説明

粉振り装置及びそれを用いた米飯食品成形装置

【課題】本発明は、米飯食品の成形途中である米飯シートに満遍なくふりかけ粉を散布することができ、食品全体にふりかけ粉が付着した米飯食品を成形可能な粉振り装置及びそれを用いた米飯食品成形装置を提供することを目的とする。
【解決手段】供給機構1においてほぐされた米飯は、シート成形機構2において展延ローラ24により所定の厚さの米飯シートに整形され、シート計量機構20により重量が測定される。そして、搬送コンベヤ26に移送される際に粉振り装置21から米飯シートの下面にふりかけ粉が満遍なく散布される。粉振り装置21は、回転体の回転によりふりかけ粉を上方に飛散させ、飛散したふりかけ粉をガイドケース209で誘導して散布口210から散布するようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、米飯を成形するための米飯食品成形装置に好適な粉振り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、米飯を型に直接供給して、押圧により所定の形状に成形することがなされてきたが、この場合、米飯粒同士を確実に接合する為に、予め冷却された米飯を用いており、型で過大に押圧されるために、得られる成型品は手作りに比べて締め固められた硬いものであった。また、離型しやすくする為に形状が限られて、角も角ばったものとなり、変化及び見栄えに乏しいものであった。
【0003】
そこで、米飯を潰すことなく成形するための種々の装置が提案されており、例えば、特許文献1には、シート状外皮材を短冊ベルト片により樋形に成形し、さらにこの短冊ベルト片を介して押圧成形子で間欠的に押圧して有芯食品を連続的に得ることができる有芯食品の製造方法とその装置において、米飯を潰さずにシート状に敷き延ばすことのできる従来公知のシート成形機と該有芯食品の製造装置を組み合わせれば、外皮材が粳米からなる有芯食品を連続的に製造することも可能となり、外皮材の米飯粒を潰すことなく、また、米飯粒がバラバラになることもなく有芯食品を連続的に製することができて、食品切断機との組み合わせにより、手作りのような品質の球状おにぎり製品を製造可能であることが記載されている。
【0004】
こうした様々な米飯食品成形装置においては、おにぎり等の食品を製造する場合に塩等の粉末調味料やすり胡麻等の粉末食材を米飯に振り掛けることが行われているが、おにぎり等の形状に成形した後上面に振り掛けて反転しもう一方の面に振り掛けることで、おにぎり等の両面に粉末調味料や粉末食材を添加するようにしている(特許文献2から4参照)。
【特許文献1】特許第2896503号公報
【特許文献2】特開2004−141004号公報
【特許文献3】特開2004−337155号公報
【特許文献4】特開2005−168349号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2から4に記載の米飯食品製造装置のように、一旦おにぎりの形状、例えば三角形状に成形した後両面にふりかけ粉を散布する場合、上下両面にはふりかけ粉が付着するものの側面にはふりかけ粉が付着しにくくおにぎり全体にふりかけ粉が満遍なく付着することは難しい。そのため、製造されたおにぎりの食味が部分によって異なるため、食味を損なうことになる。また、おにぎりを反転させるための反転機構が必要となってくるため装置の構成が複雑になり、反転を行う分時間がかかるようになって効率が落ちるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、米飯食品の成形途中である米飯シートに満遍なくふりかけ粉を散布することができ、食品全体にふりかけ粉が付着した米飯食品を成形可能な粉振り装置及びそれを用いた米飯食品成形装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る粉振り装置は、ふりかけ粉を貯留する貯留手段と、前記貯留手段からふりかけ粉を送給する送給手段と、シート状に連続成形されて搬送される米飯シートの下面に前記送給手段から供給されたふりかけ粉を散布する散布手段とを備えていることを特徴とする。さらに、前記送給手段は、前記貯留手段の底部を通って搬送されるベルトコンベヤを備えており、前記ベルトコンベヤ上にふりかけ粉を所定の層厚に均して送給することを特徴とする。さらに、前記散布手段は、前記米飯シートの下面の全幅にわたって開口した散布口が上端に形成されたガイドケースと、ガイドケース内に配置されてふりかけ粉を前記撒布口に向かって飛散させる回転体とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉振り装置。
【0008】
本発明に係る米飯食品成形装置は、上記の粉振り装置を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記のような構成を有することで、シート状に連続成形されて搬送される米飯シートの下面にふりかけ粉を満遍なく付着させることが可能となり、食品全体にふりかけ粉が付着した食味のよい米飯食品を成形することができる。すなわち、食品を分割成形する前の米飯シートの段階でシート全体にふりかけ粉が満遍なく付着されるので、シートを分割成形した場合に成形された食品にも同じように全体にふりかけ粉が分布した状態となり、均等な品質を備えた食味のよい食品に仕上げることができる。そして、搬送中の米飯シートにふりかけ粉の散布を行うので、成形工程に影響を与えることなく粉振りを行うことができる。さらに、米飯シートの段階でふりかけ粉を付着させるので、従来技術のように粉振りのための反転機構等を別途設置する必要がなくなり、成形装置全体をコンパクト化することが可能となる。
【0010】
また、米飯シートの下面とともに上面にも粉振りを行うようにすれば、米飯シート全体にふりかけ粉が満遍なく付着するので、米飯シートから分割成形された食品には内部全体にふりかけ粉が満遍なく分布するようになってより食味のよい食品に仕上げることができる。
【0011】
また、送給手段が貯留手段の底部を通って搬送されるベルトコンベヤを備えることで、ベルトコンベヤ上にふりかけ粉を所定の層厚に均して送給されて、ふりかけ粉をほぼ一定の供給速度で連続して散布手段に送給することができ、散布手段により米飯シートの下面に散布されるふりかけ粉の量をほぼ一定に保つことが可能となる。
【0012】
また、散布手段として、米飯シートの下面の全幅にわたって開口した散布口が上端に形成されたガイドケースと、ガイドケース内に配置されてふりかけ粉を撒布口に向かって飛散させる回転体とを備えることで、従来の振り掛け装置のように上方から振り掛ける場合と同様に振り掛け動作を行うことができ、搬送中の米飯シートの全幅にむらなくふりかけ粉を散布することが可能となる。
【0013】
なお、本発明において、米飯とは、主にうるち米又はもち米から製造されたものを意味し、白飯のほか赤飯、おこわ、五目飯といったものが含まれる。また、ふりかけ粉としては、塩等の粉末調味料及びすり胡麻等の粉末食材が挙げられるが、これら以外にも米飯に用いられる粉末食材が含まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
【0015】
図1は、本発明に係る粉振り装置を備えた食品成形装置に関する全体概略正面図である。食品成形装置Aは、複数の機構により形成されており、米飯Bが成形される順に図面左の方から、米飯Bのほぐし及び供給を行う供給機構1、供給機構1から供給された米飯Bをシート状に展延するシート成形機構2、シート成形機構2でシート状に展延された米飯シート上に内材を供給する内材供給機構3、米飯シートの両側部を封着する封着機構4、封着機構4で封着された米飯棒状体を切断して分割する分割機構5、分割された米飯分割体を個別に型打して仕上げ整形する整形機構6から形成されている。
【0016】
シート成形機構2には、所定量の米飯シートが成形されているか測定するシート計量機構20及び粉振り装置21が備えられている。
【0017】
食品成形装置Aによる米飯食品の成形工程を説明すると、まず、米飯Bを作業者が供給機構1に投入すると、米飯Bの粘性により互いに適度に粘着した米飯Bの飯塊は搬送コンベヤ11上を図面右方に搬送される。そして、米飯Bの飯塊は回転するほぐし部材12に巻き込まれることにより適度にほぐされて、搬送コンベヤ11から落下するようにシート成形機構2の上部から供給される。供給された米飯Bは一対の繰出ローラ22により繰り出し量が調節されて連続的に下部に繰り出されて、搬送コンベヤ23によりさらに右方に搬送されて、展延ローラ24に到達すると、所定の厚さに展延された連続したシート状の米飯シートに成形される。
【0018】
展延ローラ24から搬出された米飯シートは、シート計量機構20で常時重量が検知されて、所定量の米飯シートに成形されるように制御される。シート計量機構20から搬送コンベヤ25及び26により移送される間に、米飯シートの下面に粉振り装置21により塩やすり胡麻といった粉末が満遍なく散布される。そして、搬送コンベヤ26で搬送されながら米飯シートは適宜自然冷却され、内材供給機構3が取付けられた封着機構4に搬送される。搬送コンベヤ26により移送される間に、マーキング機構27により米飯シートの上面に窪みを形成し、内材を配置する位置の目安とする。
【0019】
米飯シートは、封着コンベヤ41で右方に搬送されながら内材供給機構3により内材Cがその上面に供給される。そして、複数の封着部材42により内材Cを内包するように米飯シートの両側部が封着されて連続した略棒状の米飯棒状体に形成されながら右方に搬送される。
【0020】
米飯棒状体は、搬送コンベヤ51で搬送されて分割機構5に導入される。分割機構5では、シャッタ機構52により包皮切断されて分割され、内部に内材Cを包み込んだ米飯分割体となり、搬送コンベヤ53及び搬送コンベヤ61により整形機構6に搬送される。
【0021】
米飯分割体は、整形機構6において搬送コンベヤ64が停止した状態で一対の横型62及び上型63により、所定の形状に型打されて成形品Dが成形される。
【0022】
ここで、食品成形装置Aで使用するコンベヤは、粘性のある米飯が固着しにくいような材料や形状であることが好ましく、例えば深い凹凸の溝を設けたり、多数の小突起を設けて米飯との接触面積を小さくすることが好ましい。
【0023】
図2は、供給機構1とシート成形機構2を接続した状態の拡大正面図を示しており、図3は、その平面図を示している。図2において、内部構造が分かるように一点鎖線で示す隔壁部を省略している。供給機構1は、装置上部に搬送コンベヤ11が配設されており、搬送コンベヤ11の両側には、米飯Bの飯塊を保持して図面右方の搬送方向に案内する隔壁13が配設されている。また、搬送コンベヤ11の右端部には一対のほぐし部材12が隔壁13に軸支されて搬送方向に並列して配置されており、ほぐし部材12は、回転軸から複数の棒状突起が突設された回転体となっている。
【0024】
シート成形機構2は、搬送コンベヤ23の左方両側には一対の支持壁200が配設されており、搬送コンベヤ23の上方には、一対の繰出ローラ22が所定の間隔を置いて一対の支持壁200の間に軸支されている。一対の操出ローラ22の上方には、供給される米飯Bをスムーズに一対の操出ローラ22に案内する一対の案内部材201が支持壁200の間に固着されている。また、搬送コンベヤ23の右端部には展延ローラ24が配設されており、展延ローラ24の外周面と搬送コンベヤ23の搬送面との間には所定の間隙が形成されるように設定されている。そして、展延ローラ24の図面奥側のフレーム上面には、高さ調整ハンドル202が配設されている。高さ調整ハンドル202は、展延ローラ24の駆動軸を上下させる調整機構(図示せず)に連結しており、適宜操作することで展延ローラ24の高さ調整ができ、展延ローラ24の外周面と搬送コンベヤ23の搬送面との間の間隙を調整することができる。
【0025】
支持壁200と展延ローラ24との間には、搬送コンベヤ23の搬送方向に沿って配置され米飯シートの幅を規定する一対のガイド部材203が着脱可能に支持壁200に装着されている。一対のガイド部材203の上方には、検知センサ204が配設されており、検知センサ204は搬送コンベヤ23の搬送面に載置された米飯の高さを検知する。また、一対の案内部材201の間の位置で一方の支持壁200に検知センサ205が配設されており、検知センサ205は、一対の案内部材201の間に堆積した米飯が所定の位置まで到達したか検知する。
【0026】
シート計量機構20は、ベルトコンベヤ装置206の底面にロードセル207が配置されており、ベルトコンベヤ装置206の重量変化をロードセル207で検知して電気信号として出力するようになっている。ベルトコンベヤ装置206のベルトに載置される米飯シートは所定の長さに設定されており、連続成形された米飯シートの重量が変化すると、その変化量がロードセル207に電気的変化として検知される。したがって、米飯シートの所定の長さ当たりの重量を常時計量することが可能となる。
【0027】
粉振り装置21は、搬送コンベヤ26の下方に配設されており、基台に固定された本体フレーム208に取り付けられたガイドケース209の上端に、搬送コンベヤ25及び26の間から米飯シートの下面にふりかけ粉を散布する散布口210が形成されている。
【0028】
図4及び図5は、粉振り装置21の概略正面図及び概略上面図を示している。本体フレーム208は、基台に米飯シートの搬送方向に沿って立設された一対のフレーム体208a及び208bからなり(図4ではフレーム体208aが省略されている)、その間にガイドケース209が支持固定されており、ふりかけ粉を搬送するコンベヤを構成する駆動ローラ211、従動ローラ212及びテンションローラ213が軸支されている。そして、各ローラには無端ベルト214が張架されており、無端ベルト214の幅は、米飯シートの全幅とほぼ同じになるように設定されている。
【0029】
ガイドケース209は、フレーム体208a及び208bに対向する両側にフランジ209a及び209bが形成されており、フランジ209a及び209bの間に湾曲板部209cが一体成形されている。湾曲板部209cの内部には、回転ブラシ215が配設されてフレーム体208a及び208bに軸支されている。
【0030】
回転ブラシ215は、回転軸の周囲に米飯シートのほぼ全幅にわたる範囲に放射状に多数の線条体が植設されており、湾曲板部209は、回転ブラシ215の回転範囲215aにほぼ沿って湾曲形成されているが、米飯シートの搬送方向上流側では回転範囲215aを狭めるように設定されており、そのため回転ブラシ215の線条体が湾曲板部209cの内面を撓んで摺接するようになる。
【0031】
回転ブラシ215の上部には、湾曲板部209cから上方に延設されたガイド管209dが一体成形されている。ガイド管209dは、米飯シートの搬送方向とほぼ直交する方向に沿って米飯シートのほぼ全幅にわたる長さに設定され、細幅で断面矩形状に形成されている。そして、ガイド管209dの上端には、細幅で矩形状の散布口210が形成されている。散布口210は、米飯シートのほぼ全幅にわたって開口しており、その開口方向が搬送コンベヤ26のベルト上面に向かうように設定されている。
【0032】
ふりかけ粉を搬送するコンベヤを構成する従動ローラ212は、回転ブラシ215の米飯シートの搬送方向下流側に近接配置されており、無端ベルト214が回転ブラシ215の線条体の先端に接触するように設定されている。駆動ローラ211は、従動ローラ212の米飯シートの搬送方向下流側に配設されており、無端ベルト214は、米飯シートの搬送方向に沿って移動するようになっている。
【0033】
駆動ローラ211及び従動ローラ212の間には、無端ベルト214の上面に貯留枠体216が近接配置されており、貯留枠体216が配置された領域には、無端ベルト214の下面に近接して支持板217がフレーム体208a及び208bに架設されている。そして、貯留枠体216は、その両側が取付部材218により支持板217の両側部に固定されている。
【0034】
貯留枠体216は、所定の高さを有し無端ベルト214とほぼ同じ幅の矩形状に形成されており、その底部には無端ベルト214の上面が露出している。そして、貯留枠体216の従動ローラ212側の辺部216aでは底面において無端ベルト214の上面との間に全幅にわたってわずかに間隙が生じるように設定されており、それ以外の辺部の底面では無端ベルト214の上面に当接するように設定されている。
【0035】
フレーム体208aの外面には、駆動ローラ211を回転駆動する駆動装置219及び回転ブラシ215を回転駆動する駆動装置220が配設されている。
【0036】
図7は、粉振り装置21の動作状態を示す図である。まず、塩やすり胡麻等のふりかけ粉が貯留枠体216内に投入される。貯留枠体216の底面は無端ベルト214の上面に当接しているため、底面からふりかけ粉はほとんど漏出しない。ふりかけ粉を投入した後駆動ローラ211を回転駆動して無端ベルト214が矢印方向に移動していくと、貯留枠体216の辺部216の底面では無端ベルト214の上面との間にわずかな間隙が形成されているため、辺部216aからふりかけ粉が薄層で無端ベルト214の全面に連続形成されて回転ブラシ215に向かって移送されていく。そして、回転ブラシ215を駆動ローラ211と同時に回転させておき、従動ローラ212まで移送されたふりかけ粉を回転ブラシ215の回転により掻き落として湾曲板部209c内に導入する。その際に、ふりかけ粉は無端ベルト214の全面にほぼ均一な厚さで移送されてくるので、湾曲板部209cの全幅にわたってほぼ均一な量のふりかけ粉が導入されるようになる。
【0037】
導入されたふりかけ粉は、回転ブラシ215の回転によって時計回りに湾曲板部209cの内面に沿って移動する。そして、湾曲板部209cに沿ってガイド管209dに向かって移動する際に、回転ブラシ215の線条体が湾曲板部209cの内面で撓んだ状態からガイド管209dで開放されて元に戻ろうとして跳ね返るように動作する。そのため、回転ブラシ215の回転により移動してきたふりかけ粉は、回転ブラシ215の線条体の跳ね返り動作によってガイド管209dに向かって上方に飛散させられる。飛散させられたふりかけ粉は、ガイド管209d内を誘導されて散布口210から米飯シートの下面に向かって散布される。
【0038】
散布されるふりかけ粉は、湾曲板部209cに導入されるふりかけ粉が全幅にわたってほぼ均一になっているので、全体に均一に分布するようになる。また、散布量は、貯留枠体216の辺部216aから無端ベルト214上に移送されるふりかけ粉の量を調整することで容易に調整することができる。
【0039】
上記の例では、ふりかけ粉を散布口に向かって飛散させるために回転ブラシ215を用いているが、ふりかけ粉を飛散できるものであればよく、これに限定されない。例えば、図8に示すように、回転軸の周囲に帯状で柔軟性のあるシート材215’aを放射状に立設した回転体215’を用いてもよい。
【0040】
マーキング機構27は、エアシリンダ221がシート成形機構2のフレームに取付けられており、エアシリンダ221から下方に向かって進退ロッド222が突設されている。そして、進退ロッド222は初期状態は退避位置にあり、エアシリンダ221が駆動されると、進退ロッド222が下降して、所定位置まで下降したら直ちに上昇して、搬送コンベヤ26により搬送されている米飯シート上に米飯が潰れない程度の窪みを形成する。そして、米飯シート上に形成された窪みに人手等により梅干や昆布等の固形物の内材を供給するようにすれば、固形物を正確な位置に配置すると共に封着等の際に位置ずれが発生しないようになる。
【0041】
搬送コンベヤ26の搬送ベルトには、米飯Bが脱落しない程度の多数の小孔が穿設されており、必要に応じて小孔に冷却空気を吹き込んで米飯シートを冷却できるようになっている。
【0042】
次に、供給機構1及びシート成形機構2の動作を説明する。炊きたての米飯B(温度約70〜80℃)を作業者が供給機構1に投入すると、搬送コンベヤ11により図2の右方向に米飯Bの飯塊が搬送される。回転するほぐし部材12に到達した飯塊は、棒状突起により、適度にほぐされて、ばらけた状態の米飯Bとなり搬送される。米飯Bが搬送コンベヤ11の終端においてほぼ真下に落下することでシート成形機構2に米飯Bが供給される。
【0043】
供給機構1から供給された米飯Bは、一対の案内部材201により一対の操出ローラ22の間に案内されて堆積されていく。堆積された米飯Bは、一対の操出ローラ22が互いに内向きに回転することで、繰出ローラ22の間に形成された間隙から所定量の米飯Bが連続的に下方の搬送コンベヤ23上に繰り出されるようになる。
【0044】
一対の案内部材201の間に米飯Bが堆積されて所定の高さに達すると、検知センサ205から検知信号が発生して供給機構1のほぐし部材12の回転及び搬送コンベヤ11の搬送を停止又は減速することにより米飯Bの供給量が調整される。したがって、米飯Bが案内部材201から溢れ出すことを防止できる。一対の案内部材201の間に堆積される米飯Bが少なくなると検知センサ205により検知されて、供給機構1のほぐし部材12の回転及び搬送コンベヤ11の搬送が自動的に作動し米飯Bの供給を再開する。こうして、一対の繰出ローラ22上部には、途切れることなく米飯Bが供給されるようになる。
【0045】
検知センサ205は、支持壁200の一方に取付けられており、他方の支持壁200の対面位置には図示しない反射部材が取付けられており、検知センサ205から照射される赤外線が反射部材で反射されてきたか否かを検知センサ205で検知することで米飯の堆積状態を検知している。
【0046】
操出ローラ22によって搬送コンベヤ23上に繰り出された米飯Bは、搬送コンベヤ23により図中右方に搬送されていき、搬送コンベヤ23の両側に配設されたガイド部材203により幅が規定されながら展延ローラ24に到達する。展延ローラ24は初期状態では回転停止状態とされており、搬送されてきた米飯Bが展延ローラ24にせき止められて滞留していき、その高さが所定の高さに到達して検知センサ204により検知されると、展延ローラ24が回転駆動されて、展延ローラ24の外周面と搬送コンベヤ22の搬送面との間の間隙から、所定の幅で均一な厚みに形成された米飯シートが送り出される。
【0047】
ここで、検知センサ204は、搬送コンベヤ23の搬送面に向けて赤外線が照射されるように配設されており、照射された赤外線が検知センサ204の下方に滞留する米飯Bに反射されて検知センサ204で検知することにより、滞留した米飯Bの高さを常時監視している。
【0048】
図9は、供給機構1及びシート成形機構2の制御を行うためのブロック図である。シート成形機構2では、米飯シートの厚さとともに所定長さの重量を一定にするために制御を行う。米飯シートは、多数の飯粒により構成されており、これらの飯粒が空隙のない状態で密着してしまうと食感が悪くなるため個々の飯粒が形状を保ちつつ適度な空隙を形成して互いに接着した状態で成形することが求められる。こうした米飯シートを成形する場合には、外形形状である厚さとともに重量を検知して米飯シートの密度を監視することが必要となる。
【0049】
制御部100は、供給機構1及びシート整形機構2の全体制御を行い、繰出制御部101及び送出制御部102を備えている。繰出制御部101は、上述したように、検知センサ205からの検知出力に基づいて搬送コンベヤ11及びほぐし部材12の回転駆動制御を行う。
【0050】
送出制御部102は、検知センサ204及びロードセル207からの検知出力に基づいて繰出ローラ22、搬送コンベヤ23の駆動ローラ23a及び展延ローラ24の回転駆動制御を行う。検知センサ204の検知出力に基づいて送出制御部102は、繰出ローラ22の回転を制御し、検知センサ204の検知出力から展延ローラ24の手前で米飯が所定の高さに達していない場合には繰出ローラ22の回転速度を大きくして供給される米飯の量を多くする。逆に米飯が所定の高さを超えた場合には繰出ローラ22の回転速度を小さくするように制御する。こうして、展延ローラ24に供給される米飯の厚さが一定になるように保たれる。したがって、展延ローラ24で上下方向に圧縮されて所定の厚さの米飯シートに成形されると、飯粒の間に適度な空隙が形成される。
【0051】
ロードセル207の検知出力からシート計量機構20の所定長さのベルトコンベヤ上に載置された米飯シートの重量が所定量に達していない場合には、飯粒の密度を大きくする必要があるため、繰出ローラ22、搬送コンベヤ23の駆動ローラ23a及び展延ローラ24の回転速度を大きくして展延ローラ24から送出される米飯の量を多くする。シート計量機構20のベルトコンベヤは常時一定の速度で搬送制御されているので、展延ローラ24から送出される米飯の量が多くなると、米飯シートの搬送方向に圧縮されるようにシート計量機構20に米飯シートが移送されて米飯の密度が大きくなる。米飯シートの重量が所定量を超えた場合には、繰出ローラ22、搬送コンベヤ23の駆動ローラ23a及び展延ローラ24の回転速度を小さくして展延ローラ24から送出される米飯の量を減少させ、飯粒の密度が小さくなるようにする。
【0052】
こうしたローラの回転制御の他に、米飯シートの厚さを変えてもよい場合には、展延ローラ24の高さを自動的に変化させて搬送コンベヤ23との間の間隔を調整して米飯シートの重量が一定になるように制御してもよい。
【0053】
シート計量機構20から送り出された米飯シートは、搬送コンベヤ25に移送されて粉振り装置21により下面にふりかけ粉が散布されながら搬送コンベヤ26に移送され、搬送コンベヤ26に形成された多数の小孔により適度に自然冷却されながら、封着機構4へ搬送される。内材供給機構3により供給される内材Cが熱に弱い材料である場合は、搬送コンベヤ26で搬送中の米飯シートに、コンベヤ上部からのエア噴出又はコンベヤ下部からのエア吸引等の冷却を行い、シート状の米飯Bを強制冷却してもよい。例えば、米飯シートの温度を50〜55℃に冷却するとほとんどの内材には熱の影響を及ばすことがない。
【0054】
また、展延ローラ24によって展延された米飯シートの幅は、一対のガイド部材203により適宜調整される。図10は、幅を広くする場合(例えば130mm)のガイド部材203を示し、図10(a)は平面図、図10(b)は正面図を示している。また、図11は、幅を狭くする場合(例えば110mm)のガイド部材203を示し、図11(a)は平面図、図11(b)は正面図を示している。ガイド部材203は、展延ローラ24の両側面に沿うように支持壁200に着脱可能に取り付けられているので、適宜交換して幅を調整するようにすればよい。また、一対のガイド部材203の形成する幅に合わせて展延ローラ24も適宜交換する。
【0055】
一対のガイド部材203の間の幅を広くすると、最終的な成形品Dの米飯の重量を大きくすることができ、幅を狭くすると、最終的な成形品Dの米飯の重量を小さくできる。また、米飯シートの幅を変更する場合は、得られる成形品Dのサイズが変わるため米飯シートの厚さも変更することが好ましく、展延ローラ24の高さを高さ調整ハンドル202により調整して、搬送コンベヤ23の搬送面との間の間隙を調整しそれに合せて検知センサ204も調整する。例えば、米飯シートの幅が広い場合は10mm程度の厚さに形成し、幅が狭い場合は6mm程度の厚さになるように形成する。展延ローラ24の高さ調整は、上述したように、自動調整機構を設けて制御部100からの制御によって自動的に高さを調整するようにしてもよい。
【0056】
図12は、内材供給機構3、封着機構4及び分割機構5を接続した状態の拡大正面図を示している。本体フレーム46の左上部には内材供給機構3が、ほぼ中央には封着機構4が取付固定されており、右側面には枠フレーム55に固定された分割機構5が配設されている。内材供給機構3は、内部にスクリューポンプを有する内材貯留部31、ベーンポンプ32及びノズル33等を備えた公知の機構を用いている。また、封着機構4は、左端に配設された駆動プーリ43と右端に配設された従動プーリ44の間に張設された封着コンベヤ41と、クランク機構45により往復揺動される複数対の封着部材42を備えている。また、分割機構5は、枠フレーム55の右側に搬送コンベヤ51、左側に搬送コンベヤ53が固定されており、搬送コンベヤ51、53の間に複数のシャッタ片52aを備えたシャッタ機構52が固定されている、シャッタ片52aは垂直面内で往復揺動するように取り付けられており、その切断領域54は垂直面に沿って画定されている。
【0057】
図13は、封着機構4の拡大斜視図、図14は、封着コンベヤ41の斜視図、図15は、封着コンベヤ41を省略した状態の封着機構4の拡大正面図、図16はその平面図、図17は、封着コンベヤ41及び封着部材42を省略した状態の封着機構4の拡大平面図を示している。
【0058】
まず、図13〜図17を用いて封着機構4の各部材の配置を説明する。本体フレーム46から水平方向に駆動軸47、駆動軸48、及び支持棒49・410が突設されている。駆動軸47は、駆動プーリ43に接続されており、駆動軸48は、クランク機構45に接続されている。また、支持棒49・410は、図15に示されるように搬送基台411の下面において搬送基台411を支持するようにボルト等を介して固着されている。搬送基台411の右側端部には、搬送基台411を狭持するように、一対の板材からなる従動プーリ支持部材412が搬送基台411にボルト等で固着されており、従動プーリ44は、従動プーリ支持部材412により、両端部を軸支されることで、回動自在に保持されている。
【0059】
駆動プーリ43及び従動プーリ44の間には、封着コンベヤ41が張設されている。封着コンベヤ41は、図14に示すように、無端状Vベルト413の外周面に可撓性材料からなる複数の短冊ベルト片415が接着剤や熱融着等で接続されて構成されている。各短冊ベルト片415は、その中心部分がVベルト413の中央部分の接続部414に接続されており、隣接する短冊ベルト片415と所定長さずつ重複するように配列されている。したがって、各短冊ベルト片415が接続された中心部分の両側が湾曲自在となっている。
【0060】
駆動プーリ43及び従動プーリ44の外周面には、封着コンベヤ41のVベルト413の突起が噛合する溝が形成されており、Vベルト413の突起が駆動プーリ43及び従動プーリ44の溝に噛合した状態で張設されることで、駆動プーリ43の回転により封着コンベヤ41が滑ることなく、確実な搬送動作を行う。
【0061】
図17に示すように、搬送基台411の両側には、一対の間隔調整部材416が搬送基台411と所定の間隔で配置されており、搬送基台411には、貫通孔417・418が穿設されており、間隔調整部材416には、貫通孔417に対応してそれぞれ貫通孔419が穿設されている。また、間隔調整部材416の中央部に、内面に互いに逆のネジきりがなされたネジ孔420・421がそれぞれ穿設されている。
【0062】
間隔調整棒材422は、搬送基台411の貫通孔418及び間隔調整部材416のネジ孔420・421に挿通されており、間隔調整棒材422のネジ孔420・421に挿通された部分にはそれぞれネジ切りされて各ネジ孔に螺合されている。そして、間隔調整棒材422の一方の端部には、間隔調整棒材422が手で容易に回転できるようにノブ部材423が固着されている。間隔調整棒材422の両側には、搬送基台411の貫通孔417及び間隔調整部材416の貫通孔419を挿通するようにスライド棒材424・425が配設されている。スライド棒材424の一方の端部をナット等で間隔調整部材416に固着されて、スライド棒材425は、スライド棒材424と逆の他方の端部をナット等で間隔調整部材416に固着されている。
【0063】
ノブ部材423を回転させると、間隔調整棒材422が回転してネジ孔420・421に螺合する間隔調整部材416が移動するようになり、ネジ孔420・421は互いに逆にネジ切られているため、一対の間隔調整部材416の間隔が狭くなったり広くなったりすることで、間隔が調整できるようになる。
【0064】
間隔調整部材416の両端部には、支持柱426の下部がボルト等により固着されており、支持柱426の上部には、互い向き合う方向にガイド支持棒材427がボルト等により水平に突設されている。各間隔調整部材416の両端に突設されたガイド支持棒材427の先端部には、垂直方向にガイド板材428が取り付けられている。一対のガイド板材428は、封着コンベヤ41の搬送方向に沿って配設されるとともに封着コンベヤ41の接続部414が一対のガイド板材428の間の中心線とほぼ一致するようにされている。また、各ガイド板材428の下部は、図13に一部示されているように、互いの方向に湾曲した形状とされて自由端となっている。図15において一点鎖線で示されているように、ガイド板材428は、封着部材42に対応する部分が切り欠かれて開口部分432が形成されている。
【0065】
各ガイド板材428の上部には、封着コンベヤ41の搬送方向上流側にガイド棒部材429の一方の端部が固着されており、他方の端部にいくに従い搬送方向上流側に向って斜め下方になるように設けられている。そして、2つのガイド棒材429の間の間隔は他方の端部にいくに従い駆動プーリ43の幅に沿わせるように徐々に広げられており、他方の端部は自由端とされている。
【0066】
間隔調整部材416の両端に固定された一対の支持柱426には、その長手方向の中央部において、封着コンベヤ41の搬送方向に沿った貫通孔がそれぞれ穿設されている。そして、両方の貫通孔に揺動棒部材430の両端部が嵌挿されている。揺動棒部材430の貫通孔から突出した端部の一方には留部材431が取り付けられており、他方の端部にはクランク機構45が取付けられている。
【0067】
搬送基台411の両側には、互いに対向するように3対の封着部材42が配置されている。各封着部材42は、貫通孔が形成されて揺動棒部材430に嵌挿される取付基部433と米飯シートを押動する封着部437とを備えている。封着部材42の取付基部433はボルト等で固着されて揺動棒部材430に位置決めされており、取付基部433から立設した取付部の摺動溝に封着部437を固定するボルトが嵌装されている。したがって、封着部437を固定するボルトを緩めて封着部437を上下動させて位置調整してボルトを締め直せば簡単に封着部437の高さを調整することができる。この例では、図15に示すように、封着コンベヤ41の搬送方向上流側から下流側にいくに従い封着部437の高さが徐々に低くなるように高さ調整されている。
【0068】
また、上述したように、ノブ部材423を回転させることで一対の間隔調整部材416が搬送基台411を挟んで間隔が調整されるようになっているため、間隔調整部材416に取り付けた3対の封着部材42の間隔もそれに合せて容易に調整することができる。
【0069】
搬送基台411の下方には、図15に示すように、本体フレーム46にボルト等で固着されたガイドレール支持基台434が配設されている。ガイドレール支持基台434には、封着コンベヤ41の搬送方向に沿って一対のガイドレール板部材435が駆動プーリ43に向かって延設されるとともに、一対のガイドレール棒部材436が従動プーリ44に向かって延設されている。ガイドレール板部材435は、駆動プーリ43の外周面に沿って上方に湾曲して形成されており、封着コンベヤ41に取り付けた短冊ベルト片415の両側が搬送動作中に自重により下方に折れ曲がるのを防止する。同様に、ガイドレール棒部材436も従動プーリ44の外周面に沿って上方に湾曲形成されており、短冊ベルト片415が下方に折れ曲がるのを防止している。
【0070】
駆動プーリ43が回転駆動されると、封着コンベヤ41が搬送動作を開始する。封着コンベヤ41が移動すると、駆動プーリ43側から移動してきた短冊ベルト片415が両側の下面に一対のガイド棒部材429が接触して移動するに従い押し上げられるようになる。さらに、ガイド棒部材429の間隔が徐々に狭められているため、短冊ベルト片415の両側はほぼ垂直に立ち上げられて一対のガイド板材428の間に案内されていく。ガイド板材428の下部が湾曲しているため、短冊ベルト片415は断面U字状に湾曲した状態となる。
【0071】
そして、駆動軸48が所定角度だけを往復揺動することによりクランク機構45が揺動棒部材430を所定角度往復回転させ、それに取り付けた封着部材子42を往復揺動させるようになる。互いに対向して配列された一対の封着部材42は、それぞれのクランク機構45が封着コンベヤ41を挟んで対称となるように設置されているため、互いに逆方向に往復揺動する。したがって、各対の封着部材42は、往復揺動に合せて互いに接近及び離間繰り返し、ガイド板材428の開口部分432を通過して短冊ベルト片415の垂直に立ち上がった両側部分を所定のタイミングで押動するようになる。
【0072】
封着コンベヤ41の搬送により、短冊コンベヤ片415がガイド板材428の規制から脱すると、短冊コンベヤ片415の両側は断面U字状から元の平板状に戻り、両側が多少浮き上がった状態であってもガイドレール棒部材436によりスムーズに従動プーリに導入されて下方に搬送されていく。
【0073】
図18〜図24は、内材供給機構3により内材が供給された米飯シートの封着工程を示す概略断面図であり、図18は図16のA−A位置、図19〜図21はB−B位置、図22はC−C位置、図23はD−D位置、図24はE−E位置における概略断面図をそれぞれ示している。
【0074】
展延ローラ24により展延されて粉振り装置21により下面にふりかけ粉が満遍なく付着したた米飯シートは、搬送コンベヤ26により封着機構4まで搬送されてくると、まず、内材供給機構3のノズル33から棒状に内材Cが連続吐出されて、米飯シートの上面に供給される。内材Cの供給後封着コンベヤ41に搬入されて、ガイド棒部材429により短冊ベルト片415の両側が徐々に間隔が狭められて立上げられ、図18に示すように、内材Cが米飯シートにより包囲され始める。
【0075】
米飯シートがさらに搬送されて、B−B位置まで来ると、ガイド板材428により短冊ベルト片415が断面U字状に湾曲されて、米飯シートも短冊ベルト片415に沿って断面U字状に湾曲する。この時、ガイド板材428の間隔は、載置される内材Cが潰されないような間隔に調整されている(図19)。
【0076】
B−B位置では、封着部材42がクランク機構45により往復揺動されており、ガイド板材428の開口部432から封着部437が突出して短冊ベルト片415の上部を押動し、短冊コンベヤ片415の両側を互いに接近させていく(図20)。
【0077】
そして、一対の封着部437が最接近した状態では、米飯シートの両側部が封着して内材Cが米飯シートに包囲された状態となる(図21)。この時、封着部437の高さは米飯シートの両側部が潰れない程度に押し当てられて粘着力により封着するように調整されている。
【0078】
内材Cが封着されて米飯棒状体に形成された状態でC−C位置まで来ると、封着部材42の封着部437の高さが、B−B位置の封着部材42よりも低く設定されているため、米飯棒状体の封着部分の下部がさらに押し当てられて封着するようになる(図22)。そして、D−D位置では、封着部材42の封着部437の高さが、C−C位置の封着部材42よりもさらに低く設定されているため、米飯棒状体の封着部分の下部がさらに押し当てられて確実に封着するようになる(図23)。米飯棒状体がE−E位置まで搬送されると、短冊コンベヤ片415が開いて、内部に内材Cが封着された米飯棒状体が分割機構5に搬送されていく(図24)。
【0079】
3対の封着部材42により米飯棒状体の封着部分を高さを変化させながら封着動作を行っているので、徐々に米飯同士が粘着し合い米飯が潰れてしまったり崩れてしまうことを防止しながら確実に封着されるようになる。そのため、米飯をふっくらした状態のままで封着させることができる。そして、内材Cに圧力がかかることなく封着されるので、内材Cが外部に漏出することを防止できる。したがって、流動性の高い内材Cを用いることも可能となる。
【0080】
そして、米飯シートの下面に満遍なく付着されたふりかけ粉は、図24の米飯棒状体になると、その外周面全体に満遍なく付着した状態となっている。
【0081】
なお、図11に示したような太い一対のガイド部材203を用いて幅の狭い米飯シートにより封着を行う場合は、幅の狭い封着コンベヤ41を用い、ノブ部材423を回転させて間隔調整部材416の間隔を狭めて一対のガイド板部材428及び各対の封着部材42の間隔を米飯シートの幅に合わせて狭く調整すればよい。
【0082】
封着コンベヤ41から搬送コンベヤ51に搬送された米飯棒状体は、複数のシャッタ片52aを備えたシャッタ機構52の切断領域54内へ導入されて、所定の長さごとに切断分割される。こうした分割機構5としては、特許第2897006号公報に記載された分割機構を用いるとよい。
【0083】
シャッタ機構52は、図25に示すように、4枚のシャッタ片52aを備えており、各シャッタ片52aにより囲まれた領域が切断領域54となる。切断領域54に搬送された米飯棒状体は、各シャッタ片52aが閉じるに従い内材の周囲の米飯が絞り込まれていき、内材を包むようにして切断分割される。こうしたシャッタ動作は、例えば特開平7−111884号公報に記載されているように公知のものである。そして、このようなシャッタ機構を用いることで、米飯がシャッタ片により押し潰されることなく分割され、ふっくらした状態を維持することができる。
【0084】
米飯棒状体が搬送コンベヤ51により搬送されていき、シャッタ片52aが開いた状態で、搬送コンベヤ51の従動プーリとテンションローラを適宜移動させて搬送コンベヤ51の下流端を切断領域54内に移動させる。そのため、米飯棒状体の先端部が下流側の搬送コンベヤ53に移送されるようになる。その際にシャッタ機構52は、搬送コンベヤ51の上流側に移動した後元の位置に戻りながらシャッタ片52aの閉じ動作を行う。シャッタ片52aの閉じ動作により下流側の搬送コンベヤ53に移送された米飯棒状体の先端部分が所定長さだけ切断されて分割される。
【0085】
そして、切断される際に、ふりかけ粉が満遍なく付着した外周面が切断部分に寄せ集められるようになるため、分割された米飯の切断部分にもふりかけ粉が付着した状態となって、米飯の外面全体にふりかけ粉が付着した状態となる。
【0086】
図26は、米飯分割体を整形する整形機構6の概略正面図を示している。整形機構6には、搬送方向上流側から下流側にかけて3つの搬送コンベヤ61、64及び65が配列されており、左右両側の搬送コンベヤ61及び65は連続して搬送動作を行っている。また、中央部の搬送コンベヤ64は、図示しないセンサにより米飯分割体を検知した場合に米飯分割体が搬送コンベヤ64のほぼ中央位置で到達したところでいったん停止されるように制御される。また、搬送コンベヤ64の上部には、一対の横型62及び上型63を有する型動作機構66が配設されている。
【0087】
図27は、型動作機構66の拡大正面図であり、内部の構造がわかるように支持フレーム67を一点鎖線で示している。紙面手前側と奥側に配設された一対の支持フレーム67の下端部は整形機構6の取付基台にボルト等により固着されており、一対の支持フレーム67の間には、その上部に取付基部68が固着されている。
【0088】
そして、取付基部68の下面にはエアシリンダ69が固定されており、エアシリンダ69からは下向きに進退ロッド610が突出されている。進退ロッド610の下端部に支持板611が固定され、この支持板611の下面には、一対の腕部材613・613を水平方向に互いに接近離反動作させるエアチャック612が取り付けられている。エアチャック612の腕部材613・613がそれぞれ下方に延設されてその下端部に一対の横型62が固定されている。
【0089】
また、エアチャック612の下面には、支持板614が固定され、この支持板614の下面には、エアシリンダ615が固定されている。エアシリンダ615からは下向きに進退ロッド616が突出されており、進退ロッド616の下端部に支持板617が固定されている。支持板617の下面には、上型63が固定されている。
【0090】
したがって、エアシリンダ69の動作によって、上型63及び一対の横型62が一体として上下動され、エアチャック612の動作によって一対の横型62が接近離反動作される。また、エアシリンダ615の進退動作によって、上型63が上下動されるようになる。
【0091】
図28は、横型62の平面図を示しており、図29は、図28のF−F位置での断面図を示している。横型62は、内面が平面視半円形状に形成されており、一対の横型62同士が当接した状態では内周面同士がつながって平面視円形状に形成される。横型62の内周面の下端は内方に湾曲して曲面状に形成されている。
【0092】
図30は、上型63を下側から見た底面図を示しており、図31は、図30のG−G位置での断面図を示している。上型63は、平面視円形状で全体が椀状に窪んだ形状に形成されており、整形動作の際に横型62同士が密着した状態でその上部の開口に嵌合するように挿入されるようになっている。
【0093】
搬送コンベヤ61により整形機構6に米飯分割体が搬入されてくると、そのまま搬送されて搬送コンベヤ64に移送される。移送される際に図示しないセンサにより米飯分割体が移送されたことが検知されて、米飯分割体が搬送コンベヤ64のほぼ中央位置に到達したタイミングで搬送コンベヤ64が停止する。そして、一対の横型62がエアチャック612により離間され上型63がエアシリンダ615により退避位置に上げられた状態で、エアシリンダ69によって、上型63及び一対の横型62が下降して一対の横型62が搬送コンベヤ64の搬送面に当接した状態で停止する。
【0094】
次に、エアチャック612により一対の横型62を接近するように動作させ横型62同士を密着させる。その後エアシリンダ615により上型63を下降させて所定の高さで停止させる。図32は 一対の横型62同士が密着して上型63が所定の高さまで降下さして停止した状態を示している。このとき、横型62及び上型63により形成される内部空間は、米飯分割体の外形に基づく体積をほぼ同じ内容積とされている。すなわち、仕上げの成形品の形状等が決まってくると、それに合せて米飯の厚さや内材の量が決められて米飯分割体の長さが決まってくる。そのため、米飯分割体の外形に基づく体積(成形品の体積)が設定されてそれに合せて型による内容積をほぼ同じように設定する。このように型内の内容積を米飯分割体と関連付けることで、型により締め固めることなく米飯分割体を成形品に整形することができる。したがって、米飯のふっくらした状態を維持したまま成形品をしあげることができ、また、締め固めることがないので、内材が圧力により外部に漏れ出すといったことも防止できる。
【0095】
横型62及び上型63により整形された後、上型63がエアシリンダ615により退避位置に上昇し、一対の横型62がエアチャック612により離間された状態とされ、上型63及び一対の横型62がエアシリンダ69により元の待機位置にまで上昇される。そして、搬送コンベヤ64が搬送動作を開始して成形品Dは、搬送コンベヤ65に移送されて次の工程に搬送されていく。
【0096】
ここで、横型62及び上型63の駆動にエアシリンダやエアチャックを用いるようにしているが、同様の動作が可能であれば、駆動源としてモータを用いるようにしてもよい。
【0097】
図33は、以上の工程により成形される成形品Dの斜視図(図33(a))及び断面図(図33(b))を示している。以上説明したように、成形品Dは、最初の米飯のふっくらした状態から締固められることがないため、それを維持した状態で内材Cを包み込んで成形されている。そして、従来の方法では困難であった流動性の高い内材を使用しても外部に漏れることなく成形することが可能となる。
【0098】
また、粉振り装置21により米飯シートの下面に満遍なく付着したふりかけ粉fは、封着機構において米飯棒状体に形成された際に外周面に付着した状態となり、米飯棒状体を分割及び整形する際に米飯の外面全体に付着するようになる。そのため、成形品Dの外面には全体にふりかけ粉が分布するようになり、食味の優れた米飯食品を整形することが可能となる。
【0099】
成形品Dの形状は、整形機構6において用いる型を交換することで容易に変更が可能であり、分割米飯Bの体積と、横型及び上型の内面により形成される内部領域の容積が上記と同様になるように設定されていれば、図32に示される形状に限らず、例えば、球形や三角形はもちろん、栗形、六角形、菱形、ロール形等、さまざまな外観の成形品Dを得ることができる。また、上型63の降下位置を調整することで、成形品Dの硬さを、硬めにしたり柔らかめにしたり調整することも可能である。整形後の成形品Dの温度は60℃程度と温かい状態を保っており、この温度状態で急速冷却して保存すれば、冷えて糊化が進んだ米飯を用いて成形した成形品に比べて、柔らかさを維持した成形品Dを得ることができる。なお、本発明に係る米飯食品成形装置によれば、常温状態の米飯についても成形は可能で、この場合にも成形品を柔かく仕上げることもできる。
【0100】
また、上記実施形態における展延ローラ23の形状を変更して米飯シートの形状を変えることもできる。図34(a)は、図10(a)と同様に展延ローラ24の平面図を示しているが、展延ローラ24の中央部分の外径を両側部よりも小さくして外周面が中央に向かってなだらかに凹んだ鼓状にすれば、米飯Bの展延により得られる米飯シートの形状は、図34(b)の搬送方向に直交する断面図に示すように、両側部の厚さが中央部分よりも薄く成形されようになる。したがって、封着機構4により米飯シートの封着を行うと、米飯シートの両端部が薄くされているので、封着部分が厚くなることはなく米飯棒状体の全周にわたってほぼ均一の厚さとすることができる。
【0101】
また、マーキング機構27のエアシリンダ221の駆動タイミングは、分割機構5のシャッタ片52aを揺動させる回転駆動軸の回転を1回転毎にセンサで検知し、その検知信号に基づいて駆動するようにすればよい。すなわち、米飯分割体の内部に固形物がうまく収納されるためには、固形物の位置がシャッタ片52aの切断位置の中間位置になるようにする必要があり、そのためには、シャッタ片52aの回転を検知する検知信号に基づいて固形物を供給すると共に、タイマで適当な遅延時間を設定してシャッタ片52aの切断位置の中間位置になるように調整すればよい。
【0102】
また、上記実施形態における内材供給機構3から間欠的に内材を米飯シート上に供給するようにしてシャッタ片52aによる切断位置に内材がない状態とすれば、分割の際に内材が外部に漏出することを確実に防止することができる。図35は、米飯シートの上面に内材を所定間隔空けて間欠的に供給することができる間欠内材供給機構30を取り付けた封着機構4の正面図を示している。間欠内材供給機構30は、内部にスクリューポンプを有する内材貯留部31、ベーンポンプ32等の公知の供給機構から供給管38に内材が供給される。そして、供給管38の端部には吐出ノズル34が取付けられており、吐出ノズル34の下端は切頭円錐状の吐出口が形成されている。また、吐出ノズル34の上部にはエアシリンダ35が取り付けられている。また、吐出ノズル34は支持部材310により所定位置に固定されている。エアシリンダ35から吐出ノズル34内に中心軸に沿って進退ロッド36が配設されており、進退ロッド36はエアシリンダ35により駆動されて吐出ノズル34内を上下動される。進退ロッド36の上部には、円柱状の吸引部材39が固着されており、吐出ノズル34の内周面を上下に摺動可能とされている。進退ロッド36の下端には吐出口の内面に嵌合密着するストッパ部材37が固着されている。
【0103】
内材貯留部31からスクリューポンプ及びベーンポンプ32の回転駆動により圧送された内材Cが供給管38を通り、吐出ノズル34内に内材Cが流入してくる。その際進退ロッド36は、予め上昇して退避位置に設定されており、そのため、ストッパ部材37は吐出ノズル34の吐出口から離間した状態となっている。したがって、内材Cは、吐出口から吐出されるようになる。
【0104】
そして、エアシリンダ35にエアが送り込まれて駆動されると、進退ロッド36が下方に移動して吸引部材39及びストッパ部材37が降下し、ストッパ部材37が吐出口の内面に嵌合密着することにより、吐出口が閉鎖されて内材Cの吐出が停止される。
【0105】
そして、ベーンポンプ32が所定量逆回転して停止することにより吐出ノズル34内の内材Cがベーンポンプ32の方に引き込まれて内材Cの供給が停止され、進退ロッド36が退避位置まで上昇することで、吸引部材39も上昇して吐出ノズル34内の吐出口に残る内材Cが上部に吸引されるようになる。したがって、ストッパ部材37が上昇して吐出口が開放されても内材Cが吐出口から漏出することがない。そのため、不用意に内材Cが米飯シートの上面に滴下することを防止することができる。
【0106】
上述のような吐出動作及び停止動作を繰り返すことで、米飯シートの上面に所定間隔空けて間欠的に内材Cを供給することが可能となり、吐出される内材Cの長さは、吐出口が開放される時間をタイマで調整することにより適宜変更可能である。
【0107】
間欠内材供給機構30のエアシリンダ35の駆動タイミングは、上述のマーキング機構20の場合と同様に、分割機構5のシャッタ片52aを揺動させる回転駆動軸の回転を1回転毎にセンサで検知して、その検知信号に基づいて吐出動作を開始するようにすればよい。吐出された内材がシャッタ片52aの切断位置に来ないように、タイマで適当な遅延時間を設定してエアシリンダ35を駆動するようにすればよい。また、停止動作のタイミングについても吐出動作を開始するタイミングからタイマで適当な遅延時間を設定してエアシリンダ35を駆動するようにすればよい。
【0108】
上述のような間欠内材供給機構30を用いた場合は、分割機構5において内材Cが供給されていない位置で分割されるので、切断面から内材Cが外部に漏出することを確実に防止でき、内材が透けて見えるといったことがなくなるため見栄えのよい成形品Dに仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】本発明に係る実施形態に関する全体概略正面図である。
【図2】供給機構とシート成形機構を接続した状態の概略正面図である。
【図3】供給機構とシート成形機構を接続した状態の概略平面図である。
【図4】粉振り装置に関する概略正面図である。
【図5】粉振り装置に関する概略上面図である。
【図6】粉振り装置に関する概略斜視図である。
【図7】粉振り装置の動作状態を示す説明図である。
【図8】回転体の別の例に関する斜視図である。
【図9】供給機構とシート成形機構の制御に関するブロック図である。
【図10】一対のガイド部材の平面図及び正面図である。
【図11】一対のガイド部材の平面図及び正面図である。
【図12】封着機構と分割機構を接続した状態の概略正面図である。
【図13】封着機構の拡大斜視図である。
【図14】封着コンベヤの概略斜視図である。
【図15】封着コンベヤを省略した状態の封着機構の拡大正面図である。
【図16】封着コンベヤを省略した状態の封着機構の拡大上面図である。
【図17】封着コンベヤ及び封着部材を省略した状態の封着機構の拡大上面図である。
【図18】図10のA−A位置における概略断面図である。
【図19】図10のB−B位置における概略断面図である。
【図20】図10のB−B位置における概略断面図である。
【図21】図10のB−B位置における概略断面図である。
【図22】図10のC−C位置における概略断面図である。
【図23】図10のD−D位置における概略断面図である。
【図24】図10のE−E位置における概略断面図である。
【図25】シャッタ機構の概略図である。
【図26】整形機構の概略正面図である。
【図27】型動作機構の拡大正面図である。
【図28】横型の平面図である。
【図29】図22のF−F位置での断面図である。
【図30】上型を下側から見た平面図である。
【図31】図24のG−G位置での断面図である。
【図32】型が組み合わされた状態の概略断面図である。
【図33】成形品の概略斜視図及び概略断面図である。
【図34】展延ローラの変形例を示す平面図及び米飯シートの概略断面図である。
【図35】封着機構に間欠内材供給機構を取り付けた状態の概略正面図である。
【符号の説明】
【0110】
A 食品成形装置
B 米飯
C 内材
D 成形品
E 生地
F 米飯
f ふりかけ粉
1 供給機構
2 シート成形機構
3 内材供給機構
4 封着機構
5 分割機構
6 整形機構
20 シート計量機構
21 粉振り装置
22 繰出ローラ
23 搬送コンベヤ
24 展延ローラ
30 間欠内材供給機構
204 検知センサ
205 検知センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ふりかけ粉を貯留する貯留手段と、前記貯留手段からふりかけ粉を送給する送給手段と、シート状に連続成形されて搬送される米飯シートの下面に前記送給手段から供給されたふりかけ粉を散布する散布手段とを備えていることを特徴とする粉振り装置。
【請求項2】
前記送給手段は、前記貯留手段の底部を通って搬送されるベルトコンベヤを備えており、前記ベルトコンベヤ上にふりかけ粉を所定の層厚に均して送給することを特徴とする請求項1に記載の粉振り装置。
【請求項3】
前記散布手段は、前記米飯シートの下面の全幅にわたって開口した散布口が上端に形成されたガイドケースと、ガイドケース内に配置されてふりかけ粉を前記撒布口に向かって飛散させる回転体とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉振り装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の粉振り装置を備えていることを特徴とする米飯食品成形装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2007−74978(P2007−74978A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−266836(P2005−266836)
【出願日】平成17年9月14日(2005.9.14)
【出願人】(390013941)株式会社コバード (30)
【Fターム(参考)】