説明

線材の加工ラインシステム

【課題】 加工作業の能率化及び歩留まりの向上を図る。
【解決手段】 線材S1の給送方向に向けて案内装置2、探傷装置3及び加工用ダイス4を配置しており、案内装置2は線材S1を誘導案内する三対のガイドローラ9a1,9a2,9b2,9c1,9c2と、各対のガイドローラのそれぞれに対応して設けてあって各対において互いに対向するガイドローラの芯間を調整するための第1、第2及び第3の芯間調整機構10a,10b,10cとを備えており、探傷装置3が案内装置2に隣接し、第1のガイドローラ9a1,9a2が垂直型ローラ、第2のガイドローラ9b2が水平型ローラ、第3のガイドローラ9c1,9c2が垂直型ローラである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、加工時に線材の振れを抑制することを可能にする線材の加工ラインシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
線材の加工ラインシステム(以下「従来例1」という。)には、線材である伸線が巻かれているリールと、この伸線を巻き取る巻き取りドラムとの間に、伸線が巻き取られる方向に向けて前仕上げ用の第1のダイス、探傷装置及び後仕上げ用の第2のダイスがそれぞれ配置されているものがある(例えば特開平10−5848号公報など)。この従来例1における伸線の加工は、まず、上記公開公報に記載の例によれば、伸線を第1のダイスによって2〜20%の範囲で減面して前仕上げをし、ついで探傷装置によって探傷した後、第2のダイスによって1〜10%の範囲で減面して最終仕上げをしてから巻き取りドラムで巻き取って行くものである。
また他の線材の加工ラインシステム(以下「従来例2」という。)は、伸線を仕上げ伸線にする隣接する2台のダイスと、仕上げ伸線の探傷試験を行う探傷装置と、この探傷装置の下流に配置している振れ止めローラとを備えているものである(例えば特開平8−10826号公報など)。
従来例1及び従来例2において、リールから引き出された伸線は、予め矯正装置によって矯正された状態で最初のダイスによって前仕上げされるものであるが、矯正装置による伸線の保持では不十分であることから、伸線を最初のダイスに真っ直ぐに導くために、最初のダイスの直前に伸線の振れ止め用のダイスを配置しているものがある。
【特許文献1】特開平10−5848号公報
【特許文献2】特開平8−10826号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
いずれの従来例においても、振れ止め用のダイスの伸線が通過する案内孔の径は絞りかつ加工する線材の径に対応させる必要があるので、伸線のサイズ毎に専用のダイスを必要としていた。このために、加工時に、伸線のサイズが変更される毎に、新たなダイスを交換する必要があり、それだけ加工作業の能率の低下を招いていた。
また、伸線の先端を振れ止め用のダイスの案内孔に円滑に入れるために、先端を先細りさせたつかみ代の部分の長さが例えば約1800mm必要であり、歩留まり向上に改善の余地があった。
この発明の目的は、加工作業の能率及び歩留まりの向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明の第1の特徴は、線材の給送方向に向けて案内装置、探傷装置及び加工用ダイスを順次配置してあり、上記案内装置が、上記線材を入側から出側へ誘導案内する複数対のガイドローラと、各対のガイドローラをガイドボックスに回転可能に支持しているローラピンと、各対のガイドローラのそれぞれに対応して設けてあって各対において互いに対向するガイドローラの芯間を調整するための芯間調整機構とを備え、上記探傷装置が上記案内装置に隣接して設けられ、上記加工用ダイスが線材を減面加工するものであり、上記線材の給送方向に沿って互いに隣接している一方の対のガイドローラのローラピンの軸心方向と、他方の対のガイドローラのローラピンのそれとは交差する関係にあることにある。
この発明の第2の特徴は、第1の特徴を前提とし、複数対のガイドローラが三対のガイドローラで構成され、ガイドボックスの入口側から出口側に向けて配置してある対の第1のガイドローラ、対の第2のガイドローラ及び対の第3のガイドローラが、それぞれの芯間を上記第1の芯間調整機構、第2の芯間調整機構及び第3の芯間調整機構によって調整可能であることにある。
この発明の第3の特徴は、第1又は第2の特徴を前提とし、各芯間調整機構が、各対のガイドローラのローラピンの一端部に設けてある偏心部と、上記偏心部側に設けてあってこの偏心部と同心であるギアホイールと、各ギアホイールと噛み合っているピニオンと、軸受を介して上記対向するピニオン同士を支持しているピニオンシャフトとを備え、上記ピニオンシャフトを通じてピニオンの回転に伴って対のガイドローラが中心振り分けにより芯間を調整可能であることにある。
【発明の効果】
【0005】
この発明によれば、探傷装置の上流に線材を拘束する案内装置を隣接して設けているので、線材の振れを確実に防止することができると共に、従来のダイスの長さ分のつかみ代の長さを短縮することができるから歩留まりが向上する。そして上記案内装置は線材を案内誘導する複数対のガイドローラの芯間をそれぞれの芯間調整機構によって線材のサイズ毎に簡単に調整することができるので、従来例と比較して線材のサイズ替え時間の短縮による加工作業の能率化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1及び図2に示す線材S1の加工ラインシステムは、図示していない供給リールと巻取りドラムとの間に、線材の給送方向(図右方向)に向けて矯正装置1、案内装置2、探傷装置3及び加工用ダイス4を互いに隣接した状態で順次配置してある。
【0007】
矯正装置1は、基台5上にピンチローラからなる複数のローラ6a,6b,6c,6d,6e,6f,6gを設けてある。ローラ6a,6bは基台5の図1左側において、対を形成し、それぞれの対向する外周面が互いに接近しかつ対向間に侵入する線材S1を案内する案内用のローラである。
図1左側において、ローラ6c,6d,6e,6f,6gはいずれも同一径に形成されており、基台5上に千鳥状に設けられている矯正用のローラである。各矯正用のローラ6c〜6gの径は案内用のローラ6a,6bのそれよりも短い。
【0008】
案内装置2は、矯正装置1に対してこれよりも図1右側(下流側)に位置されおり、支持台7上に図2左側の部分に載せられ固定されている。
案内装置2の具体的構成について図3〜図5を参照して説明する。
図3及び図4に示すように、ガイドボックス8には図左側(入側)から右側(出側)に向けてそれぞれ三対のガイドローラすなわち、対の第1のガイドローラ9a1,9a2、対の第2のガイドローラ9b1,9b2及び対の第3のガイドローラ9c1,9c2を設けてあり、そして対向する第1のガイドローラ9a1,9a2の芯間を調整するための第1の芯間調整機構10a、対向する第2のガイドローラ9b1,9b2の芯間を調整するための第2の芯間調整機構10b及び対向する第3のガイドローラ9c1,9c2の芯間を調整するための第3の芯間調整機構10cを設けてある。
【0009】
図3〜図5に示すように、第1のガイドローラ9a1,9a2は、ガイドボックス8にその入側(図3では入口側である左端部側)に設けられている。第1のガイドローラ9a1,9a2は、ガイドボックス8に水平に配置されているローラピン11aを中心としてそれぞれ回転可能に支持されている水平型ローラである。ローラピン11aの一端部(図5上端部)には偏心部111aを設けてある。ローラピン11aにおいて、一端部側の偏心部111aが筒体12によって、また他端部がエキセンピース13aによってガイドボックス8に保持されている。偏心部111aとエキセンピース13aとは同心であるため、ローラピン11aは、第1のガイドローラ9a1,9a2に対して偏心している。第1のガイドローラ9a1,9a2の各ローラピン11aの一端部側には、図3及び図5に示すように、偏心部111aと同心であるギアホイール14a1,14a2を設けてある。各ギアホイール14a1,14a2にはピニオン15a1,15a2が噛み合っている。各ピニオン15a1,15a2のピニオンシャフト16aはガイドボックス8上に固定されている軸受17aに軸受けされている。
偏心部111a、エキセンピース13a、ギアホイール14a1,14a2、ピニオン15a1,15a2及びピニオンシャフト16aは、第1のガイドローラ9a1,9a2の芯間調整のための第1の芯間調整機構10aを構成している。
したがって、ピニオンシャフト16aによってピニオン15a1,15a2を同時に回転させると、偏心部111aが回転され、この回転に伴ってローラピン11aを介して一方の第1のガイドローラ9a1と、これに対向する他方の第1のガイドローラ9a2とが同時に対向方向に接近したり、反対に離反したりする。このような第1のガイドローラ9a1,9a2同士の接近又は離反動作によって、芯間(面間)が同時に狭くなったり広くなったりするので、ピニオンシャフト16aの回転方向によって中心振り分けによる芯間調整が可能となる。
第1の芯間調整機構10aのピニオンシャフト16aはオンラインによる遠隔操作又は手動操作が可能である。
【0010】
図3及び図4に示すように、第2のガイドローラ9b1,9b2は、ガイドボックス8にその出側(右側)に配置され、垂直に設けられているローラピン11bを中心としてそれぞれ回転可能に支持されている垂直型ローラである。
第2のガイドローラ9b1,9b2を基本とする案内機構の構成は、垂直型ローラである点を除いて、第1のガイドローラ9a1,9a2のそれと同一であり、また第2の芯間調整機構10bについても第1の芯間調整機構10aと同一構成であるので、各機構の具体的な構成の説明を省略する。
ローラピン11b、偏心部111b、エキセンピース13b、ギアホイール14b1,14b2、ピニオン15b1,15b2、ピニオンシャフト16b及び軸受17bは、前記ローラピン11a、偏心部111a、エキセンピース13a、ギアホイール14a1,14a2、ピニオン15a1,15a2、ピニオンシャフト16a及び軸受17aにそれぞれ対応している。
したがって、第2の芯間調整機構10bのピニオンシャフト16bの回転に伴って、偏心部111bが回転され、この回転に伴ってローラピン11bを介して一方の第2のガイドローラ9b1と、これに対向する他方の第2のガイドローラ9b2が同時に偏心回転し、芯間が広くなったり狭くなったりするので、両ガイドローラにおける中心振り分けによる芯間の調整が可能となる。
【0011】
図3及び図4に示すように、第3のガイドローラ9c1,9c2は、ガイドボックス8に水平に配置されているローラピン11cを中心としてそれぞれ回転可能に支持されている水平型ローラである。
第3のガイドローラ9c1,9c2はガイドボックス8の出側(図3では出口側である右端部側)に配置されている点を除いて、第3のガイドローラを基本とする案内機構が前記第1のガイドローラ9a1,9a2のそれと同一構成であり、また第3の芯間調整機構10cについても第1の芯間調整機構10aと同一構成であるので、それぞれの機構の具体的な構成の説明を省略する。
ローラピン11c、偏心部111c、エキセンピース13c、ギアホイール14c1,14c2、ピニオン15c1,15c2、ピニオンシャフト16c及び軸受17cは、ローラピン11a、偏心部111a、エキセンピース13a、ギアホイール14a1,14a2、ピニオン15a1,15a2、ピニオンシャフト16a及び軸受17aにそれぞれ対応している。
したがって、第3の芯間調整機構10cのピニオンシャフト16cの回転に伴って偏心部111cが回転され、この回転に伴ってローラピン11cを介して一方の第3のガイドローラ9c1と、これに対向する他方の第3のガイドローラ9c2が同時に偏心回転し、芯間が広くなったり狭くなったりするので、両ガイドローラにおける中心振り分けによる芯間の調整が可能となる。
【0012】
図3及び図4に示すように、ローラピン11aの軸心方向を水平方向に、ローラピン11bの軸心方向を垂直方向に、ローラピン11cの軸心方向を水平方向にそれぞれ設定することにより、第1のガイドローラ9a1,9a2は水平型ローラに、第2のガイドローラ9b1,9b2は垂直型ローラに、第3のガイドローラ9c1,9c2は水平型ローラになる。このことにより、ガイドボックス8の入側から出側に向けて誘導案内される線材S1は、案内される過程において、図6(A)に示すようにまず、その外周面の垂直方向の両側面(図i)が、ついで水平方向の両側面(図ii)が、そして再び垂直方向の両側面(図iii)が抱合されて、拘束されることになるから、線材の振れ止め効果が高められている。
図3及び図4において、18はエントリーガイド、19はガイドスリーブであって、線材S1はエントリーガイド及びガイドスリーブを挿通可能である。
【0013】
次に、線材S1の加工ラインシステムの作用について説明する。
予め、図6(A)に示す線材S1の径R1に合わせて対向する対の第1のガイドローラ9a1,9a2の芯間を第1の芯間調整機構10aのピニオンシャフト16aを所定角度回転させて調整しておく。同時に、対向する対の第2のガイドローラ9b1,9b2の芯間も第2の芯間調整機構10bによって、また対向する対の第3のガイドローラ9c1,9c2の芯間も第3の芯間調整機構10cによって径R1の線材S1を抱合するように調整しておく。
図1及び図2に示すように、供給リールから引き出された線材S1は、まず矯正装置1に給送されて各矯正用のローラ6c〜6gによって直線状に矯正され、矯正後に案内装置2のガイドボックス8内のエントリーガイド18へ給送され、図1及び図6(A)に示すように順次第1のガイドローラ9a1,9a2、第2のガイドローラ9b1,9b2及び第3のガイドローラ9c1,9c2によって抱合状態で探傷装置3に向けて誘導案内され、やがて探傷装置に至る。探傷装置3では、線材S1の内部に存在する巣や割れなどの疵を検出する。
探傷検出過程では、その直前で線材S1を案内装置2で抱合しながら誘導案内してこの線材の振れを抑制するので、探傷精度を向上させることができる。
探傷装置3を経た線材S1は加工用ダイス4に給送されて、所定の減面範囲の減面加工が行われ、その後巻取りドラムなどの巻き取り手段側へ給送される。
また加工対象の線材のサイズが図6(B)に示すように線材S1より短い半径R2の線材S2に変更される場合には、第1、第2及び第3の芯間調整機構10a,10b,10cによって、対の第1のガイドローラ9a1,9a2、対の第2のガイドローラ9b1,9b2及び対の第3のガイドローラ9c1,9c2のそれぞれの芯間(面間)を中心振り分けによる調整(図示の例では、図6(A)に示す芯間よりも狭い調整)をして、サイズ変更に対応する。
このように線材のサイズ変更は、第1、第2及び第3の芯間調整機構10a,10b,10cによる芯間調整操作のみであり、常に案内装置自体の交換作業を伴うものではない。
【0014】
上述した線材S1,S2の加工ラインシステムによれば、次のような効果がある。
加工対象の線材のサイズが変更される場合、第1、第2及び第3の芯間調整機構10a,10b,10cによって、第1のガイドローラ9a1,9a2、第2のガイドローラ9b1,9b2及び第3のガイドローラ9c1,9c2のそれぞれの芯間(面間)を中心振り分けによる調整のみによってサイズ変更に対応することができるので、サイズ替えに要する時間を短縮することができる。
線材S1,S2を第1のガイドローラ9a1,9a2、第2のガイドローラ9b1,9b2及び第3のガイドローラ9c1,9c2のそれぞれで案内するので、線材の先端のつかみ代を短縮することが可能となるから、歩留まりの向上が図られる。
探傷装置3の直前(上流側)で、第1のガイドローラ9a1,9a2、第2のガイドローラ9b1,9b2及び第3のガイドローラ9c1,9c2によって抱合状態で線材S1,S2を探傷装置に向けて誘導案内するので、線材の直線性、振れの抑制、探傷装置の中心への導入(センタリング)が円滑に行え、探傷精度のアップに寄与する。
【0015】
図3及び図4に示す案内装置2では入側に対の第1のガイドローラ9a1,9a2を、出側に第2のガイドローラ9b1,9b2及び第3のガイドローラ9c1,9c2を配置して、線材S1,S2を長さ方向の3点で抱合して振れ止めをより効果的なものとしているが、案内装置のガイドローラは複数対配置すれば良く、図示するように三対に限定するものではない。また案内装置2における隣接する各対のガイドローラの向きに関して、図3及び図4では水平型のローラ、垂直型のローラ、水平型のローラに並べて配置されているが、垂直型のローラ、水平型のローラ、垂直型のローラに並べて配置されているものであっても良く、また複数対のガイドローラでは垂直型のローラと水平型のローラとを隣接するように設定してするものであれば良い。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明に係る線材の加工ラインシステムを示す正面図である。
【図2】この発明に係る線材の加工ラインシステムを示す平面図であって、支持台を省略している図である。
【図3】この発明に係る線材の加工ラインシステムに使用する案内装置の拡大正面図である。
【図4】この発明に係る線材の加工ラインシステムに使用する案内装置の拡大平面図である。
【図5】案内装置における第1のガイドローラ及びローラピンの取り付け状態を示す拡大断面図である。
【図6】(A)は各対のガイドローラによる径R1の線材の誘導案内過程を、(B)は各対のガイドローラによる径R2の線材の誘導案内過程をそれぞれ示す説明図であって、上記両誘導案内過程を対応させている図である。
【符号の説明】
【0017】
2 案内装置
3 探傷装置
4 加工用ダイス
8 ガイドボックス
9a1,9a2 第1のガイドローラ
9b1,9b2 第2のガイドローラ
9c1,9c2 第3のガイドローラ
10a 第1の芯間調整機構
10b 第2の芯間調整機構
10c 第3の芯間調整機構
11a,11b, 11c ローラピン
111a,111b,111c 偏心部
13a,13b,13c エキセンピース
14a1,14a2 ギアホイール
14b1,14b2 ギアホイール
14c1,14c2 ギアホイール
15a1,15a2 ピニオン
15b1,15b2 ピニオン
15c1,15c2 ピニオン
16a,16b,16c ピニオンシャフト
17a,17b,17c 軸受
S1,S2 線材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
線材の給送方向に向けて案内装置、探傷装置及び加工用ダイスを順次配置してあり、
上記案内装置は、上記線材を入側から出側へ誘導案内する複数対のガイドローラと、各対のガイドローラをガイドボックスに回転可能に支持しているローラピンと、各対のガイドローラのそれぞれに対応して設けてあって各対において互いに対向するガイドローラの芯間を調整するための芯間調整機構とを備えており、
上記探傷装置は上記案内装置に隣接して設けられており、
上記加工用ダイスは線材を減面加工するものであり、
上記線材の給送方向に沿って互いに隣接している一方の対のガイドローラのローラピンの軸心方向と、他方の対のガイドローラのローラピンのそれとは交差する関係にある
ことを特徴とする線材の加工ラインシステム。
【請求項2】
複数対のガイドローラは三対のガイドローラで構成されており、ガイドボックスの入口側から出口側に向けて配置してある対の第1のガイドローラ、対の第2のガイドローラ及び対の第3のガイドローラは、それぞれの芯間を第1の芯間調整機構、第2の芯間調整機構及び第3の芯間調整機構によって調整可能であることを特徴とする請求項1記載の線材の加工ラインシステム。
【請求項3】
各芯間調整機構は、各対のガイドローラのローラピンの一端部に設けてある偏心部と、上記偏心部側に設けてあってこの偏心部と同心であるギアホイールと、各ギアホイールと噛み合っているピニオンと、軸受を介して上記対向するピニオン同士を支持しているピニオンシャフトとを備えており、上記ピニオンシャフトを通じてピニオンの回転に伴って対のガイドローラが中心振り分けにより芯間調整可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の線材の加工ラインシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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