説明

継手取付け構造

【課題】本発明は、小型の直動案内装置における給脂作業の超過による作業効率の低下を抑えるとともにコスト面の改善を図ることを目的とした、直動案内装置に潤滑剤を供給する継手取付け構造を提供する。
【解決手段】本発明では、小径の給脂部16を有するスライダブロック11に、給脂路41を有する継手40を取付ける中継部材30が装着され、給脂部16と一端側で連通し、継手40と他端側で連通するという構造を採用することで、外部配管を接続し供給装置からの潤滑剤の給脂を可能とすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、継手取付け構造に関するものであり、特に直動案内装置に潤滑剤を供給する際に用いて好適な継手取付け構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
軌道レールに沿ってスライダブロックが摺動する直動案内装置においては、スライダブロックに設けられている給脂部を通してその摺動部位へ潤滑剤が供給されることにより、軌道レールとスライダブロックとの摺動を円滑に行うことができる。スライダブロックの給脂部には、通常、グリースニップルと称される給脂路を備えた継手が螺着されており、その継手に外部配管を接続することで、潤滑剤供給装置から潤滑剤が供給される仕組みとなっている。また、直動案内装置が複数台設置されている場合、各直動案内装置の給脂部に取り付けられているグリースニップルを外部配管により一箇所に集約し、潤滑剤供給装置から一括して潤滑剤を供給することで、ローコストで給脂作業の省力化を図る集中給脂と称される方式が取られている場合もある。
【0003】
近年のメカトロ技術の発展に伴い、直動案内装置について、高精度化、高速化、小型化等が要求されている。特に、スライダブロックの小型化の影響で、その給脂部にグリースニップルを螺着させるねじを切ることができない場合、グリースニップルがそのスライダブロックに螺着できず上記給脂の方式を取ることができないため、潤滑剤を供給する他の方法が必要となっている。
従来、小型の直動案内装置における給脂部は、給脂路を備えない打ち込み式グリースニップルと称される部材で閉塞されており、給脂時に打ち込み式グリースニップルを取り外し、注射器のような構造の潤滑剤供給器等でその給脂部に直接、潤滑剤を供給する方法が採られている。また、潤滑剤含有プレートと称される部材を軌道レールに摺動するようにスライダブロックに取り付けることにより、潤滑剤含有プレートが軌道レールと摺動することによって潤滑剤含有プレートに含まれている潤滑剤が染み出し、軌道レールとスライダブロックとの摺動部位へ潤滑剤を供給する方法が採られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−93952号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記潤滑剤供給器で直接潤滑剤を供給する方法は、直動案内装置を停止させ、打ち込み式グリースニップルを取り外し、各給脂部へ直接給脂する工程を経るため、給脂作業の時間がかかり、直動案内装置のダウンタイムが増え、作業効率が低下する問題があった。加えて、直動案内装置が複数台設置されている場合、その各給脂部毎に直接給脂する必要があるため、さらに給脂作業の時間がかかる。また、直動案内装置が用いられている機械の構造により、給脂部へのアクセスが困難な問題もある。潤滑剤含有プレートを取り付ける方法は、近年の直動案内装置の小型化等の影響で、直動案内装置によっては潤滑剤含有プレートの規格に適合するものがない場合があるという問題が存在し、また、その苛酷な環境下で使用可能な潤滑剤含有プレートが求められる場合は、その要求に応じて特別に製作してもらう必要があり、コスト面の問題も存在する。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、小型の直動案内装置における給脂作業の超過による作業効率の低下を抑えるとともにコスト面の改善を図ることを目的とした、直動案内装置に潤滑剤を供給する継手取付け構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明は、給脂部を有するスライダブロックに、給脂路を有する継手を取付ける構造であって、前記スライダブロックに中継部材が装着され、前記中継部材は、前記継手を取付ける継手取付け部と、前記継手が前記継手取付け部に取付けられたときに前記給脂路と一端側で連通し、前記給脂部と他端側で連通する接続路と、を有するという構造を採用する。
本発明では、給脂部と継手との間を中継する機能を有する中継部材を用いることで、給脂部に直接継手を設置させる必要はなくなり、給脂部の大きさに制約されることなく継手を中継部材に設けることができる。中継部材に取付ける継手には、外部配管が接続可能なグリースニップル等の給脂路を有する継手を用いることが好ましい。また、中継部材の接続路は管状に構成されており、中継部材内を流体が流通することが可能となっている。潤滑剤給脂経路は、継手の給脂路を通り、中継部材の接続路を経て、給脂部へと流入される経路とすることができる。
【0007】
また、本発明は、前記給脂部は、給脂孔を有し、前記中継部材は、前記給脂孔に嵌合する突部を有し、前記接続路は、前記突部を貫通して形成されているという構造を採用する。
本発明では、給脂部と中継部材との連結にねじ穴等を用いるのが困難な場合でも、給脂孔と中継部材の突部を嵌合させることで容易に連結させ、また、給脂部と接続路とを連通させることができる。さらに、給脂孔と突部が嵌合することでスライダブロックと中継部材との相対位置ずれも防止することができる。
【0008】
そして、本発明は、前記中継部材は、前記継手取付け部と前記接続路とを有する導脂部材と、前記導脂部材を前記スライダブロックに装着させる装着部材とを有し、前記導脂部材は、前記装着部材に螺合する押圧部材の螺入により押圧されて、前記スライダブロックに固定されるという構造を採用する。
本発明では、装着部材を用いることにより、導脂部材と給脂部とをより確実に連結させることができる。また、本発明では、押圧部材の螺入・螺入解除により、スライダブロックへの導脂部材の固定・固定解除が容易になり、交換も容易になる。また、押圧部材には、導脂部材を押圧することで支持することが可能なボルト等の部材を用いるのが好ましい。
【0009】
そして、本発明は、前記継手取付け構造で、前記スライダブロックに前記継手が取付けられる構成の直動案内装置を採用する。
本発明では、軌道レールとスライダブロックとから構成される直動案内装置に、上記継手取付け構造を用いることによって、給脂部の大きさに制約されることなく継手を中継部材に設けることができ、外部配管を接続することで供給装置からの潤滑剤の給脂が可能となる。
【0010】
さらに、本発明は、前記スライダブロックが複数設けられ、前記中継部材に取付けられた前記継手のそれぞれに対して、潤滑剤を一括的に供給可能な供給装置を有する構成の直動案内装置を採用する。
本発明では、直動案内装置は、各スライダブロックに取付けられた中継部材に取付けられた継手を外部配管により一箇所に集約することで、供給装置から一括的に潤滑剤を供給されることが可能となる。ここで、供給装置は、流体を配管に流し込む供給圧力を発生させる装置であることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明では、小径の給脂部を有するスライダブロックに、給脂路を有する継手を取付ける中継部材が装着され、給脂部と一端側で連通し、継手と他端側で連通するという構造を採用することで、外部配管を接続し供給装置からの潤滑剤の給脂が可能となる。したがって、給脂時に打ち込み式グリースニップルを取り外し、注射器のような構造の潤滑剤供給器等でその給脂部に直接潤滑剤を供給するという工程を省くことができ、給脂作業の超過による作業効率の低下を抑えることができる。また、本発明により、潤滑含有プレートを各直動案内装置に設置するという必要性が減少することから、コスト面の改善を図ることができる。
さらに、本発明では、小径の給脂部を有するスライダブロックに外部配管が接続可能となることから、集中給脂を実現することができる。したがって、小型の直動案内装置が複数設置されている場合でも、各外部配管を一箇所に集約し供給装置から一括して潤滑剤を供給することで、給脂作業による作業効率の低下を更に抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同一の部材には同一の参照符号が付されている。
【0013】
図1(a)に、本発明の実施形態における直動案内装置Gの平面図を示し、図1(b)に、その正面図を示す。
直動案内装置Gは、軌道レール1と、軌道レール1を跨架した状態で載置されるスライダブロック11と、中継部材30とを有している。
【0014】
軌道レール1は、直線状に設けられ、軌道溝2と、取付孔3とを有している。
軌道レール1は、ベッド、機台、加工台等の取付ベース4上に、配置される。軌道レール1の上面には、取付孔3が、長手方向に隔置して複数個形成されている。軌道レール1は、これら取付孔3にボルトが挿通され、取付ベース4に形成された雌ねじ穴(図示せず)にボルトを螺入することによって、取付ベース4上に固定される。軌道レール1の幅方向両側面には、軌道溝2が、軌道レール1の長手方向に沿って、直線的に形成されている。
【0015】
スライダブロック11は、軌道レール1に対して相対移動可能なケーシング12と、ケーシング12の両端に各々取り付けられるエンドキャップ13及びエンドシール14と、積載部15と、後述する給脂孔17a、給脂孔17b及び給脂孔17cから成る給脂部16とを有している。ケーシング12、エンドキャップ13及びエンドシール14の下部には、軌道レール1を跨架可能にする溝が形成されている。
【0016】
次に、図2を追加参照し、スライダブロック11に設けられるケーシング12、エンドキャップ13及びエンドシール14について、詳しく説明する。図2は、視認性向上のため、積載部15及び中継部材30を取り外した状態の直動案内装置Gの斜視図を示す。
【0017】
ケーシング12は、取付穴18と、摺動部19と、転動体(図示せず)と、給脂孔17a(図1(b)参照)とを有する。
ケーシング12の上部には、他の機器、機械部品、把持装置、積載部材等を取り付けるための取付穴18が形成されている。取付穴18には、雌ねじが設けられており、積載部15を積載部取付孔23を挿通してボルトを螺入することにより、固定可能な構成となっている。ケーシング12及びエンドキャップ13と軌道レール1との摺動面には、ケーシング12及びエンドキャップ13が軌道レール1に跨って移動可能にさせるような摺動部19が、軌道レール1の各軌道溝2と互いに対向するように形成されている。ケーシング12には、ボール等の転動体が、対向する軌道溝2と、摺動部19とで構成される軌道路内において、負荷を受けつつ転走するように組み込まれている。また、ケーシング12の移動方向側面には、潤滑剤をケーシング12内に注入する給脂孔17aが設けられている。
【0018】
エンドキャップ13側面には、ケーシング12に設けられた給脂孔17aと接続可能な、給脂孔17b(図1(b)参照)が設けられている。エンドシール14側面には、エンドキャップ13に設けられた給脂孔17bと接続可能な、給脂孔17cが設けられている。より詳しくは、ケーシング12に設けられた給脂孔17a、エンドキャップ13に設けられた給脂孔17b及びエンドシール14に設けられた給脂孔17cが、互いに接続することにより、連通することができる構成となっている。
エンドキャップ13及びエンドシール14は、給脂孔17cの両側に設けられた二つの取付孔に挿通するボルトにより、ケーシング12に固定される。
【0019】
中継部材30は、軌道レール1と直交する方向に延びる導脂部材31と、押圧部材36を有する装着部材35とを有する。図3(a)に示すように、導脂部材31は、継手取付け部32と、接続路33と、給脂部16に嵌合する突部34とを有する。
【0020】
導脂部材31の一端側に設けられた継手取付け部32には、継手40が螺着可能になるように、雌ねじ穴が設けられている。接続路33は、継手取付け部32に一端側で接続され、他端側で突部34を貫通して設けられている。突部34は、導脂部材31に継手取付け部32が設けられる他端側の先端部側面に、突出されるように設けられている。継手取付け部32には、給脂路41を有する継手40が取り付けられて、給脂路41が接続路33と連通し、潤滑剤の流路を形成する。
【0021】
図3(b)に示す装着部材35は、装着部材35の上部両端の二箇所に設けられた取付孔を挿通するボルトによって、積載部15に螺着される。導脂部材31は、突部34とスライダブロック11に設けられた給脂部16とを嵌合させ、装着部材35の下部に螺合する押圧部材36の螺入により押圧されて、スライダブロック11に固定される。ここで、図1(b)では、導脂部材31の突部34が、給脂部16の給脂孔17bまで挿入されているが、必ずしも給脂孔17bに挿入されなければならないわけではない。
【0022】
続いて、本実施形態の直動案内装置Gの動作について説明する。
直動案内装置Gは、軌道レール1に設けられた軌道溝2と、スライダブロック11に設けられた摺動部19とによって、軌道レール1に沿ってガイドされ、軌道溝2と、摺動部19との間に形成される軌道路を複数の転動体が負荷を受けながら転動することにより、軌道レール1に沿って移動する。その結果、軌道レール1と、スライダブロック11とが、円滑に相対移動することができる。
また、移動方向に設置されたエンドシール14により、塵埃等がスライダブロック11内に入らないように防塵される。
【0023】
継手40は、継手40の径に応じたねじ穴が、導脂部材31の継手取付け部32に設けられることにより、導脂部材31と螺着可能となり、継手40に設けられた給脂路41と接続路33とが連通する事となる。また、給脂路41は、導脂部材31の他端に設けられた突部34を貫通し設けられた接続路33によって、給脂部16と連通することができる。
したがって、潤滑剤の流通する給脂経路は、継手40の給脂路41を通り、導脂部材31の接続路33を経て、給脂部16へと流入される経路とすることができる。給脂部16に流入された潤滑剤は、ケーシング12内を通り、転動体20が組み込まれている摺動部19等に供給される。
【0024】
導脂部材31の取り付けは、突部34と、給脂部16とが嵌合するように設置した後、装着部材35に螺合する押圧部材36の螺入により、導脂部材31を嵌合設置方向に押圧し、スライダブロック11に固定する。導脂部材31の取り外しは、押圧部材36の螺入解除により導脂部材31への押圧を解除した後、導脂部材31の突部34を給脂部16から引き抜くことで可能となる。
【0025】
したがって、上述の実施の形態によれば、中継部材30を用いることにより、給脂部16の径の大小に制約されずに、継手40と、給脂部16とを中継することが可能となる。
【0026】
また、導脂部材31は、給脂部16と、突部34とが嵌合するように設置するため、小径の給脂部16と、導脂部材31との連結にねじ穴等を用いるのが困難な場合でも容易に連結させ、また、嵌合方向と直交する平面上の相対位置ずれを抑えることが可能となる。
また、装着部材35を用いることにより、導脂部材31と給脂部16とをより確実に連結させることができる。さらに、押圧部材36の螺入・螺入解除により、スライダブロック11への導脂部材31の固定・固定解除が容易になり、交換も容易になる。
【0027】
そして、直動案内装置Gは、導脂部材31に螺着された継手40に外部配管を接続することにより、供給装置による潤滑剤の供給を受けることが可能となる。さらに、直動案内装置Gが複数設けられている場合は、各スライダブロック11に装着された導脂部材31を中継して連通する継手40を外部配管により一箇所に集約することで、供給装置から一括的に潤滑剤を供給されることが可能となる。
【0028】
すなわち、本実施形態では、小径の給脂部16を有するスライダブロック11に、給脂路41を有する継手40を取付ける中継部材30が装着され、給脂部16と一端側で連通し、継手40と他端側で連通するという構造を採用することで、外部配管を接続し供給装置からの潤滑剤の給脂を可能とすることができる効果がある。
したがって、本実施形態では、給脂時に打ち込み式グリースニップルを取り外し、注射器のような構造の潤滑剤供給器等でその給脂部16に、直接潤滑剤を供給するという工程を省くことができ、給脂作業の超過による作業効率の低下を抑えることができる。また、潤滑含有プレートを各直動案内装置Gに設置するという必要性が減少することから、コスト面の改善を図ることができる。
さらに、本実施形態では、小径の給脂部16を有するスライダブロック11に外部配管が接続可能となることから、集中給脂を実現することができる。したがって、小型の直動案内装置Gが複数設置されている場合でも、各外部配管を一箇所に集約し供給装置から一括して潤滑剤を供給することで、給脂作業による作業効率の低下を更に抑えることができる。
【0029】
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0030】
例えば、上記実施形態において、中継部材30は、導脂部材31と、押圧部材36を有する装着部材35とから構成されると説明した。しかしながら、導脂部材31と、押圧部材36を有する装着部材35とが一体となった中継部材30を用いても良い。それにより、中継部材の部品数を低く抑えることができる。
【0031】
また、上記実施形態において、導脂部材31は、給脂部16に嵌合する突部34を有すると説明した。しかしながら、導脂部材31は、給脂部16と、接続路33とが適切に連通することができる構造であればよいため、本発明の導脂部材31は、給脂部16に嵌合する突部34を有する構造に限定されない。
【0032】
また、上記実施形態において、継手40は、給脂路41を有する継手と説明した。しかしながら、継手40は、既存の規格にある給脂路を有するグリースニップル等を用いても良い。それにより、継手40を個々に製作するコストを押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施の形態における直動案内装置Gの平面図及び側面図である。
【図2】本発明の実施の形態における積載部15及び中継部材30を取り外した状態の直動案内装置Gの斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態における導脂部材31と、装着部材35との側面図 である。
【符号の説明】
【0034】
G…直動案内装置、11…スライダブロック、16…給脂部、17a,17b,17c…給脂孔、30…中継部材、31…導脂部材、32…継手取付け部、33…接続路、34…突部、35…装着部材、36…押圧部材、40…継手、41…給脂路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給脂部を有するスライダブロックに、給脂路を有する継手を取付ける構造であって、
前記スライダブロックに中継部材が装着され、
前記中継部材は、前記継手を取付ける継手取付け部と、前記継手が前記継手取付け部に取付けられたときに前記給脂路と一端側で連通し、前記給脂部と他端側で連通する接続路と、
を有することを特徴とする継手取付け構造。
【請求項2】
前記給脂部は、給脂孔を有し、
前記中継部材は、前記給脂孔に嵌合する突部を有し、
前記接続路は、前記突部を貫通して形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の継手取付け構造。
【請求項3】
前記中継部材は、前記継手取付け部と前記接続路とを有する導脂部材と、前記導脂部材を前記スライダブロックに装着させる装着部材と、を有し、
前記導脂部材は、前記装着部材に螺合する押圧部材の螺入により押圧されて、前記スライダブロックに固定されることを特徴とする、請求項1または2に記載の継手取付け構造。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の継手取付け構造で、前記スライダブロックに前記継手が取付けられることを特徴とする直動案内装置。
【請求項5】
前記スライダブロックが複数設けられ、前記中継部材に取付けられた前記継手のそれぞれに対して、潤滑剤を一括的に供給可能な供給装置を有することを特徴とする、請求項4に記載の直動案内装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−257381(P2009−257381A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−104801(P2008−104801)
【出願日】平成20年4月14日(2008.4.14)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【出願人】(000198329)株式会社IHI機械システム (27)
【Fターム(参考)】