説明

統合コンフィギュレーション装置、統合コンフィギュレーション方法、および統合コンフィギュレーションプログラム

【課題】複数製品の組合せを必要とする状況にも効率的な仕様決定を可能とするコンフィギュレーション技術を提供する。
【解決手段】採用候補である製品群に含まれる各製品の仕様情報を製品群全体で集約し、この集約結果と基本制約条件データとを比較して製品群が基本制約条件を満たすか判定する基本制約判定部110と、採用候補である製品群を構成する各製品について製品群内の他製品との組合せ可否を判定する製品間判定部111と、判定結果が基本制約条件データまたは製品間制約条件データの少なくともいずれかを満たさないとき製品の再選択指示を出力する再選択指示部112と、判定結果が基本制約条件データおよび製品間制約条件データのいずれも満たすとき製品群の情報を構成製品データとしてメモリ130に格納し出力する構築結果出力部113とから装置100を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の製品を組み合わせてシステム構築を行う技術に関し、特に、統合コンフィギュレーション装置、統合コンフィギュレーション方法、統合コンフィギュレーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上のWebサイトで、例えばパーソナルコンピュータの仕様(CPUやメモリ容量、グラフィックボード等)を購入希望者らが自在に選択できるコンフィギュレーションサービスが展開されている。こうした技術としては例えば、データベースに蓄積した製品仕様の活用により、効率的な製品仕様の編集・決定を支援する製品仕様決定支援システムを提供することを目的として、製品仕様のデータを格納する製品仕様データベースと,製品仕様の表示・編集操作を行う操作端末とを有する製品仕様決定支援システムであって,操作端末の表示画面が,製品の機種一覧を表示・指定する機種指定部と,製品仕様の分類を表示・指定する仕様分類指定部と前記仕様分類指定部で指定された仕様項目の一覧表を操作する項目操作部とから成り,前記項目操作部が,製品仕様項目の項目名を表示する項目名表示列と,前記項目名表示列に表示される各製品仕様項目に対応する製品仕様の値のデータを前記製品仕様データベースから呼び出して表示・入力・編集できる項目値編集列を有し,前記項目値編集列と対になり製品仕様の値を表示する1列以上の対比項目値表示列を有することを特徴とする製品仕様決定支援システム(特許文献1)などが提案されている。
【特許文献1】特開2001−222566号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のコンフィギュレーション手法は、単一製品に関する仕様決定に適用範囲が留まっており、例えばオフィス全体で導入を検討すべき様々な機器の仕様決定を統合的に行うといった技術は提案されていなかった。
そこで本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、複数製品の組合せを必要とする状況にも効率的な仕様決定を可能とするコンフィギュレーション技術を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決する本発明の統合コンフィギュレーション装置は、複数の製品の組合せで構築されるシステムの構成を行う装置であって、構築対象システムの設置環境についての制約条件を基本制約条件データとして記憶する基本制約条件記憶部と、構築対象システムに採用する製品間の組合せ可否を製品間制約条件データとして記憶する製品間制約条件記憶部と、構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイスにて受け付け、この選択指示に含まれる各製品の仕様情報を、仕様情報が予め格納されたメモリより読み出して、前記基本制約条件記憶部の基本制約条件データに対応する項目について前記仕様情報が含むデータを製品群全体で集約し、この集約結果と前記基本制約条件データとを比較して、前記製品群が基本制約条件を満たすか否かを判定し、その判定結果をメモリに格納する、基本制約判定部と、構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイスにて受け付け、この選択指示に含まれる製品群を構成する各製品について、前記製品間制約条件記憶部の製品間制約条件データを読取り、製品群内の他製品との組合せ可否を判定し、その判定結果をメモリに格納する、製品間判定部と、前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データまたは製品間制約条件データの少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を出力インターフェイスに出力する、再選択指示部と、前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データおよび製品間制約条件データのいずれも満たすとき、前記採用候補の前記製品群の情報を構築対象システムの構成製品データとしてメモリに格納し、当該構成製品データを出力インターフェイスに出力する、構築結果出力部とを備える。
【0005】
また前記統合コンフィギュレーション装置において、前記再選択指示部は、前記メモリより判定結果を読み出した判定結果が、基本制約条件データおよび製品間制約条件データのいずれも満たすようになるまで、前記判定結果が前記メモリに格納される度に前記再選択指示を繰り返し出力インターフェイスに出力するものであるとすれば好適である。
【0006】
また前記統合コンフィギュレーション装置は、構築対象システムに採用する製品のオプション間の組合せ可否をオプショ制約条件データとして記憶するオプション制約条件記憶部と、構築対象システムへの採用候補である製品群が含む各製品へのオプション選択指示を入力インターフェイスにて受け付け、このオプション選択指示に含まれる各製品へのオプションについて、前記オプション制約条件記憶部のオプション制約条件データを読取り、該当製品における他オプションとの組合せ可否を判定し、その判定結果をメモリに格納する、オプション間判定部とを備えて、前記再選択指示部が、前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ、製品間制約条件データ、オプション制約条件データの少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を出力インターフェイスに出力するものであり、前記構築結果出力部が、前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ、製品間制約条件データ、オプション制約条件データのいずれも満たすとき、前記採用候補の前記製品群の情報と各製品に付加するオプションの情報とを構築対象システムの構成製品データおよびオプションデータとしてメモリに格納し、当該構成製品データおよびオプションデータを出力インターフェイスに出力するものであるとすれば好適である。
【0007】
また前記統合コンフィギュレーション装置は、前記仕様情報を、該当製品の供給元が備える仕様情報データベースとデータ通信して取得し、メモリに格納する、仕様情報取得部を備える、とすれば好適である。
【0008】
また前記統合コンフィギュレーション装置において、基本制約判定部または製品間判定部は、構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイスにて受け付けるに際し、この製品群を構成する製品の選択指示を受け付ける毎に前記判定処理を実行し、その判定結果をメモリに格納するものであり、前記再選択指示部は、前記選択指示を受け付ける毎に前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ、製品間制約条件データ、オプション制約条件データの少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を出力インターフェイスに出力するものであるとすれば好適である。
【0009】
また、本発明の統合コンフィギュレーション方法は、複数の製品の組合せで構築されるシステムの構成を行うコンピュータが、構築対象システムの設置環境についての制約条件を基本制約条件データとして記憶する処理、構築対象システムに採用する製品間の組合せ可否を製品間制約条件データとして記憶する処理、構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイスにて受け付け、この選択指示に含まれる各製品の仕様情報を、仕様情報が予め格納されたメモリより読み出して、前記基本制約条件記憶部の基本制約条件データに対応する項目について前記仕様情報が含むデータを製品群全体で集約し、この集約結果と前記基本制約条件データとを比較して、前記製品群が基本制約条件を満たすか否かを判定し、その判定結果をメモリに格納する処理、構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイスにて受け付け、この選択指示に含まれる製品群を構成する各製品について、前記製品間制約条件記憶部の製品間制約条件データを読取り、製品群内の他製品との組合せ可否を判定し、その判定結果をメモリに格納する処理、前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データまたは製品間制約条件データの少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を出力インターフェイスに出力する処理、前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データおよび製品間制約条件データのいずれも満たすとき、前記採用候補の前記製品群の情報を構築対象システムの構成製品データとしてメモリに格納し、当該構成製品データを出力インターフェイスに出力する処理、を実行することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の統合コンフィギュレーションプログラムは、複数の製品の組合せで構築されるシステムの構成を行うコンピュータに、構築対象システムの設置環境についての制約条件を基本制約条件データとして記憶するステップと、構築対象システムに採用する製品間の組合せ可否を製品間制約条件データとして記憶するステップと、構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイスにて受け付け、この選択指示に含まれる各製品の仕様情報を、仕様情報が予め格納されたメモリより読み出して、前記基本制約条件記憶部の基本制約条件データに対応する項目について前記仕様情報が含むデータを製品群全体で集約し、この集約結果と前記基本制約条件データとを比較して、前記製品群が基本制約条件を満たすか否かを判定し、その判定結果をメモリに格納するステップと、構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイスにて受け付け、この選択指示に含まれる製品群を構成する各製品について、前記製品間制約条件記憶部の製品間制約条件データを読取り、製品群内の他製品との組合せ可否を判定し、その判定結果をメモリに格納するステップと、前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データまたは製品間制約条件データの少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を出力インターフェイスに出力するステップと、前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データおよび製品間制約条件データのいずれも満たすとき、前記採用候補の前記製品群の情報を構築対象システムの構成製品データとしてメモリに格納し、当該構成製品データを出力インターフェイスに出力するステップと、を実行させるプログラムである。
【0011】
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明の実施の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数製品の組合せを必要とする状況にも効率的な仕様決定を可能とするコンフィギュレーション技術が提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態の 統合コンフィギュレーション装置100を含むネットワーク構成図である。前記統合コンフィギュレーション装置100(以下、装置100)は、例えばオフィスに導入するPCやプリンタ、ルータなどといった複数の製品の組合せで構築されるシステムの構成を定める装置である。前記統合コンフィギュレーション装置100をこのようなシステム構成に際して用いることで、製品間やオプション間に錯綜する相性問題や、前記オフィスなど構築対象システムを設置する環境に由来する制約条件といった点を確実に配慮した製品選択が効率的に実行可能となる。なお、前記設置環境に由来する制約条件としては、例えば、オフィスに供給される電力量の限界、オフィスにおいて前記製品らを設置可能な面積の限界、(稼働に際し発熱を伴う製品について)室温の高さ限界、(稼働に際し騒音発生を伴う製品について)室内の騒音レベル限界、といった種々のものがあげられる。
【0014】
前記装置100の機能構成としては、本発明の統合コンフィギュレーション方法を実行する機能を実現すべく、書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース101にプログラム102を備えて、このプログラム102をメモリ103に読み出し、演算装置たるCPU104により実行する。また、前記装置100は、各種ボタン類などの入力インターフェイス105や、ディスプレイなどの出力インターフェイス106、ならびに利用者端末200や製品供給元の企業等が備える他社サーバ300およびデータベースサーバ350などの外部装置との間のデータ授受を担う通信装置107などを有している。前記装置100は、前記通信装置107により、利用者端末200や他社サーバ300、データベースサーバ350といった外部装置と例えばインターネット、無線LAN、公衆回線網などの各種ネットワーク140に接続し、データ授受を実行する。
【0015】
続いて、前記装置100が、例えばプログラム102に基づき構成・保持する機能部につき説明を行う。こうした装置100は、構築対象システムの設置環境についての制約条件を基本制約条件データ10として記憶する基本制約条件記憶部125と、構築対象システムに採用する製品間の組合せ可否を製品間制約条件データ11として記憶する製品間制約条件記憶部126とを備える。
【0016】
また、前記装置100は、構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイス105にて受け付け、この選択指示に含まれる各製品の仕様情報を、仕様情報が予め格納されたメモリ103より読み出して、前記基本制約条件記憶部125の基本制約条件データ10に対応する項目について前記仕様情報が含むデータを製品群全体で集約し、この集約結果と前記基本制約条件データ10とを比較して、前記製品群が基本制約条件を満たすか否かを判定し、その判定結果をメモリ103に格納する、基本制約判定部110を備える。
【0017】
なお、前記装置100は、該当製品の供給元が備えるデータベースサーバ350とデータ通信して、前記仕様情報を、前記データベースサーバ350が備える仕様情報データベース128から取得し、メモリ103に格納する、仕様情報取得部115を備えるとしてもよい。この場合、例えば、前記製品群の選択指示を入力インターフェイス105で受け付ける度に、この選択指示に含まれる各製品の仕様情報を、前記仕様情報データベース128を備えるデータベースサーバ350とデータ通信して取得することとなる。
【0018】
また、前記装置100は、構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイス105にて受け付け、この選択指示に含まれる製品群を構成する各製品について、前記製品間制約条件記憶部126の製品間制約条件データ11を読取り、製品群内の他製品との組合せ可否を判定し、その判定結果をメモリ103に格納する、製品間判定部111を備える。
【0019】
また、前記装置100は、前記メモリ103より判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ10または製品間制約条件データ11の少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を出力インターフェイス106に出力する、再選択指示部112を備える。
【0020】
なお、前記再選択指示部112は、前記メモリ103より判定結果を読み出した判定結果が、基本制約条件データ10および製品間制約条件データ11のいずれも満たすようになるまで、前記判定結果が前記メモリ103に格納される度に前記再選択指示を繰り返し出力インターフェイス106に出力するものであるとすれば好適である。
【0021】
また、前記装置100は、前記メモリ103より判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ10および製品間制約条件データ11のいずれも満たすとき、前記採用候補の前記製品群の情報を構築対象システムの構成製品データとして作成済み構成情報格納部130などの適宜な記憶装置に格納し、当該構成製品データを出力インターフェイス106に出力する、構築結果出力部113を備える。
【0022】
また、前記装置100は、構築対象システムに採用する製品のオプション間の組合せ可否をオプショ制約条件データ12として記憶するオプション制約条件記憶部127と、構築対象システムへの採用候補である製品群が含む各製品へのオプション選択指示を入力インターフェイス105にて受け付け、このオプション選択指示に含まれる各製品へのオプションについて、前記オプション制約条件記憶部127のオプション制約条件データ12を読取り、該当製品における他オプションとの組合せ可否を判定し、その判定結果をメモリ103に格納する、オプション間判定部114とを備えるとしてもよい。なお、前記オプション制約条件記憶部127はデータベースサーバ350が備え、前記オプション間判定部114は、他社サーバ300が備えるとしてもよい。
【0023】
この場合、前記再選択指示部112が、前記メモリ103より判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ10、製品間制約条件データ11、オプション制約条件データ12の少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を出力インターフェイス106に出力する。また、前記構築結果出力部113は、前記メモリ103より判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ10、製品間制約条件データ11、オプション制約条件データ12のいずれも満たすとき、前記採用候補の前記製品群の情報と各製品に付加するオプションの情報とを構築対象システムの構成製品データおよびオプションデータとして前記作成済み構成情報格納部130に格納し、当該構成製品データおよびオプションデータを出力インターフェイス106に出力する。
【0024】
また、前記装置100において、基本制約判定部110または製品間判定部111は、構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイス105にて受け付けるに際し、この製品群を構成する製品の選択指示を受け付ける毎に前記判定処理を実行し、その判定結果をメモリ103に格納するとしてもよい。この場合、前記再選択指示部112は、前記選択指示を受け付ける毎に前記メモリ103より判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ10、製品間制約条件データ11、オプション制約条件データ12の少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を出力インターフェイス106に出力する。
【0025】
なお、前記利用者端末200は、統合コンフィギュレーション装置100がネットワーク140上で提供する統合コンフィギュレーションサービス(利用者の環境等に合わせて複数製品が組み合わさるシステムの構築支援)を利用する利用者が用いるコンピュータであり、CPU204やメモリ203、入力インターフェイス205、出力インターフェイス206、前記ネットワーク140にアクセスする通信装置206、装置100との間での情報入出力を担うブラウザ210を格納した記憶装置201備える。
【0026】
また、製品供給元の企業等が備える他社サーバ300は、例えば、前記装置100が備えるオプション間判定部114、仕様情報取得部115が担う処理を代行し、その処理結果のみを装置100に提供するコンピュータ装置を想定できる。他社サーバ300は、一般のコンピュータ装置と同じく、CPU304やメモリ303、前記ネットワーク140にアクセスする通信装置307、データベースサーバ350との間での情報入出力を担うDBMS(Database Management System)プログラム310、前記オプション間判定部114、仕様情報取得部115に対応する機能部314、315を格納した記憶装置301を備える。
【0027】
また、前記データベースサーバ350は、ネットワーク140を介した装置100からのリクエストに応じて、例えば前記企業等が恐々している製品の仕様情報や、オプション制約条件データなどを返信する装置である。データベースサーバ350も、一般のコンピュータ装置と同じく、CPU354やメモリ353、前記ネットワーク140にアクセスする通信装置356、装置100との間での情報入出力を担うDBMS(Database Management System)プログラム360を格納する記憶装置351を備える。また、前記取扱製品情報データベース120、仕様情報データベース128、オプション制約条件記憶部127をハードディスクドライブ361などに備えているとできる。
【0028】
また、これまで示した前記装置100における各機能部110〜115は、ハードウェアとして実現してもよいし、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの適宜な記憶装置に格納したプログラムとして実現するとしてもよい。この場合、前記装置100のCPUが、プログラム実行に合わせて記憶装置より該当プログラムをメモリに読み出して、これを実行することとなる。
【0029】
−−−データベース構造−−−
次に、本実施形態の装置100が利用する、基本制約条件記憶部125、製品間制約条件記憶部126、オプション制約条件記憶部127、仕様情報データベース128の各データ構造について説明する。
【0030】
図2は、本実施形態における基本制約条件記憶部125のデータ構造例を示す図である。前記基本制約条件記憶部125は、装置100の備えるメモリ103あるいは装置100と接続された外部記憶装置(ハードディスクドライブ135など)を想定する。前記メモリ103あるいは外部記憶装置の記憶領域には、リレーショナルデータベースなどのデータベース用の領域が確保されており、その領域には、構築対象システムの設置環境についての制約条件を基本制約条件データ10として記憶することとなる。ここで記憶されているデータの構造例としては、例えば図2に示すように、、基本制約条件データ10毎に設定される項目IDをキーとして、「フロア面積」、「最大電力」などの項目名、「フロア面積>全製品設置面積+α」、「最大電力値>全製品消費電力値」などの制約条件の内容といった情報を対応付けたレコード、つまり基本制約条件データ10の集合体となっている。
【0031】
また、図3は本実施形態における製品間制約条件記憶部126のデータ構造例を示す図である。前記製品間制約条件記憶部126は、上記同様に、装置100の備えるメモリ103あるいは装置100と接続された外部記憶装置(ハードディスクドライブ135など)を想定する。そして図3に示すように、ここに記憶されるデータの構造例としては、例えば製品の仕様コードをキーとして他製品、他仕様との組合せ可否の情報を対応付けたレコード、つまり製品間制約条件データ11の集合体となっている。
【0032】
また、図4は本実施形態におけるオプション制約条件記憶部127のデータ構造例を示す図である。前記オプション制約条件記憶部127は、上記と同様に、装置100の備えるメモリ103あるいは装置100と接続された外部記憶装置(ハードディスクドライブ135など)を想定する。そして図4に示すように、ここに記憶されるデータの構造例としては、例えば図4に示すように、仕様コードをキーとして、他オプションとの組合せ可否の情報を対応付けたレコード、つまりオプショ制約条件データ12の集合体となっている。
【0033】
また、図5は本実施形態における仕様情報データベース128のデータ構造例を示す図である。前記仕様情報データベース128は、製品の供給元が備えるものであって、例えば、前記供給元の備えるデータベースサーバ350が自身の記憶装置内に有していると想定する。ここに記憶されるデータの構造例としては、例えば図5に示すように、製品コードをキーとして、製品名、仕様コード、仕様名、消費電力、製品寸法情報(幅、高さ、奥行きなど)といった情報を対応付けたレコードの集合体となっている。
【0034】
また、図6は本実施形態における取扱製品情報データベース120のデータ構造例を示す図である。前記取扱製品情報データベース120は、前記装置100がハードディスクドライブ135に備えるものであり、例えば、他社サーバ300やデータベースサーバ350から装置100が予め取得した各製品についての情報を格納して形成されたものである。そして、この取扱製品情報データベース120の格納情報は、利用者端末200からの装置100へのアクセスに際して、例えば構築対象システムへの採用候補として選択可能な製品群の情報として前記利用者端末200に返信される。利用者端末200と装置100との間のネットワーク140がインターネットであり、統合コンフィギュレーションサービスがWebベースで提供される場合、前記製品群の情報は、html形式のフォームに埋め込まれたデータとして装置100から利用者端末200に提供される。こうした、取扱製品情報データベース120のデータの構造例としては、例えば図6に示すように、製品カテゴリをキーとして、製品供給元の会社のコード、製品コード、製品名、製品画像データといった情報を対応付けたレコードの集合体となっている。
【0035】
なお、前記各記憶部125〜127、および取扱製品情報データベース120、仕様情報データベース128は、前記装置100がコンピュータ装置に一般に備わるハードディスクドライブ135などの適宜な記憶装置に備えるものとできる。或いは、これら記憶部125〜127、および取扱製品情報データベース120、仕様情報データベース128が装置100とは別にネットワーク140上に存在するとしてもよい。この場合、前記装置100はたとえばDBMS(Database Management System)を備え、ネットワーク140を介して前記各記憶部125〜127、取扱製品情報データベース120、仕様情報データベース128を管理するデータベースサーバ350(製品供給元の企業等がネットワーク140に接続している)らにアクセスし、情報登録や情報検索などの処理を実行する。
【0036】
−−−処理フロー例−−−
以下、本実施形態における統合コンフィギュレーション方法に対応する処理フロー例について、図に基づき説明する。なお、以下で説明する統合コンフィギュレーション方法に対応する各種動作は、前記装置100が、適宜なメモリに読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、こうしたプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードからそれぞれ構成されている。
【0037】
図7は、本実施形態の統合コンフィギュレーション方法に対応する処理フロー例1を示す図である。まず、構築対象システムへの採用候補である製品間およびオプション間についての組合せの可否を判定する処理について説明する。ここで前記装置100は、構築対象システムへ採用可能である製品の情報として、前記取扱製品情報データベース120が格納する製品の情報を読み出して、これを利用者端末200にネットワーク140を介して送信しているものとする。利用者端末200ではこの製品の情報をディスプレイ装置などの出力インターフェイス206に表示し、利用者からの前記採用候補たる製品の選択指示を入力インターフェイス205にて受付けることとなる。利用者端末200は、入力インターフェイス205を介して受け付けた選択指示を、ネットワーク140を通じて前記装置100に送信する。
【0038】
そこで装置100の基本制約判定部110は、採用候補である製品群(例:プリンタ“PR0001”)の選択指示を通信装置207を介して受け付けて、メモリ103に格納する(s100)。或いは、利用者が装置100の入力インターフェイス105を利用して前記選択指示を入力するとしてもよいから、その場合、装置100は自身の入力インターフェイス105から選択指示を受け付ける。
【0039】
また、前記基本制約判定部110は、構築対象システムに含まれる製品として既に利用者端末200から選択指示を受け付けているものがあるかを確認する(s101)。この確認処理は、例えば、メモリ103や作成済み構成情報記憶部120において格納されている製品情報のレコード有無をチェックすればよい。そこで他の製品(例:パソコン“PC0001”)が既に選択指示さているとなれば(s102:YES)、その製品“PC0001”の仕様情報(例:“PCS0001、PCS0003”がオプションで付加されている仕様)を取得する(s103)。この取得処理は、前記基本制約判定部110が、仕様情報取得部115に対して、仕様情報データベース128を備えるデータベースサーバ350からの、前記製品“PC0001”に関する仕様情報の取得を指示し、前記仕様情報取得部115を通じた該当製品の使用情報取得を行うことで実行してもよい。或いは、仕様情報を予めメモリ103が格納している場合、そのメモリ103の該当記憶領域から該当製品に関する仕様情報を読み出し、メモリ103における他の記憶領域に格納するとしてもよい。
【0040】
また、前記製品間判定部111は、前記製品間制約条件記憶部126において、前記製品“PR0001”、および他製品の仕様“PCS0001”、“PCS0003”の製品間制約条件データ11を読み込み、メモリ103に格納する(s104)。
【0041】
続いて、前記装置100のオプション間判定部114は、構築対象システムへの採用候補である製品群が含む各製品(上記例では、プリンタ“PR0001”)へのオプション選択指示を利用者端末200または入力インターフェイス105にて受け付ける(s105)。ここで利用者端末200において、前記プリンタ“PR0001”に対し、オプション“PRS0001”、および“PRS0002”の選択指示(オプション選択指示)がなされたとする。すると、前記オプション間判定部114は、このオプション選択指示に含まれるオプション“PRS0001”、“PRS0002”について、前記オプション制約条件記憶部127のオプション制約条件データ12を読み込む。また、該当製品のプリンタ“PR0001”における他オプションとの組合せ可否を判定する(s106)。 図4のの例であれば、オプション制約条件記憶部127からオプション間判定部114が読み出すオプション制約条件データ12は、“PRS0001”が“PRS0002”との組合せ利用OKである旨の情報(図中では“○”)となる。またそのオプション制約条件データ12によれば、“PRS0001”と“PRS0002”との組合せ可否は、“可”と判定できる。この判定の結果が、「オプション間の組合せ不可」となれば(s107:NO)、オプション間判定部114は処理をステップs105に戻す。
【0042】
他方、前記判定の結果が、「オプション間の組合せ可」となれば(s107:YES)、その判定結果をメモリ103に格納し、処理を次ステップs108に進める。前記製品間判定部111は、前記ステップs104にてメモリ103に格納された、製品間制約条件データ11を読み出して、オプション“PCS0003”を付加した製品“PC0001”と前記プリンタ“PR0001”との製品間制約のチェックを行う(s108)。
【0043】
図3の製品間制約条件記憶部126の例では、“PCS0001”は、“PRS0001”と共存できない(図中では“×”と示す)ことが判定できる。つまり、先に選択指示を受けていた他製品の仕様“PCS0001”に由来する制約により、プリンタ“PR0001”の仕様として“PRS0001”は採用できないこととなる(s109:NO)。その結果、仕様“PRS0002”がプリンタ“PR0001”に採用されることとなる。また、前記装置100の再選択指示部112は、前記ステップs108の判定結果が、製品間制約条件データ11を満たさないとして(s109:NO)、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を利用者端末200または出力インターフェイス106に出力するとできる。
【0044】
こうしてステップs106、ステップs108においてなされた、オプション間判定処理の結果と製品間判定処理の結果は、前記オプション間判定部114、製品間判定部111のそれぞれが作成済み構成情報記憶部120に格納する(s110)。構築対象システムに追加する製品の選択指示がまだ利用者端末200よりあるならば(s111:NO)、処理をステップ100に戻し、前記ステップs100〜s110までの処理を繰り返す。他方、構築対象システムに追加する製品の選択指示が利用者端末200よりこれ以上なければ(s111:YES)、処理を終了する。
【0045】
次に、基本制約に関する判定処理のフローを説明する。図8は、本実施形態の統合コンフィギュレーション方法に対応する処理フロー例2を示す図である。ここで装置100の基本制約判定部110は、まず、利用者端末200から構築対象システムを設置する環境についての情報(基本仕様)の入力を受け付ける(s200)。この入力受付の処理は、例えば図12に示す画面500のデータを適宜な記憶装置(メモリ103など)から読み出して、利用者端末200にネットワーク140を介して送信する。利用者端末200ではこの画面データを受信して、ブラウザ210により表示する。この画面500を利用者端末200で閲覧する利用者は、基本仕様の入力欄501において、フロア面積(例:100平米)や最大電力を入力できる。ここで入力された基本仕様の情報は、利用者端末200から装置100に返信される。装置100ではこの基本仕様の情報を受信し、基本制約条件データ10として基本制約条件記憶部125に格納するのである。
【0046】
次に装置100においては、上述のフローにおけるステップs100〜111にて製品構成が作成され(s201)、また、各製品の仕様情報の集約処理がなされる(s202)。この仕様情報の集約処理は、図9に示すフロー例のごとくとなる。このフロー例ではまず、基本制約判定部110が、前記選択指示に含まれる各製品の仕様情報を、仕様情報データベース128から読み出す(s300)。そして、前記基本制約条件記憶部125の基本制約条件データ10に対応する項目(例:“フロア面積”を算定するための製品の“幅”、“奥行き”、“高さ”など)について前記仕様情報が含むデータを抽出し(s301)、ここで抽出したデータを製品群全体で集約処理する(s302)。この集約処理には、例えば逆ポーランド法(Reverse Polish Notation; RPN)のロジックを基本制約判定部110に搭載して採用するとしてもよい。前記集約処理の結果は、前記基本制約判定部110がメモリ103に格納することとなる(s303)。
【0047】
フローを図8のものに戻す。前記基本制約判定部110は、前記前記基本制約条件記憶部125の基本制約条件データ10を読み込み(s203)、基本制約条件に関する判定処理を実行する(s204)。前記基本制約条件データ10が、“フロア面積>製品設置面積の総和+α(所定値)”であったとし、前記メモリ103に格納されていた集約処理の結果が、“120平米”であったとする。前記基本仕様の入力受付ステップs200にて利用者端末200から受け付けたフロア面積が“100平米”であったから、ステップs201にて作成した製品構成は基本制約条件に反していると基本制約判定部110は判定する(s205:NO)。そして、処理をステップs201に戻す。この際、再選択指示部112が、前記メモリ103より判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ10を満たさないと判定し(s205:NO)、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を利用者端末200または出力インターフェイス106に出力するとできる。
【0048】
他方、ステップs201にて作成した製品構成が基本制約条件に反していないと判定した場合(s205:YES)、基本制約判定部110は、判定結果を作成済み構成情報記憶部120に格納し(s206)、処理を終了する。ここまでの処理により、基本制約条件に関する判定、オプション間制約条件に関する判定、製品間制約条件に関する判定のそれぞれが実行され、その全ての制約条件をクリアした製品の情報のみが作成済み構成情報として作成済み構成情報記憶部120に格納されていることになる。こうした作成済み構成情報は、前記装置100にて集中管理するとした場合、図10に示すように、構成ナンバーをキーに、製品の供給元企業の会社コード、製品コード、仕様コードといった情報が全て含まれる。他方、前記装置100と他社サーバ300とで作成済み構成情報の分割管理を行う場合、図11に示すように、装置100は、構成ナンバー、製品の供給元企業の会社コード、製品コード、製品構成IDといった情報を管理し、前記製品構成IDに紐付けされた他社サーバ300では、構成構成ID、製品コード、仕様コードといった情報を管理する。つまり、前記装置100が作成済み構成情報を利用する場合、前記製品構成IDをキーに対応する他社サーバ300に対して必要な作成済み構成情報の一部をリクエストして取得することとなる。この場合、製品構成IDと他社サーバ300との対応関係は、メモリ103ないし作成済み構成情報記憶部120に定義されている。
【0049】
なお、作成済み構成情報記憶部120への作成済み構成情報の格納処理は、前記装置100の構築結果出力部113が行うとできる。この場合、構築結果出力部113は、前記メモリ103より判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ10、製品間制約条件データ11、オプション制約条件データ12のいずれも満たすとき、前記採用候補の前記製品群の情報と各製品に付加するオプションの情報とを構築対象システムの作成済み構成情報(構成製品データおよびオプションデータ)として作成済み構成情報記憶部130に格納する。そして、当該構成製品データおよびオプションデータを利用者端末200または、ディスプレイ装置などの出力インターフェイス106に出力する。その出力例としては、例えば、図12、図13に示す画面500、画面550を想定できる。画面500では、基本仕様の情報と、構成製品の情報(製品供給元の会社名、商品名、数量、価格)の情報が含まれる。また、画面550では、前記構成製品の一つの仕様詳細(製品名、サイズ、メモリなど)を示す。例えば利用者端末200ではこれら画面500や画面550の各データをネットワーク140を介して装置100から受信し、自身の出力インターフェイスにて出力する。
【0050】
なお、前記再選択指示部112は、前記メモリ103より判定結果を読み出した判定結果が、基本制約条件データ10および製品間制約条件データ11のいずれも満たすようになるまで、前記判定結果が前記メモリ103に格納される度に前記再選択指示を繰り返し利用者端末200または出力インターフェイス106に出力するとしてもよい。或いは、前記再選択指示部112は、前記メモリ103より判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ10、製品間制約条件データ11、オプション制約条件データ12の少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を利用者端末200または出力インターフェイス106に出力するとしてもよい。
【0051】
また、前記装置100において、基本制約判定部110または製品間判定部111は、構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイス105にて受け付けるに際し、この製品群を構成する製品の選択指示を受け付ける毎に前記判定処理を実行し、その判定結果をメモリ103に格納するとしてもよい。この場合、前記再選択指示部112は、前記選択指示を受け付ける毎に前記メモリ103より判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ10、製品間制約条件データ11、オプション制約条件データ12の少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を利用者端末200または出力インターフェイス106に出力する。
【0052】
以上、本実施形態によれば、複数製品の組合せを必要とする状況にも効率的な仕様決定を可能とするコンフィギュレーション技術が提供できる。
【0053】
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本実施形態の統合コンフィギュレーション装置を含むネットワーク構成図である。
【図2】本実施形態における基本制約条件記憶部のデータ構造例を示す図である。
【図3】本実施形態における製品間制約条件記憶部のデータ構造例を示す図である。
【図4】本実施形態におけるオプション制約条件記憶部のデータ構造例を示す図である。
【図5】本実施形態における仕様情報データベースのデータ構造例を示す図である。
【図6】本実施形態における取扱製品情報データベースのデータ構造例を示す図である。
【図7】本実施形態の統合コンフィギュレーション方法に対応する処理フロー例1を示す図である。
【図8】本実施形態の統合コンフィギュレーション方法に対応する処理フロー例2を示す図である。
【図9】本実施形態の統合コンフィギュレーション方法に対応する処理フロー例3を示す図である。
【図10】本実施形態における作成済み構成情報の例1を示す図である。
【図11】本実施形態における作成済み構成情報の例2を示す図である。
【図12】本実施形態の利用者端末における出力画面例1を示す図である。
【図13】本実施形態の利用者端末における出力画面例2を示す図である。
【符号の説明】
【0055】
10 基本制約条件データ
11 製品間制約条件データ
12 オプション制約条件データ
100 統合コンフィギュレーション装置、装置
101 プログラムデータベース
102 プログラム
103 メモリ
104 CPU
105 入力インターフェイス
106 出力インターフェイス
107 通信装置
108 I/O部
110 基本制約判定部
111 製品間判定部
112 再選択指示部
113 構築結果出力部
114 オプション間判定部
115 仕様情報取得部
120 取扱製品情報データベース
125 基本制約条件記憶部
126 製品間制約条件記憶部
127 オプション制約条件記憶部
128 仕様情報データベース
130 作成済み構成情報格納部
135 ハードディスクドライブ
140 ネットワーク
200 利用者端末
300 他社サーバ
350 データベースサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の製品の組合せで構築されるシステムの構成を行う装置であって、
構築対象システムの設置環境についての制約条件を基本制約条件データとして記憶する基本制約条件記憶部と、
構築対象システムに採用する製品間の組合せ可否を製品間制約条件データとして記憶する製品間制約条件記憶部と、
構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイスにて受け付け、この選択指示に含まれる各製品の仕様情報を、仕様情報が予め格納されたメモリより読み出して、前記基本制約条件記憶部の基本制約条件データに対応する項目について前記仕様情報が含むデータを製品群全体で集約し、この集約結果と前記基本制約条件データとを比較して、前記製品群が基本制約条件を満たすか否かを判定し、その判定結果をメモリに格納する、基本制約判定部と、
構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイスにて受け付け、この選択指示に含まれる製品群を構成する各製品について、前記製品間制約条件記憶部の製品間制約条件データを読取り、製品群内の他製品との組合せ可否を判定し、その判定結果をメモリに格納する、製品間判定部と、
前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データまたは製品間制約条件データの少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を出力インターフェイスに出力する、再選択指示部と、
前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データおよび製品間制約条件データのいずれも満たすとき、前記採用候補の前記製品群の情報を構築対象システムの構成製品データとしてメモリに格納し、当該構成製品データを出力インターフェイスに出力する、構築結果出力部と、
を備える統合コンフィギュレーション装置。
【請求項2】
前記再選択指示部は、前記メモリより判定結果を読み出した判定結果が、基本制約条件データおよび製品間制約条件データのいずれも満たすようになるまで、前記判定結果が前記メモリに格納される度に前記再選択指示を繰り返し出力インターフェイスに出力するものであることを特徴とする、請求項1に記載の統合コンフィギュレーション装置。
【請求項3】
構築対象システムに採用する製品のオプション間の組合せ可否をオプショ制約条件データとして記憶するオプション制約条件記憶部と、
構築対象システムへの採用候補である製品群が含む各製品へのオプション選択指示を入力インターフェイスにて受け付け、このオプション選択指示に含まれる各製品へのオプションについて、前記オプション制約条件記憶部のオプション制約条件データを読取り、該当製品における他オプションとの組合せ可否を判定し、その判定結果をメモリに格納する、オプション間判定部とを備えて、
前記再選択指示部が、前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ、製品間制約条件データ、オプション制約条件データの少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を出力インターフェイスに出力するものであり、
前記構築結果出力部が、前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ、製品間制約条件データ、オプション制約条件データのいずれも満たすとき、前記採用候補の前記製品群の情報と各製品に付加するオプションの情報とを構築対象システムの構成製品データおよびオプションデータとしてメモリに格納し、当該構成製品データおよびオプションデータを出力インターフェイスに出力するものである、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の統合コンフィギュレーション装置。
【請求項4】
前記仕様情報を、該当製品の供給元が備える仕様情報データベースとデータ通信して取得し、メモリに格納する、仕様情報取得部を備えることを特徴とする請求項1に記載の統合コンフィギュレーション装置。
【請求項5】
基本制約判定部または製品間判定部は、構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイスにて受け付けるに際し、この製品群を構成する製品の選択指示を受け付ける毎に前記判定処理を実行し、その判定結果をメモリに格納するものであり、
前記再選択指示部は、前記選択指示を受け付ける毎に前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データ、製品間制約条件データ、オプション制約条件データの少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を出力インターフェイスに出力するものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の統合コンフィギュレーション装置。
【請求項6】
複数の製品の組合せで構築されるシステムの構成を行うコンピュータが、
構築対象システムの設置環境についての制約条件を基本制約条件データとして記憶する処理、
構築対象システムに採用する製品間の組合せ可否を製品間制約条件データとして記憶する処理、
構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイスにて受け付け、この選択指示に含まれる各製品の仕様情報を、仕様情報が予め格納されたメモリより読み出して、前記基本制約条件記憶部の基本制約条件データに対応する項目について前記仕様情報が含むデータを製品群全体で集約し、この集約結果と前記基本制約条件データとを比較して、前記製品群が基本制約条件を満たすか否かを判定し、その判定結果をメモリに格納する処理、
構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイスにて受け付け、この選択指示に含まれる製品群を構成する各製品について、前記製品間制約条件記憶部の製品間制約条件データを読取り、製品群内の他製品との組合せ可否を判定し、その判定結果をメモリに格納する処理、
前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データまたは製品間制約条件データの少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を出力インターフェイスに出力する処理、
前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データおよび製品間制約条件データのいずれも満たすとき、前記採用候補の前記製品群の情報を構築対象システムの構成製品データとしてメモリに格納し、当該構成製品データを出力インターフェイスに出力する処理、
を実行することを特徴とする統合コンフィギュレーション方法。
【請求項7】
複数の製品の組合せで構築されるシステムの構成を行うコンピュータに、
構築対象システムの設置環境についての制約条件を基本制約条件データとして記憶するステップと、
構築対象システムに採用する製品間の組合せ可否を製品間制約条件データとして記憶するステップと、
構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイスにて受け付け、この選択指示に含まれる各製品の仕様情報を、仕様情報が予め格納されたメモリより読み出して、前記基本制約条件記憶部の基本制約条件データに対応する項目について前記仕様情報が含むデータを製品群全体で集約し、この集約結果と前記基本制約条件データとを比較して、前記製品群が基本制約条件を満たすか否かを判定し、その判定結果をメモリに格納するステップと、
構築対象システムへの採用候補である製品群の選択指示を入力インターフェイスにて受け付け、この選択指示に含まれる製品群を構成する各製品について、前記製品間制約条件記憶部の製品間制約条件データを読取り、製品群内の他製品との組合せ可否を判定し、その判定結果をメモリに格納するステップと、
前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データまたは製品間制約条件データの少なくともいずれかを満たさないとき、構築対象システムへの採用候補である製品の再選択指示を出力インターフェイスに出力するステップと、
前記メモリより判定結果を読み出して、その判定結果が、基本制約条件データおよび製品間制約条件データのいずれも満たすとき、前記採用候補の前記製品群の情報を構築対象システムの構成製品データとしてメモリに格納し、当該構成製品データを出力インターフェイスに出力するステップと、
を実行させる統合コンフィギュレーションプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate