説明

編集装置及び方法、並びにプログラム

【課題】編集内容の漏れのない確認を容易に実現することを容易にできるようにする。
【解決手段】 編集部151は、動画像を含むクリップを単位として、複数のクリップから構成されるコンテンツを部分的に編集する。計測部152は、編集された部分が再生される毎に、編集された部分を内部又は接続点に含むクリップの1回分の再生として計測することによって、コンテンツを構成する複数のクリップの再生のそれぞれの合計回数を計測する。クリップ設定部173は、複数のクリップの各々を、計測された合計回数に基づいて、複数の種類のうち何れかに設定する。マーク付加部193は、コンテンツの少なくとも一部に対して、設定された種類に応じたマークをクリップ単位で付加する画像処理を実行する。再生制御部134は、画像処理が施されたコンテンツの再生を制御する。本発明は、コンテンツの編集を行う編集装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、編集装置及び方法、並びにプログラムに関し、特に、編集内容の漏れのない確認を容易に実現することが可能になる、編集装置及び方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、編集装置は、編集者による編集操作にしたがって、動画像や音声から構成されるコンテンツのデータを部分的に編集できるようになっている。この場合、編集者は、編集操作を行うたびに、編集したコンテンツの一部分をその都度再生することによって、編集内容を確認している。そして、編集者は、編集操作が終了すると、編集後のコンテンツ全体を再生することによって、最終確認をする(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−246989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、編集者にとっては、最終確認のためのコンテンツ全体の再生時に、一定の集中力を一貫して維持し続けることは困難である。特に、編集者にとっては、コンテンツの一部分の編集の確認作業として繰り返し再生した当該一部分は見飽きているため、その前後の再生時に注意力が散漫になってしまうことが多い。このように、編集者が、最終確認時に注意力が散漫になると、コンテンツのデータの編集が不完全な状態であってもその不完全さに気付かずに、編集内容に問題はないという最終判断をしてしまうおそれがある。このような場合、編集が不完全な状態のままのコンテンツが作成されてしまうことになる。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、編集内容の漏れのない確認を容易に実現できるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面の編集装置は、動画像を含むクリップを単位として、複数のクリップから構成されるコンテンツを部分的に編集する編集手段と、前記コンテンツのうち前記編集手段により編集された部分が再生される毎に、前記部分を内部又は接続点に含むクリップの1回分の再生として計測することによって、前記コンテンツを構成する前記複数のクリップの再生のそれぞれの合計回数を計測する計測手段と、前記コンテンツを構成する前記複数のクリップの各々を、前記計測手段により計測された前記合計回数に基づいて、複数の種類のうち何れかに設定するクリップ設定手段と、前記コンテンツの少なくとも一部に対して、前記クリップ設定手段により設定された種類に応じたマークをクリップに付加する画像処理を実行するマーク付加手段と、前記マーク付加手段により前記画像処理が施された前記コンテンツの再生を制御する再生制御手段とを備える。
【0007】
前記クリップ設定手段は、前記コンテンツを構成する前記複数のクリップの各々のうち、前記合計回数が第1閾値以下のクリップを第1の種類に設定し、前記第1閾値より大きい第2閾値以上のクリップを第2の種類に設定し、それ以外のクリップを第3の種類に設定し、前記マーク付加手段は、前記第1の種類に設定されたクリップに対して第1のマークを付加し、前記第2の種類に設定されたクリップに対して第2のマークを付加することができる。
【0008】
前記マーク付加手段は、さらに、前記第3の種類に設定されたクリップに対して、再生予定のm個(mは1以上の整数値)先までの各クリップの中に前記第1のクリップが少なくとも1つ含まれる場合、第3のマークを付加することができる。
【0009】
前記第3のマークは、点滅表示するマークとすることができる。
【0010】
前記マークは、前記クリップの外周に配置された外枠とすることができる。
【0011】
ユーザの入力操作による各種指示を受け付ける入力手段をさらに備え、前記クリップ設定手段は、前記入力手段により受け付けられた指示に基づいて、前記複数のクリップを、前記複数の種類の何れかに設定することができる。
【0012】
前記編集手段は、隣接する2つのクリップのつなぎ点を編集し、前記計測手段は、前記つなぎ点が再生された場合、前記隣接する2つのクリップのそれぞれの1回分の再生として計測することができる。
【0013】
前記計測手段は、所定のつなぎ点によりつながれた2つのクリップのうち少なくとも一方の内容が、前記編集手段による編集により変化した場合、前記2つのクリップの再生のそれぞれの合計回数をリセットすることができる。
【0014】
前記第3のマークは、前記第1のマークが付加された前記クリップが再生されるまでの間隔を表わす機能を有するマークとすることができる。
【0015】
本発明の一側面の編集処理方法及びプログラムは、上述した本発明の一側面の編集装置に対応する方法及びプログラムである。
【0016】
本発明の一側面の編集装置及び方法並びにプログラムにおいては、動画像を含むクリップを単位として、複数のクリップから構成されるコンテンツが部分的に編集され、前記コンテンツのうち編集された部分が再生される毎に、前記部分を内部又は接続点に含むクリップの1回分の再生として計測されることによって、前記コンテンツを構成する前記複数のクリップの再生のそれぞれの合計回数が計測される。前記コンテンツを構成する前記複数のクリップの各々が、計測された前記合計回数に基づいて、複数の種類のうち何れかに設定され、前記コンテンツの少なくとも一部に対して、設定された種類に応じたマークがクリップに付加される画像処理が実行され、前記画像処理が施された前記コンテンツの再生が制御される。
【発明の効果】
【0017】
以上のごとく、本発明によれば、編集内容の漏れのない確認を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明が適用される編集装置の一実施形態のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図2】コンテンツの編集に関する各種機能を実現させるための機能的構成例を示すブロック図である。
【図3】編集制御部の詳細な機能的構成例を示すブロック図である。
【図4】確認用再生処理の流れを説明するフローチャートである。
【図5】編集処理の流れを説明するフローチャートである。
【図6】編集対象のクリップの編集について説明する図である。
【図7】編集テーブルの一例を示す図である。
【図8】クリップ分類処理の流れを説明するフローチャートである。
【図9】最終編集確認用再生処理の流れを説明するフローチャートである。
【図10】最終編集確認用再生の具体例について説明する図である。
【図11】最終編集確認用再生の他の具体例について説明する図である。
【図12】最終編集確認用再生の他の具体例について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[編集装置の構成例]
図1は、本発明が適用される編集装置の一実施形態のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0020】
図1において、CPU(Central Processing Unit)21は、ROM(Read Only Memory)22に記録されているプログラムにしたがって各種の処理を実行する。または、記憶部29からRAM(Random Access Memory)23にロードされたプログラムにしたがって各種の処理を実行する。RAM23にはまた、CPU21が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0021】
例えば本実施の形態では、後述する図2の編集制御部71及び書込読出処理部72の各機能を実行するプログラムが、ROM22や記憶部29に記憶されている。したがって、CPU21が、このプログラムに従った処理を実行することで、編集制御部71及び書込読出処理部72の各機能を実現することができる。
【0022】
CPU21、ROM22、及びRAM23は、バス24を介して相互に接続されている。このバス24にはまた、入出力インタフェース25も接続されている。
【0023】
入出力インタフェース25には、入力部26、出力信号生成部27、記憶部29、及び通信部30が接続されている。
【0024】
入力部26は、例えばキーボードやマウス等から構成され、各種情報を編集装置1に入力する。例えば、入力部26は、編集者からの入力操作による各種指示を受け付ける。
【0025】
出力信号生成部27は、編集装置1の外部に出力する出力信号を生成し、出力部28に供給する。出力部28は、ディスプレイやスピーカ等から構成され、供給された出力信号に対応する動画像や音声等を出力する。
【0026】
記憶部29は、例えばハードディスク等から構成され、各種情報を記憶する。例えば、編集前後を通じて、編集対象のコンテンツのデータが記憶部29に記憶される。
【0027】
通信部30は、例えばモデムやターミナルアダプタ等から構成され、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
【0028】
入出力インタフェース25にはまた、必要に応じてドライブ31が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア32が適宜装着される。そして、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部29にインストールされる。
【0029】
なお、本実施形態では、処理の単位としては、クリップが採用される。本実施形態においてクリップは、撮影の開始の指示(以下、開始点と称する)からその撮影の終了の指示(以下、終了点と称する)までの間に撮影された結果得られる動画像をいい、必要に応じて、当該動画像とともに録音された音声も含む。したがって、以下、開始点から終了点までの動画データ、開始点から終了点までの音声データ、及び当該動画データ又は当該音声データの付属情報をまとめて、クリップデータと称する。
【0030】
本実施形態では、複数のクリップが接続されることによって1つのコンテンツが構成される。ここで、接続とは、クリップデータを直接繋げて1つのまとまったデータにする場合のみならず、クリップデータは個別に記憶しておき、対応する2つのクリップを連続再生の指示をするプレイリストのデータと対応づけておく場合も含む。いずれにしても、本実施形態では、コンテンツの編集はクリップ単位で行われる。
【0031】
[編集装置の機能的構成例]
図2は、図1の編集装置1が有する機能のうち、コンテンツの編集に関する各種機能を実現させるための機能的構成例を示すブロック図である。
【0032】
すなわち、コンテンツの編集に関する各種機能を実現させるために、CPU21、入力部26、出力信号生成部27、出力部28、記憶部29、及び通信部30の各々は、次のような機能的構成を有している。
【0033】
すなわち、CPU21は、編集制御部71及び書込読出処理部72を有している。出力信号生成部27は、動画出力信号生成部91及び音声出力信号生成部92を有している。出力部28は、表示部111及び音声出力部112を有している。通信部30は、情報検出部51及びデータベース化処理部52を有している。
【0034】
情報検出部51は、外部の図示せぬ撮像装置から出力されたクリップデータを取得し、当該クリップデータから付属情報を検出する。本実施形態では、付属情報は、クリップの開始点及び終了点の各時刻を示す時刻情報であるとする。情報検出部51は、検出された付属情報、並びに、クリップデータに含まれる動画データ、及び音声データを、データベース化処理部52に供給する。
【0035】
データベース化処理部52は、付属情報、動画データ、及び音声データの各々を関連付けてデータベース化し、その結果得られるデータベースを記憶部29に記憶させる。また、データベース化処理部52は、付属情報、動画データ、及び音声データに基づいて、クリップの内容を確認可能とするデータベース情報を生成して、編集制御部71に供給する。データベース情報は、クリップの内容を識別可能な情報であれば足り、例えば、サムネイル、クリップの時間長、動画データの設定フレームレート、記憶部29における記憶位置等の情報から構成される。
【0036】
編集制御部71は、編集者による入力部26の指示操作の内容や、データベース化処理部52から供給されたデータベース情報にしたがって、コンテンツのデータの編集に関する各種制御を実行する。
【0037】
例えば、編集制御部71は、書込読出処理部72を制御して、複数のクリップデータを繋げることによって作成したコンテンツのデータを、記憶部29に書き込む。
【0038】
また例えば、編集制御部71は、書込読出処理部72を制御して、記憶部29に記憶されたコンテンツのデータを読み出す。編集制御部71は、各種指示にしたがって、読み出したコンテンツのデータをクリップ単位で編集する。そして、編集制御部71は、書込読出処理部72を制御して、編集後のコンテンツのデータを記憶部29に書き込む。
【0039】
また例えば、編集制御部71は、動画出力信号生成部91及び音声出力信号生成部92を制御して、編集中又は編集後のコンテンツの再生を制御する。
【0040】
具体的には例えば、編集制御部71は、編集中又は編集後のコンテンツについての動画像の表示を制御すべく、対応する動画データを動画出力信号生成部91に供給する。動画出力信号生成部91は、供給された動画データに基づいて、表示部111のフォーマットに準拠した動画信号を出力信号として生成し、表示部111に供給する。表示部111は、供給された動画信号に対応する動画像、すなわち、編集中又は編集後のコンテンツについての動画像を表示する。
【0041】
また例えば、編集制御部71は、編集中又は編集後のコンテンツについての音声の出力を制御すべく、対応する音声データを音声出力信号生成部92に供給する。音声出力信号生成部92は、供給された音声データに基づいて、音声出力部112のフォーマットに準拠した音声信号を出力信号として生成し、音声出力部112に供給する。音声出力部112は、供給された音声信号に対応する音声、すなわち、編集中又は編集後のコンテンツについての音声を出力する。
【0042】
編集制御部71の制御による編集中又は編集後のコンテンツの再生は、次のような第1の再生と第2の再生とに大別される。
【0043】
第1の再生とは、コンテンツのデータがクリップ単位で部分的に編集されている最中又はその編集後において、コンテンツのうち編集部分(すなわち、クリップよりも短い部分も含む)を編集者が確認するために行われる、コンテンツの部分的な再生をいう。このような第1の再生を、以下、部分編集確認用再生と称する。また、部分編集確認用再生時の編集者による確認を、以下、部分編集確認と称する。
【0044】
一方、第2の再生とは、編集操作が全て終了した後において、編集後のコンテンツ全体を編集者が確認するために行われる、コンテンツ全体の再生をいう。このような第2の再生を、以下、最終編集確認用再生と称する。また、最終編集確認用再生時の編集者による確認を、以下、最終編集確認と称する。編集制御部71は、最終編集確認用再生の制御として、部分編集確認用再生の合計回数に応じて分類されたクリップの種類毎に、異なるマークを動画像につけて再生する制御を実行する。このような最終編集確認用再生を行うための編集制御部71による一連の制御処理を、以下、確認用再生処理と称する。確認用再生処理の詳細については、図4を参照して後述する。
【0045】
[編集制御部の機能的構成例]
図3は、図2の編集制御部71の詳細な機能的構成例を示すブロック図である。
【0046】
編集制御部71は、編集処理部131、クリップ分類部132、最終編集確認用再生処理部133、及び再生制御部134を有している。
【0047】
編集処理部131は、編集部151、及び計測部152を有している。
【0048】
編集部151は、コンテンツのデータをクリップ単位で部分的に編集する。例えば、編集部151は、編集対象のクリップデータに含まれる動画データに対して、色や明るさの調整、CG(Computer Graphics)画像挿入等の映像効果を施す画像処理を施すことによって、当該クリップデータを編集する。
【0049】
計測部152は、後述する再生制御部134の制御により部分編集確認用再生が実行される毎に、再生回数を1だけインクリメントすることによって、部分編集確認用再生の合計回数を計測する。なお、計測部152による合計回数の計測の詳細については、図6と図7を参照して後述する。
【0050】
このような、編集部151、及び計測部152を有する編集処理部131が実行する一連の処理を、編集処理と称し、図5を参照して後述する。
【0051】
クリップ分類部132は、編集対象のコンテンツを構成するクリップの各々を、部分編集確認用再生の合計回数に応じて、第1の種類乃至第3の種類に分類すべく、閾値設定部171、判定部172、及びクリップ設定部173を有している。
【0052】
第1の種類のクリップとは、部分編集確認用再生の合計回数が少なかったクリップ、例えば合計回数が第1閾値以下のクリップをいう。すなわち、第1の種類のクリップとは、部分編集確認用再生の合計回数が少ないため、換言すると、編集者の確認回数が少ないため、編集者は集中して最終編集確認を行う必要があるクリップをいう。そこで、第1の種類のクリップを、以下、「集中クリップ」と称する。
【0053】
第2の種類のクリップとは、部分編集確認用再生の合計回数が多かったクリップ、例えば合計回数が第2閾値以上のクリップをいう。なお、第2閾値は第1閾値より大きいという関係が成立しているものとする。すなわち、第2の種類のクリップとは、部分編集確認用再生の合計回数が多いため、換言すると、編集者の確認回数が多いため、編集者はある程度気楽に最終編集確認を行うことができるクリップをいう。そこで、第2の種類のクリップを、以下、「気楽クリップ」と称する。
【0054】
第3の種類のクリップとは、集中クリップにも気楽クリップにも分類されないクリップ、例えば、部分編集確認用再生の合計回数が第2閾値より小さく、第1閾値より大きいという関係が成立するクリップをいう。すなわち、第3の種類のクリップとは、編集者は通常の注意力で最終編集確認を行うことができるクリップをいう。そこで、第3の種類のクリップを、以下、「通常クリップ」と称する。
【0055】
閾値設定部171は、上述した第1閾値及び第2閾値を設定する。
【0056】
判定部172は、処理対象のクリップについての部分編集確認用再生の合計回数と、閾値設定部171により設定された第1閾値及び第2閾値の大小を判定する。
【0057】
クリップ設定部173は、判定部172の判定結果に基づいて、処理対象のクリップを、気楽クリップ、集中クリップ、及び通常クリップのうちの何れかに設定する。すなわち、部分編集確認用再生の合計回数が第2閾値以上である場合、処理対象のクリップは、気楽クリップに設定される。一方、部分編集確認用再生の合計回数が第1閾値以下である場合、処理対象のクリップは、集中クリップに設定される。また、部分編集確認用再生の合計回数が第2閾値より小さく、第1閾値より大きい場合、処理対象のクリップは、通常クリップに設定される。
【0058】
このような、閾値設定部171、判定部172、及びクリップ設定部173を有するクリップ分類部132が実行する一連の処理を、クリップ分類処理と称し、図8を参照して後述する。
【0059】
最終編集確認用再生処理部133は、最終編集確認用再生時に、クリップの種類毎に異なるマークをつけて動画像を表示すべく、抽出部191、判定部192、及びマーク付加部193を有している。
【0060】
抽出部191は、コンテンツのデータから、再生対象のクリップデータを抽出する。
【0061】
判定部192は、抽出部191により再生対象として抽出されたクリップデータの種類を判定する。すなわち、判定部192によって、再生対象のクリップデータが、気楽クリップ、集中クリップ、及び通常クリップのうち何れの種類のデータであるのかが判定される。
【0062】
マーク付加部193は、判定部192により判定された種類に対応付けられたマークを、再生対象のクリップ内の動画像に付加するように、再生対象のクリップデータを加工する。この実施形態の場合、マークとして外枠が用いられる。
【0063】
このような、抽出部191、判定部192、マーク付加部193を有する最終編集確認用再生処理部133が実行する一連の処理を、最終編集確認用再生処理と称し、図9を参照して後述する。
【0064】
再生制御部134は、編集処理部131によってコンテンツデータの一部分がクリップ単位で編集されている場合、部分編集確認用再生、すなわちコンテンツの編集部分のみを再生するための制御を実行する。また、再生制御部134は、編集処理部131による編集処理が終了した後、最終編集確認用再生、すなわち編集後のコンテンツ全体を再生するための制御を実行する。この場合、編集後のコンテンツのうち、動画像については、マーク付加部193によりクリップの種類毎に異なるマークが付加されて再生される。
【0065】
次に、このような、編集処理部131、クリップ分類部132、最終編集確認用再生処理部133、及び再生制御部134を有する編集制御部71が実行する確認用再生処理について説明する。
【0066】
[確認用再生処理]
図4は、編集制御部71による確認用再生処理の流れを説明するフローチャートである。
【0067】
ステップS1において、編集制御部71は、編集対象のクリップを設定する。この場合、編集対象として設定されるクリップは、所定のコンテンツに組み込まれているクリップであってもよいし、コンテンツに組み込まれる前の単体のクリップであってもよい。
【0068】
ステップS2において、編集処理部131は、編集処理を実行する。すなわち、編集処理部131は、コンテンツのデータをクリップ単位で部分的に編集し、部分編集確認用再生の合計回数を計測する編集処理を実行する。
【0069】
ここで、編集処理の詳細例について説明する。
【0070】
[編集処理]
図5は、編集処理部131による編集処理の流れを説明するフローチャートである。
【0071】
ステップS21において、編集処理部131の計測部152は、編集対象のクリップの部分編集確認用再生の合計回数iを取得する。
【0072】
ここで、図6と図7を参照して、合計回数iについて説明する。
【0073】
[クリップの編集]
図6は、編集対象のクリップの編集について説明する図である。
【0074】
図6Aは、クリップCL1を示している。横軸は時間軸を示しており、クリップCL1は、開始点が時刻t0であり、終了点が時刻t5である。
【0075】
ここで、クリップの開始点から終了点までの時間帯を撮影時間帯と称するものとする。編集部151は、クリップデータのうち、撮影時間帯の任意の第1の時刻から任意の第2の時刻までの動画データ(必要に応じて音声データも)を抽出することができる。すなわち、編集部151は、クリップデータの一部分を編集対象とすることもできる。すなわち、編集者は、入力部26を操作して、第1の時刻を編集開始点として設定し、第2の時刻を編集終了点として設定することで、クリップデータのうち、所望の時間帯の動画データをシーンデータとして編集対象とすることができる。換言すると、シーンデータは、オリジナルのクリップデータから切り抜かれたクリップデータの一種と捉えることができる。なお、編集開始点と編集終了点が編集者により設定されなかった場合は、クリップの開始点と終了点がそのまま編集開始点と編集終了点として編集部151により設定され、クリップデータ全体、すなわち撮影時間帯全体の動画データがシーンデータとして編集対象になる。
【0076】
図6Aにおいては、クリップCL1の撮影時間帯内で編集開始点と編集終了点が編集者により設定されなかったので、クリップCL1の開始点の時刻t0が編集開始点として、クリップCL1の終了点の時刻t5が編集終了点として、編集部151によりそれぞれ設定されている。したがって、クリップCL1のデータ全体、すなわち、時刻t0乃至t5の撮影時間帯全体の動画データが、シーンデータSC1として編集対象になる。
【0077】
図6Bにおいては、クリップCL2の撮影時間帯内で編集開始点と編集終了点が編集者により設定されている。すなわち、時刻t11が編集開始点として、時刻t13が編集終了点として、編集部151によりそれぞれ設定されている。したがって、時刻t11乃至t13の撮影時間帯の動画データが、シーンデータSC1として編集対象になる。また、時刻t12が編集開始点として、時刻t15が編集終了点として、編集部151によりそれぞれ設定されている。したがって、時刻t12乃至t15の撮影時間帯の動画データが、シーンデータSC2として編集対象になる。
【0078】
編集対象のクリップデータのうちシーンデータに対して編集が施されると、計測部152は、図7に示される編集テーブルを更新する。
【0079】
[編集テーブルの一例]
図7は、編集時に更新される編集テーブルの一例を示す図である。
【0080】
図7の例では、編集テーブルは、行列構造を有している。以下、水平方向を行方向とし、垂直方向を列方向として説明する。
【0081】
編集テーブルの所定の1行は、編集前の複数のオリジナルのクリップのうち、所定のクリップに対応している。編集テーブルの行方向には、「クリップ番号」、「シーン番号」、「編集開始点」、「編集終了点」、「再生回数」、及び「合計再生回数」という項目が設けられている。
【0082】
所定の行の「クリップ番号」の項目には、当該行に対応するオリジナルのクリップを一意に識別するための番号が格納される。「シーン番号」には、当該行に対応するオリジナルのクリップについてのシーンデータを一意に識別するための番号が格納される。「編集開始点」には、当該シーンデータの編集開始点の時刻が格納され、「編集終了点」には、当該シーンデータの編集終了点の時刻が格納される。「再生回数」には、当該シーンデータについての部分編集確認用再生の回数k(以下、シーンデータの再生回数kと称する)が格納される。「合計再生回数」には、当該行に対応するオリジナルのクリップについての部分編集確認用再生の合計回数iが格納される。1つのクリップデータには複数のシーンデータが含まれる場合もあるので、その場合には「合計再生回数」には、複数のシーンデータの各再生回数kを全て合計した回数が格納される。したがって、シーンデータの再生回数kが更新されると、それに伴い合計回数iも更新される。
【0083】
例えば、図7の表の1行目に着目すると、クリップ番号「CL1」のクリップデータには、シーン番号「SC1」のシーンデータが含まれる。すなわち、図7の表の1行目に対応するクリップは、図6Aに示すクリップCL1に対応する。シーンデータSC1は、編集開始点「t0」から編集終了点「t5」までの時間帯の動画データであり、シーンデータの再生回数kは「3」回である。クリップCL1においては、シーン番号「SC1」のシーンデータ1つのみが編集対象であったため、シーンデータの再生回数kである「3」回がそのまま、クリップCL1全体の部分編集確認用再生の合計回数iとなっている。
【0084】
例えば、図7の表の2行目と3行目に着目すると、クリップ番号「CL2」のクリップデータには、シーン番号「SC1」と「SC2」のシーンデータが含まれる。すなわち、図7の表の2行目と3行目に対応するクリップは、図6Bに示すクリップCL2に対応する。シーンデータ「SC1」は、編集開始点「t11」から編集終了点「t13」までの時間帯の動画データであり、シーンデータの再生回数kは「5」回である。シーンデータ「SC2」は、編集開始点「t12」から編集終了点「t15」までの時間帯の動画データであり、シーンデータの再生回数kは「2」回である。クリップCL2においては、シーン番号「SC1」と「SC2」の2つのシーンデータが編集対象であったため、シーンデータの再生回数kである「5」回と「2」回を合計した「7」回が、クリップCL2全体の部分編集確認用再生の合計回数iとなっている。
【0085】
図5のフローチャートの説明に戻り、ステップS21において、計測部152は、以上説明した図7の編集テーブルを参照して、編集対象のクリップに対応する行の「合計再生回数」の項目に格納されている値を、部分編集確認用再生の合計回数iとして取得する。
【0086】
ステップS22において、編集部151は、クリップデータを編集する。すなわち、編集部151は、編集対象のクリップデータのうちシーンデータに対して、例えば、色や明るさの調整、CG画像挿入等の映像効果を施すことによって、編集対象のクリップデータを編集する。以下、図6BのクリップCL2のシーンデータSC1に対して編集が施されたとして説明する。
【0087】
ステップS23において、再生制御部134は、編集部分についての部分編集確認用再生の制御を実行する。例えば本例では、ステップS22の処理で編集された図6BのクリップCL2のシーンデータSC1が再生される。
【0088】
ステップS24において、計測部152は、編集対象のクリップについての部分編集確認用再生の合計回数iを1だけインクリメントする(i=i+1)。このとき、編集対象のシーンデータの再生回数kも1だけインクリメントされる(k=k+1)。例えば本例では、計測部152は、ステップS23の処理で再生された図6BのクリップCL2のシーンデータSC1の再生回数kを1だけインクリメントする。それに伴い、計測部152は、合計回数iも1だけインクリメントする。
【0089】
ステップS25において、計測部152は、図7の編集テーブルのうち、編集対象のクリップに対応する行の「合計再生回数」の項目に、ステップS25の処理でインクリメントした後の合計回数iを上書きする。すなわち、編集対象のクリップに対応する列の「合計再生回数」の項目の格納値が、1だけインクリメントされるように更新される。
【0090】
ステップS26において、編集部151は、編集操作が終了したかを判定する。
【0091】
編集操作が未だ終了していない場合、ステップS26においてNOであると判定されて、処理はステップS21に戻され、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、編集操作が終了するまでの間、ステップS21乃至S26のループ処理が繰り返され、編集対象のクリップについての部分編集確認用再生が行われ、その結果、合計回数iがインクリメントされる。例えば、この例の場合、図6BのクリップCL2のシーンデータSC1とシーンデータSC2の編集操作が終了するまでの間、ステップS21乃至S26のループ処理が繰り返される。
【0092】
その後、編集操作が終了した場合、ステップS26においてYESであると判定されて、編集処理は終了する。すなわち、図4のステップS2の編集処理が終了し、処理はステップS3に進む。
【0093】
ステップS3において、編集制御部71は、編集対象として全てのクリップが設定されたかを判定する。
【0094】
まだ全てのクリップが設定されていない場合、ステップS3においてNOであると判定されて、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、全てのクリップが編集対象に設定されるまでの間、ステップS1乃至S3のループ処理が繰り返され、コンテンツのデータがクリップ単位で部分的に編集され、部分編集確認用再生の合計回数が計測される。
【0095】
その後、全てのクリップが編集対象に設定された場合、ステップS3においてYESであると判定されて、処理はステップS4に進む。
【0096】
ステップS4において、クリップ分類部132は、クリップ分類処理を実行する。すなわち、クリップ分類部132は、処理対象のクリップについての部分編集確認用再生回数と、第1閾値及び第2閾値の大小を判定し、気楽クリップ、集中クリップ、及び通常クリップのうちの何れかに、処理対象のクリップを分類するクリップ分類処理を実行する。
【0097】
ここで、クリップ分類処理の詳細例について説明する。
【0098】
[クリップ分類処理]
図8は、クリップ分類部132によるクリップ分類処理の流れを説明するフローチャートである。
【0099】
ステップS41において、クリップ分類部132の閾値設定部171は、入力部26への編集者の入力操作に基づいて、第1閾値及び第2閾値を設定する。上述したように、第1閾値は、集中クリップとそれ以外のクリップを切り分けるための閾値であって、具体的には後述するステップS43の処理に用いられる。第2閾値は、気楽クリップとそれ以外のクリップを切り分けるための閾値であって、具体的には後述するステップS45の処理に用いられる。
【0100】
ステップS42において、判定部172は、編集対象のコンテンツから、処理対象のクリップを指定する。
【0101】
ステップS43において、判定部172は、部分編集確認用再生の合計回数が第1閾値以下であるかを判定する。
【0102】
部分編集確認用再生の合計回数が第1閾値以下である場合、ステップS43においてYESであると判定されて、処理はステップS44に進む。
【0103】
ステップS44において、クリップ設定部173は、処理対象のクリップを集中クリップに設定する。ステップS44において、処理対象のクリップが集中クリップに設定されると、処理はステップS48に進む。ステップS48以降の処理については後述する。
【0104】
これに対して、部分編集確認用再生の合計回数が第1閾値より大きい場合、ステップS43においてNOであると判定されて、処理はステップS45に進む。
【0105】
ステップS45において、判定部172は、部分編集確認用再生の合計回数が第2閾値以上であるかを判定する。
【0106】
部分編集確認用再生の合計回数が第2閾値以上である場合、ステップS45においてYESであると判定されて、処理はステップS46に進む。
【0107】
ステップS46において、クリップ設定部173は、処理対象のクリップを気楽クリップに設定する。ステップS46において、処理対象のクリップが気楽クリップに設定されると、処理はステップS48に進む。ステップS48以降の処理については後述する。
【0108】
これに対して、部分編集確認用再生の合計回数が第2閾値より小さい場合、ステップS45においてNOであると判定されて、処理はステップS47に進む。
【0109】
ステップS47において、クリップ設定部173は、処理対象のクリップを通常クリップに設定する。すなわち、クリップ設定部173は、処理対象のクリップの部分編集確認用再生の合計回数が第1閾値より大きく、かつ第2閾値より小さい場合には、処理対象のクリップを通常クリップに設定する。ステップS47において、処理対象のクリップが通常クリップに設定されると、処理はステップS48に進む。
【0110】
ステップS48において、判定部172は、全てのクリップが処理対象に指定されたかを判定する。
【0111】
まだ全てのクリップが処理対象に指定されていない場合、ステップS48においてNOであると判定されて、処理はステップS42に戻され、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、全てのクリップが処理対象に指定されるまでの間、ステップS42乃至S48のループ処理が繰り返され、処理対象のクリップが、気楽クリップ、集中クリップ、及び通常クリップのうちの何れかに分類される。
【0112】
その後、全てのクリップが処理対象に指定された場合、ステップS48においてYESであると判定されて、クリップ分類処理は終了する。すなわち、図4のステップS4の処理が終了して、処理はステップS5に進む。
【0113】
ステップS5において、最終編集確認用再生処理部133は、最終編集確認用再生処理を実行する。すなわち、最終編集確認用再生処理部133は、最終編集確認用再生時に、クリップの種類毎に異なるマークを付加して動画像を表示する。
【0114】
ここで、最終編集確認用再生処理の詳細例について説明する。
【0115】
[最終編集確認用再生処理]
図9は、最終編集確認用再生処理部133による最終編集確認用再生処理の流れを説明するフローチャートである。
【0116】
ステップS61において、最終編集確認用再生処理部133の抽出部191は、コンテンツのデータから、再生対象のクリップデータを抽出する。
【0117】
ステップS62において、判定部192は、再生対象のクリップデータが集中クリップであるかを判定する。
【0118】
再生対象のクリップデータが集中クリップである場合、ステップS62においてYESであると判定されて、処理はステップS63に進む。
【0119】
ステップS63において、マーク付加部193は、集中クリップのクリップデータに対して、第1のマークのデータを付加する。ここで、集中クリップは、最終編集確認時に編集者が集中して確認作業を行う必要があることから、集中クリップに対して付加される第1のマークは、例えば赤等の目立つ色のマーク(この実施形態の場合、枠)が採用される。
【0120】
ステップS64において、再生制御部134は、第1のマークのデータが付加された集中クリップのクリップデータを再生するための制御を実行する。第1のマークのデータが付加された集中クリップのクリップデータが再生されると、処理はステップS72に進む。ステップS72以降の処理については後述する。
【0121】
これに対して、再生対象のクリップデータが集中クリップでない場合、ステップS62においてNOであると判定されて、処理はステップS65に進む。
【0122】
ステップS65において、判定部192は、再生対象のクリップデータが気楽クリップであるかを判定する。
【0123】
再生対象のクリップデータが気楽クリップである場合、ステップS65においてYESであると判定されて、処理はステップS66に進む。
【0124】
ステップS66において、マーク付加部193は、気楽クリップのクリップデータに対して、第2のマークのデータを付加する。ここで、気楽クリップは、最終編集確認時にある程度気楽に確認作業を行うことができることから、気楽クリップに対して付加される第2のマークは、例えば緑等の目立たない色のマーク(この実施形態の場合、枠)が採用される。
【0125】
ステップS67において、再生制御部134は、第2のマークのデータが付加された気楽クリップのクリップデータを再生するための制御を実行する。第2のマークのデータが付加された気楽クリップのクリップデータが再生されると、処理はステップS72に進む。ステップS72以降の処理については後述する。
【0126】
これに対して、再生対象のクリップデータが気楽クリップでない場合、すなわち通常クリップである場合、ステップS65においてNOであると判定されて、処理はステップS68に進む。
【0127】
ステップS68において、判定部192は、再生対象のクリップデータが通常クリップのうち、注意喚起クリップであるかを判定する。注意喚起クリップとは、編集者に対して集中クリップの再生が近いことの注意を喚起するクリップであり、通常クリップのうち、1乃至m個先までに再生される各クリップの中に集中クリップが少なくとも1つ含まれるものをいう。なお、注意喚起クリップについては、図10を参照して後述する。
【0128】
再生対象のクリップデータが通常クリップのうち、注意喚起クリップである場合、ステップS68においてYESであると判定されて、処理はステップS69に進む。
【0129】
ステップS69において、マーク付加部193は、注意喚起クリップのクリップデータに対して、第3のマークのデータを付加する。例えば最終編集確認時に通常クリップが再生されていた状態から突然集中クリップが再生された場合、編集者は通常の注意力で確認作業を行うことができる状態から、急に集中して確認作業を行う状態に切り替えなければならない。このような場合、編集者は注意力を素早く切り替えなくてはならず、うまく切り替えられなかった場合にはコンテンツのデータの編集が不完全な状態であってもその不完全さに気付かずに、編集内容に問題はないという最終判断をしてしまうおそれがある。したがって、編集者に注意を喚起するために、注意喚起クリップに対して付加される第3のマークは、例えば第1のマークよりも目立つ色、例えば黄等の目立つ色のマーク(この実施形態の場合、枠)が採用される。
【0130】
ステップS70において、再生制御部134は、第3のマークのデータが付加された注意喚起クリップのクリップデータを再生するための制御を実行する。第3のマークのデータが付加された注意喚起クリップのクリップデータが再生されると、処理はステップS72に進む。ステップS72以降の処理については後述する。
【0131】
これに対して、再生対象のクリップデータが通常クリップのうち、注意喚起クリップでない場合、ステップS68においてNOであると判定されて、処理はステップS71に進む。
【0132】
ステップS71において、再生制御部134は、通常クリップを再生するための制御を実行する。
【0133】
ここで、最終編集確認時に、第1乃至第3のマークが付加されたクリップが再生される様子を具体的に説明する。
【0134】
[最終編集確認用再生の具体例]
図10は、最終編集確認用再生の具体例について説明する図である。
【0135】
図10には、コンテンツを構成するクリップのうち、クリップCL11乃至CL20が示されている。クリップCL11乃至CL20は、その順番で連続して再生される。
【0136】
クリップCL11乃至CL14は、通常クリップである。
【0137】
ここで、通常クリップのうち、注意喚起クリップには、第3のマークとしての第3の外枠がクリップの外周に付加され、注意喚起クリップ以外の通常クリップには、何ら外枠が付加されない。
【0138】
ここで、注意喚起クリップは、通常クリップのうち、今後再生予定の、すなわち、着目されるクリップより時間的に後に再生されるクリップであって、m個先までの各クリップの中に集中クリップが少なくとも1つ含まれるものをいう。mの値は1以上の任意の整数値であり、図10の例では、m=3とされている。
【0139】
例えば、通常クリップであるクリップCL11に着目すると、今後再生予定のm(=3)個先までのクリップは、クリップCL12乃至CL14である。クリップCL12乃至CL14は、すべて通常クリップであり、集中クリップは含まれていない。したがって、通常クリップであるクリップCL11は、注意喚起クリップではないため、第3の外枠は付加されない。
【0140】
これに対して、通常クリップであるクリップCL12に着目すると、今後再生予定のm(=3)個先までのクリップは、クリップCL13乃至CL15である。クリップCL13及びCL14は通常クリップであるが、クリップCL15は集中クリップである。したがって、通常クリップであるクリップCL12は、注意喚起クリップであるため、第3の外枠が付加される。同様に考えて、クリップCL13、クリップCL14も、注意喚起クリップであるため、第3の外枠が付加される。
【0141】
なお、図10の例では、注意喚起クリップに付加される第3の外枠は点線で示されているが、上述したように、黄等の第1の外枠よりも目立つ色の外枠としてもよい。
【0142】
双方向の矢印Pで示されるクリップCL15乃至CL18は集中クリップであり、第1のマークとしての第1の外枠がクリップの外周に付加される。図10の例では、第1の外枠は太線で示されているが、上述したように、赤等の目立つ色の外枠としてもよい。
【0143】
クリップCL20は気楽クリップであり、第2のマークとしての第2の外枠がクリップの外周に付加されている。図10の例では、第2の外枠は一点鎖線で示されているが、上述したように、緑等の目立たない色の外枠としてもよい。
【0144】
最終編集確認時にコンテンツが再生されると、はじめに通常クリップであるクリップCL11が再生される。クリップCL11には外枠が付加されていないので、編集者は通常の注意力で最終編集確認を行うことができることが分かる。
【0145】
次に、注意喚起クリップであるCL12乃至CL14が再生される。クリップCL12乃至CL14には目立つ第3の外枠が付加されているので、編集者に対しては、集中して確認作業を行う必要がある集中クリップの再生が近づいていることが報知される。編集者は、この報知によって、注意が喚起される。これにより、編集者は、クリップCL12乃至CL14が再生されている間に、集中した状態に移行することができるので、集中クリップが再生されるときには、集中した状態を維持して最終編集確認を行うことができる。
【0146】
次に、集中クリップであるクリップCL15乃至CL18が再生される。クリップCL15乃至CL18には第1の外枠が付加されているので、編集者は集中して最終編集確認を行う必要があることが分かる。クリップCL15乃至CL18は、部分編集確認用再生の合計回数が第1の閾値以下であったことから、編集者は部分編集確認時に十分な編集の確認ができていない可能性もある。したがって、編集者は最終編集確認時に第1の外枠が付加されたクリップCL15乃至CL18が再生されている間は、集中して最終編集確認を行うことにより、編集内容の漏れのない確認をすることができる。
【0147】
次に、通常クリップであるクリップCL19が再生される。クリップCL19には外枠が付加されていないので、編集者は通常の注意力で最終編集確認を行うことができることが分かる。
【0148】
次に、気楽クリップであるクリップCL20が再生される。クリップCL20には第2の外枠が付加されているので、編集者はある程度気楽に最終編集確認を行ってもよいことが分かる。
【0149】
図9のフローチャートの説明に戻り、ステップS72において、最終編集確認用再生処理部133の判定部192は、最後のクリップが再生されたかを判定する。
【0150】
最後のクリップが再生されていない場合、ステップS72においてNOであると判定されて、処理はステップS62に戻され、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、最後のクリップが再生されるまでの間、ステップS62乃至S72のループ処理が繰り返され、クリップの種類毎に異なるマークが付加されて動画像が表示される。
【0151】
その後、最後のクリップが再生された場合、最終編集確認用再生処理は終了する。すなわち、図4のステップS5の処理が終了して、確認用再生処理は終了する。
【0152】
このように、最終編集確認時にクリップの種類毎に異なるマークが付加されてコンテンツが再生されるので、編集者は、最終編集確認時に要求される注意力のレベルを容易に認識することができる。したがって、編集者は、最終編集確認時に集中すべき状態とそうでない状態とのメリハリをつけることができ、注意力が散漫になることなく編集内容の漏れのない確認が容易となる。
【0153】
また、編集者以外の人物に対しても、最終編集確認時に特に注意して確認すべきクリップを容易に認識させることができる。すなわち、編集者以外の人物が最終編集確認を行う場合、編集者以外の人物は、部分編集確認時の再生回数が少なく、編集者が十分に編集の確認ができていない可能性があるクリップを特に注意して確認する必要がある。したがって、編集者以外の人物は、集中クリップを特に注意して最終編集確認を行うことにより、編集内容の漏れのない確認を容易に行うことができる。
【0154】
図11は、最終編集確認用再生の他の具体例について説明する図である。
【0155】
図11Aと図11Bには、コンテンツを構成するクリップのうち、クリップCL31乃至CL40、CL51乃至CL60が示されている。クリップCL31乃至CL40、CL51乃至CL60は、それぞれその順番で連続して再生される。なお、図11の例では、集中クリップ、気楽クリップ、及び通常クリップについては、図10と同様であるのでその説明を省略し、注意喚起クリップについてのみ説明する。
【0156】
図11AのクリップCL32乃至CL34は、注意喚起クリップであり、第3の外枠が付加されている。この第3の外枠は、2点鎖線で示されている。クリップCL32乃至CL34に付加される第3の外枠は、点滅する外枠とされる。すなわち、第3の外枠は、線や色の種類は任意であるが、編集者に注意を喚起するために目立つものとされる。
【0157】
最終編集確認時においては、注意喚起クリップであるクリップCL32乃至CL34は、例えば、点滅表示する第3の外枠が付加されて再生される。このように、編集者に対しては、第3の外枠が点滅表示されることによって、集中して確認作業を行う必要がある集中クリップの再生が近づいていることが報知される。編集者は、この報知によって、注意が喚起される。すなわち、編集者は、集中クリップの再生直前に、集中した状態に移行することができるので、集中クリップが再生されるときには、集中した状態を維持して最終編集確認を行うことができる。
【0158】
図11BのクリップCL52乃至CL54は、注意喚起クリップであり、第3のマークとして、集中クリップの再生が開始されるまでの間隔を表わす機能を有するマーク(以下、インジケータと称する)が表示される。図11Bの第3のマークとしてのインジケータは、例えば、コンテンツが表示される表示部111の右下に円状のマークとして表示される。クリップCL52にはインジケータとして3つの円状のマークが表示される。クリップCL53にはインジケータとして2つの円状のマークが表示される。クリップCL54にはインジケータとして1つの円状のマークが表示される。すなわち、集中クリップが近づくにつれてインジケータである円状のマークの表示数が3、2、1と順次減少するように表示される。すなわち、この例では、円状のマークの表示数が、集中クリップの再生が開始されるまでの間隔を表わしている。円状のマークの表示数に代えて、3、2、1等の数字をインジケータとすることもできる。
【0159】
最終編集確認時においては、注意喚起クリップであるクリップCL52乃至CL54は、例えば、第3のマークとしてのインジケータが表示されて再生され、集中クリップが近づくにつれてインジケータの表示数が減少する。このように、編集者に対しては、第3のマークとしてのインジケータの表示数が減少することによって、集中して確認作業を行う必要がある集中クリップの再生が近づいていることが報知される。編集者は、この報知によって、注意が喚起される。すなわち、編集者は、集中クリップの再生直前に、集中した状態に移行することができるので、集中クリップが再生されるときには、集中した状態を維持して最終編集確認を行うことができる。なお、図11Aと図11Bの例を組み合わせ、インジケータを点滅させるようにしてもよい。
【0160】
図12は、最終編集確認用再生の他の具体例について説明する図である。
【0161】
図12の表示部111の下側には、コンテンツを構成するクリップの一部であるクリップCL71乃至CL75のサムネイルが示されている。また、表示領域201には、編集後のコンテンツが表示される。図12の場合、第1乃至第3のマークは、表示領域201に表示されるコンテンツに付加される。このように、最終編集確認時には表示領域201に、クリップの種類毎に異なるマークがつけられたコンテンツが再生されるので、編集者は、最終編集確認時に要求される注意力のレベルを容易に認識することができる。
【0162】
本実施形態では、コンテンツのデータが部分的に編集されると、部分編集確認用再生の合計回数が計測され、合計回数に応じて、クリップに付加されるマークの種類が決定される。この場合、合計回数の計測対象は、上述の実施形態では、1つのクリップデータ又はその一部であるシーンデータの再生とされた。しかしながら、合計回数の計測対象は、特にこれに限定されない。
【0163】
例えば、クリップ間のつながりが不自然であると、コンテンツの再生の際に鑑賞者に強い違和感を与えてしまうため、編集者は、最終編集確認時にクリップとクリップのつなぎ点の編集内容を特に注意して確認する必要がある。したがって、例えば、部分編集確認用再生の計測対象は、クリップとクリップのつなぎ点の再生回数とすることができる。
【0164】
すなわち、編集部151は、編集対象のつなぎ点に対して、例えば、カット、フェードイン、フェードアウト等の映像効果を施す画像処理を施すことによって、当該クリップデータのつなぎ点を編集する。
【0165】
計測部152は、再生制御部134の制御により編集部151が編集したつなぎ点の部分編集確認用再生が実行される毎に、再生回数を1だけインクリメントすることによって、部分編集確認用再生の合計回数を計測する。このとき、つなぎ点の前に存在するクリップの終了点よりも数秒前から、つなぎ点の後ろに存在するクリップの開始点から数秒後までが連続して再生された場合に、つなぎ点の部分編集確認用再生が実行されたとして合計回数が計測される。したがって、部分編集確認用再生時にクリップ全体が再生される必要はない。なお、計測部152は、編集によりつなぎ点の前後のクリップの内容が変化した場合には、最終編集確認時に集中して確認することが必要となるので、計測部152は、部分編集確認用再生の合計回数を0にリセットする。
【0166】
クリップ設定部173は、つなぎ点の部分編集確認用再生の合計回数に応じて、処理対象のクリップを、気楽クリップ、集中クリップ、及び通常クリップのうちの何れかに設定する。すなわち、部分編集確認用再生の合計回数が少なかったつなぎ点の前後のクリップは集中クリップに設定され、合計回数が多かったつなぎ点の前後のクリップは気楽クリップに設定され、それ以外のクリップは通常クリップに設定される。
【0167】
マーク付加部193は、最終編集確認用再生時に、クリップの種類毎に異なるマークを付加する。すなわち、マーク付加部193は、集中クリップには第1のマークを付加し、気楽クリップには第2のマークを付加する。また、マーク付加部193は、通常クリップのうち、今後再生予定のm個先までに再生される各クリップの中に集中クリップが少なくとも1つ含まれる注意喚起クリップには第3のマークを付加する。
【0168】
再生制御部134は、クリップの種類毎に異なるマークのデータが付加されたクリップのクリップデータを再生するための制御を実行する。
【0169】
このように、最終編集確認時にクリップの種類毎に異なるマークがつけられてコンテンツが再生されるので、編集者は、つなぎ点の最終編集確認時に要求される注意力のレベルを容易に認識することができる。したがって、編集者は、つなぎ点の最終編集確認時に集中すべき状態とそうでない状態とのメリハリをつけることができ、注意力が散漫になることなく編集内容の漏れのない確認が容易となる。
【0170】
また、計測される編集操作の対象を、クリップ内のシーンデータ及びクリップとクリップのつなぎ点の両方としてもよい。この場合、付加するマークの表示を区別することにより、編集者がクリップ内のコンテンツデータとつなぎ点のどちらに注意して最終編集確認を行うべきかが分かるようにする。
【0171】
なお、上述の例では、部分編集確認用再生の合計回数に応じて処理対象のクリップを、気楽クリップ、集中クリップ、及び通常クリップの3種類のうちのいずれかに分類した。しなしながら、これに限定されず、編集者は、処理対象のクリップを任意の数のクリップの種類に分類することができ、そのための任意の数の閾値を設定することができる。
【0172】
また、上述の例では、クリップの分類は、部分編集確認用再生の合計回数に応じて行った。しかしながら、編集者がクリップの分類を指定してもよい。すなわち、編集者は、入力部26を操作して、部分編集確認用再生の合計回数が多いクリップであっても、最終編集確認時にもう一度集中して確認すべきであるクリップを集中クリップに設定することができる。また、編集者は、入力部26を操作して、部分編集確認用再生の合計回数が少ないクリップであっても、最終確認時にある程度気楽に確認してもよいクリップを気楽クリップに設定することができる。さらにマークとしては、枠、円の図形以外の線、図形等を採用することができる。
【0173】
[本発明のプログラムへの適用]
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることができる。
【0174】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0175】
このようなプログラムを含む記録媒体は、図1に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア(パッケージメディア)32により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM22や、記憶部29に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0176】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0177】
本発明は、コンテンツの編集を行う編集装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0178】
1 編集装置, 21 COU, 26 入力部, 27 出力信号生成部, 28 出力部, 29 記憶部, 30 通信部, 51 情報検出部, 52 データベース化処理部, 71 編集制御部, 72 書込読出処理部, 91 動画出力信号生成部, 92 音声出力信号生成部, 111 表示部, 112 音声出力部, 131 編集処理部, 132 クリップ分類部, 133 最終編集確認用再生処理部, 134 再生制御部, 151 編集部, 152 計測部, 171 閾値設定部, 172 判定部, 173 クリップ設定部, 191 抽出部, 192 判定部, 193 マーク付加部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画像を含むクリップを単位として、複数のクリップから構成されるコンテンツを部分的に編集する編集手段と、
前記コンテンツのうち前記編集手段により編集された部分が再生される毎に、前記部分を内部又は接続点に含むクリップの1回分の再生として計測することによって、前記コンテンツを構成する前記複数のクリップの再生のそれぞれの合計回数を計測する計測手段と、
前記コンテンツを構成する前記複数のクリップの各々を、前記計測手段により計測された前記合計回数に基づいて、複数の種類のうち何れかに設定するクリップ設定手段と、
前記コンテンツの少なくとも一部に対して、前記クリップ設定手段により設定された種類に応じたマークをクリップに付加する画像処理を実行するマーク付加手段と、
前記マーク付加手段により前記画像処理が施された前記コンテンツの再生を制御する再生制御手段と
を備える編集装置。
【請求項2】
前記クリップ設定手段は、前記コンテンツを構成する前記複数のクリップの各々のうち、前記合計回数が第1閾値以下のクリップを第1の種類に設定し、前記第1閾値より大きい第2閾値以上のクリップを第2の種類に設定し、それ以外のクリップを第3の種類に設定し、
前記マーク付加手段は、前記第1の種類に設定されたクリップに対して第1のマークを付加し、前記第2の種類に設定されたクリップに対して第2のマークを付加する
請求項1に記載の編集装置。
【請求項3】
前記マーク付加手段は、さらに、前記第3の種類に設定されたクリップに対して、再生予定のm個(mは1以上の整数値)先までの各クリップの中に前記第1のクリップが少なくとも1つ含まれる場合、第3のマークを付加する
請求項2に記載の編集装置。
【請求項4】
前記第3のマークは、点滅表示するマークである
請求項3に記載の編集装置。
【請求項5】
前記マークは、前記クリップの外周に配置された外枠である
請求項4に記載の編集装置。
【請求項6】
ユーザの入力操作による各種指示を受け付ける入力手段をさらに備え、
前記クリップ設定手段は、前記入力手段により受け付けられた指示に基づいて、前記複数のクリップを、前記複数の種類の何れかに設定する
請求項1に記載の編集装置。
【請求項7】
前記編集手段は、隣接する2つのクリップのつなぎ点を編集し、
前記計測手段は、前記つなぎ点が再生された場合、前記隣接する2つのクリップのそれぞれの1回分の再生として計測する
請求項6に記載の編集装置。
【請求項8】
前記計測手段は、所定のつなぎ点によりつながれた2つのクリップのうち少なくとも一方の内容が、前記編集手段による編集により変化した場合、前記2つのクリップの再生のそれぞれの合計回数をリセットする
請求項7に記載の編集装置。
【請求項9】
前記第3のマークは、前記第1のマークが付加された前記クリップが再生されるまでの間隔を表わす機能を有するマークである
請求項3に記載の編集装置。
【請求項10】
動画像を含むクリップを単位として、複数のクリップから構成されるコンテンツを部分的に編集する編集ステップと、
前記コンテンツのうち前記編集ステップの処理により編集された部分が再生される毎に、前記部分を内部又は接続点に含むクリップの1回分の再生として計測することによって、前記コンテンツを構成する前記複数のクリップの再生のそれぞれの合計回数を計測する計測ステップと、
前記コンテンツを構成する前記複数のクリップの各々を、前記計測ステップの処理により計測された前記合計回数に基づいて、複数の種類のうち何れかに設定するクリップ設定ステップと、
前記コンテンツの少なくとも一部に対して、前記クリップ設定ステップの処理により設定された種類に応じたマークをクリップに付加する画像処理を実行するマーク付加ステップと、
前記マーク付加ステップの処理により前記画像処理が施された前記コンテンツの再生を制御する再生制御ステップと
を含む編集方法。
【請求項11】
動画像を含むクリップを単位として、複数のクリップから構成されるコンテンツを部分的に編集し、
前記コンテンツのうち編集された部分が再生される毎に、前記部分を内部又は接続点に含むクリップの1回分の再生として計測することによって、前記コンテンツを構成する前記複数のクリップの再生のそれぞれの合計回数を計測し、
前記コンテンツを構成する前記複数のクリップの各々を、計測された前記合計回数に基づいて、複数の種類のうち何れかに設定し、
前記コンテンツの少なくとも一部に対して、設定された種類に応じたマークをクリップに付加する画像処理を実行し、
前記画像処理が施された前記コンテンツの再生を制御する
ステップを含む制御処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−85186(P2012−85186A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−231005(P2010−231005)
【出願日】平成22年10月13日(2010.10.13)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】