説明

羽根車および羽根車を有する紙葉類集積装置

【課題】二つ折れ癖のついた紙幣が送られてきた場合でも集積空間を十分に確保することができ、しかも紙幣を損傷することのない羽根車および紙葉類集積装置を提供する。
【解決手段】本発明の羽根車11は、羽根部13が中心部12に対して斜めに形成されている。羽根部13は、可撓性を有し、羽根車11の回転により紙幣に接触すると回転軸方向に撓む。このとき羽根部13に接触している紙幣を回転軸方向に移動させる。そのため紙幣が湾曲している場合にはその湾曲をなだらかにすることができ、紙幣の集積空間を十分確保することが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送されてくる紙葉類を集積位置に集積させるための羽根車および該羽根車を有する紙葉類集積装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、紙幣入出金装置においては、装置内に紙幣を集積しておく集積部を具備している。集積部には上下動可能な可動ステージが設けられており、紙幣はこの可動ステージ上に載置される。集積部に紙幣を送り込むために、フィードローラと、フィードローラと圧接可能でフィードローラに押圧力を与えるプレッシャローラと、プレッシャローラと同軸上で回転可能な羽根車が設けられている。羽根車は、紙幣を集積部に集積する際に紙幣の後端部を叩いて紙幣を集積部に押さえ付ける可撓性の羽根部を有する。
【0003】
紙幣を集積部に集積させる場合は、まず可動ステージを下降させて可動ステージの上部(紙幣が既に集積されている場合はその紙幣の上部)に集積空間を確保する。そしてリンク機構によりプレッシャローラをフィードローラに押し付け、フィードローラを回転駆動させる。これによりプレッシャローラおよびプレッシャローラと同軸上の羽根車が回転し、紙幣が搬送路から送り込まれてくると、羽根車の羽根部が紙幣を下側から抱えるようにして引き寄せ、紙幣がフィードローラとプレッシャローラの間に挟まれるとこの2つのローラで集積空間に送られ、さらにこの2つのローラを抜け出ると羽根車の羽根部により紙幣はその後端部を押されて集積部に叩き落される。その後も浮き上がらないように叩き続けられ、かつ引き寄せられて整列する。これにより次に送られてくる紙幣が集積可能な空間が確保される。
【0004】
以上のように羽根車は、搬送されてきた紙幣を、既に集積されている紙幣の上部に叩き落す作用をするが、このような羽根車を有する集積装置としては、例えば、特開2003−171068号公報に記載されたものがある。
【特許文献1】特開2003−171068号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら従来の羽根車を有する紙幣入出金装置においては、二つ折り財布に長時間入れられていて二つ折れの癖がついた紙幣が入金された場合、図12に示すような集積機構では、二つ折れ癖のついた紙幣を十分に潰すことができず、集積空間を十分確保することができないという問題があった。なお図12は従来の集積装置を示す正面図である。
【0006】
即ち、図12において、羽根車1は紙幣2の両側に設けられており、紙幣2の両側端部を叩くようになっている。そのため、中央部が高くなった二つ折れ癖のついた紙幣2aが送られてきた場合、紙幣2aの中央部を十分押し潰すことができず、その結果、十分な集積空間を確保することができなくなる。
【0007】
また、十分な集積空間を確保するために、羽根車1の紙幣2を叩く力を大きくすると、例えば羽根部1aの厚さを厚く形成すると、集積する紙幣2への押し付け力が大きくなり、紙幣2が損傷される惧れがあった。
【0008】
したがって本発明の目的は、二つ折れ癖のついた紙幣が送られてきた場合でも集積空間を十分に確保することができ、しかも紙幣を損傷することのない羽根車および紙葉類集積装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明の羽根車は、紙葉類集積装置に使用され、搬送されてくる紙葉類を集積位置に押さえて叩き落とす回転可能な羽根車であって、回転するに連れて、前記紙葉類に接触した後回転軸方向に撓むことにより前記紙葉類を前記回転軸方向に移動させる力を発生する羽根部を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
また本発明の紙葉類集積装置は、搬送されてきた紙葉類を羽根車を回転させて集積位置に押さえて叩き落とす紙葉類集積装置であって、前記羽根車を、回転するに連れて、前記紙葉類に接触した後回転軸方向に撓むことにより前記紙葉類を前記回転軸方向に移動させる力を発生する羽根部を有するようにすることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、羽根車を回転することにより、紙葉類に接触する羽根部が回転軸方向に撓み、その結果、紙葉類が回転軸方向に移動させられる。そのため紙葉類が湾曲している場合にはその湾曲をなだらかにすることができ、紙葉類の集積空間を十分確保することが可能になる。また羽根部を厚く形成する必要がないので、紙葉類を損傷させることもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。各図面に共通する要素には同一の符号を付す。図1は本発明の実施の形態の羽根車を示す斜視図、図2は実施の形態の紙幣集積装置を示す側面図、図3は実施の形態の紙幣集積装置を示す正面図である。なお本実施の形態においては、紙葉類集積装置として紙幣集積装置を例にして説明する。
【0013】
図1において、実施の形態の羽根車11は、中心部12に複数の羽根部13が等間隔に放射状に形成されている。羽根部13は中心部12に対して斜めに形成されている。即ち、羽根部13は、羽根車11の回転軸方向14に対して角度θだけ角度をつけて形成されている。羽根車11は可撓性を有し、例えばゴム材で形成されている。羽根部13の形状は略直方体となっており、後述するように、集積位置の紙幣に対してその先端部13aが最初に接触するように形成されている。
【0014】
図2、図3において、紙幣集積装置21には、可動ステージ22、フィードローラ23、プレッシャローラ24および羽根車11が設けられている。可動ステージ22は、両端部にスライダー部25を有し、スライダー部25はシャフト26に摺動可能に取付けられているとともに、ベルト27に固着されている。図示しない駆動モータによりベルト27を回転させると、スライダー部25はシャフト26に沿って上下動し、したがって可動ステージ22も上下動する。
【0015】
可動ステージ22上に紙幣2が集積される。即ち、可動ステージ22の上部が集積部28を構成する。集積された紙幣2の上部には集積空間29が形成される。集積空間29は可動ステージ22を下降させることにより最上部の紙幣2の上部に形成される空間である。可動ステージ22の上下動は、図示しないセンサやエンコーダを使用して駆動モータに対するパルス制御等により制御される。
【0016】
フィードローラ23はシャフト30に取付けられ、図示しない駆動モータにより回転駆動される。プレッシャローラ24および羽根車11は可動軸31に取付けられており、可動軸31は図示しないリンク機構により、プレッシャローラ24をフィードローラ23に圧接する状態とフィードローラ23から離す状態とをつくる。プレッシャローラ24をフィードローラ23に圧接させることにより、フィードローラ23の回転がプレッシャローラ24および羽根車11に伝達される。
【0017】
図3に示すように、羽根車11はプレッシャローラ24の両側に設けられ、1つのプレッシャローラ24と2つの羽根車11とで羽根車アッセンブリ32を構成する。2つの羽根車アッセンブリ32a、32bは紙幣2の両側部に対向した位置にそれぞれ配設される。
【0018】
図2に示すように、フィードローラ23はベルト33によりピックアップローラ34に連結されている。ピックアップローラ34は、主に集積された紙幣2を繰り出すためのローラであるが、紙幣2を集積する際にも駆動される。また紙幣2が搬送される搬送路35には搬送ローラ36が設けられており、搬送ローラ36はフィードローラ23と圧接して紙幣2を搬送する。
【0019】
図4は羽根車の配置を示す説明図で、図3の反対側から見た図である。即ち、図3は図2に示す矢印A方向から見た図であり、図4は図2に示す矢印B方向から見た図である。図4において、羽根車アッセンブリ32aの羽根車11の羽根部13の向きは、羽根部13の外側(図における右側)が先に紙幣2に接触する向きになっている。羽根車アッセンブリ32aにおいて、2つの羽根部13とも同じ向きとなっている。他方、もう一つの羽根車アッセンブリ32bの羽根車11の羽根部13の向きは、羽根部13の外側(図における左側)が先に紙幣2に接触する向きになっている。羽根車アッセンブリ32bにおいて、2つの羽根部13とも同じ向きとなっている。
【0020】
即ち、両羽根車アッセンブリ32a、32bの羽根車11の羽根部13の向きは、集積されている紙幣2の側から見て、紙幣2の中央部に向かって高くなり、両側部に向かって低くなるように配置されている。この状態を図5の拡大図で示す。なお図5は図4に示すC部の拡大図である。
【0021】
次に本実施の形態の動作を説明する。ここでは搬送されてきた紙幣を集積部に集積する動作を説明する。図2、図3において、まず図示しないモータによりベルト27を移動させ、可動ステージ22を下降させる。このとき、図示しないセンサやエンコーダを使用してモータに対するパルス制御等により可動ステージ22の下降量を制御する。
【0022】
可動ステージ22の下降により、既に集積されている紙幣2の上部に集積空間29が確保される。次に図示しない駆動モータによりフィードローラ23を駆動させるとともに、図示しないリンク機構によりプレッシャローラ24をフィードローラ23に圧接させる。これによりフィードローラ23およびピックアップローラ34は、図2における反時計回り方向に回転するとともに、プレッシャローラ24および羽根車11は時計回り方向に回転する。
【0023】
搬送路35から紙幣2が搬送されてくると、紙幣2はフィードローラ23とプレッシャローラ24とに挟まれて集積空間29の方向に搬送される。紙幣2の後端部がフィードローラ23とプレッシャローラ24から抜け出ると、紙幣2は羽根車11の羽根部13により、後端部を押され、集積空間29に入り込む。集積空間29に入り込んだ紙幣2は、その後端部を、回転している羽根部13により上方から叩かれる。このときの状態を図6に示す。図6は羽根部の動作を示す動作説明図である。
【0024】
図6、図7は羽根車アッセンブリの羽根部の動作を示すもので、図6は羽根車アッセンブリ32bの羽根部13を図4における矢印D方向から見た図で、図7は羽根車アッセンブリ32bの羽根部13を図2における矢印B方向から見た図である。なお図6においては1つの羽根部13のみ示してある。
【0025】
まず羽根部13は、紙幣2に対して、図6(a)、図7(a)に示すように、先端部13aのエッジ部13bが接触する。羽根部13の回転により、羽根部13の先端部13aが撓む。このとき、羽根部13の先端部13aは、図6(b)に示すように、羽根部13の回転方向の逆方向に撓むと同時に、図7(b)に示すように、回転軸方向、即ち、矢印E方向に撓む。
【0026】
羽根部13の先端部13aが回転方向の逆方向に撓むことにより、紙幣2を下方に向けて押し付ける力が発生し、搬送されてきた紙幣2は既に集積済みの紙幣2の上に押し付けられ、その上部に集積空間が形成される。また、羽根部13の先端部13aの矢印E方向の撓みにより、羽根部13に接触する紙幣2を同方向に移動させる力Fが発生する。なお羽根部13はゴム材等の高摩擦部材で形成されており、羽根部13と羽根部13に接触する紙幣2との間の力Fが大きくなるようにしてある。
【0027】
羽根車アッセンブリ32bにおける矢印E方向は、紙幣2の中央部から側端部に向かう方向であり、この方向に力Fが発生すると、紙幣2が同方向に移動し、中央部に湾曲が形成されていた場合、その湾曲が平らにされる。
【0028】
さらに羽根部13が回転すると、図6(c)、図7(c)に示すように、羽根部13の先端部13aはさらに回転方向の逆方向および回転軸方向に撓み、紙幣2を押し付ける力および軸方向に移動させる力Fが継続して発生し、やがて羽根部13の先端部13aは紙幣2から外れる。
【0029】
羽根車アッセンブリ32aにおいても、同様に羽根部13の先端部13aが撓むことにより紙幣2を軸方向に移動させる力Fが発生する。この場合は羽根部13は、羽根車アッセンブリ32bの羽根部13の傾斜角度とは反対に形成されているので、図8に示すように、反対方向に紙幣2を移動させる力F´を発生する。
【0030】
両羽根車アッセンブリ32a、32bにおける羽根部13の撓みによる紙幣移動力の発生により、紙幣2の中央部に湾曲が形成されていた場合でも、その湾曲が潰され、紙幣2は平坦状になる。即ち、二つ折れ癖のついた紙幣が送られてきた場合でも集積空間を十分に確保することができる。1つの羽根部13によって紙幣2を移動させる距離は短いが、羽根車アッセンブリ32a、32bの回転により複数の羽根部13が連続して移動させる力F、F´を発生させるので、紙幣2の湾曲を平板状に潰すだけの移動量は得られる。
【0031】
以上のように本実施の形態によれば、羽根車11の羽根部13を斜めに形成することにより、紙幣2を幅方向に移動させることができ、二つ折れ癖のついた紙幣2の湾曲を平らにすることが可能となる。そのため紙幣2の集積に必要な集積空間29を十分確保することが可能である。
【0032】
また、左右の羽根車アッセンブリ32a、32bにおいて、羽根部13の位相(紙幣2に接触するタイミング)をずらすことにより、紙幣2の湾曲を伸ばす動作を小刻みに行うことができ、紙幣2の湾曲を平らにする効果がより顕著となる。
【0033】
また、羽根車11の羽根部13は紙幣2に接触した後、徐々に紙幣2の中央部から側端部の方向へ撓むので、次に紙幣2に接触する羽根部13が、既に紙幣2に接触して撓んでいる羽根部13の上に重なることがなく、即ち、2枚重なった羽根部13で紙幣2を押し付けることがなく、羽根部13で紙幣2を損傷させることはない。
【0034】
上記実施の形態は、紙葉類集積装置として紙幣集積装置を例にして説明したものであるが、本発明は他の装置にも適用可能である。次に本発明をプリンタに適用した場合を説明する。ここでは紙葉類集積装置としてプリンタの印刷用紙の排出機構を例にして説明する。
【0035】
図9はプリンタの用紙排出機構を示す側面図、図10はプリンタの排出機構を示す正面図である。両図において、用紙排出機構41には、搬送される用紙をガイドする搬送ガイド42、43が配設され、それらの端部に排出部44が形成されている。排出部44の近傍には、駆動ローラ45、駆動ローラ45と同軸上に設けられている羽根車46、駆動ローラ45に圧接するテンションローラ47が回転可能に設けられている。
【0036】
駆動ローラ45および羽根車46は、図10に示すように、軸48に取付けられ一体に回転する。軸48は図示しない駆動モータにより回転される。羽根車46は、駆動ローラ45を挟んでその両側に設けられ、中心部49に複数の羽根部50が等間隔に放射状に形成されている。羽根車46の形状自体は、図1に示す前記実施の形態のものと同様で、羽根部50が中心部49に対して斜めに形成されているが、本実施の形態においては、図10に示すように、配設されたすべての羽根部50が同一の方向に傾斜するように配置されている。また図9に示すように、排出部44の外側下方には、ステージ51が上下動可能に設けられている。ステージ51はその上に印刷用紙52が集積されるものである。
【0037】
プリンタの印字部により印刷が行われた用紙52は、搬送ガイド42と搬送ガイド43との間を矢印C方向に搬送されてくる。そして排出部44の近傍で駆動ローラ45とテンションローラ47に挟まれて、排出部44からステージ51上に排出される。排出された用紙52はステージ51上に集積されるが、カールや折れ癖等により例えば用紙52の端部が持ち上がっていると、排出部44が塞がれることがある。これを防止するために、羽根車46の羽根部50により排出された用紙52を上方から叩いて排出部44がふさがれるのを防止するようにしている。
【0038】
本実施の形態においては、羽根車46の羽根部50が、ステージ51上の用紙52を常に一定の距離から叩けるように、集積された用紙52の量に応じてステージ51の上下動を制御して集積された用紙52の最上部と羽根部50との距離を一定にしている。排出部44からステージ51上に排出された用紙52に対して、羽根車46の羽根部50が接触する。その際、前記実施の形態の図6および図7で説明したように、羽根部50の先端部が撓み、用紙52を図10に示す矢印G方向、即ち、ステージ51の一方の側部51aの方向に、移動させる。
【0039】
このように、羽根車46の羽根部50が常に、ステージ51上に排出された用紙52をステージ51の一方の側部51aの方向に移動させるので、次の用紙52が排出部44まで搬送されてくる間に、排出された用紙52は、ステージ51の一方の側部51aに整列させられる。
【0040】
以上のように本発明を適用した用紙排出機構によれば、排出部44の近傍に配設された羽根車46の羽根部50を同じ方向に斜めに配置することにより、ステージ51上に排出された用紙52をすべて一方に整列させることが可能になる。なお図10に示す例では羽根車46を5個設けてあるが、用紙52を一方向に移動させる場合には必ずしも羽根車46が複数必要であるわけではなく、1個だけ設けるようにしてもよい。
【0041】
この実施例に対して種々の変形例が可能である。例えば、図11に示すような変形例、即ち、用紙の整列側を切り替える変形例が可能である。図11において、駆動ローラ61と羽根車62とから成る羽根車アッセンブリ63a、63bと、駆動ローラ61と羽根車64とから成る羽根車アッセンブリ65a、65bとが、それぞれ設けられている。
【0042】
羽根車アッセンブリ63a、63bの羽根部66は、図における左側が先に用紙52に接触するように中心部67に対して斜めに形成されている。これに対して羽根車アッセンブリ65a、65bの羽根部68は、図における右側が先に用紙52に接触するように中心部69に対して斜めに形成されている。
【0043】
羽根車アッセンブリ63a、63bは同時に駆動されるとともに、図示しない機構によりテンションローラ70に対して同時に接離可能となっている。他の羽根車アッセンブリ65a、65bも同時に駆動されると共に、テンションローラ70に対して同時に接離可能となっているが、羽根車アッセンブリ63a、63bが駆動されている時には駆動されない。
【0044】
このような機構を設けることにより、用紙52を図における右側の側部に整列させたい場合には、羽根車アッセンブリ65a、65bをテンションローラ70に圧接させて駆動し、逆に左側の側部に整列させたい場合は、羽根車アッセンブリ63a、63bをテンションローラ70に圧接させて駆動する。これにより、用紙52の整列側を切り替えることが可能になり、印刷単位ごとに用紙52の整列側を切り替えることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施の形態の羽根車を示す斜視図である。
【図2】実施の形態の紙幣集積装置を示す側面図である。
【図3】実施の形態の紙幣集積装置を示す正面図である。
【図4】羽根車の配置を示す説明図である。
【図5】図4の一部拡大図である。
【図6】羽根車アッセンブリの羽根部の動作を示す動作説明図である。
【図7】羽根車アッセンブリの羽根部の動作を示す動作説明図である。
【図8】羽根車アッセンブリの羽根部の動作を示す動作説明図である。
【図9】プリンタの用紙排出機構を示す側面図である。
【図10】プリンタの排出機構を示す正面図である。
【図11】変形例を示す機構図である。
【図12】従来の集積装置を示す正面図である。
【符号の説明】
【0046】
2 紙幣
11 羽根車
13 羽根部
21 紙幣集積装置
22 可動ステージ
29 集積空間
41 用紙排出機構
46 羽根車
50 羽根部
52 用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙葉類集積装置に使用され、搬送されてくる紙葉類を集積位置に押さえて叩き落とす回転可能な羽根車において、
回転するに連れて、前記紙葉類に接触した後回転軸方向に撓むことにより前記紙葉類を前記回転軸方向に移動させる力を発生する羽根部を設けたことを特徴とする羽根車。
【請求項2】
搬送されてきた紙葉類を羽根車を回転させて集積位置に押さえて叩き落とす紙葉類集積装置において、
前記羽根車は、
回転するに連れて、前記紙葉類に接触した後回転軸方向に撓むことにより前記紙葉類を前記回転軸方向に移動させる力を発生する羽根部を有することを特徴とする紙葉類集積装置。
【請求項3】
前記羽根車を複数設け、
集積位置の紙葉類に対して前記羽根車の羽根部が紙葉類の中央部を境にしてその両側に配置され、かつ各羽根部がそれぞれ、紙葉類を中央部から離れる方向に移動させる力を発生させる向きになるようにした請求項2記載の紙葉類集積装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−145547(P2007−145547A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−344448(P2005−344448)
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】