説明

背圧弁

【課題】 ダイヤフラムに固定された弁体をスプリングが付勢する背圧弁において、スプリングの両端面の平行度に関係なく弁体と弁座が均一に当接する背圧弁を提供すること。
【解決手段】 流入路7及び排出路8を有し、前記流入路7に連通した凹部7cが形成された弁本体5と、前記凹部7cに取付けられたダイヤフラム10と、前記ダイヤフラム10に固定された弁体11と、前記弁本体11に設けられた弁座6と、前記弁体11を前記弁座6側に付勢する付勢部材35とを備え、前記弁体11が前記弁座6に当接することにより前記流入路7と前記排出路8の間が閉塞され、前記弁体11が前記弁座6と離間することにより前記流入路7と前記排出路8の間が開放される背圧弁1であって、前記弁体11と、前記付勢部材35の移動側端部35bを支持し、前記付勢力を前記弁体11に伝達する伝達部材33とが点接触していることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スプリング等の付勢部材で付勢された弁体を有し、弁体が流入路と排出路の接続部に設けられた弁座を開閉することにより、流入路側の流体を排出側に流通させて流入路側の圧力を所定圧とする背圧弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、背圧弁は、例えば図3の符号101に示されるように、流入路107と排出路108を有する弁本体105と、弁本体105に取付けられたダイヤフラム110と、ダイヤフラム110に固定された弁体111と、流入路107と排出路108の接続部に形成された弁座106と、スプリング135等から構成される付勢部材130とを備えており、弁体111のシール部113が付勢部材130によって弁座106側に付勢され、弁体111のシール部113が弁座106に当接して流入路107と排出路108の間を閉塞することにより、流入路107側からの流体の流通を遮断して流入路107側の流体圧力を維持するとともに、流入路107側の圧力が高くなることにより弁本体105に形成されたチャンバ(凹部)107c内の流体がダイヤフラム110のチャンバ側の面を押圧して付勢部材130を変形させて、ダイヤフラム110に固定された弁体111が弁座106から離間する方向に移動することで弁体111のシール部113と弁座106のシール部106aの間が開放されて流体が流入路107側から排出路108側に流通する。
流体が流入路側107から排出路側108に流通することで流入路107側の流体圧力が所定の圧力まで低下すると、ダイヤフラム110に生じた流体圧力による変形が付勢部材130付勢力により押し戻され、それにともなって、弁体111のシール部が弁座106のシール部106aに当接して閉塞され、流入路107側の流体圧力が維持されるようになっている。
【0003】
例えば、付勢部材130がスプリング135の場合では、スプリング135の固定側端面135aは固定端側受皿132に支持され、移動側端面135bは移動端側受皿133により支持されることになるが、スプリング135を製作する際の加工精度によっては、上記両端面135a、135bの平行度が必ずしも充分とはいえず、平行度が低い場合に、流入流体圧力がないか、かなり低い状態における保管及び運転休止時には、スプリング135の移動側端面135bを支持する移動端側受皿133が、スプリング135の伸縮方向に対して垂直とならず、図4(A)に示すように、弁体111のシール部113が弁座106のシール部106aに傾いて当接することになる。
【0004】
その結果、弁体111のシール部113と、弁座116のシール部116aとの接触が不均一となり、弁体111のシール部113に生じる食込み変形深さが不均一となり、図4(B)に示すように背圧弁使用中、流体の排出が始まる際に、食込み変形深さが大きい部分から設定された排出圧力以下で流体が吹き抜けたり、弁体111が弁座106から離間した状態において、図4(C)に示すように流体の通過量がシール部113とシール部106aの開度によって偏りが生じ、流入路107側の流体圧力を正確に排出し難いという問題があった。
一方、付勢部材の伸縮方向が弁体を弁座に対して直進させるために、付勢部材をガイド用の筐体に装着し、その筐体の外周面を、キャップの内周に形成させたガイド孔に挿入させて確実に進退させるようにした構成の背圧弁が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2003−042291号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、スプリングの両端面の平行度を高精度に製作することは、容易でなく製造コストが増大し、特許文献1に記載された背圧弁のように付勢部材を装着するガイド用筐体や、キャップの内周にガイド孔を形成する構成を採用することは加工コストの大幅な増大に繋がるうえ、付勢部材の端面の傾きによる力をガイド面で受けることになり、ガイド面の潤滑管理の必要性や、ガイド面が偏摩耗することによる作動不良を生じる虞がある。そこで、付勢部材の両端面の平行度に関係なく、弁体が弁座に均一に当接可能とされる技術が求められていた。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、ダイヤフラムに固定された弁体をスプリング等の付勢部材が付勢する背圧弁において、付勢部材の両端面の平行度に関係なく弁体と弁座が均一に当接する背圧弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1記載の発明は、流入路及び排出路を有するとともに、前記流入路に連通した凹部が形成された弁本体と、前記凹部の開口部に取付けられたダイヤフラムと、前記ダイヤフラムに固定された弁体と、前記弁本体に設けられ、前記流入路と前記排出路の接続部に形成された弁座と、前記弁体を前記弁座側に付勢する付勢部材とを備え、前記弁体が前記弁座に当接することにより前記流入路と前記排出路の間が閉塞され、前記弁体が前記弁座と離間することにより前記流入路と前記排出路の間が開放される背圧弁であって、前記弁体と、前記付勢部材の移動側端部を支持し、前記付勢力を前記弁体に伝達する伝達部材とが、点接触していることを特徴とする。
【0008】
この発明に係る背圧弁によれば、弁体を弁座側に付勢する付勢部材を移動側端面で支持する伝達部材が、ダイヤフラムに固定された弁体と点接触している。そのため、付勢部材の移動側端面と固定側端面との間の平行度が充分でなく傾いていて、付勢部材の移動側端面が弁体の移動方向に対して垂直にならない場合であっても、弁体が付勢部材の移動側端部が進退する方向に移動する。その結果、弁体のシール部と弁座が均一に接触して、弁体のシール部に生じる食込み変形深さが均一となり、弁体シール部と弁座の接触の均一性が維持され、弁体の開閉に際して流体の安定した流通を維持することができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の背圧弁であって、前記付勢部材はスプリングとされるとともに、前記伝達部材は前記スプリングの移動側端部を支持する移動端側受皿とされ、かつ該移動端側受皿と前記弁体との間に、一対の凹凸部が形成され、これらが点接触することを特徴とする。
【0010】
この発明に係る背圧弁によれば、弁体を弁座側に付勢するスプリングの移動側端部の端面を支持する移動端側受皿と前記弁体との間に、一対の凹凸部が形成され、これらが点接触しているので、スプリングの移動側端面と固定側端面との間の平行度が充分でない場合であっても、付勢部材の移動側端部が進退する方向に弁体が移動し、その結果、弁体のシール部と弁座が均一に接触するとともに、弁体の開閉に際して流体の安定した流通を維持することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る背圧弁によれば、例えばスプリング等の付勢部材の両端面の平行度が充分でない場合であっても、平行度に関係なく弁体と弁座が均一に当接し、弁体の開閉に際して流体の安定した流通を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、本発明の一実施の形態に係る背圧弁を示す図であり、符号1は背圧弁を示している。
背圧弁1は、弁本体5と、弁座6と、ダイヤフラム10と、弁体11と、キャップ20と、付勢部材30と、付勢部材の移動端部を支持する移動端側受皿(伝達部材)33とを備えており、弁体11が、付勢部材30によって弁座6側に付勢され、弁体11のシール部13が弁座6に当接することにより、弁本体5に形成された流入路7と排出路8の間が閉塞され、弁体11のシール部13が弁座6と離間することにより流入路7と排出路8の間が開放されるようになっている。
この実施の形態において、付勢部材30はスプリング35とされている。
【0013】
弁本体5は、円筒形状とされ、流体が流入する流入路7と、流体が排出される排出路8とを備えており、円筒形状の一方端には、第1の凹部(凹部)5aと、第1の凹部5aの底面に形成され、第1の凹部よりも小径とされた第2の凹部5bが形成されている。
【0014】
流入路7は、弁本体5の外周部に形成された流入口7aと、流入側接続孔7bと、第1の凹部5a(凹部)からなるチャンバ7cとから構成され、流入口7aは、流入側接続孔7bを介してチャンバ7cに連通されている。
排出路8は、排出口8aと、第1の排出孔8bと、第2の凹部5bからなる第2の排出孔8cと、第3の排出孔8dとから構成され、排出口8aは、第1の排出孔8bと、第2の凹部5bとを介して、第3の排出孔8dに連通されている。
流入口7a及び排出口8aには、例えばネジ等の係合部が形成され、外部の配管等に接続可能とされている。
【0015】
弁座6は、シール部6aと、貫通孔6bと、外周面6cとを備えており、貫通孔6bは、第3の排出孔8cを構成している。
弁座6の外周面6cは、弁本体5に形成された第2の凹部5bの内周面5cに密着して嵌挿されるとともに、シール部6aは、流入路7と排出路8の接続部を構成し、内周面5cと弁座6の外周面6bとの間を、チャンバ7cから第2の排出孔8cに流体が流通しないようになっている。
【0016】
ダイヤフラム10は、弾力性のある円形平板状の金属板で、平板状の面に垂直な方向に移動自在とされ、中央部に弁体11が嵌挿される孔が形成されるとともに、外周縁部が弁本体5及びキャップ20によって挟持されることにより、弁本体5のチャンバ7cの開口部を密閉するようになっている。
その結果、チャンバ7c内に流入路7側の流体INが流入することで流体INの圧力によって、ダイヤフラム10が、チャンバ7cからスプリング35側に変形して、弁体11をスプリング35側に移動させるようになっている。
【0017】
弁体11は、弁体11のスプリング側に位置する先端に放物体形状、又は球体形状の一部からなる支持凸部11aと、シール部13とを備えており、ダイヤフラム10の中央に形成された孔に固定され、支持凸部11aは、移動端側受皿33に形成された支持凹部33aに揺動自在に点接触するようになっている。この明細書において、点接触とは、幾何学上定義される面積を有しない点に限られず、凸部と凹部の相対的な大きさ、配置等に基づいて、凸部と凹部とが揺動可能に接触する概念をさしている。
【0018】
固定部材14は、ダイヤフラム10の板面に対して、弁体11を垂直に固定するための部材であって、ダイヤフラム10のスプリング35側の面に接する第1の壁部14aと、第1の壁部14aの中央部に形成され、弁体11をダイヤフラム10に対して垂直に保持する孔14bを備えており、孔14bに弁体11が嵌挿されることで、変形をしていない時のダイヤフラム10の板面に垂直に弁体11が変位自在とされている。
【0019】
キャップ20は、スプリング35を収納する凹部21を備えており、凹部21は、小径部21aと開口部近傍の大径部21bとから構成され、大径部21bと小径部21aの間の段差部にはキャップの軸線に対して垂直な端面21cが形成されている。
キャップ20の天面中央部には、キャップの軸線と同心に雌ネジが形成され、その雌ネジにスプリング調整部材40が螺合され、スプリング調整部材40を回動することによってスプリング35の付勢力を変化させて、流入路7側の流体INによって背圧弁1が作動する流体圧力を調整可能としている。
【0020】
固定端受皿32は、小径凸部と、円錐形状の凹部32aを備えた略多段円筒形状とされ、小径凸部にはスプリング35の固定端の内周が配置され、凹部32aを、スプリング調整部材40の凸部40aが支持するように構成されている。
円錐形状の凹部32aと、スプリング調整部材40の凸部40aとは、点接触するようになっており、相互に揺動自在とされている。
【0021】
移動端側受皿33は、略多段円筒形状とされ、小径凸部33bにスプリング35の移動端の内周が配置され、移動端側受皿33の弁体11側の面には、弁体11の支持凸部11aと点接触可能な凹部33aが形成され、スプリング35の移動端側を、弁体11により揺動可能に支持している。
その結果、スプリング35の固定側端面35aと移動側端面35bの平行度に関係なく、スプリング35の伸縮方向が弁体11の移動方向と一致するようになっている。
【0022】
スプリング35は、固定側端面35aと、移動側端面35bとを備えており、凹部21内に、固定側端面35aをキャップ20の天面側として収納され、固定側端面35aが固定端受皿32によって支持されるとともに、移動側端面35bが移動端受皿33の支持凹部33aが弁体11の支持凸部11aによって支持されている。
また、スプリング35は、圧縮状態とされることで弁体11を弁座6側に付勢しており、チャンバ7c内の流体INの圧力が上昇し、チャンバ7cからダイヤフラム10に与えられたスプリング35側への力によって、圧縮されるように構成されている。
【0023】
次に、上記構成の背圧弁1の作用について説明する。
まず、流入路7側の流体INの圧力が所定の値以下の場合には、チャンバ7c内の流体INがダイヤフラム10に与える力がスプリングの付勢力以下とされ、スプリング35の付勢力によってダイヤフラム10が弁座6側に付勢され、それにともなって弁体11のシール部13が弁座6のシール部6aと密着されるので、流入路7と排出路8の間が閉塞されている。
【0024】
つぎに、流入路7側の流体INの圧力が所定の値以上に上昇すると、チャンバ7c内の流体INがダイヤフラム10に与える力がスプリング35の付勢力よりも大きくなり、ダイヤフラム10に与えられた力によってスプリング35が圧縮されるとともにダイヤフラム10がスプリング35側に変形する。それにともなって弁体11のシール部13が弁座6のシール部6aから離間し、流入路7と排出路8の間が開放される。その結果、流体INが流入路7側から排出路8側に流入して、上昇した流入路7側の流体INの圧力が低下する。
【0025】
流入路7側の流体INが流入路7から排出路8に流通すると、流入路7側の流体INの圧力が低下し、流入路7側の流体INの圧力が所定の圧力まで低下すると、ダイヤフラム10をスプリング35側に押圧する力が小さくなり、ダイヤフラム10に生じていた変形がスプリング35の付勢力に押し戻される。それにともなって、弁体11のシール部13が弁座6のシール部6aと密着して、流入路7と排出路8の間が閉塞され、流入路7側の流体INの圧力を維持するようになっている。
【0026】
その結果、図2(A)に示すように、弁体11のシール部13と、弁座6のシール部6aとは均一に密着し、また、図2(B)、(C)に示すように、弁体11と弁座6の開閉度合に関係なく、弁体11のシール部13と弁座6のシール部6aの離間距離が均一となり、流体の安定した流通と背圧弁1の正確な作動が確保される。
【0027】
上記第1の実施形態の背圧弁1によれば、スプリング35の移動側端面35bを支持している移動端側受皿33と弁体11の凸部11aが、スプリング受皿33の凹部33aと点接触により支持されているため、スプリング35の固定側端面35aと移動側端面35bの相互の平行度に関わらず、スプリング35の付勢力が弁体11の進退方向に伝達され、弁体11のシール部13のシール面がスプリング35の移動側端部が進退する方向に対して垂直に維持される。
【0028】
その結果、スプリング35の固定側端面35aと移動側端面35bとの相互の平行度に関係なく、弁体11のシール部13と、弁座6のシール部6aとの均一な接触が維持され、弁体11の開閉に際して流体の安定した流通を維持することができる。
したがって、弁体11が弁座6から離間する場合に、弁体11と弁座6のシール部の偏ったシールが抑制され、流体INが排出路8側へ設定された排出圧力以下で吹き抜けることが抑制され、また、弁体11の開閉に際して流体INの排出路8への安定した流通を維持することができる。
また、弁体11のシール部13が、弁座6に均一に接触するので、シール部13の食込み変形深さが均一となり、変形や摩耗の偏りが抑制されることにより、シール部13の寿命を延長することができる。
【0029】
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
上記実施の形態においては、移動端側受け皿33の弁体11側の面に凹部33aが形成され、弁体11の先端に支持凸部11aが形成される場合について説明したが、移動端側受け皿33に凸部が形成され、弁体11に凹部が形成される構成としてもよい。
また、弁体11の支持凸部11aが放物体形状、又は球体形状の一部からなる場合について説明したが、円錐形状や、揺動自在な他の形状を用いてもよい。
【0030】
また、背圧弁1で使用可能な流体としては、窒素、アルゴン等の不活性ガス、水素、メタン、エチレン等の可燃性ガス、酸素等の支燃性ガス、塩素、二酸化硫黄等の腐食性ガスをはじめとする気体のほか、水、酸又はアルカリを含有する液体等、種々の流体を対象とすることができる。
【0031】
上記実施の形態においては、付勢部材30がスプリング35により構成される場合について説明したが、付勢部材30については、円すい形等の他のコイルバネ、たけのこバネ、皿バネ、樹脂で形成された弾性体等、伸縮方向の両側に端面を有するものであれば、種々の構成のものに適用可能である。
【0032】
ダイヤフラム10については、金属製の円板で構成された場合について説明したが、材質に関して、ステンレス鋼をはじめとする金属の他、ゴム膜や、合成樹脂膜等の弾力性を有する他の材質を用いることが可能であり、さらに、形状に関して、円板形状の平板に限定されず、例えば弁体11を中心として環状リブが形成されている場合や、あるいは球面等、立体的形状の一部を用いてダイヤフラム10が構成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施の形態を示す全体断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態における弁体の動作を示す図である。
【図3】従来の背圧弁を示す全体断面図である。
【図4】従来の背圧弁の弁体の動作を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
1 背圧弁
6 弁座
7 流入路
8 排出路
10 ダイヤフラム
11 弁体
11a 支持凸部(凸部)
13 シール部
30 付勢部材
33 移動端側受皿(伝達部材)
33a 凹部
35 スプリング(付勢部材)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
流入路及び排出路を有するとともに、前記流入路に連通した凹部が形成された弁本体と、前記凹部の開口部に取付けられたダイヤフラムと、前記ダイヤフラムに固定された弁体と、前記弁本体に設けられ、前記流入路と前記排出路の接続部に形成された弁座と、前記弁体を前記弁座側に付勢する付勢部材とを備え、前記弁体が前記弁座に当接することにより前記流入路と前記排出路の間が閉塞され、前記弁体が前記弁座と離間することにより前記流入路と前記排出路の間が開放される背圧弁であって、
前記弁体と、前記付勢部材の移動側端部を支持し、前記付勢力を前記弁体に伝達する伝達部材とが、点接触していることを特徴とする背圧弁。
【請求項2】
請求項1記載の背圧弁であって、
前記付勢部材はスプリングとされるとともに、前記伝達部材は前記スプリングの移動側端部を支持する移動端側受皿とされ、かつ該移動端側受皿と前記弁体との間に、一対の凹凸部が形成され、これらが点接触することを特徴とする背圧弁。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−92918(P2007−92918A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−284747(P2005−284747)
【出願日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(000150981)日酸TANAKA株式会社 (33)
【Fターム(参考)】