説明

背負式動力作業機

【課題】 スロットルレバー装置のストッパの組立および位置調整が容易である背負式動力作業機を提供する。
【解決手段】 背負枠にエンジンが搭載されているとともに、背負枠にスロットルレバー装置Sが設けられている背負式動力噴霧機であって、スロットルレバー装置Sは、背負枠に固定されるケース本体32と、このケース本体32に係合されることにより取り付けられるケース蓋34と、ケース本体32またはケース蓋34に固定されるスロットルレバー38と、ケース本体32とケース蓋34との間に挟持され、スロットルレバー38の操作部39の回動範囲を規制するストッパ40とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、背負式動力噴霧機、背負式動力散布機、背負式動力刈払機あるいは背負式ブロア等の背負式動力作業機に係り、特に動力源であるエンジンの出力調整用のスロットルレバー装置を改良した背負式動力作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
農作物に水や薬液等を散布する背負式動力噴霧機は、一般に、薬液等を貯留される薬液タンクと、この薬液タンクから薬液等を吸込み、噴霧ノズルに圧送するポンプと、ポンプを駆動するエンジンと、これらの薬液タンク、ポンプおよびエンジンを搭載し、作業者によって背負われる背負枠とを備えている。
【0003】
背負枠の側方下部には、スロットルレバー装置が設置され、エンジンの出力調整などを行うことができるようになっている。このスロットルレバー装置S1は、従来、例えば、図9に示すように、背負枠Wに固定されたスロットルステー(取付板)aに、スロットルレバーb、ストッパc、スタータグリップdおよびストップスイッチeが取り付けられて構成されている(例えば、特許文献1参照)。ストッパcは、スロットルレバーbに当接して回動範囲を規制し、エンジン回転が所定の回転数より上昇しないようにするものである。このストッパcは、長穴fに挿入されたねじにより構成されており、背負式動力噴霧機を製造する際の運転検査時に、スロットルレバーbを回動させてエンジン回転数を確認し、所定のエンジン回転数に規制する位置に、ストッパcを長穴f内を移動させてねじ固定している。
【0004】
【特許文献1】特開2002−59043号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の背負式動力噴霧機にあっては、ストッパcがスロットルステーaの長穴fにねじ固定されているので、組立の際あるいはストッパcの位置調整の際にねじ回しの工具が必要であるとともに、作業性も良くないという問題がある。また、ねじの緩みによりストッパcの位置が変わってしまう恐れがある。また、ストッパcが剥き出しであるので、ねじ部が農薬等により腐食し易いとともに、作業者の手などが引っ掛かり怪我をする恐れがあるという問題がある。
【0006】
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、スロットルレバー装置のストッパの組立および位置調整が容易である背負式動力作業機を提供することを目的とする。
また、本発明は、スロットルレバー装置のストッパの腐食を抑えることができるとともに、作業者の安全性を高めることができる背負式動力作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の背負式動力作業機は、背負枠(12)にエンジン(16)が搭載されているとともに、前記背負枠(12)にスロットルレバー装置(S)が設けられている背負式動力噴霧機であって、前記スロットルレバー装置(S)は、前記背負枠(12)に固定されるケース本体(32)と、このケース本体(32)に係合されることにより取り付けられるケース蓋(34)と、前記ケース本体(32)または前記ケース蓋(34)に固定されるスロットルレバー(38)と、前記ケース本体(32)と前記ケース蓋(34)との間に挟持され、前記スロットルレバー(38)の操作部(39)の回動範囲を規制するストッパ(40)とを備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明においては、ストッパをケース本体とケース蓋との間に挟み込み、ケース本体にケース蓋を係合して取り付けることにより、ストッパを組み付けることができるので、工具を用いることもなく、ストッパの組立を簡単に行うことができる。また、ストッパによるスロットルレバーの操作部の回動範囲の規制量の調整する場合には、ケース本体に対するケース蓋の係合を解除してケース蓋をケース本体から取り外した後、ストッパを取り出して調整することができるので、工具を用いることもなく、ストッパの調整を簡単に行うことができる。
【0009】
請求項2に記載の背負式動力作業機は、請求項1に記載の発明において、前記ストッパ(40)は、前記ケース本体(32)と前記ケース蓋(34)との間に収容されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明においては、ストッパがケース本体とケース蓋との間に収容されており、ストッパがケース本体とケース蓋との間から外側に突出していないので、ストッパが農薬等により腐食するのを抑えることができるとともに、作業者の手などがストッパに引っ掛かり怪我をするのを防止することができる。
【0011】
請求項3に記載の背負式動力作業機は、請求項2に記載の発明において、前記スロットルレバー装置(S)は、前記エンジン(16)を停止させるストップスイッチ(42)を備え、このストップスイッチ(42)の操作部(94)以外の部分および前記スロットルレバー(38)の前記操作部(39)以外の部分が、前記ケース本体(32)と前記ケース蓋(34)との間に収容されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明においては、ストッパのほかに、スロットルレバーの本体部分およびストップスイッチの本体部分がケース本体とケース蓋との間に収容されているので、水あるいは農薬等により腐食するのを抑えることができる。
【0013】
請求項4に記載の背負式動力作業機は、請求項3に記載の発明において、前記ストップスイッチ(42)は、押しボタン式であり、前記ケース蓋(34)の表面には、該ケース蓋(34)の貫通孔(95)から前記ストップスイッチ(42)の操作部(94)が露出している以外は他の部品が露出しておらず、かつ前記ケース蓋(34)の前記貫通孔(95)の周囲が窪んでいることを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明においては、押しボタン式のストップスイッチの操作部以外にケース蓋の表面から露出しているものがなく、しかもストップスイッチの操作部の周囲が窪んでいるので、手探りでストップスイッチを探し易い。
【0015】
請求項5に記載の背負式動力作業機は、請求項4に記載の発明において、前記ストップスイッチ(42)の操作部(94)の先端は、前記ケース蓋(34)の表面よりも突出していないことを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明においては、押しボタン式のストップスイッチの操作部の先端がケース蓋の表面よりも突出しておらず、低い位置にあるので、このストップスイッチの操作部を伝ってケース蓋の内側に水あるいは農薬等が侵入してくるのを抑制することができる。
【0017】
なお、上記における括弧内の符号は、図面において対応する要素を便宜的に表記したものであり、したがって本発明は図面上の記載に限定されるものではない。これは、「特許請求の範囲」の欄の記載についても同様である。
【発明の効果】
【0018】
本発明の背負式動力作業機によれば、スロットルレバー装置のストッパの組立および位置調整を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図8は、本発明の実施の形態に係る背負式動力噴霧機を示す図であって、図1は背負式動力噴霧機の側面図であり、図2はスロットルレバー装置の正面図であり、図3はスロットルレバー装置をケース蓋側から見た分解斜視図であり、図4はスロットルレバー装置をケース本体側から見た分解斜視図であり、図5は図4の角度を変えて見た分解斜視図であり、図6はスロットルレバー装置のストッパの取付構造を説明する図であって、スロットルレバー装置をケース蓋側から見た分解斜視図であり、図7はストッパ部の断面図であり、図8はスロットルレバー装置の側面図である。なお、図3乃至図8において、一部の部品の図示を省略してある。
【0020】
図1に示すように、本実施の形態に係る背負式動力噴霧機(背負式動力作業機)は、台座部12aと背当て部12bとを有する略L字状の背負枠12を備えており、台座部12a上には、背当て部12bの側から順に、ポンプ14と、ポンプ14の駆動源であるエンジン16とが取り付けられている。エンジン16の下側には燃料タンク18が取り付けられている。背負枠12の背当て部12bの上部には、薬液タンク20が背当て部12bと一体的に形成されている。エンジン16を起動し、ポンプ14を駆動すると、薬液タンク20内の薬液はホース(図示せず)を通して噴霧ノズル(図示せず)に圧送され噴霧される。
【0021】
背負枠12の台座部12aと背当て部12bとの接合部側方には、スロットルレバー装置Sが設置されている。このスロットルレバー装置Sは、図2乃至図8に示すように、背負枠12にねじ等により固定されているケース本体32と、ケース本体32に係合されて取り付けられるケース蓋34と、ケース本体32の上部に固定されているスタータグリップ36と、ケース本体32の下部に固定されているスロットルレバー38と、ケース本体32とケース蓋34との間に挟持されているストッパ40およびストップスイッチ42とを備えている。
【0022】
ケース本体32およびケース蓋34はともに、浅い飯ごうの蓋のように形成されており、ケース本体32とケース蓋34とが端面どうしを突き合された状態で嵌合され、これにより略均一な厚さの扁平な空豆状のケース50が形成される。ケース蓋34には、その上端部に、内面側に突出する爪状の突起部(係合部)52が形成されているとともに、その下端部に、L字板状の突起部(係合部)54が形成されている。突起部52は、内面側に略直角に突出した後、間隔を徐々に広げながら表面(外面)側に折り返され、その後側方外側に略直角に少し張り出されている。また、突起部54は、内面側に略直角部に突出した後、側方外側に略直角に少し張り出している。一方、ケース本体32には、その上端部に、ケース蓋34の突起部52が嵌合される貫通孔(係合部)56が形成されているとともに、その下端部に、ケース蓋34の突起部54の先端部が嵌入される貫通孔(係合部)58が形成されている。
【0023】
そして、ケース蓋34の突起部54の側方外側に折れ曲がっている部分をケース本体32の貫通孔58にケース本体32の側方内側から挿入した後、ケース蓋34の突起部52をケース本体32の貫通孔56に押し込むことにより、ケース蓋34をケース本体32に取り付けることができる。このとき、ケース蓋34の突起部52が、ケース蓋34の内面側に延びた後に、表面側に楔状に折り返されているので、突起部52が貫通孔56に押し込まれる際に、突起部52の厚さが薄くなるように弾性変形されるため、元の厚さに戻ろうとする復元力によって、突起部52が貫通孔56の縁に圧接され、これにより突起部52が貫通孔56から簡単に抜け出さないようになっている。
他方、ケース蓋34をケース本体32から取り外す場合には、ケース蓋34の突起部52を側方外側から側方内側に少し押して、突起部52の厚さを少し薄くしつつ、突起部52を貫通孔56から抜き出し、その後突起部54の先端部分を貫通孔58から抜き出す。
【0024】
スタータグリップ36は、ケース本体32の上端部に形成された筒部62に取り付けられている。このスタータグリップ36には、エンジン16のリコイルスタータのスタータロープ(図示せず)が接続されており、スタータグリップ36を引くことによりエンジン16を始動するようになっている。なお、スタータロープは、エンジン16のリコイルスタータ64からケース本体32の筒部62の間は保護管66内に挿入されている(図1参照)。
【0025】
スロットルレバー38は、ケース本体32の底壁72の下方中央部にねじにより取り付けられている。スロットルレバー38の操作部39以外の部分は、ケース本体32とケース蓋34との間に収容されている。このスロットルレバー38には、エンジン16のスロットルバルブに接続されたスロットルワイヤ(図示せず)が接続されており、スロットルレバー38を操作部39を回動させることにより、スロットルバルブの開度を変えて、エンジン16の出力調整を行うものである。
【0026】
ストッパ40は、六角穴付ボルト等のボルト74と、このボルト74に螺合されている六角ナット等のナット76とから構成されている。ナット76は緩み止め剤を塗布されてボルト74に固定される。ストッパ40は、次のようにしてケース本体32とケース蓋34との間に取り付けられている。すなわち、ケース本体32の底壁72の内面の側方中央部には、ストッパ嵌入部78が形成されている。このストッパ嵌入部78には、ナット76の略半分が嵌入可能なナット嵌入凹部80が設けられ、ナット嵌入凹部80の上下方向両側にはボルト74の軸部82の略半分が嵌入される軸部嵌入凹部83、83が設けられている。一方、ケース蓋34の表壁84の内面には、ケース本体32のストッパ嵌入部78のナット嵌入凹部80に対向する位置に、ナット押え突起86が形成されている。このナット押え突起86には、ナット76の2面の一部に嵌合可能な「く」字形の凹部88が形成されている。そして、ストッパ40のナット76の略半分がケース本体32のナット嵌入凹部80に嵌入されているとともに、ナット嵌入凹部80から露出しているナット76の山形の2面の一部がケース蓋のナット押え突起86の凹部88に嵌合され、これによりストッパ40がケース本体32とケース蓋34とにより挟持されている。このとき、ストッパ40のボルト74の軸部82の略半分は、軸部嵌入凹部83、83に嵌入され、またその頭部90はスロットルレバー38の操作部39と反対側に位置している。ストッパ40は、ケース本体32とケース蓋34との間に完全に収容されており、これらから外部には突出していない。
【0027】
ストッパ40をケース本体32とケース蓋34との間に挟持させる手順を説明すると、まず、ストッパ40のボルト74の先端部をスロットルレバー38の操作部39側に位置させて、ストッパ40のナット76の略半分をケース本体32のナット嵌入凹部80に嵌入する。このようにすると、ボルト74の軸部82の略半分が軸部嵌入凹部83、83に嵌入される。その後、ケース本体32にケース蓋34を取り付ける。
このストッパ40は、ボルト74の先端がスロットルレバー38の操作部39に当接してスロットルレバー38の操作部39の回動範囲を規制し、これによりエンジン回転が所定の回転数より上昇しないようにするものである。ストッパ40は、ボルト74に対するナット76の螺合位置を変えることにより、ナット76をナット嵌入凹部80に嵌入した際に、ナット嵌入凹部80からのボルト74の先端までの距離が変化するので、ストッパの位置調整を行うことができる。すなわち、これによりスロットルレバー38の操作部39の回動範囲を変化させることができる。
【0028】
ストップスイッチ42は、押しボタン式のものであって、次のようにしてケース本体32とケース蓋34との間に取り付けられている。すなわち、ケース本体32の底壁72の内面には、筒状突起からなる支持部92が形成されている。この支持部92の一部は配線が通過できるように切り欠かれている。一方、ケース蓋34の表壁84には、ケース本体32の支持部92に対向する位置に、ストップスイッチ42の操作ボタン(操作部)94が挿入される貫通孔95が形成されている。また、この表壁84の表面(外面)には、貫通孔95の周囲に円環状の窪み96が形成されているとともに、表壁84の内面には貫通孔95の周囲に円環状の座面97が形成されている。そして、ストップスイッチ42の円柱状の本体部98の下面および上面がそれぞれ、ケース本体32の支持部92の先端面およびケース蓋34の座面97に挟まれている。このとき、ストップスイッチ42の操作ボタン94の先端は、ケース蓋34の表壁84の表面から突出していないが、貫通孔95の周囲の表壁84の表面に窪み96が形成されているので、この窪み96よりも突出している。ストップスイッチ42は、ケース本体32とケース蓋34との間に完全に収容されており、これらから外部には突出していない。また、ケース蓋34の表壁84の表面には、ストップスイッチ42の操作ボタン94以外に露出しているものはない。
ストップスイッチ42は、エンジン16の点火プラグへの電流の流れをショートさせ、エンジン16の駆動を停止させるものである。
【0029】
このような背負式動力噴霧機にあっては、ストッパ40のナット76をケース本体32のナット嵌入凹部80に嵌入し、次いでケース蓋34の突起部54の先端部分をケース本体32の貫通孔58に挿入した後、ケース蓋34の突起部52をケース本体32の貫通孔56に押し込むことにより、ケース蓋34をケース本体32に取り付けることにより、ストッパ40を組み付けることができるので、工具を用いることなく、ストッパ40の組立を簡単に行うことができる。また、ストッパ40によるスロットルレバー38の操作部39の回動範囲の規制量の調整する場合には、ケース蓋34の突起部52を貫通孔56から抜き出した後、突起部54の先端部分を貫通孔58から抜き出すことにより、ケース蓋34をケース本体32から取り外し、次いでストッパ40をケース本体32から取り出して、調整することができるので、工具を用いることなく、ストッパ40の調整を簡単に行うことができる。ストッパ40の調整後は、ナット76に緩み止め剤を塗布する。
【0030】
また、ストッパ40がケース本体32とケース蓋34との間に完全に収容されており、ストッパ40がこれらの間から外側に突出していないので、ストッパ40が農薬等により腐食するのを抑えることができるとともに、作業者の手などがストッパ40に引っ掛かり怪我をするのを防止することができる。
また、ストッパ40だけでなく、スロットルレバー38の操作部39以外の部分およびストップスイッチ42の操作ボタン94以外の部分がケース本体32とケース蓋34との間に収容されているので、これらの部分が農薬等により腐食するのを抑えることができる。
【0031】
また、ストップスイッチ42の操作ボタン94以外にケース蓋34の表面から露出しているものがなく、しかもストップスイッチ42の操作ボタン94の周囲に円環状の窪み96が形成されているので、手探りでストップスイッチ42を探し易い。また、ストップスイッチ42の操作ボタン94の先端がケース蓋34の表面よりも突出しておらず、低い位置にあるので、このストップスイッチ42の操作ボタン94を伝ってケース蓋の内側に農薬等が侵入してくるのを抑制することができる。
【0032】
なお、上述の実施の形態では、スロットルレバー装置Sのスロットルレバー38をケース本体32に取り付けたが、これに代えて、ケース蓋34に取り付けることもできる。
また、上述の実施の形態では、本発明を背負式動力噴霧機に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、粉状あるいは粒状の薬剤や肥料などを散布する背負式動力散布機、草などを刈る背負式動力刈払機、またはごみや落ち葉などを集める背負式ブロアなどの背負式動力作業機にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施の形態に係る背負式動力噴霧機を示す側面図である。
【図2】スロットルレバー装置の正面図である。
【図3】スロットルレバー装置をケース蓋側から見た分解斜視図である。
【図4】スロットルレバー装置をケース本体側から見た分解斜視図である。
【図5】図4を度を変えて見た分解斜視図である。
【図6】スロットルレバー装置のストッパの取付構造を説明する図であって、スロットルレバー装置をケース蓋側から見た分解斜視図である。
【図7】ストッパ部の断面図である。
【図8】スロットルレバー装置の側面図である。
【図9】従来のスロットルレバー装置を示す正面図である。
【符号の説明】
【0034】
12 背負枠
16 エンジン
S 背負式動力噴霧機(背負式動力作業機)
32 ケース本体
34 ケース蓋
38 スロットルレバー
39 操作部
40 ストッパ
42 ストップスイッチ
94 操作ボタン(操作部)
95 貫通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
背負枠(12)にエンジン(16)が搭載されているとともに、前記背負枠(12)にスロットルレバー装置(S)が設けられている背負式動力噴霧機であって、
前記スロットルレバー装置(S)は、前記背負枠(12)に固定されるケース本体(32)と、このケース本体(32)に係合されることにより取り付けられるケース蓋(34)と、前記ケース本体(32)または前記ケース蓋(34)に固定されるスロットルレバー(38)と、前記ケース本体(32)と前記ケース蓋(34)との間に挟持され、前記スロットルレバー(38)の操作部(39)の回動範囲を規制するストッパ(40)とを備えていることを特徴とする背負式動力作業機。
【請求項2】
前記ストッパ(40)は、前記ケース本体(32)と前記ケース蓋(34)との間に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の背負式動力作業機。
【請求項3】
前記スロットルレバー装置(S)は、前記エンジン(16)を停止させるストップスイッチ(42)を備え、このストップスイッチ(42)の操作部(94)以外の部分および前記スロットルレバー(38)の前記操作部(39)以外の部分が、前記ケース本体(32)と前記ケース蓋(34)との間に収容されていることを特徴とする請求項2に記載の背負式動力作業機。
【請求項4】
前記ストップスイッチ(42)は、押しボタン式であり、前記ケース蓋(34)の表面には、該ケース蓋(34)の貫通孔(95)から前記ストップスイッチ(42)の操作部(94)が露出している以外は他の部品が露出しておらず、かつ前記ケース蓋(34)の前記貫通孔(95)の周囲が窪んでいることを特徴とする請求項3に記載の背負式動力作業機。
【請求項5】
前記ストップスイッチ(42)の操作部(94)の先端は、前記ケース蓋(34)の表面よりも突出していないことを特徴とする請求項4に記載の背負式動力作業機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−762(P2006−762A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−180128(P2004−180128)
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(000141174)株式会社丸山製作所 (134)
【Fターム(参考)】