絞りユニット、光学ユニット、および撮像装置
【課題】小型化を実現できるシャッタユニット、光学ユニット、および撮像装置を提供する。
【解決手段】光軸に沿って移動可能な第1レンズ移動枠体枠16と、第1レンズ移動枠体16に固定され光軸に沿って第1レンズ移動枠体16と共に所定区間移動可能な絞り部125と、絞り部125に配置された磁力被作用部材311,411と、磁力被作用部材311,411に対して非接触に作用することにより、シャッタを所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、光軸に沿って延在し且つ第1レンズ移動枠体16の移動とは連動して移動しない磁力発生部21,22とを設ける。
【解決手段】光軸に沿って移動可能な第1レンズ移動枠体枠16と、第1レンズ移動枠体16に固定され光軸に沿って第1レンズ移動枠体16と共に所定区間移動可能な絞り部125と、絞り部125に配置された磁力被作用部材311,411と、磁力被作用部材311,411に対して非接触に作用することにより、シャッタを所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、光軸に沿って延在し且つ第1レンズ移動枠体16の移動とは連動して移動しない磁力発生部21,22とを設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機等の携帯端末に搭載可能なカメラモジュール等に用いられる絞りユニット、光学ユニット、および撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カメラッモジュールに適用可能な絞りユニットや光学ユニット(光学装置)としては、以下の第1から第9のユニットとして示すようなものが提案されている。
【0003】
第1のユニットは、環板状のローターの回転に応じて開閉する絞りであってローターの回動に磁力を用いるものである(特許文献1参照。)
【0004】
第2のユニットは、3枚羽根絞り個別に磁気駆動部を配置したものである。
【0005】
第3のユニットは、絞りの外周部に磁力駆動部を配置したものである。
【0006】
第4のユニットは、絞りの外周部に磁力駆動部を配置したものである。
【0007】
第5のユニットは、一方向に回転し続けるロータリーシャッタで、駆動源のモータとシャッタとを別個に配置するものである(特許文献2参照)。
【0008】
第6のユニットは、ロータリーシャッタで、従来ギヤやベルトでモータと絞りとを連結していたのに対し、非接触状態でシャッタが回転可能にした光学装置であって、円盤形状のシャッタ外周に永久磁石あるいはコイルを配し、シャッタ外周近傍に円環状のコイルあるいは永久磁石を配したものである(特許文献3参照)。
【0009】
第7のユニットは、シャッタ羽根と連結する揺動レバーに磁石を配置し、非接触で揺動レバーを揺動させるコイルを備え、一般的構造だが、光軸より離間してコイルを配置し、光軸付近は薄型化を図っているシャッタである。
【0010】
第8のユニットは、シャッタ羽根の端部の回動軸で開閉するシャッタで、軸を光軸から離間すると共に、軸近傍に開閉用磁石・コイルを配置して、光軸付近の薄型化を図ったものである。
【0011】
第9のユニットは、シャッタ羽根にリンクしたアーム先端に永久磁石を設け、電磁石の通電方向切換で永久磁石のN極かS極を電磁石に吸引し、シャッタ開閉を行うものである(特許文献4〜7参照。)
【特許文献1】特開平5−11307号公報
【特許文献2】特開昭61−51133号公報
【特許文献3】特開平1−185530号公報
【特許文献4】特開昭64−59224号公報
【特許文献5】特開昭64−86121号公報
【特許文献6】特開昭64−88524号公報
【特許文献7】特開平1−169437号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、従前の交換レンズ式以外の銀塩カメラやDSCでは、光学レンズ設計にて主光線の通る位置に絞りを配置してレンズ設計を行っており、撮影画面の光量ムラを起こさないようにその絞り位置の前後にンヤッタを配置するのが一般的である。
光学系の絞り位置は前絞りタイプ(一番玉より前に絞りがあるタイプ)と、中絞りタイプ(2群、3群のレンズに一体に設け、レンズ群と一緒に光軸に添って移動する)と、後ろ絞りタイプとがある。中絞りタイプは固定焦点カメラやレトロフォーカスタイプのカメラなどに固定型があるが殆どはレンズ枠と一緒に鏡枠内を移動する移動型とがある。従前の移動型では、絞り・絞り開閉機構や絞り・絞り開閉駆動源はレンズと共に移動する構造となっており、小型化には適さない。
また、移動に伴う配線(フレキケーブル等)の伸縮を考慮する必要があり、そのスペースを確保するため小型化が困難である。さらに、配線等の伸縮部材の耐久性問題や伸縮部材によるゴーストやフレアの問題も生じる。
【0013】
また、携帯端末用のカメラモジュールに用いられる絞り羽根・絞り羽根は、一般に薄さ0.数ミリ程度であるのに対し、その絞り・絞りの駆動源は、1〜2ミリ程度の厚みを有している。
これら1〜2ミリ厚の駆動源をレンズ枠と一体に配置すると光学系の高さ寸法が高くなり、低背が望まれる携帯端末用には適さない。
【0014】
本発明は、小型化を実現できる絞りユニット、光学ユニット、および撮像装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の第1の観点は、光軸に沿って所定区間移動可能な絞りと、前記絞りに配置された磁力被作用部材と、前記磁力被作用部材に対して非接触に作用することにより、前記絞りを前記所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、前記光軸に沿って延在し且つ当該絞りの移動とは連動して移動しない磁力発生部と、を有する。
【0016】
好適には、前記絞りを開閉自在に保持すると共に、前記磁力被作用部材を配置する絞りホルダと、前記絞りの係止部に一端を係止し他端を前記絞りホルダの係止部に係止して、当該絞りを開または閉方向に付勢する付勢部材と、をさらに有する。
【0017】
本発明の第2の観点の光学ユニットは、光軸に沿って移動可能なレンズ枠と、前記レンズ枠に固定され前記光軸に沿って該レンズ枠と共に所定区間移動可能な絞りと、前記絞りに配置された磁力被作用部材と、前記磁力被作用部材に対して非接触に作用することにより、前記絞りを前記所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、前記光軸に沿って延在し且つ前記レンズ枠の移動とは連動して移動しない磁力発生部と、を有する。
【0018】
好適には、前記絞りを開閉自在に保持すると共に、前記磁力被作用部材を配置する絞りホルダと、前記絞りの係止部に一端を係止し他端を前記絞りホルダの係止部に係止して、当該絞りを開または閉方向に付勢する付勢部材と、前記絞りホルダまたは前記レンズ枠に配置された被ガイド部と、前記被ガイド部をガイドし、前記レンズ枠と前記絞りホルダとを光軸に沿ってガイドするガイド部材と、前記ガイド部材を保持する本体部と、前記本体部に配置された前記レンズ枠および前記絞りホルダを光軸方向に駆動する駆動機構と、前記磁力発生部を前記磁力被作用部近傍且つ前記光軸に沿って延在するように保持する磁力発生保持部と、をさらに備え、前記磁力発生部による磁力の発生非発生で前記磁力被作用部を吸引非吸引することにより、前記絞りの開閉制御を可能にする。
【0019】
本発明の第3の観点の撮像装置は、筐体と、前記筐体に配置されると共に、光軸に沿って移動可能なレンズを保持するレンズ枠と、前記レンズ枠に固定され前記光軸に沿って当該レンズ枠と共に所定区間移動可能な絞りと、前記絞りに配置された磁力被作用部材と、前記磁力被作用部材に対して作用することにより、前記絞りを前記所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、前記光軸に沿って延在し且つ前記レンズ枠の移動とは連動して移動しない磁力発生部と、前記レンズおよび前記絞りを通過した光像を電気信号に変換する撮像素子と、を有する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、小型化を実現でき、携帯端末に適した絞りユニット、光学ユニット、および撮像装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
【0022】
図1は、本発明に係る光学ユニットとしてのズームレンズユニットを採用した撮像装置の広角端(ワイド、WIDE)時の外観斜視図であり、図2は、本発明に係る光学ユニットとしてのズームレンズユニットを採用した撮像装置の望遠端(テレ、TELE)時の外観斜視図であり、図3は、図1のワイド時の撮像装置を概念的に示す図であり、図4は、図2のテレ時の撮像装置を概念的に示す図である。
【0023】
本ズームレンズユニット10は、図に示すように、レンズ、ガイド軸、カム装置等の主要構成部を収容する本体部11と、第1レンズ群121、第2レンズ群122、および第3レンズ123の3群構成を有し、本体部11に第1レンズ群121が固定され、本体部11内に第2および第3レンズ群122,123が光軸上を移動可能に配置される撮像光学系12と、撮像光学系12の第2レンズ群122および第3レンズ群123を光軸に平行な方向に案内する第1ガイド軸131および第2ガイド軸132を有するガイド部13と、撮像光学系12に対して本体部11内において並列に配置されたカム装置14と、CCDやCMOSセンサからなる撮像素子151が撮像光学系12の一部としての光軸を含むように配置されている。
【0024】
なお、図1および図2において、撮像光学系12の光軸は、図中に設定した直交座標系にZ軸方向となるように構成されており、後で詳述するように、第2レンズ群122および第3レンズ群123がカム装置14の回転に応じて光軸方向に移動(進退)される。
【0025】
本体部11は、たとえば図1および図2中において、前面側、背面側、および下面側が開口しており、左右両側部の下面側が基台15に対して取り付けられる。そして、ガイド部13の第1ガイド軸131および第2ガイド軸132の一端部が略180°をもって対向する位置に軸支されている。
本体部11の上面部11aには、撮像光学系12の第1レンズ群121を固定するために光軸方向に連通する断面が円形をなす開口部111aが形成された第1レンズ群固定枠111として機能する。
また、第1レンズ群固定枠111に並列に、カム装置14の回転体の回転軸の軸受部、や回転体にモータMTの回転駆動力を所定の減速比をもって伝達する歯車の輪列等が配置されるカム駆動部収納部112が一体的に形成されている。
【0026】
また、本体部11には、第1ガイド軸131と第2ガイド軸132とそれぞれ平行するように、板状の磁力発生部21,22が固定されている。
磁力発生部21は、カム駆動部収納部112の近傍の空間部を本体部11の第1レンズ群固定枠体111の配置部(上部側)と基台15側(下部側)にわたって配置されその各端部が固定されている。
磁力発生部22は、磁力発生部21と略180°をもって対向するように、本体部11の第1レンズ群固定枠体111の配置部(上部側)と基台15側(下部側)にわたって配置されその各端部が固定されている。
図1および図2において、第1ガイド軸131がY方向の図中下側に配置され、磁力発生部21がY方向の図中上側に所定間隔をおいて固定されている。同様に、第2ガイド軸1321がY方向の図中上側に配置され、磁力発生部22がY方向の図中下側に所定間隔をおいて固定されている。
このように、本実施形態においては、本体部11が、磁力発生部21,22を後で詳述するシャッタおよび絞り部125に配置される磁力被作用部近傍かつ光軸に沿って延在するように保持する磁力発生部保持部として機能している。
磁力発生部21,22は、図示しない制御系の制御の下、磁力の発生、非発生状態を制御される。
【0027】
なお、磁力発生部21,22は、光軸に沿って延在し、シャッタおよび絞り部125の移動とは連動して移動しないように配置されておればよく、固定の仕方は前述した方法に限定されるものではない。
本体部11の他に、鏡筒、撮像素子151を取り付ける基台15、固定レンズ枠など多種の部材に固定配置可能である。
【0028】
以下に、上記図1〜図4に加え、図5および図6に関連付けて、本実施形態に係る撮像光学系12の具体的な構成例について説明する。
【0029】
本実施形態に係る撮像光学系は、図5および図6に示すように、物体側OBJSから順に配置された、負の屈折力を有する1枚構成よりなる第1レンズ群121、正および負の屈折力を有する3枚構成よりなり全体として正の屈折力を有する第2レンズ群122、負の屈折力を有する1枚構成の第3レンズ群123、基台15側に設けられた撮像部124、および第2レンズ群122の物体側(第1レンズ群121側)に配置されたシャッタおよび絞り部125により構成されている。
この撮像光学系12において変倍を行う際には、第1レンズ群121、第2レンズ群122、および第3レンズ群123のうち、第2レンズ群122と第3レンズ群123が光軸上をカム装置14の回転に応じて移動する。
【0030】
このように、本実施形態においては、撮像光学系12が、たとえば物体側OBJSから順に配置した第1レンズ群121が1枚構成、第2レンズ群122が3枚構成、第3レンズ群123が1枚構成の計5枚のレンズで構成されている。
【0031】
第1レンズ群121は、たとえば第1面に物体側を凸面とした負の屈折力を持つメニスカスレンズ1211により構成される。
【0032】
第3レンズ群123は、たとえば像面側を凹とした負のレンズ1231により構成される。
本実施形態において、ピント調整(フォーカス調整)は第3レンズ群123で行っており、無限から至近にかけて撮像面側に移動する。
第3レンズ群が正レンズの場合は物体側に移動するために、特にテレ(望遠端)での第2レンズ群と第3レンズ群間の距離を確保する必要がある。
本実施形態では、像面側に移動するため、テレ(望遠端)での第2レンズ群122と第3レンズ群123との距離を狭めることができる。
これは、変倍光学系のコンパクト化を可能ならしめる要因の一つであり、また同じ大きさであれば、無理の無いパワー配置が可能となり、高性能化および偏心感度の低下を可能ならしめている。
【0033】
基台15側に設けられる撮像部124は、第3レンズ群123側から、ガラス製の平行平面板(カバーガラス)152と、たとえばCCDあるいはCMOSセンサ等からなる撮像素子151が順に配置されている。
撮像光学系を介した被写体(物体)からの光が、撮像素子151の撮像面151a上に結像される。
【0034】
以上の第1レンズ群121、第2レンズ群122、および第3レンズ群123を有する撮像光学系は、光学系全体が負、正、負のレンズ構成となっていることから、テレフォト作用を持たせるために全長短縮が可能である。
【0035】
以上のような構成を有する本実施形態に係る撮像光学系12は、携帯電話機等に搭載可能なようにコンパクト化を実現している。
【0036】
そして、上述したように撮像光学系12の第1レンズ群121は、第1レンズ固定枠111に固定され、さらに第2レンズ群122は第1レンズ移動枠体16に収容固定され、第3レンズ群123は第2レンズ移動枠体17に収容固定されている。
第1レンズ移動枠体16と第2レンズ移動枠体17が、第1ガイド軸131と第2ガイド軸132を光軸方向に案内されるように構成されている。
【0037】
本実施形態においては、第1レンズ移動枠体16には、第2レンズ群122の物体側(第1レンズ群121側)にシャッタおよび絞り部125が一体的に配置されている。
以下に、第1レンズ移動枠体16の概略構成と、シャッタおよび絞り部125の具体的な構成、動作等について説明する。
【0038】
図7は、第1レンズ移動枠体16部分を抜き出して示す拡大斜視図である。また、図8(A)は第1レンズ移動枠体16の正面図であり、図8(B)は図8(A)のA−A線矢視方向における断面図である。
また、図9は、シャッタおよび絞り部125の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ開放、絞り開放状態を示す図である。
【0039】
第1レンズ移動枠体16は、略方形の箱状をなし、3枚のレンズからなる第2レンズ群122を収容固定する関係からプラスチック等により一体的に形成された、第1レンズ群121側の第1枠体161と第3レンズ群123側の第2枠体162の2段構成となっている。
第1レンズ移動枠体16は、第2枠体161の背面側が可動体163に固定され、可動体163の所定の位置が第1ガイド軸131および第2ガイド軸132が挿通されて軸受けされている。
そして、第1レンズ移動枠体16の図中に設定した直交座標系のX方向の図中左側部には第1シャッタホルダ31および第1付勢部41が磁力発生部21の近傍に位置するように配置されている。第1レンズ移動枠体16の図中に設定した直交座標系のX方向の図中右側部には第2シャッタホルダ32および第2付勢部42が磁力発生部22の近傍に位置するように配置されている。
【0040】
第1シャッタホルダ31は、図9に示すように、磁力に反応する金属部材からなる所定長さの板状をなす磁力被作用部材311と、第1シャッタ羽根51の一端部を磁力被作用部材311の長手方向の略中央部で軸支する軸支部312により形成されている。
また、磁力被作用部材311の一端部には切り欠き状の係止部311aが形成されている。
【0041】
第2シャッタホルダ32は、図9に示すように、磁力に反応する金属部材からなる所定長さの板状をなす磁力被作用部材321と、第2シャッタ羽根52の一端部を磁力被作用部材321の長手方向の略中央部で軸支する軸支部322により形成されている。
また、磁力被作用部材311の一端部には切り欠き状の係止部321aが形成されている。
なお、第2シャッタ羽根52の端部側には小絞り状態を実現するための開口521が形成されている。
【0042】
第1付勢部41は、第1レンズ移動枠体16の図中に設定した直交座標系のX方向の図中左側に突出するように形成した座部16aに、磁力発生部21の配置方向に向かって(図中の上方に向かって)所定高さを持って形成された固定係止部411、コイルばね412を有し、第1シャッタホルダ31の係止部311aを含んで構成される。
コイルばね412の一端が固定係止部411に係止され、他端が第1シャッタホルダ31の係止部311aに係止されている。
そして、磁力発生部21に磁力が発生されていな場合には、図9に示すように、シャッタ羽根51を持ち上げてシャッタ開放(オープン)となるように、第1シャッタホルダ31の磁力被作用部材311を所定の弾性力をもって付勢する。
【0043】
第2付勢部42は、第1レンズ移動枠体16の図中に設定した直交座標系のX方向の図中右側に突出するように形成した座部16bに、磁力発生部22の配置方向に向かって(図中の下方に向かって)所定高さを持って形成された固定係止部421、コイルばね422を有し、第2シャッタホルダ32の係止部321aを含んで構成される。
コイルばね422の一端が固定係止部421に係止され、他端が第2シャッタホルダ32の係止部321aに係止されている。
そして、磁力発生部22に磁力が発生されていな場合には、図9に示すように、シャッタ羽根52を下方位置して絞りシャッタ開放(オープン)となるように、第2シャッタホルダ32の磁力被作用部材321を所定の弾性力をもって付勢する。
【0044】
以上の構成を有するシャッタおよび絞り部125の動作について図10、図11、および図12に関連付けて説明する。
【0045】
図10は、シャッタおよび絞り部125の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ閉(クローズ)、絞り開放状態を示す図である。
図11は、シャッタおよび絞り部125の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ開放(オープン)、絞り小絞り状態を示す図である。
図12は、シャッタおよび絞り部125の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ閉(クローズ)、絞り小絞り状態を示す図である。
【0046】
シャッタ閉(クローズ)、絞り開放状態時は、図10に示すように、磁力発生部21に磁力が発生されて、磁力被作用部材311がコイルばね412の弾性力に抗する磁力を受けて(反発する磁力を受けて)、磁力被作用部材311の一端側が軸支部312を中心して磁力発生部21から離れる方向に移動し、他端側が磁力発生部21に近づく方向に移動する。このとき、コイルばね412は自身の弾性力に抗する力を受けて縮んだ状態となる。
シャッタ羽根51は、他端部側が軸支部312を中心に図中において時計回りに所定角度回転する。その結果、シャッタ羽根51の他端部側によりシャッタ部分が閉状態に維持される。
そして、磁力発生部21の磁力発生を停止すると、コイルばね412の弾性力に抗する磁力から解放されて、コイルばね412は磁力被作用部材311の他端側を磁力発生部21から離れる方向に付勢する。その結果、図9の安定な状態に復帰し、シャッタ開放状態に復帰する。
また、絞り開放状態時には、磁力発生部22に磁力が発生されていないことから、図9の安定な状態に保持される。
【0047】
シャッタ開放(オープン)、絞り小絞り状態時に、図11に示すように、磁力発生部22に磁力が発生されて、磁力被作用部材321がコイルばね422の弾性力に抗する磁力を受けて(反発する磁力を受けて)、磁力被作用部材321の一端側が軸支部322を中心して磁力発生部22から離れる方向に移動し、他端側が磁力発生部22に近づく方向に移動する。このとき、コイルばね422は自身の弾性力に抗する力を受けて縮んだ状態となる。
シャッタ羽根52は、他端部側が軸支部322を中心に図中において反時計回りに所定角度回転する。その結果、シャッタ羽根52の他端部の開口521がシャッタ部分に位置し、絞り絞り状態に維持される。
そして、磁力発生部22の磁力発生を停止すると、コイルばね422の弾性力に抗する磁力から解放されて、コイルばね422は磁力被作用部材321の他端側を磁力発生部21から離れる方向に付勢する。その結果、図9の安定な状態に復帰し、絞り開放状態に復帰する。
また、シャッタ開放状態時には、磁力発生部21に磁力が発生されていないことから、図9の安定な状態に保持される。
【0048】
シャッタ閉(クローズ)、絞り小絞り状態時は、図12を示すように、磁力発生部21に磁力が発生されて、磁力被作用部材311がコイルばね412の弾性力に抗する磁力を受けて(反発する磁力を受けて)、磁力被作用部材311の一端側が軸支部312を中心して磁力発生部21から離れる方向に移動し、他端側が磁力発生部21に近づく方向に移動する。このとき、コイルばね412は自身の弾性力に抗する力を受けて縮んだ状態となる。
シャッタ羽根51は、他端部側が軸支部312を中心に図中において時計回りに所定角度回転する。その結果、シャッタ羽根51の他端部側によりシャッタ部分が閉状態に維持される。
これと並行して、磁力発生部22に磁力が発生されて、磁力被作用部材321がコイルばね422の弾性力に抗する磁力を受けて(反発する磁力を受けて)、磁力被作用部材321の一端側が軸支部322を中心して磁力発生部22から離れる方向に移動し、他端側が磁力発生部22に近づく方向に移動する。このとき、コイルばね422は自身の弾性力に抗する力を受けて縮んだ状態となる。
シャッタ羽根52は、他端部側が軸支部322を中心に図中において反時計回りに所定角度回転する。その結果、シャッタ羽根52の他端部の開口521がシャッタ部分に位置し、絞り絞り状態に維持される。
そして、磁力発生部21の磁力発生を停止すると、コイルばね412の弾性力に抗する磁力から解放されて、コイルばね412は磁力被作用部材311の他端側を磁力発生部21から離れる方向に付勢する。その結果、図9の安定な状態に復帰し、シャッタ開放状態に復帰する。
また、磁力発生部22の磁力発生を停止すると、コイルばね422の弾性力に抗する磁力から解放されて、コイルばね422は磁力被作用部材321の他端側を磁力発生部21から離れる方向に付勢する。その結果、図9の安定な状態に復帰し、絞り開放状態に復帰する。
【0049】
なお、第2レンズ移動枠体17は、1枚のレンズからなる第1レンズ群123を収容固定する関係からプラスチック等により1段構成で形成されている。
【0050】
また、本実施形態におけるカム装置14は、種々の態様が可能であるが、たとえば第1ガイド軸131および第2ガイド軸132と略平行な回転軸を中心に回転可能な回転体と、回転体の外側面に沿って、回転体の回転に応じて回転するように形成され、第1レンズ移動枠体16の被係止部が係止され、回転に応じてこの被係止部を案内する第1カム部と、回転体の外側面に沿って回転体の回転に応じて回転するように形成され、第2レンズ移動枠体17の被係止部が係止され、回転に応じてこの被係止部を案内する第2カム部と、を含む帯状体を含んで構成される。
また、本実施形態では、コイルばねをシャッタや絞りが閉となる方向に付勢し、磁力発生部の磁力発生によりシャッタや絞りが開となるものを示したが、これとは逆にコイルばねをシャッタや絞りが開となる方向に付勢し、磁力発生部の磁力発生によりシャッタや絞りが閉となる形態としてもよい。
【0051】
以上説明したように、本実施形態によれば、光軸に沿って移動可能な第1レンズ移動枠体枠16と、第1レンズ移動枠体16に固定され光軸に沿って第1レンズ移動枠体16と共に所定区間移動可能なシャッタおよび絞り部125と、シャッタおよび絞り部125に配置された磁力被作用部材311,411と、磁力被作用部材311,411に対して非接触に作用することにより、シャッタを所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、光軸に沿って延在し且つ第1レンズ移動枠体16の移動とは連動して移動しない磁力発生部21,22とを設けたことから、以下の効果を得ることができる。
ズームレンズにおける、可動レンズ群に取り付くシャッタユニットは、電気的な配線が必要はなく、軽量かつ配線部材の耐久等問題がなくなり、さらに配線部材がなくなるため、鏡枠内での配線部材スペースが必要なくなる。また、可動シャッタユニットに電気部材がないことによる軽量化がされるため、可動部材を作動させるモータ等のトルクが軽減される事により、コンパクト化及びコスト低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明に係る光学ユニットとしてのズームレンズユニットを採用した撮像装置の広角端(ワイド、WIDE)時の外観斜視図である。
【図2】本発明に係る光学ユニットとしてのズームレンズユニットを採用した撮像装置の望遠端(テレ、TELE)時の外観斜視図である。
【図3】図1のワイド時の撮像装置を概念的に示す図である。
【図4】図2のテレ時の撮像装置を概念的に示す図である。
【図5】本実施形態に係る撮像光学系の具体的な構成例について説明するための図である。
【図6】本実施形態に係る撮像光学系の具体的な構成例について説明するための図である。
【図7】第1レンズ移動枠体部分を抜き出して示す拡大斜視図である。
【図8】(A)は第1レンズ移動枠体の正面図であり、(B)は(A)のA−A線矢視方向における断面図である。
【図9】シャッタおよび絞り部の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ開放、絞り開放状態を示す図である
【図10】シャッタおよび絞り部の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ閉(クローズ)、絞り開放状態を示す図である
【図11】シャッタおよび絞り部の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ開放(オープン)、絞り小絞り状態を示す図である
【図12】シャッタおよび絞り部125の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ閉(クローズ)、絞り小絞り状態を示す図である
【符号の説明】
【0053】
10…撮像装置、11…本体部、12…撮像光学系、121…第1レンズ群、122…第2レンズ群、123…第3レンズ、125…シャッタおよび絞り部、13…ガイド部、131…第1ガイド軸、132…第2ガイド軸、14…カム装置、15…基台、151…撮像素子、16…第1レンズ移動枠体、21,22…磁力発生部、31,32…シャッタホルダ、311,312…磁力被作用部材、41,42…付勢部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機等の携帯端末に搭載可能なカメラモジュール等に用いられる絞りユニット、光学ユニット、および撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カメラッモジュールに適用可能な絞りユニットや光学ユニット(光学装置)としては、以下の第1から第9のユニットとして示すようなものが提案されている。
【0003】
第1のユニットは、環板状のローターの回転に応じて開閉する絞りであってローターの回動に磁力を用いるものである(特許文献1参照。)
【0004】
第2のユニットは、3枚羽根絞り個別に磁気駆動部を配置したものである。
【0005】
第3のユニットは、絞りの外周部に磁力駆動部を配置したものである。
【0006】
第4のユニットは、絞りの外周部に磁力駆動部を配置したものである。
【0007】
第5のユニットは、一方向に回転し続けるロータリーシャッタで、駆動源のモータとシャッタとを別個に配置するものである(特許文献2参照)。
【0008】
第6のユニットは、ロータリーシャッタで、従来ギヤやベルトでモータと絞りとを連結していたのに対し、非接触状態でシャッタが回転可能にした光学装置であって、円盤形状のシャッタ外周に永久磁石あるいはコイルを配し、シャッタ外周近傍に円環状のコイルあるいは永久磁石を配したものである(特許文献3参照)。
【0009】
第7のユニットは、シャッタ羽根と連結する揺動レバーに磁石を配置し、非接触で揺動レバーを揺動させるコイルを備え、一般的構造だが、光軸より離間してコイルを配置し、光軸付近は薄型化を図っているシャッタである。
【0010】
第8のユニットは、シャッタ羽根の端部の回動軸で開閉するシャッタで、軸を光軸から離間すると共に、軸近傍に開閉用磁石・コイルを配置して、光軸付近の薄型化を図ったものである。
【0011】
第9のユニットは、シャッタ羽根にリンクしたアーム先端に永久磁石を設け、電磁石の通電方向切換で永久磁石のN極かS極を電磁石に吸引し、シャッタ開閉を行うものである(特許文献4〜7参照。)
【特許文献1】特開平5−11307号公報
【特許文献2】特開昭61−51133号公報
【特許文献3】特開平1−185530号公報
【特許文献4】特開昭64−59224号公報
【特許文献5】特開昭64−86121号公報
【特許文献6】特開昭64−88524号公報
【特許文献7】特開平1−169437号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、従前の交換レンズ式以外の銀塩カメラやDSCでは、光学レンズ設計にて主光線の通る位置に絞りを配置してレンズ設計を行っており、撮影画面の光量ムラを起こさないようにその絞り位置の前後にンヤッタを配置するのが一般的である。
光学系の絞り位置は前絞りタイプ(一番玉より前に絞りがあるタイプ)と、中絞りタイプ(2群、3群のレンズに一体に設け、レンズ群と一緒に光軸に添って移動する)と、後ろ絞りタイプとがある。中絞りタイプは固定焦点カメラやレトロフォーカスタイプのカメラなどに固定型があるが殆どはレンズ枠と一緒に鏡枠内を移動する移動型とがある。従前の移動型では、絞り・絞り開閉機構や絞り・絞り開閉駆動源はレンズと共に移動する構造となっており、小型化には適さない。
また、移動に伴う配線(フレキケーブル等)の伸縮を考慮する必要があり、そのスペースを確保するため小型化が困難である。さらに、配線等の伸縮部材の耐久性問題や伸縮部材によるゴーストやフレアの問題も生じる。
【0013】
また、携帯端末用のカメラモジュールに用いられる絞り羽根・絞り羽根は、一般に薄さ0.数ミリ程度であるのに対し、その絞り・絞りの駆動源は、1〜2ミリ程度の厚みを有している。
これら1〜2ミリ厚の駆動源をレンズ枠と一体に配置すると光学系の高さ寸法が高くなり、低背が望まれる携帯端末用には適さない。
【0014】
本発明は、小型化を実現できる絞りユニット、光学ユニット、および撮像装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の第1の観点は、光軸に沿って所定区間移動可能な絞りと、前記絞りに配置された磁力被作用部材と、前記磁力被作用部材に対して非接触に作用することにより、前記絞りを前記所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、前記光軸に沿って延在し且つ当該絞りの移動とは連動して移動しない磁力発生部と、を有する。
【0016】
好適には、前記絞りを開閉自在に保持すると共に、前記磁力被作用部材を配置する絞りホルダと、前記絞りの係止部に一端を係止し他端を前記絞りホルダの係止部に係止して、当該絞りを開または閉方向に付勢する付勢部材と、をさらに有する。
【0017】
本発明の第2の観点の光学ユニットは、光軸に沿って移動可能なレンズ枠と、前記レンズ枠に固定され前記光軸に沿って該レンズ枠と共に所定区間移動可能な絞りと、前記絞りに配置された磁力被作用部材と、前記磁力被作用部材に対して非接触に作用することにより、前記絞りを前記所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、前記光軸に沿って延在し且つ前記レンズ枠の移動とは連動して移動しない磁力発生部と、を有する。
【0018】
好適には、前記絞りを開閉自在に保持すると共に、前記磁力被作用部材を配置する絞りホルダと、前記絞りの係止部に一端を係止し他端を前記絞りホルダの係止部に係止して、当該絞りを開または閉方向に付勢する付勢部材と、前記絞りホルダまたは前記レンズ枠に配置された被ガイド部と、前記被ガイド部をガイドし、前記レンズ枠と前記絞りホルダとを光軸に沿ってガイドするガイド部材と、前記ガイド部材を保持する本体部と、前記本体部に配置された前記レンズ枠および前記絞りホルダを光軸方向に駆動する駆動機構と、前記磁力発生部を前記磁力被作用部近傍且つ前記光軸に沿って延在するように保持する磁力発生保持部と、をさらに備え、前記磁力発生部による磁力の発生非発生で前記磁力被作用部を吸引非吸引することにより、前記絞りの開閉制御を可能にする。
【0019】
本発明の第3の観点の撮像装置は、筐体と、前記筐体に配置されると共に、光軸に沿って移動可能なレンズを保持するレンズ枠と、前記レンズ枠に固定され前記光軸に沿って当該レンズ枠と共に所定区間移動可能な絞りと、前記絞りに配置された磁力被作用部材と、前記磁力被作用部材に対して作用することにより、前記絞りを前記所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、前記光軸に沿って延在し且つ前記レンズ枠の移動とは連動して移動しない磁力発生部と、前記レンズおよび前記絞りを通過した光像を電気信号に変換する撮像素子と、を有する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、小型化を実現でき、携帯端末に適した絞りユニット、光学ユニット、および撮像装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
【0022】
図1は、本発明に係る光学ユニットとしてのズームレンズユニットを採用した撮像装置の広角端(ワイド、WIDE)時の外観斜視図であり、図2は、本発明に係る光学ユニットとしてのズームレンズユニットを採用した撮像装置の望遠端(テレ、TELE)時の外観斜視図であり、図3は、図1のワイド時の撮像装置を概念的に示す図であり、図4は、図2のテレ時の撮像装置を概念的に示す図である。
【0023】
本ズームレンズユニット10は、図に示すように、レンズ、ガイド軸、カム装置等の主要構成部を収容する本体部11と、第1レンズ群121、第2レンズ群122、および第3レンズ123の3群構成を有し、本体部11に第1レンズ群121が固定され、本体部11内に第2および第3レンズ群122,123が光軸上を移動可能に配置される撮像光学系12と、撮像光学系12の第2レンズ群122および第3レンズ群123を光軸に平行な方向に案内する第1ガイド軸131および第2ガイド軸132を有するガイド部13と、撮像光学系12に対して本体部11内において並列に配置されたカム装置14と、CCDやCMOSセンサからなる撮像素子151が撮像光学系12の一部としての光軸を含むように配置されている。
【0024】
なお、図1および図2において、撮像光学系12の光軸は、図中に設定した直交座標系にZ軸方向となるように構成されており、後で詳述するように、第2レンズ群122および第3レンズ群123がカム装置14の回転に応じて光軸方向に移動(進退)される。
【0025】
本体部11は、たとえば図1および図2中において、前面側、背面側、および下面側が開口しており、左右両側部の下面側が基台15に対して取り付けられる。そして、ガイド部13の第1ガイド軸131および第2ガイド軸132の一端部が略180°をもって対向する位置に軸支されている。
本体部11の上面部11aには、撮像光学系12の第1レンズ群121を固定するために光軸方向に連通する断面が円形をなす開口部111aが形成された第1レンズ群固定枠111として機能する。
また、第1レンズ群固定枠111に並列に、カム装置14の回転体の回転軸の軸受部、や回転体にモータMTの回転駆動力を所定の減速比をもって伝達する歯車の輪列等が配置されるカム駆動部収納部112が一体的に形成されている。
【0026】
また、本体部11には、第1ガイド軸131と第2ガイド軸132とそれぞれ平行するように、板状の磁力発生部21,22が固定されている。
磁力発生部21は、カム駆動部収納部112の近傍の空間部を本体部11の第1レンズ群固定枠体111の配置部(上部側)と基台15側(下部側)にわたって配置されその各端部が固定されている。
磁力発生部22は、磁力発生部21と略180°をもって対向するように、本体部11の第1レンズ群固定枠体111の配置部(上部側)と基台15側(下部側)にわたって配置されその各端部が固定されている。
図1および図2において、第1ガイド軸131がY方向の図中下側に配置され、磁力発生部21がY方向の図中上側に所定間隔をおいて固定されている。同様に、第2ガイド軸1321がY方向の図中上側に配置され、磁力発生部22がY方向の図中下側に所定間隔をおいて固定されている。
このように、本実施形態においては、本体部11が、磁力発生部21,22を後で詳述するシャッタおよび絞り部125に配置される磁力被作用部近傍かつ光軸に沿って延在するように保持する磁力発生部保持部として機能している。
磁力発生部21,22は、図示しない制御系の制御の下、磁力の発生、非発生状態を制御される。
【0027】
なお、磁力発生部21,22は、光軸に沿って延在し、シャッタおよび絞り部125の移動とは連動して移動しないように配置されておればよく、固定の仕方は前述した方法に限定されるものではない。
本体部11の他に、鏡筒、撮像素子151を取り付ける基台15、固定レンズ枠など多種の部材に固定配置可能である。
【0028】
以下に、上記図1〜図4に加え、図5および図6に関連付けて、本実施形態に係る撮像光学系12の具体的な構成例について説明する。
【0029】
本実施形態に係る撮像光学系は、図5および図6に示すように、物体側OBJSから順に配置された、負の屈折力を有する1枚構成よりなる第1レンズ群121、正および負の屈折力を有する3枚構成よりなり全体として正の屈折力を有する第2レンズ群122、負の屈折力を有する1枚構成の第3レンズ群123、基台15側に設けられた撮像部124、および第2レンズ群122の物体側(第1レンズ群121側)に配置されたシャッタおよび絞り部125により構成されている。
この撮像光学系12において変倍を行う際には、第1レンズ群121、第2レンズ群122、および第3レンズ群123のうち、第2レンズ群122と第3レンズ群123が光軸上をカム装置14の回転に応じて移動する。
【0030】
このように、本実施形態においては、撮像光学系12が、たとえば物体側OBJSから順に配置した第1レンズ群121が1枚構成、第2レンズ群122が3枚構成、第3レンズ群123が1枚構成の計5枚のレンズで構成されている。
【0031】
第1レンズ群121は、たとえば第1面に物体側を凸面とした負の屈折力を持つメニスカスレンズ1211により構成される。
【0032】
第3レンズ群123は、たとえば像面側を凹とした負のレンズ1231により構成される。
本実施形態において、ピント調整(フォーカス調整)は第3レンズ群123で行っており、無限から至近にかけて撮像面側に移動する。
第3レンズ群が正レンズの場合は物体側に移動するために、特にテレ(望遠端)での第2レンズ群と第3レンズ群間の距離を確保する必要がある。
本実施形態では、像面側に移動するため、テレ(望遠端)での第2レンズ群122と第3レンズ群123との距離を狭めることができる。
これは、変倍光学系のコンパクト化を可能ならしめる要因の一つであり、また同じ大きさであれば、無理の無いパワー配置が可能となり、高性能化および偏心感度の低下を可能ならしめている。
【0033】
基台15側に設けられる撮像部124は、第3レンズ群123側から、ガラス製の平行平面板(カバーガラス)152と、たとえばCCDあるいはCMOSセンサ等からなる撮像素子151が順に配置されている。
撮像光学系を介した被写体(物体)からの光が、撮像素子151の撮像面151a上に結像される。
【0034】
以上の第1レンズ群121、第2レンズ群122、および第3レンズ群123を有する撮像光学系は、光学系全体が負、正、負のレンズ構成となっていることから、テレフォト作用を持たせるために全長短縮が可能である。
【0035】
以上のような構成を有する本実施形態に係る撮像光学系12は、携帯電話機等に搭載可能なようにコンパクト化を実現している。
【0036】
そして、上述したように撮像光学系12の第1レンズ群121は、第1レンズ固定枠111に固定され、さらに第2レンズ群122は第1レンズ移動枠体16に収容固定され、第3レンズ群123は第2レンズ移動枠体17に収容固定されている。
第1レンズ移動枠体16と第2レンズ移動枠体17が、第1ガイド軸131と第2ガイド軸132を光軸方向に案内されるように構成されている。
【0037】
本実施形態においては、第1レンズ移動枠体16には、第2レンズ群122の物体側(第1レンズ群121側)にシャッタおよび絞り部125が一体的に配置されている。
以下に、第1レンズ移動枠体16の概略構成と、シャッタおよび絞り部125の具体的な構成、動作等について説明する。
【0038】
図7は、第1レンズ移動枠体16部分を抜き出して示す拡大斜視図である。また、図8(A)は第1レンズ移動枠体16の正面図であり、図8(B)は図8(A)のA−A線矢視方向における断面図である。
また、図9は、シャッタおよび絞り部125の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ開放、絞り開放状態を示す図である。
【0039】
第1レンズ移動枠体16は、略方形の箱状をなし、3枚のレンズからなる第2レンズ群122を収容固定する関係からプラスチック等により一体的に形成された、第1レンズ群121側の第1枠体161と第3レンズ群123側の第2枠体162の2段構成となっている。
第1レンズ移動枠体16は、第2枠体161の背面側が可動体163に固定され、可動体163の所定の位置が第1ガイド軸131および第2ガイド軸132が挿通されて軸受けされている。
そして、第1レンズ移動枠体16の図中に設定した直交座標系のX方向の図中左側部には第1シャッタホルダ31および第1付勢部41が磁力発生部21の近傍に位置するように配置されている。第1レンズ移動枠体16の図中に設定した直交座標系のX方向の図中右側部には第2シャッタホルダ32および第2付勢部42が磁力発生部22の近傍に位置するように配置されている。
【0040】
第1シャッタホルダ31は、図9に示すように、磁力に反応する金属部材からなる所定長さの板状をなす磁力被作用部材311と、第1シャッタ羽根51の一端部を磁力被作用部材311の長手方向の略中央部で軸支する軸支部312により形成されている。
また、磁力被作用部材311の一端部には切り欠き状の係止部311aが形成されている。
【0041】
第2シャッタホルダ32は、図9に示すように、磁力に反応する金属部材からなる所定長さの板状をなす磁力被作用部材321と、第2シャッタ羽根52の一端部を磁力被作用部材321の長手方向の略中央部で軸支する軸支部322により形成されている。
また、磁力被作用部材311の一端部には切り欠き状の係止部321aが形成されている。
なお、第2シャッタ羽根52の端部側には小絞り状態を実現するための開口521が形成されている。
【0042】
第1付勢部41は、第1レンズ移動枠体16の図中に設定した直交座標系のX方向の図中左側に突出するように形成した座部16aに、磁力発生部21の配置方向に向かって(図中の上方に向かって)所定高さを持って形成された固定係止部411、コイルばね412を有し、第1シャッタホルダ31の係止部311aを含んで構成される。
コイルばね412の一端が固定係止部411に係止され、他端が第1シャッタホルダ31の係止部311aに係止されている。
そして、磁力発生部21に磁力が発生されていな場合には、図9に示すように、シャッタ羽根51を持ち上げてシャッタ開放(オープン)となるように、第1シャッタホルダ31の磁力被作用部材311を所定の弾性力をもって付勢する。
【0043】
第2付勢部42は、第1レンズ移動枠体16の図中に設定した直交座標系のX方向の図中右側に突出するように形成した座部16bに、磁力発生部22の配置方向に向かって(図中の下方に向かって)所定高さを持って形成された固定係止部421、コイルばね422を有し、第2シャッタホルダ32の係止部321aを含んで構成される。
コイルばね422の一端が固定係止部421に係止され、他端が第2シャッタホルダ32の係止部321aに係止されている。
そして、磁力発生部22に磁力が発生されていな場合には、図9に示すように、シャッタ羽根52を下方位置して絞りシャッタ開放(オープン)となるように、第2シャッタホルダ32の磁力被作用部材321を所定の弾性力をもって付勢する。
【0044】
以上の構成を有するシャッタおよび絞り部125の動作について図10、図11、および図12に関連付けて説明する。
【0045】
図10は、シャッタおよび絞り部125の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ閉(クローズ)、絞り開放状態を示す図である。
図11は、シャッタおよび絞り部125の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ開放(オープン)、絞り小絞り状態を示す図である。
図12は、シャッタおよび絞り部125の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ閉(クローズ)、絞り小絞り状態を示す図である。
【0046】
シャッタ閉(クローズ)、絞り開放状態時は、図10に示すように、磁力発生部21に磁力が発生されて、磁力被作用部材311がコイルばね412の弾性力に抗する磁力を受けて(反発する磁力を受けて)、磁力被作用部材311の一端側が軸支部312を中心して磁力発生部21から離れる方向に移動し、他端側が磁力発生部21に近づく方向に移動する。このとき、コイルばね412は自身の弾性力に抗する力を受けて縮んだ状態となる。
シャッタ羽根51は、他端部側が軸支部312を中心に図中において時計回りに所定角度回転する。その結果、シャッタ羽根51の他端部側によりシャッタ部分が閉状態に維持される。
そして、磁力発生部21の磁力発生を停止すると、コイルばね412の弾性力に抗する磁力から解放されて、コイルばね412は磁力被作用部材311の他端側を磁力発生部21から離れる方向に付勢する。その結果、図9の安定な状態に復帰し、シャッタ開放状態に復帰する。
また、絞り開放状態時には、磁力発生部22に磁力が発生されていないことから、図9の安定な状態に保持される。
【0047】
シャッタ開放(オープン)、絞り小絞り状態時に、図11に示すように、磁力発生部22に磁力が発生されて、磁力被作用部材321がコイルばね422の弾性力に抗する磁力を受けて(反発する磁力を受けて)、磁力被作用部材321の一端側が軸支部322を中心して磁力発生部22から離れる方向に移動し、他端側が磁力発生部22に近づく方向に移動する。このとき、コイルばね422は自身の弾性力に抗する力を受けて縮んだ状態となる。
シャッタ羽根52は、他端部側が軸支部322を中心に図中において反時計回りに所定角度回転する。その結果、シャッタ羽根52の他端部の開口521がシャッタ部分に位置し、絞り絞り状態に維持される。
そして、磁力発生部22の磁力発生を停止すると、コイルばね422の弾性力に抗する磁力から解放されて、コイルばね422は磁力被作用部材321の他端側を磁力発生部21から離れる方向に付勢する。その結果、図9の安定な状態に復帰し、絞り開放状態に復帰する。
また、シャッタ開放状態時には、磁力発生部21に磁力が発生されていないことから、図9の安定な状態に保持される。
【0048】
シャッタ閉(クローズ)、絞り小絞り状態時は、図12を示すように、磁力発生部21に磁力が発生されて、磁力被作用部材311がコイルばね412の弾性力に抗する磁力を受けて(反発する磁力を受けて)、磁力被作用部材311の一端側が軸支部312を中心して磁力発生部21から離れる方向に移動し、他端側が磁力発生部21に近づく方向に移動する。このとき、コイルばね412は自身の弾性力に抗する力を受けて縮んだ状態となる。
シャッタ羽根51は、他端部側が軸支部312を中心に図中において時計回りに所定角度回転する。その結果、シャッタ羽根51の他端部側によりシャッタ部分が閉状態に維持される。
これと並行して、磁力発生部22に磁力が発生されて、磁力被作用部材321がコイルばね422の弾性力に抗する磁力を受けて(反発する磁力を受けて)、磁力被作用部材321の一端側が軸支部322を中心して磁力発生部22から離れる方向に移動し、他端側が磁力発生部22に近づく方向に移動する。このとき、コイルばね422は自身の弾性力に抗する力を受けて縮んだ状態となる。
シャッタ羽根52は、他端部側が軸支部322を中心に図中において反時計回りに所定角度回転する。その結果、シャッタ羽根52の他端部の開口521がシャッタ部分に位置し、絞り絞り状態に維持される。
そして、磁力発生部21の磁力発生を停止すると、コイルばね412の弾性力に抗する磁力から解放されて、コイルばね412は磁力被作用部材311の他端側を磁力発生部21から離れる方向に付勢する。その結果、図9の安定な状態に復帰し、シャッタ開放状態に復帰する。
また、磁力発生部22の磁力発生を停止すると、コイルばね422の弾性力に抗する磁力から解放されて、コイルばね422は磁力被作用部材321の他端側を磁力発生部21から離れる方向に付勢する。その結果、図9の安定な状態に復帰し、絞り開放状態に復帰する。
【0049】
なお、第2レンズ移動枠体17は、1枚のレンズからなる第1レンズ群123を収容固定する関係からプラスチック等により1段構成で形成されている。
【0050】
また、本実施形態におけるカム装置14は、種々の態様が可能であるが、たとえば第1ガイド軸131および第2ガイド軸132と略平行な回転軸を中心に回転可能な回転体と、回転体の外側面に沿って、回転体の回転に応じて回転するように形成され、第1レンズ移動枠体16の被係止部が係止され、回転に応じてこの被係止部を案内する第1カム部と、回転体の外側面に沿って回転体の回転に応じて回転するように形成され、第2レンズ移動枠体17の被係止部が係止され、回転に応じてこの被係止部を案内する第2カム部と、を含む帯状体を含んで構成される。
また、本実施形態では、コイルばねをシャッタや絞りが閉となる方向に付勢し、磁力発生部の磁力発生によりシャッタや絞りが開となるものを示したが、これとは逆にコイルばねをシャッタや絞りが開となる方向に付勢し、磁力発生部の磁力発生によりシャッタや絞りが閉となる形態としてもよい。
【0051】
以上説明したように、本実施形態によれば、光軸に沿って移動可能な第1レンズ移動枠体枠16と、第1レンズ移動枠体16に固定され光軸に沿って第1レンズ移動枠体16と共に所定区間移動可能なシャッタおよび絞り部125と、シャッタおよび絞り部125に配置された磁力被作用部材311,411と、磁力被作用部材311,411に対して非接触に作用することにより、シャッタを所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、光軸に沿って延在し且つ第1レンズ移動枠体16の移動とは連動して移動しない磁力発生部21,22とを設けたことから、以下の効果を得ることができる。
ズームレンズにおける、可動レンズ群に取り付くシャッタユニットは、電気的な配線が必要はなく、軽量かつ配線部材の耐久等問題がなくなり、さらに配線部材がなくなるため、鏡枠内での配線部材スペースが必要なくなる。また、可動シャッタユニットに電気部材がないことによる軽量化がされるため、可動部材を作動させるモータ等のトルクが軽減される事により、コンパクト化及びコスト低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明に係る光学ユニットとしてのズームレンズユニットを採用した撮像装置の広角端(ワイド、WIDE)時の外観斜視図である。
【図2】本発明に係る光学ユニットとしてのズームレンズユニットを採用した撮像装置の望遠端(テレ、TELE)時の外観斜視図である。
【図3】図1のワイド時の撮像装置を概念的に示す図である。
【図4】図2のテレ時の撮像装置を概念的に示す図である。
【図5】本実施形態に係る撮像光学系の具体的な構成例について説明するための図である。
【図6】本実施形態に係る撮像光学系の具体的な構成例について説明するための図である。
【図7】第1レンズ移動枠体部分を抜き出して示す拡大斜視図である。
【図8】(A)は第1レンズ移動枠体の正面図であり、(B)は(A)のA−A線矢視方向における断面図である。
【図9】シャッタおよび絞り部の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ開放、絞り開放状態を示す図である
【図10】シャッタおよび絞り部の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ閉(クローズ)、絞り開放状態を示す図である
【図11】シャッタおよび絞り部の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ開放(オープン)、絞り小絞り状態を示す図である
【図12】シャッタおよび絞り部125の具体的な構成を透視して示す図であって、シャッタ閉(クローズ)、絞り小絞り状態を示す図である
【符号の説明】
【0053】
10…撮像装置、11…本体部、12…撮像光学系、121…第1レンズ群、122…第2レンズ群、123…第3レンズ、125…シャッタおよび絞り部、13…ガイド部、131…第1ガイド軸、132…第2ガイド軸、14…カム装置、15…基台、151…撮像素子、16…第1レンズ移動枠体、21,22…磁力発生部、31,32…シャッタホルダ、311,312…磁力被作用部材、41,42…付勢部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光軸に沿って所定区間移動可能な絞りと、
前記絞りに配置された磁力被作用部材と、
前記磁力被作用部材に対して非接触に作用することにより、前記絞りを前記所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、前記光軸に沿って延在し且つ当該絞りの移動とは連動して移動しない磁力発生部と、
を有する絞りユニット。
【請求項2】
前記絞りを開閉自在に保持すると共に、前記磁力被作用部材を配置する絞りホルダと、
前記絞りの係止部に一端を係止し他端を前記絞りホルダの係止部に係止して、当該絞りを開または閉方向に付勢する付勢部材と、
をさらに有する請求項1に記載の絞りユニット。
【請求項3】
光軸に沿って移動可能なレンズ枠と、
前記レンズ枠に固定され前記光軸に沿って当該レンズ枠と共に所定区間移動可能な絞りと、
前記絞りに配置された磁力被作用部材と、
前記磁力被作用部材に対して非接触に作用することにより、前記絞りを前記所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、前記光軸に沿って延在し且つ前記レンズ枠の移動とは連動して移動しない磁力発生部と、 を有する光学ユニット。
【請求項4】
前記絞りを開閉自在に保持すると共に、前記磁力被作用部材を配置する絞りホルダと、
前記絞りの係止部に一端を係止し他端を前記絞りホルダの係止部に係止して、当該絞りを開または閉方向に付勢する付勢部材と、
前記絞りホルダまたは前記レンズ枠に配置された被ガイド部と、
前記被ガイド部をガイドし、前記レンズ枠と前記絞りホルダとを光軸に沿ってガイドするガイド部材と、
前記ガイド部材を保持する本体部と、
前記本体部に配置された前記レンズ枠および前記絞りホルダを光軸方向に駆動する駆動機構と、
前記磁力発生部を前記磁力被作用部近傍且つ前記光軸に沿って延在するように保持する磁力発生保持部と、
をさらに備え、
前記磁力発生部による磁力の発生非発生で前記磁力被作用部を吸引非吸引することにより、前記絞りの開閉制御を可能にする
請求項3に記載の光学ユニット。
【請求項5】
前記磁力被作用部材に軸支されたシャッタ絞り羽根を有し、
前記磁力被作用部材は、前記シャッタ絞り羽根の軸支部に対して一端側が前記付勢部材により付勢され、他端側に前記磁力発生部による磁力の発生非発生で所定区間移動することにより、絞りを開または閉状態とする
請求項4に記載の光学ユニット。
【請求項6】
光軸に沿って移動可能なレンズを保持するレンズ枠と、
前記レンズ枠に固定され前記光軸に沿って当該レンズ枠と共に所定区間移動可能な絞りと、
前記絞りに配置された磁力被作用部材と、
前記磁力被作用部材に対して作用することにより、前記絞りを前記所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、前記光軸に沿って延在し且つ前記レンズ枠の移動とは連動して移動しない磁力発生部と、
前記レンズおよび前記絞りを通過した光像を電気信号に変換する撮像素子と、
有する撮像装置。
【請求項7】
前記磁力発生部を保持する保持部を装置筐体に設けた
請求項7に記載の撮像装置。
【請求項1】
光軸に沿って所定区間移動可能な絞りと、
前記絞りに配置された磁力被作用部材と、
前記磁力被作用部材に対して非接触に作用することにより、前記絞りを前記所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、前記光軸に沿って延在し且つ当該絞りの移動とは連動して移動しない磁力発生部と、
を有する絞りユニット。
【請求項2】
前記絞りを開閉自在に保持すると共に、前記磁力被作用部材を配置する絞りホルダと、
前記絞りの係止部に一端を係止し他端を前記絞りホルダの係止部に係止して、当該絞りを開または閉方向に付勢する付勢部材と、
をさらに有する請求項1に記載の絞りユニット。
【請求項3】
光軸に沿って移動可能なレンズ枠と、
前記レンズ枠に固定され前記光軸に沿って当該レンズ枠と共に所定区間移動可能な絞りと、
前記絞りに配置された磁力被作用部材と、
前記磁力被作用部材に対して非接触に作用することにより、前記絞りを前記所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、前記光軸に沿って延在し且つ前記レンズ枠の移動とは連動して移動しない磁力発生部と、 を有する光学ユニット。
【請求項4】
前記絞りを開閉自在に保持すると共に、前記磁力被作用部材を配置する絞りホルダと、
前記絞りの係止部に一端を係止し他端を前記絞りホルダの係止部に係止して、当該絞りを開または閉方向に付勢する付勢部材と、
前記絞りホルダまたは前記レンズ枠に配置された被ガイド部と、
前記被ガイド部をガイドし、前記レンズ枠と前記絞りホルダとを光軸に沿ってガイドするガイド部材と、
前記ガイド部材を保持する本体部と、
前記本体部に配置された前記レンズ枠および前記絞りホルダを光軸方向に駆動する駆動機構と、
前記磁力発生部を前記磁力被作用部近傍且つ前記光軸に沿って延在するように保持する磁力発生保持部と、
をさらに備え、
前記磁力発生部による磁力の発生非発生で前記磁力被作用部を吸引非吸引することにより、前記絞りの開閉制御を可能にする
請求項3に記載の光学ユニット。
【請求項5】
前記磁力被作用部材に軸支されたシャッタ絞り羽根を有し、
前記磁力被作用部材は、前記シャッタ絞り羽根の軸支部に対して一端側が前記付勢部材により付勢され、他端側に前記磁力発生部による磁力の発生非発生で所定区間移動することにより、絞りを開または閉状態とする
請求項4に記載の光学ユニット。
【請求項6】
光軸に沿って移動可能なレンズを保持するレンズ枠と、
前記レンズ枠に固定され前記光軸に沿って当該レンズ枠と共に所定区間移動可能な絞りと、
前記絞りに配置された磁力被作用部材と、
前記磁力被作用部材に対して作用することにより、前記絞りを前記所定区間の少なくとも所定範囲内にて開閉制御可能とすると共に、前記光軸に沿って延在し且つ前記レンズ枠の移動とは連動して移動しない磁力発生部と、
前記レンズおよび前記絞りを通過した光像を電気信号に変換する撮像素子と、
有する撮像装置。
【請求項7】
前記磁力発生部を保持する保持部を装置筐体に設けた
請求項7に記載の撮像装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−276799(P2006−276799A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−100127(P2005−100127)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]