説明

背骨に対して最小の侵入処理を行うための道具及び道具キット

次の治療処理のため脊椎内の治療場所に経皮的にアクセスし、そして準備するための手術道具、道具セット及び方法が開示される。治療場所は脊椎の腰仙骨部位にある脊椎間運動部である。道具セットは、例えばS1脊椎体の前部表面のような目標場所へアクセスし、そして侵入するための誘導道具及び骨拡張器からなる。道具セットはまた次の治療処理のため治療場所を準備するためのカッタ及び抽出器からなる。道具セットは更に続く治療処理のための治療場所を更に準備するため骨移植挿入器、交換システム、および/または仮伸延具からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この米国特許出願は2002年4月18日出願、米国特許出願第10/125,771号の一部継続出願であり、2001年5月3日出願、米国特許出願第09/848,556号の一部継続出願であり、2001年2月13日出願、米国特許出願第09/782,583号の一部継続出願であり、2000年2月16日出願、米国仮特許出願第60/182,748号に対し優先権を主張する、2003年10月23日出願、米国仮特許出願第60/513,899号及び2002年12月3日出願、同時係属米国特許出願第10/309,416号の優先権及び利益を主張する。この特許出願はまた2000年11月10日出願、米国特許出願第09/710,369号の継続出願である、2004年5月25日出願の同時係属米国特許出願第10/853,476号の優先権及び利益を主張する。この米国特許出願はまた、その両方が2000年2月16日出願、米国仮特許出願第60/182,748号の優先権を主張する、2001年2月13日出願、同時係属特許出願第09/782,534号及び2003年6月10日出願、同時係属米国特許出願第10/459,149号の優先権及び利益を主張する。上に述べた各米国特許出願の内容はそれら全てを明細書で参考としてこの開示に組み込まれる。
【0002】
この発明は一般に、例えば背骨関節形成、椎間板の一部又は全体の置換、輪治療、脊椎形成、髄核摘出(融合)等のような続く治療処理のため背骨内治療場所(例えば脊椎間運動部)へアクセスしそして準備するための器具類システム及びその方法に関する。多くの最小侵入処置(例えば仙骨縦断軸アクセスによる低外傷椎間板髄核摘出)を実施するため、色々な道具および使用方法(例えば手術切断装置、組織抽出器等)がここで開示される。方法は特に腰背通を救済するように設計された背骨融合または例えば動的安定化装置及び人工装具中核装置及び腰背痛の救済及び腰椎の生理的機能を復活させ、椎間板の健康を維持し、出来れば改善し、そして病気の進行または遷移を防ぐように設計された全椎間板置換のような運動維持装置の続く配置のための椎間板空間を準備し、結果として発生する組織片の除去を容易にすることを含む。
【背景技術】
【0003】
慢性腰背痛は米国における不就業日数の主な理由であり、そのようなことで生産性及び健康管理費用の両方に影響する大きな要因である。背部痛の軽減用治療処理は例えば間欠加熱、休養、リハビリ運動及び投薬のような控えめな痛み救済、筋肉痙攣及び炎症から、これらの治療が不成功な場合、色々な背骨関節形成及び最終的には例えば外科的融合のような関節固定さえ含む指示されるより積極的な侵入手術手段迄にわたる。
【0004】
米国で腰背痛治療のために年間に行われる手術処置は現在700,000件を越えている。2004年は控えめに見積もっても米国で実施される腰部融合は200,000件以上で世界的にも300,000件以上で、患者の痛みを軽減するための試みの努力は約10億ドルに相当する。更に統計的には実施されるこれらの処置のうち約70%だけがこの目的達成に成功しているだけである。
【0005】
更に患者の腰背痛には多くの原因があり、これには痛み発生源が以下の1つ以上を含むと仮定されている。即ち後部輪の膨れ又は続く神経衝突を伴うPLL、輪の外側の神経支配された層の裂け目、亀裂又はひび、輪を通しての核物質の運動により誘発された漏洩、及び異質生体反応に対応した周囲組織の続く炎症、又は小関節面痛である。一般にこれらの場合の75%は変形性椎間板症に関係し、背骨の椎間板は髄核の脱水により機械的機能が低下する。
【0006】
脊椎管前部に位置する脊椎間の椎間板は線維状軟骨で形成され、後部及び前部の長手方向靭帯と中心部の周囲を包む輪繊維形成からなる。髄核は脊柱に対する圧縮力のクッションおよびダンパの役割りを果たす。健康な成人の背骨は80%の水分を含む。
【0007】
脊椎融合及び椎間板切除のような外科処理は痛みを軽減するかも知れないが正常な生理的椎間板機能を回復させない。
【0008】
図1A及び1Bに関して、脊椎は背骨の骨の構築物である。脊椎体の各々の間には椎間板があり、中間の椎間板を介した二つの脊椎体からなるこのユニットは、背骨運動部として知られる。この背骨は首(頸部脊椎)に7個の脊椎を、背中央(胸部脊椎)は12個の脊椎を、そして腰背部(腰部脊椎)は5個の脊椎を有する。脊椎と椎間板の全ては共に保持され又は骨同志をしっかりと繋ぐ強力な線維状軟組織の靭帯により取り囲まれる。靭帯は背骨の通常運動範囲に帰与し、そしてもし例えば椎間板変形(以下に述べる)や、生理的負荷分散への続いて起こる衝撃によるような負傷が起これば、それらは同様に結果としての痛みを発生することになる。
【0009】
このように、共に「積み重ねられた」背骨は可動支持構造を提供する一方、脳から脊柱を下へ延びる背骨コードの神経組織を傷害から守るようにも働く。各脊椎はコードの神経組織を保護する背骨コードの後にある骨突起である尖った突起を有する。脊椎はまた荷重に耐えるのに適した土台を提供するため、背骨コードの前に強力な骨の「本体」を有する。
【0010】
椎間板は脊柱上の運動衝撃を最小化する各脊椎体間の「ダンパ」として作用する。各椎間板は、取り囲む外側リングに含まれた髄核、中心のより軟らかい要素からなる。
【0011】
年令と共に、身体の靭帯の水分及びタンパク質含有量は変化し、より薄く弱い靭帯になる。そのため共に靭帯の一部である脊椎を構成する椎間板と小面関節は絶えず同様の低下にさらされる。脊椎間の椎間板の徐々の低下は変形性椎間板症又は脊椎症として知られる。脊椎症は背骨のX線テスト又はMRIスキャンで、隣接する脊椎間の正常な「円板空間」が狭くなることとして描写される。
【0012】
神経根障害は脊椎間の椎間板損傷により引き起こされる神経炎症を云う。これは椎間板の輪繊維形成の変形により起こるか又は外傷又はその両方のために発生する。輪の劣化は椎間板の膨れが発生し、ヘルニア即ち椎間板の髄核またはより軟らかい部分が輪を通して破裂し、それらが骨脊柱を出る時に背骨コードまたはその神経を途切れさせることになる。椎間板ヘルニアが発生すると、髄核の破裂、輪の線維形成が隣接する神経組織に炎症を起こし、部分的痛み又は椎間板起因の痛みを罹患部に発生させる。背骨のどのレベルでも椎間板劣化に罹患する。椎間板劣化が首の背骨に及ぶと、それを頸部椎間板症と呼び、一方背中央が罹患すると、その状態を胸部椎間板症と呼ぶ。腰椎に罹患する椎間板変形は腰背部に痛みを発生させ、そして時には老人に共通で腰痛として知られる。小面関節の変形性関節炎(骨関節炎)はまたX線分析により診断できる局部性腰痛の原因でもある。
【0013】
背骨の変形性椎間板又は関節症の痛みは、痛み、筋肉痙攣、及び炎症を軽減するため、間欠的加熱、休養、リハビリ運動及び投薬による控えめな治療がなされるが、これらの治療が不成功の場合、人工装具中核装置移植、輪治療、及び椎間板全置換、最終的には背骨関節固定を含む背骨関節形成を含むより積極的な介入が指示される。実施される介入は背骨の全体的状況及び患者の年令及び健康状態による。処置は椎弓切開術(背骨コードを取り囲む背骨に小孔を開ける)により椎間板ヘルニアの除去、皮膚(経皮椎間板切除)を通した針技術による椎弓切除(骨壁の除去)、椎間板融合処置(化学低髄分解)及びその他を含む。
【0014】
背骨の空間の狭まりが骨の刺激又は脊柱管中の椎間板のような軟組織による神経根又は背骨コードの圧縮となる場合、この状態は脊髄狭窄として知られる。脊髄狭窄はしばしば腰椎即ち腰背部に発生するが、頸椎にも発生し、稀に胸椎に発生する。それは骨関節炎による脊椎間の椎間板の変形によりしばしば発生する。関節リウマチは通常骨関節炎より若い年令で人に作用し、関節の軟組織の炎症及び拡大に関連する。最大の可動性即ち頚椎を持った脊柱はしばしば関節リウマチで最も人に作用する部分である。脊髄狭窄の非関節炎性の原因は背骨腫瘍、外傷、骨のパジェット病及びフッ素中毒症を含む。
【0015】
この発明と関連して、痛み軽減のための治療処置は背骨関節形成から背骨関節固定への治療進行中に現れる回復機能である。ここで使用されるように、背骨関節形成は関節固定が患者の年令、椎間板変形の程度及び予後を評価して余りにも急激な介入と判断される場合は、椎間板変形治療のための選択肢を含む。
【0016】
背痛の軽減及び生理的機能の回復努力において、広範囲な努力が従来技術において提案され、または試みられてきた。これらの努力にも拘らず、最小限の侵入方法で達成できる、続く治療処理のための脊椎間運動部へのアクセス及び準備のための方法及び道具の必要性は残っている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の好適な実施例は、人体の腰椎及び仙椎内に位置する脊椎間運動部のような治療処置のため、脊椎要素にアクセスし準備するための手術道具セット及び方法を含む。この発明との関連で、「運動部」は無傷の又は損傷した椎間板により分離される隣接した脊椎を含む。
【0018】
この発明の特殊な実施例で、器具システム要素及び個別にそして組み合わせてそして互いに重ね又は通してのそれらの手段の使用は、前部又は後部経皮経路を形成、または拡大、組織(髄核)へのアクセス、断片化および抽出、または他に治療薬剤及び材料及び背骨装置の移植により融合又は動的安定化のための脊椎要素及び脊椎間運動部の準備が開示される。記述される道具は、例えば融合装置、可動装置等のようないくつかの装置の導入のためにそしてこれらと共に使用できることに注目すべきである。器具類が導入され、経皮経路を通して、そしてここでその各々がそれらの全体が参考としてここに組み込まれている、一般に指定される米国特許第6,558,386号、第6,558,390号,及び第6,575,979号明細書でクラッグ(Cragg)により開示される、仙骨縦断軸アクセス法により調整される(例えばチャネルが前部/後部及び側面仙骨像に関し中央線又は別の所要基準軸に沿って配置されることを保証するためのガイダンスとして使用される、蛍光透視、内視鏡検査、又は他の無線画像手段による)。
【0019】
別の側面では、この発明は一連の手術道具及び装置を提供し、各々の好適な実施例では最適を目指した機能及び生体力学的及び安全制約を配慮して構成され構築される(例えばカニューレを挿入された、固形の、鈍い、傾斜した、角度のついた、引き出し可能な、固定した、傾いた、軸方向に調整した、オフセットのある、延長可能な、変換可能な、硬い、柔軟な、変形可能な、回復可能な、固定された、除去できる、生体適合性のある、殺菌し機械加工可能な、鋳造可能な、再使用可能な、廃棄可能な)。
【0020】
いくつかの手術道具はその近位端から遠位端へ延びる細長い固形体部材の形状を持つ。従って例えば指向した機能を損なうかさもなくばこれを妨げる変形を招かずに案内部材の上に又は空間部材を通して拘束されない通路を可能にする管壁厚さ、材料選択/機械的強度及び内径(I.D.)のような患者の生体構造により課せられる制限に加えて、例えば設計制約もまた考慮事項となる。このような固形部材は細長い挿入部材は組み合わせて又は順に使用される。これらの固形及び中空体部材のいくつかは組織との係合を妨げるか又は容易にするために構成され、又は操作される遠位手段、機構、または窓を有し、後者は貫通、ネジ切り、拡張、切除、破砕、抽出、穿孔、散乱(例えば持ち上げ)、治療、復元、拡大、詰め、固定、安定化、固定又は融合組織を含む。これら固形体部材及び中空体部材のいくつかは例えばこの章で上に記述した遠位手段又は機構のような手術道具セット内の他の要素の機能性を可能又は容易にするために、かみ合い、把握、捩じり、案内、傾斜、位置決め、延長、露出、引き込み、駆動、取り付け、又はさもなくば相互作用するように構成され又は操作される近位手段、機構、ピン、溝又は窓を有する。ここで開示されたいくつかの実施例により、道具セット又はキットに含まれる個々の要素は、ガイドピン誘導器、色々な遠位端及び近位端構成(例えば夫々先端、ハンドル)を持ったガイドピン;軟組織、及び骨拡張器及び拡張器鞘;カッタ、組織抽出具、ツイストドリル;交換ブッシュ及び交換カニューレアセンブリを含む交換システム;散乱具、増強材、及び治療具からなる交換システムを含む。
【0021】
特に好ましい処置で、これらの器具類システム要素は視覚化の下で軸方向に並べられ、そして現在の外科的椎間板切除処置と異なり輪線維形成に妥協せず、髄核の一部又は全部の摘出を実施するため、又はL5〜S1又はL4〜L5椎間板空間へアクセスするため、尾骨に隣接する最小の侵入経皮入口部を通して人の腰仙椎へ徐々に挿入される。従来の椎間板切除は、予後に動作可能であり自然の又は増大した組織の突出及び移行又は移植のための可能性により望ましくない経路を表示し、そしてまた生理的椎間板構造の生体力学に妥協する、輪中の手術によりできた又は拡大された穴を通して行われる。
【0022】
更にここで開示される技術及び手術道具セット、特にカッタ及び抽出道具構成によると、実際問題、他の椎間板切除処置と比較して例えば髄核及び軟骨のような椎間板内物質の本質的に大きい部分(容積)が必要により除去される。特により効果的により直接的でない外傷で、そして輪の侵入結果として起こる残存する負の生理的影響はなく、この発明で具体化された器具類システム及び技術は治療処理の続く受け入れのため脊椎間運動部を準備し、そして人体背骨の生理的回転中心に近く、これと並べて移植の軸配置を可能にする。
【0023】
現在の方法に対し他の特別な利点は以下を含む。即ち患者は他の後部器具類に容易に適用できる俯き位置にあること、及び血液損失は最小で従来の処置に比較して本質的に少ない手術時間及び麻酔時間しか必要としないことである。
【0024】
この発明の一側面によると、軟組織を通して背骨上のある点へ器具類を誘導するためのアクセスアセンブリが提供される。アセンブリは細長い管状ガイドピン誘導器と、ガイド内にスライド式に位置決めできる鈍い先端の針を含む。ガイドピンはまたガイドピン誘導器内でスライド式に位置決めできる。ガイドピンは傾斜した遠位端及び近位ハンドルからなる。ハンドルはガイドピンにより取り外し可能で支えられる。針は近位ハンドルを含む。
【0025】
ガイドピンは尖った遠位先端を含む。針上の近位ハンドルは解放可能なようにガイドピン誘導器と係合する。ガイドピンはガイドピン延長部への接続のための近位コネクタを含む。針の遠位端は、針がガイドピン誘導器と係合する場合、ガイドピン延長部の遠位端を越えて露出する。
【0026】
この発明の更なる側面によると、ガイドピン誘導器が提供される。誘導器は近位端、遠位端及びそれらを通して延びる中央管腔を有する誘導器管からなる。ハンドルは近位端に備えられる。鈍い先端の針は誘導管内で軸方向に移動でき、位置決めできる。ロックは誘導管内で針を解放可能で保持するために備えられる。
【0027】
針の鈍い先端は針が誘導器管内に固定されると、遠位端を越えて露出する。固定は誘導器管により支えられる第2の補助表面構造と、解放可能に係合する針により支えられる第1表面構造を含む。第1及び第2表面構造の1つはピンを含み、第1及び第2表面構造のもう一方は溝を含む。誘導管は傾斜した先端を含む。
【0028】
この発明の一側面により提供されるものに、軟組織経路に沿って器具類を背骨の一点へ誘導するためのガイドピンがある。ガイドピンは近位端及び遠位端を有する細長い棒を含む。尖った先端は遠位端上に備えられる。ハンドルは近位端により解放可能なように支えられる。回転位置決めガイドはハンドルに関し既定回転方向にガイドピンを維持するように備えられる。
【0029】
ガイドピンは更にガイドピンの回転方向を表示するため、ハンドル上のしるしを含む。解放可能な接続は棒とハンドル間に備えられる。尖った先端は二側面傾斜又は三側面傾斜のような傾斜を含む。又尖った先端は二側面くさびを含む。ガイドピンは更に誘導器管により支えられる第2補助表面構造と解放可能に係合するための第1補助表面の構造を含む。
【0030】
この発明の更なる側面によると、仙骨の前部表面上のある場所へ補助仙骨アクセスにより前進するためのガイドピンが提供される。ガイドピンは近位端及び遠位端を有する細長い本体を含む。半径方向に非対称な鋭い先端が遠位端上に備えられる。しるしは鋭い先端方向がしるし方向により決定されるように、本体の回転方向を表示するため、近位端により支えられる。しるしは溝、線、破線又は他の視覚的又は触覚的しるしでよい。
【0031】
ガイドピンはガイドピン供給アセンブリを作るため、ガイドピン誘導器管と組み合わせられる。ピンは11〜13インチの範囲内の長さを有する。鋭い先端は二側面くさび、三側面傾斜又は一側面傾斜により形成される傾斜表面を含む。表面はガイドピンの長手方向アクセスに対し約30〜60度の範囲内の角度で配置される。
【0032】
ガイドピンは更にガイドピンの近位端に接続されるガイドピンハンドルを含む。ハンドルはガイドピンに解放可能で接続され、そして回転方向のしるしはハンドルにより支えられる。
【0033】
ガイドピンは更にガイドピン誘導器管及びガイドピンと誘導器管の間の解放可能なインタロックを含む。ガイドピンの長さは解放可能なロックが係合した場合、ガイドピン上の鋭い先端が誘導器管の遠位端を越え伸びるように、誘導器管の長さに関係した寸法を有する。ガイドピンは更にガイドピン及びガイドピン誘導器管の間の回転調整を維持するため、ガイドピン誘導器管上の第2回転調整表面と接触するため少なくとも第1回転調整表面からなる。第1回転調整表面は軸方向へ延びる平面を含む。
【0034】
ガイドピンは更にガイドピン延長部へ解放可能に接続するため近位端上の解放可能なカプリングを含む。このカプリングは螺旋ネジを含み、また軸方向へ延びる空洞も含む。
【0035】
この発明の1つの側面によると、目標椎間板空間へ到達するため少なくとも1つの脊椎体を通して軸方向へ延びるアクセス管腔に沿っての挿入に適した髄核組織抽出具が提供される。組織抽出具は細長い管状鞘及び近位端及び鞘内で軸方向に移動可能に位置決めできる遠位端を有する細長いシャフトを含む。組織抽出ヘッドはシャフトの遠位端上に備えられる。組織抽出ヘッドは少なくとも二つの非直線フィラメントのような複数のフィラメントを含むことが望ましい。ある実施例で組織抽出ヘッドは複数のよじれたワイヤを含み、ほどいた編みワイヤ又はコイルを含む。ある実施例は少なくとも約10本のフィラメントを含み、他の実施例では少なくとも約20本のフィラメントを含む。抽出ヘッドは鞘内で後退する第1位置及び鞘の遠位端を越えて露出する第2位置の間で軸方向に移動可能である。
【0036】
この発明の更なる側面によると、組織除去具が提供される。組織除去具は近位端及び遠位端を有する細長い管状鞘を含む。細長いシャフトは鞘内で軸方向に移動可能に位置決めされる。複数のよじられたフィラメントはシャフトの遠位端により支えられ、ここでフィラメントは、シャフトが管状鞘内でフィラメントを位置決めするため近位方向へ後退する場合の第1の縮小断面形状と、シャフトが鞘の遠位端を越えてフィラメントが露出するように、鞘に対し軸方向に遠位方向へ前進する場合の第2の拡張断面形状との間で移動可能である。フィラメントは第1形状にある場合は、シャフトの長手方向アクセスにほぼ平行である。フィラメントはシャフトが第2形状にある場合、ランダムに配置される。組織除去具は少なくとも10本のフィラメントを含み、しばしば約5〜40本のフィラメントの範囲内にある。フィラメントはニッケルチタン合金又はステンレス鋼のような金属を含む。各フィラメントは約0.05インチ以下の直径を有する。
【0037】
この発明の更なる側面によると、目標椎間板空間への挿入に適した背骨組織抽出道具が提供される。道具は細長い管状鞘及び近位端及び鞘の中で移動可能で位置決めできる遠位端を有する細長いシャフトを含む。組織抽出ヘッドはシャフトの遠位端上に備えられ、組織抽出ヘッドは目標椎間板空間に組織と係合し、そしてここから組織を除去するための複数の非平行フィラメントを含む。抽出ヘッドはランダムに配置された複数の針金を含む。道具は更にシャフトの近位端上のハンドルを含み、そして道具は脊椎間の空間へ誘導されそしてここで使用されるような寸法である。
【0038】
この発明の一側面によると脊椎間空間の物質を分裂させるためのカッタが提供される。カッタは脊椎端板に隣接して位置決めするための第1表面及びブレードの厚さにより第1表面から分離された第2表面を有するカッタブレードを含む。ブレードは第1側面及び第2側面、及び第1及び第2側面の少なくとも一の上の少なくとも1つの切断エッジを有する。
【0039】
切断エッジは第1表面と共平面であり、又は切断エッジは第2表面と共平面である。又は切断エッジは第1表面及び第2表面間に位置する平面上に集中する。カッタは第1側面上の第1切断エッジ及び第2側面上の第2切断エッジを含む。ブレードは回転軸から半径方向外側へ傾斜する細長いリボンを含む。リボンは折り重なる屈曲部を含む。リボンは第1端及び第2端を含み、少なくとも第1端は回転可能な駆動軸への取り付けのための取り付け構造を含む。取り付け構造は窓を含む。1つの実施例で、第1端及び第2端は両方とも回転可能な駆動軸への接続に適する。ブレードは回転軸から半径方向外側へ延び、遠位方向へ傾斜する。又ブレードは近位方向へ回転軸から半径方向外側へ傾斜する。カッタは回転可能な駆動軸へ固定されることが望ましい。
【0040】
この発明の更なる側面によると、伸延装置が提供される。伸延装置は遠位要素へ解放可能で接続される少なくとも近位要素を有する細長い本体を含む。近位要素上の近位ネジは第1ピッチ及び第1外径を有する。遠位要素上の遠位ネジは第2ピッチ及び第2外径を有する。第1ピッチは第2ピッチと異なり、そして第1外径は第2外径より大きい。
【0041】
第1外径は、約10mm〜15mmの範囲内にある。第2外径は第1外径の約98%以下である。細長い本体は約1.25インチ〜2.25インチの範囲内の長さを有する。近位ネジ及び遠位ネジの各々は約0.5インチ〜1.25インチの範囲の軸長を有する。
【0042】
装置は更に近位要素及び遠位要素の間の補助ネジ表面を含む。細長い本体はステンレス鋼、チタン又は他の材料を含む。ある実施例で、近位ネジ及び遠位ネジの各々は近位から遠位方向を見て、本体周りに反時計回りに延びる。又近位ネジ及び遠位ネジの各々は近位から遠位方向を見て、本体周りに時計回りへ延びる。第2ピッチは第1ピッチの少なくとも約105%で、ある実施例では第1ピッチの少なくとも約110%であり、第1ピッチの少なくとも約125%である。伸延装置は更に回転可能な駆動道具と解放可能に係合するように、解放可能なカプリングを含む。
【0043】
この発明の更なる側面によると、仮伸延装置が提供される。装置は少なくとも近位要素及び遠位要素を有する細長い本体を含む。ネジと係合する近位骨は、近位要素上に備えられ、そしてネジと係合する遠位骨はネジと係合する近位骨から軸方向へ分離した遠位要素上に備えられる。回転可能な駆動部が備えられ、回転可能な駆動部の回転によりネジと係合する近位及び遠位骨間の軸方向分離が変化する。仮伸延装置は更に、回転可能な駆動部と解放可能で係合するため、解放可能なカプリングを含む。
【0044】
本発明の一側面によると、骨の一表面への軟組織を通したアクセス経路の断面積を増加させるための交換システムが提供させる。交換システムは近位端、遠位端及びそれらを通して延びる中心管腔を有する細長い管状交換ブッシュを含む。近位端、遠位端及びそれらを通して延びる中心管腔を有する、細長い管状交換カニューレもまた提供され、交換カニューレは傾斜した遠位端を含む。交換ブッシュは交換カニューレの中心管腔内で軸方向にスライド可能である。
【0045】
傾斜は交換カニューレの長手方向軸に対し約20〜70度の範囲内の角度を有する。ある実施例で、傾斜は長手方向軸に対し約30〜60度の範囲である。ハンドルは交換カニューレの近位端上に備えられる。
【0046】
交換システムは更に傾斜の回転方向しるしを含む。しるしは交換カニューレの近位端上に破線、実線、又は溝のような可視マーカを含む。1つの実施例で、しるしは交換カニューレの近位端により支えられる輪バンド上の少なくとも1つのノッチを含む。
【0047】
交換システムは更に交換カニューレの遠位端上に遠位方向に延びる複数の指を含み、指は第1の縮小外径構造と第2の拡大外径構造間で移動可能である。交換ブッシュは、第1の縮小外径構成の場合、指を受けるための凹部を含む。
【0048】
この発明の一側面によると、骨を通る穴の直径を広げるための骨拡張システムが提供される。骨拡張システムは近位端及び遠位端を有する第1挿入棒を含む。ハンドルは近位端上に備えられる。挿入スラップハンマは挿入棒及びスラップハンマを通して延びるガイドピン上の往復運動のため備えられる。
【0049】
骨拡張システムは更にガイドピンを含む。第1挿入棒の遠位端は傾斜した先端が備えられる。システムは更に第1挿入棒より大きい外径を有する少なくとも第2の挿入棒を含む。システムは更に第2挿入棒より大きい外径を有する少なくとも第三挿入棒を含む。システムは更に管状鞘を含み、少なくとも1つの挿入棒が管状鞘内で移動可能で位置決めされる。第1保持構造は鞘上に備えられ第2の補助保持構造は鞘を棒に解放可能なように取り付けるため挿入棒上に備えられる。
【0050】
この発明の更なる側面によると、骨を通る穴の直径を増加させるため骨拡張キットが提供される。キットは近位ハンドル及び第1直径を有する第1挿入棒を含む。近位ハンドル及び第2直径を有する第2挿入棒が提供される。近位ハンドル及び第三直径を有する第三挿入棒が提供される。
【0051】
キットは更にスラップハンマを含む。第1、第2及び第三直径の少なくとも1つは約6mmである。第1、第2及び第三直径の少なくとも1つは約8mmである。第1、第2及び第三直径の少なくとも1つは10mmである。キットは更に挿入棒の少なくとも1つを軸方向でスライド式に受けるための寸法の中心管腔を有する管状鞘を含む。少なくとも一本の棒上に解放可能に保持するためのロックが備えられる。
【0052】
この発明で開示される手術道具セット及び技術のこれら及び他の利点及び特徴は、付属図と関連させ考慮すれば、その好適実施例の以下の詳細説明からより速やかに理解されるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0053】
ここで記述される実施例の一側面によると、続く背骨治療処理のため例えば脊椎動運部のような背骨内の治療場所へ効率的にそして無傷でアクセスし準備するための手術器具類システム及び技術が提供される。1つのアプローチとして治療場所へのアクセスステップは、経皮による前部仙骨縦断軸アプローチにより器具類システムの1つ以上の要素を視覚的に調整するために蛍光透視画像化の使用を含む。別の側面で、治療場所は椎間板を含み、そして続く治療処置は髄核摘出を含む。また別の側面では治療処置は融合を容易にするための固定化装置、増大媒体の配置、動的安定移植の配置、又は生理的機能の保存又は回復のための移動装置を含む。
【0054】
ここで記述される実施例の一側面によると、手術道具セット及び道具セット使用法が提供される。道具セットの道具は個々におよび/または互いに組み合わせて使用できる。以下に更に詳細に説明するように、1つのアプローチとして、ある道具は他の道具上に取り付け、従って互い重ねて使用できる。別のアプローチで、道具は互いを通して取り付け、従って互いを通して使用できる。
【0055】
記述されるアクセス法は前部又は後部仙骨縦断経路の利用ステップを含むことは理解されるだろう。ここで記述される椎間板及び脊椎体の治療は1つ以上の椎間板又は脊椎体上で行われる。1つのアプローチとして、治療処置は少なくとも1つの作動チャネルが横断する少なくとも1つの椎間板及び少なくとも1つの脊椎体を通して又はそれらの上で行われる。
【0056】
便宜上、単一前部法による典型的アクセス及び単一椎間板のみ又は脊椎体による治療はここで記述される。しかしここで記述される道具及び方法論は、全アクセス方向から、多数の椎間板及び/又は脊椎体迄の切開手術処置を制限なく含むいかなる背骨アクセス経路へも適用できる。
【0057】
図1CからDは脊柱の腰部に関し、前部仙骨縦断背骨軸器具類/移植(TASII)アプローチを概略的に図解し、そして図1E〜Fは前部TASII軸穴152,または対のTASII軸穴22、22又は152、152内のTASII移植又は対の移植の場所を図解する。二つのTASII軸穴及び背骨移植又は棒は複数の即ち二つ以上の同様のものが形成され、および/または前部軸器具類/移植ライン(AAIIL)と並んで平行で使用される。
【0058】
尾骨、融合仙椎S〜S5及び上に述べた腰椎L1〜L5を含む脊柱の腰背部は図1Cの側面図で描写される。人体の腰仙椎内にある一連の隣接脊椎は前部側面、後部側面及び軸側面を有し、腰椎は図1CのD1〜D5の無傷の又は損傷した椎間板により分離される。図1Dは仙骨及び尾骨の前部図を描写する。
【0059】
前部TASII軸穴形成用方法及び装置は最初に前部仙骨位置、例えば図1C及び1Dに描写される接合部S1及びS2辺りでの前部目標点へのアクセスを含む。1つ(以上)の視覚化された仮想の軸器具類/移植線は、融合される又は他の方法で治療される一連の隣接脊椎体、この図解例ではL4及びL5を通して頭部へ及び軸側面で軸方向へ延びる。L4、D4、L5及びD5を通る視覚化されたAAIILは図1C〜1Dに描写されるS1に沿って前部目標点から比較的直線的に延びるが、頭方向に脊柱の曲線に従うように曲がる。
【0060】
ここで使用される言葉、仙骨縦断背骨器具類/移植(TASII)及び前部軸器具類/移植線(AAIIL)は言葉、仙骨縦断軸背骨器具類/融合(TASIF)及び前部軸器具類/融合線(AAIFL)に相似である。言葉「相似な」は一般に同一経皮経路のことで、主な違いは夫々の経皮経路を通して供給される治療及び移植の型である。
【0061】
ここで参考としてこの開示にその全体を組み込んだ2003年6月10日に発行された「脊椎への後部又は前部仙骨縦断アクセスの提供のための方法及び装置」と題する米国特許第6,575,979号明細書は例えば脊椎間運動部のような目標とする治療場所へのアクセスのための道具及び方法論を詳細に開示する。
【0062】
米国特許第6,575,979号明細書で説明されるような、アクセス及び準備の手術道具のいくつかは、その近位及び遠位端から延びる細長い固形体部材の形を取る。医学専門用語における細長い固形体部材は例えば一般に組織を貫通するために使用される小径の比較的硬い又は軟らかい針、カテーテルを伸ばし、硬化させ又は曲線形を与えるため、電気的医薬リード又はカテーテルの中で一般に使用される針金針、身体血管管腔を横断し、そしてその離れた点(ある中空ガイドワイヤは多くの使用のための管腔を有する)へアクセスするために使用される誘導ワイヤ、及び閉鎖管を含む。閉鎖管は一般に組織を切断又は損傷させずに周囲の組織を貫通、分離又は操作するため操作される鈍い遠位先端を持った色々な直径を備えた棒として提供される。
【0063】
ここで使用されるように、「ガイドピン」という言葉は、もしこのような固形体部材の任意の1つの単独使用が明確に述べられていなければ、ここで述べるガイドピン供給及び誘導の機能を実施するために使用される固形体部材(例えばガイドワイヤ)を含む。このような固形体部材は硬い又は軟らかくそして鋭い又は傾斜した先端のような遠位固定機構を含む。
【0064】
手術道具の他のいくつかはその近位端から遠位端へ延びる管腔を有する中空体、管状部材の形をとる。このような中空体、管状部材は医療用カテーテル、医療用カニューレ、医療用管、中空針、トロカール、鞘等又はその変形の形をとる。ここで述べられる色々な実施例に使用されるこのような中空体管状部材は硬いか又は軟らかく、そして遠位固定機構を含む。
【0065】
ここで使用されるように、「前部の」は脊柱(腹部)の前と云う意味で、そして「後部の」は脊柱の後ろ(背部の)と言う意味である。ここで使用されるように「近位(尾の)」は外科医又は背骨の仙骨領域により近い端又は領域を指し、一方「遠位」(頭方の)は患者の頭により近い端又は領域を指す。
【0066】
ここで述べる実施例の一側面によると、少なくとも1つのガイドピンの供給のため仙骨へのアクセスを容易にするために使用されるガイドピン誘導器が提供され、これは次に個別に又は組み合わせて、互いの上に又はそれを通して、それらの意図する処置機能を実行するために、手術道具セットの他の器具を目標場所へ続いて供給できる手段として働く。
【0067】
図2A〜Bに関して、一側面ではガイドピン誘導器100は誘導器管102及び誘導器ハンドル110を含む。誘導器管102は近位端104及び遠位端106の間に延び、そして内部の管状部材管腔108を規定する。管102の長さは一般に約4インチ(100mm)から約12インチ(310mm)、しばしば約5インチ(120mm)から約9インチ(230mm)の範囲である。1つの典型的実施例では管102の長さは約7インチである。管102は例えば図4及び図5に示す如く、補助尾骨領域近辺の皮膚切開部190から仙骨前空間を通って前部目標点192へ延びるのに十分な長さであることが望ましい。
【0068】
図3A及び図3Bに関して、多始点ネジ199アセンブリ係合手段を持ったガイドピ誘導器の一典型的実施例を示す。誘導器管102の内径(I.D.)は一般に約2mm〜5mm、しばしば約3mm〜4mmの範囲である。1つの典型的実施例で、管102の内径は約3.5mm(0.13インチ)である。管102の外径は約4mm〜7mm、しばしば約5mm〜6mmの範囲である。1つの典型的実施例で管102は、図2C〜2Eに示すように針119の遠位部に配置される鈍い先端122をスライド式に受けられるような寸法の内径を有し、外径は約5.5mmである。
【0069】
ここで述べる管102又はその道具又は要素のいずれの実際寸法(例えば長さ、内径、外径等)もこの技術に精通する人々には明らかなように、治療処置の性質及び患者の身体特徴に一部依存し、更に構築部材及び目標とする機能に依存することは、注目すべきである。
【0070】
管102の遠位端104でのエッジ105は多くの構成を含む。1つの実施例で、エッジ105は管102の長手方向軸に関し約90度の角度を有する。別の実施例でエッジ105は管の長手方向軸に関しある角度で傾斜する。別の典型的実施例では、エッジ105は約45度の角度で傾斜する。管102は例えばステンレス鋼、ニッケルチタン合金、又は重合体構造材料又はその複合体のような多くの既知の適切な材料から作られる。
【0071】
図4及び5に更に関して、1つの使用モードで、ガイドピン誘導器管102は、以下で更に詳細に述べる、ガイドピンが目標場所192へ誘導される拡大直径前部経路鞘として働く。
【0072】
図2A〜2Bに関して、誘導器ハンドル110は遠位端111及び近位端113の間に延び、そして遠位端111方向へ段又は傾斜の付いた管状部材管腔109を規定する。ハンドル110は管の近位端106に始まる管102の断面を受けるような寸法の溝をその遠位端に含む。ハンドル及び管102は鋳造、機械加工又は他の方法で複合ユニットとして形成され、又は例えば熱結合、接着又は圧接のような色々な既知の取り付け手段の1つにより互いに取りつけられる。
【0073】
誘導器ハンドル110は、例えばポリスルホン、ポリビニリデン、フッ化物、ポリエチレン、PEEK、又はその混合物のような多くの既知の適切な材料のいずれからも作ることができる。一実施例で、誘導器ハンドル110はデラウェア、ウィルミントンのデュポン社から入手される商標デルリンのような、アセタールベースの共重合体から作られる射出成形部品で製作され、これは次に内径約13mm(0.5インチ)及び外径約19mm(0.75インチ)に加工される。ここでガイドピン誘導器100の全長(即ち管102及び一体ハンドル110の全体で)は約300mm(11.95インチ)である。
【0074】
ここで述べる実施例の一側面によると、周囲組織に損傷を与えずに目標場所へガイドピン誘導器の前進を容易にするため、上記のガイドピン誘導器へ挿入できる鈍い遠位先端を持った針が提供される。
【0075】
図2D〜Eに関して、一実施例で針119は遠位端122と近位端124の間に延びる細長い本体又は棒120を含む。針棒120の遠位端122は鈍い先端を含み、これにより以下の更に詳細に述べる誘導器100及び針119を含むガイドピン誘導器‐ピン‐溝構成アセンブリ134(接近アセンブリ)が例えば図4Bに示す目標点192のような目標場所へ向け前進する間に、周囲の軟組織への損傷を防ぐことが望ましい。
【0076】
図2C〜2E及び図4と5に関し、周囲の軟組織へ付随する損傷を与えずに前部経路を通して目標点192へ誘導器管102を前進させるため、針119は誘導器‐針‐接近アセンブリ134を目標領域又は点192へ前進させることにより、ガイドピン誘導器100と組み合わせて使用できる。
【0077】
棒120の長さは、針の鈍い先端122がガイドピン誘導器管の遠位端104を越えて伸びるように設計されるべきである。一実施例で、棒120は約3.2mm(0.125インチ)の外径を有し、これはガイドピン誘導器100の内径より小さい。針棒120は、例えばステンレス鋼などのような多くの既知の適切な材料から作ることができる。
【0078】
針ハンドル126は、遠位端128及び近位端124の間に延び、そして棒の近位端124で始まる針棒120の断面を受けるため、遠位部に位置する穴129を含む。
【0079】
針ハンドル126の長さは一般に約3インチ(75mm)から7インチ(175mm)、しばしば約4インチ(100mm)から約6インチ(150mm)の範囲である。ハンドル126の外径は一般に約0.25インチ(6mm)から約0.75インチ(20mm)の範囲内にあり、そして一般に誘導器(接近)アセンブリ134を形成するため、誘導器ハンドルと連携するような寸法を有する。
【0080】
一実施例で針ハンドル126は遠位端128で約12〜13mm(即ち約0.5インチ)の、近位端130で約20mm(0.75インチ)へ増加する直径を有する。露出棒120及びハンドル126の狭小部分の長さは針119の先端122だけが誘導管102の遠位端104からガイドピン誘導器100とのアセンブリ上へ突出するように、共に約300mm(12インチ)である。針ハンドル126の狭小部分は、ガイドピン誘導器100のハンドル110内でそれを受けるように加工された管状部材管腔109に固定するように構成される。
【0081】
針ハンドル126は例えば所要特性(例えば機械加工できる又は射出成形重合体)を有する重合体材料のような色々な材料のいずれからも作ることができる。適切な材料はポリスルホン、ポリビニリデン、フッ化物、アセタール共重合体、アクリル系高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ナイロン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、PVC等又はこれらの組み合わせを含むが、これらに限定しない。
【0082】
図2A〜2E及び図4及び5に関して、一側面でガイドピン誘導器100は、誘導器(接近)アセンブリ134が状況に応じいずれかの既知の適切な視覚化技術の助けにより外科医により目標点192へ進められる間に、鈍い先端を有する針119が挿入されるガイドピン誘導器100の管腔108、109内で近位方向へ後退することを防ぎ、これにより管102の遠位端104を越えて針119の鈍い先端122の延長及び露出を維持する、解放可能なインタロックを備える。
【0083】
解放可能なロックは誘導器100上で補助構造と連携するため針119により支えられる色々な締まりばめ又は摩擦固定のいずれかを含む。解放可能なインタロックはここで述べる接近アセンブリ134要素上又はその間にあることは注目すべきである。
【0084】
図2A〜Eに図解する一実施例で、誘導器100の解放可能なインタロックは、以下の更なる詳細に述べる針119のロックピン139を受けるような構成の経路112を含む。誘導器100のハンドル110は機械加工又はハンドル110の壁を通して形成される軸方向へ延びる溝又は経路112を含む。経路112は近位端113に始まる開口端が配置され、そして経路112の遠位端の円周方向に延びるノッチ107を持ったハンドル110に沿って遠位方向へ長手方向に延びる。
【0085】
針ハンドル126は誘導器ハンドル110の経路112内でスライド式に固定するように構成されたロックピン139のような半径方向外側へ延びる、係合構造を含む。針ハンドル126は誘導器ハンドル110との係合遠位方向へ前進すると、ロックピン139は誘導器ハンドル110の近位端113上の穴を通り、そして軸方向へ延びる経路112に沿って遠位方向へ前進する。一旦針ハンドル126が誘導器ハンドル110と係合するように十分前進すると、誘導器ハンドル110に対する針ハンドル126の回転によりロックピン139を円周上に延びるノッチ107へ前進する。ロックピン139は針ハンドル126を誘導器ハンドル110内に解放可能で固定させる内部ストップ又はロックつまみとして働く。一実施例で、ロックピン139は0.125インチ(3.2mm)X0.625インチ(15.8mm)のドエルピンを含む。
【0086】
図2D〜2Eに示す一実施例で、接近アセンブリ134は解放可能で互いにインタロックされる誘導器100及び針119を含む。針ハンドル126及びガイドピン誘導器100は、上記のロックピン139、他の補助表面構造、図3A〜3Eで示した望ましい多始点ネジ構成におけるようなツイストロック機構、修正ルアーロック又は機械的迅速解放(例えば夫々のハンドル係合の圧入法を使用する別の実施例に関する)を可能にする他の既知の適切な機構により相互に解放可能で係合することができる。図3A〜3Eに示す多始点ネジ構成に関し、ガイドピン誘導器100は針ハンドル126上の外ネジ198と係合する近位端113上の内ネジ199を有する。アセンブリ134’の係合及び解放はツイストロックによる。これらの迅速な解放機構は、一旦ガイドピン誘導器管の遠位端104が目標192に対し比較的近い近辺へ持ち込まれると、針ハンドル126をガイドピン誘導器ハンドル110から解放することを容易にする。針119は残りの接近アセンブリ134から解放され、そして患者の身体から除去することができる。
【0087】
図2D〜2Eに関して、1つの典型的使用法において、針119は鈍い先端122が延び、そしてガイドピン誘導器100の遠位端104を越えて約1〜2mm露出することが望ましいような方法及び構成で、誘導器管100の管腔108、109へ挿入される。このようにして針119の鈍い先端122は前部目標場所192に近い近辺にガイドピン誘導器管102の遠位端104の安全な、そして組織を傷つけない位置決めに役立つ軟組織拡張器として働く。
【0088】
針棒120は、棒120の遠位端の鈍い先端122は接近又は誘導器アセンブリ134の最遠位端で露出するように棒120の約200mm(約7.76インチ)がハンドル126から外へ延び、誘導器管102へそしてこれを通り、そして誘導器管遠位端104を越えて延びるように、円筒形重合体ハンドル126へ挿入される。
【0089】
図4及び5に示すように、1つの典型的使用法で、背骨は尾骨先端に隣接する皮膚の小穴190によりアクセスされる。仙骨前空間は既知の適切な経皮技術を使用して侵入される。拡張器として働く針の鈍い先端122を持った誘導器アセンブリ134は補助尾骨入口部を通して前進する。一旦針119の先端122が正面層を通して前進すると、鈍い先端122は仙骨前正面に対して配置され、仙骨の前表面に沿って所望位置又は目標の身体場所192、ここではS1脊椎体へ前進する。一実施例で接近アセンブリ134の遠位部は、2002年4月18日出願、同時係属米国特許出願第10/125、771号、標題「背骨拡大のための方法及び装置」明細書で述べられるような蛍光透視の誘導下で目標場所へ前進する。
【0090】
針119は、ガイドピンを誘導器100を通して目標場所192への誘導を開始するため、アセンブリ134の遠位部が目標場所192へ前進し、これにより誘導器100の遠位部を目標場所へ置いた後、接近アセンブリ134から解放され、そして除去される。
【0091】
ここで述べる実施例の一側面によると、例えば上述の誘導器100のようなガイドピン誘導器の使用により目標場所へ供給されるガイドピンが提供される。図7Aに示す一実施例でガイドピンアセンブリ140は遠位端144及び近位端146の間に延びる細長いガイドピン142を有する。ガイドピンアセンブリ140はまた遠位端144に鋭いガイドピン先端145及び近位端146と係合する、出来れば解放可能なハンドル150を有する。
【0092】
ガイドピン142の長さは一般に約9インチ〜15インチ、しばしば約11〜13インチの範囲である。1つの典型的実施例で、ガイドピン142の長さは約12インチである。ガイドピン142の長さは一般に先端145が、ガイドピンアセンブリ140が図7Eに示すように誘導器100内に挿入される場合、ガイドピン誘導器管102の遠位端104を越えて伸びるように十分長い。
【0093】
ガイドピン142は例えばステンレス鋼、ニッケルチタン合金、又はその複合体のような多くの適切な材料のいずれからでも作ることができる。一実施例で、針119の外径は約2.2mm(0.090インチ)から約3.4mm(0.13インチ)の間でそして長さは約300mm(12.00インチ)から600mm(24インチ)の間の硬い細長い本体142を含む。
【0094】
針119と異なり、ガイドピン先端145は鈍くなく、そして色々な構成の中の1つの形状である。図解していない一実施例で、ガイドピン先端は単純円錐形又は、二側面クサビ形の先のとがった先端のように作られる。図6Bに示す別の実施例で、先端145’は15度の三側面傾斜を有するトロカール先端として形成される。図6Cに示すまた別の実施例で先端145”はある角度の一側面傾斜を有する傾斜先端として形成される。角度は例えばガイドピン142の長手方向軸に関して約30〜60度の範囲にある。先端145形状の選択は、ガイドピン142が滑り落ちるか又は目標表面を上へ滑らずに、例えば仙骨正面のような目標へ、ガイドピン142を向ける必要性により影響される。先のとがった先端形状はガイドピン142が仙骨正面を捕まえることを可能にし、これにより目標表面たたくことを他に伴う「横滑り(skidding)」の影響を排除する。
【0095】
引き続き一実施例の図7A〜7Dに関して、ガイドピンアセンブリ140は遠位端152’及び近位端154’を含み、そしてガイドピン近位端146’に始まるガイドピン142’断面を受けるための遠位部に配置される管腔175を含むガイドピンハンドルを含み、。一側面でガイドピンハンドル150及び親指設定ネジ要素170を含む図7Fに示すガイドピンハンドルアセンブリ180はガイドピン142と一列に並び、そしてこれと解放可能に係合するように構成される。使用法としては例えば、ガイドピン142上に平面(図6D参照)はガイドピン先端145上の傾斜に対し、既定の関係で位置し、これによりここでは親指ネジはガイドピンの平面に対し前進し、ガイドピンがガイドピンハンドル内に組まれロックされる場合、これにより臨床医が親指ネジに関して、傾斜した先端の回転方向を指示する近位ハンドル上の視覚又は触覚しるしを決定することが可能となる。このようにして、外科医はガイドピン先端145位置を決定し、調整し、又は「操縦」することができる。整列及び解放可能な係合機構の別側面で、ガイドピンハンドルアセンブリ180はガイドピンハンドルアセンブリ180の挿入部172内に金属の六角形又は四角形のソケット178を含む。ガイドピンの六角部181及び平面部182(図6D参照)の近位端と結合する場合、それはガイドピンハンドル150に関しガイドピン142の長手方向及び回転方向運動をしないようにする積極的ストップが提供される。
【0096】
一実施例でハンドル150はその遠位端152上で約12mm(0.50インチ)の外径、その近位端154上で約20mm(0.75インチ)の外径を有し、そして長さは約100mm(4インチ)である。穴175は約3.5mm(0.13インチ)(即ちガイドピン142の外径とほぼ同じ)の本質的にガイドピンハンドルを通して延びる遠位端152に形成され、これにガイドピン142が解放可能に挿入される。
【0097】
ガイドピンハンドル150は例えば所望特性(例えば機械加工可能な又は射出成形可能な重合体)を有する重合体材料のような色々な材料のいずれからでも作ることができる。適切な材料は殺菌可能な材料、例えばフッ化ポリビリディデン、ポリサルフォン、アセタール共重合体、アクリル系高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ナイロン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、PVC等又はこれらの複合体を含むが、これらに限定しない。
【0098】
ガイドピンハンドル150はその挿入後の軸方向誤設定があれば、ガイドピン142を「操縦」できるように構成される。この発明に関連して、「操縦」とは一旦それがその前部目標192の皮質骨を通して軽くたたかれると、ガイドピン142の回転により操縦され、そしてその位置調整を制御する能力を言う。ガイドピン142の現在の位置調整と関連して、特に親指/設定ネジ170(図7C)は先端145方向の基準点として作用し、そして特に傾斜平面正面に対し、ガイドピンの傾斜先端145の位置決めを示すように構成される。ガイドピンが前進する場合、傾斜先端方向からずれる傾向があり、これは例えば親指ネジにより表示される。例えばもし挿入時、先端145の傾斜面が前部に面すれば、サイドピン142は前進時、後部方向へ進むだろう。
【0099】
ガイドピン142の視覚化はそのままで例えば蛍光透視法により容易になる一方、分解能の限界はガイドピン145構成の点でしばしば余り理想的でない。このため設定ネジ155の付加及びこれによりそのハンドル150を介したガイドピン142の操縦能力がこの発明の道具及び技術により可能となる著しい処置の利点を代表する。
【0100】
1つの典型的使用法は:供給アセンブリ159の遠位部の目標場所への前進、ガイドピンハンドル150除去、誘導器100の除去及びガイドピン142の目標場所192での放置及びそこへの取り付けである。、1つのアプローチで、ガイドピンハンドル150及び誘導器100は分離して除去される。別のアプローチで、ハンドル150及び誘導器100は共に除去され、ガイドピン142だけが所定場所に残る。
【0101】
ガイドピン142の近位端146からのガイドピンハンドル150の取り外しによりピンの長さを延長させるために取り付けた延長部の付加によりガイドピンの細長い本体の延長が可能になり、これにより例えば遠位端144”及び近位端146”の間に延びる図8Aの長いガイドピン164”のような延長ガイドピンができる。
【0102】
ここで述べる実施例の一側面によると、他のアクセス及び準備道具の続く供給及び利用を容易にするため長さを延長できるガイドピンが提供される。
【0103】
一実施例で図8Gに関してガイドピン142は、その遠位端上にコネクタ162を有する延長部160の付加によりその長手方向軸に沿って長さを延長することができる。この典型的実施例で延長部160は交換ピンを含み、そしてコネクタ162はロールピンを含む。
【0104】
ガイドピン142は、その近位端146に位置し、そしてコネクタ162の遠位部を受けるような寸法の穴を有する。延長部160はその遠位端に位置し、そしてコネクタ162の近位部を受けるような寸法の穴を有する。
【0105】
一実施例でガイドピン142、延長部160及びコネクタ162は例えば締まりばめ又は摩擦取り付け等のような既知の適切なアプローチにより解放可能で相互接続される。一実施例でコネクタ162は延長部160の遠位端にしっかりと固定されそしてコネクタはガイドピン142の近位端に解放可能で固定される。
【0106】
好適な実施例で図8A〜Fに関し延長ガイドピン164”は延長部160”の遠位端から突出するコネクタ165の使用により互いに接続されるガイドピン142”及び延長部160”を含む。ガイドピン142”の近位端はその近位端にコネクタ165を受ける寸法のネジ穴148を有する。
【0107】
この好適な実施例で、コネクタ165はネジ付き埋め込みボルトを含む。コネクタ165は遠位端166及び近位端167の間に延び、そしてその近位端167へ向かってのより大きい外径に比較してその遠位端166へ向かってのより小さな外径を有する。コネクタ165は、コネクタ165のネジ168の補助であるネジ149を有するネジ付き穴148をそれ自身有する、ガイドピン142”への延長部160”を解放可能で固定するためのネジ部168を含む。
ガイドピン(例えば164、164”)の長さは約400mm〜800mm、しばしば約500mm〜700mmの範囲である。一実施例でピン164の長さは約600mm(24.00インチ)である。
【0108】
1つの典型的使用法で、誘導器一針接近アセンブリ134の目標場所192への供給及び誘導器100からの針119の除去に続いてガイドピン‐ガイドピンハンドルアセンブリ140は挿入ガイドピン誘導器100へ挿入される。ガイドピン142は最初に仙骨へたたき込まれるのでそれは実際には骨拡張器として働く。一旦ガイドピン142がS1脊椎体の前部正面へ挿入(たたき込み)されると、ガイドピン誘導器100及びガイドピンハンドル150はガイドピン142とガイドピン延長部160の係合を可能にするため除去される。
【0109】
一般に延長ガイドピン164より大きい外径を有するここで述べる手術道具セットの中から次の要素は延長ガイドピン164上を同心で通過することにより目標場所192へ誘導される。続く要素は、個別に又は組み合わせて、互いの上を越え又は通して目標場所192へ延長ピン164を越え前進する。例えば1つのアプローチでガイドピン164を越えて供給される一連の器具における第1の道具は以下に更に詳細に述べる骨拡張器である。
【0110】
ここで述べる実施例の一側面によると、無線‐画像化(例えば蛍光透視法)により道具の視覚化を向上させるある材料が提供される。このような材料の例はステンレス鋼を含み、ここで道具又はそれらの一部は例えば本体空洞内に挿入される重合体材料で、構成要素として金属及び硫酸バリウムのような粉末を含む。このような材料がここで開示する手術道具セット及び装置に含まれるある金属及び重合体化合物の形成の間に、組み込まれることは理解されるだろう。
【0111】
軟組織の拡張器は、ある手術には一般的なことであるが、骨組織の拡張器は一般に整形外科処置にとっては一般的技術ではない。1つのアプローチで、背骨の骨拡張は以下を含む、即ちこのような骨材料の切断又は芯取りによる除去よりもむしろ、海綿骨又は皮質骨殻を横へ圧縮することにより続く治療の準備における軸方向経路又はチャネルの拡張である。
【0112】
圧縮は通常例えば電気ドリルでの芯取りより外傷の少ない処置であり、何故ならドリル法は神経又は血管を含み、軟組織を不注意に切断又は破裂させるかもしれないからである。骨の出血を減らすことは拡張で起こり、これは予期しない利点である。拡張器による骨の圧縮はタンポナーデ効果をもたらし、それによりこの処理に伴う骨からの出血量を減少させる。圧縮は脊椎間空間内の続く移植(例えばネジの移植)にとってより強力な「固定」が提供されるように見える。圧縮は続く骨形成(骨育成)効果の開始により、長期間に渡る有利な衝撃となることもまた可能性がある。
【0113】
ここに述べる実施例の一側面によると、他の器具及び装置の通過を保証するために、脊椎体の1つ以上のチャネルを生成及び拡張させるために使用できる骨拡張器が提供される。一実施例で各々が直接ガイドピンを越え次々と先行拡張器を除去することに続いて、拡張器が挿入され、そして目標場所へ正確に供給される。別の実施例で拡張器はガイドピン上のより小さな拡張器を抽出せず、先に供給したより小さな拡張器(即ち次の拡張器の内径より比較的小さい外径を有する拡張器)を同心で越えて通過するように構成される。
【0114】
一実施例で図11〜12に関して、拡張器200は遠位端204及び近位端206の間に延びる挿入拡張器棒202を含み、内側管腔212を規定する。拡張器200は遠位端204の遠位端開口部214を持った傾斜した拡張器先端208及び近位端206のハンドル210を含む。
【0115】
挿入拡張器202の長さは一般に約150mm〜450mm、しばしば約250mm〜350mmの範囲にある。一典型的実施例で棒202の長さは約300mm(12.00インチ)である。
【0116】
挿入拡張器棒202の内径は一般に約2.5mm〜4.5mm、しばしば約3〜4mmの範囲にある。一実施例で棒202は約3.5mm(即ち延長ガイドピン164の外径より大きい)より少し大きい内径及び約6mmの外径を有する。図10は夫々6mm、8mm、10mmの外径を有する三つの骨拡張器200、200、及び200を図解する。
【0117】
傾斜した拡張器先端208は通常外径から内径へ向かって約5〜45度の傾斜を有する。一実施例で拡張器200の先端208は外径から内径へ約8度傾斜する。別の実施例で先端208は外径から内径へ約13度傾斜する。
【0118】
挿入拡張器棒202は例えばステンレス鋼、アルミニウム又はその複合体のような既知の適切な材料から作ることができる。一実施例で拡張器200及びその要素部分はステンレス鋼管から機械加工される。ここで各拡張器200は拡張器近位端206に取りつけられるハンドル210を有する。中間部は棒との確実な固定を保証する。ハンドル210は約100mm(4.00インチ)の長さで、そして棒と確実な取り付けを保証するように中央で係合する(例えば溶接、圧入等により)。一実施例で図13A〜Cに関して、拡張器鞘220、及び拡張器シャフト202L、拡張器ハンドル210、構成199のための係合手段としての二つのピン218を含む拡張器棒アセンブリ200とで構成される大型拡張器構成199が提供される。挿入拡張器シャフト202は遠位端204及び近位端206の間に延び、そして内側管腔212を規定する。シャフト202は遠位端204に遠位端開口部214を持った傾斜先端208を含む。拡張器棒アセンブリ200は拡張器シャフト202の外壁から外へ延びるピン218を含む。
【0119】
挿入拡張器棒アセンブリ200の長さは一般に約8〜16インチ、しばしば約11〜13インチの範囲である。一実施例で、拡張器棒アセンブリ200の長さは約300mm(12.00インチ)である。一実施例で、拡張器シャフト202のより大きい直径の近位端206は長さが約75mm(3インチ)である一方、拡張器棒アセンブリ200の全長は約300mm(12.00インチ)である。
【0120】
一実施例で、挿入拡張器シャフト202は二つの異なる外径を有する。特に鞘220で覆われた構成の拡張器シャフト202のより小さい直径断面がある。外径は一般に約5mm〜12mm、しばしば約6mm〜11mmの範囲である。好適実施例で拡張器シャフト202は約9mm(0.35インチ)のより小さい外径及び約10mmのより大きい外径を有する。拡張器シャフト202の内径は一般に約2.5mm〜4.5mm、しばしば約3mm〜4mmの範囲である。
【0121】
傾斜した拡張器先端208は通常外径から内径へ約5度〜45度の傾斜を有する。一実施例で拡張器シャフト202の先端208は外径から内径へ約13度の傾斜を有する。一好適実施例で、先端208のこの傾斜は拡張器鞘220の遠位端222の先端226の傾斜とほぼ同じである。
【0122】
鞘220は遠位端222及び近位端224の間に延びる鞘管221を含み、そして拡張器棒アセンブリ200に解放可能で取り付けられる構成である。一実施例で、鞘管221は遠位端222の先端226及び、近位端224に始まり、そして経路229の遠位端の軽い円周方向ノッチを持った鞘管221に沿って長手方向に延びる、管221の壁へ機械加工された二つの経路229(1つは表示)を含む。
【0123】
経路229は拡張器シャフト202上に取り付けられたピン218を受け、これにより拡張器シャフト202と鞘220との解放可能なインタロックを備える。別実施例で大型拡張器構造199は、鞘220上の補助構造と連携するため、拡張器シャフト202により支えられる色々な締まりばめ又は摩擦固定表面の1つを含む既知の適切な解放可能なロックを含む。
【0124】
一実施例で、大型拡張器構造199は、二つの経路229及び二つのロックつまみ218を含む。別実施例で、大型拡張器構造199は1つの経路229及び1つのピン218を含む。
【0125】
拡張器シャフト202、鞘220の両方及びそれら夫々の要素部分は例えばステンレス鋼、アルミニウム又はその複合体のような既知の適切な材料から作られる。鞘220は他のアクセス及び準備道具が次に鞘カニューレを通して誘導されそして利用される場合、その構造的一貫性を維持するため、十分な硬度の材料から製作されることが望ましい。
【0126】
一実施例で鞘220の遠位端222は大型拡張器棒アセンブリ220(例えば10mm拡張器)の拡張器先端208の傾斜に合うように傾斜し、これにより棒202の鞘220への挿入を容易にする。
【0127】
鞘220の長さは一般に約7インチ〜10インチ、しばしば約8インチ〜9インチの範囲である。一実施例で鞘220は長さ約200mm(8.5インチ)である。
【0128】
鞘220の壁厚さは一般に約0.005インチ〜0.04インチ、しばしば約0.008インチ〜0.030インチの範囲である。一実施例で鞘220は約9mm(0.35インチ)の内径及び約10.5mm(0.413インチ)の外径を有する。
【0129】
大型拡張器棒アセンブリ200及びその要素の実際寸法は一部は治療処置の性質及び患者の身体構造的特徴に依存する。例えば外径は比較的小柄患者の治療で使用される鞘に対し約9.5mm(0.375インチ)であり、一方同じものに対する外径は比較的大柄患者に対し約10.5mm(0.413インチ)である。一実施例で図13Cに示すように、臨床上適切である頑丈な近位壁厚さを持って、より小さい遠位外径鞘220(例えば0.375インチ)の使用を可能にする遷移としての遠位端傾斜228が備えられる。別実施例で、拡張器鞘220’(図13D)の遠位端に傾斜がない。別実施例で鞘220、220’は鞘220、220’目的場所192、即ちS1脊椎体の前部表面への結合を容易にする遠位端222に傾斜先端226を有する。
【0130】
大型拡張器棒アセンブリ200は拡張器鞘220の近位端224に解放可能でインタロックされることが望ましく、解放及び除去可能で、これにより大型拡張器棒アセンブリ200の引き込みを容易にする一方、例えばS1脊椎体の前部表面のような目標場所への作動カニューレとして働くため鞘220を放置することが望ましい。
【0131】
1つの典型的な使用法で図9に関して、拡張器200は延長ガイドピン164上へスライドする挿入スラップハンマ230でたたかれる。拡張器ハンドル210に対し繰り返したたく延長ガイドピン164を越えた遠位端及び近位端への続く移動は拡張器を長手方向に仙骨内へ進める。一実施例(表示なし)で、ハンマ230は、付加平面がハンマがテーブルから転がり落ちることを防ぐ使用の容易化は勿論のこと、別のたたく表面を与えるため、その上に平面を有する。
【0132】
例えば拡張器200の近位端206上「自由空間」で係合しない木槌の使用とは対照的に、延長ガイドピン164上で係合するスラップハンマ230の使用により、同時にたたきそして拡張させる間に外科医は自分の注意を視覚化モニタへ集中することが可能となる。延長ガイドピン164と組み合わせてのその使用から発生するスラップハンマ230の軸方向位置決めは、それが誤って形成された経路又は次いで誘導される道具の誤調整を排除する長手方向だけに力を伝達することにおいて有利である。
【0133】
一実施例で、ハンマ230は約4インチ(100mm)の長さを有する。挿入ハンマ230の内径はガイドピン上を滑るように構成される。1つの典型的実施例で、ハンマは約3.5mm(0.13インチ)の管腔内径を有する。挿入スラップハンマ230は例えばステンレス鋼等のような既知の適切な材料から作ることができる。
【0134】
1つの典型的使用法で、図10に関して、夫々外径6mm、8mm、及び10mmを有する一連の骨拡張器200、200、及び200は直接ガイドワイヤ164上へ前進し、そして脊椎間チャネルを段階的に徐々に拡張させるため、スラップハンマ230にてたたかれる。最終のそして最大の拡張器200(この実施例では200)は鞘220でまとめられる。拡張器200はここで述べる手術道具セットの続く器具の続く導入の前置きとして挿入される。大型拡張器鞘220は目標場所への保護入口として働くため、取り残されることが望ましい。
【0135】
一実施例で拡張器及び鞘(例えば鞘220)は鞘220を通しての手術道具、および/または移植物の通過を容易にするため、界面活性剤、親水性ヒドロゲル等で覆われる。別の実施例で、鞘220へ挿入される手術道具、および/または界面活性剤、親水性ヒドロゲル等で覆われる。
【0136】
ここで述べる実施例の一側面によると、例えばS1脊椎体の前部表面から頭方向へ延びるチャネルのような作動チャネルを背骨内に延ばすために使用されるツイストドリルが提供される。
【0137】
図14に関して、らせん状溝及び近位端304を持った溝付き断面306を含む遠位端302、及びツイストドリル301の近位端304で係合するハンドル310を有するツイスドリル301として構成されるハンドル300を有するツイストドリルが提供される。らせん状溝308は、ツイストドリル301を遠位方向へ作動チャネルへ前進させるため、ハンドル310を適切な方向、ここでは時計回りに回転させながら穴を開けることを容易にする。
【0138】
ハンドル300を持ったツイストドリルは一般に硬化ステンレス鋼等から作られる。ハンドル300を持ったツイストドリルの長さは一般に約11インチ(275mm)から約13インチ(330mm)の範囲である。一実施例でハンドル300を持ったツイストドリルは約300mm(12.00インチ)の長さである。ハンドル300を持ったツイストドリルは一般に直径は約5mm(0.20インチ)から約13mm(0.50インチ)の範囲である。一実施例でハンドル300を持ったツイストドリルは約9mmの半径を有する。
【0139】
1つの使用モードで、骨拡張器が作動チャネルの近位部又は入口/目標場所192の直径を拡大させるために使用された後、ハンドル300を持ったツイストドリルは背骨の作動チャネルを治療領域(例えば椎間板空間)へ延びるために使用される。
【0140】
1つの典型的使用法で、目標場所192が仙椎体の前部表面であり、そして皮膚入口場所は補助尾骨領域の近くにある場合、ハンドル300を持った約9mmの外径を有するツイストドリルは拡張器鞘220又は220’の近位端224の管腔へ挿入され、その各々は仙骨への保護された入口として使用される。ハンドル300を持ったツイストドリル、はツイストドリル301の近位端304のハンドル310を回転させることにより前進し、これによりツイストドリル301の遠位端302のらせん状溝308は徐々に上部S1骨端板へ穴を開けそしてこれを貫通し、そしてL5〜S1椎間板空間へ入る。以下に述べるカッタ及び組織抽出具及び方法により椎間板空間の髄核摘出及び準備に続いて、ハンドル300を持ったツイストドリルは、拡張器鞘220又は220’の除去の前に例えば患者の身体構造に基づき必要とされるようなハンドル300を持った6mm又は7.5mmのツイストドリルを使用して、L5下部骨端板及び脊椎体を貫通させるために再度使用される。
【0141】
1つの使用モードでハンドル300を持ったツイストドリルは続く移植物固定準備でL5脊椎体の約半分の深さ迄、又は治療処置のためより遠位の椎間板の間の空間例えばL4〜L5への軸方向アクセスを得るために脊椎体を通した、穴を開けるために使用される。
【0142】
図解していない一実施例でツイストドリルユニットは拡張器鞘220又は220’の内径とハンドル300を持ったツイストドリルの外径の間の相異(不適合)を補正し、これによりL5目標への途上の椎間板空間の「揺れ」を排除し、こうして軸中心の位置決め及び使用を可能にする構成のブッシュ部を含む。ブッシュ部は遠位端302から十分離れた近位端304の近くのツイストドリル上に配置され、これによりそれがその目指す目的のために道具操作中、拡張器鞘220又は220’の範囲に留まることが望ましい。一実施例でブッシュ部は例えば商標デルリン(Delrin)、PTFE、PVDF等のような重合体から作られる。
【0143】
この発明の1つの利点は、ツイストドリル構成、供給モード、及び目標場所での使用はもはや電気又はモータドリルに依存せず、これにより電気ドリルのスリップ及び反動に関連する組織損傷の危険が排除されることである。
【0144】
ここで述べる実施例の一側面によると、従来の切断道具及び技術に比し有利な髄核摘出及び切断道具及び技術が提供される。ある従来処置は物質をすくい取り、裂断又は切断するための強引な力に依存する。例えば骨かん子又はプライヤ状の装置は輪に開けられたアクセス穴を通して到達し、核組織の一部をつかみ、次にそれを引き裂くためにしばしば利用される。別実施例で、キューレット又は鋭いエッジの色々な平面ブレードが骨から核を分離するための試みで、骨に挿入されそしてすくい取られる。別の従来の試みは核組織を化学的に融合し又は破砕するため例えばジュモパピンのような酵素の使用を含む。このような従来の試み及び技術はしばしば不正確で、不完全でそして患者にとって潜在的に危険である。しばしば手術の露出程度、従って結果としての外傷は核除去処置により決定され、処置の真の最終ゴールである続く融合又は治療処置によってではない。上に述べる従来技術、方法及び器具類とは対照的に、ここで述べる装置及び方法は力及び強い力の適用に依存せず、完全な組織除去及び骨表面の清潔な準備においてより効果的なように設計される。
【0145】
2004年5月25日出願の同時係属米国特許出願第10/853,476号明細書は、例えば腰部及び仙骨部内にある脊椎間運動部のような組織除去及び背骨の治療場所の準備のための色々な型の器具類及び技術を教示する。
【0146】
この発明に関して、逐次的頭方向の脊椎間椎間板空間へ延びる1つ以上の髄核摘出が行われることが期待される。例えば椎間板凹部354’は椎間板L4〜L5に描写される。穴拡大手段としての広範なカッタブレード及びエッジ構成がL5〜S1(354)とL4〜L5(354’)の椎間板空間の髄核摘出を実施するために使用され、ここでカッタ手段は前部TASII軸穴を通して供給されそして操作される。これらの方法のいくつかは、米国特許出願第09/710,369号明細書に更に詳細に述べられ、その内容は参考としてこの開示にその全体が組み込まれる。
【0147】
2001年2月13日出願の米国特許出願第09/782,534号明細書は椎間板物質の除去及び、椎間板を含む背骨治療場所の準備のための切断道具の使用のための色々な型の技術、例えばTASII軸穴を通して少なくとも核の一部を除去し、一方輪AFを無傷で残す方法を教示する。
【0148】
図15に関して、髄核摘出器具400は、拡張器鞘220の管腔及びTASSI軸穴370により規定される軸方向に位置決めされる前部経路372を通して挿入され、髄核摘出器具400は遠隔操作される、即ち後退したカッタブレード453は最初にTASII軸穴370を通して前進し、次に椎間板核へ横方向へ延びる切断ブレード(例えばブレード構造に集中的に関連するカッタブレード453)を含む。特に切断ブレード452は髄核摘出器具、例えばTASII軸穴370及び前部経路372を通して延びるカッタアセンブリ400の延長可能な又は操縦可能な遠位端断面382へ取り付けられる。
【0149】
カッタアセンブリ400、カッタブレード454及びカッタアセンブリシャフト410は図16〜18に概略を示すが、互いに又はTASII軸穴370に対して必ずしも一定縮尺ではない。
【0150】
ここで述べる実施例の一側面によると、椎間板空洞の端板及び下部及び上部骨端板表面から髄核及び軟骨を切除し、破砕し、そして他に解放するため、椎間板空間への挿入により髄核摘出を実施するために使用される手術用カッタが提供される。ここで述べるカッタは、人工装具中核及び融合移植物のような治療装置の続く挿入、及び特に軸方向に調整された移植、又は例えば骨形成、背骨関節形成又は輪形成のためのような治療材料の挿入のため脊椎間体へのアクセス及び準備に対して現在の臨床技術に対する著しい前進を象徴する。
【0151】
図16A〜Cの典型的実施例に関して、カッタアセンブリ400は以下を含む。遠位端412及び近位端414の間に延びるカッタシャフト410、遠位端412のカッタブレード453、近位端414のハンドル416、シャフト410上に同軸上に配置されたカッタ鞘430及び遠位端412のシャフトスリーブ418。
【0152】
しかしここで述べるカッタ要素及び構造は、例えば上向きカッタ452、減量器450、下向きカッタ454等又はその変形を含むアセンブリ及びカッタアセンブリの適用に適することは理解されるであろう。図16A〜16Eでカッタは下向きカッタ454を含む。別実施例で、カッタは上向きカッタ452(図16H参照)を含む。更に別実施例でカッタは減量器450(図17A〜E参照)を含む。これら及び他の型のカッタは図18A〜18Gに示す涙滴形カッタブレード460、460’、490、490’、490”を含む好適実施例に関して以下で更に詳細に述べる。
【0153】
カッタアセンブリ400の組み合わせで、図16C及び17Aの実施例に関して、カッタブレードの長手方向部406(例えば減量器450、上向きカッタ452、又は下向きカッタ454)はシャフト410の遠位端412近辺の溝413へ配置される。一実施例でカッタブレード穴407はシャフト溝413内で戦略的に配置されたカッタシャフト穴411に調整される。
【0154】
シャフト溝413は例えば減量器450(17A)、上向きカッタ452、下向きカッタ454(16C)等又はその変形のようなカッタブレード453を収容する寸法である。溝413の幅はカッタブレード453の長手方向部406の幅とほぼ同じである。溝413の遠位端の曲線部はブレードアーム402(カッタブレード453の届く範囲又はスローを規定する)の長手方向部406と横へ延びる部分の間のカッタブレード453の曲線部を収容する。溝413はカッタブレードアーム402にねじり支持を備える一方、溝413の遠位端曲線部は、カッタブレード寸法(以下で詳細に述べる。図16D〜16H及び17B〜17E及び18A〜18F参照のこと)と関連してカッタブレード453の切断効果に必要なカッタブレードアーム402に軸支持を備える。
【0155】
シャフトスリーブ418は、シャフト410及びカッタブレード453を含む、図16C及び17Aに示すアセンブリ上に配置される。シャフトスリーブ418はピンで止めた場合、カッタブレード453のシャフト410及び長手方向部406の位置決め及び固定のため効果的に働く。多くの他の固定技術のいずれもまた使用される一方、好適なピン技術は以下に述べる。
【0156】
一実施例で、シャフトスリーブ418はシャフト溝413のカッタシャフト穴411とカッタブレード穴407との位置決めをする戦略的に配置されるシャフトスリーブ穴419を含む。スリーブ418は、クロスピン409をシャフトスリーブ418及びカッタブレード453の長手方向部406を通して、シャフト410へ挿入することによりアセンブリの残りへしっかりと固定される。一実施例でカッタブレード453をシャフト410へ固定するクロスピン409の直径は約0.06インチである。アセンブリ400要素の残り部分は以下の更に詳細に述べるように既知の適切な固定機構を使用して互いにしっかり固定される。
【0157】
図16D〜Eの典型的実施例に関して、カッタブレード453(示すような下向きカッタ454)はブレードアーム及び長手方向に延びる部分406を含む。ブレードアーム402は近位配置の長手方向に延びる部分406から始まり、そして例えば表示するようにJ型又はS型のような多くの適切な形又は構成を含むように横に延びる。この発明と関連して、今述べたような型の構成は複数のカッタブレードアーム402を含む。以下に更に詳細に述べる好適実施例でカッタブレード453は図18A〜18Gに示す「涙滴」形(460、460’、490、490’、490”)を含む。
【0158】
カッタブレード453は一般に少なくとも1つの鋭いカッタブレードエッジ401(集中型)を含む。一実施例で16D〜Eに関して、下向きカッタ454のカッタブレードアーム402(集中型)はカッタブレードアーム402’(近位)及び402”(遠位)の分離した横曲げ403を含む三個のカッタブレードエッジ401を有する。言い換えると、カッタブレードエッジは横曲げ403の周囲で互いに連続し、又は中断する。図解のブレードエッジ401はカッタブレードアーム402の主要表面405上に図解される。端表面415は鋭いカッタブレードエッジ401のない、鈍い側面として図解される。カッタブレードエッジ401はカッタブレードアーム402の同一(主要)エッジ又は側面上にあるので、カッタブレード454はこの点で単側面であるように考慮される。この実施例で単側面カッタブレードアーム402は時計周りに回転すると切断し、半時計回りへ回転すると切断しない。回転方向(時計回り又は半時計回り)は遠位配置カッタに関し近位から見て決定される。図解していない別実施例でカッタブレードアーム402は、カッタブレードアーム402の主要表面405及び端表面415の両方上にカッタブレードエッジ401を有し、これにより切断は時計回りまたは反時計回りのいずれかの回転により、この二重側面カッタブレードアーム402で達成することができる。
【0159】
以下に更に詳細に述べるように、ここで開示される全てのカッタブレードエッジ401は、続く融合処置又は脊椎間運動の運動性が維持される、続く処置のいずれかのための脊椎間運動部を準備するように最適に構成される。特に融合処置に先行する髄核摘出のため、カッタブレードエッジ401(カッタブレードアーム402構成に関係なく)は椎間板下部又は上部端板と接触し、一方運動性処置のため、カッタブレードエッジ401は椎間板端板から離れて配置される。
【0160】
例として図16Gに関して、図16Eに図解するカッタブレード454のカッタブレードアーム402を通した断面図を図解する。その図解実施例で、主要側面405は、切断、研磨又は他の製作技術により製作される鋭いエッジを備える。鋭いエッジ420はカッタブレードアーム402’及び402”の傾斜正面421及び表面424の交差点に形成される。カッタブレード454構成は融合処置のための準備における下部端板に対する使用のため最適化される。近位表面424は椎間板の下部端板と接触するように配置され、そして時計回りへ回転すると、主表面405上の鋭い端部420は該端板をすくい取る。これは軟骨端板をすくい取り、そして骨の成長を容易にし、治療される椎間板上部又は下部の脊椎体の融合を達成するために、望ましい出血を起こすように血管が新生した脊椎体を粗面化するために使用される。
【0161】
しかし運動性維持装置移植のため核空間を準備する処置で、椎間板端板の粗面化は望ましくない。図16Fに示すように、この処置に関し、鋭いエッジ420’は傾斜正面421の傾斜角を鏡に写すようなことにより、傾斜正面421及び表面424の交差場所に配置することが望ましい。この構成で鋭いエッジ420’は近位カッタブレードアーム402’の厚さに等しい距離だけ椎間板の下部端板から離し、これにより望ましくない融合を促進する骨出血の機会を最小化する。
【0162】
カッタブレードアーム402に関して、近位カッタブレードアーム402’の鏡に写されたブレードは遠位カッタブレードアーム402”のように図16F及び図16Gに示す。
【0163】
また鋭いエッジ(表示なし)は、鋭いエッジ420で交差する主表面405上の第1及び第2傾斜正面が提供されるような近位表面422及び遠位表面424の間の途中に配置される。運動性維持処置の準備に使用することを目指す傷をつけないカッタ設計において、鋭いエッジ420は骨端板とスライド接触に適したカッタ表面から離れていることが望ましい。鋭いエッジは、上で論じたようにカッタブレードでの全厚さだけ骨接触表面から離すことが最適であるが、鋭いエッジ420は骨を傷つけることを防ぐため、十分な距離をとって近位表面422及び遠位表面424の中間に配置される。上で述べた鋭いエッジ420の遠位及び近位方向はここで開示される観点で、この技術に熟練する人々には明らかなように、カッタが下部か又は上部の椎間板端板とスライド接触するように配置することを目指すかどうかにより任意のカッタブレード上に映される。再度前述の鋭いエッジの方向はここで開示されるカッタ構成のいずれにも適用される。
【0164】
図16Hに示す一実施例でアセンブリ400のカッタは上向きカッタブレード452を含む。上述の下向きカッタブレード454と同様に、上向きカッタブレード452は一般にカッタブレードアーム402及び長手方向に延びる基礎部406を含む。カッタブレードアーム402は、概ね遠位方向へ延び、そして半径限界404へ外側面へ傾斜する近位部に配置された長手方向へ延びる基礎部406から始まる。アーム402は遠位限界をもった近位方向に面する凹面を形成するため曲がる。カッタは例えば「J」又は「?」マーク形のような適切な形又は構成を含む。以下で述べる別実施例で、カッタは「涙滴」型を含む。
【0165】
図16D〜Hに示す実施例に関して、下向きカッタ454及び上向きカッタ452は長手方向に延びる部分406に関し約40度〜140度の間の角度で曲がる単側面ブレードアーム402を有する。ブレードアーム402は、切断エッジが周辺エッジに関し半径方向に外向きに回転するように、約5度〜25度の間、好ましくは約15度で任意に傾けることができる。上向きカッタ452及び下向きカッタ454のブレードアーム402は、以下に更に詳細に述べる減量器450のそれらと比較して、それらが取り付けられるシャフトの長手方向軸に関し垂直により急な角度で傾斜することが望ましい。
【0166】
図16D、16E及び16Hの近位方向のブレードアーム402の傾きは、核物質を切断中、ブレード切断エッジと骨の端板の遠位方向に面する表面との最大の係合ができるように構成される。このようにカッタ452にとってシャフト410の軸に関し約90度より小さい角度は、一般にブレード切断エッジ401と上部骨端板との十分な係合は起こらない。下向きカッタ454にとって、シャフト410の軸に関し約90度より大きい角度は一般にブレード切断エッジと下部骨端板との十分な係合を容易にせず、そしてブレードアーム402の傾斜角約40度のブレードアーム402は作動する70度のそれより垂直に急峻なことが望ましい。
【0167】
「スロー」即ちブレードアーム402の届く範囲は、カッタシャフト410の長手方向軸中心からその半径限界404(図16H)へ半径方向外側へ向かって測定する。言い換えると、ここで使用するブレードアームスローとはブレードアームの全回転による円切断部の半径をいう。
【0168】
上向きカッタ452及び下向きカッタ454について、ブレードアーム402スローは一般に約6mm〜18mmの範囲である。一実施例でカッタ452、454のブレードアームスローは約12mmである。
【0169】
ここで述べる実施例の一側面によると、アセンブリ400のカッタブレードは減量器450を含む。図16D、16E及び16Hに図解するように,上向きカッタ452及び下向きカッタ454は核組織断片化の理想的始動体ではない。1つの理由として対しそれらのブレードアーム402及び切断エッジ401は特に角度の点で1つ以上の減量器450により最初に作り出された空間なしで容易に曲がらないし又は動かせない。
【0170】
図17B〜Eに関して、減量器450は、近位部に配置された長手方向へ延びる基礎部から始まり、そして例えば示すような「J」又は「U」形のような多くの適切な形又は構成を含むように、側面に延びるカッタブレードアーム402を含む。
【0171】
一実施例で減量器450はカッタブレード454より短いスローを含み、これにより減量器450が椎間板空間への侵入開始時、より長いアームを持ったカッタより良いそれらの形を維持することを可能にし、効果的な切断エッジ表面と核物質との改善した係合を提供する。図17B〜Cは比較的小さい寸法の減量器450を図解する。図17D〜Eはより大きい切断半径を有する減量器450’の一実施例を示す。
【0172】
一実施例で、減量器450のブレードアーム402構成は「J」に形が似ている。このようなブレードの垂直要素の「J」型にある機能的利点は単位スロー当たりの切断効率の増加又は破砕される物質と切断エッジ表面接触の増加である。
【0173】
図17B〜C及び17D〜Eの一実施例で、減量器450、450’は単側面ブレードを有する(カッタの側面の1つの上のカッタブレードエッジ)。カッタハンドル416がブレードアーム402を回転させるように操作される場合、二方向への切断を可能にする両側面ブレード(即ちカッタ側面の両方上のブレードエッジ)を有する。
【0174】
一操作モードで、比較的短いアーム長を持った減量器500、従って周囲の切断直径の点でより短い「スロー」は、最初に大型拡張器鞘220を通して、椎間板空間へ誘導されそして椎間板空間内で組織を破砕するために使用される。一作動モードで1つ以上の下向きカッタ、上向きカッタ等又はその変形は椎間板空間内で組織を更に破砕するために使用される。
【0175】
ここで述べる実施例の一側面によると、「涙滴」形構成のような閉ループを含むカッタが提供され、これはカッタ剛性をより高め、使用の間に例えばカッタの主用切断エッジが使用中に骨に埋め込まれる場合、カッタの破壊の危険性を減少させる。ここで述べるカッタ(例えば下向きカッタ、上向きカッタ、減量器)は「涙滴」又は他の閉ループ形を含む。
【0176】
閉ループを含むカッタ例えば減量器、上向きカッタ、下向きカッタ等)は、一般に例えば髄核摘出のような多くの手術処置に使用できるより頑丈なそして全体としてより効率的な切断装置が提供される。閉ループカッタは回転支持に単一取りつけ点のみを有するカッタに対し多く利点を有する。例えば一実施例で閉ループ形はカッタの任意の横側面上の完全支持切断エッジ(例えば上部及び下部)を可能にする。閉ループ形はブレードまたはカッタアームが折り重なる場所のカーブ側面または端部エッジを可能にする。
【0177】
図18A〜Bに示す実施例に関して、標準寸法の閉ループ減量器460が提供される。図解の実施例で閉ループ減量器460のカッタアーム462は遠位部470及び近位部468を形成するため、折り重なる。遠位部470及び近位部468は共に回転シャフト410に固定され、アーム部分に1つの部分アーム上よりむしろ二つの部分上のアーム462の応力を分散することになる。分散応力はシャフト410の回転トルク又はブレード461上の椎間板物質の抵抗から来る。
【0178】
閉ループカッタのアームは、近位配置端部480から始まり、取りつけ表面を提供するため遠位方向に延び、次に下部468を形成するため側面外側へ延びる。次にアーム462は切断半径を規定する接続点482で折り重なる。次にアーム462は側面内側へ延び、回転し、次に取りつけ表面を提供するため近位方向へ近位端484へ向かって延びる。近位及び遠位部468、470は各々鋭いエッジ461を含む。
【0179】
遠位部470は近位部に配置される端部484近辺の溝472のような取り付け構造を含む。下部468もまた近位部配置の端部480近辺のカッタブレード穴467のような取りつけ構造を含む。シャフト溝472はアセンブリ400のカッタブレード(例えば460又は490)の延長及び後退の間に端部470のクロスピン409に関し滑ることを可能にする。
【0180】
図18C〜Dに示す実施例に関して、図18A〜Bの減量器460に関し、より長い側面に延びる部分とより長いブレード461’を有する大型涙滴形減量器460’が提供される。より長い涙滴構成は一般に小さいものより更に届く距離が長くなる。一般に図18A〜18Dのカッタブレード460、460’、490、490’は一回転する場合約10mm〜30mmの範囲内の直径を有する、横円状空洞を切断する。
【0181】
図18A〜18Dに図解する閉ループカッタの各々において,近位部468、468’及び遠位部470、470’は一般に互いに平行な回転軸から半径方向外側へ延びる。しかし別の構成も近位部468及び遠位部470の1つ又は両方に曲線を与えるようなことにより使用できる。1つ又は両方の部分は所望の臨床結果により遠位方向に面する凹部、近位方向に面する凹面又は互いに対向する凹面を有する曲線を備える。更に図解実施例で、近位部468及び遠位部470により形成されるカッタブレードアーム462は回転シャフト410の長手方向軸から約90度の角度で半径方向外側へ延びる。またカッタブレードアーム462は望む実施によりそして、例えばカッタが下部又は上部いずれの椎間板端板に作用することを目指すかにより近位又は遠位方向(表示なし)のいずれかに傾斜する。例えばカッタブレードアーム462は、垂直から45度だけ遠位方向又は近位方向へ傾斜する。
【0182】
図18E、18F及び18Gに示す実施例に関して夫々大型、中型、小型寸法を有する涙滴型下向きカッタ490、490’、490”が提供される。涙滴型カッタの長さは約0.25インチ〜1.00インチの範囲で変動する。これらの正確なカッタは配置鞘内で直線的に延びそしてそれらが鞘から出て遠位方向へ椎間板空間へ前進するにつれて「曲がり」、鞘から完全な配置迄軸方向に延びる代わりに、次に椎間板内の配置を可能にするため十分な軸クリアランスは勿論のこと核物質を通して横方向の前進を必要とする覆い被さりとなる。殆どの融合/運動性患者における椎間板高さ制限のため、カッタは延長、使用及び後退の間、小さい断面を有することが望ましい。直線ブレードのカッタは延長の間は配置鞘の軸方向に直線的に延び、そして長いタイプは実際、上部端板に当たり、カッタがくっつきを起こしまたは完全配置を妨げる。
【0183】
図18Eの典型的実施例に関して、涙滴型下向きカッタ490の折り重ね構造は近位配置端部480から始まり、下部468に沿って遠位方向へ延び、近位部に面する凹部を形成するため下部468に沿って横方向外側へ、そして下方(即ち近位方向)へ延び、接合部482で折り重なり、横方向内側及び上方(即ち遠位方向)へ延び、次に下部及び上部468、470の少なくとも1つ及びできれば両方がブレード461を含む。
【0184】
上部470は近位配置端部484の近くの溝472を含む。下部468は近位配置端部480近辺のカッタブレード穴(表示なし)を含む。シャフト溝472はアセンブリ400のカッタブレード(例えば490、490’、490”)の延長及び後退の間、端部484がクロスピン409に関しスライドすることを可能にする。
【0185】
図18E〜18Gに図解する実施例で、第1及び第2切断エッジの間の分離距離は製造(例えば、カッタブレード製作の間、予め決められている、即ちピンで留められたニチノール形状記憶合金の処理)において制御可能な変数であり、そして約2mm〜8mm、しばしば約3mm〜4mmの間で変動する。図解実施例での最大分離483はブレード全長の半径方向最外側1/3内に配置される。又最大分離483はブレード長の半径方向最内側1/3内に位置するか、又は所望配置及び切断特性により、ブレード長の中央領域内に位置する。
【0186】
ここで述べる実施例の一側面によるとブレードアーム402及びカッタブレード453は一般に、室温及び体温でそのオーステナイト相にある、形状記憶合金であることが望ましく、そして幅は約0.10インチ〜0.20インチで厚さは約0.015インチ〜0.050インチの範囲の薄板材から作られる。この実施例により作られたブレードアーム402は一般に目立った形状損失なく100サイクル以上曲げることができ、そして破損せずに1.5回転(約540度)以上ねじることができる。
【0187】
一実施例で、切断ブレード453及びカッタブレードエッジ401は12%迄引っ張られると、生物適合性及び十分な形状復帰を好ましく提示する、超弾性形状記憶合金から作られる。カッタブレード453及びカッタブレードエッジ401及びブレードアーム402の好ましい生化学的仕様に近い1つの既知の適切な材料は例えばカリフォルニア州フレモントのNitinol Devies and Components社から入手できるニチロール薄板材#SE508のようなニッケルとチタンの合金(例えばNi56‐Ti45そして他の合金元素重量比で)である。この材料はほぼ全形状復帰を示す(即ち引張り時、回復伸びでは約6%〜10%で、ステンレス鋼のこれらの引張りレベルでの回復伸びの10倍である)。
【0188】
形成されたカッタブレード453の形状及び長さは一般に色々な切断モードに対し変化する。形状記憶材料は、以下のような熱設定温度時間処理が続く合金材料を特別な固定具に固定することにより所望のカッタブレード453構成に形成することができる。即ちニチノール薄板(磨き済みブレード切断エッジ401と)形成固定具へ配置しボルトで止め、そして、固定具全体を約500度〜550度(例えば一固定の最適温度は約525度)の範囲の温度で約15分〜40分(例えば一固定の最適時間は約20分)の範囲で窯に入れる。このようにニチノールから形成される柔軟なカッタブレードは特にシャフトスリーブへの後退に適し、そして椎間板空間へ直角に延ばすことができる。更にそれらは故障が起こる前に非常に多くの切断「サイクル」に機械的に耐えることができる。
【0189】
切断ブレードエッジ401は正確にそして再生可能な方法で研磨することが望ましい。ブレードの平面側表面に関するブレードの傾斜表面(例えば421、421’、461、461’、461”)の角度は一般に約5度〜60度、しばしば約20度〜40度の範囲である。一実施例で、ブレード角はブレードの側面に関し約30度である。
【0190】
一実施例で、アセンブリ400のシャフト410は硬いステンレス鋼か又は他の既知の適切な材料から作られる。一実施例でシャフトは約0.25インチ(6.3mm)の直径を有する。シャフトスリーブ418はステンレス鋼管又は他の適切な材料管から作られ、そして約の長さを有する。
【0191】
カッタ鞘430は重合体材料、ステンレス鋼又は他の金属管から製作される。鞘430は一般に約0.3インチ(7mm)から約0.35インチ(9mm)の外径(O.D.)を有する。好適実施例で図16Iに関して鞘430は、ブレードアーム402が鞘430へ後退する場合、その取りつけブレードアーム402及びハンドル416と共に、シャフト410がカッタ鞘430から完全に外れることを妨げるストップとして働くその内壁へ開けられた段部499で構成される。近位方向へ後退する場合、シャフトスリーブ418の近位端は段部499へ突き当たり、これによりシャフト410が鞘430から完全に外れることを防止する。1つ以上の相似の段部構造がここで述べる例えば組織抽出器等と使用される鞘のような道具のいずれでも実施することができることは理解されるだろう。
【0192】
ここで述べる実施例の一側面によると、カッタシャフトの近位端に取り付けられたレバーとして構成されるハンドルが提供される。図16A〜Bに関して図解ハンドル416はクロスピン設定ネジ415によりカッタシャフトの近位端414に取り付けられ、これによりハンドル416がカッタシャフト410から外れる危険を減らす(例えば切断中回転操作によりネジを戻す)。ハンドル416はそれがブレードアーム402と回転位置調整されるようそしてブレードアームのそのままの方向のための参考印として働くように取り付けられることが望ましい。
【0193】
一実施例でカッタアセンブリ400のハンドル416は、射出成形可能なそして機械加工されカッタシャフト近位端414へのネジ又は他の係合によりカッタシャフト410へ取り付けられる、例えばABS重合体等のような重合体材料から作られた回転ノブとして構成される。
【0194】
ハンドル416は、カッタ鞘430の近位端が終端するストップとして働き、これにより例えばカッタブレード453及びカッタブレードエッジ401を露出するためシャフト410を遠位端方向へ前進させるため、ハンドル416が押された結果として、ブレードアーム402が遠位方向へ延びそしてカッタ管状管腔の遠位端から露出する場合、シャフト410及びカッタ鞘430の係合を維持する。
【0195】
減量器250及び他のカッタアセンブリ要素(例えば上向きカッタ452、下向きカッタ454等)の上及び中に切断組織の蓄積が避けられないため、それらは廃棄可能なことが望ましい。ここで述べる実施例の一側面によると、処理可能なカッタアセンブリ要素が提供される。これら要素のいずれかの二つ又は三つ又は四つ又はそれ以上がキットで提供され、臨床医が望むように1つを処理し、新しい1つを処理に持ち込むことを可能にする。
【0196】
ここで述べる実施例の一側面によると、一方向(即ち時計回り又は反時計回り)へ回転し使用されるように設計されたブレードアーム及びカッタが提供される。一側面で図17B〜Cに図解する単側面カッタブレード450に対し、一方向(例えば時計回り)のみのブレードアーム402の回転運動は核物質の切断を開始する。(ここで述べる上向きカッタ452及び下向きカッタ454も参照のこと。)これらのブレード401使用の間に、意図した運動はウインドワイパの前後進運動(ここではこれらのカッタに関する切除は方向が時計回りの作動で起こる)に類似する。
【0197】
一実施例(表示なし)で、ブレードアーク又は運動範囲を制御するため1つ以上のストップがカッタシャフト410内に配置される。別の実施例(表示なし)で、1つ以上のストップがブレードアーク又は運動範囲を制御するため拡張器鞘220上に取り付けられる。
【0198】
シャフト410、カッタ鞘430及びハンドル416要素はカッタブレードアーム402及びそれが取り付けられるシャフト410が、必要によりカッタガイド管430の遠位端432でブレードアーム402を管腔へ後退させ、そして管腔から延ばすことができるように「プッシュ−プル」できるように構成されることが望ましい。
【0199】
特にカッタブレード453のカッタブレードエッジ401は椎間板空間へ供給するためカッタ鞘430へ後退させる。一旦鞘430が所定位置へ来れば、カッタブレードエッジ401は遠位方向へ延び、そして核物質を切断するためハンドル416を使用して回転させる。カッタブレードエッジ401はカッタアセンブリユニット400を背骨から除去するため再度カッタ鞘430へ後退させる。
【0200】
一使用モードでL5〜S1脊椎間椎間板空間の髄核摘出を実施するのに特に適した、減量器、上向きカッタ、および/または下向きカッタを含む一連の切断道具が椎間板物質(例えば椎間板空間内からの髄核及び軟骨を分離するために使用される。一実施例で「減量」、「上向き切断」及び「下向き切断」という言葉は、夫々椎間板の中心又は核心部内の、上部骨端板の表面の、及び下部骨端板の表面の、髄核の逐次及び漸次破砕に使用されるブレードアーム構成のことをいう。
【0201】
一使用モードで、ブレード長が順に8mm〜15mmへ増加する。1つ以上の減量器450が髄核摘出実施の開始段階で使用される。一操作モードで、三つの減量器、即ち夫々約8mm、11mm、及び15mm、のブレードアームを有する、小型減量器450、中型減量器450及び大型減量器450カッタ(例えば上向きカッタ452、および/または下向きカッタ454)導入の前に使用される。
【0202】
ここで述べる実施例の一側面によると、外科医が端板からの核物質の切断に関し、より正確さ及び制御を有することを有利に可能にするカッタ構成が提供される。骨出血のいくつかのレベルは一般に剥離に関連する(即ち端板の表面のカッタによるすくい取り)。このような出血は骨治療および/または椎間板の通常血管領域における骨形成を有利に促進できる。これは椎間板空間が付帯する骨成長の必要性がある続く処置または移植の準備中には特に有利である。この発明のカッタ構成及び技術は外科医を他の方法では骨の端板又は隣接構造と妥協できない制御された方法で適切な量の出血を達成することで援助する。
【0203】
ここで述べる実施例の一側面で、例えば椎間板空間のような治療場所から組織片を抽出するための抽出具が提供される。抽出具及び装置が椎間板空間への軸方向アクセスにより髄核及び椎間板から切除された軟骨物質の除去に対するこれらの適用に関連して述べられる一方、それらは同一又は異なる治療場所から他の組織片を除去するため、又はその上に椎間板空間への側面アクセスのために使用できることは理解されるであろう。
【0204】
抽出装置は腰椎への軸方向アプローチにより椎間板空間へ挿入できる構成を含む。このような構成は「ホイール型」、「端部型」、又は「ボトル型」多フィラメント構成を含むが限定されるものではない。同時に道具はカニューレにより椎間板へ(例えば大型拡張器鞘)無傷での進入を可能にするのに十分小型であるべきである。抽出具は一般にそれらをさっと掴みそして引き出すことにより、治療場所の組織片を除去するために使用される。
【0205】
図19A〜Dの実施例に関して遠位端514及び近位端516の間に延びる細長い抽出器シャフト512を含む後退可能な組織抽出器500が提供される。抽出器500は遠位端514及び近位端524の間に延びる供給鞘520を含むことが望ましい。
【0206】
抽出器500は遠位端514と係合する抽出器ヘッド509及び近位端516へ取り付けられたハンドル518を含む。抽出器ヘッド509は抽出具500の遠位方向に配置される受け部へ接着及びピン固定されるか又は他の方法で取り付けられる。抽出器ハンドル518は、カッタハンドルについて先に述べここで開示したのと、ほぼ同じ手段及材料により構成され、そして構築され抽出器シャフトに取り付けられる。
【0207】
図19A〜Dの抽出器アセンブリ500は、最初の構成又は最初の縮小断面形状をいう「予め斜め」状態で表示され、抽出器アセンブリ500の遠位端上の抽出器ヘッド509のフィラメント又はワイヤ530はシャフト512へのアセンブリを容易にするため、縮小断面形状方向にある。一側面で抽出器ヘッド509の「予め斜め」の個々のワイヤ又はフィラメント530は多糸線入りおよび/または多層巻回コイルの一部として含まれる。全層が同一方向に巻かれていること及び個々のフィラメントの巻き構成はフィラメント530が巻き戻した場合、らせん形又はコイル状構成を保持することを保障するため、直線‐フィラメント構成が望ましいと言うことが望まれるが、層の巻回方向は左式および/または右式いずれでもよい。
【0208】
この発明に関連して、ここで使用するように、「らせん状」、「らせん形」又は「ねじれた」という言葉はフィラメントが直線状でない事実をいい、それらは必ずしも「一様に」形成されないことは理解される。
【0209】
一実施例で、抽出器ヘッド509は市販で入手できる最高の拡張力ステンレス鋼ワイヤから製作される4本の同心で巻かれた多糸線入り層(例えば層あたり6、7、8、9フィラメント又は糸線)として巻かれたケーブルから作る。以下で述べるように、ほどいた場合ワイヤ巻き込みが効果的に組織片の抽出を可能にするワイヤ530の拡張力、直径及びらせん形又はコイル状構成の組み合わせである。抽出器ヘッド509は直径約0.01インチのワイヤ530(ステンレス鋼ワイヤ)を巻き戻すことにより第1の「予め斜め」状態(例えば約0.15インチの束径を有するケーブルで共に巻かれたワイヤ)から第2の「予め斜め」状態(即ち第2拡大断面形状)へ変換できる。
【0210】
図20に関して治療場所から捕らえた組織片502を除去するために使用される抽出器アセンブリ500(抽出器ヘッド509は斜め状態で)の一実施例が提供される。
【0211】
一実施例で抽出器ヘッド509は、一旦巻き戻されそして斜めにされると抽出フィラメント530の届く範囲又は全広がりは先端間で約0.50インチ〜1.50インチである。好適実施例で、抽出フィラメント530の届く範囲は先端間で約1.00インチである。
【0212】
ワイヤ又はフィラメント530は、例えば個々のフィラメント530はそれらのらせんけい構成を維持し、そして抽出器ヘッド509の半径方向の届く範囲を集中して維持するような広範囲に変形せず、供給鞘520により後退及び供給ができるステンレス鋼及び半径及び抗張力を持つことが望ましい。代わりの実施例で、ワイヤはニッケル合金、ニッケルチタン合金、コバルト合金等を含む。
【0213】
図21C〜Dに示す一実施例で、抽出器ヘッド509のらせん形ワイヤ530は、ワイヤ530が互いに重なるように不均一なパターンで傾斜する。ワイヤ530は組織片502をさっとつかむには十分硬く、しかも組織片502を引っ張る場合、圧縮及び曲げに対し十分しなやかであることが望ましい。機械的特性、本数及びワイヤ530間の空間的関係は以下で説明するように組織片502の効果的組織抽出に影響を与える。
【0214】
組織片502は、抽出具500が手動で回転され又はねじられ、そしてワイヤ530間の空間方向が変化するにつれ、一部はワイヤ表面領域の結果として、一部は追加材料の付随的補足を伴うそれら自身(ワイヤ間)の物理的からみのため、抽出器ヘッド509により補足される。ワイヤ530の遠位端先端もまた、さっとつかむのを助けるように鋭い。
【0215】
しかしワイヤは破砕され緩んだ組織より硬い/より硬い要素との接触時に曲がりを妨げるほど硬くないことが望ましい。組織抽出器ワイヤ530は、骨表面の不規則性に対し変形し、それに従い、そして更なる背骨又は脊髄損傷の付属的危険もないように、骨又は輪のような他の脊椎構造を切断又は損なわないように十分軟らかいことが望ましい。
【0216】
椎間板空間内のワイヤ530密度もまた組織除去を最大化することに関し重要な要因である。ワイヤ又は高密度(椎間板空間の単位容積当たりのワイヤ)ワイヤの密度が余り高いと、抽出器ヘッド509は物質を集めるよりも物質を椎間板周辺へ押す傾向がある。一実施例で抽出器ヘッド509は各々が直径約0.010インチの約30本のワイヤ530を含む。椎間板空間は一般に小さく、約6〜8ccの空洞容積で、そのため余り多くのワイヤ530(例えば各々が直径約0.010インチの50本のより線)をもった密度は組織片502除去時にそれらの最適相互作用を妨げる。少なくとも約5〜10本、より線の長さ及び直径及び所望の臨床性能によりしばしば40又は50本以下の抽出器ヘッドが考慮される。
【0217】
一実施例で、抽出器ヘッド509を含むワイヤケーブルの近位端534は、ステンレス鋼管でできる抽出器シャフト512へろう付けされる。別実施例(図19B)で抽出器ヘッド509の近位端534は接着は勿論のこと、ピンにより抽出器シャフト512へ取り付けられる。接着、クリンプ、及び色々な、るつぼ技術のような色々の他の取り付け技術のいずれも使用される。又抽出器ヘッド509は抽出器シャフト512の近位端516へ延びるように軸方向に十分長い。
【0218】
一実施例でシャフト512は硬い重合体棒から作られる。適切な棒材料は機械加工されおよび/または射出成形され、そして殺菌可能な重合体を含むが、これに限定されない。
【0219】
一実施例で、抽出器シャフト512の直径は約0.25インチで、長さは約12.00インチである。先に述べたように、抽出器アセンブリ500はカニューレ(例えば大型拡張器鞘220)により椎間板へ無傷で侵入できるように十分小さい。鞘220である。
【0220】
一実施例で抽出器鞘520は約0.26インチの内径及び約0.35インチの外径を持ったステンレス鋼管から作られる。
【0221】
図19A〜19Cに関して、抽出器シャフト512もまた、他で述べたように組織除去の場合、道具の操作を容易にし、そして抽出器ヘッド509の延長及び後退を可能にするため近位端516に取り付けられるハンドル518を含む。延長のオーバー及び後退のオーバーを防止するため、抽出器アセンブリ500は停止手段を含む。1つのこのような停止手段は停止ピン515及び溝526を含み図19Aに示す。停止ピン515はシャフト512に取り付けられ、抽出器鞘520の中で溝526を通して延びるように構成される。溝526の長さはピンの移動範囲、次にシャフト512のそれを限定し、シャフト512更に抽出器ヘッド509の延長、後退を限定する。一実施例で、抽出器鞘520より大きい直径のハンドル518は延長ストップとして働く。特に鞘520の近位端524及びハンドル518の遠位端の間の距離は抽出器ヘッド509の露出量を制御する。近位端524とハンドル518間のより長い距離は、シャフト512を持った抽出器500が遠位方向へより長い距離を前進する結果となり、これにより抽出器ヘッド509の露出を増加させる結果となる。
【0222】
図16に関して、カッタ鞘430に関し先に述べたように、好適実施例で、抽出器鞘520は、抽出器ヘッド509が抽出器鞘520へ後退する場合、シャフト512がその抽出器ヘッド509及びハンドル518と共に抽出器鞘520から完全に外れてしまわないようにするストップとして働くその内側に開けられた段部499で構成される。
【0223】
図22A〜Bに関し、別側面で抽出器ヘッド509はワイヤを含み、少なくともそのいくらかそしてその一実施例では組織抽出のためのより線550の遠位端554上のフックで構成される。ワイヤ550は、ワイヤより線直径約0.004インチ〜0.020インチのステンレス鋼のような金属で構築される。再度延長抽出器ヘッド509のため、フックワイヤの届く範囲又は全体の広がりは先端間で約0.05インチ〜1.50インチである。好適実施例で抽出フィラメント530の届く範囲は先端間で約1.00インチである。
【0224】
フックワイヤ550を含む抽出器ヘッド509は先に上で既に述べたとほぼ同じように抽出器シャフト512へ取り付けられる。今述べたようなこの実施例で、それは好適なねじれたフィラメント530に関して個々のワイヤ間のからみとは対照的に、それは組織片502を抽出するワイヤ550のフック構成である。フックワイヤ550は切除、すり減らし又は隣の構造(例えば輪)と妥協しないように構成される。
【0225】
図22A〜Bの実施例により構成された抽出器ヘッド509は低い撚り線密度(例えば椎間板空間の単位容積当たりのより線数)での除去のための材料を掠め取ることができる。1つの試みで2本のより線しか動作可能に使用されない。再度より線550の密度が余り高いと、抽出器ヘッド509は組織片502を集めるよりもむしろそれを椎間板周辺へ押し付ける傾向がある。一実施例で、ヘッドは約30ワイヤ550より少ない。
【0226】
図19A〜D及び図21A〜Dに関して、抽出器アセンブリユニット500が大型拡張器鞘220の保護された入口を通して、椎間板空間へ挿入又はこれから除去される場合、抽出器鞘520の遠位端522で管腔へ挿入又はこれから延長される第1縮小構成での抽出器ヘッド509を拘束する抽出器鞘520が提供される。
【0227】
一使用モードで、目標組織場所は椎間板空間を含みそして抽出される組織片は核物質を含む。一使用モードで、抽出器500は組織カッタ(例えば減量器、下向きカッタ、上向きカッタ等)が椎間板空間及び端板表面内の核物質を緩めるために使用された後に、核物質を除去するために使用される。別の試みで、抽出器500は組織カッタと同時に使用される。一使用モードで、約5台の抽出器アセンブリユニット500が利用される。
【0228】
一実施例で、抽出器アセンブリ500は廃棄可能な一時用ユニットである。ここで各抽出器ヘッド510は椎間板空洞へそのままで一回だけ挿入される。
【0229】
ここで述べる実施例の一側面によると、多くの適切な材料を治療場所へ供給数するために使用される色々な材料挿入器が提供される。
【0230】
ここで述べる実施例の一側面によると、髄核摘出に続き椎間板へ骨材又はペーストを挿入し詰めるために使用される骨移植挿入具が提供される。
【0231】
図23A〜Dに関して、一実施例で、骨移植挿入器アセンブリ(又は骨成長材挿入器)600は、図23c及び23Dに示すように詰め具602と供給カニューレ604を含む。
【0232】
図23Cに関して、詰め具又はパッカ602は、遠位端612及び近位端614の間に延びる棒610を含む。一実施例で棒はステンレス鋼等から作られる。棒610は、供給カニューレ604を通して延びる中心管腔へ挿入されるように構成される。一実施例で、棒610は約0.15インチの直径を有する。
【0233】
パッカ602は近位端614へ取り付けられる玉又はハンドル616のような衝撃体を含む。一実施例で、衝撃玉616は近位端614へ圧入される。玉616は硬く例えばアセタール共重合体のような重合体材料から作ることが望ましい。一実施例で、玉616は棒610の近位端614を受けるための穴又は窓を含む。一実施例で、この穴は直径約0.15インチ、深さ約0.50インチである。一実施例で玉の直径は約1.00インチである。
【0234】
図解パッカ602は遠位端612に取り付けられたブッシュ618を含む。一実施例でブッシュ618は遠位端612へ圧入される。ブッシュ618は硬い円筒構造で、適切な重合体材料から作られる。一実施例で、ブッシュ618の外径は約0.29インチである。
【0235】
一実施例で、ブッシュ618は、ブッシュ618と供給カニューレ604を通して延び、例えばノリ又は液体より粘性の低い骨成長促進剤の挿入を可能にする中心管腔の内壁との間に密着して滑りばめができる1つ以上のO‐リング619を含む。
【0236】
図23Dに関して、供給カニューレ604は遠位端622及び近位端624の間に延びる管620を含む。一実施例で管620は、外径約、内径約0.31インチ、内径0.30インチのステンレス鋼管から機械加工される。
【0237】
カニューレ604の遠位端622は、例えば椎間板空間のような治療場所へそれを供給する場合、材料の直接制御を容易にするため、ある角度で傾斜することが望ましい先端626を含む。一実施例で、先端626はカニューレ604の長手方向軸に関して約45度の角度で傾斜する。
【0238】
カニューレ604の近位端624は漏斗628を含む。一実施例で、漏斗628の遠位部は約0.30インチの内径を有する。漏斗はその近位端に向かうに従い直径が増加する。一実施例で、漏斗628は、ろう付けにより管620と係合する。別の実施例で、漏斗628は圧入により管620と係合する。一実施例で、管620と漏斗628の全長は約13.00インチである。漏斗628はアセタール共重合体のような重合体材料から作られる。
【0239】
一使用モードで、カニューレ604は治療場所の入口に止めるか又は他の方法で固定される。骨ペースト又は骨形成材がカニューレ先端626により又は漏斗628によりカニューレ604へ挿入される。パッカ602は漏斗628へ挿入され、カニューレ遠位端622から外へ骨ペーストを押し出すため遠位方向へそして治療場所(例えば椎間板空間)へ前進する。一実施例でパッキング棒610が遠位方向へカニューレ604へ進む管に、衝撃玉616はブッシュ618がカニューレ604の遠位端622へ到達する時、漏斗628に当たる。
【0240】
ここで述べる実施例の別の側面によると、図24A〜Bは遠位端644及び近位端646の間に延びる挿入管642を含む骨ペースト挿入器640を図解する。管642は管腔648を規定する。
【0241】
好ましいアセンブリ640はまた、管642上に直接形成されるか、又は既知の適切な取り付け技術により遠位端644と係合する遠位部に配置されたネジ部650を含む。ネジ部650は治療場所へ骨ペーストの供給を容易にするためい移植物(例えば軸融合棒)のネジ付き近位端と係合するように構成される。別実施例でアセンブリ640はネジ部650がない。
【0242】
アセンブリ640はまた近位端646にルアーロック652のような迅速接続金具を含む。一実施例で、ルアーロック652は10ゲージルアーロックである。管642及びネジ部650は一般にステンレス鋼又は当業界で知られた他の適切な材料から機械加工される。
【0243】
一使用モードで、骨ペーストはルアーロック652で始まり管642を通して遠位端644を介して治療場所へ入るペースト挿入器アセンブリ640を通して供給される。
【0244】
ここで述べる実施例の一側面によると、同種移植片配置具が提供される。一実施例で図25A〜Cに関して、同種移植片配置具(又は増強材挿入器)950は遠位端954及び近位端956の間に延び内側管腔955を規定する挿入管952を含む。
【0245】
道具950は例えば圧入、接着剤等のような既知の適切な取り付けにより遠位端954へ取り付けられた同種移植片供給先端958を含む。一実施例で先端958は管952上の1つ以上の横穴内に位置し、先端958上の対応する窓968へ挿入される1つ以上のピン953を持った管952へ固定される。先端958は管952の遠位端を終わらせ、そして挿入中同種移植片の位置を支持する環状フランジ構造970のようなストップを含む。
【0246】
先端958は遠位開口部960、近位開口部962及び管状管腔955と連結する内側管腔964を含む。先端958は治療場所へ挿入されつつある同種移植片と係合するため、ネジ966又は他の係合構造を含む。
【0247】
ここで述べる材料挿入器はいずれも治療処置及び治療場所の特定のタイプにより、いかなる適切な材料でも使用できることは理解されるだろう。例えば上で述べた(例えば600、640、及び950)材料挿入器の何れも治療場所(例えば椎間板空間)へ増強剤(例えばヒドロゲン)を供給し、これにより材料挿入器を増強剤挿入器にするために使用される。
【0248】
ここで述べる実施例の一側面によると、大型拡張器鞘(例えば上述の鞘220)により提供される作動及び接続入口を通して収容するには大き過ぎる外径寸法(例えば0.35インチより大きい)を有する器具類又は移植物の挿入に対し治療場所(例えば仙骨)への保護された入口を提供する交換システムが提供される。
【0249】
図26〜27及び28A〜Bに関して、一実施例で交換システムアセンブリは交換ブッシュ702及び交換カニューレ704を含む。
【0250】
成形交換ブッシュ702は遠位端710及び近位端712の間に延びる。細長い挿入交換ブッシュは成形され、その遠位端710に向かって傾斜がある。一実施例でブッシュ702は約0.14インチ(即ち一般的ガイドピンの直径よりやや大きい)の内径を有する中心管腔で挿入される。一実施例でブッシュ702の長さは約14.00インチである。
【0251】
ブッシュ702はその遠位端710に傾斜のついた先端714を有する。一実施例で、傾斜付き先端714はブッシュ702の内径から始まり、そして約18度の角度で継続し、次に傾斜は18度の角度を急に中止(消滅)し、ブッシュ702の中心に向かい、再度約8度の角度で傾斜が始まり、ブッシュ702の外径になる。これはカニューレの交換指724が入る環状凹部を作リ、これにより供給(即ちブッシュ702は変換指724を守る)の間の保護形状を提供する。(図27参照のこと)。供給は延長ガイドピン上で達成される。
【0252】
一実施例で、交換ブッシュ702はアセタール共重合体等のような重合体材料を含む。別の実施例で、交換ブッシュ702はステンレス鋼のような金属又は合金から作られる。交換ブッシュ702は機械加工又は射出成形のいずれかで作られる。
【0253】
図27及び28A〜Bの実施例に関して、ブッシュ702と組み合わせて作動する「指付き」交換カニューレ704を含む交換システムが提供される。交換カニューレ704は遠位端702及び近位端722の間に延び内側管腔728を規定する。
【0254】
交換カニューレ704は一般に形状が三角形の遠位端720にある複数の遠位方向へ延びる「指」724を含む。図28Aは「閉」位置に比較し、半径方向外側へ延びたその指を持った「開」位置の交換カニューレ704を示す。図28Bはその指724が中心軸の周りに集まって円錐状先端726を形成する「閉」又は挿入位置の交換カニューレ704を示す。円錐状先端726は仙骨穴へ侵入し、そして器具類又は移植物の続く配置の間に拡張や位置をそのままに保つように設計される。
【0255】
一実施例で交換カニューレ704は重合体管(例えばアセタール共重合体のような)から作られる。一実施例でカニューレは長さ約8.00インチで、ほぼ三角形の遠位端720で3〜8本指を含む。ここで指724は長さが約1.00インチで約30度の角度でカニューレの長手方向軸に向かって折れるように構成される。
【0256】
一使用モードで交換カニューレ704は大型拡張器鞘220(即ち切断及び抽出使われた作動カニューレ)の除去に続き、仙骨への挿入の間、成形交換ブッシュ702の外側上に座る。一旦成形交換ブッシュ702が仙骨に座ると、交換カニューレ704は遠位方向へ前進し、所定位置へ向かう。交換カニューレ704の指724は治療場所へ導かれる穴又は入口点へ滑り込み、そして成形交換ブッシュ702は後退し、交換カニューレ704の管腔を通して続く器具類又は他の装置及び移植物の治療場所への挿入を可能にする。1つの試みで続く器具はガイドピンと組み合わせてカニューレ704を通して任意に前進できる。
【0257】
図28A〜Bに関して、配置される装置800(即ち装置800の近位端に向かう外径)、最大外径は、その「閉」構成の間の拡張器鞘220のそれ、及び交換カニューレのそれを上回る。装置800は続いて作動チャネルを隣接器管又は身体的構造から絶縁している間に、装置800の通過を受け入れるのに十分な直径を有する経路を作るため交換カニューレ704の指724を半径方向外側へ配置することにより治療場所へ供給される。
【0258】
ここで述べる実施例の別側面によると、治療場所への保護された入口を備えそして交換ブッシュ及び交換管を含む交換システムが供給される。図30A〜Cに関して、一実施例で交換ブッシュ732及び交換カニューレ734を含む交換システムアセンブリ730が提供される。
【0259】
交換ブッシュ732は遠位端742及び近位端744の間へ延び、そして内側管腔741を規定する管740を含む。ブッシュの遠位端742は一般に約20度〜70度、しばしば約30度〜60度の角度で傾斜する。一実施例で遠位端は約45度の角度で傾斜する。外径はまた、組織経路を通っての前進を容易にするため遠位端742の縮小直径へ傾斜を付ける。
【0260】
ブッシュ732は一般にステンレス鋼、デルリン(delrin)等又は他の既知の適切な材料から機械加工又は射出成形でつくられる。
【0261】
交換カニューレ734は遠位端752及び近位端754の間に延び、内側管腔751を規定する管750を含む。管遠位端752は一般に約20度〜70度、しばしば約30度〜60度の角度で傾斜する。一実施例で、遠位端752は約45度の角度で傾斜する。
【0262】
交換カニューレ734は一般にステンレス鋼又はアセタール共重合体等のような適切な重合体から作られる。
【0263】
30Aに示す交換アセンブリ730に関して、交換ブッシュ732の遠位部は交換管734の遠位端752から突出している。一使用モードで、ブッシュ732は上で述べた拡張器鞘220上で遠位方向へ仙骨へ前進する。一旦ブッシュ732が鞘200上で前進し仙骨上に座ると、交換カニューレ734はブッシュ732上を遠位方向へ前進し、所定位置へ入る。ブッシュ732は次に拡張器鞘220上を後退し、次に又除去され、管734の管腔751を通して続く器具、装置又は移植物の挿入を可能にする。一実施例で続く器具、装置又は移植物はガイドワイヤ上を、管腔751を通って前進する。別実施例で続く器具、装置又は移植物はガイドワイヤの助けなく、管腔751を通って前進する。
【0264】
図30D〜Eに関して、好適実施例で交換システム730’はブッシュ732及び交換カニューレ734’を含む。交換カニューレ734’は遠位端754’の輪バンド756のようなハンドルを含む。輪バンド756又は近位端744の他の側面は交換カニューレ734’の遠位端752’の傾斜の回転調整を示すための回転指示器として線、ピン又はノッチ768、769のような1つ以上のしるしを含む。
【0265】
ここで述べる実施例の一側面によると、隣接する脊椎体を分離するため仮伸延装置が提供される。一使用モードで一時散乱具は増強剤(例えば骨材形成又は輪治療又はシール材)受け入れのための椎間板空間の準備のため使用される。別の使用モードで、一時散乱具は続く軟融合(例えば、融合棒を使わない骨形成処置、骨伝導処置、または骨誘導処置)のための椎間板空間準備のために使用される。別の使用モードで一時散乱具は融合又は運動維持装置の続く移植を受けるために使用される。伸延装置の背景情報は一般に2002年12月3日出願同時係属米国特許出願第10/309,416号明細書にあり、その内容は参考としてこの開示にその全体が組み込まれている。
【0266】
一時散乱だけが所望の場合の適用で、仮伸延装置は隣接脊椎体を分離し、その後に間に入る椎間板を圧迫しないように除去することができるべきである。これは先に述べた散乱移植に似た一時散乱具上に一時散乱作動先端を備えることによりこの発明に従い達成される。しかし以下で述べるように、ツーピース装置を備えることにより、該構造は第1方向へ回転することにより散乱を達成するために利用され、そして該装置はその後に圧迫を起こさずに患者から除去される。
【0267】
ここで述べる実施例の一側面によると、隣接する脊椎体の分離を達成し、一方間に入る椎間板空間を再圧迫せずに装置の除去を可能にするツーピース仮伸延装置が提供される。図31、32A〜B及び図33A〜Eに示す一実施例で、ツーピース仮伸延装置860は遠位ピース862及び近位ピース864を含む。
【0268】
遠位及び近位ピース862、864は夫々外ネジ863、865を含む。外ネジ863、865のネジピッチは係属出願で一般に指定される、参考としてその全体がここに組み込まれる、2002年12月3日出願、米国特許出願第10/309,416号明細書で更に詳細に説明するように散乱の所望又は目標レベルを達成するため選ばれる。
【0269】
図33A〜Bに関して、遠位ピース862は遠位端872及び近位端874の間に延び、そしてその長手方向軸の少なくとも一部に沿った外ネジ863を有する。遠位ピースの近位端874は外側のネジなし部875を含む。この実施例でネジなし部875は以下の更なる詳細に述べるように、近位ピース864の雌ネジ部と係合する重ね継ぎの雄ネジ部を含む。
【0270】
外ネジ863は一般にインチ当たり約10〜16ピッチを有し、しばしばインチ当たり10〜14ネジである。外ネジ863は一般に約0.350インチ〜0.550インチの外径を有し、しばしば約0.400インチ〜0.500インチである。外ネジ863は一般に約0.230インチ〜0.490インチの内径を有し、しばしば約0.280インチ〜0.380インチである。一実施例で遠位ピース862上の外ネジ863は遠位ピース863の長手方向軸に沿って約1.00インチ延びる。
【0271】
遠位ピース862は内側ネジなし部878及び内ネジ部879により規定される空洞877を含む。部分878及び879の寸法は以下に更に詳細に述べるように抽出アセンブリ921の抽出先端920との一時係合は勿論のこと、挿入アセンブリ901の挿入先端900との一時係合を容易にするため選ばれる。
【0272】
内側部878は一般に断面は円形ではない。例えばこの実施例で、該部分878は長方形断面を含む。別実施例で、図解はないが、該部分878は六角形又は他の多角形または非円形断面を含む。一般に該部分878の断面形状は、挿入アセンブリ901から遠位ピース862へのトルク伝達を可能にするため、以下の詳細に述べる挿入アセンブリ901の挿入先端900の部分910の形状又は寸法を補間する。
【0273】
外ネジ部879は以下に詳細に述べる抽出アセンブリ921の抽出先端920上の外ネジ930を補完する内ネジを含む。該部分879により規定される空洞部877は一般に該部分878により規定されるそれより大きい直径を有する。
【0274】
遠位ピース862の長さは一般に約0.50インチ〜2.00インチ、しばしば1.00インチ〜1.25インチの範囲にある。1つの典型的実施例で、遠位ピース862の長さは約1.125インチである。
【0275】
ここで述べる遠位ピース862、近位ピース864、装置860等の実際寸法(例えば長さ、内径、外径)はこの技術に精通する人々には明らかなように、構築材料及び意図する機能は勿論のこと、一部は治療処置の性質及び患者の身体的特徴に依存するであろう。
【0276】
図33C〜Eに関して、近位ピース864は遠位端882及び近位端884の間に延び、そしてその長手方向軸の部分に沿った外ネジ865を有する。近位ピース864の遠位端822は内側ネジなし部885を含む。この実施例において、ネジなし部885は遠位ピース862の雄ネジ部875と係合する重ね継ぎの雌ネジ部を含む。
【0277】
近位ピース864は内側ネジなし部888及び内ネジ部889により規定される空洞887を含む。部分888、889の寸法は以下に更に詳細に述べるように、抽出アセンブリ921の抽出先端920との一時係合は勿論のこと、挿入アセンブリ901の挿入先端900との一時係合を容易にするために選ばれる。
【0278】
上に述べた内側部に関して、内側部888は一般に断面は円形ではない。例えばこの実施例で、該部分888は長方形断面のような多角形を含む。該部分888の断面形状は挿入アセンブリ901の挿入先端900の部分910の断面形状を補間する。
【0279】
上に述べた内ネジ部879に関して、内ネジ部889は抽出アセンブリ921の抽出先端920上の外ネジ930を補間する内ネジ890を含む。該部分889により規定される空洞部887は一般に該部分888により規定されるそれより大きい直径を有する。
【0280】
近位ピース864の長さは一般に約0.50〜1.75インチ、しばしば約0.75インチ〜1.25インチの範囲である。一典型的実施例で、近位ピース864の長さは約1.00インチである。
【0281】
近位ピース864の外径(O.D.:外ネジ直径)は一般に約0.40インチ〜0.70インチ、しばしば約0.5インチ〜0.6インチの範囲である。一典型的実施例で、近位ピース864の外径は約0.550インチである。
【0282】
該ネジ865は一般にインチ当たり8〜12ピッチ、しばしばインチ当たり9〜11ピッチを有する。該ネジ865は一般に約0.240インチ〜0.620インチ、しばしば約0.380インチ〜0.480インチの内径を有する。
【0283】
一実施例で、内ネジ部889は長手方向軸に沿って約0.375インチの長さを有する。一実施例で、内側ネジなし部888は長手方向軸に沿って約0.625インチの長さを有する。
【0284】
一実施例で、仮伸延装置860の遠位ピース862及び近位ピース864は重ね継ぎ875の雄ネジ部を雌ネジ部885と係合させることにより互いに配置される。
【0285】
アセンブリ装置860の長さは一般に約1.50インチ〜2.50インチ、しばしば約1.90インチ〜2.10インチの範囲にある。一典型的実施例で装置860の長さは約2.00インチである。
【0286】
遠位及び近位ピース862、864は一般に例えばステンレス鋼、チタン、アルミ等又はそれら複合体のような既知の適切な材料から作られる。
【0287】
ここで述べる実施例の一側面によると、ツーピース仮伸延装置を治療場所へ供給するための挿入アセンブリが提供される。
【0288】
図32A及び34A〜Cに示す一実施例で、該アセンブリ901はツーピース仮伸延装置860、挿入先端900及び駆動具855を含む。
【0289】
図34A〜Cに関して、挿入先端900は遠位端902及び近位端904の間に延び、そしてツーピース装置860の内側部887及び888と解放可能で係合するように設計された遠位配置部910を含む。この典型的実施例で、該部分910は長方形構造を含む。別実施例で、図解はないが、該部分910は六角形又は他の円形ではない長手方向へ延びる構造を含む。
【0290】
挿入先端900は、以下に更に詳細に述べる駆動具855と係合するように成形されそしてそのような寸法を有する。この典型的実施例で、該部分915は六角形断面を含む。別実施例で、該部分915は八角形又は他の円形でない長手方向へ延びる構造を含む。
【0291】
挿入先端900はまた、先端900を駆動具855へ固定するため、1つ以上のネジ又はピン854を受けるため、駆動具855の穴859のような対応する構造と整列するように配置された穴又は凹部917のような1つ以上の取り付け構造を備える。
【0292】
該部分910の長さは一般に約0.50インチ〜1.50インチ、しばしば約0.90インチ〜1.10インチの範囲にある。一実施例で挿入先端900の長さは約1.00インチである。
【0293】
挿入先端900は一般に例えばステンレス鋼(例えば17‐4合金)、チタン等又はこれらの複合体のような既知の適切な材料から作られる。
【0294】
図31、32A及び34A〜Cに関して、駆動具855は遠位端856及び近位端857の間に延びるシャフト899を含む。該道具855は近位配置ハンドル858及び挿入先端900(上述)又は抽出先端920(以下で述べる)の穴と整列するように位置決めされ、そして先端900又は920を道具855に固定するため1つ以上のネジ又はピン854を受ける1つ以上の遠位配置穴859を含む。
【0295】
駆動具855の遠位端856は夫々先端900、920の近位配置部915及び935を受けるための窓850を含む。一般に窓850の断面形状及び長手方向の長さは部分915及び935のそれを補間する。例えば図解実施例で、窓850及び部分915と935は共に六角形断面を含み、約0.375インチの長さを有する。
【0296】
駆動具855の全長は一般に約12.00インチ〜16.00インチ、しばしば約13.00インチ〜15.00インチの範囲にある。一典型的実施例で駆動具855の長さは約14.00インチである。
【0297】
駆動具855の外径(O.D.)は一般に約0.25インチ〜0.50インチ、しばしば約0.35インチ〜0.40インチの範囲にある。一典型的実施例で、駆動具855の外径は約0.375インチである。
【0298】
駆動具855及びその要素部分は一般に例えばステンレス鋼、チタン、アルミ等又はその複合体のような適切な材料から作られる。ハンドル858は一般に道具の近位端857上に溶接される。
【0299】
ここで述べる実施例の一側面によると、間に入る椎間板空間に圧迫を起こさずに仮伸延装置を除去するための抽出アセンブリが提供される。
【0300】
図32及び35A〜Cに示す一実施例で、アセンブリ921はツーピース仮伸延装置880、抽出先端920及び駆動具855を含む。
【0301】
図35A〜Cに関して、一実施例で抽出先端920は遠位端922及び近位端924の間に延び、そして伸延装置のそれぞれ遠位ピース862及び近位ピース864の受け部879と889と解放可能に係合するように設計された遠位配置ネジ部931を含む。
【0302】
一実施例で抽出先端920の遠位配置ネジ部931は夫々受け部879及び889の左回り内ネジ880及び890を補間する左回り外ネジ930を含む。ネジ880、890、930の左回りは、伸延装置860の各ピースを骨から外すためアセンブリ921を反時計回りへ回転する間に、各ピース862、864と係合しそしてそれらの各々を近位ピース864を最初に順に治療場所から除去し又は抽出するため、抽出具アセンブリ921を反時計回りへ回転することを可能にする。
【0303】
抽出先端720は駆動具855上の対応する表面と解放可能に係合するように成形され、そしてそのような寸法の部分935上の近位配置取り付け表面を含む。この典型的実施例で該部分935は六角形断面を含む。別実施例で図解しないが、該部分935は八角形断面又はほかの円形でない長手方向へ延びる構造を含む。
【0304】
抽出先端920もまた、駆動具855の穴859と整列するように位置決めし、そして先端920を駆動具855へ固定するための1つ以上のネジ又はピン854を受けるような位置の1つ以上の穴937のような解放可能な係合構造を含む。システムの要素は同一駆動具855が治療場所から近位ピース864及び遠位ピース862の両方を抽出するために使用される。
【0305】
抽出先端920の長さは一般に約0.50インチ〜1.50インチ、しばしば約0.90インチ〜1.10インチの範囲にある。一典型的実施例で抽出先端920の長さは約1.00インチである。抽出先端920は一般に例えばステンレス鋼、チタン等又はその複合体のような既知の適切な材料から作られる。
【0306】
ここで述べる使用モードの一側面によると、背骨の二つ以上の脊椎体を一時分離するためにツーピース伸延装置の使用法が提供される。
【0307】
二つの脊椎体への適用に関し一使用モードで、ツーピース仮伸延装置860は、概して遠位部に加えられた力の基で、どこかで述べたように、挿入先端900の部分910を装置860の内側部分878及び888と共軸で係合するように前進させ、「次に装置860を回転させ軸穴へ入れることにより治療場所へ導入される。一典型的適用で、装置860はAAIILに沿った二つの隣接する脊椎体の分離を起こすために使用される。装置860は尾部の近位脊椎体を通して、脊椎間椎間板を通して、頭部方向遠位脊椎体へ前進し、これにより互いに対して頭部及び尾部脊椎体の散乱を起こす。従来の画像技術を使用して評価されるように、回転は散乱の所望程度が達成される迄続く。散乱超過は伸延装置を反対方向へ回転させることにより修正される。
【0308】
一旦所望散乱が達成されると、装置860は近位ピース864及び遠位ピース862を近位方向へ順に一ピースずつ除去することにより治療場所から除去される。挿入具の近位後退に続いて、抽出先端920の部分931は近位ピース864の内側部分889へ遠位方向へ前進し、そしてこれと回転可能でつかみ合い、次に遠位ピース862から近位ピース864を解放させる既定方向へ回転し、これにより治療場所から近位ピース864の除去を容易にする。部分931は次にアクセス穴を通って遠位方向へ前進し、遠位ピース862の内側部879と係合し、次に遠位ピース862が治療場所から抽出されるような既定方向へ回転される。
【0309】
一使用モードで、上記ツーピース装置860およびアセンブリ901及び921は上記のように融合または運動性復活または維持装置の移植の準備において、一時散乱(即ち椎間板高さの復旧)を達成するために使用される。1つの試みで、患者を水平表面上に俯きまたは仰向け位置で横たわらせ、これにより負荷、運動及び重力の影響から起こる軸方向圧迫力から患者の背骨を救済すことにより、伸延装置860の除去に続き、そして治療用移植物の移植の前に散乱を維持する。融合適用において移植可能な伸延装置または他の融合移植は小面または茎ネジの続く後部挿入により補間される。
【0310】
上述の道具および装置のいろいろな組み合わせはキットの形で提供され、これにより特定処理の実施に望ましい全ての道具が単一のパッケージで利用できる。この発明による_キットは仙骨への経皮アクセスを達成するためのようなアクセスキット及び仙骨への軟組織アクセス及び所望治療領域への仙骨を通したアクセス達成のためのアクセスキットを含む。キットはまた椎間板準備に必要な道具を備える。更なるキットは移植物挿入用一時散乱および/または挿入具を備える。
【0311】
アクセスキットは先にここで述べて来た以下の要素の全てまたはいづれの下位の組み合わせを含む。即ち1つ以上のガイドピン誘導器、針、ガイドピン、ガイドピンハンドル、およびガイドピン延長部である。これらの要素の各々は再使用可能または使い捨てのいずれかである。アクセスキットは更に鞘のついた6mm拡張器、8mm拡張器、および10mm拡張器のような1つ以上の拡張器を含む。キットの1つの実施で、各々の拡張器は再使用可能で鞘は使い捨てである。アクセスキットは更に再使用可能な6mm、7.5mm、及び9mmドリルのようなツイストドリルを含む。
【0312】
椎間板準備キットは処置が一レベルか複数レベルかいずれを目指すかによって異なる。椎間板準備キットは複数のカッタを含む。単一レベルキットで、3〜7カッタのいずれかでそして一実施例では5カッタが備えられる。二レベルキットでは、5〜14カッタのいずれかが備えられ、そして一実施例では10カッタが備えられる。カッタの全ては一回使用の使い捨てである。
【0313】
椎間板準備キットは更に核片除去のため、1つ以上の組織抽出具を含む。一レベルキットで、3〜8抽出具、そして一実施例で、6抽出具が備えられる。二レベル椎間板準備キットでは、約8〜14組織抽出具のいずれか、そして一実施例では、12組織抽出具が備えられる。組織抽出具は使い捨てである。
【0314】
椎間板準備キットは更に使い捨ての骨移植挿入器を含む。
【0315】
アクセス及び椎間板準備キットの道具に加え、同種移植片挿入器具及び一時散乱具を含み、同種移植キットが提供される。所望移植の寸法により9.5mm、10mm、10.5mm、11mm、または11.5mmのようなツイストドリルの選択が提供される。同種移植キットは更に先にここで述べてきたようにカニューレ及びブッシュを含む交換システムを含む。
【0316】
一レベル融合を目指した融合キットは、骨移植挿入器キットでのアクセス及び椎間板準備における道具に加え、ワンピース融合棒、棒駆動器、及びペースト挿入器を含む。融合キットは更にプラグ、プラグ駆動器、及び1つ以上の7.5mm及び6mmのようなツイストドリルを含む。融合キットは更に論じてきたような交換システムを含む。棒駆動器及びツイストドリルは再使用可能である。
【0317】
二レベル融合を目指した代わりの融合キットにおいて、該キットは1つのツーピース融合棒又は1つのワンピース融合棒及び1つの運動性移植、又はツーピース移植を含み、その1つは融合移植でそしてその1つは運動性装置である。融合キットは更に棒駆動器、ペースト挿入器、1つの近位及び1つの遠位プラグと二つのプラグ駆動器を含む。融合キットは更に7.5mm及び6mmツイストドリルのような1つ以上のツイストドリルを含む。融合キットは更に交換システムを含む。
【0318】
この発明はある好適な構造及び実施例の観点で述べてきたが、以上の変形はここでの開示の観点からこの技術の専門家には明らかとなり、そしてこの発明の範囲内にあると考えられる。従ってこの発明は以上の開示のいずれによっても限定されることを意図しないし、そしてその代わりに以下の特許請求の範囲の全範囲に及ぶことを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0319】
【図1A】正常な脊柱の側面図である。
【図1B】正常な、変形した、膨張した、ヘルニアの、及び薄い、椎間板の例を図解する。
【図1C】前部椎弓切開部目標点から頭部へ軸方向に延びる視覚化された前部軸方向器具/移植線(AAIIL)を描写する脊柱の腰部及び仙骨部の側面図である。
【図1D】図上の前部目標点の図解である。
【図1E】図1Cの視覚化されたAAIILに平行に形成された対応するTASII穴内の夫々1つまたは二つの仙骨縦断軸移植を描写する腰椎の尾の断面図である。
【図1F】図1Cの視覚化されたAAIILに平行に形成された対応するTASII穴内の夫々1つまたは二つの仙骨縦断軸移植を描写する腰椎の尾の断面図である。
【図2A】夫々ピン及び溝構造を持ったガイドピン誘導器の一実施例の斜視図及び側面断面図である。
【図2B】夫々ピン及び溝構造を持ったガイドピン誘導器の一実施例の斜視図及び側面断面図である。
【図2C】ピン構成をもった針の一実施例の側面断面図である。
【図2D】ガイドピン誘導器‐針‐ピン及び溝で構成されたアセンブリの一実施例の斜視図である。
【図2E】図2Dのアセンブリの側面断面図である。
【図3A】ガイドピン誘導器の一実施例の斜視図である。
【図3B】図3Aのガイドピン誘導器の側面断面図である。
【図3C】多始点ネジ構成の針の一実施例の側面側面図である。
【図3D】ガイドピン誘導器‐針‐多始点ネジ構成アセンブリの一実施例の斜視図である。
【図3E】図3Dのアセンブリの側面断面図である。
【図4】ガイドピン誘導器‐針‐アセンブリの遠位端をS1脊椎体の前部表面への供給を描写する背骨の腰部及び仙骨部の側面、部分断面図である。
【図5】ガイドピン誘導器‐針‐アセンブリの遠位端をS1脊椎体の前部表面への供給を描写する背骨の腰部及び仙骨部の側面、部分断面図である。
【図6A】遠位及び近位端を詳細に示すガイドピンの側面図である。
【図6B】トロカール先端構成のガイドピンの一実施例の遠位端側面図である。
【図6C】傾斜先端構成のガイドピンの一実施例の遠位端側面図である。
【図6D】先端調整及び軸方向及び回転方向の固定のための手段として、六角形の平面構造のガイドピンの好適実施例の近位端側面図である。
【図7A】ガイドピン‐ガイドピンハンドルアセンブリの断面図である。
【図7B】ガイドピンハンドルの断面図である。
【図7C】ガイドピンを固定するための親指ネジを描写する。
【図7D】ガイドピンストップと操縦のための手段を図解する。
【図7E】誘導器の遠位端を越えて延びるガイドピン先端を図解する誘導器内に挿入されたガイドピンアセンブリを描写する。
【図7F】ガイドピンとの解放可能な係合手段を示すガイドピンハンドルアセンブリを図解する断面図である。
【図8A】ネジ係合カプリングを持ったガイドピン‐ガイドピン延長アセンブリを図解する。
【図8B】ネジ係合カプリングを持ったガイドピン‐ガイドピン延長アセンブリの詳細図である。
【図8C】雌ネジ係合カプリングの断面図をもったガイドピンを図解する。
【図8D】図8Cの雌ネジ係合カプリングの拡大図である。
【図8E】雄ネジ係合カプリングの断面図のガイドピン延長部を図解する。
【図8F】図8Eの雄ネジ係合の拡大図である。
【図8G】摩擦固定係合カプリングのガイドピン‐ガイドピン延長アセンブリの代わりの実施例を図解する。
【図9】延長ガイドピン上のスラップハンマ及び拡張器ハンドルの側面図である。
【図10】三種の異なる寸法の拡張器の立面図である。
【図11】拡張器の一実施例の斜視図である。
【図12】図11の拡張器の遠位部の側面断面図である。
【図13A】拡張器鞘を持った大型拡張器の一実施例の斜視図である。
【図13B】図13Aの拡張器鞘内の大型拡張器の遠位部の側面断面図である。
【図13C】図13Aの大型拡張器鞘の斜視図である。
【図13D】大型拡張器鞘の別の実施例の斜視図である。
【図14】ツイストドリルの一実施例の側面図である。
【図15】L5〜S1椎間板空間の拡張器鞘(結合カニューレ)を通して延びるカッタを示す。
【図16A】下向きカッタを含むカッタアセンブリの一実施例の斜視図である。
【図16B】図16Aのカッタアセンブリの側面断面図である。
【図16C】図16Aのカッタアセンブリの遠位部の展開斜視図である。
【図16D】小型下向きカッタの一実施例の立面図である。
【図16E】小型下向きカッタの一実施例の立面図である。
【図16F】図16Eの線16F‐16Fに沿ってとられた運動維持処置の前の髄核摘出のための近位カッタブレードアーム(402’)の断面図である。
【図16G】図16Eの線16F‐16Fに沿ってとられた融合処置の前の髄核摘出のための近位カッタブレードアミー(402’)の断面図である。傾斜面(421)は図16Fのそれの鏡像である。
【図16H】上向きカッタ(452)の一実施例を図解する。
【図16I】両組織カッタのための後退停止機構を示す遠位スリーブシャフト構成の断面図である。
【図17A】減量器を含むカッタアセンブリの遠位部の展開斜視図である。
【図17B】図17Aのカッタアセンブリの減量器の立面図である。
【図17C】図17Aのカッタアセンブリの減量器の立面図である。
【図17D】大型減量器の一実施例の立面図である。
【図17E】大型減量器の一実施例の立面図である。
【図18A】大型垂れ玉型減量器の一実施例の立面図を示す。
【図18B】回転可能なシャフトに取り付けられた図18Aの部分垂れ玉型減量器の裏面立面図を示す。
【図18C】図18Aの大型垂れ玉型減量器の別の立面図である。
【図18D】標準的又は中間寸法の垂れ玉型減量器の一実施例の立面図である。
【図18E】大型垂れ玉型下向きカッタの一実施例の側面等角投影図である。
【図18F】中間垂れ玉型下向きカッタの一実施例の側面等角投影図である。
【図18G】小型垂れ玉型下向きカッタの一実施例の側面等角投影図である。
【図19A】抽出器アセンブリユニットの一実施例の側面立面斜視図である。
【図19B】図19Aの抽出器アセンブリユニットの側面立面の一部を切り取った図である。
【図19C】図19Aの抽出器アセンブリユニットの側面断面図である。
【図19D】その要素針金が解かれる前の抽出器ヘッドの側面立面図である。
【図20】その針金撚り線内に組織片を持った抽出具の一実施例の遠位端を図解する。
【図21A】そのヘッドを露出位置へ延長し、次に供給スリーブへ引き戻される抽出具の一実施例を図解する。
【図21B】そのヘッドを露出位置へ延長し、次に供給スリーブへ引き戻される抽出具の一実施例を図解する。
【図21C】そのヘッドを延長位置の抽出具の別の実施例を図解する。
【図21D】そのヘッドを延長位置の抽出具の別の実施例を図解する。
【図22A】抽出具の別の実施例を図解する。
【図22B】抽出具の別の実施例を図解する。
【図23A】パッキング器具と供給カニューレを含む挿入具アセンブリの一実施例の斜視図である。
【図23B】両方共図23Aのパッキング器具と供給カニューレの係合を図示する。
【図23C】図23Aのパッキング器具の斜視図である。
【図23D】図23Aの供給カニューレの斜視図である。
【図24A】のり‐挿入器アセンブリの一実施例の斜視図である。
【図24B】図24Aのアセンブリの側面断面図である。
【図25A】同種移植片設置具の一実施例の斜視図である。
【図25B】図25Aの道具の側面断面図である。
【図25C】図25Aの道具の同種移植片先端の側面断面図である。
【図26】交換ブッシュの側面立面図である。
【図27】交換ブッシュと交換カニューレを含む交換システムアセンブリの一実施例の側面図である。
【図28A】図27の交換カニューレの開いた構成での一実施例の側面立面、一部切り取った図である。
【図28B】図27の交換カニューレの閉じた構成での側面立面図である。
【図29A】伸延装置または拡張器鞘より大きい直径の軸背骨移植を供給するための図26〜28の交換システム使用を図解する。
【図29B】伸延装置または拡張器鞘より大きい直径の軸背骨移植を供給するための図26〜28の交換システム使用を図解する。
【図30A】交換ブッシュと交換管を含む交換システムアセンブリの別の実施例の側面断面図である。
【図30B】図30Aの交換ブッシュの側面断面図である。
【図30C】図30Aの交換管の側面断面図である。
【図30D】交換ブッシュ及び交換管を含む交換システムの別の実施例の斜視図である。
【図30E】図30Dの交換システムの底部斜視図である。
【図31】治療場所への棒の供給又はそこから棒の除去のために使用される一時散乱棒及び道具の一実施例の斜視図である。
【図32A】図32Aの一時散乱棒及び治療場所へ棒を供給するために使用される道具の遠位部の斜視、部分取り外し図である。
【図32B】図32Aの一時散乱棒及び棒を治療場所から除去するために使用される道具の遠位部の斜視、部分取り外し図である。
【図33A】一時散乱棒の一実施例の遠位部の斜視、部分取り外し図である。
【図33B】図33Aの棒の遠位部の側面断面図である。
【図33C】一時散乱棒の一実施例の近位部の斜視図である。
【図33D】図33Cの棒の近位部の別の斜視図である。
【図33E】図33Cの棒の近位部の側面断面図である。
【図34A】挿入具で示される散乱‐棒アセンブリの一実施例の展開斜視図である。
【図34B】図34Aのアセンブリの挿入先端の斜視図である。
【図34C】図34Aのアセンブリの挿入先端の別の斜視図である。
【図35A】除去具で示される一時散乱‐棒アセンブリの一実施例の斜視、展開図である。
【図35B】図35Aの除去具アセンブリ先端の前部斜視図である。
【図35C】図35Aの除去具アセンブリ先端の後部斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軟組織を通して背骨のある点へ器具を誘導するためのアクセスアセンブリであって、前記アセンブリは、
細長い管状のガイドピン誘導器、
ガイド内でスライド式に位置決めできる鈍い先端の針、および
前記ガイドピン誘導器内でスライド式に位置決めできるガイドピン、
を備えるアクセスアセンブリ。
【請求項2】
前記ガイドピンは、傾斜した遠位端を備える請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
【請求項3】
前記ガイドピンは、近位ハンドルを備える請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
【請求項4】
前記ハンドルは、ガイドピンによって取り外し可能に支持される請求項3に記載のアクセスアセンブリ。
【請求項5】
前記針は、近位ハンドルを備える請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
【請求項6】
前記ガイドピンは、鋭い遠位端を備える請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
【請求項7】
前記針上の近位ハンドルは、前記ガイドピン誘導器と解放可能に係合する請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
【請求項8】
前記ガイドピンは、ガイドピン延長部への接続のための近位コネクタを備える請求項1に記載のアクセスアセンブリ。
【請求項9】
前記針の遠位端は、前記針が前記ガイドピン誘導器と係合するときに、前記ガイドピン誘導器の遠位端を越えて露出する請求項7に記載のアクセスアセンブリ。
【請求項10】
近位端、遠位端、及びそれらを通して延びる中心管腔を有する誘導器管、
前記近位端上のハンドル、
前記誘導管内で軸方向に移動可能に位置決めできる鈍い先端の針、および
前記誘導器管内で前記針を解放可能に保持するためのロック、
を備えるガイドピン誘導器。
【請求項11】
前記針の鈍い先端は、前記針が誘導管内にロックされるときに遠位端を越えて露出する請求項10に記載のガイドピン誘導器。
【請求項12】
前記ロックは、前記針により支持される第1表面構造を備えており、それは前記誘導器管により支持される第2補助表面構造と解放可能に係合する請求項10に記載のガイドピン誘導器。
【請求項13】
前記第1及び第2表面構造の一方はピンを備え、前記第1及び第2表面構造の他方は溝を備える請求項12に記載のガイドピン誘導器。
【請求項14】
前記誘導器管は、傾斜した先端を備える請求項10に記載のガイドピン誘導器。
【請求項15】
軟組織経路に沿って器具を背骨のある点へ誘導するためのガイドピンであって、
近位端及び遠位端を有する細長い棒、
前記遠位端上の鋭い先端、
前記遠位端により解放可能に支持されるハンドル、および
前記ハンドルに対する前記ガイドピンの所定の回転方向を維持するための回転調整ガイド、
を備えるガイドピン。
【請求項16】
前記ガイドピンの回転方向を表示するための前記ハンドル上の印を更に備える請求項15に記載のガイドピン。
【請求項17】
前記棒およびハンドル間の解放可能な接続部を更に備える請求項15に記載のガイドピン。
【請求項18】
前記鋭い先端は、傾斜部を備える請求項15に記載のガイドピン。
【請求項19】
前記鋭い先端は、2つの傾斜面を備える請求項18に記載のガイドピン。
【請求項20】
前記鋭い先端は、3つの傾斜面を備える請求項19に記載のガイドピン。
【請求項21】
前記鋭い先端は、2つのくさび面を備える請求項15に記載のガイドピン。
【請求項22】
前記誘導器管により支えられる第2補助表面構造と解放可能に係合するための第1補助表面構造を更に備える請求項15に記載のガイドピン。
【請求項23】
尾骨近傍のアクセスを介して仙骨の前部表面上のある場所へ前進するためのガイドピンであって、
近位端及び遠位端を有する細長い本体、
前記遠位端上の半径方向に非対称の鋭い先端、および
前記本体の回転方向に前記遠位端により支えられる印を備え、
前記鋭い先端の方向が、前記印の方向により決定可能であるガイドピン。
【請求項24】
ガイドピン供給アセンブリを作るためにガイドピン誘導器管と組み合わせられた請求項23に記載のガイドピン。
【請求項25】
前記ピンは、約11インチ〜13インチの範囲内の長さを有する請求項23に記載のガイドピン。
【請求項26】
前記鋭い先端は、2つのくさび面を備える請求項23に記載のガイドピン。
【請求項27】
前記鋭い先端は、3つの傾斜面を備える請求項23に記載のガイドピン。
【請求項28】
前記鋭い先端は、1つの傾斜面により形成される傾斜表面を備える請求項23に記載のガイドピン。
【請求項29】
前記表面は、前記ガイドピンの長手方向軸に対して約30〜60度の範囲内の角度にある請求項28に記載のガイドピン。
【請求項30】
前記ガイドピンの近位端へ接続されたガイドピンハンドルを更に備える請求項23に記載のガイドピン。
【請求項31】
前記ハンドルは、前記ガイドピンへ解放可能に接続される請求項30に記載のガイドピン。
【請求項32】
回転方向の前記印は前記ハンドルにより支えられる請求項30に記載のガイドピン。
【請求項33】
ガイドピン誘導器管と、前記ガイドピンおよび誘導器管間の解放可能なインタロックとを更に備える請求項30に記載のガイドピン。
【請求項34】
前記ガイドピンの長さは、解放可能なロックが係合するときに、前記ガイドピン上の鋭い先端が前記誘導器管の遠位端を越えて延びるような前記誘導器管の長さに対する相対的な寸法である請求項33に記載のガイドピン。
【請求項35】
少なくとも1つの回転調整表面を更に備え、前記ガイドピンおよびガイドピン誘導器管間の回転調整を維持するため、これをもう1つの回転調整表面を前記ガイドピン誘導器管と接触させる請求項33に記載のガイドピン。
【請求項36】
最初の前記回転調整表面は、軸方向に延びる平面を備える請求項35に記載のガイドピン。
【請求項37】
ガイドピン延長部への解放可能な接続のため、前記ガイドピンの近位端上の解放可能カプリングを更に備える請求項23に記載のガイドピン。
【請求項38】
前記カプリングは、螺旋形ネジを備える請求項37に記載のガイドピン。
【請求項39】
前記カプリングは、軸方向に延びる空洞を備える請求項37に記載のガイドピン。
【請求項40】
目標の椎間板空間へ到達するため少なくとも1つの脊椎体を通して軸方向へ伸びるアクセス管腔に沿っての挿入に適した髄核組織抽出具であって、
細長い管状鞘、
前記鞘内で軸方向へ移動可能で位置決め可能であり、近位端及び遠位端を有する細長いシャフト、および
前記シャフトの遠位端上の組織抽出ヘッド、
を備える抽出具。
【請求項41】
前記組織抽出ヘッドは、複数のフィラメントを備える請求項40に記載の髄核組織抽出具。
【請求項42】
前記組織抽出ヘッドは、少なくとも二つの非直線フィラメントを備える請求項41に記載の髄核組織抽出具。
【請求項43】
前記組織抽出ヘッドは、複数のよじれたワイヤを備える請求項41に記載の髄核組織抽出具。
【請求項44】
前記組織抽出ヘッドは、解いたワイヤコイルを備える請求項41に記載の髄核組織抽出具。
【請求項45】
少なくとも約10のフィラメントを備える請求項41に記載の髄核組織抽出具。
【請求項46】
少なくとも約20のフィラメントを備える請求項41に記載の髄核組織抽出具。
【請求項47】
前記鞘内で後退した第1位置および前記鞘の遠位端を越えて露出した第2位置の間で抽出ヘッドが軸方向へ移動できる請求項40に記載の髄核組織抽出具。
【請求項48】
脊椎間の隙間において物質を分裂させるためのカッタであって、
カッタブレード、
脊椎端板に隣接して配置するための前記カッタブレード上の第1表面、
ブレード厚さにより前記第1表面から分離された前記ブレード上の第2表面、
前記ブレード上の第1側面、
前記ブレード上の第2側面、および
前記第1および第2側面の少なくとも1つの上の少なくとも1つのカッタエッジを備えるカッタ。
【請求項49】
前記カッタエッジは、前記第1表面と同一平面上にある請求項48に記載のカッタ。
【請求項50】
前記カッタエッジは、前記第2表面と同一平面上にある請求項48に記載のカッタ。
【請求項51】
前記カッタエッジは、前記第1表面および第2表面間に配置された平面の中央にある請求項48に記載のカッタ。
【請求項52】
前記第1側面上の第1切断エッジおよび前記第2側面上の第2切断エッジを備える請求項48に記載のカッタ。
【請求項53】
前記ブレードは、回転軸から半径方向外方へ傾斜する細長いリボンを備える請求項48に記載のカッタ。
【請求項54】
前記リボンは、該リボンが折り重なる曲がり部を備える請求項53に記載のカッタ。
【請求項55】
前記リボンは、第1端部および第2端部を備え、少なくとも前記第1端部は、回転可能な駆動シャフトへ取り付けられるための取り付け構造を含む請求項54に記載のカッタ。
【請求項56】
前記取り付け構造は、開口を備える請求項55に記載のカッタ。
【請求項57】
前記第1端部および第2端部は、回転可能な駆動シャフトへの接続に適合されている請求項55に記載のカッタ。
【請求項58】
前記ブレードは、回転軸から半径方向外方へ延び、遠位方向へ傾斜する請求項48に記載のカッタ。
【請求項59】
前記ブレードは、近位方向に回転軸から半径方向外方へ傾斜する請求項48に記載のカッタ。
【請求項60】
前記ブレードは、金属からなる請求項48に記載のカッタ。
【請求項61】
前記ブレードは、ニッケルチタン合金からなる請求項60に記載のカッタ。
【請求項62】
回転可能な駆動シャフトへ固定された請求項48に記載のカッタ。
【請求項63】
近位端及び遠位端を有する細長い管状鞘、
前記鞘内で軸方向へ移動可能で位置決め可能である細長いシャフト、
前記シャフトの遠位端により支えられた複数の捩れたフィラメントを備え、
前記管状鞘内に前記フィラメントを配置するために前記シャフトを近位部へ後退させた場合の第1縮小断面プロファイルと、前記鞘の遠位端を越えて前記フィラメントを露出させるために前記シャフトを前記鞘に対して軸方向遠位部へ前進させた場合の第2拡張断面プロファイルとの間で、前記フィラメントは移動可能である組織除去具。
【請求項64】
前記フィラメントは、前記第1のプロファイルにおいて、前記鞘の長手方向軸にほぼ平行である請求項63に記載の組織除去具。
【請求項65】
前記フィラメントは、前記シャフトが第2のプロファイルにある場合、ランダムに構成される請求項63に記載の組織除去具。
【請求項66】
少なくとも10のフィラメントを備える請求項63に記載の組織除去具。
【請求項67】
約5〜40のフィラメントを備える請求項63に記載の組織除去具。
【請求項68】
前記フィラメントは、ニッケルチタン合金を備える請求項63に記載の組織除去具。
【請求項69】
前記フィラメントは、ステンレス鋼を備える請求項63に記載の組織除去具。
【請求項70】
各フィラメントは、約0.05インチ以下の直径を有する請求項63に記載の組織除去具。
【請求項71】
各フィラメントは、約0.02インチ以下の直径を有する請求項63に記載の組織除去具。
【請求項72】
複数のフィラメントは、第2プロファイルの場合、約0.25インチ〜0.75インチの範囲内の断面形状寸法を規定する請求項63に記載の組織除去具。
【請求項73】
前記シャフトの近位端上のハンドルを更に備える請求項63に記載の組織除去具。
【請求項74】
前記フィラメントは、近位端及び遠位端を有し、少なくとも1つのフィラメントは、前記遠位端にフックを備える請求項63に記載の組織除去具。
【請求項75】
目標とする椎間板の隙間への挿入に適した背骨組織抽出具であって、
細長い管状の鞘、
前記鞘内で移動可能で位置決め可能な近位端及び遠位端を有する細長いシャフト、および
前記シャフトの遠位端上の組織抽出ヘッドを備え、
前記抽出ヘッドは、目標の椎間板の隙間から組織と係合して除去するための複数の平行でないフィラメントを備える背骨組織抽出具。
【請求項76】
前記抽出ヘッドは、複数のワイヤを備える請求項75に記載の背骨組織抽出具。
【請求項77】
前記抽出ヘッドは、解いたワイヤコイルを備える請求項75に記載の背骨組織抽出具。
【請求項78】
前記抽出ヘッドは、少なくとも約10のフィラメントを備える請求項75に記載の背骨組織抽出具。
【請求項79】
前記抽出ヘッドは、少なくとも約20のフィラメントを備える請求項75に記載の背骨組織抽出具。
【請求項80】
前記フィラメントは、ランダムに配置される請求項75に記載の背骨組織抽出具。
【請求項81】
約5〜40のフィラメントを備える請求項75に記載の背骨組織抽出具。
【請求項82】
前記フィラメントは、ニッケルチタン合金を備える請求項75に記載の背骨組織抽出具。
【請求項83】
前記フィラメントは、ステンレス鋼を備える請求項75に記載の背骨組織抽出具。
【請求項84】
各フィラメントは、約0.05インチ以下の直径を有する請求項75に記載の背骨組織抽出具。
【請求項85】
各フィラメントは、約0.02インチ以下の直径を有する請求項75に記載の背骨組織抽出具。
【請求項86】
前記フィラメントは、前記第2プロファイルの場合、約0.25インチ〜0.75インチの範囲内に断面形状寸法を規定する請求項75に記載の背骨組織抽出具。
【請求項87】
遠位要素に解放可能に接続された近位要素を少なくとも有する細長い本体、
第1ピッチ及び第1外径を有する近位要素上の近位ネジ、
第2ピッチ及び第2外径を有する遠位要素上の遠位ネジを備え、
前記第1ピッチは前記第2ピッチと異なり、前記第1外径は前記第2外径より大きい伸延装置。
【請求項88】
前記第1外径は、約10mm〜15mmの範囲内にある請求項87に記載の伸延装置。
【請求項89】
前記第2外径は、前記第1外径の約98%以下である請求項88に記載の伸延装置。
【請求項90】
前記細長い本体は、約1.25インチ〜2.25インチの範囲内の長さを有する請求項87に記載の伸延装置。
【請求項91】
前記近位ネジおよび遠位ネジの各々は、約0.5インチ〜1.25インチの範囲内の軸長を有する請求項87に記載の伸延装置。
【請求項92】
前記近位要素および遠位要素間に補助ネジ表面を更に備える請求項87に記載の伸延装置。
【請求項93】
前記細長い本体は、ステンレス鋼を備える請求項87に記載の伸延装置。
【請求項94】
前記細長い本体は、チタンを備える請求項87に記載の伸延装置。
【請求項95】
前記近位ネジおよび遠位ネジの各々は、近位から遠位方向を見て本体周りに反時計回りに延びる請求項87に記載の伸延装置。
【請求項96】
前記近位ネジおよび遠位ネジの各々は、近位から遠位方向を見て本体周りに時計回りに延びる請求項87に記載の伸延装置。
【請求項97】
前記近位ネジおよび遠位ネジの各々は、セルフタッピングである請求項87に記載の伸延装置。
【請求項98】
前記第1外径は、約12mm〜13mmの範囲内にある請求項88に記載の伸延装置。
【請求項99】
前記第2外径は、約9mmである請求項87に記載の伸延装置。
【請求項100】
前記第2ピッチは、前記第1ピッチより小さい請求項87に記載の伸延装置。
【請求項101】
前記第1ピッチは、インチ当たり約10〜15巻きの範囲内にある請求項87に記載の伸延装置。
【請求項102】
前記第2ピッチは、約10から20巻きの範囲内にある請求項87に記載の伸延装置。
【請求項103】
前記第2ピッチは、前記第1ピッチの少なくとも約105%である請求項87に記載の伸延装置。
【請求項104】
前記第2ピッチは、前記第1ピッチの少なくとも約110%である請求項87に記載の伸延装置。
【請求項105】
前記第2ピッチは、前記第1ピッチの少なくとも約125%である請求項87に記載の伸延装置。
【請求項106】
回転可能な駆動具と解放可能に係合するため解放可能なカプリングを更に備える請求項87に記載の伸延装置。
【請求項107】
少なくとも近位要素及び遠位要素を有する細長い本体、
前記近位要素上の近位の骨係合ネジ、
近位骨係合ネジから軸方向に分離された遠位要素上の遠位骨係合ネジ、および
回転可能なドライバを備え、
前記回転可能なドライバの回転は、前記近位及び遠位の骨係合ネジ間の軸分離を変化させる仮伸延装置。
【請求項108】
前記細長い本体は、約1.25インチ〜2.25インチの範囲内の長さを有する請求項107に記載の仮伸延装置。
【請求項109】
前記近位ネジおよび遠位ネジの各々は、約0.5インチ〜1.25インチの範囲内の軸長さを有する請求項107に記載の仮伸延装置。
【請求項110】
前記近位要素および遠位要素間の補助ネジ表面を更に備える請求項107に記載の仮伸延装置。
【請求項111】
前記近位ネジおよび遠位ネジの各々は、近位から遠位方向を見て本体の周りを反時計回りへ延びる請求項107に記載の仮伸延装置。
【請求項112】
前記近位ネジおよび遠位ネジの各々は、近位から遠位方向を見て本体の周りを時計回りへ延びる請求項107に記載の仮伸延装置。
【請求項113】
前記近位ネジおよび遠位ネジの各々は、セルフタッピングである請求項107に記載の仮伸延装置。
【請求項114】
前記回転可能なドライバと解放可能に係合するため解放可能なカプリングを更に備える請求項107に記載の仮伸延装置。
【請求項115】
軟組織を介する骨表面へのアクセス経路の断面積を増加させるための交換システムであって、
近位端、遠位端およびそれらを通して延びる中心管腔を有する細長い管状交換ブッシュ、および
近位端、遠位端およびそれらを通して延びる中心管腔を有する細長い管状交換カニューレを備え、
前記交換カニューレは、傾斜した遠位端を備え、
前記交換ブッシュは、前記交換カニューレの中心管腔内で軸方向に摺動可能である交換システム。
【請求項116】
前記傾斜は、前記交換カニューレの長手方向軸に対し約20〜70度の範囲内の角度である請求項115に記載の交換システム。
【請求項117】
前記傾斜は、前記交換カニューレの長手方向軸に対し約30〜60度の範囲内の角度である請求項116に記載の交換システム。
【請求項118】
前記交換カニューレの近位端上のハンドルを更に備える請求項115に記載の交換システム。
【請求項119】
前記ハンドルは、環状バンドを備える請求項118に記載の交換システム。
【請求項120】
傾斜の回転方向の印を更に備える請求項115に記載の交換システム。
【請求項121】
前記印は、前記交換カニューレの近位端上の可視マーカを備える請求項120に記載の交換システム。
【請求項122】
前記印は、前記交換カニューレの近位端により支えられる環状バンド上の少なくとも1つのノッチを備える請求項121に記載の交換システム。
【請求項123】
前記交換カニューレの遠位端上の複数の遠位方向へ延びる複数のフィンガーを備え、
前記フィンガーは、第1縮小外径形態および第2拡大外径形態間で移動可能である請求項115に記載の交換システム。
【請求項124】
前記交換ブッシュは、前記第1縮小外径の場合、前記フィンガーを受けるための凹部を備える請求項123に記載の交換システム。
【請求項125】
治療場所へのアクセス経路に沿って材料を誘導するための挿入器であって、
近位端、遠位端およびそれらを通して延びる中心管腔を有する細長い管状供給カニューレ、
前記管腔内で軸方向往復運動する寸法とされた細長い本体を有するパッカ、および
前記パッカ上の衝撃体、
を備える挿入器。
【請求項126】
前記供給カニューレ上の傾斜した遠位端を更に備える請求項123に記載の挿入器。
【請求項127】
前記中心管腔は、近位方向の直径を増加させる請求項125に記載の挿入器。
【請求項128】
前記供給カニューレの近位端上の漏斗を更に備える請求項125に記載の挿入器。
【請求項129】
前記衝撃体は、前記パッカの近位端上にある請求項125に記載の挿入器。
【請求項130】
前記細長い本体上のブッシュを更に備える請求項125に記載の挿入器。
【請求項131】
前記ブッシュ上の少なくとも1つのOリングを更に備える請求項130に記載の挿入器。
【請求項132】
前記ブッシュは、前記中心管腔の内径寸法に対して、それらの間の滑りばめを提供するための相対的な寸法を有する請求項130に記載の挿入器。
【請求項133】
骨を通る孔の直径を拡大するための骨拡張システムであって、
近位端および遠位端を有する第1挿入棒、
前記遠位端上のハンドル、および
挿入スラップハンマであって、前記挿入棒及びスラップハンマを介して延びるガイドピン全体の往復運動のための挿入スラップハンマを備える骨拡張システム。
【請求項134】
前記遠位端上の傾斜付き先端を更に備える請求項133に記載の骨拡張システム。
【請求項135】
前記第1挿入棒より大きい直径を有する第2挿入棒を少なくとも更に備える請求項133に記載の骨拡張システム。
【請求項136】
前記第2挿入棒より大きい直径を有する第3挿入棒を少なくとも更に備える請求項135に記載の骨拡張システム。
【請求項137】
管状鞘を更に備え、少なくとも1つの挿入棒が、前記管状鞘内で除去可能に位置決めできる請求項135に記載の骨拡張システム。
【請求項138】
前記鞘を前記棒に解放可能に取り付けるため、前記鞘上の第1保持構造および前記挿入棒上の第2補助保持構造を更に備える請求項137に記載の骨拡張システム。
【請求項139】
骨を通る孔の直径を増加させるための骨拡張キットであって、
近位ハンドルおよび第1直径を有する第1挿入棒、
近位ハンドル及び第2直径を有する第2挿入棒、
近位ハンドル及び第3直径を有する第3挿入棒を備える骨拡張キット。
【請求項140】
スラップハンマを更に備える請求項139に記載の骨拡張キット。
【請求項141】
前記第1、第2及び第3直径の少なくとも1つが約6mmである請求項139に記載の骨拡張キット。
【請求項142】
前記第1、第2及び第3直径の少なくとも1つが約8mmである請求項139に記載の骨拡張キット。
【請求項143】
前記第1、第2及び第3直径の少なくとも1つが約10mmである請求項139に記載の骨拡張キット。
【請求項144】
前記挿入棒の少なくとも1つを軸方向にスライド式に受けるような寸法の中心管腔を有する管状鞘を更に備える請求項139に記載の骨拡張キット。
【請求項145】
少なくとも1つの棒上で解放可能に前記鞘を保持するためのロックを更に備える請求項144に記載の骨拡張キット。
【請求項146】
骨のある場所へのアクセスを可能にするためのアクセスキットであって、
ガイドピン誘導器、針、ガイドピンおよびガイドピンハンドルを備えるアクセスキット。
【請求項147】
ガイドピン延長部を更に備える請求項146に記載のアクセスキット。
【請求項148】
少なくとも1つの骨拡張器を更に備える請求項146に記載のアクセスキット。
【請求項149】
少なくとも2つの骨拡張器を更に備える請求項146に記載のアクセスキット。
【請求項150】
除去可能な鞘を持った少なくとも1つの骨拡張器を更に備える請求項146に記載のアクセスキット。
【請求項151】
少なくとも1つの挿入スラップハンマを更に備える請求項146に記載のアクセスキット。
【請求項152】
少なくとも1つのツイストドリルを更に備える請求項146に記載のアクセスキット。
【請求項153】
次の処置の椎間板空間を準備するための椎間板準備キットであって、
椎間板空間物質を分裂させるための少なくとも1つのカッタ、および椎間板空間から分裂された物質を抽出するための少なくとも1つの抽出具を備える椎間板提供キット。
【請求項154】
少なくとも3つのカッタを備える請求項153に記載の椎間板準備キット。
【請求項155】
少なくとも3つの組織抽出具を備える請求項153に記載の椎間板準備キット。
【請求項156】
骨同種移植片挿入器を更に備える請求項153に記載の椎間板準備キット。
【請求項157】
椎間板空間へのアクセスを提供するためのアクセス道具、
前記椎間板空間の物質を分裂させるためのカッタ、
前記椎間板空間から分裂した物質を除去するための組織抽出具、および
前記椎間板空間を拡げ空間を横切る隣接する脊椎体の融合を可能にする融合棒を備える背骨融合キット。
【請求項158】
骨成長材挿入器を更に備える請求項157に記載の背骨融合キット。
【請求項159】
骨ペースト挿入器を更に備える請求項157に記載の背骨融合キット。
【請求項160】
治療場所へのアクセスを提供するためのアクセス道具、
前記治療場所の物質を分裂させるためのカッタ、
前記治療場所から分裂物質を除去するための組織抽出具、および
前記治療場所の少なくとも一部を除き治療場所での運動を可能にするための運動装置を備える運動キット。
【請求項161】
増強剤挿入器を更に備える請求項160に記載の運動キット。
【請求項162】
運動装置を治療場所へ供給するための駆動具を更に備える請求項160に記載の運動キット。
【請求項163】
駆動具の少なくとも一部は六角形断面を備える請求項162に記載の運動キット。
【請求項164】
前記運動装置は運動維持装置を備える請求項160に記載の運動キット。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図1D】
image rotate

【図1E】
image rotate

【図1F】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図2D】
image rotate

【図2E】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図3D】
image rotate

【図3E】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図6C】
image rotate

【図6D】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図7C】
image rotate

【図7D】
image rotate

【図7E】
image rotate

【図7F】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図8C】
image rotate

【図8D】
image rotate

【図8E】
image rotate

【図8F】
image rotate

【図8G】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13A】
image rotate

【図13B】
image rotate

【図13C】
image rotate

【図13D】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16A】
image rotate

【図16B】
image rotate

【図16C】
image rotate

【図16D】
image rotate

【図16E】
image rotate

【図16F】
image rotate

【図16G】
image rotate

【図16H】
image rotate

【図16I】
image rotate

【図17A】
image rotate

【図17B】
image rotate

【図17C】
image rotate

【図17D】
image rotate

【図17E】
image rotate

【図18A】
image rotate

【図18B】
image rotate

【図18C】
image rotate

【図18D】
image rotate

【図18E】
image rotate

【図18F】
image rotate

【図18G】
image rotate

【図19A】
image rotate

【図19B】
image rotate

【図19C】
image rotate

【図19D】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21A】
image rotate

【図21B】
image rotate

【図21C】
image rotate

【図21D】
image rotate

【図22A】
image rotate

【図22B】
image rotate

【図23A】
image rotate

【図23B】
image rotate

【図23C】
image rotate

【図23D】
image rotate

【図24A】
image rotate

【図24B】
image rotate

【図25A】
image rotate

【図25B】
image rotate

【図25C】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28A】
image rotate

【図28B】
image rotate

【図29A】
image rotate

【図29B】
image rotate

【図30A】
image rotate

【図30B】
image rotate

【図30C】
image rotate

【図30D】
image rotate

【図30E】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32A】
image rotate

【図32B】
image rotate

【図33A】
image rotate

【図33B】
image rotate

【図33C】
image rotate

【図33D】
image rotate

【図33E】
image rotate

【図34A】
image rotate

【図34B】
image rotate

【図34C】
image rotate

【図35A】
image rotate

【図35B】
image rotate

【図35C】
image rotate


【公表番号】特表2007−516738(P2007−516738A)
【公表日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−536879(P2006−536879)
【出願日】平成16年10月22日(2004.10.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/035269
【国際公開番号】WO2005/039651
【国際公開日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【出願人】(502298099)トランスワン インコーポレイティッド (4)
【Fターム(参考)】