説明

粉粒体散布機

【課題】風量を誤って粉粒体を詰まらせること無く、各放出管の放出口から互いに均一な粉粒体の散布ができ、また車両の傾きがあっても各放出管の放出口から互いに均一な粉粒体の散布を継続して行える粉粒体散布機を提供すること。
【解決手段】粉粒体タンク11から繰り出された粉粒体を噴出する噴出孔23aを複数個設けたブーム23に送風ユニット24内の送風ファンにより粉粒体を噴出させる。ブーム23の基部と先端部の噴出孔23a,23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29a,29bの検出値が等しくなるように粉粒体タンク11からの粉粒体繰出量又は送風量を調整することで圃場などに散布むらなく均一に肥料等の粉粒体を散布できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場に肥料又は農薬など(以下これらを粉粒体ということがある)を散布する粉粒体散布装置を備えた走行車両(以下粉粒体散布機ということがある)に関する。
【背景技術】
【0002】
圃場で生育中の作物に対して走行しながら粒粒体を散布する散布装置を走行車両の後部に備えた散布機が用いられている。
特許文献1には機体後部の粒粒体タンクの下部に取り付けられた粉粒体繰出部から繰り出される粉粒体をファンケースに収容された送風ファンにより粉粒体放出管に導き、該放出管の放出口から圃場に放出する構成が開示されている。
【特許文献1】特開平6−121607号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来のような散布機では、送風ファンの風量により粉粒体の放出量が決まるものであるが、従来、この放出量の調整は、作業に先立ちオペレータが自らファンのシャッター開度を調整するものであった。このため作業に不慣れなオペレータは、風量を誤って粉粒体を詰まらせ均一な散布ができなかったり、過剰に散布して無駄なコストをかけるといった問題点があった。また傾斜地では、車両の傾きにより不均一な散布を継続してしまうという問題点があった。
【0004】
そこで本発明は、風量を誤って粉粒体を詰まらせること無く、各放出管の放出口から互いに均一な粉粒体の散布ができ、また車両の傾きがあっても各放出管の放出口から互いに均一な粉粒体の散布を継続して行える粉粒体散布機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の上記課題は次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、粉粒体タンク11と、該粉粒体タンク11からの粉粒体を繰り出す繰出手段(繰出バルブ)15と、該繰出手段15で繰り出された粉粒体を噴出する噴出孔23aを複数個設けたブーム23と、繰出手段15で繰り出された粉粒体を送風により前記ブーム23の噴出孔23aから噴出させる送風手段24と、該ブーム23の粉粒体を噴出する複数の噴出孔23a・・・の中の基部噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29aと先端部の噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29bと、前記2つの飛散センサ29a,29bの検出値が等しくなるように繰出手段15の粉粒体繰出量を調整する制御手段40とを備えた粉粒体散布装置である。
【0006】
請求項2記載の発明は、粉粒体タンク11と、該粉粒体タンク11からの粉粒体を繰り出す繰出手段(繰出バルブ)15と、該繰出手段15で繰り出された粉粒体を噴出する噴出孔23aを複数個設けたブーム23と、繰出手段15で繰り出された粉粒体を送風により前記ブーム23の噴出孔23aから噴出させる送風手段24と、該ブーム23の粉粒体を噴出する複数の噴出孔23a・・・の中の基部噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29aと先端部の噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29bと、前記2つの飛散センサ29a,29bの検出値が等しくなるように送風手段24の送風量を調整する制御手段40とを備えた粉粒体散布装置である。
【0007】
請求項3記載の発明は、粉粒体タンク11と、該粉粒体タンク11からの粉粒体を繰り出す繰出手段(繰出バルブ)15と、該繰出手段15で繰り出された粉粒体を噴出する噴出孔23aを複数個設け、かつ粉粒体タンク11の左右にそれぞれ設けたブーム23,23と、繰出手段15で繰り出された粉粒体を送風により前記ブーム23の噴出孔23aから噴出させる送風手段24と、該ブーム23の粉粒体を噴出する複数の噴出孔23a・・・の中の基部噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29aと先端部の噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29bと、前記左右の各ブーム23の基部の飛散センサ29a,29a同士及び先端部の飛散センサ29b,29b同士の検出値に基づき算出される粉粒体タンク11の左右にそれぞれ設けたブーム23,23からの各粉粒体の噴出量に偏差があると、別途設けた警報手段で警報を発する制御装置40とを備えた粉粒体散布装置である。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の発明によれば、ブーム23の粉粒体を噴出する複数の噴出孔23a・・・の中の基部噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29aと先端部の噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29bの検出値が等しくなるように繰出手段15の粉粒体繰出量を調整するので圃場などに散布むらなく均一に肥料等の粉粒体を散布できる。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、ブーム23の粉粒体を噴出する複数の噴出孔23a・・・の中の基部噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29aと先端部の噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29bの検出値が等しくなるように送風手段24の送風量を調整するので圃場などに散布むらなく均一に肥料等の粉粒体を散布できる。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、左右のブーム23,23からの各粉粒体の噴出量に偏差があると、警報手段が警報を発するので、特に傾斜地での粉粒体の散布むらを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1に粉粒体散布装置を前部に取り付けたタブラ式散布機の側面図を示し、図2にはタブラ式散布機の平面図を示し、図3にタブラ式散布機の背面図を示す。なお、本明細書ではタブラ式の粉粒体散布機の前進方向に向かった左右方向をそれぞれ左、右という。
【0012】
乗用管理機は、機体1の前後部に夫々前輪2,2と後輪3,3とを備え、エンジン(図示せず)の回転動力をミッションケ−ス5内の変速装置で適宜減速し、その減速された回転動力が前輪2,2及び後輪3,3に伝達される。
【0013】
また、前輪2と後輪3は、ステアリングハンドル6の回転操作により左右操向し、ステアリングハンドル6の後方に操縦席7が設けられ、該操縦席7の下方に設けられたフロア9の左右両側部には、吊り下げ式に設置されたステップ10が設けられている。ステップ10によりオペレータは、安全かつ容易にフロア9上に乗降することができる。
【0014】
また、操縦席7の後部に肥料、薬剤などの粒粒体を充填した粉粒体タンク(タブラ)11が機体1に対し着脱自在に搭載されている。
粉粒体タンク11は漏斗状の形状であり、平面視で前側が凹状をなしている。また粉粒体タンク11の天井部には開閉自在の蓋11aが設けられており、該蓋11aを開けて粉粒体をタンク11内に充填することができる。
【0015】
この粉粒体タンク11は、機体1に固定された側面視で五角形の支持部材12で左右両側から支えられている。粉粒体タンク11の下部には電動モ−タ13で駆動される繰出バルブ(繰出手段)15が設けられ、その下方には可撓式の繰出パイプ16が連設されている。繰出バルブ15の回転速度は任意に調整でき、操縦席7の手の届く位置に設けられたコントロ−ルパネル19にある散布制御入切スイッチ20(図4)で所望の速度に可変できる。
【0016】
また、機体1の両サイドに設けられる散布ブーム(サイドブーム)23へ繰出バルブ15から繰り出された粉粒体を供給する送風ユニット24が粉粒体タンク11の下方に設けられている。
【0017】
次に繰出バルブ15と粉粒体パイプ16と送風ファンなどの送風ユニット24等の粉粒体繰出装置の具体的構造について説明する。
送風ユニット24の空気取入口(図示せず)から吸い込んだ風を正面視略渦巻状の開閉部を有する送風シャッター26を介して繰出パイプ16からサイドブーム23に送る。繰出パイプ16の中間部には粉粒体タンク11から繰り出される粉粒体の前記繰出パイプ16を合流させ、合流部には繰出バルブ15が設けられている。この繰出バルブ15は、円筒状の筒体に所定間隔を空けて切欠部が構成され、これを回転させることにより、前記切欠部に溜まった粉粒状の施肥をパイプ16内へ落下させる構成となっている。
【0018】
粉粒体タンク11から落下した粉粒体は、繰出パイプ16を通ってブーム基部に案内される。繰出パイプ16の基部は送風ユニット24内の送風ファンに対向した位置に並列に2本配置されていて繰出バルブ15の下方で合流し、その後2本に分かれて、それぞれ左右のブームに連通している。
【0019】
左右ブーム23は左右水平方向に開閉可能とし、作業状態と収納状態に切替えることができる。
【0020】
サイドブーム23の下面、すなわち地面側の面には適当個数の粉粒体噴出用の噴出孔23aが穿設されている。また、サイドブーム23の基部側には付属の粉粒体噴出用のパイプ27が接続しており、機体1の背面後方の圃場面に粉粒体が供給できる構成になっている。
【0021】
従って、送風ユニット24内の送風ファンが駆動し、送風シャッター26が開き、かつ繰出バルブ15が作動すると粉粒体タンク11から落下した粉粒体がサイドブーム23の噴出孔23aと粉粒体噴出用のパイプ27から圃場に噴出される。なお、送風シャッター26は伝動モータ13で駆動される。
また、前記繰出バルブ15の別形態としては、バケット型としたり、ピストンを利用して押し出し式としても良い。
【0022】
次に、本実施例のタブラ式散布機の粉粒体散布制御装置の構成を図4に示す。本実施例の制御手段40は、車速センサ32で検出した車速に応じた粉粒体の繰出量をブーム23の噴出孔23aに設けた飛散センサ29により検出して、該検出値に応じて繰出モータ13の回転数を補正する構成である。
【0023】
図4に示すように散布制御入切スイッチ20、車速センサ32、繰出バルブ回転センサ34、飛散センサ29、送風ファン回転センサ36など入力信号に基づきコンローラ40は繰出モータ13、風量調整シャッタ(送風シャッタ)開閉用電動モータ41の作動制御及び液晶モニタ42の表示及び警告ブザー44の作動やパイロットランプ45の点灯を行う。
【0024】
粉粒体は、その種類により比重や粒径の差が大きく、繰出バルブ15の設定回転数はそれぞれの粉粒体の種類に応じて設定されているが、湿度や粒径のばらつきによって散布誤差が発生する。
【0025】
そこで図5のサイドブーム23の縦断面略図に示すように、サイドブーム23の噴出孔23aに設けられた斜板47に取り付けた飛散センサ(衝撃センサ)29に送風ファンで送られる粉粒体が当たるような構成とする。飛散センサ29は、それに当たった粒数に応じて電圧が変化するので、飛散センサ29の出力値に応じて繰出モータ13の回転数及び/又は送風ファンの送風量を補正して、粉粒体の繰出量を調整する。
【0026】
また、左右ブーム23の基部と先端部の噴出孔23a、23aにそれぞれ2つの飛散センサ(衝撃センサ)29a,29bを設置して粉粒体の散布を開始した後、単位時間当たりの飛散センサ29a,29bへの衝突粒数を検出し、その値を予め粉粒体の種類に応じて設定してある定数と比較して、少なければ粉粒体繰出回転数を増加させ、多ければ繰出回転数を減少させる構成にすることもできる。
【0027】
また、飛散センサ29を左右の各ブーム23の基部と先端部の斜板47に設けると、2つの飛散センサ29a,29bの粒数検出値の比率がほぼ等しくなるように送風ファンの送風量と繰出モータ13の回転数を調節することでも高精度の粉粒体散布量の制御ができる。
【0028】
前記2つの飛散センサ29a,29bの粒数検出値の比率は所定時間毎の飛散センサ29a,29bへの衝突粒数を検出し、その粒数比が略所定値(飛散センサ29の取り付け方によって粒子の当たり方が違うため、粒数比を判定基準とする)になるように送風ファンの送風量と繰出モータ13の回転数を調節する。
【0029】
本実施例によれば、従来のタブラ式散布装置に対して、左右の各ブーム23の基部と先端部の斜板47に飛散センサ29a,29bを設ける構成を追加するだけで粉粒体の繰出量が判明する。
【0030】
また、本実施例のタブラ式粉粒体散布機(ブームタブラ)は薬液式の薬液散布機(ブームスプレーヤ)に転用できる。このとき薬液タンクとサイドブーム23は液体散布用の装置に取り替える必要があるが、図6の機体1のコネクタ50aの端子接続図(図6(a))に示すように、コントローラ40に接続する薬液散布装置用のコネクタ50bと粉粒体散布装置用のコネクタ50cを同一の種類のものを用い、該コネクタ中に散布装置の機種判別信号先を組み込んだ構成とする。そして図6(b)の表示パネル51に示すように現在接続している散布機がタブラ式粉粒体散布機であるか薬液式薬液散布機であるかを区別できるように文字の色を反転して表示する構成となっている。
【0031】
上記コントローラ接続用コネクタ50a〜50cの構成により、タブラ式粉粒体散布機と薬液式薬液散布機を付け替えた場合にコントローラ40が散布機を誤認識することを防止できる。
【0032】
このとき、散布制御コントローラ40は機体1に搭載した散布装置の種類を判別して自動的に該散布装置の制御プログラムを実行するように構成し、さらに表示パネル51の表示項目は装着している散布装置の種類に対応する項目(スプレーヤでは散布設定量・設定圧力・散布量累計など、タブラでは繰出バルブの回転数、粉粒体の比重、重量等)に限定するように構成する。
このように表示項目を散布装置の種類に対応させると、誤認識を防止し、誤った設定等による誤作業性を防止することができる。
【0033】
上記散布制御コントローラ40による粉粒体の繰出量の制御などのフローを図7と図8に示す。
図7にはステップ1でエンジン始動でタブラ散布かスプレーヤによる薬液散布かの判断をして、以後どちらかの制御モードに入る。このステップ1は1回だけ行われ、以後散布制御入切スイッチ20が入ると初めて粉粒体(タブラ)散布のための制御モードに入る。
【0034】
次に図8で粉粒体(タブラ)散布制御のフローを説明する。
車速センサ32により機体の走行を検出すると、繰出モータ13の駆動を開始させる。そして左右ブーム23の散布量の偏差が所定範囲内か否かを左右のブーム23の先端部同士と基端部同士の飛散センサ29の検出値に基づき判定し、前記散布量の偏差が所定範囲を超えると警報ブザー44を鳴らす。
【0035】
前記散布量の偏差が所定範囲以内であると、次にブーム23の先端部の飛散センサ29bとブーム基部の飛散センサ29aの各検出値の偏差が所定範囲以内がどうかを判定する。前記飛散センサ29a,29bの各検出値の偏差が所定範囲以内であると、車速センサ32による車速検出値に基づき車速に応じた散布量であるかどうかを予め設定している散布量と比較することで判定する。前記散布量が少ないと繰出モータ13の回転数を徐々に増加させ、前記散布量が多すぎると繰出モータ13の回転数を徐々に減少させる。そして前記処理はリターンとなる。
【0036】
また本実施例の散布機は機体1の後部に図9に示す除草カルチ55を装着可能である。以下大豆用除草カルチ55を配置した場合の説明をする。
現在、大豆生育中の圃場の除草においても無農薬化が推進されており、農家は収穫前に背負式の刈払機を用いて除草作業を行っている。しかし、この除草作業は重労働であり、大きな負担になっている。また、前記除草作業を怠ると、雑草が収穫時に混入して汚粒となり、大豆の価値が下がってしまう問題がある。
【0037】
図9に示す大豆用除草カルチ55において、その爪配列を大豆畝間の溝形状に合わせた配置にすることが重要である。
図9(a)には大豆用除草カルチ55の背面図を示し、図9(b)には大豆用除草カルチ55の側面図を示す。
【0038】
大豆用除草カルチ55の爪ホルダ56には、長・中・短の3段階の長さの爪ホルダ56a〜56cが設けられている。爪ホルダ56は畝間の溝形状に合わせて溝の外側程、短いホルダ56cを取り付ける。また爪も長・短2種類の長さの爪57a,57bを使用する。このとき爪57自体も畝の溝の外側程、短いものを短い爪ホルダ56と組合せて使用する。上記爪ホルダ56及び爪57の組合せで、大豆畝間の溝形状に合うように複数の爪57を配列することができる。
【0039】
図9(a)に示すように大豆用除草カルチ爪57の配列を後方視でほぼ大豆畝間の溝形状と同じになるように配置すると、畝を崩さないで大豆の畝に沿った形で溝内の除草が可能となる。
【0040】
また図9(b)に示すように大豆用除草カルチ爪57は回転式であり、カルチ爪駆動軸58に設けられたスプロケット59がチェーン60により駆動されるが、チェーン60は散布機のエンジン動力で駆動する動力伝達部61の内部にある図示しないスプロケットにより駆動される。
【0041】
また大豆用除草カルチ55は畝上面及び側面の雑草除去用スクレーパ62をカルチ爪回転部の前方に配置している。このスクレーパ62は畝上面及び側面の形状に合わせて後方視でL字状の鋼鉄製部材であり、前記動力伝達部61の後側に取り付けられたバネ64付きの支持部材63に支持されている。スクレーパ62で除去した土や雑草がカルチ爪57の回転部側へ送られるようにスクレーパ62に傾斜をもたせる。そのためスクレーパ62により抜かれた雑草及び土が前記回転部に入り、後方へ排出される。
こうして、大豆収穫時に汚粒の最大原因である畝上面の雑草をスクレーパ62により除草することができる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、圃場に肥料又は農薬などを散布する粉粒体散布装置を備えた走行車両として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施例の粉粒体散布装置を前部に取り付けたタブラ式散布機の側面図である。
【図2】図1の散布機の平面図である。
【図3】図1の散布機の背面図である。
【図4】図1の散布機の粉粒体散布制御装置の構成図である。
【図5】図1の散布機の粉粒体散布ブームの機能を説明する図である。
【図6】図1の散布機のコネクタの端子接続図(図6(a))と表示パネルに示す現在接続している散布機がタブラ式粉粒体散布機(ブームタブラ)であることを表示する画面など(図6(b))である。
【図7】図1の散布機の粉粒体散布制御のフロー図である。
【図8】図1の散布機の粉粒体散布制御のフロー図である。
【図9】図1の散布機の後部に装着する除草カルチの背面図(図9(a))と大豆用除草カルチの側面図(図9(b))である。
【符号の説明】
【0044】
1 機体 2 前輪
3 後輪 5 ミッションケ−ス
6 ステアリングハンドル 7 操縦席
9 フロア 10 ステップ
11 粉粒体タンク 11a 蓋
12 支持部材 13 電動モ−タ
15 繰出バルブ 16 繰出パイプ
19 コントロ−ルパネル 20 散布制御入切スイッチ
23 散布ブーム 23a 噴出孔
24 送風ユニット 26 送風シャッター
27 パイプ 29 飛散センサ
32 車速センサ 34 繰出バルブ回転センサ
36 送風ファン回転センサ 40 コンローラ
41 送風シャッタ開閉用電動モータ
42 液晶モニタ 44 警告ブザー
45 パイロットランプ 47 斜板
50a〜50c コントローラ接続用コネクタ
51 表示パネル 55 大豆用除草カルチ
56 カルチ爪ホルダ 57 カルチ爪
58 カルチ爪駆動軸 59 スプロケット
60 チェーン 61 動力伝達部
62 雑草除去用スクレーパ 63 支持部材
64 バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉粒体タンク11と、
該粉粒体タンク11からの粉粒体を繰り出す繰出手段15と、
該繰出手段15で繰り出された粉粒体を噴出する噴出孔23aを複数個設けたブーム23と、
繰出手段15で繰り出された粉粒体を送風により前記ブーム23の噴出孔23aから噴出させる送風手段24と、
該ブーム23の粉粒体を噴出する複数の噴出孔23a・・・の中の基部噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29aと先端部の噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29bと、
前記2つの飛散センサ29a,29bの検出値が等しくなるように繰出手段15の粉粒体繰出量を調整する制御手段40と
を備えたことを特徴とする粉粒体散布装置。
【請求項2】
粉粒体タンク11と、
該粉粒体タンク11からの粉粒体を繰り出す繰出手段15と、
該繰出手段15で繰り出された粉粒体を噴出する噴出孔23aを複数個設けたブーム23と、
繰出手段15で繰り出された粉粒体を送風により前記ブーム23の噴出孔23aから噴出させる送風手段24と、
該ブーム23の粉粒体を噴出する複数の噴出孔23a・・・の中の基部噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29aと先端部の噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29bと、
前記2つの飛散センサ29a,29bの検出値が等しくなるように送風手段24の送風量を調整する制御手段40と
を備えたことを特徴とする粉粒体散布装置。
【請求項3】
粉粒体タンク11と、
該粉粒体タンク11からの粉粒体を繰り出す繰出手段15と、
該繰出手段15で繰り出された粉粒体を噴出する噴出孔23aを複数個設け、かつ粉粒体タンク11の左右にそれぞれ設けたブーム23,23と、
繰出手段15で繰り出された粉粒体を送風により前記ブーム23の噴出孔23aから噴出させる送風手段24と、
該ブーム23の粉粒体を噴出する複数の噴出孔23a・・・の中の基部噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29aと先端部の噴出孔23aから噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサ29bと、
前記左右の各ブーム23の基部の飛散センサ29a,29a同士及び先端部の飛散センサ29b,29b同士の検出値に基づき算出される粉粒体タンク11の左右にそれぞれ設けたブーム23,23からの各粉粒体の噴出量に偏差があると、別途設けた警報手段で警報を発する制御装置40と
を備えたことを特徴とする粉粒体散布装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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