説明

純水製造システム

【課題】逆浸透膜を用いる純水製造システムにおいて、水回収率を高めて処理水を有効利用できる純水製造システムを提供する。
【解決手段】純水製造システム10は、逆浸透膜を内蔵する逆浸透膜モジュール14,15と、逆浸透膜モジュール15の濃縮水を供給水とするように逆浸透膜モジュール15の後段に設置された、ナノ濾過膜を内蔵するナノ濾過膜モジュール16と、逆浸透膜モジュール14,15の透過水を外部へ供給する第一処理水ライン25と、ナノ濾過膜モジュール16の透過水を逆浸透膜モジュール14に供給水として循環させる循環ライン27と、ナノ濾過膜モジュール16の透過水を外部へ供給する第二処理水ライン26と、循環ライン27へと流れるナノ濾過膜モジュール16の透過水の一部又は全部を第二処理水ライン26へ流すための切替手段21,22,29とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、純水製造システムに関し、特に、逆浸透膜モジュールを備える純水製造システムに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造工程や電子部品の製造、医療器具の洗浄等では、不純物を含まない高純度の純水が使用されており、従来から種々の純水製造システムが提供されている。また、純水製造システムとしては、イオン交換樹脂を用いるイオン交換装置や、逆浸透膜を用いる逆浸透膜装置を備える物が数多く提供されている。
【0003】
イオン交換装置は、陽イオン交換樹脂や陰イオン交換樹脂を備え、イオン交換樹脂中の固定イオンと異符号のイオンを吸着除去する装置であり、純度を上げるために、塔内にH型陽イオン交換樹脂とOH型イオン交換樹脂を混合して充填した混床式イオン交換装置も提供されている。
【0004】
逆浸透膜装置は、逆浸透膜(RO膜)を用いた膜分離により供給水中のイオンを除去する装置である。例えば、下記特許文献1には、原水にアルカリを添加してpHを9.2以上に調整後、耐アルカリ性RO膜、正荷電RO膜の順で処理する純水製造システムが開示されている。
【0005】
逆浸透膜を用いれば、高純度の純水を製造することができる。しかし、一般に、逆浸透膜は、除去率が高い一方、高濃縮水を排出する必要があるため、水回収率が低くなってしまう。
【0006】
このような課題に鑑み、下記特許文献2には、原水を透過水と濃縮水とに膜分離する逆浸透膜と、この逆浸透膜の濃縮水を原水としてさらに透過水と濃縮水とに膜分離するナノ濾過膜とを備え、逆浸透膜の透過水とナノ濾過膜の透過水とを混合して生産水を生成する水質改質装置が開示されている。
【0007】
このような水質改質装置であれば、後段側に除去率の低いナノ濾過膜(NF膜)を配置することで、シリカ等のスケール成分の濃縮を抑制して回収率を高めると共に、逆浸透膜とナノ濾過膜の透過水を混合すれば、過剰水質にならない程度の処理水を供給することもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−128922号公報
【特許文献2】特開2009−172462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上記特許文献2の水質改質装置では、逆浸透膜による高純度の処理水に、除去率の低いナノ濾過膜の透過水を混合するので、処理水の純度が低下することは避けられない。したがって、部品洗浄の為の洗浄水や、化学工業や食品工業の原料水など、高純度の純水が要求される用途には、上記特許文献2の水質改善装置により生産された処理水を使用できなくなってしまう。
【0010】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、逆浸透膜を用いる純水製造システムにおいて、水回収率を高めて処理水を有効利用できる純水製造システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明に係る純水製造システムは、二段以上の分離膜モジュールを有し、前段の濃縮水を次段の供給水として供給しながら、最後段の濃縮水を系外へ排出する純水製造システムにおいて、前記二段以上の分離膜モジュールは、少なくとも一段をナノ濾過膜モジュールとし、かつ残りを逆浸透膜モジュールとするように構成し、前記逆浸透膜モジュールの透過水を外部へ供給する第一処理水ラインと、前記ナノ濾過膜モジュールの透過水を最前段の前記分離膜モジュールに供給水として循環させる循環ラインと、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る純水製造方法は、分離膜として逆浸透膜とナノ濾過膜とを用い、前段の前記分離膜の濃縮水を次段の前記分離膜の供給水として供給しながら、最後段の前記分離膜の濃縮水を系外へ排出する純水製造方法において、前記逆浸透膜の透過水を第一処理水として外部に供給する工程と、前記ナノ濾過膜の透過水を最前段の前記分離膜に供給水として循環させる工程と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る純水製造システムによれば、逆浸透膜を用いる純水製造システムにおいて、水回収率を高めて処理水を有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、第一実施形態に係る純水製造システムの構成を概略的に示す模式図である。
【図2】図2は、第二実施形態に係る純水製造システムの構成を概略的に示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第一実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る純水製造システムについて説明する。図1は、第一実施形態に係る純水製造システムの構成を概略的に示す模式図である。同図に示すように、純水製造システム10は、給水ライン2上に順に設置された軟水装置11、膜分離装置13を備えている。
【0016】
軟水装置11は、イオン交換塔内にナトリウム型の陽イオン交換樹脂が収容されている。原水が給水ライン2から軟水装置11に供給されると、原水に含まれる硬度成分であるカルシウムイオン及びマグネシウムイオンが陽イオン交換樹脂のナトリウムイオンとイオン交換されて除去され、原水が軟水化される。つまり、膜分離装置13には、供給水として、軟水装置11で製造された軟水が供給される。
【0017】
膜分離装置13は、第一乃至第三分離膜モジュール14〜16、第一及び第二比例制御弁21,22、第一及び第二処理水ライン25,26、循環ライン27、制御器29を備えている。
【0018】
膜分離装置13においては、図示しない加圧ポンプで供給水側を加圧することで、主として水分子のみ分離膜モジュール14〜16を透過させ、分離膜によってイオン等の不純物が除去される。すなわち、各分離膜モジュール14〜16は、供給水を膜分離処理し、供給水中のイオンが除去された透過水と、供給水中のイオンが濃縮された濃縮水を製造する。濃縮水は、順次次段の分離膜モジュールに供給水として供給され、透過水は、後述するように、第一及び第二処理水(生産水)として外部に供給される。
【0019】
第一分離膜モジュール14は、逆浸透膜モジュールであり、負荷電の逆浸透膜(以下、「RO膜」という。)が内蔵されている。具体的には、このRO膜は、塩化ナトリウム濃度500mg/L、かつシリカ濃度30mgSiO/Lの水溶液を、操作圧力1MPa、回収率15%、温度25℃及びpH7の条件で処理した場合の塩化ナトリウム除去率が90%以上、かつシリカ除去率が90%以上となる負荷電の合成高分子膜である。
【0020】
第一分離膜モジュール14の透過水は、第一処理水ライン25へと供給され、濃縮水は第二分離膜モジュール15に供給水として供給される。第一処理水ライン25は、第一分離膜モジュール14の透過水を第一処理水(純水)として外部へ供給するためのラインである。
【0021】
第二分離膜モジュール15も第一分離膜モジュール14と同様に逆浸透膜モジュールである。第二分離膜モジュール15の透過水は、第一分離膜モジュール14の透過水と混合されて第一処理水ライン25へ供給される。ここで、第一処理水ライン25に供給される第一処理水は、RO膜の透過水であるため、高純度の純水が必要とされるシステムに供給することができる。一方、第二分離膜モジュール15の濃縮水は、第三分離膜モジュール16に供給水として供給される。
【0022】
第三分離膜モジュール16は、ナノ濾過膜モジュールであり、負荷電のナノ濾過膜(以下、「NF膜」という。)が内蔵されている。具体的には、このNF膜は、塩化ナトリウム濃度500mg/L、かつシリカ濃度30mgSiO/Lの水溶液を操作圧力1MPa、回収率15%、温度25℃及びpH7の条件で処理した場合の塩化ナトリウム除去率が80%以上、かつシリカ除去率が80%以下となる負荷電の合成高分子膜を用いている。
【0023】
比例制御弁21,22は、入力信号の大きさにより流量を制御可能な弁であり、第一比例制御弁21は、第三分離膜モジュール16の透過水を第二処理水として外部へ供給するための第二処理水ライン26上に設置され、第二比例制御弁22は、第三分離膜モジュール16の透過水を最前段の第一分離膜モジュール14に供給水として循環させるための循環ライン27上に設置されている。制御器29は、第一比例制御弁21及び第二比例制御弁22に接続されており、これらの開閉制御を行う。
【0024】
第三分離膜モジュール16の透過水は、通常、循環ライン27を通って第一分離膜モジュール14に供給水として循環供給されており、この循環供給が、システムにおける水回収率の向上に寄与している。このとき、制御器29は、第一比例制御弁21を全閉すると共に第二比例制御弁22を全開とするように制御する。また、最後段の第三分離膜モジュール16の濃縮水は、系外へ排水される。
【0025】
さらに、本実施形態においては、第三分離膜モジュール16の透過水の一部又は全部を第二処理水として外部に供給するように切り替えることも可能である。この切り替えは、制御器29による第一比例制御弁21及び第二比例制御弁22の開閉制御により実現される。このように、第一及び第二比例制御弁21,22と制御器29は、循環ライン27へ流れる第三分離膜モジュール16の透過水の一部又は全部を第二処理水ライン26へと流すための切替手段として作用する。
【0026】
例えば、第三分離膜モジュール16の透過水の全量を第二処理水として使用する場合には、制御器29は、第二比例制御弁22を全閉すると共に第一比例制御弁21を全開するように制御する。そうすると、第三分離膜モジュール16の透過水の全量が第二処理水ライン26へと供給される。
【0027】
また、第三分離膜モジュール16の透過水の一部を第二処理水として使用する場合には、第一及び第二比例制御弁21,22の開度を適宜調整することで、第三分離膜モジュール16の透過水のうち所望の量を第二処理水ライン26へ供給することができる。
【0028】
ここで、第三分離膜モジュール16の透過水は、第二分離膜モジュール15の濃縮水を除去率の低いNF膜(塩化ナトリウム除去率が80%以上、かつシリカ除去率が80%以下)で濾過した透過水であるため、ある程度シリカ成分等が残留しており、RO膜の透過水である第一処理水と比較して純度は低い。
【0029】
したがって、第二処理水26は、リサイクル水が使用されるシステム等、高純度を求められないシステムでの利用が想定される。ここで、特開2002−018487号公報に開示されているように、ボイラ給水中に含まれるシリカは、ボイラの水管等に防食皮膜を形成して、防食抑制作用を奏することが知られている。したがって、第二処理水は、ボイラへの給水として用いるのに適している。
【0030】
以上、本実施形態に係る純水製造システム10は、除去率の低いNF膜を内蔵する第三分離膜モジュール16の透過水を、高除去率のRO膜を内蔵する最前段の第一分離膜モジュール14に供給水として循環させており、RO膜を用いる純水製造システムにおいて水回収率を高めて有効利用することができる。
【0031】
また、本実施形態では、第一及び第二分離膜モジュール14,15のRO膜によってシリカが次第に濃縮された濃縮水を、シリカ除去率の低いNF膜で処理することで、シリカの過剰な濃縮を抑制して、シリカ析出による膜性能の低下を防止することもできる。
【0032】
さらに、本実施形態では、RO膜の透過水用の第一処理水ライン25と、NF膜の透過水用の第二処理水ライン26とを別々に独立して設置したことで、従来のように、NF膜の透過水をRO膜の透過水と混合させて、RO膜による処理水の純度を下げてしまうといったことがない。すなわち、RO膜による高純度の純水の製造を可能としつつ、NF膜の透過水だけを別途高品質を求められない用途に有効に利用することが可能である。このように、本実施形態によれば、水回収率の向上と、高純度な処理水を得ることの双方を両立させることができる。
【0033】
(第二実施形態)
続いて、本発明の第二実施形態について説明する。図2は、第二実施形態に係る純水製造システムの構成を概略的に示す模式図である。同図に示すように、純水製造システム30は、給水ライン2上に順に設置された軟水装置11、膜分離装置33を備えている。
【0034】
純水製造システム30は、上記第一実施形態に係る純水製造システム10と比較して、第一乃至第三分離膜モジュール34〜36におけるRO膜及びNF膜の配置順序を換えたことを特徴としており、同様の構成については説明を省略する。
【0035】
膜分離装置33は、第一乃至第三分離膜モジュール34〜36、第一及び第二比例制御弁41,42、第一及び第二処理水ライン45,46、循環ライン47、制御器49を備えている。
【0036】
第二実施形態において、第一分離膜モジュール34及び第三分離膜モジュール36は、負荷電のRO膜が内蔵された逆浸透膜モジュールであり、第二分離膜モジュール35は、負荷電のNF膜が内蔵されたナノ濾過膜モジュールである。
【0037】
RO膜を内蔵する第一分離膜モジュール34の透過水は、第一処理水ライン45へと供給され、濃縮水は第二分離膜モジュール35に供給水として供給される。NF膜を内蔵する第二分離膜モジュール35の透過水は、循環ライン47を通って最前段の第一分離膜モジュール34に供給水として供給され、水回収率の向上に寄与する。
【0038】
このとき、制御器49は、第一比例制御弁41を全閉すると共に第二比例制御弁42を全開するように制御する。また、第二分離膜モジュール35の濃縮水は第三分離膜モジュール36に供給水として供給される。
【0039】
ここで、本実施形態においては、上記第一実施形態と同様に、第二分離膜モジュール35の透過水の一部又は全部を第二処理水として外部に供給するように切り替えることも可能である。第一及び第二比例制御弁41,42と制御器49は、上記第一実施形態と同様の作用により、循環ライン47へと流れる第二分離膜モジュール35の透過水の一部又は全部を第二処理水ライン46へと流すための切替手段として機能する。
【0040】
第三分離膜モジュール36の透過水は、第一分離膜モジュール34の透過水と混合されて第一処理水ライン45へと供給される。すなわち、この混合された透過水は、純水として外部へ供給される。また、最後段の第三分離膜モジュール36の濃縮水は、系外へ排水される。
【0041】
以上、本実施形態に係る純水製造システム30においても、除去率の低いNF膜を内蔵する第二分離膜モジュール35の透過水を高除去率のRO膜を内蔵する第一分離膜モジュール34に供給水として循環させており、RO膜を用いる純水製造システムにおいて水回収率を高めて有効利用することができる。
【0042】
また、第二実施形態においても、第一分離膜モジュール34のRO膜によってシリカが濃縮された濃縮水を、シリカ除去率の低いNF膜で処理することで、シリカの過剰な濃縮を抑制して、シリカ析出による膜性能の低下を防止することもできる。
【0043】
さらに、第二実施形態においても、RO膜の透過水用の第一処理水ライン45と、NF膜の透過水用の第二処理水ライン46とを別系統に独立して設置したことで、第一実施形態と同様にRO膜による処理水の純度を下げてしまうことがない。すなわち、RO膜による高純度の純水の製造を可能としつつ、NF膜の透過水だけを別途高品質を求められない用途に有効に利用することが可能である。このように、本実施形態によれば、水回収率の向上と、高純度な処理水を得ることの双方を両立させることができる。
【0044】
以上、本発明の第一及び第二実施形態について詳細に説明したが、本発明の実施形態は上述した形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上述した各装置の構成として、同様の機能を有する他の構成を採用できるのは言うまでもない。
【0045】
上記実施形態では、NF膜モジュールを三段目又は二段目に配置した純水製造システムについて説明したが、NF膜モジュールを一段目に配置した構成としてもよい。この場合には、NF膜モジュールの透過水を再びNF膜モジュールの供給水として循環させると共に、NF膜モジュールの透過水とRO膜モジュールの透過水とをそれぞれ独立して取り出せるように構成すれば、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0046】
また、上記実施形態では、二段のRO膜モジュールと、一段のNF膜モジュールからなる純水製造システムについて説明したが、RO膜モジュールが一段であっても良い。この場合にも、NF膜モジュールの透過水を最前段の分離膜モジュールに供給水として循環させると共に、NF膜モジュールの透過水とRO膜モジュールの透過水とをそれぞれ独立して取り出せるように構成すれば、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0047】
また、純水製造システムは、RO膜モジュールが三段以上、NF膜モジュールが二段以上の構成であっても良く、二段以上の分離膜モジュールのうち、少なくとも一段をNF膜モジュールとすれば、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0048】
2 給水ライン
10,30 純水製造システム
14,34 第一分離膜モジュール
15,35 第二分離膜モジュール
16,36 第三分離膜モジュール
21,41 第一比例制御弁
22,42 第二比例制御弁
25,45 第一処理水ライン
26,46 第二処理水ライン
27,47 循環ライン
29,49 制御器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二段以上の分離膜モジュールを有し、前段の濃縮水を次段の供給水として供給しながら、最後段の濃縮水を系外へ排出する純水製造システムにおいて、
前記二段以上の分離膜モジュールは、少なくとも一段をナノ濾過膜モジュールとし、かつ残りを逆浸透膜モジュールとするように構成し、
前記逆浸透膜モジュールの透過水を外部へ供給する第一処理水ラインと、
前記ナノ濾過膜モジュールの透過水を最前段の前記分離膜モジュールに供給水として循環させる循環ラインと、を備えることを特徴とする純水製造システム。
【請求項2】
前記ナノ濾過膜モジュールの透過水を外部へ供給する第二処理水ラインと、
前記循環ラインへと流れる前記ナノ濾過膜モジュールの透過水の一部又は全部を前記第二処理水ラインへ流すための切替手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の純水製造システム。
【請求項3】
前記逆浸透膜モジュールは、塩化ナトリウム除去率が90%以上、かつシリカ除去率が90%であり、
前記ナノ濾過膜モジュールは、塩化ナトリウム除去率が80%以上、かつシリカ除去率が80%以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の純水製造システム。
【請求項4】
分離膜として逆浸透膜とナノ濾過膜とを用い、前段の前記分離膜の濃縮水を次段の前記分離膜の供給水として供給しながら、最後段の前記分離膜の濃縮水を系外へ排出する純水製造方法において、
前記逆浸透膜の透過水を第一処理水として外部に供給する工程と、
前記ナノ濾過膜の透過水を最前段の前記分離膜に供給水として循環させる工程と、を含むことを特徴とする純水製造方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−189302(P2011−189302A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−58718(P2010−58718)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【出願人】(000175272)三浦工業株式会社 (1,055)
【Fターム(参考)】