説明

縦型風力発電装置の補助装置

【課題】従来の縦型風力発電装置は無風、弱風時に発電が不可能で有りました、縦型風力発電装置の新たな活用法を考案したものである。
【解決手段】縦型風力発電装置の風車内部の発電装置部の回転中心シャフト16に取り付けた腕木17の先端に移動装置34を取り付け、無風、微風時にこれを稼働させ回転エネルギーとし風力の代用とし無風、微風時に利用し中心シャフト16を回転させ連結された発電装置で発電出来るよう工夫したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は実用登録3163977の縦型風力発電装置の中心シャフトに取り付けた水平方向に回転する腕木先端に補助装置を取り付け無風、微風時にこれを作動させ風力の代わりの回転エネルギーとし活用し腕木を移動させることにより中心シャフトを回転させ連結された発電装置で発電させるものである。すなわち、風力発電装置の大きな弱点である、無風、微風時の発電を可能にし、また、必要時に補助装置を作動させ発電できる事で従来の風力発電の概念を大きく変える発明である。
【背景技術】
【0002】
縦型風力発電装置のみならず、風力発電の弱点は無風状態では発電装置が何の役にも立たない、これを、本発明は風力発電装置の更なる利用を可能にしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録実用第3163977号公報
【特許文献2】特開2008−223753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は縦型風力発電装置の弱点である無風、微風時は発電が出来ない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、縦型風力発電装置弱点である、無風、微風時に発電できない弱点を克服する為の手段として、風力の代わりに、登録実用第3163977号公報などの縦型風力発電装置の中心シャフトに取り付けた水平方向に回転する腕木先端に補助装置を取り付け、これを作動させ風力の代わりのエネルギーとして活用し発電をさせるようにしたものである。
本発明の補助装置とはモーター、原動機、などの現在知られている駆動装置をさす。
【0006】
すなわち、縦型風力発電装置を電力が必要な時に発電できる、従来の縦型風力発電装置の活用範囲を拡大させたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は縦型風力発電装置の中心シャフトに取り付けた水平方向に回転する腕木先端に補助装置を取り付け、無風、微風時にこれを作動させ風力の代わりの回転エネルギーとし活用し中心シャフトを回転させ連結された発電装置で発電させるものである。
【0008】
すなわち、風力発電装置の大きな弱点である、無風、微風時の発電を可能にし、また、大量の電力量が必要な場合、補助装置を作動させて回転エネルギーと風力と合わせて発電させる事も出来るようしたもので従来の縦型風力発電の概念を大きく変えた発明である。
【0009】
この発明は、風力と補助装置の併用で大きな回転エネルギーを得て、発電可能になる新たな縦型風力発電装置を可能としたものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は実施例1に示す縦型風力発電装置の内部に取り付けた腕木の先端部に補助装置を取り付けた図である。
【図2】図2は実施例1の断面図である。
【図3】図3は実施例2の縦型風力発電装置の外周パネル下部に取り付けた図である。
【図4】実施例2の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の補助装置は図1および図3に示すように腕木又はパネル下部に取り付け作動させ発電するものである。
【実施例1】
【0012】
本発明の風力発電装置は図1、2に示すように縦方向の回転軸の中心シャフト16に腕木17を用いて風受け翼本体21が複数枚設けられており、風車の外周を風向調整翼板付きパネル13で覆つている。この各パネル13は縦方向の複数の風向調整板翼15で構成しており、その風向調整板翼15の個々の固定角度を変えて前記風受け翼本体21の風受面に風が集中するように取り付け、風車内風受け翼板翼15に風を集中させる様にしている。
又、腕木の先端部には補助装置34を固定して無風、微風時に該補助装置34にて腕木17を移動させてシャフト16を回転可能としている。
【0013】
外周を囲む風向調整翼板付きパネル13同士の連結は隣る合うパネル13間に柱12を用いて固定している。あらゆる方向の風に対して、各パネルの取り付け位置で、風車内の風受け翼板に対して風入量が集中するようにした構造の風力発電装置である。
【0014】
縦型風車の内部を構成する回転部の中心シャフト16は中心シャフト受け部22に軸受けがあり、蓄電池27に接続された発電装置25と回転増幅ギヤー24及び回転変化ギヤー23を介して回転可能であり、この中心シャフト16には左右均等割り、又は円周を均等割りに取り付けた腕木17の先端に風受け翼本体21に風受け翼32が半円ないし3/1円状取り付けられている。このような風受け翼(羽根)が流入してくる風を無駄なく受け止めるようにしている。図8に詳細にみられるように風受け翼本体21の上部と下部には風受け翼上蓋18と風受け翼下蓋19を設けると共に内側に風受け補助翼20を設けている。
【0015】
縦型風車の外周側面に当たる風の半分は回転の抵抗となるが、風向調整翼板付きパネル13がこの抵抗なる風を防ぐ役目も果たし、中心シャフトの回転をより効率良くする役目を果たす。
【0016】
縦型風車の外周を囲う風向調整翼板付きパネル13は、360度の方向にある各パネルの取り付け位置で、風の流入を効率良く縦型風車の中心回転シャフト16の腕木17に取り付けた風受け翼32に誘導する。その為に各パネルを固定している柱12は上下の桁11によって起立状態にしたものである。縦型風車の中心から離れた外周側に風を集中させるので「てこ」の原理で風力が効果的に作用して回転力を高めることができる。
【0017】
縦型風力発電装置を円形で制作した場合と比べ、風向調整翼板を取り付けたパネルで外周を12角形で連結し構成した場合、円形より多くの風を風車内に送り込める構造になっている、その説明は符号30で表わしている部分が円形より多くの風を取り込める部分となっている、この部分は円形構造では風車内に風を取り込むのは不可能である。
【0018】
本発明の補助装置34の形態は、腕木先端部に固定し稼働させ腕木17を移動させることができるものである。
【実施例2】
【0019】
図3および4に示すように、補助装置35をパネル下部に取り付け実施することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は、縦型風力発電装置弱点である、無風、微風時に発電できない弱点を克服する為の手段として、風力の代わりに、縦型風力発電装置の中心シャフトに取り付けた水平方向に回転する腕木先端に補助装置を取り付け、これを作動させ風力の代わりのエネルギーとして活用し発電をさせるようにしたものである。
【符号の説明】
【0021】
(1)(2)(3)風の流れ
11 桁
12 柱
13 風向調整翼板付きパネル
14 桁
15 風向調整板翼
16 中心シャフト
17 腕木
18 風受け翼上蓋
19 風受け翼下蓋
20 風受け補助翼
21 風受け翼本体
22 中心シャフト受け部
23 回転変化ギヤー
24 回転増幅ギヤー
25 発電装置
27 蓄電池
28 インバーター
30 この部分に当たる風を取り込む事が出来、円形装置では取りこめない。
32 風受け翼
33 風車に対して抵抗となる風が当たる部分
34 補助装置(実施例1)
35 補助装置(実施例2)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦型風力発電装置の中心シャフトより離れた位置すなわち中心シャフト取り付けた腕に取りつた腕木の先端部あるいはパネル下部に補助装置を取り付け、テコの原理でより小さなエネルギーで無風、微風時にこの装置を稼働させ風力の代わりのエネルギーとして利用可能とした発電方法を特徴とする縦型風力発電装置の発電方法および補助装置。
【請求項2】
縦型風力発電装置の外周部パネル下部に補助装置を取り付け、中心シャフトより離れた場所で腕木と連結しテコの原理でより小さなエネルギーを利用し無風、微風にこの装置を稼働させ風力の代わりのエネルギーとして利用し発電するようにしたことを特徴とする縦型風力発電装置の発電方法および補助装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2013−29062(P2013−29062A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−165209(P2011−165209)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(306001585)
【Fターム(参考)】