初回起動時のみ作動かを選択できるロール間隙初期設定スイッチ44と、籾摺作業の終了時において前記ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータ初回起動時のみ作動選択の場合には、前記タイマ制御型のロール間隙制御手段における閉調節作動用の所定時間の計時を一時停止して再開作業時のタイマ制御型のロール間隙制御に引き継ぐタイマ機能継続手段とからなる籾摺ロールのロール間隙制御装置とする。
【0008】
前記構成によると、ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータ起動時毎作動を選択している場合には、籾摺作業の初回開始時にロール間隙初期設定手段が作動して籾摺ロール7,7の初期ロール間隙が設定され、その後にタイマ制御型のロール間隙制御に移行し所定時間の終了毎にロール間隙の閉調節がなされる。また、ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定を選択した場合には、再開作業時にはロール間隙の初期設定がなされずに、タイマ制御型のロール間隙制御に移行し、所定時間毎にロール間隙の閉調節がなされる。
【0009】
また、籾摺作業の終了時においてロール間隙初期設定スイッチ44の主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定を選択した場合には、タイマ制御型ロール間隙制御における閉調節作動用の所定時間の計時を一時停止して再開作業時のタイマ制御型ロール間隙制御の所定時間に引き継がれ、前回籾摺時の所定時間及び再開籾摺時の所定時間の合計時間により所定時間が終了すると、ロール間隙の閉調節がなされる。
【0010】
請求項2の発明は、籾摺ロール7,7駆動用の主モータ29が基準負荷電流値を維持するように一対の籾摺ロール7,7のロール間隙を開閉調節する負荷電流値基準によるロール間隙制御手段と、籾摺作業開始時に籾摺ロール7,7の初期ロール間隙を設定するロール間隙初期設定手段と、該ロール間隙初期設定手段により設定された初期ロール間隙を固定状態としながら所定時間にわたり籾摺を継続するロール間隙固定籾摺手段と、前記ロール間隙初期設定手段が主モータ起動時毎作動かあるいは主モータの初回起動時のみ作動かを選択できるロール間隙初期設定スイッチ44と、該ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータの初回起動時のみに初期設定作動を選択した場合には、前記ロール間隙固定籾摺手段の所定時間を短く補正する時間補正手段とからなる籾摺ロールのロール間隙制御装置とする。
【0011】
前記構成によると、ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータ起動時毎作動を選択した場合には、籾摺作業開始時にロール間隙初期設定手段が作動して籾摺ロール7,7の初期ロール間隙が設定され、次いで、ロール間隙固定籾摺手段により所定時間にわたり初期設定されたままのロール間隙で所定時間にわたり籾摺作業がなされ、次いで、負荷電流値基準によるロール間隙制御がなされる。
【0012】
また、ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定作動の選択をした場合には、再開籾摺作業時ではロール間隙の初期設定制御が省略され、ロール間隙固定籾摺手段における所定時間が短く補正されて、ロール間隙固定籾摺手段による籾摺作業が短い時間でなされ、次いで、負荷電流値基準によるロール間隙制御がなされる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明は、タイマ型のロール間隙制御をするにあたり、ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータ起動時毎作動かあるいは主モータの初回起動時のみ作動かを選択できるので、オペレータの希望する使い方や習熟度に合わせたロール間隙制御をすることができ、また、再開籾摺作業時に前回籾摺作業時のロール間隙を維持しながら作業を円滑に再開することができる。
【0014】
請求項2の発明は、所定ロール間隙で安定した籾摺作業のなされる再開籾摺作業時には、ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定を選択とすることにより、籾摺ロールの初期ロール間隙設定を省略し、ロール間隙固定状態での籾摺作業を短い時間として、負荷電流値基準によるロール間隙制御で籾摺作業を行なうことができ、再開籾摺作業時に前回のロール間隙を維持しながら円滑に籾摺作業を再開することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施例1)
以下、図面に示すこの発明の実施例の形態について説明する。
【0016】
まず、図1に基づきこの発明を具備する籾摺選別機の全体構成について説明する。
【0017】
籾摺選別機は、機体の前側上部に配置した籾摺部1、機体の前側下部に配置した摺落米風選部2、機体の後側部に配置した揺動選別板型の混合米選別部3、摺落米を揚穀する混合米揚穀機4、及び、玄米を機外に取り出す玄米揚穀機5等により構成されている。
【0018】
籾摺部1は、籾ホッパ6、籾摺ロ−ル7,7の内装されている籾摺室8等で構成されている。摺落米風選部2は、摺落米風選箱体9、摺落米風選箱体9内に前後方向に斜設されている摺落米選別風路10、摺落米選別風路10の中途部下方に設けられている粃受樋11、摺落米選別風路10の始端部下方に設けられている摺落米受樋12、摺落米選別風路10の終端部に配設されている唐箕13、排塵筒14等により構成されている。
【0019】
次に、揺動選別型の混合米選別部3について説明する。多段の揺動選別板15,…には、板面に選別用の凹凸が形成されていて、横方向の一側を高い供給側、他側を低い排出側とし、横方向に直交する縦方向の一方側を高い揺上側、反対側を低い揺下側として、揺動選別板15の縦横2方向ともに傾斜した構成とし、揺動選別板15,…は揺動アーム,揺動リンクから構成されている揺動装置により横方向斜め上下に往復揺動される構成である。
【0020】
この揺動選別板15,…の供給側には供給口が構成されていて、摺落米受樋12に風選された混合米が混合米揚穀機4,混合米タンク24,分配供給樋16及び分配ケース17を経由して揺動選別板15,…に供給される構成である。揺動選別板15,…に供給された混合米は、粒形の大小,比重の大小,摩擦係数の大小等の関係で、比重の重い小形の玄米は揺上側に偏流分布し、玄米に比較して大形で比重の軽い籾は、揺下側に偏流分布し、その中間部には分離されない籾・玄米の混合米が分布しながら選別される。そして、これらの選別穀粒は、揺動選別板15の排出側に設けられている玄米仕切板18及び籾仕切板19で仕切られて取り出される構成である。
【0021】
取り出された玄米は、玄米取出樋20,玄米流路21,玄米揚穀機5を経て機外に取り出される。また、取り出された混合米は混合米取出樋22,混合米流路23,摺落米受樋12,混合米揚穀機4,混合米タンク24,分配供給樋16,分配ケース17を経て、揺動選別板15,…に供給されて再選別される。また、取り出された籾は、籾取出樋25,籾流路26,籾揚穀機27を経て籾摺部1に揚穀還元されて、再度の籾摺がなされる構成である。
【0022】
次に、図2〜図6に基づき籾摺ロール7,7のロール間隙制御装置について説明する。
【0023】
図2には籾摺ロール7,7の公知のロール間隙調節手段が図示されている。左側の籾摺ロール7は定位置で駆動される主籾摺ロールで、右側の籾摺ロール7は誘導アーム7aに軸架されていている副籾摺ロールである。副籾摺ロールはロール間隙調節手段7bにより主籾摺ロールとの間隙を開閉調節自在に構成されていて、ロール間隙調節モータ28を正逆転することにより、ロール間隙調節手段7bが正逆駆動されて誘導アーム7aが時計方向あるいは反時計方向に回動し、主副の籾摺ロール7,7のロール間隙が開閉調節される。なお、ロール間隙調節ハンドル7cを手動で回転操作して、ロール間隙調節手段7bを正逆駆動しロール間隙の開閉調節をすることができる。
【0024】
CPUを内蔵したコントローラ40の入力側には、入力インターフェイスを介して、主モータ29の負荷電流値を検出する負荷電流センサ30、元電源電圧を検出する電源電圧センサ31、揺動選別板15の揺動回転数を検出する揺動回転数センサ32、籾摺部1の籾供給調節弁33の弁開度を検出する弁開度センサ34、籾ホッパ6の穀粒の有無を検出する籾センサ43、ロール間隙初期設定スイッチ44、運転/停止スイッチ35、ロール間隙の開調節スイッチ36、ロール間隙の閉調節スイッチ37、ロール間隙制御装置の自動/手動を切り替える自動/手動切替スイッチ38、表示切替スイッチ39を接続している。
【0025】
また、コントローラ40の出力側には、出力インタ−フエイス、駆動回路を経由して主モータ29、ロール間隙調節モータ28、弁開度調節モータ41を接続している。
【0026】
次に、図4のフローに基づきコントローラ40のロール間隙の制御内容について説明する。
【0027】
初期籾摺作業の開始時に電源スイッチ(図示省略)をONすると制御が開始され、ロール間隙初期設定スイッチ44を入りあるいは切り操作すると、ロール間隙初期設定スイッチ44のフラグがFG=1の「主モータ29の起動時毎にロール間隙の初期設定を実行するモード」、あるいは、FG=2の「主モータ29の初回起動時のみにロール間隙の初期設定を実行するモード」に切り替えられてる(ステップ1)。次いで、主モータ29のON/OFFの判定がなされ(ステップ2)、主モータ29がONであるとロール間隙の初期設定モードの判定がなされ、フラグがFG=1の主モータ起動時毎に初期設定を実行するモードであると、籾摺ロール7,7のロール間隙の初期設定制御がなされる(ステップ4)。
【0028】
なお、ロール間隙の初期設定制御は、例えば、次のようにして実行される。まず、ロール間隙を開調節して、負荷電流センサ30の検出負荷電流値が変化しなくなると、籾摺ロール7,7の非接触状態と判定してロール間隙の開調節を停止し、次いで、ロール間隙を閉調節し負荷電流センサ30が負荷電流値の増加を検出すると、籾摺ロール7,7の微接触と判定してロール間隙の閉調節を停止し、次いで、ロール間隙を所定時間にわたり開調節して所定の初期ロール間隙(例えば、1mm)に調節設定する。
【0029】
ロール間隙の初期設定制御が実行されると、フラグが初期設定実行済みのFG=0に変更され(ステップ5)、次いで、タイマ制御型ロール間隙制御のタイマ時間(T)がセットされる(ステップ6)。次いで、籾センサ43の検出情報により籾ホッパ6の籾の有無が判定され(ステップ7)、籾ありの場合には、次いで弁開度センサ34の検出情報により籾供給調節弁33の開閉が判定され(ステップ8)、籾供給調節弁33が開調節の場合には、タイマ制御型ロール間隙制御におけるタイマ時間が減算され(ステップ9)、次いで、所定時間毎にタイマ時間の残時間が算出され(ステップ10)、タイマ残時間が0か否かの判定がなされ(ステップ11)、タイマ残時間が0になると、コントローラ40から所定のロール間隙閉調節指令が出され、ロール間隙調節モータ28が1パルス閉調節されロール間隙が閉調節される。次いで、タイマ制御における次のタイマ時間(T)が設定されタイマ制御によるロール間隙制御がなされ(ステップ13)、次いで、主モータ29のON/OFFが判定され、ONの場合にはステップ7に戻り制御が継続される。
【0030】
また、ロール間隙初期設定スイッチ44をOFFに操作すると、フラグがFG=2の「主モータの初回起動時のみにロール間隙初期設定を実行するモード」に切り替えられる。この状態で制御が開始されると、初期設定モードの判定にあたりFG=2で主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定を実行するモードと判定され(ステップ3)、次いで、初期設定モードがFG=1か否かの判定がなされ(ステップ15)、主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定を実行するモードであるので、再開作業時には初期設定制御が省略され、次いで、ステップ17以下の制御が実行される。
【0031】
そして、ロール間隙初期設定スイッチ44のONにより主モータ起動時毎に初期設定を実行するモードを選択した場合には、主モータ29がOFFになると、タイマ制御のタイマ時間をリセットする。また、ロール間隙初期設定スイッチ44のOFFにより主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定を実行するモードを選択した場合には、主モータ29がOFFになると、タイマ制御によるタイマ時間のリセットを中止し、タイマ時間の計時を一時停止させる。そして、主モータ29がその後ONして次回の籾摺作業が再開されると、タイマ時間の残存時間の計時が再開される。
【0032】
しかして、主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定を実行するモードではタイマ制御型ロール間隙制御におけるタイマ時間の計時は、前回のタイマ時間の計時、及び、今回のタイマ時間の計時の合計によりタイマ時間が終了すると、ロール間隙の閉調節がなされる。
【0033】
前記のように、籾摺ロールのロール間隙制御をするにあたり、ロール間隙初期設定スイッチ44により主モータの起動時毎にロール間隙初期設定、あるいは、主モータの初回起動時のみロール間隙初期設定の何れかを設定できるので、オペレータの希望する使い方や習熟度に合わせた使い方をすることができ、再開籾摺作業時に前回籾摺作業時と同じロール間隙で籾摺作業を再開することができる。
【0034】
次に、図5に基づきロール間隙制御の他の実施例について説明する。
【0035】
初期籾摺作業の開始時に電源スイッチ(図示省略)をONすると制御が開始され、ロール間隙初期設定スイッチ44を入りあるいは切りに操作すると、ロール間隙初期設定スイッチ44のフラグがFG=1の「主モータ29の起動時毎にロール間隙の初期設定を実行するモード」、あるいは、FG=2の「主モータ29の初回起動時のみにロール間隙の初期設定を実行するモード」に切り替えられてる(ステップ1)。
【0036】
次いで、主モータ29のON/OFFの判定がなされ(ステップ2)、主モータONのときには、次いで、ロール間隙初期設定モードの判定がなされる(ステップ3)。そして、フラグがFG=1の主モータ起動時毎に初期設定を実行するモードであると、ロール間隙の初期設定制御がなされ(ステップ4)、次いで、ロール間隙初期設定のフラグが実行済みのFG=0に変更される(ステップ5)。次いで、所定のロール間隙を維持しながら籾摺作業をするロール間隙維持制御が開始され(ステップ6)、前記ロール間隙維持制御が継続される(ステップ7)。
【0037】
なお、このロール間隙維持制御は、タイマ制御によるロール間隙維持制御では、所定のタイマ時間がセットされ、タイマ時間が終了すると、ロール間隙が所定間隙だけ閉調節されて所定のロール間隙の維持が図られる。また、負荷電流値基準により所定のロール間隙を維持する制御をしてもよい。即ち、籾摺ロール駆動用主モータ29の負荷電流値を負荷電流センサ30で所定時間毎に検出し、検出負荷電流値を所定基準値に維持するようにロール間隙を開閉調節し、所定のロール間隙に維持するものである。
【0038】
次いで、主モータ29のON/OFFの判定がなされ(ステップ8)、主モータ29がONの場合には前記ステップ7に戻り、前記ロール間隙維持制御が継続される。また、主モータ29がOFFの場合には、前記ロール間隙維持制御が終了し(ステップ9)、次いで、ロール間隙の初期設定モードの判定がなされ(ステップ10)、FG=1の主モータ起動時毎に初期設定を実行するモードの場合には、籾摺ロールのロール間隙を所定時間開調節してロール間隙を拡げ(ステップ11)、また、FG=2の主モータ初回起動時のみロール間隙を初期設定するモードの場合には、ロール間隙をそのままの状態で制御を終了する。
【0039】
また、ロール間隙初期設定モードの判定がなされて(ステップ3)、フラグがFG=2の主モータの初回起動時にのみロール間隙の初期設定をするモードである場合には、次いで、フラグがFG=1であるか否かの判定がなされ、FG=1でない場合には、ロール間隙の初期設定を実行せずに、前記ロール間隙維持制御がなされる(ステップ7)。
【0040】
しかして、ロール間隙の制御をするにあたり、ロール間隙の初期設定の主モータの起動時毎に実行あるいは主モータの初回起動時にのみ実行の選択に関連して、前記のように作業終了時にロール間隙を開調節して広くしたりあるいはそのままのロール間隙を選択することができて、前回の籾摺作業時と同じロール間隙で円滑に籾摺作業を再開することができる。
【0041】
次に、図6に基づきロール間隙制御の他の実施例について説明する。
【0042】
初期籾摺作業の開始時に電源スイッチ(図示省略)をONすると制御が開始され、ロール間隙初期設定スイッチ44を入りあるいは切りに操作する。すると、ロール間隙初期設定スイッチ44のフラグがFG=1の「主モータ29の起動時毎にロール間隙の初期設定を実行するモード」、あるいは、FG=2の「主モータ29の初回起動時のみにロール間隙の初期設定を実行するモード」に切り替えられてる(ステップ1)。
【0043】
次いで、主モータ29のON/OFFの判定がなされ(ステップ2)、主モータがONであると、次いで、ロール間隙初期設定モードの判定がなされる(ステップ3)。そして、フラグがFG=1の主モータ起動時毎にロール間隙の初期設定を実行するモードであると、ロール間隙の初期設定制御がなされ(ステップ4)、ロール間隙初期設定のフラグが初期設定実行済みのFG=0に変更される(ステップ5)。
【0044】
次いで、主モータ29の負荷電流値が基準負荷電流値を超えると(ステップ6)、次いで、籾供給調節弁33が開調節されたか否かの判定がなされ(ステップ7)、籾供給調節弁33が開調節されると、所定時間(T1)の安定待ち籾摺行程に移行し(ステップ8)、ロール間隙初期設定で設定されたロール間隙を所定時間にわたり固定した籾摺作業がなされる。安定待ち籾摺行程の所定時間(T1)が終了すると、籾供給調節弁33の弁開度に対応する負荷電流値基準によるロール間隙制御用の基準負荷電流値が所定の計算式により算出される(ステップ9)。
【0045】
次いで、主モータ29の負荷電流値(I)が検出されて(ステップ10)、基準負荷電流値と検出負荷電流値(I)が比較されて(ステップ11)、検出負荷電流値(I)が大のときには、ロール間隙の開調節がなされ(ステップ12)、また、検出負荷電流値(I)が小のときには、ロール間隙の閉調節がなされ(ステップ13)、また、検出負荷電流値(I)と基準負荷電流値が等しいときには、ロール間隙の開閉調節はなされずそのままのロール間隙を維持する制御がなされる。
【0046】
次いで、主モータ29のON/OFFの判定がなされ(ステップ14)、主モータがONのときには前記ステップ10に戻って負荷電流値基準によるロール間隙制御が継続され、また、主モータOFFのときには、前記ステップ2に戻り制御が継続される。
【0047】
また、前記ステップ3でロール間隙初期設定モードの判定において、ロール間隙の初期設定モードがFG=2の主モータの初回起動時にのみロール間隙の初期設定を実行するモードである場合には、次いで、フラグがFG=1であるか否かの判定がなされ(ステップ15)、FG=1でない場合には、次いで、籾供給調節弁33の開調節がされたか否かの判定がなされ(ステップ16)、開調節されると、所定時間(T2)の安定待ち籾摺行程に移行し(ステップ17)、所定時間(T2)が終了すると、前記ステップ10に移行し、負荷電流値基準によるロール間隙制御がなされる。
【0048】
なお、ステップ17の安定待ち籾摺行程の所定時間(T2)は、ロール間隙の初期設定の後になされるステップ8の安定待ち籾摺行程の所定時間(T1)よりも短く設定している。
【0049】
前記のように、ロール間隙初期設定スイッチ44により主モータの初回起動時にのみロール間隙の初期設定を実行するモードを選択すると、主モータの二回目以降の起動時にはロール間隙の初期設定を省略し、安定待ち籾摺行程の時間を短くして籾摺作業を再開することができる。従って、前回作業時のロール間隙を維持しながら籾摺作業を迅速に再開することができる。なお、再開籾摺作業時には籾摺選別機の穀粒の循環部位に穀粒が残留していて早く作業が安定するので、安定待ち籾摺行程の所定時間を短縮しても問題はない。
【0050】
次に、図7〜図9に基づき玄米揚穀機5の他の実施例について説明する。
【0051】
玄米揚穀機5をバケット式の昇降機で構成し、摺落米風選箱体9の後部に設けた揚穀機ベース51に、縦軸51a回りに回動自在に軸支している。この玄米揚穀機5は、揚穀ケース5aと、揚穀ケース5a内の上下の揚穀プーリに巻き掛けているバケット5b,…付きの昇降ベルト5cと、玄米投げ口5dにより構成されている。
【0052】
そして、運転状態では、図7(1)に示すように、玄米揚穀ケース5aを後方に突出するようにして、主モータ19からの動力を伝動軸52、ベルト伝動装置53を介して下部プーリ軸54に伝達して玄米揚穀機5を駆動し、揚穀玄米を玄米投げ口5dから後方に向けて投げ出すように構成している。
【0053】
また、格納状態では、図8に示すように、摺出米風選箱体9の後側壁9aに沿うように玄米揚穀機5を回動して固定可能に構成している。そして、図9に示すように、玄米揚穀ケース5aの下部には清掃用の開口部55を構成し、玄米揚穀ケース5bが作業状態の後方に突出した状態では、揚穀機ベース51により開口部55が閉鎖され、また、格納状態に回動すると、開口部55が揚穀機ベース51からずれて開口し、残留穀粒を開口部55から取り出し清掃ができるように構成している。また、籾摺選別機の運搬時には、玄米揚穀機5を格納状態とし機体を小型化して輸送コストの低減を図っている。
【0054】
また、摺出米風選箱体9の後側端部に設けた揚穀機ベース51に玄米揚穀機5を回動自在に軸支するにあたり、玄米揚穀機5の揚穀ケース5aの下部にはブラケット56を介して縦軸51aを取り付け、揚穀機ベース51側には縦軸51aの嵌入可能な軸孔57を構成し、揚穀ケース5aを矢印方向に上下動して、揚穀ケース5a側の縦軸51aを揚穀機ベース51側の軸孔57に着脱する。しかして、籾摺選別機の摺出米風選箱体9に玄米揚穀機5を容易に着脱でき、作業状態と格納状態とに容易に変更できる。
【0055】
また、上記図9に示すように、摺出米風選箱体9に対して揚穀機ベース51を横軸58回りに軸支し、揚穀機ベース51を下方に回動した突出状態と、上方に回動した収納状態に変更できるように構成してもよい。そして、横軸58には押圧スプリング59を装着し、揚穀機ベース51を上方に回動しがちに付勢する。しかして、上方に回動した揚穀機ベース51により玄米取出口61が閉鎖されねずみ等の侵入を防止できる。
【0056】
次に、図10に基づき摺出米風選箱体9の防護カバー62の係止構成について説明する。
【0057】
摺出米風選箱体9の側面に防護カバー62を着脱自在に取り付けている。この防護カバー62の例えば下端部に開口部62aを設け、例えば合成樹脂材からなる把手63を開口部62aに嵌合装着してカバーの下部を補強し、この把手63の内側部に係止部64を一体的に構成している。また、摺出米風選箱体9の内側部にはブラケットを介して係止凹部65を設けている。しかして、摺出米風選箱体9の側面開口部を防護カバー62で閉鎖し、把手63に一体的に取り付けられている係止部64を係止凹部65に嵌合させて、摺出米風選箱体9に防護カバー62を係止する。
【0058】
従来装置にあっては、把手63に丸棒で構成した係止部を溶接して一体化する構成であるので、部品点数が多くなりコスト高となっていた。しかし、前記のように、一体構成されている係止部63付きの把手63を防護カバー62の開口部62aに嵌合装着するように構成したので、防護カバー62の強度を高めながら部品点数を減らしコストの低減を図ることができる。
【0059】
なお、この係止装置は籾摺選別装置や防護カバー62の係止装置に限定されるものではなく、他の農業用機械のカバーの係止装置に広く応用できる。
【0060】
次に、図11に基づき粃受樋11の他の実施例について説明する。
【0061】
摺落米選別風路10の中途部には粃受樋11を設け、摺落米選別風路10の粃受樋11の下方に沿わせて粃選別風路71を設け、粃選別風路71の始端部に流入した選別風は中途部の粃受樋11の下方部を通って終端側に流れ、唐箕13に流入するように構成している。
【0062】
そして、粃選別風路71の終端部にバイパス弁72を開閉自在に軸支し、バイパス弁72の全開状態では粃受樋11に選別された粃を粃選別風路71から唐箕13を経由して機外に排出し、また、バイパス弁72の全閉状態では、選別された粃を粃受樋11から粃選別風路71を経由して下方に粃溜まりに取り出し可能に構成している。
【0063】
唐箕13には回転数調節手段73を設けている。この回転数調節手段73は、ファン軸13aに設けている可変プーリ73aと、可変プーリ73aの可動プーリを広狭に調節するカム73bにより構成されている。そして、バイパス弁72とカム73bとを連動ワイヤ74を介して連動連結し、バイパス弁72が粃選別風路71を閉鎖側に切り替えられると、回転数調節手段73が減少側に調節され、また、バイパス弁72が開口側に切り替えられると、回転数調節手段73が増加側に調節されるように関連構成されている。
【0064】
なお、摺落米選別風路10の終端側には風量調節弁78を設け、摺落米選別風路10の選別風量を増減調節可能に構成している。
【0065】
しかして、バイパス弁72が粃選別風路71を閉鎖する側に切り替えられると、粃選別風が粃選別風路71を経て唐箕13に流入するときには唐箕13の風量が増加調節され、また、粃選別風路71が閉鎖されて粃選別風が唐箕13に流れないときには、唐箕13の風量が減少調節される。従って、摺落米選別風路10の摺落米の選別を安定させながら、粃受樋11から粃を取り出したり、あるいは、粃を粃選別風路71から唐箕13を経由して機外に排出することができる。
【0066】
また、バイパス弁72の開閉切替に関連して唐箕13の回転数調節手段73を関連調節するにあたり、図12に示すように構成してもよい。即ち、バイパス弁72の開閉切替を検出するリミットスイッチ76を設けると共に、回転数調節手段73を増減調節する調節モータ77を設ける。しかして、バイパス弁72が開側に切り替えされてリミットスイッチ76がONすると、調節モータ77が増加調節側に所定回転数回転され、また、バイパス弁72が閉側に切り替えられてリミットスイッチ76がOFFすると、調節モータ77が減少調節側に所定回転数回転される。
【0067】
なお、バイパス弁72の開閉度をセンサで検出し、回転数調節手段73の回転数を無段に増減調節するように構成してもよい。
【0068】
また、図13に示すように構成してもよい。即ち、摺落米選別風路10の終端部に副風量調節弁78aを設け、開口部81から摺落米選別風路10に流入する空気量を調節できるように構成する。そして、副風量調節弁78aとバイパス弁72とを連動ロッド79を介して連動連結し、バイパス弁72が開調節されると、副風量調節弁78aにより開口部81の開口面積が減少調節され、また、バイパス弁72が閉調節されると、副風量調節弁78により開口部81の開口面積が増加調節されるように構成しても、前記実施例と同様の効果が期待できる。
【0069】
また、図14に示すように構成してもよい。粃選別風路71の始端側に粃風量調節弁82を設けて、粃選別風路71への流入風量を調節可能に構成し、バイパス弁72と粃風量調節弁82とを連動ロッド79により連動連結して関連的に調節する。しかして、バイパス弁72を開側に切り替えると、粃風量調節弁82が閉鎖側に調節され、摺落米選別風路10の選別風量の減少を抑制し、摺落米の選別を安定させることができる。
【0070】
また、同図14に示すように、粃受樋11の落下口に落下案内板83を設けて、摺落米選別風路10で選別された粃を粃選別風路71の終端側に案内するように構成してもよい。このように構成することにより、選別された粃を粃選別風路71を経由して唐箕13に排出する際に、粃選別風路71の終端側への流動が円滑になり、粃を確実に機外に排出できる。
【0071】
また、粃受樋11を図15のように構成してもよい。即ち、粃受樋11の底板84を軸84aで上下回動自在に軸支し、底板84を上方に回動した粃受樋11の底部を閉鎖状態にすると、粃は底板84上を流下し粃排出ラセン86を経て機外に取り出される。また、底板84を仮想線で示すように下方に回動し、粃受樋11の底部を開口状態にする。すると、粃は開口部から落下し、流下板87を経て唐箕13のケース13aの流下口88からケース内に流入し機外に排出される。
【0072】
そして、閉鎖板89を回動自在に軸支して、閉鎖板89の下端部を閉鎖状態の底板84の下端部に当接させているので、粃が所定量溜まると、粃の重量により閉鎖板89を押し開け下方に流下するように構成している。従って、摺落米選別風路10の選別風量の変動を抑制しながら、粃の機外取り出し及び機外排出をすることができる。
【0073】
また、粃受樋11を図16に示すように構成してもよい。摺出米風選箱体9の一側には粃受樋11の下方に位置するように粃口91を開口し、選別された粃を粃口91から機外に取り出しできるように構成している。摺落米選別風路10の粃受樋11の下方に沿うように粃選別風路71を設け、粃選別風路71の終端側を唐箕13に連通している。そして、粃受樋11の下方の粃選別風路71には左右全幅にわたって粃調節弁82を軸82aにより軸支し、この粃調節弁82の前記粃口91寄りを狭く開口し、粃口91から遠ざかる部分を広く開口するように構成している。しかして、粃選別風の左右の風力が均等化し、摺落米選別風路10の左右の選別風を均等化し安定させることができる。
【0074】
次に、図17に基づき籾摺部1の籾供給調節弁33と混合米タンク24との関連調節構成について説明する。
【0075】
混合米揚穀機4の上部には上下のリンク92,92を介して混合米タンク24を上下動自在に支持し、混合米タンク24をバネ93により吊り下げ支持している。混合米タンク24の連結板94には、下方ほど前側に位置する傾斜長孔95を設け、この傾斜長孔95に弁連動ロッド96の屈折部96aを移動自在に挿入し、弁連動ロッド96の下端部を籾供給調節弁33に連動連結している。そして、傾斜長孔95の下端部に締結ボルト97によって傾斜長孔95の長手方向に沿って調節固定自在なロッド受け98を取り付けている。
【0076】
しかして、混合米タンク24の混合米が増加して下動すると、弁連動ロッド96を介して籾供給調節弁33が減少側に調節される。また、弁連動ロッド96の関連調整量を調節する際に、弁連動ロッド96の長手方向に沿って連結板94の傾斜長孔95が構成されているので、締結ボルト97を長穴に沿って移動調節することにより、籾供給調節弁33を比例的に調節することができ、調整操作を的確にすることができる。また、組み付け時の誤差等によって長穴に位置するロッド端が連結板94を係止して下動させるタイミングがずれることがあるが、このような場合には締結ボルト97を緩めてロッド受け98の位置を適正に調整することができ、籾供給部シャッタの開閉連動の適性化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】籾摺選別機の全体の切断側面図。
【図2】ロール間隙調節装置の切断側面図。
【図3】制御ブロック図。
【図4】制御フローチャート。
【図5】制御フローチャート。
【図6】制御フローチャート。
【図7】(1)籾摺選別機の機体後部の切断平面図。(2)同切断側面図。(3)同背面図。
【図8】籾摺選別機の機体後部の切断平面図。
【図9】(1)玄米揚穀機の切断側面図。(2)同背面図。
【図10】(1)防護カバーの斜視図。(2)同拡大断面図。
【図11】(1)摺落米風選部摺出米風選部の側面図。(2)同正面図。
【図12】(1)摺落米風選部の切断側面図。(2)同正面図。
【図13】摺落米風選部の切断側面図。
【図14】摺落米風選部の切断側面図。
【図15】摺落米風選部の切断側面図。
【図16】(1)摺落米風選部の切断側面図。(2)同斜視図。
【図17】(1)混合米揚穀機部分の側面図。(2)同拡大側面図。
【符号の説明】
【0078】
1 籾摺部
2 摺落米風選部
3 混合米選別部
4 混合米揚穀機
5 玄米揚穀機
7 籾摺ロール
29 主モータ
30 負荷電流センサ
40 コントローラ
44 ロール間隙初期設定スイッチ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の籾摺ロール7,7のロール間隙を所定時間毎に所定量の閉調節をするタイマ制御型のロール間隙制御手段と、籾摺作業の開始時に籾摺ロール7,7の初期ロール間隙を設定するロール間隙初期設定手段と、前記ロール間隙初期設定手段が主モータ起動時毎作動かあるいは主モータの初回起動時のみ作動かを選択できるロール間隙初期設定スイッチ44と、籾摺作業の終了時において前記ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータ初回起動時のみ作動選択の場合には、前記タイマ制御型のロール間隙制御手段における閉調節作動用の所定時間の計時を一時停止して再開作業時のタイマ制御型のロール間隙制御に引き継ぐタイマ機能継続手段とからなる籾摺ロールのロール間隙制御装置。
【請求項2】
籾摺ロール7,7駆動用の主モータ29が基準負荷電流値を維持するように一対の籾摺ロール7,7のロール間隙を開閉調節する負荷電流値基準によるロール間隙制御手段と、籾摺作業開始時に籾摺ロール7,7の初期ロール間隙を設定するロール間隙初期設定手段と、該ロール間隙初期設定手段により設定された初期ロール間隙を固定状態としながら所定時間にわたり籾摺を継続するロール間隙固定籾摺手段と、前記ロール間隙初期設定手段が主モータ起動時毎作動かあるいは主モータの初回起動時のみ作動かを選択できるロール間隙初期設定スイッチ44と、該ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータの初回起動時のみに初期設定作動を選択した場合には、前記ロール間隙固定籾摺手段の所定時間を短く補正する時間補正手段とからなる籾摺ロールのロール間隙制御装置。
【請求項1】
一対の籾摺ロール7,7のロール間隙を所定時間毎に所定量の閉調節をするタイマ制御型のロール間隙制御手段と、籾摺作業の開始時に籾摺ロール7,7の初期ロール間隙を設定するロール間隙初期設定手段と、前記ロール間隙初期設定手段が主モータ起動時毎作動かあるいは主モータの初回起動時のみ作動かを選択できるロール間隙初期設定スイッチ44と、籾摺作業の終了時において前記ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータ初回起動時のみ作動選択の場合には、前記タイマ制御型のロール間隙制御手段における閉調節作動用の所定時間の計時を一時停止して再開作業時のタイマ制御型のロール間隙制御に引き継ぐタイマ機能継続手段とからなる籾摺ロールのロール間隙制御装置。
【請求項2】
籾摺ロール7,7駆動用の主モータ29が基準負荷電流値を維持するように一対の籾摺ロール7,7のロール間隙を開閉調節する負荷電流値基準によるロール間隙制御手段と、籾摺作業開始時に籾摺ロール7,7の初期ロール間隙を設定するロール間隙初期設定手段と、該ロール間隙初期設定手段により設定された初期ロール間隙を固定状態としながら所定時間にわたり籾摺を継続するロール間隙固定籾摺手段と、前記ロール間隙初期設定手段が主モータ起動時毎作動かあるいは主モータの初回起動時のみ作動かを選択できるロール間隙初期設定スイッチ44と、該ロール間隙初期設定スイッチ44の主モータの初回起動時のみに初期設定作動を選択した場合には、前記ロール間隙固定籾摺手段の所定時間を短く補正する時間補正手段とからなる籾摺ロールのロール間隙制御装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2006−7168(P2006−7168A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−191316(P2004−191316)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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