説明

緊急セッションに対する確立原因の決定

ユーザ機器(UE)を使用して、パケット交換またはIMS緊急呼を開始すること。UEは、複数のプロトコル層を含む。複数のプロトコル層は、IMSサブレイヤと、非アクセス階層(NAS)層と、アクセス階層(AS)層と、を含む。方法は、UEを使用して、緊急APNを識別するAPNを含む、アタッチ要求またはPDN接続要求を生成することを含む。アタッチ要求は、アタッチタイプ、すなわち、EPS緊急アタッチを有する。方法は、UEのNAS層を使用して、アタッチ要求のアタッチタイプを読み出すことと、RRC接続要求を生成することとを含む。RRC接続要求は、アタッチ要求のアタッチタイプ、例えば、EPS緊急呼、PS緊急、IMS緊急呼等に基づく、RRC確立原因を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
CHIN−HO CHIN
RICHARD BURBIDGE
(関連出願の相互参照)
本出願は、2009年10月2日に出願した米国仮出願第61/248,213号(名称「System and Method for Determining Establishment Causes for Emeregency Sessions」)の利益を主張する。上述の出願はその全体が本明細書において参照により援用される。
【0002】
本発明は、概して、確立原因を決定することに関し、より具体的には、非アクセス階層(NAS)プロシージャを使用して、無線リソース制御(RRC)確立原因を決定する方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
本明細書で使用される場合、用語「ユーザ機器」および「UE」は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルドまたはラップトップコンピュータ、および電気通信能力を有する類似デバイスまたは他のユーザエージェント(「UA」)を指し得る。いくつかの実施形態では、UEは、モバイル無線デバイスを指し得る。用語「UE」はまた、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、またはネットワークノード等の類似能力を有するが可搬性ではないデバイスを指し得る。
【0004】
従来の無線電気通信システムでは、基地局または他のネットワークノード内の伝送機器は、セルとして周知の地理的な領域内全体に、信号を伝送する。技術が進化するにつれ、以前では不可能であったサービスを提供可能な、より高度な機器が導入されるようになった。そのような高度な機器には、例えば、基地局以外の進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)ノードB(eNB)、または従来の無線電気通信システムにおける同等の機器よりもさらに高度に進化した他のシステムおよびデバイスが含まれる場合がある。そのような高度なまたは次世代の機器は、ロングタームエボリューション(long−term evolution)(LTE)機器と称され得、また、そのような機器を使用するパケットベースのネットワークは、進化型のパケットシステム(EPS)と称することもできる。LTEシステムおよび機器への追加の改良は、最終的に、LTEアドバンスト(LTE−A)システムをもたらす。本明細書で使用される場合、語句「基地局」は、UEに、電気通信システム内の他の構成要素への通信アクセスを提供可能な、従来の基地局、またはLTE、あるいはLEE−A局(eNBを含む)等の任意の構成要素を指す。
【0005】
E−UTRAN等のモバイル通信システムでは、基地局は、1つ以上のUEへの無線アクセスを提供する。基地局は、ダウンリンクトラフィックデータパケット伝送を動的にスケジューリングし、基地局と通信するすべてのUE間でアップリンクトラフィックデータパケット伝送リソースを配分するためのパケットスケジューラを備える。スケジューラの機能は、とりわけ、UE間で利用可能な無線インターフェース能力を分割し、各UEのパケットデータ伝送のために使用されるトランスポートチャネルを決定し、パケット配分およびシステム負荷を監視するステップを含む。スケジューラは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)データ伝送のためのリソースを動的に配分し、制御チャネルを通して、スケジューリング情報をUEに送信する。
【0006】
既存の電気通信システムでは、電気通信サービスを送達する種々の信号伝達およびプロトコルコントローラは、いくつかのプロトコル層内に実装される。層のそれぞれに属する種々のピアツーピアエンティティは、相互に信号伝達および通信し、サービスが提供可能であるように、種々の機能を有効化し、実現する。さらに、各層は、上層に1つ以上のサービスを提供してもよい。図1は、既存の電気通信システム内に見出されるプロトコル層のいくつかの例証であって、UEと基地局との間の通信のために使用されてもよい層化プロトコルを例証する。図1に示されるように、ネットワーク層12は、アクセス制御層14の上方に常駐する。ネットワーク層12およびアクセス制御層14は、相互に通信してもよい。さらに、アクセス制御層14の上方に常駐するため、ネットワーク制御層12は、アクセス制御層14によって提供されるサービスを受信する。
【0007】
モバイル通信ネットワークでは、UEおよびコアネットワーク(CN)のネットワーク層信号伝達およびプロトコルコントローラは、下層無線アクセスネットワーク(RAN)コントローラによって確立された通信リンクを通して、相互に通信する。UMTSおよび3GPP専門用語では、例えば、UEとCNとの間のネットワーク層は、非アクセス階層(NAS)と称される。RANの無線アクセス層は、アクセス階層(AS)と称される。
【0008】
下層は上層にサービスを提供するため、UMTSおよび3GPP技術の場合、例えば、ASは、NASにサービスを提供する。ASによって提供されるそのようなサービスの1つは、UEのNASが、コアネットワークのNASに信号伝達し、通信可能なように、UEのNASのための信号伝達接続を確立することである。ロングタームエボリューション/サービスアーキテクチャエボリューション(LTE/SAE)では、本サービスは、拡張パケットコア(EPC)にアクセスするための信号伝達接続を得るステップと称されてもよい。信号伝達接続を得るために、ASは、RRC接続確立プロシージャを実行する。プロシージャは、UEのASから基地局のASにRRC接続要求メッセージを送信するステップを含む。
【0009】
図2は、EUTRANネットワークと通信するUEによって実行された例示的RRC確立プロシージャを示す、流れ図である。第1のステップ20では、UEは、EUTRANにRRC接続要求メッセージを発行する。応答して、EUTRANは、ステップ22において、UEにRRC接続設定メッセージを送信し、ステップ24において、UEからRRC接続設定完了メッセージを受信する。類似信号伝達プロシージャは、UMTSにおいて見出されてもよい。
【0010】
図2に例証されるRRC接続要求プロシージャは、その独自のニーズのために、RRCによって開始されてもよく、またはプロシージャは、NASが、NASがネットワークと通信可能となるように、ASへのネットワーク接続のための要求を伝送すると、開始可能である。したがって、ASは、NASの代わりに、リソースを要求し、確立してもよい。
【0011】
信号伝達接続の確立の一部として(例えば、図2に例証されるように)、UEのRRCは、接続を要求するための理由の表示を基地局のASに伝送する。理由は、緊急、最優先アクセス、mt−アクセス、mo−信号伝達、mo−データ、スペア3、スペア2、およびスペア1を含む、いくつかの値を含んでもよい。表1は、確立原因、およびNASによってASに提供され、信号伝達接続を要求し得る、確立原因のための有効値の定義を含む、例示的RRC信号伝達プロトコルを例証する。
【0012】
【表1】

確立原因は、宛先ノード(例えば、基地局/E−UTRANおよび可能性としてCN/EPC)に、適切なリソースが、信号伝達接続および信号伝達接続またはユーザプレーン接続の後続使用のために配分可能であるように、そのような確立のための理由を示してもよい。確立原因はまた、課金タリフ/プランについて判別/区別するために使用されてもよい。UMTSおよびEPSでは、RRCがRRC接続要求メッセージ内でネットワークに提供する確立原因は、NASからの層間要求から導き出される。したがって、AS(例えば、RRC)がRRC接続要求内で使用するRRC確立原因は、NASから受信される。故に、どの確立原因が使用されるかを決定するのは、NASである。例えば、表1を参照すると、「確立原因」は、上層によって提供されるようなRRC接続要求のための確立原因を提供するために使用されてもよい。原因値の名前に関して、最優先アクセスは、AC11..AC15に関し、‘mt’は、‘モバイル着信’を表し、‘mo’は、‘モバイル発信’を表す。
【0013】
緊急呼の場合、上層の代わりに、そのような緊急呼を開始するNAS(例えば、呼アプリケーション)は、緊急呼がかけられていることを示してもよい。その場合、RRC確立原因は、基地局およびCNによって読み取られてもよく、応答して、基地局およびCNは、緊急呼のためのリソースを提供し、維持するように最善を尽くすよう構成されてもよい。
【0014】
しかしながら、いくつかのネットワーク構成では、UEは、パケット交換(PS)通信(ボイスおよびデータ通信を含む)のためのIMS層を実装するように構成されてもよい。UE内のIMS層の場合、CN側にピアIMS層が存在する。基地局内のIMS層は、NAS層の上方に常駐する。UE側では、UEのIMSサブレイヤは、アプリケーションと同レベルにある。したがって、IMS層(または、サブレイヤ)は、NASの上方、かつモビリティ管理機能およびセッション管理機能の上方にある。図3aは、IMSサブレイヤを示す、UE内の層化の例証である。示されるように、IMSサブレイヤ30は、NAS層32およびAS層34の両方の上方に常駐する。IMS層は、PSボイス通信を開始するために使用されてもよい。ある場合には、ユーザは、IMS層によって提供されるサービスを使用して、緊急ボイス通信を開始することを所望してもよい。
【0015】
第三世代携帯電話(PLMN)を含む種々の通信ネットワークは、ユーザが緊急呼をかけるのをサポートするために要求されてもよい。しかしながら、概して、それらのネットワークは、PSドメイン(例えば、IMSを使用)内でかけられる緊急呼をサポートしない。したがって、既存のシステムは、緊急呼を提供するための回路切替(CS)ドメインサービスに依存し得る。ユーザのUEが、緊急呼の特別な場合、IMSを使用して、ボイス通信を提供するように構成され得る場合でも、UEは、IMSによって提供されるPSドメインサービスを使用しない。代わりに、UEは、CSドメインサービスを切り替えて、緊急呼をかける。UEが、CSドメインサービス、例えば、LTE/SAEを提供しないネットワークに接続されると、UEは、CSフォールバック(CSFB)を実装し、緊急呼を提供するように構成され得る(例えば、TS3GPP23.272参照)。CSFBでは、PSドメインを使用する代わりに、UEは、2Gまたは3Gシステムに逆行し、2G/3GシステムのCSドメインを使用し、緊急呼をかける。
【0016】
しかしながら、いずれは、3GPPPSドメインは、緊急呼をサポートするように要求され得る。その場合、3GPPのPSドメインは、呼、またはセッション、あるいはトランザクションを設定、制御、および管理するための層として、IMSを使用するため、PSドメイン緊急呼を実現するのは、IMS層となるであろう。したがって、緊急セッションを設定するために、IMSサブレイヤは、EPCコアへのアクセスを確立するための要求によって、NAS層をトリガしてもよい。応答して、次いで、NASは、NAS信号伝達接続を設定してもよく、ASは、RRC接続を設定してもよい。順に、EPCは、ネットワークアクセスのためのNAS要求への応答に応じて、要求されたサービスをサポートするための必要なベアラを設定する。しかしながら、既存のネットワークでは、IMS層は、要求されたリソースが、緊急呼のためのものであることを示し得るが、NASからASに、その結果、基地局またはネットワークにパスされるそのような表示のための既存の機構が存在しない。したがって、RRC接続要求を受信後、基地局のASは、特定の要求された信号伝達接続が、緊急呼のために要求されるIMSセッションのためであることを決定できない場合がある。
【0017】
ある場合には、限定されたサービス状態で動作するUEが、緊急呼を開始するために使用されてもよい。限定されたサービス状態は、UEが加入者識別モジュール(SIM)を有していないとき、ユーザがその電話代の請求を支払っておらず、一時停止されたアカウントを有するとき、またはユーザが外国に旅行し、ユーザの自宅プロバイダとの適切なローミング契約を有していないネットワーク上でのモバイルサービスへアクセスを試みるとき、生じてもよい。それらの状況では、UEに電源が投入されると、UEは、UEが緊急呼をサポート可能である状態に入ることを試みてもよいが、付加的サービスを提供することはできない。したがって、UEは、緊急呼を提供する目的のためだけに、限定されたサービス状態において、PLMNの利用可能なセル上にキャンプオンしてもよい。その限定されたサービス状態において、UEが、緊急呼を提供する目的のために、PSドメインボイスサービスを開始するように構成される場合(例えば、IMSを介して)、多くのネットワーク構成では、基地局のASは、限定されたサービス状態において、UEによって要求された特定のIMSセッションが、緊急呼のためのものであることを決定不可能である場合がある。
【0018】
したがって、基地局が、UEから受信したRRC接続要求が、最終的には、IMS緊急呼のための使用されることを決定することは困難である。基地局が、要求がIMS緊急呼のためのものであることを決定不可能である場合、基地局は、例えば、基地局で利用可能な無線リソースがない場合、より優先度の低いリソースを巧妙に解放することによって、緊急セッションを迅速に確立することはできない。これらの問題は、RAN、ベーストランシーバ基地局(BTS)、または基地局が、2つ以上のコアネットワークまたはPLMN間で効果的に共有される、ネットワーク共有構成を使用して実装されるネットワーク構成では、悪化する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、概して、確立原因を決定するステップに関し、より具体的には、非アクセス階層(NAS)プロシージャを使用して、無線リソース制御(RRC)確立原因を決定するための方法およびシステムに関する。
【0020】
この目的を達成するために、いくつかの実施形態は、ユーザ機器(UE)を使用して、パケット交換緊急呼を開始するための方法を含む。UEは、複数のプロトコル層を含む。複数のプロトコル層は、IMSサブレイヤと、非アクセス階層(NAS)層と、アクセス階層(AS)層と、を含む。方法は、UEを使用して、アタッチ要求を生成するステップを含む。アタッチ要求は、アタッチタイプを有する。方法は、UEのNAS層を使用して、アタッチ要求のアタッチタイプを読み出すステップと、RRC接続要求を生成するステップと、を含む。RRC接続要求は、アタッチ要求のアタッチタイプに基づく、RRC確立原因を含む。
【0021】
別の実施形態は、ユーザ機器(UE)を使用して、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)緊急呼を開始するための方法である。UEは、複数のプロトコル層を含む。複数のプロトコル層は、IMSサブレイヤと、非アクセス階層(NAS)層と、アクセス階層(AS)層と、を含む。方法は、UEを使用して、アタッチ要求を生成するステップを含む。アタッチ要求は、アタッチタイプを有する。方法は、UEのNAS層を使用して、アタッチ要求のアタッチタイプを読み出すステップと、アタッチタイプが第1の値であるとき、RRC接続要求を生成するステップと、を含む。RRC接続要求は、第2の値を有する、RRC確立原因を含む。
【0022】
別の実施形態は、ユーザ機器(UE)を使用して、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)緊急呼を開始するための方法である。UEは、複数のプロトコル層を含む。複数のプロトコル層は、IMSサブレイヤと、非アクセス階層(NAS)層と、アクセス階層(AS)層と、を含む。方法は、UEを使用して、PDN接続要求を生成するステップであって、PDN接続要求は、要求タイプを有する、ステップと、PDN接続要求の要求タイプを読み出すステップと、要求タイプが第1の値であるとき、RRC接続要求を生成するステップであって、RRC接続要求は、第2の値を有するRRC確立原因を含む、ステップとを含む。
【0023】
別の実施形態は、ユーザ機器(UE)を使用して、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)緊急呼を開始するための方法である。UEは、複数のプロトコル層を含む。複数のプロトコル層は、IMSサブレイヤと、非アクセス階層(NAS)層と、アクセス階層(AS)層と、を含む。方法は、UEを使用して、呼タイプを生成するステップであって、呼タイプは、第1の値を有する、ステップと、UEのNAS層を使用して、RRC接続要求を生成するステップであって、RRC接続要求は、第2の値を有するRRC確立原因を含む、ステップと、UEのNAS層を使用して、UEのAS層へのRRC接続を要求すると、呼タイプを提供するステップと、UEのAS層を使用して、基地局に呼タイプおよびRRC接続要求を伝送するステップとを含む。
【0024】
他の実施形態は、ユーザ機器(UE)を使用して、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)緊急呼を開始するための方法を含む。UEは、複数のプロトコル層を含む。複数のプロトコル層は、IMSサブレイヤと、非アクセス階層(NAS)層と、アクセス階層(AS)層とを含む。方法は、UEのNAS層にPDN接続要求を生成するステップであって、PDN接続要求は、アクセスポイントネーム(APN)を含む、ステップと、PDN接続要求のAPNを読み出すステップと、APNが緊急APNを識別すると、RRC接続要求を生成するステップであって、RRC接続要求は、第2の値を有するRRC確立原因を含む、ステップとを含む。
【0025】
他の実施形態は、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)緊急呼を開始するために、ユーザ機器(UE)に無線リソースを提供する基地局を含む。基地局は、複数のプロトコル層を含む。複数のプロトコル層は、アクセス階層(AS)層を含む。基地局は、UEのAS層から呼タイプを受信し、呼タイプは、第1の値を有し、UEのAS層からRRC接続要求し、RRC接続要求は、第2の値を有するRRC確立原因を含むように構成される、プロセッサを含む。
【0026】
他の実施形態は、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)緊急呼を開始するために、ユーザ機器(UE)に無線リソースを提供する基地局を含む。基地局は、複数のプロトコル層を含む。複数のプロトコル層は、アクセス階層(AS)層を含む。基地局は、RRC接続要求が、EPS緊急呼またはセッション、PS緊急、IMS緊急呼またはセッション、緊急サービス、および緊急呼のうちの少なくとも1つの値を有する、RRC確立原因を含むとき、RRC接続要求を受信し、UEにIMS緊急呼をサポートするために必要な無線リソースを提供するように構成される、プロセッサを含む。
【0027】
ここで、本開示のより完全な理解のために、添付の図面および発明を実施するための形態と関連して、以下の簡単な説明を参照し、類似参照数字は、類似部品を表す。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】図1は、既存の電気通信システム内で見出されるプロトコル層のいくつかの例証であって、ユーザ機器(UE)と基地局との間の通信のために使用されてもよい層化プロトコルを例証する。
【図2】図2は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)ネットワークと通信するUEによって実行された例示的無線リソース制御(RRC)確立プロシージャを示す、メッセージシーケンス流れ図である。
【図3a】図3aは、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)サブレイヤを示す、UE内の層化の例証である。
【図3b】図3bは、UEの非アクセス階層(NAS)がネットワークのNASにサービス要求を伝送するプロセスの例証である。
【図4】図4は、NASアイドルまたはNAS接続モードにレジスタされたNASである、UEを使用してIMS緊急呼をかけるための例示的プロセスを示す、流れ図である。
【図5】図5は、限定されたサービス状態にある、UEを使用してIMS緊急呼をかけるための例示的プロセスを示す、流れ図である。
【図6】図6は、ネットワークがネットワーク共有構成において動作する、限定されたサービス状態にある、UEを使用してIMS緊急呼をかけるための例示的プロセスを示す、流れ図である。
【図7】図7は、本開示の種々の実施形態のうちのいくつかに対して、動作可能なUEを含む無線通信システムの図である。
【図8】図8は、本開示の種々の実施形態のうちのいくつかに対して、動作可能なUEのブロック図である。
【図9】図9は、本開示の種々の実施形態のうちのいくつかに対して、動作可能なUE上に実装されてもよい、ソフトウェア環境の図である。
【図10】図10は、本開示の種々の実施形態のうちのいくつかに好適な、例証的汎用コンピュータシステムである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
次いで、前述および関連目的を達成するために、本発明は、以下に完全に説明される特徴を備える。以下の説明および付随の図面は、本発明のある例証的側面を詳細に記載する。しかしながら、これらの側面は、本発明の原理が採用され得る種々の方法のいくつかを示すにすぎない。本発明の他の側面および新規特徴は、図面と併せて検討される場合、以下の発明を実施するための形態から明白となるであろう。
【0030】
次に、本発明の種々の側面が、付随の図面を参照して説明されるが、同一番号は、全体を通して、同一または対応する要素を指す。しかしながら、図面およびそれに関連する詳細な説明は、開示される特定の形態に主張される主題を限定することを意図するものではないことを理解されたい。むしろ、主張される主題の精神および範囲内にある、あらゆる修正、均等物、および代替を網羅することが意図される。
【0031】
本明細書で使用される場合、用語「構成要素」、「システム」等は、ハードウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかである、コンピュータ関連エンティティを指すことが意図される。例えば、構成要素は、プロセッサ上で起動するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラム、および/またはコンピュータであってもよいが、それらに限定されない。例証として、コンピュータ上で起動するアプリケーションおよびコンピュータは両方とも、構成要素であり得る。1つ以上の構成要素は、プロセスおよび/または実行のスレッド内に常駐してもよく、構成要素は、1つコンピュータ上にローカライズされる、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散されてもよい。
【0032】
単語「例示的」は、本明細書では、実施例、事例、または例証としての役割を果たすことを意味するために使用される。「例示的」として、本明細書に説明される、任意の側面または設計は、必ずしも、他の側面または設計より好ましいあるいは有利であると解釈されるわけではない。
【0033】
さらに、開示される主題は、標準的プログラミングおよび/またはエンジニアリング技法を使用して、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、または任意のそれらの組み合わせを生産し、コンピュータまたはプロセッサベースのデバイスを制御し、その中に詳述される側面を実装する、システム、方法、装置、または製品として実装されてもよい。用語「製品」(または、代替として、「コンピュータプログラム製品」)は、本明細書で使用される場合、任意のコンピュータ読み取り可能デバイス、担体、またはメディアからアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することが意図される。例えば、コンピュータ読み取り可能メディアは、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ...)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル汎用ディスク(DVD)...)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック)を含むことが可能であるが、それらに限定されない。加えて、電子メールを送受信する際、あるいはインターネットまたはローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワークにアクセスする際に使用されるもの等、コンピュータ読み取り可能電子データを搬送するために採用することが可能であることを理解されたい。当然ながら、当業者は、主張される主題の範囲または精神から逸脱することなく、本構成に多くの修正を行ってもよいことを認識するであろう。
【0034】
モバイル通信ネットワークでは、UEおよびCNのネットワーク層信号伝達およびプロトコルコントローラは、下層無線アクセスネットワークコントローラによって確立された通信リンクを通して、相互に通信する。UMTSおよび3GPP専門用語では、例えば、UEとCNとの間のネットワーク層は、NASと称される。無線アクセスネットワーク(RAN)の無線アクセス層は、ASと称される。
【0035】
下層は、上層にサービスを提供するため、例えば、UMTSおよび3GPP技術の場合、ASは、NASにサービスを提供する。ASによって提供されるそのようなサービスの1つは、UEのNASが、コアネットワークのNASに信号伝達し、通信可能であるように、UEのNASのための信号伝達接続を確立することである。したがって、UEのNASが、ネットワークのNASにサービス要求を伝送することを所望すると、ASは、RRC接続確立プロシージャを実行し、下層無線接続を確立してもよい。
【0036】
図3bは、UEのNASが、ネットワークのNASにサービス要求を伝送するプロセスの例証である。図3bを参照すると、UEのNASからネットワークのNASにサービス要求を転送するために、ステップ31では、UEのNASは、最初に、UEのASに、a)データのブロックおよびb)確立原因を伝送する。ステップ33では、UEのASは、RANのASにRRC接続要求を送信する、RRC接続要求プロシージャを開始する。RRC接続要求は、UEのNASによって提供された確立原因とともにそれを搬送する。ステップ35では、RANのASは、無線接続のためのリソースの配分を開始し、RRC接続設定メッセージをUEに送信する。ステップ37では、UEのASは、無線リソースを受諾し、RRC接続設定完了メッセージを送信することによって、設定を肯定応答する。RRC接続設定完了メッセージによって、UEのASはまた、UEのNASから受信したデータのブロックをパスする。この時点では、NASから受信したデータのブロックは、UEまたはRANのASによってインスペクトされない。
【0037】
ステップ39では、RANのASは、RANのインターワーキング機能にデータのブロックをパスし、ステップ41では、RANのインターワーキング機能は、ネットワーク側にわたって、データのブロックをインターワークし、RANのRAN−CNコントローラにデータのブロックをパスする。ステップ43では、RAN−CNコントローラは、CNへのコアネットワーク接続を確立し、CNのCN−RANコントローラにデータのブロックをパスする。最後に、ステップ45では、CN−RANコントローラは、データのブロックを受信し、CNのNASにデータのブロックをパスする。この時点で、CNのNASは、データのブロックをインスペクトし、データのブロック内に提供されるサービス要求を識別する。故に、ステップ45においてのみ、CNは、UEが、UEのNASからASに、オリジナル伝送において、サービス要求を送信したことを発見する。CSFB等の他のサービスを実現するために、サービス要求メッセージは、拡張サービス要求メッセージによって置換されてもよい。
【0038】
したがって、ステップ33、35、37、39、41、および43の実行の際、UEのNASとCNのNASとの間のいずれのエンティティも、UEのNASによってオリジナル伝送されたデータのブロックが、実際には、サービス要求メッセージであることを把握していない。プロセスの実行の際、UEのNASとCNのNASとの間に各構成要素は、データのブロックのコンテンツをインスペクトすることなく、単に、相互間でデータのブロックをパスする。その結果、ステップ45においてのみ、CNは、データのブロックが、サービス要求を含有することを認識する。
【0039】
故に、データは、図3bに例証されるプロセスの終了までインペクとされないため、ネットワークが、特定のリソースが要求されていることを決定することは困難である。例えば、IMS緊急呼を開始するとき、ネットワークは、IMS緊急呼のために、リソースが要求されていることをプロセスの終了時まで把握していない。具体的には、基地局は、UEから受信したRRC接続要求が、最終的には、IMS緊急呼のために使用されるであろうことを決定することが不可能である場合がある。基地局が、要求がIMS緊急呼のためのものであることを決定不可能である場合、基地局は、例えば、基地局で利用可能な無線リソースがない場合、より優先度の低いリソースを巧妙に解放することによって、緊急セッションを迅速に確立できない。これらの問題は、RAN、BTS、または基地局が、2つ以上のコアネットワークまたはPLMN間で効果的に共有される、ネットワーク共有構成を使用して実装されるネットワーク構成では、悪化する。本問題は、緊急呼に限定されず、リソースが特殊ハンドリングを受信する任意のリソースにも該当し得る。
【0040】
図4は、NASアイドルまたはNAS接続モードにレジスタされたNASである、UEを使用してIMS緊急呼をかけるための例示的プロセス40を示す、流れ図である。流れ図は、基地局が、プロセスがIMS緊急呼のための要求によって開始されているかどうかを決定することができないプロセスを示す。
【0041】
図4を参照すると、ステップ42では、アプリケーションおよびIMSスタックは、ユーザが、IMS緊急呼を開始することを所望していることを決定する。したがって、IMS層は、IMS緊急呼のために使用されるための新しいEPSセッションを要求する。ステップ44では、IMS層から要求受信後、EPSセッション管理(ESM)エンティティは、UEのNASを通して、緊急パケットデータネットワーク(PDN)接続のための要求を開始する。したがって、ESMは、PDN接続要求を発行する。ステップ46では、PDN接続要求の発行後、EPSモビリティ管理(EMM)がトリガされ、ステップ48において、システムは、UEのNASがレジスタされているかどうかをチェックする。レジスタされている場合、ステップ50では、UEは、サービス要求をEPCに送信し、UE内のASをトリガし、RRC接続を確立する。本ステップでは、RRC確立原因は、モバイル発信(MO)データを指定し、呼タイプは、発信呼が存在することを示す。ステップ52では、UEのASは、RRC接続を要求する。UEのNASから受信したRRC確立原因(例えば、MOデータ)は、基地局に沿って、パスされる。しかしながら、本プロセスでは、呼タイプは、基地局に提供されない、すなわち、呼タイプは、UEのASによって、行われ得る異なるタイプの呼のアクセス権に対して検証するためにのみ使用されることに留意することが重要である。したがって、ボックス54によって示されるように、基地局は、RRC接続要求(関連付けられた呼タイプを伴わない)をインスペクト後、IMS緊急呼が保留中であるかどうか決定不可能である。その結果、いずれの特殊ハンドリングも、基地局によって行われないであろう。
【0042】
RRC接続を確立後、UEのNASは、ステップ56において、サービス要求を送信し、NAS接続モードに移行する。NAS接続モードに入った後、NASは、ステップ58において、「緊急」の要求タイプを伴うPDN接続要求を送信する。「緊急」の要求タイプを伴うPDN接続要求を受信後、CNは、緊急呼が保留中であることを認識し、ステップ60において、基地局が緊急呼を開始するための無線リソースを提供することを要求する。故に、ボックス62に示されるように、CNが、緊急呼が保留中であることを認識し、基地局が必要無線リソースを提供することを要求後のみ、基地局は、IMS緊急呼が保留中であることに気付くことができる。
【0043】
しかしながら、ステップ48では、システムが、UEが既にNAS接続モードにあることを決定する場合、NASは、ステップ58において、「緊急」の要求タイプを伴うPDN接続要求の送信を行い、同一プロセスが継続する。
【0044】
故に、図4に例証されるプロセスを実装するとき、既存のRRC確立原因は、IMS緊急呼がかけられることを基地局に示すことは不十分である。さらに、従来のネットワーク実装では、呼タイプは、基地局にパスされず、IMS緊急呼がかけられていることを示さない(例えば、呼タイプは、MO呼を指定するのみであり得る)。実際、既存の実装では、呼タイプは、呼タイプによって識別された特定のタイプの呼のためのアクセス権をチェックするためにのみ使用され得る。これらの問題は、次いで、NASが、緊急のためのPDN接続を単に確立し得、ASが、緊急呼がかけられることの表示を受信しないであろうため、IMS緊急呼がかけられるとき、UEが接続モードにある場合、さらに悪化する。
【0045】
その結果、図4に例証されるプロセスを使用して、基地局は、RRC確立原因をインスペクトする場合でも、要求された呼が緊急IMS呼である、または特殊ハンドリングを要求する呼であることを決定不可能である。呼タイプは、基地局に提供されず、基地局は、EPCがリソースの配分を要求するとき、NASEMM信号伝達およびNASESM信号伝達後のみ、緊急後が存在することを把握するであろう。プロセスの終了時、基地局は、緊急呼がかけられることを把握し得るが、その時までには、基地局は、CSFBを使用して、緊急呼をかけているであろう他のUEに不可欠なリソースを配分している場合がある。IMS緊急呼等のパケットベースの呼は、最優先ヒトユーザ(例えば、緊急状況における公務員)によって行われてもよい一方、CSFB緊急は、任意の一般ユーザによって行われてもよい。
【0046】
図5は、前述のように、限定されたサービス状態における、UEを使用して、IMS緊急呼をかけるための例示的プロセス70を示す、流れ図である。流れ図は、基地局が、プロセスがIMS緊急呼のための要求によって開始されるかどうか決定することができない、プロセスを示す。
【0047】
図5を参照すると、ステップ72では、限定されたサービス状態におけるUEのアプリケーションおよびIMSスタックは、ユーザがIMS緊急呼を開始することを所望していることを決定する。したがって、IMS層は、IMS緊急呼のために使用されるための新しいEPSセッションを要求する。ステップ74では、IMS層からの要求受信後、ESMは、UEのNASを通して、緊急PDN接続のための要求を開始する。したがって、ESMは、PDN接続要求を発行する。ステップ76では、PDN接続要求の発行後、EMMがトリガされ、システムは、UEのNASがレジスタされているかどうかチェックする。本実施例では、UEは、限定されたサービス状態で動作しているため、NASは、レジスタされていない。故に、ステップ78では、NASは、アタッチ要求を送信する必要があることを決定する。この場合、UEは、緊急呼を開始しているため、アタッチ要求は、「EPS緊急アタッチ」のアタッチタイプを含む。本ステップでは、NASはまた、「緊急」の要求タイプを有するPDN接続要求を送信する。ステップ80では、NASは、RRC接続のために、ASをトリガする。RRC確立原因は、MO信号伝達に設定され、呼タイプは、緊急呼に設定される。ステップ82では、UEのASは、RRC接続を要求する。UEのNASから受信したRRC確立原因(例えば、MO信号伝達)は、基地局に沿って、パスされる。しかしながら、本プロセスでは、呼タイプは基地局に提供されない、すなわち、呼タイプは、UEのASによって、行わうことが許可される異なるタイプの呼のアクセス権に対して検証するためだけに使用されることに留意することが重要である。したがって、基地局は、RRC接続要求をインスペクト後(関連付けられた呼タイプを伴わない)、IMS緊急呼が保留中であるかどうか決定不可能である。その結果、いずれの特殊ハンドリングも、基地局によって行われないであろう。
【0048】
RRC接続を確立後、UEのNASは、ステップ84において、アタッチ要求を送信する。NAS接続モードに入った後、NASは、ステップ86において、「緊急」の要求タイプを伴うPDN接続要求を送信する。「緊急」の要求タイプを伴うPDN接続要求を受信後、CNは、緊急呼が保留中であることを認識し、基地局が緊急呼を開始するための無線リソースを提供することを要求する。故に、ボックス88によって示されるように、CNが、緊急呼が保留中であることを認識し、基地局が必要無線リソースを提供することを要求後のみ、基地局は、IMS緊急呼が保留中であることに気付くことができる。
【0049】
LTE/SAEシステムでは、システムは、連結して、ステップ84および86の実行を可能にしてもよい。したがって、概念上、ステップ84およびステップ86は、1つとして実行されてもよいが、論理上、2つのステップであってもよい。連結した本概念上のステップ84および86の実行は、識別された問題を変化させない。
【0050】
図6は、ネットワークがネットワーク共有構成において動作する、限定されたサービス状態における、UEを使用して、IMS緊急呼をかけるための例示的プロセス90を示す、流れ図である。ネットワーク共有構成では、RAN、BTS、または基地局は、2つ以上のコアネットワークまたはPLMN間で効果的に共有される。故に、図6は、EPCa、EPCb、およびEPCcのうちの少なくとも1つと通信し得る、UEを示す。流れ図は、基地局が、プロセスがIMS緊急呼のための要求によって開始されるかどうか決定することができない、プロセスを示す。
【0051】
図6を参照すると、ステップ92では、アプリケーションおよびIMSスタックは、ユーザがIMS緊急呼を開始することを所望していることを決定する。したがって、IMS層は、IMS緊急呼のために使用されるための新しいEPSセッションを要求する。ブロック92は、図5のステップ74、76、および78に従って実装されてもよい。ステップ94では、NASは、RRC接続のために、ASをトリガする。RRC確立原因は、MO信号伝達に設定され、呼タイプは、緊急呼に設定される。ステップ96では、UEのASは、RRC接続を要求する。UEのNASから受信したRRC確立原因(例えば、MO信号伝達)は、基地局に沿って、パスされる。しかしながら、本プロセスでは、呼タイプは基地局に提供されない、すなわち、呼タイプは、UEのASによって、行わうことが許可される異なるタイプの呼のアクセス権に対して検証するためだけに使用されることに留意することが重要である。したがって、基地局は、RRC接続要求をインスペクト後(関連付けられた呼タイプを伴わない)、IMS緊急呼が保留中であるかどうか決定不可能である。その結果、いずれの特殊ハンドリングも、基地局によって行われないであろう。
【0052】
RRC接続を確立後、UEのNASは、ステップ98において、アタッチ要求を送信する。NAS接続モードに入った後、NASは、ステップ100において、「緊急」の要求タイプを伴うPDN接続要求を送信する。「緊急」の要求タイプを伴うPDN接続要求を受信後、CNは、緊急呼が保留中であることを認識し、基地局が緊急呼を開始するための無線リソースを提供することを要求する。故に、ボックス102によって示されるように、CNが、緊急呼が保留中であることを認識し、基地局が必要無線リソースを提供することを要求後のみ、基地局は、IMS緊急呼が保留中であることに気付くことができる。
【0053】
LTE/SAEシステムでは、システムは、連結して、ステップ98および100の実行を可能にしてもよい。したがって、概念上、ステップ98およびステップ100は、1つとして実行されるが、論理上、2つのステップであってもよい。連結した本概念上のステップ98および100の実行は、識別された問題を変化させない。
【0054】
図6に示されるように、ネットワークが、ネットワーク共有を実装するとき、付加的問題が生じる。ネットワーク共有の場合、基地局がサービンしているPLMNのすべてが、IMS緊急をサポートする必要はない。しかしながら、基地局は、どのPLMNがIMS緊急呼をサポートするか把握しているため、基地局は、IMS緊急呼のための適切なPLMNを選択することが可能となり得る。そのため、基地局は、最初に、UEが、限定されたサービス状態にある間、IMS緊急呼をかけることを試みていることを検出し、次いで、それに対して、IMS緊急呼をサポートするであろうPLMNのうちの1つを選択しなければならない。故に、基地局が、適切なPLMNを選択可能となるように、限定されたサービス状態にあるUEからIMS緊急呼がかけられていることを迅速に検出可能であることが重要である。
【0055】
故に、図4−6に例証されるIMS緊急呼を開始するためのシステムおよびプロセスは、要求されたリソースがIMS緊急呼のために使用されることをASに適切に通知することに失敗する。その結果、必要リソースをプロビジョニングすることが遅延し得る、またはリソースを完全に提供することが失敗し得、潜在的結果として、必要リソースが別様に利用可能となるであろう状況でさえ、緊急呼が失敗し得る。例えば、問題は、UEがネットワークセル上にキャンプオンしており、NASレジスタ状態にある時に生じ得る。UEが接続モードにあるとき、IMS緊急呼を設定するために、UEとCNとの間でパスされる情報は、ASに把握されていない。その結果、基地局は、CNが基地局に対してリソース要求を開始し、リソース要求が、IMS緊急呼が差し迫っていることを示すまで、IMS緊急呼がかけられていることを検出できない。例えば、図4を参照されたい。同様に、UEがアイドルモードにあるとき、UEのASは、UEのNASから要求を受信し、RRC接続を確立する。しかしながら、既存のRRC確立原因は、IMS緊急呼がかけられていることをASに示すために十分に正確ではない。これらの問題は、IMS緊急呼だけではなく、必要リソースのプロビジョニングの遅延を回避可能な任意のパケットベースの呼にも該当する。
【0056】
一実施形態では、本システムは、基地局が、CSドメイン内で要求される呼(例えば、CSFBを介して)をPSドメイン、例えば、IMS内で要求されるものと区別することを可能にする。その結果、基地局は、PS呼のための必要サービスを提供し、呼の開始と関連付けられる任意の遅延を最小限にし、任意の必要リソースが利用可能であることを保証するように構成されてもよい。UEが、アタッチプロシージャを開始するとき、アタッチタイプは、RRC確立原因を決定するために使用される。次いで、UEは、優先必要リソースプロビジョニングが生じ得るように、RRC接続要求内でRRC確立原因を送信する。本システムの一実装では、UEが、アタッチプロシージャを開始するとき、アタッチタイプは、「EPS緊急アタッチ」に設定される。UEのNASは、アタッチタイプ値を受信および検出し、アタッチタイが「EPS緊急アタッチ」であるとき、RRC確立原因を以下のうちの1つに設定するように構成される:「EPS緊急呼またはセッション」、「PS緊急」、「IMS緊急呼またはセッション」、「緊急サービス」、または「緊急呼」。基地局が、「EPS緊急呼またはセッション」、「PS緊急」、「IMS緊急呼またはセッション」、「緊急サービス」、または「緊急呼」のうちの1つに設定されたRRC確立原因を有する、RRC接続要求メッセージを受信すると、基地局は、IMS緊急呼がかけられていることを認識するように構成されてもよい。その結果、基地局は、呼に拡大した優先度を与え、任意の必要リソースが利用可能になることを保証するよう試みることによって、緊急呼に応じることができる。
【0057】
さらに、限定されたサービス状態におけるUEおよびネットワーク共有をサポートするように構成された基地局の場合、基地局が、UEが緊急呼を行う限定されたサービス状態にあることを決定することができないことは、呼要求が、IMS緊急呼をサポート不可能であり得る共有ネットワーク構成のコアネットワークに分散されることにつながる可能性がある。
【0058】
故に、本システムは、アタッチプロシージャの際に指定されたアタッチタイプ値を使用して、RRC確立原因を決定またはマップする。アタッチタイプが、例えば、「EPS緊急アタッチ」に設定されると、RRC確立原因は、その結果、「EPS緊急呼またはセッション」、「PS緊急」、「緊急呼」、または別の適切な値に設定される。
【0059】
先行技術システムは、「緊急呼」を示す、RRC確立原因を可能にする構成は、基地局が、緊急呼がかけられていることを決定可能にするが、基地局が、IMS緊急呼等のPS呼とCSFB緊急呼を区別することを可能にはしない。
【0060】
代替として、「EPS緊急呼またはセッション」、「PS緊急」、「IMS緊急呼またはセッション」、または「緊急サービス」の付加的RRC確立原因値が導入され、IMS緊急呼等のPS呼が設定されていることを示すために使用されてもよい。本実施形態では、RRC確立原因と適切に命名された代替は、緊急呼を、CSFB緊急呼ではなく、IMS緊急呼等のPS呼として、区別するために使用されてもよい。
【0061】
別の実装では、要求タイプは、RRC確立原因を決定するために使用されてもよい。例えば、UEが、PDN接続要求を開始し、緊急PDNを得る必要があるとき、UEは、要求タイプを「緊急」に設定するように構成されてもよい。次いで、「緊急」の要求タイプは、例えば、RRC確立原因値を「EPS緊急呼またはセッション」、「PS緊急呼」、「IMS緊急呼またはセッション」、「緊急サービス」、「緊急呼」、またはいくつかの他の適切に命名された原因に設定させることによって、RRC確立原因をマップあるいは決定するために使用されてもよい。本実装では、基地局が、「EPS緊急呼またはセッション」、「PS緊急」、「IMS緊急呼またはセッション」、「緊急サービス」、または「緊急呼」基地局に設定されたRRC確立原因を有する、RRC接続要求メッセージを受信すると、IMS緊急呼がかけられていることを検出するように構成されてもよく、任意の必要リソースを提供するように試みることができる。RRC確立原因が、結局ただ「緊急呼」に設定される結果となる場合、基地局は、緊急呼が発生するであろうことを把握し得る場合でも、IMS緊急呼等のPS呼をCSFB緊急呼と区別できない。
【0062】
したがって、さらなる実施形態では、要求タイプ値は、特定のRRC確立原因を決定またはマプするために使用される。例えば、要求タイプ=「緊急」のとき、RRC確立原因は、「EPS緊急呼またはセッション」、「PS緊急」、「IMS緊急呼またはセッション」、「緊急サービス」、または「緊急呼」と異なるいくつかの他の適切な値に設定される。
【0063】
本システムのいくつかの実装では、UEが、RRC接続のための要求をトリガするサービス要求プロシージャを開始すると、RRC確立原因は、RRC接続が意図されるプロシージャの要求タイプ(例えば、要求タイプは、PDN接続要求内で設定されてもよい)からマップされてもよい(または、それによって決定されてもよい)。言い換えると、RRC確立原因は、RRC接続の最終用途によって、およびRRC接続をトリガするプロシージャトリガ(すなわち、サービス要求プロシージャ)によって、決定されてもよい。RRC確立原因の本設定は、RRC接続の最終用途をポイントする、PDN接続要求の要求タイプを使用して実現されてもよい。
【0064】
本システムの別の実装では、呼タイプは、RAN/基地局(例えば、eNB)に提供されてもよい。例えば、図4を参照すると、行うことが許可される異なるタイプの呼のアクセス権に対して検証するために、呼タイプのみを使用する代わりに、NASからASにパスされる呼タイプ値が、RRC接続要求の一部として、またはそれに加えて、基地局に通信される。
【0065】
本実装では、IMS緊急呼をサポートするために起動される付加的NASプロシージャは、同様に、「緊急呼」に設定された呼タイプを有していなければならないため、「緊急呼」の呼タイプをEPS緊急サービスのためのアタッチプロシージャに設定することだけでは、不十分であり得る。例えば、プロシージャは、緊急アクセスポイントネーム(APN)へのPDN接続要求、PDN接続を緊急APNに搬送するサービス要求プロシージャ、およびEPCをトリガし、UEに気付かせるために使用される場合があるだけではなく、続いて、UEがIMS緊急呼をかけるであろう、トラッキングエリアアップデートプロシージャを含んでもよい。
【0066】
本実装では、基地局が、緊急呼に設定された呼タイプを伴うRRC接続要求を受信すると、基地局は、緊急呼がかけられるであろうことを認識するように構成されてもよく、必要とされるリソースに応じることができる。しかしながら、呼タイプが、「緊急呼」に単に設定される場合、基地局は、CSFB緊急呼とIMS緊急呼等のPS呼を区別することができない場合がある。
【0067】
この場合、呼タイプは、新しい情報要素(IE)または既存のIE内の新しい情報フィールドとして、基地局に伝送されてもよい。呼タイプを受信後、基地局は、呼タイプをチェックし、適宜措置を講じるように構成されてもよい。呼タイプが、緊急呼が差し迫っていることを示す場合、基地局は、無線リソースの留保を含む、適切な措置を講じてもよい。
【0068】
基地局は、呼タイプ=「緊急呼」の単一値を使用して、CSFB緊急呼とIMS緊急呼等のPS呼を区別できないため、CSFB緊急呼およびIMS緊急呼等のPS呼のための異なる呼タイプが定義されてもよい。例えば、PS緊急呼、例えば、IMS緊急呼が、かけられる場合、呼タイプは、「EPS緊急呼またはセッション」、「PS緊急」、「IMS緊急呼またはセッション」、「緊急サービス」、またはいくつかの他の適切に命名された呼タイプであることができる。次いで、「緊急呼」の現在の呼タイプは、CSFB緊急呼のために残されることができる、あるいは「CSFB緊急呼」またはいくつかの他の適切であるが、異なって命名された呼タイプに再命名されてもよい。呼タイプは、意図されたサービスを示すことができ、したがって、基地局は、適切なリソースを提供可能である。呼タイプは、データサービスのために拡張されてもよく、大量の帯域幅が、ストリーミングデータサービスのために必要とされ得ることを基地局に示す可能性もある。ユーザの優先度レベルと併せて検討される呼タイプもまた、適度な帯域幅が、基地局によって配分されることを決定するために使用されてもよい。
【0069】
本システムの他の実装では、PDN接続要求のAPNは、RRC確立原因にマップするために使用されてもよい。PDN接続要求のAPNが緊急APNである場合、NASは、RRC確立原因を「EPS緊急呼またはセッション」、「PS緊急呼」、「IMS緊急呼またはセッション」、「緊急サービス」、「緊急呼」、またはいくつかの他の適切に命名された原因に設定するように構成されてもよい。本実装では、UEは、APNが、UE内に記憶され、SIMデータから読み出され、または別様に、任意の適切なプロビジョニング方法を通して、オペレータによって、UE提供され得る、構成データからの緊急APNであるかどうか把握する。ある層から別の層(例えば、NASからAS)に値をマップするためのAPNの使用は、前述のように、他のマッピング方法論に組み込まれ、補足または置換してもよいことに留意されたい。
【0070】
図7は、UA10の実施形態を含む、無線通信システムを例証する。UA10は、本開示の側面を実装するために動作可能であるが、本開示は、これらの実装に限定されるべきではない。携帯電話として例証されているが、UA10は、無線ハンドセット、ポケットベル、携帯情報端末(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータを含む、種々の形態を成してもよい。多くの好適なデバイスは、これらの機能のうちの一部または全部を組み合わせる。本開示のいくつかの実施形態では、UA10は、ポータブル、ラップトップ、またはタブレットコンピュータのような汎用コンピュータデバイスではなく、むしろ、携帯電話、無線ハンドセット、ポケットベル、PDA、または車載電気通信デバイス等の特殊用途通信デバイスである。UA10はまたは、デバイスであってもよく、デバイスを含んでもよく、または類似能力を有するが、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、またはネットワークノード等の可搬性ではないデバイスに含まれてもよい。UA10は、ゲーム、在庫管理、ジョブ制御、および/またはタスク管理機能等の、特殊活動をサポートしてもよい。
【0071】
UA10は、ディスプレイ702を含む。UA10はまた、ユーザによる入力のために、概して704と称される、タッチセンサ式表面、キーボード、または他の入力キーも含む。キーボードは、QWERTY、Dvorak、AZERTY、および逐次タイプ等の、完全または縮小英数字キーボード、または電話キーパッドと関連するアルファベット文字を伴う従来の数字キーパッドであってもよい。入力キーは、さらなる入力機能を提供するように内向きに押下されてもよい、トラックホイール、終了またはエスケープキー、トラックボール、および他のナビゲーションまたは機能キーを含んでもよい。UA10は、ユーザが選択するためのオプション、ユーザが作動させるための制御、および/またはユーザが指図するためのカーソルあるいは他のインジケータを提示してもよい。
【0072】
UA10はさらに、ダイヤルする番号、またはUA10の動作を構成するための種々のパラメータ値を含む、ユーザからのデータ入力を受け取ってもよい。UA10はされに、ユーザコマンドに応答して、1つ以上のソフトウェアまたはファームウェアを実行してもよいこれらのアプリケーションは、ユーザ対話に反応して種々のカスタマイズされた機能を果たすようにUA10を構成してもよい。加えて、UA10は、例えば、無線基地局、無線アクセスポイント、またはピアUA10から、無線でプログラムおよび/または構成されてもよい。
【0073】
UA10によって実行可能な種々のアプリケーションの中には、ディスプレイ702がウェブページを表示することを可能にするウェブブラウザがある。ウェブページは、無線ネットワークアクセスノード、携帯電話の基地局、ピアUA10、または任意の他の無線通信ネットワークあるいはシステム700との無線通信を介して、取得されてもよい。ネットワーク700は、インターネット等の優先ネットワーク708に連結される。無線リンクおよび有線ネットワークを介して、UA10は、サーバ710等の種々のサーバ上の情報にアクセスできる。サーバ710は、ディスプレイ702上に示されてもよいコンテンツを提供してもよい。代替として、UA10は、リレー型またはホップ型の接続で、仲介の役割を果たすピアUA10を通してネットワーク700にアクセスしてもよい。
【0074】
図8は、UA10のブロック図を示す。UA10の種々の周知の構成要素が描写あれるが、ある実施形態では、列挙された構成要素および/または列挙されない付加的構成要素のサブセットが、UA10内に含まれてもよい。UA10は、デジタル信号プロセッサ(DSP)802と、メモリ804と、を含む。示されるように、UA10はさらに、アンテナおよびフロントエンドユニット806と、無線周波数(RF)送受信機808と、アナログベースバンド処理ユニット810と、マイクロホン812と、イヤホンスピーカ814と、ヘッドセットポート816と、入力/出力インターフェース818と、リムーバブルメモリカード820と、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート822と、短距離無線通信サブシステム824と、アラート826と、キーパッド828と、タッチセンサ式表面を含んでもよい液晶ディスプレイ(LCD)830と、LCDコントローラ832と、電荷結合素子(CCD)カメラ834と、カメラコントローラ836と、グローバルポジショニングシステム(GPS)センサ838とを含んでもよい。ある実施形態では、UA10は、タッチセンサ式画面を提供しない、別のタイプのディスプレイを含んでもよい。ある実施形態では、DSP802は、入力/出力インターフェース818を通過せずに、メモリ804と直接通信してもよい。
【0075】
DSP802または何らかの他の形態のコントローラあるいは中央処理ユニットは、メモリ804に記憶された、またはDSP802自体内に含有されるメモリに記憶された、組み込みソフトウェアまたはファームウェアに従って、UA10の種々の構成要素を制御するように動作する。組み込みソフトウェアまたはファームウェアに加えて、DSP802は、メモリ804に記憶された、またはリムーバブルメモリカード820のようなポータブルデータ記憶媒体等の情報担体媒体を介して、あるいは有線または無線ネットワーク通信を介して利用可能となる、他のアプリケーションを実行してもよい。アプリケーションソフトウェアは、所望の機能性を提供するようにDSP802を構成する、コンパイルされた一式の機械読み取り可能命令を備えてもよく、あるいはアプリケーションソフトウェアは、DSP802を間接的に構成するようにインタープリタまたはコンパイラによって処理される、高次ソフトウェア命令であってもよい。
【0076】
アンテナおよびフロントエンドユニット806は、無線信号と電気信号との間で変換するように提供されてもよく、UA10が、セルラーネットワークまたは何らかの他の利用可能な無線通信ネットワークから、あるいはピアUA10から、情報を送受信することを可能にする。ある実施形態では、アンテナおよびフロントエンドユニット806は、ビーム形成および/または多重入出力(MIMO)動作をサポートするための複数のアンテナを含んでもよい。当業者に周知であるように、MIMO動作は、困難なチャネルを克服する、および/またはチャネルスループットを増加させるために使用することができる、空間的多様性を提供してもよい。アンテナおよびフロントエンドユニット806は、アンテナ同調および/またはインピーダンス整合構成要素、RF電力増幅器、および/または低雑音増幅器を含んでもよい。
【0077】
RF送受信機808は、周波数偏移を提供し、受信したRF信号をベースバンドに変換し、ベースバンド伝送信号をRFに変換する。いくつかの説明では、無線送受信機またはRF送受信機は、変調/復調、符号化/復号、インターリービング/デインターリービング、拡散/逆拡散、逆高速フーリエ変換(IFFT)/高速フーリエ変換(FFT)、周期的接頭辞添付/除去、および他の信号処理機能等の、他の信号処理機能性を含むと理解されてもよい。簡単にする目的で、ここでの説明は、RFおよび/または無線段階から、この信号処理の説明を分離し、その信号処理を、アナログベースバンド処理ユニット810および/またはDSP802あるいは他の中央処理ユニットに概念的に割り当てる。いくつかの実施形態では、RF送受信機808、アンテナおよびフロントエンド806の一部、およびアナログベースバンド処理ユニット810が、1つ以上の処理ユニットおよび/または特定用途向け集積回路(ASIC)に組み入れられてもよい。
【0078】
アナログベースバンド処理ユニット810は、入力および出力の種々のアナログ処理、例えば、マイクロホン812およびヘッドセット816からの入力、ならびにイヤホン814およびヘッドセット816への出力のアナログ処理を提供してもよい。そのためには、アナログベースバンド処理ユニット810は、UA10が携帯電話として使用されることを可能にする、内蔵マイクロホン812およびイヤホンスピーカ814に接続するためのポートを有してもよい。アナログベースバンド処理ユニット810はさらに、ヘッドセットまたは他のハンズフリーマイクロホンおよびスピーカ構成に接続するためのポートを含んでもよい。アナログベースバンド処理ユニット810は、1つの信号方向にデジタル・アナログ変換を、反対の信号方向にアナログ・デジタル変換を提供してもよい。いくつかの実施形態では、アナログベースバンド処理ユニット810の機能性の少なくとも一部が、デジタル処理構成要素によって、例えば、DSP802によって、または他の中央処理ユニットによって提供されてもよい。
【0079】
DSP802は、変調/復調、符号化/復号、インターリービング/デインタリービング、拡散/逆拡散、逆高速フーリエ変換(IFFT)/高速フーリエ変換(FFT)、周期的接頭辞添付/除去、および無線通信と関連する他の信号処理機能を行ってもよい。ある実施形態では、例えば、符号分割多重アクセス(CDMA)技術用途で、伝送器機能のために、DSP802は、変調、符号化、インターリービング、および拡散を行ってもよく、受信機機能のために、DSP802は、逆拡散、デインターリービング、復号、および復調を行ってもよい。別の実施形態では、例えば、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)技術用途で、伝送器機能のために、DSP802は、変調、符号化、インターリービング、逆高速フーリエ変換、および周期的接頭辞添付を行ってもよく、受信機機能のために、DSP802は、周期的接頭辞除去、高速フーリエ変換、デインターリービング、復号、および復調を行ってもよい。他の無線技術用途では、さらに他の信号処理機能、および信号処理機能の組み合わせが、DSP802によって行われてもよい。
【0080】
DSP802は、アナログベースバンド処理ユニット810を介して、無線ネットワークと通信してもよい。いくつかの実施形態では、通信は、インターネット接続を提供してもよく、ユーザがインターネット上のコンテンツへのアクセスを獲得することと、Eメールおよびテキストメッセージを送受信することとを可能にする。入力/出力インターフェース818は、DSP802ならびに種々のメモリおよびインターフェースを相互接続する。メモリ804およびリムーバブルメモリカード820は、ソフトウェアおよびデータを提供して、DSP802の動作を構成してもよい。インターフェースの中には、USBインターフェース822および短距離無線通信サブシステム824があってもよい。USBインターフェース822は、UA10を充電するために使用されてもよく、また、UA10が周辺デバイスとして機能し、パーソナルコンピュータまたは他のコンピュータシステムと情報を交換することを可能にしてもよい。短距離無線通信サブシステム824は、赤外線ポート、Bluetooth(登録商標)インターフェース、IEEE802.11に準拠する無線インターフェース、または、UA10の、他の近くの携帯デバイスおよび/または無線基地局との無線通信を可能にしてもよい、任意の他の短距離無線通信サブシステムを含んでもよい。
【0081】
入力/出力インターフェース818はさらに、トリガされると、例えば、ベルを鳴らす、メロディを再生する、または振動することによって、UA10にユーザへ通知を提供させる、アラート826にDSP802を接続してもよい。アラート826は、無音で振動することによって、または特定の架電者に対して特定の事前に割り当てられたメロディを再生することによって、着信電話、新しいテキストメッセージ、および留保のリマインダ等の種々の事象のうちのいずれかをユーザに警告するための機構としての機能を果たしてもよい。
【0082】
キーパッド828は、インターフェース818を介してDSP802に連結し、ユーザが選択を行う、情報を入力する、あるいはUA10に入力を提供するための1つの機構を提供する。キーボード828は、QWERTY、Dvorak、AZERTY、および逐次タイプ等の、完全または縮小英数字キーボード、または電話キーパッドと関連するアルファベット文字を伴う従来の数字キーパッドであってもよい。入力キーは、さらなる入力機能を提供するように内向きに押下されてもよい、トラックホイール、終了またはエスケープキー、トラックボール、および他のナビゲーションまたは機能キーを含んでもよい。別の入力機構は、タッチスクリーン能力を含み、また、ユーザにテキストおよび/またはグラフィックを表示してもよい、LCD830であってもよい。LCDコントローラ832は、DSP802をLCD830に連結する。
【0083】
CCDカメラ834は、装備された場合、UE10がデジタル写真を撮ることを可能にする。DSP802は、カメラコントローラ836を介して、CCDカメラ834と通信する。別の実施形態では、電荷結合素子カメラ以外の技術に従って動作するカメラが採用されてもよい。GPSセンサ838は、グローバルポジショニングシステム信号を復号するようにDSP802に連結され、それによって、UA10がその位置を決定することを可能にする。種々の他の周辺機器もまた、付加的な機能、例えば、ラジオおよびテレビ受信を提供するように含まれてもよい。
【0084】
図9は、DSP802によって実装されてもよい、ソフトウェア環境902を例証する。DSP802は、そこからソフトウェアの他の部分が動作するプラットフォームを提供する、オペレーティングシステムドライバ904を実行する。オペレーティングシステムドライバ904は、アプリケーションソフトウェアにアクセス可能である標準化インターフェースを伴うUAハードウェアに対するドライバを提供する。オペレーティングシステムドライバ904は、UA10上で起動するアプリケーションの間で制御を転送する、アプリケーション管理サービス(「AMS」)906を含む。また、図9には、ウェブブラウザアプリケーション908、メディアプレーヤアプリケーション910、およびJava(登録商標)アプレット912も示されている。ウェブブラウザアプリケーション908は、ウェブブラウザとして動作するようにUA10を構成し、ユーザがフォームに情報を入力し、ウェブページを検索および閲覧するようにリンクを選択することを可能にする。メディアプレーヤアプリケーション910は、音声または視聴覚媒体を読み出し、再生するようにUA10を構成する。Java(登録商標)アプレット912は、ゲーム、ユーティリティ、および他の機能性を提供するようにUA10を構成する。構成要素914は、本開示に関係する機能性を提供する場合がある。
【0085】
前述で説明されるUA10、基地局120、および他の構成要素は、前述で説明される動作に関する命令を実行することが可能である、処理構成要素を含む場合がある。図10は、本明細書で開示される1つ以上の実施形態を実装するために好適な処理構成要素1010を含む、システム1000の実施例を例証する。プロセッサ1010(中央プロセッサユニット(CPUまたはDSP)と称されてもよい)に加えて、システム1000は、ネットワーク接続デバイス1020、ランダムアクセスメモリ(RAM)1030、読取専用メモリ(ROM)1040、二次記憶装置1050、入出力(I/O)デバイス1060を含む場合がある。ある場合には、これらの構成要素のいくつかは、存在しなくてもよく、あるいは相互に、または図示されない他の構成要素との種々の組み合わせにおいて、組み合わせられてもよいこれらの構成要素は、単一の物理エンティティに、または1つより多くの物理エンティティに位置する場合がある。プロセッサ1010によって講じられるものとして本明細書で説明される、任意の措置は、プロセッサ1010によって単独で、または、図面に示されている、あるいは示されていない1つ以上の構成要素と併せて、プロセッサ1310によって講じられる場合がある。
【0086】
プロセッサ1010は、ネットワーク接続デバイス1020、RAM1030、ROM1040、または二次記憶装置1050(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、または光ディスク等、種々のディスクベースのシステムを含む場合がある)からアクセスしてもよい、命令、コード、コンピュータプログラム、あるいはスクリプトを実行する。1つだけのプロセッサ1010が示されているが、複数のプロセッサが存在してもよい。したがって、命令は、プロセッサによって実行されるものとして論議されてもよいが、命令は、同時に、連続的に、または別様に、1つまたは複数のプロセッサによって実行されてもよい。プロセッサ1010は、1つ以上のCPUチップとして実装されてもよい。
【0087】
ネットワーク接続デバイス1020は、モデム、モデムバンク、イーサネット(登録商標)デバイス、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースデバイス、シリアルインターフェース、トークンリングデバイス、光ファイバ分散データインターフェース(FDDI)デバイス、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)デバイス、符号分割多重アクセス(CDMA)デバイス、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標))無線送受信機デバイス等の無線送受信機デバイス、マイクロ波アクセス用の世界的相互運用性(WiMAX)デバイス、および/またはネットワークに接続するための他の周知のデバイスの形態を成してもよい。これらのネットワーク接続デバイス1020は、プロセッサ1010が情報を受信する場合がある、またはプロセッサ1010が情報を出力する場合がある、インターネットまたは1つ以上の電気通信ネットワーク、あるいは他のネットワークと、プロセッサ1010が通信することを可能にしてもよい。
【0088】
ネットワーク接続デバイス1020はまた、無線周波数信号またはマイクロ波周波数信号等、電磁波の形態でデータを無線で伝送および/または受信することができる、1つ以上の送受信機構成要素1025を含む場合がある。代替として、データは、導電体の表面の中または上、同軸ケーブルの中、導波管の中、光ファイバ等の光媒体の中、あるいは他の媒体の中を伝播してもよい。送受信機構成要素1025は、別個の受信および伝送ユニット、または単一の送受信機を含む場合がある。送受信機1025によって伝送または受信される情報は、プロセッサ1010によって処理されたデータ、またはプロセッサ1010によって実行される命令を含んでもよい。そのような情報は、例えば、コンピュータデータベースバンド信号または搬送波で具現化された信号の形態で、ネットワークから受信され、ネットワークに出力されてもよい。データは、データを処理または生成するか、あるいはデータを伝送または受信するために望ましくてもよいような異なる順序に従って、順序付けられてもよい。ベースバンド信号、搬送波に組み込まれた信号、または、現在使用されている、あるいは今後開発される他のタイプの信号が、伝送媒体と呼ばれてもよく、当業者に周知のいくつかの方法に従って生成されてもよい。
【0089】
RAM1030は、揮発性データを記憶し、おそらくプロセッサ1010によって実行される命令を記憶するように使用されてもよい。ROM1040は、典型的には、二次記憶装置1050のメモリ容量よりも小さいメモリ容量を有する、不揮発性メモリデバイスである。ROM1040は、命令、およびおそらく命令の実行中に読み出されるデータを記憶するために、使用される場合がある。RAM1030およびROM1040両方へのアクセスは、典型的には、二次記憶装置1050よりも高速である。二次記憶装置1050は、典型的には、1つ以上のディスクドライブまたはテープドライブから成り、RAM1030が全作業データを保持するほど十分に大きくない場合に、データの不揮発性記憶のために、またはオーバーフローデータ記憶デバイスとして使用される場合がある。二次記憶装置1050は、RAM1030にロードされるプログラムが実行のために選択されると、そのようなプログラムを記憶するために使用されてもよい。
【0090】
I/Oデバイス1060は、液晶ディスプレイ(LCD)、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、スイッチ、ダイヤル、マウス、トラックボール、音声認識装置、カード読取装置、紙テープ読取装置、プリンタ、ビデオモニタ、または他の周知の入力デバイスを含んでもよい。また、送受信機1025は、ネットワーク接続デバイス1020の構成要素である代わりに、またはそれに加えて、I/Oデバイス1060の構成要素と見なされる場合がある。I/Oデバイス1060の一部または全部は、ディスプレイ702および入力704等の、UA10の前述の図面に描写された種々の構成要素と実質的に同様であってもよい。
【0091】
いくつかの実施形態が本開示で提供されているが、開示されたシステムおよび方法が、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、多くの他の特定の形態で具現化されてもよいことを理解されたい。本実施例は、制限的ではなく例証的と見なされるものであり、本明細書で与えられる詳細に制限されることを意図するものではない。例えば、種々の要素または構成要素が組み合わされるか、または別のシステムに統合されてもよく、または、ある特徴が省略されるか、あるいは実装されなくてもよい。
【0092】
また、個別または別個のものとして種々の実施形態において説明および例証される技法、システム、サブシステム、および方法を、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技法、または方法に組み入れるか、または一体化してもよい。相互に連結される、または直接連結される、あるいは通信するものとして示される、または論議される他の項目は、電気的であろうと、機械的であろうと、または別の方法であろうと、何らかのインターフェース、デバイス、または中間構成要素を通して、間接的に連結されるか、または通信してもよい。変更、置換、および改変の他の実施例が、当業者によって究明可能であり、本明細書で開示される精神および範囲から逸脱することなく行うことができる。
【0093】
本発明の範囲を公に通知するために、以下の請求を行う。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)を使用して、パケット交換緊急呼を開始する方法であって、
該UEは、複数のプロトコル層を含み、該複数のプロトコル層は、IMSサブレイヤと、非アクセス階層(NAS)層と、アクセス階層(AS)層とを含み、
該方法は、
該UEを使用してアタッチ要求を生成することであって、該アタッチ要求は、アタッチタイプを有する、ことと、
RRC接続要求を生成することであって、該RRC接続要求は、該アタッチ要求のアタッチタイプに基づくRRC確立原因を含む、ことと
を含む、方法。
【請求項2】
前記RRC接続要求を基地局に伝送することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基地局は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)ノードB(eNB)を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ユーザ機器(UE)を使用して、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)緊急呼を開始する方法であって、該UEは、複数のプロトコル層を含み、該複数のプロトコル層は、IMSサブレイヤと、非アクセス階層(NAS)層と、アクセス階層(AS)層とを含み、
該方法は、
該UEを使用してアタッチ要求を生成することであって、該アタッチ要求は、アタッチタイプを有する、ことと、
該アタッチタイプが第1の値である場合に、RRC接続要求を生成することであって、該RRC接続要求は、第2の値を有するRRC確立原因を含む、ことと
を含む、方法。
【請求項5】
前記アタッチタイプの第1の値は、前記アタッチ要求が、EPS緊急アタッチのためのものであることの表示を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記RRC確立原因の第2の値は、EPS緊急呼またはセッション、PS緊急、IMS緊急呼またはセッション、緊急サービス、および緊急呼のうちの少なくとも1つである、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記RRC接続要求を基地局に伝送することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記基地局は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)ノードB(eNB)を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ユーザ機器(UE)を使用して、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)緊急呼を開始する方法であって、該UEは、複数のプロトコル層を含み、該複数のプロトコル層は、IMSサブレイヤと、非アクセス階層(NAS)層と、アクセス階層(AS)層とを含み、
該方法は、
該UEを使用してPDN接続要求を生成することであって、該PDN接続要求は、要求タイプを有する、ことと、
該要求タイプが第1の値である場合に、RRC接続要求を生成することであって、該RRC接続要求は、第2の値を有するRRC確立原因を含む、ことと
を含む、方法。
【請求項10】
前記要求タイプの第1の値は、前記PDN接続要求が緊急であることを示す、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記RRC確立原因の第2の値は、EPS緊急呼またはセッション、PS緊急、IMS緊急呼またはセッション、緊急サービス、および緊急呼のうちの少なくとも1つである、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記RRC接続要求を基地局に伝送することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記基地局は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)ノードB(eNB)を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
ユーザ機器(UE)を使用して、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)緊急呼を開始する方法であって、該UEは、複数のプロトコル層を含み、該複数のプロトコル層は、IMSサブレイヤと、非アクセス階層(NAS)層と、アクセス階層(AS)層とを含み、
該方法は、
該UEのNAS層にPDN接続要求を生成することであって、該PDN接続要求は、アクセスポイントネーム(APN)を含む、ことと、
APNが緊急APNを識別する場合に、RRC接続要求を生成することであって、該RRC接続要求は、第2の値を有するRRC確立原因を含む、ことと
を含む、方法。
【請求項15】
前記APNは、加入者識別モジュール(SIM)カード、前記UE内の記憶デバイス、および該UEと通信するネットワークリソースのうちの少なくとも1つから読み出される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記RRC確立原因の第2の値は、EPS緊急呼またはセッション、PS緊急、IMS緊急呼またはセッション、緊急サービス、および緊急呼のうちの少なくとも1つである、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記RRC接続要求を基地局に伝送することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記基地局は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)ノードB(eNB)を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)緊急呼を開始するために、ユーザ機器(UE)に無線リソースを提供する基地局であって、該基地局は、複数のプロトコル層を含み、該複数のプロトコル層は、アクセス階層(AS)層を含み、
該基地局はプロセッサを含み、
該プロセッサは、
RRC接続要求を受信することと、
該RRC接続要求が、EPS緊急呼またはセッション、PS緊急、IMS緊急呼またはセッション、緊急サービス、および緊急呼のうちの少なくとも1つの値を有するRRC確立原因を含む場合には、該UEにIMS緊急呼をサポートするために必要な無線リソースを提供するように構成される、基地局。
【請求項20】
前記基地局は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)ノードB(eNB)を含む、請求項19に記載の基地局。

【図7】
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【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−507025(P2013−507025A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−531517(P2012−531517)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【国際出願番号】PCT/IB2010/002607
【国際公開番号】WO2011/039636
【国際公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(500043574)リサーチ イン モーション リミテッド (531)
【氏名又は名称原語表記】Research In Motion Limited
【住所又は居所原語表記】295 Phillip Street, Waterloo, Ontario N2L 3W8 Canada
【Fターム(参考)】