説明

統合圧縮機/ストリッパーの構成および方法

再生装置からのリーンソルベントがフラッシュされ、ここから補助的水蒸気が回収され、この水蒸気を次いで圧縮機、最も好ましくはサーモコンプレッサーを使用して再生装置にフィードバックされるフラッシュドラムを含む企図された溶媒再生装置。かかる装置は、電気エネルギー需要の増大にもかかわらず、実質的に低減された正味の水蒸気およびエネルギー必要量を有し、さらに再生装置中で中立の水収支を維持している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2005年12月19日付けで出願された、出願番号60/752693を有する発明者らの同時係属中の米国仮出願に対する優先権を主張する。
【0002】
本発明の分野は、ストリッピング媒体を使用する溶媒再生の構成および方法である。
【背景技術】
【0003】
リーンソルベント(lean solvent)を使用する酸性ガスの除去は、多くのプラントにおける一般的な方法であり、吸収された酸性ガスは多くの場合ストリッパー中のリッチソルベント(rich solvent)から、適切なストリッピング媒体を使用して放出される。例えば、二酸化炭素は、アミンベースの溶媒(例えば、Econamine FG(商品名)およびEconamine FG Plus(商品名))を使用して、燃焼排ガスから除去することができ、二酸化炭素は水蒸気を使用してリッチソルベントから抜き取られる。かかる方法の典型的な構成が、米国特許第3,144,301号または4,708,721号において開示されている。
【0004】
効率および/または経済的側面を改良するために、米国特許第3,962,404号において記述されているように、第2再生装置を使用することもできる。別の方法として、米国特許第4,035,166号において記述されているように水蒸気が工程からフラッシュされる場合は、単一水蒸気供給原料を有する補助ストリッパーを実施することもできる。しかしながら、かかる方法は多くの設備を必要とするので、しばしば建設し運転するのが比較的高価であり、少なくとも幾つかの例では、溶媒のフローとポンピングを増加する必要がある。
【0005】
酸性ガスが供給ガスから除去される他の既知の構成において、例えば、米国特許第5,325,672号、同第5,406,802号、同第5,462,583号、および同第5,551,972号において記述されているように、貴重な蒸気が下流カラムにおける溶媒再生の前にリッチソルベントからフラッシュ(flash)される。同様に、米国特許第5,321,952号およびWO2004/080573A1は、各段階からの蒸気を圧縮して上流の段階に供給し、それにより所要熱量を低減する多段圧力ストリッパーの使用を教示している。かかる構成は、一般に分離効率およびガス処理プラントの他のパラメーターを改良するが、吸収装置圧力が再生装置/フラッシュ圧力をしばしば大きく超える。したがって、かかる構成における再圧縮のコストは、限定された状況の下でのみ、経済的に正当化される。
【0006】
さらに既知のシステムにおいて、米国特許第2,886,405号、同第3,217,466号および同第3,823,222号において記述されているように、少なくとも一部の水蒸気は、カラム中でストリッピングを助けるためにフラッシュされたリーンソルベントから回収される。かかるシステムにおいて、回収された水蒸気は、供給ガスからプラント中で発生した熱を利用して(例えば、原水で飽和された合成ガスおよび合成ガスの熱を使用する。)有利に生成することもできる駆動蒸気を使用してカラムに再注入される。かかる構成は、供給ガスが比較的高温であり水で飽和されている場合には幾らかの利益を提供するが、さまざまな欠点が残されている。最も重大な欠点は、駆動蒸気によってシステムに導入される水が、再生工程における水収支を相殺することである。さらに、このようにして加えた水はシステムから除去しなければならず、水の除去は一般に冷却需要を増加させ、混入した固体および触媒のため、放出前にさらなる処理を必要とすることもある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、当技術分野において多数の燃焼排ガス処理の構成および方法が知られているが、これらの全てまたはほとんど全てが、1つまたは複数の欠点を有する。したがって、改良された燃焼排ガス処理の構成および方法に関する必要性が依然として残されている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明の要旨
本発明は、リーンソルベントがフラッシュされてフラッシュされた水蒸気を生成し、フラッシュされた水蒸気が圧縮されてストリッピングカラムに戻される、溶媒回収の構成および方法を対象とする。ストリッピングカラムのためのストリッピング水蒸気がカラムと熱源の間に再循環され、フラッシュされた水蒸気がさらなる水蒸気の添加無しでカラムに再導入されるのが最も好ましい。したがって、ストリッピングカラムの水収支が変わらないこと、および凝縮物の除去および/または制御問題が避けられることが認識されなければならない。
【0009】
本発明の主題の一態様において、溶媒を再生する方法は、ストリッピングカラム中で第1水蒸気供給原料および第2水蒸気供給原料を使用してリーンソルベントをリッチソルベントから生成する段階を含む。別の段階においてリーン溶媒がフラッシュされ、これによって第1水蒸気供給原料とフラッシュされたリーンソルベントが生成され、第1水蒸気供給原料が、圧縮機によりストリッピングカラムに導入され、一方第2水蒸気供給原料が、ストリッピングカラムと熱源の間に再循環される。
【0010】
一般に、リッチソルベントは20psiaと40psiaの間の圧力を有しており、リーンソルベントは2psiaと20psiaの間の圧力にフラッシュされ、第2水蒸気供給原料は50psigにおける飽和水蒸気である。好ましい態様において、圧縮機はサーモコンプレッサーまたは蒸気タービンコンプレッサーであり、供給ガスは燃焼排ガスであり、溶媒はアミン溶媒である。
【0011】
本発明の主題の別の態様において、水蒸気回路がストリッピングのために水蒸気を提供し、水蒸気が再沸騰によって生成される、既存のストリッピングカラムを性能向上させる方法は、ストリッピングカラムからのリーンソルベントがフラッシュされて、これによりフラッシュされた水蒸気とフラッシュされたリーンソルベントが生成されるようにフラッシュ容器を既存のストリッピングカラムへ流体的に連結する段階を含む。別の段階において、フラッシュされた水蒸気が追加の水の導入無しでストリッピングカラム中に供給されるように、圧縮機はフラッシュ容器とストリッピングカラムに流体的に連結される。
【0012】
したがって、企図された溶媒再生システムは、フラッシュドラムと流体的に連結したストリッピングカラムを含み、フラッシュドラムは、フラッシュされたリーンソルベントから水蒸気を放出するのに有効な圧力差においてストリッピングカラムからリーンソルベントを受け入れるために構成され、このシステムはフラッシュドラムと流体的に連結した圧縮機(例えば、サーモコンプレッサーまたは蒸気タービンコンプレッサー)をさらに含み、水蒸気をフラッシュドラムから再生装置へ、水の追加の導入無しで導入するために構成されている。所望する場合、企図されたプラントは、ストリッピングカラムから熱源へ水蒸気凝縮物を提供し、熱源からストリッピングカラムへ水蒸気を提供するために構成された水蒸気回路をさらに含む。
【0013】
ストリッピングカラムは、20psiaと40psiaの間の圧力において運転されるように構成され、フラッシュドラムは、リーンソルベントを2psiaと20psiaの間の圧力へフラッシュするように構成されることが好ましい。一方、企画したプラントはグラスルーツの設備として建設することもでき、フラッシュドラムおよび圧縮機は、ストリッピングカラムに対する改装部品として備えることもできる。企図したプラントは、一般に、供給ガス(例えば、燃焼排ガス)を受け入れてストリッピングカラムに対してリッチソルベントを提供するために構成された、ストリッピングカラムと流体的に連結している吸収器をさらに含む。
【0014】
本発明のさまざまな目的、特徴、態様および利点は、以下の本発明の好ましい実施形態の詳細な説明によってより明らかになる。
【0015】
図1は、フラッシュドラムおよびサーモコンプレッサーによる統合水蒸気再生を有するストリッピングカラムを含む典型的な構成を示す。
【0016】
本発明者らは、リーンソルベントを低い圧力へとフラッシュし、これによってストリッピング蒸気を生成し、次いでストリッピング蒸気をストリッピングカラムに再導入することによって、一部の運転パラメーターとさまざまなストリッピング方法の経済的側面が著しく改良できることを思いがけず見出した。特に好ましい態様において、ストリッピング水蒸気の再導入は、駆動蒸気(例えば、圧縮機、最も好ましくはサーモコンプレッサーによる。)を使用しないで行われ、ストリッピングカラムは、水蒸気がカラムと外部熱源の間を循環する水蒸気回路により運転される。したがって、かかる構成はストリッピングカラム中の水収支を維持しながら、一方では水蒸気の生成と冷却に必要なエネルギーと物質を低減していることが認識されなければならない。さらに、そうでなければ導入される過剰水(例えば、あるエジェクタにおける駆動蒸気によるまたは水で飽和されたリッチソルベントによる。)から発生する廃水処理が回避され水が資源として保存される。
【0017】
図1に示す特に好ましい一態様において、プラントは、供給ガス102およびフラッシュドラム120からポンプ(図示されていない。)によりリーンソルベント122を受け入れる吸収装置100を含む。吸収装置100は、精製ガス104およびリッチソルベント106を生成し、リッチソルベントはストリッピングカラム110に送られる。リッチソルベント(例えば、CO−リッチEconamine FG Plus(商品名)溶媒)は、次いでストリッピングカラム110中で、水114から(例えば、再沸騰装置140を使用して)生成された水蒸気112を使用して処理され、カラム110の底部から取り出される。酸性ガス116は適切な下流設備(例えば、液化、EOR、金属イオン封鎖など)に送られ、加圧された(例えば、26.6psia)高温リーンソルベント118は、ストリッピングカラム110の底部または底部近くで放出される。リーンソルベント118は、その後フラッシュドラム120に供給され、低い圧力(例えば14.7psia)にフラッシュされる。結果として得られたフラッシュ蒸気124は、大部分の水蒸気と少量の二酸化炭素および溶媒よりなる。フラッシュ蒸気124は、次いで圧縮機130によって圧縮され、ストリッピングカラム110の底部にストリーム132として戻され、ここでカラムを通って上方へ流れその間にリッチソルベントから二酸化炭素を除去する。ストリッピングカラム110は、水または他のストリッピング媒体の損失を避けるために、ストリーム111で還流することが好ましい(還流コンデンサー、ポンプ、および関連設備(図示せず))。
【0018】
注目すべきことにフラッシュされた水蒸気を、ストリッピングカラムの圧力に蒸気再圧縮するために、付加的なエネルギーが必要であるにもかかわらず、正味のエネルギー需要は減少する。さらに、かかる構成における冷水の消費量もまた減少する。標準的ストリッピングカラムを基本事例として使用し、図1に示すような付加的フラッシュタンクとサーモコンプレッサーを含む比較事例の2つのシミュレーションの結果を反映した典型的な性能の要約を以下の表1に示す。残りの設計パラメーター(例えば、リーン装てん量、供給条件および組成[3.9mol%のCO含有量]、冷却水条件、および二酸化炭素捕獲速度)は、2つのシミュレーションの間で不変とし、表1の結果は、基本事例に比較して表示した。水蒸気と電力のコストは、それぞれ$14/Gcalおよび$0.034/kWhに基づき、再沸騰水蒸気は、3.5kg/cm(g)(50psig)において飽和された水蒸気と想定した。
【0019】
【表1】

【0020】
これらのおよび他のさまざまな考慮すべき事項(ここには示されていない。)に基づき、企図された構成および方法は、在来のプラントと比較して水蒸気所要量を約11%低減することもできることが理解されなければならない。さらに、かかるプラントの冷却水所要量を約16%低減することが認識されなければならない。電力所要量は約13%増加するが、総合的な水蒸気と電力の運転コストは約5%低下することに留意されたい。加えて、水処理プラントの能力を増加する必要がなく、付加的なまたは拡大した廃水処理装置も必要ではない。対照的に、駆動流体(一般に水)を使用するエジェクタおよび他の装置を使用する場合、追加の水を工程から除去しなければならす、このことは少なくとも2つの重大な不利点を有している。第1に、ストリッピングカラム中の水を凝集するために冷却所要量が実質的に増加する。第2に、このように除去した過剰水は、次いでキャリーオーバーした溶媒触媒、混入した粒子物質などを除去しなければならない。というのは、これらは一般にプラントで再使用できず、または単純に下水道システムへ放出することもできないからである。
【0021】
企図した構成および方法は、Econamine FG Plus(商品名)を使用するプラント(例えば、複合サイクル、ボイラー、および/またはアンモニアプラントなどの燃焼発生源からの燃焼排ガスから二酸化炭素を捕獲する。)において特に有利であるが、ここにおいて提供される少なくとも一部の利点は、他のアミンベース溶剤および非アミンベースの溶剤(例えば、炭酸塩)を使用する他の方法において達成することもできることに留意されたい。その結果として、適切な供給ガスの組成および圧力は、大幅に変化する。しかしながら、吸収装置への供給ガスは約15psiaと約50psiaの間、あまり一般的ではないが約25psiaと約100psiaの間、さらにそれより高い(例えば、50psiaと500psiaの間)圧力であることが一般に好ましい。したがって適切な吸収装置は、50psiaから500psia、より一般には25psiaから約100psia、最も一般には15psiaから約50psiaの範囲で運転するために構成される。
【0022】
同様に、企図された供給ガスの適切な温度に関して、約20℃と約600℃の間(まれにはもっと高いこともある。)、より一般には約50℃と約400℃の間、最も一般には約100℃と約350℃間の温度であること好ましい。適切な供給ガスの水分含有量は、大幅に変わることもできる。一般的な供給ガスの酸性ガス含有量は、一般に約1−20容積%の範囲、最も一般には約2−10容積%の範囲である(大部分が少なくとも1つのCOおよびHSを含む。)。それ故特に適した供給ガスは、ボイラー、タービン、アンモニアプラントなどからの燃焼ガスを含むが、かなりの水素含有量(例えば>5mol%)を有するガス、または貴重な炭化水素成分(例えば、天然ガス)を有するガスもまた含む。
【0023】
本発明の主題の多くの企図された態様において、ストリッピングカラムは、吸収装置とほぼ同じ圧力(±10psi)で運転され、最も一般には約30psiaの圧力で運転される。しかしながら、所望する場合、吸収装置はストリッピングカラムよりかなり高い圧力(例えば、10psia超、より一般には50psia超、最も一般には100psia超)において運転することもできる。したがって、中間圧力低減装置(例えば、電気を発生するための膨張タービン)を、リッチソルベントの圧力をストリッピングカラムに入る前に低減するために含むこともできる。他方では、所望する場合、ストリッピングカラム中のリッチソルベントの圧力を増大するためにポンプを含むこともできる(圧力の増大はフラッシュ後の水蒸気の収率を増大することもある。)。ストリッピングカラムは、ストリッピング媒体が(例えば、統合またはオーバーヘッドコンデンサーにおける凝縮を経由して)カラムと熱源(例えば、スチーム加熱再沸騰装置)の間を再循環し、これによってストリッピング水蒸気を工程に提供するように構成されることが好ましい。かかる構成において、カラムへの正味の水の添加は無く、ストリッピング工程における水収支は、単純で有効な方法で維持されていることに留意されたい。
【0024】
フラッシュ容器に関して、当技術分野において数多くのフラッシュ容器が知られているが、ストリッピングカラムからフラッシュ容器に供給されるリーンソルベントから、フラッシュされた水蒸気の引き出しが可能である限り、これらの全てが本明細書の使用に適しているとみなされることが認識されなければならない。フラッシュ容器は、一般にフラッシュ段階から少なくとも一部の水蒸気を発生する任意の正の圧力差において運転される。したがって、適切な圧力差は、例えば、1psiと10psiの間、より好ましくは5psiと25psiの間(さらには25psiと100psiの間、およびもっと高く)である。さらに、フラッシュ容器が大気圧でまたは大気圧近くで運転されることが一般に好ましい。
【0025】
フラッシュ容器からのフラッシュされた水蒸気は、次いで圧縮水蒸気をストリッピングカラムに供給するのに適切な圧力に水蒸気を圧縮する圧縮機に直接送られるのが好ましい。したがって、圧縮機の種類は大幅に変えることもできる。しかしながら、水蒸気圧縮は、サーモコンプレッサーまたは蒸気タービン駆動コンプレッサーを使用して行うのが一般に好ましい。別の圧縮方法も、かかる方法が水の付加的量をストリッピングカラムに導入することさえなければまた適切であるとみなされる(例えば、駆動蒸気が再沸騰装置によって加熱される水蒸気回路によって提供されない限り、蒸気エジェクタは適切とはみなされない。)。
【0026】
水蒸気のストリッピングカラムへの再導入は、カラム中の水収支を維持するだけでなく、水の大気への損失もまた防止することが特に認識されなければならない。さらに、大量の水をプラントに導入する代替技術(例えば、在来運転された蒸気エジェクタ)は、望ましくない溶媒で汚染された液体としてまたは吸収装置出口の蒸気のいずれかとしてかかる水をプラントから棄却しなければならない。かかる棄却は廃水の放出のための処理費用を回避するものの、出口における水含有量の増加はプラントからの溶媒の放出も増加させる。加えて、蒸気エジェクタで使用される追加の水は水処理プラントによって供給されなければならず、これによって設備の能力を増加させる。
【0027】
このように、特定の実施形態および圧縮機とストリッパーの組合せの適用が開示された。しかしながら、当業者にとって、本明細書の発明概念から逸脱することなく、既に説明した変形形態以外のさらに多くの変形形態が可能なことは明らかなはずである。したがって、本発明の主題は、添付の特許請求の範囲の精神以外に限定されることはない。さらに、明細書および特許請求の範囲の両方の解釈において、全ての用語は、文脈と一致する最も広範囲の可能なやり方で解釈されるものとする。特に、「含む」および「含んでいる」という用語は、非排他的に要素、成分または段階を指し、参照した要素、成分または段階が存在し、または利用され、あるいは明示的に参照されていない他の要素、成分または段階と組み合わされることもできることを示すと解釈されなければならない。さらに、参照により本明細書に組み込まれている参照における用語の定義または使用が、本明細書において提供されたその用語の定義と一致しないかまたは定義に反する場合、その用語の本明細書で提供される定義を適用し、参照におけるその用語の定義は適用されないものとする。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】フラッシュドラムおよびサーモコンプレッサーによる統合水蒸気再生を有するストリッピングカラムを含む典型的な構成図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストリッピングカラム中のリッチソルベントから、第1水蒸気供給原料および第2水蒸気供給原料を使用してリーンソルベントを形成すること、
前記リーンソルベントをフラッシュし、これにより第1水蒸気供給原料およびフラッシュされたリーンソルベントを発生させ、ここで前記第1水蒸気供給原料は圧縮機を介してストリッピングカラムへと導入されること
を含み、ここで前記第2水蒸気供給原料は、ストリッピングカラムと熱源の間にリサイクルされる、
酸性ガスを含む供給ガスをリーンソルベントと接触させ、これによりリッチソルベントおよび処理済み供給ガスを発生する方法。
【請求項2】
リッチソルベントが、20psiaと40psiaの間の圧力を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
リーンソルベントが、2psiaと20psiaの間の圧力にフラッシュされる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第2水蒸気供給原料が、30psigと70psigの間の飽和水蒸気である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
圧縮機が、サーモコンプレッサーまたは蒸気タービンコンプレッサーである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
供給ガスが燃焼排ガスであり、溶媒がアミン溶媒である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ストリッピングカラムからのリーンソルベントがフラッシュされ、これによりフラッシュされた水蒸気およびフラッシュされたリーンソルベントを生成するように、フラッシュ容器を既存のストリッピングカラムに対して流体的に連結すること、
フラッシュされた水蒸気がストリッピングカラムに追加の水の導入無しで供給されるように、圧縮機をフラッシュ容器とストリッピングカラムに連結すること
を含む、水蒸気回路がストリッピングのための水蒸気を提供し、水蒸気を再沸騰装置によって発生する、既存のストリッピングカラムの性能向上方法。
【請求項8】
既存のストリッピングカラムが、20psiaと40psiaの間の圧力で運転される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
リーンソルベントが、2psiaと20psiaの間の圧力にフラッシュされる、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
圧縮機が、サーモコンプレッサーまたは蒸気タービンコンプレッサーである、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
溶媒がアミン溶媒を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
水蒸気をフラッシュされたリーンソルベントから放出するのに有効な圧力差において、ストリッピングカラムからリーンソルベントを受け入れるために構成されたフラッシュドラムと流体的に連結されたストリッピングカラムと、
フラッシュドラムと流体的に連結され、フラッシュドラムからの水蒸気を追加の水の導入無しで再生装置に導入するために構成された圧縮機と
を含む溶媒再生システム。
【請求項13】
ストリッピングカラムから熱源へ水蒸気凝縮物を提供し、熱源からストリッピングカラムへ水蒸気を提供するために構成された水蒸気回路をさらに含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
ストリッピングカラムが、20psiaと40psiaの間の圧力において運転するために構成された、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
フラッシュドラムが、リーンソルベントを2psiaと20psiaの間の圧力にフラッシュするために構成された、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
圧縮機が、サーモコンプレッサーまたは蒸気タービンコンプレッサーである、請求項12に記載のシステム。
【請求項17】
溶媒がアミン溶媒である、請求項12に記載のシステム。
【請求項18】
フラッシュドラムおよび圧縮機が、ストリッピングカラムに対する改装部品である、請求項12に記載のシステム。
【請求項19】
ストリッピングカラムに対して流体的に連結した吸収装置をさらに含み、前記吸収装置が供給ガスを受け入れてリッチソルベントをストリッピングカラムに提供するために構成されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項20】
供給ガスが燃焼排ガスである、請求項19に記載のシステム。

【図1】
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【公表番号】特表2009−519828(P2009−519828A)
【公表日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−547359(P2008−547359)
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/048014
【国際公開番号】WO2007/075466
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(506354434)フルオー・テクノロジーズ・コーポレイシヨン (35)
【Fターム(参考)】